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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

モノクマ「出たかったら殺し合え!死刑囚ども!」

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  1. 1 : : 2015/01/21(水) 20:26:36

    ~希望ヶ峰刑務所~



    苗木(ボクは希望ヶ峰刑務所に入っている”死刑囚”の苗木誠)


    苗木(殺人の容疑で放り込まれてしまった)


    苗木(勿論冤罪だけどね!)


    苗木(弁護士も使い物にならなくて、世間の人は誰もボクの無罪を信じようとしてくれなかった)


    苗木(そんな感じで…納得できない気持ちのまま死を待っていた時に)


    苗木(ある出来事がおきた)




    モノクマ「うぷぷ…死刑囚のみなさんコンニチハ!」


    モノクマ「君たちにはこれからコロシアイをしてもらいます!」


    「「!!?」」


    モノクマ「誰かを殺して学級裁判に勝利したクロは…」



    モノクマ「シャバに出してあげましょう!」




    苗木(まあ、こんな感じで)



    苗木(これから…命がけの囚人生活が始まる!)



  2. 2 : : 2015/01/21(水) 20:44:24

    大和田「おい!殺せば死刑にはならねえのか!?」


    モノクマ「はい、そうです!」


    モノクマ「だけど学級裁判に勝って貰う必要があるけどね…うぷぷ」


    石丸「なんだ?その学級裁判とやらは」


    モノクマ「皆さんは誰にもバレないように殺人をしてもらいます。そして皆でそのクロは誰かを話し合いで決めて貰います!」


    モノクマ「それでクロが特定されなければ!クロは晴れて脱獄できるわけです!」


    セレス「では特定された場合はどうなるのですか?」


    モノクマ「即行”死刑”です!」


    朝日奈「そ、そんなあ!」


    霧切「待って。私たちがクロを特定できなかった場合何かあるのかしら?」


    モノクマ「ううん、ないよ」


    舞園「で、では…私たちがクロに協力してクロを脱獄させてあげることもできるんですよね?」


    舞園「わざとクロの指定を間違えたりして…」


    モノクマ「うーん…確かにそれじゃあつまらないからさ」


    モノクマ「脱獄できるのはトータル5人です!」


    苗木(どういうことだろ?)


    モノクマ「つまりね…クロが人を殺しそのクロが死刑になったら人は減るよね?」


    モノクマ「その残りが5人になったらその5人はシャバに返してあげます!」


    「「!!」」


    十神「だが…トータル5人ということは」


    モノクマ「そうです!学級裁判に勝利して出られたクロの分、最後に出られる人数は減ります!」


    セレス「なるほど…それならクロを学級裁判に勝たせまいとしますね」


    モノクマ「質問は以上かな?」


    モノクマ「ではでは…みなさんにはこれから”私立希望ヶ峰学園”というところに移ってもらいます!」


    不二咲「ど、どうしてかな?」


    モノクマ「うぷぷ…色々な設備があっておもしろそうだからね」



    モノクマ「それじゃあレッツゴー!」



    苗木(そのままボクらはトラックに積まれ、希望ヶ峰学園へと向かった)

  3. 3 : : 2015/01/21(水) 21:46:55

    ~トラック~


    モノクマ「はい、では道中退屈だと思うので…」


    モノクマ「皆さんには自己紹介をしてもらおうと思います!」


    石丸「では僕からいこう!石丸清多夏だ」


    苗木(ああ…刑務所に入る前にテレビで見た気がする)
      

    苗木(確か…叔父の議席を確保するため!とか言って有名議員を数名殺したんだっけ)


    苗木(嫌だなあ…ここにいる人たち僕以外立派な犯罪者だよね?)


    苗木(リアルサイコパスだよ…絶対殺し合いに躊躇いなんかないよ…)



    大和田「なあ…モノクマ」


    モノクマ「なあに?」  


    大和田「今ここで全員殺せば俺は変な学級裁判をせずに出られるんだよなあ!?」


    モノクマ「うわあ!殺人犯の思考は常人のボクには想像がつかないものだったよ!」


    モノクマ「う~ん…それじゃあツマラナイから殺せるのは2人までね!」


    大和田「ちっ…」   


    苗木(何アレこわい…)


    大和田「大和田紋土だ」   


    苗木(大和田っていったら…有名な暴走族集団か)

     
    苗木(そんなチンピラの集まりのようなモノではなく…モノは壊す人は跳ねる薬を取り扱う…)


    苗木(筆頭の彼が捕まったとき、全国のニュースがどれだけ明るくなったことか…)



    葉隠「じゃあ次は俺が自己紹介だ!」


    葉隠「葉隠康広だ!絶対脱獄してやるからな!」


    苗木(うわ~…また日本中を…いや世界中を騒がせた凶悪犯が現れたよ)


    苗木(確か…とある国の王女さまに手を出して薬漬けにして…金を巻き上げて…国際問題になったんだよね)  



    山田「では次は僕ですな!」


    山田「山田一二三ですぞ!脱獄したらアニメイトに行きたいです!」   


    苗木(明るい人だなあ…)


    舞園「騙されてはいけませんよ…彼は危険人物です」


    苗木「うわ!?びっくりした!!」


    苗木(それより…心を読んだ!?)


    舞園「彼は現実と二次元の区別がついていないみたいなのです」


    舞園「ですから…かわいい子がいればレ◯プしますし嫌いな子がいれば殺しますし…」


    舞園「かれこれ10人以上やってますね☆」


    苗木(こわっ)


    苗木(ん…そういや…)


    苗木「もしかして…舞園さん?」


    舞園「はい!同じ中学だった舞園さやかです!」



  4. 4 : : 2015/01/21(水) 22:06:57

    桑田「なっ…舞園さやか!?」


    苗木(そうだよ…舞園さやかっていったらボクの同級生ということよりも)


    桑田「あの5人組アイドルだった舞園さやかか!?」


    舞園「はい、そうですよ!」


    苗木(そう、彼女はアイドル”だった”)


    苗木(ライブに集まったファンに薬を飲ませ、灯油を浴びさせ、炎と血の中でコンサートをしたあの時までは…)


    桑田「や、やべえ!ファンです!サイン下さい!」


    舞園「いいですよ~。あ、ペンが無いのであなたの血で書きますね」


    桑田「喜んで!俺は桑田怜恩だ!」


    苗木(アイドルの次は野球選手か…)


    苗木(三振して負けた選手とそいつを出した監督をバットで殴り殺したらしい)



    不二咲「えっと…不二咲千尋です」


    苗木(この子は知らないな…)


    モノクマ「不二咲さんは拉致と人体実験を繰り返したのがバレて捕まってしまいました…」


    不二咲「えへへっ」


    苗木(あんなに大人しそうな子なのに…)



    セレス「わたくしはセレスティア・ルーデンベルクと申します」


    セレス「ギャンブルで色々なトラブルが起きて捕まってしまいましたわ」


    苗木(深くは聞かないでおこう…)



    十神「…十神白夜だ」


    苗木(十神財閥の御曹司か…。十神財閥事態真っ黒だったからな~)


    苗木(まあ、死刑でもおかしくないことを裏で沢山やってきたみたいだね)


    十神「くく…こいつらを殺して十神財閥再建だ」


    朝日奈「そ…そんなことしたらだめだよ!」


    苗木(あれ、まともな意見が…)


    朝日奈「殺しなんて…絶対にしたらだめなんだから!」


    苗木(この子は誰だろう?あまり有名じゃないのかな?)


    朝日奈「あ…私は朝日奈葵だよ」


    モノクマ「兄弟両親皆殺しにしたんだよね!」


    朝日奈「……っ」


    苗木(なるほど…大々的に放送されることがなかったのかな)


    苗木(それにしても…こんな活発そうな子でも殺人を犯すのか)
     

    朝日奈「だって…そうするしか…」


    苗木「?」  


    朝日奈「もう…もう誰も…殺さないんだから」


    苗木(何か…事情があったのかな?)
  5. 5 : : 2015/01/21(水) 22:30:33


    苗木(あと3人かな)


    腐川「ふ…腐川冬子よ」


    苗木(ああ…連続殺人犯のジェノサイダー翔の本名だね)


    苗木(にしても…テレビでは陽気で狂った人と報道されていたけど全然そんな感じはしないなあ)



    大神「大神さくらだ」


    苗木(ああ…格闘家の人だね。違う流派の門下生を殺したとかなんとか) 


    苗木(あとは…あの人も初めてみるな)


    霧切「…霧切響子よ」


    モノクマ「霧切さんは無差別殺人で捕まりました!」


    霧切「…あなたは?」


    苗木「え、ボク?」


    苗木(そっか…ボクも自己紹介をしないとだめなのか)


    苗木「苗木誠だよ」


    不二咲「へえ…ぜ、全然殺人をしそうな顔じゃないね?」


    苗木(君に言われたくないよ…)


    モノクマ「苗木君は自分の彼女をバラバラにして殺しました!」


    苗木「………」


    モノクマ「うぷぷ…最愛の、彼女をね」


    苗木「!!」


    苗木「殺してなんか…いない」


    大和田「あ?そうなのか?」


    苗木「…ボクは無罪だよ」



    苗木(そうだ…折角脱獄のチャンスが得られたんだ)


    苗木(ボクは…ここから抜け出して真犯人を見つけてやる…!)


    苗木(そのためには…)



    苗木(死なないようにがんばって…最後の5人に残ることだ)


    苗木(だって絶対コロシアイは起こるよ…このメンバーじゃね…)


    苗木(普通コロシアイなんかダメだ!って止めると思うけど絶対起こるよ…)


    苗木(だから…)



    苗木「学級裁判で勝って…人を殺さず、ここから出てやる」 







    モノクマ「ではみなさん、希望ヶ峰学園に到着しました!」


    モノクマ「各自手錠をちゃんとつけてるか確認してトラックから降りて下さい!」



  6. 6 : : 2015/01/22(木) 19:03:43

    ~希望ヶ峰学園 ホール~



    朝日奈「…ねえモノクマ」


    モノクマ「どうしたの?」


    朝日奈「なんで…全員の手錠を外したの?」


    モノクマ「え~決まってるじゃん。コロシアイをしやすくするためだよ!」


    苗木(そんな…凶悪犯を野放しにするの!?)


    モノクマ「うぷぷ…しかも監守はボクだけです!君たちは基本自由に動き回れます!」


    葉隠「まじか!自由だぁああ!!」


    モノクマ「でも脱獄はできないからね!この学園に出口はないよ!」


    桑田「…まじかよ」



    セレス「わたくし達は普段何をしていればよろしいのですか?」


    モノクマ「一応囚人だからね。もの作りをしてもらいます!」


    葉隠「ここでも仕事しないとだめなのか!」


    モノクマ「当然です!それと食事は全員でとるからね!親交を深めるためにもね」


    苗木(え…親交深める必要あるの?)


    モノクマ「あと、夜時間になったら食堂が閉まるからそこも覚えておいてね!」





    モノクマ「それじゃあ今日は解散!」


    モノクマ「まっすぐ進んだところに寝室があるから寝るときはそこで寝てね!」


    不二崎「寝室とか貰えちゃうんだあ…」


    モノクマ「ああ、あと…はいこれ規則ね!」


    ~囚人たちのルール~


    ☆夜時間に寝室以外で寝てはいけません

    ☆監視カメラやモニターを壊してはいけません

    ☆監守長であるモノクマを攻撃してはいけません



    モノクマ「破ったら…恐ろしいオシオキがまってるからね!」


    モノクマ「はい、では解散!」


  7. 7 : : 2015/01/22(木) 19:11:57


    ~寝室~


    苗木「はぁああああ!!」


    苗木(疲れた…心身ともに疲れた…)


    苗木(それにしても…こんないい部屋だとは思わなかった。ホテル並に豪華だよ?)


    苗木(…モノクマの目的が分からない。死刑囚であるボクらに脱獄の機会を与えるなんておかしい)


    苗木(でも…それをできる権力があるわけだ)




    苗木「なんだか……囚人であることを忘れてしまいそうだなあ」



    苗木(でも…気を抜いてなんかいられない)


    苗木(ここからは…全員が敵だ)


    苗木(常に死と隣り合わせの生活が訪れる)



    苗木(ああ…もういっそ部屋に籠もっていたい)



  8. 8 : : 2015/01/22(木) 19:30:49

    1章



    モノクマ『おまえら、おはようございます!朝です!』


    苗木「ん…」パチ


    苗木「ああ…朝の体操に行かないと…」


    ピンポーン


    苗木「?」


    苗木(ボクの独房…インターホンなんかついてたっけ?)


    苗木「はーい」ガチャ


    石丸「やあおはよう!苗木くん!」


    苗木「うわぁあああ!!!」バタン



    苗木(そうだそうだ…!ここは独房じゃないんだった!)


    苗木(そ、それよりなんで石丸クンがボクの部屋へ!?)


    石丸「はは!苗木くん、閉めないでくれよ」


    苗木(え!?このドアはオートロックのはずじゃあ…)


    苗木「わっ!?」


    苗木(ドアの隙間に包丁が…。ボクが閉める瞬間に挟んだのか!?)


    苗木(その隙間約10㎝から石丸クンの真っ赤な目がこちらを見ている)


    苗木「な、なにか用かな?」


    石丸「朝食は8時までだと伝えるように言われたんだ」


    苗木「そ、そっか…ありがとう」


    石丸「いやいや!では僕は他の人にも伝えにいくな!」


    苗木「お、お疲れ…」



    苗木「はあ…」


    苗木(なんで包丁持ってたんだよ!?)



    ~食堂~



    苗木(ああ…割と集まってる)


    石丸「苗木くん!遅いぞ!」


    苗木(はやっ)


    大和田「ちっ…なんで揃ってくわないといけねえんだ」


    朝日奈「それよりさ…なんで石丸包丁もってたの?」


    苗木(よくぞ聞いてくれた!)


    石丸「ああ、それはだな…護身用だ!」


    腐川「嘘よ!こ、殺すためなんでしょ!?」


    石丸「…違うぞ。これは全員揃ってから話そうと思っていたが…まあ、いいだろう」



    石丸「提案がある」



    石丸「みんな、コロシアイは止めないか?」



    「「!!?」」



  9. 9 : : 2015/01/22(木) 19:50:09

    苗木(そんな…コロシアイに積極的そうな人が、なぜ?)


    大和田「ああ?なにいってんだ!?」


    石丸「僕らのような者が世間に放たれたらだめだろう?」


    苗木(すごいマトモなことを!)


    葉隠「今更いい子ぶっても仕方がないべ!」



    舞園「私は石丸君の意見に賛成です!」


    石丸「おお、舞園くん!やっと来たか!」


    苗木(なんかバケツ持ってるけどなんでだろう…)


    舞園「だってみなさん考えても見て下さい」


    舞園「このままコロシアイが起こらなければ全員永遠に死刑を免れる訳ですよ!」


    苗木「!」


    苗木(確かに…ずっとここにいれば死刑を免れるわけだ)


    十神「ずっとここに居ろというのか?」


    舞園「ええ、シャバに出られなくても生きられるんですからいいでしょう?」


    霧切「…いい考えだとは思うけど、誰もがその考えを持つわけがないでしょうね」


    舞園「ですよね~……だから」 



    バシャン



    苗木(舞園さんが突然バケツの中の”何か”を頭からかぶる)



    山田「な、何やら強烈な臭いが…」


    霧切「…灯油かしら?」


    舞園「そうですよ!」


    苗木(そういって舞園さんはポケットからライターを取り出す)



    舞園「ですから…誰かを殺そうとしている人は、私を殺してはいけませんよ?」


    舞園「私に近づいた途端…一緒にボンッですよ」ニコ


    苗木(こわっ)


    セレス「まったく…食事中ですよ?」


    苗木(ボクもあれくらいしないとだめなのかな…)






    モノクマ「はい、ではみなさん。食べ終わった?」


    大神「…ああ」


    モノクマ「じゃあ仕事にうつって貰うよ!各自指定された部屋へ向かってねー!」


  10. 10 : : 2015/01/22(木) 20:11:26

    ~体育館~


    モノクマ「はい、ではA班みなさん。今日は本棚を作ってもらいます!」


    苗木(ボク、山田クン、腐川さん、霧切さん、桑田クンの5人か…)


    桑田「え~舞園いないのかよ!」


    苗木(怖いだけだよ!)


    モノクマ「じゃあ午前中はここで働いてね!」





    腐川「あ…あんた達は殺そうとしているの?」


    桑田「ああ」


    苗木(即答!)


    桑田「なんだ?てめえらは違うのか?」


    山田「拙者は一度学級裁判とはどのようなモノなのかを体験してから実行しようと思います!」 


    桑田「お前頭いいな!」


    苗木(恐ろしい会話がきこえる…)


    桑田「お前らはどうなんだよ?」


    腐川「あ、あたしは殺さないわ!!」


    山田「どうでしょうね~。ジェノサイダー翔といえば殺しが生き甲斐といってもいいような輩だと聞いていますぞ?」


    腐川「あたしとあいつは違うわよ!!」


    苗木「?」


    腐川「あたしは殺しなんか…き、嫌いなんだから」


    桑田「意味わかんねー」



    桑田「…苗木はどうなんだよ。無罪とか言い張ってたし誰よりも出たいんじゃねえの?」


    苗木「!!」


    苗木(確かに…ボクは無罪で…不当な死刑判決に納得できないでいる)


    苗木(無罪を証明できるチャンスが回ってきて、すぐさま出たいとは思うけど…)




    苗木「…殺さないよ」


    苗木「だって…今でもボクが人を殺してないと信じてくれている人がいるからね」


    苗木(それなのに…ボクがここで人を殺してしまったらその人の気持ちを裏切ることになる)


    苗木(父さん…母さん…こまる…)




    苗木「だから…必ず、学級裁判で勝つ」




    霧切「格好良いこと言ってるけれど…」


    霧切「コロシアイが起こること前提なのね」


    苗木「いや…まあ、そこは…ね?」


    霧切「だけど…あなたの気持ちはよく分かる」


    苗木「あはは…ありがとう」


    霧切「だって私も…」




    霧切「無罪だから」





  11. 11 : : 2015/01/22(木) 20:30:11

    苗木「え!?それって…」


    霧切「あなたと同じよ。裁判で負けたの」


    苗木(うれしいよ!マトモな人がいたよ!)


    霧切「…でもこのコロシアイには納得できない」


    桑田「なんでだよ。折角の釈放の機会なのによ」


    霧切「さっき石丸クンも言っていたけど…あなた達を外に出すのには反対よ」


    霧切「だから…最後まで残ったとしてもあなた達を外へは出させない」


    桑田「…はっ。やれるもんならやってみろ」


    霧切「…一体首謀者は何を考えているのかしらね」


    霧切「…とにかく苗木クン」


    苗木「なに?」


    霧切「あなたとは仲良くやっていけそうよ…よろしくね」 


    苗木「あ…うん!よろしく!」


    苗木(やった…!マトモな人と仲良くなれた!)







    モノクマ『みなさん!午後からは自由です!』


    モノクマ『あ、あと囚人服のままじゃ個性がないから部屋にみんなの私服をおいておくね!』





    苗木(自由か~)


    苗木(仕事をしている間は何人かの目があるから殺される心配はないけど…)


    苗木「よし、部屋に籠もろう!」


    セレス「あら、籠もってしまわれるのですか?」


    苗木「!!?」


    苗木(た、確か…)


    苗木「せ…せれすちあ・るどるふぶるっく…さんだっけ?」


    セレス「…セレスティア・ルーデンべルクと申します」ニコ


    苗木(ご、ごめんなさーい!!)


    セレス「まあ…セレスとでも呼んでいただければ」


    苗木「はい…」


    苗木「それで…何の用かな?」


    セレス「ふふ…コロシアイについてです」


    苗木(ですよねー)


    セレス「わたくしもですね…殺しをするつもりはないのです」


    苗木「え、そうなの…?」


    セレス「まあ…出たいとは思いますがね」


    セレス「ですから…」




    セレス「同盟をくみませんか?」



  12. 12 : : 2015/01/22(木) 20:55:47

    苗木「同盟…って?」


    セレス「苗木くんは安全な方だと判断いたしました」


    セレス「ですから…コロシアイを促して、学級裁判に勝利し、さっさとここから出る」


    セレス「そんな同盟を結びませんか?」


    苗木(確かに…コロシアイを促せばここから早くでられるだろう)


    苗木「ごめん…ボクにコロシアイを煽るようなマネはできないよ」


    セレス「そうですか…残念です」


    苗木「ボクは…できるだけ罪を背負いたくないから」


    セレス「分かりました。まあ、とにかく…わたしくしが安全ということは覚えておいてくださいね」ニコ


    苗木「…………」


    苗木(胡散臭いなあ…)







    苗木「さて、今度こそ部屋に戻ろう!」グチュ


    苗木「!?」


    苗木(今…何か形容し難い音が聞こえた気が)



    朝日奈「い、いたい…」


    苗木(うわー!朝日奈さんを踏んじゃってたよ!)


    苗木「ごめん!大丈夫!?」


    朝日奈「あはは…こんな所で倒れてた私も悪いからさ」


    苗木「どうして倒れてたの?」


    朝日奈「……なんてゆーか、不安に押しつぶされちゃったみたいな感じかな?」


    苗木(あ…)


    朝日奈「ごめん!意味わかんないこといって…」


    苗木「ううん!ボクも分かるよその気持ち!」


    朝日奈「え…本当?」


    苗木「みんなどこか狂っているからね…いつ狙われるか怖いんだよね」


    苗木(ボクは…なんとなくだけど分かった)


    朝日奈「うんうん!」


    苗木(この子はマトモ(な部類)だ!!)




    朝日奈「…えへへ。苗木と話せてよかった」


    苗木「うん、ボクもだよ」


    朝日奈「苗木は無罪ってきいたからかな?…安心した」


    朝日奈「私は苗木と違って…人を殺してしまったけど」


    苗木(そういやそうだったな…)


    朝日奈「そう…お父さんを、おか…あさんを」


    苗木(ん?)


    朝日奈「お、おとうとも…わ、わたしが…」


    苗木「だ、大丈夫?息が荒いけど…」


    朝日奈「私が、私が、私が…こ、ころし…」



    朝日奈「ああぁあああ”あ”あ”!!」


    苗木「だ、大丈夫!?」


    朝日奈「だって…しかたなかったんだよ!!ねえ!?」


    朝日奈「わだじ悪くないよね!?ねえ!?」


    苗木(なんだ…!?いきなり…)


    朝日奈「ごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざいごべんなざい…」









    朝日奈「!!」ハッ


    朝日奈「えっと…ごめん!取り乱しちゃった!」


    苗木「えっと…」


    朝日奈「疲れてるみたい…。ちょっと休んでくるね」


    苗木「あ…うん」


    苗木(なにか…あったのかな?)





    苗木「じゃあ、ボクも部屋にいこう!」


    舞園「いかせませんよ!」


    苗木「いや行かせてよ!!」


  13. 13 : : 2015/01/22(木) 21:11:53

    ~夜ご飯~



    不二咲「それでね~その機械を頭に装着したら…」


    不二咲「自分から飛び降りちゃったんだよね~」


    山田「ほほう!それは何階からですかな?」


    不二咲「8階からだよ!」


    不二咲「もうぐっちゃぐちゃになっててさ…機械が無事でよかったよ~」


    山田「そうですな~」


    苗木(食事中にする話じゃないよね!?)




    霧切「…この食事は誰が作ったの?」


    モノクマ「ボクが用意しました!」 
     

    霧切「そう、じゃあ安心ね」


    苗木「どうして?」


    霧切「…この中の誰かが作ったモノなんて危なくて食べられないわ」


    苗木「まあ…うん、そうだね」






    苗木(まあ、こんな感じで一日目は無事に過ぎた)


    苗木(コロシアイが起こって欲しいような欲しくないような…)


    苗木(そんなことを考えながら眠りについた…)






  14. 14 : : 2015/01/22(木) 21:24:56


    モノクマ『おまえら、おはようございます!朝です!』


    苗木「んん…」パチ


    苗木「食堂…行かないと」ガチャ


    舞園「おはようございます!」


    苗木「うん…誰かいそうな気はしてたけど、うん」


    舞園「朝からアイドルに会えるなんて素敵じゃないですか!」


    苗木(大量殺人鬼じゃなかったらね…)



    苗木「そういや舞園さんって…どうしてボクのこと知っていたの?中学で一度も同じクラスにならなかったよね」


    舞園「ああ、それは…」


    舞園「苗木くんが校庭に迷い込んだ鶴を助けたのをみて、なんて優しい人なんだろうって思ったんです」


    苗木(あれ、なんかまともな事だったなあ)


    舞園「だから…囚人でありながら会えて、お話できたことがとてもうれしいです!」


    苗木(そうだ…中学校の時の彼女はこんな感じだった。決して狂ってなんかいなかった)


    苗木「舞園さん…変なこと聞くけどさ」


    苗木「どうして、ファンのみんなを殺したの?」


    舞園「……!」


    苗木「その…中学校の時とかの舞園さんを思い出すととてもそんなことする人に思えなくて…」


    舞園「………」




    舞園「…人生にはターニングポイントがあります」


    苗木「え…?」


    舞園「私の場合…”あの人”に出会ったのがそうでした」


    舞園「その日から…この世がツマラナいと考えるようになりました」


    苗木(あの人…?)


    舞園「いつものようにステージに立ち、歌っているとあることを考えました」



    舞園「こんなアイドル、どこにでもいる」



    舞園「ツマラナい、何か残ることをしたい」


    舞園「じゃあ、しようじゃないか!誰もの記憶に残ることを!」





    舞園「……ふふ」


    舞園「とかだったら、どうします?」


    苗木「え!?」


    苗木(今の作り話!?)


    舞園「とりあえず食堂にはやくいきましょう!」


    苗木「あ…うん」


  15. 15 : : 2015/01/22(木) 22:26:04

    ~食堂~


    セレス「あら、誰も減っていないのですね」 


    霧切「…そういうのは思っても口にすることじゃないと思うわ」


    セレス「あら、すみません。ですが…大和田くんなんかは昨日『全員ぶっ殺す』と粋がってましたので」


    大和田「あ?」


    セレス「…今更怖じ気づいてしまったのでしょうか?」ニコ


    大和田「んだと…?上等だ…てめえからぶっ殺してやろうかア!?」


    苗木(セレスさん本当に煽ってるよ…)




    舞園「あれ、朝日奈さん全然食べてませんね」


    朝日奈「な、なんかお腹すかなくて…」


    桑田「せっかく旨いもん食えるのにな」


    朝日奈「えへへ…」





    モノクマ「はい、ではお仕事の時間です!」


    モノクマ「今日はこのメンバーでタンスを作ってね!」


    苗木(ボクと十神クンと大和田クンと葉隠クンと大神さんの5人か…)



    葉隠「男だけとかむさ苦しいべ!」


    大神「…我は女だが?」ギロ


    葉隠「ひ、ひい!?殺さないでくれ!!」


    葉隠「むしろ死んでくれ!!」


    苗木(まじかよ!)


    葉隠「頼む!誰か俺を出してくれ!俺のために死んでくれぇええ」


    十神「…なんだこいつは」


    葉隠「頼むよ~!俺どうしても銀座の冬季限定雪見パフェが食いたいんだ!」


    苗木(そんな理由で!?)


    葉隠「まだまだ遊びたいしよー!頼む!俺に協力してくれ~」


    大和田「…クズかよ」


    十神「ふっ…確かに低脳家畜以下の庶民たちにはこのゲームは難関かもしれないな」


    大和田「あ”?」


    十神「この十神白夜様の頭脳があれば…学級裁判に勝つことなど容易い」


    苗木(この人も殺る気まんまんタイプか…)


    葉隠「とかいいつつこいつはラストに改心して殺さないタイプだべ!」


    十神「何をいっている?」


    葉隠「殺す殺す詐欺の典型的タイプに違いないべ!」


    十神「………っ」


    十神「…言ってろ」


  16. 16 : : 2015/01/22(木) 22:48:19


    大神「…苗木も人を殺してすぐさま出たい部類の人間か?」


    苗木「え、ボクはそんなこと考えてないけど…。大神さんは?」 

     
    大神「…我も考えていない」


    葉隠「オーガを敵に回すなんて絶対にイヤだべ!」


    大神「…この建物には危険思想をもつ人物が多すぎる」


    苗木(お、これは比較的マトモな人を見つけたパターン!)


    大神「とにかく話は通じそうだ。苗木よ…よろしく頼む」


    苗木「うん、よろしくね」


    苗木(見た目は怖いけど…いい人そうだな)


    苗木(まあ殺人犯だけど)






    モノクマ『今日の仕事は以上です!午後からは各自自由に過ごしてください!』



    苗木(あ、終わったね)


    苗木(もちろん部屋に戻るよ!)


    不二咲「あ、苗木くんだ~」


    苗木(ですよねー)


    苗木「…どうしたの?」


    苗木(不二咲さん…見た目はとてもかわいらしいんだけど怖いんだよね)


    不二咲「ううん、呼んだだけだよ」


    不二咲「迷惑…だった、かな?」


    苗木「…!!」


    苗木(か、かわいいなあ…)


    苗木「ううん!全然迷惑じゃないよ!」


    不二咲「よかったあ」ニコ





    舞園「と、いう風にして男性を研究室に連れ込み、人体実験をするのが不二咲さんのやり方です!」


    不二咲「わあ!びっくりしたあ…」


    苗木(だんだん灯油の臭いで舞園さんの気配が分かるようになってきたよ)





  17. 17 : : 2015/01/22(木) 23:40:45

    ~夜ご飯~


    苗木「あれ、朝日奈さんは?」


    石丸「体調が悪いらしく、参加しないといっていた」


    苗木「そっか…」


    大神「後で軽くつまめるモノでも持って行こう」


    十神「囚人同士の馴れ合いなど馬鹿げているな」


    大神「なに?」


    十神「毒でもいれるのか?」


    大神「…何がいいたい」


    十神「この状況において仲間をつくるだけ無駄だということだ。覚えておけ」


    苗木(そう言って十神クンは食堂を出て行った)


    腐川「か、かっこいい…」


    苗木「!?」






    舞園「このエビフライおいしいですね!」


    桑田「じゃ、じゃあ俺のをあげるぜ」


    舞園「いいんですか!では遠慮なく貰いますね」パク


    不二咲「あげちゃってよかったの?とってもおいしいのに」


    桑田「そんなにうまいのか!?じゃあ…」ヒョイ


    葉隠「あ!俺のエビフライ返せ!」


    桑田「こうすればいいだろ!」モグモグ


    葉隠「ああああ!!」



    苗木(なんだか…ここだけ見ると修学旅行のディナーの時みたいだな)


    苗木(今、みんなが何も罪がない子供たちだったら違っていたのかな…?)


    苗木「ごちそうさま」




    ~寝室~


    苗木「はあ…やっぱりここが一番おちつくな」


    苗木(今日で…みんなと話したのかな?)


    苗木(皆個性がつよくて困っちゃうよ…何より危険思想を持つ人が多い)


    苗木(とにかく…大和田クン、十神クン、山田クン、桑田クン、葉隠クン、不二咲さん辺りは危険だね)


    苗木(石丸クンはどうだろ?…でも一番サイコパスっぽい雰囲気だよね)


    苗木(舞園さんも殺しに反対とはいえ行動がいちいちおかしいし…)



    苗木「はやく…でたいな」



    苗木(まあ…なんだかんだいってもう少しこの生活が続くんだろうな)








    苗木(そう思っていた)



      

    苗木(いつもと違うアナウンスで目を覚ます、あの時までは)





    モノクマ『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を行います』


  18. 18 : : 2015/01/23(金) 18:58:18



    苗木「一体…どこで誰が!?」  


    苗木(ボクは部屋を飛び出る)


    霧切「苗木クン…!」


    苗木「あ、霧切さん!どこで誰が殺されたかわかる?」 


    霧切「ええ、それを言いに来たわ…購買へ向かって。私は他の人を呼びに行くから」


    苗木「わかった!」




    ~購買~



    苗木「うっ…」  


    苗木(匂いが…きつい)


    苗木(身体全体が…ここから先へ進むことを拒否している)


    苗木(だけど…ちゃんと見ないと!)





    苗木「!!?」










    苗木「桑田…クン?」




    苗木(そこには…腹を裂かれ、腸が露わになった桑田クンの死体があった)


    苗木(その腸は掴み出されたかのように八方に広がり、所々千切れていた)



    苗木「う…」


    苗木「うわぁああああ!!!!」 



  19. 19 : : 2015/01/23(金) 19:22:28


    苗木(だ、誰がこんなにムゴいことを!?)


    モノクマ「うぷぷ…やっぱり死刑囚の殺人は違うね~」


    苗木(こ、ここまでする必要はないじゃないか!)


    朝日奈「い…いやぁあああ!!!」


    腐川「みないみない…あたしはみない…」


    不二咲「わあ…丸見えだ…」



    モノクマ「ええっと…全員揃ったかな?」


    霧切「揃ったわ」


    モノクマ「じゃあ事件の概要を書いたモノクマファイルを渡すね!」


    モノクマ「一定時間がたったら集めるから。それまで捜査頑張ってね~」


    苗木(とにかく…このファイルを見てみようかな)


    ☆モノクマファイル


    被害者:桑田怜恩

    死亡時刻は午後10時頃。
    出血多量またはショック死とみられる。
    喉と腹部以外に目立った外傷はない。



    苗木(うわ…写真のっけないでよ!)


    セレス「みなさん時間はありませんわ。すぐに捜査に移りましょう」


    霧切「そうね。だけど、現場を荒らされたら困るから誰かが見張る必要があるわ」


    大神「では我が残ろう」


    大和田「ちっ…俺も残るぜ」


    セレス「必ずクロを見つけださなくてはなりません。頑張りましょうね」ニコ




    苗木(そうだ…絶対にクロを見つけなくてはいけない。まず、どうすればいいだろう…)


    舞園「苗木クン!私あなたの助手がしたいです!」


    苗木「えっ」 


    苗木(絶対イヤだ!)


    霧切「じゃあ私と組みましょう、苗木クン」


    苗木(確かに…霧切さんの方が安全かもしれない)


    苗木「いいよ。ごめんね舞園さん」


    舞園「そうですか…残念です。では私はすべての部屋に何かないか見に行きますね!」


    苗木(すごい行動力!)





    霧切「じゃあ…まず死体付近を調べましょう」


    苗木(うう…この死体を調べないといけないのか)


    霧切「喉にも深い傷があるわね…」


    苗木(どうして普通に死体に触れるの!?)


    霧切「喉を刺した後に腹を切りひらいたのかしら?」


    霧切「腹の中も探ってみましょう」


    苗木「!!?」 


    苗木(お腹の中を…かき回してる!?)ウプ


    霧切「…特に何もないようね」
     

    苗木(この人…死体馴れしすぎじゃない!?本当に無罪なの!?)


    霧切「…何かしら、その目は」


    苗木「え、えと……平気なの?そんなもの触って」 


    霧切「…馴れているの。探偵をやっていたから」
     

    苗木(馴れるって…あの少年探偵団みたいに行く先々で殺人事件がおこったのかな?)


  20. 20 : : 2015/01/23(金) 19:39:11


    霧切「何か事件に関係のあるものはないかしら…」


    苗木「そう言えば…誰が死体をみつけたの?」 


    大神「…我だ」   


    大神「朝、朝日奈の為にドーナツを取りに行った時に見つけたのだ」


    霧切「その後、そこを通りかかった私と石丸くんが駆けつけて死体発見アナウンスが鳴ったのよ」



    大和田「おい、桑田の上着の下になんか落ちてるぞ」


    霧切「あら…包丁みたいね」


    苗木(なんで上着が脱げているんだろ?)


    大神「凶器はそれか?」


    霧切「分からないわ。だけど覚えておきましょう」



    苗木「そうだ、みんな昨日の10時ごろ何をしてた?」


    大和田「あ?」


    苗木(こわい…)


    大和田「俺は部屋にいたぜ」


    大神「我は朝日奈の元にいた…」


    霧切「私も部屋にいたわ」


    苗木「うん、ボクも部屋にいたよ」


    苗木(有力な情報はないみたいだね…)


    苗木「もう何もないかな?」


    霧切「まって、もっとよく見ないと」


    苗木(爪の先までみる必要があるの!?)


    霧切「一度脱がして見るのもいいかもしれないわ」


    苗木(死してなお辱められるのか…)



    霧切「あら?」


    苗木「どうしたの?」


    霧切「壁に寄りかかっていたから気がつかなかったけど…背中をみて」


    苗木「背中?」




    苗木「!」




    苗木(桑田クンの背中には…血で文字が書いてあった)



       




    苗木(”舞園さやか”………と)






  21. 21 : : 2015/01/23(金) 19:46:08
    面白いですっ、期待っ
  22. 22 : : 2015/01/23(金) 19:51:04
    毎回魅せてくれますよね。超期待。
  23. 23 : : 2015/01/23(金) 20:01:16
    わーい!丸見えだー!!!期待です!!!!
  24. 24 : : 2015/01/23(金) 20:11:55

    大和田「…これってダイイングメッセージとかいうやつか?」


    霧切「……かもしれない」


    苗木(舞園さんが…!?)


    霧切「でも…ここで責めるようなマネはやめましょう。責めるのは学級裁判でよ」


    苗木「そうだね…」


    霧切「じゃあ次は…包丁がある厨房へ向かいましょう」




    ~厨房~



    山田「ぶひひっ…ちぃたん…かわいいよぉ」


    苗木(うわ…関わりたくないな)


    霧切「あなた達、昨日の10時ごろ何をしていたか教えてちょうだい」


    苗木(今ここには…山田クン、葉隠クン、石丸クンがいる)


    山田「拙者は自室でR20のエロマンガを描いておりました!」


    石丸「え、えろまんがだと…!?//」


    山田「ええ、僕は今までヤったおにゃのこを絵の中で再び辱めるのが大好きなのです!」


    苗木「そろそろその会話はやめようね」


    苗木「で、後の2人は?」


    葉隠「大浴場にいたべ!」


    霧切「わざわざ?部屋の風呂じゃいけないの?」  


    葉隠「広い風呂に入りたかったんだべ。王室の日々を思い出したなあ~」


    石丸「ボクは自室の前の廊下に立っていたぞ!」


    苗木(どうして!?)


    石丸「もちろん不審な行動をするモノが現れないか見張るためさ」


    苗木「いつまで?」


    石丸「夕飯が終わってから10時30分頃までだったかな」


    霧切「覚えていたら…人の出入りの様子を教えてちょうだい」


    石丸「ああ!僕が見ている間のことしか分からないが…」



    石丸「まず8時ごろ、大神くんが朝日奈くんの部屋へ向かうのをみた」


    石丸「それから8時15分ごろに苗木くんが部屋に入っていき…次いで大和田くんと霧切くんが入っていったな」


    石丸「そして9時40分ごろ不二咲くんと桑田くんが部屋から出てきて…」


    石丸「その後セレスくんが部屋に入っていった」


    石丸「10時15分ごろに舞園くんと葉隠くんと不二咲くんが部屋に入り…」


    石丸「10時30分に僕は部屋に戻ったぞ!」


    霧切「なるほどね…ありがとう」


    苗木(複雑だ!)




    霧切「ああ、そういえば…」


    霧切「包丁は全部揃っているかしら?」


    山田「二本ほど足りないようですな」


    苗木(二本…?)


    石丸「ああ、僕が一本もっている!」


    苗木(そういえばそうだったね…)


  25. 25 : : 2015/01/23(金) 20:36:50


    霧切「…次はどこへいこうかしら?」


    苗木「とりあえず全員に話をきいてみる?」 


    霧切「良い考えだけど…どこにいるのかしら?」


    舞園「私に任せて下さい!」


    苗木「うわ!!?」


    舞園「すべての部屋を見て回ったので、どこに誰がいるかばっちりわかります!」


    霧切「…ありがとう。では、まずあなたの事件当時のことを教えてちょうだい」


    舞園「体育館で歌っていました!」  


    霧切「何時ごろまで?」


    舞園「うーん…10時30分前には部屋にいたのでそれくらいでしょうか?」


    霧切(石丸くんの証言と合っているわね…)


    霧切「ならいいわ。皆の元へ案内してちょうだい」


    舞園「了解です!」



    ~保健室~



    苗木(朝日奈さんと腐川さんがいるね)


    朝日奈「あ…みんな。ごめんね、捜査に役立てなくて」


    苗木「大丈夫だよ。あんなもの見たら誰でも気分が悪くなるよ」


    腐川「あ、あたしも気分が悪くて…」


    舞園「そうなんですか?馴れていそうですが」


    腐川「あ、あたしは血が苦手なのよ!!」


    苗木(よく分からない人だなあ)



    霧切「ではあなた達、事件当時は何をしていたのかしら?」


    朝日奈「私は体調が悪くて…部屋にいたよ。そしたらさくらちゃんがドーナツを持ってきてくれて…うれしかったな」


    苗木「さくらちゃん…?」


    舞園「もう失礼ですよ苗木くん!大神さんのことですよ!」


    苗木(いや下の名前は知っていたけど…。仲良くなれたみたいだね)


    霧切「腐川さんは?」


    苗木(そういえば…腐川さんは石丸クンが挙げた人の中にいなかったな)


    腐川「あ、あたしは…図書室にいたわ」


    舞園「確かに文学少女って感じの見た目ですね!」 


    腐川「ま、まあ本というより…」 


    苗木「?」


    腐川「びゃ、白夜さまを見ていたというかぁ…」


    苗木(まじかよ!!)


    霧切「…じゃあアリバイがあるということね」


    腐川「ふふふ…ふふふ…す、素敵なお方」


    苗木(こわいな…)


    霧切「では次のところへ行きましょう」


    舞園「はい!」




    ~桑田の部屋~



    苗木(ここにはセレスさんと十神くんと不二咲さんがいるね)


    セレス「ふふ…捜査は進んでいますか?」


    霧切「まあ…それなりに」


    セレス「おもしろいですわね。死刑囚のわたくし達がこういう時には協力しあうということが」


    霧切「…あなたと話していると気分が悪くなるわ。とにかく、事件当時のアリバイを教えてちょうだい」


    セレス「はい、わたくしは部屋にいましたわ」


    セレス「その前は食堂でロイヤルミルクティーを飲んでいました」


    霧切「食堂…」


    苗木「そっか!誰か包丁を持ち出した人とかはいた?」


    セレス「覚えていませんね…」


    十神「人の出入りが激しかったからな。気づかなくても無理はない」


  26. 26 : : 2015/01/23(金) 21:01:51

    苗木「十神クンは?」


    十神「俺は図書室で読書をしていた」


    苗木「腐川さんも一緒に?」


    十神「…一緒になどではない」 


    苗木(え…?)


    十神「勝手に…いたのだ。何度出て行けといっても聞かなかった」


    苗木(ああ…ストーカーか)


    十神「俺が誰かとつるんでいると思われるのは不愉快だ。みなにも訂正しておけ」


    苗木「はは…」


    苗木「不二咲さんは?」


    不二咲「えっと僕はね…視聴覚室にいたよ」


    不二咲「あ、そうだ…。あとそこに向かう前に桑田君にあったよ」


    セレス「まあ…!」


    不二咲「どこいくのー?って聞いたら…『舞園にクッキーを届けるんだ!』って言ってたから…」


    不二咲「購買に向かったんじゃないかな?」


    霧切「舞園さん…あなたは桑田くんに会ったかしら?」


    舞園「会っていませんね…。私の所へたどり着く前に死んでしまったのかもしれません」




    霧切「さて、全員に聞いたわね」


    苗木「あ、そうだ。舞園さん、何か事件に関係のありそうなものは落ちてた?」


    舞園「特にありませんでした!」


    セレス「…舞園さんがクロだから隠してる可能性もありますよね?」


    霧切「それもありえるけど…信じましょう」


    苗木「え、いいの?」


    霧切「ええ、学校全体を回るなんて面倒くさいもの」


    苗木(そこは適当なんだ…)


    霧切「この部屋にも何もないわね…」




    ピーンポーンパーンポーン
     


    モノクマ『時間です!赤い扉の前まで来て下さい!』



    十神「どうやら時間がきたようだ」


    苗木「え、もう!?」


    苗木(ぶっちゃけ購買しか事件に関係あるものが無かった気が…)


    十神「…せいぜい足をひっぱらないようにな」



  27. 27 : : 2015/01/23(金) 21:13:36

    ~赤い扉の前~


    苗木(緊張してきたな…)


    モノクマ「はいはい!全員そろいましたね!」


    モノクマ「学級裁判の説明は裁判所についてするからエスカレーターに乗ってね!」



    セレス「絶対に…誰1人ださせませんわ」


    不二咲「誰があんな殺し方したんだろうね…えへへっ」


    大神「…役に立てるかは分からぬが、全力をつくそう」


    大和田「ちっ…トップバッター切りやがった奴は誰だよ」


    葉隠「なんで模擬刀がでていないんだ~!?」


    石丸「誰1人釈放などさせない!」


    朝日奈「…殺しなんて、許さないんだから」


    十神「十神白夜さまにかかればこの程度の事件…何一つ問題ない」


    腐川「す、素敵…!」


    山田「みなさんのお手並み拝見といきましょうか!」


    霧切「…落ち着けば解決できる事件よ」


    舞園「最高のステージになりそうです!」




    苗木(桑田クン…)


    苗木(明るい人だったけど誰よりもまっすぐな殺意を持っていた)


    苗木(正直死んだ所でむしろ安心の方が強いけど…)


    苗木(桑田クンを殺したクロは…この中にいる!!)


  28. 28 : : 2015/01/23(金) 21:31:21

    ~学級裁判 開演~


    モノクマ「はい、学級裁判の説明をするとは言ったけど面倒なので省略します!」


    モノクマ「忘れた人はゲームをやりなおせ~!」 



    不二咲「わあ…裁判所懐かしいなっ」


    山田「あの痛々しい刺さるような視線を思い出しますな!」


    モノクマ「うわ~そういえばここに居る奴全員体験済みなんだね!」


    モノクマ「とにかく本題いっちゃって下さい!」





    セレス「では、どこから始めましょうか?」


    霧切「じゃあ、殺害が不可能な人について話しましょう」


    朝日奈「ええ!?そんな人いるの!?」


    霧切「2人以上と行動していた者と、石丸クンの発現から推測することになるわ」


    霧切「まあ…今は共犯説をナシにしていきましょう」


    苗木「えっと…犯行不可能な人は…」




    苗木「あれ、ほとんどじゃない?」


    霧切「ええ、そうなの。逆に犯行可能な人は…」


    霧切「葉隠くん、不二咲さん、舞園さん、山田くんの4人ね」


    大神「…テンポが速いな」


    十神「まて、共犯をアリにしたらどうなる?」


    霧切「…十神くんと腐川さんの容疑がでてくるだけよ」


    十神「…なら共犯の可能性はないな」


    苗木(なんなんだよ!)


    霧切「石丸クンは確かに立っているのを見たし…嘘をついているとは思えない」


    霧切「だから…この4人の中から絞っていくわ」



    山田「な…せ、拙者はずっと部屋にいましたぞ!?」


    苗木「どうやら石丸クンが廊下にくる前に部屋に入ったみたいだね」


    セレス「ですが誰も証明できる人はいませんね」


    山田「そんなことございません!」


    セレス「え?」


    山田「証人がいますぞ!」




    山田「ですよね、石丸清多夏殿!」


    石丸「ああ!」


    苗木(え…?)



  29. 29 : : 2015/01/23(金) 22:29:10

    大和田「なんでてめえが証明できるんだ」


    石丸「それはだな、山田君が部屋にいる間に描いていた…え、えろまんがを先程読んだのだ!//」


    腐川「そ、それが何の証明になるのよ!?」


    石丸「100P近くあった。それだけ描いたならずっと部屋に籠もってたと言ってもおかしくないぞ」


    セレス「ですが…この時の為にこの学園に来てから描き貯めていた可能性もあります」


    石丸「いや、それはないぞ」


    苗木「どうしてそう言い切れるの?」


    山田「…内容を見れば分かりますぞ」


    モノクマ「では、今回は特別にその内容を見せてあげましょう!」


    苗木(エロマンガをみんなでここで見るの!?)



    **********


    舞園「あ、んん…」


    舞園「こ、これ…と、とってもおいしいれすぅ…」


    桑田「そんなにうめえか?」


    舞園「は、はぃ!おおきくて…かたくて…ぶっとくて…」


    桑田「…もっと欲しいか?」


    舞園「く、くれるんれすか!?」


    桑田「ほら、俺のもやるよ。口あけろ」


    舞園「あぁん…お、おいひい!もっとぉ…もっとくらさい!」


    不二咲「桑田くん…そのビッチアイドルなんかにあげちゃっていいの?」


    不二咲「桑田くんのやつ…とってもおいしいのに…」


    桑田「どうした?不二咲もほしいのか?」


    桑田「じゃあ…」


    葉隠「お、おい!?何するんだ!?」


    桑田「こいつのを…入れればいいよな?」


    葉隠「あああああ!!!」



    **********


    朝日奈「う、うわあ…」引き


    舞園「私はビッチではありません!」


    十神「く、悔しい……こんなやつで!!」


    腐川「ま、まさか白夜さま!?」




    苗木(これって…かなり淫乱に改変されてるけど…)


    苗木「昨日の…夜ご飯の時の?」


    山田「そうです!エビフライの時のやつをみてピーンときたのです!」


    霧切「なるほどね…かなり不快だけど、これがあなたのアリバイになるのね」


    霧切「これは昨日の夜の出来事だから、それ以前に描くことは不可能。その上100Pにも及ぶ大作だから短時間で仕上げることはできない」


    霧切「…山田くんの容疑は晴れたわ」


    山田「やりましたぞ!」



    朝日奈「じゃあ…誰がクロなの?」


    葉隠「…舞園っちだべ!」


    舞園「え?わ、私ですか!?」


    大和田「確かに…一番怪しいぜ」


    舞園「そ、そんな!証拠がないじゃないですか!」


    葉隠「いや、証拠ならあるべ!」





    葉隠「桑田っちの背中にかかれた”舞園さやか”というダイイングメッセージがな!」


  30. 30 : : 2015/01/23(金) 22:47:07

    セレス「…確かに、そんなものがありましたね」


    不二咲「それに…桑田くんは購買に行った後、舞園さんに会おうとしてたんだよね?」


    大和田「…怪しい要素がどんどんでてくるな」


    舞園「そ、そんな!!」


    舞園「私がファンの方を殺すはずがないですよ!」 


    苗木(やばい!説得力がない!)


