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エイプリル・フール

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  1. 1 : : 2014/04/26(土) 19:56:46














    題名「エイプリル・フール」















  2. 2 : : 2014/04/26(土) 19:57:36






    2014年 4月1日


    僕は、死んだ


    後悔はない


    中学校の同級生である、笹岡恭二。

    彼に、恨みをぶつけるためだ。

    たくさん、たくさんいじめられた。

    下駄箱に汚物を入れられた?

    いやいやそんな生半可なものじゃない

    毎日毎日、特に理由のない暴力なんか当たり前。

    ただ僕の「顔がムカついて、弱々しいところが嫌い」ってな理由で

    彼は毎日僕をサンドバックのように使った。

    その他にも、たくさん理由はある

    はあ

    溜息しか出ない

    せっかく春休みで、笹岡と離れて幸せな気分だったのに

    わざわざ、4月1日のエイプリルフールにまで、神様は僕と笹岡を偶然道端で巡り合わせた

    冗談はやめてくれよ。それこそ、ウソじゃないかと思ったよ。

    彼は、驚いた顔をしている僕の顔をあざ笑うかのように、また理由のない暴力を振り回した

    中学校3年生の新学期がはじまって、また、彼に暴力を振るわれると思うと


    我慢、できなかった
     
    ただ、なんでだろう

    僕は死んだはずなのに

    どうして、「考える」という行為ができるんだろう

    まさか、まだ、生きてる?

    いや、そんなはずはない。

    だって、今僕の浮いている下では

    僕の葬儀が、執り行われているんだから



    これは、いわゆる、幽霊になっちゃったってことかな

    はは、実際自分がこうなるなんて思ってもみなかったけど

    なってみると、悪いものでもないな

    空中に浮いているし、お腹も減ってないし、何より、死んだ後の僕の世界を観れるなんて

    本当にできるとは思わなかった


  3. 3 : : 2014/04/26(土) 19:58:04
    葬儀には、僕のクラスメイトのほとんどが参加しているみたいだ

    自殺だったから、先生も世間体を気にしてクラスの奴を集めたんだろう

    一部、不登校の奴は来ていないみたいだけど

    普通に僕が死んだだけなら、こんなにクラスの奴が集まるはずはない

    仲のいい奴なんて一人もいなかったし

    お、笹岡の奴もいる

    はん、絶望した顔しても無駄だ

    お前には、そんな顔する資格もない

    僕をあれだけいじめておいて、そんな顔を浮かべたところで

    僕の命は帰ってこないんだから


    僕の気持ちは晴れない

    よくわかったか、笹岡。

    僕が、お前に受けた羞恥を。

    一生苦しむがいいさ

    人を、自殺に追い込んだ責任を感じて。


    そう、思っている時

    ふと、僕の後ろから、声が聞こえた


    「やあ」

    「成宮幸希(なるみや こうき)くん、だね?」

    「えっ。」

    僕の名をフルネームで呼ばれ、慌てて僕は声が発せられた方を振り返る

    すると、そこには

    身長は、155センチの僕より低く、

    何やら、スーツを着ている、可愛らしい女の子が一人立っていた

    「牧之原第二中学校2年生、成宮幸希くん。」

    「で、良かったかな。」

    「どうだい、自分が死んでいる姿を見るのは。」

    続いて、黒髪のショートストレートが似合うスーツ姿の女の子は、そう話した。

    「え、ええ。」

    僕は驚きの声しか出ない。

    なんだろう、この子。

    一見、中学校3年生なりたての僕より、幼い顔立ちで、顔も青白いのに

    何故か、僕より何年も何年も、長生きしている風貌に見えた

    「誰?」

    僕は素朴な疑問を問いかけた

    彼女はそれに、微笑みながら答える

    「うーん、なんていうのかな。」

    「私は、天使みたいなものかな。」

    ・・・天使?

    おおよそ、天使という姿には見えないけれど

    羽がついている訳でもないし、頭の上に輪っかがあるわけでもない

    それに、自分自身に疑問を持つなんて、変わった天使だ

    しかし、僕自身が自分の葬式を眺めているということは、やはり僕は死んで

    この天使が迎えに来てくれたということだろう

    しかし、本当にいたんだな。天使なんて。

    「・・・私の名は、マダー。」

    「今日はあなたに、重大なお知らせをしにきたの。」

    重大な知らせ・・・?

    それも気になるが、こいつの名前。

    マダー?って確か「殺人」という意味ではなかっただろうか

    あれ、マーダーだったかな。

    まあでも、この小さい女の子が殺人鬼、という感じはしない。

    外見も、外国人という感じではなく、どちらかというと日本人に近い気がする

  4. 4 : : 2014/04/26(土) 19:58:41
    まあ、とりあえず

    その重要な知らせってのを聞くために

    僕は口を動かした

    「なんですか?」

    色々疑問はあるが

    とりあえず素朴な疑問に答えるため

    僕は自分より年下の彼女に、敬語でそう答えた。

    昔からそうだ。

    僕はいくら、年下の人と思っても。

    他の人に嫌われたくない、嫌いになってほしくないという気持ちや

    自分の自信のなさから

    いつも、初めはこのように敬語を使ってしまう

    「君が死んだ日って、4月1日だよね。」

    女の子はそう聞いてきた

    まあ、そのとおりなのだが

    改めて言われると、嫌な気分しかしない

    だって、自分が自殺すると決断した日であり、それを実行した日なのだ


    いい気分なんかじゃない

    そう思って、僕が黙り込んでいると

    彼女は、話を続けた

    「その日ってさあ、エイプリル・フールじゃない?」

    「ウソを、ついても良い日。」

    ・・・なんだか、すごく軽いノリで話してくるな。この自称天使は。

    僕は、いじめに絶望して自殺したっていうのに。


    エイプリル・フールがなんだよ

    僕の死んだ日だよ。わかってるよ。

    ほら、天国に連れていってくれるんだろ。早くしてくれ。

    なんて思って、黙ってしかめっ面していると、彼女は、

    「実は、その日にウソをつけるのって、私がいる天界でも同じなんだ。」

    「つまり、死後の世界でも、今日はひとつだけウソをつける日って訳。」


    と、続けた

    ・・・この天使、何を言ってるんだ

    天国?死後の世界?

    そこでも、ウソをついていい?

