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エレン「俺たちの進撃」~訓練兵編②~

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  1. 1 : : 2013/10/30(水) 00:35:06
    エレン「俺たちの進撃」~訓練兵編①~の続きです♪
  2. 2 : : 2013/10/30(水) 00:35:56
    一番のリー!!!


    期待!!!
  3. 3 : : 2013/10/30(水) 00:36:57
    http://www.ssnote.net/archives/972
    ↑の続きです♪
  4. 4 : : 2013/10/30(水) 00:37:55
    >>2
    ありがとうございます!!
    今晩中に更新できるように努力します!
  5. 5 : : 2013/10/30(水) 01:00:35
    期待っす
  6. 6 : : 2013/10/30(水) 03:58:07
    期待です
  7. 7 : : 2013/10/30(水) 16:19:18
    期待です
  8. 8 : : 2013/10/30(水) 16:58:05
    アルミン最強説お願いします
  9. 9 : : 2013/10/30(水) 17:15:06
    待ってました‼
    期待しています‼
  10. 10 : : 2013/10/30(水) 18:05:26

    ー3か月後ー

    アルミン「第二回!!」

    ライナー「暴露大会!!」

    ジャン「うっせえな…」キーン

    ベルトルト「そういえば前はアルミンとライナーがクリスタについて語って終わったもんね…」

    エレン「そういやそうだな」

    マルコ「え~やるの!!?」

    エレン「俺はどっちでもいいけど」

    ベルトルト「僕はやるよ。」

    アルミン「誰からにする?」

    ライナー「マルコ、先に終わらせちまえよ」ニヤニヤ

    マルコ「うっ…わかったよ…」

    マルコ「僕は…実は…………と……き……て……ん…だ」ボソ

    ジャン「聞こえねえよ!」

    エレン「ジャンノリノリだな」

    ジャン「はあ!!?」

    アルミン「まあまあ…」

    ライナー「マルコ、はっきりいえよ」ニヤニヤ
  11. 11 : : 2013/10/30(水) 18:30:54
    >>8に同意だ
  12. 12 : : 2013/10/30(水) 19:25:42
    続きみたい
  13. 13 : : 2013/10/30(水) 19:38:57
    終わりのセラフ大好きなので、楽しみです!!
  14. 14 : : 2013/10/30(水) 20:49:25

    マルコ「ぼ、僕は…さ、サシャと…つ…き…ぁっ…」

    コニー「マルコ声ちっちぇよ」

    マルコ「僕はサシャと付き合ってます!!//」


    ー女子寮ー

    一同「えぇー!!」

    クリスタ「うそぉ…サシャってマルコと付き合ってたんだ!」

    ミーナ「へぇ~」ニヤニヤ

    サシャ「うぅ…みなさんそんなに茶化さないでくださいよ…//」

    アニ「いつからなの!!?」

    ユミル「アニノリノリだな」

    アニ「なっ…//」

    クリスタ「アニかわいいっ」

    アニ「はぁ!!?/////」

    ユミル「顔真っ赤だぞ?」ニヤニヤ

    アニ「う…//」

    ミーナ「ねぇサシャ、いつ付き合ったの?」

    サシャ「1か月前の雪山訓練のときです//」

    ーーーーー
    ーーー
  15. 15 : : 2013/10/30(水) 22:03:37

    サシャ「ハアハア」ザッザッ

    マルコ「ハアハア」ザッザッ

    ミーナ「ハアハア…次の…ポイントは…まだ…」

    トーマス「ハアハア…さっき通過…した…ばっか…じゃねえか…」ザッザッ

    サシャ「みなさん元気出してください!」

    ミーナ「ハアハア…そうは…言ってm!!?」ガクッ

    サシャ「!、ミーナ危ないっ!」バッ

    ズシャ

    ミーナ「ぃてて…」

    マルコ「サシャ!?」

    サシャ「くっ…」

    トーマス「おい!2人とも無事か!?」

    マルコ「ミーナは大丈夫だけどサシャが…」

    サシャ「すみません…足くじいちゃいました…」イテテ

    ミーナ「ごねんね…私をかばったばっかりに…」

    トーマス「サシャ立てるか?」

    サシャ「えe…」ガクッ

    サシャ「つっ…」

    マルコ「大丈夫!!?」

    サシャ「へへ…平気ですよ…」ハアハア

    マルコ(歩けない上に呼吸も荒い…)

    マルコ「ミーナ、トーマス。この事を教官に伝えてくれ」

    トーマス「マルコ、どうする気だ?」

    マルコ「あそこに山小屋がある。この吹雪が収まるまで避難しとくよ」

    サシャ「だ…大丈夫ですって…」

    マルコ「バカ!けが人はおとなしくしてろ!」

    サシャ「」

    トーマス「」

    ミーナ「」(マルコが怒ったとこ始めてみた…)

    ミーナ「(じゃない!)わかったよ!」

    トーマス「ミーナ!?」

    ーーー
  16. 16 : : 2013/10/30(水) 22:53:10
    マルコさん素晴らしい
  17. 17 : : 2013/10/30(水) 23:51:20

    ー山小屋ー

    パチパチ←薪の音

    マルコ「…」

    サシャ「…」

    マルコ「サシャ…」

    サシャ「なんですか?」

    マルコ「さっきは怒鳴ってごめんね」

    サシャ「いえ、こちらこそ迷惑をかけてすみません」

    マルコ「そーいえば、サシャが山でけがするなんて珍しいよね…」

    サシャ「そうですね…何年ぶりでしょう…」

    マルコ「ねえサシャ、最近僕のことやたらと避けてない?」

    サシャ「えっ、やっ、そんなこと…ないです…よ」アセアセ

    マルコ「ほんとに?」

    サシャ「ほんとですよっ」アセアセ

    マルコ「ならいいんだけど…」
  18. 18 : : 2013/10/31(木) 00:07:23

    マルコ「……」

    サシャ「……(うわぁ…よぅ考えたらここマルコと二人っきりやん//)」ドキドキ

    マルコ「………」

    サシャ「………マルコ…」

    マルコ「なんだい?」

    サシャ「私って…魅力…ないですか…?(きゃぁー!あたし何聞いてんねん!)」

    マルコ「えっ//」

    マルコ「い…いや…か…可愛いと思うよ…//」

    サシャ「////」ガバッ

    マルコ「!!?」

    サシャ「////(お…思わず抱きついてもうた//)」ダキ

    マルコ「さ…サシャ…?//」

    サシャ「私って食いしん坊でお馬鹿じゃないですかぁ…//」

    サシャ「けど、マルコにだけはそんなところ見られたくなくてつい避けちゃってたんです//(ええい!もうなすがや//)」

    マルコ「えっ…それって//」

    サシャ「私は…マルコが好きなんです//(きゃぁー言ってもうた//)」

    マルコ「……」

    サシャ「マルコ、私じゃダメですか?」ウルウル

    マルコ「//////」プシュゥー

    サシャ「?」

    マルコ「サシャ」ガシ

    サシャ「は、ひゃい//(噛んじゃったー//)」

    マルコ「僕もサシャが好きだ!!」ダキ

    サシャ「////」

    マルコ「サシャ、僕と付き合ってください///」

    サシャ「はい!///」
  19. 19 : : 2013/10/31(木) 18:05:36
    マルコ勝ち組過ぎだろww
  20. 20 : : 2013/10/31(木) 20:24:58
    >>19
    まあね(笑)
  21. 21 : : 2013/10/31(木) 20:40:30

