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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

東京喰種 ー笑う仮面はピエロの如しー

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  1. 1 : : 2016/08/11(木) 17:23:57

    今日から投稿させていただきます。
    東京喰種 笑う仮面はピエロの如し
    このスレではカネキ君は拷問後、あんていくで働いています。
    そしてオリキャラをいれさせていただきたいと思います。
    今回はそのキャラの紹介。

    藍沢 忍(アイザワ ジン)

    レート・・・??

    赫子・・・??

    マスク・・・仮面型
    中心から分かれており左が白く右が黒い

    捜査資料
    個体名・・・??
    眼帯の喰種が現れた、数ヵ月後に出没した喰種であり、レートもまだ不明である。
    1度だけ捜査官の前に現れたがクインケを破壊して逃走。
    赫子使用せず、素手や格闘技でクインケを持つ捜査官を圧倒したと報告が上がっている。
    捜査時、一等捜査官と二等捜査官を含めた計8人の捜査官と対峙。
    赫子を出せない喰種とされており、捕獲を目標に捜査をしている。
    担当捜査官、亜門鋼太朗 真戸暁
  2. 2 : : 2016/08/11(木) 17:54:54

    それでは書かせていただきます。



    何も無い白い部屋。
    椅子と机、大きな本棚が並んでおり、そこには大量の本が隙間なく並んでいた。
    そこから1冊の本を取り出した。
    いろんな作品の中で今の自分に似合っていた。
    「人間失格」
    今の俺は人間失格なんてことでは済まない。
    だって俺は「ガチャッ」

    ??「お兄ちゃん、ご飯持ってきたよ」
    ??「食べないと体が持たないよ」

    白と黒の女の子が部屋に入ってきた。
    差し出された皿の上には赤い液体のついた肉が乗っていた。

    ??「こんな物、食えるわけないだろ」

    女の子は少し寂しげだった。

    ??「でも食べないと」
    ??「お兄ちゃんは昔と違う」

    ??「「そうでしょう」」

    間違ってはない。
    正直、今にでも飛びついて食らいつきたい気分だ。
    でも俺は人間を捨てない。
    たとえ化け物になってしまっても。
    人間のままでいたいんだ。

    ??「「忍お兄ちゃん、食べてよ」」

    ジン「ごめん、今日も無理みたいだ」

    人間を捨てきれない俺はいつまでも人間だと言い続けるのだろう。

    ジン「クロナ、ナシロ・・・俺は何に見える」

    クロナ「・・・・・」
    ナシロ「・・・・・」

    ふたりは顔を見合わせて言った。

    クロシロ「「・・・喰種・・・・・」」

    その両目には赫眼が現れていた。

    ジン「・・・だよな・・・・・俺はもう人間じゃないんだ・・・」

    人間失格、今の俺にはそんな言葉では済まない。
    だって俺は・・・

    ジン「・・・喰種なんだから・・・・・」
  3. 3 : : 2016/08/12(金) 20:10:07

    遡ること二週間前、俺達家族は喰種に襲われた。
    簡単な話だ、仲間を殺されたことによる逆恨みの殺人。

    俺の親は捜査官だった。
    別に偉いというわけじゃない。
    父親が一等捜査官、母親が二等捜査官というどちらかと言うと下の部類の役職だった。

    だけどとある作戦の参加した後から喰種によく狙われるようになっていた。
    狙われる時はだいたい捜査中だったので撃退や駆逐を繰り返すだけだったが

    ジン(だけどあの日だけは違かった)