    どういうことだ

    意味がわからない。

    そう思っていると彼女は突然

    「パンパカパーーーン!」

    と、気さくな声を発した

    「おめでとう!幸希くん!」

    「君は、この度、エイプリル・フールに自殺した訳だけど。」

    「この度、天国からの指定で、君が死んだことについて、ウソをつけることになりましたー。」

    「・・・は?」

    少々苛立った僕は、素朴な怒りの疑問を彼女に返した

    鏡がないからわからないが、今僕の顔はかなり眉間にしわがよっているだろう

    僕が死んだことについて、ウソをつける

    もう、訳が分からない

    「つまり、君は一度死んだ訳だけど。」

    「今回、その死をなかったことにできるんだ。」

    「死ぬ前に、戻ることができるんだよ!」

    彼女は勢いよく、そう説明した。

    死んだことが、嘘になる?

    エイプリル・フールだから?

    ふざけるんじゃないよ

    ただでさえこっちは、自分が意を決して死んだというのに

    僕はその説明を聞き、

    「・・・・・。」

    押し黙るしかなかった

    「あれえ?嬉しくないの?幸希くん。」

    「やったよねえ。この死が嘘であって、君は蘇られるチャンスをもらえたんだよ!」

    「・・・・。」

    「・・・全然、嬉しそうじゃないね。」

    彼女は僕に、2回も嬉しいかどうかを問うてきた。

    嬉しいわけ、ないだろ

    死にたくて、いじめが辛すぎて、僕は自殺したんだから。

    そう思い、僕は、

    「・・・嬉しいわけ」

    「ないじゃないですか。」

    と、彼女に素直な意見を発した

  5. 5 : : 2014/04/26(土) 19:59:21
    「・・・どうして?」

    彼女は間髪いれず、そう聞いてくる

    はあ、仕方ない。

    僕の心情とは別に、彼女に説明してやらないとな。

    「僕は、死にたいと思ったから、死んだんです。自殺したんですよ。」

    「そんな僕が、また蘇りたいって・・・思うと思いますか?」

    言いたくもない、説明

    そんなことを言った僕に、彼女は一瞬

    「・・・・」

    少しの沈黙をした

    僕も、少し考えて、彼女に今の気持ちを伝えることにした

    「それ、他の人に権利を回せないんですか?」

    「僕は、別に生き返りたくない。」

    「あんな、強者しか、威張れない世界なんて。」

    「生き返ったところで、また死にたくなるだけですよ。」

    苛々して、僕は説明した。

    そうだ、嫌だったのだ。

    僕にとって、絶望でしかない、あの世界は。

    何もかも、辛い世界だった。

    助けてくれる人なんていない

    「・・・そっか。」

    彼女は寂しそうに下を向いて、そう答えた

    「はい。」

    僕も、彼女の心情をくみ取って、やや士気を下げてそう返す

    「でもね。」

    「これは、たった一人、あなただけに指定された権限だから、他の人には譲ることはできないんだ。」

    「・・・そう、ですか。」

    世の中には、生きたくても生きられない人がたくさんいる

    そんなこと、僕だって知っていることだ。


    「でも。」

    「僕は、生き返りたくないです。」

    「あんな、夢も希望もない世界なんて。」

    「生きていても、辛いだけだ。」

    僕は、そう続けた。

    「世界・・・?」

    彼女は首を傾げ、不思議そうに僕に問う。

    「僕の生きていた世界ですよ。」

    「あそこには、僕は必要ないんです。」

    「僕がいる意味もないし、僕が望むような世界にはならないし、僕が叶えたい夢だってない。」

    「なんにもないんです。あの世界には。」

    僕が落胆してそう説明すると

    「ふーーん。」

    彼女は納得したように、長い相槌を打った。

    「そりゃまあ、生き返ることは、断ることはできるよ。」

    「強制ではないからさ。」

    ・・・生き返る権利を、放棄できるってことか。

    今のところ、僕の気持ちは変わらない

    誰が、あんな世界になんて。

    「・・・・。」

    僕は黙って、葬儀の参列者等を見ていた。

    「ねえ、幸希くん。」

    「もし良かったらなんだけど。」

    「どうして、今回幸希くんは自殺しちゃったのか、教えてもらっていい?」

    「え・・・。」

  6. 6 : : 2014/04/26(土) 19:59:45
    はあ

    まだわからないのか。この天使もどきは。

    さっきから、僕が心の中でずっと言っているじゃないか。

    「そんなの・・いじめですよ。」

    「理不尽な暴力、たくさんの傷つけられた言葉。」

    「いくら僕が正論で返しても、あの世界では喧嘩が強い奴が一番。」

    「勉強ができる奴なんて、二の次です。」

    「しかも、僕は勉強でもクラスでドンケツなんですよ?」

    「運動なんて、それ以下のクソだし。」

    「キモい、ってよく言われる不細工顔ですし、ね。」

    「そりゃ、いじめの対象になる理由は十分でしょう。」

    「回りのみんなも見て見ぬふり。」

    「担任の先生も、自分が一番大事だから、助けてさえくれない。相談に乗ってすらくれない。」

    「そんなの、絶望しかないじゃないですか。」

    「親にも相談するつもりもなかったし。」

    「・・・もう、耐えられませんでした。」

    ぶちまけてしまった。

    思いの丈を。

    「そっか。」

    マダーと名乗る彼女は、少し下を俯きながらそう答えた。

    そりゃ、いい気分にはならないよな。

    明るい話をしている訳じゃないのだから。

    「幸希くんは・・・。」

    「どうして、そのことを親に相談しなかったの?」

    親に、相談?