    ーーー
    ーーーーー

    マルコ「って感じで…//」

    ジャン「マルコよかったな!」

    エレン「マルコかっけえな!」

    マルコ「へへっ//」

    ライナー「じゃあ次はエレンだ!」

    エレン「え、オレ?」

    ベルトルト「別になんでもいいんだよ。」

    エレン「う~ん…」

    マルコ「何か思いつく?」

    エレン「う~ん…」

    アルミン「よし、片っ端から聞いていこう!」

    コニー「おおー!」

    エレン「悪いな、そうしてくれ」

    アルミン「じゃあ、ミカサは?」

    エレン「家族」

    ライナー「クリスタは?」

    エレン「ちっちゃい」

    マルコ「じゃあ、アニは?」

    エレン「綺麗」

    ベルトルト「!」ガタッ

    ライナー「ベルトルト落ち着け」

    ベルトルト「う…うん」

    アルミン「へぇー、例えばどんなとこが?」

    エレン「う~ん…いまいちわかんねぇけど、アニが吸血鬼に馬乗りにされてたの見たら《鬼》が暴走しそうになったんだ」

    アルミン「それってエレンが怒ったってこと?」

    エレン「ただ怒っただけであんなんになったことねえけどな…」
  22. 22 : : 2013/10/31(木) 20:43:15

    アルミン(これは…)

    マルコ(決まりだね)

    アルミン(なっ、直接脳内にだとっ!!?)

    ライナー「ほう」ニヤニヤ

    コニー「ライナーニヤニヤしててキモいぞ」

    ライナー「」グサッ

    ベルトルト(くっ…エレンもアニを…)
  23. 23 : : 2013/10/31(木) 21:30:41

    ー女子寮ー

    サシャ「うぅ~//」

    クリスタ「それでっ!?」

    サシャ「もうないです」

    クリスタ「ちぇっ」プクッ

    ユミル(天使)

    サシャ「つっ…次はアニです!」

    アニ「えっ」

    ミーナ「いいねぇ」ニヤニヤ

    クリスタ「アニも好きな人いるの?」キラキラ

    アニ「いないよ」

    ミーナ「ほんとにそ~かな~?」ニヤニヤ

    アニ「なにが?」

    ミーナ「アニ、エレンと対人格闘してるときが一番楽しそうだよねぇ~」ニヤニヤ

    アニ「なっ…// んなことないっ//」プイッ

    ユミル「ほぅ…アニはエレンが好きなのか」ニヤニヤ

    アニ「うっ…うるさいっ//」

    ミカサ「アニ…」

    アニ「!」ビクッ

    ミカサ「あなたには負けない」

    アニ「こっ…こっちだって負けないもんっ//」

    ユミル「頼むから周りを巻き込むなよ」

    ミカサ「わかってる。正攻法あるのみ」

    アニ「ぜったい負けないもんっ//」
  24. 24 : : 2013/10/31(木) 21:30:55
    アニ…むずかしい…
  25. 25 : : 2013/10/31(木) 22:50:41
    アニが可愛い過ぎる
  26. 26 : : 2013/10/31(木) 23:52:08
    こんばんわです!

    私も期待してます(o^^o)
  27. 27 : : 2013/11/01(金) 20:48:54

    ー翌朝・食堂ー

    ワイワイガヤガヤ

    ミカサ「エレン、アルミンおはよう」

    エレン「おはよ」

    アルミン「おはよう」

    アニ「…//」モジモジ

    エレン「アニおはよう!」

    アニ「お…おはよ…//」

    エレン「今日も対人格闘よろしくな!」ニカッ

    アニ「う…うんっ」パアアァァ


  28. 28 : : 2013/11/03(日) 09:57:28
    頑張って下さい!!
  29. 29 : : 2013/11/03(日) 18:53:17
    >>25>>26>>28
    ありがとう!

    止まってたけど、更新再開します!
  30. 30 : : 2013/11/03(日) 19:07:30

    ー訓練終了後ー

    アニ「エ…エレン…隣いい?」ドキドキ

    エレン「おう!」

    アルミン「そう言えばさ…もうすぐだよね…」

    エレン「なにがだ?」モグモグ

    アルミン「選抜術式試験だよ」

    エレン「そういやそんなんあったな…」

    アルミン「エレンは強いからいいよね…」

    エレン「んなことねえよ」モグモグ

    ミカサ「けど鬼呪装備は使えないはず」

    エレン「当たり前だ」

    アニ「なら私にもチャンスはあるね」

    エレン「へっ、捻り潰してやるよ」ニッ

    アニ「望むところだよ」


  31. 31 : : 2013/11/04(月) 12:55:05
    乙です!頑張って!
  32. 32 : : 2013/11/04(月) 12:55:55
    死の世界
  33. 33 : : 2013/11/04(月) 12:56:09
    ウハウハ
  34. 34 : : 2013/11/04(月) 12:57:30
    俺はリア充、お前ら非リア充ww
    +ホモォwww
  35. 35 : : 2013/11/04(月) 20:24:22
    >>31 ありがとう!
    >>32>>33>>34 何があったんですか!!?
  36. 36 : : 2013/11/04(月) 21:13:54

    ー座学ー

    カーンカーンカーン

    ペトラ「はい、じゃあこの前やった呪術筆記試験の答案を返して解散しまーす」

    アルミン「やった!満点だ!」

    ミカサ「くっ…アルミンに負けた…」

    アニ「エレンどうだった?」

    エレン「90点だった」

    アニ「へへっ、勝った♪」

    エレン「なっ…何点だ!?」

    アニ「教えなーい」クスクス

    ライナー「よっしゃ!95点だ!」

    ベルトルト「ライナー気合いはいってるね」

    ライナー「ああ!べリックの仇をはやく討ちたいからな」

    ベルトルト「そうだね」

    コニー「やべぇ、また0点だ…」

    サシャ「うっ…私もです…」

    ペトラ「この結果はこれから与えられる鬼呪装備のランク決めにも影響するので、結果を受け止めて次回に活かすようにしてください」
  37. 37 : : 2013/11/04(月) 21:36:34

