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壊れた心「救済編」(現パロ)

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  1. 1 : : 2015/08/30(日) 20:33:29

    駄文

    駄作


    前回の続きです

    壊れた心(現パロ)

    前回:http://www.ssnote.net/archives/38468
  2. 2 : : 2015/08/30(日) 20:34:50
    エレン「ただいま」

    ???「エレン。お帰りなさい。リヴァイさんがリビングで待っているわよ」

    エレン「分かりました。ペトラさん、ありがとう」


    リビング
    エレン「リヴァイさん、次の仕事ですか?」

    リヴァイ「エレン。帰ったか。次の病院と患者の資料だ。目を通しておけ」

    エレン「出身は?」

    リヴァイ「シーナだ。問題ない」

    エレン「はい。ありがとうございます。では部屋に戻りますので、何かあれば呼んでください」

    リヴァイ「ああ」

    そう言うとエレンはさっさと自分の部屋に帰って行った

    ここはエレンの職場兼住居である
    ここに病院では手に負えない症状の患者の治療依頼が来る
    それをリヴァイが厳選し捌く
    他の医師で対応できそうなものは、依頼病院にその医師を紹介することもある
    リヴァイもまた、自身で赴くこともある

    エレンを欲しい病院は数多ある
    しかしエレンはその尽く断って、フリーランスとしてここの医師派遣所に所属している

    ペトラ「お茶が入りましたよ」

    そう言ってペトラがお茶を3つ持ってきた
    そして、部屋に入った瞬間に気付く

    ペトラ「エレンは?」

    リヴァイ「あいつは部屋に戻って行った」

    ペトラ「相変わらずですね。エレンももっと素直になればいいのに」

    リヴァイ「そうだな。あいつの傷は思ったよりもでかい。しかし、昔に比べれば幾分かましになった方だ」

    ペトラ「そうですね」

    リヴァイ「しかし意外だな」

    ペトラ「何がですか?」

    リヴァイ「お前がエレンの奴を好きになっていることがだ」

    ペトラ「そ、そんなこと・・・でも、エレンって、普段は他を寄せ付けない雰囲気を作ってますけど、本当は優しいんですよ?一見誰も見て無いようで、その実よく周りを見ている。まあ誰が利用できてそうかどうか見分けているだけかもしれませんけどね」

    リヴァイ「そうか。エレンの事、よく見ているんだな」

    ペトラ「そんなことありませんよ。でも、エレンはどう思っているか知りませんが、私は彼が本当は心優しい人だと言うことを知っているだけですよ」

    リヴァイ「お前はエレンと付き合いたいとは思わないのか?」

    ペトラ「・・・私一度、エレンに告白したことがあるんですよ」

    リヴァイ「!そうなのか!?」

    ペトラ「はい。でも振られました」

    リヴァイ「!・・・」

    ペトラ「ですが、私は諦めていませんよ。彼にはまだ誰も付き合っている人がいないんですから。絶対に振り向かせてみせます」

    リヴァイ「ほう。悪くない。お前なら、エレンを立ち直らせることができるかもな」

    ペトラ「そう思いたいです・・・」

    リヴァイ「自信が無いのか?」

    ペトラ「はい。エレンに告白した時もはっきり言われたんです。あなたと付き合って、僕に何かメリットがあるのか?と。私は何も言えませんでした。その時気付いたんです。エレンの行動基準は利用価値があるか否か。私にはきっと無かったのだと思います・・・」

    リヴァイ「だが、お前には少しは心を開いていると、俺は思うぞ」

    ペトラ「そうでしょうか?」

    リヴァイ「ああ。でなければ、お前と話をするはずがない。あいつは本当にどうでもいい奴なら完全に無視するからな」

    ペトラ「そうですね。必要な時以外、話しかけないですものね」

    リヴァイ「で、何で好きになったんだ?」

    ペトラ「え?そ、それは、ええ~と・・・」

    ピンポーン
  3. 3 : : 2015/08/30(日) 20:35:51
    ペトラが話そうかどうしようか迷っていると、インターホンが鳴った

    ペトラ「は~い。今いきま~す」

    そうしてペトラが玄関のドアを開けると2人の女が立っていた

    ペトラ「どちら様?」

    ???「初めまして。私アニ・レオンハートといいます」

    ???「ユミルです。ここにエレン、エレン・イェーガーはいますか?」

    ペトラ「・・・エレンのお友達?」

    アニ「高校の時の・・・」

    ペトラ「!・・・お帰り下さい。恐らくエレンはあなた達に会わないわ」

    ユミル「どういうことだよ?」

    ペトラ「彼にとって大学入学以前は思い出したくない過去なの。私にも教えてくれなかったわ。ただ、新聞の記事が出ていたから、中学まではどういったことになっていたか知っているつもりよ。でも、高校に通っていたなんてこと聞いたことは無いわ」

    ユミル「エレンは数か月しか学校にいなかったからなぁ・・・」

    ペトラ「たとえ事実であったとしても、私はあなた達とエレンを合わせるつもりは無いわ。帰ってください」

    アニ「お願いします!もう一度エレンに会って話がしたいんです!」

    ユミル「お願いだ!あいつを救いたいんです!やっとつかんだチャンスなんだ。ここで逃したくはない。だから、お願いします!」

    ペトラ「・・・なぜあなた達はエレンをそこまで気に掛けるの?」

    アニユミ「エレンのことが好きだからです」

    ペトラ「・・・本当に救えると思うの?」

    ユミル「はい」

    アニ「絶対に、救ってみせます。私たちの為にも」

    ペトラ「・・・入って。リヴァイさんに紹介するから」

    アニユミ「!」

    アニ「いいんですか?」

    ペトラ「私だって、エレンを救えるものなら救いたいもの」

    アニユミ「ありがとうございます」
  4. 4 : : 2015/08/30(日) 20:36:10
    リビング
    リヴァイ「ペトラ、誰だそいつら?勝手に家に上げるんじゃねえ」

