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この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

訳有り少女と11人の奴隷達

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  1. 1 : : 2015/01/27(火) 21:59:30








    「ねぇ…」










    「この中で安い順に…」










    「10人連れてきてちょうだい?」










    この一言から、私たちの運命は大きくかわった。




  2. 2 : : 2015/01/28(水) 07:24:29






    売人「こちらでしてねぇ~」





    売人「え~特にこいつなんですが、結核と言う病気をかかえておりましてねぇ…」




    売人が一番小さい女の子を指して言った。


    まわりをみても、皆意志がないような目をしていた。


    勿論私もなのだと思う。





    売人「むしろこちらがお金を払わなければいけないくらい人気がねぇんですよねぇ」




    少女「そう…」




    売人が自分の手と手をギュッギュッと握り会わせて、ニヤニヤと愛想笑いにもなっていないような、気味の悪い笑みを浮かべる。


    どこかの裏企業のようだ。


    この少女は私たちの中で、いったい誰を買おうとしているのか。


    少女は少なくとも私より年上のはず…


    では、12歳以上なのは確実であろう


    お使いなのだろうか




    少女「じゃあ、ここにいるその結核にかかっている子を買うから、ここにいる子全員タダにしてくれる?」




    売人「!!!、エェ、エェエェ!いいですねぇ~それ乗りました!」






    そうして私たち10人はその少女に買い取られた…いや、引き取られたのだった。



  3. 3 : : 2015/01/28(水) 16:11:23






    ガタンと馬車が揺れる。


    今私たちは引き取ってくれた少女の家へ向かっている。


    こんなにも多くの奴隷を…どんな大家族なのだろう。


    今は大体四捨五入すると2800年


    だと思う。


    この先いったいどう扱われるのか、ひどい使われ方をされるのか。


    引き取られる前まで、ついさっきまでよりひどいのか。


    食事はちゃんともらえるのか。


    お風呂には入れるのか。


    暴力はふるわれるのか。


    ここにいる、私たち奴隷の中で最年長の私でもわからない


    奴隷として扱われる、本当の気持ち。


    この先の苦


    何があっても、私が確りしなくちゃ。


    結核をかかえている一番小さい女の子が、私の服の裾をキュッと引っ張ってきた。


    そしてこう言った。




    一番小さい女の子「どこにいくの?」




    目には涙がたまっている。


    なんて残酷な世界なのだろう。こんなにも小さい子をものとして扱うだなんて


    何百年も前、ずっとずっと前にも黒人奴隷と言うのがあったらしい


    私たちは黄色人種。黄色人種は、生まれて二年したらもう


    奴隷として扱われてしまう


    私はこう答えた




    私「新しいご主人様のところよ」



  4. 4 : : 2015/01/28(水) 20:24:15






    少女「あなたたちは…」




    少女がそう言ったとき、一番小さい女の子がビクッと身を震わせた


    その少女はご主人様なのだけれども、私たちの敵でもある


    私はキッと少女を睨み付けた


    少女はそんな私に驚いて、そしてニコッと笑った




    少女「あなたたちは、大自然のなかは好き?」




    私「ええ、勿論」




    愛想をよく、なんて私には出来ない


    でもご機嫌とりなら私だってできる




    少女「ならよかったわ!!ふふ、楽しみだなぁ」




    この少女、なんだかおかしい。


    普通奴隷に向かってこんな優しい口調は使わない


    そうだ、思ってみれば、普通奴隷を馬車になんて乗せない!




    私「そうですか」




    わざと冷たくあたってみる


    でも、少女はなにも怒りはしない。しかも




    少女「ふふ、みんな驚かないでね?」




    と、笑うのだ。


    少女は私たちを奴隷として扱おうとしているのか


    それとも、…これは聞いた話だが。





  5. 5 : : 2015/01/28(水) 21:34:32






    奴隷を買い取り、家族のように育てるある組織があると


    もしかしてこの少女も、その組織の一員なのでは?


    私はそう思った。


    少女はなにもない山のなかで馬車をとめ、荷物をまとめた。


    そして馬車のおじさんに

    「ありがとう」

    とお礼をいって、馬車を見送っていた。


    こんなところに家はない


    ふと、さっき少女が私たちに訊いた

    "大自然のなかは好き?"

    と言う台詞を思い出した。


    まさか一からはじめる??なわけ…




    少女「さあ!!歩くわよ!!」




    歩く…!?このゴールもないような遠く遠くに続く道を…?


    どうして家まで馬車で行かなかったんだろう。




    少女「ごめんね、誰にも知られたくないお家なの」




    と、少女はそう言った。





  6. 6 : : 2015/01/28(水) 21:56:25






    歩きながら、少女は一言呟いた。




    少女「名前がないとわかりにくいわね」




    私「番号でいいです」




    私は後ろからのぞきこんで言った。


    名前なんて単語が出てきたのは初めてだったからちょっと嬉しかった。


    でもそんなの面倒だと思ったから私はそう言った。




    少女「だめだよ!ちゃんと名前がないと!!」




    少女「えーっと、あなたの名前はね…」












    少女「アカリ!!」




    アカリ…?何故、私、アカリ?




    少女「明るいこになってね!」




    ニコッとまた少女は笑った。


    その笑顔が初めて、本物だ。と直感で思った。





  7. 7 : : 2015/01/29(木) 19:15:22






    それから三時間ほど歩いただろろか


    誰も知らない


    誰も見ないような


    そんなところに、少女の家はあった




    少女「さぁ~!ついたついた、ついたわよ!」




    少女はそう言って笑った。


    私が少女に問いかけた。




    アカリ「あの…私以外の子の名前はどうするのですか?」




    少女「ひと休みしてから考えるわ」




    少女はそう答えた。


    私たちは少女のその家に入った。


    少女の家はとても大きく、豪邸と言うような家だった。


    お金持ち…っぽい


    私はそう思った


    ここにたくさんの人が住んでいるのであろう


    だからこんなにもたくさんの奴隷が必要なのだろう


    私はそう仮定した


    でもひとつ、疑問に思う点がある。


    それは、こんなに豪邸でお金持ちなのに、なぜ安い奴隷を…?


    しかも結核の子だって


    いや、お金持ちと決まったわけではないから言い切れはしない


    だけど、この少女には謎が多すぎる気がする


    どんな人なんだ


    慎重に、慎重に。私が確りしなくちゃならないんだ


    無駄に責任を抱えて、私はリビングに入った





  8. 8 : : 2015/01/29(木) 19:58:33






    少女「よし!!決まったわ!」




    少女「人物紹介もかねて!」




    ~命名~




    アカリ・・・12歳、女。(主人公だよ!!いっつもある心の声はアカリだよ!!)


    トモル・・・10歳、男。(今まで台詞ないよ!!)


    ミライ・・・9歳、女。(同じく台詞ないよ!!)


    ハナ・・・8歳、男。(同じく台詞ないよ!!)


    サク・・・8歳、女。(同じく台詞ないよ!!)


    アラタ・・・7歳、男。(同じく台詞ないよ!!)


    ヒカリ・・・5歳、女。(同じく台詞ないよ!!)


    アオ・・・5歳、男。(同じく台詞ないよ!!)


    カガヤ・・・4歳、男。(同じく台詞ないよ!!)


    キボウ・・・3歳、女。(結核の子)





    少女「あかりが灯る、


    未来のはな咲く、


    新たなる光よ、


    青く輝け、


    希望を信じて!」




    少女「と言う意味よ!」





  9. 9 : : 2015/01/29(木) 20:54:18





    アオ「信じて…の部分は誰?」




    少女「…ぅ…ぇ…っと…」




    アカリ「こら、アオ!ご主人様に向かっては敬語と言っているでしょうが!」




    アオは品がない




    アオ「あ、ごめーん。」




    これからあの少女に何されるかわからないのに


    何でアオはこんなにのんきなの?


