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メガネ兵長! 〜エピソード:クリスタ2

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  1. 1 : : 2013/11/06(水) 01:20:45
    別スレの執筆が辛すぎるので勢いあまってスレを立ててしまいました…
    つまり、かなり気まぐれに書いていきます
    続編です 前作はアイコン「メガネ兵長!」からお願いします
  2. 2 : : 2013/11/06(水) 01:40:06

    ー調査兵団書庫ー

    コニー「よっ…と!」

       「今日は返却図書が多いな〜」ふ〜

    クリスタ「そうだね」

        「今日は、休日明けだから、借りてた本を読み終わって返却する人が多いみたい」

    コニー「そうか!なるほどな!」

       「おまえ、賢いな!」

    クリスタ「えぇと…」

        「そんなことはないと思うけど…」


        「わたしも、返却図書の整理手伝うよ!」

    コニー「いや、ここは俺が引き受けるぜ」

       「他にも書庫係の仕事はあるからな(よく知らなねえけど)」

       「クリスタはそっちを片付けてくれよ」

    クリスタ「そ、そうだけど…」

        「…だいじょうぶ?」

    コニー「心配すんなって!」

       「もう、間違えないぜ!」

       「背表紙の番号と同じ番号の本棚を探して、」

       「そこに本を戻せばいいんだろ?」

       「簡単だって!」

    クリスタ「う、うん…」

        「じゃあ、お願いね?」

    コニー「おう!任せとけ!!」


  3. 3 : : 2013/11/06(水) 01:41:42
    修正:コニー「…(よく知らねえけど)」
    そこで噛むんじゃないよ、コニーのやつめ…!
  4. 4 : : 2013/11/06(水) 02:12:34

    クリスタ「さてと」

        「わたしは返却期限切れの未返却図書リストを確認しないとな」カサカサ…

        「はぁ… こんなにあるのか…」

        「もう、みんなしっかりしてよ…」


        「ええと…」


        「サシャ、『肉料理のレシピ100!』」

        「ライナー、『ライ麦畑でつかまえて』」

        「ゲルガーさん、『決定版!アルコール大全』」

        「ハンジ分隊長、『量子電磁力学(改訂版)』、『爆薬工学』、『鎧の歴史』…」


    ペラ…ッ


        「あとは…」

        「リヴァイ兵長、『巨人の謎に迫るシリーズ うなじの削ぎ方四十八手』…」


  5. 5 : : 2013/11/06(水) 02:34:27
    期待!`ω´
  6. 6 : : 2013/11/06(水) 06:29:40
    リヴァクリ?
    リヴァクリ?
  7. 7 : : 2013/11/06(水) 22:50:46
    駆逐委員さん
    ありがとうございます〜
    今回はほんまにゆるゆるやっていきますんで…www

    アニマジ天使さん
    やっぱリヴァクリですかね〜?コニクリも捨てがたいんですが…
    まだどうするか決めてませんww
    前作がときめき感にやや欠ける部分があるので補足していきたいな、とは思っているのですが…
  8. 8 : : 2013/11/06(水) 22:54:13