    ペトラ「それから1週間後まで迫ってる選抜術式試験で皆の能力をジャッジしまーす。結果を出せないと鬼呪装備適正試験すら受けれないので気を付けてくださーい」

    ペトラ「では解散です」

    キヲツケー
    レイ
    アリガトウゴザイマシター

    ペトラ「エレン!」タッタッタ

    エレン「はい?」

    ペトラ「これ」つ刀

    エレン「ありがとうございます」

    ペトラ「《白死》。妖刀よ。まあエレンなら使えるだろうって中佐が」

    エレン「《白死》って確か…」

    ペトラ「ええ、かつて千の鬼を切り伏せても、刃こぼれ一つしなかった、などという眉唾な伝説が残っている刀よ」

    エレン「…」チャキ

    …エレンが刀を抜く。刃が呪詛で震えだす、甲高い音が空気を震わせる。頭の中が殺戮の衝動で埋め尽くされるような気がする。

    エレン「確かにこれは妖刀ですね」

    ペトラ「1週間後の選抜術式試験ではこれを使ってね」

    エレン「ありがとうございます」
  38. 38 : : 2013/11/05(火) 00:09:11
    誰かみてんのかなぁ

    コメント来ないとさみしい…
  39. 39 : : 2013/11/05(火) 00:10:03
    支援
  40. 40 : : 2013/11/05(火) 00:10:14
    見てるぜ!続き頼む!
  41. 41 : : 2013/11/05(火) 00:10:48
    面白いです!
    頑張って下さい
  42. 42 : : 2013/11/05(火) 17:12:16
    今月のセラフのシノア可愛すぎる!見てない人は是非見て下さい!
    そして支援
  43. 43 : : 2013/11/05(火) 19:25:49
    続き楽しみ!!
    頑張って下さい!!
    ワク(((o(*゚∀゚*)o)))ワク
  44. 44 : : 2013/11/05(火) 19:35:56
    >>39>>40>>41>>42>>43 ありがと!頑張るよ!
  45. 45 : : 2013/11/05(火) 19:41:21

    ー食堂ー

    エレン「ふぅ、食った食った」

    アルミン「そんなに量ないでしょ…」

    エレン「まぁな」

    ミカサ「2人とも選抜術式試験も近い」

    ミカサ「ので、自主練をしよう」

    エレン「いいぞ、さっきもらった刀め試してみたいし」

    ミカサ「アルミンは?」

    アルミン「僕も行くよ」

    ミカサ「そう、じゃあ後で」

    エレン「おう!」

    アルミン「うん!」
  46. 46 : : 2013/11/05(火) 19:48:06

    ー訓練場ー

    エレン「すごい人だな…」

    アルミン「試験が近いからね」

    ミカサ「早く始めよう。あまり時間もない」

    エレン「そうだな」

    ーーーーー
    ーーー
  47. 47 : : 2013/11/05(火) 20:12:30

    ー選抜術式試験当日ー

    キース「これより選抜術式試験を行う!」


    ・ルール
    監督官が勝ちだといった方を勝ちとする
    監督官が能力が上だと思った方を勝ちとする
    相手を殺してしまった場合は評価が下がる
    一対一の実戦を一人一回行う
    対戦相手はくじで決める
  48. 48 : : 2013/11/06(水) 20:36:43

    キース「ミカサ・アッカーマン。前へ」

    ミカサ「…」ザッ

    キース「アニ・レオンハート。前へ」

    アニ「…絶対勝つ」ザッ

    ミカサ「あなたには無理」

    アニ「…」スッ

    …その、ミカサの言葉が終わる前に、アニが手を、後ろに回す。すると袖から、武器が降りてきたのがエレンにはわかる。

    ミカサ「ブツブツ」

    …ミカサも、何か呟いている。おそらくは、東洋の呪法だ。ミカサは身体能力を限界まで跳ね上げる。以前、アニが対吸血鬼のとき遣った神懸かり法の発展らしいが、アニのときよりもさらに赤い火光輪が浮き上がり始める。


    エレン「あれは…金剛夜叉明王呪…か…?」

    …ミカサは以前にも神懸かり法を使用したことはあるが、ここまで強力なものを遣ったのはエレンも初めて見る


    キース「始め!」

    刹那、ミカサとアニが動き出す。
    呪術で増幅されたミカサの動きは、異常に速い。
    だが、アニはそれに、きちんと反応している。後方へ下がる。手を振るう。するとその、手の袖から、無数の短刀…いわゆる、クナイと呼ばれている刃物が飛び出す。そのクナイの柄に糸がついていて、それが宙を舞う。
    その、どれに触れても、糸に繋がっている呪術符が爆発し、クナイが跳ね上がってくる仕組みだ。
    だが、ミカサはそれを見下ろし、

    ミカサ「暗器遣い…女狐にはお似合いの能力…」

    突進を止めない。
    一瞬で張り巡らされた罠を無視して、真っ直ぐに進む。
    ミカサの足に糸が触れる。瞬間、呪術符が爆発する。クナイが跳ね上がり、糸に触れた者へと飛んでいく。

    ミカサ「…」スッ

    しかしそれをあっさり、ミカサはかわしてしまう。
    さらに次々クナイが跳ね上がっていくが、そのすべてをかわし、よけきれないものは手でたたきおとしながら前に進む。
    ミカサがアニとの間合いをあっさり詰める。

    ミカサ「これで終わり」シュッ

    だがアニは、

    アニ「残念。その傲慢さが、あんたを殺したよ」パチン
  49. 49 : : 2013/11/06(水) 20:56:50

    右の指を、ぱちんっと鳴らす。途端、ミカサがかわし、叩き落としたはずのクナイの先が、爆発する。そして地面を跳ねる。
    すると、いつの間にかミカサの放とうとしていた拳を、クナイの後ろから伸びていた糸がぐるぐる巻きに拘束してしまう。

    ミカサ「ぐぅっ」

    ミカサの動きが止まる。
    当然だ。あの、アニが使っている糸には、呪いが込められているのだ。それに触れてしまったのもは、まるで痺れ薬を注射されてしまったかのように、動きが鈍くなる。
    だが、アニは攻撃の手を緩めない。
    ジャケットの裏からまた一本、クナイを取り出す。それをそのまま、一気にミカサの首へと放とうとする。


    エレン「なっ…」


    キース「やm…」

    エレンとキースがやめろという前に、

    ミカサ「うごっけぇえええええええ!」

    ミカサが叫んだ。真っ黒な頭の上で、真っ赤に輝く火光輪がぐるんっとまわる。そしてそのままミカサは、拘束されている糸を無視して、拳を突き出す。

    アニ「なっ!?」

    アニが驚いた顔になる。その頬に、ミカサの拳がぶつかる。

    アニ「がぁっ」

    うめきながら、クナイを投げる。そのクナイはミカサの頬をかすめるが、当たらない。
    アニの体はそのまま、信じられないほど遠くまで吹っ飛ぶ。地面に落ち、転がり、そしてもう動かない。あれは相当なダメージを受けただろう。おそらく脳が揺れて、しばらく立ち上がれない。
    だが、ミカサは動ける。アニのほうへと、走って進もうとするがそこで

