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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

隠す姫と欺く吸血鬼

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  1. 1 : : 2014/11/11(火) 22:03:50
    駄作注意

    軽く性描写(少し)

    投稿が遅い

    話が意味深の場合あり
  2. 2 : : 2014/11/11(火) 22:13:34
    キドside


    俺はいつも、この白く大きな城の個室で独りきり。

    外の世界は窓から見える庭だけ。

    たまに、庭からお姉様が話しかけてくれる事が唯一の楽しみなんだ。

    それ以外の時間は、この部屋にある物で時間をやり過ごす。

    時間をやり過ごすと言っても、ままごとなんてやらない。

    俺はもう16歳だ。


    話は変わるが、俺は人から認識されにくい時がある。

    俺はそれを【隠す】能力として、把握しているつもりだが、前に食事を持ってきた使用人が、俺がいないと大騒ぎしたことがあったが、俺はソイツの前に。目の前にいたのだ。

    他にも、たまたま食事を持ってきた使用人にぶつかってしまったことがあるのだが、その時、ソイツも辺りをキョロキョロしてから、足早に去っていった。

    俺は、いまだこの【隠す】能力が何だかわからないままこの歳まで来てしまったことに、不安を抱いている。
  3. 3 : : 2014/11/11(火) 22:25:10
    ある夜、三階に在るはずの部屋に、コンコンと窓を叩く音が響いた。


    怖い。恐い。コワイ。

    外の世界を知らない俺は、身の危険を感じ、おもわず布団を被る。

    誰だ?誰なんだ…?




    カチャッ…



    しまった…窓の鍵を掛け忘れた…と、後悔してももう遅い。

    誰なんだ、一体…!


    と、ほぼやけになり、被っていた布団を取ると、そこには造りも生地も良さそうな服を着た、飴色の髪と瞳を持った青年が、音も立てずに入ってきていた。

    青年「あ、もしかして君が木戸つぼみちゃんかな?」

    な、んで…俺の名前…

    青年「僕は鹿野修哉!よろしくね!」ニコ

    作り笑顔の様な、完璧な笑みを見せる鹿野修哉という青年が、突然現れたことに驚きを隠せない俺だったが、素早く処理し、冷静になる。

    つぼみ「…お前は、何処の誰だ」

    と、ベッド側にいた俺は机側に少しずつ移動する。

    修哉「僕?…至って普通な隣町に住む青年だよ」
  4. 4 : : 2014/11/11(火) 22:34:49
    何でそんな奴がここに…

    取り敢えずは、警戒心を解かないでおこう。


    つぼみ「…お前は何のためにここに来た」

    俺は、やっと到達した机の上にあったハサミを手に取り、鹿野という男に向けた。

    修哉「え?何々?ハサミ?恐いよーつぼみちゃん」

    流石は男だと言うべきなのか、それともコイツが特殊で、可笑しいのか。

    ハサミを向けても、驚きもせず、俺のことを茶化すだけだった。

    つぼみ「気安く名前を呼ぶな、早く用件を言え」

    修哉「それなら、簡潔に」

    と、言って、鹿野は面白可笑しく笑った。

    修哉「…今宵より、貴女様を向かえに参りました」

    鹿野という男は、俺に頭を垂れた。

    窓から入り込む満月の光に照らされたその姿は、まるで吸血鬼のようで、目は血の色をした真っ赤な赤だった。
  5. 6 : : 2014/11/12(水) 22:10:55
    修哉「──まぁ、嫌だって言っても、連れて行くから、拒否権は無いんだけど」

    と、言われ、姿は隠せるのに驚きを隠せない俺は、いつの間にか【お姫様抱っこ】をされ、初めて外への世界へ出たのである。

















    つぼみ「離せっ!!!」

    風を切る音が、耳鳴りのように続く。
    ここは地上50mくらいか…?