    クリスタ「本を回収しに行かないと」

        「しょうがないな」

        「コニー?」

    コニー「ん、どうした?」

    クリスタ「わたし、未返却図書の貸出人を探して、本を返してもらうように頼んでこないといけないから」

        「少しの間だけど、ここ離れるね」

    コニー「なんかよくわかんねえけど、大変そうだな」

       「1人で大丈夫か?手伝えることがあったら言えよ?」

    クリスタ「うん、ありがとう」

        「2人とも抜けちゃうと大変だから、コニーはここにいてね?」

    コニー「…とにかく、ここにいればいいんだな?」

       「よし、わかった!」

    クリスタ「よかった」

        「じゃあ行ってくるね!」クルッ


    タタタッ

    ガチャ パタン

    『タタタタタ…ッ』


  9. 9 : : 2013/11/07(木) 00:25:22

    ー上官の食料庫前ー

    サシャ「ふふふ…」

       「なんて素敵な本なんでしょう…」

       「今日は、このビーフストロガノフというレシピに挑戦しますか…」うへへ

       「まずは、肝心のお肉を調達しなければいけませんね…」

       「すでにこの食料庫のスペアキーは入手済みです」

    チャリ…

    クリスタ「あ、サシャ!」

    サシャ「ビクーーーッ!!」

    クリスタ「あのね、書庫から借りてる本があるでしょ?」

        「その本、返却期限が過ぎてるから出来るだけ早く返してほしいの」

    サシャ「…え、」

       「えええええぇぇぇェェーーーーーッ!!?」

       「だだだ、ダメですよぉぉ〜〜〜ッ!!」

       「これがないと、これがないと…!」


  10. 10 : : 2013/11/07(木) 00:47:30

    クリスタ「?」

        「ちょうどよかった、いま持ってるのね」

        「ごめんなさい、規則なの」

    サシャ「そ、そんな〜…」

       「…わかりました」ぐす…

    クリスタ「次は返却期限をきちんと守ってね」

    サシャ「はい…」

    クリスタ「3冊分の返却期限超過に付き、1食抜きの懲罰なんだから」

        「…気をつけないとダメだよ?」

    サシャ「はい!?」

       「ご、ごはん、抜き… ですか…!!?」

    クリスタ「…知らなかったの?」

    サシャ「そ、そんな…!!!」

       「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!もう絶対にしませんので〜〜〜ッ!!」

    クリスタ「う、うん…」ビクッ

        「わかってくれればそれでいいから…」

        「じゃあ、またね」



    サシャ「いやあああぁぁァァァ〜〜〜ッ!!!!!」


  11. 11 : : 2013/11/07(木) 04:32:01

    ーハンジの研究室ー

    こんこん

    クリスタ「すみません!」

        「書庫係ですが、ハンジ分隊長はいますか?」

    ハンジ『…あ!ヤバい!』

       『ちょ、モブリット隠れて、隠れて!』

    モブリット『なに言ってるんですか!』

         『ダメですよ、ちゃんと対応しなくちゃ!』

    リヴァイ『オイ、入っていいぞ』

    ハンジ『バ、バカ!!!』

    クリスタ「・・・」

    モブリット『どうぞー!入ってー』

    クリスタ「し、失礼します!」

        「あの、未返却図書の回収に来ました・・・」


    ハンジ「・・・」


  12. 12 : : 2013/11/07(木) 04:40:18

    モブリット「ハンジさん?」

         「書庫から本借りてたんですか?」

         「早く返さないとダメじゃないですか」


    ハンジ「・・・」


    リヴァイ「…おまえ、何冊借りてんだ」


    ハンジ「・・・」

       「3冊・・・」


    モブリット「あちゃ〜・・・」

         「それは自分が悪いんですからね」

    リヴァイ「さっさと返してやれ」


    ハンジ「・・・」


    モブリット「確か、紛失の場合、1冊につき3食分抜きの懲罰という規則でしたっけ」

    ハンジ「・・・っ!!」

       「ふ、紛失なんてしてないよ!?」

       「ただ、研究室のどこにあるかわかんないだけで!!」

    リヴァイ「…紛失も同然じゃねーか」

    モブリット「はぁ〜 夕食返上で探すしかありませんね」

    ハンジ「や、やだッ!!」

    リヴァイ「じゃあ、三日間、ひもじい思いをすることだな」

    ハンジ「もっとやだぁ〜〜〜っ!!!」

    モブリット「あ〜 はいはい」

         「僕も一緒に探しますから…」

    ハンジ「うぅぅ〜…っ!」えぐ…っ ひぐ…っ


  13. 13 : : 2013/11/07(木) 20:48:03
    ハンジさんがかわええ

    リヴァクリいいですねっ!
    個人的にはリヴァハンも好きですww
  14. 14 : : 2013/11/08(金) 00:03:08
    へいちょかわいいよぉ//さん
    コメ感謝です〜♪
    リヴァハンもどきなら別スレで書いてますので、よければどうぞ!(→http://www.ssnote.net/archives/1555
  15. 15 : : 2013/11/08(金) 00:11:03

    リヴァイ「ハァ…」


    クリスタ「あのう…」

        「リヴァイ兵長も、未返却図書を1冊お持ちかと思うのですが…」

    リヴァイ「なに?」

        「アレならすでに返却したハズだが…」

    クリスタ「あれ?おかしいな…」

        「名簿には返却の印が付いていなかったんですけど」

    リヴァイ「何かの手違いじゃないのか」

    クリスタ「ええ、と…」おろおろ

        (どうしよう…)


  16. 16 : : 2013/11/08(金) 00:31:03

    リヴァイ「・・・」

        「しょうがねえな」

        「一緒に探してやる」

        「要は、その本が書庫にあればいいんだろ?」


    クリスタ「え!?いいんですか…?」

        「でも、その、きっと、お忙しいんじゃ…?」

    リヴァイ「いや、今日は夕方の会議までやることはない」


        「…そうだな」

        「たまには読書もいいかもしれん」

    クリスタ「あ、ありがとうございます!」


    リヴァイ「…ふん」

        「ほら、さっさと行くぞ」


  17. 17 : : 2013/11/09(土) 13:53:38
    クリスタ女神!
  18. 18 : : 2013/11/10(日) 06:28:42
    3k猫さん
    正直、クリスタの調理の仕方がよくわかっていないので、
    どうなることやら…
    静かに見守ってやってください……
  19. 19 : : 2013/11/10(日) 06:35:46

    ー廊下ー

    コツ コツ コツ…

    クリスタ「あれ…? なんだか急に曇ってきましたね」

    リヴァイ「ああ」

        「さっきまで晴れていたのにな」


    バタバタバタ…

    ゲルガー「急げ、急げ!」バタバタ…

        「…! おっと!」

        「リヴァイ兵長!!」


        「…と?」

    リヴァイ「今期入団した新兵だ」

    ゲルガー「え!?」

        「こんなガキがですか!!?」

        「兵長、そりゃ、なんかの冗談じゃ…」


    クリスタ「あ…」シュン…

        (やっぱり、私なんて調査兵団じゃ足手まといなのかな…)


    リヴァイ「・・・」


  20. 20 : : 2013/11/10(日) 06:49:01

    ガンッ!

    ゲルガー「いぃぃぃッ!!?」じんじんじん…

        (な、なんで兵長に思いっきりスネを蹴られたんだ、俺!!?)

        (なんか悪いこと言ったか!?)

        (よくわかんねえけど、すげえ殺気だ!!)

    リヴァイ「クリスタ、こいつはゲルガーだ」しれっ

    クリスタ「…あ、よろしくお願いします!」

        「クリスタ・レンズです!」

    ゲルガー「お、おう… ゲルガーだ」じんじん…

        「よろしくな」

    リヴァイ「それはそうと、そんなに急いでどうした、ゲルガー」

    ゲルガー「あ、いや、なんだか雨が降りそうな空模様なんで、」

        「洗濯物を中に取り込まないと、と思いまして…」ビクビク…

    リヴァイ「そうか」


    クリスタ「あれ…?」

        「ゲルガー、さん…?」


  21. 21 : : 2013/11/10(日) 06:59:33

    クリスタ「ゲルガーさん… ですよね?」

        「どこかで聞いたことある、ような…」うう〜ん…

    ゲルガー「ん? 俺のこと知ってるのか!?」でれっ

    リヴァイ「・・・」ギロッ

    ゲルガー「!?」ビクッ

        (えええェェーーーッ!!?)