    あ、わかった。馬鹿だからね


    私はそう思った




    少女「大丈夫よ、敬語じゃなくても。それに私はあなたたちを奴隷として扱う気はないわ」




    アオ「おっ?」




    アカリ「え…?」




    信じれない信じない




    キボウ「…ぅ…ゴホゴホゴホ」




    キボウが咳をする




    キボウ「─ゴホゴホゴホゴホゴホゴホゴホゴホゴホ」




    そして、それはとまらない




    キボウ「ゴホゴホ…ゴホッ」




    血をはくキボウ


    私はキボウの元へ駆け寄った




    アカリ「キボウ、大丈夫?大丈夫…じゃないよね。ごめんね」




  10. 10 : : 2015/01/29(木) 21:54:39






    少女「キボウ、こちらにおいで?」




    少女がキボウを呼ぶ


    私はキボウを自分の後ろに隠れさせ、渡さないと言うように睨んだ




    少女「あぁ、もう…そんなに警戒しないでよ。本当になにもしないから」




    アカリ「注意をして損はありません、それよりキボウをどうするつもりなんですか」




    少女「お薬、結核に効くお薬をあげるの」




    怪しいことこの上なし!!


    だいたいこの世に結核に効く薬だなんて、ない。


    何百年も前に、一時期あったと聞いたことがあるが、それもただの噂


    事実かはわからない




    少女「本当よ。信じて」




    少女がじっと私をみた。




    アカリ「私も一緒に行っていいですか、いいのならキボウをそこに連れていってもいいです。駄目なのならば、キボウは渡せません」




    少女「あぁ、そんなことだったのね!ならいいわよ」




    あっさりと、許可をとってしまった。


    そして、結局私たち全員で行くことになった。





  11. 11 : : 2015/01/29(木) 22:04:35





    少女「ここよ」




    そこはまるで、研究室のようだった。


    そこには誰一人いなかった。


    前から気になっていたのだ、ここに人はいるのか。


    私は少女に訊いた。




    アカリ「ねぇ、この家にあなた以外はいるのですか?」




    少女「いないわよ。いない。」




    アカリ「え…?親も…?」




    少女「複雑なのよ。私の家庭、ほら、世間に公開されてないようなこともここではわかっているの。だから…」




    トモル「政府に殺された?」




    少女「…ふふ。頭がいいのね、ええ、あたりよ」




    少女「その時、いなかった私だけ助かったの。書物は全てコピーが金庫にあったから今こんな風につくれてるの、薬とかがね」




    少女にはそんな辛い過去があったのか




    少女「親は救えなかった…だから、キボウは救いたい、ね、いい?」




    キボウはこのまま放っておいても死ぬだけだ


    なら


    試す価値はある




    アカリ「ええ」





  12. 12 : : 2015/01/30(金) 16:32:25






    少女「キボウはまだ小さいから、粉がいいかな」




    少女「はい、あーんして?」




    キボウ「う…やだ、苦いのやだ」




    少女「あら…薬を飲んだことがあるのね。大丈夫よ、これは苦くないわ」




    少女はそう言ってキボウを宥めた。




    少女「ん、あーん…そうそう、はい、お水ゴクンして?」




    と、水の入ったコップを渡す少女。


    水ってどれだけ貴重か…


    私たちは生まれて、水なんて飲んだことないからごくりと喉をならした




    キボウ「んっ…ふあ」




    キボウが困った顔をしている


    やはり、苦かったのだろうか


    私はキボウの側に寄ろうとした、しかし




    キボウ「あっ……───んまぁぁぁい!!うまい…!」




    と、キボウが言ったのだ。


    少女がキボウの側に寄って




    少女「よくできたね」




    と、ニコッと笑って、キボウの頭を撫でた


    キボウは、ぱあぁと顔を明るくして、えへへぇと笑った。


    完全に少女はキボウを奪った




  13. 13 : : 2015/01/30(金) 17:18:02






    キボウ「おねーぇちゃんっ」




    少女「ふふ、なあに?」




    キボウ「今日のご飯は~?」




    少女「そうねぇ、何がいい?なんでもいいよ、できる限りならね」




    キボウ「何があるかわかんない…あ、でもね、キボウね、お肉食べたい!!」




    少女「お肉…ずいぶんと高級なものを選んだわね~?ええ、いいよ」




    お肉…振る舞ってくれるのか?


    こんな私たち奴隷に?




    キボウ「わーいわーいわーいわーい!!」




    わーいを連呼しながらキボウが研究室を駆け回る。


    ゴッと鈍いことが響いた。


    みてみると、キボウが机の角に頭をぶつけていた。




    カタンッ───…




    その時だ。


    机の上から何かが落ちた。


    写真たてのような物だった。


    私は慌てて、




    アカリ「あぁ、もう…!キボウ!走り回らないの、いい?ごめんなさいご主人様、キボウのせいで…すぐに戻しますので」




    と、言った。


    いつ、化けの皮が剥がれるかわからないから


    私はその写真たてを手に取った


    そして表に返してみると気が付いた。


    写真が入っている




    少女「あっ…──!!だめ…!」




    その写真は少女が今より少し小さい頃の写真だった。


    その隣には、母親と父親。


    そして…ある男性…


    え…?まさか…


    まさか…この人…まさか…




    アカリ「まさか…」




    カタンとその写真たてが落ちた。


    私は口に手をあて、目を潤わせていただろう。




    アカリ「あなた本当に…何者なの…?」




    少女は黙ったままだった。





  14. 14 : : 2015/01/30(金) 17:40:39






    アオ「…兄ちゃんじゃん…」




    アオが呟いた。




    トモル「嘘…兄さん?」




    アオ「うん、ほら、見てみろよ。これ兄ちゃんに似てないか?」




    トモル「兄さんだ…兄さんだよ」




    ハナ「お兄ちゃん?」




    サク「お兄ちゃんなの?」




    ヒカリ「嘘…信じてたのに…あなたが…?嘘だよね」




    アラタ「は?じゃあ、こいつ…俺らの主人って……はぁ?マジかよ、信じようと思ってたとこなのに…裏切られた気分なんだけど」




    ミライ「最低最悪」




    カガヤ「…」




    キボウ「?なに?どしたん、みんな」




    アカリ「騙してたの?奴隷として扱う気ないとか、嘘だったんですか?私たちを騙してたんですか?家族とか、助けたいとか、そういうの全部演技だったんですか?」




    少女「…」




    アカリ「なんとか言ってくださいよ!」




    ウソつき…




    少女「立場を弁えろよ」




    アカリ「え…?」




    少女「私はあんたたちのご主人様、あんたらは奴隷なんだよ、立場弁えろっつってんだろ」




    化けの皮剥がれるのはやっっ。





  15. 15 : : 2015/01/30(金) 18:26:23






    キボウ「おねーちゃん?」




    少女「…」




    アカリ「掃除、してきますね。掃除道具はどこですか?」




    少女「…」




    アカリ「どこですか?」




    少女「ぃなくなったの」




    アカリ「掃除道具がですか?」




    少女「違うわよ"シンジ"が…」




    アカリ「それが、どうかしたんですか」




    少女「…私を変えてくれたのはシンジだったの」




    少女「でもシンジは…お母さんたちが殺されてから、行方がわからなくなった」




    トモル「失礼ですが、シンジさんとはいったい?」




    少女「そこの写真の男性、あなたたちの言うお兄ちゃん」




    私たちの言うお兄ちゃん…


    お兄ちゃんはとても優しかった。


    でも、ある日買い取られた。ある夫婦に…


    買い取られてからちょっとは、連絡がとれていた


    でも、少ししてからそれも途絶えた


    大人の人たちが言うには


    お兄ちゃんは殺されたんだって


    私たちはそれを信じ、


    その夫婦を憎んだ


    よくみたらそうだ


    その夫婦と、この写真の夫婦は同一人物だ


    でも、殺してなかったってこと?


    夫婦はお兄ちゃんをひどく扱ってなかったってこと?


    じゃあさっきの少女の凶変したあの姿はなんだっての?