    腐川「じゃ、じゃあ…ファンを殺したあのライブはなんだったのよ!」


    舞園「あれは…炎と血のカーニバルですよ!」


    山田「す、すごいどこかで聞いたことのあるフレーズですぞ!」



    舞園「困りました……私の無罪を証明できるものがありません!」


    腐川「も、もうあなたが犯人なんじゃないの!?」


    霧切「まって」


    腐川「なによ!?」


    霧切「そう決めつけるのは早いわ」


    不二咲「なんでかな?」


    霧切「だって…」





    霧切「桑田くんは…どうやって背中にでかでかとダイイングメッセージを書けると思ったの?」


    苗木(た、確かに…。舞園とか背中に書くには難しすぎる)


    霧切「桑田くんは死にそうな中でそんな難しいことをする余裕があったのかしら?」


    セレス「無理…でしょうね」


    大神「では…その文字は一体?」


    苗木(桑田くんの背中にかかれた名前…それは…)



    ~閃きアナグラム~


    イ サ ン


    苗木(え、遺産!?)


    苗木(ってのはまあ冗談で…)


    苗木(うん、一章だから簡単だね。それは…)



    サ イ ン




    苗木「そう…舞園さんのサインだ!」


    大神「なるほど…!」


    セレス「そういえば……自己紹介の時、桑田くんが舞園さんにサインをねだっていましたね」


    苗木「うん…しかも舞園さんは”桑田くんの血”で書くといっていた」


    舞園「ああ…そんなこともありましたね!」


    腐川「なんであなたがサインをしたことを覚えていないのよ!?」


    舞園「私基本的にファンのことを忘れてしまうんですよね~」


    舞園「ほら!握手会の時とかに『覚えてる~?』とか言ってくる奴!うざいじゃないですか!」


    苗木(アイドルにあるまじき発言を!!)





    朝日奈「うーん…じゃあ結局犯人は誰なの?」


    霧切「そうね…。犯人を絞れてきたことで余裕ができたら、素朴な質問が出てこないかしら?」


    苗木「質問…?」


    朝日奈「あ…!」






    朝日奈「クロは…犯行の時に着ていた服をどうしたんだろ?」


    霧切「そう、そこなのよ」


    苗木(確かに…あれだけムゴい殺し方をすれば服に血がついちゃうよね)



  31. 31 : : 2015/01/23(金) 22:57:44

    霧切「舞園さん、血の付いた服のようなものはどこかにあったかしら?」


    舞園「見ていませんね…」


    山田「寝室に隠してあるとか…どうですかな?」


    舞園「いえ…私みなさんの部屋も隅々までみたので」


    腐川「は、はあ!?」


    舞園「モノクマさんに頼んだら『捜査の間だけね~』と許可を得たのです!」


    苗木(プライバシーゼロ!)


    朝日奈「じゃ、じゃあどうやって殺したの??」


    霧切「ここからは発想の転換になるわね」


    霧切「血のついた服を探すんじゃないわ」





    霧切「血が服につかないようにしたのよ」


    苗木「!」


    苗木「そっか…布製品に血がつくと落ちないから…」


    霧切「つまり?」





    苗木「全裸で…殺したということ?」





    霧切「おそらく…そうでしょう」


    石丸「ぜ、全裸だと!?」


    朝日奈「そこまでするの、普通!?」


    セレス「まあ…普通じゃないからそこまでするんでしょうね」


    十神「確かに…全裸だとどれだけ返り血がつこうと洗い流せるな」


    霧切「ええ。そして…その血を洗い流すことができる人が1人いるわ」


    苗木(それは…)








    苗木「大浴場にいた…」


    苗木「葉隠くん、きみだね」


  32. 32 : : 2015/01/23(金) 23:09:54

    葉隠「は、はあ!?」


    葉隠「あ、洗い流せるやつくらい他にもいるだろ!」


    苗木「無理だよ。部屋のシャワーを使うには石丸クンの前を通らないといけない」


    石丸「特に血の付いた者や全裸の者はいなかったぞ」


    苗木「だから…大浴場にいた君にしかできないんだ」


    葉隠「ぐぐ……あ!そういえば不二咲っちが大浴場で血を洗い流してたべ!」


    不二咲「ええ!?そんなことしてないよ~」


    葉隠「してたったらしてたべ!」


    不二咲「第一…僕の裸をみたの?」


    葉隠「うっ…」


    苗木(なんだ…?不二咲さんの目が怖い…)


    不二咲「あはは!見たはずがないよね~」


    不二咲「見たんだったら感想を教えてよ!どう?大きかった?ホクロはどこにあった?」


    葉隠「ぐ…」



    葉隠「そ、そうだ!俺がクロだったらなんで桑田っちが購買にいると分かったんだ?」


    霧切「…不二咲さんと桑田くんの会話をきいたんでしょう」


    葉隠「ぐうう…!」




    苗木「どうやら…決まりのようだね」


    霧切「苗木くん、最後に事件の一連の流れをまとめてちょうだい」


    苗木「わかった」




    ~クライマックス推理~



    苗木「まず、今回のクロは不二咲さんと桑田くんの話をきいて、桑田くんの居場所を特定した」


    苗木「そして…おそらく、殺す気まんまんで返り血をあびないために全裸になった」


    苗木「そして桑田くんを殺害した後、大浴場に行き返り血を洗い流したんだ!」


    苗木「どうしよう!思ったより短い!」


    苗木「とにかく…」


    苗木「桑田くんを殺したクロは、」



    苗木「葉隠くん!君しかいない!」









  33. 33 : : 2015/01/23(金) 23:31:42


    モノクマ「はい、では投票をしてください!」



    葉隠 葉隠 葉隠



    モノクマ「うぷぷ…」
      


    モノクマ「だ~いせいかい!」


    モノクマ「桑田怜恩くんを殺したのは…葉隠康裕くんでした!」


    葉隠「あああ!!くっそおおお!!!」


    苗木「一応聞くけど…何で殺したの?」


    腐川「で、出たかったからでしょ」


    苗木「それだけの理由にしては…殺し方がエグかったからさ」


    葉隠「………」

     
    葉隠「………ライ」


    苗木「え?」


    葉隠「エビ…フライ」


    葉隠「あいつが…俺のエビフライをとったからだあ!」


    苗木「え…?」


    葉隠「俺はその瞬間あいつを殺すことにきめた!」


    葉隠「だから食堂を出るときに包丁をもっていってだな…ずっと作戦を考えていたんだべ!」


    葉隠「それから不二咲っちと桑田っちの会話を聞いて…殺すなら今だと思ったんだ!」


    葉隠「桑田っちは驚いていたさ…俺が全裸だったからな!俺は一切の隙を許さなかった!すぐに桑田っちの喉に包丁をさした!」


    葉隠「ああ、驚いていたべ…叫ぼうにも喉が潰れて声がでない。逃げようにも腰が抜けて動けない」


    朝日奈「も、もしかして…葉隠が腸を出したのは…」 


    葉隠「もちろん!エビフライを取り戻すためだべ!」


    苗木(く、狂ってる…)


    葉隠「きっと意識がまだある状態で自分の腹を裂かれたんだろうな…自分の腸をみるなんて中々ない経験だべ!」


    苗木(なんで…何で笑顔で話しているんだ!?)




    モノクマ「じゃあ…動機も話したことだし、死刑いっちゃう?」


    葉隠「い、いやだべええ!!」


    葉隠「悪かったって!もう悪いことしないから許してくれ!」 


    セレス「清々しいまでのクズですね」


    モノクマ「え~でもルールには従わないと~」


    葉隠「今回だけ!今回だけ許してくれ!」


    十神「醜いぞ…葉隠」


    十神「貴様の敗因は…単純な事件にしたことだ」


    セレス「ちょっと十神くん。アドバイスを上げないでくださいよ」


    十神「ふっ…俺はおもしろくしようとしただけだ」


    セレス「これからの事件が難しくなったらどうするのですか…」




    モノクマ「なんかもう…やっちゃうね!」


    葉隠「うわぁぁああああ!!!」


    モノクマ「はい、ぽちっとな!」





    葉隠クンがクロに決まりました



    死刑を執行します



  34. 34 : : 2015/01/23(金) 23:41:48


    ガンッ


    ガンッ



    金属が…高い位置から落ちる音がする。



    ガンッ


    ガンッ



    その音は一定の間隔で鳴っていた。



    苗木(あれは…ギロチン?)



    そこへ向かっていくのは身体を拘束され、ベルトコンベアーによって運ばれる葉隠クンと多くのモノクマ。



    ガンッ


    ガンッ



    葉隠クンより前にいるモノクマは次々と首を跳ねられていく。



    葉隠クンの順番が近づく。


    彼のボリュームのある髪が切り刻まれていく。


    徐々に顔へと、その音は近づいていき、彼は目を閉じる。



    ガンッ


    ガンッ



    ガ…



    音が、止む。


    不思議に思い彼が目を開けた途端…




    ガンッ



    彼の首は切り落とされた。





  35. 35 : : 2015/01/23(金) 23:57:40


    モノクマ「うぷぷ…いや~最高の最期だったね!」 


    朝日奈「そ、そんな…」


    山田「殺したら…あんなことが…」


    モノクマ「心配しなくても大丈夫だよ山田くん!」


    モノクマ「だってクロだとバレなければいいんだから!」


    十神「くく…モノクマの言うとおりだな」


    霧切「乗せられてはだめよ」


    腐川「あ、あんた白夜さまにケチつける気!?」


    十神「…俺の名を気安く呼ぶな、下等生物が」


    腐川「きゃ、きゃい~ん!!//」


    苗木(うわあ…)


    モノクマ「うーん…じゃあみんなもう戻っていいよ!」


    大神「朝日奈よ…はやくここから立ち去るべきだ」


    朝日奈「う、うん…」



    苗木(こうして…みんなは次々と戻っていった)


    苗木「…霧切さんは戻らないの?」


    霧切「…ごめんなさい。少し頭を整理していたの」


    苗木「確かに…色々あったからね」


    苗木(驚かされることばっかりだった。想像を超えた動機、殺し方、死に方…)


    苗木(やっぱりボクは…彼らとは分かりあえないだろう)


    苗木「あ、そうだ…。霧切さん、ファインプレーだったよ」


    霧切「ふふ…ありがとう」


    苗木「よく全裸で殺害したなんて気がついたね」


    霧切「…桑田くんの爪を調べたときにね、皮が詰まっていたの」


    苗木「え…」


    霧切「それで、もしかしたら…桑田くんは肌の露出が多い人に抵抗したんじゃないかと思ったの」


    苗木「へえ…すごいや。あれだけ調べる意味はちゃんとあったんだね」


    霧切「ええ、そうよ。調べすぎて損をすることはないわ」


    霧切「だから…あなたの事件も、私の事件も。もっとしっかり調べれば有罪には…」


    苗木「………」
     

    霧切「…無駄話が過ぎたようね。戻りましょう」


    苗木「…うん」








    苗木(ボクは、その日は寝られなかった)



    苗木(目を閉じると、ギロチンの鈍い金属音が聞こえてくる感覚におそわれた)



    苗木(必死に耳を塞いでいる内に、ボクは眠りについた…)





    残り人数 12人


    1章 終


  36. 36 : : 2015/01/24(土) 00:18:13

    ~モノクマ劇場~


    モノクマ「やあみんな、初めまして」


    モノクマ「ボクはモノクマ、希望ヶ峰刑務所の監守長だよ!」


    モノクマ「この度はこのssを読んで頂きありがとうございます!」


    モノクマ「見やすさ重視でコメントは返せないけど、励みになっているよ!」


    モノクマ「普通に長編になると思うけどよろしくね!」


  37. 37 : : 2015/01/24(土) 10:09:39

    2章




    苗木(なんだか…とても温かい)


    『な~えぎ!』


    苗木(えっと…君は?)


    『何?彼女のことを忘れちゃったの?』


    苗木「!!」


    苗木(そうだ…君はボクの大切な)


    『…大好きだよ、苗木』







    『こ~んな姿になっちゃったけどね』


    苗木(!?)


    苗木(目の前の彼女は…一つだけになってしまった眼球でこちらを見る)


    『いたいよいたいよ痛いよ痛いよ痛いよ』


    苗木(だ、誰がこんなこと…)


    苗木(!?)


    苗木(ボクの手に…大量の血が!?)


    苗木(ち、違う!ボクじゃない!ボクじゃないんだ!)


    ファンファンファンファン


    『苗木誠だな?』 


    『貴様を…江ノ島盾子殺害の容疑で逮捕する』


    苗木(ぼ、ボクじゃ…)








    苗木「ボクじゃない!!!」ガバッ


    苗木「………はあ、はあ」


    苗木「夢…か」


    苗木(はあ…昨日のショックが強かったからかな?イヤな夢を見てしまったよ)





    苗木「さて…食堂にむかおっか」ガチャ


    大和田「…よお」


    苗木(予想外!!)





  38. 38 : : 2015/01/24(土) 10:25:37

    苗木「え、ええっと…何のようかな?」


    大和田「…………」


    苗木(怖い怖い怖い怖い)


    大和田「…てめえに頼みがある」


    苗木「た…頼み?」


    大和田「ああ」







    大和田「女子との話の仕方を教えてくれ!」


    苗木「え」


    大和田「悔しいが…てめえに聞くしかない。彼女持ちだったらしいし…」


    苗木「いや、ちょっとまって。どうしてそんなこと聞くの?」


    大和田「そ、それは……あぁあああやはなのふたまつあそゆな!!!」


    苗木(壊れた!)


    大和田「ど、どうしても話したい奴がいるんだよ//」


    苗木(できるだけ関わりたくないけど…断るのも怖いからね)


    苗木「う~ん…誰とかな?」


    大和田「ぐっ……ここじゃ何だからよ。午後から話したい」


    苗木「わかった」


    苗木(午後から大和田クンと2人きりか…。用心しないと)


    苗木(それにしても…一体誰なんだろ?)






    ~食堂~



    大和田「ふ、ふふふ不二咲!」 


    不二咲「なあに?笑ってるの?」


    大和田「ち、ちが…」

     
    山田「ちぃたんを殺そうとしてるのですかな!?拙者が許しませんぞ!」


    大和田「ああん!?勝手なこと言ってんじゃねえぞ肉塊があ!」


    不二咲「わあ!ミートボールのことだね大和田くん!」


    大和田「お、おおおおおおうよ!お、おいしいよな~」


    苗木(どうしよう!誰だか分かっちゃったよ!)

  39. 39 : : 2015/01/24(土) 10:51:51

    ~体育館~


    モノクマ「はい、ではこの5人には裁縫をやってもらいます!」


    苗木(ボク、十神クン、腐川さん、霧切さん、舞園さんの5人だね)


    腐川「びゃ、白夜さま!あたしめが針の穴を通させていただきます…」


    十神「ああ、当然だ。十神白夜さまがこんな雑用をしていいものではない」


    苗木(あれ…?)


    苗木「なんか2人…仲良くなった?」


    十神「仲 良 く だ と ?」


    苗木「え、えっと…十神くんがちゃんと返事を返してあげてるから」


    腐川「ふふ、ふふふ。あ、あたしは白夜さま専属の奴隷になったの」


    苗木「!?」


    十神「…しつこいからな。それならばいっそ便利な奴隷として扱うことにした」


    苗木「腐川さんは…それでいいの?」


    腐川「も、もちろんよ…えへへ」


    十神「…決してなれ合っている訳ではない。そこを忘れるな」






    苗木「…あれ?霧切さん、どうしたの?」


    霧切「なにかおかしいかしら?」


    苗木「うん…」


    舞園「髪の毛にカップラーメンの入れ物が乗っているからですよね!」


    霧切「!!」


    苗木「いや…そういうファッションならいいんだけど」


    霧切「ごめんなさい。少し体調が悪いみたいで」


    舞園「体調が悪かったらそんなことをするんですか!?バカみたいですね!」


    霧切「…あなたに言われたくはないわ」


    苗木(どうしよ!空気が悪くなってきた)


    苗木「えっと…霧切さんはカップラーメンが好きなの?」


    霧切「…まだ話をひっばるつもり?」


    苗木(やばい、話題選択ミス!)


    霧切「まあ、いいわ。これなら密封されているし安全だから好きよ」


    舞園「警戒心が強いですね!」


    霧切「常に灯油を浴びてるあなたに言われたくはないわ」


    腐川「さ、さすがに匂いには馴れてきたけどね…」


    十神「だが食事中はよせ…味がおちる」


    苗木(朝日奈さんが食欲無いのってそれが原因なんじゃ…)



  40. 40 : : 2015/01/24(土) 12:25:11

    苗木「あ、そうだ。ボクこれから大和田クンの所へいくから何かあったらよろしくね!」


    舞園「そんな!敵地へ赴くのですか!?」


    苗木「うん…。まあ、こうして皆に行くことを話しておけば大和田クンも手をださないだろうしね」


    霧切「賢明な判断ね」





    ~大和田の部屋~



    苗木「おじゃまします」


    大和田「おう、きたか」


    苗木「じゃあ…早速話をしよっか」


    大和田「……………」ソワソワ


    苗木(話を始めない…だと!?」


    大和田「……………」ソワソワ


    苗木(なんでそういうところは純情なのさ!もうボクから切り出そう…)


    苗木「不二咲さん…のことでいいかな?」


    大和田「!?」


    大和田「な、なななななんで…分かったんだオラ!!」


    苗木「ひっ…。まあ…なんとなく?」


    大和田「ちっ…バレたんなら仕方ねえ。俺は不二咲のことが気になってる」


    苗木「一体どこに引かれたの?」


    大和田「そ、その…俺に話しかけてくれたからだな」


    苗木(嘘!?こんな見た目で思考がキモオタのそれだよ!)


    大和田「も、もしかして俺のこと好きだったりするのか…?」


    苗木(い、いや…。不二咲さんは基本誰とでも話してるよ!)


    大和田「だけどよ…あいつどこか男馴れしてるんだよな」


    苗木「え、そうかな?」


    大和田「ああ。女と話すより男と話してる方が楽そうだ」


    苗木(まさかの…ビッチ疑惑!?)


    大和田「ま、まあそれでよ…不二咲の好きな男のタイプとか聞いてきてくれねえか!?」


    苗木「ええ!?」


    大和田「頼む!俺に協力してくれるんならお前を殺すことはしねえ!」


    苗木(あ…それはありがたいかも) 


    苗木「…約束だよ」


    大和田「勿論だ!俺は約束は破らねえ」


    苗木(それじゃあ…不二咲さんの部屋へいこうかな)


  41. 41 : : 2015/01/24(土) 12:53:09

    ~不二咲の部屋~



    不二咲「わあ…苗木くんから訪ねてくるなんて珍しいね」


    苗木「少しお話したいなと思ってさ」


    不二咲「何かな?」


    苗木「例えば…恋バナとかしてみない?」


    不二咲「ど、どうして!?」


    苗木「えーっと…ほら、気分転換にでもなりそうだし」


    不二咲「どうして僕を選んだのかはわからないけど…いいよ」


    苗木「ありがとう!じゃあさ…不二咲さんはこれまで誰かと付き合ったことはある?」


    不二咲「うーん…ないかな~?」   


    苗木「そうなの?モテそうなのに」


    不二咲「確かに言い寄られることはあるけど…みんな実験に使っちゃったな~」 
     

    苗木(聞かなければよかった…)


    苗木「ええっと……その中にタイプの人はいなかったのかな?」


    不二咲「うーん…僕は見た目よりも中身重視なんだよね。魅力的な人はいなかったな」


    苗木「じゃあ、どういう性格の人が好みなの?」


    不二咲「…僕を受け入れてくれる人かな」


    苗木(あ…この間、葉隠クンに風呂の話をしていた時と同じだ。顔に陰がかかってる)


    不二咲「苗木くん…誰に頼まれたか知らないけどその人に言っておいて」


    不二咲「僕は君が思うような人じゃないよ…ってね」


    苗木(誰かに頼まれたってバレちゃったか…)


    苗木(そろそろ潮時かな?戻ろう)





    ~大和田の部屋~



    大和田「なあ苗木。俺…告白してくる」


    苗木「ええ!?」


    苗木(ボクが不二咲さんの元へ行ってる間、何があったんだ!?)


    大和田「なんか…自信が湧いてきたぜ!」


    苗木(一体どこから!?)


    大和田「ってことで行ってくるな!!」ダッ


    苗木「あ…」


    苗木(ボクが行った意味って…)












    ガチャ





    苗木「!」


    大和田「苗木…」


    苗木「あれ、早いね」


    大和田「振られた」


    苗木「oh…」



  42. 42 : : 2015/01/24(土) 13:23:04



    大和田「『気持ちはうれしいけど答えられない』って…なんなんだよお!!」


    苗木(人体実験されなかっただけ良かったと思おうね…)


    大和田「ああああ!!この思いをどこにぶつければいいんだ!!」


    大和田「誰か殺さねえと気が済まねえ!!」


    苗木「ぼ、ボクはダメだからね!」


    苗木(こんな感じで…夕飯まで大和田クンの嘆きを聞かされることとなった…)





    ~夜ご飯~



    舞園「わあ!このウニ昨日の葉隠くんみたいですね!」


    石丸「そうだな!では…この包丁で殻を破っていこう!」


    舞園「そ~れ、カン!カン!カン!」


    苗木(止めてくれぇぇええ)


    朝日奈「どうして…そんなことが出きるの?」


    大神「朝日奈よ…やはり寝室で食べるか?」


    朝日奈「…大丈夫だよ」




    霧切「2人は仲がいいのね」


    朝日奈「うん!って…霧切ちゃん、顔色悪いけど大丈夫!?」


    霧切「…お腹が痛いわ」


    苗木「部屋で休んでいたほうがいいんじゃない?」


    霧切「ええ…そうさせてもらうわ」


    山田「う◯こですかな?」


    霧切「………」ギロ


    山田「ひ、ひい!?」


    霧切「山田くん…私は殺しには反対だけど」


    山田「な、なんですかな!?」


    霧切「父から空手と柔道と合気道を習っていたわ。…どんなに巨体でも絞めることは可能よ」


    山田「ご、ごめんなさいいいい!!」



    苗木(イヤな雰囲気の食事だなあ…)


    大和田「…………」


    不二咲「…………」


    苗木(あの2人の空気も悪いし)


    苗木(もう部屋に戻ろっかな)





    ~寝室~



    苗木「はあ…」


    苗木(昨日…あんな事件が起きたばかりなのに、今日も色々あったな)


    苗木(立ち直りの早い人が多すぎるよ…舞園さんと石丸クンに至ってはネタにしてるし)


    苗木(まあ…さすがに昨日の今日で事件は何も起きないよね)








    苗木(と、思っていた)



    苗木(ボクは…彼らの異常性を舐めていたのかもしれない)



    苗木(少し話が出きるようになって、友達のような感覚を抱いてしまっていたのかもしれない)



    苗木(忘れてはいけない)




    モノクマ『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を行います』




    苗木(彼らが…ただの殺人鬼に過ぎないことを)


      






    苗木「不二…咲さん」


     


  43. 43 : : 2015/01/24(土) 13:57:46

    ~プール前ホール~



    苗木(これはまた…ムゴいことを)ウプ


    苗木(不二咲さんの死体は大量のハサミによって、手足をサンドバックに張り付けられている)


    苗木(服は破られ、体中に切り傷がある)


    苗木(何よりも…下腹から股間にかけての出血量がひどい)


    苗木(一体どこを切ったらそんなに血がでるんだ?)


    苗木(そして…壁に”チミドロフィーバー”の文字)



    朝日奈「ひどい…ひどいよ!!」


    セレス「朝日奈さんが第一発見者でしたっけ?」


    朝日奈「うん…泳ぐのが好きだから、朝さくらちゃんと泳ごうと思ってきたら…」


    苗木「大神さんも一緒だったの?」


    大神「そうだ…」  





    モノクマ「はいは~い!ほとんど揃ったね?」 


    石丸「霧切くんと腐川くんが来ていないようだが?」


    モノクマ「あ~…2人とも体調が悪いみたいだからさ。学級裁判に出れそうだったらつれてくけど今は無理っぽいよ!」


    モノクマ「じゃあはい!モノクマファイルね」



    ☆モノクマファイル

    被害者:不二咲千尋

    死亡時刻は午後11時ごろ。死因は刺殺と見られる。



    モノクマ「ではみなさん!頑張ってね~」 


    苗木(どうしよう…。霧切さんがいないと捜査が進められない)


    舞園「苗木くん!今度こそ助手をしますよ!」


    苗木(それはイヤだ!)


    苗木「えっと…舞園さんは前みたいに、全部の部屋を見てきて貰ってもいいかな?」


    舞園「分かりました!」


    苗木(じゃあボクは…死体付近を調べてみよう)


  44. 44 : : 2015/01/24(土) 14:56:53

    苗木(あまりまじまじと見たいものではないね…)


    大神「…………」


    苗木(身体に刺さってるハサミの数は14本か)


    大神「…………」


    苗木(特におかしな所はないかな?いや、何もかもおかしい気もするけど…)


    大神「…………」 

     
    苗木「…………」
     

    苗木「大神さん…君の言わんとすることは分かるよ」

     
    大神「…すまない」


    苗木(そうなんだ…不二咲さんの死体より気になるモノがすぐそこにあるんだ)




    苗木「大和田クン…」


    大和田「…………」 
     

    苗木「どうして…服が血だらけなの?」


    大和田「…………」


    苗木(だめだ…上の空だ)


    大神「それに…どうやら灯油を頭からかぶっているようだ」


    苗木(なんでだよ…舞園さん第二号誕生かよ…)


    苗木「とりあえず……話が聞けるときにはなそっか」


    大神「ああ」


    苗木「じゃあ、大神さんの事件当時のことを教えて貰ってもいい?」


    大神「夜も遅いからな…寝ていた」


    苗木「確かに…11時だからね。ボクはご飯が終わったらすぐに寝ちゃったよ」


    苗木(さて、次はどこにいこうかな)


    苗木(とりあえず、不二咲さんの部屋にいってみよう)



  45. 45 : : 2015/01/24(土) 15:28:35

    ~不二咲の部屋~


    苗木(十神くんと山田クンがいるね)


    山田「ふごごごご…ふごごごご!!!」
     

    苗木「山田クン…それってもしかして怒ってる?」
      

    山田「当然ですぞ!僕の大切なちぃたんを殺したクソはモノクマが死刑にする前に殺してやります!」


    山田「く、くそう…”あの時”ちぃたんを呼び止めていれば…」


    苗木「あの時?」


    山田「はい…11時前にボクがぷらぷらと歩いていたら、ちぃたんを見かけたのです」


    山田「興奮して話しかけたところ…『えっと…大事な予定があるから今日はもうおやすみ~』」


    山田「と、言い残して…どこかへ向かってしまったのです」


    苗木(大事な…予定?)


    十神「貴様ら、おもしろい話をしているな」


    苗木「あ、十神くん。……その手に持ってる紙はなに?」


    十神「メモ用紙だ。…恐らくこれを塗りつぶせばその前に書かれた内容が分かるだろう」


    苗木「えーっと…だから何?」


    十神「まあ、見てみろ」


    苗木(そういって十神クンはメモ用紙を鉛筆で塗りつぶしていく)


    苗木「!!」


    苗木(そこには…文字が浮かび上がっていた)


    苗木「これは…」


    十神「そうだ。…事件に関係がありそうだろ?」



    **************


    大和田くんへ


    突然変なことをいってごめんなさい。

    でも、もし君が僕の秘密を受け入れてくれたのなら


    11時ごろに、プール前ホールにきてね。


    不二咲より


    ***********


    苗木(これは…!?)


    苗木(大和田クンは…事件当時に不二咲さんと会っていた!?)


    山田「ううむ…ちぃたんの秘密とは一体?」


    十神「さあな」


    十神「ああ、そうだ。俺は事件当時図書室にいた」


    苗木(とりあえず…不二咲さんがなぜプール前ホールに向かったのかは分かったね)


    苗木(じゃあ、次は…)


    十神「苗木、行く場所に困っているなら腐川の元へ向かうが良い」


    苗木「腐川さん?」


    十神「…死体を思い浮かべて見ろ」


    苗木「えっと…はり付けにされて壁に”チミドロフィーバー”…」


    苗木「!!」


    十神「そう…奴の犯行と同じ手だてだ」


    苗木(これは…聞く必要があるかもしれない)


    苗木(別名、ジェノサイダー翔こと…腐川冬子さんに)




  46. 46 : : 2015/01/24(土) 20:11:08


    ~腐川の部屋の前~


    苗木(出てくるかな…?)ピンポーン


    ガチャ


    腐川「な、なによ…」


    苗木「あ、出てきてくれたんだね。中に入ってお話ししてもいい?」 


    腐川「…今は体調が悪いの。それに…やつを出したらいけない」


    苗木「え、誰か居るの?」


    腐川「…とにかく、出て行って」


    苗木「まって!事件当時何をしていたかだけ教えて!」


    腐川「部屋にいたわよ!」バタン


    苗木「あ…」


    苗木(ドアを閉められてしまった…)


    苗木(どうしよう…どこに行こう)


    舞園「こんな時の舞園さんですよ!」


    苗木「うわっ」


    舞園「とりあえず皆さんに話をききましょう!」


    苗木「う、うん」


    舞園「因みに私は植物庭園で花占いしていました!」


    舞園「苗木くんとの相性は62%でしたよ!」


    苗木(微妙!!)


    苗木(あと花占いってそんなやつだっけ!?)




    ~大浴場~


    苗木(朝日奈さんと石丸クンがいるね)


    朝日奈「うーん…」
     

    苗木「どうしたの?」


    朝日奈「今回も血を洗い流したのかなと思って来てみたけど…誰か入ったような跡はないみたいだね」


    苗木「そっか…」


    苗木(今のところ血が付いてるモノは…大和田クンだけか)


    苗木「2人は事件当時何をしていたの?」


    朝日奈「私は部屋にいたよ」


    石丸「僕も部屋にいた。一昨日と同じく10時30分に部屋に入ったからな」


    舞園「また見張りをしていたのですか?」


    石丸「ああ。だが…犯行時刻が11時の為、意味はなかったようだ」


    苗木(有力な情報はなしか…)


    舞園「では、セレスさんのいる図書室へ向かいましょう」


    苗木「わかった」




    ~図書室~



    セレス「あら、苗木くんと舞園さん」


    苗木「何をみているの?」


    セレス「ジェノサイダー翔のこれまでの事件について見ていましたわ」


    苗木「!」


    セレス「苗木くんも見てみますか?」


    苗木「…うん」



    **************

    ~ジェノサイダー翔について~


    ジェノサイダー翔の犯行にはいつも同じ特徴が見受けられる。

    奴は殺しにプライドを持っている。

    まず、犯行の際にはハサミを用いる。

    そしてその死体をハサミではりつけにし、死体の側に被害者の血で”チミドロフィーバー”という文字を残す。

    今までの被害者はどれも若い男性。

    奴は面食いなのかもしれない…。

    ただ言えること、奴の殺しは美しい。


    ************


    苗木(殺しに…プライドを持っているかあ)


    苗木(でも…なんだか腐川さんのイメージとマッチしないんだよね)


    セレス「…霧切さんが居ないのは痛いですね」


    苗木「え?」


    セレス「前回の勝利は霧切さんの力がほとんどでしょう」


    苗木「確かに…」


    セレス「頑張りましょうね、苗木くん」ニコ


    苗木「はは…」


    苗木(じゃあ…霧切さんにも話をきこうかな)


    セレス「ああ、因みにわたくしは事件当時部屋で寝ていましたわ」


    苗木(やっぱ寝ている人が多いね。刑務所にいた頃の週間が残っているのかな?)


    苗木「じゃあ…霧切さんのところへ行こう」


  47. 47 : : 2015/01/24(土) 20:48:53

    ~霧切の部屋~


    霧切「い、いらっしゃい苗木くん…」


    苗木「大丈夫?顔色がこの世のモノではないようだよ」


    霧切「ええ…今話すのもやっとよ」


    舞園「何か変なものでも食べたのですか?」


    霧切「覚えがないわ…」


    苗木「霧切さんは昨日…やっぱり部屋にいた?」


    霧切「ええ…体調が悪かったから」


    舞園「学級裁判には出られそうですか?」


    霧切「…ごめんなさい。無理そうよ」


    苗木「そんな…」


    霧切「モノクマが了解してくれた。私はモニターから見ているわね」


    苗木「うん…頑張って」


    霧切「応援しているわ」




    ~廊下~


    舞園「風邪…ではなさそうでしたね」


    苗木「うん…。あ、そういえば舞園さん。何か変なものが落ちてたりしなかった?」


    舞園「変なものですか……あ!」


    苗木「何かあったんだね!?」


    舞園「保健室に…使用済みと見られる注射器が落ちていましたね」


    苗木「注射器?別に保健室にあってもおかしくないんじゃ…」


    舞園「ですが…自分から使おうと思いますかね?」


    舞園「あ、薬が足りなくなった人がいたなら分かりますが…」


    苗木「ちょ…大丈夫、薬中はさすがにいないって!」


    苗木(たぶん…)



    苗木(でも…事件に関係があるのかな…?)


    舞園「他には…特にありませんでした」


    苗木(うーん…今回も範囲が狭いね。前の事件はそれが敗因でもあったから今回は複雑なモノが来ると思ったけど…)




    モノクマ『あー…そろそろいいかな?』


    モノクマ『捜査の時間は終わりです!赤い扉の前に集まってください!』




    苗木(きた…!)


    舞園「では行きましょう!」


    苗木「うん」


  48. 48 : : 2015/01/24(土) 20:58:26

    ~赤い扉の前~


    モノクマ「よし、集まったね」


    セレス「霧切さんはやはり出られませんか?」


    モノクマ「うん…さすがにみんなの前でぶちまける訳にはいかないからね」


    山田「せ、拙者は大歓迎ですぞ!」


    十神「では…霧切はクロではないということか」


    モノクマ「そうなんだよね~」




    朝日奈「今回も絶対クロを特定するんだから!」


    大神「…できる限りのことをしよう」


    大和田「…………」


    腐川「ぜ、絶対にあいつは…」


    舞園「今回はどのような死刑をみられるのでしょうか♪」


    セレス「釈放など…させません」


    山田「ちぃたんの無念は…拙者が必ず!!」


    石丸「気合いだー!!」




    苗木(不二咲さん…)


    苗木(誰よりも第一印象がかわいい人だったけど、誰よりも黒かった)


    苗木(大和田クンとのことで関わるはめになった時はガチで困ったけど…どこか放っておけない部分もあった)


    苗木(そんな不二咲さんを殺したクロは…この中にいる!!)



  49. 49 : : 2015/01/24(土) 22:32:17


    ~学級裁判 開 演 ~


    苗木「ええっとじゃあ…どこから話す?」


    山田「それは決まっていますぞ!この怪しい男に事情徴収するのです!」


    苗木「怪しい男って…やっぱ大和田クンのことだよね?」 


    山田「それ以外におりますかな!?」


    大和田「…………」


    苗木(確かに…大和田クンは動機もある。不二咲さんに振られた腹いせというものが)


    セレス「そろそろ話をしていただけると有りがたいのですが…」


    大和田「…………」


    石丸「…もう大和田クンが犯人でいいのではないか?」


    山田「はっ…そういえば、ちぃたんが大和田クンに会うことをほのめかすような手紙がありましたな」


    十神「では…決まりだな。クロは大和田、貴様だ」


    苗木(嘘!?こんな1レスで終わるような結論でいいの!?)


    大和田「俺…じゃねえ」


    苗木「!」


    セレス「大和田くん…もっとしっかりおっしゃってください」


    大和田「………」


    舞園「う~ん…だめですね!」


    セレス「仕方ありません…では、もう1人の怪しい方にでも話を聞いてみましょうか」


    苗木(それってやっぱり…)


    セレス「腐川さん、あなたのことですよ」


    腐川「あ、あたし!?」


    セレス「完全に今回の事件…ジェノサイダー翔の犯行とマッチしています」


    腐川「あ、あたしは殺していないわ!」


    山田「ですが…あなた以外に誰があんなことを?」


    腐川「き…きっとあたしをおとしめる為にこんなことをしたのよ!」   


    腐川「だ、だって……あたしは血が苦手なんだから!」


    舞園「血が苦手で殺人鬼が務まるんですか?」


    腐川「あ…あたしは一度も人を殺したことはないわ!」


    苗木(言ってる意味がわからない…)



    十神「……なるほど」


    苗木「何かわかったの?」


    十神「こいつの証言が矛盾しない場合がある。分かるか?」


    苗木(大量殺人鬼で有名な腐川さんが人を殺していなくて、血が苦手という証言が矛盾しない場合…?)



    ~閃きアナグラム~



    に ゅ じ く う ん か じ



    苗木(ちょっとまって!いきなりレベルあがりすぎじゃない!?)


    苗木(1章の簡単さはどこにいった!)



    に ゅ じ か く う ん じ



    苗木(せめて漢字にしてくれたら…)



    に じ ゅ か じ ん く う



    苗木(爾呪迦神喰飢…)



    に じ ゅ う じ ん か く



    苗木(これだ!!)




    苗木「そうだ!二重人格だ!」


    朝日奈「え…?」


    苗木「二重人格だとしたら…腐川さんが血が苦手で殺人をしてないといっても話がつく!」


    セレス「なるほど…腐川冬子とジェノサイダー翔は別人格ということですね」


    十神「どうなんだ、腐川?」


    腐川「………くっ」





    腐川「そ、そうよ…あたしは二重人格よ」



  50. 50 : : 2015/01/25(日) 13:03:09

    山田「で、では…腐川冬子殿の二重人格の方がちぃたんを殺したということですか!?」


    腐川「し、知らないわよ!!」


    十神「では…本人に聞いてみるのが一番だ」


    腐川「そんな…あいつを出さなきゃいけないの!?」


    セレス「このままでは事件が迷宮入りしかねません。お願いしますわ」
     

    十神「腐川……やれ」


    腐川「びゃ、びゃびゃくやさまのお願いならやります!!」


    苗木(そういって腐川さんはスカートの中からハサミを取り出す)


    腐川「はあ!!」


    苗木「!?」


    苗木(そのまま…そのハサミを自分の手の甲に刺した)


    朝日奈「ひぃ…ち、血がどばどば出てるよ!?」


    腐川「う…」







    腐川「…あら~、みなさんお揃いのようねえ」


    苗木「!?」


    腐川「あれ、裁判所?でも観客いない感じ?何これおっかし~ゲラゲラゲラ!!」


    苗木「き、君が…」


    腐川「はあ~い、そうです☆」


    腐川「呼び出て飛び出てジェノサイダー!腐川冬子の別人格ことジェノサイダー翔でぇす☆」


    苗木(なんか強烈なキャラがきたー!!?)




  51. 51 : : 2015/01/25(日) 13:50:45

    ジェノ「えーっと…確かあんたたちコロシアイ囚人生活してるんだっけ?」


    舞園「そうですよ!」


    十神「そういえば…お前と腐川は記憶を共有しているのか?」


    ジェノ「してないわよ~」


    朝日奈「じゃあ…どうして今コロシアイをしていることを知ってるの?」


    ジェノ「それはね~昨日冬子が紙に今起こってることを書き記したの!」


    ジェノ「そこにあんた達のことも書いてあったのよ!」


    大神「…なぜ今まで我らの前に現れなかった?」


    ジェノ「冬子がアタシを出さないように抑制していたのよね~。この学園にきてからアタシが出たのは3回目よ!」


    苗木(割とでてる!)


    石丸「では腐川さんが今日部屋に籠もっていたのは、君を表にださない為だったのだな!」


    ジェノ「そうなんじゃないかしら~?今日は今初めて出たし…冬子も頑張ってたようね!」



    ジェノ「でもここで出してきたって事は…アタシは今疑われてる真っ最中ってことね!」


    セレス「そうです。…あなたが不二咲さんを殺したのですか?」


    ジェノ「…………」


    ジェノ「ぶぁっかじゃないの~??」


    セレス「なっ…」


    ジェノ「あんたたちアタシのこと知らなさすぎ~」


    朝日奈「で、でも…ハサミではりつけにされてる所とかチミドロフィーバーの文字とか…完全にあんたの手口じゃん!」


    ジェノ「ああ!?もっと他にもあんだろ!!」


    ジェノ「アタシのとっておきのこだわりがよお!」


    苗木(ジェノサイダーのこだわり…?)



    ~閃きアナグラム~


    い わ か ん だ い せ


    苗木(またか!!)


    苗木(しかも割と長い!)


    わ い か だ ん い せ


    苗木(そろそろかな~)


    わ か い だ ん せ い


    苗木(きた!!)



    苗木「そうだ…ジェノサイダーが狙った人は、どれも若い男性なんだ!」


    ジェノ「せ~いか~い☆」


    ジェノ「だからアタシがか弱い女の子のちぃたんを狙うのはおかしいってわけ!」


    ジェノ「わかった~?」


    苗木(そっか…それならジェノサイダーはクロではないのかな?)


    舞園「………」


    苗木「どうしたの?舞園さん」


    舞園「……くさいです」


    苗木「え?」


  52. 52 : : 2015/01/25(日) 14:06:54

    苗木「くさいって…何が?」


    舞園「…………」クンクン


    舞園「…大和田くんです!」


    苗木(それって灯油のにおいじゃ…)


    セレス「…あなたも人のことを言えないのでは?」


    舞園「灯油のにおいじゃないですよ!」


    苗木(灯油のにおいじゃない?)


    舞園「これは…ポケットに何か隠し持ってますね?」


    大和田「……!」


    大神「なぜ…やつはにおいをかぎ分けられる?」


    セレス「普段から灯油のにおいを嗅ぎすぎて…灯油のにおいが苦にならなくなったのでしょう」


    舞園「大和田くん…出して貰いましょうか?」


    大和田「それは…だめだ!!」


    十神「…なぜだ?」


    大和田「これは事件には関係ねえ!」


    セレス「事件に関係があると言ってるようなものですね」


    大神「…我が取り押さえよう。誰かポケットの中身を取り出してくれ」ガシ


    大和田「やめろやああ!!」


    石丸「では僕が取り出そう!!」


    大和田「触るんじゃねえ!ぶっ殺すぞ!」


    石丸「………む?」



    石丸「これは…」



    苗木「!!?」



    朝日奈「ひっ…」



    苗木(僕は…”それ”を見た瞬間言葉がでなかった)



    苗木(だってそれは…絶対に取れるとは思ってなかったから)



    苗木(でも…)



    山田「そ、そそそそれは…」


    山田「男性器…でしょうか?」


    苗木「また下ネタかよ!?」



    苗木(つっこまずにはいられなかった…)






  53. 53 : : 2015/01/25(日) 14:21:54

    朝日奈「なんで…そ、それが大和田のポケットに?」


    大和田「………」


    ジェノ「ゲラゲラゲラ!え~何?それが今流行りのスタイルなの?」


    山田「それより…一体誰のでしょう?」


    苗木(そうだ…これは一体だれのやつだ?)


    セレス「つかぬことをお聞きしますが…」


    セレス「男性陣のみなさん…それはついていますか?」


    山田「あ、当たり前ですぞ!それがなければ立ってなどいられません!」


    セレス「…大和田くんの服の血はおそらくそれを外したときについたものでしょう」


    セレス「血の付き具合からいって大和田くんのモノとは思われない…。そしてこの学園に来てから取り外したモノ」


    苗木(じゃあ…これはもしかして)


    苗木「不二咲さんのもの…?」


    朝日奈「えっ」


    苗木「あはは…変なこと言っちゃったね」


    セレス「ですが…それ以外考えられませんわ」


    苗木「うん…不二咲さんの死体の違和感のある点。下腹から股間にかけての異常な出血量」


    苗木「どこを傷つけたらそんな血がでるのかと思ったけど…もし、それを切り落としたなら」


    セレス「ええ。辻褄があいますね」


    山田「そ、そんな…ちぃたんが男の娘だったとは…」


    山田「うん、あり☆」


    苗木(アリなの!?)





    苗木「大和田くん…どうなの?それは不二咲さんからとったの?」


    大和田「…………」


    大和田「そうだ。それは不二咲のものだ」


    朝日奈「じゃあ…大和田がそれを持っていたということは、大和田が不二咲ちゃんを殺したクロなの!?」


    大和田「それは違えよ!!」


    山田「信用なりませぬぞお!?」


    大和田「だ、だってよ…」


    大和田「俺が…プール前ホールに向かったときに…すでに、不二咲は…!」


    苗木「!」


    山田「じゃあなぜ貴様はちぃたんのブツを持って行ったのですか!?」


    大和田「それは…!」


    苗木「大和田くん…回想をまじえて話してくれる?もしかしたら君の無罪を納得できるかもしれない」


    大和田「あ、ああ…分かったぜ」



  54. 54 : : 2015/01/25(日) 15:26:28

    ~回想~



    大和田「不二咲!好きだ!」


    不二咲「えっ」


    不二咲「えーっと…苗木くんにちゃんと聞かなかったのかな?」


    不二咲「 気持ちはうれしいけど答えられないよ。ごめんね」


    不二咲「だって…」


    大和田「なっ…」


    大和田「うおおおおおお!!!」ダダダ


    不二咲「あっ…行っちゃった」



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    ~夕飯後~


    不二咲「大和田くん!」


    大和田「な、なんだよ…」


    不二咲「さっき…ちゃんと話せなかったから」


    大和田「?」


    不二咲「僕はね…大和田くんのことは全然嫌いじゃないよ」


    大和田「え…」


    不二咲「まっすぐで強いところはむしろ好きだよ」


    大和田「な、なら…」


    不二咲「でもね…だめなの」


    不二咲「だって僕…お、男のこだから」


    大和田「!?」


    不二咲「おかしいよね…こんな格好をして。昔からこの体格と顔がコンプレックスだった」


    不二咲「いつからかな…?なら、機械を使って肉体と精神の改造をはかればいいと考えるようになった」


    不二咲「そのためにいろんな人を実験につかったなあ…」


    不二咲「本当に嫌いだよ…。自らの姿を受け入れないで…生まれ持った姿を改造しようとする僕が」


    大和田「………」


    不二咲「引いちゃったかな?」


    不二咲「でも…お願いがあるの。僕が男だってことは誰にも言わないで」


    不二咲「僕に…みんなに発表する勇気がでるまで」 


    不二咲「えへへ…これだけ聞いてもまだ僕のことが好きといえるかな?」


    大和田「………」


    大和田「少し…考えさせてくれ」


    不二咲「!!」


    不二咲(即答しない人なんて…初めてだ)


    大和田「ああ、あと…」


    大和田「お前が男だってことは誰にもいわない。…男同士の約束だ」


    不二咲「!!」


    不二咲「…うん」



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    ~大和田の部屋~



    大和田「………………」








    大和田「ああああ!!!!ちぃたん超かわいい!!」


    大和田「なんだあれ!なんだあれ!」


    大和田「もう男とか女とかどうでもいいレベルのかわいさ!!」


    大和田(それに…よく考えろ、俺!)


    大和田(女が苦手な俺なら…むしろ男の方が好都合なんじゃないか!?)


    大和田「…よし」


    大和田「返事をしにいくぜ、ちぃたん!」ガチャ



    カサ



    大和田「!」 


    大和田「手紙…?」


    大和田「えーっと………ち、ちぃたんからじゃねえか!」


    大和田「なるほど……プール前ホールだな!」


    大和田「って…もう11時すぎてるじゃねえか!急ぐぞ!」



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

    ~プール前ホール~



    大和田「!?」


    大和田「な、なんで…こんな姿に…」


    大和田(一体誰が!?服も…こんなに破られて)



    『僕が男だってことは…誰にも言わないで』



    大和田「!!」


    大和田「そ、そうだ……このままじゃばれちまう」


    大和田「や、約束を守らねえと…」


    大和田(そのまま俺は…ハサミでアレを切り取った)



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    大和田「これが…俺がち…じゃなくて不二咲のアレを切り取った理由だ」


    朝日奈「約束…だったんだね」ウル


    苗木(なんで泣けるの!?どん引きエピソードじゃないの!?)