        (な、なんで、睨むんですかァ!?)ダラダラ…(滝汗)

    クリスタ「いえ、そういうわけではないのですが」

    ゲルガー「そ、そうか…」ビクビク…

    リヴァイ「…ふん」


    クリスタ「…あ、そうだ!」

        「思い出しました!」

        「本です!!」

    ゲルガー「本…?」


        「……はっ!!!」

    クリスタ「ゲルガーさん、未返却図書ありますよね?」

        「返却期限が過ぎているので、できるだけ早く返却していただけませんか?」


  22. 22 : : 2013/11/10(日) 07:12:54

    ゲルガー「いっけねえ」

        「すっかり忘れてたぜ…」

        「わるかったな、洗濯物を取り込んだらすぐに返しに行く」

    クリスタ「わかりました」

        「書庫でお待ちしてますね」キラキラ

    ゲルガー「あ、ああ…!」

        (い、妹にしたい…)


    リヴァイ「オイ、ゲルガー」

        「…今すぐ本を取りに行け」

    ゲルガー「え!?」ドキッ

        「いや、でも、洗濯物……」

    リヴァイ「あ?」

    ゲルガー「ゾクゥ…ッ!!!」

    リヴァイ「そんなもんは後だ」

        「それとも何か」

        「お前は人様に迷惑をかけておきながら、まだ返却を先延ばしにすると…?」


    ゲルガー「…す、」

        「すみませんでしたああァーーーッ!!」ダダダ…ッ!


    クリスタ「・・・」


  23. 23 : : 2013/11/11(月) 22:48:34

    コツ コツ コツ…

    クリスタ(やっぱり兵長は厳しい人なんだな…)

        (だけど、なんでだろう…)

        (思っていたよりも怖い人じゃないような気がする…)


    リヴァイ「…オイ、クリスタ」

    クリスタ「は、はい!」

    リヴァイ「中庭にいるあのガタイのでかい兵士は、お前の同期か?」

        「見慣れねえ風貌だが」

    クリスタ「えぇ…と、」きょろきょろ…

        「…あ、あれは、ライナー!」


         ライナー「…!」ピクッ

             (いま、女神が俺の名を呼んだような…)

             (気のせい、か…?)


    クリスタ「彼は、私の同期で、ライナー・ブラウンです」

        「訓練兵団を卒業する前の最終成績も3番目で、とても強くて、優秀で、」

        「それに、みんなも彼をすごく信頼していて、みんなのお兄ちゃんみたいな存在で…」

        「彼も調査兵団に入団するって知ったときは、すごく心強いなって思ったくらいなんです」

    リヴァイ「…ほう」

    クリスタ「でも、たしか、彼も未返却図書を持っているハズなので…」

        「ちょっとだけ、話してかけてきてもいいですか?」

    リヴァイ「チ…ッ しょうがねえな」

    クリスタ「すみません」

        「期限を守らないような人じゃないんですけど…」

    リヴァイ「…早く行ってこい」

    クリスタ「あ、はい!」

        「ありがとうございます!!」ペコリ!

    タタタタタ…


  24. 24 : : 2013/11/11(月) 22:50:48
    リヴァクリ良い!面白い
  25. 25 : : 2013/11/11(月) 22:53:19
    メガネ兵長シリーズ大好きです!
    期待!!!
  26. 26 : : 2013/11/12(火) 00:35:53
    憲兵団さん
    コメ感謝です♪
    なかなか難しい組み合わせですけど、がんばります!

    駆逐系男子さん
    うわ〜!!それ言ってもらえるの、ほんと嬉しいです!
    ありがとうございます!

    …ただ、今回は、中の人が、前作ssのシリアスを多少ひきずっていますので、
    今後の展開にはあまり期待しないでくださいww申し訳ない!

    それでもいいよ〜♪という女神さま(男性も含めてw)はレッツコンティニュー☆
  27. 27 : : 2013/11/12(火) 00:42:17

    ー中庭ー

    クリスタ「ライナー!」ててて…っ

    ライナー「ん、この声は…!?」サッ

        「…クリスタ!!」

        (気のせいなんかじゃなかったぜ!)

    クリスタ「ねえ、ライナー」

    ライナー「どうした? 俺に何か用か?」

    クリスタ「うん、そうなの」

        「ちょっとだけ、言いにくいことなんだけどね…」

        「それが、ライナーだから… 特に…」

    ライナー(んんん…ッ!?)どきどき

    クリスタ「あのね… わたし、本…」

    ライナー「本…!?」ズキューーーン!!

        (お、俺が本命だってか!!?)

        (俺に本気で惚れてるって言いたいんだな!?)

        (薄々そうじゃないかとは思っていたが…ッ!)かああぁぁぁ〜〜っ

        「ちょ、ちょっと待て!」

        「いくらなんでも、それは早すぎやしないか!?」

    クリスタ「へ?」

        「そ、そんなことないよ!」

        「むしろ、遅すぎるくらいなんだけど…」

    ライナー「!!?」

        (な、なにぃィィーーーッ!?)ズガーーーン!!!

        (クリスタ…!!)

        (おまえは、おまえってやつは…っ!)

        (そこまで俺のことを想ってたってのか!?)

        (全然気づかなかった…!!俺としたことが、不甲斐ねぇぜ…!)くぅぅ〜ッ


        「すまなかった、クリスタ!」


  28. 28 : : 2013/11/12(火) 00:51:10

    クリスタ「う、うん…?」

        「だから、早く返してもらえるかな…?」

    ライナー「!!!!!」バキューーーンッ!!!

        (早く返事を返してくれ、と!?)