    キース「やめ!」

    ミカサ「…」スッ

    キース「引き分け!」

    ミカサ「!!?」

    ミカサ「なぜですか!?」

    キース「最後に頬を傷つけられただろ。そしてレオンハートは暗器遣いだ。これが実戦なら致死性の毒が塗ってあるはずだ」

    ミカサ「結局私も死ぬ?」

    キース「そうだ」

    ミカサ「わかりました。」
  50. 50 : : 2013/11/06(水) 21:59:05
    おもれー
  51. 51 : : 2013/11/06(水) 22:33:13
    小説とリンクしていて面白い!
  52. 52 : : 2013/11/06(水) 23:31:25
    面白いです
  53. 53 : : 2013/11/07(木) 20:50:06
    >>50>>51>>52 ありがとう!
  54. 54 : : 2013/11/07(木) 21:13:40

    キース「イェーガー。前へ」

    エレン「…」ザッ

    キース「ブラウン。前へ」

    ライナー「…」ザッ

    キース「始め!」

    刹那、ライナーが斬撃を放つ。
    すると、ギィンッという、甲高い、金属と金属がぶつかり合うような音がした。
    エレンは、目の前を睨む。
    ライナーの手には、東洋で言う、いわゆる日本刀。
    その真紅の日本刀が、エレンの白死に押し付けられ、ぎりぎりと音をたてている。

    ライナー「へっ…エレンさすがだな…」

    そこでライナーが剣を押し斬ってくる。とても人間の力とは思えない。しかしエレンはにやりと笑って、

    エレン「おもしれぇ。どっちが強いか、競うか」

    言葉とは裏腹に、エレンは一歩引く。
    ライナーの剣を流し、それから立て続けに斬撃を放つ。
    刹那の間に、何度も剣がぶつかり合う。
    だが、ライナーの剣は速かった。
    エレンよりも力が強く、剣も速い。
    だが技術だけはエレンが勝っていた。だから斬り負けずにすんだ。
    しかし、

    エレン「く…そ……まじかよ」

    徐々に押されていく。
    斬りあいながら、後退させられていく。

    ライナー「どうした?競うんじゃないのか?」
  55. 55 : : 2013/11/07(木) 21:24:29

    エレン「てめぇ、調子にのんなよ」

    そこでもう一歩引く。懐に手を入れ、呪符を出す、フリをする。
    ライナーはそれに反応し、

    ライナー「お、剣では勝てないって認め…」

    エレン「うるせぇよ」

    しかしエレンは呪符を出さない。呪符はフェイントだ。全力で剣を突き出す。

    ライナー「うわっ」

    ライナーが慌てて、それを払おうとするが、間に合わない。エレンの剣は、ライナーの心臓へと一直線に向かい、しかし、

    エレン「…………」

    刺さる前に、止める。
    それをライナーはじっと見下ろして、笑う。

    ライナー「ははっ、すごいな」

    エレン「ライナーだってすげぇよ」

    キース「それまで!勝者・イェーガー!」
  56. 56 : : 2013/11/07(木) 22:36:09
    ライナー強ぇ
  57. 57 : : 2013/11/08(金) 16:24:23
    がんばってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
  58. 58 : : 2013/11/10(日) 15:49:41
    キース「フーバー。前へ」

    ベルトルト「…」ザッ

    キース「キルシュタイン。前へ」

    ジャン「くそっ…なんでよりによってベルトルトなんだ…」

    ベルトルト「あはは…まあ、早くやろうよ。この試合さっさと終わらせてアニの看病行きたいし…(エレンにアニは渡さない!)」

    キース「始め!」

    ベルトルトが指でちょいちょいっと、ジャンを挑発する。
    それにジャンは、ベルトに差していた直剣を抜く。どうやらジャンは、刀剣を遣うようだ。
    動きもそれなりに滑らかで、雰囲気もあり、さすが月鬼ノ組研修生ってだけはある。
    だが、ベルトルトはやはり半眼のまま、

    ベルトルト「じゃーやろうか」

    などと言う。

    ジャンがそれに反応して、

    ジャン「いくz…」

    ベルトルト「早く来なよ」

    ジャン「…っなろ!」

    剣を掲げた。だが、掲げた瞬間、その剣が消えていた。
    そしてベルトルトが、ジャンの後ろに立っている。ジャンの剣を持って、それをゆっくり、ジャンの首筋に当てながら、

    ベルトルト「はい、終わり」

    と、言う。
    ジャンは一歩も動けなかった。
    他の訓練兵がざわつく。おそらく、今の動きを理解できたのはほんの数人くらいだ。
    ベルトルトが遣ったのは、幻術だ。
    ベルトルトはまるではやく動いていなかった。ただ、幻術の出し入れがスムーズなだけだ。ゆっくり進み、ゆっくり剣を奪って、首筋に当てた。
    すると隣で、

    ユミル「へぇ~、やるじゃねぇかヘルトルさん」

    ユミル「エレンは今の動きわかったか?」

    エレン「まあな…」

    すると、

    キース「レンズ。前へ」

    クリスタ「はい」ザッ

    と、前に出る。
    それで訓練兵たちが、ざわめくのが、わかる

    ー天使だ。
    ー女神が、戦われるぞ。

    その他にもたくさんの声があがるが、

    エレン「はは、なんかいろいろすげえな」

    ユミル「ま、私の天使だからな」

    そして、

    キース「アルレルト。前へ」

    アルミン「…」ザッ

    キース「始め!」
  59. 59 : : 2013/11/10(日) 16:16:09

    アルミン「クリスタ…いくよ」

    クリスタ「うん♪いい試合にしようねっ」

    アルミン「うん!」

    と、嬉しそうにアルミンがうなずく。それから呪術符を取り出す。アルミンは、呪符遣いだ。
    札をいくつか宙空に投げ、展開し、それを使って大きな呪術を遣おうとする。
    そしてその間、クリスタは動かない。なにもしない。ただ、ぼんやりとアルミンを見つめている。
    そしてそれに、アルミンが

    アルミン「ク…クリスタ…」

    クリスタ「どしたの?」

    アルミン「攻撃、してこないの?」

    クリスタ「あ、ごめん。忘れてたっ」テヘッ

    アルミン「僕の術…完成しちゃったんだけど…」

    クリスタ「そう?じゃあ撃ってみてよ」

    アルミン「いや、でも、かなり大きな術式で…これ喰らったら、死んじゃうよ?」

    クリスタ「へぇ、おもしろそうだね」

    アルミン「殺したくないから勝負を辞退してくれないか?」

    クリスタ「だから撃っていいって、効かないから!」プンプン

    などと言う。
    それにアルミンは驚いた顔になる。だが、確かにそれは、アルミンが怯えるほどに無茶なことだった。
    アルミンが今、展開している呪法は、かなり大きな威力を持つものだ。
    普通なら、仲間に守られながら長い時間をかけて展開する、強力な殺傷能力を持っている呪法。
    だが、アルミンはそれをかなり短い時間で完成させてしまった。だからアルミンは、相当な遣い手といえる。そしてそれが完成してしまえば、もう、アルミンの、勝ちは確定したようなものだ。
    それを喰らって生き残れるような人間はいないし、もう、完成してしまったものを解呪することはできない。
    だから、辞退を願った。
    もしくは、