    その日は久しぶりに俺のために休みをとって出かける予定だった。
    その帰り道にそれは起きた。

    喰種A「久しぶりだな〜藍沢一等、二等捜査官」

    藍沢父「バベルの喰種・・・」
    藍沢母「なんでこんな所に」

    目の前に現れた喰種達は恐らく仲間の敵討ちだったのだろう。
    いつもならクインケを持っているけど、今日は休暇だ。
    クインケを持ってるはずがない。

    藍沢母「忍・・・私たちが時間を稼ぐから逃げなさい」
    ジン「母さんらは・・・・・どうすんだよ」

    母親は喰種の方を向いた。
    わかってた、時間稼ぎしかできないから逃げろって事は。
    でも逃げたとしても俺の親は。

    ジン「嫌だ、逃げたくない・・・俺もいっ「忍!!」

    父親は今までにないぐらいの大声で怒鳴った。
    初めて見た、父の怒りの目を。

    俺は怖かった、何より死ぬことが。
    だから

    藍沢父「早く!・・・行け!!!」

    親に背を向けて走った、ただ走り続けた。
    息が切れても、つまづいて転んでも後ろからくる死の恐怖から逃げ続けた。

    気がついたら、廃工場の中で蹲っていた。

    怖くて怖くて堪んなかった。

    ジン「父さん、母さん・・・」

    ??「どうしたんだい?」

    ジン「!!?」バッ!

