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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

大好きだから束縛したい

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  1. 1 : : 2015/04/03(金) 21:31:07
    初投稿です。こじらせた妄想を放出し昂る心を沈めるため、投稿致します。感想・アドバイス・同好の士によるコメント等随時募集しています。

    ・コロシアイも絶望も無い平和(?)な学園が舞台です。
    ・苗木君が拘束されて微エロいことされるだけ。ヤマなしオチなし本番行為なし……のはず。
    ・SSではよくあることですが、とある人物がかなりアレなことになっています。
    ・作者はエロ同人みたいな展開は女子陣より苗木君の方が似合うと思ってる。

    以上のことをご了承ください。では、ぼちぼち書いていきます(・ω・)ノ
  2. 2 : : 2015/04/03(金) 22:18:42
    某月某日、放課後。希望ヶ峰学園生徒寮にて。

    苗木(ん……。寝ちゃってたか……)

    苗木は自室のベッドの上で目を覚ました。授業を終えて部屋に戻ったあと軽く横になっていたのだが、そのままうたた寝してしまっていたらしい。二度寝する気分でもないので頭上に上がっていた両腕を振り下ろす勢いで上体を起こし、

    苗木「……ん!? んんぅ!?」

    二度驚愕の声を上げた。一度目は自分の両手首が手錠で繋がれ、両手は握り拳を固めるようにテープでぐるぐる巻きにされていることに。そして二度目は、その声がくぐもってまともな言葉にならなかったことに。

    苗木(な、何だよこれ……!? うわ、首の後ろまで巻かれてる!? この手じゃ剥がせないし――)

    苗木「んっ! んむっ! んんんぅぅぅぅぅんんっ!! ふぅ……、ふぅ……」

    苗木(口の力でも無理だよね……。何重にもぐるぐる巻きにされてるみたいだ……。一体誰がこんなことを――)

    そこまで考えて、苗木は背筋が寒くなるのを感じた。自分を拘束した犯人は、またこの部屋に戻ってくるかもしれないのだ。目的はさっぱりわからないが、家主の動きを封じたからにはこの部屋に用があるのだろう。むしろ戻ってくる可能性の方が高い。

    苗木(に、逃げないと……! まずは誰かにテープを剥がしてもらって、それから大和田クンか大神さんか、腕っ節の強い人について来てもらって……!)

    苗木「んっ! んっ! んっ! んっ!」

    部屋の外へ出て誰かに助けを求めるべく、苗木は両足でぴょんぴょん飛び跳ねてドアの方へと向かう。テープは足首と膝にも巻きつけられているため、このような移動しかできないのだ。
  3. 3 : : 2015/04/04(土) 03:32:48
    期待です!
  4. 4 : : 2015/04/04(土) 07:18:27
    ≫3
    ありがとうございます! 今日の本更新は夜になると思いますが、日中も暇があれば多少更新するかもです。よろしくお願いします!
  5. 5 : : 2015/04/04(土) 09:15:41
    苗木(手は開けないけど、これならどうにかなるかな……)

    幸い手錠の輪を繋ぐ鎖は極端に短くはなく、機能を奪われた両手でも挟み込むことでドアノブを回すくらいはできそうだ。

    苗木「んふぅ……」

    安堵と息苦しさのため鼻から大きく息を吐き、ドアノブへと手を伸ばす。

    苗木「んむぅ⁉︎」

    突如、苗木の視界が闇に閉ざされた。さらに後ろへと強い力で引っ張られる。縛られた手足ではドアノブを掴むことも踏ん張ることもできず、あえなく床の上に転がされてしまった。

    苗木(な、何で⁉︎ ドアはボクの目の前にーー、しまった、シャワールーム……!)

    苗木は気付いた、この部屋の中に身を隠すことのできる場所があったことに。気付いていたところでどうにもならないことに変わりはなかったが、せめて犯人の姿を見ることくらいはできたかもしれなかったのに。悔やむ苗木に追い討ちをかけるように、隠れていた誰かは彼の耳に何か弾力のあるものを押し込んだ。

    苗木(耳栓……⁉︎ これじゃ声を聞くこともできない……! もう、誰かが気付いてくれることに賭けるしか……!)

