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〜エレン(犬)とアニの恋物語〜+ジャン頑張るジャン♪

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  1. 1 : : 2013/11/24(日) 00:41:51
    タイトルがそのまま説明書きの様なものですが…要望板に寄せられた要望を連なりのある短編集という形で書こうと思います!
    進撃の巨人のSSは初めてですので、多少の不手際は目を瞑って頂けると助かります。
  2. 2 : : 2013/11/24(日) 00:48:53
    〜1章、side-A〜
    【逃走と邂逅】

    グリシャ「エレン、許せ!」プスッ

    エレン「…」ガクッ


    ーギャーギャー

    エレン(うーん…なんだよ騒がしいな。何かあったのか?)

    エレン「」むくっ

    ーギャーギャー

    エレン(なんで皆そんなに慌ててんだよ…ま、まさか!壁を越えられたのか⁈おい、アルミン!!

    エレン「ーワンっワンっ!」

    アルミン「うわぁっ!ずっと大人しかったのに、この犬吠えたよ!」

    コニー「お、おちつちつけ!アミルん!」

    ライナー「お前が落ち着け…」

    エレン(はあ?アルミンの奴、気が触れたか?なんで俺の事見て犬とか言ってんだよ…ん?あれ、俺身長こんな低かったっけ?手もなんか毛だらけになってる…)

    エレン「ワオン!?」

    アルミン「う、うわぁああ!!」

    エレン(おい…嘘だろ!?犬になってやがる……)

    ライナー「お前達!こいつは野生の犬だ!こいつにゃ悪いが、教官に見つかる前に仕留めて夜は犬鍋にするぞ!」

    エレン(はあ⁈ライナーの野郎、俺の事食う気か!!正気の沙汰じゃねえ…誰かライナーを止めろよ!おいアルミン!!)

    アルミン「あわあわ」がくがく

    エレン「」

    ライナー「動きが鈍い!いまだっ!!」

    エレン「ワン⁈」

    エレン(このままじゃ不味い……!………駆逐される!)

    エレン「」ダッシュ

    ーーーーー

    ーーー



    エレン「」トボトボ

    エレン(逃げ切ったは良いけど、朝飯食ってないから腹減ったな…っくそ!なんで休日にこんな目にあってんだ…)

    ーガヤガヤ

    エレン(ん?この声は、聞き覚えがあるぞ…ひょっとしたら気付いてもらえるかもしれねえ!犬って耳が良いんだな!口臭えけど)

    エレン「」スタコラ

    ジャン「まあな!俺はどっかの死に急ぎ野郎と違って日頃からペース配分ってのを怠ってないからな」ドヤぁ

    クリスタ「へー!ジャンは色々考えて行動してるんだねっ」

    エレン(あれは…ジャンとクリスタじゃねえか…なんで2人でいるんだ?まあいい、これはチャンスだ!絶対逃がすな!)

    エレン(おい!俺だよ!気付いてくれ!)

    エレン「ワン!ワンワン!」

    クリスタ「きゃっ!び、ビックリした…」ドキドキ

    ジャン「あー?なんだこの汚ねえ犬は。どっかいけ」ぺっぺっ

    エレン(ジャンの野郎、唾吐いてんじゃねえよ!っち…ジャンが影になってクリスタに近付けねえ…)

    エレン「ワンワン!」のしのし

    ジャン「しっつけえな…!!失せろ犬!」ドカァ

    エレン「キャウンッ…」

    エレン(ってぇな!……毛が抜けちゃうだろーがっ!!)

    エレン(でも…悔しいけど、今の姿じゃジャンにすら勝てねえ…ここは……撤退だ)

    エレン「…ズキズキ」トボトボ

    エレン(ちくしょう…結局夕方になっちまった……ジャンに蹴られた所も痛えし…)

    エレン(腹…へっ………た……)

    エレン「クゥン…」ドサァ

    ザッザッザッ

    ???「怪我してんのかい?…仕方ないね」ヒョイ

    エレン(この、声………どっか…で………くそ……意識が)

    エレン「」

    〜第1章、side-A〜了
  3. 3 : : 2013/11/24(日) 00:54:52
    きたい
  4. 4 : : 2013/11/24(日) 00:59:08
    ワオーーーーン!!
    (期待値がMAXだぜ!!)
  5. 5 : : 2013/11/24(日) 01:05:31
    アニぃ…?
  6. 6 : : 2013/11/24(日) 01:57:54
    〜第1章、side-B〜
    【上昇そして失墜】

    ジャン(俺の名前はジャン☆キルシュタイン…数少ない休日を棒に振らない為、兼ねてより計画していた作戦を今日!結婚する!……ミスった、結構する!)