    すぐさまその場から後ろに下がり目の前を見る。
    白衣を着た男が目の前にいた。
    足音も何も聞こえなかったはずだった。

    ??「警戒しないでくれ、私は喰種じゃない」

    ジン「信じられるわけないだろ!何でいきなり喰種じゃないって言えるんだ!!」

    ??「君を追っかけて来たんだよ、途中から」

    自分を追いかけてきたという男はドラム缶の上に座った。

    ??「何で必死になって、走ってたの?」

    ジン「喰種に・・・追いかけられてたから・・・・・」

    俺は今まであったことを男に話した。

    ジン「俺に力が無かったから、俺の親は喰種に・・・」

    男は顎をさすった後に俺の方を向いて言った。

    ??「それなら私のところにこないかい?」

    男は手を指し伸ばしてきた。

    ジン「あんたの所に行って、強くなれる証拠は?」

    その手をつかみ、立ち上がった。

    ??「なれるさ、確率は100%・・・」

    俺は笑ってしまった。
    何が100%だ。

    ジン「それじゃあ、確率じゃねぇよ」

    男は笑っていた。不敵な笑みと言った方がいいんだろう。
    その笑みを浮かべながら男は歩きはじめた。

    ??「そういえば君の名前を聞いてなかったね」

    ジン「ああ、俺は藍沢 忍・・・あんたは?」

    歩いていた足を止めて、男は振り返った。
    冷たい目で俺を見て、男は言った。

    ??「私は嘉納だ・・・よろしく忍くん」

    俺を狂わせる張本人は・・・・・
    まるでサーカスのピエロのようだった。
  4. 4 : : 2016/08/13(土) 12:17:10

    俺は喰種になった。

    最初はショックだった。

    自分の親が殺された喰種と同じになってしまったことに。

    でも自分に復讐が出来る力が出来た事は事実だった。

    ジン「・・・はぁ?・・・・・妹?」

    嘉納「そうだ、君の妹達だ」

    嘉納の隣にいた双子は相対象的な感じの双子だった。

    嘉納「こっちの黒い方がクロナ、こっちの白い方がナシロ・・・名前に色が入ってるから覚えやすいだろう」

    ジン「その子達は隻眼?」

    嘉納「そうだ、君の特殊な目とは違うが」

    クロシロ「「お兄ちゃん・・・?」」

    近づいてきたふたりの頭を撫でていたら不意に笑みがこぼれた。

    嘉納「確か、忍くんは一人っ子だったからね、妹ができた気分は」

    ジン「・・・・・悪くはない・・・」

    優しく撫でてあげると妹たちは笑顔になった。

    嘉納「そうだ、忍くん・・・彼女達に戦い方を教えてあげなさい」

    嘉納「彼女達も一応、喰種だ・・・戦い方を知らないと捜査官に見つかったとき、大変だからね」

    ジン「わかった・・・クロナ、ナシロ行くよ」
    クロシロ「「うん」」

    嘉納に背を向けて、地下へ向かう。

    嘉納「ああ、そうだ・・・忍くん、頼みがあるのだけど」

    嘉納の方へ振り返り、

    ジン「なんだ?」

    嘉納「どうも最近、私を付け回している捜査官がいてね、撃退してもらいたいんだけど・・・頼めるかな?」

    容易い依頼だった。

    ジン「それぐらいなら問題ない・・・撃退でいいんだな」

    嘉納「ああ、君だって殺したくはないだろう・・・それと」

    ジン「?」

    嘉納「クロナとナシロも連れていってあげなさい、経験を積ませたい」

    ジン「・・・・・ああ、わかった」

    俺はその場から立ち去った。
    クロナとナシロを待たせてるしな。

    扉は静かにしまった。
    ひとりになった嘉納は携帯を取り出すと電話をしはじめた。

    嘉納「すまない・・・私の帰路に捜査官を配置してくれ」

    嘉納「なぁに、報酬は弾む・・・それに功績も挙げられると思うぞ」

    嘉納「ああ、それと・・・特等方を二人ほど配置して欲しい」

    嘉納「ありがとう・・・ではまた」

    電話を切ると嘉納は笑い始めた。

    嘉納「悪いねぇ、忍くん・・・君たちは失敗作だ」

    嘉納「消しておくことに損は無いねぇ」ニコッ

    俺達は知らない。
    裏で糸を引いてるのは。


    僕達の父親だったなんて。


    僕達が知ることになるまであと3日・・・
  5. 5 : : 2016/08/16(火) 10:23:52

    クロナとナシロを鍛え、三日が過ぎた。
    今日の依頼は捜査官の無力化、嘉納が通ると言っていた道の近くの建物からその道を見下ろしていた。

    ナシロ「パパ、遅いね」

    遅いなんてものじゃない、指定した時間は10時だ。現在時刻は11時半。

    ジン(遅いなんてものじゃない)

    明らかにおかしい、捜査官はおろか嘉納の姿すら見えない。

    ジン「一旦、降りよう」

    マスクを付け、屋上から飛び降りる。
    やはり辺りを見回しても嘉納や捜査官の姿はない。

    クロナ「依頼の場所、間違っちゃったかな」

    そんな筈はない、依頼場所も予定時刻も正しいはず。

    ヒュンッ!

