ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

殺戮の蛇百足

    • Good
    • 20

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2016/03/13(日) 16:19:09
    http://www.ssnote.net/archives/40860
    「隻眼の大蛇」のお気に入りの数が2桁、閲覧数も4桁と、自分の中では最高記録なんで、新作作ることにしました!

    上の世界からざっと40年後。つまり、原作に登場したキャラや、アキなどはほぼ使わず、オリキャラパレードにするつもりです(場合によっては使いますが、キャラの殆どは年老いているのでキャラ崩壊します。)


    設定などはssの合間に挟んでいますが、よければこちらも閲覧くださいー。
    http://dic.ssnote.net/articles/%E9%9A%BB%E7%9C%BC%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%9B%87


    捏造設定、更新激遅、駄作等々、半年以上ここにいるのに至らぬ点が大量にありますが、温かい目で見てくださるととてもありがたいです。


    期待コメ、お気に入りなど、よければお願いします!


    いつも前置き長くて申し訳ないです。それでは………。
  2. 2 : : 2016/03/13(日) 17:37:09
    上等捜査官「ひぃっ………。」


    「数で押せば倒せるとでも思ってるの?私、そこまで弱くないよ?」


    捜査官100人、それもほとんど上等以上だ。


    そんな彼らが囲んでいるのは、たった一人の喰種。


    特等捜査官「ただの負け惜しみよ!少なくとも、皆が皆素人ではないんだ!やれ!!」


    「学習しない奴らだな。近接戦闘なんて………」



    「まとめて死ね。」



    全てが一瞬で真っ赤に染まった。


    そこにいた100人の捜査官が、ほんの一瞬で死んだのだ。


    それも、ズタボロにしたわけではない。


    ちゃんと胴体と頭が正確に分けられている。



    「またやったのか、ルネッタ。」


    ルネッタ「仕方ないじゃない。勝手に挑んできて死んだCCGが悪いんでしょうが。」


    「はぁ、なんでもいいよ。少しは落ち着け。逃げるとかの策はあるだろ。」


    ルネッタ「逃げるとか、私のプライドが許さないんだよ。」


    「ったく、めんどくせえやつだな。」


    ルネッタ「お互い様でしょ?樹王。」


    樹王「………ちっ。」
  3. 3 : : 2016/03/13(日) 18:40:44
    期待してます
  4. 4 : : 2016/03/13(日) 18:43:53
    直方さん
    ありがとうございます~、頑張ります!
  5. 5 : : 2016/03/13(日) 19:02:27
    ―――設定


    ルネッタ


    本名は本人すらわからないという。


    レートはSS~、巨大な百足の鱗赫と、生きた蛇の尾赫を操る。


    CCGには、『末裔』と呼ばれている。


    なぜなら、ルネッタはカネキケンの子であるからだ。
    鱗赫の百足も、その遺伝と思われる。



    佐々木樹王


    佐々木ハイセの赫包を埋め込んだQs。


    巨大な鱗赫と、羽赫のクインケを持つ准特等捜査官。


    一度、ルネッタに敗北してから、いろいろあって共同生活をするようになった。



    Q eyes


    右目の隻眼の喰種と左目の隻眼の喰種の間に生まれる特殊な喰種。


    その眼は、両目ともに、眼を半分に分けた時の上半分が人間と同じ、下半分は赫眼となっている不気味は仕組み。


    Rc値は少なくとも6000~。


    戦闘能力も通常の喰種より圧倒的に高い。


    ルネッタも、その一人である。



    Q monster


    動物に赫子を埋め込んだバケモノ。


    人間と身体が違うので、赫子の適正が高く、繁殖もよいので、使い捨てのクインケとして使える、CCGの秘密兵器。
  6. 6 : : 2016/03/14(月) 15:48:39
    期待
  7. 7 : : 2016/03/14(月) 23:00:22
    よっしーさん
    ありがとうございますー、頑張ります!
  8. 8 : : 2016/03/19(土) 23:18:53
    期待だよ~
  9. 9 : : 2016/03/19(土) 23:19:23
    ウタさん
    ありがとうございますー、頑張ります!
  10. 10 : : 2016/03/19(土) 23:45:13
    CCGの特等会議室にて