    ジャン「ふんふーん♪」そわそわ

    マルコ「ご機嫌だねジャン。あ、そういえば今日が"その日"だったね。どういう予定なの?」

    ジャン「当たり前ジャン!……こほん。あー、遅めの朝飯食って、ウィンドウショッピングだよ」ふんふん

    マルコ「そっか…ジャン?昨日も再三注意したけど、自分の自慢話ばっかりになっちゃダメだからね?」

    ジャン「ああ、耳にタコが出来るって位聞かされたからな。おっと、もうこんな時間か…じゃあな、マルコ!行って来る!」スタスタ

    マルコ「心配だな…でもジャン、頑張れ。」やれやれ


    ーーーーー

    ーーー



    ジャン「マルコの奴は心配し過ぎなんだよ…俺のオカンかっての。お、もう着いちまったな!」

    ジャン(そういや、訓練場出るとき寄宿舎の方が騒がしかったが何かあったのか?ライナーの奴がまた大声出してたみたいだが……ま、あんなむさ苦しい男共の事なんざ、放っておくに限るな)

    ジャン「っし……絶対今日こそ、クリスタを

    クリスタ「ん?私がどうしたの?」

    ジャン「く、クリスタ⁈」

    クリスタ「うん、私だよ?ジャンおはよっ!…待たせちゃったかなー?」ふわふわ

    ジャン(クリスタ…今日も可愛いぜ!私服だと堅さが取れた感じがして、た…たまんねえ)

    ジャン「いや、俺も今来た所だ」キリッ

    クリスタ「そっか、良かったー。それで、ジャンのオススメのお店ってどこにあるの?」

    ジャン「おう、こっちだ!まあ歩きながら話そうぜ!」キリッ

    ジャン(来た……来たぞ俺の時代!!エレンのバカにはこんな大人な振る舞いは出来ないだろうよ……ハッハッハッハ!)
  7. 7 : : 2013/11/24(日) 02:00:37
    ーーーーー

    ーーー



    クリスタ「でねー、サシャったら訓練で走らされ過ぎて今日なんて朝ご飯の時間になっても起きて来ないんだよー!」てくてく

    ジャン(クリスタ…訓練兵とは思えん程歩き方からして可愛い……)

    ジャン「ほう、あのサシャがな!皆が知ったらさぞかしビックリするだろうな!」

    ジャン(サシャなんざ眼中にもねえが、話は合わせろってマルコが言ってたからな!)

    クリスタ「ねっ!でも私も体力に自信ないからさ…休日でもなかなか体力が戻らないんだよね…」てくてく

    ジャン「まあ、クリスタは身体も小柄だからな。体力面で劣るのは仕方ないんじゃねえか?そこをどう補うかが大事なんだよ。」

    クリスタ「そっか…そういう考え方もあるね!ジャンはあんまり疲れてなさそうだけど、秘訣とかがあるのかな?」てくてく

    ジャン「まあな!俺はどっかの死に急ぎ野郎と違って日頃からペース配分ってのを怠ってないからな」ドヤぁ

    クリスタ「へー!ジャンは色々考えて行動してるんだねっ」

    ジャン(く、クリ……クリスタに褒められた!いや、これはもう惚れられたか⁈)

    ーガヤガヤ

    ジャン「ん?」

    犬「ワン!ワンワン!」

    クリスタ「きゃっ!び、ビックりした!」ドキドキ

    ジャン(クリスタがビックリした!あんまり可愛いくて俺もビックリしちまったぜ……よし、ここは良い所を見せるか)

    ジャン「あー?なんだこの汚ねえ犬は。どっかいけ」ぺっぺっ

    犬「ワンワン!」のしのし

    ジャン(っち…しつけえな!……だがなんだこの犬。何故だか根本的に気に入らねえ)

    ジャン「しっつけえな…!!失せろ犬!」ドカァ

    犬「キャウンッ…」

    犬「」タッタッタッ

    ジャン「もう大丈夫だぜクリスタ!っと、店に着いてたな。ここだよクリスタ」

    クリスタ「…うん」

    ジャン(ん?少しクリスタが暗いな。犬がそんなに怖かったのか…そんな所も可愛いな。まあ飯を食えば戻るだろ)

    ジャン「おいウェイター!注文だ!」トントン

    店員「お待たせ致しました」

    ジャン「あーモーニングセット2つと、このオススメのビーフシチューってのは朝でもあんのか?」

    店員「はい、ございます。」

    ジャン「じゃあそれも2つだ」

    店員「畏まりました」

    ジャン「ここのビーフシチューが絶品って噂でな。それをクリスタに食べさせたかったんだよ!」

    クリスタ「…」

    ジャン「クリスタ?」

    クリスタ「…ジャンってさ、対応とか大人だし、歩幅とかも合わせてくれて、さ…」

    ジャン(こ、この雰囲気は……まさかのクリスタから告白…だと…?)