    「そんな、こと・・・。」

    「できる訳ないです。」

    「どうして?」

    彼女は、僕の答えに色々な疑問を問いかけてくるが

    悪気がないのは、なんとなく伝わってくる

    まあ、そもそも僕が嫌なら答えなくてもいいのだけど。

    話を聞いてもらうくらいなら、いいか。

    少し、嫌味を交えて話をしてみよう。

    「・・・僕のこと何も知らないんですね。」

    「まあ、でも、そうか。僕のことなんて、知るような必要もないか。」

    「僕みたいな、蛆虫人間のことなんて。」

    そう話すと、彼女は予想どおり

    「・・・・。」

    少し、沈黙した。

    まあ、嫌味はこれくらいにしておいて

    親のことを説明してやるか。

    「僕の家は、僕と父さんの2人暮らしなんですよ。」

    「お母さんは、僕が3歳の時に、癌で死にました。」

    「僕は、お母さんの顔すら覚えてないんです。」

    彼女は黙って、僕の話を聞き入る。

    「父さんも、僕のことはほったらかしですよ。」

    「お金だけ置いて、これで何か食べなさいってメモばかり。」

    「それで、毎日毎日遅くに帰ってくるし。」

    「仕事は、確かしがない会社員だから、大したことしてないはずなんです。」

    「毎日遅くなる理由は、多分、どっかで、恋人でもできてるんでしょうね。」

    「・・・・。」

    「だから、家族の会話なんて、あるはずないでしょう。」

    「そんな父親に話なんか、聞いて欲しくないし。」

    「・・・・。」

  7. 7 : : 2014/04/26(土) 20:00:14
    家の説明をした後、

    僕自身も少し暗い気持ちになり

    再び、押し黙った

    「ねえ、幸希くん。」

    「・・・はい。」

    「あなたのお父さんって・・・。」

    「あそこの、棺桶の前で号泣している人?」

    その時ふと、僕が葬儀の場面を見返ると

    少数の参列者がいる中で

    僕の棺桶に触れながら、片手で口を抑えて泣き崩れる父の姿があった

    「・・・・。」

    「あんな顔、するんですね。」

    「はは、僕が自殺したのは、あんたに多少なりとも原因があるってのにさ。」

    僕がそう皮肉を言うと

    「・・・・。」

    天使はまた沈黙を浮かべた

    「あんたには、僕が死んで、泣く理由なんてどこにもないさ。」

    「どうせ、あれも演技ですよ。」

    「・・・・。」

    「ねえ、幸希くん。」

    「はい。」

    「もし良かったらなんだけどさ。」

    「生き返る権利、つまり蘇られることを考える前に、色々な世界を見て回ってみない?」

    「は・・・?」

    またまた、突然何を言ってるんだこの天使は。

  8. 8 : : 2014/04/26(土) 20:01:31
    「色々な、世界?」

    「うん。」

    「私の特技はね。」

    「いつの時代の、どんな場所でも、飛んでいくことができるんだ。」

    「いろんな世界を、見て回れるよ。」

    「・・・・。」

    「そんなこと。」

    「・・・したって意味ないですよ。」

    「だって、僕の世界は、どんなことがあっても、絶望しか存在しないんだから。」

    「・・・・・。」

    「ま、ものは試しでね。」

    「・・・・。」

    僕は困惑してしまい、言葉を発せなかった

    「じゃあまずは、私のオススメの場所に、行ってみようか。」

    「・・・おすすめ?」

    「うん。」

    「そんな、大した場所じゃないかもしれないけど。」

    「後悔は、させないからさ。」

    「・・・ふうん。」

    「まあ、別に、今幽霊みたいな感じだし。色々もうどうでもいいし。いいですよ。」

    「よっし。」

    「んじゃあ、私の手を握ってくれる?」

    「えっと、こうですか?」

    僕は、この天使もどきの、細い手を握った

    「うん、そうそう。」

    「ちょっとの間、我慢してね。高速で時空を超えて飛んでいくから。」

    「えっ?」

    「じゃあ飛ぶよーー。それっ。」

    天使はそう言って、僕を掴んで空に飛び出すと

    空中にできていた、紫黒色の亜空間のような場所に入っていき

    「うっわあああああっ!」

    僕とその天使は、その空間に飲み込まれた












  9. 9 : : 2014/04/26(土) 20:02:03




    一瞬、回りすべてが暗くなったと思うと、

    いきなり、僕の目の前が明るくなった

    その場所は、6畳程の部屋で

    周りが白いコンクリート壁で覆われている

    部屋の中央には、ひとつのベッドがあり

    そのベッドの回りに、色々な医療器具のような物が設置させられていた

    いわゆる病院の個人病室、であることが判った。

    そのベッド上には、

    10歳くらいの幼い女の子がひとり、ベッドで横たわっていた

    女の子は口に酸素マスクをつけ、点滴のような針を2本刺されている状態だ

    見るからに、なんとなくだが、

    重度の病気を患っているようだった

    「な、なんだよここ?」

    「病院?」

    「うん、そうだよ。」

    「これは、日本という国の、とある大きな病院の個室。」

    「・・・・・。」

    「なんだよ、この子。」

    「なんかの病気なのか?」

    「・・・この子はね。」

    「坂出麻利絵さん。10歳。」

    「生まれつき、重度の心臓病なの。」

    「だから、今まで一度も、病院の外に出られたことはないんだ。」

    「・・・・。」

    「ふーん・・・。」

    「毎日毎日、襲い来る発作の恐怖と戦ってる。」

    「苦しくて苦しくて、たまらないんだ。」