    アルミン「あの、教官…自分を失格にしていただけませんか?」

    などと、教官に、頼む。
    それに教官が、クリスタのほうへと目を向け、

    キース「どうする?」

    クリスタ「だからさっきから撃っていいって言ってるじゃないですか」

    キース「…撃ちなさい」

    アルミン「っく…死んでも知らないよ!」

    と、呪法を発動した。
    宙空に浮いた札が明滅し、巨大な炎が生まれる。それがクリスタへと放たれる。
    だがそれにクリスタは慌てず、手をあげ、

    クリスタ「消えて」

    とだけ、言った。
    そしてそれだけであっさり、炎は消えてしまう。
    その場にいた全員が言葉を失う。
    いったい何が起こったのか、誰にもわからないようだった。キース教官でさえ、驚いた顔で、勝者がだれかを言わない。
    だが、勝者はもう、明らかだった。
    クリスタが踵を返す。
    エレンに向かって、歩いてくる。
    そこで、

    キース「しょ…勝者、レンズ!」

    なんて声があがるが。
    一瞬の間あと、周囲に歓声が響き始める。その歓声のなか、クリスタは戻ってくる。
    すると、隣でユミルが

    ユミル「な…なにをやったんだ?」

    などと、言う。

    クリスタ「えへへぇ♪」

    ユミル「エレンはわかったのか?」

    クリスタ「エレンならわかってるともうよ」

    エレン「まあ…な…」
  60. 60 : : 2013/11/10(日) 16:21:39

    いまのは、かなりすごい技術だった。だが、わからなかった、ということはない。クリスタが遣ったのも、幻術だった。だがそれは、ベルトルトのよりも速いわけでも、なかった。ただ、遣う場所がうまい。
    会話をしながら、途中、途中で幻術を挟み込み、アルミンが展開しようとしていた呪術に、定期的に介入していた。
    術の発動が、失敗するように。
    クリスタの戦い方は、かなりいやらしい。それでも、まだまだ余裕を残しているようだが…
  61. 61 : : 2013/11/11(月) 08:05:18
    支援!
  62. 62 : : 2013/11/11(月) 22:35:36
    アルミンも最強にして欲しいです。
  63. 63 : : 2013/11/12(火) 17:39:11
    >>61 ありがとうございます♪
    >>62 善処します(笑)
  64. 64 : : 2013/11/12(火) 17:44:21
    ーーーーー
    ーーー


    アニ「」パチ

    エレン「おっ、起きたか」

    アニ「エレン…ここどこ?」キョロキョロ

    エレン「医務室だ…体大丈夫か?」

    アニ「うん。てか、あんたずっといてくれたの?」

    エレン「ああ!心配だからなっ」ニカッ

    アニ「そ…そう…//(いまの笑顔は反則でしょっ!)」ドキドキ

    エレン「まだちょっと晩飯の時間残ってるし行こうぜ!」

    アニ「う…うん…///」
  65. 65 : : 2013/11/12(火) 18:59:20
    ーーー


    ー食堂ー

    アルミン「ミカサ~いつまでエレン待つの?」

    ミカサ「可能な限り」

    アルミン「可能な限りって…」ハハハ…

    ガチャ

    エレン「おっ、お前らまだいたのか」

    ミカサ「家族を待つのは当たり前」

    エレン「んなことより、アニに一言謝っとけよ」

    ミカサ「うん。アニごめんね」

    アニ「別にいいよ…されはそういうもんだし」

    アルミン「2人ともゴハン取りに行ったら?」

    エレン「そだな、行くかアニっ」

    アニ「うん」

    エレン「じなーな」

    ミカサ「おやすみ」
  66. 66 : : 2013/11/12(火) 19:17:11
    ーーー


    アニ「ねえエレン」モグモグ

    エレン「ん?」モグモグ

    アニ「あんたってさ…その………き……や…つと…か…いるの?///」ボソボソ

    エレン「ん?なんて?」

    アニ「その…好きな人とかいるの?///」

    エレン「!、ゴホッゴホッ」

    アニ「大丈夫?」サスサス

    エレン「うん…てかいきなりどうした?」

    アニ「いいじゃんっ」

    エレン「え~どーしよっかな~」ニヤニヤ

    アニ「いるかいないかだけでも教えてよぉ~」ウルウル

    エレン「ん~アニは?」ニヤニヤ

    アニ「わっ、わたし……は…///」

    エレン「へぇ」ニヤニヤ

    アニ「ほらっ、あんたもさっさと言いなっ」

    エレン「ん?俺言うなんて一言も言ってねえぞ?」

    アニ「ず~る~い~」ウルウル

    エレン「どーしよっかな~(なにこのかわいい生き物)」

    アニ「言ってよぉ」ウワメズカイ

    エレン「しゃーねぇな…(上目遣いいただきましたっ!)」

    アニ「やった!」

    エレン「んと、俺は好きな人いるぞ」

    アニ「だ…だれ?」ドキドキ

    エレン「さあ?」ニヤニヤ

    アニ「もぉ」プンプン

    エレン「今日はもう終わりにしようぜ(かわいすぎ///)」ガタ

    アニ「はぁい…」シュン

    エレン「あ、明後日に鬼呪装備適正試験あるってさ」

    アニ「ん、りょーかーい」

    エレン「ま、頑張れよ」

    アニ「うん。じゃあね」

    エレン「おう!」
  67. 67 : : 2013/11/12(火) 23:49:53

    ー二日後・第一講義室ー

    リヴァイ「よし、全員揃ったな」

    リヴァイ「これから鬼呪装備適正試験を始めるっつっても俺がお前らに一方的にやるだけだがな…」

    アルミン「どういうことですか?」

    ライナー「なんでもいいからはやく始めてくださいよ」

    リヴァイ「ペトラ」

    ペトラ「はい?」

    リヴァイ「報告書読んだが実際こいつら鬼の誘惑に耐えられのか?」

    ペトラ「ん~…少なくとも私が契約したときよりもみんな全然強いですよ?」

    リヴァイ「例えば?」

    ペトラ「意外にも鬼に対する心の安定度は圧倒的にアルミンです」

    アルミン「?」

    リヴァイ「ほぉ…」

    リヴァイ「じゃあま、俺も暇じゃないしさっさと始めるか」チャキ

    ペトラ「ちょちょうそ!?中佐!!?」

    クリスタ「あ、中佐まさか攻撃するつもりなんですか?」ガタ

    エレン「まじかよ…」ガタ

    リヴァイ「死んだやつは修練足りてなかった自分を恨め」ヒュン

    ライアル「え?」

    リヴァイ「…」ドッ

    リヴァイが自分の鬼呪装備を地面に、突き立てる。
    刹那、教室中が真っ黒く染まった。溢れだす呪いが伝染する。

    ドサッドサッ

    ミカサ「が…ぁ……なに…これ…」

    ライナー「し…心臓が……締め付け…られ…」

    アルミン「え?え?みんなどうしたの?」キョロキョロ

    クリスタ「……………ん」

    ペトラ「く………」

    エレン「…………………」シラー

    リヴァイ「よし、終わりだ」ズッ

    リヴァイが地面に刺さっていた刀を抜き、

    リヴァイ「…」パチン

    刀を鞘に納める。




  68. 68 : : 2013/11/13(水) 17:05:13
    エレアルクリすげぇぇ!
  69. 69 : : 2013/11/14(木) 21:27:39