    アニ「初めまして。アニ・レオンハートです」

    ユミル「ユミルです」

    ペトラ「彼女たちはエレンの高校の同級生らしいわ」

    リヴァイ「エレンのだと!?なぜ今頃のこのこやって来やがった。お前達さえいなければエレンはああはなっていなかっただろうに・・・」

    ペトラ「リヴァイさん!エレンの事、何か知ってるの!?」

    リヴァイ「エレンがああなったのは、小中高通していじめにあったからだと聞いた。詳細は知らん」

    ペトラ「!じゃあ、あなた達も」

    ユミル「違う!私達は少なくともエレンとは仲良くしていたつもりだ!あんなことがあって、今まで会えなかったが・・・」

    アニ「あの事件があって、エレンは誰も信用しなくなってしまった。そして学校にも来なくなってしまった。行方が全く分からなかったんだ。だから、だから・・・」

    リヴァイ「あの事件とはなんだ?」

    アニ「そ、それは・・・」

    ユミル「私が説明する。実は」

    説明中

    ユミル「という訳だ」

    リヴァイ「そうか、そんなことが・・・お前達、今でもエレンの事、好きか?」

    アニユミ「もちろんです」

    リヴァイ「ペトラも負けてはいられないな」

    アニユミ「!」

    ペトラ「はい。でも、不思議と負ける気はしないです」

    リヴァイ「まあ、エレンの隣に誰がいようと俺の知ったことじゃないが、具体的に何か策はあるのか?」

    アニ「・・・」

    ユミル「・・・無いです」

    リヴァイ「まあ、高校での生活から考えて、誰かと一緒にいるのがいいと言うことか。それもできるだけ複数が・・・お前の店でもう一度働かせるというのも1つの手だが、あいつはうちのエースだからな。流石にこっちの仕事をさせないわけにもいかん・・・」

    アニ「なら、私がエレンと一緒に行動します」

    リヴァイ「お前、医者か?」

    アニ「いえ。看護師です」

    リヴァイ「そうか・・・なら、職場はペトラとアニがエレンをサポート。出来るだけ一緒に行動しろ。そしてユミルはここでエレンの世話をしろ。後のことはお前達に任せる。3人で協力してエレンとコミュニケーションをとれ。それが一番の近道だ」

    ペトラ「私まで良いの?」

    リヴァイ「お前程度ならなんとでもなる。いざとなれば俺が赴けばいい話だ。お前は何の心配もせず、エレンを救う方法を考えろ。いいな?」

    ペトラ「リヴァイさん・・・ありがとうございます」

    リヴァイ「それと、エレンの次の職場にはハンジがいる。うるさい奴だが頼るといい」

    ペトラ「え!?ハンジさんがいるの?でもリヴァイさんはこの仕事良かったんですか?エレンに回しちゃって。せっかくハンジさんに会える機会なのに」

    リヴァイ「今回の患者は俺じゃ無理だからな。それに患者の希望らしい。じゃなかったら俺が行っている」

    アニ「ハンジさんって?誰なんですか?」

    ペトラ「ハンジさんは、リヴァイさんの恋人よ。新薬を研究している医師なの。でもいつも研究室にこもって何かしている。ある意味危ない人でもあるかな」

    リヴァイ「・・・(事実なだけに、何も言えん)」

    アニ「どう危ないんですか?」

    ペトラ「・・・すぐに試験薬を飲ませようとするのよ・・・あの時は大変でしたよね?」

    リヴァイ「ああ。もう2度と見たくない光景だな・・・」

    ユミル「何があったんだ?」

    ペトラ「それはあまり口には出したくないわ・・・あれはちょっと・・・」

    リヴァイ「・・・とにかく、何を勧められようとも、あいつの出したものは絶対に口にするな。命が惜しければな」

    アニユミ「は、はい」ドキドキ

    リヴァイ「話は以上だ。ペトラ、エレンを呼んで来い。こいつらを紹介しておく」

    ペトラ「分かったわ」
  5. 5 : : 2015/08/30(日) 20:37:02
    数分後

    エレン「リヴァイさん。何の用ですか?」

    リヴァイ「エレン。明日からの仕事についてだが、こいつらにも一緒に行動してもらうことになった」

    エレン「こいつら?」

    ペトラ「私も一緒に行くことになったの。よろしくねエレン」

    アニ「エレン。私も行くことになった。よろしく頼む」

    ユミル「私は医療関係者じゃないから仕事までは手伝えないが、身の回りの世話は任せろ」

    エレン「またあなた達ですか・・・」ハァ

    リヴァイ「エレン。ペトラとアニを一緒に連れて行け。ユミルにはここでの生活をサポートしてもらう。以上だ」

    エレン「・・・リヴァイさん。これはどういうことですか?ペトラさんはまだしも、名も知らないような人を連れて行く気はないですよ」

    リヴァイ「エレン、これは決定事項だ」

    エレン「・・・決定なら従います。しかし、僕に何かを期待しているのであれば、諦めた方がいいですよ?もう僕の心には何も響きませんから」

    そう言ってエレンは再び自室に戻って行った

    リヴァイ「・・・なかなか、勘の鋭い奴だ」

    アニ「いえ、そうではないと思います。昼間一度会っていますから」

    ペトラ「そうなの?」

    ユミル「ああ。それと、さっき同じことも言われた」

    リヴァイ「同じことだと?」

    ユミル「私達の言葉はエレンの心には響かないと・・・むしろ、響かないどころか届いていないんじゃないかって、逆に不安になるくらいだ・・・」

    リヴァイ「それでよくエレンを救うとか言えたな?」

    ユミル「母さんに話したら、エレンは救いを求めているんじゃないかって。救える可能性がまだあるんじゃないかって。そう言われて、その可能性に賭けて見ようと思ったんです。だから、エレンに何を言われようとも諦めるつもりはありません」

    リヴァイ「そうか・・・なら、どんな手を使っても必ず救え!俺は朗報を待っているぞ」

    アニユミ「はい。ありがとうございます」

    リヴァイ「礼は成功した時だ。それまではしっかりやれ」

    ペトラ「ふふふ。私も負けていられないわね」
  6. 6 : : 2015/08/30(日) 20:37:17
    翌日
    シーナ第3総合病院
    エレン「ピクシス医院長、初めまして。リヴァイ医師派遣事務所から来ましたエレン・イェーガーです。よろしくお願いします」

    ペトラ「助手のペトラ・ラルです」

    アニ「看護師のアニ・レオンハートです。よろしくお願いします」

    ピクシス「よう来てくれた。君たちの手を煩わせてしまってすまんのう。じゃが、病状も君にしか手術できない患者でもあったし、患者たっての希望で君に依頼させてもらったのじゃ」

    エレン「僕を指定、ですか?」

    ピクシス「そういうことじゃ。なぜ君のことを知っておったのかは知らんがな。まあ、いずれにせよ、君にしかできない手術じゃ。よろしく頼むぞ」

    エレン「必ず助けますよ」

    ピクシス「では、医局に顔を出してから、患者の部屋に案内してもらうといい。アニさんはナースステーションじゃぞ」

    エレン「はい。では、失礼しました」

    そう言ってエレン達は院長室を後にした
  7. 7 : : 2015/08/30(日) 20:37:31
    エレン達は医局に行き、自己紹介をした
    その時エレンには思いがけない事があった

