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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

傷のアント

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  1. 1 : : 2014/09/28(日) 14:12:41
    初めての方もそうでない方も、どうも『』です。

    前作カネキ「トーカちゃんと」の続編です
    コチラ↓(先にコチラ読むと分かり易いかも)

    http://www.ssnote.net/archives/22856

    読むのめんどくせーよ。って方は、カネキとトーカが付き合ってるって事が分かれば良いです。

    前作のほのぼのどこ行った?!って感じです。シリアス本業だからね私。多分。

    前作断念したアクションも入れました。難しいな。

    前作同様『作品が終の了次第』、作品に関係のないコメント(期待コメなどを含むそのコメントに対する私のコメントなど)は非表示にさせて頂きます。

    『終の了次第』なのでコメント下さい☆

    そして一部Twitterからのネタがございます。
    後、『────』は短めは場所時間など微妙な場面変更、長めは大きく場面が変わると思ってください。

    『─』←のような一本だけの棒はその場面でのカネキなら、カネキ。トーカならトーカの、心の声、行動などです。

    『_ー_ー_ー_ー』は長めの心の声の時に出てきます。

    では、
    ・誤字、脱字
    ・一部キャラ崩壊
    ・無駄に長い→途中内容的にグダる
    ・ネタバレ有りかも
    ・少量微エロ有り
    ・new微妙に原作設定崩壊
    に耐えられる赫者の方々はお進み下さい。

    間もなく開演です...

    ガチャン...キィィ....ガコン
  2. 2 : : 2014/09/28(日) 14:15:30
    カネキが『あんていく』を離れてから4ヶ月近くが過ぎ...

    東京 20区 カネキが居ないあんていくにも、秋がやってきた....



    トーカ「はぁ....」



    ───────────あんていく営業終了直後 21時頃

    ガチャン...

    ニシキ「良し...戸締まりOKっ..と。もう誰もいな...いた...」

    ニシキ「クソトーカが...」
  3. 3 : : 2014/09/28(日) 14:22:53

    ─────二階 女子更衣室前

    ニシキ「...はぁ」

    コンコン...

    ニシキ「おい、クっ....」

    ニシキ「トーカ...」

    トーカ「...何」

    ニシキ「何?じゃねーよ。今日は俺が戸締まりする日だ、さっさと帰ってくれねーと俺が帰れねーっつの」

    トーカ「私やっとくから帰っていいよ」

    ニシキ「はぁ...そういう訳にもいかねーんだよ」

    ─さりげなくトーカの横に座るニシキ

    ニシキ「話、聞いてやろうか?」

    トーカ「...いらねぇよ」
  4. 4 : : 2014/09/29(月) 00:26:32

    ─人が話聞いてやるっつてんだから喋れよっ!!って言いたい所だが...

    ニシキ「いいから、喋ってみろよ」

    ─あくまでも口調は穏やかにしておく

    ニシキ「アイツ...カネキの事だろ?」

    トーカ「悪い...?」

    ニシキ「別に悪いとか言ってねぇよ...俺だって寂しいし」

    ─もちろん寂しいのは事実だ

    ニシキ「お前まだカネキの家に住んでんのか?」

    トーカ「許可はある...」

    ニシキ「あっそ」

    ニシキ「付き合うキッカケとか...なんだったんだ?」

    トーカ「カネキと...付き合うキッカケはココだった...」

    ニシキ「そうか...」
  5. 5 : : 2014/09/29(月) 00:37:46

    ─我ながら下手な質問をしたものだな...

    トーカ「あの時の蛾にもちょっとは感謝しねぇとな」

    ニシキ「蛾?」

    トーカ「色々あって、カネキに蛾を追い払ってもらったんだけど、そのあとココの扉が開かなくなって...一晩ココで...」

    ニシキ「へぇ...その時はカネキを襲わなかったのか?」

    トーカ「まだ 襲っても襲われてもない」

    ニシキ「アイツが戻ってきたら...お前を襲うように言っとくわ」

    トーカ「それ...いつになるんだろうね」

    ニシキ「...またそうやって...話の展開戻すなよ」

    トーカ「知るか...」

    ─知ってくれ。お前をわざわざ元気付けてんだ。

  6. 6 : : 2014/09/29(月) 00:46:54

    ニシキ「はぁ...でもあれだろ?キスは何回かしたんだろ?」

    トーカ「2回」

    ニシキ「少なっ」

    ─まずい。本音が

    トーカ「どっちも強引に私が」

    ニシキ「あぁ...」

    トーカ「......」

    ニシキ「......」

    ─短い空白もこういう時はとても長く、永く感じられる、そうしてまた下手な質問をしてしまう。

    ニシキ「...最後に見た時のアイツは...なんか雰囲気違ったよな」

    トーカ「...うん」
  7. 7 : : 2014/09/29(月) 00:48:44

    トーカ「もし...もう一回会えても...前のカネキには会えないのかな...」グスッ

    ニシキ「わりぃ、今のは俺がいけなかったな」

    ニシキ「それでも.....一緒に居たいか?」

    トーカ「....当たり前じゃん」ゴシゴシ

    ニシキ「そっかぁー...アイツ早く戻ってこねぇーかな」

    トーカ「.....」

    ニシキ「じゃねぇと後何回俺がお前をあやさなきゃなんねぇんだよ」

    トーカ「別に...頼(たの)んでねぇし」

    ─入見さんに頼まれたんだよっ!!

    ニシキ「素直じゃない奴だな、馬ーァ鹿。アイツにも言われなかったか?」

    トーカ「言われた....」グスッ
  8. 8 : : 2014/09/29(月) 00:56:08

    ニシキ「今日はトコトンつき合ってやるよ」

    ニシキ「泣くだけ泣いてろ、な?」ポン

    ─貴未以外の女の肩抱いてやったのは初めてかもな...

    トーカ「うざっ......」ゴシゴシ

    ─だったら俺の腕払ってみろよ...

    トーカ「前に...カネキに」

    ニシキ「ん?」

    カネキ『トーカちゃんの傷のアントニム、つまり対義語って何?』

    トーカ「って聞かれて」

    ニシキ「『傷のアント』?」

    ─人間失格に出てくるちょっとした遊びに『アント』って言葉が出てきたはず...

    トーカ「今でもわかんない...答えが出ない...」

    ニシキ「.....」

    トーカ「.....」

    ニシキ「俺ならこうかなぁ...」

    ─ふと思いついた事を言ってみる

    ニシキ「────────────────」

    トーカ「...それは...悪くないね」
  9. 10 : : 2014/09/29(月) 21:14:32

    ───────────数日後 あんていく

    トーカ「....」テキパキ

    ニシキ「アイツ...仕事中はしっかりしてんのにな」

    入見「あなたは仕事中にサボらないで」つ台拭き

    ニシキ「へいへい」ヨッ

    入見(慰めてあげて欲しいとは言ったけど...本当に慰めてあげたんだ...優しい所もあるじゃない...)