    リヴァイ「よし、じゃいま意識がある奴」

    リヴァイ「見込みがある。このまま訓練続ければ鬼呪装備契約の儀に移れる可能性がある」

    リヴァイ「あと立ってられた奴」

    リヴァイ「お前らは優秀だ。すぐに俺やエレンの剣と同ランク…」

    ミカサ「ハアハア」

    ライナー「ハアハア」

    ユミル「ハアハア(あぁキチィ…)」

    アルミン「?」

    リヴァイ「《黒鬼》のシリーズに挑戦させてやる」

    リヴァイ「で、立ってるのは…ミカサ、ライナー、ユミル、アルミン…か」

    ペトラ「あの…中佐」

    リヴァイ「なんだ?」

    ペトラ「この無茶苦茶な試験はいつものことでいいんですが、アルミンを《黒鬼》シリーズに挑戦させるのは同かと思います」

    リヴァイ「なぜだ」

    ペトラ「アルミンの心は安定していても鬼を受け入れられるだけの強さは…」

    リヴァイ「…強さがなければ死ぬ。ここはそういう世界だ。おままごとやってんじゃねえ」

    アルミン「………」

    クリスタ「ですが鬼は弱い人間を嫌います。アルミンじゃきっと鬼に取り憑かれ…」

    リヴァイ「うるせえ」

    リヴァイ「おいアルミン」

    アルミン「はい」

    リヴァイ「命懸けれるか?」

    アルミン「い…命…?」

    リヴァイ「やめるか?死ぬのが怖いなら帰ってもい…」

    アルミン「…っ!中佐!自分もやります!もっと強い力が欲しいから!もう!大切な人を失わないで済むだけの力が欲しいから!」

    エレン(こいつ…母さんのことずっと気にしてたのか…)

    リヴァイ「よし、なら行くか…さっさと契約の儀に移るぞ」

    ーーーーー
    ーーー


  70. 70 : : 2013/11/14(木) 23:41:06
    支援します
  71. 71 : : 2013/11/15(金) 09:01:01
    面白いです
  72. 72 : : 2013/11/15(金) 19:45:35
    >>70>>71 ありがとうございます!
  73. 73 : : 2013/11/15(金) 20:00:03

    ギイイィィ

    リヴァイ「ここだ」

    クリスタ「ここって…」

    エレン「久しぶりだな…」

    ライナー「ここは?」

    リヴァイ「ここはお前らが欲しがってた最上位の鬼神を封入した武器が集まってる部屋だ」

    ミカサ「最上位の…鬼…」ゴクッ

    ユミル「これがあれば吸血鬼狩れんのか?」

    リヴァイ「それはお前の実力次第だ」

    ユミル「でもここにはあんたやエレン、クリスタと同じ…」

    リヴァイ「そうだ。ここにあるのは希少な《黒鬼》シリーズだ」

    リヴァイ「まあいい、始めるぞ。俺も暇じゃない」

    ミカサ「どうすれば?」

    リヴァイ「好きな武器を選んで儀式陣に入れ。武器に触れたら自動で契約の儀が始まるようにできている」

    リヴァイ「お前らが鬼に負けなければ力が手に入る」

    ライナー「…」ザッ

    ミカサ「…」ザッ

    アルミン「…」ザッ

    ユミル「…もし負けたら?」ザッ

    リヴァイ「人喰いの鬼になるか鬼の力に押し潰されて死ぬかだ」

    リヴァイ「まあどのみち死ぬが…」

    アルミン「?」

    リヴァイ「人喰いの鬼になったら俺が殺す」

    アルミン「そんな…」

    ユミル「っ!…」ゴクッ

    ライナー「家族を…べリックを殺した吸血鬼どもを皆殺しにする…俺はそのためにここに来た

    リヴァイ「抜け。そしたら始まる」
  74. 74 : : 2013/11/15(金) 20:04:43
    ひょおおおおお!!
    始まる!!
  75. 75 : : 2013/11/15(金) 21:02:15
    いよいよだな……
  76. 76 : : 2013/11/15(金) 21:31:20
    現在公開可能な情報
    ・《鬼呪》とは、呪いの中でももっとも扱いの難度が高いもののこと。
    直接、《神鬼》や《黒鬼》呼ばれる、鬼の神を呼び出し、それを神器に封印して、使役する。
    封印するための器はたいていの場合、武器だ。
    剣。
    斧。
    弓など。
    何年もかけて祀られ、清められた武器に《鬼》を封印して、遣う。
    だがそれは、理論上では完成していても、この旧世代のの呪術科学ではまだ、到底実現不可能とされていたはずだった。
    もし、可能だったとしても、これを完成させるには、数千、数万単位の人体実験が必要なはずだった。
    旧世代の呪術科学では、《鬼》を武器に封印しきれず、武器の使用者が逆に、《鬼》に魂と体を乗っ取られ、周囲に災害を撒き散らしてしまう。
    そして《鬼》になるともう、人間としての理性も、記憶も、すべてがなくなってしまい、ただ、ただ、人を喰らうことだけに喜びを感じる、バケモノになってしまう。

    ・旧世代とは、グリシャがレイス家と共同で開発した鬼呪装備が兵士の標準装備になるまでの時代
  77. 77 : : 2013/11/15(金) 21:32:37
    >>76読むのめんどくさかったら飛ばしてもなんとか話はわかるかも知れません(笑)
  78. 78 : : 2013/11/15(金) 22:46:17
    いよいよはじまるのか…
  79. 79 : : 2013/11/16(土) 15:58:45

    ライナーが脳内でいくつかの呪詛の言葉を唱え、鬼呪の呪いを防ごうとする。
    すると、

    リヴァイ「言っとくが、その『耐真言法』程度じゃ、刀に触れたときの呪いは防げないぞ」

    ライナー「?」

    ライナー「まあいい、俺に力を寄越せ」

    そして地面に突き刺さっていた刀を手に取る。
    瞬間。
    刀から信じられほどの強大な力が体に入ってくるのを感じる。そしてそれは、決して入ってはならない、力。
    殺せ。
    犯せ。
    潰せ。
    全部を壊せ。
    思考が、強烈な破壊衝動で埋め尽くされていく。
    怒りと絶望。
    喜びと悲しみ。
    それらがすべて交ぜになって、黒く、黒く、何もかもが埋め尽くされていく。
    リヴァイが言ったことは本当だった。『耐真言法』などといった、呪詛に対抗するための精神増強呪術など、唱える暇もなかった。
    体の中の一番大切な部分ー魂の奥の奥に憎しみが膨れ上がっていき、そしてその中央に、一匹の《鬼》が現れる。
    《鬼》と言っても、見た目は人間と変わらない。ひどく綺麗な、中性的な容姿を持った、人形かなにか。
    男か女かもわからない。
    ただ、そいつが《鬼》だとわかる。《神鬼》と呼ばれる階級にいる、《鬼》だとわかる。
    《鬼》が言う。
    悲しげに笑いながら言う。