    ジャン「あ、ああ…///」

    クリスタ「少し良いかなーってね、思ったんだ…けど…今日は帰るね。ごめんね」

    ジャン「え、え?ちょっと、待ってくれクリスタ!帰るってまだ料理来てないぞ⁈なんだよ、理由位言ってくれ!」

    クリスタ「…私、動物に暴力振るう人って、大嫌い。…ごめんね」すたすた

    ジャン「なん…だと……」


    〜第1章、side-B〜了
  8. 8 : : 2013/11/24(日) 14:49:20
    〜第2章、side-A〜

    アニ「ふあ…もうこんな時間……結構寝ちゃったみたいだね…」むくっ

    アニ(成績優秀者として離れに個室を与えられてから、生活が緩んでるね…)

    アニ「今日は休みか…街にでも出てみよう」ぬぎぬぎ

    アニ「…エレンも街にいるかな」
    スタスタ

    ーーーーー

    ーーー



    アニ(相変わらず、街は人が多くて疲れる……ん?あれは…)

    アニ「サシャ?」

    サシャ「…あ、アニじゃないですか……おはようございます。」トボトボ

    アニ「ちょっと、あんた大丈夫?」

    アニ(顔に生気がない…サシャも黙ってればそれなりなんだね……)

    サシャ「私とした事が、寝坊してしまって朝ご飯に間に合わなかったんです…」ぐすぐす

    アニ「それで元気がないわけね…あんたらしい」

    サシャ「はい、それで仕方なく街で何か買おうと思って来たのですが…」

    アニ「サシャ…あんたまさか」

    サシャ「はい…今月分のお金もう使っちゃったんです…」ぐすぐす

    アニ(あ、静かでもサシャはサシャだったね…)

    アニ「自業自得じゃないか…ま、精々ぶっ倒れない様にがんばんな」スタスタ

    サシャ「あ、はい。心配ありがとうございますアニ…」

    アニ(心配じゃなくて嫌味だってのに……ったく)

    アニ「…ほら。少ないけどこれやるから何か買って食えば?」ぽい

    サシャ「…え?い、いいんですかアニ⁈返せって言われても返しませんよっ⁈」

    アニ「言わないよ…あと、あんたも女ならもう少し言動に気を付けな…」スタスタ

    サシャ「ありがとうございますアニーー!」ぶんぶん

    アニ(あたしも何やってんだか……持ち合わせも少なくなっちゃったし、食材だけ買って自分で作るかね)

    アニ「これと、あとそのイモも頂戴。」

    店員「まいどっ!」

    アニ(イモを練って、擬似ニョッキスープでも飲もうかな。…あれ?クリスタ…?)

    クリスタ「…」ズンズン

    アニ「なんだか随分怒ってるね…まあいい、帰ろ…」スタスタ

    ーーーーー

    ーーー



    アニ(結局、エレンに会えなかったな……そういえば、格闘訓練の時位しか話せてないね……はぁ)

    アニ「……ん?なんか転がってる」スタスタ

    犬「」シーン

    アニ(犬…?なんだ、全く動いてない…なんだろうこの犬…何か気になる……あれ、しかもこの犬よく見たら血が滲んでる)

    アニ「怪我してんのかい?…仕方ないね」ヒョイ

    アニ「……あたしが動物好きだって知ったら…エレンはなんて言うんだろう」スタスタ


    〜第2章、side-A〜了
  9. 9 : : 2013/11/24(日) 16:39:00
    〜第2章、side-B〜


    ジャン「……クソ」

    店員「お待たせ致しました、モーニングセット2つと、ビーフシチュー2つでございます。ごゆっくりどうぞ」ぺこり

    ジャン(俺だってごゆっくりしたかったよちくしょう!!)