    ニシキ「...?.....なんすか」

    入見「ん?なんでもない」
  10. 11 : : 2014/09/29(月) 21:24:26


    ───────────カネキのアジト

    カネキ「万丈さん...みんなを、月山さんも含めて集めて来てくれませんか...?」

    万丈「作戦会議か?」

    カネキ「まぁ...そんな所です...」

    万丈「...わかった」(月山も含めって前置きされる月山が最近ちょっと可哀想だったりする...)

    ─────

    カネキ「皆さん突然呼んでしまってすいません....」

    カネキ「わがままな話なのは、わかってるんですが....ココを解散させて下さい...」

    万丈「.....解散?」

    ─思わず声が漏れてしまった

    イチミ「あのぉ...ひとつだけいいですか?」

    カネキ「何ですか?」

    イチミ「解散して...カネキさんはどうするんすか」

    カネキ「....あんていくに、戻ります」

    ヒナミ「!!」

    ヒナミ「て言う事は、トーカお姉ちゃんの所にいくの?」

    カネキ「戻ればそうするつもりだよ」

    ヒナミ「良かったぁ...」

    カネキ「...うん」
  11. 12 : : 2014/09/29(月) 21:31:48

    ヒナミ「だって、お兄ちゃんとお姉ちゃんは一緒にいた方がいいもん...!」

    万丈「喜んでる所すまないが...」

    ─これだけは聞いておかないと...気がすまねぇ

    万丈「戻って...どうするつもりだ?」

    カネキ「...はい?」

    万丈「別に疑ってる訳じゃねーが...」

    万丈「そうやってまた俺達にもう迷惑がかからねぇようにして...独りでなんかしようとしてんじゃねぇよな...?」

    月山「確かにバンジョイ君の言うとうり...そんなつもりなら、いくら僕でも許さないよ」

    ─いくら月山でもこれだけは許せないようだな...目にいつもの余裕さがない

    ヒナミ「ちゃんと戻るよね...?」

    カネキ「....うん」

    ─流石にヒナミちゃんにまでは嘘つかねぇだろうな...

    カネキ「それに...『独り』じゃない『1人』なだけ...」

  12. 13 : : 2014/09/29(月) 21:42:54

    カネキ「僕は、目の前の事に捕らわれ過ぎて周りが見えなくなってた...」

    カネキ「芳村さんの立場が分かって色々わかった」

    カネキ「自分が間違って....」

    カネキ「間違っていたなら、直したい....」

    カネキ「取り戻したい...何もなかった自分を」

    万丈「そうか...ならっ!!喜んで送り届けてやるよ」ニッ

    ─今は信じてやるしかない...そうするしか...

    ジロ「まぁー自分達もずっとカネキさんにくっついてちゃアレですよねー」

    サンテ「自分達も賛成っす!」

    月山「もちろん、そう言う事なら僕も」

    ─言ってる事と表情があってない...やはり心配なのだろうか

    万丈「今は信じてやれ...月山」ボソ

    月山「...あぁ、わかっているさ」

    ─わかってないから言ってんだよ

    カネキ「ありがとう...ございます..皆....」

    カネキ「そうだ...最後に」

    万丈「...?」

    カネキ「月山さん...最後にもう一度だけ、その『剣』を貸してくれませんか?」

    月山「僕かい?」

    ─よかったな...月山。最後だとよ

    月山「悪いがジェントリーに振る舞える自信はないが?」バッ

    カネキ「必要ないです...本気で来ないと『楽しくない』...そうでしょう?」ニッ
  13. 14 : : 2014/09/29(月) 21:51:11

    ─────10分後

    万丈「何やってるか...誰かわかるか...?」

    ヒナミ「戦いながら喋ってる...?」

    イチミ「日本語と外国語で?」

    ─────

    カネキ「祇園精舎のっ...」ガッ

    月山「voice of bell...」ビキキ

    カネキ「諸行無常の」キィン

    月山「real ....sound!!」ズドッ..シュゥ...

    カネキ「沙羅双樹のっ」ゴォッ

    月山「color of flower...!」ズサァ

    カネキ「盛者必衰のっ...!!」フッ

    月山「reason is shown...」ドゴォッン...!

    他一同(楽しそうでなにより...)

  14. 18 : : 2014/09/30(火) 22:38:04

    ───────────二人の戦闘が終わり...

    カネキ宅

    ヒナミ「着いた...」

    カネキ「思ったより遠かったね」

    ヒナミ「トーカお姉ちゃんにはヒナミしか行かないって言ってあるから」

    カネキ「....」

    ─どんな顔で会えばいいのか分からない...

    ヒナミ「ほらっお兄ちゃん!早く!」

    カネキ「....うん」

    カネキ「やっぱりヒナミちゃんが...開け」

    ヒナミ「自分の家でしょっ!」

    ─確かにそうだ。そうなのだけれど...

    カネキ「うーん...」

    カネキ(今日はあんていく休みだから、ほぼ確実にトーカちゃんいるよね...気まずいんだよなぁ)

  15. 19 : : 2014/09/30(火) 22:53:46

    ウゥゥン...ウゥゥン

    カネキ「あっ電話....非通知?」

    ─唐突に電話が鳴る

    カネキ「ヒナミちゃん、ちょっと待っててね」

    カネキ(ヒナミちゃんが見える位置に移動っと...)

    ピッ...

    カネキ「はい、もしもし...?」

    ???『...久しぶりだな、半端野郎』

    カネキ「ア、アヤト君?!」

    アヤト『ちと話がある...』

    カネキ「は、はぁ...」

    ─いきなり過ぎて返答が口ごもる

    アヤト『俺は...アオギリから抜けた』

    カネキ「えっ...?」

    アヤト『ニコ...ヤモリの横にいたカマ野郎...アイツに言われてな』

  16. 21 : : 2014/10/02(木) 02:06:21

    ─そんなに細かく言わなくてもあんなにインパクトのある人を忘れるわけないだろう

    カネキ「なんて?」

    アヤト『王は人間とか喰種とか関係なく、世の中全体を憎んでいて、この世の中を変えて自分のものにしようとしている。だから時期に部下も...殺すだろう。だと』

    カネキ「それを君は信じたの...?」

    アヤト『そりゃ、半信半疑だ....けど死にたかねぇし。』

    アヤト『それにテメェが言ったんだろうが』

    カネキ「僕?」

    ──────

    カネキ『アヤト君がアオギリに入ってまで...成し遂げたい事....なにかな』

    ──────

    カネキ「あぁ...そんな事も言ったっけ」

    アヤト『それで、アオギリからは抜けたが...元に戻っただけだ、絡んでくる雑魚殴り飛ばして...』

    アヤト『だからよ...ケジメをつける』

    カネキ「へぇ...」

    ─ケジメ...?

    アヤト『11区...テメェと殺りあった所に来い』

    カネキ「えっちょ」

    プツッ...ツーツー...