    少女に対しての不信感、謎はどんどんと深まるばかりだった





  16. 16 : : 2015/01/30(金) 19:08:44






    少女「…私ね…今、12歳なの…」




    アカリ「えっ!?」




    てっきりもっと歳は上かと…


    同い年じゃないの




    少女「あのね…私…小さい頃、スゴくヤンチャだった」




    少女「そんな時に家にやって来たのが…」




    少女「シンジだったの…」




    *********

    ─三年前




    少女「糞おっせぇな、何してんだよアイツァ」




    男「ハァ、ハァ。すいやせん!遅れて…嬢ちゃんが言ってたのなかったっす!」




    少女「アァ!?ざけんなよ!こんだけ待たせといてか!!」




    男「さーせん!!」




    少女「お前もういいわ!使えねぇ!!」




    男「ひぃっ!」




    少女「ハッ、マジつまんねぇ」




    少女「何かいいもんねぇかなァ」




    少女「…」




    少女「家帰るか」





  17. 17 : : 2015/01/30(金) 19:22:09





    ガチャッ




    少女「誰かいんのか?」




    シーン




    少女「お、ラッキー今のうちに金取ろ」




    少女「ふっ、マジぱねぇ、どんだけ大量に金もってんだよ クソワロ」




    お母さん「ん…?」




    少女「ア?」




    少女「うわ、居やがった」




    お母さん「な・・・なにやってるのよ!あんたは!!」




    少女「ア?!うっせぇんだよ、糞ババァ!!!」




    お母さん「まぁ…!!!」




    少女「死ね!!!!」




    少女「チッ」




    お母さん「出ていきなさい」




    少女「は?」




    お母さん「出ていきなさい!あんたなんてうちの子じゃあありません!!!」




    少女「は?なにいってんの?ついに頭がイカれた????あ、元からか ここ私ん家なんだけど?」




    お母さん「まぁ!!ろくに家にいやしないのに!よくそんなことが言えたもんね!」




    少女「あーもう うっせぇ、わあったよ出てきゃいーんだろ?出てきゃーね」




    少女「じゃーぁねーぇ」




    少女「…マジつまんねぇ…」





  18. 18 : : 2015/01/30(金) 20:46:10
    期待!
    なにこの過去…少女ヤンチャすぎ…
    どんな展開になってくのか、見逃せないです!
  19. 19 : : 2015/01/30(金) 20:49:15
    >>18
    ええ、ヤンチャでございますw
    どんな展開になるのでしょうねぇ
    はっきりいうと自分でもまだ決まってません!

    期待とお気に入りありがとうございます!
  20. 20 : : 2015/01/31(土) 07:39:48






    少女「三日したら、一回家に帰るか…」




    少女「つか九つの少女を追い出すとかマジありえねぇわ」




    少女「あー、つまんねぇ~…あ、金もって来てねえわ」




    少女「自販機探すか」




    少女「おー、自販機あったあった」




    少女「…ふー」




    少女「せいっっっ!!!!!」




    ゴガゴッッ・・・チャリリリリリリリリリリリリンパササッ




    少女「札まで出てきやがったわ、ウケる」




    少女「今日は晩飯食って寝るか」





  21. 21 : : 2015/01/31(土) 07:56:57





    少女「んふぁあ~」




    少女「お?マジ朝?」




    少女「よーし、じゃ、今日は何しよっかねぇ」




    男2「お~…金髪ロリはっけーん」




    男3「糞可愛いじゃんイケるわイケるイケる」




    少女「キモッ」




    男2「あ?」




    少女「タヒね」




    男3「うわ、よーぉくそんなこと知ってるねぇぇ?」




    少女「めんどい、どけ」




    男2「は?お前さん俺らにそんな口聞いていいと思ってんの?」




    少女「どんなしゃべり方するかはこっちの勝手だろうがよ」




    男2「もういいこいつ面倒だ」




    男3「あ、いいの見付けた、弱そう」




    男3「引きずれ~」




    男4「えっえっ何々何々?嫌々嫌々、助けて!!」




    少女「男連れてくとかあいつら趣味悪」




    少女「〇モかよ」




  22. 22 : : 2015/01/31(土) 08:12:03





    少女「つか…」




    少女「追いかけるか」




    少女「わ…むごっ」




    少女「ぐろっ」




    少女「何してんだよあいつら…」




    少女「止めなきゃ、私しかいないだろ」




    男2,3「ふへへ、人間の腕ってこうなってんだな」




    少女「るえぇぇい!!!」




    男3「へ?ぶへっ」




    少女「ふん!!」




    男2「女が蹴るなよ、パンツ見えたぞ」




    少女「なぁっ!!?」




    少女「はぁ!!?変態か!!!!」




    男2「色々と隙有り」




    少女「ちょ…!!!」




    少女「ただの変態じゃん!!!!(泣)」





  23. 23 : : 2015/01/31(土) 08:19:44






    パシッ




    「女の子殴るのだめ」




    男2「あ?」




    少女「え…?」




    「だめ、絶対にだめ。変態もだめ」




    少女「なにこの人…てか黄色人種!?」




    「??」




    少女「え、え…?は?」




    「逃げようネ?」




    少女「は?」




    「家に帰る」




    少女「嫌々、あんた私の家知らな」




    「つべこべ言わない、帰る!」




    少女「はぁ!?意味不!!」




    少女「触んな!!」




    少女「触んなって!!」




    少女「離せ!!」




    少女「離せっつってんだろ!!!」




    「もう大丈夫」




    少女「は?」




    「大丈夫」




    少女「いや大丈夫じゃねぇし、ニコッじゃねぇし」




    少女「今私家追い出されてんだけど?」




    少女「なんで家の前にいんだよ」




  24. 24 : : 2015/01/31(土) 16:45:39






    少女「だいたいあんた誰?」




    「私?私は奴───」




    お母さん「新しい家族よ、家の前でうるさくしないで」




    お母さん「あとこの子、名前がまだないの。あんたが決めてあげなさい」




    少女「私が?」




    お母さん「ええ」




    少女「は?めんどいんだけど」




    「考えてくれるんですか?!」




    少女「さっき私めんどいっつったよな?」




    お母さん「明日までに考えなさい」




    少女「お前らがやりゃいいじゃん」




    お父さん「おおおおお!?」




    少女「あ、やべ。変態糞ジジィ」




    お父さん「愛しのmy angel!!!!!?!?」




    少女「キモいんだよ、よってくんな!!」




    お父さん「しょぼぼーん…my angel、帰ってきたのかい?」




    少女「見てわかんねぇの?帰ってきたんじゃなくて連れてこられたんですけど?」




    「私は連れて帰るように言われただけですが…?」




    少女「は?」




    お母さん「お、お母さんじゃなくてお父さんですよ???」




    お父さん「いや父さんじゃないけど」




    少女「誰だよ」




    少女「おい」




    少女「お母さん」




    少女「むっちゃ汗かいてるぞ」





  25. 25 : : 2015/01/31(土) 16:51:22





    お父さん「ななな、なんですと!!?愛しのmy angelがお母さんの事をお母さんと呼んでいる!!マジ天使!!!」




    少女「キモいくさい糞ジジィ寄ってくんな変態が」




    お父さん「父さん悲しい!!悲しいぃぃ!!けどいいよ!!それもきっと愛の力だね!ハハッ!」




    少女「うっせぇな、さっさと飯用意しろよ」




    お母さん「まあ!!?そんな口の聞き方は駄───」




    「承知しました!」




    少女「は?」




    「それでは」




    少女「は?」




    少女「おい」




    少女「新しい家族」




    少女「超使えるやつだな」




  26. 26 : : 2015/01/31(土) 16:56:21






    少女「部屋戻る」




    お母さん「え、えぇ」




    お父さん「もう!!?もう行っちゃうのぉぉぉおぉお!!!?父さん悲しい!!悲しいよぉぉ!!もうちょっと居てよぉぉぉ!!!」




    少女「うっせぇこのロリコン親父が!!!!!」




    バタンッ!!!