    「うーん、100人使ってもだめかぁ。」


    「だから私は断ったんですよ!“あの人”の子が100人程度に負けるわけがありません!」


    「相手のこと褒めてどうするんだよ……。」


    「でも事実じゃないですか!やはり罠をかけるのが一番ですよ!」


    「一生懸命はいいがな、アリア特等。」


    「罠を仕掛けて、どうするのです?『末裔』の力であれば、どんな罠であっても突破するでしょう。」


    アリア「………。」


    「君も見たろう?あの子はあの戦場の中、完全に息の根を止めるために、一人一人の首と胴体を切断した。普段の喰種のような低脳さはないんだよ。」


    アリア「………すみません。」


    「なら、自分の案はどうでしょうか?」


    「……Q monsterか……。」


    会議室がざわつく。


    「動物に適正が多い……という保証はあるのか?」


    「ええ。それに、人間に興味を見せないことまで検証しております。」


    「多数決をとろうか。ロギ特等の案に賛成の人は挙手を。」


    賛成:9 反対:0


    「では、Q monster計画に関しての責任者を任せていいかな?ロギ特等。」


    ロギ「……必ず成功させます。」
  11. 11 : : 2016/03/20(日) 18:46:32
    ロギ「ふぃー、特等会議疲れたー。」


    樹王「お疲れさまです、ロギ特等。」


    ロギ「キオか。丁度いい、Q monster計画が実行に移されるってことをロギ班に伝えてくれ。引き続きこの計画はロギ班が管理、責任をおうこととなったからな。」


    樹王「本当ですか?!やった!!」


    ロギ「驚くのはまだ早いぞ。Q monsterがどれだけ喰種に影響するか、わからないからな。それに、喰種がQ monsterを手懐けたら手の出しようがない。いつもより、気を引き締めていくぞ!!」


    樹王「はい!!」



    ――ルネッタ家


    樹王「ってことがあってな。」


    ルネッタ「へぇ、Q monsterか、面白いこと考えるねぇ。」


    樹王「本当にどうするんだよ?」


    ルネッタ「簡単だよ、赫者にしちゃえばいい。」


    樹王「はぁ?!」


    ルネッタ「赫者は私みたいな力がない限り、暴走する。それを鎮めるために苦戦してたら私達が不意をつけるでしょ?」


    樹王「でもどうやって………。」


    ルネッタ「そいつらも動物だし、餌与えてるでしょ?その時にこっそり混ぜる。」


    樹王「俺がやるのかよ………。」


    ルネッタ「私が行ったら乱闘するでしょ。」


    樹王「ちっ、面倒事ばっか押しつけやがって………。」


    ルネッタ「んじゃ、お願いね。」


    樹王「はぁ………。」
  12. 12 : : 2016/03/20(日) 19:09:42
    母親は?
  13. 13 : : 2016/03/20(日) 20:55:42
    名無しさん
    それも後々明かすはずです。まあゆっくり待っていただけると嬉しいです!
  14. 14 : : 2016/03/20(日) 23:29:50
    ――[あんていく]


