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キース「私の頭がハゲになった理由」

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  1. 1 : : 2015/08/05(水) 23:25:05
    はい!こんにちは!マグネスです!

    多分今回は短編だと思います!

    今回はキースが主人公w

    では始まり始まり
  2. 2 : : 2015/08/05(水) 23:30:31

    団長室


    キース「今回の壁外調査でも何の成果も得られなかった…」


    キース「沢山の兵士も死なせてしまった…」


    キース「このままで私はいいのだろうか…」


    キース「…」


    キース「ん?…なんだこれは…」


    キースは机の上にあった書類を手に取った


    キース「このような書類は直接渡せと言っているんだがな…」


    キース「なになに…」
  3. 3 : : 2015/08/05(水) 23:34:15
    キース団長へ


    自分の髪の毛を一つ以上抜いてお願い事をすると願いが叶います


    抜いた髪の毛の数に比例して大きな願い事も叶うようになります


    信じても良いし信じなくても良い


    どちらを選択するかは


    あなた次第です
  4. 4 : : 2015/08/05(水) 23:38:44
    キース「…バカにしてるのか!?」


    キース「誰だ!?こんなふざけたものを書いたやつは!」


    キース「…」ショルイ チラッ


    キース(…!バカか私はっ!あり得るわけがないだろう!そんなこと!)


    書類「…」


    キース「…一本くらい…良いか…」


    キースは自分の髪の毛を手で抜いた


    キース「っ…これで願い事か…すぐに確認できるやつにするか…」
  5. 5 : : 2015/08/05(水) 23:41:24
    キース「えーと…いでよ生卵」


    キースの目の前にボン!という音をたてて生卵が出現した


    キース「!?」
  6. 6 : : 2015/08/05(水) 23:46:24
    キース「本当に…できた…だと!?」


    キース「これがあれば巨人を!」


    キースが特別な力に目覚める瞬間であった
  7. 7 : : 2015/08/05(水) 23:49:31
    キース「少しくらい…自分のことに使っても…いいか…」


    コンコン


    エルヴィン「団長、失礼します」


    キース「エルヴィンか…どうした?」


    エルヴィン「もう会議が始まっています、来てください」


    キース「もうそんな時間か…すまないな、今から行く…先に行っててくれ」


    エルヴィン「分かりました、失礼しました…」

  8. 8 : : 2015/08/05(水) 23:50:30
    そろそろ寝ます!お休みなさい!
  9. 9 : : 2015/08/06(木) 11:03:21
     その日の夜 団長室

    キース「…」


    キースは一人で考え込んでいる


    キース「…っ」プチ


    キースは自分の髪の毛を抜いた…5本も…


    キース「…」


    キース「金を…金を…出せ…沢山だ!!」


    キースは自らの力に溺れていった
  10. 10 : : 2015/08/06(木) 11:05:17
    それからキースはどんどんと壊れていった


    酒に溺れ、女に金を使い、とにかく自分の欲望のままに生きていった…

  11. 11 : : 2015/08/06(木) 11:10:45
    とある日の早朝


    キース「髪が…!髪がぁ!!」


    キースは今までの壁外調査や、日々の雑務のストレスから髪の毛が毎日少しずつ抜けるようになっていた


    自分の力に溺れていたキースにとって、それは絶望という言葉では表せないくらいの気持ちが混み上がってきた


    キース「髪の毛が全て抜ける前に…願いを…」


    キースは机の上に溜まった書類を破り捨て、街へと消えていった
  12. 12 : : 2015/08/06(木) 11:13:07
    調査兵A「最近、キース団長どうしたんだろうな…」


