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キースン「私はキースン大将だけど?」

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  1. 1 : : 2013/10/26(土) 05:42:30
    キースン「ああ、カトー。探したわ」

    カトー「へ……?」

    キースン「やっぱり人肌はいいわね、あったかい」ピトッ

    カトー「」

    ※DbSシリーズ支援SS。
    ※時代はRTT2。
    ※特別編ネタあり。
  2. 2 : : 2013/10/26(土) 05:47:01
    クロフォード「貴方、色恋に興味無いと思ってたけど…そうでもなかったのね」

    カトー「ち、ちが」

    キースン「何が違うの?カトー。私のこと嫌いになっちゃった?」

    カトー「いや、嫌いも何もカトーさん貴女のこと知らないんだけど」

    キースン「」
  3. 3 : : 2013/10/26(土) 05:51:14
    クロフォード「知らないですって?…確かに見ない顔だけど」

    キースン「ええっ?嘘でしょ?クロフォード、私のこと忘れ…て」

    クロフォード「忘れるも何も、私貴女にあった覚え無いけど」

    キースン「」

    クロフォード(でもこの絶望顔…既視感あるわね…)
  4. 4 : : 2013/10/26(土) 06:00:55
    キースン「ど…どういうことなの?」プルプル

    カトー「カトーさんが知りたいよ…ていうかさぁ、いー加減離れてくれないかなお嬢さん。動き辛いったらありゃしないのさ」

    キースン「え…」

    カトー「離してくれるかい?」

    キースン「…うん」パッ

    カトー「適度な距離が取れたところで聞くよ。…貴女、何者?革命軍の軍服は着てるけど、カトーさんは貴女みたいなお嬢さんに見覚えはない」

    キースン「…私、は」

    カトー「は?」
  5. 5 : : 2013/10/26(土) 06:01:44

    キースン「私は…グランゼーラ革命軍大将の、エリーゼ・キースンよ」

  6. 6 : : 2013/10/26(土) 06:06:28
    カトー「…何だって?」

    キースン「今、言った通りよ。私はキースン。エリーゼ・キースン」

    カトー「…クロフォード、聞いてた?」

    クロフォード「ええ…キースン、ね」ジロッ

    カトー「…ところで、クロフォード。今日、我らが大将閣下の姿は見たかい?」

    クロフォード「いいえ…まさか?」

    カトー「まだわかんないさ。今は、そのまさかが当たらないことを祈ろう」
  7. 7 : : 2013/10/26(土) 06:12:46
    カトー「さて、エリーゼ嬢。貴女は我々からすれば不審者だ。…理屈は解るね?」

    キースン「ええ、勿論。私、お馬鹿さんじゃないから」

    カトー「なら、話は早いね。行動には気を付けて。怪しい動きをしたら、貴女の命は無いよ」

    キースン「ご心配には及ばないわ」

    カトー「じゃ、まずはおとなしくついて来てくれるかい?」

    キースン「ええ…」
  8. 8 : : 2013/10/26(土) 06:18:06
    クロフォード「…この部屋」

    カトー「さて、エリーゼ嬢。貴女、この部屋の鍵を開けることはできるかな?」

    キースン「カードキーがあるわ」スッ

    クロフォード(あの人のカードキーと同じだわ…)

    キースン「」ピンッ

    キースン「開いたけど…」

    カトー「ああ、ご苦労様。もう十分だよ」
  9. 9 : : 2013/10/26(土) 06:26:17
    カトー「さて、今度は質問だ。名前…我々の名前はわかるかい?あ、フルネームで頼むよ」

    キースン「私の記憶違いでなければ…貴方はダグラス・カトー…そして、エマ・クロフォード」

    カトー「うん、あたりだね。そして…不思議だ。何故、貴女はカトーさん達の名前、知ってるのかな?」

    キースン「…部下の名前を忘れるなんて、上司のすることじゃないわ」
  10. 10 : : 2013/10/26(土) 06:36:26
    ハルバー「ん…?カトー、クロフォード。お前達何をやっているんだ?」

    キースン「あっ…ハルバー!」パアァッ

    カトー「あ」

    ハルバー「…?何だ、この娘は」

    キースン「は、ハルバーまで…私のこと、忘れてるなんて」フラッ

    ハルバー「???」

    キースン「私……私、どうすればいいの…」フラフラ

    ハルバー「…おーい、大丈夫か?大丈夫じゃないな?」
  11. 11 : : 2013/10/26(土) 06:43:05
    ハルバー「…クロフォード、この娘について説明を」

    クロフォード「私達も多くは知りません。ですが、私達の顔と名前は認識しているようです。そして、名前ですが」

    カトー「…キースン、だってさ。でも、ファーストネームはエリーゼさ」

    ハルバー「何だと?」

    カトー「彼女はエリーゼ・キースン。しかも、カトーさん達の上司らしいよ?」

    ハルバー「……」
  12. 12 : : 2013/10/26(土) 06:55:37
    カトー「ついでに言うとね、このお嬢さん。この部屋のカードキー持ってたよ」