    ルネッタ「おい!クソオヤジ!出てこい!!」


    静かな喫茶店の中に響く、ルネッタの大声。


    その声に反応して、店奥から“彼”が出てきた。


    カネキ「………。」


    もとから白髪だったからか、はたまた眼帯の喰種の存在感からなのか、歳60にして、老いを全く感じない。


    金木研……。


    ルネッタ「あんたは……、鬼だよ。実の娘を、地獄に突き落としたんだしさ……。」


    カネキ「君が勝手に地獄に行っただけ。」


    ルネッタ「クソオヤジがっ!!」


    巨大な赫子を振り回し、カネキを殺す気で暴走した。


    カネキ「……それで倒せると?」


    バシッという音と共に、ルネッタの赫子は抑えられた。


    カネキの手で。


    カネキ「僕は赫子を使ってないよ?」


    ルネッタ「……………。」


    カネキ「実力の差だよ。あんなところ、僕からしたら地獄でも何でもない。鬱陶しい人間共がいるだけだから。」


    ルネッタ「………ちっ。」
  15. 15 : : 2016/03/21(月) 16:49:21
    ――ルネッタ家


    ルネッタ「ただい……誰?」


    樹王「ロギ特等だ。作戦会議をうちでやりたいっつってな。」


    ロギ「お邪魔してまーす。ところでキオ、彼女は……?」


    ニヤニヤした表情で樹王を見るロギ


    その背後から、目で威圧してくるルネッタ。


    樹王「………友達です、今日たまたまうちでパーティーする約束をしてて……。」


    ロギ「お、そうか。なら俺は邪魔かな?」


    そう言って椅子から立ち上がって、樹王の耳元で言う。


    ロギ「姉ちゃんとお幸せにな。」


    樹王(この人は…………。)


    ロギ「じゃあな。」


    バタンと家のドアが閉まる。


    ルネッタ「お前と恋人同士になるとか死んでもごめんだわ。」


    樹王「……俺もこんなうるせえ奴とは居たくねえわ。」


    ルネッタ「あ?」


    樹王「……何でもない。」
  16. 16 : : 2016/03/21(月) 23:04:37
    ――特等会議室


    「どういうことだね?ロギ特等。」


    ロギ「申し訳ありません。件に関しては現在調査中です。」


    アリア「さすがにこれは酷いですね……。」


    特等たちがみているのは、Q monsterが監視していた人間を殺してる映像。


    「人は食わないのではなかったのか?」


    ロギ「はい。確かに我々人間に興味をしめしてはいなかった。」


    「……少しよろしいですか。」


    ロギ「……佐伯特等。」


    佐伯「赫子の形状が明らかに異常です。ここから察するに、『赫者』である可能性が高い。だとすると、喰種もしくはQ monster同士の共食いがあったかもしれない。」


    佐伯「Q monsterが一匹減っているようですが、飢えた他のQ monsterがその一匹を仲良く食べたのでしょう。」


    ロギ「……!」


    佐伯「もしくは、誰かがその一匹を等分して与えた。まあどのみち、ロギ班の餌係が犯人でしょう。」


    ロギ「……さすがです。班員を調べてみます。」


    「よろしいかね?」


    「……それでは解散だ。」
  17. 17 : : 2016/03/22(火) 20:01:09
    カネキチは芳村店長ポジですか?
  18. 18 : : 2016/03/22(火) 23:45:50
    名無しさん
    娘が云々でいったらカネキチと芳村被りますね。
  19. 19 : : 2016/03/23(水) 12:25:14
    期待
  20. 20 : : 2016/03/23(水) 12:57:17
    名無しさん
    ありがとうございますー、頑張ります!
  21. 21 : : 2016/03/23(水) 13:15:48
    ロギ「信頼してたんだがな……、キオ。」


    樹王「………。」


    ロギ「お前が班の中で一番信頼があるからって、餌の担当をやらせたんだろ?なんでこんなことを……。」


    樹王「………。」


    ロギ「答えろよッ!!!」


    樹王「『この世の不利益は、全て当人の能力不足』」


    ロギ「………なんだと?」


    樹王「『カネキケン』が言いました。あなたが僕を信用したのはあなたが信じたから悪い。僕がこうなったのは、『末裔』に負けた僕が悪い。」


    ロギ「キオ……、テメェ………。」


    もう我慢の限界……と言わんばかりに、クインケを持ち、怒鳴る。


    ロギ「その赫子をズタボロに引き裂いてやるよッッ!!それでテメェが死んでもお前が弱ぇのがいけねえんだろ?!」


    樹王「人間ごときに負ける程鈍っちゃいないですよ。」


    ロギ「……そうかい。」


    ロギがクインケを向けた時だった。


    「やめなさい。」


    ロギ「和修特等……。」
  22. 22 : : 2016/03/23(水) 13:35:48
    和修家……、CCGを設立し、CCGの中では絶対の権力を持っている。