    鬼「人間は悲しい。すぐに力を求める」

    ライナー「…」

    鬼「でも、君の選択は間違いだよ、ライナー。ここは来ちゃいけない場所だ」

    ライナー「…」

    鬼「まあ、君の欲望が、力への渇望が狂気にまで達するのは、それを餌としているわたしとしては喜ばしいことなんだけど…」

    ライナー「…」

    鬼「力が、欲しい?」

    ライナー「欲しい」

    鬼「そのために、なにかを失っても?」

    ライナー「ああ」

    鬼「仲間なんか作れないよ?ここは修羅の道だ。」

    ライナー「ああ」

    鬼「………気に入った。僕の名前は真昼ノ夜だ」

    ライナー「真昼ノ夜…か…」

    鬼「ああ。じゃあこれで契約は完了した。僕は君の力となろう…刀となろう。目を開け。君の強い欲望を膨張させて放て。魂から〈狂鬼〉を放て、ライナー・ブラウン。お前に力をやろう!」



  80. 80 : : 2013/11/16(土) 17:14:22
    どなやかやかやかやかやからさわかやさや
  81. 81 : : 2013/11/16(土) 17:16:02

    瞬間、すべてが静かになった。

    ライナー「」パチ

    ライナーの意識は現実に戻った。

    エレン「うまくいったか?ライナー」

    ライナー「まあな」ヘヘッ

    ユミル「余裕こいてんじゃねえよゴリラ」

    クリスタ「もう!ユミル!」プンプン

    ユミル「わかったわかった…」

    ユミル「ったく調伏に時間かかりやがって」

    ライナー「お前も成功したのか」

    ユミル「当然だ。あとはアルミンだけだ」

    ミカサ「アルミン…」

    ーーーーー
    ーーー


  82. 82 : : 2013/11/16(土) 17:38:31

    老人「けっ、巨人も見たことねえ憲兵が…」

    老婆「あんたたち来年、訓練兵になる年だろ?あんな奴になるんじゃないよ…」

    幼エレン「うん…」

    幼ミカサ「………」

    幼エレン「!、アルミン?」

    幼アルミン「何が奪還作戦だ…口減らしにじいちゃんや父さん、母さんを殺しくせに…」プルプル

    アルミン(これは…)

    幼エレン「で、アルミン・アルレルト。いま俺はお前の最も深い部分の記憶を再生してわけだが…」

    アルミン「え…エレン…?」

    幼エレン「ばーか、全部幻覚だ」

    アルミン「君は一体…」

    幼エレン「俺は鬼だ。お前が呼び出したんだろう?鬼呪装備を手に入れて家族とエレンの母の敵をとりたいといって」

    アルミン「あ…あ…そうか…」キョロキョロ

    アルミン「僕…鬼との契約中だった…」

    アルミン「!、じゃあ君が鬼なんだね」

    幼エレン「そうだ」

    アルミン「意地悪な姿してるね」

    幼エレン「お前は間抜けな顔をしている」

    アルミン「あはは、よく言われるよ」

    幼エレン「で、どうする?」

    幼エレン「お前は力が欲しいのか?」

    アルミン「え?」

    幼エレン「お前の心に触れたがいまいち強い復讐心を見つけられなかった。あるのは安定。優しさ。他者への愛情…」

    幼エレン「どれも俺は嫌いだ。俺の餌は欲望だけだからな」

    アルミン「そ…そんなこと…」

    幼エレン「嘘だな。お前は自分だけ助かったことを喜んでいる」

    アルミン「そんなこと…」

    幼エレン「それに争いを嫌っている。仲間が死ぬことを、家族が死ぬことを、いや、自分が誰かを殺すことを…殺せない復讐心?なんだそれは」

    幼エレン「あまりに欲望が足りない。そしてそういう奴は」ザッ

    幼エレン「嫌いだ」ズズズズズ

    鬼から黒く、忌々しい、霧状のものが溢れだす。

    アルミン「」

    幼エレン「だから俺がお前の代わりに家族の敵を討ってやろう」

    幼エレン「体を寄越せ。人間」ザッ

    アルミン「!」

    ドッ

    アルミン「グハッ」

    幼エレン「抵抗するための欲望も足りてない。やはりお前は駄目だな…」

    幼エレン「俺の主には相応しくない」

    ーーー


    鬼ミン「ふう…久しぶりの実体…久しぶりの現世か」

    鬼ミン「弓よ」ヴィン

    鬼ミン「意識を戻す。ここはどこだ?」

    ーーー



  83. 83 : : 2013/11/16(土) 17:51:19
    アルミーン!
  84. 84 : : 2013/11/16(土) 18:18:37
    アルミンnewversion!鬼ミン!(笑)
  85. 85 : : 2013/11/16(土) 20:37:15
    鬼「アルミン・アルレルト....バカみてーな名前だな」
  86. 86 : : 2013/11/16(土) 23:12:20
    エレン「アルミン…」

    ドカンッ!!!!!

    ライナー「なんだ!!?」

    リヴァイ「ちっ、やっぱアルミンは力が足りなかったか…」

    ミカサ「どういうこと?」

    リヴァイ「ミカサ、ユミル、ライナーお前らに月鬼ノ組初任務を与える」

    ユミル「え?」

    リヴァイ「天井を見ろ。人喰いの鬼が出た。お前らで始末しろ」


    ー天井ー

    鬼ミン「人間が…1,2,3,4,5,6人…おまけに全員鬼呪装備持ちか…これだから人間は厄介だ…」

    鬼ミン「よし、危険な人間は…」ギリッ

    鬼ミンが弓に矢をつがえる。

    鬼ミン「皆殺しだ」バシュッ

    そして6本の同時に矢を放つ。

    ドカンッっ!!

    ユミル「なっ!!?」

    ミカサ「くっ…」

    ライナー「うわっ!」

    リヴァイ「…」ビュンッ

    クリスタ「…」ピョンッ
  87. 87 : : 2013/11/16(土) 23:23:49
    エレン「お~お~、やっぱ鬼の力がそのまんま出てきたら欲望喰ってなくてもそこそこ強ぇな」ビュンッ

    バキッ

    リヴァイ「おいお前ら早くしろ」

    ミカサ「アルミンは家族。殺せるわけがない」

    リヴァイ「家族?あれはどう見ても鬼だろ。早く殺して楽にしてやれ」

    ライナー「しかしあいつは…!」

    リヴァイ「生いってんじゃねえ!」

    ミカライユミ「」ビクッ

    リヴァイ「ここをどこだと思ってる?」

    リヴァイ「月鬼ノ組だ。あるのは修羅の道だけだ」

    リヴァイ「てめえが軍人だって胸はんなら、やるべきことをさっさとやれ」ギロ

    ミカサ「くっ…」

    ユミル「ミカサ…やるぞ…」ヒュンッ←刀を抜く音

    ミカサ「うん…」ヒュンッ

    ライナー「…」ヒュンッ

    ライナー「なっ…なんだこれ…剣から力が…自分の体じゃねえみたいだ…」

    ミカサ「」チラッ

    ユミル「」コクッ

    ライナー「」コクッ

    ダッ!!

