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江ノ島「アタシたちの夏休み」

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  1. 1 : : 2014/08/21(木) 02:27:13
    どうも、たけのこまんじゅうです!


    苗木「ボクの名前は…」
    【第一部・オモテ】

    http://www.ssnote.net/archives/21106


    霧切「あなたの名前は?」
    【第一部・ウラ】

    http://www.ssnote.net/archives/21258



    たけのこまんじゅうのグループ

    http://www.ssnote.net/groups/708


    Twitter

    @takenokomanjuu

    グループとTwitterは、質問や意見、ご要望や批判等にお使いくださいませ!






    こちらは、第一部の後日談となっております!

    第一部で言っていた余った4日間がこのSSです!


    ちなみに、スレ立てしただけです…

    まだ書きませんごめんなさい…
  2. 2 : : 2014/08/21(木) 02:31:11
    だ・け・ど、来ました!何か最近たけのこまんじゅうさんのssに敏感になってきたような気がします!

    期待です!
  3. 3 : : 2014/08/21(木) 18:21:19
    短期間で神になったたけのこさんのSS
    期待しかないです
  4. 4 : : 2014/08/23(土) 13:19:43
    みなさん、長らく(?)お待たせいたしました!

    今日の夜から更新していきたいと思います!

    場面はRe:コロシアイ学園生活が終わってからですね

    ほのぼのとした感じを出していきたいです!


    それでは、もうしばらくお待ちくださいませ…
  5. 5 : : 2014/08/23(土) 23:56:42
    ギリギリ今日の夜だぜぇぇぇえ!

    さあ、更新しますよ!
















    長髪の少年が緋色の目を向ける先には

    ボロボロの黒のコートを羽織り…

    …モノクマのお面をかぶった人間

    ボイスチェンジャーで声を変えているその人物は果たして

    性別すらわからない…否

    この少年は分かっているのだろう

    性別…どころか正体すらも





    「あなたも悪趣味ですね本当…」



    ため息まじりにつぶやく



    「そうですかね?」




    答える…

    あの耳に障る声でありつつ、その口調は丁寧そのものだ




    「私とあなたは目的は同じでしょう?」


    「細かく言えば根本的な理由は違いますがね」


    「それでも求める結果は同じ…
    協力し合いましょうよ?」


    「僕はオモシロそうだからこの話に乗っただけです…だから…」


    「『せいぜい僕を退屈させるな』
    でしょう?分かってますって」


    「やはりあなたは…オモシロイ」


    「ありがとうごさいます
    …さて、みなさん現実に戻ったみたいですよ?」


    「恐らく僕の元に来るのは4日後…」


    「そうなんですか?」


    「それまでは泳がせておきましょう…
    高まった希望を潰すことでより大きな絶望は生まれるのだから…」




    この世界での2人の絶望


    江ノ島盾子をゆうに超える…絶望




































    〜薬富家 ホール〜


    十神「…さて、外は久しぶりだな」

    苗木「そうだね!」

    霧切「まあ、話すことはさておき…」

    葉隠「どした?」

    舞園「お風呂…入りましょうか…」

    桑田「……だな」
  6. 6 : : 2014/08/24(日) 00:07:47
    朝日奈「お風呂気持ちよかったね!」

    大神「うむ、そうだな」

    セレス「体をキレイにしたらお腹が空いてきましたわ…」

    腐川「そういえばBBQするって白夜様がおっしゃってたような…」

    戦刃「楽しみだね」

    江ノ島「うん、楽しみかも!」

    舞園「アピールチャンスですね!」

    霧切「…そうね」










    苗木「そういえばさ、BBQって本当にするの?」

    十神「もちろんだ
    薬富印の最高級ブランド食品を提供してやろう」

    山田「なんだか学生のBBQじゃない気がしますぞ」

    大和田「おいおい、そりゃ美味えのか!?」

    石丸「ああ兄弟!
    絶対美味しいに決まっているぞ!」

    不二咲「楽しみだねぇ!」

    桑田「…よしっ決めた」

    葉隠「……桑田っち、諦めんなよ」

    桑田「葉隠……
    まだ振られてねぇぞアホ!」

    苗木「ん?何の話?」

    葉隠「何でもねーべ!」

    桑田「おう、くだらねぇ話だ!」

    苗木「そっか!」

    十神「さてと…
    貴様ら、そろそろBBQの準備を始めるぞ
    とりあえず女子と合流だ」



    みんなとBBQなんて楽しみだな〜!
  7. 7 : : 2014/08/24(日) 00:46:03
    超超超超超期待!です!
  8. 8 : : 2014/08/24(日) 10:36:18
    【1日目】


    十神「さて貴様ら!
    4日間存分に楽しむぞ!!!」

    腐川「まあ、1日目の夜なんですけどね」

    葉隠「なんか腐川っち明るくなったな」

    十神「いいから乾杯するぞ」

    腐川「あ…ごめんなさい…どうぞ」

    十神「コホン…では苗木の帰還と俺たちの未来を祈願して……」


    十神「乾杯!」

    みんな「かんぱーい!!!」


    十神「俺が肉を焼いてやろう」ジュー

    腐川「あたしが補佐しますね!」


    桑田「うわ、この肉なんだ!?
    ちょーうめぇ!!!」

    山田「野菜を美味しいと感じる日がくるとは…」

    朝日奈「トウモロコシあまーっ!」

    大和田「…」ピクッ

    石丸「トウモロコシに反応するな兄弟!」

    不二咲「こんなに美味しい焼きおにぎり2度と食べられないかもぉ!」

    セレス「苗木くーん!!!」ダキッ

    苗木「セ、セレスさん…食べられない…」

    セレス「それならあのお2人にアーンさせてもらえばよろしくってよ?」ギュッ

    霧切「!」ダッ

    舞園「!」ダッ

    舞園「お肉ください!!!」

    霧切「私は野菜よ!!!」

    十神「あぁ、どうぞ…」ジュー

    腐川「お、落ち込まないでください!
    あたしがいます!」

    十神「そうだけどさぁ…」ジュージュー




    舞園「苗木くん!お肉ですよ!」

    霧切「野菜よ!食べて苗木くん!」

    苗木「う、うん…」

    舞園「はい、アーン♪」

    苗木「あ、アーン…///」モグモグ

    苗木「!?
    なにこれすごく美味しい!!!」

    十神「嬉しいけどさぁ…
    …すごく複雑な気持ちなんだけど」ジュー

    腐川「白夜様拗ねないでください!」

    霧切「ほら、苗木君アーン」

    苗木「アーン…///」モグモグ

    苗木「うまっ!
    え、なにこの玉ねぎ!」

    苗木「…でもできれば自分で食べたいかな…三重に恥ずかしいし……」チラッ

    セレス「やーだっ♪」

    苗木「///」

    山田「セレス殿がキャラ崩壊いたしましたぞ」

    葉隠「あれセレスっちなんか?
    別人じゃねぇのか?」

    不二咲「セレスさん、笑った顔可愛いねぇ」

    桑田「男子陣の好感度一気に上がったなこりゃ」

    大和田「まあ、告るだけ無駄だけどな」

    石丸「あわわわわ////」
  9. 9 : : 2014/08/24(日) 10:52:00
    舞園「はい、苗木くん!お肉です!」

    霧切「あら、野菜も食べないとバランスが偏るわよ?」

    セレス「…」ピッタリ

    苗木「ちょ、セレスさん!
    くっついてたら食べられないよ!」

    舞園「それなら私たちがアーンしてあげますから!」

    霧切「安心しなさい苗木君!」

    セレス「それにわたし……」


    セレス「…離れたくないです」ギュッ


    苗木「///」


    みんなが冷やかしてくるから本当恥ずかしかったよ…


    苗木「…もうくっついてることについては諦めるけどさ」ハァ…

    苗木「セレスさんは食べないの?」

    セレス「苗木君にくっついておきたいですから…」

    苗木「そんなのダメだよ!
    舞園さん!お肉持って来て!」

    舞園「え、あ、はい!」ダッ

    苗木「全く…
    くっつくぐらいいつでもできるでしょ?」

    セレス「今日だけしか2人の許しが出ませんから…」

    苗木「む…」

    舞園「持ってきましたよ!」

    苗木「ありがと!」

    苗木「…セレスさん、少し離れて」

    セレス「だから離れたくないって…」

    苗木「い い か ら」

    セレス「…」スッ

    セレス「もう…これでいいですか?」

    苗木「はい、アーン」

    セレス「!?」///

    霧切「」

    舞園「」

    戦刃「」

    江ノ島「」

    桑田「って江ノ島もかよ!!!」

    十神「…」

    腐川「…」


    セレス「そ、そんな恥ずかしい…!」

    苗木「さっきまでボクは2人にこれをされてたんだよ?
    その恥ずかしさをセレスさんにも分かってもらわないと…」

    セレス「…///」

    苗木「はい、アーン」

    セレス「アーン……」モグモグ

    セレス「…美味しい」

    苗木「でしょ?
    まだあるよ?食べる?」

    セレス「……はいっ///」


    途中で食べさせ合いっこになっちゃって響子さんの視線が痛かったよ…



    十神「貴様ら、そろそろお開きだ」

    石丸「男子諸君は後片付けをするぞ!」

    霧切「女子はゴミとかをまとめましょうか」


    楽しかったBBQもこれで終了…

    明日は何するのかな?