  55. 55 : : 2015/01/25(日) 15:59:55

    山田「そんな…ちぃたんといい雰囲気に!!」


    セレス「ですが…大和田くんが嘘をついている可能性も捨ててはおけません」


    大和田「嘘なんてつくかよお…」


    セレス「ですが、血の付いた服は大和田くんしかもっていませんし…」


    苗木「舞園さん、特になかったんだよね?」


    舞園「はい…」


    舞園「!」


    苗木「どうしたの?」


    舞園「そういえば…ひとつ見ていない所がありました」


    苗木「え、どこ!?」


    舞園「…腐川さんの部屋です」


    苗木「!」


    舞園「腐川さんが部屋に閉じこもっていたため…入れなかったのです。霧切さんは入室を許可してくれましたが…」


    ジェノ「あれれ~?これ危ない雰囲気?」


    苗木「そ、そういえば…ジェノサイダーがクロじゃないと決めつけたのは”不二咲さんが女だと思っていたから”だったよね?」


    朝日奈「じゃあ…不二咲ちゃんは男だから」


    苗木「そう…ジェノサイダーの殺す対象になりうる!」


    ジェノ「あらららら~?」


    苗木「血の付いた服も隠せる…殺し方がジェノサイダーと同じ手口」


    ジェノ「誰かがまねただけじゃないの~?」


    十神「それに…まだお前の怪しい要素はある」


    ジェノ「ええ~何か知らん、白夜さま!」


    十神「…なぜ貴様は不二咲がはりつけにされていると知っていた?今日は一度も出ていないはずだが」


    ジェノ「!!」



    石丸「…これは決まりだな」


    舞園「では、事件をまとめましょう!」



    ~クライマックス推理~


    苗木「たぶん…クロは不二咲さんが大和田クンの部屋の扉の隙間に手紙を入れるのをみたのかな」


    苗木「それで、不二咲さんがプール前ホールに行っていることをしり…」


    苗木「殺して、その死体をはりつけにしたんだ」


    苗木「その後…大和田クンがやってきて不二咲さんのアレを取り、事件をややこしくした!」


    苗木「これが事件の全貌だ!!」


    ジェノ「くしゅん!」 


    腐川「あ、あれ…?なんか終わっちゃった??」






    モノクマ「うーん…じゃあ、投票いっちゃう?」


    腐川「よ、よく分からないけど…」





    腐川 腐川 腐川











    モノクマ「うぷぷ…」




    モノクマ「ざ~んねん!クロは腐川さんではありません!」


    苗木「え…?」









    モノクマ「不二咲さんを殺したクロは…」




    モノクマ「十神白夜くんでした!」




    「「「!!!?」」」




  56. 56 : : 2015/01/25(日) 17:15:32
    ここで噛ませ君か
    期待です
  57. 57 : : 2015/01/25(日) 19:05:26

    苗木「ど、どういうこと!?」


    十神「くく…そのままの意味だ」


    苗木「だって…それなら…十神クンはどこに血のついた服を!?」


    十神「ああ、それなら…」


    十神「腐川の部屋だ」


    苗木「!?」


    セレス「…腐川さんは十神クンとグルだったということですか?」


    十神「くく…そこまでは想像できなかっただろう。よくやった、腐川」


    腐川「あ、ありがたきお言葉…」


    十神「今回の事件…割と単純に見えただろう?それは…腐川がクロだと間違えやすくするためだ」


    十神「俺は腐川とともにプール前ホールへ向かい、不二咲を殺害した」


    十神「その後、その血をみて腐川がジェノサイダーに代わり…不二咲のはりつけを手伝わせた」


    十神「やつは馴れているからな…手短に終わらせることができた」

     
    朝日奈「そんな…十神と手を組むなんて!腐川ちゃんはそれでよかったの!?」


    舞園「十神くんがシャバに出たらあえなくなるんですよ!」


    腐川「そんなこと…一切きにしてないわ」


    腐川「そうですよね、白夜さま!」


    十神「ああ、安心しろ」


    腐川「約束…覚えていてくださいね!シャバにいったら…十神財閥の秘書役になることを!」


    十神「ああ。…だからお前は最後の4人まで生き残れよ」ニヤ


    腐川「ああん、もったいないお言葉…」


    苗木(絶対…嘘だ)


    大神「…仲間を作るなど馬鹿げているといったのは誰だ?」


    十神「仲間などではない。…利用できるものは利用するのが賢いやり方だ」


    苗木(思い返せば…十神クンの発言は誘導するものが多かった気がする)


    苗木(不二咲さんのメモの文字を浮かび上がらせたのもそうだ。普通あんな調べ方…するはずがない)


    苗木(十神くんは…事件の全貌を知った上で行動していた)


    苗木「くそ…」


    苗木「霧切さんがいれば…気づけたかもしれない」


    十神「ああ、霧切か。確かにあいつがいたら危なかったかもしれないな」


    十神「ダメにしておいて正解だった」ニヤ


    苗木「!?」




  58. 58 : : 2015/01/25(日) 19:32:04

    苗木「ダメにしたって…どうやって!?」


    十神「なあに…奴の食事に薬を投入しただけだ」


    舞園「ですが…あの用心の塊のような霧切さんの食事に薬をいれるなど可能なのですか?」


    苗木「もしかして…」   


    十神「ああ、分かってるだろうが…カップラーメンに入れた」


    苗木(なるほど…霧切さんはカップラーメンに異常なまでの信頼をよせていた。それなら警戒なしに食べるかもしれない)


    朝日奈「でも…封が閉まってるカップラーメンにどうやって薬をいれたの?」


    苗木「もしかして…」


    苗木「保健室にあった…使用済み注射器?」


    十神「ああ。それなら針穴ほどしかあかないからな。バレなくてすむ」


    舞園「むむむ…その様子を動画にとってupする気ですか?」


    朝日奈「卑怯だよ!霧切ちゃんを動けなくするなんて…」


    十神「何とでも言え。俺はこのゲームに勝利したんだからな」
     

    十神「さあ、モノクマ。出してもらおうか」


    モノクマ「うぷぷ…はい、わかりました!」


    セレス「納得…いきませんわ」


    山田・大和田「あいつが…ちぃたんを…」


    石丸「犯罪者を外にだすのか!?」


    モノクマ「まあ、ルールだしね~」


    苗木(そんな…絶対に、負けないと誓ったのに…)



    十神「くく…この瞬間をあのウニ頭にも見せたかったものだ。俺はかませなどではない」


    十神「では、せいぜい頑張れよ」


    苗木(そういって…十神クンはモノクマにつれられてこの場を後にした)


    苗木(それを…ボクたちは黙って見送ることしかできなかった)






    セレス「はあ…出られる人数が4人になってしまいましたね」


    大神「大和田よ…それはどうするのだ?」


    大和田「ち…不二咲の形見だ。常に肌身離さず持っている」


    舞園「くさっちゃいますよー?」


    石丸「ではホルマリン漬けにしよう!」


    大和田「できるのか!?」


    石丸「それくらい高校の授業でならったからな!任せておけ!」


    大和田「…ありがとよ」


    山田「ぬぬぬ…拙者もほしいですぞ」


    苗木(これからは一切大和田クンの部屋に入らないでおこう)


    腐川「へへへ…白夜さまとのラブラブ秘書生活…」



    朝日奈「…もう訳わかんない」


    苗木「大丈夫?」


    朝日奈「この状況も…みんなも…」


    苗木「あっ…」


    苗木(朝日奈さんは走っていってしまった…)


    苗木(ボクも…戻ろうかな)



    苗木(今日は…こんな感じで幕をおろした)


    苗木(釈放される人がでるなんて考えもしなかった)


    苗木(これからは…気をつけなければいけない)


    苗木(彼らは…ボクの想像を超えた死刑囚たちなのだから)





    残り人数 10人


    2章 終


  59. 59 : : 2015/01/25(日) 23:00:24
    何これ面白い
  60. 60 : : 2015/01/25(日) 23:03:25
    苗木の彼女が江ノ島とわ~そのカップリング好きですけど期待!
  61. 61 : : 2015/01/26(月) 18:55:02
    ~モノクマ劇場~


    モノクマ「突然ですが…ボクは放置ssの存在が許せません!」


    モノクマ「だけど…もしボクが今日死んでしまったらこのssはどうなるのかな?」


    モノクマ「放置されることになるのかな?」


    モノクマ「『放置死ね』とか死んでからも尚罵倒され続けるのかな?」


    モノクマ「それを考えるといてもたっても居られなくなります」


    モノクマ「だから…このssが放置されたら死んだとでも思ってね!」


    モノクマ「あともし死んじゃったら…これを見たお父さん、お姉ちゃん、お母さん!」


    モノクマ「どうか続きを書いて下さい」


    モノクマ「うぷぷ…黒歴史になること間違いなしだけどね!」


    モノクマ「だからボクは絶対に死なないぞ!」


    モノクマ「以上、モノクマ劇場でした」


    モノクマ「あ、コメントありがとね~」


  62. 62 : : 2015/01/26(月) 19:26:28

    3章



    朝日奈「怖いよ…」


    朝日奈(こんな生活…もうイヤだ)


    朝日奈「はやく…でたいよお…」


    『出ればいいじゃん』


    朝日奈「!!」








    『オレを…殺したようにしてさ』


    朝日奈「!!」


    朝日奈「ゆ…悠太…」


    悠太『なんで…被害者面をしてるの?』


    朝日奈「い…いや…」


    悠太『なんで…姉ちゃんはまだ生きてるの?』


    朝日奈「やめて…やめて…」


    悠太『さっさと…死ねばいいのに』


    朝日奈「い…いやぁぁあああああ!!!」


    朝日奈「消えろ!消えちまえ!!」


    朝日奈「私のもとからきえろぉおおお!!」





    朝日奈「はあ…はあ…」


    朝日奈(もう…イヤだ)


    朝日奈(こんな…変なところ、もうイヤ…)



    山田『ぐふふ…あ、朝日奈葵殿…それは一体何カップですかな?』


    山田『デッサンの参考にさせてください…ぐふふ、褐色萌えぇ…』



    石丸『ははは!犬も歩けば?』


    舞園『徐々に後退します!私が!』


    石丸『その心は?』


    舞園『私に一歩でも近づけると思ったら大間違いですよ!』


    石丸・舞園『はははは!』



    大和田『今日のちぃたん』


    大和田『東を向いていました。きっと外は晴れです』


    セレス『きっとあいつを殺せといってるんですよ。…東なら山田君ですね』


    腐川『ふへへ…白夜さま元気かしらあ』


    腐川『あ、また白夜さまのこと考えてたあ。えへ、えへへへ』





    朝日奈(みんな…おかしい)


    朝日奈(狂ってる!)


    朝日奈「もう…いっそ…」





    ピンポーン





    朝日奈「!!?」



  63. 63 : : 2015/01/26(月) 19:44:56

    ピンポーン


    朝日奈「………」ゴク


    ピンポーン


    朝日奈「………」


    コンコンココン


    朝日奈「!」


    朝日奈(さくらちゃんだ…!)ガチャ


    大神「朝日奈よ…元気か?」


    朝日奈「さくらちゃんを見たら元気がでたよ!」


    大神「それならば…よかった」


    朝日奈(みんなおかしいっていったけど…さくらちゃんは別)


    大神「ドーナツでも食べよう」


    朝日奈「うん♪」


    朝日奈(さくらちゃんは…毎日ドーナツを持ってきてくれる)


    朝日奈(インターホンを3回、2人で決めたノックをする。これがさくらちゃんの合図だ)


    朝日奈(そんなさくらちゃんと初めて話したのは…ここに来て3日目のこと)


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    ~コロシアイ囚人生活 3日目~



    朝日奈(どうしよう…お腹減ったなあ)グゥ


    朝日奈(でも…みんなと食事をする気にはならないよ)


    ピンポーン


    朝日奈「!?」


    朝日奈(だ、誰…!?)


    ピンポーン


    朝日奈「………」


    朝日奈(こわい…こわい、けど)


    朝日奈(勇気をもって…あけよう)ガチャ




    大神「…突然すまない」


    朝日奈「!!」


    朝日奈(確か…大神ちゃんって子)


    大神「今…大丈夫か?」


    朝日奈(なんで…私の元に!?こんなに…見た目の怖い人が)


    朝日奈(おそわれたら…絶対に勝てないよ)


    朝日奈「…何のようかな?」


    大神「…これを渡しにきた」


    朝日奈「!!」


    朝日奈(これって…)


    朝日奈「ドーナツ…?」


    大神「…お腹がすいていると思ってな。安心しろ、小分けに包装してある。何も入っていない」


    朝日奈「え、えっと…」グゥ


    朝日奈「わっ//」


    大神「ふっ…恥ずかしがらなくてよい」グゥ


    朝日奈「あ…」


    大神「…我もあの食事だけでは足りないようだ。共に食べよう」


    朝日奈「!!」


    朝日奈「うん!」


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



    朝日奈(それから…私たちは仲良くなった)



  64. 64 : : 2015/01/26(月) 20:09:22

    ~体育館~


    モノクマ「今日のおしごとはお休みです!」


    朝日奈「ええ!?休みとかあるの!?」


    モノクマ「まあ…君たちも疲れてるだろうからね?このままじゃブラックで訴えられちゃうよ」


    舞園「午後は全部休みですけどね!」


    モノクマ「まあ…今日はもう解散!」


    朝日奈(うーん…やっぱり部屋にいるのが一番だよね)


    セレス「朝日奈さん」


    朝日奈「!!」


    セレス「たまには…2人でお茶でもいかがですか?」


    朝日奈(一体…どんな意図があるんだろ)


    セレス「安心して下さい。わたくしは誰も殺すつもりはありません」


    朝日奈(…断るのもなんだし)


    朝日奈「分かったよ」


    セレス「では武道場にでも行きましょう」




    ~武道場~



    セレス「どうぞ、ロイヤルミルクティーです」


    朝日奈「あ、ありがと…」


    朝日奈(畳の上でこんな洋風なもの飲むんだ…)


    セレス「ここは風景が美しいので」


    朝日奈「そうだね…」


    セレス「…………」


    朝日奈「…………」


    朝日奈(なんなんだろ?)


    セレス「…………」


    セレス「……不二咲さんが亡くなってから3日たちましたね」


    朝日奈「う、うん…」


    セレス「何も起きないものなんですね」


    朝日奈「………」


    セレス「朝日奈さんは誰か殺さないのですか?」


    朝日奈「え!?」


    セレス「ほら…山田くんとか。いつもセクハラ発言をしてくるでしょう」


    朝日奈「…………」


    朝日奈「なんで…殺すとか、普通に言えるの?」


    セレス「あら?普通ではないのですか?」 


    朝日奈「おかしいよ!命を…何だと思っているの?」


    セレス「………」


    セレス「……はあ」


    朝日奈「な、なに?」


    セレス「そんなことですか」


    朝日奈「そ、そんなことって…!!」


    セレス「実はわたくし…」




    セレス「殺しを…まったく悪いことだとは思えないのです」


    朝日奈「!?」

  65. 65 : : 2015/01/26(月) 21:38:45

    朝日奈「それって…」


    セレス「考えてもみてください。殺しは悪なんて…世間が作り上げたものでしょう?」


    セレス「法律だから、世間の目が怖いから」


    セレス「地獄におちる?誰か堕ちた方がいるのですか?」


    セレス「こんなもの……国民を自由に操るための国家の戦略でしかありません」


    セレス「なぜなら…そっちの方が都合がいいから」


    セレス「現に…時代が違えば価値観も違っています。敵なら殺しても良い、祖国を守るためなら殺しても良い」


    セレス「こんな時代によってあやふやなもの…どうして信じることができましょうか?」


    朝日奈(何を…言ってるの?)


    セレス「信じる神によって”死”も”殺し”の捉え方も異なります」


    セレス「わたくしたちは…親、教師、国家の洗脳を受けていたにすぎません」


    セレス「ほら…だんだん殺しが悪いこととは思えなくなってきたでしょう?」


    朝日奈「…………」


    朝日奈「わ、わたし…」


    霧切「…まちなさい」


    朝日奈「!!」


    セレス「あら…何かご用で?」


    霧切「朝日奈さん…惑わされてはだめ。その人は早くここから出るためにコロシアイをさせようとしているだけだから」


    セレス「まあ…言いがかりはよしてください。わたくしは単純に朝日奈さんとお話したかっただけですわ」


    霧切「………はあ」


    霧切「朝日奈さん、よく聞いて」


    朝日奈「!!」


    霧切「確かに…殺しが悪いことだと断言はできないわ。でも…」


    霧切「人を殺したら…悲しむ人がいる。その人の周りも、あなたの周りも」


    朝日奈「……」


    霧切「それが理由じゃ…だめかしら?」


    霧切「これは…いつの時代も変わらないわ」


    朝日奈「……うん」


    セレス「ちっ……では、そろそろお開きとしましょうか」




    朝日奈(…ありがとう、霧切ちゃん)


    朝日奈(良い人もちゃんと…いるんだね)







  66. 66 : : 2015/01/26(月) 22:39:17






    苗木「ボクは…今、後悔しています」


    舞園「え、何をですか?」


    苗木「たまの休みくらい…部屋でゆっくりしているべきでした」


    舞園「そんなのいつもじゃないですか!」


    苗木「食堂にいたら…舞園さんに捕まってしまいました」


    舞園「いいじゃないですか!学校探検をしましょう!」


    苗木「このような状況です…」





    苗木「でも…なんで突然?いつも事件がおきたら学校全体を回ってるよね」


    舞園「あの時は事件のことしか考えていませんからね。何か見落としてるものがあるかもしれません」


    苗木「別に…見落とすもなにもこの学園には元々何もないよね?」


    舞園「……苗木くんは一度も考えたことはないのですかね」


    苗木「…何を?」


    舞園「この学園は…一体何のためにあるのか、です」


    苗木「!!」


    苗木(確かに…こんなに設備の整った綺麗な学校なのに…なぜ機能していない?ボクらがここに運ばれた?)


    舞園「その様子だと考えていなかったようですね」


    苗木「うん…」


    苗木(舞園さん…ああ見えていろいろ考えてたんだね)


    舞園「ですから…いろいろ探ってみましょう!」


    苗木(良い考えかもしれない。舞園さんと一緒というのが不安だけど)


    舞園「あとですね…私は事件の時に部屋を全部回ったといいましたが…元々鍵のかかっている部屋には入ったことがありません」


    苗木「そんな所あるの!?」


    舞園「ええ!?知らないんですか!?」


    苗木「うん…ボク基本引きこもってたから」


    舞園「なるほど…いくつかありますね。情報処理室や…学園長室など」


    苗木「なんでだろう?」


    舞園「そんなもの簡単です!」


    舞園「扉を壊せばわかりますよ!」


    苗木(そこは舞園さんなのか!)


    モノクマ「ちょっとー!だめだよ!!」


    苗木「うわ!?」


    モノクマ「元々鍵のかかってる部屋の扉は壊しちゃだめ!校則に加えておくね!」


    舞園「そんな…」


    苗木「じゃあ…どこを探検するの?」


    舞園「こうなったら…全部屋回りましょう!」


    苗木(あ…何も言わなければよかった)



  67. 67 : : 2015/01/26(月) 23:52:23

    ~娯楽室~


    舞園「苗木くんは…希望ヶ峰学園の存在は知っていましたか?」


    苗木「うん、彼女が通っていた所だからね。確か超高校級の才能を持つ高校生が集まる所だよね」


    舞園「彼女が通っていた割には…ここに来たとき特に何も思わなかったようですね」


    苗木「うん…ボクにとって、彼女はコンプレックスでもあったんだ」


    舞園「?」


    苗木「彼女は…才能がありすぎて。今でもなんで彼女と付き合えたのかがわからないよ」


    舞園「つまり、苗木くんにとってここは彼女との才能の差を思い知らされるところだから無意識の内に何も考えないようにしていた…というわけですね!」


    苗木「話が早くて助かるよ…」


    舞園「才能…ですか」


    苗木「どうしたの?」


    舞園「…私も、希望ヶ峰学園に憧れていたんです」


    苗木「え…?」


    舞園「だけど…一歩及ばず、でした」


    苗木(舞園さん…珍しく悲しいような寂しいような顔を…)


    舞園「だけど…いいんです」


    舞園「みんなの記憶に残れたなら…それで」


    苗木「舞園さん…」


    苗木(ごめん…事件が事件なだけにそんなに同情も共感もできない)


    舞園「う~ん…ここには特にありませんね!」


    苗木「そうだ、図書室とか行ってみない?重要な本があるかもしれない」


    舞園「賛成です!」



    ~図書室~



    苗木「でも…どの本を見ればいいか分からないね」


    舞園「あ!古新聞とかどうでしょう?」


    苗木「なるほど!」


    舞園「あちゃ~古すぎますね。3年前のやつです」


    苗木「!!」


    苗木(3年前…?てことは…)


    苗木「この学園は…3年前に閉校した?」


    舞園「そうかもしれませんね~」


    舞園「私はもっと前に捕まってたので知りませんが。苗木くんは割と最近ですよね?」


    苗木「うん…でもボクはこの学園に対して情報を完全にシャットダウンしていたから」


    苗木(謎はますばかりだなあ)


    舞園「そういえば苗木くん…私たちって何歳でしたっけ?」


    苗木「え、何を突然?」


    舞園「いえ…混乱している人もいると思うので」


    苗木「?」


    苗木「20歳だよ」


    苗木「凶悪犯だけど未成年だったから…一応20歳になったら死刑を執行することになったんだよね」


    舞園「ああ…そうでしたね。だから私は今まで生きていられたのですね」


    舞園「そういえば私たち、少年法も適用されなかったレベルの凶悪犯でしたね!」


    苗木「なんかその言い方いやだな…」


    苗木(そう考えたら…ボクってそんなに凶悪かな?)


    苗木(盾子1人を殺しただけ(殺してないけど)なんだよね?)


    苗木(まあ、盾子を殺すなんて死罪に値するけど…)


    苗木(基準がよくわからないなあ…)

  68. 68 : : 2015/01/27(火) 19:26:06

    苗木「あ…舞園さん!この記事見て!」


    舞園「どれですか?」


    苗木「これ…『予備学科2357人、一斉自殺』って書いてある…」


    舞園「へえ…その程度ですか」


    苗木「そ、その程度!?」


    舞園「私のライブの方がもっと人がいましたね!」


    苗木(確かに…。この人は一体何人殺したんだ…)


    舞園「にしても…あの希望ヶ峰学園がこんなことになるとは思いもしませんでしたね」


    苗木「謎は深まるばかりだね。そろそろでよっか」


    舞園「そうですね」







    苗木「あれ?」


    霧切「あら…」


    苗木「霧切さんと朝日奈さん…珍しい組み合わせだね」


    霧切「そっちこそ…舞園さんと2人きりだなんて物好きね」


    苗木「ち、ちが…」


    霧切「別に気にしていないけど。…少し舞園さんに話したいことがあるわ。苗木くん、悪いけど朝日奈さんを部屋まで送ってあげて」


    苗木「あ…うん」


    霧切「朝日奈さんもいいかしら?」


    朝日奈「まあ…苗木ならいいよ!」


    霧切「ありがとう。…別の部屋に行きましょう、舞園さん」


    舞園「ちぇっ…では苗木くん、続きは明日にしましょう!」


    苗木(ええ!?明日もするの!?)






    朝日奈「…苗木と2人で話すのって久しぶりだね」


    苗木「確かに…2日目以来かな?」


    朝日奈「なんか…あんまり時間が経っていないはずなのに、もう一ヶ月もここにいる気分」


    苗木「いろいろあったからね…」


    朝日奈「…………」


    朝日奈「………あ」フラ


    苗木「朝日奈さん!大丈夫!?」


    朝日奈「あ…ご、ごめん!」


    苗木「体調が悪いの?おんぶしよっか?」


    朝日奈「い、いいよそんなの!//」


    苗木「そ、そう?」


    朝日奈「うん…じゃあちょっと休んで話さない?」


    苗木「いいよ!」


    苗木(朝日奈さんなら…安全そうだしね)




  69. 69 : : 2015/01/27(火) 19:55:08

    ~教室 2A~


    苗木「教室なんて久しぶりに入ったなあ…」


    朝日奈「はあ…」


    苗木「大丈夫?ご飯ちゃんと食べてる?」


    朝日奈「あー…確かにドーナツばっかりたべてるかも」


    苗木「身体に悪いんじゃないかな…」


    朝日奈「えへへ~」


    苗木「じゃあ…体調が悪いのは栄養不足とか?」


    朝日奈「う~ん…違うと思う」


    苗木「じゃあ…気疲れかな?」


    朝日奈「…………」


    朝日奈「最近ね…よく、幻覚をみるの」


    苗木「幻覚…?どんな?」


    朝日奈「私が殺した…弟の」


    苗木「!!」


    朝日奈「いつも…いつもいつも責めてくる。お前が殺した、お前も死ねって」


    苗木「………」


    苗木「朝日奈さんは…『私は悪くない』とか『もう殺さない』とかいってたよね?」


    朝日奈「……」


    苗木「何が…あったの?」


    朝日奈「……」


    苗木「ご、ごめん…言いにくいよね」


    朝日奈「…話すよ」


    苗木「い…いいの?」


    朝日奈「話すことで…何かが変わるかもしれないから」


    苗木(本当はこんなこと聞くもんじゃない。だけど…)


    苗木(朝日奈さんはどこか聞いてほしそうな顔をしていた)


    朝日奈「あれは…約一年前のこと」


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

    ~朝日奈家~


    朝日奈「たっだいま~」


    朝日奈「お母さん!春期限定桜ドーナツ買ってきてくれた?」



    シーン 



    朝日奈「?」


    朝日奈「お母さーん?いないのー?」ガチャ


    朝日奈「!!?」


    朝日奈「お、お母さん!?」


    朝日奈(目の前には…心臓を刺されたお母さんがいた)


    朝日奈「だ…だれが?」




    カチャ



    朝日奈「!?」


    朝日奈(キッチンから…音が)



    カチャ…カチャ…



    朝日奈「………」ゴク


    朝日奈(怖いけど…扉を開けよう)



    ガチャ



    朝日奈「!!」


    朝日奈(嘘…嘘でしょ!?)


    朝日奈「悠…太?」


    悠太「………」






    朝日奈(そこには…血を流すお父さんを抱える悠太がいた)

  70. 70 : : 2015/01/27(火) 22:12:34

    朝日奈「だ…誰がこんなことを!?」


    悠太「…オレだよ」


    朝日奈「!?」


    悠太「どうしよう…殺してしまった」


    朝日奈「な、なんで…」


    悠太「あいつに…やれって言われたから」


    朝日奈「あ…あいつ?」


    悠太「どうしよう…どうしよう…」


    悠太「オレ…1人になっちまう」


    朝日奈「………」


    朝日奈(私は…何も言わずにお父さんの胸に刺さった包丁を引き抜き…)


    朝日奈(再びお父さんに刺した)


    悠太「ねえ…ちゃん?」


    朝日奈「あ…はは」


    朝日奈「ほ、ほら…これで私が殺した。あんたはお母さんを殺した」


    朝日奈「これで…一緒に刑務所に入れるね」


    朝日奈「あんたは…1人じゃないよ?」


    悠太「………」


    朝日奈(悠太は…包丁を握った私の手を柔らかく包み込む)


    朝日奈(そのまま…)



    朝日奈「!?」



    朝日奈(悠太は…自分の胸に包丁を突き刺した)



    悠太「ごほっ」


    朝日奈「ゆ、悠太!?」


    悠太「はは…ははははは」


    悠太「姉ちゃんが殺した…姉ちゃんがオレを殺した」


    悠太「父さんも…母さんも…ははははは!」


    朝日奈「あ…あ…」


    朝日奈「いやぁぁあああああ!!!!」



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



    苗木「そ、それって…朝日奈さんは悪くないじゃないか!」


    朝日奈「でも…悠太を殺したことにかわりはないよ」


    苗木「でも…」


    苗木(朝日奈さんに…殺意なんてなかったじゃないか!)


    朝日奈「いいの…悠太は悪くない」


    朝日奈「悪いのは…”あいつ”だから」


    苗木「え…?」


    朝日奈「あいつさえ…あいつさえ悠太に近づかなければこんなことには!!」


    苗木「あ、朝日奈さん!落ち着いて!」


    朝日奈「私はあいつを許さない!死ね…死ね…死んじまえ!!」


    苗木(だめだ…この前と同じだ!完全に我を忘れてる!)


    朝日奈「はあ…はあ…ごほ、ごほごほ」


    苗木(朝日奈さんは床に倒れ込む)


    苗木「ちょ…」






    朝日奈「はあ…はあ…許さない」




    朝日奈「あいつを…」   




    朝日奈「江ノ島…盾子を」



    苗木「え!?」



    苗木(そういい残し…朝日奈さんは意識を失ってしまった)



  71. 71 : : 2015/01/27(火) 22:53:48


    苗木(なんで…ここで盾子の名前が?)


    苗木「そ、それより…朝日奈さんを助けないと!」


    大神「苗木?こんな所で何をしている」


    苗木「丁度よかった!朝日奈さんが倒れてしまって…」


    大神「なに…!?」


    苗木「話してたら…感極まって…」


    大神「…わかった。我が部屋まで運ぼう」


    苗木「ありがとう。2人は本当に仲がいいね」


    大神「…ああ。朝日奈は我と違ってまともなやつだからな」


    苗木「え…でも大神さんもマトモな部類だと思うけど?」


    大神「…奴と我とでは動機が違う」


    苗木「え、動機って?」


    大神「…さあな」

     
    苗木「あ…」
      

    苗木(大神さんは…朝日奈さんを担いで行ってしまった)

     


    ~夜ご飯~



    舞園「苗木くん!聞いて下さい!」


    苗木「この学園についての手がかりがあった?」


    舞園「違います!なんと、美術準備室に…」


    舞園「ぶなっしーの着ぐるみがあったんです!」


    苗木「は…?」


    石丸「ははは!懐かしい響きだな!」 
     

    苗木「ちょっとまって…何それ?」


    石丸「なに!?知らないのか!」


    舞園「数年前に流行ったぶなしめじの精霊のぶなっしーですよ!」


    苗木(なぜにぶなしめじ!?)


    舞園「ナメコもしいたけももう古いです!時代はぶなしめじですよ!」


    苗木(いや数年前流行ったっていったよね!?)


    石丸「なんだったかな…あの有名なセリフ…」


    舞園「胞子ファサー!!ですか?」


    石丸「ああ、それだ!」


    苗木(ゴロ悪!!)


    苗木(なんで舞園さんいきなりとばしてくるんだ…。さっきまで話しやすくなったと思ったのに…)





    セレス「そんなことより…みなさんどこにいるのでしょう?」


    苗木「そういえば…食事完全終了の時間まで30分を切ったね」


    霧切「大和田くんと山田くんと朝日奈さんと大神さんと腐川さんね」


    苗木(どうしたんだろ?) 


    セレス「もしや…コロシアイが起きたのかもしれませんね」


    苗木「はは…」


    霧切「…心配ね。捜しにいきましょう」


  72. 72 : : 2015/01/28(水) 18:55:25

    霧切「とりあえず…5人で行動しましょう」


    苗木「モノクマアナウンスだね?」


    霧切「ええ、もし誰かが死んだなら…合図が必要だから。それを聞いた死んでない人も集まってくるわ」


    苗木(霧切さんもコロシアイが起きたと思ってるのか) 


    苗木(2日間何事もなかったから油断してたけど…確かにその可能性は十分にある)


    石丸「どこを探せばいいんだ?」


    セレス「そうですね……わたくし、ギャンブルは得意ですから…物理室にでも行ってみましょう」


    苗木(まさかの…勘!?)


    霧切「今は突っ立っていても仕方がないわ。勘でもいいから行ってみましょう」




    ~物理室~




    苗木「!!?」


    セレス「あら…あたりですわね」


    苗木(そこには…本当に”あった”)


    苗木(2人分の死体が…)



    『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を行います』


    『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を行います』






    苗木「大和田くん…山田くん…」


    苗木(おでこから血を流した…2人の死体が)



  73. 73 : : 2015/01/28(水) 19:05:27
    ダンロンSSの中で一番面白い気がするコレ
    期待です
  74. 74 : : 2015/01/28(水) 21:15:50


    舞園「なんだか…」




    舞園「しょぼいですね!」


    苗木(思っても言っちゃだめだよ!ボクもちょっと思ったけどさ!)


    セレス「今までの事件が強烈すぎましたからね」


    霧切「どうしましょう…生きている人を呼びに行くのがめんどくさいわ」


    石丸「モノクマ!呼んできてくれ!」


    モノクマ「な…監守長をこき使うとは何事だ!」


    霧切「囚人の管理は監守のつとめでしょ?」


    モノクマ「うわ~どや顔むかつくなあ!まあいいよ!」


    霧切「さて…私達は捜査を始めましょう。苗木くん、手伝って」


    苗木「わかったよ!」


    舞園「では…私はまた学園をまわっていますね!」




    朝日奈「ひっ…」


    苗木「あ…朝日奈さんと大神さん」


    大神「…腐川は死体を見たくないそうだ」


    苗木「わかった」






    モノクマ「はいはい!モノクマファイル渡すね!」


    ☆モノクマファイル
     
    被害者:山田一二三

    死亡時刻は午後6時頃。頭部の出血以外に外傷は見られない。


    被害者:大和田紋土

    死亡時刻は午後6時頃。頭部の出血以外に外傷は見られない。



    苗木(2人とも同じような感じだね…)


    霧切「じゃあ…まず死体の周りを調べましょうか」



  75. 75 : : 2015/01/28(水) 23:00:16

    苗木「うーん…特に凶器らしいものは見つからないね?」


    霧切「そうね…」


    苗木(うわ…傷口触って見てる)


    霧切「大和田くんの髪の毛が邪魔ね…」


    苗木「さ、流石に切ったらかわいそうだよ!」


    霧切「…そんなことしないわ」


    苗木「てか霧切さん…そんなに死体に触って手袋は大丈夫なの?」


    苗木(霧切さんはいつも黒い手袋をしている。どうしてかは分からないけど)


    霧切「何言ってるの?手袋をしてるから触れるんじゃない」


    苗木「ああ…はい、そうですね」


    苗木(そのためにつけてるのかな…?)




    霧切「…特に有力な情報はなさそうね。アリバイについて話しましょう」


    苗木「6時か…大神さんと別れてから30分後くらいかな?」


    大神「そうだ…」


    苗木「ボクは普通に部屋にいたな…。今日はほとんど舞園さんと居て疲れちゃったし」


    大神「我は…部屋にいた」


    霧切「私はあれからずっと舞園さんと話をしていたわ」


    苗木「一体なんの話?」


    霧切「…秘密よ」


    苗木(この2人に共通する話ってすごい気になる)




    苗木「そろそろここは終わりだね…」


    霧切「どこにいこうかしら」


    苗木「…………」


    霧切「…………」


    苗木・霧切「あれっ」


    苗木(舞園さんが…こない、だと?)


    霧切「おかしいわね…いつもなら絶妙なタイミングでやってくるのに」


    苗木「手間取っているのかな?どうする?」


    大神「…腐川は部屋にいるらしい」


    苗木「じゃあ腐川さんの所へいこっか」


    大神「ああ…それと」



    大神「我1人をここに残していいのか…?」


    苗木「どういうこと?」


    霧切「ああ…大和田くんが死んでしまったものね」


    大神「そうだ。2人以上が見張る必要があるのではないか?」


    霧切「まあ…私は調べたし別にいいわ」


    苗木(自己中!)


    霧切「いきましょう、苗木くん」


    苗木「わかった…」




  76. 76 : : 2015/01/29(木) 19:32:59


    ~腐川の部屋~


    腐川「ふふふ、ふふふふふ」


    苗木「……うわ」


    苗木(十神クンの服を…抱きしめて笑ってる)


    苗木「それって…前の事件で十神クンが腐川さんの部屋に置いてったやつ?」


    腐川「そうよ…ふへへ」


    苗木「血ついてるけど…大丈夫なの?」


    腐川「すっかり乾いて模様の一部となったわ」


    霧切「…そろそろ本題へ移りましょう」


    苗木「そうだね。腐川さんは事件当時何をしてた?」


    腐川「えっと…既に食堂にいたわ」


    腐川「そ、そういえば…」


    苗木「どうしたの?」


    腐川「5時30分くらいかしら…?廊下で声がしたからのぞいてみたら…大和田と山田が言い合いをしてたの」


    苗木「大和田クンと山田クンが!?」


    霧切「なんの話をしていたかわかるかしら?」


    腐川「えっと…『ちぃたんを取ったのはお前だろ!』『違うでござる!』みたいなことを言ってたわ」


    苗木「ちぃたん…か」


    霧切「すっかりキャラが変わってしまったわね…大和田くん」
     

    腐川「本当よ気持ち悪い…。午前中だって『ちぃたんが喋った』とか言ってたのよ」


    苗木「それは…重傷だね」




    苗木「次はどこにいく?」


    霧切「大和田くんの部屋へ行ってみましょう」




    ~大和田の部屋~



    苗木(何度この部屋にきたことか…)


    霧切「…………」


    苗木「タンスの裏まで調べてどうしたの?」


    霧切「…やっぱりないわね」


    苗木「何が?」


    霧切「ちぃたんよ。大和田くんも山田くんも身につけていなかったし…。どこにあるのかしら?」


    苗木「事件に関係があるかな?」


    霧切「あると思うわ。…舞園さんが見つけてくれるといいんだけど」


    苗木「そうだね…」


    霧切「じゃあ、山田くんの部屋へ行きましょうか」



  77. 77 : : 2015/01/29(木) 21:12:03

    ~山田の部屋~


    苗木「あ、石丸クン」


    石丸「ここに来てみたはいいが何もないな!」


    苗木「ちぃたんを見なかった?」


    石丸「ちぃたんとは…不二咲くんのアレでいいのだな?」


    苗木「うん。もうちぃたんってことにするよ」


    石丸「この部屋にはなかったぞ」


    苗木「そっか…じゃあ事件当時石丸クンは何をしてた?」


    石丸「ボクは四階で競歩をしていたぞ!」


    苗木(なぜ!?)


    石丸「廊下は走ってはいけないからな。如何にして走らずに早く走れるか研究していたぞ!」


    苗木(ほんとこの人はなんなんだ…)


    石丸「そういえば…大神くんの後ろ姿をみたな!」


    苗木「え…?」


    霧切「それは何時頃かしら?」


    石丸「六時…過ぎくらいか?」


    苗木(大神さんは部屋にいたんじゃ…)




    霧切「……ここももういいかしら」


    苗木「舞園さんなかなかこないね…。セレスさんでも捜す?」


    霧切「そうね」


    石丸「セレスくんなら風呂場にいったぞ!」


    霧切「分かったわ」




    ~風呂場~



    セレス「あら、ごきげんよう」


    朝日奈「あ、2人もきたんだね」


    霧切「何か収穫はあったかしら?」


    セレス「一応…はじめの事件のことも踏まえて風呂場へきてみましたが、何もないようです」


    霧切「…今回は血の付いてるものがまったくといっていいくらい見つからないわね」


    苗木「確かに…」


    霧切「舞園さん…まだかしら?」


    舞園「そしてここで登場する舞園さんです」


    苗木「うわ!?」


    霧切「遅かったわね」


    舞園「すみません…ちょっと所用が入りまして」


    苗木(舞園さんの所用か…詳しく聞かなくていいや)


    苗木「何か事件に関係のありそうなものはあった?」


    舞園「まっっったくありません!」


    霧切「血のついたものも?」


    舞園「見あたりませんでした」


    霧切「ちぃたんは?」


    舞園「あれ、行方不明なんですか?」


    霧切「まあ…。いいわ、事件当時のアリバイを教えて」


    朝日奈「私は…確か苗木と話してる最中に意識がとんじゃって…気がついたら部屋にいたよ」


    苗木(そういば…)


    苗木「朝日奈さん…あの時話してた”あいつ”って?」


    朝日奈「?」


    朝日奈「ごめん、何話してたか忘れちゃった~」


    苗木「そっか…」


    苗木(でも…確かに江ノ島盾子といっていたよね)


    セレス「わたくしは…朝日奈さんとお茶を飲んだ後その場にそのままいましたわ」


    霧切「あのままずっとお茶をのんでいたの?」


    セレス「そうですよ。お茶は心を落ち着かせてくれますから」





    『捜査の時間は終了です!赤い扉の前に集まって下さい』





    苗木「ええ、もう!?」


    霧切「段々範囲が狭まってくるわね…」


    舞園「こんな広い学園なのにもったいないですね!」


    セレス「では…行きましょうか」


    朝日奈「うん…」





  78. 78 : : 2015/01/29(木) 22:20:28

    ~赤い扉の前~


    苗木(減ったなあ…) 


    モノクマ「人が少ないと集まるのが早いですね!」


    石丸「まったく…コロシアイなど無意味だというのに!」


    舞園「2人も殺すなんて大胆ですね!」


    セレス「ソロライブで1万人燃やした人のセリフではありませんね」  


    苗木(人数なんて知りたくなかった!)


    朝日奈「い、一万人…」


    モノクマ「ちょっと!コロシアイ以外の話で盛り上がらないで!」


    腐川「白夜さまに会うために…絶対クロを見つけてやるわ!」


    大神「…めずらしくやる気がでているな」




    苗木(大和田クン…)


    苗木(君は誰よりもキャラの転換がすごかった。悪い方向に)


    苗木(関わる羽目になったときは本気で困った)



    苗木(山田クン…)


    苗木(君は終始不快だった。このssを『このssは性的・グロテスクな描写があります』にしたのは君が原因だった)


    苗木(そんな2人を殺したクロは…この中にいる!)


  79. 79 : : 2015/01/29(木) 22:36:08
    シリアスシーンでも笑いを入れてくるあたり作者はセンスある
  80. 80 : : 2015/01/29(木) 22:57:12

    ~学級裁判 開 演~



    苗木(今回の事件…不思議な点は2つある)


    苗木(まず、凶器になりえるものがない。次に、2人同時に同じ部屋で死んでいた理由が分からない)


    苗木「2人は…どのようにして死んだんだろ?」


    朝日奈「相打ち…とか?」


    腐川「た、確かに…。あいつらには互いに殺し合う動機があるわ」


    苗木(それって…)


    ~閃きアナグラム~


    ぃ た ち ん


    苗木(いいの?こんなに余裕で…) 


    ち ぃ た ん


    苗木(やっぱこれだよね!)




    苗木「ちぃたんだ」


    朝日奈「ちぃたんがどうかしたの…?」


    苗木「うん。ちぃたんがどこかに行ってしまったらしくて…大和田クンが捜していたらしいんだ」


    苗木(捜す…?探す…?アレの分類はどっちなんだ!?)


    霧切「しかも…大和田くんは山田くんを疑っていたのよね」


    腐川「ええ、そうよ。でも山田は盗んでないっていってたし…どこにあるのかしら?」


    舞園「私が部屋中調べましたからね!あるなら誰かが身につけているんですよ!」


    舞園「てことで…全裸にでもなりますか?」


    朝日奈「む、無茶いわないで!」


    セレス「…相打ちだとしたら、やはり凶器の面で分からなくなりますわね」


    苗木(そうなんだよ…何よりも凶器なんだ)





    石丸「…こんな議論、無意味だ」


    苗木「え…?」


    石丸「凶器の論争など馬鹿げている!」


    霧切「何をいってるの?」


    石丸「つまりだな…今回の事件はコロシアイなどではないのだ」


    腐川「じゃ、じゃあ…何だというのよ!」


    石丸「今回の2人の死因は…」




    石丸「事故死だ!!」




  81. 81 : : 2015/01/30(金) 20:57:38

    苗木「事故死って…どうして?」


    石丸「君たちも見ただろう?」


    石丸「死体の近くに置かれたバナナの皮を!」


    苗木「!?」


    苗木(そんなもの…あったっけ?)


    石丸「つまり大和田くんと山田くんはバナナの皮を踏んで滑り互いにおでこをぶつけたのだ!」


    朝日奈「そ、そんなことなの!?」


    霧切「違うと思うわ」


    石丸「なに!?」


    霧切「大神さん…あなたは私達と会った後あの場を離れたかしら?」


    大神「……すまない、用を足しに行っていた」


    霧切「………」


    舞園「生理現象ですよ!」


    苗木(霧切さんが自分が調べさえすればいいみたいなことを言うから…)


    霧切「…私が悪いのかしら?」


    苗木(心を読まれた!?)


    石丸「では…誰かが捜査の間に置いたという事か?事故死であると見せかけるために!」


    霧切「おそらく」


    腐川「じゃ、じゃあ…結局なんにも分かっていないじゃない!」


    霧切「まあ…まずは怪しい人を責めるところから始めましょう」


    苗木「怪しい人?それって…」




    苗木「大神さん?」


    大神「………」


    朝日奈「ええ!?さくらちゃん!?」


    苗木「大神さん…君は事件当時部屋にいたといったよね?それっていつからいつまで?」


    大神「朝日奈と別れてから…7時頃までた」


    石丸「む?大神くんは事件後4階にいたじゃないか」


    朝日奈「!?」


    苗木「ねえ…そこはどうなの?大神さん」


    大神「…………」


    大神「気のせいではないか?」


    石丸「僕は見間違えないぞ!」


    舞園「もしかして大神さんは学園長室の前にいましたか?」


    石丸「ああ、そうだ!」


    苗木「あれ…?なんで舞園さん…」


    舞園「なるほど…理由はちょっと話せませんが誰かがそこに居たことは事実だと思います」


    苗木「理由いえないの?」


    舞園「まあ…はい」


    霧切「それに…大神さんがクロなら今回の事件の凶器が分かるわね」


    苗木「本当!?」


    霧切「大神さんほどの力の強さなら…」


    霧切「2人の頭をぶつけることくらい簡単なんじゃないかしら?」


    腐川「なるほど…2人の頭をつかんで…」


    霧切「ええ。それなら凶器はいらないわ」





    苗木(なるほど…大神さんがぶっちぎりで怪しい。でも…)


    苗木(こんなに単純でいいのか?)


    苗木(十神くんはあえて単純にすることで自分に目を向けさせないようにしていた)


    苗木(てことは…大神さんは誰かを庇ってる?)


    苗木(大神さんが庇うとしたら…朝日奈さん?)


  82. 82 : : 2015/01/30(金) 21:26:14


    苗木「大神さん…」


    朝日奈「ちょ、ちょっとまって!」


    苗木「!」


    朝日奈「実は私さくらちゃんと一緒にいたの!だから4階にはいってない!」


    苗木(朝日奈さんが庇いだした?これはどういうことなんだろう)


    霧切「あなたが嘘をついたというの?」


    朝日奈「う、うん。本当はすぐに意識を取り戻してお話ししてたの!」


    セレス「どうして嘘をついたのですか?」


    朝日奈「そ、それは…」


    大神「もうよい」


    朝日奈「え…」


    大神「もうよいのだ、朝日奈よ」


    苗木(じゃあ…やっぱり?)


    苗木「大神さんが…クロなの?」


    大神「……そうだ」


    腐川「こんなにあっさり認めていいの!?」


    セレス「誰かを庇っているのではないのですか?」


    大神「誰も庇ってなどいない」


    苗木「じゃあ…なんでそんなあっさり…」


    大神「………」


    朝日奈「や、やっぱり誰かに言わされてるんだよ!」


    石丸「しかし…誰が?」


    朝日奈「む、むしろ私だよ!犯人は私だよ!」


    大神「朝日奈…よいのだ。ぬしも感じているのだろう」


    朝日奈「そんな…う、嘘だ…」


    苗木「大神さん…理由を教えて。ボクもあっさり認める訳にはいかない。釈放がかかっているからね」


    大神「……そうだな」




    大神「我は…自分を死ぬべき存在だと思っている」


    朝日奈「え…?」


    大神「罪のない人を…大勢殺めてしまった」


    大神「思い人を殺された…はらいせで」


    苗木「そんな…」


    大神「我は罰せられて当然の人間だ。死刑になる覚悟は元々あった」


    セレス「では…なぜまた人を殺したのですか?」


    大神「それは…」チラ


    苗木(大神さんは朝日奈さんを見つめる)


    大神「どうしても…釈放してやりたい人物がいた」


    朝日奈「!」


    大神「自己満足でしかないことは分かっている」


    朝日奈「ちょっとまってよ…」


    大神「そやつは…まだやり直せる。心の底から絶望したことがない人間だ」


    朝日奈「いや…いや…」


    大神「そやつといる間は心が洗われるようだった。我もまだ人間であるような感覚がした」


    朝日奈「………」


    大神「だから…危険な思想と力を持つ大和田と、そやつにいつも淫らな発言をする山田を…殺した」


    大神「本当はセレスも殺そうと考えた」


    セレス「まあ」


    大神「だが…2人までしか殺せないルールだ」


    腐川「ど、どうせ死ぬ覚悟があるんなら何人殺しても良かったんじゃないの?」


    霧切「おそらく…大神さんは私達に罪を指摘してほしかったんでしょう」


    舞園「そして死刑を受けることで罪を贖おうとしたのですね!」


    苗木「だから…わざと簡単な犯行にした」


    大神「ああ。だから苗木…しっかりと我を指摘してくれ」


    苗木「…分かったよ」



  83. 83 : : 2015/01/30(金) 22:18:49

    ~クライマックス推理~


    苗木「まず、クロは大和田クンからちぃたんを盗んだ」


    苗木「そして大和田クンと山田クンが言い合いをしてるときにこう言ったんじゃないかな?」


    苗木「『ちぃたんのある場所を知っている。ついてこい』ってね」


    苗木「それで2人が物理室に来たとき…2人の頭を掴んでそのまま思いっきり互いのおでこをぶつけた」


    苗木(すごい補完しちゃったけどあってるよね?)


    苗木「あんな身体が大きい2人を同時に殺すことができるクロは…」


    苗木「大神さん、君しかいない!」







    モノクマ「なんか…つまんなかったね~」


    モノクマ「では、投票しちゃってください!」



    大神 大神 大神



    モノクマ「はいはい、正解ですよーっと」


    朝日奈「さ、さくらちゃん…」


    大神「朝日奈よ…すまない」


    朝日奈「わ、私…さくらちゃんがいなかったら…」


    大神「……朝日奈よ、きいてくれ」


    大神「我は…はじめお主を利用しようと考えていた」


    朝日奈「!」


    大神「うまくつけ込み…隙があれば殺すつもりだった」


    朝日奈「………」


    大神「しかし、ぬしと話すうちに…そんな自分の愚かさに気づかされた。ぬしは我に汚れない愛情を注いでくれた」


    大神「そんなぬしだから…助けてやりたかった」


    朝日奈「う…ば、ばか………ひっ」


    モノクマ「なんか感動っぽくなってるけど死刑執行に移っちゃだめ?」


    大神「よい、…いやあともう一つ」


    苗木(そう言って大神さんはスカートの中から何かを取り出す)


    朝日奈「それは…?」


    大神「ちぃたんだ」


    苗木(どこに隠してたの!?)


    大神「一応…持っていてくれ」


    朝日奈「わかったよ…気持ち悪いけど、持ってる!」


    苗木(いや捨てようよ!)





    大神「では…行くとしよう」


    モノクマ「よしきた!」


    大神「朝日奈よ…我のことは引きずるな。我は化けてでるようなことはしない」


    朝日奈「うん…うん…」


    大神「悠太も…根はいいやつだろう。ただ誰かに乗せられ罪を犯してしまっただけだ」


    大神「我も…”奴”に会わなければ未来は変わっていたかもしれぬな」


    苗木(奴…?)


    苗木「大神さん、奴って…」


    モノクマ「はいは~い!これ以上引き延ばすな!」


    モノクマ「ボタンおしちゃいま~す!」ポチ



    大神さんがクロに決まりました


    死刑を執行します



  84. 84 : : 2015/01/31(土) 07:49:34


    ワー ワー


    賑わうコロシアムに四つの影が。


    1人は大神さくら


    1人(?)は赤い布を手に持ったモノクマ


    そして



    2体の闘牛。



    闘牛は大神さんに詰め寄るが、モノクマがすかさず進路を変える。


    何度も、何度も、何度も詰め寄っては避けていく。


    大神「???」



    このまま何も起こらないと思ったとき



    突如、大神さんの手足に鎖がまかれる。


    その鎖の先は…


    2体の闘牛。



    モノクマの合図で2体の闘牛はそれぞれ別の方向へ走る。


    その力に耐えきれなくなった大神さんの身体は…



    真っ二つに裂けた。





    ワー ワー



  85. 85 : : 2015/01/31(土) 08:03:00


    苗木「な…」


    モノクマ「つまんない事件だったからね~」


    モノクマ「今回は大胆にやってみました!」


    朝日奈「………」


    苗木(朝日奈さん…だけじゃない。みんな…言葉が出てこない。あまりの光景に…)


    腐川「み、みなくてよかったけど…お、音が…」


    苗木(確か…昔の拷問だっけ?あれトラウマなんだよ…)



    石丸「なあ…やはりコロシアイなんてするべきじゃない」


    苗木「………」


    石丸「このまま…ここに居るのではだめなのか!?」


    苗木(ボクは…ずっとコロシアイが起きても気にしないというスタンスだった)


    苗木(だけど…それは正しいのかな?)