    どこかで風を切る音がした。
    その音がどの方向からの投擲だかも音で理解した。

    ジン「クロナ!避けろ!!」

    クロナは慌てて、後ろに下がった。

    クロシロ「「!!?」」

    さっきまでクロナのいた場所に3本、ナイフが刺さっていた。

    ??「あれ〜、気づいてないと思ってました〜」

    クロシロ「「・・・・・玲・・・」」

    白い髪の少年がナイフ片手に現れた。
    右手には少年の身の丈より少し大きいくらいの鎌を担いでいた。

    ??「什造・・・いきなり投擲はないだろう・・・人だった時どうするんだい」

    什造「だって、あの建物から飛び降りたんですよ〜喰種しかいないじゃないですか〜、篠原さ〜ん」

    篠原「まぁ、そうだけど」

    大柄の男はゆっくりこちらを向くと話し始めた。

    篠原「彼らで合ってるか、亜門」

    もう1人、大きな金棒の様なものを持った男が篠原の横についた。

    亜門「はい、匿名での情報なので宛になるかわかりませんでしたが」

    篠原「確か、病院の院長をしている50代〜60代くらいの男性だっけ?」

    ジン「!?」
    クロシロ「!!?」

    50代~60代くらいの男性で病院の院長をしている。
    普通に聞いたら何処にでもいるような特徴の人間を俺達は嘉納だと思ってしまう。

    クロナ「パパが・・・何で・・・」

    座り込んでしまったクロナをナシロが支えていた。
    しかし、戦況は明らかに不利。
    特にあの篠原という大男、恐らく不屈のシノハラ。

    ジン「クロナ、ナシロ・・・急いで逃げろ」

    クロナ「!?」
    ナシロ「!!?」

    言葉が返ってこないところを考えると恐らく驚いた表情をしているのであろう。

    ジン「相手はあの不屈のシノハラだ、勝ち目がない」

    ナシロ「お兄ちゃんは・・・」

    振り返り、捜査官に見えないように仮面を外す。

    ジン「お兄ちゃんからの最後のお願いだ」

    ふたりの顔を見ながら話した。
    笑顔で怖い素振りを見せず言う。

    ジン「安全だと思うところにいけ」

    ジン「そして出来るならお兄ちゃんに合うんだ」

    「いいね」っと言い切り、仮面を付け直す。

    ジン(クロナ、ナシロ)

    捜査官たちの方へ振り向いたその目には赫眼が写っていた。

    ジン「お言葉ですが、一言いいですか、捜査官殿」
    ジン(急いでくれ、立ち上がって)

    篠原「あまり喰種と話すなとマルに言われてるけど・・・・・なんだい?」

    大きく息を吸い、言葉として口から出す。
    後ろではクロナとナシロが立ち上がっていた。

    ジン「貴方達が喰種を駆逐するのが仕事なのはわかっています」
    ジン(そうだ、そのまま振り返らず走れ)

    篠原「そうだね、それが僕達の仕事だからね」

    後ろを振り返るとクロナとナシロが俺の方を向いていた。
    その感じから一緒にいたいという感情が伝わった気がした。
    でも

    ジン「お願いがあります、彼女達だけでも逃がしていただけないでしょうか」
    ジン(俺だって、本当は怖いんだ・・・でも)

    心を鬼にして首を横に振った。
    彼女達は寂しそうな顔をして、俯いてしまった。

    篠原「それは出来ないね、どれだけ危険のない喰種でも駆逐、もしくは捕獲しないといけない、そういう仕事なんだよ」

    そうだよな、そういう仕事だったよな。
    なら俺は

    ジン「ならば俺が貴方達を止める」
    ジン(いまだ、逃げろ!!)

    後ろにいたクロナとナシロが走った。

    亜門「後ろの2体!逃走しました!!」

    しかしすぐに白い影が迫っていた。

    什造「逃がしませ「ゴッ!」グフっ!」

    什造は篠原のいる場所まで蹴り飛ばされた。
    篠原達はその行動をとった喰種を見た。

    使いたくない。
    こんな力、使わないって決めたのにな。
    だけど今は。
  6. 6 : : 2016/08/16(火) 10:24:20

    ジン「大切な妹たちのためにこの力を使う」ズウゥゥゥ

    肩から出た赫子は腕に巻き付き、手元でまるで刀のような形状に変わる。

    ジン「お前達を誰一人、通さない!!」

    刀を目の前の敵どもに向けた。

    篠原「駆逐対象、Aレート・・・」

    篠原は剣を片手に前に出た。

    ジン「お前らを・・・」
    篠原「君を・・・・・」

    同時に走り出した。
    お互いトップスピードで剣を向けた。
    そしてお互いの剣が混じりあった瞬間。
    戦いは幕を開けた。

    篠原「駆逐する!!」
    ジン「止めてやる!!」
  7. 7 : : 2016/08/16(火) 11:31:13
    期待
  8. 8 : : 2016/08/18(木) 22:12:16

    カネキ「期待ありがどうございますm(_ _)m」



    カネキ「僕の出番まだかな?」
    作者「もう少し先かな」
    カネキ「早く更新しようね」パキッ!
    作者「・・・・・はい・・・」
  9. 9 : : 2016/08/19(金) 00:07:28

    どのくらい戦ったかな。
    クロナとナシロはどこまで逃げただろう。
    俺は篠原と白髪の少年、亜門鞭みたいなクインケを持った女性捜査官を残し、クインケの破壊や気絶させたりを繰り返していた。

    ジン「残りはお前らだけだ、特等方」

    甲赫を突きつけ、勝利宣言に近いような言葉をかけた。
    実際のところ全然終わってない。
    特等に注意するのはもちろんだがもう1人、白髪の少年にも注意しながら戦っていた。
    少年が使っている鎌、まともに喰らえば上と下がオサラバするだろう。

    ジン(厄介なことには変わりないな)

    目の前では白髪の少年の隣へ篠原が近寄った。

    篠原「什造、あまり単独で戦闘をするな・・・いくらお前が強いのは分かってるが」

    什造「え〜?、だって周りにいるとジェイソン振り回せないじゃないです〜」ブンッ!