    苗木「んむむぅ‼︎ んんんぅ‼︎ んんんぅむぅっ‼︎」

    必死で声を絞り出し、脚を床に叩きつけて外へ異常を知らせようとする苗木だが、ここは完全防音の閉ざされた部屋の中。タイミングよく来客が来たりしない限り外の人間にこの状況が気付かれることは無い。そんな僅かな希望さえも奪い取るかのように、隠れていた誰かは苗木の腕を掴み、シャワールームへと引きずり込んでいった。
  6. 6 : : 2015/04/04(土) 12:58:31
    微エロいことすると言いつつ具体的にどういうのがいいのかイマイチわかってないワタシ。ちなみに、放課後ですので苗木君の服装は制服です。二行下から本編再開します。


    苗木「んぅっ、ふぅんっ!」

    ??「ごめんなさい、苗木君……」

    別の手錠で両手をパイプに繋がれもがく苗木を見下ろし、彼のクラスメイト、『超高校級のアイドル』舞園さやかは本当に申し訳なさそうに届くはずのない謝罪の言葉を口にした。

    舞園「こんなに近くにいるのに、苗木君はとても遠くにいるんです」

    最初は気になっていた中学時代の同級生に再会できた喜びだけだった。しかし同じクラスで過ごし苗木の魅力を再認識するにつれ、その感情は恋慕へと形を変えていった。

    加えて程度の差はあれど、同じく彼に想いを寄せる少女達。自由恋愛の許されない立場の自分と違い、その気になればその想いを打ち明けられる彼女達の存在が、舞園に焦燥を募らせ正気を削り、今回の凶行へと駆り立てた。
  7. 7 : : 2015/04/04(土) 18:56:59
    舞園「今は……、せめて今だけは苗木君を近くに感じさせてください……」

    苗木「……んっ⁉︎ んんむぅ‼︎ んんっ、んふぅぅぅぅぅっ‼︎」

    舞園「な、苗木君……⁉︎ キャッ⁉︎」

    舞園がそっと顔に触れた瞬間、パニックに陥ったらしい苗木が激しく暴れ出した。その勢いに怯み数歩後退した舞園の頰を、苗木の爪先が掠める。靴下越しの上に直撃したわけでもないので痛みは無いに等しいが、舞園は俯き拳を握り締めて、ブツブツと何事か呟き始めた。

    舞園「どうして、なんですか……? 苗木君……」

    苗木(誰なんだよ⁉︎ 何でこんなことするんだよ⁉︎ 早く外してよ‼︎)

    舞園「どうして私を拒絶するんですか⁉︎ 私じゃだめなんですか⁉︎」

    苗木「んむむぅ‼︎ んむむっんむぅ‼︎」

    噛み合わない、噛み合うはずのない言葉と思考。半ば狂乱している舞園は苗木に飛びかかろうとするが、めちゃくちゃに振り回される彼の脚がそれを阻む。
  8. 8 : : 2015/04/04(土) 19:38:51
    舞園「このっ……! だったら……!」

    真正面から攻めることを諦めた舞園は、横から回り込むようにして再度苗木の上半身へと近づいた。床に寝そべり左腕を首に絡めて苗木の頭を固定すると、右手で彼の鼻をつまむ。

    苗木「んぐ……⁉︎ ん゛……、ん゛ぅぅぅ……‼︎」

    舞園「大人しくして‼︎ 暴れないでっ‼︎」

    苗木(息ができない……! こ、殺される……⁉︎)

    窒息の苦しみと死の恐怖から、苗木はより一層激しく暴れ出した。しかしそれも長くは続かない。体内の酸素が消費されるにつれて彼の動きは弱々しくなっていき、やがて小さく痙攣するばかりとなった。

    苗木(もう、ダメだ……。もう、意識がーー)

    舞園「ふふふっ、やっと大人しくしてくれましたね苗木君。それじゃあ、息をさせてあげますね」

    苗木「ぷうっ⁉︎ んふぅぅぅっ、んふぅぅぅっ‼︎」

    意識を手放すまさにその直前、舞園の手が離された。意識の全てを呼吸に集中させ、苗木は必死で鼻から酸素を貪る。その隙に舞園は彼の両膝を折り曲げ、テープでぐるぐる巻きにして完全に固定してしまった。

    苗木(やっと息ができるようになったと思ったら、今度は全く動けなくなってる……。もう嫌だよ、早く解放してよ……)

    舞園「ごめんなさい苗木君、苦しかったでしょう? お詫びに次は、気持ちよくしてあげますからね」

    アイマスクの下から涙を零しテープの下から嗚咽を漏らす苗木に、舞園は妖しく微笑みかけた。
  9. 9 : : 2015/04/06(月) 12:10:38
    苗木「んぅ、んんぅ……!」

    舞園「意外と逞しい体つきなんですね」

    はだけさせた苗木の上半身を撫でながら呟く舞園。特別腹筋が割れているということはないが、程よく引き締まった男性らしい力強さを感じさせる体をしている。とあるクラスメイトが彼を「筋肉の質・量共に平均的」と称したのは正解だったようだ。

    舞園「はぁ、はぁ……。苗木君、苗木君……! ん、ちゅ……」

    苗木「ん、んむぅ……」

    胸板に舌を這わせ、塞がれた唇に口づけをする。舞園の情欲をぶつけるその行為も、当の苗木には前者は「何か得体の知れないものを塗りつけられている」と、後者は「テープ越しに何かを口に当てられた」としか感じられない。不自由な体をよじり怯えた呻き声を漏らす苗木の姿を見て、舞園の内に悲しみが湧き出す。

