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千早「バイクが欲しいわ」

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  1. 1 : : 2013/10/30(水) 22:34:02
    -765プロダクツ-

    真「お、千早ー。浮かない顔してどうしたの?」

    千早「あら真、もうレッスンは終わり?」

    真「うん!それより何か悩み事?表情が鬱っぽいよ?」

    千早「真…」

    真「なに?」

    千早「私バイク買うわ」
  2. 2 : : 2013/10/30(水) 22:35:04
    真「なんてなんてなんて?もう一回いい?Please one more.ヘイカモーン」

    千早「大型バイクが欲しいわ」

    真「また突然だね。急にどうして?」

    千早「今度私たちみんなMASTER ARTISTシリーズ出すじゃない?」

    真「あぁ、あの全11枚ぐらいのね」

    千早「私カバー曲で”鳥の詩”という歌を歌うのだけれども」

    真「クリスタルボイスが歌ってた歌だね」

    千早「アニメの主題歌というから、より仕上がりを良くするために見てみたのよ、そのアニメを」

    千早「そしたらもうね、私ね、ドゥカティ買うわ」
  3. 3 : : 2013/10/30(水) 22:43:03
    支援!
  4. 4 : : 2013/10/31(木) 05:35:22
    <<黄色中隊より≫3へ支援に感謝する>>
  5. 5 : : 2013/10/31(木) 05:35:29
    真「ドカテイ?」

    千早「ドゥカティよ、イタリアのバイクよ。真、あなたあのアニメ見たことないの?」

    真「いや、あるよ。すっごく泣いたし、赤いバイク出てきたけど、あれがそのドカティなんだね」

    千早「えぇ、昨日の夜見てからというものすっかり虜よ」

    真「そうなんだ…」

    真「そういえば、貴音がバイク乗ってるって言ってた気がするから、なんか聞いてみよっか」
  6. 6 : : 2013/10/31(木) 05:36:46
    -----------

    貴音「如月千早がバイクを?」

    千早「えぇ、四条さんバイクに乗ってるって真に聞いたからちょっと話を聞きに来たんだけど」

    真「貴音はなんてバイクに乗ってるの?」

    貴音「真…、よくぞ聞いてくれました…。私の白馬は日本が産んだ芸術家、わいぜっとえふ、あーるわん」

    真「えーと、ヤマハのYZR?」

    貴音「いいえ、YZF-R1」

    千早「あの四条さん、ごめんなさい私まだそんなにバイク詳しくなくて…」
  7. 7 : : 2013/10/31(木) 05:37:55
    貴音「そうですか、如月千早。貴女はなにかお目当てのバイクがあるのでしょうか?」

    真「千早はね!ドカティっていうのが欲しいんだって!」
  8. 8 : : 2013/10/31(木) 09:45:24
    貴音「ほう、如月千早がドカティに…。だとするとSBK?」

    千早「えぇ、ドゥカティの1098が気になっていたのだけれど、1199パニガーレはモノコックフレームでエンジンが新型のスーパークアドロ デスモドロミック テスタストレッタ エヴォルツォーネ エンジン搭載で中高速域からの躍動が凄いってゆうじゃない?でも1098から1198前期までの乾式クラッチの音色とその圧倒的パワーから来るドゥカティ フィーリングっていうのも味わってみたいのよね。ただ、私バイク自体が始めてだから、DTCはやっぱり欲しいから1198S以降のモデルかパニガーレのどちらかと思うのよね」

    真「」

    真「なんてなんてなんて?」

    真「いや、まぁ、聞き返したとこでしっかり聞いても理解できないからいいんだけどね。むしろやめてみたいなね?」

    真「えっ、ていうか昨日の夜見たって言ってたよね?早くない?ここまでドップリ浸かるの早くない?」

    真「歩いててドブに落ちたぐらい急にドップリだよね?まだ今日になってやっと3/4てとこだけど」

    真「貴音も意味わかんないよね?」
  9. 9 : : 2013/10/31(木) 15:30:44
    貴音「如月千早」

    千早「」

    真「」

    貴音「同じSSに乗る身として貴女のドゥカティに対する意識は素晴らしいものです。しかし、初バイクだからとDTCに頼り切ってしまうのはいかがでしょう」
  10. 10 : : 2013/10/31(木) 15:33:34
    ※DTC=Ducati Traction Control
    ドゥカティの一部車種に装備される空転減衰装置。後輪のスリップを検知し、電子制御でスリップを防止する
  11. 11 : : 2013/10/31(木) 15:34:21
    真「あれ?」