    「心臓の循環が悪くて、発作が起きると全く息ができなくなり、更に胸がのこぎりで切られているように痛くなる。」

    「・・・・。」

  10. 10 : : 2014/04/26(土) 20:03:16


    「そう、なんだ。」

    「・・・かわいそうと思わない?」

    こんなので、僕の同情を誘おうとしているのだろうか

    ・・・馬鹿げてるな。

    「別に。」

    僕は冷静に、そう答えた。

    「・・・・。」

    「この子の夢はね。絵かきさんなの。」

    「生まれてから一度も、外に出られなかったこの子にとって。」

    「憧れだった、外の世界。」

    「病気が治ったら、外に出て、世界の風景画を書いて回りたいんだって。」

    「・・・へえ。」

    「興味なさそうね。幸希くん。」

    「まあ、別に。」

    「いいんじゃないですか。そんな夢があって。」

    「僕には、夢も希望もないし。」

    「そうかしら。」

    「あなたにも、夢はあったはずよ?」

    「・・・・。」

    その時

    「うう・・・うああああーーーっ!」

    何の前触れもなく、女の子の発作が始まった

    「痛い、痛い痛い痛いいぃぃ・・・」

    女の子は心臓に手を当て、とても苦しそうだ

    「うわ・・・。」

    「・・・。」

    「マジかよ。」

    「こんなに叫ぶくらい痛いの?」

    「はは、演技っぽくない?これ。」

    わざとらしい女の子の行動に、僕は現実味を覚えることができなかった

    「・・・・。」

    「演技なんかじゃ、ない。」

    「心臓を、切り刻まれるくらい、痛い思いをしているのよ。」

    「呼吸もできなくなってる。」

    「・・・・本当かよ。」

    「この子、どうなると思う?幸希くん。」

    「え・・・。」

    僕が女の子を見ると、
    「うああ・・・うあああ・・・。」

    その子は必死に、心臓掴みながら、何かを探すような仕草をしていた

  11. 11 : : 2014/04/26(土) 20:03:56


    「・・・・。」

    「さあ。まあ、病気が治ってくれればいいんじゃない?」

    「・・・・。」

    「この子の運命はね。」

    「今日ここで死んでしまうんだ。」

    「えっ。」

    僕の心臓が、一瞬

    ドクンと、音を立てた

    「この発作が原因で、そのまま死んでしまう。」

    「なっ、なんでさ!」

    「だ、だって、医者がいるだろう!」

    「早く駆け付けてやれよ!」

    「この子は、この時は苦しすぎて、ナースコールを押すことすらできない。」

    「それで、そのまま死んでいくんだ。」

    「たった一人で。」

    「寂しく。」

    「まだまだ、やりたいことがたくさんあったのに。」

    このかわいらしい子が、これから死ぬ?

    僕は、そんな状況を説明されても

    「・・・・。」

    未だに、その状況を理解したくなかったように、黙り込んだ

  12. 12 : : 2014/04/26(土) 20:04:25


    「そう、なんだ。」

    「・・・かわいそうと思わない?」

    こんなので、僕の同情を誘おうとしているのだろうか

    ・・・馬鹿げてるな。

    「別に。」

    僕は冷静に、そう答えた。

    「・・・・。」

    「この子の夢はね。絵かきさんなの。」

    「生まれてから一度も、外に出られなかったこの子にとって。」

    「憧れだった、外の世界。」

    「病気が治ったら、外に出て、世界の風景画を書いて回りたいんだって。」

    「・・・へえ。」

    「興味なさそうね。幸希くん。」

    「まあ、別に。」

    「いいんじゃないですか。そんな夢があって。」

    「僕には、夢も希望もないし。」

    「そうかしら。」

    「あなたにも、夢はあったはずよ?」

    「・・・・。」

    その時

    「うう・・・うああああーーーっ!」

    何の前触れもなく、女の子の発作が始まった

    「痛い、痛い痛い痛いいぃぃ・・・」

    女の子は心臓に手を当て、とても苦しそうだ

    「うわ・・・。」

    「・・・。」

    「マジかよ。」

    「こんなに叫ぶくらい痛いの?」

    「はは、演技っぽくない?これ。」

    わざとらしい女の子の行動に、僕は現実味を覚えることができなかった

    「・・・・。」

    「演技なんかじゃ、ない。」

    「心臓を、切り刻まれるくらい、痛い思いをしているのよ。」

    「呼吸もできなくなってる。」

    「・・・・本当かよ。」

  13. 13 : : 2014/04/26(土) 20:12:47



    「この子、どうなると思う?幸希くん。」

    「え・・・。」

    僕が女の子を見ると、



    「うああ・・・うあああ・・・。」

    その子は必死に、心臓掴みながら、何かを探すような仕草をしていた

    「・・・・。」

    「さあ。まあ、病気が治ってくれればいいんじゃない?」

    「・・・・。」

    「この子の運命はね。」

    「今日ここで死んでしまうんだ。」

    「えっ。」

    僕の心臓が、一瞬

    ドクンと、音を立てた

    「この発作が原因で、そのまま死んでしまう。」

    「なっ、なんでさ!」

    「だ、だって、医者がいるだろう!」

    「早く駆け付けてやれよ!」

    「この子は、この時は苦しすぎて、ナースコールを押すことすらできない。」

    「それで、そのまま死んでいくんだ。」

    「たった一人で。」

    「寂しく。」

    「まだまだ、やりたいことがたくさんあったのに。」

    このかわいらしい子が、これから死ぬ?