    ハルバー「…キースンの部屋じゃないか。何故この娘が」

    キースン「何故も、何も。自分の部屋の鍵だもの。持っていて当然じゃないかしら」

    ハルバー「自分の部屋だって?」

    キースン「ええ。今日だって私、自分の部屋で目を覚ましたわ。それから、カトーやみんなを探しに部屋を出たの…」

    クロフォード「じゃあ、貴女はこの部屋から出てきたと言うの?」

    キースン「ええ、そうよ」
  13. 13 : : 2013/10/26(土) 16:55:10
    ハルバー「…意識ははっきりしている、対応もできる、しかし回答に関しては私達の期待しているものからかけ離れている…」ブツブツ

    クロフォード「で、つまるところ?」

    ハルバー「…異次元同位体、だろうなぁ」

    クロフォード「異次元同位体?」

    カトー「冗談」

    ハルバー「マジな話だ、大マジだ」
  14. 14 : : 2013/10/26(土) 17:01:28
    カトー「ハルバーの考えでは…彼女はキースンそのものだ、ってこと?…別次元の」

    ハルバー「そうだ。一瞬身体だけトランスフォームでもしたかと思ったが、それでは名前が変わっている説明がつかんからな」

    カトー「…じゃあ、さ。カトーや達が知ってるキースン…エリオット・キースンは一体どこへ?」

    ハルバー「さあ?多分、本来この娘がいる場所にいるんじゃないか?」

    カトー「不安だ…」
  15. 15 : : 2013/10/26(土) 17:12:11
    カトー「もしもキースンが変なとこ行ってたらどうしよう…」

    キースン「し、失礼ね。まるで私のいた所が変なとこみたいじゃない…」

    カトー「カトーさんからしたらいきなりくっついてきたお嬢さんがいる世界は大分変な世界だよ」

    キースン「あう…」

    ハルバー「まあ、あんまりいじめてくれるな…私の予想が正しければ、彼女は外観が違うだけであいつと同等の能力を持つ将軍のはずだ」

    クロフォード「じゃあ…」

    ハルバー「彼女には、キースン大将としての仕事をしてもらうつもりだ」
  16. 16 : : 2013/10/26(土) 17:18:21
    カトー「それは、マズイんじゃないかな?彼女は部外者に変わりないよ」

    キースン「…カトーの言う通りだと思うわ。私、役立たずじゃないけど…貴方達の言う彼では無いし」

    ハルバー「確かに、彼ではないな。君は女性だし」

    カトー「いやそういう意味じゃないんだけど」

    キースン(なんだろ、いつものハルバーと話してる気分…別人のはずなのに)
  17. 17 : : 2013/10/26(土) 19:06:02
    ハルバー「キースン。君がもといた場所と、今現在いる場所…どんな違いがある?」

    キースン「ほとんど違いは無いわ。貴方…ボリス・ハルバーも、エマ・クロフォードも、同じ顔に同じ名前よ」

    カトー「…あれ?カトーさんは?」

    キースン「貴方は…微妙に、ううん、結構別人だった」

    カトー「どんな風にさ?」

    キースン「…もっと、男らしい、かな。あと、スキンシップも好きよ」

    カトー「」

    ハルバー「別人だな」

    クロフォード「ですね」
  18. 18 : : 2013/10/26(土) 19:14:21
    キースン「で、でもね、カトー?こちらの貴方も紳士で素敵よ?」アセアセ

    カトー「はは…そりゃどうも…」

    ハルバー「やはり、あちらとこちらに大した違いは内容だな。業務に関しては差し支えあるまい」

    カトー「ははは、業務はねー」トオイメ

    キースン「ご、ごめんねカトー…」
  19. 19 : : 2013/10/26(土) 19:21:43

    ハルバー「―という訳だ。姿形は違えど、この娘はキースン大将に変わりは無い。いつも通りに己の役目に励んでくれ」

    「「「ハッ!!」」」

    キースン(ああ…みんな見たことある顔だわ…でも、彼らは私のことを知らないのよね…)

    カトー「……」
  20. 20 : : 2013/10/26(土) 19:34:11
    カトー「…ねぇ、お嬢さん」

    キースン「…なぁに?」

    カトー「カトーさんはね、キースンのことは嫌いじゃないのさ。だから、今どうなっているかわからなくて、不安」

    キースン「…そうなの」

    カトー「この気持ちは、多分そっちのカトーさんも一緒。多分、滅茶苦茶心配してる」

    キースン「……」

    カトー「だからね。貴女がここにいる間、カトーさんが貴女を守ってあげる。カトーさんにできることは少ないだろうけど…支えくらいには、なれると思うから」

    キースン「…カトー」プルプル

    カトー「……」ニコッ

    キースン「カトーっ!大好き!!愛してるっ!」ダキッ ギュウゥッ

    カトー「」

    クロフォード「」

    ハルバー「おぉう」

    ミラン(いつもの大将だったら大佐に変わってもらいたい)
  21. 21 : : 2013/10/26(土) 19:43:05
    クロフォード「」ジトーッ

    カトー「き、キースン…ちょっと離れよう?」(視線がヤバイ)