        (そういうことなんだな!!?)

        (思っていたよりかなりアグレッシブだが、そんなクリスタも可愛いぜ!!)


        「もちろんだ…!」

        「俺は、兵士として…」

        「いや、1人の男として、その気持ちに答えたい!」

    クリスタ「???」

    ライナー「俺も、お、おまえのことが、」

        「すっ、す…っ!」


    リヴァイ「オイ! クリスタ!!」

    ライナー(ふぁっ!?)

    リヴァイ「おせえぞ」

    クリスタ「リヴァイ兵長!」

    リヴァイ「もうすんだろ?」

        「上官を待たせるな」

    クリスタ「あ、はい!」

        「すみません、今行きます!」


        「…ごめん、ライナー、私もう行かないと!」

        「リヴァイ兵長に待ってもらってるの」

    ライナー「リ、リヴァイ兵長… だ、と…!?」ガクガク…

    クリスタ「?」

        「…とにかく、本のことだけど、」

        「未返却図書、出来るだけ早く返してね?」

    ライナー「未返却図書…!?」

    クリスタ「うん、書庫から1冊、借りてるでしょ?」

        「返却期限が過ぎてるから、急いで返すように!」

    ライナー「…ーーーッ!!」

    クリスタ「次からは気をつけないとダメだよっ」 めっ!

        「…じゃ、またあとでね!」クルッ

    タタタタタ…


    ライナー「・・・」(白目)


  29. 29 : : 2013/11/12(火) 00:59:45

    ーふたたび、書庫ー

    クリスタ「コニー!」

        「戻ったよー」

        「どこにいるのー?」

    コニー『俺ならこっちだー』

       『今行くから ちょっと待ってろー』

    クリスタ「返却図書の整理は終わりそう?」

    コニー『おう これで最後だぞー』

       『…これでよし、っと!』

    クリスタ「そっか、よかった」

        「誰か、返却か貸出にきた?」

    コニー『さっき、ゲルガーって人がなんかすげえ慌てて本を返しにきたけど、』カツカツ…

       「まあ、それくらいだな」ひょこっ

    クリスタ「そ、そう」

    コニー「…ん?」

       「リ、リヴァイ兵長!?」

    リヴァイ「…」

    コニー「な、なんで、おまえ、兵長と一緒なんだ!?」


  30. 30 : : 2013/11/12(火) 01:10:23

    クリスタ「それがね、」

        「リヴァイ兵長が借りた本が、未返却のままで処理されてるんだけど、」

        「兵長に聞いたら、もう返したハズだから、って」

        「何かの手違いじゃないかと想うんだけど…」

        「それで、一緒にその本を探すことになったの」

    コニー「そうなのか?」

    クリスタ「うん」

        「悪いんだけど、コニーも一緒に探してくれる?」

        「そっちの方が早く見つかると思うから」

    コニー「いいぞ」

       「なんて本だ?」

    クリスタ「えっとね、」

        「確か『きょ…』」

    リヴァイ「待て」

        「…本を探すのは、俺とクリスタの2人で十分だ」

        「コニーとかいったか」

        「お前は他の仕事でもしてろ」

    コニー「へ?いいんすか?」

    クリスタ「…兵長?」

    リヴァイ「…さっさと始めるぞ」クルッ

        「俺は、A番号の棚から始める」

        「クリスタ、お前はZ番号の棚からやれ」

    クリスタ「は、はい…」


  31. 31 : : 2013/11/12(火) 01:20:38

    ーーー
    ーー



    ポツ ポツ ポツ…

    ザーーーーー…


    クリスタ「わわ、降ってきた!」

        (ゲルガーさん、洗濯物取り込むの、間に合ったかなぁ…?)


    リヴァイ「チ…ッ」

        (急に暗くなってきやがった)

        (仕方ねえな…) 

    スチャッ!

        (…よし、見やすくなった)


    クリスタ「う〜ん」

        「ないなぁ〜」


    ーーーピカッ!! ゴロゴロ…


    クリスタ「ひゃっ!」

        「うぅ〜… これだけはどうしても慣れないよぉ〜…」じわっ

        「…で、でも、かみなりなんて怖がってる場合じゃない!」ギュッ

        「早く、本を見つけないと!!」

        (次は、R番号の本棚を探してみよう…)

        「兵長が借りた本の整理番号はWだから、こんなところにあるハズはないんだけど…」

        「ええと…」

        「『巨人の謎に迫るシリーズ』、『巨人の謎シリーズ』…」

        「『うなじの削ぎ方』、『うなじの』…」

        「『四十八手』、『しじゅうはって』…」ぶつぶつ…

    リヴァイ「オイ、クリスタ」スッ

    クリスタ「はい?」 (…あ、メガネかけてる)

    リヴァイ「…本のタイトルを声に出すな」

    クリスタ「す、すみません…!」 (…?)

    リヴァイ「本を見つけたら呼べよ」

    クリスタ「わかりました…」


  32. 32 : : 2013/11/12(火) 01:33:20

    ザーーーーー…

    コニー「この雨、しばらくやみそうにねえなぁー…」ボソッ



    ーーー
    ーー


    ーーーゴロゴロ…


    クリスタ(リヴァイ兵長って、不思議な人だなぁ…)

        (調査兵団に入団するまでは、雲の上にいるような存在だったのに、)

        (私みたいな新兵でも、1人の兵士として接してくれるし…)

        (すごく偉い人なのに、同じ目線で話してくれる)

        (すごく強いけど、同じくらい、優しい人なのかも…)


        (そういえば、前は、そんなに気にならかったけど、)

        (メガネをかけると、雰囲気も少し変わるよね…)

        (綺麗好きだし、まるで、貴族みたいな…) 