    霧切「無理…でしょうね」


    石丸「ぐっ…」



    朝日奈「………」


    苗木「大丈夫?」


    朝日奈「私…どうしたら…」


    霧切「生きなさい。彼女の意志を背負って」


    朝日奈「うん…うん…」


    苗木「ボク達も支えるからさ」


    朝日奈「ありがと…」


    舞園「この舞園さんが直々に支えてあげますよ!」


    石丸「僕も出来る限りのことはしよう!」


    ちぃたん「僕も!」


    朝日奈「みんな…」




    苗木「ん?」








    苗木「ん?」



    残り人数 7人


    3章 終わり


  86. 86 : : 2015/01/31(土) 13:49:39
    あれ?ちぃたん?
  87. 87 : : 2015/01/31(土) 15:00:02
    ちぃたんってやっぱり、男の勲章だよな・・・
  88. 88 : : 2015/01/31(土) 16:04:00

    ~モノクマ劇場~


    モノクマ「最近ブラウザの調子が悪いんだ」


    モノクマ「強制終了を繰り返すんだよ」


    モノクマ「何度かssを投稿する前に強制終了して…ボクの努力がすべて水の泡になるんだ」


    モノクマ「いや~これは経験値沢山ためたのにセーブする前に電源が切れた時と同じ感覚だね!」


    モノクマ「以上、ちょっとした嘆きでした」


    モノクマ「あ、コメントありがと!」


    モノクマ「男の勲章って言葉気に入ったよ!そうだよ、ちぃたんは男の勲章だよ!」


  89. 89 : : 2015/01/31(土) 16:25:11


    4章


    苗木「い、今…ちぃたんがしゃべった?」


    朝日奈「あ…た、確かに」


    ちぃたん「あ、挨拶がまだだったね!」


    腐川「ひぃ!?」


    苗木(なんで…話してるんだ。なんで…顔がついてるんだ)


    苗木(不二咲さんの…アレに!!)


    ちぃたん「僕はご主人タマが作った人工知能だよ!今までどうりちぃたんって呼んでね!」


    腐川「人工知能…?なんで不二咲の身体にそんなものがついてるのよ」


    ちぃたん「ご主人タマがね、肉体を内部から強化するために身体に機械を埋めこんだんだ」


    苗木(君がご主人”タマ”って言うとなんか…ちょっと…悪い方向に連想が…)


    セレス「そんなこと…可能なのですか?」


    ちぃたん「うーん…流石の僕でも身体の器官を調整するのは無理だったよ」


    舞園「おもしろいですね!普段は何をしていたのですか?」


    ちぃたん「僕は高性能だからね!電波をジャックして情報を探ったりしていたよ」


    苗木「こんなにすごいもの…なんでそこに埋め込んだの?」


    ちぃたん「えへへ…まあ文字どうり”息子”って感じでさ」


    舞園「ぷぷ…っ、さ、最高です!あはは!」


    苗木(いや最低だよ…)


    セレス「ちょっとお待ちください。今あなた電波をジャックできるとおっしゃいましたよね?」


    ちぃたん「うん!監獄にいる間は抜け道がないかずっと探ってたよ」


    セレス「では…この学園のことも分かるということでよろしいですか?」


    ちぃたん「うん!ここに来てからずっと調べていたよ。だから中々出て来れなかったんだ~」


    苗木「!!」


    苗木(もしかして…この子に聞けば、この学園に何があったかが分かるかも?)


    舞園「なるほど…ではここで話すのもなんですし、風呂場にでも行きませんか?」


    霧切「モノクマの目が届かないところで話をきくということ?」


    舞園「まあ…一応です」


    モノクマ「ええ~!?ボクも気になるな~」


    舞園「ではあなたの思惑を教えてください!なんで私達にこんなことさせているのですか?」


    モノクマ「え~?善意でやってるんだよ?君たちに生き延びる機会を与えるためにさ!」


    霧切「そうかしら?愉快犯にも見えるけど?」


    苗木(本当に…モノクマは何を考えているんだろ?コロシアイをさせてはいるけど一度も煽ったりしたことはないし…)


    モノクマ「まあとりあえずちぃたんの話はボクも聞くから!ここで話して!」


    苗木「どうする?」


    霧切「…いいんじゃないかしら」


    苗木「わかった。じゃあちぃたん、君が調べたことを教えて」


    ちぃたん「はーい」



  90. 90 : : 2015/01/31(土) 17:56:37
    くっそwwww不覚にもwwww
  91. 91 : : 2015/01/31(土) 19:26:07

    ちぃたん「あーでも…電波に制限がかかっててさ、あまり期待はしないでね」


    苗木「うん、大丈夫」

     
    ちぃたん「まず…今ここに集まっている人以外にも生命反応があるね」


    苗木「それって…電波でわかるの?」


    ちぃたん「温度の変化とかを感じ取ってるんだよ」


    苗木(不二咲さん…この技術をもっと世界に貢献するべきだったと思うんだ)


    舞園「その生命反応はどこから感じますか?」


    ちぃたん「4階の…情報処理室辺りかな?」


    朝日奈「そ、それって…」


    苗木「うん。モノクマを操ってる人だろうね」


    モノクマ「ぼ、ぼくを操ってる人なんていないよ!モノクマはモノクマだよ!」


    腐川「今更どうでもいいわよそんなこと…」


    セレス「別に…そのモノクマを操ってる人を捕まえても出られる訳ではないのでしょう?」


    石丸「そうだな…ならその人のことはどうでもいい!」


    モノクマ「どうでもいいって…」ショボーン




    ちぃたん「えーっと次は…この監視カメラのことね」


    苗木「何かあるの?」


    ちぃたん「この監視カメラは情報処理室ですべて見られるみたいなんだけど…」


    ちぃたん「どうやら公共の電波にも流されてるみたいなんだ」


    苗木「ええ!?」


    朝日奈「あれって…私達の部屋にもあるよね!?」


    腐川「な、ななな何見せてんのよ!?」


    モノクマ「黙秘権を行使します!」


    腐川「こいつ…!」


    石丸「公共の…電波に?」ワナワナ


    苗木「大丈夫?」


    石丸「じゃ、じゃあ…今日僕が競歩をしながら監視カメラに129通りのキメ顔をしていったのも見られてたのか!」


    苗木(多いな!)


    石丸「恥ずかしい…!折り返し地点ごとにやっていた!」


    舞園「わ、私も…朝起きたら毎日必ずカメラに向かって意味深な一言を言って『はは、これを見てる奴はこの言葉の意味を考えているんだろうな。意味もないのに』」


    舞園「とか考えてました…。みんなに見られちゃったんですねはずかしー!!」


    モノクマ「え、アレ意味なかったの…?」


    苗木(まあこの変態ワールドはおいておいて…)


    苗木(一体…何のために?)




  92. 92 : : 2015/01/31(土) 19:51:53

    ちぃたん「あと…外のことを探ろうとしたんだけど何も分からなかったの」


    苗木「え?」


    ちぃたん「わざと見れないようにしてるというか…何もない?みたいな感じかな」


    苗木(外は…一体どうなってるんだ?)


    セレス「この学園は玄関ホール以外に出口はありますか?」


    ちぃたん「うーん…学園の裏の方に宅配ようの扉?っぽいのがあるけど…」


    ちぃたん「君たちの行動範囲ではいけない所みたいだよ」


    苗木(そこからボクたちの食料とかを調達するんだね)


    セレス「では実質出口は玄関ホールしかないと言うことですね」


    舞園「じゃあこの学校の実体は分かりますか?いつから生徒がいなくなったか…など」


    ちぃたん「ちょっとまってね…」



    ちぃたん「ああ…3年前に閉校したみたい。入学リストがそこで途切れてる」


    苗木(やっぱり…三年前に)


    朝日奈「な、なんで?」


    ちぃたん「うーん…ブロックがかけられててこれ以上は…あ、ちょっとまって!」


    ちぃたん「なんだろ…これ?」


    苗木「何かあったの!?」


    ちぃたん「今このコロシアイ囚人生活において特殊なプログラムがなされてるんだけど…」


    石丸「特殊なプログラム?」


    ちぃたん「うん。モノクマをどこからも出せるようにしたり…朝や夜のアナウンスを鳴らしたり…」


    ちぃたん「そのプログラムが、一年前にも為されたみたいなんだ」


    苗木(てことは…このコロシアイ囚人生活が一年前にも?)


    苗木「もっと詳しくわかる?」


    ちぃたん「えーっと……どうやら閉校してから誰かが住んでたみたいだね。17人くらい?」


    腐川「ここに…?」


    ちぃたん「3年前から1年前。リストがあるけど…そこはブロックされてる」


    苗木「そっか…」


    苗木(前のコロシアイ囚人生活と期間が被ってる?)


    ちぃたん「これ以上は有効な情報はないかな?」


    霧切「十分よ、ありがとう」



  93. 93 : : 2015/01/31(土) 21:42:46

    苗木「じゃあ…ちぃたんをこれからどうする?」


    舞園「置き場所ってことですね!」


    苗木「食堂…は色々な意味でだめだし…」


    朝日奈「誰かの部屋は?1人だとかわいそうだよ」


    腐川「こ、こいつに感情なんてあるの?」


    石丸「しかしこんなにも表情豊かなんだ!似たような感情はある!」


    ちぃたん「ホルマリン漬けにされてるのに声が出てることにつっこんだらだめだよ」


    朝日奈「じゃあ…夜、部屋に1人だったら寂しいよね」


    ちぃたん「うん…僕はどんな時もご主人タマと一緒にいたから」


    ちぃたん「まあ文字どうり…一心同体って感じかな!」


    苗木「じゃあ朝日奈さんの部屋に置こっか」 


    朝日奈「うーん…」


    苗木(あれだけ言っといて悩むの!?)


    霧切「苗木くん…ちゃんと考えてあげて。ちぃたんは一応男の子なのよ」 


    苗木(アレはそういう分類ができるのか)


    セレス「では、男性の方といったら…」




    セレス「あら、苗木くんと石丸くんしかいませんね」ニコ


    苗木(2択!?)


    舞園「確かに…だいぶ減ってしまいましたしね」


    石丸「今回の事件で巨体な人が全員いなくなったから余計にな」


    舞園「苗木くん!石丸くんが死んじゃったらハーレムですね!」


    苗木(こんなハーレムいやだ!)


    石丸「きみ!不謹慎だぞ!」


    舞園「冗談ですよ!石丸くんがいなくなったらノリが合う人がいなくなりますし」


    石丸「嬉しいことを言ってくれるな!絵に描いた?」


    舞園「カエル!」


    石丸「その心は?」


    舞園「餅が膨らみとカエルの頬の膨らみを見事に表現した舞園クオリティです!」


    石丸「う~ん、72点!」


    苗木(割と高い!けど微妙!)


    石丸「まあとにかく…じゃんけんをしよう苗木くん!」


    苗木「え、今のどこからのとにかく?」


    石丸「ちぃたんの引き取り先にきまってるじゃないか!」


    苗木「あ、そっか…」


    石丸「じゃーんけーん…」


    苗木(ちぃたんには悪いけど…アレを部屋に置くなんて考えられない)


    苗木(だって公共の電波に流れてるんだよね?そんな光景こまる達に見られたくないよ!)


    苗木(今でもこれ絶対シュールな光景だよ!)


    苗木「ぽん!!」











    ちぃたん「苗木くん、これからよろしくね!」 


    苗木(ですよね~)


    モノクマ「じゃあお前らそろそろ戻れー!」


    腐川「はあ…疲れたわ」


    セレス「お茶が飲みたいです」


    苗木(みんなはぞろぞろと帰って行く)


    苗木「あれ?霧切さんは戻らないの?」


    霧切「ああ…考え事をしていたわ」


    苗木「この学園のこと?」


    霧切「まあね」


    苗木「今まで学園のことは考えなかったからな…今日は妙に疲れちゃったよ」


    霧切「…ふふ」


    苗木「おかしいかな?」


    霧切「いいえ。私…苗木くんは頼りにしてるから」


    苗木「え?…あ、ありがと」


    霧切「うん…だから」ギュ


    苗木「あ…」


    苗木(霧切さんは…ボクの手を優しく握る)


    霧切「元気だして。今日はゆっくり休んでね」


    苗木「霧切さん…」


    苗木(なんだか…とても暖かい)


    苗木(すごく落ち着く…不思議なくらいに)


    苗木(いやでもちょっとまて。この手袋は…)


    苗木(…大和田クンと山田クンの血が」


    霧切「苗木くん…思ったことが口にでてるわよ」


    苗木「あ、ご、ごめん!」


    霧切「まあ…私も無神経で悪かったわ。でも安心して、毎日ちゃんと洗ってるから」


    苗木(そういって霧切さんは部屋へと戻った)




    苗木「ふふ…ちょっと意地になってる霧切さんおもしろかったな」


    舞園「そして霧切さんがギュっと握ったときに苗木くんの苗木クンを握ったと勘違いした人は何人いますか?」


    苗木(台無しだよ!!)



  94. 94 : : 2015/02/01(日) 00:44:33
    やべぇw面白いww
    白夜様がどうなったのか気になる
  95. 95 : : 2015/02/01(日) 08:34:40

    次の日


    ~朝ご飯~


    石丸「おはよう、みんな!」


    苗木「あー…おはよう」


    石丸「む、腐川くんが来ていないな」


    朝日奈「大丈夫かな~?」


    石丸「みんなが揃わないとできないのだが…」


    苗木「?」


    舞園「あ、きましたよ!」


    腐川「…ゲヘヘ」


    苗木(すごいご満悦!?)


    石丸「腐川くん!遅いぞ!」


    腐川「あ、あらごめんなさい…ゲヘヘ」


    朝日奈「…どうしたの?」


    腐川「え~ひ・み・つ」


    セレス「おかしなモノでも食したのでしょうか?」


    モノクマ「ちょっと腐川さん!!」


    腐川「な、なによ…」


    モノクマ「監視カメラの前でキス顔したりするのやめてくれないかな!?」


    苗木「!?」


    朝日奈「な、なんでそんなこと…」


    腐川「だ、だだだだって…考えてもみなさいよ!この電波は公共に流れているのよ!」


    苗木「それならキス顔なんて恥ずかしいんじゃ…」


    腐川「いいえ!あたしは白夜さまに向けてるんだから!」


    苗木「え…」


    腐川「これからは毎時間愛の言葉を述べるわ…ふへへ…2人の愛は離れてても繋がってるもの…」


    モノクマ「やめてよ!不快だよ!!」


    腐川「い、いいじゃない!石丸のやつは許容したんだから!」


    モノクマ「君の場合は不快なんだよ!…ああもう!折角だし教えちゃう!」


    モノクマ「公共の電波に流れてるとかいってたけど…特定の場所にしか流れていないんだよ!」


    苗木(え…?)


    腐川「じゃ、じゃあ…あたしのキス顔は無駄だったということ!?」


    モノクマ「そうなるね~」


    舞園「じゃあ…私が今日『舞園体操第一』をしたのも無意味だったんですね!」


    苗木(君は懲りないな!)


    モノクマ「あれつっこみ所満載すぎたよ!なんで朝の体操にバク中いれるの!?」


    苗木(子供とお年寄りに優しくない!)


    セレス「…モノクマ」


    モノクマ「え、なに?」


    セレス「この様子は…どこに宛てたものなのですか?」


    モノクマ「…………」


    モノクマ「あ、ボク朝食まだだった~」ピューン


    セレス「…逃げましたわね」


    石丸「まあ…全員揃ったところで」



    石丸「今からお互いのことを知り合おうじゃないか!」


    苗木「え?」



  96. 96 : : 2015/02/01(日) 10:13:43

    腐川「な、なんのためにこいつらの事なんて分からなきゃいけないのよ…」


    石丸「コロシアイを起こさないためだ!」


    舞園「なるほど、お互いを知ることで殺しに躊躇いを持たせようとするわけですね!」


    石丸「ああ、そうだ!」


    セレス「…わたくしは反対です」


    石丸「なに!?」


    セレス「わたくしは…永遠にこの場所にいるなんて嫌です。ですから、コロシアイが起こっていただかなければ困ります」


    石丸「まだそう言うやつがいたか!」


    セレス「あら、わたくしだけですか?ねえ、苗木くん、腐川さん、朝日奈さん」


    苗木「……っ」


    セレス「苗木くんは…彼女を殺した真犯人を見つけるためにもでなくてはなりませんでしょう?」


    苗木「………」


    セレス「腐川さんは十神くんに会いたいでしょう?」


    腐川「う…そ、そりゃそうだけど…」


    セレス「朝日奈さんも…大神さんの気持ちを踏みにじるのですか?」


    朝日奈「さくらちゃん…」


    セレス「…分かりましたか?みなさん…出たいのです。犯罪者の素性なんて知りたくはないのです」


    石丸「…君は、この短い間に彼らに愛着が湧いたりはしなかったのか?」


    セレス「はい、まったく」


    石丸「…殺せるのか?」


    セレス「ヤろうと思えば」


    石丸「…君たちもか?」


    腐川「う…」


    苗木「………」


    腐川「あ、あたしは…殺しはしないわ。愛着うんぬんは別として」


    苗木「ボクは…」


    苗木(ボクは…どうなんだ?殺しはしないけど…愛着?彼らに、愛着?)


    苗木(確かに…最初は怖かった。誰とも関わりたくなかった。でも…)


    苗木「殺せ…ないよ」


    苗木「死んでほしくも…ない」


    苗木(みんなと過ごすうちに…彼らの人間性が見えてきて…)


    セレス「では…一生ここにいると?」


    苗木「……」


    セレス「…はあ。とんだあまちゃんでしたね」


    霧切「じゃあ…さっさと殺しなさいよ」


    セレス「…あ”?」


    霧切「待ってないで…殺しなさいよ」


    セレス「んなことしたら真っ先に疑われるに決まってんだろおが!!」


    朝日奈「ひっ…」


    セレス「はあ…はあ…」


    セレス「申し訳ありません、取り乱してしまいました。部屋に戻らせていただきます」ニコ


    石丸「………」


    石丸「……結果的に、仲を悪くしてしまった」


    霧切「あなたは悪くないわ」


    苗木「………」


    朝日奈「………」


    腐川「………」


    霧切「あなたた達も…よく考えて。自分の犯した罪を。世に放たれて良いのかを」


    朝日奈「そう…だね」


    腐川「あ、あたしは…」


    苗木「でも…ボクは無罪だ」


    霧切「ええ、そうよ」


    苗木「君もなんだろ!?出たいとはおもわないの!?罪もないのに!!」


    霧切「………」


    苗木「もう…わからないよ、何もかも」


    霧切「…こう考えてみて」


    苗木「え…?」


    霧切「これは今…誰かに見られている。だから…あなたがここで、この生活で自分の無罪を証明するの」


    苗木「……!」


    霧切「普段の行動もしかり…それに、あなたには時間がある。彼女が死んだ事件を思い出し、真犯人を考えてみるのもいいわ」


    霧切「そうすれば…あなたは釈放されるかもしれない」


    苗木「…そうだね」


    苗木「最近後ろ向きな発言ばかりしてたから…本来の自分を見失いかけてたよ」


    霧切「…ふふ」


    苗木「そうだね…ボクにできることはまだまだある。彼女のためにも」


    石丸「うむ、いい瞳になったな!」


    舞園「ではいい感じになったところで…お互いを知ろうの会、開催しますか?」


    朝日奈「…うん。なんだかみんなのこともっと知りたいって思うようになっちゃった」


    腐川「…一応聞いて上げるわ」


    石丸「では決まりだな!」





    モノクマ「あの~」


    石丸「なんだ?」


    モノクマ「お仕事の方…忘れないでね」


    苗木(忘れてたー!)


  97. 97 : : 2015/02/01(日) 12:04:08

    ~音楽室~


    モノクマ「はい、では君たちには楽器を磨いてもらいます!」


    苗木(石丸クンとセレスさんの3人で!?気まずい!)


    モノクマ「人数が減ったからね~。少人数でやってもらうよ!」


    セレス「………」


    石丸「………」


    苗木(ああ、嫌だな…この空気)


    セレス「…………」


    石丸「……なあ」


    セレス「………」


    石丸「爪切りはあれ以上の進化を遂げると思うか?」


    苗木「え!?」


    石丸「自動にするにしても…人によって形は違うから難しいだろうし…」


    苗木「ちょっとまって、さっきから黙ってたのって…そのこと考えてたの?」


    石丸「む?他に考えることがあるのか?」


    セレス「はあ……呆れましたわ」


    石丸「君は進化の可能性を諦めていないのか!」


    セレス「…もうよろしいです」


    石丸「なに!?早速諦めただと!?」


    セレス「本当に…あなたが人を殺した理由が分かりません」


    石丸「気になるのか?」


    セレス「まあ…」


    石丸「では…僕に感心を持ち始めたということだな?」ニヤ


    セレス「べ、別にそういうのではありません!ただ…エンタメ的な感じで…その…」


    石丸「では、午後から暴露大会としようじゃないか!君も強制参加だ!」


    セレス「そ、そんな勝手に…!それに…あんなこと言った手前…」


    石丸「構わない!それに…僕も君に聞きたいことがある」


    セレス「な…なんでしょう」


    石丸「まあ…午後にな」


    苗木(石丸クンの聞きたいこと…?)





    ~午後 武道場~



    苗木(ここでやるんだね…)


    腐川「なによ…あんたも結局来たのね」


    セレス「…石丸クンがわたくしに聞きたいことがあるそうなので」


    舞園「きゃ~楽しみです!みなさんどんな黒歴史を暴露するんでしょう!」


    苗木(これってそういう集まりなの!?)


    朝日奈「ドーナツ持ってきたよ!」


    霧切「ジュースもあるわ」


    苗木(なんだか…大学生の集まりみたいだな)クス


    舞園「ああ!クラッカーをもってくるべきでした!」


    苗木(小学生混ざってた)


    石丸「では…第一回囚人の交流会を開催する!」


    苗木(結局何会なのか分からないけど…今は、少し楽しんでみようかな)

  98. 98 : : 2015/02/01(日) 12:54:53

    苗木「あ、そうだ。ちぃたん連れてきたけど休んでるみたい」


    舞園「萎え萎えモードですね!」





    石丸「では、僕のことから話そうか!石丸清多夏。3年前に死刑囚となった」


    苗木「確か…叔父の議席を確保するため!とかいって有名議員を数名殺したんだよね?」


    石丸「そうだ」


    苗木(そう言えば…舞園さんも大神さんも朝日奈さんの弟も…”誰か”に唆されたと言っていた)


    苗木(もしかして…石丸クンも?)


    苗木「ねえ…石丸クンは誰かに唆されて殺したの?」


    石丸「いや?自分の意志だが…」


    苗木(うん、こっちの方が問題だ)


    朝日奈「なんとも思わなかったの…?」


    石丸「ああ。叔父さんには世話になっているからな。お年玉もくれるし…」


    腐川「それだけで…殺したの?」


    石丸「まあ…それだけではない。僕が殺したのはクズな議員だ」


    苗木「クズな議員…?」


    石丸「ああ。横領を繰り返す…害虫だ」


    腐川「正義感…ってやつかしら?」


    石丸「まあ…そんな感じだ!それに…ボクの祖父も最低な議員だった」


    舞園「むしろ総理大臣ですよね!」

     
    苗木「ええ!?そうだったの!?」


    石丸「あいつは勝手に死んだが…クズの存在は周りにまで影響を及ぼす。まあ…」


    石丸「そのクズを殺した僕も犯罪者というクズになってしまったがな!」ハハ


    石丸「だからクズはクズらしく囚人として暮らそう!それが僕の考えだ!」


    苗木(だめだ…石丸クンは知る度に異常さがます)


    石丸「だが…」


    石丸「警察の…父には悪いことをした」


    苗木(めずらしく…悲しそうな顔を)


    石丸「おそらく…辞めさせられてるだろう。だから…」




    石丸「セレスくん!髪の増やし方を教えてくれ!」


    セレス「は?」


    石丸「父は年々生え際が後退して困っていた!君のその髪の量はどうなってる!?」


    セレス「すみません…聞きたかったこととは…それですか?」


    石丸「そうだ!」


    セレス「……はあ」


    セレス「技術の力を使えば…とだけ言っておきます」


    苗木(育毛かな…?)




    朝日奈「えーっと…私の説明はカットしてもいいかな?」


    苗木「うん…もっかい言うとかめんどくさいもんね」


    朝日奈「詳しくは第3章を見てね!」


    舞園「じゃあプライベートな質問にいきましょう!朝日奈さんは水泳が得意らしいですね?」


    朝日奈「うん!大好き!」


    舞園「全国の記録を何度も塗り替えたとか!」


    朝日奈「うんうん!楽しかったな~」


    舞園「では…どうして希望ヶ峰学園に呼ばれなかったのでしょう?」


    朝日奈「実はね…蹴ったんだ。入学を」


    苗木「え…?」


    朝日奈「ちょっと家で揉め事が起きててね…借金とか…うん」


    苗木(そんな…ことが?)


    朝日奈「まあ…大変だったけど楽しく生きていたよ。仲良く…うん…仲良く…」


    朝日奈「ご、ごめん…もういいかな?」


    苗木「十分だよ!ほら、ドーナツ」


    朝日奈「ありがとう…」


    苗木(前よりかは…精神が安定してきたみたいだね)


  99. 99 : : 2015/02/01(日) 18:12:22

    舞園「では次腐川さん行ってみましょー!」


    腐川「あ、あたしに言えることはないわね…」


    舞園「あー…別人格の方が殺っちゃいますからね!ってことで呼び出しましょう!」


    腐川「ま、またハサミで手を刺さなきゃだめなの!?」


    苗木「あれ?前ノリノリで刺してなかった?」


    腐川「あの時はそういうシナリオだったのよ!白夜さまに命令されたから!」


    石丸「では仕方ない!それ!」ビチャ


    苗木(石丸クンは例の護身用包丁を取り出し自分の手の甲に刺す)


    腐川「ひぃ!?」バタ


    石丸「しまった…僕の純白の服に血が…」


    苗木(自分より服の方が大切なの!?)


    腐川「…………」




    ジェノ「あっら~!お久しぶりじゃな~い?」


    ジェノ「チャプター丸ごと1個出ねえとか使い捨てキャラじゃねえか!ゲラゲラゲラ」


    朝日奈「わ、私…この人苦手かも」


    苗木「うん、ボクも…」


    ジェノ「あっら~ん!酷いじゃない!で、なんで呼び出した感じ?」


    石丸「交流会をしているのだ!君のことを教えてくれ!」


    舞園「じゃあ動機からいきましょう!どうして人を殺すんですか?」


    ジェノ「それ聞いちゃう?それはね…愛ゆえよ!」


    苗木「愛…?」


    ジェノ「そう!好きな人ができるとどうしても殺したくなるのん!そういう星のもとで生まれたのよ!」


    苗木(理解不能だ…)

     
    霧切「あなたはいつ捕まったの?」


    ジェノ「う~ん…3年と2ヶ月前くらいかしら?」


    石丸「僕より早く捕まったんだな!」


    ジェノ「サツから逃げてたらパン屋の店員がパン粉ぶちまけて…そのままくしゃみをして冬子に変わって捕まっちゃった☆」


    苗木「そういえば…テレビでは狂気的な人って報道されてたけど、二重人格については聞かなかったな…」


    ジェノ「あ~それはね、冬子がサツに追求されるのが怖かったから捕まったばかりの頃は何度も血を流して交代してたってわけ!」


    ジェノ「まあそのうちそれも無くなったけど…看守は大人しくなったからいいや!って感じだったわ!」


    ジェノ「は~い、じゃあ次いってみよー!舞園ちゅあん!」


    舞園「私ですか?」


    ジェノ「そうよ~当時すんごい騒がれてたんだから!ほらライブのやつ!」


    舞園「えーっと…ライブ会場でマンモスを乗り回したんでしたっけ?」


    苗木(いろいろとおかしい)


    ジェノ「違うわよ~!ほら、薬飲ませて火つけたやつよ!」


    舞園「ああ、そうでした!」


    ジェノ「アタシ動機が知りたいな~!あんな清純派アイドルがこんなことしたんだもん!」


    舞園「………」


    苗木(確か…この世がツマラナくなったとか?あれ、でもあれって結局作り話?)


    舞園「えーっと…火力発電の一環ですかね?」


    苗木(予想外!)


    ジェノ「ゲラゲラゲラ!あんたぶっとび過ぎ!最高!」


    苗木(これが本当の理由?それともこれも作り話?)


    苗木(分からない…分からないよ舞園さん)




    ちぃたん「ん…」


    朝日奈「あ、ちぃたんの目がさめたよ!」


    ちぃたん「えへへ~おはよう」


    ジェノ「え、何これ。何これ?しゃべってる?てか顔!?」


    ちぃたん「あ、ジェノサイダーさんは初めてだね。人工知能のちぃたんです」


    ジェノ「おっもしろー!前の章でも出たかったぜ!ゲラゲラゲラ」


    舞園「では…ちぃたんも起きたことですし、不二咲さんのことでも聞きますか?」


    ちぃたん「いいよ~」


    苗木「っていっても…不二咲さんが人体実験をする理由はもう聞いちゃったしね…」


    霧切「じゃあいつ捕まったのかしら?」


    ちぃたん「大体一年前かな…」


    苗木(ボクと朝日奈さんと同じくらいか…?)


    霧切「どうして捕まったの?秘密裏にやってたんでしょ?」


    ちぃたん「うん…でも”ある人”にばれちゃって。その人を殺そうとしたら返り討ちにあって警察にばれちゃったんだ」


    苗木「!!」


    苗木「ねえ、それ…誰か分かる?」


    ちぃたん「ごめん…流石に人前で僕をさらさないからさ。姿までみてないんだ」


    苗木「まあ…そりゃそうだよね」


    ちぃたん「でも…女の人だったな。『お前を死刑囚にしたい。出頭しろ』とか言ってたよ」


    朝日奈「死刑囚にしたい…って、何か恨みでもあったのかな?」


    ちぃたん「うーん…分からないや。でもどうしてばれちゃったんだろ?」


    舞園「まあ…次、いきましょー!」


    苗木(まさかの興味なし!?)


  100. 100 : : 2015/02/01(日) 19:46:05

    舞園「セレスさん、お願いします」


    セレス「とりあえず…いつ捕まったかですわね。2年前くらいでしょうか?」 


    石丸「ギャンブルでいろいろあったらしいな!いろいろとはなんだ?」


    ジェノ「ギャンブルで死刑囚になるとかよっぽどよね~」


    セレス「わたくしは…ある店のオーナーをしていたのです」


    舞園「どんな店ですか?」


    セレス「まあ、濁していうと…カードの代わりに人の身体を使ったり…ダーツの矢に骨を使ったり…」


    苗木(ちょっとまって、なんか思ってたのと違う!?)


    セレス「臨場感を求めて…1ゲーム負けるごとに指を詰めたり…臓器売買をしたり…」


    苗木「もういいです」


    舞園「セレスさんが五体満足ということは、とっても強いということですね!」


    セレス「そうですわ。まあ…陽が当たる場には出なかったので希望ヶ峰学園には呼ばれませんでしたわ」


    苗木「動機…とか聞く必要あるかな?」


    セレス「まあ…金ですわ」 


    苗木「うん…そんな感じ…する」




    霧切「じゃあ…次は私ね」


    セレス「霧切さんは無差別殺人でしたっけ?」


    霧切「…私じゃないの」


    舞園「じゃあ苗木くんと同じく無罪ということですね!」


    霧切「ええ。駅前で5人の人が塩酸をかけられ、包丁で刺された事件」


    朝日奈「そんな事件…あったんだ」


    霧切「あなた達が全員捕まったあとに起きた事件よ」


    ちぃたん「どうして霧切さんが疑われたの?」


    霧切「その日偶然駅にいた。偶然犯人と同じ服を着ていた。…不幸にも偶然が重なってこのようなことになったわ」


    苗木「警察は…ちゃんと調べなかったの?」


    霧切「…ええ。私の家は以前は割といい家柄で、後ろ盾もあった。けど…祖父が死に、父も死んでから地に落ちていった」


    霧切「恨みも沢山買っていたわ。いい弁護士を雇えず、どうすることもできなかった」


    朝日奈「そんな…霧切ちゃんは一切悪くないじゃん!」


    霧切「仕方ないわ…世間は荒れていたし。警察もそこまで手が回らなかったのでしょう」


    苗木「世間…荒れていたっけ?」


    霧切「ええ。毎日のように人が殺されたじゃない。様々な場所で」


    朝日奈「私が入る前も…あんまり荒れてなかったかな?」


    霧切「ああ…そういえば、苗木くんが捕まった辺りから急激にそういう事件が増えたんだったわ」


    苗木「そうなんだ…」


    苗木(外…大丈夫かな?)


    苗木(父さん…母さん…こまる)



  101. 101 : : 2015/02/01(日) 20:42:26


    苗木「次は…ボクだね」


    朝日奈「苗木は無罪だよね。どうして疑われたの?」


    苗木「彼女が…ボクの部屋で死んでいたからだよ」


    朝日奈「ええ!?」


    舞園「自殺とは思われなかったのですか?」


    苗木「うん…バラバラだったからね。流石に自分ではできないよ」


    ジェノ「自分の部屋で彼女バラバラとかトラウマ必至www」


    苗木「うん…そうだね」


    石丸「これ以上語れることはないようだな…」


    舞園「では、苗木くんと彼女さんの馴れ初めでも聞いてみましょう!」


    苗木「ええ!?」


    朝日奈「私も気になる!」


    苗木「そ、そこまで言うなら…」



    苗木「最初に出会ったのは…水族館だった」


    朝日奈「へえ…ロマンチックだね」


    苗木「鮫の展示コーナーをみていた時、突然隣に来たんだ」


    苗木「彼女は…そこに泳いでいたイワシの群を『鮫に食われるためだけに入れられたかわいそうな存在。鮫という象徴の踏み台となるために生きる雑魚ども』と言っていた」


    セレス「初対面でそのようなことを…」


    苗木「だけどボクにはそう映らなかった。例え食べられるとしても、必死に生きているその姿は美しかった」


    苗木「そう…彼女に言ったら『おもしろい』と、ただ…そう言われた」


    苗木「それから…彼女と連絡をとるようになって…付き合ったんだよ」


    舞園「苗木クンのピュアさに心を奪われたのでしょうか?」


    苗木「どうなんだろ?でも…今でも不思議だよ。ボクと彼女が付き合えたことが」


    舞園「そういえば…希望ヶ峰学園の生徒と言っていましたね」


    苗木「うん…しかも彼女は飽き性だからね。2年1ヶ月も続いたことがびっくりだよ」


    朝日奈「す、すごい続いてる…」


    苗木「まあ…後半は彼女も忙しくて中々会えなかったんだけどね」


    苗木(盾子…ずっと一緒に居ると誓ったのに)


    苗木(許さない…犯人を、許さない)





    石丸「うむ…だいぶお互いのことが分かってきたな!」


    セレス「愛着が湧くようなことはありませんでしたね」


    朝日奈「うーん、でも霧切ちゃんを見る目はちょっと変わったかな!」


    霧切「…ありがとう」


    石丸「では…そろそろ解散としよう!」


    セレス「やっと終わりましたわ…」


    ジェノ「五時ねえ~ご飯にはちょっと早いわね。てことでアタシちぃたんとおしゃべりしたいな~」


    ちぃたん「いいよ!」


    苗木「じゃあ…ジェノサイダーに渡しておくね」


    霧切「じゃあ、戻るわ」


    朝日奈「ドーナツでも食べよっと」


    苗木(よし、ボクも部屋に戻ろう)





    ~苗木 部屋の前~



    苗木(夕飯まで何をしよっかな~)



    ガシッ



    苗木「!?」


    苗木(誰かに…羽交い締めにされた!?)


    苗木「だ………!?」


    苗木(口を押さえられた!?)


    苗木「んー!んー!」


    苗木(一体…誰!?)  







    舞園「静かにしてください」ボソ


    苗木「!?」


    苗木(舞園さん!?)


    苗木(確かに…この匂いは舞園さんだ)


    舞園「少し…きてくださいね」


    苗木(どこへ…!?)


    苗木(そのままボクは舞園さんに引きずられる)






    ガチャ





    苗木(ここは…舞園さんの部屋?)


    苗木(すごい…沢山灯油がおいてある)


    舞園「………」


    苗木(舞園さんは…無言でボクを風呂場にまで連れて行く)


    シャー


    苗木(シャワー?どうしてシャワーをつけた?)


    舞園「………」

     

    ドン



    苗木「!!?」


    苗木(これは…カベドン!?)


    舞園「苗木くん…」ボソ


    苗木「!!?//」


    苗木(舞園さんは…ボクの耳元で語りかける)


    苗木(近い、近い!もしかして…犯される!?)





    舞園「ここなら…誰にも見られないし聞かれません」


    苗木「え…?」


    舞園「この学園のことについて…話があります」


    苗木「!!」




  102. 102 : : 2015/02/01(日) 22:51:16
    ついに学園の謎が⁉︎
  103. 103 : : 2015/02/01(日) 23:39:23
    苗木君と付き合ってたのがエノジュンなのか残姉なのか。
    それも気になる。

    でも水族館のセリフがどうも希望厨に聞こえたのは僕だけ?
  104. 104 : : 2015/02/01(日) 23:46:56
    エノジュンってマツジュンとかキムタクとかナベケンみたいな感じでいいですね。
  105. 105 : : 2015/02/02(月) 20:43:11

    苗木「この学園のことって…何か分かったの?」


    舞園「前回の事件の捜査の時…中々私が現れなかったことを覚えていますか?」


    苗木「ああ…そうだったね」


    舞園「その時私は…学園長室にいたのです」


    苗木「え…そこって鍵が閉まってるんじゃなかったっけ?」


    舞園「それが…鍵が壊れていたので」


    苗木「ええ!?一体誰が…」


    舞園「おそらく…大神さんでしょう。石丸クンが4階の学園長室前にいたと言っていたので」


    苗木「あ…。でも、なんで?」


    舞園「…大神さんもこの学園やこのコロシアイに疑問を持っていたのかもしれません」


    苗木「だから…どうせ自分は死ぬと分かっていたから…誰かに託した?」


    舞園「おそらく」


    苗木「それで…何か有益な情報はあったの?」


    舞園「これといったものはありませんでしたが…77期生の名簿がありました」


    苗木(盾子の一個前か…)


    苗木「でも…その名簿がどうかしたの?」


    舞園「どうやら…閉校してからここに住んでいた人たちでもあるようです」


    苗木「え、じゃあ…コロシアイをしてたのもこの人たち!?」


    舞園「おそらく…。でもそうなると…囚人ではなく生徒達がコロシアイをしていたということになりますね」


    苗木「確かに…。でも…初めてあった囚人のボクたちはともかく、数年共に過ごしたクラスメートを殺したのかな?」


    舞園「分かりません。でも…彼らがもういないということは、全滅したか…はたまた5人になって出られたか」


    苗木「ちょっと…そのリスト見せてもらってもいい?」


    舞園「はい、どうぞ」


    苗木(生徒は…12人。それと…写真は載ってないけどコックや事務の人たちを合わせて17人か)


    苗木(あ、あと学園長…ん?)


    苗木「霧切…仁?」


    舞園「霧切さんのお父さんでしょうか?」


    苗木「でも…お父さんは死んだって」


    舞園「もしかして…この学園生活で死んだのかもしれません」


    苗木「そっか…あ、何か小さく書いてある」


    **********

    上記のメンバーをこの学園に残す。


    希望を守るため、絶望に屈しないため
    彼らをこの学園に幽閉する。

    **********


    苗木「幽閉…」


    舞園「この窓の鉄板はこの時につけたようですね。でも…どうしてこんなことを?」


    苗木「外に…何かあったのかな?」


    舞園「苗木くん…この頃はシャバにいましたよね?」


    苗木「うーん…ボクの家はここから遠いから。それにニュースとかもあんまり熱心に見るタイプじゃないし…」


    舞園「そうですか…。それと、ここからどうやってコロシアイに発展したのでしょう?」


    苗木「確かに…」


    苗木(他に気になることは…)


    苗木「じゅ…じゃなくて、ボクの彼女は…どうしてこのリストの中に入っていないんだろ」


    苗木「てゆうか…どうして77期生だけ?78期生は入れなかったの?」


    舞園「うーん…分かりませんねえ…」


    苗木「あ…ボクがニュースをみてなかっただけで、朝日奈さんや霧切さんやセレスさんはみてたんじゃない?」


    舞園「じゃあ…その2人にその頃のことを聞けばいいんですね!」


    苗木「うん…これでやることが決まったね」


    舞園「なんだか宝探しみたいですね!」


    苗木(実は…ボクも内心ワクワクしている)


    苗木「それじゃあ…でよっか」


    舞園「…このまま一緒にお風呂にでも入ります?」


    苗木「ええ!?」


    苗木(一緒に湯船入るとか…灯油がういてきそうだな)


    舞園「ちゃんと洗い流しますよ!」


    苗木「あ、あれ…なんで分かったの?」


    舞園「…ボクサーですから」ニコ


    苗木「エ…エスパーじゃなくて?」


    舞園「……いきましょう」


    苗木「あ…はい」



  106. 106 : : 2015/02/02(月) 23:10:25

    ~夜ご飯~


    苗木「さっそくだけど…希望ヶ峰学園が閉校した時のことを覚えてる?」


    朝日奈「私も閉校したってこと知らなかったんだよね…」


    セレス「基本地下にこもっていましたから。流石に舞園さんのニュースなどは耳にしましたが」


    苗木「あ、そーいえば霧切さんのお父さんって希望ヶ峰学園の学園長?」


    霧切「まあ…そうだったわね。死ぬまでは」


    苗木「じゃあ…希望ヶ峰学園が閉鎖した理由とかも分かるよね?」


    霧切「…彼とは縁をきっていたわ」


    苗木「え…?」


    霧切「まあ父親としての生活費とかは振り込まれてたけど」


    苗木「じゃあ…詳しくは知らないんだね」


    霧切「ニュースでも大きく取り上げなかったわね」


    苗木(どうしてだろ?)


    霧切「おそらく…予備学科の自殺事件で世間から冷たい目でみられるようになったからでしょう」


    苗木「あ…そういえば新聞に書いてあったね」


    霧切「あの後…マスコミを黙らせるのにだいぶお金を使ったみたいね。案外経営難だったとかもありえるわ」


    苗木(閉鎖した理由が経営難…ありえる話だけど”希望を守る”という言葉が気になるんだよね)


    朝日奈「あーお腹いっぱい」


    石丸「そろそろ部屋に戻ろうか!」


    苗木「そういえば…石丸クンってまだ見張り続けてるの?」


    石丸「まあ、他にすることもないからな!」


    腐川「あんたがいるって知ってたら誰もその時間に殺しなんかしないでしょ…」


    石丸「まあコロシアイが起きないと信じてはいるがな!」


    苗木(確かに…セレスさんとかは心配だけど、他の人はもう殺す気はなさそうだな。あ、ジェノサイダーもよくわからない)


    霧切「ごちそうさま。戻るわね」


    苗木(みんなは続々と帰って行った)


    舞園「………」


    苗木「珍しいね。まだ食べてるなんて」


    舞園「結局…よく分かりませんでしたね」


    苗木「確かに…」


    舞園「モノクマについても何も分かりませんし」


    苗木「でも…調べる方法はきっとまだあるからさ。探っていこうよ」


    舞園「………」


    苗木「どうしたの?」


    舞園「…苗木くん、明るくなりましたね」


    苗木「そ、そうかな?」


    舞園「来たばかりの頃は…こんなに明るい表情していませんでした」


    苗木「まあ…死と隣り合わせの恐怖がね」


    舞園「苗木くんは…希望って感じですね」


    苗木「そうかな?希望ヶ峰学園じゃあるまいし…」


    舞園「こういう生き方も…悪くはなかったかもしれません」


    苗木「舞園さん…?」


    舞園「あ、なんか話かみ合ってなくてすみません」


    苗木「いやそれはいつもだから特に気にしてないけど……」


    苗木(でも…マトモすぎてちょっと怖いな)


    舞園「マトモの基準なんて国単位で変わりますよ!」


    苗木「…ボクってそんなに思ったこと顔にでるかな?」


    舞園「いいえ。だってそれは私が…ミキサーですから!」


    苗木(ついに人外に…)


    舞園「では私も部屋に戻ります!お先に」


    苗木「うん」


    苗木(なんか…舞園さんにもなれてきたな)


    苗木(よし、ボクも戻ろう)



  107. 107 : : 2015/02/03(火) 20:06:54


    ~苗木の部屋~



    苗木「はあ…今日はもう寝よっかな」


    モノクマ「はやいね~」


    苗木「うわ!?」


    モノクマ「やっほ~」


    苗木「な、なんでここに…」


    モノクマ「ちょっとお話ししようよ!最近苗木クンいろんな人の話きいてあげてるじゃん」


    苗木(どうして、いきなり…?)


    モノクマ「もしかして苗木クンってフラグ建設士一級の資格もってる?」


    苗木「ふ、ふらぐ…?」


    モノクマ「もちろん恋愛のね~」


    苗木「え…?そう見える場面なんてあった?」


    モノクマ「まあ恋愛かは分からないけどみんな苗木クンには心を開いてるよね!」


    苗木「確かに…よく話しやすいっていわれるかな」


    モノクマ「うぷぷ…でも苗木クンの心から江ノ島盾子は消えないんだよね~」


    苗木「当たり前じゃないか…彼女はボクにとって…言うなれば希望だからね」


    モノクマ「うぷぷ…まあ、彼女にとったら君は絶望かもしれないけどね」


    苗木「!?」


    苗木「盾子に会ったことがあるのか!?」


    モノクマ「うぷぷ…君よりもずっと前から彼女のことを知っているよ」


    モノクマ「そして君よりも深く彼女のことを知っているよ」


    苗木「…お前は何者なんだ」


    モノクマ「ねえ…君は江ノ島盾子のどこに惚れたの?」


    苗木「質問に答えろ」


    モノクマ「顔?胸?それともテレビとか雑誌で見たことがあるから?」


    苗木「質問に答えろと言っているだろ!」


    モノクマ「うぷぷ…いいね、その顔」


    苗木「え…?」


    モノクマ「まさに絶望って感じ」 


    苗木「………」


    モノクマ「だけど…まだ足りない」


    苗木「え?」


    モノクマ「…もう少し、もう少しだよ」


    モノクマ「じゃあお休みー!」ピューン


    苗木「あ…」


    苗木(混乱させるだけさせて帰ってしまった…)


    苗木(ほんとに…何なんだよ)


    苗木「いいや…寝よう」





    ~次の日~



    苗木「はあ…昨日はイマイチ寝付けなかった」


    ピンポーン


    苗木(誰だろ…?)ガチャ


    霧切「おはよう、苗木くん」


    苗木「あ…おはよう。珍しいね」


    霧切「…大変なことが起きたわ」


    苗木「え?」


    霧切「おそらく…誰かが死んだ」


    苗木「!?」


    霧切「ランドリーに…大量の血痕があったの」


    苗木「そこに…死体は?」


    霧切「なかったわ。今…探してる」


    苗木「他の人は?」


    霧切「腐川さんと朝日奈さんは先に探しに行ったわ。…腐川さんが死体を見つけた場合が不安だけど」


    霧切「そして…舞園さんとセレスさんと石丸くんは、インターホンを押しても応答がないの」


    苗木「え…?」


    霧切「どこにいるのかも…安否も分からない。とにかく私達も死体を探しに行きましょう」


    苗木「コロシアイと関係がない血が流れたってことはないの?」


    霧切「…だといいんだけど」


    苗木(とにかく…いこう)


  108. 108 : : 2015/02/03(火) 20:31:30


    霧切「朝日奈さんと腐川さんは1階から探していると思うから…私達は5階から探しましょう」


    苗木「そうだね…」



    ~5階~



    苗木「…何か変な匂いしない?」


    霧切「確かに…どこからかしら?」


    苗木「とりあえず…5階の部屋を見て回ろう」


    苗木(どこだ…どこからだ?)


    苗木(嫌な予感がする…どうか、どうか死体が見つからないで!!)



    ガチャ



    苗木「!!?」


    霧切「これは…」


    苗木(ボクの願いは打ち砕かれた)


    苗木(ここ…植物庭園に死体はあった)


    苗木(誰の死体かって?それはボクにも分からない。だって…)


    苗木「丸焦げ…だ」


    霧切「焼死体とは…悪趣味ね。匂いがひどいわ」


    苗木(どうして…どうしてこんな酷いことを!?)


    苗木(ボク達は…少しでも互いのことを分かり合ったんじゃなかったのか!?)


    苗木(そして…その日にコロシアイが起こるなんて!!)




    霧切「一体誰の死体かしら?」


    苗木「考えられるのは…セレスさん、舞園さん、石丸クンだよね…」


    霧切「…焦げてしまって分かりにくいかもしれないけど、胸が膨らんでいる。これは女性の死体ね」


    苗木「女性…じゃあ、セレスさんか舞園さん…」


    霧切「一体どっちかしら?」


    苗木「何か…何か残っていないかな?」


    霧切「…髪の毛の方の被害は少ないわね。ちょっとまってね」


    苗木(霧切さんは焼け残った髪の毛一本一本を見る)


    霧切「…僅かだけど、巻いてるわ」


    苗木「巻いてるってことは…」


    霧切「あと…靴も残っているわね。確かに…この堅そうな素材なら残ってもおかしくないわ」


    苗木(その靴…やっぱり)




    苗木「セレスさん…?」


  109. 109 : : 2015/02/03(火) 22:00:57
    たえこ・・・・・

    期待です
  110. 110 : : 2015/02/03(火) 22:15:21
    謎が謎を呼ぶって感じだなぁ。
    こんなに引き込まれるのは久しぶりです。

    面白すぐるww
  111. 111 : : 2015/02/04(水) 19:10:35


    朝日奈「あ、苗木…」


    朝日奈「!?」



    『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を行います』



    霧切「来たわね…」


    朝日奈「そ、それは…誰!?」


    苗木「たぶん…セレスさんだ」


    朝日奈「そんな…」


    霧切「今は感傷に浸ってる場合じゃないわ。石丸クンと舞園さんは見つかったかしら?」


    朝日奈「石丸なら見つかったよ。今は腐川ちゃんと一緒にいる」


    霧切「2人を呼んできてもらえる?」


    朝日奈「わかった!」ダッ


    霧切「………」


    苗木「……舞園さんはどこにいったんだろ?」


    霧切「本当に…彼女がいないと捜査がめんどうになるわ」


    苗木「そうだね…。でも途中までなら朝日奈さん達が部屋を調べたんじゃない?」


    霧切「そうだといいんだけど…」


    朝日奈「連れてきたよ!」


    ジェノ「やっべ~!朝日奈より黒いじゃんそいつ!」


    苗木(なぜジェノサイダー!?)