    キースン「ん。わかった」スッ

    カトー「」ホッ

    キースン「続きは寝ながらしよう?」

    カトー「」

    クロフォード「」ガタッ

    ハルバー「…あれぇ?」

    シルヴァ(やべー覗いてみてー)
  22. 22 : : 2013/10/26(土) 20:04:50
    クロフォード「…ねぇ?貴女…カトーとはどういう関係なの?」

    キースン「え?どうって…」

    クロフォード「単刀直入に言うわ。…男女の仲なの?」

    キースン「そうだよ?」

    カトー「」

    クロフォード「…そう」ジャキッ

    ハルバー「待て、落ち着け。そのキースンは女だ。それにこれだけ可愛ければ彼氏の一人や二人いてもおかしく無い」アセダラダラ

    クロフォード「…そうでした」

    ハルバー(あぶねぇええええ!!!)
  23. 23 : : 2013/10/26(土) 20:14:53
    キースン「クロフォードは私がカトーに甘えるのが嫌なの?」

    カトー(えっこれ甘えてんの)

    クロフォード「…どちらかといえば」

    キースン「じゃあ、クロフォードも一緒にしよ?」ギュッ

    カトー「」

    ハルバー(カトーもそろそろ限界そうだなー)
  24. 24 : : 2013/10/26(土) 20:21:05
    カトー「ちょちょちょちょちょっとちょっと!変なこと言い出しちゃ駄目!」

    シルヴァ「いーじゃねーのカトーちゃん。両手に花だぜー?出来るなら俺がかわりt」

    キースン「ティモシェンコは乱暴だから嫌」

    シルヴァ「おっふ」

    カトー「と・に・か・く!そういうことはしないしからね!わかった?」

    キースン「…どうしても?」

    カトー「どうしても!」
  25. 25 : : 2013/10/26(土) 20:31:11
    クロフォード(司令官は彼女が異次元同位体と言っていたけど…中身も大分違うじゃない)チラッ

    キースン「やっぱりカトーがいいー」

    カトー「もう少し離れて欲しいんだけど…」

    クロフォード(それとも…彼の方も心の内は"こう"なのかしら?)
  26. 26 : : 2013/10/26(土) 23:19:15


    クロフォード(結論からいうと、エリーゼは概ね彼とかわらなかった)

  27. 27 : : 2013/10/26(土) 23:22:55

    エリシア「キースン、キースン!何か話をしてくれ」

    キースン「いいわよ。どんなのがいいかしら?」

    エリシア「キースンに任せるぞ!」

    キースン「そう?じゃあ、楽しいお話にしましょうか」

    クロフォード(彼らの話し相手という関係は、変わりがないらしい。姿だけ見ると姉妹のように見えなくもない)
  28. 28 : : 2013/10/26(土) 23:28:17
    ラウ「大将、いかがですか?ご一緒にお茶でも」

    キースン「あら、ありがとう。…いい香りね」

    ラウ「今日は貴女の好きそうな物をご用意しました」

    キースン「あら、ありがとう。…彼も紅茶が好きなのかしら?」

    ラウ「ええ、とてもお好きですよ。恐らく、好みも貴女と同じなのでしょう」

    キースン「ふぅん…やっぱり、私は彼なのね」
  29. 29 : : 2013/10/26(土) 23:36:28
    ラウ「あちらの私はどんな人間でした?」

    キースン「あんまり変わりは無いわ。ほとんど同じ」

    ラウ「ふむ…本当に貴女以外の人間は意外な程変わらないんですね」

    キースン「それは私も驚いたわ。見た目も性格もほとんど…あ」

    ラウ「?」

    キースン「….カトー。カトーだけは、かなり違うわ」
  30. 30 : : 2013/10/26(土) 23:47:30
    ラウ「カトー大佐ですか。そういえば、彼に関しては前にも話していましたね」

    カトー「カトーだけは、私が知っているカトーと全然違うの。ハルバーも、ラウも、エリシアもエルダー達もほとんど一緒なのに…彼だけ。それが不思議で」

    ラウ「でも、外見に大差はないんでしょう?」

    キースン「ええ…でも、こっちのカトーの方が少し小さいかな。相変わらず強いけどね」

    ラウ「大佐の武力は革命軍でも相当高いですからね。敵う人はそうそういませんよ」ハハハ
  31. 31 : : 2013/10/27(日) 00:59:31
    ラウ「大将は大佐のことが好きなんですよね」

    キースン「うん。…あ、もちろんラウのことも好きよ?」

    ラウ「ははは、ありがとうございます」

    キースン(ラウは本当変わんないなぁ)
  32. 32 : : 2013/10/27(日) 02:59:02
    キースン(ふぅ。お茶とお菓子でお腹が膨れたから眠くなっちゃったなぁ…顔を洗ってこようかしら)

    シルヴァ「あっ、大将ー!」

    キースン(うっ。何てタイミングの悪い…)