    僕は、そんな状況を説明されても

    「・・・・。」

    未だに、その状況を理解したくなかったように、黙り込んだ

    「この子もね、幸希くんと同じ、片親しかいない。」

    「え・・・」

    「幸希くんと境遇は違うけど、この子の母親も、今一生懸命外で働いてる。」

    「自分の命より大事な、この子のためにね。」

    「死にもの狂いで、この子のために。」

    「毎日毎日、やりたくもない接客業をして、頑張っているんだ。」

    「・・・・・。」

    そうだな、僕とは境遇は違う。

    この子は、母親にすごく愛されているんだ。

    例え、今これから死ぬとしても

    親に大事にされているというのは、嬉しいものだ

    「・・・・。」

    僕は再び、黙り込む

    「ほら、見て。もうすこしでナースコールに手が届きそうなのに、届かない。」

    「この子は生きたいのに、とても、生きたいのに。」

    「・・・・。」

    「夢があったのに。」

    「やめろよ!!」

  14. 14 : : 2014/04/26(土) 20:13:16



    「・・・・。」

    「こんなもの見せたって、なんにもならない。」

    「僕の意見は、変わることはないよ。」

    ・・・言ってやった

    この天使に

    こんなものを見せて、僕を生きようとさせてる、この偽善天使に

    わざとらしいんだよ

    何が、いろんな世界だ

    馬鹿馬鹿しい

    僕は、何を見ようが

    意見は変わることはないさ。

    そう思っていると

    病気の女の子が、声を発した

    「お母・・さん・・お母さ・・・。」

    「苦し・・苦しい・・。」

    「お・・・か・・・。」

    「たす・・・・。」

    少女はそのまま、ぐったりと横になり

    心臓音を流す機械から、ピー、と長い音が流れた

    「・・・死んじゃったね。」

    「・・・おい。」

    「お前、天使なんだろ?」

    「この子の病気、治してやれよ。」

    「それはできない。」

    「私はただの、神様の使いなだけだし。」

    「命を操ることは、何があってもできない。」

    「今回選ばれた、君以外にはね。」

    なんて役に立たない天使だ

    僕を生き返せるなら、そんなこともできると思っていたのに

    あ、そうだ、なら

    「・・・僕の権利、この子に使えないのか?」

    「言ったでしょう。」

    「選ばれたのは、あなた。」

    「だから、権利を渡すことはできないわ。」

    「・・・・・。」

    そうだった

    一度、聞いてくれたことを忘れてるなんて

    情けない

    ま、それが僕の悪いとこだ

    頭も悪いし、もの覚えも悪い

    「幸希くんは。」

    「この子に、生きてほしかったの?」

    ・・・生きて、ほしいのかな

    どうなんだろ。

    ただ、かわいそうとは思った。偽善かもしれないけれど。

    まあ、無難に話しておくことにしよう

    「・・・いや、別に・・。」

    「・・・そう。」

    天使は、また寂しそうに下に目線を移す

    「・・・・・。」

    僕が少し黙っていると、

    「さあ、じゃあ次の世界を見に行きましょう。」

    天使はまた、提案を出してきた

    「ええ?」

    「まだ見るのかよ。」

    「だって、どうせ権利を放棄しちゃうんでしょ?」

    「だったら、色んな世界を見て死んでほしいなって。」

    はあ

    全く

    「・・・死ぬ前にいろんな世界を見て何になるんだ。」

    「もういいったら。」


    そう言っても天使は

    「まあまあ。」

    と言って、話を流すようにして喋る

  15. 15 : : 2014/04/26(土) 20:13:54


    「とりあえず、行ってみよう。」

    「いろんな世界を見てみることも、大事だよ?」

    「・・・・。」

    僕が迷っている内に、彼女は僕の手を取り

    「おい、ちょっ・・・!」

    再び、上空の異空間ホールに入った





















    少しして、僕が目を開くと


    一面、砂漠のような、草が数本しか生えていない、広大な荒野に辿り着いていた

    ・・・ひどく蒸し暑く感じる

    どこだろうか、ここは

    100メートル程先には、寂れた町が見えた

    僕の隣には変わらず、あの天使がいた

    「・・・ここはどこだ?」

    「ある、貧民国だよ。」

    「貧民、国?」

    「うん。」

    「今あなたが生きている地球で、存在している国。」

    「この国では、常に内乱等があり戦争中で、雨が降らないから水も非常に貴重なの。」

    その時、ふと僕の近くに

    黒人で、6~7歳くらいの痩せた子供が

    地面を這いつくばる姿が目に入った

    「うう・・う・・」

    その子供は、歩くことができないのか

    うめき声を上げながら、砂の地面をほふく前進するような行動を取っていた

    「この子は、まだ7歳の子供。」

    「生まれながらにして、両足が不自由だったの。」

    「え・・・。」

    生まれた時から

    足が、動かなかったってこと・・・?

    「この子の父親は、数年前に国の内乱戦争で亡くなった。」

    「母親も、この子のためにお金を稼ごうとしたけれど、栄養失調と過労で、先日亡くなった。」

    「この子は、一人で生きていかなくてはならなくなったの。」

    「い、いや、でも。」

    「親戚とか、孤児院とかあるだろ。」

    「・・・そんなもの、この国にはないわ。」

  16. 16 : : 2014/04/26(土) 20:14:44


    「人に事を気にできる程、皆余裕がないの。」

    「明日には、自分自身が死ぬかもしれないのだから。」

    そう説明をする、天使の横で

    「うう・・うう・・」

    子供は変わらず、手だけを使って、ほふく前進を繰り返している

    「て、ていうか、こいつどこに行こうとしてるんだ。」

    「井戸に水を飲みにいこうとしているの。」

    「この子から、50メートル程先の、あそこの井戸よ。」

    そう言って、天使は町とは別方向の場所に、指を差した。

    確かにその指した場所には

    井戸と呼べるには不細工であるが、汚らしくて、今では使われていないような、井戸様のものがあった

    「はあ?あれが、井戸だって?」

    みすぼらしい井戸を見て、僕はそう言葉にした

    「なんか、見た目だけで分かるけど、絶対あれやばい水が入ってる気がするな。」

    「・・・・そうね。」

    「あの中には、少しの水しか入っていないし、バイ菌もたくさん繁殖している。」

    うわ

    想像しただけで、汚い水というのが分かる

    でも、なんで?