    石丸「…コロシアイが起きてしまったか」


    苗木「あれ?石丸クン頭どうしたの?」


    石丸「この包帯のことか?どうやら頭を何かで殴られたようでな…」


    苗木「え…?」


    朝日奈「さっきトラッシュルームで血を流して倒れてる所をみたの…」


    ジェノ「それでそれを見た冬子も倒れちゃったわけ!」


    苗木(どうして…石丸クンが?)


    霧切「モノクマ…舞園さんがいないけどモノクマファイルを渡してちょうだい」


    モノクマ「えーっと…今回はナシ!」


    苗木「ど、どうして!?」


    モノクマ「うーん…飽きちゃったんだよね!いつまでも便利なものに頼っちゃだめだよ!自分で考えよう!」ピューン


    朝日奈「飽きたなんて…。でも死体の写真見たくないから別にいっか」


    霧切「…教えたくない情報でもあるのかしら」


    苗木「教えたくない情報…?」


    霧切「例えば…死亡時刻とか?」


    苗木(なるほど…死亡時刻が分からないとアリバイの聞きようがないな)


    石丸「それより…舞園くんがいないとは?」


    霧切「そのままの意味よ。どこにも見つからないの」


    ジェノ「それってそいつがクロだからじゃないの~?」


    苗木「!!」


    石丸「そ、そんなわけがないだろう!」


    ジェノ「どうかしら~?何か聞かれたくないことがあるから居ないんじゃないの?」


    石丸「き、きっと舞園くんも僕と同じようにどこかで気絶させられてるんだ!」


    霧切「今は何も分からないわ。とにかく捜査に移りましょう。ただでさえ人数が少ないんだから…」


    霧切「朝日奈さん、できる限りの部屋を調べてちょうだい」


    朝日奈「わ、わかった!舞園ちゃんほど綿密にへ調べられないと思うけど…」


    霧切「十分よ」


    朝日奈「じゃあ、行ってくる!」ダッ


    霧切「じゃあ…苗木くん。死体周辺を調べましょう」


    苗木「わかったよ…」


  112. 112 : : 2015/02/04(水) 22:13:07


    霧切「…地面も焦げているわね。ここで燃やしたのは確かなようね」


    苗木「よく草とかに燃え移らなかったね…」


    霧切「ちょうど…砂しかない場所で燃やしたようね」


    苗木「でも一歩間違えたら大惨事になってたよね」


    霧切「そうね…」




    石丸「なあ…セレスくんは自殺ということはないのか?」


    苗木「どうして?」


    石丸「いや…聞いてみただけだ」


    霧切「それはないと思うわ。ほら、腕を見て」


    苗木「!」


    霧切「僅かに…縄のようなものがみえるでしょ?おそらく…セレスさんは両腕を縛られていたのね」


    石丸「では…自殺は無理か」


    霧切「次は…凶器かしら」


    苗木「凶器?」


    霧切「ほら、腹部に10cmくらいの細い穴があいているでしょう?」クパァ


    苗木「ちょ、開かないで!」


    霧切「おそらく…セレスさんは何かで刺されて身動きがとれなくなった後に燃やされたんでしょう」


    苗木「その凶器って…?」


    霧切「…包丁が妥当かしら」


    苗木「包丁…」


    霧切「一度、厨房にでもいってみましょう」


    苗木「そうだね」


    霧切「石丸クン、死体を見ておいてもらえる?」


    石丸「わかったぞ!」


    霧切「ここから動いたら苗木くんを足の小指に
    ぶつけるから」


    石丸「それは困る!動かないから安心して行ってみてくれ!」


    霧切「ああ、あと…聞きたいことがあるから戻ってきたら聞くわね」


    石丸「どんとこい!」


    霧切「じゃあ行きましょう、苗木くん」


    苗木「うん」



    ~厨房~



    霧切「特に包丁は減っていないわね」


    苗木「洗ったのかな?」


    霧切「………」


    苗木「霧切さん?」


    霧切「…ランドリーに行くわよ」


    苗木「あ、うん」



    ~ランドリー~



    苗木「うわ…割と血がついてるね」


    霧切「………」


    苗木「でも…これってセレスさんの血なのかな?」


    霧切「私も…そこが疑問なの」


    苗木「うん…これがセレスさんの血なら、セレスさんをここで刺した後で5階の植物庭園まで運んだことになるしね」


    霧切「…………」


    苗木「どうしたの?そんなに血をじーっと見て…」


    霧切「…………」ペロッ


    苗木「!?」


    苗木(血を…なめた、だと!?)


    霧切「…トラッシュルームへいくわよ」


    苗木「わ、わかった…」


  113. 113 : : 2015/02/05(木) 20:25:41

    ~トラッシュルーム~


    苗木「床に少しだけ血がついてるね。石丸クンのだと思うけど」


    霧切「………」ペロッ


    苗木(また舐めた!?)


    苗木「ねえ…なんで舐めてるの?」


    霧切「ランドリーの血と…違う味ね」


    苗木「え…?」


    霧切「いえ…ランドリーの血は石丸クンのものじゃないかと思ったの」


    苗木「でも味が違うってことは…」


    霧切「ええ、石丸クンの血ではなかったようね」


    苗木(じゃあ…やっぱりランドリーの血はセレスさんのものなのかな?)


    苗木「植物庭園に戻る?」


    霧切「まって。先にセレスさんの部屋へ行きましょう。5階まで行くのが面倒だわ」


    苗木「確かに…」




    ~セレスの部屋~


    ジェノ「あら~あなた達も来たのね!」


    苗木「うわ、ジェノサイダー…」 


    霧切「何かおかしなものはあったかしら?」


    ジェノ「そうそう!こんなメモを見つけたのよ!」


    『ランドリーにきてください』


    苗木「ランドリー…!」


    霧切「誰かがセレスさんを呼び出したのかしらね…」


    苗木「そういえば…ジェノサイダーに昨日ちぃたんを預けたままだよね?」


    ジェノ「あー…冬子がどっかやっちゃった☆」


    苗木「ええ!?何やってるの!?」


    霧切「…腐川さんに聞くしかないようね」


    ジェノ「ええ~もうお別れ?つっまんな~い」


    霧切「問答無用よ」サッサ


    苗木(なぜコショウをポケットから…)


    ジェノ「くしゅん!」




    腐川「あ、あら…?」


    苗木「腐川さんおかえり!早速だけど昨日ちぃたんをどこやったの?」


    腐川「そ、そういえば…夕飯の後ポケットに入ってるのに気づいて苗木に渡そうとしたんだけど…」


    苗木「あー…ボク即行寝ちゃってたよね?」


    腐川「ええ…部屋から出てこなかったから、偶然通りかかった舞園に渡したわ」


    霧切「それは…何時頃かわかる?」


    腐川「夕飯を終えて30分後くらいだから…8時過ぎくらいかしら?」


    霧切「その後の舞園さんは?」


    腐川「部屋に入っていったわね。あの汚物をおきにいったんじゃないかしら?」


    苗木(汚物はひどいよ…)


    霧切「その後あなたの元に特に変わったことはなかった?」


    腐川「ないわね…すぐに部屋に戻って恋愛小説を書いてたわ。もちろん白夜さまとのね」


    霧切「そう。では…舞園さんの部屋に行きましょう。ちぃたんがいるかもしれない」


    苗木「わかった」



    ~舞園の部屋~


    苗木(昨日ぶりの舞園さんの部屋だ…)


    苗木「ちぃた~ん!」



    ココダヨー



    霧切「声がするわね。どこからかしら?」



    コッチコッチ!



    苗木「ベッドの方から聞こえるね」


    霧切「枕の下かしら?」


    ちぃたん「ぷは~、ありがとう!」


    苗木(なぜ枕の下に!?乳歯が抜けた子供かよ!?)


    苗木「そんな所にいて…重くなかった?」


    ちぃたん「いや…舞園さんは昨日ベッドを使わなかったみたいだよ」


    苗木「え?寝てないってこと?」


    ちぃたん「うん。しかも…部屋にもいなかったみたいだよ」


    苗木「え…?」


    霧切「彼女が最後に部屋に入ったのがいつか分かるかしら?」


    ちぃたん「僕を枕の下において…1時間後くらいに出て行ったよ」


    苗木「その後の行動は…?」


    ちぃたん「ごめん…僕は誰がそこにいるかまでは分からないんだ。温度の変化を見て生物がどこにいるかは分かるけど…」


    苗木「じゃあ…誰かランドリーにいたかは覚えてる?」


    ちぃたん「うん、いたよ」


    苗木「何時頃?」


    ちぃたん「舞園さんが出て行ってから…1時間後くらいかな!」


    霧切「…人数は?」


    ちぃたん「1人だったかな」


    苗木(1人…?セレスさんと誰かが会っていた訳じゃないのか?)


    霧切「じゃあ…昨日の夜の人がいたと思われる場所を教えてちょうだい」


    ちぃたん「いいよ~」


    苗木(あれ…?)


    苗木(ちぃたんチートじゃね…?)


  114. 114 : : 2015/02/05(木) 22:32:34

    ちぃたん「じゃあ…舞園さんが出て行ってからのことね」


    ちぃたん「まず…情報処理室にいる人と苗木くんの部屋にいた人は動きがなかったよ」


    苗木「ボクの部屋にいたのはボクだろうね」


    ちぃたん「そして…誰かがトラッシュルームにいたね」


    苗木「その時からすでに石丸クンはいたのか…」


    霧切「あら…?だけど夜時間に部屋の外で寝るのはダメなんじゃなかったかしら」


    苗木「気絶はありなのかな?」


    ちぃたん「そして…誰かが腐川さんの部屋にいたね。その人は時々図書室に行っていたよ」


    苗木(参考資料でも探しにいってたのかな?)


    ちぃたん「次に…二階のプール付近にも誰かがいたね」


    ちぃたん「あといろいろな所をうろちょろしてる人もいたよ」


    ちぃたん「そして最初は植物庭園に2つの生命反応があったんだけど…途中で1つになったよ」


    苗木「それって…」


    霧切「死んだ…ということでしょうね」


    苗木「ちぃたん…何時頃かわかる?」


    ちぃたん「10時前…かな」


    苗木「これで死亡時刻がはっきりしたね」


    霧切「ありがとう、ちぃたん」


    ちぃたん「うん。でも…ちょっと疲れちゃった。スリープモードに移るね」


    苗木「お疲れ様」


    霧切「では…めんどうだけど植物庭園に戻りましょう」


    苗木「うん」




    ~植物庭園~


    石丸「遅かったな!」


    苗木「…その手にもってるものは?」


    石丸「セレスくんの髪の毛だ!」


    苗木「なぜ!?」


    石丸「いや…剛毛の理由を調べたくて見てみたらごっそり抜けた」


    苗木「し、死体をいじったらダメだよ!」


    霧切「ちょっとまって…それってウィッグじゃないかしら?」


    苗木「あ…ほんとだ。だからそんな綺麗に取れたのか」


    石丸「な…地毛じゃなかったのか!?」


    苗木「科学の力って言ってたのはこれのことか…」


    石丸「なるほど…」


    石丸「父さん!いいカツラをつければいいと思うぞ!」


    苗木(監視カメラに向かっていうの!?)


    霧切「石丸くんのお父さんは見ているのかしら?」


    石丸「まあ…一応だ!」


  115. 115 : : 2015/02/06(金) 18:25:22

    霧切「じゃあ石丸くん…昨日の夜、あなたは何をしていたか教えてくれる?」


    石丸「昨日はいつも通り廊下で見張りをしていた!」


    石丸「しかし、その後頭に強い衝撃が走り…そこからの意識がない」


    霧切「殴られたのは部屋の前ね…」


    苗木「でも石丸クンが倒れていたのはトラッシュルーム…」


    霧切「まあ…運べない距離でもないわね」


    苗木「石丸クン、それって何時頃のことか分かる?」


    石丸「常に時計をみていたわけじゃないから正確ではないと思うが…9時頃かな?」


    苗木(ちぃたんの証言と合ってるね…)


    霧切「誰に殴られた…とか分かるかしら?」


    石丸「一切見えなかったぞ!」


    霧切「ああ、それと…石丸くん、護身用の包丁は持っているかしら?」


    石丸「あたりまえだ!…………あれ?」


    苗木「もしかして…ない?」


    石丸「おかしいな…出した覚えはないのに」


    霧切「そう…。ではそろそろ朝日奈さんが帰ってくる頃かしら」


    朝日奈「た…ただいま」


    苗木「お疲れのようだね…」


    霧切「何かおかしなモノはあったかしら」


    朝日奈「うん。いくつかあったよ」


    霧切「教えてもらえる?」


    朝日奈「えっと…まず科学室に何か実験をしたような後があったの」


    苗木「実験…?」


    朝日奈「うん…何かの薬品とかビーカーとかが置いてあったの」


    霧切「なんの薬品か分かるかしら?」


    朝日奈「理科苦手なんだよね…えへへ」


    霧切「薬品のビンに何か書いてなかった?」


    朝日奈「そーいえば…Heって書いてあったかな?」


    霧切「なるほどね…他の場所は?」


    朝日奈「えっと、音楽室に…血の付いたクラリネットが落ちていたよ」


    苗木「でたね…血痕のついたもの」


    霧切「そうね…他には?」


    朝日奈「お風呂の脱水所に…ほら、あの…タイヤのついたモノを運ぶやつ…手でおして…」


    霧切「カートかしら?」


    朝日奈「それ!それがあったよ!」


    霧切「なるほどね…他には?」


    朝日奈「特になかったかな…」


    霧切「じゃあ…あなたは昨日の夜なにをしていたの?」


    朝日奈「トレーニングをしていたよ!2階で……あ!」


    苗木「何かあったの?」


    朝日奈「私…一回廊下にでたんだけど……セレスちゃんを見たよ」


    苗木「何時頃かは…わかる?」


    朝日奈「うーん…9時30分とかそのくらいかな?」


    霧切「どこに向かっていったのかしら?」


    朝日奈「どこまでかは分からないけど…上に向かったのは確かだよ」


    苗木「上…か」



    『捜査の時間は終了です!赤い扉の前に集まって下さい』



    朝日奈「もう時間か~」


    石丸「ではいこう!」


    苗木「うん…」


    苗木(今回は…色々な場所に事件と関係のありそうなものが有るみたいだね)
  116. 116 : : 2015/02/06(金) 20:37:06

    ~赤い扉の前~


    腐川「な、なによ…どうしてみんな一緒にくるのよ」


    苗木「偶然同じ場所に集まったから…」


    腐川「そ、そんなこと言って…あたしを1人にしようとしたんでしょ!?」


    苗木(いきなりめんどくさくなったな…)


    苗木(そして…)


    苗木「舞園さんは…?」


    霧切「結局見つかっていないわね」


    朝日奈「私が見た限り…どこにもいなかったね」


    石丸「モノクマ!舞園くんはどこだ?」


    モノクマ「さあ~?」


    苗木(舞園さん…君は一体どこにいるの?)


    腐川「や、やっぱあいつがクロなのよ!指名されるのが怖くなって逃げたのね!」


    苗木(本当に…そうなの?)




    ダダダ



    霧切「まって…何か足音が聞こえる」



    ダダダ



    朝日奈「近づいてきてる…?」


    苗木(もしかして…舞園さん!?)


    「ぶっしー…」


    「ぶなっしー登場ぶっしぃぃいいい!!!」


    苗木「!?」


    朝日奈「!?」


    腐川「!?」


    苗木(そこには…ぶなしめじ(?)の着ぐるみが立っていた)


    苗木(てゆうか…この前舞園さんが言っていたやつ…?)


    苗木「えーっと…もしかして、舞園さん?」


    ぶなっしー「違うぶっしー!ぶなっしーぶっしー!」アセアセ


    腐川「う、嘘でしょ!?舞園でしょあんた!」


    ぶなっしー「しつこいぶっしー!あんな汚れアイドルと一緒にするなー!」


    朝日奈「え、えっと…」


    ぶなっしー「胞子ファサー!!」ガバッ


    朝日奈「きゃ!?」


    石丸「おお…その胞子を受けたら長寿になるんだぞ!」


    苗木(無駄に御利益!)


    苗木(しかも丁寧にヘリウムガスかなんかで声を高くしているよ…)


    霧切「ねえモノクマ。このまま学級裁判を始めていいのかしら?」


    モノクマ「まあ…おもしろいからいいよ」


    ぶなっしー「じゃあエレベーターに乗るぶっしー!」


    腐川「ちょっと!狭いんだから飛び跳ねないで!」


    苗木(嗚呼、舞園さん…)


    苗木(ついにここまで壊れたか…)




    苗木(そして…セレスさん)


    苗木(君は誰よりも欲望に忠実な人だった。底知れない恐ろしさと胡散臭さが異常だった)


    苗木(改心しつつあると思ったら…こんなことになるなんて)


    苗木(そんなセレスさんを殺したクロは…この中にいる!!)


    ぶなっしー「うっひょひょ~い!」


    苗木(うるせえ…)



  117. 117 : : 2015/02/06(金) 21:16:39
    ぶなっしーwww
  118. 118 : : 2015/02/07(土) 17:09:59

    ~学級裁判 開 始~


    苗木(まず…今回の事件)


    苗木(一番の謎といったらランドリーの血かな)


    苗木(セレスさんはランドリーに呼び出されたのにも関わらず…植物庭園で死んでいた)


    苗木(しかもちぃたんの証言ではランドリーには1人しか人が来ていないようだ)


    苗木(そして…倒れていた石丸クン。血の付いたクラリネット、不自然な場所にあるカート)


    苗木(重要そうな場所も謎も多い今回の事件。だけど…)


    ぶなっしー「うひょっうひょひょっ」


    苗木(この人のせいで台無しだよ!!)




    腐川「もう…この着ぐるみを脱がせばいいんじゃない?」


    ぶなっしー「ぶ、ぶなっしーは着ぐるみじゃないぶっしー!」


    苗木「確かに…クロじゃないとこんな格好しないよね」


    朝日奈「そうだったら…ここにいない舞園ちゃんが必然的にクロになるよね」


    石丸「ちょっとまってくれ!」


    腐川「反論の余地があるの?」


    石丸「それの中身が舞園くんとは限らないだろ!」


    腐川「他に誰がいるっていうのよ」


    石丸「情報処理室にいる者だ」


    苗木「!!」


    霧切「なるほどね…でもそうだったら今は誰がモノクマを動かしているのかしら?」


    モノクマ「やっほ~」


    石丸「くっ…オートモードか!?」


    霧切「そんな都合のいいものあるのかしら?」


    腐川「とにかく…そいつの中身を調べればすべて解決よ!」


    ぶなっしー「やめろぉおおおお!!!」バタバタ


    朝日奈「あぶなっ」


    ぶなっしー「みなさん落ち着いてください!…落ち着くぶっしー!」


    石丸「お前が落ち着け!」


    腐川「口調が崩れてるわよ…」


    ぶなっしー「と、とにかく…不本意だけど朕の中身が舞園さやかと仮定するぶっしー」


    苗木(一人称それなの!?)


    ぶなっしー「でも…それだったら、か弱い女の子がランドリーでセレス様を刺した後、植物庭園まで運んだことになるぶっしぃいい!!」


    朝日奈「舞園ちゃんなら運べそうな気もするけど…」


    ぶなっしー「無理!!腕折れるわ!!」


    霧切「…じゃああなたは誰が運んだと思うの?」


    ぶなっしー「苗木or石丸ぶっしぃいい!!」


    朝日奈「確かに…男だったら運べるかも」

     
    苗木「いやきついって!」


    ぶなっしー「あなた達は数年肉体労働をしていたァ!筋肉は十分あるぶっしー!」


    苗木(話が進まない…このままごり押しするつもりか?)


    石丸「まってくれ!僕は気絶していたんだ」


    ぶなっしー「それが嘘だとしたらどうする!?」


    石丸「ぐっ…」


    ぶなっしー「あれれ…そういえばセレス様の腹部には包丁の跡がありましたね。包丁といえば…石丸くんぶっしー!」


    石丸「盗まれたんだ!」


    ぶなっしー「それも嘘ぶっしー!」


    石丸「本当だ!廊下で見張りをしていたら…何者かに襲われたんだ!」


    ぶなっしー「じゃあどうしてトラッシュルームにいたぁああ?」


    石丸「は、運ばれたんだ!」


    ぶなっしー「どうやってぇええ?」


    石丸「ぐっ…」


    ぶなっしー「朕の推理はこれだ!」


    ぶなっしー「石丸くんは実はランドリーにセレス様を呼び出さなかった!」


    ぶなっしー「植物庭園に呼び出しそのまま殺害、燃やした!!」


    ぶなっしー「そうすれば5階まで死体を運ばなくてもいい!!」


    ぶなっしー「その後ランドリーに向かい自分の頭をクラリネットで殴り、血を流した!」


    ぶなっしー「そのままトラッシュルームへ行き攻撃を受けたフリをした!!」


    ぶなっしー「そうすれば石丸くんが夜時間に部屋以外で寝たのにオシオキされなかった理由がつく!!彼はずっと起きていたのだ!!」


    ぶなっしー「これが事件の全貌だ!!」


    石丸「くっ…」


    朝日奈「た、確かに…それなら推理は通るね!」


    ぶなっしー「そういうことで…投票をしましょう、みなさん」




    苗木(だめだ…勢いに飲まれたらだめだ!!)




    苗木「それは違うよ!!」



  119. 119 : : 2015/02/07(土) 19:33:56
    ぶなっしー超怪しい
  120. 120 : : 2015/02/07(土) 20:29:44


    ぶなっしー「違うとは…一体何がでしょう?」


    苗木「あ…」


    朝日奈「苗木…?」


    苗木「いっ……た」


    腐川「なによ?」


    苗木「ここになってはじめて…」




    苗木「ここになってはじめて『それは違うよ!』ていったよ!」


    苗木「4章になってはじめてとか…びっくりだよ!」


    霧切「…それが言いたくて反論したわけじゃないわよね?」


    苗木「あ、あたりまえだよ!」


    霧切「…苗木クンがボケたらつっこみがいなくなるわ。ただでさえボケの塊のような奴がいるんだから」 
     

    ぶなっしー「え、なになに?」


    霧切「…しっかりしてもらわないと困るわ」


    苗木(すごい冷静にダメだしされた…)


    苗木「まあとにかく…何が違うのかというと」





    苗木「その推理だと…石丸クンがクロだとおかしくなるんだ」


    ぶなっしー「どこが~?」


    苗木「ランドリーの血は、石丸クンのものじゃないんだ!」


    ぶなっしー「証拠は?」


    苗木「トラッシュルームの血とランドリーの血の味が…違ったんだ」


    腐川「あ、あんた舐めたの!?」


    苗木「違う!霧切さんがだよ!」


    朝日奈「まあ…霧切ちゃんが舐めたんだったら、違う人の血なんだろうね」


    苗木(なんで霧切さんが血を舐めてる行為に違和感を覚えていないんだろ)


    苗木「まあ…つまり!ランドリーにある血は石丸クンのモノじゃないから石丸クンに犯行は不可能なんだ!」


    ぶなっしー「ほおほお…それは反論になっていないぞ」


    苗木「え…?」


    ぶなっしー「ランドリーにある血=石丸のものではない。ならばランドリーにある血=セレスのもの」


    ぶなっしー「そうなったらまた最初の推理に戻ってしまいますよ?力持ちの男が5階まで運んだという考えづらい推理にね!」


    霧切「苗木くん…この視点のままだと真実にはたどり着けないわ」


    苗木「え?」


    霧切「ランドリーの血にこだわっていては前に進まないわ。あんなもの…実際誰の血でもありうるのよ」


    朝日奈「??」


    霧切「石丸くんが血を流していたから怪しく見えるけど…やろうと思えば皆自分の身体から血を流せるでしょ?」


    苗木「確かに…」


    ぶなっしー「でもあんな大量の血をだしたら…流石に倒れてしまいます。それこそ気絶していた石丸くんや死んでいたセレス様くらいしか…」


    霧切「確かに…そうかもしれないわね」


    朝日奈「じゃあ…」


    霧切「だけど…自分の身体を傷つけずに血を大量に残す方法があるのよ。このゲームなら」


    苗木(ゲームって何の話だろ?ってことは置いといて…)



    ~閃きアナグラム~


    パ ゆ つ ク け ッ


    苗木(ひらがなとカタカナをまぜてきたか…)


    ゆ つ け パ ク ッ


    苗木(とりあえずひらがなとカタカナを分類してみたよ)


    ゆ け つ パ ッ ク


    苗木(これだ!!)



    苗木「そうか…輸血パックだ!」


    朝日奈「そんなものあったんだ…」


    霧切「ええ。保健室の冷蔵庫に入っているのよ」


    腐川「確かに…それなら誰でも出せるわ」


    ぶなっしー「ふむふむ…まあそれでいいでしょう」


    ぶなっしー「では、どうして石丸くんは夜時間に気絶していたのにオシオキされなかったのでしょう!」


    ぶなっしー「答えは簡単!起きていたからですよね?」


    霧切「そうかしら?」


    苗木(なんかもう…すべて霧切さんに任せた方がいい気がしてきた)



  121. 121 : : 2015/02/07(土) 20:30:10
    ぶなっしーめちゃくちゃ怪しいナッシィィィィ!
  122. 122 : : 2015/02/07(土) 20:55:38

    霧切「では…黒幕であるモノクマの立場から考えてみましょう」


    モノクマ「え、なになに?」


    霧切「ここにいた人たちは…釈放されるために殺すことに躊躇いはなかったわね」


    霧切「そんな彼らが…夜時間のルールを用いて全員に睡眠薬を飲ませ部屋の外に放置したらどうなる?」


    苗木「その人以外…全員オシオキされちゃうね」


    霧切「そうよ。でもそれじゃあツマラナいわよね?」


    朝日奈「確かに…モノクマだったら満足しなさそう」


    霧切「ねえ、どうなのモノクマ。人を気絶させて外に放置する行為はオシオキに含まれるの?」


    モノクマ「…わかった言っちゃうよ」


    モノクマ「大正解!その場合はオシオキの対象に含んでいません!」


    苗木「案外あっさり話したね…」


    モノクマ「まあ…いいかなって」


    腐川「ずいぶん適当ね…」


    霧切「まあそういうことで…石丸くんが本当に気絶していた線は濃厚ね」


    ぶなっしー「ぬぬぬ…」


    腐川「うーん…」


    苗木「どうしたの、腐川さん」


    腐川「ちょっと話が変わるけど…クラリネットってこの学校にあったのね」


    苗木「まあ…学校ならあるんじゃない?」


    朝日奈「私もそれ思った!音楽室にはピアノしかないのかと思ってたよ」


    霧切「…二人は音楽室に入ったことがなかったの?」


    腐川「ええ、あたしは一度もないわ」


    朝日奈「私も基本部屋にいたから…捜査の時に初めて入ったよ」


    腐川「だから…クラリネットを武器にするという発想に驚いたわ」


    苗木(武器って…多分石丸クンを殴ったやつだよね?)


    霧切「じゃあクロは…音楽室にきたことがあるような人といいたい訳ね?」


    苗木「それって…」


    霧切「苗木くん…あなた達昨日の仕事場所、音楽室だったわよね」


    苗木「…うん」


    朝日奈「苗木と石丸とセレスちゃんの3人…」


    ぶなっしー「あらら、また石丸くんの名前が!」


    石丸「僕は違うぞ!」


    ぶなっしー「じゃあ苗木くんかな~?」


    苗木「ち、違うよ!」


    霧切「ええ、苗木くんは違うわ。ちぃたんの証言によると常に部屋にいたみたいだから」


    苗木(ありがとう…ちぃたん)


    朝日奈「じゃあ…石丸かセレスちゃん?でも石丸は気絶していたしセレスちゃんは死んでるし…」


    霧切「もう1人…いるわ」


    苗木(もう1人…?)


    石丸「も、もしかして霧切くんか!?」


    霧切「…そういう流れじゃないでしょ?」


    石丸「すまない!」


    霧切「捜査の時常に学校中を走り回って…すべての部屋を見ていた人がいるじゃない」





    霧切「ね、舞園さん」


    ぶなっしー「………」



  123. 123 : : 2015/02/08(日) 18:24:34

    朝日奈「そっか…!舞園ちゃんなら音楽室くらい行ったことあるよね!」


    霧切「それにね…私、まだ気になることがあるの」


    苗木「何が?」


    霧切「なぜ石丸クンはトラッシュルームに倒れることができたのかしら」


    苗木「?」


    朝日奈「えっと…誰かが運んだからとかじゃなくて?」


    霧切「そういう意味じゃないの。…トラッシュルームは普段柵がしてあって入れないようになっているの。」


    苗木「そうなの!?」


    朝日奈「はじめて知った…」


    腐川「あ、あたしも…」


    霧切「あなた達…この学園のことしらなすぎよ」


    石丸「だが…あの柵は開いていた」


    苗木「その柵ってどうやったら開くの?」


    霧切「鍵があるの…」


    朝日奈「その鍵は…どこに?」


    霧切「舞園さんが持っているわ」


    苗木「!!」


    霧切「捜査の時…そこも見るべきだと思って、代表して舞園さんに渡したの」


    苗木「じゃあ…やっぱり石丸クンをトラッシュルームに運んだのは舞園さんなんだね」


    霧切「どうなの、ぶなっしー」


    ぶなっしー「………」


    霧切「じゃあ苗木クン…反論もないようだし最終推理に入りましょう」


    苗木「うん…」



    ~クライマックス推理~


    苗木「まず今回の事件…石丸クンをクロに仕立て上げるためにクラリネットで攻撃をするところから始まった」


    苗木「そして…風呂場にあったカート。おそらくそれを使って石丸クンを廊下からトラッシュルームへ運んだんだ!」


    苗木「まあ…石丸クンがそこにいたことは確かだろうね。ちぃたんの証言にも合うし」


    苗木「それとその時に…石丸クンのポケットから包丁を取り出したんだろうね」


    苗木「その後保健室から持ってきた輸血パックをランドリーにぶちまけることでセレスさんをそこで刺したということにした!」



    ぶなっしー「それは違うよ…」ネットリ



    苗木「!?」


    ぶなっしー「セレス様は実際そこで刺されたんだと思いま~す!」


    苗木(またそこに戻るのか…)


    苗木「…どうして?」


    ぶなっしー「ほらほら~セレス様の部屋に『ランドリーに来て下さい』ていう手紙があったじゃありませんか」


    ぶなっしー「つまり”セレス様とクロはランドリーにいた”のです!」


    苗木「それは違うよ!!」


    ぶなっしー「ぐ…」


    苗木「ランドリーにはね…1人しかいなかったんだ!ちぃたんの証言だから確かだよ!」


    腐川「それを先に言えばよかったんじゃ…」


    苗木「う…その、タイミングがなくて」




    苗木「まあ、推理に戻るね」


    苗木「その後クロは本当にセレスさんを呼び出していた…植物庭園に向かったんだ」


    苗木「そして石丸クンから奪った包丁でセレスさんのお腹を刺し…死体を燃やした」



    苗木「そしてそのクロは…もう怪しすぎるぶなっしーの中身、舞園さんしかいない!」


    ぶなっしー「まだ舞園とは決まってないぶっしー!」


    腐川「ほ、他に誰がいるのよ!?」


    ぶなっしー「ほら、さっきいっていた…黒幕が入ってるぶっしー!」


    苗木「無理なんだ…無理なんだよ!ちぃたんの証言では情報処理室にいた人はそこから動いていないんだ!」


    ぶなっしー「ぐぬぬ…」


    朝日奈「ねえ…どうしてそんな格好をしているの?見られたくないモノがあるから!?」


    腐川「ち、血だらけの服を着てるんでしょ!?」


    ぶなっしー「た、ただのおしゃれぶっしー!」


    石丸「や、やっぱり舞園くんなのか!?」


    ぶなっしー「………」


    石丸「じゃあ…君がいっていたのはこのことだったのか!?」


    苗木(なんの話だ…?)


    ぶなっしー「…何の話ぶっしー?」


    石丸「くそ…くそぉおお!!」


    モノクマ「えーっと…なんかぐだぐだしてるけど投票いっちゃう?」


    霧切「…そうね」


    腐川「その着ぐるみ…脱がしてやるわ!」


    モノクマ「はい、では投票してください!」


  124. 124 : : 2015/02/08(日) 18:33:20


    舞園 舞園 舞園



    モノクマ「うぷぷ…」




    モノクマ「ざんね~ん、違います!」


    苗木「え…?」


    石丸「なに!?」


    腐川「じゃ、じゃあ…クロはぶなっしーの中身じゃなかったってこと!?」




    モノクマ「今回のクロ…」



    モノクマ「”舞園さやか”さんを殺したクロは!」



    ぶなっしー「ふふふ…」


    苗木(ぶなっしーの背中のチャックが開く)


    苗木(徐々に…その中身が露わになっていく)



    モノクマ「セレスティア・ルーデンベルクさんでしたー!」


    朝日奈「え!?」


    腐川「な、なんですって!?」


    苗木(ぶなっしーの中からは…ウィッグを外し、舞園さんの服をきた)


    苗木(セレスさんがでてきた)





    セレス「うまく…だまされましたね」ニコ



  125. 125 : : 2015/02/08(日) 19:08:32
    そうゆうことか
  126. 126 : : 2015/02/08(日) 19:44:23
    舞園の死体に自分のウィッグを付けたのか…

    セレスは学園からでられるんだよね
  127. 127 : : 2015/02/08(日) 22:28:00

    朝日奈「ど…どういうこと?」


    石丸「セレスくん…どうして生きてるんだ!?」


    セレス「ふふふ…キャラ作りも大変でしたわ」


    苗木「なんで…なんでこんなことしたの!?」


    セレス「もちろん外にでるためですわ」


    石丸「懲りてなかったか…」


    セレス「当然です!わたくしは一度だってここに残ろうなど考えたことはありません」


    苗木(だめだ…頭がおいつかない)


    セレス「舞園さんを殺したのは…まあ、このトリックを思いついたからですね」


    セレス「舞園さんなら…このような格好をして裁判にでてくると思ったでしょう?」


    腐川「た、確かに…」


    セレス「わたくしの部屋にあった『ランドリーに来て下さい』という紙ももちろん自演です」


    苗木(敬語キャラが仇となったか…)


    朝日奈「もしかして…死体をもやしたのって…」


    セレス「そうです。わたくしが死んだと思わせるためです」


    セレス「そのために…ウィッグをかぶせ、服をかえました。うまく騙されましたね」


    石丸「くそっ…くそぉおお」


    セレス「植物庭園で燃やしたのは…どこかに燃え移った場合、すぐに鎮火できるからですね」


    霧切「スプリンクラーね…」


    セレス「ふふふ…普段から灯油を浴びていた為でしょうか?こんがり焼けましたわね」


    苗木(ありえない…どうしてそんな笑顔で…語れるんだ?)


    朝日奈「そ、そういえば…トラッシュルームの鍵はどうやってあけたの?」


    セレス「…事前に舞園さんから借りていたのです」





    セレス「…もういいでしょうか?」


    苗木「………」


    セレス「ふふふ…今宵、わたくしは勝者となりました」


    朝日奈「………」


    セレス「あなたたちはこれからどうします?仲良しごっこを延々と続けますか?」


    腐川「………」


    セレス「まあ…わたくしにはもう関係ありません。いきましょう、モノクマ」


    モノクマ「はいは~い、じゃあいくよ!」


    セレス「ではごきげんよう、みなさん。せいぜいあがいて下さいね」


    石丸「最低だ…最低の気分だ」


    苗木「……」


    苗木(なにも…なにもいえなかった)


    苗木(ボクは…ただセレスさんの背中をみつめることしかできなかった)



  128. 128 : : 2015/02/08(日) 22:38:31

    霧切「………」


    苗木「…大丈夫?」


    腐川「…あんたがいても、間違えるときは間違えるのね」


    朝日奈「ちょ、腐川ちゃん…」


    霧切「…いいのよ、別に」


    **********


    「響子…お前に才能なんてないんだ」


    「お前は…凡才なんだよ」


    **********


    霧切「……私は超高校級じゃないもの」


    苗木「霧切さん…?」


    霧切「先に戻るわ」


    苗木「あ…」


    朝日奈「…私も戻るね」


    腐川「あ、あたしも…」


    苗木(みんな…納得のいかないような顔で戻っていく)


    苗木(ボクは…考えていた。舞園さんのことを)



    苗木(舞園さん…君はどうして刺されたんだ?)


    苗木(しかも…前から)


    苗木(君は…警戒心が強い方だったよね?つねに灯油をあびているくらい…)


    苗木(一体…何があったんだよ)


    石丸「………」


    苗木(石丸クン…さみしそうだ)


    苗木(舞園さんと居るときは本当に楽しそうだったもんね)


    石丸「…苗木くん」


    苗木「どうしたの?」


    石丸「…馬の耳に?」


    苗木「え?えーっと…念仏?」


    石丸「はあ…」


    苗木(だ、だめだった!?)


    石丸「そこはヤドカリ中学生だろう…」


    苗木「!?」


    苗木(そういい残し…石丸クンは戻っていった)




    苗木「え…」


    苗木「か、解説は…?」


    苗木(ボクのもやもやはさらに強まり…)


    苗木(この日は…うまく眠れなかった)




    残り人数 5人


    4章 終わり

  129. 129 : : 2015/02/08(日) 22:51:39
    うぉおおおお・・・舞園さん・・
    生き残ると思ってたのに・・・
  130. 130 : : 2015/02/08(日) 22:59:57




    ~???~



    セレス「この回廊を進めば…外にでるのですね?」


    モノクマ「そうだよ~うぷぷ」


    セレス(やっと…やっと外にでられる!)


    セレス「………?」


    モノクマ「どうしたの?」


    セレス「なにか…なにか匂いませんか?」


    モノクマ「なんの匂い?」


    セレス「ええっと、まるで…」



    グシャ



    セレス「!!?」


    セレス(今…わたくしは何を踏んだ?)


    セレス(柔らかくて…でも、気持ちの悪い感触…)


    セレス(一体…?)チラ




    セレス「────!?」


    モノクマ「どうしたの~?」


    セレス「い、いや…」


    そこには…




    十神くんの首がおちていた。



    セレス(どうして…十神くんは外にでたはずじゃ!?)



    モノクマを見つめる。



    セレス「もしかして…」


    セレス「わたくしも、でしょうか?」


    モノクマ「………」


    モノクマ「察しがいいねえ」


    セレス「そんな…」


    セレス(に、逃げないと…)


    モノクマ「逃がさないよ~?」


    セレス「くっ…」




    セレス「あなたの…あなたの目的はなんなのですか!?」


    モノクマ「…………」




    モノクマ「さあ?」



    セレスの顔が絶望に染まる。


    そしてその顔も…地におちる。



    モノクマ「うぷぷ…せっかくだし並べといてあげようかな」


    モノクマ「もう少し…もう少しだよ」


    モノクマ「どっきどきが止まらないね…」


    モノクマ「うぷぷぷ…あーはっはっは!!」




    苗木たちは何もしらない


    ここで起きたことも


    モノクマたちの考えも


    外のことも


    そして…江ノ島盾子のことも




    モノクマ「さあて…続けようか」


    モノクマ「楽しい楽しい…ゲームをね」



  131. 131 : : 2015/02/08(日) 23:31:31
    ああ……たえちゃん……
  132. 132 : : 2015/02/09(月) 00:18:52

    ~モノクマ劇場~


    モノクマ「ある日…神はこの地球にニンゲンをつくりました」


    モノクマ「ニンゲンは他の動物と違い意志を持っていました」


    モノクマ「ニンゲンは自分たちの意志に従い…高度な文明をつくりあげました」


    モノクマ「しかし…高度な文明はニンゲンを堕落させました」


    モノクマ「ニンゲンは自然を壊し始めました」


    モノクマ「ニンゲンはコロシアイを始めました」


    モノクマ「神は困りました…このままでは美しい地球はなくなってしまう、と」


    モノクマ「ある日、神は考えました」


    モノクマ「そうだ、ニンゲンから意志をなくせばいいのだ、と」


    モノクマ「意志をなくしたニンゲンは…本能のまま生きるようになりました」


    モノクマ「高度な文明は崩れ去りました」


    モノクマ「言葉も文字もいつしかなくなってしまいました」


    モノクマ「ニンゲンも動物のひとつに成り下がりました」


    モノクマ「ある日、神は考えました」


    モノクマ「ニンゲンよりも高度な意志をもつ生命体をつくろう」


    モノクマ「それがモノクマでした」


    モノクマ「うぷぷ…それじゃあボクはペットの散歩にいくね」


    モノクマ「え、このペット?ほ乳類ヒト科のニンゲンだよ。名前はサリー」


    モノクマ「こら、サリー!そんなところでおトイレしてはいけません!」


    モノクマ「以上、モノクマ誕生秘話でした」


    モノクマ「あ、コメントありがとね~」


    モノクマ「もう4章は詰め込みすぎて疲れちゃったよ…」

  133. 133 : : 2015/02/09(月) 15:27:52
    たえこティア……(´;ω;`)
    でもなんとなく十神は死んでるような気がしてた
    そんな簡単に外でられるわけないよね…
  134. 134 : : 2015/02/09(月) 17:11:21

    5章


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    江ノ島「な~えぎ!」


    苗木「あれ…盾子?学校は?」


    江ノ島「サボりよ、サーボーリ」


    苗木「まさか県をまたいで来るとは思わなかったよ」


    江ノ島「あんたに会いたかったんだよ!言わせんな!」


    苗木「え、えっと…ありがとう」


    江ノ島「照れんなよ!それにいつも苗木からこっちに来てもらってるし…」


    苗木「そりゃ盾子は忙しい身だし…新しい撮影はどう?」


    江ノ島「順調だよ。あ~苗木のことを公表できたらいいのに!」


    苗木「トップモデルの江ノ島盾子の彼氏がこんな一般人なんてバレたら…考えるだけで恐ろしいね」


    江ノ島「まあ…私は別にバレてもいいけど。そーいや最近変わったこととかあった?」


    苗木「変わったこと?」


    江ノ島「ほら…近所とかで、何か事件が起きたり」


    苗木「特にないかな…」


    江ノ島「ほら…最近物騒じゃん。テレビも毎日違う事件の話してるし」


    苗木「あんまりテレビみないんだよね…もちろん盾子がでる番組はみるけどね!」


    江ノ島「そっか…」


    苗木「どうしたの?」


    江ノ島「…苗木ってさ、絶望したことってある?」


    苗木「絶望…?」


    江ノ島「もう生きていたくない…とか」


    苗木「うーん…そこまで思い詰めたことはないかな?信じれば道は開けるって思ってるからさ」


    江ノ島「そっか…」


    苗木「ご、ごめん!楽観的すぎたかな?ボクと盾子では乗り越えてきたものが違うのに…」


    江ノ島「そういうつもりで聞いたんじゃないよ!」


    苗木「なら良いんだけど…」


    江ノ島「なんだか暗くなっちゃったね。よし、パーッと遊ぶぞ!」


    苗木「そうだね!」



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



    苗木「!!」パチ


    苗木「あ…朝か」


    苗木(いつ寝たかは覚えていないけど…いい夢をみれたな)


    苗木「ご飯食べにいこっかな…」




    ~食堂~



    霧切「おはよう…苗木くん」


    苗木「おはよう」


    苗木(…減ったな)


    苗木(5人…一度も学級裁判で間違えなかったら、もうボクらは釈放されていた)


    苗木(そんな人数に…なってしまった)



    腐川「白夜さまも今頃ご飯を食べているのかしら…ふへへ」


    苗木(もし…まだここから出たい人がいるなら)


    苗木(あと一回…コロシアイが起きることになる)


    朝日奈「ねえ…腐川ちゃんはここから出たい?」


    腐川「な…なによ」


    朝日奈「だって…その…」


    霧切「コロシアイが起きるとしたら…一番動機がありそうなのは腐川さんだと言いたいのね」


    腐川「な…」


    朝日奈「ご、ごめん…でも…」


    石丸「…朝日奈くんはもう出たいとは思っていないのか?」


    朝日奈「うん…。もう…いやなの」


    腐川「あ…あたしもイヤよ」


    苗木「腐川さん…」


    腐川「白夜さまには悪いけど…コロシアイなんてイヤよ」


    朝日奈「そ、そうだ!石丸は釈放されること自体も反対みたいだけど…」


    朝日奈「全員が出られる方法があるよ!」


    腐川「そんなもの…あるの?」


    石丸「…コロシアイが起きないことが優先だ。聞かせてくれ」


    朝日奈「苗木と霧切ちゃんが自分の無罪を証明して出たら…残りの3人も出られるんじゃない?」


    苗木「!!」


    霧切「なるほどね…釈放できるのはトータル5人という言い方が気になるけれど」


    朝日奈「でも…無罪の人を捕まえてたってことの方が問題だからさ!きっとカウントされないよ」


    苗木「なるほど…」


    石丸「よし、霧切くん、苗木くん!」


    石丸「君たちの頑張り次第で…これ以上人が死ぬことはなくなる!」


    苗木(ボクの…頑張り次第か)


    苗木「そうだね…がんばってみるよ」



  135. 135 : : 2015/02/09(月) 18:58:16
    これ以上減らないことを祈りながら期待
  136. 136 : : 2015/02/09(月) 19:03:55
    このSSは更新早いから最高です!まさに神SSですよ!期待です‼︎
  137. 137 : : 2015/02/09(月) 19:55:57

    ~ランドリー~


    モノクマ「はい、今日の仕事は洗濯です!」


    苗木「ついに2人になっちゃったね…」


    霧切「そうね…頑張りましょう」


    苗木「霧切さん…自分の無罪を証明できる?」


    霧切「やっぱり難しいわね。真犯人を突き止められたらいいんだけど…私の場合不特定多数の人物が容疑者となるから」


    苗木「じゃあ難しいね…」


    霧切「苗木くんは…怪しいと思える人はいた?」


    苗木「それがね…全然わからないんだ」


    霧切「そうなの…」


    苗木「動機も分からない…もしかして彼女の熱狂的ファンが殺したのかな?」


    霧切「彼女は有名人?」


    苗木「うん。詳しくは話せないけどね」


    霧切「そう…。だけど、これ以上コロシアイを起こさないために私達が頑張らないといけないのね」


    苗木「霧切さん…大丈夫?」 


    霧切「え…?」


    苗木「何か…悲しそうな顔をしていたから」


    霧切「あなたはよく見ているのね…」


    苗木「え?」
     

    霧切「ううん…。その…自分に自信がなくなったの、そう」


    苗木「それってやっぱり…この前の事件のこと?」


    霧切「ええ。もう少しちゃんと考えていれば…クロがセレスさんと気づけたはずよ」


    苗木「でも…みんなセレスさんの勢いに押されちゃってたし…霧切さんは悪くないよ」


    霧切「…優しいのね」


    苗木「そんなことないよ」


    霧切「ふふ…やっぱりあなたが…」


    苗木「え?」


    霧切「…なんでもないわ、さあ石丸クンのパンツを洗って」


    苗木「あ…うん」




    ~宿舎前廊下~



    苗木(午後からは何をしようかな…)


    苗木(流石に部屋に籠もりっぱなしてのもダメだよね…)


    苗木(盾子の事件を調べるにしても…古新聞は3年前のモノしかない)


    苗木(あれ、そういえば…盾子はどうして希望ヶ峰学園が閉校になったことを伝えてくれなかったんだろ?)


    苗木(まあ…ボクが聞かなかったからかな?)


    苗木(とりあえず…何をすれば事件の真相がわかる?)


    苗木(ボクは今から…どうすれば…)


    石丸「苗木くん!」


    苗木(うーんうーん…)


    石丸「苗木くぅううん!!」


    苗木「うわぁぁああ!?」


    石丸「やっと気がついたか!」


    苗木「な、なななに?」


    石丸「風呂へいくぞ」


    苗木「え…?」


    石丸「男同士で語り合おうじゃないか!」


    苗木「え、え」


    石丸「問答無用!無理矢理でもつれてくぞ!」


    苗木「ちょ…力つよっ」


    苗木(こうしてボクは…無理矢理サウナにまでつれてかれた…)

  138. 138 : : 2015/02/09(月) 21:20:47

    ~風呂 サウナ~


    石丸「いや~きもちいな!」


    苗木「どうして…よりによってサウナなの?」


    石丸「………」


    ドン


    苗木「!?」


    苗木(カベドン!?すごいデジャヴ!)


    石丸「ここなら…誰にも見られない、聞かれない」


    苗木(またこのパターンか!)


    石丸「女子には入らないように言ってある。監視カメラもない」


    苗木「なんの話があるの…?」


    石丸「これを…」モゾモゾ


    苗木「それは…鍵?」


    苗木(ちょっとまって。どこから出した!?)


    石丸「…マスターキーだ。この学園のどこでも開けることができる」


    苗木「!?」


    苗木「ど、どうして君がそんなものを…?」


    石丸「…舞園くんにもらったのだ」


    苗木「ま、舞園さん!?」


    石丸「ああ。学園長室にあったらしい」


    苗木「でも…どうしてそれをボクに?」


    石丸「舞園くんが死ぬ前…渡されたんだ」


    石丸「『この2日以内に…もし私に何かが起きたら、この鍵を苗木くんに渡して下さい』とな…」


    苗木「え…」


    苗木(てことは…)


    苗木「舞園さんは…自分が死ぬことを感づいていた?」


    石丸「そうかもしれない」


    苗木「じゃあ…じゃあどうして舞園さんはあっさり殺されたんだ…」


    石丸「わからない…とにかく苗木くん。この鍵を有効活用してくれ」


    苗木「そんな…どこで使えば…?」


    石丸「君と舞園くんはこの学園について調べていたのだろう?」


    石丸「もしかしたらこの学園のどこかに…この学園の謎を記したものが残っているかもしれない」


    苗木「確かに…」


    石丸「職員室とか…どうだろう?」


    苗木「でも…モノクマに見られないかな?」


    石丸「ははは!苗木くんを構っていられないくらい僕が暴れてやろうじゃないか!」


    苗木「石丸クン…」


    石丸「それに…もしかしたら君の彼女の情報もあるかもしれない」


    苗木「盾子の…?」


    石丸「盾子というのか」


    苗木「あ…う、うん」


    石丸「まあいい。盾子くんを調べれば…殺す動機をもつ者が見つかるかもしれない」


    苗木「なるほど…」


    石丸「よし…では苗木くん、信じているぞ!」


    苗木「…ありがとう」


    苗木(石丸クン…はじめて君と出会ってよかったと思えたよ)


    石丸「ではそろそろあがろうか……あ」


    苗木「?」


    石丸「そうそう…伝言だ」




    石丸「『私は希望にかけます』」


    石丸「舞園くんが君に伝えるように言っていた」 


    苗木「舞園さんが…?」


    石丸「ああ。よく意味が分からなかったがな!」


    苗木「………」


    石丸「まあ深く考えるのはやめよう!」


    苗木「そうだね」


    苗木(舞園さん…なぜボクにそこまで?)