    カネキ「切れたし...」

    ─11区。いい思い出など1つと言わず何もないけど...

    ヒナミ「電話終わった?」

    カネキ「うん...でも急用が出来た...」
  17. 22 : : 2014/10/02(木) 02:07:33


    ───────11区


    ヒュゥ....


    アヤト「やっと来たか」パキ

    カネキ「僕と...殺りあうの?」

    アヤト「じゃなきゃこんな所呼ばねー...っよ!!!」

    カネキ「ヒナミちゃん、捕まってて」スッ

    ズガガガガッ...

    ─先にヒナミちゃんを避難させないと...

    カネキ「戦ってどうするの...?」ヒュン..タン

    アヤト「勝てる見込みがゼロだからな...俺が負けたら、俺は...」スタッ..

    カネキ「君は..?」ギュルル....ガゴッォ

    アヤト「お前についてく」ズダダダ...

    ─それはそれは...

    アヤト「お前が拒否っても..っな...!!」ズサァ

    ─アヤト君、タイミング悪いなぁ

    アヤト「けど....最後に暴れたかったんだよっ!!」


  18. 23 : : 2014/10/02(木) 02:09:33



    ズモモモモ....ズガガガガッ...



    ─アヤト君...

    カネキ「そう...なんだ」ヒュン...ヒュン

    ───────
    ────────────
    ──────────────────

    ↓少し離れた所で待機中

    ヒナミ「すごっ...」

    ─────

    アヤト「はぁ...はぁ...」

    カネキ「はぁ...久しぶりに....暴れまわったよ...」

    アヤト「まだだ...来いよ...」

    カネキ「言われなくてもっ...」ゴオオォッ

    ─急接近していく

    アヤト「おせぇな...俺より持久力ねぇのかよっ?...!!」スッ..ズババッ!

    ─避けられた。至近距離で羽赫の散弾が....しかしここまで計画どうり...

    カネキ「.....」スルッ
  19. 24 : : 2014/10/02(木) 02:10:45

    アヤト「なっ...?!」(この至近距離でほぼかわした?!)

    カネキ「もっと違うパターンで来いよ...」クルッ


    ズゴッ...


    ─カネキの斜め下からの回し蹴りがアヤトの横腹に入る


    ドサッ...ドサックルクル...ズサァ...



    アヤト「テメェこそ、不意打ちばっか...セコ野郎が」ケホッケホ...ペッ...

    カネキ「....」ズドォッ

    ─不意打ちで何が悪い...

    アヤト「んぐ?!」(コイツもパターン同じじゃねぇか...また脚に赫子ぶっ刺してきやがった...!!)

    カネキ「殺しあいにセコいやり方なんかあるの?」

    カネキ「僕をさらって監禁し、意味なく拷問する方がよっぽどセコい」ヒュン...ドカッズドォッン...
  20. 25 : : 2014/10/02(木) 02:11:49

    ─遠くの壁にそのまま投げ飛ばす

    ヒュン...!!ドッォォン...

    アヤト「...がはっ...!!!」ボロッ...シュゥゥ...

    アヤト「ほとんどヤモリの野郎だろうがっ...!!」

    カネキ「そうだった...」

    ─怒ったね...

    アヤト「クソ半端野郎がぁっ!!!」ビュン!!

    ─今度はアヤトが急接近してくる

    カネキ「トーカちゃんにそっくり...」

    カネキ「怒るとすぐ正面から突っ込んでくる」スッ...ゴスッ

    ─流し気味の正拳がアヤトのろっ骨を捉える

    アヤト「ごはっ...!!」ゲホッ...ゲホゲホッ...

    ─赫子を顔面に突きつけて問う

    カネキ「まだやる?」ギュルル

    アヤト「...降参」
  21. 26 : : 2014/10/02(木) 02:13:11

    カネキ「最後に...君の『傷のアント』つまり対義語は...」

    アヤト「あ?」

    カネキ「『強さ』だ。僕と初めて殺りあった時の君は、『強さ』の本当の意味が分かってなかった」

    アヤト「はぁ?何の話だ?...」

    カネキ「君は傷を負うのは弱いからだと思っていた...だから強くなった、けど違うと思うよ。僕は」

    カネキ「なら、強者は傷つかない?それは違うだろ?むしろ強者こそ、傷ついている」

    カネキ「傷、弱み、弱点があって、なおかつそれをリカバリー出来て、初めて『強者』。何かを守れる存在になり得る」

    アヤト「俺はまだまだひよっこで弱いって言いたいのかよ...」

    カネキ「別にそうじゃない...君は少し強くなったんじゃないかな」

    ─お世辞ではなく本当に

    アヤト「そりゃどーも」

    アヤト「ついてくって言ったからには...アオギリ潰すのも手伝うからな」

    ─もしかして万丈さんとかのグループのことか?

    カネキ「あぁぁ....実は...もう僕のグループは解散したんだ...」

    アヤト「はぁ?!」

    カネキ「だけど...君はやっぱり中途半端だね...」

    アヤト「...?」

    ───────────

    アヤト「ココどこだよ」
  22. 31 : : 2014/10/02(木) 21:51:15

    ───────────

    アヤト「ココどこだよ」

    ヒナミ「お兄ちゃんのお家」

    カネキ「アヤト君も今日からココに住むことになるね」

    アヤト「住む...?」

    ─そう、僕の家で姉弟でね

    ヒナミ「あっ!!駄目だよ?」

    ─突然の静止に戸惑う

    アヤト「えっ?」

    カネキ「えっ?」

    ヒナミ「今、アヤトお兄ちゃんにドアあけさせようとしたでしょ?!」

    カネキ(そっちか...)ホッ

    アヤト(アヤトお兄ちゃん...)キュン

    カネキ「でもさぁ、やっぱり何も分かっていないアヤト君が開ける方が面白いなぁ」

    ─単に自分が最初に開けたくないだけだけど

    アヤト「別に誰が開けようがいっしょだろ?」

    ヒナミ「ダーメ!カネキお兄ちゃんが開けるの!」

    ─やっぱり?

    カネキ「部屋に居る人のリアクションが違うんだよ」

    ヒナミ「ヒナミじゃ面白くないもん」

    ─なんで面白さを求めるんだ...

    アヤト「つか、グズグズしてないでさっさと入らせろよ...」ガチャン

    カネキ「あっ」
  23. 32 : : 2014/10/02(木) 22:03:41

    ヒナミ「まぁいいや...」

    ─いいのか

    トーカ「あっヒナミー?遅かっ...え?」

    アヤト「....」ガチャン

    カネキ「いやいやいや閉めないで?!」

    ─今の顔カメラに抑えて見せてあげたいな

    アヤト「中途半端ってタイミングのことかぁ!!」

    カネキ「もう開けたんだし早く入って?」ニコニコ

    ヒナミ「もーはーやーくー!!」

    カネキ「ほら早く!」グイグイ

    アヤト「押すなって!わかったから!」

    アヤト「ふぅー」シンコキュウ
  24. 37 : : 2014/10/03(金) 21:15:24

    ガ...チャ...