    なんでそんな水を飲みに行こうとしてるんだ、この子は。

    「ていうか。わざわざあんなところに水を飲みに行かなくてもいいだろ。」

    「水道の水飲めばいいじゃないか!」

    僕は荒々しく、天使に質問を投げかける

    「・・・この国は、雨がほとんど降らない。」

    「水はとても貴重なものであり、住宅に水道なんて引かれてないの。」

    「そんな国があることも、知らなかった?」

    「・・・・。」

    知っていたようで

    知らなかった

    驚いた顔で、僕は

    黙りこくるしか、なかった

    「うう・・・う・・。」

    男の子は、変わらず井戸に向かってほふく前進を続ける

    「こいつ、じゃあ、今までどうやって生きて・・・。」

    「今までは、お母さんの稼ぎがあったけれど。」

    「お母さんが亡くなってから、この子は、もう4日間何も口にしていない。」

    「働けないと、食べることすら許されない国なの。」

    「そ、そんなの、この子は両足が不自由なんだからしょうがないだろ!」

    「そうよね。」

    「でも、こんなことが、実際たくさんの貧民国で起きているの。」

    「今はボランティアがあるから、昔ほどひどくはなくなったけど・・・。」

    「今でもこのような子が、年間何十万人も亡くなっている。」

    「これが、普通なのよ。」

    「・・・・。」

  17. 17 : : 2014/04/26(土) 20:15:31
    言葉にできない

    こういった、貧しい国があるというのは知っていたけれど

    現実に、その姿を見て

    目の前の出来事が、当たり前に起きている出来事だと知ると

    僕は、考えることを放棄してしまっていた

    「辛いよね。」

    「君は、この姿を見ても。」

    「まだ、自分が不幸だと思う?」

    「毎日、毎日、たくさんの食べるものや、飲むものまである。」

    「お風呂も、ベッドも当たり前にある。」

    「この子には、でも、何もないの。」

    「・・・・。」

    「両親だっていない。食べたいものも食べられない。」

    「家だって、先日家賃の支払いができなくて、出らざるをえない状況になってしまった」

    「生きていくお金もない。足も不自由だから、仕事もできない。」

    「でも、この子には。」

    「ひとつだけ、輝いているものがあるわ。」

    「それは、生きようとする意思。」

    「・・・・。」

    「いくら絶望的でも。」

    「この子は、水を飲んで生きようとしてる。」

    「生きたいの。必死に。」

    「・・・・・。」

    「夢も、今のところはないとは思う。」

    「だけど、それでも、なんとしてでも。」

    「生きたいがために、水を飲もうとしてるのよ。」

    「・・・・。」

    「こんなもの見せて、どういうつもりだよ。」

    「・・・・・。」

    「何か感じるものがあるんじゃない?」

    「・・・・・。」

    「いや・・別・・に。」

    たくさん、感じていることはある

    でも、どうしてだろう

    強がることしか

    今の僕には、できなかった

  18. 18 : : 2014/04/26(土) 20:16:12





    「感じるものはない、か。」

    「私には、そうは見えないけれど。」

    「・・・・・。」

    「さあ、もういいだろ。」

    「早く、死なせてくれよ。」

    「もう僕には、何もないんだから。」

    少し、苛立っていたのかもしれない

    まんまと、この天使に騙されているような気がして

    「・・・・。」

    天使は少し押し黙ると、再び

    「さあ、では次の世界を見にいきましょう。」

    と、言い出した。

    「え、おい。でも。」

    「あの子、このまま放っておくのか?」

    ・・・そうだ、いくら僕が死にたい人だといっても

    さすがに、助かって欲しい命はある

    「・・・。」

    「言ったでしょう。私には助けることはできない。」

    「私は、すでにこの世にいない存在。」

    「でも、あなたは違う。」

    「え・・・。」

    「生きる選択をすることができる。」

    「生きて、こういった子を助けることも選択できる。」

    「・・・・。」

    「それは、あなた次第じゃない?」

    「そう・・・だけど・・・。」

    「・・・・。」

    「さあ、次の世界を見てみましょう。」

    「次は、少し過去のお話になるのかな。」

    「えっ。」

    僕は再び天使に手を掴まれ、

    そのまま上空の、異空間ホールに入った















  19. 19 : : 2014/04/26(土) 20:17:21



    また少しして、僕が目を開くと

    狭い、小さなコクピットのような場所で、僕は座っていた

    ここは、なんだろう

    僕の目の前には、毛糸様の帽子をかぶった若い男の人が

    何か、操縦桿のようなものを握っていた


    「・・・・。」

    「なんだ、どこなんだ?ここ。」

    僕は、同じように隣に座っていた天使に語り掛けた

    「・・・これは、1940年代の日本。」

    「戦争中の日本軍の人たちが乗っていた、飛行機の中よ。」

    「飛行、機?」

    「そう。」

    「戦闘機、と言ったほうがいいのかしら。」

    「これから、この飛行機は。」

    「あの、海に浮かんでいる戦艦に特攻するの。」

    「えっ・・・。」

    天使が指差した先には

    およそ、100メートル以上の大きな戦艦が、海の上に浮かんでいた

    また、その戦艦の周りにも

    たくさんの飛行機、小型戦艦等が集結していた

    「と、特攻って。もしかして。」

    「さすがに、もう中学校3年生になるんだから、知っているわよね?」

    「これからこの人は、自分の飛行機ごと、あの戦艦に向けて自爆するの。」

    「え・・・。」

    特攻とは、さすがに僕でも聞いたことはある

    日本が戦争中、相手の国に対して取った戦法だ

    さっきこの天使が言っていたとおり、飛行機ごと敵の戦艦に突っ込む

    いわゆる、自爆だ。

    神風特攻隊、とか、さすがに無知な僕でも名前くらいは知っている

    そんなことを思いめぐらせていく内

    僕自身は、自分の顔が青ざめていく様子が分かった

    「・・・すごい、顔をしているわね。幸希くん。」

    「・・・・。」

    「この子は、まだ、17歳。」

    「あなたより、少しだけ年上よね。」

    「・・・・。」

    年上、だけど

    そんなの、関係ない

    誰だって、好きで死にたい訳じゃないだろう

    「でもさ・・・特攻なんて・・。」

    「嫌だって言えば、いいじゃないか。」

    「特攻したくない、って言えば。死なずにすむだろ?」

    そんな疑問を投げかけた

    「そんなことが、言えると思う?」

    「あれを見て。」

    と言って天使は

    操縦している特攻隊員の右隅に置かれた

    幼い女の子の写真を指差した

  20. 20 : : 2014/04/26(土) 20:18:25


    「あの、写真は・・・。」

    「この特攻隊員の彼には、まだ、小さい妹さんがいたの。」

    「守りたいものが、あったの。」

    「だから、特攻に志願した。」

    「たとえ、自分の命を犠牲にしても。」

    「自分より、大事な大事な妹さんを、敵国に渡さないために。」

    「家族のために。」

    「そして、幸希くん。」

    「君が、当たり前に生きていた、この平和な未来のために。」

    「彼は、自分で特攻隊員に志願したの。」

    「・・・・。」

    「そんなの、でも。」

    「い、妹さんと、一緒に生きてあげるべきだろう!」

    「かわいそうじゃないか!残された妹はどうなるんだよ!」

    「悲しむわね。」

    「じゃあ、じゃあ!」

    「でも、そんなこと、できる訳ないでしょう?」

    「戦争に敗戦してしまえば、彼の妹さんは、一生敵国の奴隷となるかもしれない。殺されてしまうのかもしれない。」

    「それに当時の日本軍の思想は、例え死んででも戦争に勝つ、という考え方だった。」

