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この作品は執筆を終了しています。

男「イブの夜をサンタと過ごすことになった」

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  1. 1 : : 2014/12/23(火) 22:42:04
    こんばんは。執筆をはじめさせていただきます。

    もうすぐクリスマス。

    ということで、クリスマスっぽいお話を…

    今回の条件です↓↓↓

    * 今朝思いついた下書き無しの作品

    * カテゴリー違い…かも???

    * 明日の夜、サンタクロースがご自宅に訪問する予定の方は、閲覧しない方が良いかもです(^_^;)

    * クリスマスの話題だけどクリスマス過ぎても書いてるかもorz

    * 読みやすさを優先し、コメントは制限させていただきます。

    …以上の条件でもかまわない、という方は、ぜひ、よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2014/12/23(火) 23:07:32
    ークリスマス・イブ

    日本のどこかの、小さな劇場にて


    男&相方 「どぉーもーっ!!!」


    男 「ピッチンでーす!」


    相方 「パッチンでーす!」


    男 「2人合わせて…」


    男&相方 「ピッチン&パッチンでーす!!!」


    男&相方 「どうぞ、よろしくおなしゃーす!!!」


    男 「さーて、もうすぐクリスマスですが…」


    相方 「そういえばこの前貸した金返してーな」


    男 「何の話をしとんねん」


    相方 「金の話や」


    男 「知らんがな」


    相方 「しらばっくれんなや」


    男 「サンタに払ってもらえ」


    相方 「俺もそれ考えたんやけど…」


    男 「考えたんかい」


    相方 「円じゃなくてユーロできたもんやから…」


    男 「サンタ、そこ気ぃ遣えや」


    相方 「お前が言うな」


    男&相方 「…どうも、ありがとうございました~!!!」



    劇場からの帰り道…


    ザッザッザッザッ…


    相方 「…今日も客のウケ、イマイチだったな…」


    男 「…まぁな…」


    相方 「…というか、客の数が少ない上に、俺らの漫才を聞いてる客なんて、いやしなかった…」


    男 「…そうかもな…」


    ザッ…


    相方 「そうかもな、じゃねぇだろ!」


    男 「…なんだよ、いつものことだろ。客の数も、ウケがイマイチなのも…」


    ザリッ…


    相方 「俺はもう…限界なんだよ…」


    男 「なん…だって…?」


    相方 「俺たちは、才能なんて最初っから無いんだよ!バイトしながら芸人続けるなんて、もう俺には無理だ…」