    楽しみだな!!!
  10. 10 : : 2014/08/24(日) 19:38:10
    〜BBQ終了後〜

    霧切「…みんな告白するの?」

    舞園「はい」

    セレス「当たり前です…」

    江ノ島「もちろんだよ」

    戦刃「ちょっと恥ずかしいけど…」

    霧切「そう…
    なら公平を期すために私から一つ言っておくことがあるわ…」

    セレス「…?」

    霧切「私と苗木君は…付き合ってるわ」

    舞園「え!?」

    霧切「落ち着いて…ここからが本当の話だから……」

    江ノ島「…」
















    〜琴渚 宿泊部屋〜

    苗木「み、みんなどうしたの?」

    舞園「…」

    セレス「…」

    江ノ島「…」

    戦刃「…」

    霧切「……苗木君、別れましょう」

    苗木「え?」

    霧切「あなたが私を選んでくれたのは…舞園さんも戦刃さんもセレスさんもいない状態で…
    しかも記憶が欠落していたからでしょ?」

    苗木「…」

    霧切「私は…リセットされた状態でも私を選んでくれるって信じたいの」

    苗木「そ、そんなの!」

    霧切「わがままだって分かってる!」

    苗木「!」

    霧切「でも…私は負けている気がしてならないの…」

    霧切「あなたの中に…いつも舞園さんが残っているって思ってた……」

    舞園「…」

    霧切「…私は負けたくない」

    霧切「だから別れた後で…もう1度告白する」

    苗木「……わかったよ」

    霧切「…ごめんなさい」

    苗木「でも…
    ボクは何があっても響子さんを選ぶよ」

    江ノ島「…ふぅん」

    戦刃「…!
    盾子ちゃん何しようとして…」

    江ノ島「こうしても?」パチッ




    苗木「…指パッチンなんてしてどう……し………た…………」バタッ


    霧切「ごめんなさい…誠君……」
  11. 11 : : 2014/08/24(日) 22:33:41
    苗木「……あれ?」

    江ノ島「よっす苗木!起きた?」

    苗木「江ノ島さん?
    …ボク寝ちゃってたの?」

    江ノ島「そうだよー?
    腹いっぱいになって寝ちゃったのを私様があんたの部屋まで運んであげたんだからさ!」

    苗木「ご、ごめんね!!!」

    江ノ島「謝るぐらいならお礼言ってほしいなー」

    苗木「うん、ありがとう」ニコッ

    江ノ島「うぷぷ、わかればよろしい!」

    苗木「…それで、目が覚めるまで待っててくれたの?」

    江ノ島「うん…まあ、待ってた」

    苗木「本当…ボクって頼りないなぁ…」

    江ノ島「違うの…あんたに聞きたいことがあってさ」

    苗木「え?なに?」

    江ノ島「…苗木ってさ……
    彼女いたっけ?」

    苗木「え、えぇ!?///」

    江ノ島「いいから答える!」

    苗木「い!いないよ!
    ボクに彼女がいるわけないじゃないか!」

    江ノ島「へぇ…そう…」

    苗木「?」

    江ノ島「いや、なんでもないよっ」

    苗木「そう?
    ならいいんだけど…」



















    〜1時間前〜

    セレス「苗木君に何をしたのですか!?」

    霧切「…私が頼んだのよ」

    戦刃「やっぱり…
    なんで盾子ちゃんも承諾したの!」

    江ノ島「私も振り向いてほしいんだよ…それに…」

    舞園「質問に答えてください!」

    江ノ島「…あんたらは2年間分の記憶を消されてたわけじゃん?」

    セレス「…っ!まさか!」

    江ノ島「『誰かのことを好き』という記憶を消した」

    舞園「そ、そんなの!」

    霧切「でも…これで本当にフェアでしょう?」

    セレス「そ、それはそうですが…!」

    戦刃「霧切さんはいいの!?
    せっかく苗木君と結ばれていたのに!」

    霧切「いいわけないでしょっ!!」

    江ノ島「…」

    霧切「…舞園さん、苗木君はね
    あなたのことが好きだったのよ」

    舞園「…え?」

    霧切「学園を出たあと…
    眠っていると彼が隣でうなさているの
    舞園さん…舞園さん…って」

    舞園「…」

    霧切「私は……このままじゃ嫌なの…
    舞園さんに負けたまま誠君と添い遂げたくない!」

    セレス「霧切さん…」

    霧切「それはセレスさんも戦刃さんも…そして江ノ島さんも変わらないわ」

    霧切「私は絶対に負けない
    必ず誠君をまた振り向かせる」

    江ノ島「…つーわけ
    分かった?霧切ちゃんの覚悟」

    セレス「…」

    江ノ島「苗木クンには悪いけど…こうするしかなかったんだよ」

    戦刃「でも………」

    江ノ島「でもも何もないんだよお姉ちゃん…
    これでチャンスが巡ってきたんだよ?」

    戦刃「…」

    江ノ島「…じゃあ、アタシは苗木が目覚めた後のケアするから
    あんたたちは部屋に戻ってて」

    舞園「…わかりました
    でも最後に一つ言わせてください」

    江ノ島「なに?」

    舞園「たとえ苗木くんが再び霧切さんを選んだとしても…
    結果的に私にもチャンスが巡っているとしても…
    私はこのやり方を許せません」

    霧切「…」

    舞園「私が…あなたから苗木くんを救ってみせます」


    舞園「必ず…」

    霧切「…そう」
  12. 12 : : 2014/08/24(日) 23:47:22



    〜現在 琴渚 宿泊部屋〜

    江ノ島「…」

    苗木「江ノ島さん?」

    江ノ島「…あっ!
    なに?どうした?」アセアセ

    苗木「いや、ボーッとしてたみたいだったからさ…」

    江ノ島「あぁ、考え事してたんだよ!
    ね!」

    苗木「そっかそっか〜」

    江ノ島「じ、じゃあさ…」

    苗木「ん?」

    江ノ島「そ、その……
    苗木……あのさ」モジモジ

    苗木「どうしたの?」


    江ノ島「あ…アタシにも…チャンスあるってことだよね…?////」

    苗木「…へ!?///」

    江ノ島「それじゃあね!苗木!」バタンッ

    苗木「……//////」















    江ノ島「…みんないたんだ
    って、舞園と霧切はなぜ抱き合っとるん」

    セレス「わけわかりませんわ…
    なんか苗木君に対する愛情がお互い勝てる気がしないとか何とかで…」

    戦刃「いわゆる石丸君と大和田君だよ」

    江ノ島「理解」

    舞園「霧切さぁ〜ん!!!
    あなたもあの後大変だったんですねぇ〜!!!!」シクシク

    霧切「舞園さんも…
    色々思うところあったのねぇ…」オヨヨヨヨ

    江ノ島「…あのー、結果報告してよろし?」

    舞園「はいっ!」キリッ

    霧切「ええっ!」ギリッ

    江ノ島「苗木はちゃんと忘れてた」



    舞園「そうですか…」

    霧切「そう…」

    セレス「…」

    戦刃「…」

    霧切「…みんな」

    舞園「はい」

    セレス「なんですか?」

    戦刃「なに?」

    江ノ島「…ん?」


    霧切「頑張りましょう」

    舞園「はいっ!」

    セレス「もちろんですわ」

    戦刃「言われなくても!」

    江ノ島「…わかってる」


    こうして、苗木のハートを巡ったバトルの火蓋が切って落とされた!

    少女たちの燃える恋心が苗木の心に襲いかかるっ!!!
  13. 13 : : 2014/08/25(月) 23:11:15
    なんてことはなく普通に寝て起きた苗木であった


    【2日目】

    十神「さて、貴様ら今日は何をする?」

    江ノ島「楽しいことっしょ!」

    山田「それは大前提ですぞ…」

    苗木「それならさ…
    みんなでプールなんてどう?」

    不二咲「いいねぇそれ!」

    桑田「いぇっふぅぅぅぅう!!!!!!!!!!!!」

    大和田「つってもここらへん市民プールみたいなのあったか?」

    セレス「そのための薬富財閥…ですわよ」

    十神「安心しろ愚民ども!
    プールなど備え付けだ!!!」

    腐川「流石です!」

    葉隠「でもこの人数だべ?」

    石丸「そうだぞ十神くん!」

    十神「100人乗っても大丈夫だぞ!!!」

    腐川「それはイナバ物置です白夜様!」

    戦刃(…水着姿を見られるなんて恥ずかしいよぉ!)

    霧切(ふふ…これで苗木君のハートをゲットよ!)

    舞園(…あれ?でも…)

    舞園「水着なくないですか?」

    十神「…」

    朝日奈「私は常に競泳水着持ち歩いてるからさ!」

    大神「我もだ朝日奈よ」

    苗木「まあ、2人は別として…みんなどうする?」

    十神「貴様ら買い出しに行くぞ!
    経費は十神落ちだ!!!」

    桑田「いぇぇぇぇえいいい!!!!!」
  14. 14 : : 2014/08/26(火) 00:00:57
    イナバ懐かしいww そして十神が良い奴に
  15. 15 : : 2014/08/26(火) 00:26:54
    デパート…水着コーナー…(男)

    大和田「つっても不二咲は子供用のでいいよな!」

    不二咲「そういうのしかサイズないんだよねぇ…」


    石丸「ふむ…スクール水着以外にも様々な種類があるのだな……」

    山田「石丸清多夏殿はこちらなどいかがですかな?」

    石丸「薄い赤色ベース…
    横に白いラインが入っている短パン系か…
    うむ!僕好みだ!ありがとう!」

    山田「…拙者もサイズなかったよチクショー」

    十神「茶色の水着…
    短パン系なのが救いだな…」


    苗木「みんな見て見てこれ!」

    石丸「おお!!!
    苗木くんだった頃のフードと同じデザインの水着か!」

    不二咲「なんだか運命的なものを感じるねぇ!」

    苗木「やっぱりそうだよね!」


    桑田「俺…これなんてどう?」

    葉隠「黒にドクロっていかにもだべ…」

    桑田「そういう葉隠はどんなのなんだよ?」

    葉隠「これだべ!」

    桑田「普通にメーカー物のやつか
    いたって普通だな」

    葉隠「ひ、ひどいべ…」


    苗木「そういえば十神クンはどうするの?」

    十神「俺は家に置いてある…
    それを着用するつもりだ」

    苗木「へぇ、どんなの?」

    十神「『支配者の水着』だ」ドヤァ

    苗木「Oh…」


    大和田「見ろよ兄弟!
    ツッパリ水着だとよ!」

    石丸「兄弟にピッタリの代物だな!」

    桑田「品揃え豊富すぎんだろ…」


    そう呟かずにはいられない桑田であった
  16. 16 : : 2014/08/26(火) 23:39:40
    デパート…水着コーナー…(女)

    朝日奈「とか何とか言って私も来ちゃったよ!」

    大神「我が身につけられるような水着はここにないような気がするがな…」130

    朝日奈「大丈夫だよ!
    このデパートって品揃え豊富すぎるっていう理由で有名だから!」

    江ノ島「つっても朝日奈ちゃんデカいからなー
    そのムチムチわがままボディーが収まる水着なんてあんのかねー」朝日奈に負けず劣らず(?)

    朝日奈「ちょ!胸の話はやめてよ!
    恥ずかしいし…///」88

    腐川「あいつケンカ売ってんのかしら」79

    セレス「ええ、こっちチラチラみてニヤニヤしてますし」80

    戦刃「そりゃあ盾子ちゃんに比べたら……」80

    霧切「」82

    舞園「胸の大きさなんて気にしなくてもいいんですって!」83

    腐川「あたしよりデカいくせに慰めないで」

    セレス「余計バカにされた気分ですわ」

    戦刃「そりゃあ舞園さんより小さいけどさぁ!」

    霧切「」

    舞園「え、えぇ!?」

    江ノ島「そうだよぉ〜!
    みんな落ち込まないでよぉー!」

    セレス「…殴ってもよろしいでしょうか?」ピキピキ

    戦刃「お、落ち着いてセレスさん!
    ほら盾子ちゃんもからかわないで!」

    江ノ島「うぷぷぷぷ…w」


    大神「朝日奈よ!
    伸縮自在の最新競泳水着がこの価格で販売されておるぞ!」

    朝日奈「本当だ!
    これは買いだね!!!」


    霧切「…これでいいや」

    舞園「紫ベースで白の水玉に薄紫のフリフリ…
    適当に選んだはずなのにハイセンスですね霧切さん…」

    霧切「あら、舞園さんもピンクのビキニだなんて可愛らしいじゃない
    似合うと思うわよ?」

    舞園「えへへ、そうですかね?」



    戦刃「これでいいや」

    江ノ島「残念の極みです…」

    セレス「何も描かれていない黒一色のビキニがあることに驚きですわ」

    江ノ島「ま…まあ…残姉らしいっちゃ残姉らしいかな?」

    戦刃「えへへへ…///」

    セレス「褒められてませんわよ?」


    江ノ島「そういうセレスちゃんも黒なんだね」

    セレス「わたくしは白のフリフリがついてますわよ…
    あれと一緒にしないでくださいまし…」

    あれ「酷いよセレスさん!」

    セレス「江ノ島さんは…水着を購入なさらないのですか?」

    江ノ島「アタシはパスかなー
    そうまでして泳ぎたいわけでもないし」

    セレス「せっかくの機会ですし…ね?」

    江ノ島「んー…まあ…そこまで言うなら…
    …じゃあこれ!」

    セレス「ってあなたも真っ白なだけじゃいですか…」

    江ノ島「残姉とは違ってほら…
    コレの大きさが…ね?」ニヤニヤ

    セレス「否定したいのにできないもどかしさ…」


    腐川「あたしはこれにしましょ」

    江ノ島「スク水かよっ!」








    ようやく買い出しを済ませた一同…


    しかしっ!

    この先…男子的に希望が溢れた光景は…………ない
  17. 17 : : 2014/08/27(水) 00:01:13
    〜薬富家 プールサイド〜

    桑田「いよっしゃぁぁあ!!!!!
    女子の水着姿を見物するぞ男子共ぉぉお!!!!!!」

    十神「と、桑田が言い出すという霧切の推理から男女で別れてプールに入るぞ」

    桑田「アポ?」

    苗木「まあ、そうくると思ってた」

    葉隠「占いで出てたべ」

    山田「残念無念…しかし仕方のないことですぞ…」

    不二咲「危なかった…
    僕あっちに連れてかれるところだったよぉ…」

    石丸「む!不二咲くん!
    それは不純だぞ!」

    大和田「不二咲はこっちにいるじゃねぇか…
    …つーか不二咲
    流れに身を任せてハーレムに行けばよかったじゃねぇか」

    不二咲「僕だって男の子なんだよ!?
    そんな環境に1人でいたら…!」

    苗木「不二咲クン落ち着こうか
    キャラがブレブレだよ」
















    舞園「桑田くんと別=苗木くんとも別」

    霧切「…迂闊だったわ」

    腐川「ま…まあ仕方ないわよ…」

    朝日奈「さくらちゃん!
    競争しようよ!」

    大神「よかろう…!」

    江ノ島「水着姿見せたいなら男子のとこに行けばよくない?」

    戦刃「大丈夫!
    何かしてきそうだったら沈めるから!」

    舞園「それが大丈夫じゃないから行けないんですよ…」

    霧切「本当…ごめんなさい…」

    セレス「悔やんでも仕方ありませんわ
    遊んで忘れてしまいましょう?」

    舞園「…そうですね!」

    霧切「えぇ!」

    江ノ島「なら何する?」

    戦刃「んー…」


    朝日奈「……プハァ!…プハァ!」スイー

    大神「ぬぅん!!!」バシャバシャ!
  18. 18 : : 2014/08/27(水) 17:34:41
    桑田「見てぇ…見てぇよ…
    女子の水着姿…舞園ちゃんの水着姿…」