    「そんな中、自分だけ生きたいです。って意見が通ると思う?」

    「・・・・。」

    「総合的に判断しても、彼は自分の意思で、この特攻に志願したの。」

    「生きたくても、生きられない状況だったの。」

    その時

    僕の乗っていた飛行機に

    ダダダダダ、という爆音が響いた

    「う、うわっ!」

    瞬間、何が起きたのか分からなかったが

    僕らの乗っている飛行機の近くに

    もう一つの、飛行機が飛んでいた

    このことから、

    恐らく、敵の戦艦から飛んできた敵の飛行機が

    僕らの乗っていた飛行機に、機銃を発射してきたのだということが分かった


  21. 21 : : 2014/04/26(土) 20:19:48


    「お、おい!」

    「すごく撃たれてるじゃないか!この飛行機!」

    「・・・そうね。」

    「まあ、私たちは肉体がないんだから、撃たれる心配はないわよ。」

    「い、いや、そういうことじゃなくて!」

    そんな話をしていると、飛行機がグルングルンと回りだした

    「うわあああっ。」

    「ど、どうしたんだ!すごい飛行機がグルグル回ってる!」

    「飛行機に機銃が撃たれたのだから、そりゃあ操縦ができなくなるでしょう。」

    「で、でも!それじゃあどうやって特攻するんだ!この人は!」

    「・・・特攻って、必ず成功する訳じゃないわよ。」

    「このように、敵の戦闘機からの攻撃や、戦艦からの対空砲で、特攻前に撃ち落されてしまうのが実情。」

    「成功率は、格段に低いものなの。」

    「・・・・!」

    「ほら、彼が喋るわ。」

    「聞いてあげましょう。」

    「うっ、ぐっ、あああ!」

    若き特攻隊員は

    先程の銃撃で、左肩と腹部に銃弾を浴び

    もう、息絶える寸前の状態だった

    「はあ・・はあっ・・・!」

    「も、ももちゃん!」

    「ももちゃん、母さんっ・・!」

    彼は血を口から吐き出しながら

    ももちゃん、という名と、母親の名を口にした

    「彼の妹のことね。」

    「桃子さん。」

    「まだ、10歳程の妹さんだそうよ。」

    それを聞いても、僕は何も疑問に思わず

    彼の最後の言葉に、聞き耳を立てていた

    「死に、死にたくない・・。」

    「みんなに、会い、会いたい・・・。」

    ぐるぐると回転しながら落下するも

    彼の戦闘機は、炎と煙を上げながら、戦艦に向かって近づいていく

  22. 22 : : 2014/04/26(土) 20:20:19


    そして、彼は

    「ももちゃん、幸せ、に。」

    そう、ポツリと言い残し

    敵艦に向け自分の戦闘機を特攻させた

    「・・・・。」

    僕の回りは、大きな爆発を上げていた

    幽霊ということもあって、特段熱いと感じることはない

    目の前の戦艦は、火の海と化していた

    まだ、僕には

    目の前の光景が、信じられていない

    こんなことが

    当時の日本で、当然のことのようにあったことだなんて

    僕は、ただただその場に立ち尽くすしかなかった

    「・・・・。」

    「すごいよね。」

    「特攻の人たちって。」

    「・・・・。」

    「最後の最後まで、自分の家族を思って。」

    「死んでいった。」

    「・・・・。」

    「この、当時の日本軍の飛行機には、ほとんど通信手段がなかったみたい。」

    「今の特攻のように、最後の最後まで誰とも喋られることもなく。」

    「彼は、孤独に死んでいったの」

    「・・・・・。」

    「ここで、彼の命は終わった。」

    「大事な、妹さんがいたのにね。」

    「・・・・。」

    「もう、見たくないって感じね。」

    「・・・・。」

    「じゃあ、最後に。」

    「あなたが死ぬ前の日の、ある場面を見てみましょう。」

    「え・・・。」

    そう言って、マダーという名の天使は

    再び、僕の手をとり

    僕を異空間のホールに連れて行った


























  23. 23 : : 2014/04/26(土) 20:20:42


    僕が、再び目を覚まし

    周りを見てみると

    そこには、凡そ10メートル程の面積の部屋の中に、10個ほどの机とイスが並べられ

    机上にあるパソコンを一生懸命つつく人々の様子があった

    その部屋にはいくつか窓があり

    差し込んでくる光から、時間的には昼だということが分かった


    「なんなんだ。」

    「ここは・・・会社、か何か?」

    僕の隣に立っていた天使に、僕はまた問いかけた

    「ここはね。」

    「あなたの、お父さんが働いている、小さな印刷会社よ。」

    「え・・・。」

    「父さん、の・・・?」

    「ほら、あなたのお父さんはあそこ。」

    「今、上司に仕事のことで怒られているわね。」

    マダーが指差した先には

    上司の机の前で、ぺこぺこと上半身を動かせながら

    謝罪を述べている、僕の父親の姿があった

    「・・・・・。」

    僕は黙って、その姿を見つめた

    「成宮ぁ、何度言ったらわかるんだよ。」

    「ポスターの配色、ここもここも間違ってんだろうが!」

    「すいません、すいません。」

    僕の父親は、変わらずペコペコと謝罪する

    「もう勤続して何十年立つんだ!ったく役にたたんな、お前は。」

    「はは。」

    「笑うんじゃない、本気の意見だぞ!」

    「ったく、次ミスしたら本当に退願書かせるからな!」

    「お前の奥さんのことがなけりゃ、もうとっくにお前をクビにしているよ。」

    「はは、すいません。」

    「以後、本当に気をつけますんで。」

    「ったく。」

    上司からの舌打ちを受けた後、僕の父親は

    その仕事部屋から出て行った

    「・・・情けない。」

    僕は、正直な意見をもらした

    父親の名は、成宮孝雄(なるみやたかお)

    現在43歳。

    特に背が高い訳でもなく、顔は普通のおっさん。

    いや、不細工、といった方が分かりやすいだろう

    頭も、すでに頭頂部付近までハゲが進行している

    僕に似て運動音痴だし、最近の流行とかにも疎いし、頭もさほど良くない

    こんな父親に

    僕が、憧れるようなことなんて

    あることがないと思う

  24. 24 : : 2014/04/26(土) 20:21:39


    「・・・はあ。」

    「どうしたの?溜息なんてついて。」

    「いやいや。」

    「自分の父親が、上司に怒られている姿を見て。」

    「何を感じろって言うんだよ。」

    そう言うと、天使は

    「・・・・・。」

    少し、黙った後で

    再び、僕の手を持ち

    「お父さん、仕事部屋から出て行ったわね。」

    「どこに行ったか、見に行ってみよう。」

    「え・・・。」

    天使はそのまま

    僕を引っ張るような形で

    その会社の屋上に、僕を連れていった


















    会社の屋上では

    僕の父親がひとり、缶コーヒーを飲みながら、屋上から見える景色を眺めていた

    「・・・・ふう。」

    僕の父さんは、ひとつ溜息をもらす

    「・・・・。」

    僕が天使と共に、黙って父さんの姿を眺めていると

    父さんの後ろから、一人の男が声をかけた

    「成宮さん、お疲れっす。」

    まだ20代くらいの、若い社員だろうか

    父さんの肩を掴み、陽気な態度で話しかけてきた

    「おう。」

    「はは、また怒られちまったなあ。」

    父さんも、笑いながらこれを返す

    「すいません、僕のミスが多いのに。」

    「なんか、僕の分まで、成宮さんが怒られていたような気がして。」

    若い社員は申し訳なさそうに、父さんに喋りかける

    「いや、気にすることないさ。オレも今回ミスが多かった。」

    「いやいや、成宮さんは悪くないっすよ。」

    「夜も働いて疲れてて、ただでさえ睡眠不足なのに。」


    「え・・・。」

    夜も、働いている?