    シルヴァ「そんな嫌な顔せんで下さいよ。カワイイ顔が台無しっすよぉ?」

    キースン「ほっといて」

    シルヴァ「大将のいけずー」

    キースン「…」イライラ
  33. 33 : : 2013/10/27(日) 03:03:50
    キースン(私、この男だけは好きになれない…早く離れたい)スタスタ

    シルヴァ「つーれなーいなぁ…少し位いーじゃなーい?」ムニッ

    キースン「んっ!?」

    シルヴァ「いいなぁ、おっきーって素晴らしいっすよねー」ムニムニ

    キースン「あ、あ…やだ」
  34. 34 : : 2013/10/27(日) 03:08:19
    シルヴァ「ホントに嫌なの?」

    キースン「当たり前よっ!私、貴方なんか嫌い!」

    シルヴァ「ふーん…残念だなぁ」グイッ

    キースン「っ」

    シルヴァ「俺なら、何でもしてあげるのになぁー?」ニヤニヤ
  35. 35 : : 2013/10/27(日) 03:14:29

    クロフォード「よしなさい、このド変態」ゲシッ

    シルヴァ「おっふ」

    キースン「く、クロフォード!?」

    クロフォード「まったく…姿が見えないから心配して見にきたら…」ドカッ ドゲシッ ゲシゲシッ

    シルヴァ「ちょ、タンマ!勘弁!」

    クロフォード「この馬鹿に捕まってるなんて。…気を付けなさいよ、お姫様」ガスンッ!

    シルヴァ「」チーン

    キースン「…ごめんなさい」

    クロフォード(ったく…こういうところは彼にそっくりなんだから)
  36. 36 : : 2013/10/27(日) 03:19:49
    クロフォード「ド変態はほっといて、さっさと行くわよ。こっちいらっしゃい」

    キースン「う、うん」

    クロフォード「あれとは鉢合わせしないようにしなさい。あれは自分の好みなら喰おうとするから」

    キースン(やなところも一緒なんだなあ…)
  37. 37 : : 2013/10/27(日) 05:44:52
    ハルバー「」カタカタカタカタカタ

    カトー「何してるのさ?ハルバー」

    ハルバー「ああ…キースンの件について少しな」カタカタカタカタカタ

    カトー「実際のところびっくりする程問題無いよね」

    ハルバー「ああ、怖い位だ」カタカタカタカタカタ

    カトー「…キースン、大丈夫かな?」

    ハルバー「エリーゼが健在なんだ。彼女が無事である限り、あいつも無事と考えられるが」

    カトー「…でも、保証は無い」

    ハルバー「だから私は打開策を考えているんじゃないか」クルッ
  38. 38 : : 2013/10/27(日) 05:50:32
    ハルバー「エリーゼと私達が知るところのキースンは異次元同位体。これは前にも言ったな。次元の違う同じもの、その入れ替わりが今回発現している…と私は考えている」

    カトー「入れ替わり、ね。それがピンポイントでキースンに起こったって?」

    ハルバー「私達を含めて他の皆に問題が無いからな。あいつだけだろう。部屋についても確認したが、あれは私達と同じ次元の物だった」

    カトー(つまりエリーゼの部屋はキースンの部屋と違いが無いのか…それはまた何かスゴイな)
  39. 39 : : 2013/10/27(日) 05:57:20
    ハルバー「今のままでも革命軍はやっていけないことはない。…しかし、キースンのことは心配だからな。このままにしておくわけにもいかん」

    カトー「…へぇ?」(親心?)

    ハルバー「そこで。入れ替わってしまった異次元同位体…この二つをもとの次元に戻す方法を考えることが必要になってくる」

    カトー「ん…方法のアテは」

    ハルバー「ある訳なかろう、こんな話前代未聞だ」キリッ

    カトー「どうしてそんな誇らしげにそんなセリフが吐けるのやら」
  40. 40 : : 2013/10/27(日) 06:04:32
    ハルバー「私だって色々いっぱいいっぱいなんだ、こうでもしてテンション上げんとやっていけんのだ」

    カトー「そう…」ストン

    ハルバー「む?」

    カトー「む?じゃないよ。…手伝うから、手元見せて」

    ハルバー「あ、ああ」スッ

    カトー「……」パッ パッ パッ パッ パッ パッ

    ハルバー「…早いな…全部読んでるのk」

    カトー「当たり前」パッ パッ パッ パッ パッ パッ

    ハルバー「」ショボン

    カトー(キースンのことが心配なのは、カトーさんだって同じだよ)パッ パッ パッ パッ パッ パッ
  41. 41 : : 2013/10/27(日) 06:24:07
    キースン「ラウー、ちょっといーい?」

    ラウ「何でしょう?」

    キースン「あのね、さっきスコーン作ってきたの。良かったら後で食べて」ニコッ

    ラウ「ありがとうございます。あとでいただきますね」

    キースン「お口にあうといいんだけど…」

    ラウ「きっと美味しくいただけますよ。私達のキースン大将も、こういうのは得意でしたから」

    キースン「あら、そうなの?」

    ラウ「凄く美味しいんですよー。一緒にお茶を飲むときなんか必ず持参して下さって…」ペラペラ

    キースン(ラウ、こっちの私の話になると饒舌になるなあ)
  42. 42 : : 2013/10/27(日) 06:32:27
    ラウ「大将…いいえ、エリーゼさん」