  139. 139 : : 2015/02/09(月) 22:37:06

    ~苗木の部屋~


    苗木(とにかくボクは…頭を整理するため一度自室に入った)


    苗木(うーん…まずどこの部屋を見てみるべきかな?)


    苗木(情報処理室は後回しにした方がいいよね…モノクマにバレたら厄介だし)


    苗木(あれ…そういえばボクどの部屋の鍵が閉まっているのかよく分からない!)


    苗木(石丸クンの話によると職員室が閉まってるみたいだったね…)


    苗木「はあ…」


    苗木「本当にボクなにも知らないんだな…」


    ちぃたん「苗木くーん!」


    苗木「うわぁぁああ!?」


    ちぃたん「あ、ごめん」


    苗木「どうしたの?」


    ちぃたん「あらってー!」


    苗木「え?」


    ちぃたん「洗ってほしいな!シャワールームに連れて行って!」


    苗木(えっと…直で触らないとだめってこと?)


    ちぃたん「だめ…かな?」


    苗木「………」




    ~シャワールーム~


    苗木(あの顔は卑怯だよ…)


    ちぃたん「ありがとう。でも洗わなくていいよ!」


    苗木「え?」


    ちぃたん「ただここに来たかっただけだから」


    苗木「もしかして…ちぃたんも内緒の話があるの?」


    ちぃたん「うん」


    苗木「…どうしたの?」


    ちぃたん「もし苗木くんがこの学校について調べるなら…ボクも連れて行って」


    苗木「!」


    ちぃたん「何か…何か分かることがあるかもしれない」


    苗木(確かに…ちぃたんがいればボクには見えないことも見えるかもしれない)


    苗木「…マスターキーを手に入れたんだ。この学園でどこの鍵が閉まっているかわかる?」


    ちぃたん「えっと…学園長室は開いたから…」


    ちぃたん「情報処理室、職員室、生物室…あと宿舎側から二階へ続く階段が閉じられているね」


    苗木「なるほど…」


    ちぃたん「苗木くん…ボクと一緒に居れば、誰かが近づいてきたらすぐに分かる。隠れて調査するにはいいかもしれないよ」


    苗木「さすが…チートだね」


    ちぃたん「えへへ…それと、ここでは制限されて見ることができない情報も…他の所でなら見れるかもしれない」


    苗木「なるほど……じゃあまずどこを見ればいいかな?」


    ちぃたん「職員室が無難かな…?」


    苗木「よし…今からでもいってみる?」


    ちぃたん「うん」


    苗木「じゃあ石丸クンにモノクマを引きつけておいてもらおっか」




    ~廊下~


    石丸「早速行ってくれるか…では」


    石丸「モノクマァァアアア!!」


    モノクマ「うるさいよ!」


    石丸「しりとりしよう!」


    モノクマ「え、いきなりすぎない?」


    石丸「いいから!」


    モノクマ「ボクだって暇じゃないんだからさ…苗木くんとでもしてれば……ってあれ?どこいった?」


    石丸「ちっ…3人でしようと思っていたが仕方がない。1対1で真剣勝負だ!」


    モノクマ「はいはい分かったから包丁しまって…」


    石丸「ボクが負けたら鼻から青汁を飲む!君が負けたらボクの部屋にシーソーをつくれ!」


    モノクマ「1人でシーソーするつもりなの!?」


    石丸「問答無用!8文字以上縛りだ!」


    モノクマ「難易度たかっ」


    石丸(苗木くん…後はまかせたぞ)




    ~職員室前~



    ちぃたん「よし…周りには誰もいないよ」


    苗木「わかった」


    苗木(すごい…悪いことをしている気分だ)


    苗木(ここに…何かヒントはあるのかな?)


    苗木「よし…入るね」ガラガラ


  140. 140 : : 2015/02/10(火) 19:51:01

    ~職員室~


    苗木「何コレ…」


    ちぃたん「机の上に花が置いてあるね…」


    苗木「不吉だね…。とりあえず机の中を調べてみよっか」


    ちぃたん「うーん…僕の方は特に分かることはないね」


    苗木「そっか…」


    苗木(書類はすべて3年前のもの…内容は学級通信とか学校行事を書いたものばかり)


    苗木(特にこの学園に関係のありそうなものはないかな…?)


    苗木「ん…?」


    ちぃたん「何かあった?」


    苗木「これ…」


    *********

    ☆学園を封鎖するにあたって

    以下の教員を残す

    ・◯◯◯
    ・◇◇◇

    12名の生徒のカウンセリング及び事務作業を命ずる。
    希望の生徒に不自由のない生活を送らせること。
    生徒に絶望の兆候が見られ次第、即行拘束及び隔離すること。


    *********



    苗木「本当に…何があったのかな」


    ちぃたん「絶望かあ…」


    苗木「そういえば…ちぃたんはこの頃の希望ヶ峰学園については知らなかったの?まだ外にいたはずだよね」


    ちぃたん「う~ん…僕が作られたのは2年前だしね。あと、ご主人タマの肉体強化の方に全力を注いでいたから外のことはよく知らないんだ」


    苗木「そっか……あ、まだ何かあるね」


    ********

    ☆緊急通達

    78期生の生き残り、江ノ島盾子と戦刃むくろが発見された。

    取り調べをし、絶望化の兆しがなければそのまま学園で保護する。

    ********


    苗木「盾子…?」


    ちぃたん「どうしたの?」


    苗木「ボクの…彼女の名前だ」


    ちぃたん「ええ!?」


    苗木「彼女は…保護されていた?」


    ちぃたん「でも…苗木くんは彼女と会っていたんだよね?」


    苗木「でも…彼女が死ぬ2、3ヶ月前からは会うことも少なくなっていた。連絡は取り合っていたけど…」


    ちぃたん「でも…この文面だと保護された生徒は外にでられないみたいだよね?」


    苗木「うん…」


    ちぃたん「もしかして…その江ノ島は絶望化の兆候があったのかな?」


    苗木「そ、そんな…!盾子はそんな人じゃないさ!」


    ちぃたん「じゃあ…一体?」


    苗木「はあ…分からないね」


    ちぃたん「あ…苗木くん。そろそろ夕飯の時間だから一旦お開きにしない?」


    苗木「もうそんな時間か…分かったよ」



    ~廊下~



    苗木(よし…誰も見ていないね)


    霧切「あら…苗木くん?」


    苗木「!?」


    苗木(霧切さん!?)


    霧切「珍しいわね…苗木くんが自室以外にいるなんて」


    苗木「あはは…流石にこの学園の構造を知っとくべきかなって思ったんだよ」


    霧切「そう」


    苗木(霧切さんになら…この学園の秘密を調べてることを打ち明けてもいいかな?)


    苗木(でも…どこで誰がきいてるかは分からないし、今はやめておこう)


    苗木「じゃあ夕飯を食べに行こっか」


    霧切「そうね」


  141. 141 : : 2015/02/10(火) 20:56:10
    読んでいくうちにこいつらが死刑囚ってこと忘れてる
  142. 142 : : 2015/02/11(水) 10:11:39

    ~食堂~


    モノクマ「えーっと… ザウエル&ゾーン S205ファントム!」


    石丸「なにぃ!?…無担保コールレート!」


    モノクマ「むむむ…トランシーバー!」


    石丸「おや…それは7文字だぞモノクマ!」


    モノクマ「あああ!しまったぁああ!」


    苗木「…まだ続けてたんだ」


    モノクマ「あ、あれ…?もうそんな時間?」


    霧切「…呆れたわ」


    モノクマ「ボクとしたことが…すっかり夢中になってたよ」


    石丸「モノクマ約束だからな!シーソーを作ってくれたまえ!」


    モノクマ「はいはい…」


    腐川「夕飯の準備はできているんでしょうね?」


    モノクマ「…ちょっとまってて」


    苗木(してなかったのか…)


    霧切「まって…何か匂わない?」


    苗木「確かに…甘い匂いがするね」


    霧切「厨房の方へ行ってみましょう」



    ~厨房~


    苗木「あれ、朝日奈さん?」


    朝日奈「!」


    腐川「それって…ドーナツかしら?」


    朝日奈「あはは~見つかっちゃったか」


    苗木「ずっと作ってたの?」


    朝日奈「うん…みんなに食べてほしいなと思って」


    苗木「朝日奈さん…」


    朝日奈「私…今までみんなのことを邪険に扱ってたからさ。反省をこめて…」


    腐川「な、なによいい子ぶって…」


    石丸「素直になりたまえ!」


    腐川「な、なな何言って……ありがとう」


    朝日奈「ううん!これからは…仲良くしていこ!」


    苗木(朝日奈さん…ここまで強くなったんだね)


    霧切「………」


    朝日奈「あ…霧切ちゃんは無理して食べなくても…い、いいよ」


    苗木(そういえば…霧切さんは用心深いからモノクマが用意したものとカップラーメンしか食べないんだっけ…)


    霧切「…………」





    霧切「………」パクッ


    朝日奈「!!」


    霧切「……おいしいわ」


    朝日奈「霧切ちゃん…!えへへ、よかった」


    石丸「こらこら、霧切くん!つまみ食いはいけないぞ!」


    朝日奈「いいよいいよ!じゃあ、みんなで食べよう!」


    腐川「お、おいしいじゃない…」


    朝日奈「ちぃたんは食べれるの?」


    ちぃたん「食べれないんだよね…気持ちだけもらっておくよ!」


    苗木(なんだか…)


    苗木(すごく平和な光景になったな)





    苗木(そうだ…好戦的だった桑田クン、十神クン、葉隠クン、大和田クンは居なくなった)


    苗木(何を考えているのかよくわからないセレスさんも居なくなった…)


    苗木(やっと…やっと落ち着いた日々になるんじゃ…?)





    『やいやいモノクマ!あんた何してるんでちゅか!』





    苗木「え…?」


    苗木(モニターの方を見る)


    苗木(そこには…ウサギのようなものが映っていた)

  143. 143 : : 2015/02/11(水) 18:06:32
    ま・さ・か・の・ウサミイイィィィィ!
    期待です!
  144. 144 : : 2015/02/11(水) 18:08:34

    腐川「なにこいつ…気持ち悪いわ」


    ???『ひ、ひどいでちゅ!』


    モノクマ「えーっと…誰だっけ?」


    ???『ガーン!』


    ウサミ『ウサミでちゅよ!あなたがブロックしてこの学園のシステムに入れないようにしたウサミでちゅよ!』


    モノクマ「あー…いたね~」


    苗木「どういうこと?」


    ウサミ『うう…今回のみなちゃんの共同生活において…あちしも看守の1人だったのでちゅ』


    ウサミ『まあ…経費の都合上モニターにしか映らない仕様でちたが…』


    朝日奈「でもモノクマにブロックされてたんだよね。どうして?」


    モノクマ「えー…邪魔じゃん」


    ウサミ『ひ、ひどいでちゅ!」


    ウサミ『そ、それより…モノクマ!』




    ウサミ『どうしてみなちゃんにいわなかったんでちゅか!』




    ウサミ『2ヶ月後には全員…ここから出ちてあげることを!』



    苗木「え…?」


    腐川「2ヶ月まてば…出られたというの!?」


    ウサミ『そうでちゅ…それなのにモノクマは言わなかったから…』


    霧切「そのことを伝えてれば…コロシアイは起きなかったかもしれないわね」


    苗木「どうして…どうして言わなかったんだモノクマ!?」


    モノクマ「えーだって……ツマンナイじゃん!」


    石丸「そんな理由で…」


    ウサミ『や…やっぱりあなたはそうなんでちゅか!?』



    ウサミ『アイツと何も変わらないんでちゅか!?』


    苗木(あいつ…?)


    苗木「ウサミ…あいつって?」


    ウサミ『あいつとは…「シャラーップ!」


    モノクマ「ウサミちゃん!喋りすぎたらだめだと言われてるだろ!」


    ウサミ『で、でも…』


    苗木「じゃ、じゃあ……君たちの目的を教えて!」


    モノクマ「はいはい、強制退場でーす!」


    ウサミ『な、なにいって……ザーザー』


    苗木「あ…」


    苗木(映像はそのまま…砂嵐に変わってしまった)





    朝日奈「なんだったの…?」


    石丸「それより…あと1ヶ月と数週間耐えれば…この生活に終わりがくるわけだな」


    腐川「そ、そうすれば…誰も殺さずにここから出れるの?白夜さまに会えるの!?」


    苗木「そう…なるね」


    苗木(こんなに…こんなに簡単なことだったなんて!)


    苗木(だけど……この学園のことは気になる)


    苗木(残りの時間…調べてみようか)


    苗木(盾子についても何か分かるかもしれない)


    苗木(そのために…)チラ


    朝日奈「や…やったあ!」


    苗木(朝日奈さん…だいぶうやむやになっていたけど…)


    『私は…許さない』


    『江ノ島盾子を…』


    苗木(もう一度…聞いてみよう)


  145. 145 : : 2015/02/11(水) 21:20:38
    つ・づ・き・が

    気になる!!!!
  146. 146 : : 2015/02/12(木) 18:20:56

    ~プール前ロビー~


    朝日奈「苗木と2人きりで話すのなんて久しぶりだね。どうかしたの?」


    苗木「その…聞きたいことがあってさ」


    朝日奈「聞きたいこと?」


    苗木「うん……あのさ、江ノ島盾子って知ってる?」


    朝日奈「江ノ島…盾子?」


    苗木「うん」


    朝日奈「………」


    苗木(さあ…どうくる?)


    朝日奈「確か…モデルかなんかだっけ?」


    苗木(一般認識程度か…)


    朝日奈「でも…どこか他の場所で………!!」


    苗木「なにか知ってるの!?」


    朝日奈「江ノ島…はあ、はあ……江ノ島…」


    苗木(息が荒くなってきた。この前と…同じ)


    苗木「朝日奈さん…」


    苗木(正直…罪悪感がハンパない。本当は話を聞かないべきなんだろうけど…)


    苗木「教えて…くれる?」


    朝日奈「はあ…はあ……うん」


    朝日奈「大事なことなんだよね?……話すよ」


    苗木「ありがとう…」





    朝日奈「まず…この前私の家は借金とかで荒れてたって話をしたよね?」


    苗木「うん…」


    朝日奈「まあ…お父さんが連帯保証人になって…弟が学校にいかなくなって…お母さんが仕事をいくつも掛け持ちして…」


    朝日奈「すごく…大変だった」


    苗木「そんなことが…」


    朝日奈「でもね…みんな、仲はよかったの。ちゃんとやっていけたの」


    朝日奈「江ノ島盾子が弟に会うまでは…」


    苗木(ここで…盾子がくるのか)


    朝日奈「ある日…弟と買い物に行っていたら、偶然であったの」


    朝日奈「元々テレビとか雑誌で見たことがあったから…私達すっかり興奮しちゃって話しかけたら仲良くなって…」


    朝日奈「それから…時々会うようになった」


    苗木「朝日奈さんの家は…希望ヶ峰学園と近かったの?ほら、江ノ島盾子って希望ヶ峰学園の生徒らしいし…」


    朝日奈「うん。隣町くらいかな」


    朝日奈「まあ…話を戻すね」




    朝日奈「それで…弟は本当に仲良くなったの。狂信的といっていいくらいに」


    苗木「狂信的…?」


    朝日奈「うん…うまく言えないけど、ご飯の時もずーっと江ノ島盾子の話をするようになった」


    朝日奈「少ないお金なのに…彼女の雑誌を集め…電車に乗って会いに行き…貢ぐ」


    朝日奈「それからすっかり笑わなくなっちゃたし…怒りやすくなった。何があったか聞いても何も答えてくれない」


    朝日奈「私心配になって…一度弟のあとをつけてみたの。そしたら…」




    朝日奈「江ノ島盾子と一緒に……鳥を殺してた」


    苗木「!?」


    朝日奈「怖かった。あの時だけは…弟も笑っていた」


    苗木(盾子…君はどうしてそんなことを!?)


    朝日奈「そして…あの事件が起こったの。弟は江ノ島盾子に唆されてお父さんとお母さんを殺した」


    朝日奈「ゆるさ…ない…」


    苗木「ごめんね…つらいことを聞いて」


    朝日奈「ううん。でも…どうしていきなりこんなこと聞いたの?」


    苗木(どうしよう…ボクの彼女だったとは言いづらいな)


    苗木「いや…この前朝日奈さんが江ノ島盾子を許さないとかいってたから…気になっただけだよ」


    朝日奈「そっか…」


    苗木「じゃあそろそろ…お開きしようか」


    朝日奈「うん。おやすみ」




  147. 147 : : 2015/02/12(木) 20:22:00


    苗木(さて…どうしよっかな。まだ寝るには早いし)


    苗木(…他の部屋も調べてみようかな。例えば…宿舎側の二階へ続くシャッターとかね)


    苗木(そのためには……やっぱり廊下にいたね)


    苗木「石丸クン…またお願いしてもいいかな?」


    石丸「よしきた!ではボクは二階にでも行っているな!」


    苗木(よし…ポケットにちぃたんも入っているし)


    ちぃたん「周りに人はいないようだよ」


    苗木(じゃあ…行ってみよう)



    ~寄宿舎 2階~



    ちぃたん「監視カメラもモニターもないみたいだね」


    苗木「ほんとだ…ここは元々開放するつもりはなかったのかな?」


    ちぃたん「苗木くん見て…ところどころ壁が崩れてる」


    苗木「うん…何があったのかな」


    ちぃたん「とりあえず…このロッカーの中をみてみよ」


    苗木「そうだね」





    苗木(何かあるかな…?)


    苗木「あ…手帳みたいなものがあるね」


    ちぃたん「誰のかな?」


    苗木「えーっと…さっき見た教員の◯◯◯さんのものみたいだね」


    **********

    8/10

    なぜこのようなことが起きてしまったのか…

    我々がつくりだした希望の生徒はこの学園に絶望をもたらした。

    予備学科の自殺…しかも大々的に報道されてしまった。

    この学園は…私はどうなってしまうのだろう。


    ***********


    苗木「我々がつくりだした希望の生徒…?」


    ちぃたん「まるで…人体錬成したかのようだね」


    苗木「あはは…続きを読むね」


    *********

    8/21

    なんとか事態を収集することに成功した。

    しかし…また事件が起きてしまった。

    78期生の自殺、失踪、殺人…

    今回は秘密裏に処理をすることができたが、このままではいけない。

    絶望が…広がっている。


    **********


    苗木「78期生って……盾子の!?」


    ちぃたん「失踪ってあるね…江ノ島さんは失踪枠だったのかな?」


    苗木「でも…ボクとは会っていたから」


    ちぃたん「うーん、わかんないや」



    **********

    9/1

    私達は学園に閉じこもる。

    外も絶望の兆しが見えはじめた。

    77期生は以前生徒間で問題があったが…比較的絶望化の兆候は薄い。

    彼らを…希望を守り、絶望に打ち勝つ。

    もうこの学園に絶望はない。


    **********


    苗木「ここで…途切れてるみたいだね」


    ちぃたん「やっぱり…外は絶望みたいなことを言ってるけど、絶望ってどういうことだろ?」


    苗木「抽象的すぎてよくわからないよね…」


    ちぃたん「苗木くん達が…刑務所からここに来るまでの間、外の様子とかをみなかったの?」


    苗木「刑務所の敷地内でトラックに乗せられて…すぐに学園に入ったからね。外は全然みていないなあ」


    ちぃたん「うーん…なんだかよくわからないねえ」


    苗木「じゃあ…奥の部屋も見に行こっか」


    ちぃたん「そうだね」

  148. 148 : : 2015/02/13(金) 20:38:56

    ~学園長の個室~



    苗木「あ、また手帳があるね」


    ちぃたん「部屋的に…学園長のものかな?」


    ********

    9/1

    今日から我々の奇妙な共同生活が始まった。

    希望ヶ峰学園はすっかり地におちてしまったが…

    いつか誰もが気づくだろう。

    この学園こそが世界の希望であったと。


    ********


    苗木「希望とか絶望とか…しつこいね」


    ちぃたん「それをいったらおしまいだよ!」


    苗木「ここからは何も書いてないね…」


    ちぃたん「一日坊主かあ…」


    苗木「あ…ちょっとまって。後ろの方のページに…」


    *********

    6/10

    行方不明であった江ノ島盾子と戦刃むくろを保護した。

    2人とも絶望化の兆候はなし。

    このまま2人ともこの学園に保護する。

    やはり希望ヶ峰学園は希望を呼び集めるようだ。

    私がやっていることに間違いはない。


    **********


    苗木「盾子を…保護?」


    ちぃたん「なんだか難しいことになってるね」


    苗木「はあ…ここでページは途切れてるし盾子がどうなったかは分からないみたいだ」


    ちぃたん「学園長の個室とかいうから…もっといろいろある気がしたんだけどね…」


    苗木「2階に他に部屋はないのかな?」


    ちぃたん「うーん……あ!」


    苗木「なにかあったの?」


    ちぃたん「ここの横に…隠し部屋があるよ」


    苗木「なんだって!?……さすがだね、ちぃたん」


    ちぃたん「えへへ~ありがとう」



    ~隠し部屋~


    ちぃたん「…箱があるね」


    苗木「うん…不自然に置いてあるね」


    苗木(まるでプレゼントみたいにラッピングされてある。この部屋に似つかわしくないな)


    ちぃたん「開けてみる?」


    苗木「そうだね」



    パカ



    苗木「!!?」


    ちぃたん「どうしたの!?」


    苗木「なんで…こんなものが!?」


    ちぃたん「なに?」


    苗木「…骨みたいだよ。人間の」


    ちぃたん「そんな…」


    苗木(なぜ…こんなところに?)


    ちぃたん「とりあえず…箱をしめておいておこっか」


    苗木「そうだね」




    苗木(他になにか………ん?あれは…)


    苗木「ちぃたん、この写真…」


    ちぃたん「ん……もしかして、霧切さん?」


    苗木「多分…」


    苗木(霧切さんに似た女の子…10歳くらいかな?お父さんのような人と笑顔でうつっている)


    苗木(霧切さん…お父さんと縁をきったといっていたけど、何があったんだろ?)


    苗木(こんなに幸せそうに笑っているのに)


    ちぃたん「写真の裏に手紙がついてるよ」


    苗木「ほんとだ…」



    **********

    響子へ

    これを見ているということは…私は死んだのだろう。

    できればこの手紙をみていない未来を願う。

    今まで本当にすまなかった。

    君をつきはなしてしまった。父親らしいことを何一つできなかった。

    確かに君に探偵の才能はなかった。

    この学園にいれることはできなかった。

    しかし…私は気づいた。

    希望は才能で決まるものではなかった。

    響子…私にとっての希望はお前だった。

    これらに気がつい時はもうは…遅かった。

    響子、どうか君は希望を持ち続けてくれ。

    この絶望的な世界に屈することなく…


    このような父親で本当にすまなかった。

    信じてもらえないかもしれないが

    誰よりも君を愛している。


    仁より

    *********



    苗木「これは……遺書?」


    ちぃたん「そうみたい。じゃあ…さっきの骨はこの人のやつかな?」


    苗木「そうかもしれないね…」


    苗木(霧切さんは…この遺書を知っているのかな?)


  149. 149 : : 2015/02/13(金) 21:04:34

    苗木「ねえちぃたん…霧切さんにこの遺書のことを伝えた方がいいかな?」


    ちぃたん「うーん…今更こんな気持ちを伝えられても困ると思うけど…見せた方がいいと思うよ」


    苗木「そうだね…今日は遅いから明日にでも伝えよっか」


    ちぃたん「じゃあ…あまり鍵のかかった場所へは入らない方がいいから持って行こっか」


    苗木「そうだね。それで霧切さんがどうしてもここへ来たいといったら…考えることにしよう」


    ちぃたん「うん。それじゃあ今日はもう戻ろっか」


    苗木「石丸クンもいつまでも足止めできないしね」



    ~宿舎前 廊下~



    苗木(ああ…わからない)


    苗木(分からないよ、盾子)


    苗木(君の名前が出てくる度に…君のことが分からなくなる)


    苗木(どうしてこんなにも盾子の名前がでてくるんだろう?)


    苗木(盾子…君は一体なにを隠していたんだ?)


    苗木「これから…どうれば……」




    ガンッ




    苗木「!!?」




    頭に強い衝撃が走る。




    苗木「う……」


    苗木(一体…誰が?)



    しかし…その姿を見る前に



    ボクの意識は途絶えた。



  150. 150 : : 2015/02/13(金) 22:21:57

    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    苗木「盾……子?」


    苗木(どうして、ボクの部屋で盾子が…)




    苗木「死んでいるんだ?」



    彼女は…首を吊っていた。


    しかし、自殺ではない。


    なぜなら…



    苗木「どうして…どうして無いんだよ…」


    苗木「こんなに…無いんだよ!?」



    彼女の右目…


    左腕、右耳、右手の薬指、両足


    無い、無い、ない、ない、ない




    苗木「どこに……どこに!!?」


    苗木(ボクは探す)


    苗木(彼女の目を、耳を、足を、指を)





    苗木「!!!」


    右目は…あった。


    透明なコップの中に。


    苗木「うう…」


    苗木(他の…他のものは!?)





    右足はトイレの中に。


    左足は浴槽の中に。


    右耳はクローゼットにあるパーカーのポケットに。


    薬指は花瓶の中に。 


    右腕はベッドの下に。




    苗木「ああ…ああ…」



    苗木「うわぁぁぁああああ!!!」



    苗木(ボクは…泣き続けた)


    苗木(彼女の…冷たくなった右腕を抱きながら)


    苗木(ボクの両手は真っ赤に染まる)



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



    苗木「!!?」ガバッ


    苗木「はあ……はあ……」


    苗木(えっと……確かボクは誰かに頭を殴られて、気絶していたんだっけ?)


    苗木「いたい…けど血は流れていないね」


    苗木「廊下に放置とはひどいなあ…」


    苗木(どうしよう……とりあえず一旦自分の部屋へ戻ろうかな)




    ガチャ




    苗木「え…」



    苗木「なに…これ」



    苗木「これって……これって……」



    苗木(ボクは……”それ”に近づく)



    苗木(天井の梁から吊されたロープで首を吊った)



    苗木(右目と右耳と左腕と両足と…右手の薬指がない死体に…)



    苗木「どうして…どうして………まさか!?」



    苗木(机に目をやる)



    苗木(そこには一つの透明なコップ)



    苗木(その中には……一つの眼球)



    苗木「じゃあ…じゃあ!!?」



    苗木(シャワールームに……左足)


    苗木(トイレに……右足)


    苗木(クローゼットのパーカーの中に右耳)


    苗木(花瓶の中に薬指)


    苗木(ベッドの下を見る)





    苗木「やっぱり…」


    苗木「やっぱり同じだ…」


    苗木(そこには…右腕があった)






    苗木「どうして…どうして…」




    苗木「腐川さん…」




  151. 151 : : 2015/02/13(金) 23:02:41
    いやぁあああああああああ。
    もう誰も死なないと信じていたのに・・・
  152. 152 : : 2015/02/14(土) 17:22:47


    苗木「とにかく…誰かを呼ばないと…」



    ガチャ



    朝日奈「あれ、苗木?」


    苗木「!!」


    朝日奈「って……服と手血だらけじゃん!?」


    朝日奈「なにかあったの…………って」




    朝日奈「え…?」


    苗木(朝日奈さんはボクの部屋をみて息を飲む)


    朝日奈「い……いやぁぁああああ!!?」


    苗木「あ、朝日奈さん!落ち着いて!」


    朝日奈「な、なに…?もしかして苗木がやったの!?」


    苗木「ち、違うよ!!」


    霧切「…なんの騒ぎかしら?」


    朝日奈「き、霧切ちゃん!な、苗木の部屋に…」


    霧切「!!」


    霧切「これは…ひどいわね」


    石丸「どうした?叫び声が聞こえたから来てみたんだが……………え?」


    『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を行います』



    石丸「嘘…だろ?」


    石丸「どうして……どうしてまたコロシアイが起きてしまったんだ!?」


    朝日奈「こんな…こんな死に方ってある!?」


    苗木「………」


    霧切「どうかした、苗木くん?」


    苗木「一緒なんだ…」


    石丸「ん?」


    苗木「一緒なんだ……ボクの彼女の死に方と。まったく、同じ」


    霧切「それは……偶然ではなさそうね」


    石丸「彼女とは…江ノ島盾子のことだな」


    朝日奈「え…?」


    苗木(や、やばっ)


    朝日奈「ちょっとまって…苗木の彼女って江ノ島盾子なの?」


    苗木「そ、それは…」


    朝日奈「江ノ島盾子のことを知ってて…私をいろいろ探ってたの?」


    苗木「ち、ちが…」


    朝日奈「あ……も、もしかして、やっぱり腐川ちゃんを殺したのは苗木なの!?」


    石丸「なに!?」


    朝日奈「だって…苗木の部屋で死んでるじゃん!!」


    苗木「ちがう!ボクはずっと違う部屋にいたんだ!」


    朝日奈「でも…苗木の部屋に入れるのは苗木しかいないんだよ!?」


    苗木「………っ」


    霧切「…どうなのかしら、苗木くん」


    苗木「それでもボクは…」


    朝日奈「最悪…。あの江ノ島盾子の彼氏だもんね。今まで信用していたのがバカみたい」


    石丸「では…やはり苗木くんが?」


    霧切「まって。決めるのはまだ早いわ。とりあえず捜査を進めましょう」


    朝日奈「……わかった」


    霧切「朝日奈さんはこの前と同様に…あやしいモノが落ちてないか調べてきて」


    霧切「石丸くんはこの部屋で見張りをよろしく」


    石丸「よしきた!」


    霧切「苗木くんは…」


    苗木「………」


    霧切「……今回は一緒に捜査できないわ」


    苗木「え…」


    霧切「どこか…適当に捜査していて」


    朝日奈「…いっそ動かない方がいいんじゃないの?」


    霧切「それは…だめよ」


    霧切「とにかく…それで動きましょう」


    苗木「………」





    苗木(どうして…どうしてこんなことに…)


    苗木(みんなのボクを見る目が…怖い)


    苗木(平穏な日々がくると思っていた)


    苗木(あともう少しで釈放されると思っていた)


    苗木(そんな理想は…)



    苗木「あぁああああ!!!」



    苗木(あっけなく崩れた)



  153. 153 : : 2015/02/14(土) 20:27:32
    苗木がんばるんだ!!
  154. 154 : : 2015/02/14(土) 22:39:19
    これは辛い。
  155. 155 : : 2015/02/15(日) 11:08:58

    ~一階 男子トイレ~


    苗木「はあ…」


    苗木(ボクは…みんなから逃げるように男子トイレへ行った)


    苗木(ここなら…朝日奈さんも探索にこないだろうし)


    苗木(前回の事件…朝日奈さんがどこを探してもぶなっしーの姿を見つけられなかった)


    苗木(その理由はおそらく…男子トイレにいたからだろう)


    苗木(セレスさんは賭けたんだ…石丸クンではなく朝日奈さんが探索を任されることを。朝日奈さんは男子トイレまで探索しないことを)


    苗木(だから…ここなら落ち着いてものを考えられる)


    苗木「はああああ!!!」


    苗木(だめだ…頭が働かない)


    苗木(どうして…どうしてよりによってあの死に方なんだ!)


    苗木(…死体くらい、盾子が死ぬ前にも見たことはある)


    苗木(だけど…だけどボクにとって最も忘れられない死体……それは盾子なんだよ!!)


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

    3年前


    江ノ島「私と付き合うとか…あんたってほんと物好きよね」


    苗木「盾子の方が物好きじゃない?ボクみたいな平凡なやつと付き合うなんて…」


    江ノ島「だってさあ…」



    キキーッ


    ドンッ



    苗木「うわ…車が人に…!?」


    江ノ島「………」


    苗木「ひどい…目の前でこんなことが起きるなんて」


    江ノ島「…これからはもっと見るはめになるよ」


    苗木「え…?」


    江ノ島「あたしの周りはね…よく人が死ぬの」


    苗木「!?」


    江ノ島「びっくりするくらい…死ぬ瞬間をこれまで見てきた」


    苗木「そんな…」


    江ノ島「あはは!どう、こんな女別れた方がいいんじゃない?」


    苗木「………」


    苗木(何を考えているのかはよく分からなかった)


    苗木(だけど…”別れた方がいい”それが本心ではない…それだけは分かった)


    苗木「ボクは…その程度で君を嫌いになったりしないよ」


    江ノ島「!!」


    苗木「ボクも…背負うよ。君の苦しみをね」


    江ノ島「…へえ、いうじゃん」


    苗木「ちょっとくさかったかな?」


    江ノ島「だいぶ♪」


    苗木「あはは!」


    グチャ


    苗木「!?」


    江ノ島「うわー…飛び降りちゃったか」


    苗木「…大丈夫、大丈夫、これくらい、大丈夫」


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



    苗木「盾子…」


    苗木「どうして…死んでしまったんだ」


    苗木(あれ、そういえば…)


    苗木(今回の事件…盾子とまったく同じ死に方)


    苗木(あんな死に方…意図せずして被るはずはない)


    苗木(つまり…)





    苗木「今回のクロが…盾子を殺したんじゃないか?」



  156. 156 : : 2015/02/16(月) 20:56:36

    苗木(いや、でもまって…ニュースとかで盾子の死に方を見た人がいるかもしれない)


    苗木(それをマネて…ボクを犯人に仕立て上げようとしたのかも)


    苗木(霧切さんは誰よりも遅く捕まった。探偵とかいってたし…ニュースくらいみてるかも?)


    苗木(あと…朝日奈さん。朝日奈さんはボクと捕まった時期が近い。もしボクよりも遅く捕まったとしたら…)


    苗木(それに、朝日奈さんは盾子を殺す動機がある!)


    苗木(もしかして…盾子を殺したのも、腐川さんを殺したのも朝日奈さん!?)


    苗木「………」


    苗木(いや…飛躍しすぎだ)


    苗木(とりあえず…盾子を殺した人と腐川さんを殺した人は別人。盾子の死に方はニュースで見た。その場合を考えてみよう)


    苗木(そうしたら…さっきも考えたようにクロの候補は霧切さんと朝日奈さん)


    苗木(石丸クンはその時すでに独房の中。彼が盾子の死に方をしるすべはない)


    苗木(いや…ちょっとまって)


    苗木(ニュースであんなに細かく放送するのかな?)


    苗木(死体の部位まで細かく!?)


    苗木(それに…警察が来たとき盾子の腕はボクが抱えていた。腕のあった場所は誰も知らないはず…)


    苗木「やっぱり…盾子を殺した犯人が今回のクロだ!!」


    苗木「こんなところで落ち込んでなんかいられない…!」


    苗木「捜査を始めよう!」



    ~苗木の部屋~



    霧切「あら、苗木くん…きたのね」


    苗木「うん…絶対にクロを見つけないといけないから。突っ立っている暇はないよ!」


    霧切「……ふふ」


    苗木「?」


    霧切「何があっても…立ち直るのね」


    苗木「まあ…そこがボクの取り柄だからさ」


    霧切「そうね。…一応苗木くんがクロじゃないことを信じておくわ」


    苗木「ありがとう…」


    モノクマ「じゃあ苗木クン!君にモノクマファイルを渡すね!」


    苗木「復活したんだね…その制度」



    ☆モノクマファイル

    被害者:腐川冬子

    死亡時刻は10時30分頃。死因は絞殺と見られる。



    苗木「死亡時刻は10時30分か…。今は…11時だね」


    苗木(いつのまにか夜時間になってたみたいだね)


    霧切「死体発見アナウンスが鳴ったのは10時45分頃よ」


    苗木「なるほど…」


    苗木(てことは…ボクが気絶させられたのは、腐川さんが死んだ後?)


    苗木(じゃあ…なぜクロはボクを気絶させたんだ?)


    霧切「そういえば苗木くん…ちぃたんはどこにあるの?」


    苗木「そっか!ちぃたんがいれば……」


    苗木(確かポケットの中に…)


    苗木「……あれ?」


    霧切「どうしたの?」


    苗木「ない、ない!!」



    苗木「ちぃたんが……ない!」


  157. 157 : : 2015/02/16(月) 21:18:26


    霧切「え…?」


    苗木「ポケットに入れて持ち歩いていたんだけど…」


    苗木(もしかして…ボクが気絶したときに持ち出された?)


    霧切「まあいいわ。ちぃたんが居れば有利だけど…確かな情報は細かい部分に気がつきにくくなる」


    苗木「そうだね」


    苗木(前の事件のことをまだ気にしているのかな?)






    苗木「とりあえず…現場を調べようかな」


    石丸「おお、苗木くん!証拠隠滅はさせないからな!」


    苗木「はは…」


    苗木(みんなに聞くことも色々あるけど…今は現場調査だ)


    苗木(それに…みんなはボクの質問にちゃんと答えてくれるのかな?特に朝日奈さん)


    苗木(自分が犯人じゃないと分かっているのにその場の雰囲気はボクを犯人に仕立て上げる)


    苗木(もうそんな経験…嫌なんだ!)


    石丸「う~む…」


    苗木「どうしたの?」


    石丸「いや…凶器は一体何なのかと思ってな」


    霧切「確かに…見つからないわね」


    苗木(凶器…)


    苗木(確か…盾子が死んだ時は)


    石丸「む、どこへ行くのだ?」


    苗木(布団の中に……鉈があったはず)




    苗木「やっぱり…あった」


    石丸「!!」


    霧切「鉈なんて…この学校にあったのね」


    石丸「そ、それより…どうして苗木くんは鉈がそこにあると知っていたんだ!?」


    苗木「えっと…」


    石丸「やっぱり…君がクロだからか!?」


    苗木「落ち着いて!…さっきもこの事件は盾子の死体に見立てているって話をしたよね?」


    石丸「ああ」


    苗木「だから…凶器のある場所も見立てているんじゃないかと思ったんだ」


    霧切「なるほどね…」


    石丸「うーむ…どうして腐川くんは江ノ島くんの死体に見立てられてるんだ?」


    苗木「ボクも分からない。だけど…もしかしたらボクをクロに仕立て上げようとしているからかもしれない」



    『捜査の時間は終了です!赤い扉の前に集まって下さい!』



    苗木「え…?」


    霧切「今回はずいぶん早いわね」


    石丸「朝日奈くんの話を聞いていないぞ」


    霧切「学級裁判で直接聞けばいいということかしら」


    苗木「もう人数も少ないしね…」


    石丸「ではいくぞ!」



  158. 158 : : 2015/02/17(火) 03:29:41
    死体発見アナウンスがおかしい……苗木、霧切、朝日奈、石丸で流れたぞ……?


    …………この中に犯人がいるのかっ!?
  159. 159 : : 2015/02/17(火) 03:30:40
    それとも……霧切と石丸が見つけた時間があまり変わらなかったからか……?
    とにかく期待!
  160. 160 : : 2015/02/17(火) 17:37:59

    ~赤い扉の前~


    朝日奈「!」


    苗木(すっごく見てる!)


    朝日奈「…証拠隠滅でもしてたの?」


    苗木「ち、違うよ!」


    石丸「そういえば苗木くんはさっきまでどこにいたんだ?」


    苗木「えーっと…男子トイレに、うん」


    石丸「なるほど…下痢か?」


    苗木「な…違うよ!」


    苗木(直球すぎるよ!女子もいるんだよ!)


    霧切「石丸クン…察してあげなさい」


    苗木「霧切さん…」


    霧切「彼は個室でオn「それは違うよ!!」


    苗木「はあ…はあ…」


    苗木(やめてよ…霧切さんまでボケに回らないでよ)


    朝日奈「さいてー…」


    苗木(ただでさえ…朝日奈さんが敵に回ってしまったんだから)


    モノクマ「それじゃあエレベーターにのって下さい!」




    苗木(腐川さん…)


    苗木(君の二重人格という性質は本当に怖かったし迷惑だった)


    苗木(ぶっちゃけ十神クンがここから出られたのも君が原因だ)


    苗木(しかも後半は白夜様愛がどん引きレベルで怖かった)


    苗木(でも…やっと平穏な日々がくると思ったのに)


    苗木(そんな腐川さんを殺したクロは…この中にいる!)


    苗木(そしてそれは…盾子を殺したクロだ!)


    苗木(ぶっちゃけ今の段階ではなにもわからない)


    苗木(ただ分かることは…)


    苗木(ボクが疑われているということ)


    苗木(そして…)


    苗木(ボクがクロではないということだ)


  161. 161 : : 2015/02/17(火) 18:00:03

    ~学級裁判 開 演~



    朝日奈「もう…話し合うまでもないんじゃない?」


    石丸「苗木くんがクロと決めてしまうと言うことか?」


    苗木「だからボクはクロじゃないって!」


    朝日奈「だって…どこの部屋もなんともなかったんだよ!?」


    霧切「あやしいモノは落ちていなかったということ?」


    朝日奈「うん。きっと…私が探している間に苗木が隠したんだよ!」


    苗木「そんなことしていないよ!」


    朝日奈「でも苗木どこにもいなかったじゃん!」


    苗木「だから男子トイレにいたんだって!そこまでは捜さなかったんでしょ?」


    朝日奈「そ、それはそうだけど…」


    石丸「まあまあみんな、落ち着きたまえ!」


    霧切「そうよ。まだ分からないことも沢山あるんだから、今は断定するのはよくないわ」


    朝日奈「…うん」


    苗木(不思議だ…石丸クンがとてもまともに感じる)


    霧切「じゃあ…昨日の事件が起きたとき、何をしていたか話してみましょう」


    石丸「今回は時間がなかったからな…僕も同じ部屋にいた霧切くんのアリバイしか聞けていないのだ!」


    朝日奈「じゃあ私から話すよ」


    霧切「ええ、お願い」


    朝日奈「まず…夕飯が終わってから苗木と話をしたね。8時30分から9時くらいまでかな?」


    朝日奈「その後…食堂にまた戻ってドーナツの後片づけとかをしていたよ」


    朝日奈「そして夜時間になったから一旦自分の部屋に戻って…眠れないからトレーニングでもしようと廊下にでたら、苗木が怖い顔でいたから…」


    朝日奈「まあ、話しかけに行ったら部屋があの状態になってたってかんじだよ」


    霧切「なるほどね。私は図書室で古新聞をあさっていたわ」


    石丸「食事が終わってからずっとか?」


    霧切「ええ。特にすることもなかったし。そろそろ寝ようと思って降りてきたら…朝日奈さんの悲鳴が聞こえたから駆けつけたの」


    石丸「なるほど。僕は2階の廊下でモノクマとマジカルバナナをしていたぞ!」


    苗木(しりとりじゃなくなってる!)


    石丸「粘土草餅といったら何かが思い浮かばなくてな…悩んでいたときに朝日奈くんの悲鳴が聞こえたのだ!」


    苗木(一体どういう流れでその言葉が出てきたんだ…)


    朝日奈「…苗木は何してたの」


    苗木「ボクは…」


    苗木(あれ…これ言ってもいいのかな?)


    苗木(石丸クン…)チラ


    石丸「……」グー


    苗木(言ってもいいんだね)


    苗木「ボクは…鍵のかかった部屋を捜査していたんだ」


    朝日奈「え…?」


    苗木「何か…この学園のこととか、盾子を殺した犯人について分かることがないかと思って」


    朝日奈「でも…どうやって鍵を開けたの?」


    苗木「舞園さんが以前マスターキーを手に入れてさ…ボクにくれたんだよ」


    朝日奈「………」


    苗木(すごい疑ってる…)


    石丸「まあ、苗木くんがマスターキーを持っているのは本当だ!舞園くんから僕経由で苗木くんに渡ったのだ」


    朝日奈「ふーん…」



    朝日奈「でも…」



    朝日奈「本当にそこに居た証拠はあるの?」

  162. 162 : : 2015/02/17(火) 18:22:57


    霧切「朝日奈さん…本当にそこにいた証拠がないのは誰も同じなのよ」


    朝日奈「で、でも…」


    朝日奈「腐川ちゃんは苗木の部屋で死んでいたんだよ!?苗木が部屋にいたとしか思えないじゃん!」


    朝日奈「マスターキーも苗木が持ってるんだし…苗木の部屋に入ることができるのは苗木しかいないんだよ!?」


    苗木「それは違うよ!」


    石丸「入れる人がいるのか?」


    苗木「うん。いるじゃないか…いつも学級裁判の時に部屋の鍵を開けてくれる人が!」





    苗木「ねえ…モノクマ?」


    モノクマ「ええ、ボク!?」


    朝日奈「た、確かに…モノクマなら部屋の鍵を開けられる」


    霧切「じゃあ…モノクマを操作している人が腐川さんを殺したといいたいわけね」


    苗木「そうだよ」


    苗木(どうしてボクはこの可能性に気がつかなかったんだ!)


    苗木(モノクマを操っている人は、盾子が殺されたとき当然獄外にいる。そいつも盾子を殺すことができるんだ)


    石丸「いやでも…それは違うのではないか?」


    苗木「どうして?」


    石丸「だって…僕はモノクマとずっとマジカルバナナをしていたんだぞ!」


    朝日奈「ほんとだ…」


    石丸「つまり、モノクマを操作している人は情報処理室から出ていないのだ!」


    苗木「ほ、ほら…前に君がオートモードとかいってたじゃないか!」


    モノクマ「そんな便利なものついてないよ!」


    苗木「証明できるの!?」


    モノクマ「え~」


    霧切「まって苗木くん」


    苗木「なに?」


    霧切「モノクマは…クロではないわ」


    苗木「どうして…断言できるの?」


    霧切「死体発見アナウンスを思い出してみて」


    苗木「えーっと…」


    霧切「まず、苗木くんが見た。そして朝日奈さんが見た。その後に私が見た」


    苗木「!!」


    霧切「クロがモノクマなら…この段階で死体発見アナウンスがなるはずよ」


    苗木「でも…死体発見アナウンスは石丸クンが見てからなった」


    霧切「ええ。つまり…クロは私、苗木くん、朝日奈さんの誰かということね」


    石丸「まってくれ。僕と霧切くんが死体を見た時間の間隔が短かったから、僕が見た後に鳴ったのかもしれない…という意見があるぞ」


    モノクマ「石丸クンが遅く来ようが死体発見アナウンスは石丸クンが来た後に鳴ってたよ!」


    苗木(じゃあ…やっぱりクロはモノクマを操作している人じゃないのか)




    朝日奈「苗木…そろそろ言い逃れがきつくなってきたんじゃない?」


    苗木「君もクロ候補だよね」


    朝日奈「でも今あやしいのはぶっちぎりで苗木だよ!」


    苗木「だからボクは違うんだよ!」


    朝日奈「じゃあ証拠をだしてよ!苗木が部屋にいなかった証拠を!」


  163. 163 : : 2015/02/17(火) 18:44:58

    苗木(証拠…)


    ~閃きアナグラム~


    ょ し い


    苗木(吉井さん…?)


    い ょ し


    苗木(小文字を乱用するメンヘラみたいな文面になったね…)


    い し ょ


    苗木(これだ!!)




    苗木「そうだ…遺書だ!」


    朝日奈「遺書…?」


    苗木「学園長の部屋にあったんだ!霧切さんに宛てた遺書があって…それを持ってきたんだ」


    霧切「遺書…?」


    苗木「確かポケットに………………ない?」


    朝日奈「…もともとなかったんじゃない?」


    苗木「ち、違う!確かにポケットに入れたんだ…ちぃたんと一緒に!」


    朝日奈「そういえば…ちぃたんはどこにいったの?」


    苗木「ポケットに入れてたんだけど…ボクが寄宿舎前の廊下に戻ったときに何者かに頭を殴られて…おそらく盗まれた」


    朝日奈「…苗木が故意に隠したんじゃないの?」


    苗木「そんなことしないよ!」


    朝日奈「ほら…自分が事件当時どこにいたのかを知らせないためにさ」


    霧切「ねえ苗木くん…遺書ってどんなもの?」


    苗木「えっと…霧切さんの写真の裏にメッセージが書いてあったんだ」


    霧切「そう…」


    苗木「とりあえず遺書があったのは本当なんだ!」


    石丸「うーむ…でも苗木くん、その遺書は別に昼でも持ってこれたんじゃないか?」


    苗木「え…」


    石丸「ほら…今日は2回探索する機会があっただろう?証拠としては不十分な気がしてだな」


    苗木(言われてみれば!)


    朝日奈「…やっぱりあやしいよね」


    苗木(くそ…このままじゃ同じことのくりかえしだ!)


    苗木(どうしたら…クロの目星がつくんだ?)



    苗木(そうだ…)



    苗木(一旦自分の中でクロを決めてみよう)



    苗木(そうすれば…その人の怪しいところがどんどん出てくるかもしれない)



    苗木(一度疑われたら…怪しい物事は全部その人の仕業に見えてくるものだ)



    苗木(じゃあ…とりあえず)



    朝日奈「なんかいったらどうなの!?」



    苗木(さっきからボクをクロに仕立て上げようとしている……朝日奈さんを疑ってみようかな)




    苗木「朝日奈さん…」


    朝日奈「な、なに?」


    苗木「ボクの部屋にはね…コップはないんだ」


    朝日奈「だから…なに?」


    苗木「腐川さんの目…コップに入ってたよね?」


    朝日奈「!!」


    苗木「あのコップ…食堂のモノじゃないの?」


    朝日奈「……っ」


    苗木(さあ…どうくる!?)