    ???「久しぶりだな、エレン。すっかり立派になって」

    エレン「!リコさん!お久しぶりです。元気でしたか?」

    リコ「私を誰だと思っている。元気に決まっておろうが」

    ペトラ「エレン。こちらは?」

    エレン「この人は」

    リコ「私はリコ・ブレチェンスカ。昔、エレンの病院でお世話になっていた者の1人だ」

    ペトラ「そうなんですか!?私はペトラ・ラルといいます。後でエレンの小さい事の話を聞かせてくださいね」

    リコ「・・・悪いが、それは出来ん相談だ。私はあの頃のエレンのことを話すつもりは無い。エレンにとっても忌々しい過去のことなど」

    ペトラ「そう、ですか・・・。ごめんなさい。変なことを聞いてしまって」

    リコ「いや、構わん。エレンがこうして元気にやっている姿が見れただけでもうれしいよ」

    ???「エレン。久しぶりだな。リヴァイの奴は元気にしているかい?」

    エレン「エルヴィンさん。リヴァイさんは元気にしてますよ。それよりもどうしてここへ?病院が違うでしょ?」

    エルヴィン「私もこの病院に呼ばれてきたんだよ。君の手伝いをしてほしいと」

    エレン「そうだったんですか」

    エルヴィン「そろそろ決心してくれたかい?」

    エレン「何度言われようとも、僕は何処の病院にも属するつもりはありませんよ」

    エルヴィン「そうか。患者にはもうあったかい?」

    エレン「いえ。これから会いに行こうかと」

    エルヴィン「そうした方がいいね。早く行くといい。それと君さえ良ければ私はいつでも歓迎するよ」
  8. 8 : : 2015/08/30(日) 20:37:51
    病室

    コンコン

    ガラガラガラ

    エレン「失礼します」

    ???「エレン?・・・」

    エレン「?初めまして。今回あなたの執刀医をさせていただくエレン・イェーガーです」

    ペトラ「助手のペトラ・ラルです」

    ???「やっぱり、エレンなのね?」

    エレン「?どこかでお会いしましたか?」

    ???「うそ!お姉ちゃん知り合いなの?」

    ???「エレン。久しぶりね。私よ。覚えていない?」

    エレン「・・・記憶にありませんね。必要のない事は全て忘れるようにしていますので」

    ???「そう・・・。でも私は覚えているわ。小さい頃、よく遊んだもの。それに将来私と結婚してくれるって約束もしたじゃない?」

    エレン「・・・小さい頃?」

    ペトラ「へ?結婚の約束?」

    ???「そうよ。あの頃はグリシャ先生がシガンシナからわざわざシーナにある私の家まで出張診療してくださって、あの頃が懐かしいわ。でも、グリシャ先生が死んだと聞いて、とても心配していたのよ?」

    エレン「・・・!君は・・・まさか・・・」

    そうしてエレンは手元にある患者の名前を初めて確認した

    そこには

    エレン「フリーダ・レイス・・・まさか!?しかしなぜこんな所に?」

    ???「どうしたのお姉ちゃん。お姉ちゃんもエレンと知り合いなの?」

    フリーダ「そうよ。私とエレンは許嫁よ。ヒストリアもエレンのことを?」

    ペトラ「!(許嫁!?何!?何が一体どうなってるの?)」

    ヒストリア「・・・はい。高校の時に数か月だったけど、同じクラスだったの」

    エレン「・・・」

    ヒストリア「エレン、久しぶり。私のことわかる?あなたと同じクラスだったクリスタ・レンズよ」

    エレン「フリーダから、ヒストリアという妹がいるとは聞いたことがあるのを覚えています。だけど、僕は君のことを覚えていません」

    ヒストリア「そんな・・・」
  9. 9 : : 2015/08/30(日) 20:39:24
    そこに1人遅れてアニが入って来た

    アニ「遅れてすまないね」

    ヒストリア「アニ?アニなの!?元気してた?」

    アニ「?・・・クリスタ!どうしてあんたがここにいるんだい?」

    ヒストリア「お姉ちゃんのお見舞いに来てたの。それと今はヒストリアよ。こっちが本当の名前なの」

    アニ「クリ・・・ヒストリア。何で偽名なんて使ってたのさ?」

    ヒストリア「この国の大財閥の娘が普通に一般の高校に通ってたら危ないでしょ?だから、そのことがばれないように偽名を使ってたの」

    アニ「ユミルはそのことを?」

    ヒストリア「うん。知ってる」

    アニ「そう。ならいい」

    フリーダ「ヒストリアのお友達?」

    ヒストリア「うん。高校の時の同級生。いつも仲良くしていた内の1人だよ」

    フリーダ「そう。アニさん、ヒストリアとよくしてくれたのですね。ありがとう」

    アニ「い、いえ。私の方こそクリスタにはいろいろとお世話になって」

    ヒストリア「でもよかった。アニは会えたんだね。エレンに」

    アニ「まあね・・・」

    ヒストリア「?どうしたの?」

    アニ「・・・」

    ペトラ「それよりも、エレンの許嫁って、どういうことですか?!」

    ヒストリア「あ、それ私も気になる。どういうこと?お姉ちゃん」

    アニ「?許嫁?エレンの?どういうことだい?」

    エレン「・・・僕は知りませんよ」

    フリーダ「小さい頃、よくエレンと仲良く遊んでいたの。私はエレンのことが好きで、エレンも私のことが好きだったわ。お互い好き同士だったの。それで、いつか出会うその時まで、この思いが褪せていなかったのなら結婚しよう、って約束してたの。それを私のお父様に話したら、エレンのお父様と何やら話し出したの。その結果、私達は晴れて許嫁になったのよ」

    エレン「・・・僕はその話、父さんから聞いていませんが」

    ペトラ「で、でも所詮許嫁でしょ?それにエレンにその意志が無ければ意味がないんじゃないかしら?」

    フリーダ「どうなのエレン?」

    エレン「・・・どうでもいいです。今の僕にとって、そういうことは意味がありませんから」

    フリーダ「!・・・もう私のことを、好きとは言ってくれないの?」

    エレン「君が僕にとって利用価値があるのならそうしましょう。そうでなければそんなこと口が裂けても言えません」

    アニペトヒス「!」

    フリーダ「エレン・・・どうしちゃったのよ。あなたらしくないわよ。あの頃のあなたは、いつも優しく暖かい太陽のような人だったのに・・・今は、まるで逆じゃないの・・・エレン、あなたの身に何があったの?教えてくれませんか?」