    この状況、特等全員集合だなんて言われたら、完全に不利となる樹王。


    だが、彼の放った命令は、予想と真逆のことであった。


    和修「ロギ君は休んでていい。私がこの子の使い道を考える。」


    ロギ「いえ、戦える体力はあります……!」


    和修「そうではない。この子はまだ使うのだ。………いいね?」


    樹王「誰がお前なんかに従うか……。」



    和修「はは、祖父から聞く『カネキケン』とそっくりだな、君は。」


    和修「じゃあ、我々の作戦を教えよう。我々は、君を囮にして、敵をおびき寄せる。」


    和修「君が喰種側に協力してるとしたら、『末裔』。恐らく君は重要なパートナーであるから探しに来るはず。少なくともそこで、君と末裔の関係と、末裔の顔、最終的に仕留めることもできる。」


    和修「これだけだと我々が有利なようだが、君にも利益はある。特等数人を一気に仕留められるからだ。末裔の力があれば、10人程度は軽く殺せないかね?」


    和修「『全ての不利益は、当人の能力不足』と言ってたね。そこで君らが勝てば、我々が不利益を被る。逆に君らが負ければ、君らが不利益を被る。君の考えに背く点などないと思うがね?」


    樹王「…………わかった。やろう。」


    ここはあえて従った。今の状況で戦うと明らかに不利だからだ。
    特等からしたら大したことない樹王が一人より、一人で100人を殺したルネッタがいる方が安全だと考えた。

  23. 23 : : 2016/03/24(木) 22:03:52
    深夜2時を過ぎた頃。


    普段であれば、樹王と一緒に“狩り”に行く頃だが、肝心の樹王がいない。


    ルネッタ「ったく、わざわざこの私が探さなきゃいけないのかね。」


    椅子から立ち上がり、ケータイにイヤホンをさし、いかにも現代人といった格好をして、支度をする。


    残業してる……なんて甘い考えはなかった。


    樹王がとりあえずピンチであると、彼女の勘が訴えてたのだ。


    ルネッタ「さて、いくか。」


    樹王が働いているのは本部のある1区。


    ルネッタの家のある5区からは自転車で行ける距離だ。


    そのルートを確認した後、流してる音楽に合わせて鼻歌をし、自転車をこぐ。


    死地に向かうというのに、随分緊張感がない……、それも、彼女の力を現しているのかもしれない。
  24. 24 : : 2016/03/24(木) 22:38:51
    この世の全ての不利益は当人の能力不足、じゃないですか?
  25. 25 : : 2016/03/24(木) 22:41:42
    名無しさん
    ホントだ、ありがとうございます。
  26. 26 : : 2016/03/25(金) 20:41:32
    いえいえ失礼しました
  27. 27 : : 2016/03/25(金) 21:24:01
    いえいえ、指摘は物凄く有難いです!
    こちらこそ、こんな恥ずかしい間違いをしてしまって、申し訳ありませんm(*_ _)m
  28. 28 : : 2016/03/25(金) 21:37:31
    局員「この先は通れませんよ。」


    ルネッタ「えぇー、『佐々木樹王』の友人なんとすけど。」


    局員「………ということは、“喰種”ですね。」


    ルネッタ「………違います。」


    局員「彼は喰種に協力していたことは明らかで………」


    ズバッと首を正確に切る。


    ルネッタ「正確には、『Q eyes』ってやつだね!惜しかったよ!」


    アハハ……と不気味に嗤う。


    転がっている局員の生首を、サッカーのシュートのように外に蹴る。


    ルネッタ「やっぱ樹王正体バレたのか。だとしたら、CCGのスパイもできないし、『Q monster』ってやつの増殖だって、余裕になるねー。」


    ルネッタ「あー、こんな広いトコ、何処にいるかなんてわかりゃしない。」
  29. 29 : : 2016/03/26(土) 13:11:40
    金木君は何才くらいですか?
  30. 30 : : 2016/03/26(土) 14:31:30
    名無しさん
    このss内では60歳程度ですね。
  31. 31 : : 2016/03/27(日) 00:00:08
    そうですか!また渋いかんじですねw
  32. 32 : : 2016/03/27(日) 21:55:28
    名無しさん
    ですねー、コメントありがとうございます!
  33. 33 : : 2016/03/27(日) 22:07:12
    『聞こえるかい、末裔……、いや、ルネッタ。』