    少女「…」




    少女「なんなの私の家族…キャラ濃すぎ。特に父さん」




    少女「て言うか…」




    少女「"考えてくれるんですか?!"って…」




    少女「あんときの笑顔」




    少女「ちょっとかっこよかった」




    少女「かな」




    少女「なんちゃって、ふふ。」




  27. 27 : : 2015/01/31(土) 17:03:01






    少女「おはよう~」




    「あ、おはようございます!」




    少女「ゲッ、やべ、名前考えてねぇ…」




    お母さん「あらおはよう、暴れん坊さん」




    少女「その呼び方やめろ」




    お父さん「あらおはよう、my angel♥(裏声)」




    少女「その呼び方ウザいやめろ変態糞ジジィがタヒね」




    お父さん「Sなangelもス・テ・キ♥」




    少女「…あ、なぁ母さん」




    お父さん「スルーはやめて!!スルーは!!」




    お母さん「なにかしら」




    少女「名前、今思い付いたんだけど」




    お父さん「スルーはやめて言うたろ!!」




    少女「シンジってどうだ?」




    「シンジ…」




    お母さん「いいわね」




    お父さん「スルーはいやぁぁぁぁぁぁあ!!!やめてぇぇぇぇ!!」





  28. 28 : : 2015/01/31(土) 17:09:09






    シンジ「これ、今日の朝御飯ですヨ!」




    少女「あ、…お、おう」




    少女「い、いただきます」




    シンジ「!!!」




    少女「??」




    少女「お、うまい」




    シンジ「それはよかったです!」




    少女「ん、ごっつぉさん」




    シンジ「!!」




    少女「さっきからなんなんだよお前」




    シンジ「ちゃんと頂きますとご馳走さまは言うんですネ!偉いです!」




    少女「は?偉いとか何様?」




    少女「じゃ」




    バタンッ・・・




    少女「なに、あんだけでほめるとかおかしい」




    少女「ほめられたこととか一回もないし…」




    少女「ちょっと…だけ」




    少女「嬉しいかも…な」





  29. 29 : : 2015/01/31(土) 17:15:23






    少女「ん?なんだこの本?」




    少女「恋する乙女は変わります…?」




    少女「は…?」




    少女「なぁ!!?/////」




    少女「…」




    少女「眠れん…//」




    少女「明日、訊いてみるか」







    少女「う~ん」




    「…──てく──い─」




    少女「うー」




    「お─て─ださ─」




    少女「んにゃぁ!!」




    バシッッ!!!




    「…」




    「いっっっっっっっっ」




    「てぇぇぇぇぇぇぁぁぁぁぁあぁ!!!!」




    少女「んあ!?」




    少女「は!?なんでお前ここにいんの!?」




    少女「シンジ!?」




    シンジ「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」





  30. 30 : : 2015/01/31(土) 20:56:10






    シンジ「痛いですよお嬢様ぁ…」




    少女「知らねぇよ!女子の部屋に勝手に入ってくんな!!」




    お母さん「あらあら、仲の良いこと」




    少女「お母さんかよ!!犯人は!!」




    お父さん「んにゃぁって、んにゃぁって我が娘が可愛すぎる!んにゃぁって言いながら寝返りを打つなんて!可愛い!鼻血出る!寝返りうってシンジを叩くとかマジ天使!!!」




    少女「ご丁寧に解説どうもォ!!?そんで死んで!?」




    お母さん「あははははっ」




    シンジ「プッ」




    お父さん「はっは」




    少女「…ふふふ、あはははははっ!!」




    少女「はははははっ、あーおーかしい…」




    お母さん「ありがとうね、シンジ」




    シンジ「?」




    お母さん「あなたのおかげで娘の笑顔がまた見れたわ」




    シンジ「…!!」




    お父さん「my angel!!」




    少女「なんかもう色々と恥ずかしい!」




  31. 31 : : 2015/02/01(日) 09:19:17






    少女「そうだ」




    少女「シンジ」




    シンジ「?」




    少女「ちょい来い」




    シンジ「?あ、はい」




    お母さん「あれは…」




    お父さん「恋」




    お母さん「かもね」




    お父さん「許さん」




    少女「…」




    シンジ「なんですカ?どこへいく?」




    少女「…」




    シンジ「?」




    少女「…」




    ドンッ・・・




    シンジ「!!?」




    シンジ「これは…壁…ド…ン?」




    少女「…し、シンジ…の…」




    シンジ「ヤンキーに脅迫されてる感しかないけどネ」




    少女「シンジの好きな女の子のタイプはっ!!?」




    シンジ「あ、スルーですカ。えー、好きなタイプですカ?」




    少女「お、おうよ」




    シンジ「おしとやかで優しい方…ですかネ」




    少女「!!!?真逆じゃん」




    シンジ「?」





  32. 32 : : 2015/02/01(日) 21:43:40





    ******




    少女「それから私はシンジに好まれるような自分にした」




    少女「そうしたら」




    少女「こうなったのよ」




    "こうなったのよ"

    のところで大分声のトーン変わりましたね奥さん




    アカリ「じゃあ、さっきのは」




    少女「無性にイライラした」




    しょうもない理由!!?




    少女「あのね、それからシンジがいなくなったの」




    **********

    ─二年前




    少女「お母さん、お手伝いするわ」




    お母さん「ふふ、じゃあお皿洗いを頼もうかねぇ」




    少女「ええ!任せて」




    少女「ところでお父さんは?」




    お母さん「いつも通り研究室よ」




    シンジ「ご主人様もよく飽きませんよネ」




    少女「ふふ、そうね、なんでだろうね」




    お母さん「好きだからじゃあないのかしらね」




    少女「そうなのかな~」




    ガチャッ・・・

    ドタドタドタドタ・・・




    少女「え?」




    シンジ「!!?」




    お母さん「ひぃ!」




    政府秘密保護班「お前らの主はどこだ」




    お母さん「研きゅっ───」




    少女「外出中です!!」




    政府秘密保護班「研究?…研究室だな、おい、お前ら研究室を探せ」




    政府秘密保護班「ハッ!!!」




    少女「だから、外出中ですって!!!」




    政府秘密保護班「邪魔だ」




    少女「先に進まないでください!プライバシーの侵害です!」




    政府秘密保護班「邪魔だと言っているのだろう?」




    バン!!




    少女「うわあ!!いったぁ!!」




    シンジ「私が止めてきますネ」




    少女「あっ!」




    お母さん「あ、あぅぁ」




    少女「お母さん!!?」





  33. 33 : : 2015/02/02(月) 21:25:01
    こういうのすっごい好きです期待です
  34. 34 : : 2015/02/03(火) 15:30:21
    >>33
    お気に入り登録されるのすっごい好きですありがとう
  35. 35 : : 2015/02/03(火) 16:43:09





    少女「ど、どうしよう…」




    お母さん「…ってきて」




    少女「え?」




    お母さん「薬草…とってきて…?」




    少女「は…?」




    お母さん「近くの森…に、あるから」




    少女「今それどころじゃないでしょう!」




    お母さん「今じゃないと…駄目」




    少女「なんで!」




    お母さん「駄目…とってきて」




    少女「…何で…」




    お母さん「…お母さんの手伝いするっていったわよね?」




    少女「だから、何で今なの…」




    お母さん「いったわよね?」




    少女「う…」




    少女「わかったから、でも…」




    少女「きっと取り囲まれてる!」




    お母さん「そこの暖炉から出れるわ」




    お母さん「あんたなら小さいからいける」




    お母さん「行ってきなさい…」




    少女「…うん」




    少女「…じゃあ待ってて」




    お母さん「…うん」




    お母さん「ようやくいった…」




    お母さん「バレた…か」




    お母さん「多分、この家ごと燃やされる…」




    お母さん「あなただけは生き残るのよ」




    お母さん「私は…ここでさよなら」




  36. 36 : : 2015/02/06(金) 17:22:32






    少女「はぁはぁ…疲れた…狭かった…」




    少女「はやく森に…」




    少女「!!?」




    少女「い、家が…!!!」




    少女「燃えて…!!?え…何で!!」




    少女「ひっ…い…」




    少女「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」




    少女「うっ…」




    グラァ・・・







    少女「ん…」




    少女「ね…てたの?」




    少女「あぁそっか私」




    少女「ショックで…」




    少女「気を失ってたんだ…」




    少女「家は?…さっきまであったあの家は?何で…」




    少女「ないのよっ…」




    少女「何で、なにがしたかったのよ!!あいつらはっ!!」




  37. 37 : : 2015/02/06(金) 21:31:21













    少女「…え?」




    少女「手紙…?」











  38. 38 : : 2015/02/06(金) 22:00:17





    拝啓 お嬢様へ



    この(ふみ)がお嬢様の元へ届いているのならば


    きっとその時にはもう私や、ご主人様はこの世にはいないでしょう。


    お嬢様、そばに金庫はありますか?