    エレン「・・・(これ以上関わられるのも面倒ですし・・・)」

    フリーダ「エレン、お願い・・・」

    エレン「レイスさん、あなたに言っておかなければならない事があります」

    フリーダ「私の名前さえ呼んではくれないの?」

    エレン「あなたの知っているエレン・イェーガーは死にました」

    フリーダ「え?何を言ってるの?」

    エレン「人は昔のままではいられない。あなたの知っているエレン・イェーガーは死んだんですよ。それに結婚の話ですが、それはお互いの思いが色褪せて無ければ、という話ですよね?僕の思いは色褪せるどころか無くなっているんですから、その約束には何の意味はありません。これ以上僕に関わるのは止めてください」

    フリーダ「エ、エレン。何でそんな悲しいこと言うのよ!エレンは生きてる。今もこうして私の前にいるじゃない!あなたは確かに雰囲気は変わってしまったけど、心までは変わってない。何でそんなこと言うのよ!」

    エレン「心、ですか。それこそあなたは分かっていない。まるで僕に心があるように仰っていますが、僕の心はもうどこにもありませんよ?すでに壊れて無くなっているんですから」

    フリアニペトヒス「!」

    エレン「ここにいるのだって、不謹慎な言い方ですがあなたが病気だからです。患者だからこそ、あなたには利用価値がある。僕の医療技術の進歩の為に今は利用価値がある。まあ治ってしまえば、価値なんて無くなりますけどね」

    アニ「・・・(私たちの所為なの?今のエレンは患者を実験体か何かと思っているの?もう、あの優しいエレンじゃないの?これじゃ、救うなんて無理じゃない・・・)」ポロポロ

    ヒストリア「ひどい・・・」

    ペトラ「・・・エレン、言い過ぎよ」

    フリーダ「・・・エレン、何で、何で・・・」ポロポロ


  10. 10 : : 2015/08/30(日) 20:39:44
    エレン「さて、そろそろ手術の説明に入りたいのですが、いいですか?」

    フリーダ「・・・お願いします」ポロポロ

    エレン「では始めます」

    説明中

    フリーダ「よく分かりました。では、お願いします」シュン

    エレン「お任せください。必ず成功させますので。では、失礼します」

    エレンはそう言とアニとペトラを連れ病室から出ていった
  11. 11 : : 2015/08/30(日) 20:40:19
    フリーダ「・・・エレン、あなたに一体何があったの?」ポロポロ

    ヒストリア「・・・お姉ちゃん、私が教えるよ。エレンの身に何があったのか・・・」

    フリーダ「ヒストリアは知っているの?」

    ヒストリア「うん。でも、私に分かるのは、新聞に載っていた小中の事と高校での数か月間の事しか知らない。でも、それが今のエレンを形成するきっかけになっていると思うの」ウツムク

    フリーダ「あまり、いい話ではなさそうね・・・でも、聞かせて。私は知らなければならないわ。エレンにかつてのように笑ってもらうためにも」

    フリーダはヒストリアからエレンのことを聞き、さらに落ち込んでいた

    フリーダ「ねえ、ヒストリア。どうしたらエレンの心を助けられると思う?」

    ヒストリア「・・・分からないよ。でも、誰かと一緒にいれば少しずつだけど心を開いて行ってくれるとは思う。高校の時もそうだったから。でも、結局最後までエレンが笑っているところを見たことは無かったけどね・・・」

    フリーダ「やっぱり、グリシャ先生が死んだと聞いた時に、無理やりにでも私の所へ連れてくるべきだったわ・・・何で、こんなことになってしまったのでしょう」ポロポロ

    ヒストリア「お姉ちゃん・・・アニがエレンの所にいたってことはきっとユミルもいる。でもあの2人じゃ、あの事件の当事者だからきっとエレンを立ち直すことができない。でも昔のエレンを知っているお姉ちゃんなら、きっと出来るよ。元通りとまでは行かなくても、きっと笑ってくれるようにはなってくれるよ」

    フリーダ「そうね。私が弱気になっていてはダメですね。夫を支えるのも妻の役目。エレン、待っていてください。必ずあなたを救って見せます」
  12. 12 : : 2015/08/30(日) 20:40:29
    医局
    ???「やっほー!エレン、元気してた?」