    CCGの本部全体ひ響き渡る、男の声。


    CCGに知り合いなど、樹王しかいない筈だが、どこか聞き覚えのある声だった。


    『私も、君が喰種であることに驚いているよ。』


    相手も、ルネッタを知っているような口調だった。


    和修『私は和修常時。君の正体に関しては、樹王君が吐いてくれたよ。』


    もちろんこれは真っ赤な嘘。
    ロギが以前、樹王の家に訪れた時の彼女の顔を見せたら、和修常時に、何か知ってるようなことがあった……というだけだ。


    だが、そういうことで、ルネッタと樹王との信頼関係が崩れる……というのが目的だ。


    だか、和修がルネッタを知っていて、ルネッタも和修に関しての記憶がある……というのは事実だ。


    和修『この司令室に、私達はいる。もちろん、樹王君もな。』



    言いたいことを言い終わったのか、カチッというマイクの電源が切れる音がする。


    ルネッタ「………はぁ、私に嘘をつくなんて、十年早いわね。………叔父さん。」


    そう言いながら、ルネッタは司令室まで向かった。
  34. 34 : : 2016/03/29(火) 19:47:12
    期待してます
  35. 35 : : 2016/03/29(火) 21:02:56
    名無しさん
    ありがとうございます!頑張りますー。
  36. 36 : : 2016/03/29(火) 22:43:52
    ルネッタ「来てやったぞ、感謝しろ、お前ら。」


    ロギ「やっぱあんただったか。」


    樹王「ルネッタ………」


    最初は、ロギとルネッタの怠慢。


    ルネッタ「やれやれ、学習しないのね。」


    バキバキ……と、巨大な百足を外に放ち、ロギに喰らいつく。


    ロギ「そこらの雑魚共100人殺ったからって、いい気になるなよッ!」


    対してロギは、羽赫の射撃系クインケを取り出す。


    名は『兎』。ssレートの兎姉弟から作られた、2人分の赫包で1つだけの特殊なクインケ。


    連射、的射、鋭さの全てに優れている。


    ロギ「死ねよッ!」


    全て百足に突き刺さり、“普通の喰種”であれば、痛みで反応速度が遅れるくらいだ。


    だが………。


    ルネッタ「その程度?」


    百足は飛んできた弾全て弾き、更にそれをまとめてロギの方向に投げる。


    和修「おぉ。」


    それを見ていた和修も思わず声が出てしまったほどだ。


    眼は潰され、左手は弾が刺さりすぎて機能しなくなった。


    ロギ「クソ野郎がぁ…………!」


    クインケを右手に持ち替え、今度はルネッタ本人を目掛けて放つ。


    ルネッタ「最初に言ったよ『学習しないの?』ってね。」


    全ての弾はロギに跳ね返り、無惨は姿となった。


    ――ロギ特等捜査官死亡――
  37. 37 : : 2016/03/30(水) 09:35:41
    ルネッタのデザインはどのキャラは?
  38. 38 : : 2016/03/30(水) 09:38:00
    ミスった、ルネッタはどんなキャラに、似てるですか?
  39. 39 : : 2016/03/30(水) 17:00:28
    カズトさん
    ぶっちゃけキャラデザインとか決めてませんね笑

    そうですねー、アクセルワールドの黒雪姫みたいな?まあご想像にお任せします笑
  40. 40 : : 2016/03/30(水) 20:50:53
    金木を女体化したようなものかな?
  41. 41 : : 2016/03/30(水) 21:44:56
    名無しさん
    うーん、まあご想像にお任せします笑
  42. 42 : : 2016/04/02(土) 21:58:35
    樹王「っ……!」