    貴音「YZF-R1の新型モデルにもトラクション・コントロールは搭載されていますが、だからといって私は乗り換えようと考えていません。DTCがあれば安心という意識があるのならバイクに乗らない方がいいかも知れません」

    真「あの…」

    貴音「その意識はDTCがあるのを前提にしてしまいます。ないものと考え、もしもの時に助けてくれる。それがトラクション・コントロールなのではないでしょうか」

    真「」

    貴音「バイクは自分で起き上がることも佇む事もできません。バイクを私達が支えてあげなければいけないように、私達もバイクに支えられています」
  12. 12 : : 2013/10/31(木) 15:35:37
    千早「四条さん!」

    貴音「如月千早…、ようこそ孤独な旅人の世界へ!!」

    真「もう嫌だ!!」

    ----------------

    真「しかし、貴音と千早があそこまでバイクLOVEだとは…」
  13. 13 : : 2013/10/31(木) 15:36:08
    真「バイクって面白いんだろうか」

    真「父さんがレーサーだからカートは何回か乗ったけど…」


    -----真、14歳の夏------

    真父「さぁ、真、カートに乗れ」

    真「嫌だよ!今さらなんなんだよ!遊園地のカートには乗せなかったクセに!!ボクは乗る必要ないんじゃなかったの?」

    真父「必要だから呼んだまでだ」

    真父「乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!!」


    --------------------


    真「クソッ!あのアニメオタクめ…」

    真「なにかとすぐ真似しやがって…」
  14. 14 : : 2013/10/31(木) 15:37:34
    亜美&真美『まっこりーん!!』

    真「あれ、亜美と真美か」

    亜美「あれあれ〜?まこりん、悩み事〜?」

    真「あぁ、千早が突然バイク買うって言い出したんだ」

    真美「うあうあ〜!!千早おネェちゃんもとうとうバイクデビルだよ!!」

    亜美「違うっしょ→それをゆうならバイクモービルっしょ!!」

    真「デビューだろって、アイドルにバイクって似合わないよね」

    亜美「え?そなの?」
  15. 15 : : 2013/10/31(木) 15:38:24
    真美「真美たちバイク乗ってるよ?」

    真「!!!!!」

    真「えっ?!原付でも16歳からじゃなかったっけ⁈」

    亜美「亜美たち、5歳の時からオフロードやってるんだ!だから、免許とか要らないんだYO!!」

    真「え?オフロードだと免許要らないの?」

    真美「違うよ〜、まこりんでいうサーキットで走るから要らないらしいYO!!」
  16. 16 : : 2013/10/31(木) 15:39:04
    真(なんだろう、この置いて行かれてる感じは…)

    真美「今度はエンデューロしたいねー亜美」

    亜美「亜美はトライアルしたいなー」

    真美「えー?!でもでもそしたら亜美のYZ250じゃ無理くない?」

    亜美「あー、そだね」

    真(…スッゴイマニアックな単語が出てる)

    真(亜美と真美の言うことをはいつもぶっ飛んでるけど…)

    真(ぶっ飛んでて理解出来ないんじゃなくて無知ゆえに理解できない…)

    真(…)

    真(バイクとはなんぞや?)

    春香「まーっことっ!」
  17. 17 : : 2013/10/31(木) 16:35:23
    真「春香!!」

    春香「久しぶりだね!」

    真「ホント久しぶり!何ヶ月ぶりだろうね」

    春香「私寂しかったよぉ」

    真「それは春香が留年寸前までいったからしょうがないよ」

    春香「そ、それはもう言わないでよぉ!」

    真「あははは!」

    真(春香と話したら元気出たや)

    真(異世界から生還した気分だよ)

    真「ね!春香!駅まで一緒に帰ろうよ!!」

    春香「あーごめんね真!今日電車じゃないんだ!」
  18. 18 : : 2013/10/31(木) 17:18:40
    真(待ってよ…ちょっと待ってよ…)

    真(この流れはそっち系…)

    春香「今日は 真「あ!ごめん!!補習で忙しかったね!!ごめんごめんごめんごめんなさい!!」ダッ

    春香「あ!ちょっと待っ…いっちゃった」
  19. 19 : : 2013/10/31(木) 18:36:33
    -------その頃、千早-----
    美希「千早さんっ!!」

    千早「…」

    美希「千早さんっ!!!!」

    千早「」フラッ

    美希「千早さん!!!!流石にガン無視はキツイの」

    美希「ねーちは…」ノゾキ 「うっ…」

    美希(あれは…あの顔は”チハヤスパイラル”状態!?)

    美希(!…千早さんなにかぶつぶつ喋ってるの!!)

    千早「IYH…イヤッホォオオオォ…」

    美希(あっバックから…印鑑?…それに保険証…?)

