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エレン「今、オレチートが流行ってるみたいだから、オレもあやかってみようと思う」

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  1. 1 : : 2014/07/20(日) 17:29:38

    オレの名はエレン・イェーガー。人間の力を超越した、最強の男。
    シガンシナで暮らす10歳だ。






    今日この日、突如出現した超大型巨人によって、平穏な日常が壁と共に破壊された。


    瓦礫の飛んで行った方向が心配になったオレは、制止を振り切り一目散に家へと向かった。

  2. 2 : : 2014/07/20(日) 17:39:09

    案の定、家は潰れていた。そして母さんが下敷きに。
    だが、何一つ問題はない。



    一般兵士41億1292万5021人分の腕力を持つオレならば、この程度の瓦礫をどける事など
    先端がピラっと開いてしまった糸を針の穴に通す事よりもはるかに容易だ。


  3. 3 : : 2014/07/20(日) 17:42:45


    エレン「ふぐっ!!」グググ…


    カルラ「エレン!何してるの!早く逃げなさいっ!!」


    エレン「ぬぬぬ…!!」グググ…







    持ち上がらねぇ。当然だ。

  4. 4 : : 2014/07/20(日) 17:54:42

    そう、オレは一般兵士41億1292万5021人分の腕力を持っている。



    だがこの場で全力を出してしまえば、瓦礫はおろか母さん共々吹き飛ばし、
    挙句の果てにはシガンシナをも吹き飛ばし、もっと言えば壁内丸ごと吹き飛ばしてしまうだろう。




    そうなる事を望まないオレは、この状況では41億1292万5021分の1の力に抑えて
    瓦礫を持ち上げようとしているのだ。
  5. 5 : : 2014/07/20(日) 18:04:49


    結局オレは母さんを助けることは叶わなかったが、全力を出して人類滅亡の道を辿るよりは
    力を抑えて犠牲を減らす事を優先させた事に間違いは無かったと思われる。








    いつでもどこでも的確な判断。
    オレ、チート。


  6. 7 : : 2014/07/20(日) 19:47:40


    オレの名はエレン・イェーガー。人間の力を超越した、最強の男。
    あれから時は流れ、オレは巨人をぶっ殺すため、訓練兵団に入団した。






    今日は立体機動の適性判断テスト。



    ヤジロベエ57億8411万302個分のバランス感覚を持つオレならば、この程度のテストなど
    角砂糖に群がる無数のアリ達を退け、持ち主の下へ返す事よりもはるかに容易だ。

  7. 8 : : 2014/07/20(日) 19:57:03

    ンレエ「」プラーン…


    キース「何をしているイェーガー!上体を起こせっ!!」


    ンレエ「うっ!はっ!」プラーン…


    キース「早く上体を起こせと言っているのだ!それとも開拓地に行きたいのか!?」


    ンレエ「…」






    ひっくり返ったまま起き上がれねぇ。当然だ。
  8. 9 : : 2014/07/20(日) 20:07:17


    そう、オレはヤジロベエ57億8411万302個分のバランス感覚を持っている。



    だがここで本気を出してしまえば、その並外れたバランス感覚で周囲の連中は恐れ慄き、絶叫し、
    この場が阿鼻叫喚の地獄絵図と化してしまうだろう。



    そうなる事を望まないオレは、実力を57億8411万302分の1の力に抑えてこのテストを
    受けているのだ。









    いつでもどこでも冷静な決断。
    オレ、チート。

  9. 10 : : 2014/07/20(日) 20:17:05


    オレの名はエレン・イェーガー。人間の力を超越した、最強の男。
    何とかテストを切り抜けたオレは、格闘訓練に精を出していた。




    オレの相手はアニ。何やら特殊な格闘術をお持ちのようだ。



    ガッツ石松18億57万4890匹分の戦闘力を持つオレならば、この程度の相手など
    耳の聞こえない作曲家を演じ続ける事よりもはるかに容易だ。

  10. 11 : : 2014/07/20(日) 20:27:09


    アニ「」ゲシッ!


    エレン「うぐっ!」ドサッ!