    亜門「篠原さん、準備が完了したようです」

    さっきから攻撃を仕掛けてこない。
    何かの相談をしてる様にも見える。

    ジン(さっきから何かの作戦を立ててるみたいだ)

    篠原「よし・・・じゃあ、亜門行けるか」

    亜門「はい、行けます」

    もう一人の大男が金棒型のクインケを持ち、前に出た。

    甲赫の刀を向け、臨戦態勢を整えた。

    亜門「はぁぁぁぁぁ!!」

    金棒を振り上げた亜門は真正面から突っ込んできた。

    ジン(真正面から!?)スッ

    金棒が振り下ろさせ、地面にヒビが入る。

    ジン「!?んな馬鹿な!!?・・・どんなパワーしてんだよ!?」

    亜門から攻撃は一撃一撃とても重い。
    だけど避けられないほど早くない。

    ジン(さっきからこの亜門とかいう大男)

    一心不乱に振り下ろされる攻撃に疑問がわいた。

    ジン(こいつ、本気で狙ってるのか)

    ジン(それとほかの奴が一切攻撃してこないのも気になる)

    周りを見渡すととある捜査官の姿が見当たらなかった。

    ジン(あれ?あの女性捜査官、どこいった?)

    すると左腕の自由が奪われた。

    暁「よそ見してる暇があるのか」

    その女性捜査官が指さした方向から金棒が振り下ろされた。

    亜門「うおぉぉぉぉ!!」ブンッ!!
    ジン「くっ!!」ガキン!

    右腕の甲赫で防いだが

    ジン(くっ!動けない!)

    篠原「よし、法寺・・・撃て」

    その言葉が放たれたと同時に意識が一瞬途切れた。
  10. 10 : : 2016/09/05(月) 00:25:29

    ジン「がはぁ!!」グシャ

    意識が戻り始め、血が流れていることに気づいた。

    ジン(打たれたか・・・おそらくビルの屋上って所か)

    打たれたあとを確認しながら立ち上がった。

    亜門「はぁぁぁぁぁぁ!!」ブンッ!!

    ジン「かはっ!!」ガンッ!!

    亜門の金棒が胸部に当たり、壁まで吹き飛ばされた。
    呼吸に痛みが走る。

    ジン(肋が4本・・・折れたな)ゴポ!!

    ジン「がはっ!ごほっ!!」

    喉から地が吹き上がり、口から血を吐いた。
    再び捜査官を見ると周りは既に全捜査官が臨戦態勢をとっていた。

    亜門「お前もここで終わりだ」

    大男、亜門が前にでて金棒を向ける。

    亜門「一つ・・・貴様に聞きたいことがある」

    ジン「・・・・・・・」

    亜門は武器を向けたまま言い放った。

    亜門「貴様は人間と喰種どちらが世界を歪めていると思う」

    ジン「!?」

    突如、亜門から投げ掛けられた質問に思わず目を見開いた。

    亜門「俺は未だにこの質問の答えを見いだせない・・・貴様ならどう思う」

    ジン「・・・俺は・・・・・」




    少年「パパとママは何で喰種を倒すの?」

    父「それは人のためだよ」

    少年「人のため?」

    父「喰種は危険な生き物だ・・・人間を食べ物としか思ってない」

    父「パパとママはそんな悪い奴らを倒す正義の味方なんだよ」

    少年「ママもなの?」

    母「そうよ・・・これでも私は悪い奴らを何体も倒してきてるんだよ」

    少年「ママすごーい!」

    少年「僕・・・ママみたいな捜査官になる!!」

    父「え?・・・パパは?・・・・・」

    母「そう?ありがとう!・・・そうだねー!楽しみだね!!」

    父「そうだな・・・流石」

    父母「俺の(私の)子供だ!!」

    母「そうだね・・・じゃあ、捜査官になったら私たちも守ってね」

    父「そうだな!」

    父母「頑張ってね!!忍!!