    この文は、金庫の下の土に埋めてあるので、きっと金庫はすぐそばにあります。


    その暗証番号を教えます。


    暗証番号は03457878------です。


    この文は誰にも見せないでくださいネ。


    金庫を開けてください。


    その中には、ご主人様が研究していたことが事細かに示されています。


    お嬢様が、ご主人様の研究を継いでください。


    決して政府になんか負けないでくださいネ。


    そして、我々奴隷たちを救ってください。


    大好きなお嬢様。


    私は何となく気付いていましたヨ。


    お嬢様が私に好意を抱いていたことに


    もしこれが自意識過ジョーだったのならば


    とても恥ずかしいのですが、きっとあっていると思います。


    ごめんなさい、私も好きです。


    この家族に会ってお嬢様に会って、ジンセーが変わりました。


    毎日ガとても、輝いて見えました。


    お嬢様、今までありがとう。


    そしてごめんなさい。


    一人にしてしまってごめんなさい。


    ご主人様を救えなくてごめんなさい。


    日常を取り戻せなくてごめんなさい。


    お嬢様の気持ちに応えられなくてごめんなさい。


    全て、ごめんなさい。




    my angel、頑張って生きるのだよ☆


    暴れん坊のお馬鹿さん、いつまでも明るくね




    大好きなお嬢様、また会える日まで





                   いつか遊ぼうね、シンジよリ






  39. 39 : : 2015/02/07(土) 11:51:14




    少女「…」




    少女「いや」




    少女「こんな書き方じゃ…」




    少女「泣けるわけ…」




    少女「ない…じゃん…かっ…」




    少女「馬鹿シンジ」




    少女「お父さんもお父さんだよ。頑張って生きるのだよ☆って、軽く言わないでよ」




    少女「お母さんも…暴れん坊のお馬鹿さんなんて…昔のことじゃん」




    少女「もう…」




    少女「あぁ…」




    少女「そっかぁ…」




    少女「もういないんだ」




    少女「お母さんも…私を逃がすためにあんなこと言ったんだよね」




    少女「一人じゃ…意味ないよ」




  40. 40 : : 2015/02/08(日) 10:16:11





    *******




    少女「とまぁ…ね。」




    じゃあ私たちをもらったのは、その手紙に

    "奴隷たちを救ってください"

    と、かいてあったから?


    お兄ちゃんは読み書きが上手く出来なくて、言葉も上手く発せなかった。


    私たちといた頃は…


    でも、読み書きもできているし、不器用ながらにも言葉も発せている。


    お兄ちゃん…




    アカリ「家族としてって…本当だったの?」




    少女「嘘なわけないわよ」




    少女「だって、シンジから頼まれてんだもん♪」




    ガサッ




    アカリ「ん?」




    物音がする。


    妹や弟たちは動いていないはず…


    む??




    「ぷはぁっ!!」




    皆「!!?」




  41. 42 : : 2015/02/08(日) 19:14:35





    「ん…?」




    「あ…」









    「お嬢様!!」




    少女「へっ!?」




    アカリ「誰だお前はっ!」




    その時、私の本能が叫んだ。


    「このままこいつと仲良くしたら、確実に私はツッコミ役になるぞ!!」


    と…




    アオ「おお、スッゲー。感動の再会じゃん」




    少女「え?」




    アカリ「アオ!!言うな!!」




    少女に彼の正体がバレたら確実に…私は、私は!!


    ツッコミ役に…むっちゃ疲れるツッコミ役になってしまう!!





  42. 43 : : 2015/02/09(月) 20:54:50





    少女「えっ……まさか…」




    少女「シン…ジ……?」




    アカリ「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」




    トモル「お、落ち着いて、アカリさん…」




    アカリ「これがぁっ、これが落ち着いてられるかぁっ!!!?」




    ツッコミ役って超疲れるんだよおおおおおおおおおおおおおおお




    アオ「姉ちゃんのキャラが…」




    トモル「あ、アカリさん…ね?ね、落ち着いて?」




    シンジ「お嬢様!!」




    アカリ「ああああああああああんぐっ─」




    トモル「黙って…!」




    私はトモルに口を押さえられた。


    くそ…これからある意味糞面倒な日々が待っている…




  43. 44 : : 2015/02/10(火) 17:02:21
    期待
  44. 45 : : 2015/02/10(火) 17:07:23
    >>44
    あざまっす!!
  45. 46 : : 2015/02/10(火) 19:03:15






    翌日




    キボウ「おあよー」




    アラタ「はよ」




    トモル「おはようございます」




    少女「あらっ、皆早起きね。まだ寝ててよかったのよ?」




    アカリ「ご飯まだだから」




    私は皆より一足はやく起きて、少女と一緒に朝ご飯をつくっていた。




    シンジ「皆さんおはようございますですネっ」




    テーブルを拭いているシンジお兄ちゃんが片言な言葉で言う。


    私はフライパンの中の目玉焼きを、みんなそれぞれに合ったかたさごとに焼いていた。




    ハナ「おはよう」




    サク「ございます」




    ハナとサクが起きてきた。


    あとはミライ、ヒカリ、カガヤだ。


    数分後、朝ご飯が出来た。


    まだ起きてこない3人。




    アカリ「トモル、ごめんけど3人起こしてきてくれない?」




    私はトモルに頼んだ。




    トモル「勿論いいですよ」




    トモルはそう言って3人を起こしにいった。





  46. 47 : : 2015/02/13(金) 16:53:53
    アカリwwwww
    うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」wwww
    頑張れ!w
  47. 48 : : 2015/02/15(日) 19:14:37
    >>47
    キャラ崩壊の激しいssでございます。
    頑張りやっす!!
  48. 49 : : 2015/02/15(日) 19:35:44





    ミライ「おっはよー」




    ミライが起きてきた。


    どうやらトモルが起こす前に起きたようだ。




    少女「おはよう、ご飯出来てるわよ」




    少女がにこりと笑って、ミライに言った。




    トモル「あの…アカリさん……」




    トモルがひょっこりと頭だけドアから出して私に話しかける。




    アカリ「なに?」




    トモル「全っっ然起きないん……ですが」




    やっぱり、毎日誰か二人が起きないのよね。


    少女も困ったように笑っていた。


    すると、シンジお兄ちゃんがこう言った。




    シンジ「私ガ起こしてきますネ!」




    トモル「あ、あぁ、兄さんありがとう…」




    それから結局……


    30分。




    シンジ「起きませんネ……」




    窶れた顔のシンジお兄ちゃんが帰ってきた。




    少女「私がいくね?」




    ふふっ、と、笑いながら少女は言った。




    少女「みんなー!朝ごはんよ!」




    シーン・・・




    この作戦は駄目だったようだ。




  49. 50 : : 2015/02/15(日) 19:40:42





    少女「みんなー!朝ごはん牛肉よ!」




    ドタドタドタドタドタ・・・




    ヒカリ「本当っ!?」




    カガヤ「ほんとぉ!?」




    少女「ごめんね、嘘だにゃん☆」




    いったい今の間に何が起こってどうしてどうなって猫になった




    少女「ゆーるしーてにゃんっ☆」




    シンジ「グッアァァァァ!!」




    !!?お兄ちゃん!?




    ミライ「にゃーん♥」




    アカリ「おい」




    ハナ、サク「にゃあにゃんっ♥」




    アカリ「アホか」




    アラタ「シャーーーーー」




    アカリ「黙れ威嚇すんなし」




    ヒカリ「にゃーん♥」




    アカリ「台詞被ってるし」




    アオ「にゃーお♥」




    アカリ「なにこれ伝染病?」




    カガヤ「にゃ!」




    アカリ「おい」




    キボウ「にゃん♪」




    アカリ「キボウまでか」




    少女「にゃんにゃん♥」




    アカリ「可愛いから許す……おい、本音出たじゃんか」




    トモル「……え、えーと?」




    トモル、君は常識人だ。




  50. 51 : : 2015/02/18(水) 15:54:43
    トモルは伝染病にかからなかったか…よかった…
  51. 52 : : 2015/02/21(土) 17:35:28
    >>51
    トモルは大丈夫、なはず。
  52. 53 : : 2015/02/21(土) 17:37:44


    言い忘れていましたが、

    同性愛が入る予定

    そんな変なのではないです。

    むしろ、か、感動…?ほどでもないですが、感動物とか書けませんけど

    どちらかと言えばそっち系です。

  53. 54 : : 2015/02/21(土) 17:46:54





    少女「にゃはっ」




    て言うか少女可愛いな。


    まあキボウの方が可愛いんですけどね?