    男 「やめるってのか…じゃあ、俺の相方は…」


    相方 「…サンタさんにでもお願いすりゃあいいだろ…」


    ギリッ…


    男 「サンタなんて…サンタクロースなんて…来るはず無いだろ…!」


    相方 「」


    男 「」


    相方 「…じゃあな…」


    男 「…おい…」


    ザリッ、ザッザッザッザッ…


    男 「サンタクロースか…ニセモノなら、街にごちゃごちゃいるんだけどな…」


  3. 3 : : 2014/12/23(火) 23:19:59
    男 「…ん?今、道の隅で何か光ったぞ…?」


    男 「何か落ちてる…コンパクトか…女が化粧で使うやつだな…近くに落とし主らしき人は…いないみたいだけど…」


    サンタの格好をした人 「」ジッ…


    男 「…なんか…向こうのサンタコス野郎に、すごく見られている気が…」


    サンタの格好をした人 「」ザッ…


    男 「うわ、こっちに来る…何かの売り込みか?…俺、クリスマスケーキとか、要らないんだけど…」


    サンタの格好をした人 「…ちょっと…」


    男 「…あ、俺、ケーキとか食わないんでぇ…」


    サンタの格好をした人 「こっちに来て…」


    男 「…ってどこ連れてくんだよ。ていうか、あんたのサンタコス、すごいクオリティー高いっすね…まるで本物…」


    男 「…と言ってる間に人気の無い所に…なんか俺、ヤバい状況かも…怖い外人さんとか出てきちゃったり…?」


    サンタの格好をした人 「…それ…」


    男 「…あ、このコンパクト…もしかして、あんたの…いや、まさか…」


    サンタの格好をした人 「」


    男 「…もしかして、日本語分からない?見るからに日本人じゃなさそうだもんな…ていうか、マジサンタだし…」


    サンタの格好をした人 「…それ…」


    男 「はい?」


    サンタの格好をした人 「あたしのなのぉ~♪」


    男 「……………はい?」


  4. 4 : : 2014/12/23(火) 23:42:58
    サンタの格好をした人 「もぉ超探してた~。見つけてくれてマジ感謝だわ~。」


    男 「………えっと…あ、これは夢か。夢なのか。まさか、オネェなサンタクロースもどきに絡まれてるなんて…現実にあるわけ…」


    サンタの格好をした人 「夢じゃな~い~っ。ていうか、あたし、マジでサンタだしぃ。ああ、でもよかった。コンパクトみつかって…」


    男 「これは夢だこれは夢だこれは夢だこれは夢だ…」


    サンタの格好をした人 「あら、あなた、あたしの好みだわ~。ほっぺたツネツネしちゃう。」


    ツネツネツネ…


    男 「…いって!マジで痛い!」


    サンタの格好をした人 「…ほら、夢じゃなかった。」


    男 「…分かった。俺が今、本来新宿歌舞伎町のバー辺りにいらっしゃるようなオネェに…しかも、ハイクオリティーなサンタコスをしているオネェに絡まれてることは分かった。」