    調査兵B「最近なんかイライラしてるよね…」


    調査兵C「ストレス…かな…」


    エルヴィン「…」

  13. 13 : : 2015/08/06(木) 11:17:15
    団長室前

    エルヴィン「団長、失礼します」


    エルヴィン「…!?…これは…一体…」


    団長室は破り捨てられた書類によってかなり散らかっていた


    エルヴィン「キース団長…」


    エルヴィンは何もせず、ただ立ち尽くしていた

  14. 14 : : 2015/08/06(木) 11:19:59

    とある路地裏


    キース「…っ」プチ


    キースは残りの髪の毛を全て抜き取った


    キース「もっとだ…もっと…金だ!金をよこせぇ!!」


    キースはいつものように金を出現させ、金をバックに詰め込んだ
  15. 15 : : 2015/08/06(木) 11:25:55

     街中


    エルヴィン「すみません」


    街人「はい?」


    エルヴィンは街の人に声をかけると調査兵団の服装をした人が来なかったか尋ねた


    街人「あぁ、そういえばさっき、おっさん調査兵がその路地裏でなんか叫んだ後どっか走って行ったな」


    エルヴィン「ありがとうございます」


    エルヴィンは街人へお礼を言うと、キースが向かったと思われる方向へ走って行った

  16. 16 : : 2015/08/06(木) 11:32:11

    酒場


    キース「酒だ…酒を…」


    キースが酒場に入り、酒を注文し、もうしばらくの時間が過ぎている


    キース「おい!酒は!?酒を早く寄越せ!!」


    キースがそう叫んだ瞬間


    エルヴィン「キース団長…」
  17. 17 : : 2015/08/06(木) 11:38:26
    エルヴィン「…」


    キース「…エルヴィンか…」


    エルヴィン「隣…失礼します」


    キース「何のようだ…私はもうお前らとは違う…」


    エルヴィン「何を言うんですか…もう来週には壁外調査です…」


    エルヴィン「早く本部に戻りましょう」


    キース「…」


    キース「私は…無能だ…」


    キース「沢山の兵士もを死なせた…兵士の両親も…悲しませた…」


    キース「それを…この前の壁外調査終了後思い知った…」


    キース「私は…このままで良い…」
  18. 18 : : 2015/08/06(木) 11:43:32
    エルヴィン「…」


    エルヴィン「私は…このような場面でどのような言葉をかければ良いのか分かりません…」


    エルヴィン「でも…これだけは言わせてもらいます…」


    キース「…」


    エルヴィン「あなたは私たちと違くなどありません…」


    エルヴィン「貴方は団長…私は分隊長…しかしそれ以前に私達は同じ調査兵団の一員です…」


    キース「…私は調査兵団を抜ける…それでお前らとは違くなるだろう」


    エルヴィン「…」
  19. 19 : : 2015/08/06(木) 11:54:10
    エルヴィン「団長…一つ聞いてもよろしいでしょうか」


    キース「…なんだ?」


    エルヴィン「団長は…なぜ調査兵団に入団したのですか?」


    キース「…昔…私は当時13歳で訓練兵団に入った…」


    キース「私は…二期上の16歳の先輩に恋をした…」


    キース「その先輩は訓練兵団卒団後…調査兵に入団したのだが…」


    キース「その年の壁外調査で死んでしまった…」
  20. 20 : : 2015/08/06(木) 12:00:37
    キース「私はその事実がどーしても受け止められなくてな…」


    キース「訓練に打ち込むことでその悲しみをまぎらわせていたんだが…」


    キース「私も訓練兵団を卒団し…所属する兵団を決めなければならないときに…」


    キース「訓練が無くなったせいだか分からんが…何故だか巨人に対しての怒りが込み上げてきてな…」


    キース「調査兵団に所属することを決めたのだ…」
  21. 21 : : 2015/08/06(木) 12:08:42
    エルヴィン「そうですか…」


    キース「どうだ…満足したか?したならもう帰ってくれ…」


    エルヴィン「いえ、帰りません」


    キース「私はもう疲れたんだ!もう一人にしてくれ!!」


    エルヴィン「…先程の話…その理由が調査兵団に入った理由ですか?」


    キース「…あぁ」


    エルヴィン「その女性にも何か理由があったと思いますか?」


    キース「あるだろうな…」


    エルヴィン「ならその女性も何かしらの理由があって調査兵団に入団したのなら!その理由を叶える前に逃げてどうするんですか!」


    キース「…違う…逃げてなどいない…」


    エルヴィン「いいや、逃げてます!あなたは…あなたはただ理由をつけて巨人から逃げてるだけだ!」
  22. 22 : : 2015/08/06(木) 12:10:42
    キース「!?」


    エルヴィン「あなたがやるべきことは…逃げることじゃない!その女性のためにも…」


    エルヴィン「巨人を絶滅させることです」


    キース「…」


    エルヴィン「…」
  23. 23 : : 2015/08/06(木) 12:13:49
    キース「…」


    キースの頬を一滴の涙が流れた


    キース「そう…だな……悪かった…」


    エルヴィン「団長!」


    キース「エルヴィン…すまなかったな…」


    キース「行くぞ!来週の壁外調査の準備だ!」


    エルヴィン「はっ」ケイレイ
  24. 24 : : 2015/08/06(木) 12:18:52
    849年 エレン達訓練兵団入団3年目


    キース(私は今では調査兵団を抜け、教官として、優秀な兵士を育てている…)


    キース(今期の兵士にも…私の代わりに巨人を絶滅させてくれることを期待しよう…)


  25. 25 : : 2015/08/06(木) 12:19:59



    キース「私の頭がハゲになった理由」

      ~完~
  26. 26 : : 2015/08/06(木) 12:20:46
    いやw終わった~w

    まぁこれで終わりです!

    ではでは、また次回…
  27. 27 : : 2015/08/06(木) 13:15:18
    笑笑
  28. 28 : : 2015/08/06(木) 13:15:46
    こりゃ傑作笑笑
  29. 29 : : 2015/08/06(木) 14:46:36
    >>27さん!笑って頂き感謝です!

    >>28さん!傑作!?ありがとうございますw!
  30. 30 : : 2015/08/06(木) 18:37:19
    教官…好きな子いたんだ。(羨)
    イルゼ?
  31. 31 : : 2015/08/07(金) 01:45:11
    なるほどー。教官はこうしてハゲたんだねー(棒)
  32. 32 : : 2015/08/08(土) 00:08:28
    おもしろかったですww

    お疲れさまでしたー!
  33. 33 : : 2015/08/08(土) 16:46:00
    >>30さん!教官好きな人いましたねぇw

    >>31さん!教官はこうして禿げましたw

    >>32さん!面白い!?ありがとうございます!

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