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エルヴィン「第四の…壁…?」◇前編◇

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  1. 1 : : 2014/05/10(土) 16:51:35


    ご覧頂き、有難う御座います!


    SSを始める前に、注意点を二点書きたいと思います。




    ・アニメ派の方はネタバレがあります。ご注意ください。



    ・このSSはシリーズ作品です。前編 中編 後編 の3つに分かれています。





    では、お楽しみ下さい!

  2. 3 : : 2014/05/10(土) 17:50:30


    ー 855年 ー



    人類は巨人を絶滅させ、平和な世を築いていた。



    だが、巨人絶滅に大きく貢献した『調査兵団』はまだ活動を継続していた。人類が壁外、つまり『世界』に無知だからだ。



    その為、調査兵団は活動内容を『世界』の調査に定め、日々世界を知ろうとしている。













    『巨人はいない』



    人々はそれに安堵し、自由を実感した。











    だが










    人々は知らない。まだ鳥籠に囚われている事を。











    -
    --
    ------
    -----------
  3. 4 : : 2014/05/10(土) 18:05:29
    ー壁外ー

    〜ウォール・マリア 南方〜





    調査兵団。

    巨人絶滅以前は、主に、ウォール・マリアの奪還、巨人の捕獲および生態調査、壁外調査などを行なっていた兵団。

    現在は、『世界』の調査を目的とし、壁外遠征を行なっている。






    ハンジ「いやぁ〜壁外をこんなに自由に歩ける日が来るとはねぇ〜!今でも信じられない位だよ!ねぇ、リヴァイ!」






    ハンジ・ゾエ。調査兵団の分隊長。その並々ならぬ好奇心は、巨人の謎の解明に大きく貢献した。







    リヴァイ「大声を出すな、うるせぇ。巨人がいなくなっていかれちまったか?」







    リヴァイ・アッカーマン。人類最強の兵士で、調査兵団の兵士長。巨人殺しの腕において、彼の右に出る者はいない。

  4. 18 : : 2014/05/10(土) 20:39:51


    ハンジ「なんだよリヴァイ〜!もう巨人は絶滅したんだよ!?人類最強の兵士なんて異名はいらなくなったんだから、少しは優しくしてくれても良いじゃん!」

    リヴァイ「はっ。てめぇに優しくするだと?あり得ねぇな。」

    モブリット「あー!二人共やめて下さいよ!」







    モブリット・バーナー。元はハンジの分隊の副長だったがミケ失踪後、分隊長に昇格した。ハンジには手を焼いている。







    リヴァイ「ふん…。」

    ハンジ「ふぅー。助かったよモブリット!」

    モブリット「全く…ハンジさんは分隊長としての責任を考えて下さいね?」

    ハンジ「はいはい分かったよ。」
  5. 19 : : 2014/05/10(土) 20:53:26



    モブリット「絶対分かってませんよね…?」


    -
    --
    -----
    ---------




    リヴァイ「ここが新たな休息ポイントだ!一時間後に出発する!それまで体を休めておけ!以上だ!」

    調査兵達「「ハッ!!」」

    ハンジ「あれ?なんでリヴァイが仕切ってる…って、ああ。エルヴィン今日は本部で書類と格闘してるんだっけ?」

    リヴァイ「ああ。アイツは団長だ。巨人が絶滅した今、そんなに暇があるわけじゃない。」

    ハンジ「そうだね…。調査兵団は前よりだいぶ忙しくなったからね。毎回毎回行けるわけもないか。」

    リヴァイ「まぁ、忙しくなるのは良い事だ。俺達は『世界』をとことん調べなきゃならねぇ。」

    ハンジ「うん…。そうだね。」











    〜一時間後〜

    リヴァイ「全員位置につけ、出発するぞ!」

    調査兵達「「了解!!」」



    -
    --
    ----
    --------

  6. 21 : : 2014/05/10(土) 21:02:10


    リヴァイ(巨人が絶滅したからといって、油断は出来ねぇ。オレ達は『世界』に対し、無知だ。未知の生物や物が存在していてもおかしくはない。気を引き締めねぇとな…。)

    リヴァイ(ん…?)