    十神「諦めるんだな」

    石丸「不純なことは忘れたまえ!
    そうだ!僕が忘れさせてあげよう!」

    不二咲「石丸君!?それはダメだよ!」

    石丸「桑田くん!行くぞ!」

    桑田「…アポ?」


    石丸「忘れろっ!」

    石丸「忘れろっ!」

    石丸「忘れろ…ビィィィイム!!!!」

    桑田「はっ…何してんだよ石丸…
    そんなんで忘れるわケっ!!!?」

    ビィィィィィィィィイ

    苗木「本当に光線が出た!?」

    桑田「あばばばばばば」ビリビリ

    葉隠「桑田っち!!!」

    バタッ

    桑田「」プスプス…

    苗木「桑田クゥゥゥゥウン!!!!!」

    石丸「ハッハッハッ!
    そんなもの実在するわけ…ってえ!?」

    石丸「桑田くん!しっかりしたまえ!
    い、一体誰がこんなことを…!」

    大和田「お前ぇだ兄弟!」

    山田「それにしても…
    息はしているようですが?」

    苗木「桑田クン!起きて!」ユサユサ

    桑田「……ん?
    お、おう苗木か…」

    苗木「桑田クン大丈夫!?」

    桑田「あ?何のこと言ってんだ?」

    苗木「え、覚えてないの?」












    事情を説明ちゅう…













    桑田「女子の水着姿を見ようとしていた?俺が?」

    苗木「そう言ってたじゃないか!」

    桑田「俺はそんな破廉恥なことしねぇ!」

    十神「どういうことだ誰でもいいから説明しろ!!!」

    苗木「忘れろビーム…恐ろしい」

    石丸「これで風紀が保たれるな!」
  19. 19 : : 2014/08/28(木) 01:43:34
    桑田「まあ、みんなで遊ぼうぜ?」

    苗木「う、うん…」





    桑田「ほら見ろよ!
    俺クロールできんだぜ!」


    ……


    桑田「はは、不二咲やめろよ〜!」バシャッ


    ………


    桑田「らっこ〜
    とか言ってな!」





    桑田から性欲が除かれることが彼の人格さえも変えてしまった

    どういうことか説明しよう

    性欲→女の子にモテたい→野球もてなさそう→何ならモテる?→ミュージシャン

    となっていた今までの連鎖が断ち切られたのだ

    つまり今、桑田怜恩は『超高校級の野球バカ』でしかない

    野球以外にはあまり関心のない、友達思いのただの良いやつなのだ

    苗木は叫ぶ


    苗木「こんなの桑田クンじゃないよ!」



    その思いに呼応するように…


    ドォオンッ‼︎



    壁が破壊される

    そしてその先には…

    霧切「」

    舞園「」

    セレス「」

    戦刃「」

    腐川「」

    朝日奈「え、なになに!?」

    大神「どうしたというのだ!」

    江ノ島「はwww腹いてぇwww」



    苗木「……女子?」




    十神「なっ、壁を爆破だと!?
    これでは男女を壁で隔てた意味がなくなるじゃあないか!」

    山田「ツッコむ場所を間違えておりますぞ」



    そう、男子と女子は壁を隔てて隣にいたのだ



    …時は少し前に遡る
  20. 20 : : 2014/08/28(木) 17:45:09
    少し前


    霧切「まあ…残念だけど…
    きっとこれでよかったのよ…」

    舞園「そうですよね!
    水着なんてまた機会があります!」

    セレス「苗木君だけに見せたいなら2人きりで出かければよろしいのですしね」

    江ノ島「!?」バッ

    戦刃「!!!」バッ

    江ノ島「なんだとセレスこのやろう!」バシャバシャ

    戦刃「そんなこと許さないからね!」バシャバシャ

    セレス「ちょ…!プハッ!
    水を顔面にかけないでくださいまし!」

    霧切「あら、楽しそー」バシャバシャ

    舞園「私も入れてくださーい」バシャバシャ

    セレス「やめ…プハッ!
    ごめ!ごめんなさいもう言いませんなら!」


    腐川「本当おっかないわ…」

    朝日奈「そうだね〜…」

    大神「人を想うことは時として道を踏み外す要因となる…
    用心せねばならぬな」

    朝日奈「さくらちゃんかっこいー!」

    大神「む…むう…///」

    腐川「それにしても…
    な…なんか壁の向こうが騒がしいんだけど…」

    戦刃「まさか敵!?」バッ

    江ノ島「いや絶対違うから!」

    戦刃「こんな時のためにっ!」シュッ

    朝日奈「あれ?
    戦刃ちゃんなに投げたの?」

    大神「む?」

    霧切「みんな壁から離れてっ!」

    江ノ島「本当あんたって残念だよぉぉお!!!!!」

    舞園「あの…あれって…」

    セレス「はい…あれは…」

    戦刃「手榴弾を用意しておいてよかった!」


    ドォオンッ‼︎


    壁に穴が空く

    その先の世界…
























    男子たちがそこにはいた

    霧切「」

    舞園「」

    セレス「」

    戦刃「」

    腐川「」

    朝日奈「え、なになに!?」

    大神「どうしたというのだ!」

    江ノ島「はwww腹いてぇwwwwww」

    苗木「……女子?」


    桑田「お?なんで女子…が…
    うっ!?」

    苗木「く、桑田クン!?」


    桑田「アポォォォォォォォオ
    !!!!!」


    苗木「な、桑田クンが光ってる!」

    桑田「舞園ちゃんの水着姿じゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!」

    十神「うるさいぞ愚民が」トンッ

    桑田「…アポ?」ジャボンッ

    桑田「…」プカー



















    大神「…つまり、壁を隔てて隣だったのだな」

    朝日奈「こんなことなら最初からみんなでプールでよくなかった?」
  21. 21 : : 2014/08/28(木) 23:53:52
    結局みんなでプールに入ったよ




    大神「桑田は宿泊部屋に運んでおいた」

    十神「すまない、助かった」

    大神「む…
    では、我はこれで失礼するぞ」ニヤニヤ

    十神「…?
    あ、あぁ…」



    腐川「…」モジモジ

    十神「…!」ズキューン

    十神(み、水着姿の冬子かわいい!)

    腐川「び、白夜君どう?
    似合ってるかしら…?///」モジモジ

    十神「あぁ、これ以上ないぐらい似合ってるぞ
    素晴らしいぞ」キリッ

    腐川「…///////////」













    江ノ島「なにあれ羨ましい」

    戦刃「そうだね、羨ましいね」

    苗木「2人はわざとそのデザインの水着を選んでるの?」

    江ノ島「!」ビクッ

    戦刃「にゃ、にゃえぎきゅん!」ビクッ

    苗木「2人とも似合ってるね!」

    江ノ島「あ、ありがと…///」

    戦刃「えへっ…///」

    セレス「苗木君!
    わたし!わたしのも見てください!」

    苗木「せ、セレスさん…///
    …あ、すごく綺麗
    なんだかセレスさんらしいや」

    セレス「き、綺麗だなんて…
    そんな…///」クネクネ

    舞園「…苗木君」スッ

    苗木「わ、舞園さん!
    水着姿もやっぱり可愛いね!」

    舞園「ちょ…直球すぎますよぉ…///」ポッ

    霧切「…」

    苗木「あ、霧切さん」

    霧切「あら、他の女子の水着を評価してあげたら?
    私なんて構わないd…」

    苗木「意外だよ!
    まさかそんな女の子らしい水着だなんて!
    なんていうか…もっと堅苦しいやつかと思ってた!!!」

    苗木「それにしてもホント似合ってるよね!」

    霧切「やめて…
    嬉しすぎて死んじゃう…」ボソッ

    苗木「?」




    山田「なんすかあれ」

    葉隠「ハーレムっちゅうやつだべ」

    不二咲「桑田君気絶しててよかったかもねぇ…」

    石丸「くぅ…僕の忘れろビームが…
    無効化されたぞ…」

    大和田「泣くなよ兄弟…」

    朝日奈「本当ああいうの羨ましいよね
    憧れちゃう」

    大神「我はあのような格好はできないな」

    朝日奈「似合うと思うけどなあ?」

    大神「む…むう……///」プイッ

    山田(あ、天使がいる)
  22. 22 : : 2014/08/30(土) 10:29:15
    数時間後


    十神「さて、貴様ら…
    そろそろお開きの時間だ」

    石丸「うむ、楽しかったぞ!」

    十神「とりあえずシャワーを浴びるか」

    朝日奈「えー!
    もっと泳ぎたいよ!」

    大和田「また今度でいいじゃねぇか…
    オレァちっと疲れたぞ…」

    不二咲「みんな朝日奈さんみたいに上手に体力を維持できないからねぇ…」

    大神「プールとは体力を奪われやすいのだ…
    朝日奈よ、また次の機会に行こう」

    朝日奈「…わかったよぉ〜」

    山田「拙者は疲れたってより腹減ったのですがな!」

    十神「それじゃあシャワーを浴びた後はディナーにするか」

    山田「いぇっふ〜う!」

    腐川「う、うるさいわよ豚…」

    山田「む?腐川冬子殿?
    …セレス殿ではないのですか?」

    腐川「セレスなら…あっちにいるわ」

    山田「えぇと…どれど……!?」


    苗木「」

    霧切「」

    舞園「」

    戦刃「」

    セレス「」

    江ノ島「あんたらなんでそんなにバテてんの?
    あんぐらいでバテてちゃまだまだだね…」


    山田「あれはなんぞや…」

    腐川「江ノ島が水泳特訓メニューを作ってそれを実行したらしいわ…」

    山田「その結果があれと…」

    腐川「恐ろしいったらありゃしないわよホント…」

    十神「なにぐだぐだ喋っている!
    シャワーを浴びに行くぞ!!!」
  23. 23 : : 2014/08/30(土) 22:46:52
    その日は夜ご飯を沢山食べて、疲れてたのかみんなすぐに寝ちゃったよ




    苗木「…」

    江ノ島「あれ?苗木クン?」

    苗木「あぁ…江ノ島さん」

    江ノ島「眠れないの?」

    苗木「ちょっと考え事しててね…」

    江ノ島「どんな?」



    苗木「ボクは誰かに復讐しなきゃいけなかったはずなんだよ」



    江ノ島「え?」

    苗木「でもその相手を思い出せない
    …理由も思い出せない」

    江ノ島「…」


    霧切のことが好きだった記憶を消したから…

    それに通じる記憶も全て消えたのか


    苗木「それがね、すごくモヤモヤするんだ…」

    江ノ島「…そうなんだ
    でも復讐なんて苗木クンらしくないよ?」

    苗木「…ボクらしいって何なんだろう
    みんなの希望として導き手になることなのかな」

    江ノ島「そんなことしてたの?」

    苗木「だってボクは『超高校級の希望』だっからさ…
    こうやって希望として存在しなくていいって気楽でいいや」

    江ノ島「…ごめんね
    アタシのせいだよね……」

    苗木「いいんだよ…
    この世界に絶望なんてないんだから」

    江ノ島「…あるって言ったら?」

    苗木「え?」

    江ノ島「絶望がこの世界にも存在してるとしたら…苗木クンはどうする?」

    苗木「決まってるよ
    ボクはその人を必ず救う」

    苗木「絶望がもたらすのは絶望でしかないんだから」

    江ノ島「そうだよね…」

    苗木「そうだよ」

    江ノ島「…」

    苗木「…」

    江ノ島「…ねえ、苗木クン」

    苗木「なに?」

    江ノ島「好き」

    苗木「え?」

    江ノ島「…アタシは苗木クンのことが大好き」

    苗木「……えっ///」

    江ノ島「本当はアタシだけ見てほしい
    …けど、そうもいかないみたい」

    苗木「…どういうこと?」

    江ノ島「苗木クンの中にあの子が根強く残ってる
    …やっぱりあの子だけ…なんだよね」

    苗木「えっ?何を言ってるの?
    ボクには好きな人なんて…」

    江ノ島「…覚えてないだけ」グイッ

    苗木「!」


    チュッ


    江ノ島「…これで最後だから
    もう…諦めるから…さ……
    ファーストキス奪ったことは許してね」

    苗木「…江ノ島さん……」

    江ノ島「それじゃ、おやすみ」

    苗木「…おやすみ」






    そう言って去っていく彼女の背中は

    すごくすごく小さくて

    ただでさえ小さいはずなのに

    体を小刻みに震わせてるんだから…










    …泣いてるんだね

    ごめんね、気持ちに応えられなくて
  24. 24 : : 2014/08/31(日) 21:16:37
    【3日目】

    戦刃「…盾子ちゃん目が腫れてるよ?」

    江ノ島「…失恋しちゃった」

    戦刃「そっか…」

    江ノ島「苗木クンの中には霧切ちゃんが残ってる…」

    江ノ島「…それだけ霧切ちゃんが好きってことだよ」

    戦刃「…それでも私は諦めたくないな」

    江ノ島「そっか……
    …そろそろ行こう?」

    戦刃「そうだね」


















    〜薬富家 客間〜

    桑田「…」

    十神「そう落ち込むな…
    水着姿が見れなかったぐらいで…」

    桑田「だってよぉ…」

    山田「でしたら女子の方々に頼んでみるというのは?」

    桑田「お前はアホか」
















    十神「さて、今日は何をする?」

    江ノ島「確か夜に花火大会があるんだよね」

    朝日奈「じゃあ夜の予定は決定だね!」

    苗木「昨日の疲れがまだ残ってるよ…
    昼間は寝てていいかな?」

    石丸「不規則な生活は心にも体にも影響を与えるぞ!」

    大和田「なぁ、見ろよ兄弟…」


    霧切「私も…休んでていいかしら?」

    舞園「わたしも…」

    セレス「わ、わたしもです…」

    戦刃「あ、私は大丈夫だよ?」


    十神「仕方ない…
    今日の昼間は自由時間とするか」


    苗木「じゃ…おやすみ…」

    霧切「おやすみなさい…」

    舞園「みなさん、また後で…」

    セレス「おやすみなさい……」
















    十神「さて、貴様らはどうする?」

    桑田「んーどうしよう」

    朝日奈「あ、ドーナツ食べたい!」

    十神「近所に有名なドーナツ店があるぞ
    行ってみるか?」

    朝日奈「いぇーい!」
  25. 25 : : 2014/08/31(日) 23:48:48
    〜チカクノドーナツヤ〜


    十神「さて…何をちゅうもn…」

    朝日奈「この店のドーナツ全部ください!」

    店員「は?」

    十神「はぁ!?」

    大神「朝日奈よ…
    そのようなお金はないぞ?」

    朝日奈「十神が出してくれるもんね?」

    十神「…ちっ」

    葉隠「出してやるんか…」

    山田「太っ腹すぎですぞ…」

    朝日奈「やったぁ!
    じゃあ全部ください!」

    店員「か、かしこまりました…」

    石丸「朝日奈くん!
    店員さんが困っているではないか!」

    朝日奈「だってドーナツ食べたいんだもん!」

    大和田「どちらかというとこの面子に困ってそうだけどな…」

    大神「一理あるな…」

    山田「言われてみればカオスですぞ」

    不二咲「このメンバーだけって珍しいもんねぇ!」

    江ノ島「確かにそうだよね〜」

    十神「買ったらさっさと帰るぞ…
    いささか注目を浴びすぎている…」


    ▼ あれって あさあお ひいな !?