    修哉「離したら、落ちちゃうよ?あと、つぼみ、ちょっと僕達のこと消してくれないかな?バレたら厄介だし」

    いきなり呼び捨てか。
    と、思いつつ、能力を発揮させる。

    つぼみ「お前が俺のことを『つぼみ』と呼ぶなら、俺はお前のことを『鹿野』と呼ぼう」

    修哉「えー修哉って呼んでよー」

    つぼみ「却下だ。それと馴れ馴れしくするな」

    しかし、高いな…落ちたら確実に死ぬ…

    修哉「そんなこと言ってたら、離しちゃうよー?なーんて」

    つぼみ「ふっふざけるな!それより、お前は何で浮けるんだよ!」


    俺が口走ったことは、浮遊してからずっと気になっていたこと。



    修哉「それは…」













    ───吸血鬼の血が混ざってるから。







    その言葉に動揺を隠しきれなくなった俺は、暴れ出した挙げ句、鹿野の腕の中から落下した。
  6. 7 : : 2014/11/12(水) 22:20:24
    つぼみ「ん…」

    修哉「あ、起きた?」

    …ここは、鹿野の家か…?
    随分と簡素な造りだな…

    木製の家なのに、家具は現代の物か…
    しかも、俺が使っているベッドは随分と寝心地が良かった。

    修哉「つぼみがさ、暴れて落下したの覚えてる?」

    つぼみ「う…覚えてマス…」

    修哉「そのあと、僕がキャッチして、ベッドに寝かせておいたんだけど、体とか、何処も痛くない?」

    …心配してくれているのか?

    つぼみ「大丈夫だ」

    と、言うと、鹿野はホッと胸を撫で下ろした。

    修哉「…突然だけど、僕は君が好きなんだ」




    つぼみ「…は?」


  7. 9 : : 2014/11/13(木) 21:36:44
    好き?俺はお前と今日初めて会ったはずだろ?

    つぼみ「…何だよ、急に…」

    修哉「つぼみは知らないけど、僕とつぼみは結構前から会ってる」

    何…?

    修哉「…つぼみのお姉さんは、随分前に死んでいるんだ」

    つぼみ「何、言ってんだ…だって、俺…三日前も窓から話を…」

    と、言うと、鹿野の目が赤くなり、目の前にお姉様が現れた。

    実際には、鹿野がお姉様の姿に【欺いた】と言うべきか。

    修哉「信じられないかも知れないけど、僕がつぼみのお姉さんの代わりをしてたんだ」

    つぼみ「う…そだろ…?」


    お姉様はもう…ここには…



    鹿野が元の姿に戻った。

    修哉「初めて会ったとき、つぼみは凄く可愛らしい笑顔を見せてくれたんだ、僕に向けてじゃないけどね」

    つぼみ「え…?」

    修哉「その時につぼみに一目惚れしたんだ」

    と、鹿野が言った直後、俺は鹿野に押し倒された。

    つぼみ「何すっ…ん…」

    突然のキス。
    鹿野の言動、行動に思考がついていかない。

    修哉「…つぼみ、僕もう無理なんだ…僕じゃなく、もうここにいない人に笑顔を向けられていることを知りながら、それを受け続けることが…もう、六年も経ってる」

    六年…!?

    つぼみ「!…お姉様は9歳の頃には全く来てくれなかった…10歳の誕生日…その時から話しかけてくれていたのは、お前だったのか」

    修哉「そう、その日から僕は君のお姉さんの代わりをしていたんだ」
  8. 10 : : 2014/11/13(木) 21:55:05
    つぼみ「その…ごめんな」

    修哉「何を謝るのさ」

    よく考えてみればそうだ。
    何を謝っているのだろう。

    なんとなく、謝らないといけない気がした。
    が、理由なんだと思う。

    つぼみ「それと、今までお姉様の代わりをしてくれて、ありがとう」

    修哉「ずっと騙してたのに、つぼみは許してくれるの?」

    俺は、『騙してた』と言う言葉に反感を覚えた。

    つぼみ「…騙そうとして、騙してたわけじゃないんだろ?」

    修哉「そう、だけどさ…」

    つぼみ「反対に俺は、お姉様としか仲が良くなかったから、お姉様がいなくなったなんて、その時はきっと、信じられなかっただろう。だから、騙してくれてありがとうと、言うべきだからいいんだ」

    鹿野は安心したように、微笑んだが、また元の顔に戻る。

    つぼみ「それと、たとえ、姿形がお姉様だとしても、俺がお前と話していたことには、変わりないんだろ?」

    鹿野「確かにそうだけど…でもさ…」

    俺は鹿野ほ言葉を遮った。

    つぼみ「でも、じゃない。俺は六年間お姉様じゃなく、お前と、『鹿野修哉』と話していたんだ。違うか?」

    と、言うとまた鹿野はさっきと違う笑みを見せ、フッと鼻で笑った。

    修哉「…全く…カッコいいお姫様だね」

    それは…ほめ言葉として、受け取って良いのか…?