    舞園「苗木君、苗木君、苗木くぅん……! はあっ、ああっ、ああぁぁぁああっ……!!」

    この想いは伝わらない、自ら誘発したその事実で軋む心を癒すため、舞園は右腕で苗木にしがみつき左手を秘部へ運ぶと、自らを慰め始めた。
  10. 10 : : 2015/04/08(水) 19:30:57
    舞園「はぁ、はぁ、ふぅ……。う、うう、ううぅぅぅぅぅ……!」

    数分後。幾度も絶頂に達しようやく落ち着きを取り戻した舞園は、苗木の胸に顔を埋めて嗚咽を漏らし始める。

    舞園「ごめんなさい、ごめんなさい……!」

    狂気をも帯びるほどの熱情も、その波が過ぎてしまえば後には強烈な虚しさと罪悪感を残すばかり。それでももう後戻りのできない舞園は、苗木のベルトに手をかけた。

    苗木「んうぅ!? んんぅ!! んむぅ!!」

    舞園「苗木君、必ず気持ちよくなれますからね。きっと、きっと……!」

    ズボンとパンツに守られていた最もデリケートな部分を掴まれ、恐怖に慄く苗木。そんな彼に、というよりむしろ自分自身に言い聞かせながら、舞園は自身の胸を苗木の顔の上に降ろした。

    苗木「んむ……!?」

    苗木(これって……、まさか……!? ボクを襲った犯人って、お、女の、子……!?)

    舞園「あはっ……!」

    未知の、それ故に異性のものだと推測された柔らかい感触に苗木の顔は一気に紅潮し、舞園の手に覆われたモノが大きく膨れ上がる。それを見た舞園は一筋涙を流しながらも、心の底からの歓喜を滲ませて笑った。

    舞園(こんなことをした私のことを、異性として意識してくれたんですね……!)

    苗木「んぷっ、ん゛っ、んふぅぅぅううっ!」

    舞園「はあぁぁぁああ……! 苗木君っ、苗木君っ、苗木くぅぅぅううんっ!!」

    苗木(何、だ、コレ……! 何も、考えられ、な……――!

    罪悪感を吹き飛ばす程の悦びの大爆発が追い風となり、舞園を激しく躍動させる。手の中のモノを擦り、自身の胸を押し付け、挟み込み、擦り付ける。テープによって厳重に緊縛され、恐怖と羞恥と本能的快感の渦に呑まれている苗木には、心身共に抗う術は無かった。
  11. 11 : : 2015/04/08(水) 23:26:47
    苗木「んぅ……、ふぅ……」

    舞園「苗木君、大丈夫……、じゃ、ありませんよね……」

    苗木が縛られていることに気付いてからおよそ一時間。散々搾られたモノは萎れており、本人もぐったりと横たわってか細い呼吸を繰り返している。精神的及び肉体的疲労と軽度の酸欠のためだろう、意識も朦朧としているようで、両手のテープを剥がしてもこれといった反応を示さなかった。

    舞園「私はこれで苗木君から身を引くつもりです。何から何まで勝手な言い分ですけど、あそこで一線を越えられなかった時点で、私はきっと苗木君とそういう関係にはなれなかったんだと思います」

    苗木と一つになる、幾度も脳裏をよぎった獣じみた衝動。しかしそれはほとんど溶けかけた中残った僅かな理性によってその都度止められ、現在に至るまで警告を発し続けている。そこを越えれば夢を叶えるために努力を重ねてきた過去の自分も、そんな自分を応援してくれた苗木をも裏切ることになると。

    舞園「苗木君が誰を選んでも、私はそれを受け入れて応援します」

    手錠の鍵を外して涙でびしょ濡れになった苗木の頬を一撫ですると、舞園はそう言い残して立ち上がり背を向けた。どんな形であれ、彼は自分を見てくれている。それで十分だと、自身の心に言い聞かせて。

    でも……。もしも、あくまでも可能性の話だけれど――

    舞園「このことが苗木君のトラウマになって、女性とお付き合いができなくなったりしたら……。私がただの舞園さやかに戻った時にもそのままだったとしたら……。その時は、私が責任を取りますから!!」

    満面の笑みで振り返った彼女の瞳には、狂気の残滓が浮かんでいた。

  12. 12 : : 2015/04/08(水) 23:28:50
    ひとまずこれにて完結です。本当はもっと軽い感じで書くつもりだったのですが、プロットも何もない妄想が基のせいか迷走を重ねこんな形に……。話を作るのって難しいですね。

    ここまでご覧になってくださった皆様、ありがとうございました!

  13. 13 : : 2015/06/12(金) 23:01:58
    乙ですーーー オモシロカッタ !щ(゜▽゜щ)

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