    アヤト「....」

    トーカ「....アヤト?」

    アヤト「....ひ久しぶり」

    トーカ「....なんで...あっ!!..またカネキか...!!」

    アヤト「....」

    アヤト「....はぁめんどくせ」

    ─でしょうね、僕いるし

    アヤト「....」ガチャン

    アヤト「テメェら入ってこねーと話がややこしくなるだろうが....!!」

    ヒナミ「ごめんごめんっ!」

    ヒナミ「トーカお姉ちゃん!!」ヒョコ

    トーカ「ヒナミ...?!」

    カネキ「....久しぶり...トーカちゃん」

    トーカ「?!...カネキ....」

    ─────ヒナミがトーカに色々説明してる間に...

    トーカ「よっと...」

    カネキ「....」スヤスヤ

    カチャン...

    ヒナミ「お兄ちゃん、もしかして寝た..?」

    トーカ「うん。アレじゃすぐには起きないかなぁ」
  25. 42 : : 2014/10/04(土) 02:53:49

    トーカ「...うん。アレじゃすぐには起きないかな」

    ヒナミ「そっか...... ...!」

    ヒナミ「........泣いてるの?」

    トーカ「えっ...」ポロ

    トーカ「いや、アレ?...なんでだろ」ゴシゴシ

    ─あぁ。感情だけが先走っていく。身体が追いついてないや。

    ヒナミ「えっと...どどうしたの...?!」オロオロ

    トーカ「いや、なんでもない...!大丈夫」

    ヒナミ「ほんとに...?」

    トーカ「うん...大丈夫....」
  26. 43 : : 2014/10/04(土) 02:56:47

    ヒナミ「.....」

    ヒナミ「....お兄ちゃん、寝たんだ...良かった」

    トーカ「良かった?」

    ヒナミ「お兄ちゃん...皆と離れてからいっつも独りで夜まで起ききてて、眠れないみたいで...お話聞いてあげても毎回『僕は大丈夫だ』って.......でも」


    ─やっぱりトーカお姉ちゃんが居ると安心するんだろうね


    ヒナミ「今はお姉ちゃんがいるからぐっすり眠れてるんだろうなって、だから良かったなぁって」ニコニコ

    トーカ「そう.......なんだ....はは」ポロポロ

    ヒナミ「ええっ...?!また...?」オロオロ
  27. 44 : : 2014/10/04(土) 02:58:15

    _ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー

    涙が、止まらなかった。
    どこが大丈夫なのか、口でごまかせても自分の身体は言う事を聞いてくれなくて。

    傷のアント。
    ニシキの考えは正しかっただろうか。
    カネキの答えはなんだったのだろう。

    でも、明日聞けばいい、そう...明日は、明日『から』は...カネキが居る。ヒナミも居る。ついでにアヤトも居る。


    ────────
    ─────────

    カネキ「『明日』は『明るい』『日』って書くじゃない?」

    ─────────
    ────────



    ──私にも少し遅かったけど

    前少しと変わったけど

    『明日』が来た、かな──



    ニシキはこうだっけ...

    ────────
    ─────────

    ニシキ「お前が傷つかないようにずっと『守る』から」

    ─────────
    ────────


    ニシキの考える傷のアントがカネキの考えるのと同じだったら、全然駄目だな、守る奴が代わりに傷ついてちゃ....いけないじゃない....


    『大丈夫、大丈夫』ってカネキこそ一番大丈夫じゃないじゃん...

    _ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー
  28. 45 : : 2014/10/04(土) 03:02:11

    ヒナミ「ほんとに...大丈夫?どこか痛い...?」

    トーカ「ごめっ...ヒナ...大丈夫じゃないかも...えへへ」ポロポロ

    ヒナミ「うん...」(お姉ちゃんも寂しかったんだ...)

    トーカ「ちょちょっと待って..ね..アハハ...ハハ...」ポロポロ
  29. 46 : : 2014/10/04(土) 03:02:41

    ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_

    あーあ。

    私もカネキを『守り』たかったなぁ

    役に立たないかもしれないけど

    せめて....そばに居させて欲しかった

    そうだ...今度またどっかに行ったら絶対についてってやろう...

    カネキの居場所は私が守ってやろう。

    _ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー
  30. 47 : : 2014/10/04(土) 03:06:56

    トーカ「良しっ!今度こそ大丈夫!」ゴシゴシ

    ヒナミ「ほんとに...?」

    トーカ「ホントにっ」

    ヒナミ「...うん。でも...」

    トーカ「でも?」

    ヒナミ「ううん。なんでもない!」

    トーカ「そーだ。カネキ起きるまで映画でも借りて観よっか」

    ヒナミ「うん!」(お兄ちゃんが居るもん。ヒナミが変になぐさめない方がいいよね)
  31. 50 : : 2014/10/05(日) 02:04:30

    ヒナミ「あっ、アヤトお兄ちゃーん!!」

    アヤト「」ピクッ

    アヤト「...ど、どうした?」

    ヒナミ「お姉ちゃんと映画借りに行くよー」

    アヤト「俺もか...?」

    ─ヒナわざとだろ...しゃーない

    トーカ「ほ、ほらっ行くよ...!」ガシッ

    アヤト「お、おいっ、馬鹿トーカっ引っ張んなよっ!!」

    ヒナミ「るーんるーんるーん♪」ニコニコ
  32. 51 : : 2014/10/05(日) 02:05:19

    ───────────

    ウィーン...<いらっしゃいませー

    ヒナミ「これがいいなー」

    アヤト「げっ...ホラー映画...」

    トーカ「ほ、他のにしない?」

    ─流石私の弟、そこの慣性は同じだ

    アヤト「もっと明るい感じの奴に...」

    ヒナミ「じゃあ...コレ」

    トーカ(ホラー映画からは、ぶれないんだね(T_T))

    アヤト「コレとかどうだよ」つアメリカのSFアクション映画

    ヒナミ「お兄ちゃん達が戦ってるほうが、アクション映画より凄かったよ」

    アヤト(そうかもしれない...さっきのカネキとの戦闘とか)

    トーカ(正論だ...アオギリ掃討の時とか考えると)
  33. 56 : : 2014/10/05(日) 12:40:40


    ───────結局ホラー映画───────


    カネキ「ホラー映画...かりてきたの?」(起きて早々ホラー映画って...)