    リヴァイ「!」








    リヴァイ「なんだ…アレは…!」

    ハンジ「……え!?」

    リヴァイ「ちっ、全員止まれ!!」



    ピタッ

    オイオイ ドウシタ?

    オイ!アレミロ!

    ア?

    !?


    リヴァイ「どうなってんだ…」

    ハンジ「…嘘…でしょ…?何であそこに……」



















    「壁があるの…?」









  7. 23 : : 2014/05/10(土) 21:10:18




    リヴァイ「全員ここで待機しろ!!ハンジ、モブリットは俺についてこい!」

    ハンジ&モブリット「了解!」



    -
    --
    ----
    --------








    ハンジ「こ…これは…。」

    モブリット「そ…んな…何で…。」

    リヴァイ「……ハンジ。」

    ハンジ「……なんだい?」

    リヴァイ「俺は…『人類最強の兵士』とやらに戻らないといけないようだな。」

    ハンジ「…そうだね。」















    リヴァイ「誰か!早馬に乗ってエルヴィンに報告しろ!!」

    リヴァイ「俺達はまだ…自由じゃなかった…!」



  8. 24 : : 2014/05/10(土) 21:16:30
    -
    --
    ----
    --------

    ー調査兵団本部ー

    〜団長室〜



    調査兵「団長ッ!!」バタン




    エルヴィン「どうした?」






    エルヴィン・スミス。調査兵団第13代団長。高い知能と、必要に迫られれば全てを捨て去る判断力を持つ。






    調査兵「緊急の報告です!!」











    調査兵「第四の壁が!存在しました!!」

    エルヴィン「第四の…壁…?」

    調査兵「その壁の外には……巨人が…!」

    エルヴィン「何…!」
  9. 25 : : 2014/05/10(土) 21:26:21


    調査兵「ただ今、ハンジ分隊長、モブリット分隊長、リヴァイ兵長率いる一、二分隊はエレン分隊長、アルミン分隊長率いる三、四分隊と合流し、こちらに向かっています!!」

    エルヴィン「…なるほど。だが、第四の壁とは?」

    調査兵「マリア・ローゼ・シーナに続く50mの壁です!」

    調査兵「面積がマリアの4〜5倍あるため、今まで発見出来なかったものと思われます!!」

    エルヴィン「…そうか。ご苦労だった。」

    調査兵「ハッ!では失礼します!」バタン…





























    エルヴィン「…まだだったか。人類が自由を掴む時は。」

















  10. 26 : : 2014/05/10(土) 21:34:56









    その事実は…瞬く間に市民の間に広がった。




    平和な時から、まだ巨人に支配されている恐怖に突き落とされた瞬間であった。




    この事態を受けて駐屯兵団は各壁の護衛を強化、憲兵団はパニックになる市民の抑制に手一杯だった。




    シーナ内部、兵団政府でもパニックが起こり政治が混乱。世はまさに、世紀末状態である。





  11. 37 : : 2014/05/11(日) 15:35:35


    -
    --
    ----
    --------

    ー調査兵団本部ー

    〜会議室〜




    コンコン


    エルヴィン「入れ。」

    「はっ。失礼します。」ガチャ

    エルヴィン「すまないな、急に呼び出して。」

    エレン「いえ、招集は絶対ですので。」






    エレン・イェーガー。訓練兵団五番卒業。初めて『人が巨人になる』と人類にしらしめた張本人。その力を使い、巨人を多く駆逐した。調査兵団の分隊長を務めている。






    アルミン「右に同じくです。何せこの事態ですからね…。」






    アルミン・アルレルト。力こそ兵士として向かないものの、座学では非凡な才能を発揮する。
    その天賦の才で、何度も人類を窮地から救い出した。調査兵団の分隊長。




  12. 38 : : 2014/05/11(日) 15:36:54



    エルヴィン「…まぁな。とりあえず腰を下ろしてくれ。話を聞かせてもらう。」

    五人「…。」スッ

    エルヴィン「さて…話すことはなんだか分かっているな?」

    リヴァイ「勿論だ。分からねぇ馬鹿はいないだろう。」

    エルヴィン「フッ…。そうだな。…さて、話を戻そう。まず、君らが見た、『壁』と『巨人』について詳しく教えてくれ。」

    モブリット「はい。まず、エレン、アルミンは違う地域で調査任務についていたので、この二人の分隊は壁を見ていません。」

    モブリット「私、ハンジ分隊長、リヴァイ兵長率いる分隊が壁を発見しました。」

    エルヴィン「あぁ、続けてくれ。」

    モブリット「壁は、マリア・ローゼ・シーナと同じく50mの高さを有しています。」

    モブリット「ですが、門などの物が無かった点を見る限り、他の三つと違い、人類が使用した形跡はありません。」

    エルヴィン「…では次に、巨人について、宜しく頼む。」

    ハンジ「その事に関しては私がやるよ。巨人に一番詳しいからね。」

    エルヴィン「ではハンジ。教えてくれ。」
    ハンジ「うん。壁を発見してまず、私達三人はその壁を登ったんだ。そして、その壁外を見た。」

    ハンジ「そこには………以前、マリアで見た光景とそっくりな物があったよ。」

    ハンジ「巨人がいたんだ。それも無数に。奇行種も確認出来た。でも巨人はエレン達とは違って知能は無さそうだったよ。」

    エルヴィン「そうか…。」
  13. 46 : : 2014/05/11(日) 16:19:57


    リヴァイ「エルヴィン、お前はこの事についてどう考える?何を感じる?」

    エルヴィン「俺は…少し違和感を覚えるな。」

    リヴァイ「…何?」

    エルヴィン「考えてみろ。まず我々人類は、巨人の出現により、絶滅へと追い込まれた。そして今いるこの壁の中へと逃げて来たわけだ。」

    ハンジ「え?それの何処がおかしいの?