    でも俺の親はグールに殺された。
    もちろん憎い、殺す事は間違っている。
  11. 11 : : 2016/10/04(火) 21:44:38
    更新遅くてすいませんでしたー!!



    でも

    ジン「喰種も人間も・・・もしかしたら関係ないかもしれない」

    足に力を入れ、立ち上がった。

    亜門「どういう意味だ・・・」

    ジン「間違っているのは・・・」

    目を見開き、目の前の捜査官を睨んだ。

    ジン「この世界だ」

    こんな世界は間違っている。

    誰も死なない世界があるはずなんだ。

    亜門「そうか、なら」

    金棒が振り上げられた。

    亜門「ここでお前とはお別れだ」ブンッ!!

    ガキンッ!!

    その攻撃は目の前の喰種が止めていた。

    俺はその人を喰種を見て思った。

    この人だ、この喰種だ。

    ??「貴方だとは思いませんでした」

    亜門「なぜ、お前がここにいる・・・眼帯」

    白髪の彼を俺達はこう呼んだ。

    最初の人(お兄ちゃん)って。

  12. 12 : : 2016/10/13(木) 20:53:18
    カネキ「すみません、彼は僕の知り合いでして」

    カネキ「連れていっていいですか?」

    亜門「ああ………駄目だ」

    亜門がドウジマを構えた途端、

    ??「フハハハハ、主に剣を向けてはいけないなぁ!」

    カネキの目の前に突如現れた男は亜門のドウジマを掴んでいた。

    亜門「何!?美食家だと!!?」

    月山「さぁ、ここは僕と彼に任せて先に行きたまえ!」ピキピキ!!

    ドウジマを払い除け、甲赫を出す。

    カネキ「そうですね…僕も」ズウゥゥゥ!!

    カネキ「貴方達を止めましょう」パキッ!
  13. 13 : : 2016/10/13(木) 22:58:23
    現状報告、後ろから来ている捜査官を何とかまこうとしてます。

    ことは五分くらい前。

    カネキ「僕達で時間を稼ぐからそのうちに君は別行動をしてる仲間に合流してくれ」

    ジン「!…でもカネキさんたちは……」

    カネキ「僕達も一通り事が済んだら追いかける」

    カネキ「だから早く」

    まるでさっきまで俺が言っていた言葉を聞かされているみたいだった。
    しかし、彼には恐怖心などは微塵もない目をしていた。

    ジン(やっぱりスゴイや、お兄ちゃんは)

    ジン「分かりました……気をつけてください」

    カネキ「それは君もね………」ザッ!

    その言葉を最後に走り続けているけど後ろから来ている捜査官。

    什造「やっぱり速いですね〜でも……」ブンブン!!

    スパスパと木や塀などを切り落としていく。

    什造「僕の方がも〜っと速いですよ!!」ブンッ!!

    鎌のクインケをスレスレで避けつつ、距離を取る。
    恐らく当たれば即死、掠っても切り裂かれるレベルだろう。

    ジン(なんつーモン持たせてんだよ!!)

    攻撃は不規則かつ予測不可能な方向から飛んでくる。
    赫子を全力で使って避けているがいつまで持つか時間勝負だとこっちが不利だ。

    ジン(賭けに出るしかないか)

    甲赫で刀を作り、クインケの間合いスレスレで攻撃を放つ。

    什造「無駄ですよ〜」カチッ

    什造「ギミックオーン!」

    鎌の刃から出た赫子が胴体を貫いた。

    ジン「ゴホッ!!ちくしょ………お?」グチャ!