    ジャン「……はあ」

    ジャン(クソ、クソ!!情けねえ…良い所を見せようとして失敗するとはな……っは!情けなさ過ぎて笑えてくる)

    ジャン「はは…は……」ずーん

    サシャ「あれ?ジャンじゃないですか?おーいジャン!」

    ジャン「あ?ああ…なんだサシャか」

    サシャ「おはようございます!ジャンは1人でどうしたんですか??」

    ジャン「ぐはぁ!!」

    サシャ「ん?あ!分かりましたよ?ジャン注文したは良いけど、お腹一杯なんですね?そうなんでしょう⁈」

    ジャン(まったく的外れの予想だが…こういう時にこのバカがいればあれこれ考えないで済むかもな…)

    ジャン「ああ、食ってもいいぞ」

    サシャ「え!本当ですか!じゃあ遠慮なく戴きます!!さっきといい、今日はついてますね!!」ガツガツ

    ジャン「さっき?」

    サシャ「ふぁい!ふぁっひはひひふぁっふぁんれふけろ…」もぐもぐ

    ジャン「飲み込んでから話せ…」

    サシャ「ごくんっ……ジャ…ジャン!なんですかこのビーフシチュー!!バカウマですよバカウマ!!」ずずーっ

    ジャン「そうかよ、そら良かったな…」

    サシャ「はい!ほら、ジャンも飲んでみて下さいよ!ほら…」あーん

    ジャン(あーん…だと……⁈てっきり俺の分にまで手をつけると思っていたんだが…何故だ⁈)

    ジャン「お前、なんで…?」

    サシャ「はい!本当はジャンの分も食べちゃいたいんですけど、でも今日のジャン元気がないみたいだから…人間、食べると元気になるんですよ?ほら…」あーん

    ジャン「……ん」ぱくっ

    サシャ「どうですか?」にしし

    ジャン「ああ、美味いな…こりゃあ、バカウマだ」

    サシャ「ですよね!ほら、もっと食べて元気だしましょう!!店員さん!追加良いですか?」ハイハーイ
  10. 10 : : 2013/11/24(日) 16:41:50
    ーーーーー

    ーーー



    ジャン「サシャてめえ…金持ってねえ癖に注文ばっかりしやがって!」

    サシャ「いやー、ごめんなさい。」にしし

    ジャン(まあいいか…多少元気も出たしな………あ、そうだ…)

    ジャン「おいサシャ。コーヒー奢ってやるからそこの喫茶店いかねえか?ちょっと相談があるんだけどよ」

    サシャ「はい、良いですけどー。パンも頼んで良いですかっ?」じゅる

    ジャン「まだ食うのか…好きにしろ」スタスタ


    ーカランカラン


    店員「お待たせ致しました。コーヒー2つと、BLTサンドになります。ごゆっくり、お寛ぎ下さい」ぺこり

    サシャ「おおー!いただきます!」むしゃむしゃ

    ジャン(気持ち良いくらい食べるな、こいつは…)

    ジャン「…」ジー

    サシャ「ほいふぃれす」にこっ

    ジャン(あ、あれ…?なんで今俺ドキッとした⁈相手はバカで大食らいのサシャだぞ?!落ち着けジャン☆キルシュタイン!)

    ジャン「だから食いながら喋るなよ…」

    サシャ「ごくんっ……それでー、相談ってなんですかジャン?肉のちょろまかし方なら教えられませんよ⁈」

    ジャン「そんな事聞かねえよ……あー、あれだ。サシャって動物に暴力を振るう男ってどう思う?」

    サシャ「動物に…暴力ですか。うーん、1発で仕留めたらでかしたと思いますね!仕留め切れずに逃しやがったら蔑みます!」

    ジャン「そうか……んん?!」

    サシャ「はい?どうかしましたか?」

    ジャン「いや…狩猟の話じゃねえんだよ。ペットとかだな…」

    サシャ「あーそう言う事ですか!そうですね、それはちょっと無いと思います。それがどうかしたんですか?」

    ジャン「かくかくしかじか」

    サシャ「あららそれはジャン、やっちまいましたね。なるほど、それで凹んでたんですか」

    ジャン「まあな。…どうしたもんか……」

    サシャ「それはもう早く謝るに限りますよ!あ、でもクリスタの怒りが収まってからの方が良いかもしれません…」ぐぬぬ

    ジャン「そうだな……ああー…くそ」

    サシャ「いやーでも意外ですね。」

    ジャン「あ?何がだ…」

    サシャ「こう言っちゃなんですけど、ジャンって反省とかしなさそうに見えますからね。ちょっと見方を改めました!」

    ジャン「見方?」

    サシャ「はい!そうやってちゃんと反省できる人って、魅力的だと思います!」

    ジャン「な……///」

    サシャ「おっと、コーヒー飲み終わっちゃったので帰りますね。ジャン、また何か奢って下さい!!」スタスタ

    ジャン(魅力的ですジャン!また、出掛けましょう!…だと⁈)※ジャンビジョン

    ジャン「サシャ……俺に気があるのか…///」

    ジャン(サシャだって顔はまあ普通に可愛いしな…身体もきゅっと引き締まってるし……あれ?よく食う所も悪くねえんじゃねえか?いや、寧ろ好印象ですらある…)