    少女「あ、そうよ、そう!あなたたちさ!」




    少女が話を切り出す。




    少女「学校に行ってみる気ない?」




    学校…


    私の憧れていた学校に行ける


    そんな嬉しいことはない!




    アカリ「い、行ってみ…たい」




    少女「まぁ!!本当!?じゃあ、言っとくね!トモルは?」




    トモル「えっ…?……いや…」




    トモルは困った顔で床を見ていた。




    トモル「……遠慮、しときます」




    何か、嫌なことでもあるかのようにトモルはそう言った。


    私も、私もこの時トモルと同じように


    断っていれば…


    そうだ。


    トモルは気付いていたんだ。


    だから断ったんだ。


    私たちのような人種が


    学校という場に行くと…


    どうなるか、を。




  54. 55 : : 2015/02/21(土) 18:10:34





    アカリ「行ってきます」




    私ははりきって出掛けた。


    友達かできるか


    勉強はついていけるか


    そんな不安もあったけど、何より嬉しくて、楽しくて


    長い長い道を歩いてようやくつくようなところにあるみたいだけど…


    鼻唄混じりで私は歩いていった。




    先生「転校生を紹介する…はぁ」




    先生がつまらなそうに言う。


    いや、つまらないというか、面倒。


    どちらかと言うと


    私の事が面倒なようだった。




    アカリ「名前はアカリ、宜しく」




    私はそう、一言いった。


    完璧!


    私はそう思った。




    ざわっ・・・




    回りがざわつく。


    私の耳に、ある声が届いた。




    「あいつ、黄色人種、きも。なんでここいんだよ」




    と。




  55. 56 : : 2015/02/21(土) 19:52:52





    それから


    私は無視をされ


    菌扱いをされ


    悪口を言われ


    それでも学校に通い続けた


    少女たちに、そんな扱いを受けていることなんて言っていなかったから


    きっと心配するだろうから


    なにも言わずに


    通い続けた


    私のずっと望んでいた学校とは


    こんなにも残酷


    ある日の事だった


    今までされていなかった


    殴られるよりも蹴られるよりも


    ずっとずっと、嫌なこと


    これだけはされたくなかったことをされた




    女子生徒「ねぇ、これやれよ」




    アカリ「…え?」




    男子生徒「これもやれよ」




    アカリ「わ、私は一人しかいませんから…」




    女子、男子「はやく」




    先生「アカリさん、放課後のこって名簿かきしてくれるか」




    アカリ「え…」




    女子「は?だってあんた」




    男子「奴隷だろ?w」




    先生「ふっ…」




    忘れていたこと


    そうだ私は奴隷だった売り物だったいらないやつだった売れないやつだった売り残りだった道具だった…


    少女の優しさを、改めて気付かされたときでもあり


    私の心を深く傷つけたときでもあった




  56. 57 : : 2015/02/21(土) 22:15:20





    負けたくはない


    あいつらに、


    逃げたくはない


    あいつらから、


    だから通い続けて、


    だから勉強し続けて、


    だから笑って誤魔化して、


    だから我慢し続けたんだ


    でも


    人間の心と言うものには限界があって


    どんなにバリアの強い人でも


    どんなに転んでも起き上がれる人でも


    それはじわじわとやって来るものであって


    得体の知れない病に蝕まれていくように


    心を


    喰らっていくのです。


    喰らい尽くされたその時が


    限界と言うものなのです。


    いつかあいつらの上に立ってやろう


    と言う目標も


    儚く朽ちていくのです。


    そして私は


    ただ一人で、泣く


    誰にも会いたくなくなって


    蝕まれて、喰われた心をもとに戻すには


    ぽっかりと空いた心の隙間を


    埋めてもらわなくてはならなくて


    それが私には


    なくて


    いなくて


    寂しくて


    悲しくて


    だから


    一人になりたいと、より思った


  57. 58 : : 2015/02/22(日) 09:15:22





    少女「あれ?」




    見付かった。


    一番見つかりたくない人に


    一人がいいのに




    少女「きょうは学校行かないの?」




    少女はそう言った。


    行きたくないなんて言えない


    でも行きたくない


    じゃあ、何かいけない理由をつければいいじゃないか




    アカリ「…頭がいたいから」




    私はそういった。




    少女「えぇっ、それじゃあ熱を測りましょう?」




    少女はそう言った。


    熱なんてない


    嘘だから、疑われてはいけない


    学校に行くことになる




    アカリ「いい、頭がいたいから休む」




    少女「で、でも、念のために、ね?」




    アカリ「休むったら休む!!」




    少女「っ…ご、ごめんね…、??」




    ごめんね?


    私は少女からそんなことばを聞きたいわけじゃない


    のに、言わせてしまった


    もうどうすればいいの


    私はどうすればいいの


    もう…




    アカリ「出ていって」




    少女「…ぅえ?…う、うん、ごめんね」




    多分、この時少女が潔く出ていったのは私が怖かったからではなく


    少女にもこんな時代があったからだろう


    私は何をすればいい?


    どうすればいい?


    もう何が何だかわからなくて


    むしゃくしゃして


    ものにあたって


    後悔して


    そしてまた何をすればいいかわからなくなる


    の、繰り返しだった。




  58. 59 : : 2015/02/22(日) 12:50:34





    それから私はずっとこもっていた。


    一人がよくて


    まわりに会わせる顔がなくて


    そう、そしてまわりに迷惑をかけた




    少女「ねぇ、流石に休みすぎじゃない?」




    わかってない




    少女「学校行こうよ」




    結局皆わかってない!




    アカリ「嫌だ!」




    もういい、心配されようが


    迷惑かけようが


    自由に生きればいい




    アカリ「絶対!嫌だ!嫌だ!行かない!」




    少女「行った方がいいわ、ね?」




    アカリ「あなたに決められる筋合いはない!」




    少女「…でも」




    アカリ「私は私で私なんだ!」




    そうだ…




    アカリ「私は私で私だから、私の事は私が決めるんだ!私は私の物なんだ!」




    アカリ「あなたに決められたものじゃない!私が決めるんだ!」




    世界史上初だろう


    ご主人様に向かって怒鳴る奴隷など


    私は私で私なのに…


    何故?


    一番私の事がわかるはずなのに


    何故、私の事がわからない


    私は…   




    キボウ「おねえちゃん。」




    アカリ「え?」




    キボウ「いたいのいたいのとんでいけ~♪」




    …のんきだ。


    でも、ぽっかり空いていた心の隙間が


    ちょっと


    ほんのちょっとだけ、埋まった気がした




  59. 60 : : 2015/02/22(日) 14:41:35





    夜、久しぶりに私は皆と一緒にねた。


    隣はもちろんキボウ。


    いつもは私ははしっこなのだけれど、今日はなぜかキボウがはしっこだった。


    そして、私の隣はお兄ちゃんだった。




    シンジ「ネぇ、アカリ」




    アカリ「ん…?」




    シンジ「HAPPYNEWSがあるんだヨ」




    アカリ「へぇ」




    ただ単に話す。


    そんな感じのお喋りだった。


    のだけれど…


    私は次の言葉に耳を疑った


    何故なら、お兄ちゃんがこう言ったからだ。




    シンジ「私、少女とお付き合いすることになったんですヨ」




    どこからか沸き上がるモヤモヤした、


    未確認生物のような


    ムカムカした、付き合っちゃだめって言いたくなるような…


    この気持ちをぴったりと当てはめる言葉なんかないけれど


    強いて言うのならば


    "嫉妬"なのだと思う。




    アカリ「そっ…か…」




    堪えなければ


    おめでとうって言わなきゃ




    アカリ「よか…たね…」




    何に?


    何に、誰に嫉妬しているの?


    お兄ちゃんを…取られたからなのかな…?