  164. 164 : : 2015/02/17(火) 19:54:56


    朝日奈「で、でも…コップくらい昼にでも取りにこれるでしょ!?」


    霧切「だけど…昼はあなたがずっとドーナツを作っていたわよね?誰か人がきたりしたかしら」


    朝日奈「食堂には石丸とモノクマがいたけど…厨房にはきてない」


    石丸「今日夕飯の時にコップに飲み物を注いだのは僕だ。特に数が減ってはいなかったな…」


    苗木「つまり…コップは夕飯の後に持ち出されたわけだ」


    苗木「夕飯が終わってすぐ、ボクは朝日奈さんと話していたよね」


    石丸「そしてその後苗木くんは僕と話していた」


    苗木「その後からは朝日奈さんがすでに食堂にいるよね。そして朝日奈さんは食堂が閉まる夜時間までその場にいた」


    苗木「つまり…ボクがコップを取りに行く時間はないんだよ!」


    朝日奈「そんな…」


    苗木「そして…コップを持ち出せるのは、朝日奈さん…君しかいない!」


    朝日奈「………」




    朝日奈「あれ…?」


    苗木「なに?」


    朝日奈「別に…私が食堂を出てからでもコップを取りにいけるんじゃないの?」


    石丸「だから夜時間に食堂は閉まるといっているじゃないか!」


    朝日奈「開けられる人がいるよね?」






    朝日奈「マスターキーをもってる…苗木なら」


    苗木「!?」


    石丸「た、確かに…」


    苗木「で、でも…」


    朝日奈「やっぱり…苗木がクロなんだよ!怪しい要素が多すぎるよ!」


    苗木(だめだ…このままじゃ押されてしまう!)


    苗木「霧切さん…」チラ


    霧切「………」


    霧切「ごめんなさい」


    苗木「え…?」


    霧切「あなたがクロの可能性しか浮かんでこない」


    朝日奈「…もう決まったんじゃないの?」


    石丸「ほ、本当に君が殺したのか…?」


    苗木「ちがうんだよ!」


    霧切「はあ…最終推理に入りましょうか」


    苗木「まってよ!もう一回ちゃんと考えてみて!」


    霧切「…今回は苗木くんに頼むのは無理そうね。私が締めるわね」




    ~クライマックス推理~



    霧切「とりあえず…夜時間にクロはマスターキーを利用して食堂からコップを持ってきた」


    霧切「理由はよく分からないけど江ノ島盾子という人の死に様をマネるためにね」


    霧切「そして腐川さんを自室に呼び出し…首をしめ、どこから持ってきたかはよく分からない鉈で身体をバラバラにした」


    霧切「まあ…鍵のかかった部屋から持ってきたんじゃないかしら」


    霧切「彼が事件当時そこにいたと言い張った…寄宿舎側の2階の部屋とかからね」


    霧切「そして…血の付いた服とちぃたんを私達の目に付かないように、おそらく鍵のかかった部屋にでも隠したのね」


    霧切「そして…自分の部屋に戻り驚いたフリをして…廊下にでる」


    霧切「まるで今ここで初めて腐川さんの死体を見たといわんばかりにね…」


    霧切「そして…このトリックができるのは」


    霧切「マスターキーを持つもの…苗木くん、あなたしかいないわ」





    モノクマ「じゃあ…投票いくよ!」


    朝日奈「うん」


    石丸「……」


    霧切「……」


    苗木(違うのに…ボクがクロじゃないのに!)




    苗木 苗木 苗木



    苗木(いや、でも…これで本当のクロが分かるじゃないか!)


    苗木(盾子を殺した犯人が分かるじゃないか!)



    モノクマ「うぷぷ…」








    モノクマ「だ~いせいかい!」


    モノクマ「腐川さんを殺したクロは…苗木誠くんでした!」


    苗木「え…?」

  165. 165 : : 2015/02/17(火) 20:09:24


    苗木(どうして…どうしてだ!!?)


    朝日奈「やっぱり苗木がクロじゃん!」


    石丸「そんな…では…苗木くんが僕を2階に追いやったのは腐川さんを殺すためだったのか!?」


    霧切「そうね…石丸くんはいつも10時 30分まで廊下で見張りをしているもの」


    苗木「ちがう!」


    石丸「何が違うというんだ!?君は…僕だけじゃなく、舞園くんの気持ちも踏みにじったんだぞ!」


    苗木「だ、だから!」


    石丸「苗木くんは希望だと…彼女は!彼女は!!」


    苗木「ボクはクロじゃないんだよ!モノクマに騙されてるんだ!」


    朝日奈「そんなことしてモノクマになんの得があるの?もう決まったんだから認めなよ!」


    朝日奈「どうして腐川ちゃんを殺したの?しかも江ノ島盾子と同じ方法で!」


    苗木「だからボクはクロじゃないから何も言えないんだよ!」


    朝日奈「はあ…やっぱりあんたは江ノ島盾子に毒されているんだ」


    朝日奈「そうでもないと…あんなやつと何年もつき合えないよ!」


    苗木「盾子を悪く言わないでよ!」


    朝日奈「もう…最悪!あんたに心を許してた私がほんとバカみたい!」


    モノクマ「えーっと…なんか揉めてるけど死刑執行しちゃっていい?」


    朝日奈「いいよ!さっさとしちゃってよ!」


    苗木「まって!ボクは本当に違うんだよ!」


    朝日奈「しつこいよ!この人殺し!」


    苗木「ボクは誰も殺していない!君こそその称号にぴったりじゃないか!」


    石丸「一本取られた!気持ちいいまでのブーメランだな!」


    苗木「そして石丸クン!君は立ち直りが早すぎるよ!」


    霧切「…収集がつかなくなってきたわね」


    モノクマ「もう死刑執行しちゃいます!ぽちっとな!」




    『苗木クンがクロに決まりました』


    『死刑を執行します』






  166. 166 : : 2015/02/17(火) 20:34:26


    ここは…どこだ?


    身体を鎖か何かで締め付けられている。


    暗い……そして





    苗木(熱い…?)




    周囲がほのかに明るくなる。


    そこで…ボクの置かれている状況が分かった。


    身体は十字架に鎖によって張り付けられ


    下からは…火が迫っている。




    苗木(ボクはクロじゃない!死ぬもんか!)



    鎖を外そうと試みるが…外れる気配は一向にない。



    苗木「!!」



    モノクマが何かをこちらに向けて投げた。



    10個の形の違う…鍵。



    苗木(鎖に…錠がある!!)


    苗木(これらをすべて開ければ…炎から逃れられるということか!)




    カチャ



    苗木(まずは一個…!)



    あと9個…


    あと8個…


    あと7個…



    炎は止まることなくボクに向かってくる。



    あと3個…


    あと2個…


    苗木(あと…1個!!)



    カチャ



    苗木(これで…ここから逃げることができる!!)



    ジャラ



    苗木「!!?」



    苗木(足に…あと一個!?)



    10個の鍵をすべて鍵穴に通す。


    しかし、開かない


    開かない


    開かない



    苗木(そんな…)


    苗木(どうすればいい!?)





    苗木(そうだ!マスターキー!)



    ポケットからマスターキーを取り出し…鍵穴に通す。



    カチャ



    苗木(開いた!)



    しかし…


    足場はすべて炎で埋め尽くされていた。



    苗木(どこか…どこか道はないのか!?)



    苗木(どこか!!)




    バシャ




    苗木「!!?」



    突如上から大量の水が降ってきて…



    周りの炎はすべて消火された。



    苗木(どうして…?)





    モノクマ「ねえ、苗木クン…」


    苗木「ど、どうして…」


    モノクマ「君は…」







    モノクマ「君はどうやったら絶望するの?」






  167. 167 : : 2015/02/17(火) 20:36:34
    ちぃたんが助けてくれるはず?
  168. 168 : : 2015/02/17(火) 20:49:03


    苗木「え…?」


    石丸「モノクマ!どういうことだ?」


    朝日奈「死刑にするんじゃ…なかったの?」


    モノクマ「………」


    モノクマ「うぷぷぷ…」


    石丸「何がおかしいんだ?」


    モノクマ「実はね…」




    モノクマ「クロは苗木クンではないのです!」


    朝日奈「え?」


    石丸「な…」


    朝日奈「じゃあ…誰なの?」


    モノクマ「…さあ」





    苗木「ねえ…霧切さん」


    霧切「何かしら」


    苗木「霧切さんはこの学園に…これまで来たことはある?」


    霧切「…ないわ」


    苗木「じゃあ…どうしてボクが寄宿舎2階にいることを知っていたの?」


    霧切「……」


    苗木「ボクは…学園長の部屋としかいってないよね?」


    苗木「それって…普通に考えたら学園長室を想像するんじゃない?」


    霧切「………」


    苗木「しかも…君がこの学園に初めて来たということは、学園長の隠し部屋の存在もしらないはずだよね?」


    苗木「それってつまり…ボクが寄宿舎2階から出てくるのを見たってことだよね?」


    苗木「ボクを気絶させたのは…霧切さんなんじゃないの?」


    霧切「………」


    苗木「腐川さんを殺したクロは…」


    苗木「盾子を殺した犯人は…」


    苗木「霧切さん…君なんじゃないの?」


    霧切「………」






    霧切「ふふふ」


    霧切「あはははははは!!」


    苗木「……」


    霧切「そうよ」


    霧切「腐川さんを殺したのも…江ノ島盾子を殺したのも私よ!」


    朝日奈「え…?」


    石丸「なに…?」






    霧切「じゃあみんな…」






    霧切「最後の学級裁判を始めましょう」




    5章 終わり


    残り人数 4人



  169. 169 : : 2015/02/17(火) 21:23:13
    霧切さぁん……!
  170. 170 : : 2015/02/18(水) 18:34:42

    ~モノクマ劇場~


    モノクマ「みなさん、ここまで見ていただきありがとうございます!」


    モノクマ「残すこと1章になったよ!」


    モノクマ「最後の1章が長いってのはお約束だけど…まあどうなるかは分からないね!」


    モノクマ「シリアス色が増してギャグ要素が減っているけど…この後もよろしく!」


    モノクマ「あと、コメントありがとう!」


    モノクマ「そして>>158で死体発見アナウンスに気がついた君!」


    モノクマ「賢い子は嫌いだよ…うぷぷ」


    モノクマ「素直にびっくりしちゃったよ!」


    モノクマ「じゃあ、モノクマ劇場は終了~」


  171. 171 : : 2015/02/18(水) 19:54:20


    6章


    苗木「最後の学級裁判って…これ以上何を話し合うの?」


    石丸「それに…なぜ君が仕切っている?モノクマはどうした」


    朝日奈「本当に…本当に霧切ちゃんが腐川ちゃんを殺したの!?」


    霧切「あらあら…質問が多いわね。まず朝日奈さん、腐川さんを殺したのは本当に私よ」


    朝日奈「そんな…」


    霧切「そして石丸くん。私が仕切っているのはね…」




    霧切「今回あなた達をこの学園に閉じこめた黒幕が私だからよ」


    苗木「え!?」


    石丸「君は…腐川くんを殺したクロというだけではすまないということか」


    霧切「ええ、そうよ」


    苗木「じゃあ…最後の学級裁判とはどういうこと?」


    朝日奈「そ、そうだよ!もう3人になったんだから釈放するんじゃないの?」


    霧切「ふふ…」


    霧切「本当に釈放するとでも思っていたの?」


    朝日奈「え?」


    苗木「元々ボク達をここから出すつもりはなかったということ?」


    霧切「ええ」


    石丸「しかし…十神くんやセレスくんはどうなのだ!?」


    霧切「ああ…あの人達なら2人仲良く首だけになってるわよ」


    苗木「!?」


    霧切「ふふ…可笑しいわ。腐川さんったら死んだ十神くんに会うことばかり考えていたわよね」


    霧切「もう死んでいるとも知らずにね!」


    石丸「かわいそうに…」


    霧切「もちろん腐川さんを殺す前に教えてあげたわよ。あの絶望的な顔…最高だったわ!」


    苗木(また絶望か…)


    朝日奈「…この学級裁判が終わったら私達はどうなるの?」


    霧切「…勝てば出してあげるわ」


    朝日奈「え…いいの?」


    霧切「まあ…真実を知って出たいと思うかは分からないけど」


    石丸「どういう意味だ?」


    霧切「待って。まだ苗木くんの質問に答えていないから」


    苗木「………」


    霧切「ふふ…」


    苗木「何がおかしいの?」


    霧切「苗木くん…絶望してる?」


    苗木「はあ…またその言葉か」


    霧切「どう?信頼していた私が江ノ島盾子を殺した犯人と知った気分は」


    苗木「………」


    霧切「無罪仲間だと思っていた私が…あなたの最も憎むべき人だったと知った気分は!」


    苗木「……君の目的はなに?」


    霧切「ふふふ…ふふふふ」



    霧切「苗木くん…あなたを絶望させることよ!」


    苗木「!!」


    霧切「じゃあこの学級裁判のルールを言うわ!」


    霧切「これからあなた達には”真実”を暴いて貰うわ!」


    霧切「この学園のこと…この世界のこと…今置かれている状況」


    霧切「それらをすべて知った上で絶望せずにいられたら…あなた達の勝ちよ!」


    石丸「それは…僕達も含まれているのか?」


    霧切「ええ、あなた達 3人…全員が絶望してしまったらゲームオーバー」


    朝日奈「負けたら…どうなるの?」


    霧切「まあ…一生ここにいて貰うわ」


    石丸「ボクは別に構わないが…」


    霧切「ふふ…まあ、勝ってもここに居たいと思うかもしれないけどね」


    朝日奈「?」


    霧切「じゃあ…学校中にヒントをばらまいてきたから」


    霧切「それらをうまく繋ぎ合わせて…真実をみつけなさい」


    苗木(真実…)


    苗木(ボクはそれを知ったら絶望してしまうんだろうか?)


    苗木(ううん…今そんなことを考えても仕方がない!)


    苗木(盾子を殺した犯人はもうわかった)


    苗木(だからボクは…この学級裁判に勝ち)


    苗木(霧切さん…君を裁いてみせる!!)



  172. 173 : : 2015/02/19(木) 19:17:03

    ~赤い扉前~



    苗木(さて…どこから捜そうかな)


    朝日奈「苗木…」


    苗木「どうしたの?」


    朝日奈「その…さっきはごめん。ひどいこといっぱい言っちゃったから」


    苗木「全然いいよ」


    朝日奈「でも…苗木はクロじゃなかったのに。人殺しは…私なのに」


    苗木「朝日奈さん…」


    朝日奈「江ノ島盾子の彼氏ってだけで…勝手に悪者扱いしていた。ほんとごめん!」


    苗木「もういいよ。朝日奈さんに盾子の彼氏ってことを言わなかったボクにも責任はあるんだしさ!」


    朝日奈「でも…」


    苗木「朝日奈さん…ボクはね、ここに来てから君に何度も救われたんだ」


    朝日奈「え…」


    苗木「みんな殺人鬼で…頭がおかしくてこの先が不安だったとき、マトモな朝日奈さんの存在は大切なものだったんだ」


    苗木「それに…君の明るいところや素敵な笑顔も…ボクを元気づけてくれた。だから…」


    苗木「朝日奈さんとまた普通に話せるようになってとてもうれしいよ!」


    朝日奈「苗木……………うう」


    苗木「ちょ、朝日奈さん!?」


    朝日奈「うぐ……ひっく……ああ、あああ!」


    苗木「大丈夫?」


    朝日奈「うん……うん、ありがと……うう」


    苗木「うん。最後の学級裁判…頑張ろうね」


    朝日奈「うん…うん!」


    苗木「じゃあ…ヒントを探しに行こっか」


    朝日奈「じゃあ私は上の階から探しに行くね」


    苗木「わかった」






    苗木(さて…どこから探せばいいのかな?)


    石丸「苗木くん!」


    苗木「うわ!?」


    石丸「どこから探せばいいのか迷っているようだな!電子手帳をみたまえ!」


    苗木「電子手帳?……あ」


    石丸「地図を開いているな。光っている部屋が所々あるだろう?」


    苗木「うん。もしかして…ここにヒントがあるのかな?」


    石丸「おそらく!」


    モノクマ「はい、そうなのです!」


    苗木「うわ!?」


    モノクマ「見落としがあったら困るからね!」


    苗木「なら一つの部屋に全部置いておけばいいのに…」


    モノクマ「それじゃあ楽しくないじゃん!」


    苗木「そんな理由なの!?」


    石丸「………」


    苗木「どうしたの?」


    石丸「…モノクマは一体何者なんだ?」


    苗木「え?」


    モノクマ「ボクはモノクマ!それ以上でもそれ以下でもないよ!」


    石丸「黒幕は霧切くんだと分かった。ではモノクマは一体なんなのだ?」


    苗木「確かに…」


    石丸「情報処理室に誰かがいたことは確かだろ?ではモノクマを動かしていたのは霧切くんではないはずだ」


    モノクマ「………」


    苗木「モノクマは…どういう立場なの?」


    モノクマ「…そのうち分かると思うよ」


    石丸「調べろということか」


    モノクマ「そゆこと!じゃあ頑張ってね!」ピューン





    苗木「まあ…とにかく調べていこっか」


    石丸「ああ!ではボクは3階から調べていこう!」


    苗木「わかった」


    苗木(よし…ボクは1階から調べていこうかな)

  173. 174 : : 2015/02/20(金) 20:04:14

    ~ランドリー~


    苗木(紙が置いてあるね)


    苗木「えーっと…『希望ヶ峰学園至上最大最悪の事件について』か」


    苗木「おっかない名前の事件だね」


    ***********

    ☆希望ヶ峰学園至上最大最悪の事件について


    希望ヶ峰学園予備学科の生徒2357人が一斉自殺した事件をいう。

    世間にも大きく報道され希望ヶ峰学園没落の主因となった。

    この事件の後から学園内で自殺、他殺、薬物中毒者が続出。

    希望の学園は一瞬にして絶望に染まった。



    主犯は元予備学科の生徒と思われる。


    ************



    苗木「この前古新聞で見たやつか…」


    苗木「主犯は元予備学科の生徒。”元”っていうのが気になるね」


    苗木「さて、次の部屋に行ってみよう」



    ~食堂~



    苗木(また紙があるね…)


    苗木「『人類至上最大最悪の事件について』か…」


    苗木「さっき見た奴とよく似た名前だね」



    **********

    ☆人類至上最大最悪の事件について


    世界が絶望に染まった事件をいう。

    きっかけは元アイドル:舞園さやかのソロライブからであると思われる。

    この頃から徐々に絶望が広がる。

    希望ヶ峰学園至上最大最悪の事件により一気に加速。

    コロシアイ学園生活の世界中継により世界に広がる。

    江ノ島盾子の死により絶望化は止まるかのように見えたが、予想に反して加速。

    これで今まで絶望化を免れていた地域も絶望墜ち。

    まさに人類至上最大最悪の事件というにふさわしい…


    ***********



    苗木「世界が…絶望化?」


    苗木「絶望化って…希望ヶ峰学園みたいに自殺、他殺…それが世界中で起きているってこと?」


    苗木「舞園さんのライブから…か」


    苗木(そして…)


    苗木「どうして…盾子の名前がでてくるんだ?」


    苗木(確かに前から…よく盾子の名前がでてくると思っていた。もしかして君は…)


    苗木「いやでも…主犯は元予備学科の生徒というようなことが書かれていた。盾子は本学科の生徒だ」


    苗木(じゃあどうして…盾子の死=絶望化の歯止めにつながるんだろ?)


    苗木(とにかく…盾子は関わってくるようだね)


    苗木「それと気になるワードは『コロシアイ学園生活』」


    苗木「全国中継されていたっていうのも気になるね」


    苗木「まあ…次の階へいこう」


  174. 175 : : 2015/02/21(土) 18:09:54

    ~図書室~


    苗木(マンガみたいなのが置いてあるね)


    苗木「『マンガで分かる死刑制度』か…」


    **********

    ☆マンガで分かる死刑制度


    犬「ねえねえ、死刑制度が変わったってほんとー?」


    猫「ほんとだよ!私が分かりやすく説明してあげるにゃん!」


    犬「やった~!」


    猫「まず…舞園さやかのソロライブの事件は知っているよね?」


    犬「知ってる知ってる!あれを知らない人なんて植物人間か胎児くらいだよ!」


    猫「それでね…未成年だから判決が甘々になっちゃったんだよね」


    犬「それで世間からバッシングの嵐!」


    猫「1万人も殺しといて何年後かに釈放とか恐ろしすぎるもんね!だから政府は死刑制度を変えたの」


    猫「未成年が重い犯罪をした場合は20を過ぎてから死刑にするっていうね☆」


    犬「自分が死ぬときが分かってるのは怖いだろうな~」


    猫「だね~。それまで彼らは地下深くにつれられて労働。お日様を見ることはないんだにゃん♪」


    犬「それって…世間の影響を受けないってことだよね~」


    猫「賢いね!彼らは地上のことをな~んにもしらないのだ☆」


    犬「じゃあありがとう猫ちゃん!」


    猫「あでゅ~☆」


    ***********


    苗木「死刑制度のことか…。でもこれくらいは常識だよね。…このえすえ…ゴホゴホ、の中では」


    苗木(気になるのは犬のセリフ…『世間の影響を受けない』)


    苗木(そこだけやけに劇画チックで書かれている)


    苗木「まあ…次の部屋へ向かおう」




    ~プール前ホール~



    苗木(またマンガが落ちているね)


    苗木「『未来機関とは何ぞ』か…古典チックな絵柄だね」


    **********

    ☆未来機関とは何ぞ


    とめ「未来機関とは…何ぞ?」


    伊作「知らぬのか!?」


    とめ「普段屋敷に籠もっている身ゆえ…存じ上げませぬ」


    伊作「未来機関とは…絶望に立ち向かう組織であります」


    とめ「はて…絶望?」


    伊作「ええ。絶望化を免れた老若男女が集い、絶望の兆候が薄い者やみられない者の保護、救助につとめております」


    とめ「ほお…良い人たちではないか」


    伊作「馬鹿しかおりませぬが」



    ************


    苗木「馬鹿しかいないの!?」


    苗木(ついついつっこんじゃった。にしても…オチのないマンガだなあ)


    苗木「未来機関か…この組織も関わってくるのかな?」


    苗木「とりあえず次の階へいこう」



    ~娯楽室~


    石丸「やあ苗木くん!」


    苗木「あ、石丸くん。何かあった?」


    石丸「モニターをみてくれ!何か映像が流れているぞ!」


    苗木「えーっと…『超高校級の希望について』」


    *********

    ☆超高校級の希望について


    ギャル「ね~聞いたぁ?」


    お嬢様「何をでしょう?」


    ギャル「超高校級の希望についてよ!」


    お嬢様「ああ…つくりあげたらしいですね」


    ギャル「まぢびっくりくりりんなんですけどー!頭いじったんでしょ?」


    お嬢様「ええ。手術によって余計な感情や思考を取り除いたらしいですわ。恐ろしい…」


    ギャル「そいつ予備学科の生徒なんでしょー?まぢどんまいw」


    お嬢様「静かに!このことは希望ヶ峰学園随一の機密事項らしいですから!」


    ギャル「そうだったぁ。学園長頭いかれすぎぃ!」


    お嬢様「カムクライズル…立派な名前も頂けて、彼も案外幸せかもしれませんね」


    **********


    石丸「うーむ…希望ヶ峰学園がブラックだということは分かったな!」


    苗木「人体実験とはね…」


    苗木(それより…予備学科の生徒っていうのが気になるね)


    苗木(主犯の元予備学科生徒…関係はあるのかな?)


    苗木「じゃあ…他の部屋も回ろっか」


    石丸「ああ!」




  175. 176 : : 2015/02/21(土) 22:18:54
    今さらだけど石丸がサイコパスじゃあ無くなってる
  176. 177 : : 2015/02/22(日) 20:37:06

    ~美術室~


    苗木「なにか怪しげな台が置いてあるね」


    石丸「反対側に何かが隠れてるかもしれん!のぞいてみるぞ」


    「いや~ん、みちゃいや!!」


    苗木「!?」


    石丸「人形がでてきたぞ!」


    苗木「人形劇でも始めるのかな?」


    象「はいはいそうでぇす!」


    苗木(なぜその動物チョイスした!?)


    象「はいでは…『コロシアイ学園生活の裏側』はじめまぁす!」


    ***********

    ☆コロシアイ学園の裏側


    ナレーター「それは1年よりちょっと前のこと…希望ヶ峰学園 77期生数名は突然現れたモノクマによってコロシアイを命じられたのです!」


    モノクマ「おまえら!この監禁された学園からでたかったらコロシアイをしろ~!」


    雄豚「そんなこと…俺は許さない!」


    雛「こわいよ~うえーん!」


    眼鏡「ぼっちゃんだけは…必ず守る」


    ナレーター「77期生は学園生活の記憶を奪われていたため、お互いに初対面だと思っていました」


    ナレーター「そのため…割とあっさりとコロシアイは起きました」


    雄豚2「死ねぶたぁぁああ!!」


    雄豚「ぶひぃいいい!!」


    ナレーター「では…なぜこのようなコロシアイをモノクマはさせたのでしょうか?」


    雌豚「ぶひひっ…そんなものみなさんを絶望させたいからに決まってますよぉ」


    ナレーター「はい、そうなのです。モノクマは希望の生徒がコロシアイをする様子を全世界に流し、世界中の人間を絶望させようとしたのです」


    狸「まあ…私たちはモノクマの策にまんまとはめられて結局コロシアイを続けちゃったんだよね」


    猿「そうなんすよー!結局…5人くらいしか残らなかったんすよね」


    屑龍「まあ…その5人も全員絶望墜ちしてしまったんだけどな」


    ナレーター「そうなのです。せっかく残っていた5人は絶望化した状態で世に放たれてしまったのです」


    犬「まあ…ボクたちの中には本当に希望とよべる人がいなかったわけだね。だから絶望に墜ちたまま戻ることはなかった」


    乳牛「それでさらに世界の絶望化がすすんだんだろ?」


    雌猫「はい。江ノ島盾子が死んだことで絶望化しないまま外に出られると思ったのですが…」


    黒彪「くく…まさか第三の刺客が現れるとは俺様も思わなかった」


    左右田「お前はその時すでに死んでただろうが!」


    ナレーター「まあ…このような感じで、コロシアイ学園生活のことは分かりましたか?」


    ナレーター「黒幕の思惑、結末…」


    ナレーター「そんなこんなで、この劇はお終いです」


    パチパチ


    **********


    苗木「………」


    石丸「………」


    苗木(また…盾子の名前がでてきた)


    石丸「豚が多いな」


    苗木「そういう感想はいいから…」


    石丸「では…77期生数名とはどういうことだ?全員ではないのか?」


    苗木(切り替わりはやっ)


    モノクマ「はいは~い、その質問はボクが答えるよ!」


    苗木「そういえば…77期生間で殺人が起きたみたいなことをどこかで見た気がする」


    モノクマ「そうなのです!人付き合いでトラブったらしいよ!」


    苗木「そんなことで…クラスメートを殺したの?」


    石丸「それはそれはクズなやつなんだろうな!」


    石丸「お、この屑龍という動物が怪しくないか?」


    苗木「そんなまさか…」


    モノクマ「まあ聞きたいことはいろいろあると思うけど…学級裁判でね!」


    石丸「苗木くんはこれから上にいくのか?


    苗木「うん」


    石丸「ではボクは下に行くからお別れだな!」


    苗木「健闘を祈るよ」


    苗木(さて…次の階へいこう)


  177. 178 : : 2015/02/23(月) 21:28:00

    ~情報処理室~


    苗木「きたね…黒幕のいる部屋!」ガラ


    苗木「……?」


    苗木(さらに中に部屋がある…この中にいるのかな?)


    苗木「ちゃちゃちゃちゃん♪ますたぁきぃ」


    モノクマ「そんな便利道具使っちゃだめだよ!」


    苗木「うわ、聞かれてたの!?はずかしっ」


    モノクマ「わざわざ初代のマネしたのは意識してじゃなかったの?」


    苗木「そんなことより…入ったらだめなの?」


    モノクマ「なんで苗木クンまでボケになっちゃったの…。まあ…入ったらつまらないじゃん!学級裁判で登場したいんだからさ!」


    苗木「そっか…」


    モノクマ「ま、まあ!この部屋は盛りだくさんだからさ!ほらちぃたん」


    ちぃたん「久しぶり~」


    苗木「ちぃたん!どこにいたの?」


    ちぃたん「霧切さんがこの部屋に隠したんだよ」


    苗木「よかった…見つかって」


    ちぃたん「えへへ!じゃあ…いろいろ見てみよっか」


    苗木「うん」


    ちぃたん「ほら、パソコンをみて。メールのようなものが見えるよ」


    苗木「わかった」


    *********

    宛先:未来機関

    件名:至急

    本文:


    私はあなたたちの敵ではない。

    ずっと江ノ島盾子のいいなりにされていた。

    絶望を打ち倒す為には人材が必要。

    私に良い案がある。

    話の続きを聞きたければ◯◇ビル屋上まで来て。


    ***********


    苗木「盾子の…いいなり?」


    ちぃたん「この送り主は…何をいいたくてこのメールを送ったんだろうね」


    苗木「このいい案ってのが鍵だとは思うけど…」


    ちぃたん「それと…この送り主は誰なんだろうね」


    苗木「うーん…霧切さんかな?さすがにぱっとでの人を出さないでしょ」


    ちぃたん「そうなのかな?じゃあ次のメールをみよっか」


    苗木「うん」


    ***********

    宛先:戦刃むくろ

    件名:Re:Re:Re:Re:Re:至急

    本文:

    あなたの考えは納得のいくものだ。

    確かにあなたは危険人物である。

    だが、江ノ島盾子の身内というだけで完全悪と決めてしまうのも良くないだろう。

    とりあえず君を信じる。

    早速準備にとりかかる。


    ************


    ちぃたん「件名からみて…さっきのメールのその後って感じだね」


    苗木「江ノ島盾子の…身内?」


    ちぃたん「知ってる?」


    苗木「いや…身内のことは何も。それに戦刃って名前も初めて…………!」


    ちぃたん「どうしたの?」


    苗木「いや、ボクたちは知っているじゃないか!この前学校を探索した時に『江ノ島盾子と戦刃むくろを保護した』と書いてあったよね」


    ちぃたん「そういえば!でも身内って…どういう関係だろうね」


    苗木「従姉妹とかかな?名字も違うし」


    苗木(戦刃むくろ…この人もおそらく関わってくるんだよね。じゃあどこに関わってくるんだろ?)


    ちぃたん「まだメールがあるみたいだよ」


    ***********

    宛先:***

    件名:なし

    本文:


    あなたに才能をあげる。

    希望ヶ峰学園に来なさい。

    あたしのすべてをあなたにね♪


    **********


    ちぃたん「いきなり雰囲気が変わったね。宛先も送り主も分からないし…」


    苗木「才能を…あげる?」


    苗木(それってやっぱり…予備学科の生徒を人体実験したことと関係あるのかな?)


    ちぃたん「まだあるよ~」


    **********

    宛先:戦刃むくろ

    件名:始めるわよ

    本文:


    いよいよ明日になったわね。

    あなたはただなりきるだけでいいの。

    大好きなあの人をマネるだけでね。

    設備はもう整っているわ。

    私もできる限りのサポートはする。

    お互いに頑張りましょうね。


    *********


    ちぃたん「一人称が変わったね。次は誰かな?」


    苗木「霧切さん…みたいな雰囲気がでてるよね」


    ちぃたん「そうだね。あとこれで最後だったみたいだね」


    苗木「じゃあ…この部屋はもう何もないかな?」


    ちぃたん「まって。パソコンから映像が流れだしたよ」


    苗木「なになに…『絶望化の不思議☆』」




  178. 179 : : 2015/02/23(月) 22:47:05

    **********

    ☆絶望化の不思議☆


    お姉さん「みんな~こーんにっちわあ!」


    コンニチワー!


    お姉さん「今から、絶望化の不思議についてお話しするよ!」


    幼女「ふえっ…絶望化に不思議なんてあるのお?」


    お姉さん「それがあるのです!まず…絶望化が世界的に広まったことは知っているよね?」


    幼女「うん」


    お姉さん「でもね…絶望化の影響をまったく受けていない地域もあるのです!」


    幼女「ふえ…マサイ族とかかなぁ?」


    お姉さん「ぶっぶー!マサイ族さん達は民族意識が強すぎて、1人が絶望したらみんなに感染しちゃいました!」


    幼女「じゃあ…どこの地域なのぉ?」


    お姉さん「それはねえ……”希望”がいる地域だよ!」


    幼女「ふええ?」


    お姉さん「1つの大きな希望はね…周りにも希望を与えるんだ」


    幼女「すごぉい」


    お姉さん「特に彼は…希望に溢れていた。彼は絶望が見えていなかった」


    幼女「お姉さん??」


    お姉さん「彼は絶望を感じない…素晴らしい体質だね。彼の側にいたものは希望を与えられる」


    お姉さん「彼女はそれが苦しかった。しかしその苦しさが彼女の絶望となった」


    幼女「彼女…?彼…?」


    お姉さん「ふふ…まあ他に絶望墜ちしなかった人の例をいうね」


    幼女「お願いしまぁす」


    お姉さん「世界的にチラホラいるんだけど…地域的なコミュニケーションが無くて、メディア関連も取り寄せていない人は絶望化を免れました!」


    幼女「ふえっ…じゃあ引き篭もりが断然有利ってことぉ?」


    お姉さん「うーん…ネットには多くの情報があるからね。元々心の弱い引き篭もりさん達は真っ先に絶望墜ちしちゃったよ☆」


    幼女「でも…そんな社会から隔離してしまった人なんてそうそういるのぉ?」


    お姉さん「いるこっちゃいるんだよね~。たとえば朝日奈さん!」


    幼女「そうなの?」


    お姉さん「彼女は借金やらなんやらで…節約生活&ご近所付き合いがなくなったんだよね!」


    幼女「だから…世界が絶望化しつつあることに気がつかなかったんだねえ」


    お姉さん「弟はすっかり絶望していたのにね!さすが筋肉馬鹿!鈍感!何も見えていない!」


    幼女「ふええ…言い過ぎだよぉ!」


    お姉さん「てへっ…まあ、あとは心の強い人は割と絶望を免れたかな!」


    幼女「でも…希望ヶ峰学園の生徒はほぼ全滅しちゃったんだよねぇ?」


    お姉さん「それは…あいつに近かったからだよ☆」


    幼女「あいつ…?」


    お姉さん「現にあいつと同期だった人は全滅してしまったしね…」


    幼女「ふええ…」


    お姉さん「まあ…尺の関係で今日の番組は終了するよ!」


    お姉さん「みんな~まったねー!」



    **********


    ちぃたん「絶望化してない人かぁ…それって僕たちも入るんだよね?」


    苗木「確かに…そうなるね」


    苗木(だからって殺人鬼たちが良い奴という理屈にはならないと思うけどね)


    苗木(そして…またでたね。”あいつ”)


    苗木(朝日奈さんが指していた”あいつ”は盾子のことだった)


    苗木(じゃあもしかして…この”あいつ”も盾子をさしていたりするのかな?)


    苗木(舞園さんが言っていた”あの人”も大神さんが言っていた”やつ”も…)


    苗木(盾子…物語の核心へ近づく度に君の名前を聞いているようだよ)


    苗木(もしかして…君は…)


    ちぃたん「苗木くん、次の階にいかない?」


    苗木「あ、うん」


    苗木(次で…最後の階だ)


    苗木(盾子…そこできみがシロだと証明してね)


  179. 180 : : 2015/02/25(水) 23:17:23

    ~音楽室~


    朝日奈「あ、苗木も来たんだね」


    苗木「ここは何があるの?」


    朝日奈「………」


    苗木「?」


    苗木(一体何の…………!?)


    苗木「『江ノ島盾子特集』…?」


    朝日奈「やっぱり…あいつが関わってきているのかな?」


    苗木「………」


    朝日奈「とりあえず見てみる?」


    苗木「うん」


    ***********

    ☆江ノ島盾子特集


    超高校級のギャルとして希望ヶ峰学園に入学。

    78期生。

    さぼり癖あり。

    男性との交際回数が豊富。

    しかし、すぐに飽きる。

    飽き性。

    舞園さやかとの接触あり。

    大神さくらとの接触あり。

    朝日奈葵との接触あり。

    不二咲千尋との接触あり。

    霧切響子との接触あり。

    苗木誠と2年一ヶ月交際。

    その後死亡。


    ***********


    苗木「舞園さんや大神さんにも会っていたんだね…」


    苗木(やっぱり…君がそうなのか?)


    朝日奈「不二咲ちゃんにも会ってたんだね」


    苗木「そういえば…前不二咲さんは誰かに『お前を死刑囚にしたい』と言われたってちぃたんが言ってたよね」


    朝日奈「じゃあ…その時の人が江ノ島盾子?」


    苗木「…可能性はあるかもね」


    朝日奈「………」


    苗木「………」


    朝日奈「次の部屋へ行こっか」


    苗木「うん」


    苗木(これが最後の部屋になるね)



    ~闘技場~


    朝日奈「絵本が落ちてるよ」


    苗木「えっと…『絶望のお姫様』」


    ************

    ☆絶望のお姫様


    あるところにとても綺麗やお姫様がいました。

    お姫様はいつも絶望していました。

    なぜなら彼女は完璧だったからです。 

    この世界がツマラナくてたまりませんでした。

    でも、お姫様は絶望が好きでした。



    お姫様はたくさんの王子様に求婚されました。

    しかしお姫様は断りました。

    ツマラナかったからです。

    そんなお姫様は、とっても地味な庶民に興味を持ちました。

    その庶民は普通でした。

    しかし、常に希望に溢れていました。

    お姫様は希望がだいっきらいです。

    最初は自分が一番嫌いな人と共にする絶望をあじわっていました。

    でも、お姫様さまはいつしか彼を絶望に染めたいと思うようになりました。



    お姫様はその日から、庶民の目の前で死刑を執行するようになりました。

    毎日、毎日続けました。

    しかし庶民は絶望しません。

    お姫様は庶民にひどいことをいっぱいいいました。

    しかし庶民は絶望しません。



    ある日、お姫様は庶民の家族に手をかけることにしました。

    しかし、お姫様はできませんでした。

    お姫様はいつのまにか庶民のことを本当に好きになってしまったのです。


    お姫様は絶望しました。

    どうすれば庶民を絶望させられるだろう?

    そうだ



    私が死ねばいいんだ。



    ***********


    朝日奈「なにこの後味の悪い話…」


    苗木「………」


    朝日奈「やっぱり…このお姫様と庶民は誰かを指しているんだよね」


    苗木「うん…」



    『捜査の時間は終了です!赤い扉の前に集まってください』



    朝日奈「あれ、もうそんな時間…?」


    苗木「…いこっか」


  180. 181 : : 2015/02/25(水) 23:31:58

    ~赤い扉の前~


    石丸「おお、来たか君たち」


    朝日奈「…なんで包丁だしてるの?」


    石丸「いや…こいつとももうお別れだと思ったら悲しくなってだな」


    苗木「護身用…だっけ」


    石丸「まあセレスくんに気絶させられたがな!」


    朝日奈「あんまり意味がなかったね…」


    石丸「しかもこの刃が舞園くんを刺した」


    苗木「そういえば…舞園さんの護身用もあんまり意味がなかったことになるね」


    朝日奈「うーん…舞園ちゃんってほんと不思議だったなぁ。未だに死んだのが信じられないよ」


    苗木(そういえば舞園さんの死も謎なんだよなあ)


    石丸「…本当は4章の序盤でこの包丁とはおさらばするつもりだったのにな」


    苗木「え、4章ってなに?」


    石丸「もうコロシアイは起きないと信じていたのだ。本当に」


    朝日奈「石丸…」


    石丸「減ったな…」


    朝日奈「………」


    苗木「………」


    苗木「必ず…勝とうね、この学級裁判に」


    朝日奈「うん。ここまで来たんだから、絶対に」


    石丸「正直ここから出ることに興味はないが…負けるのは嫌だしな!」




    苗木(霧切さん…)


    苗木(君は時々抜けているところがあったけど…誰よりも頼りになる存在だった)


    苗木(誰よりも…信頼していた)


    苗木(だけど…裁いてみせるよ)


    苗木(この最後の学級裁判で!!)

  181. 182 : : 2015/02/27(金) 19:33:11

    ~学級裁判 開演~


    霧切「ふふ…ずっとここで待つのも暇なものね」


    苗木(後ろにカップラーメンの山が…)


    石丸「まずは何から議論すればいいんだ?」


    霧切「そうねえ…じゃあ外はどうなっているのか私に教えてちょうだい」


    苗木「絶望…だったっけ?」


    朝日奈「なんか絶望って聞いてもピンとこないんだけど…」


    石丸「絶望とは一体どういう状況なのだ?」


    霧切「じゃあ…この画像を見て貰いましょう」






    石丸「な、なんだこれは…」


    朝日奈「うそ……合成?」


    苗木(その画像には…真っ赤な空、モノクマのお面を被った人々、モノクマの顔になったスフィンクス、太陽の塔が写っていた)


    霧切「こんな画像もあるわよ」


    朝日奈「!!?」


    苗木(し、死体の山!?)


    石丸「標高10mくらいだな!」


    霧切「ふふふ…この写真は日本でとられたものよ」


    朝日奈「うそ!?」


    霧切「人は絶望に墜ちるとね…何もかもがどうでもよくなるの。法も人間関係も信頼も思いでも…ね、朝日奈さん」


    朝日奈「悠太…」


    石丸「なぜこのような事態になったのだ?」


    苗木(確か…)



    ~閃きアナグラム~


    ぞ ん ソ ブ ま ラ い の さ の ロ イ


    苗木(嘘でしょ!?長い!)


    苗木(さすが最終章…えげつないね)


    苗木(さて…どこから考えようか)


    ちぃたん「確か…舞園さんのソロライブからだったよね?」


    苗木「!?」


    朝日奈「そういえばそんなこと書いてあったね」


    石丸「さすが男の第2の心臓だ!」


    ちぃたん「えへへ~」


    苗木「………」


    朝日奈「えっと…その後希望ヶ峰学園最大最悪の事件が起きて」


    石丸「コロシアイの様子を全国中継したのだな!」


    霧切「ふふ…そんなところよ」


    朝日奈「じゃあ舞園ちゃんがすべての元凶なの…?」


    苗木「それは違うよ!」


    朝日奈「でも…」


    苗木「本当かはよく分からなかったけど…舞園さんはここに来た当初、ある人に唆されて殺人を犯したと言っていたんだ」


    朝日奈「舞園ちゃんを唆した人…?」


    苗木「誰かは特定できないけど…」


    石丸「そいつが希望ヶ峰学園至上最大最悪の事件を巻き起こした犯人ではないか?」


    霧切「ええ、そうよ」


    苗木「じゃあ…やっぱり舞園さんは元凶ではないんだね。その頃にはもう独房にいるから」


    石丸「では誰が…」


    苗木「確か…元凶は元予備学科の生徒って書いてなかった?」


    石丸「予備学科と言えば…手術で才能を作り出したという奴は関係あるのか?」


    朝日奈「同じ人なんじゃない?」


    霧切「ええ、同じ人よ」


    苗木「じゃあ…その人がすべての元凶なんだね」


    石丸「確か…カムクライズルだったか」


    霧切「…………」





    霧切「ふふ…そんなはずないじゃない」


    苗木「えっ」


    霧切「そんな面白くない結果なわけがないわ…」


    朝日奈「そんな…」


    霧切「さあ…議論しなさい。そして真実を知りなさい」


  182. 183 : : 2015/02/28(土) 22:52:28


    苗木「えっと……今のそんなはずないじゃないはどこについて言ったの?」


    霧切「………」


    石丸「こらこら苗木くん!霧切くんがせっかくキメたのに水をさしたらいけないだろ!」


    苗木(石丸くんにダメだしされた…)


    霧切「…別に良いわ。カムクライズルが元凶ではないということよ」


    苗木「じゃあ一体誰なんだろ…」


    朝日奈「普通に霧切ちゃんなんじゃないの?」


    石丸「確かに!黒幕といっているし苗木くんを絶望させたいと言っていたしな」


    霧切「私でもないわ」


    朝日奈「ええっ!?」


    霧切「私は舞園さんがおかしくなった頃はちゃんと人間だったわ」


    苗木(人間だった?何かの比喩表現かな)


    朝日奈「じゃあ…ちょっとまって。霧切ちゃんも誰かに唆されてこうなったということ?」


    霧切「まあ…そうなるわね」


    石丸「じゃあその唆したやつは誰だ!?」


    朝日奈「う~ん……さっき見たヒントの中にでてくる人だよね?」


    苗木「てゆうか……モノクマなんじゃないの?」


    モノクマ「…………」


    石丸「霧切くんにポジションをとられて完全に空気だったな!」


    朝日奈「そうだね…モノクマは1年前のコロシアイ学園生活にも出てきてるみたいだし」


    苗木「じゃあモノクマの中身を知る必要があるんだよね」


    朝日奈「誰なの!」


    モノクマ「………」


    霧切「ふふ…当ててみなさい。そうすれば登場させてあげるわ」


    苗木(さっきの調査の中で出てきた名前…)





    苗木「江ノ島盾子…?」


    朝日奈「え?」


    苗木「いや、その……盾子の名前がよく出てきたからさ。黒幕とは信じたくないけど…」


    朝日奈「でも江ノ島盾子はしんだんでしょ?苗木が死体をみたんでしょ?」


    苗木「う、うん」


    石丸「じゃあ無理だな!」


    朝日奈「うん…でも確かに江ノ島盾子なら実は生きてたといっても受け入れられる気がする」


    石丸「ではどうなんだ、霧切くん!」


    霧切「……………」






    霧切「残念、違うわ!」


    苗木「で、ですよねー」


    苗木(じゃあ一体…誰なんだ?)


    ちぃたん「そういえば…戦刃むくろって人もちょいちょい出てたよね」


    苗木「!」


    ちぃたん「”私はあいつとは違う”とかいってて善人かと思ったけど…それすらも嘘かもしれない」


    苗木(確かに…その人の怪しい要素は色々ある。絶望のただ中で密閉された希望ヶ峰学園へ保護されたこと、未来機関とのメール…)


    朝日奈「じゃあ…その戦刃って人がモノクマを操っているの?」


    モノクマ「…………」


    霧切「…………」







    霧切「はい、正解よ!」


    苗木「その人がコロシアイ学園生活とコロシアイ囚人生活を仕切っていたんだね」


    霧切「まあ…半分正解で半分間違ってるというところかしら」


    石丸「ではその戦刃って人を連れてきてくれ!」


    朝日奈「うんうん!正体は一応見破ったんだしね」


    霧切「もちろんそのつもりよ」



    霧切「では…オープン!」





    苗木(霧切さんの合図と共に、扉が開く)




    朝日奈「!?」


    石丸「なん…だと?」




    苗木(嗚呼…何度目だろう)




    苗木(この学園に来てから…)




    苗木(死体に逢うのは!!)




    朝日奈「あ…あんたがやったの?」


    霧切「ええ、そうよ」




    苗木(戦刃さん…という人は、身体に何本もの太くて長い矢を受け)



    苗木(苦しそうな表情をこちらに向けながら…………死んでいた)





  183. 184 : : 2015/03/01(日) 22:08:14

    朝日奈「ど、どうして……どうしてこんなことしたの!?」


    霧切「………」


    朝日奈「あんたの仲間なんでしょ!?」


    霧切「………だって」






    霧切「黒幕2人で学級裁判なんてやりにくいじゃない」


    朝日奈「そ、そんな理由で!?」


    霧切「ふふ…最高よね。いつ出てくればいいのか…どんな顔で出てくればいいのか」


    霧切「そんなことを必死で考えていたらブスッと刺されちゃったのよ…ふふふ」


    苗木(狂ってる…狂ってるとしか言いようがないよ!)


    石丸「霧切くんや舞園くんを唆したのはこの人だったのだろう?殺して本当によかったのか?」


    霧切「問題ないわ。だって戦刃さんは私を唆した人ではないもの」


    石丸「またはずれたか!!」


    朝日奈「もうめんどくさくなっちゃったよ~」


    苗木(カムクライズルでも霧切さんでもモノクマを操作していた戦刃さんでもなかった)


    苗木(じゃあ、やっぱり…)






    苗木「盾子……なの?」


    朝日奈「でもさっき江ノ島盾子は違うみたいなこと言ってなかった?」


    苗木「それは…モノクマを操作していた人の話だよね?」


    霧切「ええ」


    石丸「なるほど…先程の捜査でよう目にした”希望”と”絶望”。それが苗木くんと江ノ島くんというわけか」


    朝日奈「そっか…。絶望好きなお姫様がどうしても絶望墜ちさせられなかった希望の庶民」


    朝日奈「それが苗木だったと考えられるよね」


    ちぃたん「さっき霧切さんが、このコロシアイ囚人生活は苗木くんを絶望するために開始したと言ってたもんね」


    苗木「盾子が…やったんだよね」


    霧切「…………」






    霧切「ええ、そうよ」


    苗木「………っ」


    苗木(自分で言っておいて…いざ真実だと分かるとこんなにつらいなんて)


    霧切「ふふ…苗木くんとってもいい顔」


    苗木「…………」


    霧切「うれしいわ。苗木くんの絶望に満ちた顔を見られるなんて」


    苗木「……んだ」ボソッ


    霧切「なに?」


    苗木「じゃあ君は…一体なんなんだ?」


    霧切「なにとは?」


    苗木「どうしてボクを絶望させようとする!盾子ならまだしも…なぜ君が!?ボクと君は無関係だろ!」


    石丸「江ノ島盾子は苗木くんを絶望させるために死んだんだろう?その後にもっと絶望させてくれる人物が必要だったんじゃないか?」


    苗木「でも…何の得になるんだよ、君のさ」


    霧切「…………」






    霧切「あたしの周りはね…よく人が死ぬの」


    苗木「え?」


    霧切「びっくりするくらい…今まで死ぬ瞬間を見てきた」


    苗木(なんで…)


    霧切「あはは、どう?こんな女別れた方がいいんじゃない?」


    苗木(なんで君が…)


    霧切「苗木ってさ…今まで絶望したことってある?」


    苗木「なんで君が盾子とボクの思い出を知っているんだ!?」


    霧切「…………」


    朝日奈「江ノ島盾子に…聞いたの?」


    霧切「ええ、そうよ」


    霧切「彼女からはずっとあなたのことを聞かされたわ」





    霧切「今も…ね」


    苗木「え…?」


    霧切「だって私はずっと彼女と一緒にいるんだもの…ふふ、ふふふふふふふ」


    苗木「どういうこと!?」


    霧切「ふふふ…見せてあげるわ」




    苗木(そういって…霧切さんは左手の手袋を外す)




    朝日奈「ひっ…」


    石丸「またか!」


    苗木「………」



           
    苗木(言葉が…でない)


    苗木(だって…霧切さんの左手には)






    苗木(盾子の顔がついていたから!!)