    サンタの格好をした人 「だぁ~かぁ~らぁ~、あたしは、本物のサンタクロースなんだってば~。」


    男 「…というプレイを持ちかけられていることも、分かった。…分かりたくも無いが。」


    サンタの格好をした人 「ん、もぉ、わからず屋!」


    男 「…さりげにボディータッチとかマジ勘弁してくれ。」


    サンタの格好をした人 「あたしはね、大人のサンタクロースなの。」


    男 「どう見ても子どもには見えんが。」


    サンタの格好をした人 「そうじゃなくて、子どもにじゃなくて、大人にプレゼントを配る専門のサンタなの。あはっ♪」


    男 「…俺、帰るわ…」


    サンタの格好をした人 「待って、まだ話は終わってないわ。」


    男 「最初から聞く気なんて無いね。相手が欲しけりゃ他をあたりな…」


    サンタの格好をした人 「あたしは、あんたじゃなきゃイヤ!」


    男 「ぐ…はっ…こいつ、力は男前…くっ…苦し…ギブギブ…放せって…」


    サンタの格好をした人 「…じゃ、話の続きね。」


    男 「…はぁ…どうせ暇なんだ。付き合ってやるか…明日はバイトも休みだし…劇場に立つことも、もう…」


    シャンシャンシャン…


    男 「…ん?なんだ…空から何か…」


    サンタの格好をした人 「…あ、トナカイちゃ~ん、こっちこっちぃ~!」


    男 「…おい…マジかよ…」


  5. 5 : : 2014/12/24(水) 17:19:51
    サンタの格好をした人 「トナカイちゃ~ん、お~そ~い~っ。」


    男 「サンタが内股で走る件」


    サンタの格好をした人 「トナカイちゃん、トナカイくん、今日はよろしく頼むわよ。」


    男 「うわ…リアルトナカイ。俺、見るの初めてかも。しかも2頭も…」


    トナカイちゃん 「サンタちゃん、おつかれ。こちらこそ、よろしくぅ。」


    男 「トナカイ…しゃべった!?おい、これ本物か!?ロボットとかじゃなくて…」


    トナカイちゃん 「あっらっ、な~にぃ~この人。サンタちゃん、良い男じゃな~い。」


    男 「トナカイもまさかのオネェ疑惑」


    トナカイくん 「僕はノンケです」


    男 「あっ…そうっスか…てことは、逆に言えばこっちはガチなのか。」


    トナカイくん 「サンタちゃん、どういうことですか。こんな得体の知れない人間とつるんで…大天使様に知れたら、大事ですよ。」


    男 「大天使様!?」


    サンタちゃん 「いいの。あたし、今夜は彼と過ごす事に決めたのよ…」


    男 「くっつくんじゃねえ!!!」


    トナカイちゃん 「2人の愛は、誰にも止められないのね…」


    男 「なにそこ納得してんの!?」


    トナカイくん 「仕方ありませんね…時間がありません。彼にも同行してもらいましょう。」


    男 「同行って…どこに連れていくつもりだよ!?」


    サンタちゃん 「そんなに怯えないの…」


    男 「く、る、な!俺が怯える大きな要因はお前だ。」


    トナカイくん 「さ、早く乗って。他の人間に見られると、厄介なことになる。」


    男 「乗るって…このソリにか?」



    トナカイちゃん 「そうよ。あたしと、トナカイくんの2人が、愛の共同作業で、引っ張ってあげるわ。」



    トナカイくん 「訂正します。愛の共同作業などではなく、このトナカイちゃんとは、あくまで仕事上の付き合いであり…」



    男 「あーもー、分かってるよ。その…トナカイくん、だっけ?その辺の事情は察するから…」



    トナカイくん 「ありがとうございます。」



    男 「じゃあ失礼して…よっこいしょっと…てか、サンタ!お前は役割的に前に乗れよ!なに隣に座ろうとしてんだよ、ったく…」


    サンタちゃん 「やん、サンタだなんて…サンタちゃんって呼んで。」


    男 「さっさと前行け!」


    トナカイくん 「はいはい、出発しまーす。」


    トナカイちゃん 「ゴ~ゴ~♪」


    男 「うわっ…マジで飛ぶのか…うおっ運転荒っ…うわ、揺れる…!」


    トナカイちゃん 「飛ばすわよぉ~!」