    キースン「…何かしら?」

    ラウ「貴女は…どうして今ご自分がここにいるか、わかりますか?」

    キースン「…残念ながら、わからないわ。気がついたら、私は別の次元にいた…」

    ラウ「貴女は、ご自分が何の理由も無く此処にやってきたとお思いですか?」
  43. 43 : : 2013/10/27(日) 06:33:23


    ラウ「これは私個人の考えですが…この世界に現れた貴女は何らかの目的を持って…もしくは、役目を負っているのではありませんか?」

  44. 44 : : 2013/10/27(日) 06:38:21
    キースン「…私が為すべきことがここにある。そういうことかしら」

    ラウ「あくまで私の想像に過ぎませんが」

    キースン「でしょうね…残念ながら、私には自覚している目的も、役目も無いもの。まあ、無意識下に存在しているかもしれないけど…検討もつかないわ…」
  45. 45 : : 2013/10/27(日) 18:41:55

    キースン(私の目的…生きる目的は確かにあるけれど、それだけ。それに、その目的を果たすだけならこの世界の私でも十分)トコトコ

    ラウ((これは私個人の考えですが…この世界に現れた貴女は何らかの目的を持って…もしくは、役目を負っているのではありませんか?))

    キースン(役目…私にしかできないことって、何?私がここに現れた理由…)トコトコ
  46. 46 : : 2013/10/27(日) 19:08:50

    ―ドンッ

    キースン「きゃっ!」

    エルダー「わっ!…すみません、大将!大丈夫でしたか?」

    キースン「大丈夫。ちょっとよろけただけよ」

    エルダー「お怪我がなくてなによりです…」

    キースン「ぼーっとしてた私が悪いんだわ。気にしないでね」
  47. 47 : : 2013/10/27(日) 20:46:19
    キースン(ふらふらしながら考えるのはよくないわね…部屋に戻ろう)


    エリシア「……」


  48. 48 : : 2013/10/27(日) 20:59:34
    キースン(鍵…鍵…あった)

    スッ

    エリシア「待て、キースン」

    キースン「? エリシア、どうしたの」

    エリシア「そこ、多分入れないぞ」

    キースン「え?」

    エリシア「恐らく、何もなくなっていると思う…ぽっかり、空間が失われているんじゃないかと」

    キースン「…貴女、そういうのもわかるのね?」

    エリシア「あくまでなんとなく。気配の域を出ないが」

    キースン「…入れないとしても、扉を開けて確認はしておこうかしらね。エリシア、下がっていて」

    エリシア「わかった」

    キースン「」…ピンッ

  49. 49 : : 2013/10/27(日) 21:04:53

    パシュッ

    キースン「…!」

    エリシア「どうだ?」

    キースン「エリシア、貴女の言う通りよ。…何にも無くなってる。空間自体が存在しない」

    エリシア「言葉にしても不思議な感じがするな…」

    キースン「…とりあえず、ハルバーのところに行こう。まずは報告しなきゃ…」
  50. 50 : : 2013/10/28(月) 02:37:55

    ハルバー「部屋が消えた?」

    キースン「うん…さっき戻ろうと思ったんだけど、何も無くなってたの」

    エリシア「私が気付いたんだぞ!」

    キースン「そうね、ありがとね」ナデナデ

    エリシア「」ムフー

    ハルバー「空間が消えた…となると、仮に足を踏み入れたとしたらどうなるんだろうな」
  51. 51 : : 2013/10/28(月) 02:43:31

    カトー「ここにビー玉があります」

    キースン「うん」

    カトー「これをキースンの部屋の空間に向かって投げます」ヒュッ

    ビー玉「アディオス」キエテナクナル

    キースン「…無くなった」

    カトー「…どこかに落ちた音もしない。ビー玉も見えなくなった。…パトルシェフが気配を感じ取ってくれて良かったね、お嬢さん」

    キースン「エリシアありがとう本当にありがとう」ギュウウウウ

    エリシア「苦しゅうない苦しゅうない」
  52. 52 : : 2013/10/28(月) 02:47:31
    カトー「さてさてキースン。この現象について何か心当たりは?」

    キースン「…ひたすら嫌な予感はするけど、心当たりとなると難しい」

    ハルバー「何もかも突然だからな…前触れも無く超常現象が起きる。困ったものだ」

    キースン「でも…私が現れたであろう場所が消えた。これはきっと私と、こちらの私に関係する事象と推察する」

    カトー「ま、それが自然さね」
  53. 53 : : 2013/10/28(月) 04:14:06
    キースン「もしかしたら、私がここに飛び込んだら帰れるかも?」

    ハルバー「その可能性は無くはないだろうが…万が一何処にも繋がっていない虚無の空間だとすれば、取り返しがつかん。やめておいた方がいい」

    カトー「さっきのビー玉さんの様子からして、カトーさんも同意だね」

    エリシア「じゃあ、ビー玉に紐でもつけて投げ込んで見るのはどうだ?」
  54. 54 : : 2013/10/28(月) 04:17:52
    カトー「パトルシェフの提案を試してみる」