    えげつない形になった上司をみて、さすがに恐怖を感じた樹王。


    ルネッタ「何ビビってるの?まさか、人間側に寝返った?」


    和修「ほぉ、あの弾幕を全て弾くとは……、見事だな。」


    その樹王とは反対に、和修はルネッタの実力に関心をしている。


    和修「素晴らしいよ!こんな力があれば仲間なぞ必要ないのでは?」


    ルネッタ「そうだねー、私も樹王なんざ、スパイだってことが唯一の取柄だったからねー。」


    ルネッタ「必要はないね。」


    和修「……では、私が処理してもよいかな?」


    ルネッタ「うん―――」


    一瞬の間、ルネッタの全ての赫子が和修を貫く。


    ルネッタ「だめだね。」
  43. 43 : : 2016/04/02(土) 22:43:34
    和修「………。」


    ルネッタ「死んだふりのつもり?叔父さん」


    樹王「………は?」


    和修「………クク、君を見てると、ホントに“妹”を思い出すよ。」


    パッと手を離し、樹王が解放される。


    和修「今度は君たちを潰しに行くよ。私が。」


    ルネッタ「返り討ちにしてあげるよー、親戚だからって、容赦しないから。」


    そう言い残すと、建物内の窓を赫子で割り、樹王を抱えながら飛び降りる。



    和修「根は優しいのだな。ホント、妹にそっくりだ……。」


    ズズ……と、穴ぼこの体を再生させ、まるで親のようにルネッタを見届ける。


  44. 44 : : 2016/04/02(土) 23:19:23
    家系図とかありますか?
  45. 45 : : 2016/04/03(日) 00:03:47
    名無しさん
    カミングスーン……ですかね笑
  46. 46 : : 2016/04/03(日) 00:27:48
    そうでしたか!気長に待ちます!
  47. 47 : : 2016/04/03(日) 00:58:14
    名無しさん
    ありがとうございます!
  48. 48 : : 2016/04/06(水) 01:53:43
    作者さん大丈夫ですか?
  49. 49 : : 2016/04/06(水) 14:07:45
    名無しさん
    すみません!なかなかストーリー構成が思いつかなくて……笑
    待っていただいてありがとうございます!
  50. 50 : : 2016/04/06(水) 14:29:59
    「……………。」


    「そこにいたの。」


    「……………。」


    8区の象徴である“8区ツリー”の上に、2人の女性が立っている。


    「なんで“V”は彼女を狙ってるの?」


    「知らないよ、“ボス”のことなんて。」


    「……………。」


    「私も聞いていいかな?なんで今更、あなたが動き出すの?」


    「………お母さんの願いを……、叶えたいから。」


    「………そう、応援してるよ、エリ。」


    エリ「……………。」
  51. 51 : : 2016/04/06(水) 14:42:16
    期待してます
  52. 52 : : 2016/04/06(水) 19:18:21
    名無しさん
    ありがとうございます!
  53. 53 : : 2016/04/10(日) 14:24:09
    カネキ「実の娘……か。」