    エレン「・・・」

    ???「何々?照れてるの?もうかわいいんだから♪」

    エレン「・・・(面倒です。早くどこか行ってくれないですかね)」

    ???「エレン!無視しないでよ!?チューしちゃうよ?」ニヤニヤ

    エレン「・・・」スッ

    エレンはおもむろに携帯を取り出し

    エレン「リヴァイさん、今大丈夫かな?」

    ???「ちょっ!エレン!冗談だから!冗談!ごめん!謝るから!携帯しまって!」アセアセ

    エレン「・・・はぁ・・・」

    ???「・・・ほっ」

    ペトラ「ハンジさん、お久しぶりですね」

    ハンジ「ペトラ。久しぶりだね。元気してた?ちょうど良かった、新薬が出来たんだけd」

    ペトラ「お断りします」

    ハンジ「そんなこt」

    ペトラ「絶対に嫌です!」

    ハンジ「ぐぬぬぬぬ・・・!どうしてもダメ?」

    ペトラ「リヴァイさんに言いつけますよ?」

    ハンジ「!あははははは、ちょっとした冗談だよ。嫌だな~」アセダラダラ

    ペトラ「ハンジさん、後で相談したいことが」

    ハンジ「!リヴァイにも頼まれているよ。後で研究室に来て、そこで詳しい話を聞こう」

    ペトラ「ありがとうございます」

  13. 13 : : 2015/08/30(日) 20:40:40
    研究室
    ハンジ「待ってたよ。さあ、座って」

    ペトラ「ありがとうございます」

    アニ「失礼します」

    ハンジ「そっちの子がアニちゃん?」

    アニ「どうして私のことを?」

    ハンジ「リヴァイから聞いたんだよ。それと私はハンジ。よろしく」

    アニ「よろしくお願いします」

    ハンジ「何か飲むかい?」

    ペトラ「結構です」

    ハンジ「そんn」

    ペトラ「要りません!」

    アニ「(何?この攻防)」

    ハンジ「大丈夫だって、なにも入れないからさ」

    ペトラ「信用できません。その言葉に何度騙されたことか」

    ハンジ「仕方ない。諦めるよ」

    ペトラ「そうしてください」

    ハンジ「でもエレンも酷いよね?毎回私を無視するなんてさ。話くらい聞いてくれてもいいじゃないか!?そうは思わないかい?」

    ペトラ「・・・そうですね」

    ハンジ「そうだろ?全くエレンの奴ももう少し愛想良くしていればもっとモテるのに、勿体無い」

    ペトラ「そのエレンの事で相談なんですが」

    ハンジ「何々?」

    説明中

    ハンジ「そういうことか・・・なかなか難しい問題だね」

    ペトラ「何かありませんか?」

    ハンジ「そう言われてもね。心理学は私の専門外だしね・・・」

    アニ「何でもいいです。お願いします!」

    ハンジ「エレンもこんなにかわいい子に想われてるって言うのに、勿体無いね。うん、今すぐには考えつかないけど、考えてみるよ」

    アニ「お願いします」
  14. 14 : : 2015/08/30(日) 20:40:54
    リヴァイ医師派遣事務所

    エレン「ただいま帰りました」

    アニペト「・・・ただいま」トボトボ

    ユミル「お帰り。今日はどうだった?」

    エレンは質問には答えず、自分の聞きたい事を聞く

    エレン「リヴァイさんは何処にいます?」

    ユミル「今はリビングだ」

    エレン「ありがとうございます」

    そう言うと、エレンはすぐさまリヴァイの元へ向かって行った

    ユミル「・・・何なんだよ?少しは答えてくれてもいいじゃねぇか・・・」

    アニペト「・・・」トボトボ

    ユミル「おい。お前等。今日何があった?」

    アニペト「!」ピクッ

    アニ「・・・私達じゃ、無理かもしれない・・・」

    ユミル「何がだよ!?」

    アニ「エレンを救うことがだよ」

    ユミル「何だ?もうあきらめたのか?」ケラケラ

    ペトラ「ユミルさん。笑い事じゃないわ」

    ユミル「・・・一体何があったんだ?」

    ペトラ「後でリヴァイさんにも報告しないといけないから、その時でいい?」

    ユミル「相当な事のようだな。分かりました」

    その後ペトラの説明により、リヴァイ達はさらに頭を抱えることとなった

    フリーダの手術も数日中に行われ、無事成功した

    手術後フリーダは何かにつけてエレンと一緒にいるようにした
    時には話し相手に、時には遊び相手になって貰ったりしていた
    フリーダはエレンに何を言われ何をされようとも、どれだけ拒絶されようとも決してエレンの側を離れようとはしなかった
    むしろエレンの近くにいるのは当たり前かのように常に傍にいたのである
  15. 15 : : 2015/08/30(日) 20:41:06
    それから1週間後
    リヴァイ医師派遣事務所
    エレンは夜眠れなくなり、外で夜風に当たっていた

    エレン「・・・僕は一体どうしてしまったんでしょうか?」

    しばらく考えていると不意に背後から近づいてくる人がいた

    リヴァイ「エレン。どうした、こんな時間に?」

    エレン「リヴァイさん。いえ、今日はなんだか寝付けなくて・・・」

    リヴァイ「心配事か?」

    エレン「そういうわけではないのですが、ちょっと何かもやもやする感じがするんです」

    リヴァイ「もやもや?心がか?」

    エレン「多分、そうだと思います」

    リヴァイ「今もか?」

    エレン「今は大丈夫です」

    リヴァイ「どんな時になるんだ?」

    エレン「今回の患者、フリーダ・レイスといる時になんだかこうもやもやすると言うか何というか・・・」

    リヴァイ「そうか・・・」

    エレン「リヴァイさんはこれが何かわかりますか?何かの病気なんでしょうか?」

    リヴァイ「病気みたいなもんだな。ある意味それよりもやっかいかもしれん」

    エレン「何ですか?教えてください」

    リヴァイ「お前はフリーダ・レイスといる時になると言ったが、他の、そうペトラとかでもそういった事になるのか?」

    エレン「いえ。フリーダの時だけです」

    リヴァイ「そうか。お前は、フリーダが他の男と仲良くしていたとしたらどう思う?」

    エレン「・・・何か、裏切られた気分ですね」

    リヴァイ「なら、答えは簡単だ。お前はフリーダの事が好きなんじゃないのか?」

    エレン「僕がフリーダの事が好き?」

    リヴァイ「そうだ。お前はフリーダを求めている。それだけのことだ」

    エレン「・・・僕もずいぶん甘いですね」

    リヴァイ「?」

    エレン「未だに人に縋ろうとしていたなんて・・・」

    リヴァイ「おい」

    エレン「もっと心を無に、感情を完全に捨てないと、機械のようにならなければ・・・」ブツブツ

    リヴァイ「・・・(これは、思っていたよりも酷いな・・・このままだと不味い・・・だが、俺にできることなど何もない・・・エレンの心に波を立てることができたフリーダ・レイスに期待するしかないのか・・・歯痒いな)」

    その後、ペトラ達は結局何もできなかった
    ハンジの意見も取り入れ、いろいろとやっては見たのだが、ものの見事にエレンに察知され、全てが水泡に帰していたのである
    逆にペトラまで警戒される様になってしまった
  16. 16 : : 2015/08/30(日) 20:41:26
    それから2週間後

