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少女の叫び

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  1. 1 : : 2016/05/21(土) 15:45:27
    *. 少女の叫び  .*
    1.何で何も救ってくれないの


    自分勝手なので前作は消しました。
    今回も更新しないかもしれませんので期待はしないでください
    架空の登場人物の一週間をただ描いた物語。

    もしかしたら鬱かも?苦手な方は逃げてね。
    ちまちま考えながら更新します。

    はじまり、はじまり。
  2. 2 : : 2016/05/21(土) 16:05:09

    何が私の人生を"救う"だろう
     
    いつも思いながら、また歩く一週間



    ――
    ――――


    中森.菜ノ花 13歳
    ナカモリ ナノカ

    「行ってくる。」

    「行ってらっしゃい。」

    扉を開けると私と同じ学校の中学生が登校してる。
    もう見慣れた、....というか見飽きた。

    何回目の景色だろう。
  3. 3 : : 2016/05/21(土) 16:13:13
    私はいつも通り登校した。
    そう、いつも通り。

    だから同じクラスの人に頭、体に向かって投げられる小石の痛みも
    投げて当たった後の罵るような笑いもいつも通り。
    痛みに耐えながら歩くのも私の周りに人が居ないのも。

    私のいつも通りは



    ものすごく最悪ないつも通りでした

  4. 4 : : 2016/05/21(土) 16:27:24
    痛いのは嫌なので走って学校に向かった。
    走りながら心の中でいつも思う。

    毎日の色が黒、黒、黒。
    でも小さな光がある。


    たった一人の大事な友達が光だった。
    だから、まだこうして生きていける。

    私には勇気がないんだ。
    自信がないんだ。
    私は臆病者なんだ

    と言っても嫌な顔ひとつせず彼女は慰めてくれた。

    慰めてくれる、私と話してくれる理由。






    彼女も虐められてるから。





    だから私達は二人だけで慰め合って二人だけで学校生活を楽しんだ

    彼女が居なければ私は死んでる。

    死んでたかも、じゃない、死んでる。
    そう、確信できる。
  5. 5 : : 2016/05/21(土) 16:42:36
    走って登校したのですぐ学校についた。

    走った事に後悔してしまった、でも学校には彼女がいる。

    複雑な気持ちのまま、門を通り学校に入った。

    階段を登り、歩いて人を避けながら教室に向かう。
    人の横を通った瞬間足が何かにひっかかった。

    「えっ」

    視界は素早く床に近くなる






    転ぶように誰かが足を出したから。


    「「「あはははwwww」」」


    大勢の人が私を見て笑う。

    この光景も何回目。

    「えっ、だってww」

    「つーか足痛いんだけど何してくれてんの?」

    「ほんとよねー、責任取ってーw」

    この声も何回目。

    私は立ち上がって、

    「すみませんでした、今度からは気を付けます」

    とだけ言って再び教室に向かった。

    「はあ?」

    と後ろから声がして肩を掴まれて。

    「それだけとか、ちょっと生意気じゃない?」

    「土下座しろよーw」

    「非常識だねぇw」

    「「「どーげーざ、どーげーざ、どーげーざ」」」

    こんなの聞いて怒らない方が不思議だった、
    周りから何も言われないのが不思議だった

    なにもしていないのに











    こうなるのが不思議でたまらなかった。




  6. 6 : : 2016/05/21(土) 16:59:13
    発狂しそうな気持ちを抑えつつ

    正座をして、土下座した。

    その瞬間

    また笑いが聞こえる。

    「ちょwwwww」

    「マジでしたww」

    「ほんとだめwwこいつ面白いww」

    頭に重いものが乗る。

    踏まれてる。

    「みんなみんなーw写真撮ってこれ晒そうよーw」

    嫌だ。


    嫌。


    何で?何でこうならなきゃならないの。
    私本当に何もしてない。
    足をひっかけられたのに謝ってる。

    絶望しかない。


    キーンコーンカーンコーン..

    チャイムが鳴った。

    「あ、ホームルームじゃーん、
    またねー菜ノ花ーww」

    と、頭をぐりぐりと踏んづけて去った。

    頭が痛い、二つの意味で。
  7. 7 : : 2016/05/22(日) 03:02:41
    そのあと教室に入って席に座ろうとした。
    隣の人の席との距離が空いてる。

    目線を感じる。

    いじめっこ以外の人が私を気の毒そうな顔で見てる。

    ...