    霧切「紹介するわ」


    霧切「江ノ島盾子の人工知能の、じゅんたんよ」


    苗木「ネーミングセンス悪っ」



    苗木(それでも…つっこみだけは忘れなかった)



  184. 185 : : 2015/03/03(火) 22:46:55


    霧切「こんなことできるはずはない………とは思わないでしょ?」


    苗木「………」


    苗木(ちぃたんが…現にいるからね)チラ


    ちぃたん「ご主人タマの…技術を使ったの?」


    霧切「ええ、そうよ。彼と会ったときにね…貰ったわ」


    石丸「喋らないのか?」


    霧切「ええ」


    朝日奈「やっぱり黒幕が2人の体制じゃ裁判を進めにくいから?」


    霧切「よく分かったわね」


    石丸「では…どうやってじゅんたんと意志の疎通をしているのだ?」


    霧切「神経に直接働きかけているのよ」


    ちぃたん「そ、そんなこと…!ご主人タマの技術ではそこまでできていなかったよ!?」


    霧切「ふふ…こっちには”超高校級の希望”ことカムクライズルがいたのよ?プログラマーの才能くらい彼も持っているわ」


    霧切「彼は様々な才能の様々な知識を生かして、つなげて…不二咲さんの技術を進歩させたの」


    苗木「カムクライズル…」


    石丸「なぜ彼は…江ノ島盾子に手を貸したのだ?」


    霧切「江ノ島盾子が彼を絶望におとしたからよ」


    苗木「盾子…」


    霧切「江ノ島盾子に関わった者は絶望に墜ちる。舞園さんや悠太くん…大神さん、そして私」


    霧切「そして…苗木くんと共にした者は希望を持つ」


    苗木「え?」


    霧切「ほら…舞園さん、だんだん話しやすくなったと思わなかった?」


    苗木「そういえば…初めて学校探索をしたと時…舞園さんをマトモに感じた気がする」


    霧切「そして…あなたはやっぱり舞園さんはマトモではなかったと思ったわよね。それはいつ?」


    苗木「確か………舞園さんが、霧切さんと2人きりで話すといった後……?」


    石丸「なるほどな…」


    霧切「わかったかしら」


    石丸「舞園くんにその左手を見せたのだな」


    苗木「!!」


    霧切「ええ、そうよ。それで彼女は再び絶望に墜ちたわ!」


    苗木「そんなことが…」


    霧切「でも…完全におとすことは叶わなかった。苗木くん…あなたがいたからよ」


    苗木「………」


    霧切「彼女は希望を求めだした…目障りだったわ。だから私は…今度変なマネをしたら殺すと脅した」


    石丸「舞園くんが自分の死を予期していたのはそのせいか」


    苗木「それでも舞園さんは…ボクを、希望を信じた」


    霧切「ええ。だから私はセレスさんに舞園さんを殺すことを持ちかけたのよ」


    苗木「君がセレスさんを誘導したのか!」


    霧切「彼女はどっちにしろ人を殺していたでしょうね。まあ…私は確実に学級裁判に勝てるようにしてあげただけ」


    霧切「…外に出すとは言ってなかったんだけどね、ふふ」 


    朝日奈「霧切ちゃんは指摘するクロをわざと間違えたんだね…」


    霧切「当たり前じゃない。江ノ島盾子の才能を手にした私に分からないことはないわ!」


    苗木(じゃあ…あの時の表情はなんだったんだ?)




    霧切『だって私は…超高校級じゃないもの』




    苗木(わざと間違えたのなら…どうしてあんな悲しい顔をしていんだ?)


    朝日奈「それにしても…苗木の力ってすごいんだね」


    苗木(ん、そういえば…)


    苗木「もしかして…石丸クンが最近マトモなのもボクの影響なの?」


    石丸「?」


    朝日奈「確かに…最近奇怪な発言は減ったよね」


    霧切「ああ…それは関係ないわ」


    苗木「えっ」


    霧切「石丸くんは別に絶望墜ちしておかしくなったわけではないし…苗木くんの側にいても変わらないわよ」


    苗木「じゃあ…なんで?」


    石丸「合わせただけだ!」


    苗木「???」


    石丸「僕が真面目にしないと議論が進まないだろう?」


    苗木「そんな理由でまともになれるの!?」


    石丸「まあ…役割分担というやつだな!」


    苗木(わからない…わからないよ石丸くん!)


    霧切「じゃあそろそろ…あなたたちについての議論に移りましょう」


    朝日奈「私達の…?」


    霧切「ええ、なぜこのようなコロシアイをするに至ったのか…」


    霧切「新しく出てくる機関…未来機関のことを踏まえて議論を進めるわよ」



  185. 186 : : 2015/03/04(水) 10:48:32
    続き気になるよォオオ
  186. 187 : : 2015/03/04(水) 18:51:24


    苗木「未来機関って確か…」


    ちぃたん「絶望を打ち倒したり、希望を保護する機関だったよね」


    朝日奈「その未来機関が今回のコロシアイ囚人生活とどう関係があるの…?」


    霧切「そうねえ……じゃあヒントをいうわ」


    霧切「あなた達の居た希望ヶ峰刑務所……未来機関が実権を握っていたの」


    朝日奈「そうだったの!?」


    霧切「まあ…政府が機能しなくなったあたりからだけど」


    苗木「そういえば…あのメール…」


    朝日奈「どうしたの?」


    苗木「情報処理室にメールがいくつかあったよね?その中に未来機関にあてたものがあった」


    ちぃたん「うん。戦刃さんとのメールだね」


    苗木「確か…”人手が足りない”とか書いてなかった?」


    石丸「その人手とは…絶望墜ちしていない者ということか」


    苗木「ボクさ…ずっと疑問だったんだ。誰が死刑囚であるボクらを独房から出すことができたのか」


    石丸「そうだな…普通に考えたら権力者しか無理だろうな」


    苗木「最初はモノクマが権力者なのか、とか考えていたけど……どうやら違うようだね」


    朝日奈「??」


    苗木「モノクマ…というか戦刃さんは、未来機関にボクらを出すように頼んだ。それっぽい理由をつけて」


    朝日奈「その理由って?」


    苗木「…どこかでさ、死刑囚は地下深くにいるから地上の影響を受けないって書いてあったよね」


    石丸「なるほど…僕たちは絶望化の影響を受けていないと考えたわけか」


    朝日奈「でも…舞園ちゃんやさくらちゃんは絶望に墜ちたから人を殺したんじゃないの?」


    苗木「長いこと独房にいたしね…もう大丈夫と思ったんじゃないかな。どう、霧切さん」


    霧切「ええ、正解よ。では答え合わせといくわね」





    霧切「戦刃さんは江ノ島さんの言うとおりに動き…未来機関と接触を図った」


    霧切「その内容、『死刑囚は比較的絶望化の兆候が見られないはずだ。彼らを味方につければ戦力が増える』」


    朝日奈「でも…死刑囚を味方につけてもいいの?」


    霧切「そう、その問題がでてくるの」


    霧切「そこでこの話を持ちかけた…『彼らが自らの行いを反省して、もう人を殺さないと分かったら味方につけることとしよう』」


    霧切「そこで持ち出された案が…コロシアイ囚人生活なの」


    霧切「2ヶ月間彼らを閉ざされた空間に閉じこめ、誰も殺さずに仲良く過ごせたら味方につける」


    石丸「2ヶ月…ウサミが前いっていたことか」


    霧切「ええ。未来機関にはそう説明していたわ」


    霧切「監視カメラ…特定の場所にしか映されていないといっていたでしょ?」


    苗木「未来機関に向けられていたんだね…」


    霧切「ええ。そして私はプログラムを改変して、未来機関がこちら側に関与できないようにした」


    霧切「あと…この学園を舞台にしたのは、1年前に江ノ島盾子がコロシアイ学園生活のプログラムを立ててくれたから、それを活用するためよ」


    苗木「コロシアイ学園生活…」


    霧切「ああ…その説明も少ししておくべきかしら?」


    石丸「よろしく頼む!」


    霧切「これについてはヒントを出し過ぎたから…私の口から説明するわね」





    霧切「コロシアイ学園生活は江ノ島盾子が絶望を世界に広げるために行ったプロジェクトよ」


    霧切「希望の生徒達の記憶を消し、コロシアイをさせて、それを世界に中継することで…みんなを絶望させたの」


    霧切「生徒達はコロシアイを始め…最後に残った生徒達も全員絶望墜ちしたわ」


    朝日奈「そんなことが…」


    霧切「苗木くんは希望の力でこのことを知らなかった。朝日奈さんは金銭的な都合で知らなかった」


    霧切「石丸くんは独房にいたため知らなかった。ちぃたんは地下に籠もっていたため知らなかった」


    苗木「希望の力…」


    霧切「じゃあ…あなた達の話に戻るわね」

  187. 188 : : 2015/03/04(水) 19:50:12


    朝日奈「そういえばさ…どうして江ノ島盾子は死刑囚にコロシアイをさせようと思ったの?」


    朝日奈「わざわざ未来機関を使ってさ…」


    石丸「苗木くんを絶望させるため…だろうな」


    苗木「……」


    霧切「ええ、そうよ」


    霧切「死刑囚達との共同生活を強いられる…いつ死ぬかわからない」


    霧切「どう?絶望的な状況でしょう」


    苗木「………」


    霧切「そして…江ノ島盾子の死体を再現し、苗木くんをクロに仕立て上げる!!計画は完璧だったわ」


    石丸「すべて…苗木くんを中心にして動いていたというわけか」


    霧切「ええ。中継を世界規模にしなかったのも…世界を絶望化させるためじゃない。苗木くんただ1人を絶望させるため!!」


    霧切「ああ…そうそう。未来機関との取り決めで殺人をおこすクロが現れたら殺す…ということになっていたの」


    霧切「だから…見事学級裁判に勝利したクロも死んで貰ったわ」


    石丸「そこだけは未来機関との取り決めを守ったのか…」


    霧切「ふふ、ふふふふふ…十神くんとセレスさんの絶望的な顔、すてきだったわ!!」


    朝日奈「おかしい…おかしいよ!!!」


    朝日奈「私達は…そのためだけにこんなコロシアイをさせられたの!?」


    霧切「当たり前じゃない!」


    霧切「ちぃたん…あなたのご主人様、江ノ島盾子に『お前を死刑囚にしたい』といわれたそうね」


    ちぃたん「うん」


    霧切「それはね…あなたのご主人様をこのコロシアイ囚人生活にエントリーさせるためよ!」


    ちぃたん「ど、どうして…?」


    霧切「あなたよご主人様の狂い具合…いいネタになりそうだったからよ。駒として完璧だったわ」


    ちぃたん「そんな…」


    霧切「朝日奈さん…あなたがエントリーすることも決まっていた」


    朝日奈「え…」


    霧切「ふふ…江ノ島盾子と苗木くんが恋人だと分かったとき…あなたは必ず苗木くんを攻める」


    霧切「江ノ島盾子はそのことが分かっていた。苗木くんを絶望させるために…あなたを死刑囚にする必要があったの」


    朝日奈「そんな…理由で!!?」


    朝日奈「そんな理由で私の家族をめちゃくちゃにしたの!?」


    霧切「もちろん」


    朝日奈「………っ」


    霧切「あと大神さんもそうね。あの見た目は絶望的だもの」


    石丸「理由が雑だな!」





    霧切「どう、苗木くん?」


    苗木「……」


    霧切「あなたのせいでね…絶望的な状況にさらされた人がこんなにいるのよ」


    霧切「しかもそれらを仕組んだのはあなたの最愛の彼女、江ノ島盾子なのよ!」


    霧切「ふふ、ふふふ…あなたを犯人に仕立て上げたのも江ノ島盾子…彼女を殺したのは信頼していた私!」


    霧切「そして私が江ノ島盾子を殺したのも彼女に頼まれたから!!」


    霧切「どう?絶望した、絶望した??」


    苗木「………」





    霧切「朝日奈さん…」


    朝日奈「……なに?」


    霧切「どう?真実を知った気分は」


    朝日奈「……最悪の気分だよ」


    霧切「でしょうね!あなたは苗木くんを絶望させるための駒にすぎなかったんだもの!」


    朝日奈「………」


    霧切「ねえ…今でもここから出たいと思う?」


    朝日奈「………」


    霧切「外は絶望的……空気も悪いしいつ死ぬかわからない!死体もごろごろ!娯楽施設もない!」


    霧切「もう…あなたは何をするにしても絶望的な状況にいるのよ」


    朝日奈「………」


    霧切「ふふ…ふふふふふ」


    霧切「絶望……しちゃったわね」



  188. 189 : : 2015/03/04(水) 20:04:52

    霧切「石丸くん…」


    石丸「なんだ」


    霧切「あなたは…そこまで絶望していないようね」


    石丸「まあ…元々ここから出るつもりもなかったからな」


    霧切「じゃあ…これならどうかしら?」


    霧切「あなたの大好きなお父さんは…あなたのために死んだのよ」


    石丸「!?」


    霧切「まず…あなたが捕まった辺りから警察を辞めさせられ、世間からバッシングを受ける対称となった」


    霧切「家も放火にあい…失った。どこにいくにしても迫害を受けた」


    霧切「それでも彼は懸命に生きた…このコロシアイ囚人生活が始まるまで」


    石丸「な……」


    霧切「彼はあなたのおかれている状況を知り…何度も何度もこの学園に押し掛けたのよ」


    霧切「あなたに人生を転落させられたのにね!」


    霧切「そしてあまりにしつこいからね…ちょっと料理しちゃったわ」


    石丸「料理…?」


    霧切「あなたが毎朝必ず食べていた…ソーセージ」


    ちぃたん「初耳な情報がでてきちゃったよぉ」


    石丸「ま、まさか…」


    霧切「ふふふ…何の肉だったのかしらね」


    石丸「う、嘘だ!!そんなはずがない!!」


    霧切「あっははははは!!最高!あんたのそんな顔がみれるとはね!!」


    石丸「おい…うそだろ!?うそだといってくれ!!」


    霧切「堅いと思わなかった?張りがないと思わなかった?」


    石丸「うわぁぁああああ!!!」


    霧切「ふふ…石丸くんも絶望墜ち、完了」





    霧切「ちぃたん…」


    ちぃたん「な、なにかな?」


    霧切「人工知能でも…絶望墜ちするのかしら?」


    ちぃたん「し、しないよ!!」


    霧切「ねえ…あなたは考えたことない?自分の力ではどこにもいけないことを」


    ちぃたん「……っ」


    霧切「たとえば海に放り込む…そしたらあなたは孤独になってしまうわね」


    霧切「常に不二咲さんと行動を共にしていたあなたに…孤独が耐えられるかしら?」


    ちぃたん「で、でも……いつか誰かが拾ってくれるよ!!」


    霧切「あなたのビジュアルでよくそれが言えるわね!」


    ちぃたん「!!?」


    霧切「確かに…あなたの顔と性格はとてもかわいいわ」


    霧切「でも…男の勲章なんて、誰が手元に置いておきたいとおもう?」


    ちぃたん「………」


    霧切「あなたはこれからずっと1人になるの!誰からも嫌われ、誰からも気味悪がられ!!」


    ちぃたん「うう…」


    霧切「ふふ…人工知能も絶望化できるようね」





    苗木「………」


    霧切「苗木くんは…まだ希望が残っているようね」


    霧切「それじゃあ…事件の流れを整理してみましょうか」



    ~クライマックス推理~



    霧切「まず…世界の絶望化。発端は舞園さんのソロライブだった」


    霧切「舞園さんを絶望墜ちさせたのは江ノ島盾子」


    霧切「舞園さんはアイドルとして頑張ってきた。しかし、希望ヶ峰学園に呼ばれなかった…」


    霧切「そこに漬け込んで江ノ島盾子は舞園さんを絶望化させたのよ」



    霧切「そしてそれから…徐々に絶望化を広めていく」


    霧切「そんなある日…苗木くんに出会った」


    霧切「彼はまさに希望の象徴…自分とは正反対の者だった」


    霧切「江ノ島盾子は彼と付き合いながらも、絶望化を進めていく」


    霧切「その一つが希望ヶ峰学園至上最大最悪の事件」


    霧切「予備学科生を唆し…集団自殺させ、カムクライズルを手中におさめた」


    霧切「そして自分のクラスメートもせ絶望化させ、77期生を学園に籠城させる」




    霧切「それから…妹である戦刃むくろとコロシアイ学園生活を施行する」


    霧切「江ノ島盾子が苗木くんの元へ通っている間は戦刃むくろがモノクマを操っていたわ」


    霧切「そして…江ノ島盾子はどうしても絶望墜ちさせられない苗木くんに興味をもつ」


    霧切「そこで彼女が考えたのは…自分が死ぬということ」


    霧切「そしてその犯人を苗木くんにしたてあげる」


    霧切「その後、囚人達とのコロシアイ学園生活を強いられる」


    霧切「またもや自分がクロに仕立て上げられる」


    霧切「そして…江ノ島盾子がすべての黒幕であると知る…」


    霧切「これが江ノ島盾子のすべて!!」


    霧切「すべては世界を…そして苗木くん、あなたを絶望させるために犯したの!!」


    霧切「あなたの最愛の彼女が…すべての元凶!!」


    霧切「ふふふ……あはははははは!!!」


    霧切「すっかり…絶望しちゃったかしら?」


    苗木「………」


    霧切「あっはははははははは!!!」



  189. 190 : : 2015/03/05(木) 01:30:46
    戦刃さんが現れるまで苗木君と付き合っていたのは戦刃さんだと思っていた自分。
  190. 191 : : 2015/03/05(木) 20:00:57



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    苗木「…………」


    苗木(ここは…どこだろ?)


    苗木(何も…見えない)




    苗木「盾子…君は、どうしてこんなことを…」


    苗木(君の、無邪気な笑顔が好きだった)


    苗木(君を見たらどんなにつらいことがあっても立ち直れた)


    苗木(君の、時々見せる悲しい表情を放っておけなかった)


    苗木(君がボクにくれた元気を…ボクも君に返したかった)


    苗木(君と……ずっと一緒にいたかった)


    苗木(でも…)


    苗木「盾子……君は違ったんだね」






    「本当に…そうでしょうか?」


    苗木「!?」


    苗木「舞園…さん?」


    舞園「久しぶりですね、苗木くん」


    苗木「うん…」


    苗木(これは…夢、なのかな?)


    舞園「苗木くんが夢だと思うなら…そうでもかまいません」


    苗木「あれ…心読まれた?」


    舞園「ふふ、アラサーですから」ニコ


    苗木(あ…この感じなつかしい)




    苗木「それで……何が違うの?」


    舞園「江ノ島さんが…苗木くんとは違う気持ちだったということが違うのです」


    苗木「つまり…」


    舞園「江ノ島さんも…苗木くんを愛していたのです」


    苗木「一体どこにそんな根拠が…」


    舞園「ヒントの中にあったお姫様と庶民の話」


    舞園「その中でお姫様は庶民の家族を殺そうとしたとあります。しかし、お姫様は庶民の家族に手をかけなかった」


    苗木「それは…どうして?」


    舞園「お姫様は…いや、江ノ島さんは」


    舞園「苗木くんのことが好きだったから…そういう絶望のしかたはさせたくなかった。本当に嫌われたくなかった」


    舞園「そう考えての行動だったと…私は思います」


    苗木「!!」


    舞園「苗木くん…絶望しないでください」


    舞園「私は…あなたのおかげで希望を取り戻すことができました。希望を信じてみる気になりました」


    舞園「そんなあなたが…絶望する姿なんて見たくないんです」


    苗木「………」


    舞園「どうか…江ノ島さんが行ったことに絶望しないで」


    舞園「本当のあなたを…取り戻してください!!」


    苗木「………」






    苗木「そうだね」


    舞園「!」


    苗木「止まってなんか…いられないよ」


    苗木「ボクは…盾子の彼氏として、彼女が犯した罪に終止符をうつ!!」


    舞園「苗木くん…」


    舞園「やっぱりあなたは…希望です!」


    苗木「舞園さん、ありがとう」


    苗木(まあ…なんで出てきたのが舞園さんなんだよって気はするけど)


    舞園「そんな!桑田君が出てくるよりいいじゃないですか!」


    苗木「ま、まあ…桑田クンが出てきたらほんとなんでだよって感じだけど…」


    舞園「ふふ…………ではそろそろお別れです」


    苗木「うん…」


    舞園「じゃあ…さようなら」


    苗木「ばいばい」




    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



    苗木「…………」


    霧切「これからどうしようかしら?」


    霧切「裸にしてショーケースにでもしまおうかしら?……ふふ」


    苗木「………せない」


    霧切「!?」


    苗木「そんなこと……」







    苗木「絶対にさせないよ!!!」覚 醒



  191. 192 : : 2015/03/05(木) 20:43:31
    カムッた?
  192. 193 : : 2015/03/06(金) 00:14:06
    >>170おぉ……!重要だったか……!
    なんだか嬉しい……!でも、なるべく控えるべきでしたね……すいません!
  193. 194 : : 2015/03/06(金) 07:11:06


    霧切「立ち直った…!?」


    苗木「ボクが希望に溢れた未来を………」


    苗木「創る!!!」




    ~ココロンパ~



    ちぃたん(僕…………独りになっちゃうよ!!)


    苗木「そんなこと…ボクはさせない!!」


    ちぃたん「え…?」


    苗木「確かにちぃたんのビジュアルはアレだ!!」


    苗木「だけどね…それに負けないかわいさがある!実用性がある!」


    ちぃたん「苗木くん…」


    苗木「ちぃたんはね…学級裁判においても、普段の生活においても…大切な存在だったよ!」


    苗木「絶対本体より性格よかったし!!」


    苗木「だからボクは君を………独りになんてしない!」


    苗木「一緒に…未来を創ろう」


    ちぃたん「うん……うん!!」


    ちぃたん「ボクの性能をフルに生かして苗木君のお手伝いをするよ!!」


    苗木「ありがとう!」






    石丸(僕は………本物のクズだ!!!)


    苗木「否定はできないけど……えっと、君はクズキャラじゃない!!」


    石丸「なに…?」


    苗木「クズキャラは葉隠くんだ!君はサイコパスキャラなんだよ!!」


    石丸「なるほど!!」


    石丸「なんとなく元気がでたぞ!」


    苗木「さすが立ち直りが早いね…!」


    石丸「ああ。正直ちぃたんをみる度にウィンナーを思い出してつらかったが…」


    石丸「もう大丈夫だ!!」


    苗木「石丸クン…外には君以上のクズが大量にいる。確かに君は罪を犯した」


    苗木「その反省は君以上のクズを粛正した後だよ!!」


    石丸「ああ!父の身体と思いを己の身に秘めて…僕はクズどもを粛正する!」


    苗木「その意気だ!」





    朝日奈(外には…何もない)


    苗木「何もない?」


    苗木「無いなら…創ればいいんだよ!」


    朝日奈「つくる…?」


    苗木「朝日奈さん…この前、君はドーナツを作ってくれたよね」


    朝日奈「うん…」


    苗木「あれ…すごくおいしかった。元気になった」


    苗木「娯楽施設がない?そんなもの…朝日奈さんのドーナツがあれば十分なんだよ!」


    朝日奈「!!」


    苗木「外の人たちにも教えてあげよう?あの温かい味を!」


    朝日奈「うん………そうだね!」


    苗木「オープンするよ!」





    ちぃたん「僕の力で未来を…!」


    石丸「クズを粛正してやる…!」


    朝日奈「みんなを私の力で元気に…!」


    苗木「これが……ボクたちの答えだ!!」


  194. 195 : : 2015/03/06(金) 07:59:05


    霧切「う、うそ……!?」


    霧切「全員立ち直ったというの!?」


    苗木「ボクらはもう、何を言われても絶望しない!」


    霧切「これが………希望の力!?」


    苗木「霧切さんもまだやり直せる!!」


    霧切「無理よ!!」


    苗木「希望を取り戻そう!」


    霧切「うう……」ガク



    霧切「はあ…はあ……」


    霧切「なんであなたは……そんなに愛されてるのよ!!」


    苗木「え…?」


    霧切「みんなからも…江ノ島盾子からも!!」


    苗木「盾子が…?」


    苗木(霧切さんは左手をぐっと握っている)


    霧切「こんな気持ち……こんな気持ち感じたくないのよ!!」


    朝日奈「苗木…江ノ島盾子は本当に苗木のことが好きだったんだよ」


    苗木「え…?」


    朝日奈「だから…今その気持ちが霧切ちゃんに神経レベルで伝わってるんだよ」


    苗木「盾子…」


    霧切「いやだ……嫌だ嫌だ嫌だ!!」


    苗木「霧切さん!君はやり直せるんだ!」


    霧切「なんで…あなたは、みんなも……あの方も、私も…」


    霧切(あなたのことが好きなのよ!!?)




    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

    ~10年前~


    霧切「はあ!!」


    祖母「あらあら…響子は柔道が上手ねえ」


    おっさん「いてて…投げ飛ばされるとはなあ!」


    霧切「えへへ!」


    霧切(私は空手、柔道、太陽拳、レスリング……色々と頑張ってきた)


    霧切(それは……)




    霧切「お父さん、どうだったかな?」


    仁「…………」


    霧切「………」


    仁「この人を投げ飛ばすまで…何日かかった?」


    霧切「えっと……3週間くらい?」


    仁「………ダメだ」


    霧切「え…?」


    仁「それでは…超高校級とはいえない」


    祖母「ちょっとあんた!?」


    霧切「………はい」


    祖母「響子ちゃん!?」


    霧切「柔道はもういい。次は文化系にする」


    霧切(私は…父に認めるもらえる為に頑張った)


    霧切(いつも努力していた)


    霧切(でも…)




    仁「今日、超高校級の指揮者である濱中くんが世界大会で優勝したんだ!」


    仁「お祝いはやはり純金の指揮棒とかがいいかな?」

    祖母「……」


    霧切「………」


    仁「なんだ?その反応は」


    祖母「今日は響子の誕生日なのよ!?」


    仁「ああ…そうだったか」


    祖母「娘には何も準備をしていないの!?」


    仁「………」


    霧切「別に…いいし」


    祖母「あきれた!!」


    霧切(父の頭の中は…常に才能だった)


    霧切(テストで100点をとっても、かけっこで1等をとっても…父は誉めてくれなかった)




    仁「響子は確かに頑張っている」


    仁「しかし……凡人と変わらない」


    霧切(眠れなくて廊下を歩いていたときに聞いた言葉)


    霧切(私はそれを聞いてから…何としてでも自分の才能を見つけようと頑張った)


    祖母「出ていきなさい!!」


    仁「そうさせてもらう」


    霧切(お父さんとお婆ちゃんは意見の食い違いが続き……お父さんは学園に籠もることとなった)




    ~4年前~



    霧切「お父さん…今日はね、犯人を2人特定したわ」


    仁「………」


    霧切「探偵…自分によく合っている気がする」


    仁「響子…」




    仁「響子…君に才能なんてないんだ」


    仁「凡才なんだよ…」


    霧切「!!」


    仁「だから…この学園に入れることはできない」




    霧切「ひっく…うう……ぐす」


    「な~に泣いてるの?」


    霧切「!?」


    江ノ島「ども~江ノ島盾子ちゃんです☆」


    霧切「ほっといて…超高校級のあなたには一生わからない悩みよ」


    江ノ島「ふふ…あなた良い顔してるよね」


    霧切「え…?」


    江ノ島「まさに…絶望ってかんじ!」


    霧切「絶望…?」


    江ノ島「あんたなら…超高校級の絶望になれるよ」


    霧切「超高校級!?」


    霧切(私にも……才能が!?)

  195. 196 : : 2015/03/06(金) 08:05:55


    ~2年前~


    学園長室



    仁「響子…!?」


    霧切「ねえ、お父さん…宇宙旅行って興味ある?」


    仁「何をいってるんだ!?そしてどこから入った!?」


    霧切「私ね…やっと自分の才能を見つけたよ」


    仁「!?」


    霧切「超高校級の絶望って才能をね!!」



    ~1年前~


    霧切「あなたの才能を…私が?」


    江ノ島「そう。左手に私の人工知能を埋め込むの」


    霧切「才能……才能!!」


    江ノ島「承諾してくれる?」


    霧切「もちろんよ!あなたの彼氏を絶望に落とせばいいのよね?」


    江ノ島「うん。苗木が私を殺したことにして。世論は私の味方だから」


    霧切「ふふ…ふふふふふ」


    霧切「やってやるわ…超高校級の絶望として!!」



    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


    霧切「そうよ…そうよ…」


    苗木「霧切さん?」


    霧切「私は超高校級の絶望…」


    霧切「愛が…憎い!!」


    霧切「みんなから愛される…あなたが憎い!!」


    朝日奈「霧切ちゃん!?」


    霧切「私は…父の愛を受けなかった!愛されようと…いつも頑張っていたのに!」


    苗木「それは違うよ!!」


    霧切「なに!?私が頑張ってなかったとでもいうの!?」


    苗木「そこじゃない!君はお父さんにちゃんと愛されていたよ!」


    霧切「どこにそんな証拠があるというの!?」


    苗木「遺書だよ…」


    霧切「遺書…?」


    苗木「ボクのポケットに…ちぃたんと一緒に入ってなかった?」


    霧切「遺書って…私の写真?」


    苗木「うん、その裏に…」


    霧切「苗木くんが私の写真をもってることにどん引きして…取り上げたんだったわ」


    霧切(裏まできちんと見ていなかった)


    苗木(霧切さんは…自分のポケットから写真を取り出す)



  196. 197 : : 2015/03/08(日) 12:03:09


    霧切「…………」


    霧切「愛してる…?私を?」


    霧切「なんで…なんで今更!!!」


    朝日奈「霧切ちゃん…」


    霧切「口で言いなさいよ!なんで…なんで………うう…ひっく」


    苗木(霧切さんはそのまま泣き崩れる)


    霧切「そうすれば…私も…こんなことに…うう…」


    苗木(霧切さんが時折見せていた悲しそうな表情。きっと彼女は…絶望でいたくなかったんだ)


    苗木(本当は…このコロシアイを終わらせたかったんだ)


    苗木「霧切さん…確かに君は悪いことをした。葉隠くんなんか目じゃないくらい、世界中を巻き込んでね」


    霧切「うう……ひっ……う」


    苗木「やり直そうよ。まだ…できるよ」


    霧切「無理よ!今も…私の中に江ノ盾子がいるのよ!?」


    苗木「そんなの関係ないよ!霧切さんは霧切さんなんだから」


    ちぃたん「うんうん。身体に埋め込んだ人工知能はちゃんととれるよ!手術をすればさ」


    霧切「そうなの…そうなのね」


    朝日奈「霧切ちゃんも被害者なんだよ。まあ…許されることではないけど」


    霧切「被害者なんかじゃ…」


    石丸「霧切くん、君も僕もクズだ。一緒に復興作業に取り組もうじゃないか」


    霧切「…………」


    霧切「いいの?私………生きてても」


    苗木「うん」


    霧切「本当に…?」




    ガーガー



    ウサミ『あーあー……やっと通じまちたね!』


    霧切「ウサミ…」


    ウサミ『霧切さんだったのでちゅね…このコロシアイを仕切っていたのは』


    霧切「ええ…」


    朝日奈「もしかして…死刑?」


    ウサミ『…………』


    霧切「分かってるわ。私は生きてて良い人間じゃない」


    苗木「そんな…」


    ウサミ『…話し合いの結果、霧切さんの死刑は保留となりまちた』


    霧切「え…?」


    ウサミ『とりあえず…江ノ島盾子の人工知能を摘出しまちゅ。その後でも絶望化が続くようならば……死刑でちゅ』


    霧切「わかったわ…………ありがとう」


    ウサミ『では…この学園からでまちゅか?』


    苗木「うん。良い未来を創るには…ここで立ち止まってはいられないから」


    朝日奈「ドーナツ屋さんをオープンするよ!」


    石丸「クズどもを捕まえてやる!」


    ちぃたん「僕もどんどん成長していくよ!」


    ウサミ『わかりまちた。では…でましょう!』





    苗木(光が見える…)


    苗木(1年ぶりにこの身に受ける…日の光)


    苗木(この光は…ボクたちの明るい未来を指し示しているようにも見えた)


  197. 198 : : 2015/03/08(日) 12:26:03


    後日


    ~未来機関~


    苗木(あれからボクたちは…ここで働くこととなった)


    朝日奈「あ、苗木ー!!」


    苗木「朝日奈さん!…ここでオープンすることにしたんだね」


    朝日奈「うん。まずは…職員のみなさんに食べてほしくてさ!」


    苗木「ボクも後で食べにくるね!」


    朝日奈「うんうん!特大サイズを作っておくよ」







    石丸「やあ、苗木くん!」ガタン


    苗木「石丸くん…何してるの?」


    石丸「軽度の絶望患者を捕らえて尋問しているんだ」ギッコン


    苗木「大変だね…」


    石丸「さあ、君の親玉はどこにいる?教えてくれないともっと強い衝撃を与えるぞ!?」ガッタン


    患者「い、いいますいいますから!!」ギッコン


    石丸「おお!いい子だな!」ガッタン


    苗木(なんでシーソーしながらなんだ…)






    『カムクライズル、霧切響子』


    苗木(この部屋に霧切さんが…)


    ちぃたん「苗木くん!」


    苗木「いつのまにポケットに!?」


    ちぃたん「僕に会わせたい人がいるみたいでさ。係員さんが苗木くんのパーカーにいれておいたんだよ」


    苗木(教えてくれてもいいのに…)


    苗木「まあ……失礼します」ガチャ


    機関員「いらっしゃい」


    ちぃたん「僕に会わせたい人って…?」


    機関員「このこだよ」


    「お兄ちゃん!」


    苗木「!?」


    ちぃたん「だれ?」


    機関員「一応君の妹にあたる……七海千秋ちゃんだよ」


    七海「うっすうっす……私も不二咲千尋お父さんから作られたんだよ。製作途中だったけど」


    苗木「えーっと……それで、七海さんは一体誰の身体に取り付いてるのかな?」


    機関員「カムクライズルくんだよ」


    苗木「あ…予備学科の」


    機関員「ああ。彼は脳の奥底から人格を変えられているからね。この人工知能を通して脳に刺激を与え、本来の彼を取り戻そうとしているんだ」


    苗木(すごすぎない!?)


    七海「徐々に良くなってる…気がするよ。だから彼のことは日向創くんって呼んであげてね」


    苗木「わかった。絶対に希望を取り戻そうね…日向くん」


    ちぃたん「妹だ!妹だ!」


    七海「お兄ちゃんの妹だからって淫らな部分についてる訳じゃないからね」


    苗木「はい、その話はここまで!…霧切さんは?」


    機関員「彼女は今カウンセリング中だ。まだ会わせることはできない」


    苗木「分かりました…」


    苗木(必ず…元に戻ってね、霧切さん)



  198. 199 : : 2015/03/08(日) 12:40:57


    ~墓地~



    苗木(ここに…みんなが眠っている)


    朝日奈「本当に…いろいろあったね」


    石丸「アレで一ヶ月もたっていないとはな」


    苗木「うん…」




    朝日奈「さくらちゃんにはプロテインをお供えして…」


    石丸「不二咲くんと大和田くんはハートで囲んでおくか…」


    ちぃたん「えへへ、ありがと!」


    苗木「舞園さんには…マイクでいっか」


    石丸「桑田くんは野球ボールだな」


    朝日奈「葉隠は…冬季限定雪見だいふく」


    苗木「山田クンにはフィギュア」


    石丸「セレスくんは…ロイヤルミルクティーだな!」


    朝日奈「腐川ちゃんと十神もハートで囲んで…」


    苗木「うん…これで良いかな」


    朝日奈「みんな…安らかに、眠ってね」


    石丸「20歳…か」


    朝日奈「びっくりだよね…私が生きてることにも」


    苗木「本当は20歳で死刑だったもんね」





    苗木(ボクは…目を閉じる)


    苗木(盾子……ボクはまだ君を愛してる)


    苗木(君のしたことは許されない。だけど…)


    苗木(ボクが必ず君の罪を償う)


    苗木(希望に溢れた世界を取り戻す)


    苗木(それでボクがいつか君の元へ行く時には…)


    苗木(沢山怒ってやるから、覚悟していてね)



    おしまい
  199. 200 : : 2015/03/08(日) 12:43:43
    ここまで見てくださった方々、コメントくださった方々、ありがとうございました!

    以下おまけを始めるんで…見たい方はどうぞ!
  200. 201 : : 2015/03/08(日) 13:00:06

    ~おまけ~


    舞園「はい、やっと終わりました!おまけを始めます!」


    苗木「おまけって何をするの?」


    舞園「chapterを振り返ってそれぞれの小ネタを語っていくスタイルです!」


    苗木「へえ…」


    舞園「ということで…司会は舞園と苗木がお送りします!」


    苗木(巻き込まれた!?)


    舞園「はい、では準備しますね~」


  201. 202 : : 2015/03/08(日) 20:43:01
    お疲れさまでした!更新毎に楽しく読ませていただきましたっ
    おまけも楽しみにしていますww
  202. 203 : : 2015/03/08(日) 20:45:33
    お疲れ様でした!
    おまけファイトです‼︎
  203. 204 : : 2015/03/08(日) 21:24:33

    ~1章~


    舞園「じゃあ始めますよー!」


    舞園「1章といったらやっぱり…山田くんの下ネタマンガですかね!」


    苗木「あれのせいで下ネタ解禁したからね!」


    山田「ですが…元々入れる予定ではなかったのです」


    舞園「どうして入っちゃったのですか!?」


    山田「も、もう一度おっしゃってください!」


    苗木「後半シリアスで飽き飽きしてたからってぶっ込むのはやめて!」


    石丸「まあ…答えをいうとだな。僕が見張りをしていたときの供述に山田くんを入れ忘れたのだ!」


    苗木「!?」


    山田「そのため…丁度えびふらいの話があったので、拙者の無実を証明するために下ネタを用いたのです!」


    苗木「たった一つのうっかりで…2章からの動向が変わってしまったんだね」


    舞園「まあ言えることは…伏線はそこらへんにばらまいておくものですね!いざというとき助かります」


    桑田「舞園ちゃんの血染めサインが役立つとは思わなかったぜ!」


    舞園「わお!一番出番が少なくなった桑田くんの登場です!」


    桑田「俺って大抵ssで不幸になるじゃん?だから生き残る予定だったんだけどよ…」


    舞園「なんか気づいたら死んでました!」




    苗木「あと…記念すべき1章のクロである葉隠くん」


    葉隠「なんだ?」


    苗木「ごめん…君の下の名前二回出てくるんだけど二回とも漢字が違うんだ」


    葉隠「そうだったのか!?」


    苗木「分からなかったからダメもとで2個だしてみたら両方違った」


    舞園「他の方のssをみて気づくという…まあ葉隠くんだしよしとしましょう!」




    苗木「あと小ネタといったら……最初はボクがクロの予定だったこととか?」


    舞園「そうだったんですか!」


    苗木「うん。盾子を殺したのも実はボクで罪の意識から誰かに真実を指摘してほしくて殺した…みたいな」


    舞園「それだったら1章で主人公交代になっちゃいますよ!」


    苗木「うん…意外性を狙おうと思ってさ。毎回主人公が変わる予定だった」


    舞園「では…どうして今の形態になったのですか?」


    苗木「ほら…まともな人少なすぎるし」


    舞園「ああ…なるほど。六章まで持たないんですね」


    苗木「うん…それにボクって何気に扱いやすいし」


    舞園「主人公ですしね」


    苗木「まあ…こんな感じで1章1章振り返っていくよ!」





  204. 205 : : 2015/03/08(日) 22:16:46

    ~2章~


    苗木「2章か…」


    舞園「大和田くんがぶっこわれましたね!」


    苗木「大和田くんが不二咲さんとのことについてボクに相談しにきたんだよね…」


    舞園「朝起きてドアを開けたら大和田くんがいたんでしたよね」


    苗木「あれも本当は大和田くんの予定じゃなかったんだよね」


    舞園「私…でしたね」


    苗木「うん、だけど予想通りすぎてツマラナいから大和田くんに変えたんだよ!」


    舞園「そのせいで大和田くんが変態キャラに成り下がっちゃいましたね!」



    舞園「そして没ネタについて…」


    苗木「そんなものあったの?」


    舞園「はい。本編の2章といえば大和田くんと石丸くんの仲良しイベントがありますよね?」


    苗木「うん」


    舞園「それになぞらえて…2人で油風呂に入るイベントを入れる予定だったのですが」


    苗木「それどこの男じゅ「まあ、石丸くんには私がいたので没になりました!!」


    舞園「大和田くんには不二咲さんがいるので…」


    苗木「男の勲章を持ち歩く最悪なキャラになったけど…」


    ちぃたん「ちなみにこの時はまだ喋る予定ではなかったよ!」





    舞園「では、かませ眼鏡くんのターンです!」


    十神「俺はかませではない!」


    苗木「って学級裁判で勝った後にかっこよく言ったのに即行殺されたんだよね」


    十神「………」


    舞園「まあまあ…最初の予定では普通に負けるつもりだったので」


    腐川「最初にトータル5人とか新ルール設けた以上、活用しなくちゃいけないと思い変更したんでしょ…?」


    舞園「まあそれは置いておいて……その後から腐川さんの存在が薄くなっちゃいました!」


    苗木「一回入れ忘れてそっと付け足したんだよね!」


    腐川「さ、最低よ!どうせ私が邪魔だったから最後に殺したんでしょ!?」


    舞園「………」


    苗木「………」


    腐川「!?」


    苗木「まあ…3章いこっか」
  205. 206 : : 2015/03/08(日) 22:34:32

    ~3章~


    舞園「3章といえばこのssができたきっかけともいえる大切な章ですね!」


    苗木「そうなの?」


    舞園「ほら…セレスさんが『殺しを悪いことだとは思わない』と朝日奈さんに語っていましたよね?」


    苗木「うん」


    舞園「実はそれを題材にしたssを書こうと思ったらここまで広がったんですよね!」


    苗木「だいぶ広がったね!?」


    舞園「もう死刑囚とか関係なかったんですよね」


    舞園「ほら…途中で『こいつらが死刑囚てこと忘れてた』というコメントがありましたが……ぶっちゃけこっちも忘れてましたね!」


    苗木「それは違うよ!!章が進むに連れてまともな人が残っていったから死刑囚要素がなくなっちゃったんだよ!」


    舞園「まあ…次の話題へうつりましょうか」




    舞園「3章といえば…朝日奈さんの回想シーンですよね」


    苗木「あそこも何かあるの?」


    舞園「悠太くんがお父さんの死体を抱いていましたよね。アレ最初は違う状態で投稿したんですが…」


    苗木「違う状態?」


    舞園「はい。最初はお父さんの首だけを持っている予定だったのです」


    苗木「なんで変えたの?」


    舞園「ほら…それ書いてた時期ちょうどそういうニュースばっかりやってたので…はい」


    苗木「ああ…自主規制したんだね」


    舞園「誰も気にしないとは思ったのですが…叩かれるのが怖かったので変更しました!」


    苗木「はは…次の話題へいこっか」




    舞園「話題…ちぃたんが喋ったことでしょうか」


    苗木「うん。喋らせちゃった」


    霧切「ちなみにその時に、私が黒幕であることが確定したわ」


    舞園「それまではずっと迷っていたんですよね」


    霧切「ええ。でも…私の手に江ノ島盾子の人工知能がついてれば黒幕感が出るから、ここで確定したわ」


    苗木「割とぶっつけなんだよね……じゃあ次の章へいこう!」

  206. 207 : : 2015/03/08(日) 22:47:24


    ~4章~


    舞園「4章はもう舞園さんの章ですよ!」


    苗木「死んでたけどね!」


    舞園「ぶなっしーの中身がセレスさんとバレたらどうしようかと不安でいっぱいでした!」


    苗木「前に他のssで即行物語の核心を突かれて焦ったからね!」


    舞園「5章のモノクマアナウンスもバレちゃいましたしね!アレは気づいてもらえて嬉しかったですが」


    苗木「はは……そういえば舞園さんは元々死ぬ予定だったの?」


    舞園「えーっと…私か石丸くんを殺そうと思ったのですが」


    舞園「男が苗木くんだけになるので私が死ぬことになりました!」


    苗木「どんまい!」





    セレス「それと…わたくしは裁判に負ける予定だったのでしょうか?」


    苗木「うん…でも十神くんがどうなったか知る為にも学級裁判に勝つことになったよ」


    舞園「ぶなっしーの中身が私ではないという推理の方がしやすかったので超やりにくかったです!」


    苗木「うん。ボクと舞園さんの相性が62%だったことや、石丸クンと舞園さんの間で行われたよく分からない謎かけを使ってね」


    セレス「ですが…わたくしが学級裁判に勝利するためにごり押しして勝つという方法を用いることになりましたわ」


    苗木「推理ものなのにね!」


    舞園「まあ…次の章へいきましょう!」


  207. 208 : : 2015/03/08(日) 22:50:54


    ~5章~


    苗木「5章か…誰を殺すか迷ったね」


    舞園「最初は腐川さん1択でした」


    腐川「!?」


    苗木「二重人格とか扱いにくいしね…」


    霧切「だけど…朝日奈さんを殺す場合も考えたわ」


    朝日奈「どうして…?」


    霧切「胸よ」


    朝日奈「!?」


    霧切「江ノ島盾子の死体にマネるなら胸がある方がいいと思ったのよ…」


    腐川「わ、悪かったわね!?」


    霧切「それに…朝日奈さんを殺すとなれば、超高校級の水泳部員としての入学を蹴った朝日奈さんへの嫉妬という動機もつけられるし」


    苗木「それだけ理由があるのに腐川さんを殺した理由は…?」


    霧切「二重人格が厄介だからよ」


    苗木「やっぱりそこなんだ…」


    戦刃「それと…私が死ぬ場合もあったみたいだよ」


    苗木「そうなの?」


    戦刃「ほら…黒幕2人ってやりにくいし」


    霧切「だけど…よく知らない人が死んでてもそこまで絶望しないだろうし、ボツにしたわ」


    舞園「まあ…生き残り人数が少なすぎるという問題に直面しちゃいましたけどね!」


    苗木「少なすぎて話まわしにくかったしね!」


    舞園「まあ…この章はこの辺で。次の章で話すことがなくなってしまいます!」


    苗木「わかった、じゃあ最終章だ!」


  208. 209 : : 2015/03/08(日) 23:17:15

    ~6章~


    苗木「この章は書いててだるかった!」


    舞園「キャラが少なすぎるんですよ!」


    石丸「僕が解説役に回らざるを得なかったしな!」


    苗木「それにぶっちゃけ裁判ではないというね!」


    霧切「無理矢理裁判形態にしたけど真実をぺらぺら喋るだけでもよかったんじゃないかと思うわ」


    苗木「まあ……うん」


    霧切「それとね…入れ忘れたネタがあるの」


    苗木「そうなの?」


    霧切「普通に入れ忘れたわ。仕方がないから今からやりましょう」


    苗木(いま!?)


    **********


    苗木「霧切さん…世界は希望を求めているんだよ!」


    霧切「ふふ…本当にそうかしら?」


    朝日奈「世界が絶望を求めてるとでもいいたいの?」


    霧切「ええ、そうよ!」


    霧切「考えてもみて…人はみんな、人が沢山死んだり後味が悪い話を求めているとおもわない?」


    苗木「え…?」


    霧切「人々が希望を求めるとしたら…どうして猟奇的殺人マンガやゲームが流行るの?」


    霧切「血でページが埋め尽くされているようなマンガを読むの?」


    霧切「こんな人が沢山死ぬssなんて見るの?」


    霧切「答えは簡単!人はみな”死”という絶望を求めているからよ!」


    霧切「人が死なない作品がある?あるとしてもエッセイなどでしょう?」


    霧切「ほらほら…これでわかったでしょ?世界は絶望を求めてるとね!!」


    苗木「く……」


    **********



    霧切「というものが予定されていたのよ…」


    苗木「霧切さんのかっこいいシーンが削られちゃったんだね」


    舞園「どんまいですが…ここらでこの章は終わりましょうか」


  209. 210 : : 2015/03/08(日) 23:26:32


    舞園「はい、全部の章を振り返った訳ですが…どうですか?」


    苗木「うん、2章が一番書いてて楽だったね」


    舞園「3日かかりませんでしたしね」


    苗木「長かったなあ…」


    舞園「今までで一番長い作品になりましたしね」


    苗木「うん、そんな長い作品を続けられたのもみなさんのおかげだよ!」


    舞園「PV数がこんなに増えるとは思っていませんでしたしね!」


    苗木「コメントくれた人達も本当にありがとね!」


    舞園「一回あらしが来たときは焦りましたけどね!」


    苗木「お気に入りくれた人もありがとう!」


    苗木「てことで…今度こそ終わるね!」


    舞園・苗木「長い間ありがとうございました!」



    おしまい



  210. 211 : : 2015/03/09(月) 00:16:04
    お疲れ様です
    毎日更新が楽しみでしかたありませんでした♪
    今回は舞園さんがかなりツボってて死んでしまった時は残念でしたけど、不謹慎ながらセレスさんのぶなっしーでかなり笑わせて貰いましたw
    作品読んでる途中で"ボケに対してツッコミコメント書き込みたい衝動"に何度も駆られた事か(^^ゞ

    一月半の間本当に楽しかったです
    素晴らしい作品ありがとうございました♪
  211. 212 : : 2015/03/09(月) 16:35:56
    お疲れ様です。とても面白かったです。
  212. 213 : : 2015/08/05(水) 09:56:00
    ただ1つだけまだ解けていない謎があるとすればそれは

    ヤドカリ中学生

    であろうな…
  213. 214 : : 2016/09/04(日) 17:27:00
    お疲れ様です!面白くて一気に読んでしまいました。

    苗木と江ノ島の関係が熱くて、見ててドキドキでした。

  214. 215 : : 2016/10/02(日) 22:05:18
    稀代の神ss 本物の推理小説みたいだった
  215. 222 : : 2017/06/07(水) 10:45:02
    シリアスの合間に入るギャグが面白かったです!
    終了後の裏話も面白くて楽しかったです
    お疲れ様です!

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