    エルヴィン「…つまりだな。我々はこの壁の中に逃げこむ際に、第四の壁も通って来たはずなんだ。」

    エルヴィン「だが…壁に門は無かったし、人類は誰もその事を覚えていない。今までずっと壁は三つだと思ってきた。何故だと思う?」

    ハンジ「え?さ、さぁ?」

    エルヴィン「答えは、覚えていないんじゃない。もともと第四の壁が無かったんだ。だから誰も知らなかった。門が無い理由もそれで納得出来る。」

    リヴァイ「つまり…第四の壁は人類が壁に逃げこんだ後に作られた……そう言いたいのか?」

    エルヴィン「そうだ。あり得ない話だがな…。」

  14. 47 : : 2014/05/11(日) 16:21:40


    リヴァイ「そうか…とりあえずその仮説を俺は信じよう。我らが団長がそう言ってんだからな。」

    エレン「お、俺もです。」

    アルミン「僕もそう思います。」

    モブリット「私もです!」

    ハンジ「かも…しれないね…。」

    エルヴィン「皆、有難う。それで壁の名前は決まったのか?」

    モブリット「はい。ここ最近は市民も兵団政府も落ち着きを取り戻してますからね。」

    モブリット「兵団政府はあの壁を、『ウォール・ディオス』と名付けました。」

    エルヴィン「ディオスか…良い名だ。」

    リヴァイ「てめぇは多忙で会議に参加していなかったからな。名前を知らねぇのも無理はねぇ。」

    リヴァイ「そんな事より、エルヴィン。ディオスの壁外調査は決行するつもりか?」

    エルヴィン「ああ。今度の会議で、上にはそう報告する。我々にかかっているんだ、人類の自由は。それを投げたりは出来ない。」

    リヴァイ「了解だ。エルヴィン。」


















    「お前の判断を信じよう。」














  15. 60 : : 2014/05/12(月) 22:07:25


    ー調査兵団本部ー

    〜第三、第四分隊集会所〜




    エレン「…って事があったんだ。」

    ミカサ「なるほど。大体の流れは分かった。」








    ミカサ・アッカーマン。過去に類を見ない成績で訓練兵団を卒業した天才肌。エレンとは義家族の関係。現在は第三分隊の副長を務める。








    コニー「待て待て待て!どういう意味だ?」







    コニー・スプリンガー。訓練兵団八番卒業。立体機動での小回りのきく動きを得意とする。
    調査兵団のムードメーカー。第三分隊に所属している。








    サシャ「私もよく分かんないですね〜。」








    サシャ・ブラウス。訓練兵団九番卒業。型破りな性格で勘が非常に冴える。近頃は集団行動にも馴染める様になってきた。第三分隊所属。









    エレン「お前らは変わんねぇな…。ま、簡単に言うと今はヤバイ状況から少し抜け出せたって事だ。」

    コニー「ほうほう〜!」

    サシャ「なるほど!分かりました!」