    腹のど真ん中に空いたはずの穴が再生していた。

    什造「スゴイ、再生能力ですね〜クインケにしてみたいです」

    ジン(この再生能力……まさか)

    腰の辺りに違和感を覚えた。
    しかし、それはこれから使える新たな力だ。

    ジン「鱗赫………これがあれば……」

    ジン「お前を………倒せる」パキパキ

  14. 14 : : 2016/10/19(水) 23:33:27
    ジン「はぁぁぁ!!」ガンッ!



    やはり使い始めたばかりは扱いにくく、当てるだけで精一杯だった。



    什造「こうです〜!」ブンッ!!



    近距離から使う甲赫よりかは距離が取れてる為、攻撃は避けやすい。
    特にギミックオンとやらは恐らく、クインケを赫子に近い形状にする機能だ。




    什造「まだまだ〜!」



    ジン(……けど………!)



    什造「なんで当たらないんですか〜」




    ジン(……まだ………だ…………!)



    什造「ギミックオーン!!」



    ジン(今しかない!!)



    ギミックオンは赫子に近い形状に変える機能……つまり意思を持たない赫子だ。
    つまり持ち手が動かす方法を知っているかどうかだ。



    ジン「これで終わりだ!!」ドスッ!



    什造「カハッ!!」パキッ!!



    捜査官の鳩尾に蹴りを放ち、捜査官を吹き飛ばす。
    塀を貫通し、吹き飛んでいった。



    ジン(あの捜査官、あれぐらいじゃ死なないな)



    捜査官が戻って来る前にその場をあとにした。












    ズパァン!!!



    什造「痛いですね〜骨やられたかもです」



    静かに空を見上げた捜査官は満面の笑みでこう言った。



    什造「欲しいですね……あの赫子………殺すのが楽しみです………」フフフフ



    ジェイソンの標的は一つに絞られた。



  15. 15 : : 2016/10/22(土) 19:46:34
    ジン「くっ……そ……血が………足りない…」

    さっきの戦闘でいくらか消耗していたらしく、息切れと意識が少しずつ薄れる。

    ジン「ヤバイ……飲まれる………こんな……とこで」

    薄れた意識で路地進んでいた。
    目の前にはカラスのような仮面がいた。

    ジン「…誰だ……お前………」

    カラス「……………」

    ジン(仮面………匂いからして喰種か………)

    カラスの喰種は無言で見ていた。
    見つめていた先が振れ、地面に倒れた。

    ジン(ヤバイ……駄目だ………クロナ………ナシ…ロ………)




    カラスの喰種はおもむろに携帯を取り出した。

    カラス「………はい……見つけました……」

    カラス「それでは………はい…後ほど………」

    電話を切ったカラスは少年を担いで壁を登った。
  16. 16 : : 2016/11/01(火) 00:37:35
    目が覚めると白い天井が見えた。
    着々と脳が覚醒するのが分かる。
    ここがどこで自分がどうなったかを