    トーカ「最初いかにもなアメリカの奴だったから、日本のにしたから」ボソ

    カネキ「わかってないなぁ、ホラー映画は日本のが一番怖いんだよ?」

    トーカ「えっ初耳ですなんですけど」

    アヤト「嘘だろ...」

    ヒナミ「たのしみだなぁ」キラキラ
  34. 59 : : 2014/10/05(日) 22:40:57



    ───────映画終了───────



    アヤト「はぁ...」
    ↑思ったより平気だったタイプ

    ヒナミ「......怖かった....」グスッ
    ↑この恐怖がクセになってるタイプ

    アヤト「だったらなんでそんなの借りようと思ったんだよ...」
    ↑ヒナミちゃんに抱きつかれてすっかり心を許しているタイプ

    カネキ「怖かったねー」ニコニコ
    ↑自分のここ数ヶ月間の人生の方がよっぽど恐怖かつ壮絶だったタイプ

    トーカ「.....」スヤスヤ
    ↑怖すぎてカネキにくっついてたら眠りに落ちたタイプ

    カネキ「トーカちゃんベッドまで運んでくるね」

    ヒナミ「ヒナミももう眠たい」ファ~ァ

    カネキ「でも僕の家はベットはひとつしか...僕は床でいいけど」

    ヒナミ「じゃあ今日はアヤトお兄ちゃんとソファーで寝るね」

    アヤト「だ、そうだ」

    カネキ「じゃあそうしていいよ」ニコ

    ───────────
  35. 60 : : 2014/10/05(日) 22:42:08

    ───────────

    カネキ「よいしょ...っと」

    カネキ「おやすみ、トーカちゃん」ボソ

    トーカ「...カネキ」

    カネキ「あっ、起こしちゃった?」

    トーカ「ちょっと....こっち」

    カネキ「なに?」

    トーカ「一緒に寝よ...」

    カネキ「...今?」

    トーカ「今」

    カネキ「いいけど...」

    ゴソゴソ...

    トーカ「...」ギュッ

    カネキ「...っ...トーカちゃん?」

    トーカ「寂しかった....」グスッ

    ─今日は泣いてばっかだな、私...
  36. 61 : : 2014/10/05(日) 22:42:58

    カネキ「ごめん...」

    トーカ「もう...いやだ...離さない」

    カネキ「ごめん...」

    トーカ「ちょっとは頼ってよ...」

    ─カネキが私に頼れっていったんじゃん

    カネキ「...っ...ごめん」グスッ

    トーカ「...」

    トーカ「カネキの...傷のアントはなんなの?」

    カネキ「えっ?またいきなりだね...」

    カネキ「懐かしいなぁ、それ」

    トーカ「ずっと考えてた...」

    カネキ「僕の傷のアントは、傷からもっとも遠いもの....かな」

    トーカ「へぇ...」
  37. 62 : : 2014/10/05(日) 22:44:35

    ─遠い...

    カネキ「傷は、つける者とつけられる者が居る、だから、双方に無いものが傷のアントだと僕は考えた」

    カネキ「じゃあ、双方に無いものとは...」

    カネキ「『覚悟』だ」

    カネキ「...傷から逃げない、傷を手放さない、傷をつけるだけで相手を壊せない、殺せない、傷つければ、相手がどこかに行くと思っている、別の方法があるのに」

    カネキ「全部『覚悟』が足りないからそうなる。選ぶ覚悟....片方を、捨てて、見殺しにしても何があっても少しの利益をとるべきだ」

    トーカ「じゃあカネキも私も覚悟が足りなかったね」

    カネキ「えっ?」

    トーカ「カネキは私を傷つけるだけで、私を突き放さなかった...私もその傷にすがって傷を手放さなかった」

    カネキ「でも...覚悟はなくてはならないものじゃないから...覚悟が必要なときに覚悟を使えるかどうかだよ」

    トーカ「それで結局覚悟しなかった」

    カネキ「うん。そうだね」

    トーカ「私は...もうめんどくさいからアンタからはもう傷ついてやらない、カネキと一緒に傷つくか、傷つけるか」

    カネキ「うん...もう離さないから」ギュ..

    トーカ「どうだか...」ギュッ

    ───────────
  38. 70 : : 2014/10/07(火) 16:46:56

    ───────────翌朝

    チュン...チュンチュン...

    カネキ「んん?朝か...」

    トーカ「...カ...ネキ...」スヤスヤ

    カネキ「....うん」

    カネキ「もう...絶対に...」ギュッ

    ─『独り』で歩かないから

    トーカ「んぐ...カネキ?苦しいよ...」

    アヤト「おい、馬鹿二人!!いつまで寝て...んだ?」

    トーカ「アヤト?!...えと..コレにはふかーい理由があってねっ...!!」アセアセ

    アヤト「ま、まぁ...とにかく起きろっ。特にカネキ、ヒナミが漢字教えろってうるセぇ」

    カネキ「わかった...起きよう」スクッ

    アヤト「嘘だがな」

    トーカ「ならお姉ちゃんは寝るから1時間位したら起こして〜」

    アヤト「今起きろ」ゲシッ

    アヤト「まぁ、芳村のジジイには連絡入れといたから、しっかり今日は休め。」

    トーカ「あっ、今日バイトだったじゃん...」

    アヤト「つーわけで、俺が行ってくる」

    カネキ「うん。って、ええぇ?!」

    トーカ「アンタ...どういう風の吹き回し...?」
  39. 71 : : 2014/10/07(火) 16:50:32

    ヒナミ「アヤトお兄ちゃん、あんていくの服装似合いそうだなぁー」キャッキャッ

    カネキ(なんだ...)

    トーカ(ヒナが原因か)

    カネキ「じゃあ...いってらっしゃい」ニコッ

    トーカ「いってらっしゃい...」

    ヒナミ「行ってきまーす!」

    アヤト「....ふん」

    ガチャ...バタン...

    トーカ「....」

    カネキ「....」

    カネキ「行っちゃったね」

    トーカ「うん...」

    ─暇になった...でも苦しいよりは 、どれほどかマシだ...

    ─こんな気持ちになるのはどれほどぶりだろう...
  40. 79 : : 2014/10/10(金) 21:32:28

    カネキ「....」

    カネキ「トーカちゃん」

    トーカ「ん?」

    カネキ「お腹減ったなぁ...」

    トーカ「あんてに行けば?」

    ─馬鹿みたいな人肉の量有るからな

    カネキ「めんどくさい...」

    ─はぁ?

    カネキ「ねぇトーカちゃん」ガバッ
  41. 80 : : 2014/10/10(金) 21:33:39

    ドサッ

    トーカ「ちょ...何やってんだよ//」

    ─押し倒された...?!

    カネキ「ちょっとちょーだい?」

    トーカ「はぁ?...//」

    カネキ「ちょっとだけ」

    トーカ「やだ」

    カネキ「前に僕を喰べたじゃない」

    トーカ「あんたが提案したんだよ」

    カネキ「.....ダメ?」ジィー

    トーカ「そんな目をしてもダメなものはダメ...って」

    トーカ「服を脱がすな!!...//」
  42. 81 : : 2014/10/10(金) 21:34:20

    カネキ「....と言いつつあんまり抵抗しないね」

    トーカ「クッ..クソがあっ...//」ジタバタ

    カネキ「動かないで?」

    トーカ「言ってるそばから...!!//」

    ─あぁぁ!!下半身固められた!!//

    トーカ「....///」

    カネキ「アレ?トーカちゃん、もしかして怖いの?」クスッ

    トーカ「う...うっせ///」ドキドキ

    カネキ「いいの?」

    トーカ「は...早くしろ//」ギュゥ

    ─欲求とは怖い物だな...//

    カネキ「....」

    カネキ(...あれ、下着のフックが外れない...)