    フ…



         ー貴族たち『…所詮は、不貞の子だ』

              『これ以上の議論は無意味では?』

              『しかし、血は直系だ』

              『話が堂々巡りしている』

              『いっそ消してしまおう』


              『消シテシマエーー…』


  33. 33 : : 2013/11/12(火) 01:40:33

    クリスタ(・・・)


        (…違う)

        (リヴァイ兵長は、あの人たちとは、全然違うもん…)


        (なによ、今さらこんなこと思い出したってしょうがないのに…)


        「…はぁ」


        「なに、やってんだろ、わたし…」ボソッ


    コニー「なにって、本探してんだろ?」

    クリスタ「ビクッ!!」

        「コ、コニー!?」

        「び、びっくりしたぁー…」ドキドキドキ…

    コニー「?」

       「大丈夫か、おまえ?」

    クリスタ「うん…」

        「それより、どうしたの?」

    コニー「ああ、そうだ」

       「ほら、この前、俺が書庫係になったときによ、」

       「返却図書の整理のやり方を間違えちゃっただろ?」

       「だから、兵長が借りてた本も、そんときに、こう、よくわかんないことになっちゃったんじゃねえかと思って」

       「…その、迷惑かけて、ごめんな?」


  34. 34 : : 2013/11/12(火) 01:50:35

    クリスタ「コニー…」

        「ううん、私なら大丈夫だから」

        「誰だって間違いはするものだし、気にしないで?」

        「次から気をつければいいんだよ」

        「ね?」キラキラ

    コニー「お、おう…」

       「・・・」

    クリスタ「…どうしたの?」

    コニー「…おれ、バカだけどさ」

       「みんなの気持ち、わかる気がする」

    クリスタ「え?」

    コニー「…あ、いや、なんでもねえよ!」

       「誰か来るとまずいから、おれ、カウンターに戻っとくな!」スタタタ…

    クリスタ「うん、お願い」

    コニー「おう!」



    コツ コツ コツ…

    コニー(やっとわかったぜ…!)

       (みんながよく言ってる女神って、クリスタのことだったのか!!)


  35. 35 : : 2013/11/12(火) 01:58:54

    ーーーピカッ ゴロゴロ…

    クリスタ「はわわ…っ!」ビクビク…


        「・・・」


        (…あの日も、こんな嵐だったっけーー…)


        「…はっ」

        「余計なこと考えてる場合じゃない!」

        「もう、私のバカバカ!」

        「本、探さなくっちゃ…!」

    フイ…


        (あ…!)

        「あった!!」


        「兵長!リヴァイ兵長!!」

        「本、ありましたよ!」


  36. 36 : : 2013/11/12(火) 02:06:57

    コツコツ…

    リヴァイ「…だから言っただろ」コツ…

        「きちんと返却したと」カツン


        「…で、肝心の本は、どこにあるんだ?」

    クリスタ「そ、それが…」

        「この本棚の、一番上に…」

    リヴァイ「なに…?」


        「…!」ピシッ…!


        (…よ、よりによって、一番上の棚だと!?)

        (ギ、ギリギリ届かねえ…ッ!!!)


        「・・・」


    クリスタ「す、すぐに踏み台持ってきますね…!」スタタタ…





    リヴァイ「・・・」

        「チッ!!」


        「ふっ」 ぴょんっ ーー…


        「はっ」 ぴょんっ ーーー…


    リヴァイ「・・・」


        「はぁ……」


  37. 37 : : 2013/11/12(火) 04:01:24


    ーーーゴロゴロゴロ…

    スタタタタ…

    クリスタ「兵長!!」

        「お待たせして、すみません!」ガシャン

    カタ…ン…

    リヴァイ「待て」

        「お前じゃ台に乗ってもギリギリだろうが」

    クリスタ「いえいえ、これくらいなんでもないです!」

        「んんんっ!!」ググッ


        「よいしょ…っと!」ハシッ

        「うん、やっぱりこの本だ、間違いない」

        「『巨人の謎に迫るシリーズ うなじの…』」


    ーーーバリバリバリ…ッ ピシャッ!!!

    クリスタ「ひっ!!」

    ーーー…ドッゴオォォーーーンッ!!!!!

    クリスタ「きゃぁぁーッ!!」がくんっ!


    リヴァイ「…!」

        「あぶねェ…ッ!!!」


  38. 38 : : 2013/11/12(火) 04:20:11

    ザーーーーー…ッ

    コニー「お、おぉ〜……」

       「さすがに、今のは俺もびびったぜ…」ふい〜

       「たぶん、かなり近くに落ちただろうな〜」



    ーーー
    ーー


    リヴァイ「・・・」

    クリスタ「う、ぅぅ…」

        (…あれ?)

        (踏み台から落ちたはずなのに、どこも痛くない…?)

        (一体、何が…)

        (兵長は…)

    モゾ…

        「…!?」


    リヴァイ「ハァ…」

        「ケガはないか…?」


        「…つっても、」

        「こんな体勢じゃ確かめようもねえが」

    クリスタ「リ、リヴァイ兵長…!」サ…ッ

    リヴァイ「バカ」 ギュッ

        「慌てるな」

        「頭でも打ってたらどうすんだ」

        「…まずは、お前からゆっくり起き上がれ」

        「いいな」

    クリスタ「は、はい…っ」 そっ…

    シュル…

    モゾモゾ…

        「ふ、ぅ……」


  39. 39 : : 2013/11/12(火) 04:28:09

    リヴァイ「ふん…」

    むくっ

    クリスタ「あ…!」

        「ま、待ってください!」

        「どこか痛むところは…!?」

        「わ、わたしのせいで…っ」

        「本当に、ごめんなさい…!」じわっ

    リヴァイ「…落ち着け」

        「あれくらい、受け身はとれる」

        「お前が軽すぎて力の加減がきかなかったが…」スチャ…(メガネかけ直し)