    ジャン「お前ら絶対適当に返事してるだろ……。」








    ジャン・キルシュタイン。訓練兵団六番卒業。立体機動の理解が深く、現状を把握し『今なにをするべきか』が的確に分かる指揮官向きの人物。現在は第四分隊の副長。



  16. 61 : : 2014/05/12(月) 22:08:08


    アルミン「確かに…分かってなさそうね…。」ハハハ

    コニー「なにをー?!ちゃんと分かってるぜ!!」

    サシャ「私もちゃんと分かりますよ!?」

    ジャン「分かった…分かったよ…。」

    ヒストリア「ハハハ〜…。相変わらずだね…。あの二人は…ね!ユミル?」








    ヒストリア・レイス。訓練兵団十番卒業。華麗な容姿で、周囲からは常に好意を寄せられている。
    以前は『クリスタ・レンズ』という偽名を使用していたが、正体は王家、レイス家の娘。壁の秘密を明かせられる権利を持つ。現在は第四分隊に所属。









    ユミル「あ、ああ…。だな。」








    ユミル。訓練兵団で主にヒストリアと行動をともにしていた女性。エレンと同様に、巨人化能力を持つ。第四分隊所属。









    エレン「おい!お前らは当然分かってるよな!?ライナー!ベルトルト!」

    ライナー「当たり前だろ!そんなに馬鹿じゃねぇさ!」









    ライナー・ブラウン。訓練兵団二番卒業。皆から頼られる兄貴分で、成績もミカサに次いで優秀。
    だが、その正体は人類を攻撃した『鎧の巨人』。エレンと対峙し、殺しかけたが、人類側に情が移り、人類の味方についた。第四分隊所属。










    ベルトルト「僕も十分、分かってるよ!」









    ベルトルト・フーバー。訓練兵団三番卒業。兵士としての力が十分に備わっている人物で、成績も非常に優秀だが、消極的な性格に難がある。
    正体は『超大型巨人』。ライナーと同じく人類に情が移り、人類側についた。現在は第四分隊に所属。







  17. 70 : : 2014/05/13(火) 21:00:30


    エレン「よ、良かった…。」

    ライナー「良かったって何だ良かったって…。」

    ベルトルト「た、確かに…。」

    エレン「ああ、その辺は気にすんな!」

    エレン「…それより、ライナー、ベルトルト。」

    ライナー&ベルトルト「ん?」

    エレン「あいつは…まだ…駄目なのか…?」

    ライナー&ベルトルト「!」

    ベルトルト「…うん…。」

    ライナー「…毎日…様子は見に行ってるんだがな…。五年前から…全く変化無しだ…。」

    エレン「…そうか…。」













    エレン「アニ…。」









    アニ・レオンハート。訓練兵団四番卒業。常に無表情で、感情を表に出さないクールな女性。立体機動においては斬撃の侵入角度に非の打ち所がない。
    だが、正体はリヴァイ班を壊滅に追い込んだ『女型の巨人』。
    今もなお水晶の中で眠り続けている。