    サンタちゃん 「いやん、もぉ、テンションアゲアゲ~!」


    トナカイくん 「…男さん、くれぐれも、舌を噛まないように。万が一ケガをしても、保障しかねますので…」


    男 「…ってそんな…うわぁっ高いぃぃったすけてぇぇぇっ!!!」


  6. 6 : : 2014/12/24(水) 18:27:29
    シャンシャンシャンシャンシャンシャン…


    サンタちゃん 「さて、と。まずはどこを回ろうかしら。」


    トナカイくん 「エリアCからです。事前調査で、このエリアは、夜にかけて人間の活動終了時間が、一番早いという結果が出ています。」


    サンタちゃん 「あら、そ。」


    男 「そういうのも、事前に調べてんのか…」


    トナカイくん 「大天使様のご指示です。」


    男 「その…大天使様ってのは、神様的なもんなのか?」


    トナカイくん 「ちがいます。大天使様は、全世界すべてのサンタクロースを総括する立場にいらっしゃる、偉大な方なのです。」


    男 「…こいつみたいに、大人にプレゼント配る奴もいるから…要は、全人類のクリスマスプレゼントを管理してるって事か…そう考えると、すごいな…」


    トナカイくん 「はい…大天使様は、それはもう毎日、身を粉にして、全人類のために働いてらっしゃるのです…」


    男 「はぁ…大変な仕事だな…」


    トナカイくん 「ええ…ときには、ぶどうパンのレーズンをすべてほじくり返したり…」


    男 「…んっ?」


    トナカイくん 「すれちがい通信のために、わざわざ休日の人ごみの中を歩いたり…」


    男 「んっ…んんっ?」


    トナカイくん 「この前なんか…レンタルDVD、旧作全品90円(税別)だということで、早朝から出掛けていって…」


    男 「…うん、まずは聞こうか…」


    トナカイくん 「アダルトものは対象外だったと、肩を落として戻ってこられたのです…なんと嘆かわしい…」


    男 「ちょっと大天使様、遊んでるだけじゃねぇか。そんなんでサンタクロース業界は成り立つのかよ!?」


    トナカイちゃん 「常勤サンタクロースに、よく怒られてるのよねぇ、大天使様。」


    男 「サンタクロースにも、常勤、非常勤があるのか…」


    サンタちゃん 「ちなみに、あたしはパート。」


    男 「その情報いらんわ。」





  7. 7 : : 2014/12/24(水) 18:49:40
    男 「…あと、1つ気になってるんだが…」


    サンタちゃん 「プレゼント配り終わった後、あたし時間あるけど…」


    男 「どうでもいいわ。」


    男 「肝心のプレゼントは…どこにあるんだ?俺が知ってるサンタは、このソリの後ろに白くてデカイ袋を積んでるが…何も無いし…」


    サンタちゃん 「あ~あ、あの袋ね…あたし、アレ、キライなのよ~。お醤油のシミとか目立つじゃない。」


    男 「醤油を飛ばすなそこで。大事な袋の近くで何をしてるんだお前は…」


    サンタちゃん 「だから、あたしはこれっ。」


    男 「…丸の内OLが休日に持ってそうなオシャレなバックだな。」


    サンタちゃん 「やだ、知らないのぉ。サマ●サ・タ●サ。あたしは、これに入れてるの。」


    男 「いやいやいや…さすがに、これに全部は入らないだろ…まさか、何か秘密の機能でもあるのか…中は実は四次元空間とか…」


    サンタちゃん 「実はね、あたしのバックには…」


    男 「バックには…?」


    サンタちゃん 「ポーチが付いてるのよ♪」


    男 「やかましいわ。」


  8. 8 : : 2014/12/24(水) 19:16:57
    サンタちゃん 「大人たちへのプレゼントは、このバックに充分収まるのよ。」


    男 「まさか…中身は全部小切手とか?」


    トナカイちゃん 「ほらほらほら~、あんたら人間は、大人になると、すぐそれなんだから…」


    トナカイくん 「当初は、大人たちにも、事前に希望されたプレゼントを配ろうと、大天使様はお考えになられたのですが、大人たちの欲しい物は、というと、やれ金が欲しいだの、名声が欲しいだの、まったく夢のない、欲望にまみれた物ばかりで、大天使様も、たいへんお嘆きになられたのです…」