    人気のない喫茶店の中、彼は一人考え事をしていた。


    カネキ「……ちょっといいかな、」


    シオン「はっ」


    彼はシオン、アオギリの幹部として名高い喰種だ。


    カネキ「そろそろ“Vの抹消”を本格化させないといけないっぽくてね。彼はルネッタを狙っている。」


    シオン「芳村の方は?」


    カネキ「まだ判断しようがないかな。でも、ルネッタに手を出そうものなら消していい。」


    シオン「仰せのとおりに。“アオギリ”。」


    一瞬にして、シオンの姿は消えた。


    カネキ「……。」


    窓の外を眺めると、雨が降っていた。


    カネキ「皆、僕が世界を変えるよ。」


    カネキは、雨の降る外に向かって、その決意を示した。
  54. 54 : : 2016/04/11(月) 20:41:55
    ルネッタ「樹王。」


    樹王「なんだよ?」


    ルネッタ「もしもさ、喰種が人になれるとしたら?」


    樹王「………は?」


    ルネッタ「………いや、なんでもない。」


    樹王「………変なヤツ。」


    Q eyesだからなのか……、たまにルネッタはわけのわからないことを言う。


    ブー、ブー、と、ルネッタの携帯が鳴る。


    開いてみると、1通のメールが。


    ―――from カネキ
    toルネッタ

    あんていくに来い。


    自分から行くことはあったが、カネキからの招集は珍しい……いや、初めてであろう。


    携帯をポケットの中にしまい、普段通りイヤホンで音楽を流しながら向かう。
  55. 55 : : 2016/04/11(月) 21:35:18
    カネキとルネッタは親子ですよね?
  56. 56 : : 2016/04/11(月) 23:09:32
    名無しさん
    一応……?笑
  57. 57 : : 2016/04/12(火) 22:59:47
    あと、質問、感想等は良ければ

    http://www.ssnote.net/groups/1913/archives/8

    こちらにお願いします!
  58. 58 : : 2016/04/12(火) 23:17:03
    カネキ「………。」


    カランカラン………と、ベルの音が鳴る。


    ルネッタ「………何の用?」


    カネキ「忠告、君は狙われてる。」


    普通の人間であったら、わけがわからないだろう、唐突に忠告されても。


    だが、ルネッタは予想外の返事をした。


    ルネッタ「知ってる。あんたの妻……、私の母親は、白鳩の権力者でありながら、Qs施術を受けた和修の娘、唯一無二のQ eyesだからでしょ?」


    カネキ「………Q eyesは他にも数人いるけど、まあ間違ってはないね。」


    ルネッタ「………で、それだけ?」


    カネキ「じゃあ、折角来てくれたし、コーヒー出すよ。」


    ルネッタ「どうも。」


    親子とは思えない、他人行儀な態度をとるルネッタに対し、カネキは落ち着いて接する。


    カネキ「おまたせ」


    ルネッタ「ん………、他に話ないの?」


    カネキ「………僕の話でも聴く?」


    ルネッタ「………まあそれでいいよ。」


    ヒラヒラと手を振るルネッタに、真剣な顔をしてカネキは語り出す。


    カネキ「僕はアオギリの王だ。」
  59. 59 : : 2016/04/13(水) 23:40:09
    待ってました!
  60. 60 : : 2016/04/14(木) 17:44:49
    名無しさん
    ありがとうございます!
  61. 61 : : 2016/04/14(木) 18:09:48
    ルネッタ「は?」


    カネキ「まあ落ち着いて聴いてよ。僕達”アオギリの樹“は、君を生かさせようとしている。」


    アオギリの樹………、芳村エトが結成した、喰種集団の中でも最大勢力を誇るグループ。


    そんな勢力がなんで私ごときを生かすのか………と、ルネッタも流石に疑問に思えた。


    カネキ「そして、君の存在を消そうとするのが、“V”と“CCG”。具体的には、その“芽”を摘む。」


    カネキ「だから、君を5区に移住させた。」


    ルネッタ「なんで?」


    カネキ「……それは教えられない。」


    ルネッタ「なんで?!」


    バンっと机を叩いたルネッタに対し、動じないカネキ。


    カネキ「自覚がないかもしれないけど、東京は、君が中心に回っているといっても過言ではない。」


    カネキ「君が思っている以上に、世界は複雑なんだよ。」


    ルネッタ「………そう、タメになったよ。」


    コーヒー代を机に置き、険しい顔のまま店を出るルネッタ。



    エリ「カネキケン………、アオギリ………。」
  62. 62 : : 2016/04/15(金) 20:58:42
    お、面白いと思うよ
  63. 63 : : 2016/04/15(金) 22:08:16
    いちぞうまさん
    ありがとうございます!
  64. 64 : : 2016/04/15(金) 22:32:29
    期待しています。
  65. 65 : : 2016/04/20(水) 20:53:56
    直方さん
    ありがとうございます!
  66. 66 : : 2016/04/20(水) 22:30:34
    親子感みたいなのが出てきましたね
    それとエリはルネッタですか?
  67. 67 : : 2016/04/20(水) 22:51:11
    名無しさん
    コメントありがとうございます!
    よければssの内容に関する質問等も>>57のグループでしていただけると幸いです!