    ベルトルト「…だけど…アニはいずれ眼が覚める。僕は、そう思い続けてるよ…。」

    ライナー「…勿論、俺もだぜ。」

    エレン「…あぁ。」

    -
    --
    ----
    --------


  18. 71 : : 2014/05/13(火) 21:01:20


    ーウォール・ディオスー

    〜壁外〜



    「ん…。何だ…。思っていたよりも早く落ち着きを取り戻したな…。あいつら。」

    「ま、いっか。私の目的には関係ないからな。なぁ?そう思うだろ?」

    「ウ……ン…。」

    「だよな〜。じゃ…開始しますか〜。」

    「オ…ウー…。」

    「ハハハハ…。」


    -
    --
    ----
    --------
  19. 78 : : 2014/05/13(火) 21:26:16
    ー調査報告書ー

    ・巨人絶滅には主に、エレン、リヴァイ、ミカサ、ライナー、ベルトルトが活躍した。

    ・調査兵団は巨人絶滅に大きく貢献した為、市民から英雄視されている。また、その影響で団員数も増えた。

    (・CPは無しの方向で進む。)




    以上。
    ーエルヴィン・スミスー
  20. 85 : : 2014/05/13(火) 23:22:48
    ー調査報告書 2ー

    ・巨人が絶滅したのは852年。

    ・もう既にマリア壁外には民家などが建築済み。だが、まださほど繁栄はしていない。

    ・ただ今、壁外調査に備えディオスに門が設置されようとしている。

    ・だが、一回目の調査に間に合いそうにないので、一回目の調査はリフトを使い、馬を壁外に運ぶ予定。


    -----------------------------------------------------




    〜機密情報〜


    エレンやライナー達が言う『座標』についてはただいま調査中。エレンは過去に二度、『座標』を使用した事があるが、どれも無意識によるものである。


    以上。
    ーエルヴィン・スミスー
  21. 95 : : 2014/05/14(水) 20:55:49

    ー壁外調査 一週間前ー

    〜ウォール・ローゼ 駐屯兵団本部〜





    ピクシス「して、エルヴィンよ。今回の壁外調査は何が目的なんじゃ?」








    ドット・ピクシス。駐屯兵団のトップである『司令』の職についている老人で、南側の防衛を全て任されている。生来の変人ともいわれている。








    エルヴィン「今回は下見程度で済ませます。なにせまだ、ディオスの外については手探りな状況ですからね。犠牲もなるべく出さぬ様、心がけます。」

    ピクシス「うむ…それが良いじゃろう。まだ迂闊に手を出すべきではないのう…。」
    エルヴィン「はい。私もそう、考えております。」

    ピクシス「うむ。…む!そうじゃ!新兵達は長距離索敵陣形については平気かの?あれは巨人からの犠牲を最小限に留めるには必要不可欠じゃからのう。」

    ピクシス「まぁ…エルヴィン。お前が作った陣形じゃからお前が一番知っておるか。」

    エルヴィン「その事に関してはご心配なさらず。新兵達には既に陣形を叩きこんであります。今年の新兵も優秀な者が多く、すぐに覚えてしまいましたよ。」

    ピクシス「流石、調査兵団といったところかの。…しかし…熟練兵でも初の状況となる壁外調査じゃ。新兵には少々荷が重いかのう…。」

    エルヴィン「御心配には及びませんよ。調査兵団の兵は先程も言った通り優秀です。そう簡単には死にはしません。」

    ピクシス「ふふ、そうじゃったな。では、武運を祈るぞ。」

    エルヴィン「ええ。有難う御座います。では。」ガチャ
















    ピクシス「頼むぞい、調査兵団…!!」




    -
    --
    ----
    ---------




  22. 96 : : 2014/05/14(水) 20:57:25
    ー壁外調査 当日ー

    〜シガンシナ区 開閉門前〜






    駐屯兵「開門 三十秒前!」




    エルヴィン「いよいよだ。」

    リヴァイ「ああ。…この感覚、久しいな。」

    ハンジ「確かにね。ふっ…。何でだろ?巨人が見れるっていうのに、あまり嬉しい気分じゃないな…。」

    モブリット「それが普通ですよ…?」



    駐屯兵「十五秒前!」