    三人が一斉に走りだす。

    バシュッバシュッバシュッ

    鬼ミンが3本の矢を放つ。しかし、

    バキッバキッバキッ

    3人とも矢を斬り落とす。
  88. 88 : : 2013/11/16(土) 23:27:36
    ドンッ!!

    一斉に天井まで跳ぶ。

    ミカサ「」ビュンッ

    鬼ミン「グッ…!!」

    ミカサが剣を振るうが、弓で防がれる。

    ライナー「うらぁ!」ビュンッ

    鬼ミン「くっ…!」ギイイィィン

    ライナーの剣も防がれるが、

    ライナー「うおおおぉぉぉ!」

    バッ!!

    鬼ミン「あっ!」

    鬼ミンが弓を手離してしまう。

    ヒュウウウゥゥゥ

    そして、4人とも天井から落ちていく。
  89. 89 : : 2013/11/17(日) 01:04:46
    期待&支援!!

    フォローさせていただきました( ´ ▽ ` )ノ
  90. 90 : : 2013/11/17(日) 12:38:00
    >>89ありがとうございます!
  91. 91 : : 2013/11/17(日) 13:13:46

    ライナー「よし!アルミンを鬼呪装備から引き剥がしたぞ!!これでもとに…!!」ヒュウウゥゥ

    エレン「バカ!気を抜くな!鬼は武器じゃなくアルミンの中にいるんだぞ!!」

    ライナー「え…」

    ドカッッ!!!

    鬼ミンがライナーに攻撃する。

    ライナー「グッ…!!」

    ユミル「くそっ…!!」ビュッ

    ユミルが鬼ミンの首もとに剣を振るうが、

    ミカサ「ユミル!アルミンを殺すつもり!!?」

    ユミル「くっ…」ピタ

    鬼ミン「ふ…ふふふ…なんだそれ。お前らおれを殺せないのか…!はは…ははははは」

    そして4人とも地面に着地し、鬼ミンが弓を拾う。

    ライナー「…!!」

    ライナー「アルミン正気になれ!!鬼になんか負けてんじゃねえ!俺たちは仲間だろ!」

    しかし、ライナーの言葉を無視して鬼ミンは無数の矢をつがえる。

    ユミル「…もうだめだ。2人ともやろう…」


    エレン「中佐!状況と位とが見えません!」

    リヴァイ「じゃあお前がアルミンを殺れ。それであいつらを罪悪感から守ってやれ」

    エレン「っ!!…」

    クリスタ「しかしあの3人にはまだアルミンを殺すことは無理です。もちろん私たちも…」


    ライナー「…ざっけんな!ここで!こんなとこで仲間殺したら俺は吸血鬼どもをと同じになっちまうだろうが!!」

    ライナー「俺は!俺はもう二度と仲間を見捨てないって決めたんだ!だからアルミン!正気にもどれ!!」

    鬼ミン「うるさい…死ね」バシュッ

    ドドドドドドドドドドドドドドッッッッ!!!!!

    そして無数の矢が放たれる。

    エレン「っ!!…」

    エレン「おいアルミン!!お前はまた俺たちに助けてもらうのを待ってんのか!!」

    エレン「いいから出てきて今度は俺たちを守ってくれ!」

    鬼ミン「うるさい…お前らも死ね」ギリッ

    鬼ミンが1本の矢をつがえる。

    ーーー


    幼エレン「アルミン…大丈夫か?」

    幼アルミン「うん…ありがと」


    アルミン「ぼ…僕は………」

    アルミン「僕は……」

    アルミン「本当はもう逃げたくない。みんなと肩を並べたい…」

    アルミン「だから…だから僕に…」

    アルミン「大切な人を守れるだけの力を……」

    アルミン「敵を…」

    アルミン「すべて壊せるだけの力を…………!」

    アルミン「僕に寄越せよ!鬼!!


    ーーー

    鬼ミン「…」ブルブル

    バシュッ

    矢が放てれるが、エレンに向けてでなく、明後日の方向に飛んでいく。

    アルミン「う…」

    ダッダッダッ

    アルミン「うわあああああああああああ!!」ダキッ

    エレン「うおっと…」

    アルミン「エレェン……」グスグス

    クリスタ「うそっ…」

    ユミル「へっ…やるじゃねえか」

    ライナー「も…戻ったのか!?」

  92. 92 : : 2013/11/17(日) 13:28:04
    追い付いたー!!
  93. 93 : : 2013/11/17(日) 17:07:44

    エレン「アルミン…よかったぜ…」

    リヴァイ「戻るのが遅い」ギロ

    アルミン「うっ…!すみません…」

    リヴァイ「ま、良かったな」

    アルミン「はい!」


    クリスタ「まさか中佐はこうなるとわかってて…」

    リヴァイ「さあな…」

    リヴァイ「おいアルミン」

    アルミン「はい」

    リヴァイ「お前には才能がある」

    リヴァイ「なのにエレンの母親や自分の家族を助けられなかったことに負い目を感じて、」

    リヴァイ「生きる欲望が足りてない。」

    リヴァイ「だが今日それを見つけられただろ?」

    リヴァイ「お前が生きる理由は今日お前を助けてくれた仲間を守ることだ」

    アルミン「はいっ」

    リヴァイ「復讐?」

    リヴァイ「そんな小さなもんにとらわれんな」

    リヴァイ「てめえも同じだエレン」

    エレン「?」

    リヴァイ「昔の家族はもう忘れろ」

    エレン「え…」

    リヴァイ「ここにいるのが新しい家族だ。お前は今いる家族に命を懸けろ」

    リヴァイ「過去には何もないぞ」

    リヴァイ「あるのは未来だけだ」

    エレン「はいっ!」
  94. 94 : : 2013/11/17(日) 17:43:12

    リヴァイ「さてと、鬼呪装備も手に入れたことだし、近々実戦に投入するからな、覚悟しとけよ」

    エレライ「実戦っ!!?」

    リヴァイ「ああ」

    エレン「じゃあ吸血鬼どもを狩れるんですね!!?」

    アルミン「えええ…い…いきなり実戦?」

    ミカサ「…」

    ユミル「ちょっと休みとかねえのかよ…」

    クリスタ「あはは♪」


    リヴァイ「はぁ…ガキ育てんのも疲れるな…」
  95. 95 : : 2013/11/17(日) 17:44:03
    さてと、スレ数も100近くなってきたので新しいの立ててそこで書きます♪
  96. 96 : : 2013/11/17(日) 18:43:45
    http://www.ssnote.net/archives/2923続きです。
  97. 97 : : 2014/10/07(火) 20:37:08
    吸血鬼の僕に喧嘩売ってるね( ̄ー ̄)

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shunta150422043

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エレン「俺達の進撃」進撃×終わりのセラフ シリーズ

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