    エレン「術後経過も良好です。あと1週間、何事も無ければ、無事退院できるでしょう」

    フリーダ「エレン、ありがとう」ニコ

    エレン「では、僕はこれで」

    フリーダ「エレンちょっと待って!」

    エレン「何でしょうか?」

    フリーダ「無事退院できたら、私とデートしてくれない?」

    エレン「それは僕に何のメリットがあるんです?」

    フリーダ「私には分からないわ。それはあなたが決めることよ」

    エレン「・・・時間の無駄ですね。お断りします」

    フリーダ「エレン。私のお願いを聞いてくれないの?」ウルウル

    エレン「聞かなければならない意味が分かりませんね」

    フリーダ「エレン、お願い・・・」ジワ

    エレン「・・・」

    フリーダ「お願い・・・エレン」ポロポロ

    エレン「はぁ・・・仕方ありませんね。わかりましたから。ですから泣くのは止めてください」

    フリーダ「本当にデートしてくれるの?」パァァァ

    エレン「僕は約束は守ります」

    フリーダ「エレン、大好き」ダキッ

    エレン「止めてください。放してくださいよ」

    フリーダ「嫌。エレン、またすぐいなくなっちゃうでしょ?エレンをもっと感じていたいの」ギュー

    エレン「・・・(どうしたらいいでしょうか・・・関わり合いになりたくないから突き放したと言うのに)」

    フリーダ「・・・エレン」ポロポロ

    エレン「・・・いい加減放してもらえないですか?」

    フリーダ「もう少しだけ、もう少しだけこのままでいさせて」ギュー ポロポロ

    エレン「はぁ・・・」

    数分後

    フリーダ「エレン。ごめんね。そしてありがとう」

    エレン「それでは僕は、今度こそ行きますね」

    フリーダ「エレン、デート楽しみにしているからね」


    リヴァイ医師派遣事務所

    リヴァイ「エレン、経過はどうだ?」

    エレン「何の問題もありません。あと1週間もすれば退院できます」

    リヴァイ「そうか。なら次の仕事のことだが」

    エレン「あの、少し待ってもらえませんか?」

    リヴァイ「どうした?珍しいな、何かあるのか?」

    エレン「患者にデートの約束を取り付けられてしまいまして・・・」

    リヴァイ「!・・・そ、そうか。楽しんでこい。それまで仕事は他の奴で回しておく」

    エレン「ありがとございます。ご迷惑おかけします」

    リヴァイ「気にするな。たまにはお前にも休んでもらわないとな」

    エレン「では、部屋に戻りますので」

    エレンが自室へ帰った後、リヴァイはエレンの変化をうれしく思っていた

    リヴァイ「あのエレンが、デートか・・・今までなら考えられんな・・・」

    その時ユミルが部屋に入って来た

    ユミル「何が考えられないんだ?」

    リヴァイ「エレンの奴が今度、デートに行くと言っていた」

    ユミル「はぁ!?どういうことだよ!?」

    リヴァイ「エレン曰く、約束を取り付けられたらしい」

    ユミル「相手は誰なんだよ!?」

    リヴァイ「今回の患者だ」

    ユミル「確か、クリスタの姉ちゃん、フリーダ、だったか?エレンの許嫁って言ったって言う」

    リヴァイ「そうだ。お前達がどうやっても動かせなかったエレンが、渋々とはいえデートに行くんだ。彼女には感謝したいぐらいだ」

    ユミル「あ~あ。やっぱり私達には無理だったか」シュン

    リヴァイ「落ち込むにはまだ早い。これからが正念場だ」

    ユミル「言われなくても分かってるよ。ここで失敗したら、エレンはもう本当に壊れちまう。それだけは何としても阻止しないとな。だからそのデート、必ず成功させないと」

    リヴァイ「アニとペトラにも言っておけ。決して邪魔はするなと」
  17. 17 : : 2015/08/30(日) 20:41:52
    デート当日
    エレンは待ち合わせ場所に待ち合わせ時間よりも早めに来ていた
    しかし、その雰囲気はどう見てもこれからデートに行く感じではなく、むしろめんどくさそうに見えた
    実際そうなのだが・・・

    エレン「・・・(面倒ですね。早めに終わってくれることを祈るしかありませんね)」

    エレンを物陰から隠れてみる人物が3人いた

    ユミル「あいつ、つまらなそうだな」

    アニ「そうだね。とてもこれからデートに行くって感じじゃないね」

    ペトラ「でも、時間より早く来てるし、実は楽しみにしてるんじゃないかな?」

    ユミル「心のどこかではそう思ってはいるとは思うが、心の大半は早く帰りたいと思っていると思うぜ」

    アニ「それでも会付き合ってあげるんだ。エレンは本当に優しい奴だよ」

    ペトラ「あ!来たよ」

    ペトラが誰よりもいち早くフリーダがエレンの待つ待ち合わせ場所に向かっているのに気付いた

    ペトラ「すごく綺麗ね」

    アニ「・・・すごい」

    ユミル「あれがフリーダさんか。確かにクリスタに似てない事も無い。というか、めちゃくちゃ気合い入れてるな、あのフリーダって人」ケラケラ


    フリーダ「エレ~ン!」テヲフリフリ

    エレン「・・・ん?」

    フリーダ「今日は来てくれてありがとう。待った?」

    エレン「別に待ってないですよ。では、さっそく行きましょうか?」

    フリーダ「・・・」ヒダリテテヲサシダス

    エレン「?何ですか、その手は?」

    フリーダ「分かるでしょ?」

    エレン「はぁ・・・仕方ありませんね」

    エレンは仕方なしにフリーダの左手を取り、手を繋ぎながら歩き出した

    エレン「今日は何処に行くのですか?」

    フリーダ「遊園地♪」

    エレン「何でそんな人が多そうなところを選んだんですか?」ハァ

    フリーダ「だって、エレンと1度行ってみたかったんですもの」

    エレン「・・・なら、さっさと行きますよ。早く行かないと乗り物にあまり乗れませんからね」

  18. 18 : : 2015/08/30(日) 20:42:06
    ユミル「で、私達はどうすんだ?つけるのか?それとも帰るのか?」

    アニ「もちろんつける」

    ペトラ「止めた方がいいと思うんだけど」

    アニ「あんた達はエレンの事心配じゃないの?」

    ユミル「確かに心配だけどよ。何かエレンの事信じてないみたいで何かな」

    ペトラ「エレンなら大丈夫だよ。それに多分、エレンもフリーダさんの事、好きだと思うし」

    ユミル「それにもしエレンにばれたら、エレンがどうなるかって思うと、流石にな」

    ペトラ「それにリヴァイさんにも止められてるし」

    アニ「・・・それは確かに・・・分かった。ならどこか行かない?」

    アニ達はエレンの後をつけることを断念し、せっかく日中に外に出ているんだから、ショッピングでも楽しもうと言うことになった

    一方エレン達は
    フリーダはエレンに連れられ、遊園地へ向かった
    電車やバスに乗ったことのなかったフリーダには全てのことが新鮮で楽しかった
  19. 19 : : 2015/08/30(日) 20:42:40
    遊園地
    フリーダ「エレン。何に乗る?」