    ▼ やくとみざいばつ の おんぞうし だ !

    ▼いまどき りーぜんと ?

    ▼うわ まじめそう な ひと

    ▼かわいい おんなのこ が いるぞ!

    ▼あれは ひだま どの ! ?

    ▼このえしまちゃん だ !

    ▼あれって おくわ せんしゅ だよな !


    大神「本当だな…」

    葉隠「あれ、俺はねぇんか?」

    山田「占いって有名になりづらそうなイメージなのですが」

    桑田「まあ、確かにな」

    十神「支払いはこのカードでお願いします」スッ

    朝日奈「さすが御曹司…」




    店員「ありがとうございました〜」ペコッ

    大神「戻ったら苗木たちの分もとっておかないとな」

    不二咲「そうだねぇ!
    沢山あるから選ぶのが大変そうだよぉ!」

    大和田「多分選べねぇと思うぞ」

    石丸「どういうことだ?」

    十神「戻れば分かることだ」ハァ…
  26. 26 : : 2014/09/02(火) 00:33:30
    〜薬富家 客間〜


    朝日奈「美味しぃぃぃい!!!!」モグモグ

    不二咲「」

    石丸「」

    戦刃「わ、私のドーナツぅ…」

    大神「朝日奈よ…
    いくら何でも食べ過ぎだぞ…」

    朝日奈「え、そうかなぁ?」モグモグ

    十神「予想はしていたが…
    軽く100はあったドーナツが残り5つだと!?」

    葉隠「別腹とかそんなもんじゃねぇべ」

    江ノ島「さすがに引くわこれ…」

    桑田「つーかよく太らねぇよな…」

    山田「恐らく養分が全てお胸に…」

    朝日奈「山田ないわー」モグモグ

    山田「え、怖いよその目」

    腐川「わ、わたしは別に好きじゃないしいいんだけど…
    白夜君の分まで取るっていうのはどういうことよ!」

    朝日奈「え、白夜『君』?」モグモグ

    腐川「」

    十神「」

    葉隠「それも気になるが…
    朝日奈っち、それでラストだべ」

    朝日奈「あ、本当だ最後の一つだ」

    戦刃「せめて!せめて苗木君に…!」

    朝日奈「ごっつぁんです!」ゴクンッ

    戦刃「」

    江ノ島「恐ろしい子…」

    大神「朝日奈よ、腹ごなしに泳ぐか?」

    朝日奈「うんっ!」



    十神「俺の金を返せ…」

    桑田「…泣いてもいいんだぜ?」

    葉隠「そうだべ十神っち…」

    山田「男には泣いてもいい時があるのですぞ」

    十神「き、貴様ら…」

    十神「うわぁぁぁぁあん!!!!!!!」



    腐川「白夜君がんばって…!」モノカゲ
  27. 27 : : 2014/09/02(火) 22:23:22
    夕方…


    苗木「ふぁ〜…」

    うわ、こんな時間まで寝てたんだ…

    とりあえずみんなの所へ行こう


    霧切「あら、苗木君」

    舞園「苗木くんも今起きたんですか?」

    セレス「4人とも同じ時間とはすごいですわね…」

    苗木「本当にすごいね…
    さて、みんなの所へ行こうか!」






















    十神「やっとお目覚めか、貴様ら」

    朝日奈「もう食べられないよぉ…」ムニャムニャ

    大神「…寝言か」クスッ

    山田「皆様方、おはようございますですぞ!」

    葉隠「ま、時間的に言えばそろそろこんばんわなんだけどな」

    桑田「舞園ちゃん!」

    舞園「テンション高いですね…」

    江ノ島「苗木クン…」

    苗木「あ、江ノ島さん…」

    江ノ島「昨日はごめんね?」

    苗木「え、いやいいんだよ!///」

    江ノ島「…へぇ〜
    恥ずかしかったんだぁ〜?」ニヤニヤ

    苗木「あ、当たり前だよ…///」

    戦刃「もう!
    盾子ちゃんからかわないの!」プンプン

    江ノ島「あ、お姉ちゃん嫉妬してんの?」ニヤニヤ

    戦刃「そ、そんなんじゃないもん!///」

    苗木「?」

    戦刃「き、気にしなくていいから!///」



    霧切「…江ノ島さん」グイッ

    江ノ島「どしたの?」

    霧切「苗木君と何かあったのかしら…?」ピキピキ

    江ノ島「…無理やりキスした」

    霧切「」

    江ノ島「でもアタシ、苗木のことはもう諦めるよ…」

    霧切「え、どうして…?」

    江ノ島「霧切ちゃんに敵わなかったから」

    霧切「……そう」



    十神「…朝日奈はまだ起きないのか?」

    腐川「爆睡してるわ…」

    大神「もしも時間までに起きなければ我がここに残ろう…」

    十神「しかしそれでは大神が…」

    大神「我は良いのだ
    もしもそうなった時は思う存分夏祭りを楽しむのだぞ?」

    十神「…すまないな」
  28. 28 : : 2014/09/03(水) 23:03:05
    〜しばらくして〜



    セレス「…あら、お祭りが始まる時間ですわね」

    十神「朝日奈は…起きていないな」ハァ…

    苗木「すごく気持ち良さそうに寝てるから起こすのに抵抗があるよ…」

    大神「苗木よ…心配ないぞ
    我が朝日奈の面倒を見ておくからな」

    苗木「でもそれじゃあ大神さんが…」

    大神「先ほども言っただろう
    お主たちで楽しんでこい…」

    霧切「仕方がないわ…
    みんな行きましょう?」



    苗木「…だったらボクがここに残るよ」

    十神「なに?」

    霧切「待ちなさい苗木君…
    それは絶対にダメよ」

    苗木「なんで?
    理由があるなら聞くけど?」

    霧切「そ…それは…」

    苗木「大神さんも…本当はお祭りに行きたいんでしょう?」

    大神「それはそうだが…」

    葉隠「でも年頃の男女が2人きりだなんてちょっとなぁ」

    山田「ナニする気ですか?」

    十神「貴様ら…
    苗木がそんなことできるわけないだろうが…」

    苗木「本当だよ全く…」



    大神「…」

    苗木「大丈夫だよ大神さん
    朝日奈さんが起きたらすぐに連れて行くからさ」

    大神「…本当に良いのか?」

    苗木「うん、もちろん!」ニコッ

    大神「ありがとう…」

    十神「…仕方がないな
    そうと決まれば行くぞ貴様ら」

    苗木「いってらっしゃ〜い!」

    …本当はお祭り行きたいんだけど

    朝日奈さん…起きないかなぁ…

    朝日奈「スピー…」ムニャムニャ
  29. 29 : : 2014/09/04(木) 22:44:47
    十神「さて、会場はここだな…
    どうする?皆で屋台をまわるか?」

    セレス「それでは少々多すぎますわ…」

    山田「こんなこともあろうかと…
    クジを用意いたしておりますぞ!」

    舞園「クジ引き…ですか?」

    山田「はい!
    同じ色を引いた人と一緒にまわるってことですな」

    葉隠「面白そうだべ!」

    山田「と言っても、同じ色は2本しか入れておりません…
    ちなみにですが、苗木誠殿と朝日奈葵殿にはあらかじめ引いてもらっております」

    霧切「じゃあ、苗木君たちと同じ色の人は2人が来るまでは1人きりってことね」

    十神「それは流石にあんまりだ…
    そいつら同士で組ませよう」

    山田「では、皆様引いてくださいっ!」




















    桑田「ま、舞園ちゃんとだぁぁあ!!!!!!!!!」

    舞園「苗木くんとがよかったです…」



    戦刃「盾子ちゃんと一緒だっ!」

    江ノ島「妥当と言えば妥当かな」



    山田「セレス殿と…!」

    セレス「」



    十神「…中々いいものだな」

    腐川「そう…ですね…///」




    不二咲「男とペアでごめんねぇ…」

    大和田「まあ、気にすんなよ!
    オレはお前とまわれて嬉しいぞ?」





    石丸「この時間は深夜徘徊なのだろうか?」

    葉隠「そこまで気にする必要ねぇべ」



    霧切「残ったのは私と…」

    大神「我だな…」



    十神「よし!
    では解散!!!」
















    どのペアを見る?
    >>30



    1 苗木・朝日奈
    2 桑田・舞園
    3 山田・セレス
    4 十神・腐川
    5 霧切・大神
    6 戦刃・江ノ島
    7 大和田・不二咲
    8 石丸・葉隠


    数字をお願いいたします
    (全てのペアの話は書きます
    順番が変わるだけです)
  30. 30 : : 2014/09/04(木) 22:52:16
    7で
  31. 31 : : 2014/09/07(日) 19:12:53
    大和田「んで、不二咲は何か食いてぇもんとかあるのか?」

    不二咲「んー…
    チョコバナナ食べたいかな!」

    大和田「うしっ!
    ならチョコバナナ屋行くか!」















    大和田「ほーっ
    じゃんけんで勝てたらもう一本…か」

    不二咲「じゃあ、買ってくるn…」

    大和田「待て不二咲
    オレが買ってきてやんよ」

    不二咲「え、そんな奢ってもらうだなんて悪いよぉ!」

    大和田「心配すんな!
    ついでに勝ってきてやっからな!」












    店主「へい、いらっしゃい!」

    大和田「チョコバナナを一つ」

    店主「…」

    店主「ほう…貴様のその目…
    じゃんけんに全てをかけている…」

    大和田(なんだこいつ…
    雰囲気が変わった…だと!?)

    店主「そんな目をしてチョコバナナを買いにきた奴は数十年ぶりだ…」

    大和田「そ、そうなんすか…」

    店主「君には…チョコバナナをあげたい相手がいるんだろう……?」チラッ

    不二咲「?」

    大和田「!」

    そうだ…オレは不二咲にチョコバナナをあげたい

    そしてこの店主の目…本気だ

    本気のやつに半端な覚悟で勝負なんて男として失礼だ!


    大和田「やってやるぜ…」

    店主「…始めようか」

    大和田「オレは!不二咲にチョコバナナをプレゼントしてやるんだぁぁあ!!!!!!!」




    店主「最初はっ!グー!!!」

    大和田「じゃん!けぇええん!!!!」
















    ……




    ………














    大和田「…ほらよ、不二咲」

    不二咲「ありがとう!
    で、でも…」

    大和田「いいんだよ…
    オレはお前にプレゼントしてやりたかっただけだからな」

    不二咲「…いただきますっ」



















    店主(この俺とあいことはな…)

    店主「やるじゃねぇか…」ボソッ
  32. 32 : : 2014/09/07(日) 19:13:26
    次はどれにしますか?(7以外)

    安価下で
  33. 33 : : 2014/09/07(日) 20:14:33
    店主何者ww

    安価は1で
  34. 34 : : 2014/09/08(月) 09:53:42
    苗木「…ほんと気持ち良さそうに寝てるよなぁ……」

    朝日奈「…」

    苗木「……
    朝日奈さんが…みんなが生きてる…」

    それが本当に嬉しいよ…

    …でも

    ボクは目の前で死んでいくみんなを守れなかった

    犠牲を減らせなかった

    苗木「…ごめんね
    救えなくて…」

    朝日奈「…苗木?
    泣いてるの?」

    苗木「あ、朝日奈さん!
    …い、いや!泣いてなんてっ!」ゴシゴシ

    朝日奈「ねぇ、苗木…
    救えなかっただなんて言わないでよ…」

    苗木「?」


    朝日奈「私…苗木が全部背負ってるのなんてもう見たくない!」

    苗木「朝日奈さん…」

    朝日奈「もう背負ってた物全部降ろそう!?
    これ以上背負う必要なんてないんだよ!」

    苗木「…」

    朝日奈「苗木が背負って苦しんでるの見たら…私まで苦しくなっちゃう…」

    苗木「…ごめん」

    朝日奈「いや…私のほうこそいきなりごめん…」

    苗木「…」

    朝日奈「…」

    カムクラ「…」






























    苗木「…え?」
  35. 35 : : 2014/09/08(月) 11:55:52
    カムクラ「なんてツマラナイ…
    感情なんてツマラナイものは捨てなさい…」

    朝日奈「あ…あ…!」ブルブル

    苗木「…カムクラ……イズル………!」

    カムクラ「あなた方の友情ごっこなんて僕は見たくないんですよ…」

    朝日奈「こ、殺さないで…!」ブルブル

    苗木「!
    …おい、外で話そう」

    カムクラ「構いませんよ…」





















    苗木「お前も転生していたのか?」

    カムクラ「厳密に言えば日向創が転生しています
    もちろん、僕自身は記憶が継承された状態でそのままスタートでした」

    苗木「…となると日向クンはどうしたんだよ」

    カムクラ「創は絶望しました
    だから眠っています」

    苗木「お前はまた…絶望を振りまこうとしているのか?」

    カムクラ「まあ…結局そういうことになってしまいますね」

    苗木「……どういうことだ?」

    カムクラ「僕の今回の目的はあなたを殺すことです」

    苗木「!?」
  36. 36 : : 2014/09/09(火) 23:08:07
    カムクラ「あぁ、安心してください
    今殺すなんてことはしませんから」