    ジャン「マルコに……マルコに相談しないと!!店員!会計だ!」

    店員「4860円になります」

    ジャン「ん⁈そんなに頼んでねえんだが…」

    店員「はい。お連れ様がテイクアウトをなさったので…」

    ジャン「ふっ…サシャ。可愛いやつめ。」チャリン

    ジャン「待ってろ…マルコ!!今夜は、寝かせるか!!」ダッシュ


    〜第2章、side-B〜了
  11. 11 : : 2013/11/24(日) 17:17:48
    続きが気になる
  12. 12 : : 2013/11/24(日) 19:21:19
    〜第3章、side-A〜
    【再邂逅・初恋】

    エレン(アニに保護されて早1週間、エレン・イェーガーは突然の失踪扱いにされやがった!あのハゲ頭…赦さねえ!)

    アニ「ほら、ご飯だよ。お食べ」スッ

    エレン「クゥンっ」ガツガツ

    アニ「ふふっ…良く噛んで食いなよ」ナデナデ

    エレン(犬になった事に対して整理はついた…まあまだ人間に戻る事を諦めちゃいないが……にしてもアニがこんなに可愛げのある奴だったとは)

    エレン「」ガツガツ

    エレン(アニは晩ご飯だけはドックフードじゃないものを作ってくれる!ていうかアニの料理は美味い!)

    アニ「さて、晩ご飯も食べたし寝ようか。おいで」

    エレン「ワンッ!」

    エレン(毎晩こうしてアニに抱かれながら眠るのは悪くねえ。柔らかいしな。ただ……アニはなんでこの4日位泣きながら寝るんだ…気になって脱走もできねえ!)

    アニ「…ぐすっ」スースー

    エレン「」

    エレン(仕方ねえ。暫く俺が守ってやるか)

    ーーー次の休日

    アニ「ふあ…おはよう、エレン」

    エレン「⁈」

    エレン(アニの奴、今俺の事エレンって言ったか⁈まさか、気付いてくれたのか?)

    エレン「ワンッ!」すたすた

    アニ「お前は賢いね…そろそろ名前を付けてやろうと思っててさ…私の好きな奴の名前だったんだ…気に入った?」

    エレン(気付いた訳じゃないのかよ!…でも好きな奴って……アニ俺の事好きだったのかよ…///)

    エレン「クゥン…」すりすり

    アニ「よしよし。今日は休日だからね、散歩にでも行こうか」

    ーーーーー

    ーーー



    アニ「エレン、あんまり引っ張るんじゃないよ。もっとゆっくり歩こう」すたすた

    エレン「ワンワンッ!」すたすた

    エレン(クソ……犬の生活も悪くねえ。なんて考えてる自分に腹がたつ……)

    ジャン「…」そわそわ

    アニ「ん?ジャン、あんたこんな広場で何やってんの?」

    エレン(ジャンだと⁈この野郎……)

    ジャン「ん、ああ…アニか。…人を待ってんだよ。って…その犬…お前のか?」

    アニ「ああ…そうだけど。」

    エレン(こいつ、覚えてやがったか!!噛みちぎってやろうか!)

    エレン「グルルル」

    ジャン「…おい犬、この間は悪かったな。蹴っちまってよ…まあ、言葉が通じるとも思えんが」

    アニ「はあ?じゃあこの子に怪我させたのはあんたってわけ?」

    エレン(アニが、俺のために怒ってやがる…///)

    ジャン「ああ…どうなってるか気になってたんだ…悪かったよ。」 ぺこり

    アニ「……まあ、良いけど。謝るなら私じゃなくてこの子に謝りな」

    ジャン「よっと…悪かったな、この通りだ…」ペコー

    エレン(っち…頭下げられたら怒れねえじゃねえかよ…)

    エレン「ぷいっ」しっぽぶんぶん

    ジャン「って…」

    アニ「っふふ……エレンも許してくれたみたいだね」ふふ

    ジャン「そ、そうか…って、エレン⁈おい、アニどうい

    クリスタ「ジャン!」

    エレン(次から騒がしいな!って、クリスタじゃねえか)

    ジャン「!!く、クリスタ…」

    クリスタ「ジャン…ちゃんと反省したって本当だったんだね……良かった」うるうる

    ジャン「お、おいクリスタ…」あわあわ

    アニ「私はお邪魔みたいだね。ジャン、それからクリスタも…気が向いたらこの子と遊んでやってよ。じゃあ」すたすた

    エレン「ワンッ!」

    ジャン「お、おう。またな、アニ!エレン!」ぶんぶん

    クリスタ「うん!またねー!って…エレン?」

    ーーーーー

    ーーー



    アニ「ただいまっと…」ふう

    エレン「ワーン」

    エレン(ふう、遊びまくってやったぜ!!色んな表情のアニが見れたしな、良い1日だった!)