    アニ「その程度なの?」


    エレン「」チーン…






    痛ぇ。動けねぇ。当然だ。

  11. 12 : : 2014/07/20(日) 20:37:18


    そう、オレはガッツ石松18億57万4890匹分の戦闘力を持っている。



    だがここで実力を垣間見せてしまえば、オレは女に手を上げ、勝ち誇るような低俗として
    一生晒し上げられ、蔑まれ、永遠にDTでEDで最低な糞野郎として過ごすことになるだろう。




    そうなる事を望まないオレは、能力を18億57万4890分の1に抑えて
    女である相手に花を持たせる事にしたのだ。









    いつでもどこでも最適な英断。
    オレ、チート。

  12. 14 : : 2014/07/20(日) 20:46:50


    オレの名はエレン・イェーガー。人間の力を超越した、最強の男。
    兵団では何をやってもダメだったオレは、ついにクビになり開拓地に送られた。




    ここでは荒廃した土地を耕し、新たな生命の息吹を宿すための大事な仕事を任された。



    DBZ第1話に出て来たオッサン79兆287億1090万3人分の農耕力を持つオレならば、
    この程度の仕事など、突如飛来した黒髪長髪の戦闘民族を撃退する事よりもはるかに容易だ。

  13. 15 : : 2014/07/20(日) 20:57:09


    エレン「よっこいしょ…ってうわっ!?」スポッ!


    農夫「あぶねぇっ!!桑はちゃんと握ってろ!!」


    エレン「すみません…ってうわあっ!?」ズボッ!


    農夫「あぁぁ!!せっかく耕した場所で何してんだ!!お前はもう向こう行ってろ!!」






    役に立たねぇ。当然だ。

  14. 16 : : 2014/07/20(日) 21:07:04


    そう、オレは例のオッサン79兆287億1090万3人分の農耕力を持っている。



    だがここで才能を発揮してしまえば、この世に存在する土地という土地を耕し続け、やがて
    地上の全てが畑と化してしまうだろう。



    留まる事を知らないオレの農耕力が壁内全てを耕し、壁も耕し、やがて壁外も耕し、
    挙句の果てには海まで耕してしまったら、オレが子供の頃から追い続けて来た
    壁外の冒険も海を見る事も叶わなくなる。畑を見て何が楽しいと言うんだ。



    そうなる事を望まないオレは、気を79兆287億1090万3分の1に抑えて
    ヤムチャを演じることにしたのだ。

  15. 17 : : 2014/07/20(日) 21:17:22


    農夫「もういい、お前はクビだ!!消え失せろ、農耕力5のゴミが!!!」









    開拓地でもクビになった。
    オレ、ニート……グスッ……

  16. 18 : : 2014/07/20(日) 21:27:12


    オレの名はエレン・イェーガー。人間の力を超越した、最強のニート。
    訓練兵団でも開拓地でも失格の烙印を押されたオレは、風俗街で女の相手をしていた。




    男に飢えたビッチ共の相手をする事で金をもらえる仕事。



    一般男子並み1ml当たり4600万個分の精力を持つオレならば、
    この程度の仕事など……あれ?ウソ?勃たないんだけど?どうしてだろうおかしいな?

  17. 19 : : 2014/07/20(日) 21:37:12


    女「え、ちょっと冗談やめてよ。私を早く満足させて」


    エレン「…」


    女「は?マジで?ありえないんだけど。このDTでEDで最低な糞野郎!!」









    息子が役に勃たねぇ。当然だ。

  18. 20 : : 2014/07/20(日) 21:47:16


    そう、オレは一般男子並み1ml当たり4600万個分の精力を持っている。
    だが生まれてこの方、女を抱いた事などあるワケが無い。




    加えて度重なる極度のストレスによって、オレの体はおかしくなってしまっていた。
    息子の不全もきっとそのせいだろう。


  19. 21 : : 2014/07/20(日) 21:57:34


    そうなる事を望んでなかったのに、オレの精力は4600万分の1……ってか0に抑えられて
    見事EDになってしまった。









    何て事だ。
    オレ、インポ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!