    苗木「…」

    カムクラ「2日後…江ノ島盾子と共にあなた方のクラスに来なさい」

    カムクラ「そこであなたの存在を終わらせてあげましょう」

    苗木「…ボクたちは絶望になんて屈しないぞ」

    カムクラ「絶望だ希望だ言っている時点でツマラナイのですよ…」

    苗木「なんだと?」

    カムクラ「希望も絶望もない虚無…
    これこそが僕が求める真理…」

    カムクラ「虚無のためにはまずあなたの死が必要だ」

    苗木「ボクは殺されない
    みんなと未来を創っていくと決めたから」

    カムクラ「せいぜい足掻きなさい
    その方が少しはオモシロイ」

    苗木「…ボクはお前を許さない
    朝比奈さんを恐怖させて…」

    カムクラ「ふむ…それは失礼
    朝日奈葵にお詫びをしなければ」スタスタ

    苗木「えっ!ちょ!待てよカムクラ!」

















    朝日奈「ひっ!」ガタガタ

    カムクラ「安心してください…
    さあ、目を閉じて…」

    朝日奈「は…ひっ……」ガタガタ

    カムクラ「しょうがないですね…」パチンッ

    朝日奈「!」ビクンッ

    朝日奈「…」バタッ

    苗木「朝日奈さんに何をしたっ!」

    カムクラ「催眠術で眠らせただけですよ…
    さてと…今から僕がここに来たという記憶を消しますから…
    少し待っててください」

    苗木「…信じていいのか?」

    カムクラ「はぁ…ツマラナイ…
    僕はあなたを殺す以外何もする気はありませんよ…」スッ

    苗木「…そうか」

    カムクラ「終わりました」

    苗木「え?
    右手を頭にかざしただけじゃ…」

    カムクラ「それだけで良いのですよ」

    苗木「そうか…」

    カムクラ「では…また2日後に」スタスタ

    苗木「お、おいっ!」ダッ

    カムクラ「あぁ、江ノ島盾子には話を通しているので安心してください」シュッ

    苗木「待てって……消えた」ハァ…




    朝日奈「あれ?私寝ちゃってたの?」

    苗木「…朝日奈さん」

    朝日奈「あれ?
    苗木だけしかいないの?」

    苗木「ごめんね…
    また君を守れなかったよ…」

    朝日奈「?」

    苗木「気にしないで…」

    朝日奈「う、うん……?」

    苗木「…そんなことより!
    朝日奈さんが寝てる間にみんなお祭りに行ったよ!
    はやく行こう?」

    朝日奈「え、そうなの!?
    はやく行かなきゃっ!」




    次はどのペアを見る?(1、7を除く)
  37. 37 : : 2014/09/10(水) 14:19:11
    6!
  38. 38 : : 2014/09/11(木) 22:10:38
    江ノ島「といっても屋台って面白いものなのかね?」

    戦刃「私もよく分かんないや」

    江ノ島「つーか苗木クン置いてきちゃったのは誤算だった!」

    戦刃「え、なんで?」

    江ノ島「お姉ちゃんの好感度アゲアゲ大作戦を決行したかったんだけどさ」

    戦刃「そ、そんなのいいよ!」

    江ノ島「うぷぷ…♪
    あ、アタシりんご飴食べたいかも」

    戦刃「私も食べようかな」














    江ノ島「いやね、お姉ちゃんには苗木クンのこと諦めないでほしいのよ」

    戦刃「あ、りんご飴おいしい
    そんなこといっても…」

    江ノ島「アタシの分まで頑張ってほしいっていうか…アタシみたいに諦めないでほしいっていうか…」

    戦刃「?」モグモグ

    江ノ島「なんかよく分かんないけど…
    とにかく砕けるなら当たってからにしろってこと!」

    戦刃「正直よく分かんないけど…
    わかったよ盾子ちゃん!」

    江ノ島「あ、たこ焼き屋さん」

    戦刃「私たこ焼き食べたい」















    戦刃「といっても…
    苗木君は前世で霧切さんと付き合ってたんだよね?」

    江ノ島「そうだね」

    戦刃「記憶を消してるとは言え…
    気持ちまで消えるものなのかな?」

    江ノ島「…」

    戦刃(たこ焼きおいしい)モグモグ

    江ノ島「…確かにそうかもね」

    戦刃「………へ?」

    江ノ島「それでも少しの望みに賭けたいじゃん?」

    戦刃「そうだね…
    あ、盾子ちゃんたこ焼き食べる?」

    江ノ島「あ、ほしい」

    戦刃「はい、あーん」

    江ノ島「あーん…」モグモグ

    江ノ島「おぉ、美味しい
    …お、わたあめ屋さん」

    戦刃「甘いものって落ち着くよね」













    江ノ島「で、お姉ちゃんはいつ告白するの?」

    戦刃「へ!?///」

    江ノ島「アタシ的には今日がいいと思うんだけどさ」

    戦刃「え、今日!?
    それはちょっと…」///

    江ノ島「夏祭りって告白するためにあるようなもんじゃん?」

    戦刃「それは違う気がするけど…」

    江ノ島「なんにせよ今日アタックするべきだよ
    お、わたあめ美味しい」

    戦刃「…うん、分かったよ
    私今日告白する」

    江ノ島「そっか!
    ファイト!」

    戦刃「うんっ!
    あ、わたあめ欲しい」

    江ノ島「あ、はいどーぞ
    あーん」

    戦刃「あーん…
    ……口の中で溶けるねぇ」

    江ノ島「そうだねぇ…」

















    次はどのペアを見る?(1.6.7除く)
    安価下
  39. 39 : : 2014/09/11(木) 22:17:22
    3!!
  40. 40 : : 2014/09/12(金) 21:00:53
    山田「♪」

    セレス「」

    山田「セレス殿!
    はしまきなどいかがですかな!?」

    セレス「」














    山田「はしまきうまし」モグモグ

    セレス「」モグモグ

    山田「お!
    かき氷屋さんですぞ!」モグモグ

    セレス「」モグモグ


















    山田「くぁーっ!
    キーンてきたっ!」シャリシャリ

    セレス「」シャリシャリ

    山田「…セレス殿?」シャリシャリ

    セレス「」ズズズ

    山田「なぜだんまりなのですかな?」グビグビ

    セレス「」ポイッ

    山田「…」ポイッ

    山田「おや、くじ引き…
    セレス殿…いかがなさいますか?」

    セレス「」コクッ

    山田「了解ですぞ!」


















    山田「セレス殿はどれが欲しいのですかな?」

    セレス「」スッ

    山田「…あれは………
    プレイステーションvita…?」

    セレス「…リロードしたい」

    山田「なっ!
    メタ発言はダメですぞ!
    つーかそれ作者の願望ですぞ!」

    セレス「…」ジーッ

    山田「………おっちゃん
    一回やらせてくれや」



















    山田「」

    セレス「財布空になっても当たらないなんて…
    ざまぁねぇですわ」

    店主「嬢ちゃんはやってくかい?」

    セレス「まあ、一回だけなら…」
















    店主「一等賞!!!
    プレイステーションvitaだよッ!」カランカラン

    山田「」

    セレス「…山田くん」

    山田「はい…?」ショボーン

    セレス「ふっ」ドヤァ

    山田(やべぇセレス殿うぜぇ)




    次はどのペアを見る?(既に見たのは除く)

    安価下
  41. 41 : : 2014/09/12(金) 21:40:21
    8で
  42. 42 : : 2014/09/14(日) 00:03:02
    石丸「お祭りと言っても…
    こんな時間に外出している時点で初めての体験でな…」

    葉隠「それは真面目すぎるべ!
    なんなら俺が祭りの醍醐味を紹介してやるから!」

    石丸「それは助かるぞ!」

















    葉隠「ほら、金魚すくいとかやったことあるんか?」

    石丸「金魚を…すくうのか?」

    葉隠「ほら、これですくってみ」ヒョイ

    石丸「これは…紙?
    こんなもの使ったら紙が破れて金魚をすくえないではないか!」

    葉隠「破れないようにたくさん金魚をすくうっていうのがこの屋台のルールだからな」

    石丸「なるほど!
    よし、やってみるぞ!」





    石丸「一匹もすくえなかった…」

    葉隠「まあまあ、おまけで3匹もらえたからいいじゃねぇか…」

    葉隠「気を取り直して次行くぞ次!」

    石丸「うむ…」














    葉隠「射的だ!」

    石丸「これなら僕も知っているぞ!
    景品を打ってもらうというシステムだな!」

    葉隠「知っててもやったことはねぇんじゃねえか?」

    石丸「ご名答…
    実はやってみたかったのだ!」

    葉隠「よし、いけ!石丸っち!」

    石丸「ぬぅぉぉぉお!!!!!」







    石丸「」

    葉隠「よ、よかったじゃねぇかキャラメル…」

    石丸「おいしいな…」モグモグ

    葉隠「そんなに落ち込むなよ…」

    石丸「うむ…」

    葉隠「…ん?まてよ?」

    石丸「?」

    葉隠「もしかして…
    打ち上げ花火を生で見たことねぇんか?」

    石丸「確かにないが…」

    葉隠「これは花火までのお楽しみだな!
    生の打ち上げ花火はすげぇぞ!」

    石丸「そうなのか?」

    葉隠「すっげー綺麗だ!」

    石丸「そうなのか…」

    葉隠「衝撃的だぞ!」

    石丸「…楽しみになってきたぞ!」

    葉隠「うしっ!」













    次はどのペアを見る?
    2 桑田・舞園
    4 十神・腐川
    5 霧切・大神
  43. 43 : : 2014/09/14(日) 00:15:45
    5 
  44. 44 : : 2014/09/15(月) 08:00:41
    霧切「はやく2人とも来ないかしら…」

    大神「しかしどちらがペアかは分からぬぞ?」

    霧切「私はきっと苗木君とペアよ
    そう信じてるわ」

    大神「我も朝日奈とペアだとは思うがな…」

    霧切「ここでジッとしてても仕方ないわ
    屋台にでも行きましょう?」

    大神「そうだな」















    大神「ほう、型抜き…」

    霧切「あら、大神さん…
    …失礼だけど型抜きってできるの?」

    大神「ふふっ、実はな
    我は繊細な作業は得意だと自負している」

    霧切「意外だわ…」





    大神「…」カリカリカリカリ

    霧切「…中々難しいわねこれ」カリカリ

    大神「慣れれば楽しいものだ」カリカリカリカリ

    霧切「そうなのかしら…
    というか大神さん削るスピード速くない?」カリカリ

    大神「そうであろうか?
    そのあたりも含めて慣れ…だな」カリカリカリカリ

    大神「…よし、できたぞ」

    霧切「あっ…失敗しちゃった」

    大神「霧切は意外にもこのような作業は不得意なのか?」

    霧切「好きではあるのだけど…
    中々上手くいかないわね」

    大神「好きこそ物の上手なれ
    繊細さを要求する作業において最も大切なのは忍耐力だろう」

    霧切「そうね…私も根気良く頑張ってみるわ」

    大神「そのいきだぞ」

    霧切「ありがとう、大神さん」


    大神「さて、次はどうする?」

    霧切「あ、私焼きそば食べたいわ」

    大神「屋台の焼きそばは美味と聞くな
    行ってみようか」


















    大神「む!これは美味しいな」モグモグ

    霧切「卵を絡めるとなお美味ね…」モグモグ

    大神「これは是非みなに食べてもらいたい一品だな」

    霧切「合流したときにでも教えてあげましょう」

    大神「そうだな

    …む?あれは」








    朝日奈「苗木…冷静に考えて思ったんだけどさ
    これってカップルでお祭り来たみたいだね…///」

    苗木「なっ!////」

    朝日奈「ぅ…あぁ!ごめん!////
    別に意識させたかったわけじゃなくて!//////」

    苗木「わ…わかってるよ////」

    朝日奈「///」

    苗木「///」


    大神「…ほう」ニヤニヤ

    霧切「苗木親衛隊まだ増えるの!?」

    大神「恋路とはそのようなものだろう」ニヤニヤ

    霧切「これは異常でしょう…
    あ、2人焼きそば食べるみたいよ」



    朝日奈「わ!これ美味しい!」モグモグ

    苗木「卵と一緒に食べたらさらに美味しいよ!」モグモグ

    朝日奈「これは絶対みんなに食べてもらいたいよ!」

    苗木「合流してから教えてあげようか」


    大神「ふふっ、同じことを言っているぞ」

    霧切「何というか…デジャヴだわ」

    大神「……霧切よ
    お願いをしてもいいか?」

    霧切「どうしたの?」

    大神「…朝日奈と苗木を共に行動させてもらってはくれぬか?」

    霧切「それはつまり…朝日奈さんにチャンスを譲れってこと?」

    大神「結果そうなるな…」

    霧切「はあ…夏祭りだなんてそうそうないのに…」

    大神「すまぬ…」

    霧切「…しょうがないわね」

    大神「!…よいのか?」

    霧切「今回だけよ…」

    大神「恩に着る…」












    次はどのペアを見る?
    1.桑田・舞園
    2.十神・腐川
    3苗木・朝日奈
  45. 45 : : 2014/09/15(月) 09:43:15
    2でお願いします!
  46. 46 : : 2014/09/18(木) 22:41:42
    十神「…」

    腐川「…」


    十神・腐川(き、気まずい…!)