    シンジ「アカリ?泣いてる、ダイジョブ?」




    アカリ「大丈夫、嬉…しいの二人が幸せになれて」




    心にもない、そうだろう。 


    優しい、嘘をついた。




  60. 61 : : 2015/02/22(日) 16:51:27





    それからだ。


    やけに少女を気にするようになった。


    そうなってからずいぶんたって気付いた。


    私が気になっていたのは誰かってことを。




    少女「…ねぇ、シンジ、今日もアカリ元気なさそうだけど、大丈夫かな?」




    シンジ「…ああいう時は、一人の方がいいって言ったのは、お嬢様ですヨ」




    少女「そう、ね。もう少し様子を見ましょうかしら!」




    違う


    声をかけてほしい




    キボウ「おねえちゃん」




    キボウ「はい!」




    にっぱぁぁあ、とキボウが笑った。


    私はその笑顔が大好きだ。


    話しかけてくれたキボウも大好きだ。


    キボウは私に四ツ葉のクローバーを渡してくれた


    とてもとても


    嬉しかった




    アカリ「ありがとう…」




    一生大切にするよ




  61. 62 : : 2015/02/23(月) 14:28:07





    朝の事だった。


    私はおはようも言わずに、一人で朝早くに起きた


    ご飯も食べず、外に出た


    何がしたかったのかは自分でもよくわからなかっけど、
    私が向かった先にはその子がいた。


    まだ朝の5時だと言うのに


    長い長い金髪に透き通った白い肌宝石のような碧い目


    間違いない


    それはまさしく少女だった。




    少女「あれ?…早いね?」




    ふふ、と笑いながら彼女は言った。




    少女「隣おいでよ、もうすぐ日の出だよ」




    別に、日の出なんてどうでもいいのに


    私は、少女の隣に座った。




    少女「ふふ、綺麗よね」




    綺麗なのはあなたですよ


    思わずそういってしまいそうだった。




  62. 63 : : 2015/02/23(月) 21:17:48





    少女「ごめんね」




    少女はそう言った。


    少女は何も悪くないのに




    少女「私があのとき、いけいけって無理矢理学校にいかせようとしたから」




    アカリ「違う」




    少女「で、でも、そもそも私が学校にとか言ったから」




    アカリ「違う」




    少女「違わないよ…」




    アカリ「違うっ…」




    違う、違う。




    アカリ「私は…私が…私も、悪くない。あなたも、です」




    何が言いたいのか自分でもわからない


    言いたいことがわからないまま


    口に出す




    アカリ「悪いのは、この世界、時代、時代、社会のせい」




    途切れ途切れ




    アカリ「だから」




    言わなきゃ




    アカリ「あなたは悪くない」




    ありがとうって


    守ってくれて、もらってくれて、ありがとうって


    言わなくちゃ




    少女「…」




    言わなくちゃ




    アカリ「…っ!」




    言わなくちゃ!!




    アカリ「あなたが好きです!」




  63. 64 : : 2015/02/23(月) 21:58:40





    違うだろ


    それじゃ、ないだろ?


    引かれたよ。絶対。もう…本当さぁ…




    少女「…よかった……」




    アカリ「え?」




    少女「アカリ、本当可愛いもの」




    アカリ「は…ぁ…??」




    少女「ありがとう、私も大好きよ!」




    勘違い


    少女はこれをLIKEだと思っている


    違う


    これはLOVEだ、気付いて欲しい、気付かないで欲しい…


    どうすればいい?




    アカリ「違う」




    少女「え?」




    アカリ「好きです、」




    少女「……ぁ…」




    アカリ「………」




    応えはいらない


    返事はいらない


    ただ、伝えただけ


    そうこれは




    アカリ「独り言だから気にしないでください」




    気に、するよね、そりゃ………




    少女「ごめん」




    アカリ「ううん」




    少女「ごめんね」




    アカリ「いいの」




    少女「ごめんなさい………」




    アカリ「私の、方こそ………」




    ごめんなさい………














    トモル「…そう、なん、…ですね………」




  64. 65 : : 2015/02/25(水) 16:11:44
    …そう、なん、…ですね………
    あ、なんか私くるたびレスしてますけどいいのでしょうか?
    迷惑だったらやめます…
  65. 66 : : 2015/02/25(水) 16:41:33
    >>65
    …そう、なん、…です………
    迷惑じゃないでっせ、むしろ嬉しい
  66. 67 : : 2015/02/25(水) 16:49:55
    >>66
    迷惑じゃないならよかったです(^ω^)
  67. 68 : : 2015/02/26(木) 19:20:26





    アカリ「あの、何もなかったことにしていただけます?」




    少女「えっ、え、あ、……」




    少女「うん……」




    少女「わかった、ごめん。本当にごめんね」




    険悪な雰囲気のなか


    時間だけは過ぎていくばかり。


    そして6時になったとき


    この雰囲気を緩和してくれる男の子が来た。




    トモル「あれ……?」




    トモルだ。


    中性的な彼の顔も、遠慮がちな言葉遣いも


    それらすべてがこの雰囲気を和らげてくれる




    トモル「アカリさんにお姉さん……こんなところに居たんですか」




    少女「ん?探してたの?」




    トモル「いえ、…起きたら二人が居なかった…ので……」




    少女「あははっ。それ探してるじゃん♪」




    じゃん♪って語尾をあげる少女。


    本当に可愛い。




    トモル「そ、そうですね……はは…」




    ひきつった笑顔を見せるトモル


    何かを知ってしまったというような顔だった。




    アカリ「そう言えば、トモル、貴方……料理できる?」




    トモル「え」




    アカリ「子守りとかは?」




    トモル「一応、子守りは子供によって違う……けど……料理は……うん。」




    女子力ェ




  68. 69 : : 2015/02/26(木) 21:39:15
    トモルェ女子力ェ高いェ
  69. 70 : : 2015/02/27(金) 18:23:53





    その日の夜


    珍しくトモルが私の隣で寝ていた。


    いや、まだ寝てはいないかな。


    そんなとき、トモルが私に問い掛けてきた。




    トモル「あの……好きな人とか、いるんですか?」




    と。


    なんだとぅっ!?


    これは……




    アカリ「え?う~ん内緒♪そういうトモルはどうなの?」




    トモル「僕……ですか?僕は……」




    アカリ「?」




    トモル「今、僕の隣にいる……女の子です……///」




    アカリ「えっ……?///」




    アカリ「つ、つまり……/////」




    トモル「あなたです、アカリさん……あの……//僕じゃ、だめ……ですか?///」




    ~~~~~~~~~~~~~~~


    (´ー`).。*・゚゚




    と、なるのか!?


    なるのか!?




    ※上はアカリさんの妄想です。アカリさん現実を見なさい。




    アカリ「好きな人はいな「見ました」




    え?




    トモル「僕、見ました。アカリさんとお姉さんの……話。ごめんなさい」




    うそん 




  70. 71 : : 2015/03/01(日) 12:52:19
    アカリ「現実を見た結果がこれだよ」
  71. 72 : : 2015/03/01(日) 15:42:57
    >>71
    トモル「期待させちゃいました?」
  72. 73 : : 2015/03/06(金) 19:26:40





    あぁ、そっかそっか。


    見ちゃったか。


    仕方がないよね。居合わせただけなんだし。


    トモルを責めても結果は変わんないし。




    アカリ「あー、はは。内密にね?」




    苦笑い。


    笑えるほど薄っぺらいものでもなく


    真顔で言うほど深刻なものでもない時に、便利だ。




    トモル「僕、お姉さんとお兄さんって、お似合いだと……思っちゃってました。」




    アカリ「いいじゃん。お似合いだから、思っちゃってたってどう言うことなの?」




    トモル「同性愛者って、いないって思ってて。なんか、ごめんなさい。僕、アカリさんに支えられて生きていたのに。」




    トモル「アカリさんのことを自分のなかで無意識に否定してたんです。拒否、してたんです。」




    そう、ここがトモルの変わっているところ。




    アカリ「トモルさ、そんなこと言わなかったら、私知らなかったのに。知らぬが仏って言葉、知らないの?」




    アカリ「まあそういう変なとこで正直で、真っ直ぐなトモル、私嫌いじゃないけどね。でもなんか、ショックだな。」




    正直、泣きそうだった。


    私の癒し、唯一のツッコミ仲間、そんな可愛いトモルが……仲良いって思ってたんだけどな。




    アカリ「何も、なかったことにしてね。あ、もう寝ようよ。ね。」




    トモル「……はい。」




    少しだけ間を開けてトモルが言う。


    数分後、眠れない私。


    トモルも時々モゾモゾと動いて、咳をする。


    きっと起きてる。




    アカリ「トモル、トモル。」




    トモル「はい?」




    アカリ「トモルは好きな人とかいないの?」




    トモル「……さあ。どうでしょうかね。いずれ、話すでしょう。」




    にこりと笑うトモル。


    この笑顔は癒しではない。


    なんか、裏ありそやなーって思った。



  73. 74 : : 2015/03/15(日) 16:14:27





    アカリ「おはよ……」




    トモル「遅ようございます」




    遅よう……だと?