        「お前こそ、ケガは…」

        「…!」ピクッ…


        「どうした?」


    クリスタ「・・・っ」ぶるぶる…


    リヴァイ「…クリスタ?」

        「どこか、痛むのか?」


    クリスタ「・・・」ぶるぶる…


  40. 40 : : 2013/11/12(火) 06:52:48

    リヴァイ「…黙ってたらわかんねえだろ」


    クリスタ「…ご、め… なさ…っ」ぶるぶる…



         ヒストリア『ごめんな、さい…ッ!』

              『だれか…ッ』

              『だれか、助けてーーー…!!』



    クリスタ「ご、めん… なさ…」ぶるぶる…


    リヴァイ「・・・」 …ス


    コツ コツ コツ…


    クリスタ「・・・」ぶるぶるぶる…


  41. 41 : : 2013/11/12(火) 07:10:35

    コツ…ンッ

    コニー「…!」
      
       「リヴァイ兵長!」

       「本、見つかったんですか?」

    リヴァイ「ああ 問題ない」


        「…コニー」

        「ライナーってやつがきたか?」

    コニー「は? ライナー…っすか?」

       「いえ、来てないっすけど」

    リヴァイ「そうか」

        「あいつがまだ1冊、未返却図書を持ってるハズだ」

        「回収してこい」

    コニー「えぇ…っと、了解っす」


       「…あの、クリスタは?」

    リヴァイ「…早く行け」

    コニー「は、はい」 カタ…

       「?」

    タッタッタッ…


  42. 42 : : 2013/11/12(火) 07:20:58

    クリスタ「・・・」ぶるぶる…

    リヴァイ「・・・」…そっ

        (手が冷えきってる…)

        (顔も真っ青だな…)

        (気でも動転してんのか?)


        「…クリスタ」

    クリスタ「…!」ビク…ッ

    リヴァイ「クリスタ」

        「俺の目を見ろ」

    クリスタ「…っ」ぶるぶる…

    リヴァイ「俺はお前に何もしない」


        「…俺の目を見るんだ、クリスタ」

    クリスタ「・・・」ぶるぶる…

    ちら…

    リヴァイ「・・・」

        「…それでいい」

        「あのイスまで歩けるか?」

    クリスタ「・・・」こくん…

    リヴァイ「…よし、ゆっくりでいい」

        「心配するな」

        「手ェ、引いてやるから…」きゅっ…


    とて… とて……


  43. 43 : : 2013/11/12(火) 20:02:38
    流石兵長!!紳士ですねっ////(*^^*)
  44. 44 : : 2013/11/12(火) 22:59:47
    へいちょかわいいよぉ//さん
    コメ感謝です〜♪
    いい加減、シリアスな流れにもってくのやめたいんですけど、ここまで来たら後戻りできないww
    最後まで見守ってあげてください〜
  45. 45 : : 2013/11/12(火) 23:07:39

    ーーー
    ーー



    リヴァイ「…本当に、どこも痛むところはないんだな?」

    クリスタ「は、はい…」

        「すみません、ご迷惑をおかけして…」

    リヴァイ「いや…」

        (だいぶ血の気は戻ってきたみたいだが…)


        「…よくあるのか」

    クリスタ「え…」

    リヴァイ「今みたいなヤツだ」

        「頻繁にそういうことが起こるのかと聞いている」

    クリスタ「い、いえ…」

        「そんなことは…」

    ーーービカッ! ゴロゴロゴロ…ッ!!

    クリスタ「ひ…ッ!」ビクッ!

    リヴァイ「…怖いのか」

        「雷が」

    クリスタ「す、少しだけ…」


        「ごめん、なさい…」

        「かみなりなんかに怯えてるようじゃ、調査兵団失格、ですよね…」

    リヴァイ「…それだけか?」


    クリスタ「・・・」


    リヴァイ「話したくねえなら、いい」


        「…だが、適性に問題あり、とか判断されても文句は言えねえぞ」

    クリスタ「…!」


  46. 46 : : 2013/11/12(火) 23:18:31

    クリスタ「ち、ちがうんです…!」

        「本当に、なんでもないんです!」

        「さっきは、少し、動揺してしまっただけで…!」

        「少し、昔のことを思い出してしまって…」


    リヴァイ「・・・」


    クリスタ「…わたし、」

        「家族がいなくて…」

        「幼い頃に、家庭の事情で、家から追い出されてしまって…」

        「だから、どこかで生きているんでしょうけど、」

        「もう、ソレは私の家族ではないし、」

        「きっと、むこうだって、私のことを家族だなんて思ってなんかない」


        「あの日…」


        (そう、ヒストリア・レイスが死んだあの日…)