    つぼみ「…俺はお前に感謝している、外の世界に出してくれて、ありがとう」

    俺は、外に出ない限り見えない牢獄に閉じ込められているままだった。

    外の世界はどんな物なんだろうな。

    修哉「いやいや、こちらこそどういたしまして」







    俺は、まだ外の恐さを知らない。
  9. 11 : : 2014/11/13(木) 21:57:20

    俺は、鹿野ほ(の)言葉を遮った。

    でした。


    すみませんでした。
  10. 13 : : 2014/11/14(金) 16:54:34
    期待です!
  11. 14 : : 2014/11/14(金) 22:26:39
    ミカサloveさんありがとうございます!

    では、投稿をしたいと思います。
  12. 15 : : 2014/11/14(金) 22:36:40
    つぼみ「それで、俺は何でここにいるんだ」

    修哉「…それはね?」

    鹿野がいままで見た中で一番恐い笑みを見せた。

    それは、まるで俺を嘲笑うかのように、向けられている。



    これは、ヤバいかもしれない。







    またもベッドに押し倒される。
    予感的中か。

    ふかふかなベッドだ、押し倒されても、全く痛みを感じない。

    すると、前が人影で暗くなる。
    俺はそれが誰だかすぐにわかった。

    修哉「ごめんね、つぼみ、僕だってこういう容姿してるけど、一応17歳の男なんだよね」

    鹿野は身長は俺より高いが、17歳ながらも、童顔だった。

    つぼみ「ま、待てっ鹿野…俺はいいとは…」

    修哉「男はね?性欲に勝てないんだ。それに、僕達吸血鬼は手に入れたい物を、身を滅ぼしてでも手に入れる」

    吸血鬼…と考えていると、鹿野が強引にキスをしてきた。

    つぼみ「っ…鹿野っ!ん…苦しっ止めろ…かの…」
  13. 16 : : 2014/11/14(金) 22:43:05
    修哉「今更やめろなんて、聞けないよ、だってつぼみ…まるで誘ってるみたいな格好だひ」