    私は時計を見てみる。


    ……


    ディジタル時計が11:30を告げている。


    おぅふ、これはこれは。




    キボウ「おっそーい!まったんだよ!」




    キボウがぷんすかぷんすか怒っている。




    アカリ「あ、おはよう……」




    私は少女に言った。




    少女「!」ビクッ




    アオ「姉ちゃん?」




    トモル「お姉さん?……あ、……えと、アカリさん、ご飯……お昼と一緒にします?」




    何かを察したトモルは、元々ない話題を変えるように私に訊いた。




    アカリ「もう、こんな時間だし、お昼と一緒にする。あ、ちょい多めで」




    トモル「大盛りにしてあげます」




    ふふ、と、トモルが笑う。




    トモル「ハナさん、サクさん、テーブルの上片付けてお箸を出してくれますか?」




    ハナ「了!」




    サク「解!」




    トモル「ミライさん、アラタさんを起こしてきてくれますか?」




    ミライ「えー、めんどい……」




    トモル「お、お願い……です……」




    ミライ「……!!」キュンッ♥




    ミライ「あいあいさー!!」




    よかった、普段通りだ……。



  74. 75 : : 2015/03/16(月) 17:06:07
    少女(ー ー;)
  75. 76 : : 2015/03/16(月) 21:51:38
    >>75
    少女にもいろいろあんだよ……
  76. 77 : : 2015/03/31(火) 09:06:57





    ミライ「アーラーター!起きてー!」




    アラタ「( ˘ω˘ ) スヤァ…」




    ミライ「返事がない ただの屍のようだ」




    ミライ「……う~ん。」




    ミライ「あっ!」




    ミライ「アラタぁ!起きないとアラタの秘蔵フォルd」




    アラタ「おはよう!!!!!」




    ミライ「……あんた8歳のくせに変態よね、最低」




    アラタ「出会ってしまったんだよ、my angelに」




    ミライ「キモい」




    アラタ「言いたいだけ言えっ」




    ミライ「最低、キモい、変態」




    アラタ「……」




    アラタ「言い過ぎじゃね?」




    ミライ「アラタが言えって言った」




    アラタ「あー、はいはい」




    ミライ「ふんっ」




    ミライ「あ、トモルっ、起こしてきたよ?」キラキラキラァ




    トモル「えっ、わ、わ、早いですね。助かりました、ありがとうございます」




    ミライ「いっ、いえいえ!///」




    アラタ「……」モヤンヌ




    アラタ「……?」




    少女「あ、ねぇねぇ。いちごあるんだけど、みんな……練乳いる?」




    練乳……私はそこまで好きではないけれど。


    甘くて旨いのも事実……




    トモル「あー、多分いる人といらない人とわかれると思うので…一応テーブルに出しといて下さい、セルフにしましょう?」




    少女「あ、それがいいわね!」




    トモル「ハナさん、サクさん、アラタさん、洗濯物を部屋に取り込んでくれますか?雨が降りそうなので……」




    ハナ「了!」




    サク「解!」




    アラタ「うぃ」




    あー本当……トモルありがとう。


    でもこれからが心配だ。


    なにせ私と少女の関係がヤバイ。


    私が少女を見ると、少女は目をそらす。


    ……。




    アオ「……」



  77. 78 : : 2015/04/20(月) 20:50:25
    モヤンヌwwwwwwwwwww

  78. 79 : : 2015/04/26(日) 12:04:58
    >>78
    効果音、悩んだ末に…モヤンヌ。
  79. 80 : : 2015/06/04(木) 19:07:16





    アオ「ふぅん……」




    ヒカリ「アオちゃん?」




    アオ「ん?」




    ヒカリ「アオちゃん、なんか大人っぽくなったね。」




    アオ「……そうかな?」




    ヒカリ「うん。あと、なんか変だよ」




    アオ「……そんなことないよ?」




    ヒカリ「ヒカリの気のせいかなぁ?」




    アオ「そうだよ、きっとね。」




    アオ「……きっと……だけどね……」









    トモル「だっ、だから!!違いますって!!」




    キボウ「それいがいにないじゃん!!」




    トモル「僕はそんなことしません!!」




    カガヤ「じゃあ、ほかにだれなんだよ!!」




    トモル「し、知りませんよぉ!」




    ハナ「なにが」




    サク「あったの」




    トモル「あっ……」




    キボウ/カガヤ「「トモルがプリンとった!!」」




    ハナ「えっ」




    サク「え?」




    ハナ「えーと?」




    サク「……」




    ハナ「それ食ったの……自分たち……」




    ミライ「トモルきゅんを困らせんじゃねぇわよ!!!」




    少女「な、なにかあったの??!」




    アラタ「うるっせえよ!!」




    ミライ「うっさい変態!黙れ小僧!」




    アラタ「ウイッス」




    キボウ「ハナとサク、さいてぇ!!」




    カガヤ「プリンかえせよ!」




    ハナ「そんな……」




    サク「むちゃな……」




    少女「え、なにがあったのよ……」




    トモル「はは……」




    ミライ「困った顔で笑うトモルきゅんかわゆす!」




    アラタ「なあ、俺は?俺は?」




    ミライ「死ね」




    キボウ「うあああああ、プリンんんんんんんん!」




    トモル「あ、アカリさん……た、助け……」




    ……


    ごめんトモル、無理そうだわ……。




    てか……。


    アオ、妙に静かね。




  80. 81 : : 2015/06/06(土) 21:51:30
    キャラ行方不明なんで新しく設定考えました。
    前とは違うけど許してね。
  81. 82 : : 2015/06/06(土) 22:01:23


    http://www.fastpic.jp/images.php?file=8914918043.jpg

    名前:アカリ。

    性別:女。

    年齢:12歳。

    性格:淡々としている。

    容姿:顔は大抵無表情。目は濃い赤で光はある。髪は黒色でボブカットより少し長め、セミロングまではいかない。服装はいつも白のブラウスに深緑のジャンバースカート。

    一人称:私

    備考:少女に恋をしているが、少女はシンジと両想いで付き合っている。

    その他:心の声担当。

    イメージカラー:濃い赤色。

    呼び方:トモル→トモル、ミライ→ミライ、ハナ→ハナ、サク→サク、アラタ→アラタ、ヒカリ→ヒカリ、アオ→アオ、カガヤ→カガヤ、キボウ→キボウ、シンジ→シンジさん・お兄ちゃん・お兄さん、少女→少女・貴女
  82. 83 : : 2015/06/21(日) 08:39:01


    http://www.fastpic.jp/images.php?file=5326218885.jpg

    名前:トモル。

    性別:男。

    年齢:10歳。

    性格:誰にでも同じように接する。敬語。

    容姿:顔は大抵微笑んでいる。目は茶色っぽい黒で光はある。髪は肩より少し下までの髪を上で結んでいる。服装はいつも白のカッターシャツに黒のベスト。

    一人称:僕

    備考:───が好き??。アカリの恋を知っている。

    その他:色々謎。大抵、困っている。実は潔癖症?

    イメージカラー:黒。

    呼び方:アカリ→アカリさん、ミライ→ミライさん、ハナ→ハナさん、サク→サクさん、アラタ→アラタさん、ヒカリ→ヒカリさん、アオ→アオさん・アオくん、カガヤ→カガヤさん・カガヤくん、キボウ→キボウさん・キボウちゃん、シンジ→シンジさん・お兄さん、少女→お姉さん

  83. 84 : : 2015/06/23(火) 22:57:49
    トモルが考えてるのとまったく違ったアアアアアアwwwwwwww

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Yuzu-Yuzu

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