    嬉しくはないんだよな、..それが。
    優しさも、感じない。

    私がおかしいの?
    それとも当たり前なの。

    それさえ分からない。


    だんだんバカになってきたんだ、私。
    いじめられてからさ、自分を責めることしかできなくなっちゃって







    自分がどうしても、馬鹿にしか見えなくなってきちゃって







    辛いんだ。



    いつも思う言葉。



    何が、 私の人生を救うんだろう。



    "誰"も救ってくれやしないから、

    "何"かに助けてもらうしかないんだ。

    でもなにかが助けてくれる?
    人以外で、助けれるものってある?


    無いのかな。

    無いのかな?


    勝手に一人そう思ってしまい、

    涙がでてきた。





    ポタ..



    何で、


     





    何も救ってくれないの..........






  8. 8 : : 2016/05/22(日) 03:23:41

    泣きたくなかった
    泣く姿を見てほしくないから
    弱い所見てほしくない

    だから一生懸命涙を拭いた。

    先生に言った。

    「具合悪いので保健室行って良いですか」


    「..良いですよ、いってらっしゃい。」


    あっさり許可。

    保健室に歩いて向かった、

    ガラララ..

    「失礼します..」

    「あ、菜ノ花ちゃん!」

    「おはよう..ございます。」

    保健室の先生には何度もお世話になっている。

    心を開けるのは保健室の先生と彼女だけ。

    暖房もついてるから安心できた。

    1年の時は、
    もっと元気な挨拶だったなぁ。

    「悩み事?」

    「...」

    涙を拭いてこらえたはずの涙が

    また溢れた。

    「先生...私どうしたらいいんでしょうか..」

    「もう明日を生きたくありません」

    「私を...助ける人なんて......もう.....」


    居ないに決まってるんだ





    ―――
    ―――――


    放..て.. 痛..――

    お前... わ..い..― 

    なんで...のよ!―

    うるさい..!!―

    貴方が悪いじゃない!――――


    五月蝿い。
    ふたりとも、うるさい。


    一階から聞こえてくる叫び声

    怒鳴り声、悲鳴、叫び

    痛い、痛い、うるさい、うるさい。

    構ってくれない、兄ちゃんもお姉ちゃんもいない。





  9. 9 : : 2016/05/22(日) 03:35:35
    お母さんとお父さんだけ。

    悲鳴の正体を言ってくれない。
    でも一つだけ言ってくれたのは

    「お父さんは乱暴」っていってたんだ。

    おかあさんはずっと長袖、30度以上の真夏でも長袖。

    いつもおひるを少しすぎる時間になると聞こえるさけびごえ。

    なんでだろう。


    痛い!!やめて――

    金出せ!!―

    その金でなにするつもり――――

    いいから!!―――


    ...眠いなぁ...




    「お休みなさいママ..」


    ―――
    ―――――


    「お母さん、何してるの?」

    お母さんは縄を高いところからぶらさげてた。

    「お母さんね、物をつくってるのよ。」

    「そうなんだ!すごいね!」

    「ふふ、さ、菜ノ花、おひるねの時間だから寝ましょうね。」

    おかあさんはにっこりわらってわたしにそういったんだ。

    「そうだね!お母さん、おやすみなさい!」

    自分の部屋にいってねた。
  10. 10 : : 2016/05/22(日) 03:46:04
    ――
    ――――

    目が覚めて起き上がる、

    おかしいな..いつもうるさいのに今日はしずか。

    まあ、うるさくないからいいや。

    そろそろごはんだから一階に降りよ。

    「おかあさーん!きょうのごはんなーにー?」




    ....



    「おかあさ.....ん?」


    お母さんが浮いてる


    くびに、わたしがおひる寝るまえもってた、なわ。

    お父さんが居ない。



    「お母さん、なんでだまってるの?」


    .....



    「おかあさん....」


    おかあさんの近くに紙が置いてあった。

    漢字が苦手だったからよめなかった


    " ごめんね、お さん れちゃった "

    "  に んじゃうね ごめんなさい "


    その時の私は




















    小学生1年生でした
  11. 11 : : 2016/05/22(日) 03:52:00

    ずっとおとうさんはおうちにかえってこなかった。

    おな..すい――――

    おか..ん――

    ご..ん――――――


    ――
    ――――


    「..あっ」

    「おはよう、急に倒れちゃったから」

    「..泣いてるよ、大丈夫?」

    「...大丈夫です、それより今何時間目ですか..」

    「4時間目ね、きっと菜ノ花ちゃん疲れてるよ。保健室ずっと居ようか。」

    「......はい」




    思い出してしまった


    お母さんが自殺した事を

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