    ??「やぁ、目が覚めたかい」


    ドアの方に目をやると老人が立っていた。
    シワのよった顔からはどことなく安心感が伝わってくる。


    ??「初めまして……私は芳村、ここで喫茶店の店長をしている……」


    芳村「……喰種だよ………」


    その言葉を聞いて、何より落ち着いた。


    ジン「あの……妹たち「「お兄ちゃん!」」…!」


    そこにはここの制服であろうものを着たクロナとナシロが入ってきた。


    クロナ「よかった……目が覚めないかと思った………」


    半泣きのクロナの頭をそっと撫で「大丈夫」と声をかけた。


    ここに運び込まれた時の俺は重症だったらしい。


    鱗赫の再生能力があっても、食事をしていなかった自分の再生能力は低かったという。


    そう考えると腹を撃ち抜かれ、肋の折れた状態で捜査官と戦っていたことに自分でも驚いた。


    体の痛みはなく、再生しきっていた。
    おそらく気絶している間に肉を食べたのだろう。
    そうでもしないと数日で肋なんて治りはしない。


    ジン「俺は………」


    芳村「君にはここで働いてもらうよ」


    突然の労働しなさいに正直、疑問しかわかなかったが行く宛も情報もない俺にとっては1番の得策だと思った。


    ジン「………よろしくお願いします………」


    芳村「うん……よろしく…今日は妹ちゃんたちと一緒にいるといい……」


    そう言って、扉を閉めた。
    直感ではあったがあの喰種は強いと思った。
    強者の素振りを見せない彼に身震いを隠しきれなかった。
  17. 17 : : 2016/11/05(土) 10:32:34
    再生しきった体を起こし、妹たちの方を向いた。


    俺たちは嘉納に作られた喰種、目的も何も無い生きる為だけに命を使う。


    捜査官と戦い、死者こそ出してはいないがレートも出ている。


    ジン「Aレート喰種か……弱っちぃな…俺は………」


    クロナ「お兄ちゃんは………なんで喰種になったの?」


    突然のクロナからの質問に少しは動揺した。
    喰種になった理由……それは。


    ジン「………君たちと同じで力が欲しかったから……かな」


    ナシロ「それだけじゃない………お兄ちゃんは………それだけのために力を手にしたんじゃないでしょ」


    何でこうも賢い妹たちなのだろう。
    その通りだ……俺の目的は……


    ジン「バベルの喰種を一人残らず………抹殺すること」


    芳村「君はバベルの喰種の被害者なのか………」


    扉の方には芳村さんが立っていた。
    珈琲を持って来てくれたらしい。


    芳村「バベルの喰種は………一時期、20区にも出没した……凶悪喰種集団だ」


    俺の住んでいた8区や13区………時には1区にすら姿を見せたらしい。
    そんな危険な喰種集団に俺たち家族は襲われたんだ。


    芳村「最近はめぼしい動きを見せていない………しかし、昔は人をさらってたこともあったそうだ」

    芳村「それにその攫われた人間に似ている人を見たことがあるという、噂もあるそうだ」


    喰種が人をさらう?……そんな馬鹿な。
    なんで……そんなことを…………
    それに………攫われた人間を見た?……………
    ふと頭の中をよぎった顔を思い出す。
    もしかしてバベルの喰種は………


    芳村「バベルの喰種についての情報はこれぐらいかな……忍くん……どうしたんだい」


    ジン「あ………いえ、なんでもありません」


    そうか……と言い残し、芳村は部屋から出ていった。


    クロナ「お兄ちゃん……どうしたの?」
    ナシロ「何か……考え事?」


    妹たちに言葉にして伝えた。


    ジン「お父さんにまた会えるとしたらどうする?」


    2人は驚いたような顔をしていた。
    顔を見合わせながら……2人は


    クロナ「会ってみたい……」
    ナシロ「どうして私たちを捨てたのかを聞きたい」


    分かったと言って、俯き考えた。
    答えとは言えないが高い可能性がある。
    嘉納………あいつは


    ジン「バベルの喰種と繋がっている」


    これはカンだ………人間をさらう喰種は大量にいるがバベルの喰種は共食いの集団だ………
    赫者も多く、捜査官としては厄介な集団………昔父から聞いた話だ。
    それに攫われた人間を見たという噂も気になる………


    ジン「賭けに出ようかな……クロナ…ナシロ」


    振り向く2人にこう告げた。


    ジン「俺の目的はバベルの喰種を潰すこと……そして………」


    これは貴方への餞だ。


    ジン「嘉納を探し出して………復讐する………」


    さぁ、ここからだと言い………赫眼を覗かせる


    ここを拠点として………作戦を開始する……………

  18. 18 : : 2016/12/13(火) 17:40:43
    クソだこのss

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0619Watanabe

角砂糖@語学力皆無のSS主

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