    美希(!千早さん体の具合が!?)

    千早「…三種の神器…」ニヤッ

    美希「あっ、千早さんっ!!」

    千早<<ィイヤッホォオオオオオォォォオオオオォォォォオオォォ!!!!!!!!!!!!>>ダッ

    美希「あっ!!逃げたの!!!」
  20. 20 : : 2013/10/31(木) 18:55:01
    千早「あーっはははは!!今行くでぇ〜みすずち〜ん!!!」

    美希「千早さんっどこ行くの!???」

    -------1時間後-------

    美希「…千早さん…あ…し……早すぎなの!!…」 

    美希「千早さんここに入っていったの…バイク屋さん?」

    美希「いざ突撃なの!!」

    ガーイラッシャイマセー

    美希「あっいたの!!」

    千早「はぁ///」ウットリ

    美希(あんな顔、美希にも見せた事ないの!!!)

    千早「はい、頭金225万円で。はい、残金
    を10回払いで」

    店員「それじゃこちらの申し込み用紙に記入をお願いいたします。本日は身分証明書などお持ちですか?」

    千早「はい、保険証持って来たんですけど」

    店員「はい、保険証で結構ですよ。コピーを1部取らせていただきますがよろしいですか?」

    千早「はい」カキカキ

    美希(千早さんバイク買ったの?)

    美希「千早さんっ!!!」

    千早「ヒッ!」ビクッ

    千早「あ、美希じゃない…どうしたのよ。こんなところで」

    美希「千早さんヒドイのっ!美希、ずぅ〜〜と千早さん呼んでたんだよ!」

    千早「それはごめんなさい。全く気づかなかったわ」

    美希「それはそうと千早さんバイク買ったの?」

    千早「えぇ、免許はまだだけどね」

    美希「へぇ〜!千早さんなに買ったの!?」

    千早「ドゥカティの1199パニガーレRというバイクよ。レースするカタチのバイクね」
  21. 21 : : 2013/10/31(木) 19:13:44
    -------1ヶ月後、納車日------

    目覚まし「ぴp 千早「とうとう来たわこの日が」ダンッ!!

    千早「本日は快晴。降水確率0%。日頃の行いがモノを言うわね」

    千早「大型免許取得者、キサラギチハヤ、AM6:30起床」

    ーこのとき、私はまずシャワーを浴びたわ。己の汚れを洗い流すように…。

    そして、カジュアルな服を着て髪を乾かす。

    完全に髪が乾いた。時刻は午前8時。

    約1時間に渡る浄化の儀式を終え、自宅のマンションを後にした。

    駅まで歩いていく、耳につけたヘッドホンからはお気に入りのナンバー。

    足取りが軽くなり、心地よい風が気分をよくしてくれる。

  22. 22 : : 2013/10/31(木) 19:33:47
    少し歩いたところにあるカフェで軽めの朝食を済ませる。

    フレンチワッフルにエスプレッソのほろ苦い香りが好きだ。

    シーフードサラダとオニオンスープ、完璧だ。

    駅から電車に乗り込み、揺られる事20分人ごみを避けるように降りる。

    駅から30分歩いた場所に出会いはあった。

    ーDUCATI STOREー

    時刻は午前9時55分ー、完璧だ。そういわざるを得ない。

    心臓の鼓動が高まるのがわかる。

    脈打つたびに息苦しさを覚え、口角があがり目尻が下がろうとするのを制するのに労力をつかった。

    腹の溝落ちに得も言えぬ違和感に襲われ、あるはずのない嘔吐感が冷静さを奪っていく。

    この感覚はまるでー、初めてステージに上がり人前で歌ったときと同じ感覚だ。

    そう、この瞬間ー、私がバイクに乗るという事はステージに上がるという事だったのだ。

    歌以外の全ての道を閉ざされ、まるで兵士のような生活を自分に強いてここまでやってきた。

    『人生は人との出会いである』

    どこかのだれかがそう言った。

    家族と距離を置いて、寂しさを知った。

    弟が居なくなって、哀しみを知った。

    学校に行き、孤独を知った。

    765プロに入ってから、仲間の大切さを知った。



    ーさぁ行こう 世界はかくも美しく そして 人生はすばらしいー



    永遠のような5分間が過ぎ去り、そしてその時が来た。
  23. 23 : : 2013/10/31(木) 19:46:36
    真「キレイにまとめようとしてるけど、9時開店だから1時間前から開いてるよ」