    アニ「エレン、晩ご飯の前にお風呂にしよう。今日で随分汚れたからね」ぬぎぬぎ

    エレン「キャウンッ⁈」

    エレン(ちょ!お風呂⁈おいおいマジかよアニ!)

    アニ「あっ、こら!逃げるんじゃないよ…」ガシッ

    エレン「」ジタバタ

    エレン(クソ!柔らけえ!!け……毛が、抜けちゃう…だろうが……///)

    アニ「よしっ、綺麗になったね。」ふきふき

    エレン「クーン…」

    エレン(前にアルミンに好きな人はいねーかなんて聞かれて、くだらねえと思ってたが……)

    アニ「よし、寝ようか。おいでエレン」

    エレン「ワンッワンッ♪」

    エレン(恋って……気持ちいい!)


    〜第3章、side-A〜了
  13. 13 : : 2013/11/24(日) 19:25:13
    おもろいーー
  14. 14 : : 2013/11/24(日) 21:08:21
    >>13
    ありがとうございます!
  15. 15 : : 2013/11/24(日) 21:08:30
    〜第3章、side-B〜
    【再考と最高】

    ジャン(俺の名前はジャン☆キルシュタイン!!あれから1週間くらい…マルコと寝ずの反省会兼、作戦会議をこなして…俺は、進化した!!)

    ジャン「…うっし!!」そわそわ

    マルコ「引き締まってるねジャン。あ、そういえば今日が"その日"だったね。どういう予定なの?」

    ジャン「当たり前ジャン☆……こほん。あー、芝の噴水広場で待ち合わせ。そこで謝罪だ」

    マルコ「そっか…ジャン?この1週間ずっと注意したけど、自分の非をしっかり謝らないとダメだからね?」

    ジャン「ああ、耳にタコが出来たからな。おっと、もうこんな時間か…じゃあな、マルコ!行って来る!」スタスタ

    マルコ「あの顔なら心配いらないね。…ジャン、頑張れ。」にこにこ


    ーーーーー

    ーーー



    ジャン「マルコの奴に心配かけ過ぎたな…そういやオカンは元気かな…お、もう着いちまった!」

    ジャン(よく考えりゃ、気に入らねえだけで動物に蹴り入れるなんざ…まったくスマートじゃねえもんな……あの犬、生きてりゃいいが)

    ジャン「…」そわそわ

    ジャン(クリスタは…来てくれるだろうか……)

    アニ「ん?ジャン、あんたこんな広場で何やってんの?」

    ジャン「ん、ああ…アニか。…人を待ってんだよ。って…その犬…お前のか?」

    アニ「ああ…そうだけど。」

    ジャン(アニの犬だったのか。良かった…元気そうジャン☆

    犬「グルルル」

    ジャン「…おい犬、この間は悪かったな。蹴っちまってよ…まあ、言葉が通じるとも思えんが」

    アニ「はあ?じゃあこの子に怪我させたのはあんたってわけ?」

    ジャン(こええ…メッチャきれてんジャン☆…ちゃんと謝らないとマルコに叱られる…)

    ジャン「ああ…どうなってるか気になってたんだ…悪かったよ。」 ぺこり

    アニ「……まあ、良いけど。謝るなら私じゃなくてこの子に謝りな」

    ジャン(ふう…まあ、蹴ったのは俺がわりいんだしな。)

    ジャン「よっと…悪かったな、この通りだ…」ペコー

    犬「ぷいっ」しっぽぶんぶん

    ジャン「って…」

    ジャン(この犬…なかなか良い性格してんジャン☆)

    アニ「っふふ……エレンも許してくれたみたいだね」ふふ

    ジャン「そ、そうか…って、エレン⁈おい、アニどうい

    クリスタ「ジャン!」

    ジャン(エレンって名前なのかよあの犬……って!!)

    ジャン「!!く、クリスタ…」

    クリスタ「ジャン…ちゃんと反省したって本当だったんだね……良かった」うるうる

    ジャン「お、おいクリスタ…」あわあわ

    ジャン(やべえ…理由はわからんが、クリスタが泣いてる)

    アニ「私はお邪魔みたいだね。ジャン、それからクリスタも…気が向いたらこの子と遊んでやってよ。じゃあ」すたすた

    エレン「ワンッ!」

    ジャン「お、おう。またな、アニ!エレン!」ぶんぶん

    ジャン(くそ!今行かれてもちょっと困るじゃねーか!)