    十神(祭りで2人きりになることがこんなに気まずいとは…
    いや待てよ?
    これはもしかして初デート…!
    自覚したら余計に緊張してきた!
    あー、ダメだ落ち着け俺!
    彼女をリードできないでどうする!?
    自分の女すらリードできない奴が世界を動かしていけるか!?

    否ッ!!!

    覚悟を決めろ!!!!)


    十神「…」チラッ

    腐川「…」チラッ


    バッ


    十神・腐川(とっさに目をそらしてしまったぁぁあ!!!!!)


    腐川(こうやって外で2人きりになることが恥ずかしすぎる!
    なにこれ!?
    部屋の中とかならもっとベタベタできるのにぃぃい!!!
    人の目を気にして白夜君に話しかけることすら勇気がいる!
    というか恥ずかしくて目すら合わせられない!!!!
    と、とにかく全く喋らないのはNGよね…
    何か話題……
    あ、何がしたいか聞こうかしら…
    あぁ!でも恥ずかしい!

    …いえ、覚悟を決めなさいっ!)

    腐川「あ、あの…!」

    十神「そ!そうだ!」

    十神・腐川「あ、先にどうぞ…」

    十神・腐川「あ、なら…」

    十神・腐川「…」



    十神「ふふっ…」

    腐川「…////」


    十神「…なあ、冬子」

    腐川「は、はひぃ!」

    十神「手、繋いでもいいか?」

    腐川「…////」スッ

    十神「…」ギュッ


    腐川「…なんだか緊張もとけてきたみたい
    白夜君に触れてるからかしら?」

    十神「俺ももう緊張していないぞ
    冬子と手を繋いでいるからな」

    腐川「…///」


    十神「よし、屋台まわるか」

    腐川「うんっ!」



















    次はどっちのペアを見る?
    1 桑田・舞園
    2 苗木・朝日奈
  47. 47 : : 2014/09/18(木) 22:47:58
    二番!!
  48. 48 : : 2014/09/21(日) 12:05:09
    朝日奈「中々みんな見つからないね〜」

    苗木「ここまで人が沢山だと気づかないかもしれないよ」

    朝日奈「…どうする?
    このまま2人で屋台まわる?」

    苗木「そうだね
    探すのに時間かかっちゃったら屋台まわれなくなるしね」

    朝日奈「よしっ!
    そうと決まればたくさん食べるよ!」グイッ

    苗木「え!?
    ちょ朝日奈さん!引っ張らないでよ!」














    朝日奈「チョコバナナ食べたい!」

    苗木「あー、ボクも食べたいかも
    買ってくるから待っててね」

    朝日奈「え、奢ってくれるの?」

    苗木「ジャンケンで負けたら奢ることになるね」

    朝日奈「あ、なるほど」








    店主「…俺が……負けた?」

    苗木「はい、お金です
    それじゃあ2本もらって…あれ?
    大丈夫ですか?」

    店主「あぁ…毎度あり…」



    朝日奈「さっすが苗木!」モグモグ

    苗木「これ美味しいね」モグモグ
















    朝日奈「あ、かき氷食べたい!」

    苗木「朝日奈さん何味がいい?」

    朝日奈「え、奢ってもらうのは悪いよ!」

    苗木「ほら…たまには男らしいとこ見せたいからさ」アハハ…

    朝日奈「ならお言葉に甘えて…
    マンゴー味で!」

    苗木「マンゴーだね、買ってくるよ!」






    マイドアリー







    朝日奈「よし、早食い競争だよっ!」

    苗木「え、えぇ!?」

    朝日奈「よーい…ドン!」ガツガツ

    苗木「そんなに急いで食べたら…」

    朝日奈「うぎゃぁぁあ!!!
    キーンってするぅぅうぅぅう!!!」キーン

    苗木「あー…やっぱり…」













    朝日奈「あ、唐揚げ屋さんだ!」

    苗木「食べる?」

    朝日奈「食べる食べる!」



    マイドアリー



    朝日奈「美味しい〜!」モグモグ

    苗木「ならよかったよ」ニコッ

    朝日奈「あれ?苗木の分は?」モグモグ

    苗木「んー…なんとなくいいかなって」

    朝日奈「もう!少食だから背が伸びないんだよ!
    ほら、あーん」

    苗木「え」

    朝日奈「元々苗木のお金で買ったんだから遠慮はする必要なし!
    ほら!あーん!」

    苗木「…///」パクッ

    朝日奈「ね?美味しいでしょ?」

    苗木「うん…美味しい///」モグモグ

    朝日奈「…あっ///」カァァァア

    苗木「…///」ゴクンッ

    朝日奈「ご、ごめん…///」

    苗木「い、いやいいんだけど…////」


    朝日奈「…」ボフッ

    苗木「あ、朝日奈さん!?
    しっかりして!」ユサユサ

    朝日奈「うへへへへ…////」グラグラ





















    最後にどちらのペアを見る?
    片方は見ることができません
    なお、1の場合桑田が恵まれるフラグが立ちます

    1 桑田・舞園
    2 secret pair


    これは重要な選択です
    よく考えてくださいね
    >>49>>51
    までの多数決で決定します
  49. 49 : : 2014/09/21(日) 13:11:15
    やっぱり2・・・なのかな・・・?
  50. 50 : : 2014/09/21(日) 16:58:02
    桑田の方も気になるけど
    secretの方が気になるので2
  51. 51 : : 2014/09/21(日) 18:44:11
    桑田くんが報われることを希求するも、流れに従って、2を選択させてもらいます。
  52. 52 : : 2014/09/21(日) 18:46:00
    Oh ・・でも桑田は報われてもいいはず・・
  53. 53 : : 2014/09/21(日) 19:26:18
    桑田、報われず



    桑田「ま、舞園ちゃ」

    舞園「話しかけないでください!
    あなたのことが嫌いです!」

    桑田「アポ…」













    シークレットペアはがんばって今日中に書きます
  54. 54 : : 2014/09/22(月) 00:48:24
    桑田...ドンマイ
  55. 55 : : 2014/09/22(月) 21:37:06
    桑田クンごめんなさい...
  56. 56 : : 2014/09/23(火) 09:02:32
    え、2日経ってる?

    さーせん書きます





















    ???「なんだって俺が野郎2人でお祭りに行かなきゃなんねぇんだよ…」

    仁「そう言わないでくれよ
    私だって響子と一緒にまわりたかったけど…」

    ???「まあ、これも仕方ないか…
    早いとこ現状探らないと」

    仁「そうだね
    …それにしても誰にも会わないね」

    ???「戦刃あたり会うかと思ったんだけどな…」

    仁「それも仕方ないと割り切るしかない」

    ???「こんなの初めてだから…
    正直混乱してるんですよ」

    仁「私もだ…
    何というか…不安…なのかな」

    ???「早いとこ昔の知り合いに会わねぇと落ち着かない」

    仁「…どうする?
    それならみんなを探すかい?」

    ???「……俺のワガママが通らないのは分かってますよ」

    仁「すまない、ほんの冗談だ」

    ???「相手が何をしてくるかも分からない状況だしな…
    俺のためにどうこうなるわけないじゃないすか」

    仁「時間がとれればいいんだけど…」

    ???「いいんですよ…
    何よりあいつが敵じゃなくて味方なのが初めてですし」

    仁「希望が見えてきたよね」

    ???「それだけでも救いっすよね」

    仁「…さて、今回の敵を把握しに行きますか」

    ???「せめてあいつには会いたかったな…」



    少年と仁は夏祭りの会場から背を向ける


























    松田「……ドブス」







    仁「松田くーん?行くよ?」

    松田「…わかってますって」
  57. 57 : : 2014/09/24(水) 17:44:32
    そうしてる間に花火が打ち上がった


    ボクたちのこれからを彩るように次々と空に舞っていく


    花火なんて毎年みてたはずなのに


    …そのはずなのにどうしてここまで魅入ってしまうのだろう


    どうして当たり前のことでここまで感動できるのだろう



    大神「朝日奈よ、ここに居たか」

    朝日奈「あ、さくらちゃん!
    霧切ちゃんも!」

    霧切「…苗木君?」

    苗木「……あぁ、ごめん
    花火があまりに綺麗だったからさ…」



    その言葉に霧切さんたちも顔を上げる


    霧切「…」

    朝日奈「わぁ…」

    大神「…」

    苗木「…綺麗だよね、花火」

    朝日奈「なんだか今年の花火はすごく綺麗に見えるよ」

    大神「花火とはここまで魅了されるものであっただろうか…」

    霧切「…」

    苗木「今のボクらは花火に感動できるんだよ…
    当たり前であることの素晴らしさを知っているから」

    霧切「…そうね」



    舞園「あ、苗木くーん!」

    セレス「やっと見つけましたわ…」

    戦刃「みんな〜!」

    江ノ島「よっすー」

    葉隠「お、みんな集まってきたな」

    十神「貴様ら…
    今は黙って花火をみるぞ」







































    みてみて!花火セットがあったんだ!
    みんなでやろ!


    たまには乙なものだな


    やろうやろう!


    花火なんて久々だべ


    あ、あたしも滅多にしなかったわね…


    …初めてなのだけれど


    えぇ!?
    まあ、楽しいからさ!
    響子さんもやろ?


    …ええ


    あ、霧切ちゃん今笑った〜!


    な、笑ってなんて…!


    あはは、響子さんは笑ってた方が可愛いよ


    …苗木君のくせに生意気よ!


    痛い痛い!つねらないでよ!


    ……ふふっ






















    いけない…
    思い出したら泣きそうになってしまったわ…


    霧切「…」





    決めた


    私は今日…
  58. 58 : : 2014/09/30(火) 23:55:34

    舞園「…霧切さん!」


    霧切「舞園さん?どうかした?」


    舞園「あの…
    …告白するんですね」


    霧切「あら…口に出てたかしら?」


    舞園「エスパーですから」ニコッ


    霧切「最近本当な気がしてならないわ…
    あなた本当にエスパーでしょ?」


    舞園「読心術に長けてるだけです!」


    霧切「それでも十分すごいでしょう…」


    舞園「そんな…照れちゃいます…///」


    霧切「…舞園さん?
    あなた無理してるでしょう?」


    舞園「そんなわけないじゃないですか!
    大体、私が無理する必要なんて…」


    霧切「身を引こうとしてない?」


    舞園「!
    ……そんなわけ…」


    霧切「その反応は図星ね
    返事するまでにかかった時間が長すぎよ?」


    舞園「…」


    霧切「舞園さん、一つだけ約束して。
    これは恋敵としてじゃない…
    友人としてのお願いよ」


    舞園「…なんですか?」


    霧切「この件に関しては私に気を使わないで…
    私が今日苗木君に告白する事を誰にも伝えなかったように…
    あなたももっと自分のために動いていいの」


    舞園「…」


    霧切「人なんて気にしちゃダメ!
    あなたのしたいようにすればいいの!」


    舞園「…」


    霧切「もっと…
    自分を大切にして頂戴…お願いよ…」


    舞園「……泣いてくれてるんですね
    …私のために」


    霧切「な…泣いてないわ…」ズビッ


    舞園「やっぱり泣いてるじゃないですかー」


    霧切「わ、私実は花粉症で…」


    舞園「今の時期、花粉症のシーズンじゃないですよ?」


    霧切「……むぅ」


    舞園「…そうですよね
    ……自分のことをもっと考えてあげてもいいですよね?」


    霧切「いいに決まってるじゃない!」



    舞園「…わかりました
    私も決心つきました」


    舞園「私も…挑んでみます
    それで傷つこうが傷つけようが知ったこっちゃありません!