  20. 22 : : 2014/07/20(日) 21:59:48


    オレの名はエレン・イェーガー。人の道を外れた、最低のインポ。
    リスカしよ……
































    ミカサ「エレンっ!!」

  21. 23 : : 2014/07/20(日) 22:05:05


    エレン「ミカサ、お前どうしてこんなところに…?」


    ミカサ「エレンが心配になって追いかけて来た。リスカなんてしたらダメ」


    エレン「いいんだよオレなんて。オレがチートになるなんて到底無理な話だったんだ」


    ミカサ「エレン…」


  22. 24 : : 2014/07/20(日) 22:11:31


    エレン「オレに超能力が備わったり、巨人相手に無双したり、討伐補佐120体だったり」


    エレン「そんな人並み外れた能力、ピーチ姫属性のオレが持てるワケないだろう」


    ミカサ「それは…」






    エレン「結局オレはオレ。平凡な兵士1人分のエレンでしかないんだよ…」


    ミカサ「そんな事ないっ!!」


    ミカサ「確かにエレンは41億1292万5021人分の腕力も無ければ、57億8411万302個分のバランス感覚も18億57万4890匹分の戦闘力も79兆287億1090万3人分の農耕力も4600万個分の精力も無いっ!!!」


    エレン「ごめん、最後の奴だけは撤回してほしいんだけど」


  23. 25 : : 2014/07/20(日) 22:17:09


    ミカサ「でもあなたには、あなたも気付かない才能がきっとある」


    ミカサ「それこそ、誰にも負けないチートな才能がきっとある。私はそれを信じている」


    エレン「お前…」


    ミカサ「別にエレンがチートじゃなくたっていい。あなたがあなたで居てくれれば、それでいい」


  24. 26 : : 2014/07/20(日) 22:23:06



    ミカサ「それに…私は…」


    エレン「ミカサ…」











    ミカサ「私は…」


    エレン「…」



























    ミカサ「…何よりも、エレン一人分の、エレンが好きっ」


    エレン「…ミカサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」ダッ!

  25. 27 : : 2014/07/20(日) 22:27:59


    オレは忘れていた。



    チートになる事を意識しすぎるあまり、大切な存在が近くに居たという事を。
    チートになる事よりもずっとずっと、大切な事があったという事を。







    チートを捨てたオレは、そのままミカサと夜の風俗街へと消えていった。



    相変わらず勃たなかったけど、ミカサの言葉でオレは間違いなく
    絶望の底から勃ち上がる…もとい、立ち上がる事が出来た。


  26. 28 : : 2014/07/20(日) 22:34:38

    これから先、経験した事の無い様な困難が数多く待ち受けているだろう。
    でも、今のオレなら。エレン一人分のオレなら、乗り越えて行けるはずだ。











    これは過信なんかじゃない。
    オレ、きっと……























  27. 29 : : 2014/07/20(日) 22:34:59

    以上で終わりです。
    最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
  28. 30 : : 2014/07/20(日) 22:39:16


    執筆お疲れ様でした。


    最初から笑わせて頂きました。
    この発想は無かったです、面白かったです!

  29. 31 : : 2014/07/21(月) 02:02:27
    面白かったです
  30. 32 : : 2014/07/22(火) 12:35:00
    さすが神宮さんや!
    オレたちにできないことを平然とやってのけるッ
    そこに痺れる憧れるゥ
  31. 33 : : 2014/07/22(火) 12:38:58
    ちょくちょく挟んであるネタにクスッときました
  32. 34 : : 2014/07/22(火) 14:13:00
    おいwおかしいw
    けど最後感動したわw
  33. 35 : : 2014/07/22(火) 20:32:49
    おもろすwww
  34. 36 : : 2014/07/23(水) 11:36:37
    「豚汁って豚汁って読むの?豚汁って読むの?」に匹敵する面白さ
  35. 37 : : 2014/07/23(水) 16:46:44
    これは天才的だw
  36. 38 : : 2014/07/28(月) 13:21:01
    先がぴラットなった糸ワロタww
  37. 39 : : 2014/07/30(水) 14:12:08
    ごめん。吹いたからうんこしてくる
  38. 40 : : 2015/01/06(火) 13:39:48
    討伐補佐120体ネタw
  39. 41 : : 2016/08/20(土) 13:36:55
    おもしろかった

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神宮の燕³

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