    エレン「…。」ゴクン

    アルミン「緊張してるみたいだねエレン。まぁ僕もだけどね。へへっ…。」

    エレン「一回は…自由になれたのにな…。」

    アルミン「…エレン。今それを言っても仕方ないよ。時間は戻したり、変えたり出来ない。」

    エレン「…。」

    アルミン「…けど、僕達は前を見続けることが出来る。前を向き続けて、『今』に抗うことが出来る。それが人類の希望、調査兵団の役目だよ!」

    エレン「…!」

    エレン「…そうだよな……!すまねぇな、アルミン。弱音吐いちまった。俺達は調査兵団だ!こんなところで負けてられねぇ!人類の為に、最善を尽くす!」

    アルミン「あぁ!」

    ジャン「その調子だぜ分隊長!お前らがしっかりしてないと、分隊の士気が下がっちまうからな!頼むぜ!」

    ミカサ「私もそう思う。しっかりね!二人共!」



    駐屯兵「五!」



    エレン「ああ!任せとけ!」




    駐屯兵「四!」




    アルミン「僕にも頼ってね、皆!」




    駐屯兵「三!」




    エレン「絶対…手にいれてやる…!」




    駐屯兵「二!」




    エレン「俺達の手で…!」





    駐屯兵「一!」




    エレン「『自由』を!!」




    駐屯兵「開門…開始ッッ!!」






    ゴゴゴゴ…







    エルヴィン「進めェェエッ!!」






    to be continued…

  23. 97 : : 2014/05/14(水) 21:00:31
    はい!これで前編は終わりです!ちょっと短いですね!ですが中編と後編はこれより長いと思います!ではでは執筆終了する前にコメントタイムです!感想や意見のコメント宜しくお願いします!
  24. 98 : : 2014/05/14(水) 21:10:35
    面白いです!続きも期待してます。頑張ってください。
  25. 99 : : 2014/05/14(水) 21:13:37
    面白かったです!続きが気になる!
    次回に期待!
  26. 103 : : 2014/05/14(水) 21:53:55
    はい!続きのスレッド立てました!
    コチラです!⬇︎
    http://www.ssnote.net/archives/16733

    是非ご覧下さい!
  27. 104 : : 2014/05/15(木) 19:30:09
    期待
  28. 105 : : 2014/05/15(木) 20:21:17
    >>104さん
    期待有難うございます!それに応えられる様に頑張ります!













    いつの間にかpvが1000越しててびっくりしました!!皆さんに感謝です!スター&コメントも是非是非宜しくお願いします!
  29. 106 : : 2014/05/27(火) 14:54:44
    この出来で、このPV数は少ない。
  30. 107 : : 2014/05/27(火) 19:07:01
    >>106さん
    コメント有難う御座います!!また、お褒めの言葉有難う御座います!僕はこのPV数で充分有難いです!!
  31. 108 : : 2014/07/03(木) 22:27:18
    おもろいわ~
    新しい発想だね!ガンバ!
  32. 110 : : 2014/10/14(火) 17:23:57
    伝説はここで始まったのであった
  33. 111 : : 2016/12/17(土) 09:21:23




    どうもTatsuです!


    このSSを書き始めたのは約2年前、僕の文章力が今より酷かった時期です笑


    ということで、前編 中編 後編ともに少し手直しをしておきました!これで多少読みやすくなったと思います!






  34. 112 : : 2020/10/06(火) 15:25:24
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=51

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Tatsu0604

Tatsu

@Tatsu0604

この作品はシリーズ作品です

エルヴィン「第四の…壁…?」 シリーズ

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