    私のために…苗木くんにこの気持ちを伝えます。」


    霧切「…そう」クスッ
  59. 59 : : 2014/10/01(水) 23:05:06
    セレス「…」

    山田「セレス殿?」

    セレス「…どうしたのですか?」

    山田「いや、何だか考え事をしている風でしたから…」

    セレス「花火に見とれてただけです…」

    山田「そうですか…」

    セレス「…」

    山田「…」

    セレス「…ラード」

    山田「はい?なんでしょう?」

    セレス「わたし…今日告白しますわ」

    山田「ブヒッ!?」

    セレス「…何をそんなに驚いているのですか?」

    山田「い、いや…急でしたからな…」

    セレス「何にせよ今日告白します
    もうハッキリさせます」

    山田「そうですか…
    拙者は……いや僕は…」

    セレス「?」

    山田「………もしですよ?
    もしセレス殿がフられたら…
    その時は僕を少しは見て欲しいですぞ」

    セレス「………考えとく」

    山田「!
    …ありがとうございます」




















    桑田「…舞園ちゃん」

    舞園「ごめんなさい」

    桑田「せめて告白ぐらいさせてくれよ」

    舞園「…私は苗木くんしか見てません」

    桑田「知ってる」

    舞園「苗木くん以外ありえません」

    桑田「知ってる」

    舞園「あなたなんて恋愛対象外です」

    桑田「知ってる」

    舞園「……苗木くんに今日告白します」

    桑田「!」

    舞園「わたしって酷いですよね…
    告白させないで自分は告白しようっていうんだから」

    桑田「どんなに酷い女でもいい
    オレは舞園ちゃんが好きだ」

    舞園「…」

    桑田「それは昔も…今も変わらない」

    舞園「わたしを殺したのに?」

    桑田「…」

    舞園「…ごめんなさい」

    桑田「いいんだよ謝らなくて
    あれはオレの意思でやったことだ
    咎められて仕方のねぇことだ」

    舞園「……」

    桑田「………」



    桑田「舞園さやかさん、オレと付き合ってください」

    舞園「…」

    桑田「……」

    舞園「…っ」ダッ

    桑田「あっ…
    行っちまった……」














    舞園「桑田くん…ごめんなさい…」


    わたしって本当に酷い人間です…


    舞園「わたしに…告白する資格なんてあるのかな?」

    「あれ?舞園さん?」

    舞園「!」ビクッ


    苗木「どうしたの?こんな所で」

    舞園「…苗木くん……」
  60. 60 : : 2014/10/05(日) 08:59:32
    そうして苗木くんは私の隣に腰掛ける


    舞園「…私の友人の話を聞いてくれませんか?」

    苗木「え?
    あ、うん」

    舞園「ありがとうございます」ニコッ


    舞園「その友達には好きな人がいます
    ずっとずっと昔から…
    そしてその友達のことが好きな人もいるんです」

    舞園「ある時、友人は好きな人に告白する決心をしました
    でも、告白しようとした日に告白されたんです」

    舞園「そして友人はどうしていいかわからず逃げてしまったんです」

    舞園「しかも自分には告白する資格がないって言い始めて…」

    苗木「…」

    舞園「苗木くん…
    わたしの友達のこと…どう思いますか?」
  61. 61 : : 2014/10/05(日) 10:12:21
    苗木「…桑田クン戸惑ってた」

    舞園「もー、苗木くん!
    だから私の話じゃ…」

    苗木「舞園さん、聞いて?」

    舞園「…はい」

    苗木「君のしたことについて桑田クンは怒ってもないし、傷ついてもないし、呆れてもないし、失望もしていない」

    舞園「…」

    苗木「だからって…このままでいいの?」

    苗木「君は好きな人に告白するんだろう?
    そんな気持ちのまま告白していいのかい?」

    苗木「さっきの話を聞いてたらさ…
    告白するのが怖くて
    桑田クンを理由にして
    告白から逃げた気がしてならないよ」

    舞園「…」

    苗木「ねえ、舞園さん」

    舞園「はい」

    苗木「好きな人に告白したい?」

    舞園「…はい」

    苗木「だったら桑田クンにはっきり返事を伝えてあげよう?
    それから告白しても遅くないと思うんだ」

    舞園「そうですよね…
    わかりました」

    苗木「よかった」ニコッ


    苗木「…で、舞園さんの好きな人って誰なの?」ニヤニヤ

    舞園「…後で教えてあげます」ニコッ

    苗木「あれ?教えてくれるの?」

    舞園「…鈍感」ボソッ

    苗木「?」

    舞園「なんでもありません!
    それじゃあ…私桑田くんの所に行ってきます」

    苗木「うん、いってらっしゃい」
  62. 62 : : 2014/10/05(日) 18:02:04
    桑田「…舞園ちゃん?
    どうしたんだよ?」

    舞園「ごめんなさい…
    私…桑田くんを使って逃げてました」

    桑田「?」

    舞園「ああだこうだ言って結局…
    私は苗木くんに告白する勇気が無かっただけです
    桑田くんの告白から逃げたのを理由にして苗木くんに告白しないでおこうとしただけでした」

    桑田「…」

    舞園「だからもう逃げません」

    桑田「…わかった
    ならもう一回言わせてくれ」
















    桑田「ずっと…ずっと前から好きです
    オレと付き合ってください」

    舞園「…ごめん…なさい……」ポロッ

    桑田「舞園ちゃん…?
    なんで泣いて…」

    舞園「素直に嬉しいんです…
    私なんかを好きになってくれる人が…
    私を…こんなに一途に好きでいてくれる人がいて…」

    桑田「…オレは……
    舞園ちゃんを幸せにすることこそが罪滅ぼし…
    そう思ってる」

    桑田「でもそんなのの前に…
    オレは舞園ちゃんのことが大好きだ」

    舞園「…」

    桑田「別に振り向いてくれなくたって構わねぇ
    オレはお前のことをずっと想い続ける」




    桑田「振り向いてくれなくても…絶対に振り向かせてやる」

    舞園「…はい」















    なーんてかっこつけちゃったけど…


    舞園「それじゃあ…告白してきます」

    桑田「頑張れよ、舞園!」

    舞園「はいっ!」タッタッタッ

















    桑田「…やっぱ辛ぇなぁ……」
  63. 63 : : 2014/10/07(火) 20:35:36
    舞園「苗木くんっ!」

    苗木「あ、舞園さんおかえり
    …ちゃんと伝えてきた?」

    舞園「はいっ!
    だから私も気持ちを伝えます!」

    苗木「舞園さんも大変だね…
    それじゃあいってらっしゃい!」

    舞園「え、どこにも行きませんよ?」

    苗木「え?
    でも告白しに行くんじゃ…」

    舞園「だからどこにも行きませんって」

    苗木「???」

    舞園「やっぱり苗木くんは鈍感さんですね…」

    苗木「ん?どうして?」

    舞園「…本当に分かってないんですか?」

    苗木「なにを?」

    舞園「…はぁ
    分かりましたよ…言いますよ私の好きな人」

    苗木「え、ホントに教えてくれるの?」

    舞園「教えなきゃいけないんですって…」

    苗木「え、どうして?」

    舞園「それは私が好きな人はなe…」

    舞園「…いけないけない」

    苗木「?」

    舞園「で、ですから!
    私の好きな人は…///」チラッ

    苗木「?」

    舞園「な…」

    苗木「な?」

    舞園「な…///」モジモジ

    苗木「?」



    舞園「苗木くんですっ!!!」

    苗木「……へ?」


































    セレス「…舞園さんに先を越されましたわ…」

    戦刃「ねぇ覗き見なんてしていいのかな?」

    霧切「だめよぉーだめだめ(棒)」
  64. 64 : : 2014/10/10(金) 19:56:37















    舞園「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ


    言っちゃったぁぁぁぁあ!!!!!!

    恥ずかしすぎて顔を見れない!

    今苗木くんどんな顔しているんだろう?

    気になるけど…

    気になるけどぉ!!!






















    ………まあ、返事は分かっているんですけどね












    苗木「ありがとう舞園さん…
    まさかボクのことだったなんて…」

    舞園「…」

    苗木「……気持ちには応えられない」


    …そうですよね


    舞園「……ですよね!
    あー…失恋しちゃったなー!」

    苗木「え、舞園さん?」

    舞園「あはは、残念!
    なら私はこれで失礼しますね!」タッタッタッ

    苗木「え、ちょっ…!」



























    舞園「…」


    ガサッ


    舞園「え?」

    霧切「舞園さん…」

    セレス「…」

    戦刃「無理しちゃダメだよ?」

    舞園「みなさぁん…!
    私…わたしぃ…!」

    霧切「泣きたい時は泣きなさい?
    我慢する必要なんてないの」

    舞園「……霧切さん……ひぐっ」

    舞園「うっ…うわぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!」ギュッ

    霧切「…」ヨシヨシ




    ずっとずっと長い間好きでした

    やっと想いを伝えることができました

    それだけでも私……
  65. 65 : : 2014/10/13(月) 18:31:49




















    江ノ島「…」


    この合宿が終わったらアタシたちは…


    苗木「江ノ島さん?」

    江ノ島「…苗木クン」

    苗木「どうかしたの?」

    江ノ島「…話しておかなきゃならないことがあるの」
































    苗木「カムクラ…イズル……!」

    江ノ島「ごめんね、苗木クン
    アタシたちのわがままで記憶を消したりして…」

    苗木「…ごめん
    ちょっと1人にしてくれないかな」

    江ノ島「…わかった。
    落ち着いたらもう一回ここに来て?」

    苗木「…うん」





























    苗木「…」
  66. 66 : : 2014/10/20(月) 21:06:11




















    桑田「…」

    大和田「桑田」

    桑田「……お前ら」

    石丸「君は諦めきれてないのだろう?」

    不二咲「だったら何度でも挑戦すればいいんだよぉ!」

    山田「幸い脈なしという返事ではなかったそうではないですか」

    葉隠「ま、今回がダメだっただけでいつか上手くいくぞ
    俺の占いにそう出てるから」

    十神「そう一途であることの方が貴様は珍しいからな…
    舞園のことがそれほど好きなんだろう?」

    大和田「またフられて凹んじまったらオレ達が慰めてやるよっ!
    ダチだからな!」

    桑田「みんな…!
    ありがとな!!!」

    十神「…薬富財閥が開発した酔った気分になれるノンアルチューハイだ…
    今日はこれ飲んで騒ぐぞ」

    大和田「気がきくなぁ!」

    石丸「今日だけだぞ!
    今度はないからな!?」


    桑田「うっし、ならみんな!
    乾杯!!!」


    完敗〜!


    桑田「おい、お前ら字が違ぇぞ」































    苗木「…江ノ島さん」

    江ノ島「あ、おかえり苗木クン
    整理はついた?」

    苗木「うん、もう大丈夫
    全部思い出したし、全部理解できた…
    だから今から行ってくるよ」

    江ノ島「あぁ…!
    いってらっさーい!」

    苗木「うん、いってきます!
    …あ、そうそう」

    江ノ島「?」


    苗木「ひと段落ついたら響子さんと江ノ島さんにはオシオキがあるから」ニコッ

    江ノ島「」ゾクッ
  67. 67 : : 2014/10/26(日) 17:39:18

























    苗木「とは言ってもなぁ…」


    なんて言えばいいんだろう

    ボクともう一度付き合ってください?

    え、おかしくないか?

    いや、おかしいよね


    苗木「…」


    苗木「…そうだ、こまるに相談してみよう」






    prrrrrrrrrr

















    こまる『……告白したいけどいい言葉が思いつかないから妹に相談する兄の姿を想像してみてください』

    苗木「」

    こまる『なんていうか、前向きなだけが取り柄のお兄ちゃんらしくないね』

    苗木「それを妹に言われるってすごく屈辱」


    まあ、何と言うかネガティブになってはいるよな…ボク…


    苗木「で、なんて言えば言いかな?」

    こまる『…』

    苗木「こまる?」

    こまる『……え、あ!
    …普通でいいんじゃないの?』

    苗木「普通…か」

    こまる『……大好きだよって言ってもらえるだけで言われる方は嬉しいよ』

    苗木「そうかなぁ?」

    こまる『そうだよそうだよ!
    ……あ、そうだ!
    練習のつもりで私に大好きって言ってよ!』

    苗木「えー…嫌だよ…」

    こまる『度胸ないなぁ〜』

    苗木「…なんだと?」

    こまる『軟弱って言ったんだよこのチビ兄貴!』

    苗木「…お前を頼ったボクがバカだったよ」

    こまる『え、ちょ?
    お兄ちゃーん……?』

    苗木「大好きに決まってるじゃん」プツッ





































    こまる「……」ツー…ツー…
























    よし、吹っ切れた

    ありがとう、こまる


    苗木「…行こう」















































    苗木「…響子」

    霧切「…え?
    苗木君今なんて…」

    苗木「え?
    呼んだだけだけど?」

    霧切「……へ?」///
  68. 68 : : 2014/10/27(月) 16:29:28
    霧切「な、なななななななな!?」///

    苗木「なんて言ってるかわかんないよ…」

    霧切「え、えぇ…と……
    ど、どうして苗木キュンが私のことを下の名前で呼ぶのかな…って」///

    苗木「君じゃなくてキュンになってるよ?」

    霧切「はうあっ!?」

    苗木「とりあえず、ボクは全部思い出してます」

    霧切「え」

    苗木「あのね、記憶を消されようが何だろうがボクはもう響子以外を選ぶわけないでしょ?」

    霧切「…」

    苗木「記憶が消えていた間もずっと気になってたし…
    だから舞園さんの告白もちゃんと断れたんだよ?
    前のボクだったらそのままの流れで舞園さんとくっついてたかもだからね」