    エレン「僕は特に何も乗りたくはありません」

    フリーダ「もう!そんなこと言わないの!なら、私が決めていい?」

    エレン「何に乗りたいんですか?」

    フリーダ「なら、あれに乗りましょ?」ユビサス

    エレン「初めはコーヒーカップですか。かわいらしいものを選びましたね?」


    フリーダ「エレン・・・目が!目が・・・回る~」

    エレン「フリーダ、勢いよく回しすぎです・・・」

    フリーダ「ごめんなさい。つい回すのが楽しくて」シュン

    エレン「・・・次行きますよ」フリーダノテヲギュッ

    フリーダ「!はい」

    エレン「それで次は?」

    フリーダ「ジェットコースターに乗りたい」

    エレン「なら、早く行きましょう。きっと並んでいますよ」


    フリーダ「あ~楽しかった。エレンはどうだった?」ウワメヅカイ

    エレン「ま、まあ。それなりに楽しかったですよ」///

    フリーダ「じゃあ、次行こう!」エレンノテヲギュ

    エレン「・・・(まだ終わりそうにありませんね・・・今日は諦めますか)」

    フリーダ「お化け屋敷なんてどう?」

    エレン「僕は構いませんが、フリーダは大丈夫なんですか?」

    フリーダ「ダメだったら誘ってないわよ(本当はちょっと怖いけど)」

    エレン「なら、入りましょう」


    エレン「・・・」

    フリーダ「うう」

    エレン「そろそろ離れてくれませんか?」

    フリーダ「もう少しだけ」ギュー

    エレン「大丈夫だって言ってた割にはものすごく怖がっていたじゃないですか?」

    フリーダ「だ、だってぇ、怖かったんですもの」ギュー

    エレン「仕方ありませんね・・・ベンチがありますから、そこで少し休みましょう」

    そんなこんなでデートは続き
    最後に2人は観覧車に乗った
  20. 20 : : 2015/08/30(日) 20:45:04
    観覧車の中

    フリーダ「エレン、今日は楽しかった。ありがとう」

    エレン「僕は何もしていませんよ」

    フリーダ「エレンはいろいろと私に付き合ってくれたじゃない。だからありがとう」

    エレン「・・・」

    フリーダ「エレンは楽しめた?」

    エレン「僕はこういった人ごみの中は嫌いです。でも・・・」

    フリーダ「でも?」

    エレン「・・・悪くは無かったです・・・」

    フリーダ「エレン!」ダキッ

    エレン「ちょっ!?どうしたんですか?」

    フリーダ「エレン、このまま聞いて欲しい事があるの」

    エレン「何でしょうか?」

    フリーダ「エレン・・・私は何があってもエレンを見捨てないわ。エレンは私の全てですもの。たとえ何があろうとも、私はエレンと共にいます。何を犠牲にしてもエレンを護ります」ポロポロ

    エレン「・・・(僕はどうするべきなのでしょう?・・・フリーダさんは本当に本気で僕のことを気遣ってくれます・・・しかし、それでも、僕は、信じる訳には・・・)」

    フリーダ「だからエレン、あなたはもう1人ではないのよ?もっと周りを、私を頼って」

    エレン「・・・(フリーダさんといると、とても懐かしく、心が暖かいです・・・でも、僕はそれでも)」

    フリーダ「エレン・・・私はあなたが好き!たとえあなたが私のことを嫌いと言っても、私は絶対に嫌いになんてなりません。だからエレン。私をあなたの傍に置いてください。私はもうあなたがいないと生きてはいけない。あなたを失う恐怖をもう味わいたくはないの。だから、だから」

    エレン「・・・僕はあなたを信じるつもりはありません。少しは信じてみたいと言う気持ちも、確かにあります。それでも、僕は誰も信じられないんです。それにあなたが僕を裏切らn」

    エレンは口を塞がれ言葉を遮られた
    その原因はフリーダだった
    フリーダはエレンが言葉を言い切る前に自身の唇でエレンの口を塞いだのだ

    エレン「!(この柔らかい感触は?今、何が起きているんだ?)」

    しばらくするとフリーダがエレンから離れ、さらに言葉を続ける

    フリーダ「エレン。これが私からの誓いだと思ってはいただけないでしょうか?私は絶対にあなたを裏切りません。ですから」

    エレン「・・・」ダキッ ポロポロ

    フリーダ「あ!・・・エレン」ダキッ

    エレン「僕はもう誰も信じられない。でも、最後に君だけは信じて見ようと思う。だから、絶対に僕の前からいなくならないでください。僕はもう自分が傷つくことも、大切な何かを失うのも耐えられませんから」ギュー ポロポロ

    フリーダ「エレン、ありがとう。私は絶対にあなたの前からいなくなったりしません。あなたの隣だけが私の居場所なのですから」ギュー ポロポロ

    そして2人は2度目の口づけを交わす
    1度目よりも長く、感情のこもった口づけを

    フリーダ「エレン。もう離しません。ずっと一緒ですよ?」ギュー

    エレン「フリーダ。好きです。ずっと一緒にいましょう」ニッ

    エレンはぎこちなくではあるが笑った
    エレンが笑顔になったのは何年ぶりの事だろうか?それくらい久しぶりに笑顔になったため自分が本当に笑えているのかさえ分からなかった

    フリーダ「エレン・・・」ポロポロ

    エレン「フ、フリーダ?」

    フリーダ「エレンが、笑ってくれた・・・エレン」ポロポロ

    エレン「ちゃんと笑えていたんだ・・・フリーダ、ありがとう」


    fin ?
  21. 21 : : 2015/08/30(日) 20:48:37
    ここまで読んでくれた皆様

    ありがとうございました

    最後ぐだぐだで申し訳ないです
  22. 22 : : 2015/08/30(日) 21:36:46
    なにが気に入らないって
    周囲の人間が
    家族でもなんでもないエレンを
    エコひいきしていることがダメだね

    まるでリアリティを感じない
  23. 23 : : 2015/08/30(日) 23:54:20
    めっちゃ良かったです!(´;ω;`)
  24. 24 : : 2015/08/31(月) 10:55:09
    ユミル達可哀想だが、面白かった、そしてアルミン、ミカサがエレンをいじめた意味が分からない、虐めてから、謝ろうなんておかしい、だったら虐めないのが一番なはずだ
  25. 25 : : 2015/08/31(月) 11:33:49
    回想とかほしいねぇー
  26. 26 : : 2015/09/06(日) 21:37:00
    >>22
    道端に虐待されてボロボロのまま捨てられた子猫が居たら同情したりして可愛がるだろ?つまりそうゆうことだ
  27. 27 : : 2015/09/13(日) 00:24:32
    あんな過去を持ってて周りがエコ贔屓しない方が異常だ
  28. 28 : : 2015/09/15(火) 23:44:49
    ひとまずエレンをいじめたやつ殺ってくる
    (ちょっとだけハーレムを期待してしまった)
  29. 29 : : 2015/09/16(水) 00:38:23
    かなり面白かった。まぁ、強いて言うならアルミカのその後が欲しかったくらいかな。
    <<22。リアリティーがないと言ったらほとんどののssが当てはまる。批判をするにしてももうちょっと脳ミソ使った方がいい。
  30. 30 : : 2015/09/20(日) 02:01:34
    面白かったです!!
  31. 31 : : 2015/09/24(木) 18:18:41
    馬をちっと殺すか
  32. 32 : : 2016/07/10(日) 22:17:32
    エレンをいじめたやつころすか右手銃・左手ナイフ
  33. 33 : : 2016/08/22(月) 02:20:22
    さぁ血祭りの始まりとしますか
  34. 34 : : 2016/08/22(月) 08:15:54
    さぁショータイムだ【血祭り】
  35. 35 : : 2016/09/26(月) 15:14:13
    作品がいいことは置いといて 馬を狩りましょうね
  36. 36 : : 2016/09/27(火) 00:11:40
    感動!!!!今まで読んだSSの中でベスト5に入る作品!!!これからも続けて欲しい!!!( ≧∀≦)ノ
    エレンを苛めてた奴全員生まれたことを後悔させてやりたい( :゚皿゚)
  37. 37 : : 2016/11/14(月) 21:00:44
    結局あの後ジャンがどうなったか知りたいな!