    男 「さっきのレンタルDVDのくだりからして、まったく説得力無いけどな。」


    トナカイくん 「大天使様は、大人たちには、子どもたちとは違う、目には見えないプレゼントを配ろうとお考えになられました。」


    男 「目には…見えな…い…?」


    サンタちゃん 「…ま、百聞は一見にしかず。エリアCに着いたわ。」


    トナカイくん 「まずは手始めに、1人の人間にプレゼントを渡してみましょう。」


    サンタちゃん 「…じゃ、人気の無さそうな、あそこに降りてみましょ。」


    トナカイくん 「了解。」


    トナカイちゃん 「オッケ~☆」


    男 「…と、ちょっとここって…」


  9. 9 : : 2014/12/24(水) 19:44:10
    ピロリロリロ~ン…イラッシャイマセ~。


    男 「ここ…コンビニじゃんかよ。」


    サンタちゃん 「そうよ。」


    男 「普通サンタって、民家とかに行くんじゃないのか?」


    サンタちゃん 「子どものサンタは、そうするわ。でも、あたしみたいな大人のサンタは、違うの。大人って、たとえ夜中でも、家に帰れずに働いてる人だっているじゃない。」


    男 「ああ…まぁな。」


    サンタちゃん 「ここのコンビニにも…まあっ、あの店員のお兄さん、いい男ね~。」


    男 「店員さん逃げて超逃げて。」


    サンタちゃん 「…じゃ、バックの中から1つ…」


    男 「…なんだ、その光…ホタルか…?」


    サンタちゃん 「さ…メリークリスマス…」


    男 「…おっ…店員の方へ飛んでいくぞ…」


    サンタちゃん 「うふふ。」


    男 「そして…なんだ、頭の中に入った…」


    サンタちゃん 「店員のお兄さんの表情を、見てごらんなさい。」


    男 「…お、なんだか、さっきより穏やかというか…さっきまでは、何で俺がクリスマス・イブの夜に働かなきゃいけないんだ、みたいな表情してたのに…」


    サンタちゃん 「きっと、彼も思い出したのね。」


    男 「思い出したって、なにを?」


    サンタちゃん 「子どもの頃、抱いてた夢、楽しかった思い出…」


    男 「」


    サンタちゃん 「このバックにはね、そういった、人々の思い出や、夢を、光の粒にして、集めてあるの…」


    男 「それが…俺たち大人への、クリスマス・プレゼントなのか…」


    サンタちゃん 「そうよ。あなたも、もらった事があるんじゃないかしら。クリスマス・イブの夜、なにかが起こりそうな、そんなワクワクした気持ちに包まれたら、それは、あたしたちが来た証拠なの。プレゼントを受け取ったのよ。」


    男 「」


    サンタちゃん 「…さ、急ぎましょ。今夜は徹夜ね。お肌が荒れちゃう。」


    男 「お前はお肌より他に気にする事があるだろ。」


  10. 10 : : 2014/12/24(水) 19:55:26
    シャンシャンシャンシャンシャンシャン…


    男 「ふわぁ…あ…」


    サンタちゃん 「…あら、お疲れね…」


    男 「まぁな…」


    サンタちゃん 「劇場で…頑張ってたから、かしらね…」


    男 「…なんだ、見てたのか…」


    サンタちゃん 「サンタはなんでも、オミトオシなの。」


    男 「やめろ…ただでさえ寒いのに、悪寒がする…」


    サンタちゃん 「家まで送るわ。…明日も、舞台に立つんでしょ。」


    男 「」


    男 「…さぁな…」


    トナカイくん 「…ちょうど今、男さんの自宅の上空まで来ています。」


    トナカイちゃん 「寂しいけど、ここでお別れね。」


    男 「そうか…なんか、そう言われると、なんか名残惜しいな…」


    サンタちゃん 「それじゃあこのあと、あたしのマンションにいk」 男 「帰る。」
  11. 11 : : 2014/12/24(水) 20:36:43
    シャンシャンシャンシャンシャンシャン…


    トナカイくん 「…男さん、申し訳ありませんが、ソリから降りたら、すぐに自宅に戻ってください。僕たちが、人目につくわけにもいかないので…」


    男 「分かった。即効で帰る。」


    トナカイちゃん 「それと、今夜あったことは、全部他の人には秘密よ。」


    男 「分かってる。…と言っても、みんなに話したところで、信じてもらえないだろうけどな。」


    トナカイくん 「我々の存在が人間たちに広く知られてしまえば、僕たち大人のサンタだけでなく、子どものサンタにも、影響が出てしまいます。子どもたちの夢を守るためにも、内密に…」