    霧切「え、それってやっぱり…」

    苗木「うん、ボクは舞園さんのことが好きだった」

    霧切「…そうよね」

    苗木「でも、今は響子のことが好きだ。
    響子以外ありえない」

    霧切「…ありがとう」

    苗木「何だか嬉しくなさそうだね」

    霧切「何というか…罪悪感があるのよ
    私の勝手なワガママで誠君の記憶を消して、挙句また告白されるなんて…」

    苗木「?」

    霧切「…私ね、誠君に今日告白するつもりだったの」

    苗木「え、そうだったの?」

    霧切「ええ、本当よ?
    それも自己満足のためだけどね…」

    苗木「そっか…」

    霧切「それなのにまさか誠君にこんなこと言われるなんて…」

    苗木「…ねぇ、響子」

    霧切「待って」

    苗木「え?」

    霧切「私に言わせて?」

    苗木「……わかった」




































    霧切「ずっとずっとずーっと私のそばにいてください。」

    苗木「もちろんだよ!」ギュッ

    霧切「ひゃっ!?」///

    苗木「……響子、目つむって」

    霧切「え…なんで」/////

    苗木「いいから」

    霧切「…わ、分かったわよ……」スッ

    霧切「…」ドキドキドキドキドキ














    苗木「ほら、まつげついてるよ?」ヒョイッ

    霧切「」

    霧切「もうっ!
    誠君のバーカ!」

    苗木「え、えぇ!?」

    霧切「むー…」

    苗木「ははっ…冗談だよ」





    チュッ






    霧切「っ!」////

    苗木「…」///

    苗木「…ファーストキスだよね?」

    霧切「……えぇ」///

    苗木「…残念ながらボクは違うけど」シレッ

    霧切「えぇ!?」





















    江ノ島「へぶしっ!」

    江ノ島「あー、こりゃ誰かに噂されてるんかな?
    さすが私様だわー」
  69. 69 : : 2014/10/27(月) 18:09:40


















    セレス「…」

    戦刃「…」

    舞園「…」

    江ノ島「…お前ら、飲めよ」コトッ

    セレス「…ノンアルコールチューハイ?」

    江ノ島「冷蔵庫からくすねてきた」プシュッ

    舞園「…飲みましょうか」プシュッ

    戦刃「そうだね」プシュッ

    セレス「…」プシュッ

    江ノ島「それでは…」

    一同「「「「私達に苗木君以上にいい男との出会いがあると信じて」」」」

    セレス「……完敗」

    江ノ島「セレス…字…間違ってるよ」

    セレス「わざと…ですわ……」

































    苗木「2人で寝るって緊張するな…」

    霧切「そうね…」

    苗木「…ねえ、響子」

    霧切「なに?誠君」

    苗木「……もしもだよ?
    もしもボクが響子の前から急にいなくなったらどうする?」

    霧切「どうしてそんなこと聞くの?」

    苗木「こんなに平和だと…
    前世のことが霞んでしまいそうでさ」

    霧切「…」

    苗木「だからさ、ボクは決めたんだ
    『当たり前の事を当たり前と思わない』って」

    霧切「…そう」

    苗木「だからさ、答えてくれないかな?
    ボクがいなくなったらって質問」

    霧切「そうね…
    どうするのかしらね、私は」

    苗木「やっぱ分かんないよね」

    霧切「ええ、分からないわ
    …でも、それは誠君も同じでしょう?」

    苗木「え?」

    霧切「私の目の前からいなくなる想像なんてできないはずよ?」

    苗木「……そうだね」

    霧切「だから今はこの『当たり前』を大事にすることだけを考えましょう?
    私たちはやっと平和な世界を掴むことができたのだから…」

    苗木「…うん」ギュッ

    霧切「ひゃっ!
    …もう」ギュッ

    苗木「大好きだよ、響子」

    霧切「私も大好き」

    苗木「…おやすみ」

    霧切「ええ…おやすみなさい」




























  70. 70 : : 2014/10/27(月) 21:52:37
    【4日目】


    苗木「みんな!おはよう!」

    桑田「うぃ〜す…」

    舞園「おはようございます…」

    石丸「うぷっ…ちょっとトイレへ!」ダッ

    大和田「あー…俺もだわ…」

    不二咲「」

    セレス「…あー……キツいわこれ…」

    江ノ島「セレスちゃん素が出てる…」

    セレス「あ、ほんと…」

    戦刃「『セレ素』ちゃんの完成だね…」

    セレス「…」

    江ノ島「…てめぇは余計にあたしたちの気分を悪くしたいのか……」

    十神「…」バタッ

    腐川「白夜君しっかり!
    なんでこんなことになってんの!?」

    葉隠「そ、それはだな…
    ノンアルコールチューハイのせいだべ…」

    霧切「ノンアルコールチューハイ?」

    山田「拙者たち男子陣(苗木除く)は桑田怜恩殿を慰めるために…」

    江ノ島「あたしたち苗木同好会(霧切除く) はフられてヤケになって…」

    大神「朝まで飲んでいたのか…」

    朝日奈「それホントにノンアルコールだったの?」

    十神「確実だと言っておこう…
    十神の…名にかけて……」ピクピク

    桑田「あー気持ち悪りぃ…」

    舞園「これ今日は動きたくないです…」

    江ノ島「でも切り替えは大事だよね…」

    セレス「こんなのが合宿最終日だなんて許せませんわ…」

    江ノ島「……そっか
    もう最終日か」

    苗木「あ、何か酔いに効くもの買ってくるよ!」

    霧切「私もついて行くわ」

    苗木「じゃ、行こっか」

    霧切「えぇ…」


    キャッキャウフフ…



    江ノ島「酔い覚めたわ」

    セレス「わたしもですわ」

    舞園「私もです」

    戦刃「私も」

    桑田「アホアホアホアホ!」

    葉隠「朝からイチャつきやがって!」

    山田「リア充爆ぜろリア充爆ぜろリア充爆ぜろ…」

    大和田「あー、トイレ行ったらスッキリしたぜ!」

    石丸「そうだな!」

    不二咲「」

    朝日奈「…不二咲ちゃん大丈夫?」

    大神「無理は禁物だぞ?」

    不二咲「」コクコク

    十神「…トイレ」スクッ

    腐川「あ、行ってらっしゃい」
  71. 71 : : 2014/10/28(火) 20:27:20
















    苗木「ただいま〜!」

    霧切「戻ったわよ」

    舞園「あ、おかえりなさい!」

    桑田「でも行き損だったな!
    オレたち全員酔い覚めちまったぜ!」

    大和田「いやー、トイレってスッキリすんなぁ!」

    石丸「そうだな!兄弟!」

    不二咲「」

    江ノ島「桑田クーン?
    全員じゃないんですけど?」

    桑田「アポ?」

    十神「お、俺が覚めてないなどということは……!」

    山田「ほらほらー
    見栄張っても仕方ないですぞー」

    葉隠「十神っちが自力で酔いを覚ます未来が全く見えないべ」

    十神「く…そ……」バタッ

    腐川「び、白夜君しっかり!」

    朝日奈「とりあえず不二咲ちゃんと十神には酔いが覚めるアイテム渡そうよ!」

    苗木「あ、そうだね!」ゴソゴソ

    苗木「これだよっ!」パパーン


    セレス「『ヨイナオールX』?」


    戦刃「正直胡散臭いんだけど…」

    霧切「あら、心外ね戦刃さん…
    私たちは薬局の薬剤師さんに選んでもらったものを買ってきたのよ?」

    苗木「というわけで効能はバッチリだよ!」

    大神「ならば直ちに飲ませなければな…
    不二咲よ…これを飲むのだ」グイッ

    不二咲「」ゴク…

    江ノ島「不二咲ちゃーん?
    どんな感じ?」

    不二咲「………ぁ」

    苗木「?」

    不二咲「辛いぃぃぃぃい!!!!!!!!!!!」バタバタバタ

    大和田「ふ、不二咲!?」

    不二咲「み、水!水水水水水水水水水水水水水水!!!!!!!!」

    石丸「了解したっ!」ダッ

    不二咲「ふぉぉぉぉぉお!!!!!」ドタバタ

    朝日奈「ちょ!
    不二咲ちゃん落ち着いて!」

    不二咲「か、辛い辛い辛い辛い!」ドタバタ

    石丸「持ってきたぞ!」

    大神「不二咲よ!
    これを飲むのだっ!」グイッ

    不二咲「…ぁ……あ」ゴクゴクゴクゴクゴク

    不二咲「……辛くない」

    朝日奈「えええええええええ!?」

    霧切「驚いたでしょう?」バァーン

    大神「霧切お主知っていたのか?」

    苗木「もちろん、ボクも分かってたよ?」

    大神「ならばなぜ!」

    霧切「そのドリンクを飲んでから最低でも10秒は間を置いてからじゃないと水は飲ませちゃいけないの」

    苗木「そのドリンクの中のなんとかってやつが辛味を水で流れるようにしてるらしいんだけど、それが舌に定着するのに10秒かかるらしいんだ」

    大神「なるほどそれで…」

    霧切「ごめんなさいね、不二咲さん」

    不二咲「いいんだよぉ!
    お陰で酔いも覚めたんだし!」ヒリヒリ

    江ノ島「とりあえず、効能は確かめることができたから…」チラッ

    十神「」ビクゥッ

    苗木「さあ…十神クンの番だよ?」

    十神「な、え、ちょ…」

    霧切「ほぅら口を開けなさい…?」

    十神「や、やめろ!
    お、おい冬子!」

    腐川「…」ワクワク

    十神「なにをワクワクしてるんだ!?」

    大神「さあ…」ズイッ

    十神「あ、あぁ…やめろ…」

    大神「そいやっ!」グイッ

    十神「!!!」













    …ゴクッ

















    十神「辛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁああああ!!!!!!!!!!!」
  72. 72 : : 2014/10/29(水) 17:24:18






















    十神「…」ヒリヒリ

    腐川「び、白夜君…
    唇が腫れてる……あ、ダメ耐えれない」

    十神「」

    石丸「これがたらこ唇か!
    あっはははは!」

    大和田「おいおい十神!
    鏡で自分の顔確認してこいよ!
    笑えるぜそれ!」

    十神「話と違うぞ霧切…
    なぜ唇が腫れている…!」ワナワナ

    霧切「あ…あら…ブフッ
    十神君が下手に抵抗したりするからよ…」チラッ

    十神「」

    霧切「ブフォッ」

    苗木「き、響子!
    十神クンに失礼だよ!」チラッ

    十神「」

    苗木「ブハッ」

    江ノ島「そ、それ写メっていい?」プルプル

    十神「」ピース

    江ノ島「ちょ、やめて腹がよじれるから」パシャッ

    山田「こ、これはひどい」

    葉隠「こりゃあとんでもねぇべ!」

    不二咲「十神くんも抵抗せずに飲むべきだったんだよぉ!」

    セレス「あー、涙出てきた…」

    戦刃「だからセレスさん素が出てるって」

    セレス「おっと失敬」プルプル

    十神「」

    舞園「みなさん失礼ですよ!」

    桑田「そ、そうは言ってもこれはダメだろ!
    や、やべぇ腹痛え!」

    朝日奈「あーもうやめてよ十神!
    みんなが腹抱えて笑ってんじゃん!」プルプル

    大神「朝日奈よ…よく耐えておるな」プルプル

    朝日奈「さ、さくらちゃんもね……」

    十神「……朝日奈」チョンチョン

    朝日奈「え?」クルッ

    十神「」ドヤアアアアア

    朝日奈「ブファッ」

    大神「くっ…ふふっ…!」

    舞園「も、もう2人まで!」

    十神「舞園…」チョンチョン

    舞園「はい?」クルッ

    十神「…」ジッ

    舞園「…」ジッ

    十神「…」ジッ

    舞園「……ふひっ」




























    なんやかんやでボクらの4日間はこんな感じで終わっていった


    みんなが笑いあって、希望を持って

    そんな風に過ごせる日々こそ価値がある

    この夏休みを期にそう思えるようになった


    ボクが琴渚恵真でも

    苗木誠でも

    どっちでもいいんだ

    そこにみんながいて、楽しく過ごす

    そこに意味を見出さなきゃいけないんだ














    江ノ島「じゃ、あたしたちはパーティーの買い出しに行ってくるから!」

    苗木「すぐに戻ってくるからね!」

    霧切「いってらっしゃい」ニコッ

    苗木「うん、いってきます」ナデナデ

    霧切「…///」

















    こうして、帰る場所があって

    帰りを待ってくれる人がいて

    ボクを愛してくれる人がいて

    愛する人がいる


    そんな当たり前の世界を愛おしく思うからこそ、ボクの人生は色づいていく


    ボクは本当に、いい仲間に恵まれている

    これからもこの仲間たちと苦楽を共にしていこう

    大人になっても、おじいさんになっても

    ボクたちはずっとずっと友達だよ















    江ノ島「ねえ、苗木クン」

    苗木「なに?」

    江ノ島「楽しかったね、夏休み!」















    おわり
  73. 73 : : 2014/10/29(水) 17:29:51
    ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!

    苗木クンたちの夏休み、いかがだったでしょうか?

    こうやってほのぼのした日常を書くのってやっぱり心が温まります

    シリアスなのも好きなんですけど、日常系をこれからも書いていきたいと改めて思いました



    えー…

    宣伝になりますが2部も見てほしいなーなんて…((チラッ






    これからも頑張って執筆していきたいと思います!

    本当にありがとうございました!
  74. 74 : : 2014/10/29(水) 21:59:19
    すごく面白かったです!
    当然2部も見ます!
    頑張って下さい!
  75. 75 : : 2014/10/31(金) 19:54:03
    >>74
    ありがとうございます!
  76. 76 : : 2015/12/11(金) 20:53:20
    十神がイイヤツゥゥゥ
    ふかわがかわィィィィ
    十神×腐川←これ最高ォォォォォ
    二部絶対ミマスゥ
  77. 77 : : 2023/07/10(月) 10:42:42
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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donguri

たけのこまんじゅう

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