    ビー玉「」シバラレテル

    カトー「それっ」ヒュッ

    ビー玉「アディオス」キエテナクナル

    紐「チョンパ」プツン

    キースン「ああ…」

    ハルバー「消えたな」

    カトー「この先、カトーさん達が干渉不能なのは確かみたいだねー」
  55. 55 : : 2013/10/28(月) 04:26:03
    ハルバー「何かあったらことだからな。立ち入り禁止のテープでもこの辺に張っとくか…」

    キースン「そうしよう。扉は閉めるけど、用心するにこしたことはないもの」

    ハルバー「そうと決まれば早速やるか…まずはテープをとっt」

    キースン「ミランダー」

    ミラン「はいはーい♪大将、お呼びですか?」

    キースン「うん。話、聞いてたよね?」

    ミラン「モチロンですわ。はい、これをどうぞ」つKEEP OUTテープ

    キースン「ありがとミランダ」

    ハルバー(ブレないなぁミラン…)

    カトー(平常運転だなあ)
  56. 56 : : 2013/10/28(月) 04:32:44
    キースン「この扉の向こう側…私が元いた場所がある可能性はあるのよね」

    カトー「そうさ。でも、確実じゃない。それに、君に何か不測の事態が起こってこっちのキースンに何かあっても困る」

    キースン「……」

    カトー「くれぐれも、気を付けて行動してね?キースン」

    キースン(このカトーは…こっちの私のことを大切に思っているのね)
  57. 57 : : 2013/10/28(月) 04:34:01

    キースン(私達のような仲ではなくて。こっちの彼らは深い友情で結ばれているのかしら…)

  58. 58 : : 2013/10/28(月) 04:37:44

    キースン「部屋が無くなってしまったから」

    ミラン「今日は私のお部屋でお泊まりですよ、大将♪」

    キースン「…ミランダ、楽しそう」

    ミラン「それはもう!こんなに可愛らしいお嬢さんとはいえ、愛する閣下と一緒ですもの…ああっ幸せ!」

    キースン(…変わらないなぁー。この分だとあっちのエルダーも同じことやってそう…ごめんね、こっちの私)
  59. 59 : : 2013/10/28(月) 04:41:55
    ミラン「さ、疲れてますでしょ?私が使ってるベッドで恐縮ですが、使って下さいな」

    キースン「じゃあ、ミランダは何処で寝るの?」

    ミラン「私は毛布敷いて下で寝ますからお構いなく!」

    キースン「え…」

    ミラン「やーん、心配して下さるなんてやっぱり大将だわ〜…気にしなくていいんですよ、閣下?」

    キースン「んん…」

  60. 60 : : 2013/10/28(月) 06:23:17
    キースン「…やっぱり駄目」ギュッ

    ミラン「あら?」

    キースン ミラン「」ポフッ

    キースン「私はそんなに大きくない。ミランもそこまで大きくない。…一つのベッドで寝れなくもないわ」

    ミラン「あらあらまあまあ…」

    キースン「…一緒に、寝ない?」

    ミラン(女の子な大将マジ大天使)
  61. 61 : : 2013/10/28(月) 06:26:59


    キースン「…よく寝た」

    ミラン(いけないいけない興奮し過ぎて寝付けなかったとか言えない)

    キースン「ミランダ、昨夜はありがとう。今夜もまた世話になるかもしれない」

    ミラン「構いませんことよ〜」(同性万歳!!)

    キースン(ああ、本当ブレないなぁ…)
  62. 62 : : 2013/10/28(月) 06:38:46
    ミラン「さ、ブラシをどうぞ。御髪を整えて下さいな」

    キースン「何から何までありがと。…ミランダは優しいから、好き」

    ミラン「―いただきましたぁあああ!!!」

    エルダー「ヌケガケハユルサナイゾミランダアアアァァァ!!!!」

    キースン(エルダーもそのまんまなのよねぇ…ここまでくると安心しちゃう)
  63. 63 : : 2013/10/28(月) 06:43:17
    キースン「綺麗になった…ブラシ、返すわ」カミノケサラサラ

    ミラン「はいはーい♪」(大将の髪の毛大将の髪の毛)

    キースン「そろそろ行かないと。ミランダ、また後でね」

    ミラン「了解ですわ〜」


    パシュッ

    キースン「……」

    キースン(…やっぱり、カトーに会いたい。私のカトーに会いたい)
  64. 64 : : 2013/10/29(火) 17:06:45

    ―消えた部屋の前

    キースン「……」

    KEEP OUT KEEP OUT KEEP OUT

    キースン(ここに飛び込んだら、私も消えるのかしら?それとも、もといた場所に帰れるのかしら?わからないわね…調べるにしても、空間が無いなんてどうすれば…)

    シルヴァ「―考え事?」

    キースン「!」バッ
  65. 65 : : 2013/10/29(火) 17:12:06
    シルヴァ「そんなに身構えなくたっていいじゃないっすか。酷いな〜」