    男 「…オッケー。」


    サンタちゃん 「…さ、着いたわよ。」


    男 「…よっと…じゃ、これで。メリークリスマス。」


    トナカイくん 「メリークリスマス、男さん。」


    トナカイちゃん 「メリクリ~☆」


  12. 12 : : 2014/12/24(水) 20:43:03
    サンタちゃん 「Merry Christmas!ホ~ホ~ウ!」


    シャンシャンシャンシャンシャンシャン…


    男 「」


    男 「なんだ、サンタちゃん…まともにサンタできるんじゃねーか…」


    男 「」


    男 「…うっ…寒っ…家に入るか…」



    そのとき、男の胸に、ホタルのような小さな光の粒が、吸い込まれていきました
  13. 13 : : 2014/12/24(水) 21:01:15



    男 「」


    男 「…はは、そうか…俺にも、届いたんだなプレゼント…」


    ガチャ…キィ…パタン…


    男 「…もうすぐ日付変わるな…あいつ、起きてるかな…」


    ピッ…トルルルル…トルルルル…ガチャ…


    相方 「…なんだよ、こんな時間に…」


    男 「ああ、悪いな…寝てたのか?」


    相方 「ああ…ちょっとテレビ観ながら、うとうとしてた。」


    男 「そうか…」


    相方 「ああ。」


    男 「」


    相方 「」


    男 「…なぁ…」


    相方 「…なんだよ。」


    男 「明日の舞台だけど…」


    相方 「」


    男 「悪いけど俺は…俺は、たとえお前がやめると言っても、俺1人でも、舞台に出るつもりだ。…芸人になることは、俺の子どもの頃からの…夢だからな。」


    相方 「」


    男 「だから…だから俺は…」


    相方 「…さっき、夢、みたんだ。」


    男 「…夢?」


    相方 「ガキの頃の夢。俺がクラスの連中を、バカなことして笑わせてる…そんな夢。それで俺、思い出したんだ。ああ、俺が芸人になりたいって思い始めたのは、このころだったな…って。」


    男 「…うん…」


    相方 「1度は諦めかけたってのに…そんな夢、みちまったら…思わずこう…なんというか…」


    男 「明日は…8時だ。」


    相方 「…え?」


    男 「明日は8時に、劇場前に集合だ…遅れるなよ。」


    相方 「…ああ。お前こそ、遅刻するなよ…ていうかお前、やけに機嫌が良いけど…イブの夜、女とでも過ごしてたのか?」


    男 「…だったら良かったんだがな…あいにく、違うんだ…」


    相方 「1人だったのか?」


    男 「いや…サンタと過ごしてた。」


    相方 「…は!?なに、お前…それ、新しいネタか何かか?」


    男 「…ん…ん、まあ、そんなところだ。」






    シャンシャンシャンシャンシャンシャン…


    サンタちゃん 「Merry Christmas…」


    サンタちゃん 「ん…ちゅっ…♡」




    « おわり »
  14. 14 : : 2014/12/24(水) 21:03:30
    …以上で終了とさせていただきます。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    素敵なクリスマスを、お過ごしください


  15. 15 : : 2014/12/24(水) 22:48:19
    さだはる殿、お疲れ様です!めっちゃ面白かったよ!
    男とサンタちゃんの会話に一人で爆笑してた♪
    そして、サンタちゃんに会ってみたい♪
    クリスマスの日に、大人の人が優しくなるのは、サンタちゃんが来てくれるからだね!
  16. 16 : : 2014/12/25(木) 21:19:56
    >>15 ゆう姫さま
    読んでいただき、ありがとうございます(^^)
    そうだね。きっと、ゆう姫さまの周りの大人たちにも、サンタちゃんが来てくれたんじゃないかな。
    思いつきで一気に書き上げた作品だけど、楽しんでもらえて、とても嬉しいよ。
  17. 17 : : 2014/12/25(木) 21:55:49
    お疲れ様でした。
    とっても面白かったです♪
    サンタちゃん可愛い(笑)
    子供でも大人でも夢を届けるのがサンタさんなんだなと思いました!
  18. 18 : : 2014/12/25(木) 22:02:29
    >>17 ハンジがかりさん
    最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^^)
    サンタちゃん…可愛かったですか…よかった。
    正直なところ、“サンタがオネェだなんて、夢壊れるだろ”
    …みたいな苦情が来るんじゃないかと、内心ヒヤヒヤしてましたが(^_^;)
    サンタちゃんも、喜んでるだろうと思います♪
  19. 19 : : 2014/12/25(木) 23:29:03
    執筆お疲れさまでした。

    サンタちゃんがIK○Oさんにしか変換できませんでした…どんだけぇ~!!

    夢を忘れた大人のためのステキなクリスマスをありがとうございました!
  20. 20 : : 2014/12/26(金) 22:06:52
    >>19 なすたまさん

    IK●Oさんですか(笑)私はたまーにクリ●松●が出てきました(^_^;)

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)
  21. 21 : : 2015/01/12(月) 14:46:35
    乙でした
  22. 22 : : 2015/01/13(火) 20:59:44
    乙でした


    おrrrrrrr
  23. 23 : : 2015/01/13(火) 23:00:30
    >>21 ハルカすさん
    >>22 ショコラさん

    ありがとうございます。サンタちゃん×男の話は、また思いついたら書きたいと思います。
  24. 24 : : 2020/09/28(月) 21:31:52
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

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