    トーカ「...///」

    ─何やってんだよ.....//遅い...//

  43. 82 : : 2014/10/10(金) 21:34:56


    ──────その頃あんていくでは──────

  44. 88 : : 2014/10/12(日) 00:12:40
    ──────


    ニシキ「カネキにボッコボコにされたのは事実だろうが!!」

    アヤト「んだと?!ボコボコにしてやろうか?!」

    ニシキ「お店で暴れるお子ちゃまは出てってくださーい」

    アヤト「うっせぇ!!テメェこそ出ていきやがれ!!」

    ニシキ「トーカと何にもかわんねーな...オウム返ししかできねぇのか」ケラケラ

    アヤト「っ...!!んだとぉ...!!!」

    ニシキ「営業中だぞ?叫ぶんじゃねぇよ...」ポリポリ

    アヤト「テメェ...!!...ふんっ...」ギリッ...

    ヒナミ「二人とも喧嘩は良くないよ...」オロオロ

    入見「ほんと、何も変わってないわね」

    古間「容姿もあまり変わってないし...間違い探しだね。これは」

    入見「しかも明日からは霧島2倍だし」

    古間「ハードモードのツッコミ役のカネキ君が戻ってくるから...」

    入見「明日から荒れ...賑やかになるわね」

    古間「そうだねぇ。『賑やかに』なるね」
  45. 89 : : 2014/10/12(日) 00:14:58


    ───────その頃カネキ達────────

  46. 91 : : 2014/10/12(日) 00:25:53

    トーカ「はぁっ...はぁ...//」

    カネキ「トーカちゃん耳が弱いんだね」クスッ

    トーカ「ほっとけ...あぁっ...///」ゾクゾクゾク

    カネキ「全部弱いけどね」チュ..

    ─またキスか...

    ─...カネキの...舌が...私の口の中で...//

    カネキ(そろそろ放した方がいいかな?でももう少し...こうしていたいな...)

    トーカ「...んんっ...あぁ...//」

    カネキ「ちょっと休憩する?」

    トーカ「...いいから...続き...//」

    カネキ「いやちょっと休んだほうがっ...あぁっ!」

    ドサッ....

    トーカ「次は...私が喰べてやるよ...//」




  47. 92 : : 2014/10/12(日) 00:26:56









    ─────────その日の夜────────
  48. 96 : : 2014/10/12(日) 20:23:03
    ─────


    カネキ「僕って美味しいの?」

    トーカ「...うん」

    ─いや...アレは甘噛みの予定だったんだけどかじっちゃっただけで

    カネキ「僕の首筋って美味しいのか...」

    トーカ「...」

    カネキ「それにしてもアヤト君達遅いね...」

    トーカ「.......うん」

    ─アヤト達、本当に遅いな

    トーカ「ちょっと外見てくる」

    カネキ「あぁ、うん」

    ─私と入れ違いで帰ってくるかもな...アヤト達

    ───────────



  49. 97 : : 2014/10/12(日) 20:26:03

    ───────────





    アヤト「...チッ」

    ─なんでハコ持ちがっ...






    ───────────時は20分前
  50. 104 : : 2014/10/13(月) 23:50:19


    ───────────時は20分前


    アヤト「また明日から世話になります」

    芳村「うん。私は戻ってきてくれて嬉しいよ」

    アヤト「はい」

    芳村「トーカちゃんと仲良くね」

    アヤト「わかってますよ」ニッ

    芳村「ヒナミちゃん、カネキ君によろしくね」

    ヒナミ「うん!」

    芳村「じゃあ、気をつけて」

    ヒナミ「ばいばい!」

    アヤト「....」ペコリ

    カランカラン...

    アヤト「...」

    ─やべっ、道どっちだっけ?

    ヒナミ「どうしたの?」

    アヤト「道忘れた...」

    ヒナミ「そりゃ初めてだもんね。わかった連れてってあげる!」

    ─初めてではないが
  51. 105 : : 2014/10/14(火) 00:03:35
    ─────帰り道

    ヒナミ「アヤト君は...トーカお姉ちゃんの事好き?」

    アヤト「あぁ」

    ヒナミ「カネキお兄ちゃんは...?」

    アヤト「別に..嫌いじゃねぇが」

    ヒナミ「恨んだりしてないの...?」

    アヤト「なんでだ?」

    ヒナミ「だって...その...ボコボコに...」

    アヤト「あれはなぁ...俺が仕掛けて俺が弱いからやられただけだ」

    ヒナミ「じゃあ恨んだりしてないの?」

    アヤト「あぁ。そうだ」

    ヒナミ「よかったぁ...そうだ」

    ヒナミ「ヒナミの事好き?」

    アヤト「....あぁ」

    ヒナミ「今一瞬考えたでしょ」ムッ

    アヤト「あぁ?かんがえてねーよ」

    ヒナミ「ほんとにー?」

    アヤト「なんで嘘つくんだよ」

    ─コイツに好きか嫌いか聞かれたらそりゃ戸惑うだろが

    ヒナミ「たしかにそうかもー」エヘヘ

    ヒナミ「....?」

    アヤト「どうした?」

    ヒナミ「...ううん。なんでもないよー♪」
  52. 106 : : 2014/10/14(火) 00:10:20

    ─────数分後

    アヤト「.......」

    ─なんか...つけられてる気がする...

    ヒナミ「.......」テクテク

    アヤト「....クソッ」

    ─ゼッテェーつけられてる...マスクはあるがヒナミをどうする...

    ─近くにコンビニとか...なさそうだな。デタラメに走って巻くか?

    アヤト「おい...」

    ヒナミ「なに?」

    アヤト「次の角、曲がったら走るぞ」ボソ

    ─よし...

    ─ココを曲がって...

    アヤト「....っ?!」
  53. 107 : : 2014/10/14(火) 00:14:36



    アヤト「...チッ」

    ─なんでハコ持ちが...



  54. 115 : : 2014/10/14(火) 21:52:36

    ???「みーつけたぁ♪」

    ???「流石の嗅覚だな什造」

    什造「エヘヘー褒められちゃいましたァ♪」

    亜門「少数だが人員が無駄足運ばなくてよかった...」

    亜門「喰種捜査官だ」

    亜門「久しぶりだな...『745番』...」

    ヒナミ「....!!」
  55. 116 : : 2014/10/14(火) 21:55:36

    亜門「....ラビットは今日は一緒じゃないのか?」

    亜門(隣のお兄さん...喰種?いや人間か?)