        「わたしが、あの家から追放された日も、」

        「今日みたいな、ひどい嵐で…」


        「…で、でも!」

        「だからといって、普段は、こんな風に取り乱したりなんか絶対にしません!」

        「どうして今日に限ってこんなことになってしまったのかは、自分でもよくわからないんですけど…」

        「キース監督官に聞いていただければ、わかるハズです」

        「ほんとに、ほんとに、なんでもないんです!」


  47. 47 : : 2013/11/12(火) 23:37:49

    リヴァイ「わかったから、落ち着け…」


    クリスタ「…」 ギュッ…


        「…いま、」

        「生きていられることは、わたしにとって本当に幸運なことなんです」

        「訓練兵時代の訓練は辛かったけど、」

        「たくさんの大切な仲間ができて…」

        「みんな、まるで、家族みたいにあったかくて…」


        「…わたしには、帰るべき家なんてないんです」

        「お願いします!」

        「わたしを、ここから追い出さないでください!」


    リヴァイ「…クリスタ」

        「落ち着けと言ってる」

        「大体、追い出すなんて一言も言ってねえだろ」


        「だが…」

        「勘違いすんな」

        「兵団は、お前の家じゃねえ」

    クリスタ「・・・」

    リヴァイ「ここにいる兵士たちには、それぞれの帰りを待つ家族がいる」

        「お前の過去に関係なく、だ」

        「俺たちは、ガキのままごとに興じてるわけじゃねえんだよ」


    クリスタ「…そう、」

        「ですよね…」


  48. 48 : : 2013/11/13(水) 00:00:28

    リヴァイ「…とはいえ、」

        「ひとりひとりが大切な仲間だって部分はあるがな」

        「お前は新兵だが、俺にとっては、立派な調査兵団の兵士、」

        「…仲間だ」

    クリスタ「…!」

        「兵長…」


    リヴァイ「困ったことがあったら相談しろ」

        「話くらい聞いてやる」

        「だてに"兵士長"なんて肩書きを背負ってるわけじゃねえからな」


    クリスタ「は、はい!」

        「ありがとう…ございます…!」


    リヴァイ「…本を元の棚に戻してくる」

        「お前はもう少し、そこで休んでろ」ガタ…


    コツ コツ コツ…


    リヴァイ(似てるってわけでもねえんだが…)


        (…いや、)

        (俺も、あんな目をしていた時代があったのかもな…)


        (帰るべき家、か…)


        「はぁ…」フイ…

        「…ん」

        「少し、小降りになってきたか…」


  49. 49 : : 2013/11/13(水) 00:17:17

    ガチャ!

    コニー「おーい!」

       「ライナーから本返してもらってきたぞー」

    クリスタ「あ、コニー…!」くしくしっ

        「もう、しっかりしろよ、クリスタ・レンズ!」ぺしぺしっ


        「よっし!」


    コニー「いないのかー?」

       「クリスター?」

       「へーちょー?」

    クリスタ「ごめん!」ひょこっ

        「ちょうど、踏み台を片付けてたの」

        「よかったー」

        「これで、未返却図書は0だね」

    コニー「そうだな」

       「それはそうと、リヴァイ兵長は?」

    リヴァイ「聞こえてる」

    コニー「お、ちょうどよかったっす!」

       「ライナーんとこから戻ってくる途中に、すげえいいもん見つけたんだ!」

       「見に行こうぜ!」

    クリスタ「え、でも…」

    コニー「いいから、いいから!」

       「早くしないと、次はいつ見れるかわかんねえぞ!」

       「ほら、折角だから、リヴァイ兵長も一緒に!!」

    クリスタ「そんなこと言ったって…!」


    リヴァイ「…少しならいいだろ」

        「見に行ってみるか」


  50. 50 : : 2013/11/13(水) 00:18:03
    支援
  51. 51 : : 2013/11/13(水) 00:19:37
    支援!
  52. 52 : : 2013/11/13(水) 00:25:38