    クリスタ「うん!またねー!って…エレン?」

    ジャン「ああ…あの犬、エレンって名前らしいんだよ。」

    クリスタ「そうなんだ!ちゃんと仲直りする所見てたよー。」

    ジャン「そ、そうか…あの、クリスタ。俺ちゃんと、ちゃんと反省したんだ…だから…」

    クリスタ「うん、知ってるよ?サシャがね、教えてくれたの。凄く反省してたーって。ね?サシャ?」

    ジャン(は?サシャ…?)

    サシャ「ど、どうもこんにちはジャン!」

    ジャン「お前、なんでここに」

    サシャ「はい!クリスタからジャンにご飯を奢って貰えると聞いて来ました!」じゅる

    クリスタ「そういうこと。で、今日はどこに連れて行ってくれるの?ジャン?」ニコッ

    ジャン(クリスタ…恐ろしい子!だが…実際俺はこの2人の間で揺れている…なら)

    ジャン「あ、ああ。今日はスイーツと洒落こもうジャン☆」

    クリスタ「わーっ!楽しみだなっ!」

    サシャ「スイーツ!良いですね!!」

    ジャン(これはこれで…悪くねえか!聞いてくれマルコ!!俺の戦いは、こっからだ!)

    ジャン「とりあえず、歩きながら話そうぜ!」すたすた

    〜第3章、side-B〜了
  16. 16 : : 2013/11/24(日) 22:18:31
    〜最終章〜
    【決意】
    アニと暮らすようになって1月が経った。

    いつの頃からだったか、俺は完全にアニに参っていた…

    俺の責任感や自尊心なんてやつは1ミリ残らず恋心に駆逐された。

    アニ「きゃっ…!」びくっ

    エレン「ワンッ⁈」

    エレン(まただ…ここ最近、朝起きるとドアの隙間に紙に髪が挟まったのが挿まれている…言いにくいなクソ!)

    アニ「エレン…」なでなで

    エレン(アニはこのたちの悪いイタズラに完全にビビっちまってる……こうしてみると、格闘が得意でいつも冷静なアニの面影は感じられねえ…)

    エレン「くぅん…」すりすり

    アニ「エレン……ありがとう」なでなで

    エレン(このままじゃアニがもたねぇ…俺が、今夜こそ犯人をとっ捕まえる!!)

    ーその夜

    アニ「エレン、もう寝よう。…おいで」ぽんぽん

    エレン(アニには悪いが今日は寝てやらん!布団に入っちまったらお終いなんだよ……眠くなるからな!)

    エレン「」ぷいっ

    アニ「エレン……エレン、おやすみ」

    エレン(哀しそうな顔すんじゃねえよ…ストレスで毛が抜けちゃうだろうが!)

    エレン(まあいい、アニは寝てくれたからな……こっからは、俺の戦いだ!)

    ーーーーー

    ーーー



    エレン(ねみぃ……クソ、これも敵の作戦のうちか?)

    ーザッザッザッ

    エレン「」ぴくっ

    エレン(来た…!人間じゃ聞き取れない位の足音だが、俺には聞こえる!!犬は耳が良いからな……口臭えけど)

    ーザッ!

    ースッ

    エレン(ドアの前に立った…よし、窓から出て横っ面にかましてやる!!)

    エレン「」タッタッ

    エレン(よし…ばれてない……じゃあ犯人の顔を拝ませて貰おうか!!)

    エレン「ウゥ〜……ワンッ!!」ダダダダッガブっ

    ???「う、うわっ!」

    ードサァッ
  17. 17 : : 2013/11/24(日) 22:20:21
    エレン(こ、こいつは………ベルトルト⁈)

    ベルトルト「くっ…ど、どけぇっ!」ドカァッ

    エレン「ガッ⁈」

    エレン(…し、しまった!)

    ベルトルト「ふぅー…ふぅー……」

    エレン「」ザッ

    エレン(ベルトルトの野郎、目がいっちまってる…アニになんの恨みがあんだ…)

    ベルトルト「ははは…君はアニのペットのエレンだね……君も邪魔だったんだよ。アニは君を拾ってから君にばかり構うようになった…それまでは僕といる時間もあったのにだ!!……なのに今はジャンやクリスタ、大食い女ともつるむ様になって……全ては君のせいとも言えるよね……」ふら…ふら…

    エレン(こいつ…狂ってやがる……)

    エレン「グルルル…」

    ベルトルト「……でもそれも今日までだ。そうだよ、ハハハ!君を消してしまえばアニはまた僕のところに戻ってくる!!……なんでこんな事思いつかなかったんだろう……ハハハハハハ!………エェレェェェン!僕とアニの未来の為に!死んでくれっ!!!」ジャキッ

    エレン(なっ!立体起動装置のブレード……マジかよ!やべえ…)

    エレン「ワンッワンッ!」


    ーガチャッ


    アニ「エレン?夜中なんだからあまり吠えちゃいけ……え?」

    エレン(なっ…アニ⁈起きちゃったのかよ!クソ!)