    キースン「…日頃の行いよ」

    シルヴァ「にゃはははは。まあ確かにそーかもね?」

    キースン「……」

    シルヴァ「ねぇねぇお姫様?あの部屋の中、入ってみたい?」

    キースン「…だったら?」
  66. 66 : : 2013/10/29(火) 17:16:54
    シルヴァ「俺が王子様になってあげようかとおm」

    キースン「真面目に話して」

    シルヴァ「…俺がアンタの力になってあげようかって言ってんの」

    キースン「…そう」

    シルヴァ「意外と喜ばないんすね?」

    キースン「…特攻でもしでかされて、消えたりしたら困るわ」

    シルヴァ「―やっぱり大将は俺の神様だぜ!!」ダキッ

    キースン「きゃああああ!?やめなさい、離しなさい変態!!!」
  67. 67 : : 2013/10/29(火) 17:23:19
    シルヴァ「えーとね?この消えた空間は、やっぱりお姫様がいた世界に繋がってると思うんすよ。だから、ビー玉は消えた」

    キースン「うん」

    シルヴァ「俺の考えでは、向こうでも同じような出来事が起こってると思うんすよ。つまり、この部屋こそが二つの次元を繋げるゲート。で、そのゲート同士はぴったりくっついているわけじゃなくて、間にトンネルみたいのがあるんじゃないかと」

    キースン「トンネルは時空の狭間だから、そこで一度空間も途絶するのね?」

    シルヴァ「たぶん。…ま、俺の想像に過ぎないんすけどね」
  68. 68 : : 2013/10/29(火) 17:30:20
    キースン「貴方が言う通りだとすれば、ビー玉も紐もトンネルの中にあるのかしらね」

    シルヴァ「可能性としたらあると思いますよ。あれは物だからこっちに戻ってこれなかっただけで、変質はしていないかと」

    キースン(私には足がある。シルヴァの予想通りだとしたら、いざとなったら戻ってこれるのよね…)

    シルヴァ「…ねぇ、お姫様?」

    キースン「なぁに?」
  69. 69 : : 2013/10/29(火) 17:30:57


    シルヴァ「先遣隊の派遣、必要ですか?」


  70. 70 : : 2013/10/29(火) 17:37:43
    キースン「それ…」

    シルヴァ「言い出しっぺは俺っすからね。それに、俺の予想通りなら簡単に戻ってこれるばすっす」

    キースン「…駄目、行かせない」

    シルヴァ「何で?…上手く行けば、邪魔者始末できますよ?」

    キースン「っ…」
  71. 71 : : 2013/10/29(火) 17:42:25
    キースン「駄目…駄目よ、駄目」

    シルヴァ「どうして?」

    キースン「ど、どうして、って」

    シルヴァ「り・ゆ・う・は?」

    キースン「…からよ」ボソッ

    シルヴァ「…聞こえないな」

    キースン「だ、だから…!」
  72. 72 : : 2013/10/29(火) 17:46:00


    キースン「あ、貴方だって…私の、部下の一人だから。そう簡単に、危ないことさせられない……」


    シルヴァ「…にゃはっ。嬉しいねぇ」ニヤニヤニヤニヤ

    キースン「馬鹿馬鹿馬鹿…!!」カァッ
  73. 73 : : 2013/10/29(火) 17:52:38
    シルヴァ「お姫様の仰せの通り、俺様の特攻はやめとくよ。…んで、そんならどうするお姫様」

    キースン「…一つだけ、考えてることがある。それをやってみる」

    シルヴァ「何すか?できることなら手伝いますよん?」

    キースン「…いえ、いいわ。貴方には十分手伝ってもらったから…」

    シルヴァ「そっすか」

    キースン「ええ…本当、助かったわ」ニコッ

    シルヴァ(!? あの大将が俺に労いの微笑みを!??)
  74. 74 : : 2013/10/29(火) 21:11:24

    ―カトーの研究室

    キースン「カトー、少しいい?」

    カトー「構わないよ」カタカタカタ

    キースン「…あの部屋のこと調べてるのね」

    カトー「そうだよ。少しでも手がかりが欲しいからね」カタカタカタ

    キースン「そう…」

    カタカタカタ… カタカタカタ…
  75. 75 : : 2013/10/29(火) 21:27:35
    キースン「ねぇ、カトー」

    カトー「なんだい?」カタカタカタ

    キースン「こっちを向いて」

    カトー「それは無理。カトーさんは忙しいのさ」カタカタカタ

    キースン「…カトーは。早くもう一人の私に帰って来て欲しいのね」

    カトー「……」カタ…
  76. 76 : : 2013/10/30(水) 00:38:27
    カトー「…そうだよ。でも、それが何か?何か問題あるかい?」

    キースン「問題なんてあるわけないわ。ただ…少し気になっただけ」

    カトー「…そうかい」

    キースン「何が?って聞かないのね?」

    カトー「ああ」

    キースン「そう。じゃあ、独り言を言わせてもらうわ」
  77. 77 : : 2013/10/30(水) 00:39:44

    キースン「私ね、この世界のカトーが私を愛してくれてるか気になったの」

  78. 78 : : 2013/10/30(水) 00:43:21
    カトー「……」カタカタカタカタ

    キースン「あら、ガン無視?」

    カトー「いいかいお嬢さん。この世界ではキースンは男なんだ。…愛だの恋だのは同性の間zy」カタカタカタカタカタカタ

    キースン「無くはないわよ」

    カトー「確かにそうだけどカトーさんは違います!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタ!
  79. 79 : : 2013/10/30(水) 00:48:07
    キースン「カトーは、私を…彼を愛していないの?」