    ちなみに質問の答えですが、エリはルネッタではありません!
  68. 68 : : 2016/05/20(金) 22:54:42
    樹王「おぉ、おかえり。」


    ガチャ………と家のドアを開けると、樹王がソファに座っていた。


    ルネッタ「ただいま。」


    樹王「なんの話をしてきたんだ?」


    ルネッタ「ん………、ちょっとね。」


    樹王に話せる内容ではない。当の本人のルネッタでさえ、この現状は理解し難い。


    樹王「………そうか。それより、昨日言ってた『喰種がヒトになったら』って話だが………」


    あの樹王が珍しく、ルネッタの話を真剣に考えていたようだ。


    樹王「ある奴に、同じ事をきかれた。」


    予想外の樹王の発言に、ルネッタは頭を抱え込む。


    そして、ルネッタの頭に追い討ちをかけるように、樹王が後付けした。


    樹王「そいつは、『私に協力してくれたら、この目的は叶う。私が望む“世界”は、“全ての喰種がヒトになる”ことだ。』と言っていたな。」


    ………なるほど、とルネッタの中で合点がいった。


    あくまでこれはルネッタの推測だが、『Q eyes』と呼ばれるものの血液や臓器は、Qs施術の逆で、『喰種をヒトに変える』能力があるかもしれない。


    だとしたら、CCGや“V”は、それを目的に私を狙っている。


    とすると、私は寧ろCCG、Vの連中に身体を売った方がいいのかもしれない。


    ただ、一つだけ矛盾が生じた。


    なぜヒトであったカネキがそれを否定したのか(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)だ。
  69. 69 : : 2016/06/12(日) 18:45:10
    真夜中のあんていく


    Closeという看板を扉に掛け、いつも以上に静まり返る店。


    シオン「アオギリ………。」


    カネキ「………その呼び方、やめてもらえない?」


    シオン「………。」


    カネキ「僕は“金木研”、君は“笛口雛実”。それでいいじゃないか。」


    シオン(ヒナミ)「………。」


    カネキ「変わったね、ヒナミちゃん。」


    ヒナミ「恐縮です、アオギリ…………。」


    カネキ「はは………。」
  70. 70 : : 2016/07/03(日) 00:47:39
    もし喰種がヒトになれたら………。


    ケーキの味、ラーメンの味、海鮮丼の味………。


    誰からも追われない、自分を守る法もある………。


    きっと平和な人生がおくれる………。


    私はどうなのか、まだ迷いがある。


    同じ喰種のために『カッコよく死ぬ』か。


    自分のためだけに『カッコ悪く生きる』か。


    樹王はやるときにはやる。わざわざ私にこのことを話した………ということは、私に迷う時間を与えてくれたんだろう。


    ……。


    ………。


    ルネッタ「私は、生きたい。」
  71. 71 : : 2016/07/08(金) 17:16:42
    こっちはかなりご無沙汰になってましたねw
    二作の更新も全力で頑張りますw
  72. 72 : : 2016/07/08(金) 17:24:36


    樹王「ルネッタを………。」


    自分を助けてくれたルネッタを、自分の手で殺めるということに、樹王は戸惑いを感じていた。


    彼女にそれを告げたのも、その戸惑っている時間だった。


    樹王「もし喰種が人になれたら………、どれだけ嬉しいんだろうか。」


    もともと人間であった自分には、その辛さも苦しさもわからない。


    だけど、これだけは言えた。


    樹王「喰種がどうなろうと、俺はルネッタを生かす。」

▲一番上へ

このスレッドは書き込みが制限されています。
スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。

著者情報
ACAOT7126

ふぃん

@ACAOT7126

「東京喰種トーキョーグール」カテゴリの最新記事
「東京喰種トーキョーグール」SSの交流広場
東京喰種トーキョーグール 交流広場