    アニ「…ベルトルト?あんた何してんの?」

    ベルトルト「……あ、アニ…違うんだ、これは……そう、この犬が!!こいつがいきなり襲ってきて!」

    アニ「へぇ…あんたはいきなり襲われたの。」

    ベルトルト「そ、そうなんだよ!まったく…こんな犬はやっぱり捨てた方がいいんじ

    アニ「でもなんであんたは立体起動装置なんて着けてるわけ?」ギロッ

    エレン(バカアニ!あんまり挑発すんなよ!)

    ベルトルト「そ、それは……」

    アニ「なに」

    ベルトルト「ふ、ふふふ、ハハハ…ハハハハハハ!アニ!そうだよ…死んでしまえば……アニは一生僕の……」よろ、よろ

    エレン(マズイ!アニが…)

    ベルトルト「アニ!僕のために死ねええぇえぇぇぇぇ!」ダッ

    アニ「…⁈」ガッ

    エレン(ヤバイ!アニの服がドアに引っ掛かって……クソっ!!)


    ーーザシュッ


    エレン「キャウンッ……」ドサァッ

    アニ「エレン!……このっ」ビュッ

    ベルトルト「⁈」フワッ

    ーズサァァァ

    ベルトルト「か、身体が……動かな…い…」バタッ

    アニ「エレン!エレンっ!!」

    エレン「」ドクドク

    エレン(ああ…結局アニを、泣かせちまった…ははっ…ベルトルト伸びてやがる…やっぱアニは強えな……でも、無事で良かった)

    アニ「エレン!……おい誰か!誰かいないの⁈」

    エレン(アニ…泣くなよ……)

    エレン「」ペロッ

    アニ「お前……うん、大丈夫。私は大丈夫だから…っ!」

    エレン(ははっ……やっと、笑った……)

    エレン「」ドサ

    ーーーーー

    ーーー




    俺の名前はエレン・犬ーガー

    今日が念願の退院日だ。

    犬になっちまえば人間も巨人も大差ねえ。って事が最近分かった事だな。

    でも俺の本質はなんら変わってねえ…

    変わったとすれば、恋を知ったって事だな!

    お、お迎えが来た。


    アニ「エレンっ!」タッタッタッ

    エレン「ワンワンッ!ワンッ!」タッタッタッ


    あれが俺のご主人様で、俺の初恋の相手だ。可愛いだろ。


    あ?結局俺の本質は何だだと?

    んなもん決まってんだろ。


    アニに近付く男共は、1人残らず


    駆逐してやるっ!!!



    ~最終章〜了
  18. 18 : : 2013/11/24(日) 22:24:35
    以上となります。
    要望板に寄せられた物は大半詰め込んだのですが、大変でした…(笑)
    進撃の巨人のSSには初挑戦でしたが、これからも要望がある様でしたらまた今回の様に不定期開催したいと思います。

    何卒、初挑戦の身ですので何かご不満や口調が変だなと感じましたら脳内で補完して頂けると幸いです。
    ではまた…
  19. 19 : : 2013/11/24(日) 23:52:13
    おもろかった
  20. 20 : : 2013/11/25(月) 12:53:28
    >>19
    コメントありがとうございます。

    嬉しいです^ - ^
  21. 21 : : 2013/12/06(金) 17:35:11
    面白いです
  22. 22 : : 2013/12/06(金) 23:22:17
    >>21
    コメントありがとうございます!^o^
    初めての進撃ssだったので、そう言って頂けると嬉しいです^_^
  23. 23 : : 2013/12/07(土) 23:57:02
    アニマジ天使♪
    可愛かった!
  24. 24 : : 2013/12/08(日) 00:54:25
    >>23
    そうですよね、アニは書いていても可愛いなーと感じました!
    不器用な所とか^o^
    嬉しいコメント、ありがとうございます!
  25. 25 : : 2013/12/08(日) 18:19:15
    アニは私の嫁(私女)
  26. 26 : : 2013/12/08(日) 18:25:26
    >>25
    コメントありがとうございます!
    名前が愛に溢れてますね(^。^)
    進撃の世界が同性婚有りだと良いですよね(^^)/
  27. 27 : : 2014/04/03(木) 22:03:06
    わんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわん
  28. 28 : : 2016/07/24(日) 19:46:50
    エレンは人間に戻らないの⁉

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