    アヤト「.....」

    ─745番?ヒナミのことか...?コイツらにバレてんのかよっ...

    ─俺の顔はこの暗さじゃバレてないか...

    ─...ラビット?....待てよ....トーカのマスクはウサギだったな...あの馬鹿...

    ─とにかくココ(20区)の担当の奴らは俺を知らねぇはずだ...だから様子を伺ってる...なら

    アヤト「えっと...もしかしてこの子、喰種...?」ガクブル

    ヒナミ「えっ...?」

    亜門(やはり、人かっ!)「お兄さん早くコチラへ!!」

    アヤト「お前...俺を食うつもりだったんだな...このクズがぁ!!」

    ヒナミ「...お兄ちゃん...?」ウルウル

    アヤト「捜査官の兄さんっ早くコイツをっ!!」
  56. 117 : : 2014/10/14(火) 21:56:34

    ─あぁーあ。一応マスク付けとくか...気分だが

    什造「わっかりましたーぁっ♪」グォォン!!

    ─はぁ...馬鹿がっ

    ─俺は...喰種だっつのっ!!



    ヒュン...ズバッ!!





    キィン...


  57. 118 : : 2014/10/14(火) 21:59:10


    什造「おぉっとぉ...危ないですねぇ」ポリポリ


    ─なっ?!止められた?!やべっ...!!


    亜門「くっ...貴様も喰種かっ!!」




    グォォン....ガンッ!!




    アヤト「ぐっ...ごはっ...」ズサァ...

    ヒナミ「お兄ちゃん!!」タッ

    アヤト「来るな!!」

    ─クソっ...!!こいつら地味に強ぇな...コイツら足止めしても、この路地を出ればまだハコ持ちがウヨウヨいるだろうな...チクショッ...どうする?!

    什造「亜門さーんソコどいてくださーい!!」

    什造「そぉー...れ!!」



  58. 119 : : 2014/10/14(火) 22:00:06



    ギュン...ビキキキッ...ズゴォッ!!...



    アヤト「っ...また俺かよっ!!」ヒュン

    ─あっぶね....クインケから赫子が?...ん?あの赫子...ヤモリのか?...!!

    亜門「クズめ...!!!」



    グォォン!!



    アヤト「...っ!!!」

    ─まずいっ体制が...!!
  59. 123 : : 2014/10/15(水) 23:05:06

    アヤト「...っ!!!」

    ─まずいっ体制が...!!




    ガギィィン...




    アヤト「....」

    ─....っ...は?当たってない?

    ???「っ...アヤト...大丈夫?」シュゥゥ..

    亜門(...ラビット...!!)

    アヤト「....トーカ...それは俺のセリフだ...その傷...」

    トーカ「ヒナを連れて逃げて...うぅっ...」

    アヤト「...お前1人でこいつら相手にするとか無理に決まってんだろ...」

    トーカ「早くっ!!」

    アヤト「テメェの指図なんてきかねぇ」

    アヤト「...俺より雑魚い姉貴置いて逃げれっかよっ...!!」

    トーカ「こんの...不良弟がっ...」

    アヤト「....」ニッ

    アヤト「おい...ヒナミ下がってろ」

    ヒナミ「...うん」

    ヒナミ「....?」(今...上で何か動いた...?)


  60. 124 : : 2014/10/15(水) 23:17:32




    ヒュッ....ズドォォッン...!!!!




    亜門「今度はなんだっ!!?」

    アヤト「...くっ」

    ???「砂けむりが舞ってるうちに、ほら逃げるよ」

    トーカ「カネキ...?!」

    アヤト「あぁ...」


    ヒュッ...

    タッァァン...

  61. 125 : : 2014/10/15(水) 23:19:06



    ───────────20区と14区の境目近くのとあるビルの屋上


    カネキ「はぁ...はぁ...」

    カネキ「全く...世話が焼ける姉弟だよ...」ヤレヤレ

    アヤト「...けほっ....うっせぇ...はぁ....はぁ」

    トーカ「....はぁ...ヒナ大丈夫...?」

    ヒナミ「だ大丈夫...」エヘヘ

    カネキ「...よかった」

    トーカ「顔は...みられたの?」

    アヤト「あの暗さで見えたとは思えねぇな」

    トーカ「...はぁ」ホッ

    ヒナミ「あ...」

    ヒナミ「....綺麗」

    トーカ「えっ..?」

    ヒナミ「アレ...」

    アヤト「月...?」

    カネキ「満月かな...」
  62. 126 : : 2014/10/15(水) 23:22:46

    _ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー

    その時見た月はいつもより大きく見えた。気がしただけかもしれない。

    それはこれまでゆったり月を眺めた事がなかったから...いいや、違うだろうね。

    みんなで見たからだ、理由も根拠もねぇけどゼッテェそうだ。

    この歪んだ鳥籠から、卵の殼から、みんなとなら出れるんじゃないか。間違い直しを出来るんじゃないか。その割れ目、間違いに近づいたから大きく見えたのかもしれない。

    何かをするのに遅すぎるなんてことはない。このベタな1文は誰が考えたんだろうな...

    でも本当に、遅すぎるなんてことないんだと思うよ。

    この間違った世界の...鳥籠の中であがいてやる。

    それで傷ついて、何も得られなくても


    最後には


    『楽しかった』


    ってみんなで言えるように....

    _ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー_ー
  63. 127 : : 2014/10/15(水) 23:23:36



    捜査官「見つけたぞ!!」


    ドドドド.....ウォォ...!!


    カネキ「...はぁ本当に」

    カネキ「退屈しない...な」ギュルルル...

    アヤト「暴れてやるか...」ニッ

    トーカ「あーあ、疲れるなぁ」

    カネキ「さっき僕を喰べたのに?」

    トーカ「っさい//」

    アヤト「....うわー....」ドンビキ

    トーカ「コイツが先に仕掛けてきたんだよっ!!」

    アヤト「知るかよ...」

    ヒナミ「ほらほら喧嘩しない、ね?」

    アヤト「ふんっ...」

    ヒナミ「えっと...音からして...多くない...お兄ちゃん達なら問題ない...かな」

    アヤト「ココ14区だから少々、事を大きくしても大丈夫か?」

    カネキ「やりすぎは禁物だよ」

    トーカ「店長に『久しぶりに』グダグダ言われるかもね」


    ────さぁて、行きますか


    ──────僕達は『喰種』だ────────












    ────END




  64. 128 : : 2014/10/15(水) 23:25:44
    お疲れちゃーん!

    次も期待してるからよ!
  65. 129 : : 2014/10/15(水) 23:37:21

    後書き(的なもの)

    約2週間に渡り、前作も含めると1ヶ月以上(ほぼ)毎日地道に更新してきましたがやっと完結を迎える事が出来ました!!
    これも皆様からの応援コメ、日に日に伸びてゆく視聴数が励みになったからです(;ω;)

    本当にありがとうございました!m(_ _)m

    前作に関しては視聴数がおそらく7000超えしていましてもう感謝感激です!