    千早「そして私は一歩を踏み出し 真「さっきからなんかぶつぶつ言ってるし」

    真「ほら、さっさと行くよ」

    ガーイラッシャイマセー

    千早「あの如月ですが」

    店員「如月様!お待ちしておりました!!準備はできております!!どうぞこちらのお席へ」

    店員「納車前に最終確認をさせていただきます」

    千早「はい、よろしくお願いします」

    店員「まず、ご注文の車両ですね。”DUCATI 1199 PANIGALE R”にオプションでアクラポヴィッチのフルエキゾーストマフラーに交換と12V5A電源ソケット2カ所とDIAVELスマートキーカスタムですね」

    店員「こちらのスマートキーはDIAVELからの移植になっておりますので、もしロードサービスなどご利用の際は、説明をお願いいたします」

    店員「エアロスクリーンがラベレッツァのチタンコートスクリーンを装備しております。レザージャケットとAGVヘルメットも本日お渡しとなります」

    店員「こちらが日本版と本国版のマニュアルになりますので」

    店員「それではお待たせしました。こちらへ」
  24. 24 : : 2013/10/31(木) 19:53:19
    千早「キタキタキター!!!!!」

    真「少し落ち着きなよ」

    店員「こちらが1199パニガーレR EXになります」

    真「あれ?なんかさっきと名前違わない?」

    店員「如月様が高級社外パーツをたくさんつけられるので車検を通す際に1199 R EXと特別仕様車として登録してあるんです」

    千早「イーじゃない!!イーじゃなーい!!」

  25. 25 : : 2013/10/31(木) 20:33:32


    ※参考

    DUCATI 1199 R EX ”CHIHAYA EDITION SPEC1”

    排気量1225cc
    乾燥重量191kg
    6速


    ・AKRAPOVIC フルエキゾーストマフラー
    ・ヘッドライト ウィンカー兼ポジションアイライン(青)
    ・DIAVEL スマートキーシステム
    ・LA BELLEZZA SPEED チタンコートスクリーン
    ・LA BELLEZZA SPEED ラジエーターガード
    ・サムコ ウォーターライン
    ・PERFORMANCE カーボンリアフェンダー
    ・ABC マルチマウント
    ・NANKAI 電源くん2
    ・ボアアップ1198.2cc→1225cc
    ・スリッパー機構ドライクラッチコンバージョンキット
    ・メインハーネス完全防水加工
    ・フルステンレス化
  26. 26 : : 2013/10/31(木) 21:38:01
    マニアックやな
    支援
  27. 27 : : 2013/10/31(木) 21:59:17
    >>26支援に感謝する
  28. 28 : : 2013/10/31(木) 22:22:11
    -----765プロダクツ-----

    貴音「ほうこれが如月千早のぱにがーれ…美しい」

    千早「うふふ、四条さんありがとう。あなたのおかげで踏ん切りついて買う事ができた。今の私があるのはあなたのおかげよ」

    貴音「今度ぜひつーりんぐに行きたいですね」

    千早「えぇ!!よろこんで!!」

    亜美「これはこれは千早おねぇさまじゃあーりませんかー」

    真美「これはこれはパニガーレ様じゃあーりませんかー」

    千早「あら亜美、真美。あなたたちパニガーレわかるの?」

    真美「真美たちオフロードしてるんだー☆ねー亜美ー」

    亜美「うんうん。亜美たちもバイク乗りの八つ橋だかんね!!」

    貴音「亜美、それを言うなら”端くれ”ではありませんか」

    真美「うあうあ〜亜美がお姫ちんに冷静につっこまれたよぉ〜、もう終わりだ〜」

    貴音「」



    真「…」

    真(みんな楽しそうだなぁ)

    真(ボクもバイク乗ってみたいなぁ)

    真(というよりなんか浮いてる感じが嫌だ)

    真(よし!バイク屋に行くぞ!!)
  29. 29 : : 2013/11/02(土) 23:00:16
    真「大手中古車販売店のレッドブル…ここか」

    真「うわっ!すごいいっぱい置いてある…!!」

    真「あっ!これかっこいい!!」

    真「ZX-14R?ヘェ〜。うわっ!1440ccもあるんだ…」

    真「うわうわ!こっちのもカッコイイ!ZR-7Sかぁ」

    --------1時間後----------

    小鳥「あれってやっぱり真ちゃんよね?」

    小鳥「”世界のオートバイを販売する”がキャッチのレッドブルに来てまさかのカワサキしか目に止まらないなんて…」

    小鳥「相性なのかしら…。ただ…」

    小鳥「バイクに乗る真ちゃん…後ろに乗る雪歩ちゃん…むふ//むふふふふふふふふふ////.」

    真「これだ…これを買おう!!」

    小鳥「おっ!とうとう決まったのかしら」

    小鳥「げっ!ZRX1200DAEG!!」

    小鳥「なんで?なんでなの真ちゃん!?」

    小鳥「ネイキッドかストリートファイター系でのゆき☆まこはどこへ行くの⁈」
  30. 30 : : 2013/11/10(日) 19:35:03
    小鳥「DAEGはダメ!DAEGはダメ!!」