    カトー「さっきも言ったように!カトーさんは!そういう部類の人間じゃありません!」

    キースン「じゃあ、キライ?」

    カトー「…そうじゃないけど」

    キースン「じゃあ、好きなの?」

    カトー「…優しいからね。惚れた腫れたは無いにせよ、どちらかといえば」

    キースン「…ふふっ」
  80. 80 : : 2013/10/30(水) 00:50:54
    カトー「…何がおかしいんだい」

    キースン「私、幸せなんだなって思って」

    カトー「?」

    キースン「彼って言った方がわかりやすいかしら。…ごめんなさい。私、彼も自分自身だと思って話しているみたいなのよね」
  81. 81 : : 2013/10/30(水) 00:55:06
    キースン「私ね、ここにいるみんなとお話して思ったの。みんなキースンという人のことを大切に思っているんだなって。いきなり消えた彼のこと、みんなすごく心配しているんだなって」

    カトー「……」

    キースン「カトーだってそう。私にまで優しくしてくれたもの…嬉しかったわ。やっぱり貴方は私の大好きな人なんだって思った」

    カトー「…それはご本人に言ってあげたほうがいいよ」

    キースン「うん。帰ったら土産話にするつもり」
  82. 82 : : 2013/10/30(水) 01:02:13
    キースン「―そろそろ失礼するね。ばいばいカトー」

    カトー「そう。…じゃあ、また」

    キースン「…ねぇ、カトー。最後に一つ、いいかな?」クルッ

    カトー「どうぞ」
  83. 83 : : 2013/10/30(水) 01:03:08


    キースン「こっちの私も、貴方に会いたいって思ってると思うわ」


  84. 84 : : 2013/10/30(水) 01:06:45

    ―再び消えた部屋の前

    キースン「カトー、固まってたな。…何だかんだできっと彼が好きなんだ」グイッ

    KEEP / OUT

    キースン「ねえ、こっちの私」
  85. 85 : : 2013/10/30(水) 01:07:43


    キースン「帰ろうよ。お互い一番帰りたいって思ってる人がいる世界に」


  86. 86 : : 2013/10/30(水) 01:12:30

    ―???

    キースン「足を踏み出したら真っ暗な場所に来た。足場はある…けど何にも無いや」

    クラヤミ

    キースン「…やっぱり、入っちゃいけなかったのかしら。私、消えてしまったのかしら」

    コツンッ

    キースン「!?」

    コツンッ

    キースン「また…? 何なの、これ」

    ビー玉×2「お久」

    キースン「…これ、カトーが投げた…?」

    ガクンッ

    キースン「きゃ!? やだ、足場が急に…無くなって!!?」
  87. 87 : : 2013/10/30(水) 01:15:46
    ヒュウウウゥゥゥゥ…

    キースン(ああ…どこまで落ちて行くのかしら。真っ暗闇の中、どこまでもどこまでも…)

    ヒュウウウゥゥゥゥ…

    キースン & ?「「…行き着く先は、どこ?」」

    ヒュッ

    キースン「今の…!?」
  88. 88 : : 2013/10/30(水) 01:19:01
    キースン(一瞬人影が見えた。すらっとした男の人だったと思う。その声は私と一緒で何だか不安そうだった)

    ヒュウウウゥゥゥゥ…

    キースン(もう一人の私も。私と同じ行動をしたのかしら)

    ヒュウウウゥゥゥゥ…

    ―カッ!
  89. 89 : : 2013/10/30(水) 01:20:22


    「ねぇ、もう一人の私。貴方は、もといた場所に帰れたかしら?」

  90. 90 : : 2013/10/30(水) 01:26:01

    キースン「ん…」

    カトー「あ…キースン!よかった、気が付いたんだ!!」

    キースン「…カトー?」

    カトー「そうだよ、カトーさんだよ!…貴方が知ってる、いつものカトーさん」

    キースン「…そっか。…そっか…」

    カトー「疲れてる、よね。休みたい?」

    キースン「いや…みんなに迷惑かけちまったから。先に顔を出しておきたいな」

    カトー「迷惑なんて思ってないさ。…みんな、心配してた」

    キースン「…ごめん」

    カトー「謝んなくていいんだよ」
  91. 91 : : 2013/10/30(水) 01:30:28
    カトー「…動けるかい?」

    キースン「ああ、大丈夫だ」

    カトー「それじゃあ、みんなの所へ行こうか?―カトーさん達の、エリオット・キースン」


    おわり

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haruchiya0618

ハル

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