    次回作はとうぶん出来ないと思いますが、これからも『Sleep Cat』を何卒<(_ _)>よろしくお願い致します!!
  66. 130 : : 2014/10/15(水) 23:56:29
    お疲れです!
    これからもがんばってね!
    次はトーカとカネキのラブシーンもっと増やしてね!
  67. 131 : : 2014/10/16(木) 07:34:08
    お疲れ様です!!!!!!!!!!!!!
    とてもおもしろかったです!!!
    次回作がんばってください!!!!
  68. 132 : : 2014/10/16(木) 21:53:49
    お疲れ様です!!凄く面白かったです!楽しく読ませて頂きありがとうございます!次回作、ずっと待ってます!
  69. 133 : : 2014/10/17(金) 01:02:16
    ホント毎日の楽しみでした!お疲れ様でした!!次回作あればですがお知らせお待ちしております(*^^*)
  70. 134 : : 2014/10/17(金) 17:46:10
    コミックス派の私もやっと最終話に追いつけた...ちょこちょこネタバレされてたトコもあったけど...衝撃的だったなぁ...

    これからもコミックス派をつらぬくかヤンジャンに乗り換えるか...

    ↑なぜココで原作の感想書いたのかは不明

    >>130,131,132,133
    感想ありがとうございます(〃・д・) -д-))ペコリン

    次回作が7割方出来たかな...なんて考えていたのですが原作読んでからなんか...打ちひしがれちゃって...このシリアスは気が重過ぎないか..?と、なったのでほのぼの急いで書いてくるΣΣΣ≡┏*´・Д・┛ダッシュ
  71. 135 : : 2014/10/17(金) 23:02:47
    すごくよかったです!! 
  72. 136 : : 2014/10/17(金) 23:45:18
    読んでて楽しかった。乙です
  73. 137 : : 2014/10/17(金) 23:56:51
    すごい好き
  74. 138 : : 2014/10/19(日) 11:27:28
    次回作も拝見したいのですが載せていただけますか?
    お願いしますm(_ _)m
  75. 139 : : 2014/10/19(日) 15:07:06
    >>138ポメラニアンさん,その他もろもろ←雑

    すいません(〃・д・) -д-))ペコリン
    中々いいネタが浮かばないのもあり...そして一週間に連続で3回テストがありクタクタでして...

    そしてそんな気分でss書くと

    「うわぁ...原作さながらの暗さ...」

    となるのでなんかもうアレ(´;ω;`)

    (ちなみに作者さんは高校受験に向けて勉強してるよ∠(。ゝ▽・)キラッ☆)

    そう。最近忙しいです...

    いや、今日『は』もうテストが終わり暇なんですが...やっぱりねぇ...冬の太陽の光には人を眠りに誘う力があるようで...(´-ω-`)スヤァ...
  76. 140 : : 2014/10/19(日) 16:37:52
    アニメ二期共にってもありかも!宣伝になると言う事で…ワタスは気長に待ちます(`・ω・´)ノ慌てずいい話書いて下され
  77. 141 : : 2014/10/19(日) 22:10:32
    どシリアスも好きなので続編期待してます!
    僕も学生なのでテストがんばってもらえるように祈ってます!
    はやく見たイィィィψ(`∇´)ψ
  78. 142 : : 2014/10/24(金) 20:07:56
    ここ最近書き込まれていないので動揺しています((((;゚Д゚)))))))
    次回作をつくっていらっしゃったのならぜひ頑張ってください!!
  79. 143 : : 2014/10/25(土) 16:09:33
    >>142

    すみません(笑)
    次回作書いているのですがクオリティがだだ下がりで...(´;ω;`)
    11月になってもまだ書き上がってないかも...
  80. 145 : : 2014/10/26(日) 18:08:19
    (´;ω;`)ウゥゥ
    ボツ作品が二作かき上がった...

    と思ったらネタの神様が降りてきた!!

    世に出すのは11月半ばになりそうです!!
  81. 147 : : 2014/11/16(日) 11:08:49
    どうも初めまして。
    二作とも読ませていただきました。とっても面白かったです!グールのSSは、まだあまりクオリティーの高い作品がないので…
    三作目、期待しています。
  82. 148 : : 2014/11/19(水) 16:26:37
    ネタの神様微笑まず...

    >>147

    コメありです♪しかし三作目の期待にはこたえられないかもです...
  83. 149 : : 2014/11/19(水) 16:27:51
    (・3・)アルェー?私なんだけど...
  84. 150 : : 2014/11/19(水) 16:28:32
    >>148は私です
  85. 151 : : 2014/11/30(日) 23:53:37
    続き書かないんですか?
    こんな良作続けないと才能が発揮出来ませんよ?
  86. 152 : : 2014/12/01(月) 19:19:31
    続きあったら載せてください
    お願いします!!
  87. 153 : : 2015/01/15(木) 17:20:34
    いいねーーーーーーーーーーーー
    ういいねーーーーーーーーーーー
  88. 154 : : 2015/01/15(木) 17:21:30
    おもろい
  89. 155 : : 2015/01/16(金) 11:42:11
    月山が、でないのは、
    まぁまぁ残念ですが、
    ラストは、良かったな
    ん〜トレッ!ビア〜ン!
  90. 156 : : 2015/01/20(火) 15:00:14
    ⬆︎つまらん、か縦読み
  91. 157 : : 2015/01/24(土) 18:32:27
    つまらないなら自分で納得のいく作品を書きましょう。文句はそのあと言おう。口先だけの小者じゃないならね。
  92. 158 : : 2015/02/04(水) 21:43:03
    これ読んで、東京喰種おもしろそうと思いまして
    全巻集めました。
  93. 160 : : 2015/02/07(土) 00:07:13
    >>151~158

    色々なご意見ありがとうございますっ( ー`дー´)キリッ
  94. 161 : : 2015/03/17(火) 21:48:16
    すごく面白かったです‼︎
    できれば続きを書いてください
  95. 162 : : 2015/03/20(金) 18:11:21
    156のコメント消してください
  96. 163 : : 2015/03/25(水) 21:53:31
    今まで見たSSの中でサイコーでした!
  97. 164 : : 2015/04/11(土) 20:41:57
    次の作品はまだですか?
    出来れば:reの話で!
  98. 165 : : 2015/05/09(土) 23:26:06
    続きはいつですか?
  99. 166 : : 2015/05/23(土) 21:04:05
    面白いです。
    続きよろしくお願いします
  100. 167 : : 2015/06/14(日) 22:28:10
    貴方は天才だ!
    それを小説にして売ってくれ!一個1000円で
  101. 168 : : 2015/06/26(金) 23:58:18
    http://www.ssnote.net/archives/34597 (宣伝)続編だです。

    コメント&スターヨロ(`・ω・´)スク!
  102. 170 : : 2016/12/01(木) 18:37:31
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谷津

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