    小鳥「考え直すのよ!真ちゃん!!」

    真「なにをですか?」

    小鳥「DAEGはダメなのよ!」

    小鳥「ってびゃあぁぁああああ!!!!真ちゃんいつの間にぃー!!!!」

    真「考え直すのよ!真ちゃん!!って聞こえたから、振り向いたら小鳥さんがいたんじゃないですか」

    小鳥「そう、そうね。それより真ちゃん、なんでさっきからカワサキしか見てないの?」

    真「えっ?カワサキってなんですか?」

  31. 31 : : 2013/11/14(木) 07:24:12
    小鳥「バイクを作っている会社の一つよ」

    小鳥「そのカワサキは威圧感あるスタイルと重厚さでこう呼ばれているわ」

    小鳥・雪歩「漢のカワサキ!!!」

    真「ぼくってやっぱり女の子らしくないのかなぁ」

    真「っていうかむしろ女の子なの?ボクは…」

    小鳥「あれ?ていうか雪歩ちゃん!!」

    雪歩「えへへ//こんにちは小鳥さん、真ちゃん!」

    真「もう、ボクの立ってる場所に5nmくらいの隕石がピンポイントで落ちればいいんじゃないの?」

    雪歩「まーこーとーちゃん!!」
  32. 32 : : 2013/11/14(木) 07:27:58
    小鳥「雪歩ちゃん…、真ちゃんをそっとしておいてあげて。今回に限っては事実が真ちゃんを傷付けただけ、誰が悪いでもないのよ」

    雪歩「う、でも真ちゃんが見えてたら言わなかったのに…、小鳥さんの裏から驚かそうとした私の責任…」

    小鳥「雪歩ちゃん、少しそっとしておきましょう」

    雪歩「はい…」

  33. 33 : : 2013/11/14(木) 07:30:38
    真「どうしてこんなに悩まなくちゃいけないんだ…容姿も中身も趣向も男の子って言われて…」

    ロッシ「どうしたの?お嬢ちゃん」

    真「!!ぼ、ボク⁈」

    ロッシ「あぁ、君だ。バイク屋で泣くなんて何かあったのかい?」

    真「実は…」
  34. 34 : : 2013/11/14(木) 07:37:24
    ロッシ「そうか、だがそれは悲しむべき事ではないな」

    真「?」

    ロッシ「君は君。立派な可愛らしい女性だ。周りから男の子って言われるのは極めてボーイッシュ、ポテンシャルだと思わないかい?」

    真「そ、そうで、すね//」

    ロッシ「別に嫌われてるでもないんだろ?それは自分では気づけなかった、自分のチャームポイントだ。大切なのは自分の気持ちと意思だ」

    ロッシ「ここにいるバイクたちもそうさ、周りからどんなに古いバイクかとバカにされてもそいつにしかないステキな魅力を持っている」

    ロッシ「古いから、ボロいからと、見た目ひとつで語れるほど、浅はかなものではない。跨ったとき、自分とバイクの相性がわかるだろう」

    ヘイデン「おーい、ルパン行くよー」

    ロッシ「おっと、おしゃべりが過ぎたな、またなかわいこちゃん」
  35. 35 : : 2013/11/14(木) 07:54:50
    -------そして、3ヶ月後の765プロツーリングの日-----------

    小鳥「さて一応名簿に書くか」

    小鳥「えっと、
    お姫ちん YZF-R6 千早ちゃんとサーキット行ったらR1廃車って言ってたわね

    響ちゃん B-KING マニアックだわ

    千早ちゃん 1199 PANIGALE REX あ、ワイズギアのグリップヒーターつけたんだ

    春香ちゃん CB400SF HVT 普通だわ…でもあんなにリアスライドさせるのに全く転けないのはスゴイわ

    美希ちゃん 899 PANIGALE 完全に千早ちゃんとお揃いが欲しかったけど、間違えた感じね

    雪歩ちゃん DAYTONA 675 意外だったわ…

    あずささん CBR1000RR あずささんのツインカムには勝てんよ…

    律子さん CB1300SB 流石はみんなのまとめ役と言ったとこかしら

    いおりん CAGIVA RAPTOR スマートなモンスターね

    真ちゃん Z1000SX おぉ、王子がダークナイトに///

    そして、私がGSX-1300R っと」

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