    面白かったー
  38. 38 : : 2016/12/12(月) 21:16:30
    この作品僕の中で一番感動しました。できたら続き書いてください。
  39. 39 : : 2017/01/04(水) 04:34:11
    血の海にしてこようかな
  40. 40 : : 2017/02/19(日) 13:39:02
    エレンいじめたやつ殺してくる( *`ω´)
  41. 41 : : 2017/04/29(土) 11:09:35
    よーしエレンいじめた奴殺す
    右手RPG7-左手デザートイーグル
  42. 42 : : 2017/04/29(土) 16:25:19
    ジャンの、で落ち感
  43. 43 : : 2017/05/23(火) 13:33:45
    俺も小中で計6年いじめられてたから、エレンの気持ちわかるんだよな。人を信じない、裏切られる前に裏切る。そんなことばっかやってた
  44. 44 : : 2017/05/29(月) 05:54:33
    おいおいそれじゃ駄目だろ、信用されない側の人じゃないかい
  45. 45 : : 2017/06/16(金) 20:01:06
    ゴホン。。

    「「「「エレンをいじめていた奴らァァァ!!!

    よく聞けぇぇぇ!!

    お前らを殺すー!!!

    どんな殺し方だってー??


    リアル鬼ごっこだ」」」」ニヤニヤ
  46. 46 : : 2017/07/03(月) 21:56:01
    エレンをいじめた皆を、血祭りにしようか?それとも、実験体にしよか?拷問しよか?爪をはがして、口から、死なない程度に寄生虫をいれて、は鼻に激辛のワサビを、100スタック流しこもう!(・∀・)ニヤニヤ
  47. 47 : : 2017/07/16(日) 14:26:21
    馬は死んでE咲夜のナイフ
  48. 48 : : 2017/07/29(土) 12:59:27
    エレンいじめたやつ全員死よりつらい拷問永遠に受けてろ!
  49. 49 : : 2017/08/01(火) 12:08:10
    感動しました何か続きとかもっと昔の話とかあったらいいと思うミカサとかアルミンとかがまた違う形でエレンをいじめていて悲しかったそしてジャンマジふざけんなこの作品は今までで一番感動した(泣)。・゜゜(ノД`)キース先生はとてもいい人リコさんは誰にでも優しいこの作者は天才これからの作品に期待です
  50. 50 : : 2017/08/02(水) 15:57:27
    自分の中での1番の作品でした
  51. 51 : : 2017/08/03(木) 19:18:10
    ジャン、エレンがいじめられてなくても退学になっているかもな。
  52. 52 : : 2017/08/04(金) 22:20:47
    何でエレンの両親が亡くなっただけでいじめられる?
  53. 53 : : 2017/08/12(土) 13:15:47
    馬の血祭りは何処でどうする?
  54. 54 : : 2017/08/12(土) 13:16:51
    高校のエレンがいじめられた所で
  55. 55 : : 2017/08/12(土) 13:18:30
    エレンをいじめた時にしたことをそっくりそのままするというのはどう?
  56. 56 : : 2017/08/16(水) 02:07:28
    皆、エレンをいじめた奴らを殺したりはやめとけ だって…







    あのクズ共と同じになっちまうぜ?ニヤァ←

    素敵なSSでした!面白かったです!
  57. 57 : : 2017/09/01(金) 00:39:06
    あれ?目から水が出てくる。
    何でだろう·····
  58. 58 : : 2017/09/30(土) 17:37:59
    エレンを虐めたクズ共良く聞けーー!!ブロリーが血祭りにしてくれるよー(*^_^*)今ならサービスで全王様と破壊神全員のセットだよー!!ブロリー「血祭りに上げてやる」破壊神全員「破壊」全王様「消えちゃえ」エレンを虐めたクズ共「うわぁーーー」
  59. 59 : : 2017/11/22(水) 19:04:35
    今から血祭りするんですよね58俺たちも協力します。
  60. 60 : : 2017/11/22(水) 21:16:53
    地獄を見せてやるぜ! いじめっ子たちをブチノメスヤル
  61. 61 : : 2018/03/17(土) 23:58:40
    この
  62. 62 : : 2018/03/17(土) 23:59:07
    作品のコメント欄カオス。
  63. 63 : : 2018/04/17(火) 19:04:29
    いじめは罰金5兆円です
  64. 64 : : 2018/06/11(月) 00:52:19
    う~んエレンをいじめたやつは、
    ・・・・・・・・
    実験台確定
  65. 65 : : 2018/07/23(月) 01:25:53
    てかうmジャンとアルミンとミカサどこいった?

    エレン「天国です」

    俺「まじでどこ行ったんですか?」
  66. 66 : : 2018/07/23(月) 01:27:30
    ↑天国=×
     地獄=◎
  67. 67 : : 2018/08/05(日) 15:09:23
    厨二野郎出てきすぎて草
  68. 68 : : 2018/08/25(土) 00:41:28
    いじめやりすぎじゃね?と思ったらエレンがとても可愛そう(´。・д人)シクシク…
  69. 69 : : 2018/12/26(水) 16:20:16
    血祭り血祭り♪
  70. 70 : : 2019/08/24(土) 11:53:05
    >>66 三途の川のほうがよくないか?
  71. 71 : : 2019/09/17(火) 09:29:04
    いやいやネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の方がいいやん
  72. 72 : : 2020/02/14(金) 23:26:12
    「血祭りが始まリマスネ」ニヤァ
  73. 73 : : 2020/10/17(土) 22:08:37
    「遅くなったがそろそろエレンを虐めてた奴を血祭りにあげるか」久々の獲物だぜヒッヒッヒ
  74. 74 : : 2023/08/15(火) 02:43:59
    後日談みたいなのみたいです!

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