    ー外庭ー

    クリスタ「わぁーーー…!!!」

        「すごい、キレイ…!!」

    リヴァイ「…やっぱりな」

    コニー「うひょーーー!でっけぇーーー!!」

       「あれ、どの辺から生えてんのかな!?」

       「俺、ちょっと確かめてくる!!」ダダダダダッ

    クリスタ「コ、コニー!?」

    コニー「大丈夫だって!すぐ戻るから!!」スタタタタ…

    クリスタ「ちょ、ちょっと待ってよ、コニー!」

        「もう、コニーったら!」

    リヴァイ「…好きなようにさせておけ」

        「ああいうバカは嫌いじゃない」

    クリスタ「バ、バカって……」


        「…っぷ」

        「くすくす……」


    リヴァイ「・・・」


    クリスタ「はぁーーーっ」

        「ほんと、キレイですね!」

    リヴァイ「ただの自然現象だろ」

    クリスタ「そう、ですけど…」


        「リヴァイ兵長は、キレイだな、とか美しいな、とか、思うことはないんですか?」

    リヴァイ「…部屋をキレイに片付けておくのは嫌いじゃねえな」

        「当然のことだが」

    クリスタ「…それも、大切なことだとは思いますが」

        「クスッ」


  53. 53 : : 2013/11/13(水) 00:27:16
    >>50
    支援キターーー!あざっす♪

    憲兵団さん
    やったぁ♪支援感謝!!
  54. 54 : : 2013/11/13(水) 00:48:33

    クリスタ「ふふふ…」

    リヴァイ「…おかしいか?」

    クリスタ「あ、いえ!」

        「ただ、リヴァイ兵長って不思議な人だなあー、と思って」

    リヴァイ「・・・」

    クリスタ「わたし、すこし前まで、リヴァイ兵長ってすっごく怖い人なんだと思ってたんです」

        「…でも、」

        「今は、こうして隣にいて、同じ景色を眺めてる」

        「一緒にいるだけで、なんだか安心します」


    リヴァイ「…そんなもんか?」

    クリスタ「はい」

        「そんなもんです」にこっ


    リヴァイ「・・・」

        「お前は、」

        「少し、肩の力を抜いた方がいい」

    クリスタ「え…?」

    リヴァイ「エレンのやつも、考えるより先に突っ走るところがあるが」

        「お前もアイツといい勝負だ」


        「…そう、先を急ぐな」

        「まだ始まったばかりだろ」


  55. 55 : : 2013/11/13(水) 01:05:41

    クリスタ「兵長…」


        「…やっぱり、怖いかも」

    リヴァイ「あ?」

    クリスタ「…だって、」

        「なんだか、全てを見通されてるみたい」


    リヴァイ「…だといいんだがな」

    クリスタ「?」


    リヴァイ「…それはそうと、」

        「今期の新兵は、お前らみたいなヤツばかりなのか?」

    クリスタ「…はい?」

    リヴァイ「お前といい、エレンといい…」

        「あのコニーってやつもそうだ」

        「なんだってすぐに突っ走りたがるんだか」

    クリスタ「え、っと、」

        「す、すみません…」

    リヴァイ「ハァ…」

        「そのすぐに謝るくせをなんとかしろ」

        「お前の為にならない」

    クリスタ「…!」

        「あ、ありがとう、ございます…」

    リヴァイ「ふん…」

        「それでいい」


  56. 56 : : 2013/11/13(水) 01:54:34

    リヴァイ「そろそろ戻るぞ」

    クリスタ「あ、はい…」

        「もう、だいぶ消えてきちゃいましたね」

    リヴァイ「生きてりゃ、また見れる」

    クリスタ「!」 …ハッ

    リヴァイ「…行くぞ」

    クリスタ「はい」


    コツ コツ コツ…



    ーーー
    ーー


    クリスタ(…やっぱり、)

        (リヴァイ兵長は、すべてお見通しなんじゃないかな)

        「『生きてりゃ、また見れる』かぁ…」ボソッ


    リヴァイ「…なんだ」

    クリスタ「あ、いえ!」

        「また、見れたらいいなぁって!」

        「もちろん、兵長も一緒に!!」


    リヴァイ「…そうだな」スッ…

    ぽんぽんっ

    クリスタ「…っ!」ドキ…ン…

        「こっ、子ども扱いしないでください!」

    リヴァイ「…ん? ああ、悪かったな」

    クリスタ「もう…っ」


        「…ふふ」



    ーおしま…


    クリスタ「あ!コニー!!」


    リヴァイ「ほっとけ」





    ーおしまいー


  57. 57 : : 2013/11/13(水) 02:08:15

    ーおまけー

    ーハンジの研究室ー

    ハンジ「うえ〜ん!」

       「ごはん食べたいよぉ〜!」

    モブリット「よかったじゃないですか」

         「なんとか3冊とも見つかったんですから」

    ハンジ「やぁ〜だぁぁ〜!」

       「おなかすいた〜〜〜ッ!!」びゃ〜〜〜っ!


    モブリット「…はぁ」


    ー食堂ー

    サシャ「ぐすっ」えぐっ ひぐっ

       「お夕飯おいじいぃぃ〜」うえぇ〜ん

    クリスタ「ど、どうしたの、サシャ?」

        「なんで泣きながら食べてるの?」

    サシャ「あああ〜〜ッ!ストロガノフ〜〜〜ッ!!」


    ー洗濯室ー

    ザシャッ ザシャッ…

    ゲルガー「くっそ…」

        「急に雨が降ってきたから慌ててたら、」

        「水たまりに落としちまったぜ…」


    ザシャッ ザシャッ……


  58. 58 : : 2013/11/13(水) 02:12:51

    ーライナーの部屋ー

    ライナー「・・・」

    ベルトルト「ライナー?」

         「夕食の時間だよ?」

    ライナー「・・・」

        「…いらん」

    ベルトルト「…ダメだよ、ライナー」

         「キミは戦士なんだから、きちんと食べないと」


    ライナー「…俺は、」

        「もう戦えねえ…」



    ー森の中ー

    コニー「あっれ?」

       「ここ、どこだ…?」



    ーほんとに、おしまい。ー

  59. 59 : : 2013/11/13(水) 03:07:03
    乙です!
    シリアスな感じもすごいよかった!
    面白かったです~!
  60. 60 : : 2013/11/13(水) 03:39:39
    駆逐委員さん
    ありがとうございます!
    楽しんでいただけたみたいでとっても嬉しいです♪
  61. 61 : : 2013/11/13(水) 03:56:50
    はい。クリスタ編2の完結です。
    メガネ兵長!シリーズのハズなんですが、メガネな兵長はだいぶ駆逐されてるなぁ〜、
    とは薄々気づきながらも、完結させてしまいました。すみません。。

    ただ、中の人的には本スレのおかげでクリスタが前より好きになれたような気がします。
    …ので、これを読んで前よりもクリスタが好きになった!という人が1人でもいればいいなあ、なんて思ったりしています。

    そんなこんなで、感想や意見などをお寄せいただけると助かります。
    最後まで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!!
  62. 62 : : 2013/11/13(水) 10:07:01
    すごい良かったです!!!!!!!!!
    この組み合わせもいいですねっクリスタかわいいです!!//
  63. 63 : : 2013/11/13(水) 22:54:50
    へいちょかわいいよぉ//さん
    ありがとうございますー!
    もしまたリヴァクリを書く日が来るなら、もう少し楽しいかんじになるようにしたいですww

  64. 64 : : 2013/11/29(金) 15:26:44
    さすがはメタンさんだ!
    面白かったです!!
  65. 65 : : 2014/02/22(土) 01:39:47
    すごいもしろかったです!メタンさんのリヴァクリがもっと読みたい
  66. 66 : : 2014/03/01(土) 12:07:15
    とても良かったです!また読みたいです(○・∀・○)
  67. 67 : : 2014/03/06(木) 21:31:12
    おもしろかった〜素敵なリヴァクリ///
  68. 68 : : 2014/03/23(日) 10:32:29
    >>65, 66, 67
    ありがとうございます〜ん♪
    かなーりお久しぶりめにやって参りましたらコメントをたくさんお寄せいただいていたのでとても嬉しいです(*^q^*)
  69. 69 : : 2014/07/31(木) 11:25:30
    ウホッ♂!!!!!!
  70. 70 : : 2016/04/20(水) 22:06:54
    ニヤニヤしながらみてた

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