    つぼみ「なっ!?」

    よく考えてみれば、俺はワンピース型の寝間着を着ていた、それも、胸元が大きくあいている。

    ちなみに、胸当てもしていない。

    修哉「僕じゃなくても、襲っちゃうと思うよ?」

    つぼみ「…黙れ変態、近寄るな」

    修哉「だから~男はそんなもんなんだって~僕だけじゃないんだよ?」

    男は狼だと、お姉様に聞いたことがある。

    まぁ、最近のことだから、聞いたのは目の前の奴だが。



    と、考えていると、鹿野がゆっくりと口を開いた。

    修哉「…実は、つぼみのお姉さんが死んじゃったのは吸血鬼のせいなんだ」

    つぼみ「何!?」

    お前等の…!?
  14. 17 : : 2014/11/14(金) 22:45:48
    誤字

    修哉「今更やめろなんて、聞けないよ、だってつぼみ…まるで誘ってるみたいな格好だし(ひ)」

    です。すみませんでした。


    今日はここまでにします。
  15. 18 : : 2014/11/18(火) 23:02:59
    つぼみ「どういうことだ!!」

    鹿野に問い掛ける。

    修哉「僕の親戚に当たる人がさ…つぼみのお姉さんのことを好きになっちゃったんだ…」


    !…『吸血鬼は手に入れたい物を、身を滅ぼしてでも手に入れる』…

    修哉「その親戚がつぼみのお姉さんを連れ去ったんだけど…血を吸い過ぎて…」

    お姉様…

    つぼみ「…お前がその代わりをしていたんだな」

    修哉「…うん、まぁね」

    鹿野は少し暗い顔をして、俯いたが、すぐに俺に向き直った。

    修哉「まぁ、僕はそんなヘマはしないから、じっくり戴くよ?」

    と、近付く鹿野。

    つぼみ「ち、近寄るなと言っただろ!」

    声で威嚇したが、全く効果はない。
  16. 19 : : 2014/11/18(火) 23:15:00
    つぼみ「んっ…やめっ…かの、んむっ…」

    蕩けるような甘いキス。

    俺が今日、初めてキスしたこと。
    そして、それに混乱したことなんて全く考えていない。

    修哉「つぼみ、凄く可愛いよ」

    つぼみ「…そ、んなの…知るかぁ…」

    鹿野は、俺の太腿に手を置いた。

    俺は、驚きのあまり、肩が跳ね上がってしまった。

    しかし、その手はとても冷たく、俺の火照った体を冷ますようで、心地良いが、奥へと進んでいくことに恐怖を感じた。

    つぼみ「ひゃ…!かのっやめてくれ!」パシッ

    俺は、鹿野の手をはね除けた。

    修哉「えー?どうして?気持ち良くない?」

    『気持ちがいい』などと、考えていなかった俺は、返事に困った。

    修哉「つぼみ、本当に拒絶してないでしょ」

    鹿野に思っても見なかった言葉を言われ、俺は、目を見開いた。
  17. 21 : : 2014/11/20(木) 20:33:58
    期待してます!!
    すっごく面白いです!!
    期待期待♪
  18. 23 : : 2014/11/24(月) 22:31:29
    同時に今まで、男性と接触が無かった俺は、初めて男が怖いと思った。

    つぼみ「…か、の…うぅ…やめて…」ポロポロ…

    修哉「え…つぼみ!?」

    正気に戻ったと見られる鹿野。

    俺は、安心と不安が入り交じった涙が出ていた。

    つぼみ「かの…こわい…」ポロポロ

    修哉「!…ごめんねつぼみっ怖かったよね」

    泣き顔なんて見せたくないのに、勝手に涙が出てくる…

    つぼみ「…鹿野の目と…俺に向けられてる全部が最初と全然違くて…」ポロ…

    修哉「ぼ、僕だって…余裕なんて無いし、ついつぼみが可愛すぎて、求めたくなっちゃうし…」オロオロ
  19. 24 : : 2014/11/24(月) 22:39:36
    修哉「…実はつぼみ、ここから出られるんだ、あの棚に鍵が置いてあるから」

    小さな棚の上に鍵が置いてあった。

    修哉「…出たかったら出ればいいよ。僕はつぼみの判断に任せるから」

    出られるのか…!?



    俺は─────
























    つぼみ「…今日じゃないと、いけないのか?」

    修哉「え?」

    つぼみ「…俺だって、お前のことが嫌いな訳じゃないし、むしろ好きだ。だからって会ったばかりというのも困る。だから、俺はお前が今日じゃないといけない。というなら、ここを出るが、待ってくれるというなら、ここに居座ることにする。」

    修哉「えー…なにそれー…」

    つぼみ「俺がお前に安心しきるまで、それだけだ」

    修哉「随分と簡単に言ってくれるね?」

    つぼみ「待つだけなんだ、簡単だろ?」

    修哉「…それまで待てないかもよ?お姫様」


    end
  20. 25 : : 2014/11/24(月) 22:40:54
    テスト期間中にネタを考えていたので、それを一部挙げようかと思います。
  21. 26 : : 2014/11/24(月) 22:49:32
    数日後


    修哉「血を分けてくれないかな?」

    と、言われ俺は首を差し出す。

    つぼみ「別にいいぞ」

    と、言ったと同時に首筋に息が掛かり、くすぐったい。

    掛かる息は何故か荒い。

    つぼみ「鹿野…?」

    鹿野に呼びかけたが、返事はなかった。

    だが、返事の代わりに首筋に何か生暖かい物を感じ、身震いした。

    つぼみ「鹿野っ…何を…」

    鹿野は、俺の項を舐めている?ようだ。

    つぼみ「ひゃ…!」

    声が出た。
    もちろん俺の。

    自分でも驚くほど、女の子らしい声だった。

    修哉「声…可愛いね、つぼみ…もっと聴かせてよ」

    と、鹿野は意地悪な笑みを見せた。
  22. 27 : : 2014/11/24(月) 22:50:49
    続きはまだありますが、明日テスト返却日なので、心の準備をするために寝ます。←眠いだけ

    ふみふみさん!

    期待ありがとうございます!!
  23. 28 : : 2014/11/27(木) 16:40:26
    期待ーーーーーー(殴
  24. 29 : : 2014/11/29(土) 09:33:31
    28»名無しさん

    ありがとうございます!


    では、投稿します。
  25. 30 : : 2014/11/29(土) 09:38:26
    と、思いましたが、用事が出来てしまったのでまた今度にします。すみませんm(_ _)m
  26. 31 : : 2014/12/04(木) 22:07:59
    また今度とお話していましたが、ネタが尽きてしまったので、執筆終了とさせていただきます。

    期待してくださった方々ありがとうございました!

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