    どういう、ことだ

    僕の心臓が、ドクンと大きな音を立てた


    「最近どうっすか。息子さんと話してるんです?」

    「・・・・。」

    「いやあ、反抗期なのかな。」

    「なかなか話せていないんだ。」

    「オレの帰りも、毎晩遅くなっているし。」

    「申し訳ないとは思っているんだが。」


    「・・・・・。」

    僕は黙って、その会話を見ていることしかできない。


  25. 25 : : 2014/04/26(土) 20:22:37



    「そうっすか。」

    「いやいや、でも片親ならしょうがないっすよね。」

    「うちの会社、大した給料じゃないし。」

    「・・・息子さん、確か、絵かきになりたいんすよね。」

    「多分、だけどな。」

    え?

    どうして

    誰にも、父さんにも

    このことは、話していなかったのに

    「あいつのノートに、いつも漫画のような話が書かれててな。」

    「今はまだ粗削りな絵だけど。」

    「物語の構成とか、コマの切り替えとか、すごくうまいんだ。」

    「だから、もしあの子が美大にでも行きたいと、夢を持っているのなら。」

    「美大に行きたい。と言った時に備えて、たくさんのお金を貯めていくつもりだ。」

    「・・・すげえっすね。」

    「オレ、マジ、成宮さんのそういうとこ、尊敬してます。」

    「はは、でもこんなこと、息子の前じゃ恥ずかしくて言えんよ。」

    「だから、今は幸希に寂しい思いをさせてるかもしれないが・・・。」

    「あいつの夢のためにも、しっかりオレが金を稼がないとな。」

    「・・・頑張ってくださいね。成宮さん。」

    「オレ、力になれることあるんだったら、手伝いますから。」

    「ありがとう。」


    その姿を見た僕の目は

    なぜか、霞んできていた

    「・・・・・。」

    「・・・どう?幸希くん。」

    「お父さんは、いつもあなたのことを考えて、仕事をしていたみたいよ。」

    「・・・・・。」

    「でも・・・。」

    「そんなこと・・・。」

    「僕は・・・。」

    僕が答えを渋っていると、天使は

    「さあ、それじゃあ次に、お父さんの夜の行動を見てみましょうか。」


    と言って、僕の右腕を掴み

    また、異次元ホールに僕を誘った



























  26. 26 : : 2014/04/26(土) 20:23:27


    僕が、次に目を開けると、そこには

    暗い夜の中で、多数の人が

    道路工事の復旧作業を行っている姿が目に入った

    「ここは・・・。」

    僕は、今いる場所がなんとなく分かっていつつも

    天使にそう問いかけた

    「ここは、とある場所の道路の工事現場。」

    「仕事が終わった後、お父さんは毎晩、ここに来ていたみたいね。」

    そう説明を受けた後

    僕の前に、たくさんの機材を運ぶ


    ヘルメットを着け作業服を着た、父さんの姿が目に入った

    「よっ、よっ、よっ。」

    父さんは力のない体で、重そうな機材を運ぶ

    「はあ、はあ。」

    汗を大量にかき、体力のない父さんは

    「はあ、はあ。」

    一生懸命力を振り絞り、機材を運んでいた

    「・・・・・。」

    僕はその姿を、変わらず黙って見つめる

    「幸希くんの、お父さん。」

    「会社の仕事が終わって、疲れているのに。」

    「毎晩毎晩、深夜までこのアルバイトを続けてるのね。」

    「・・・・・。」


    「ふうっ、ふうっ。」

    「はああ、ちょっくら休憩だあ。」

    父さんは、そのまま運んでいた機材を地面に置き

    その機材の上に座る

  27. 27 : : 2014/04/26(土) 20:24:08



    その時、ちょうどよいタイミングなのか

    父さんの携帯電話の、着信音が鳴った

    「おっ、メールか。」

    父さんが、携帯電話のメールを確認すると

    そこには

    僕が死ぬ前の日に、父さんに送信した

    ひどい、メール内容が映された

    「今度は、もう少しお金置いていけ。」

    そう

    その日、僕の家に置かれていたのは

    父さんからの「これで、何か夕食を食べてください。」

    というメモ紙と

    現金2000円だった


    メールを見ながら、父さんは

    「幸希・・・。」

    と、口に出す

    「あちゃあ、やっぱお金足りなかったか。」

    「ごめんな。オレが料理でも作ってやる時間があればいいんだがな。」

    父さん

    「すまないな、幸希。」



    やめろ



    「最近帰れてなくて。」



    悪いのは、僕だ



    「でも父さん、頑張るからよ。」




    ごめん、父さん



    「お前が、どんな道でも、進んでいけるように。」



    ごめんね、ごめんね、父さん



    「体が元気な今しかできないことだし、精一杯頑張るよ。」



    「天国にいる茜とも、約束したしな。」




    「お前を、何があっても精一杯育てるって。」




    「さ、休憩は終わりだ。」




    「頑張ってくるぞ。」



    そう言って、父さんは



    「ほっ、ほっ、ほっ。」



    また、重い機材を運んで行った



    「・・・・。」



    僕は、その姿を黙って見つめる



    「どう?幸希くん。」



    「お父さん、あなたのために、寝る間も惜しんで働いてくれてるのね。」

  28. 28 : : 2014/04/26(土) 20:24:32


    「・・・・。」



    「・・・・。」



    僕には



    僕には



    「・・・う・・。」



    「うっ・・うう・・・。」


    「父さん・・・!」




    そのまま、涙を流し続けるしか、できなかった



    「・・・・。」




    「ねえ、幸希くん。」

    「これでも、君はまだ。」

    「命を、投げ打ちたいと思う?」

    「うう・・うう・・。」

    涙が、止まらない

    僕は


    僕は、なんてことをしてしまったんだ


    こんなに、僕のために


    必死に、毎日働いてくれている


    大事な、親がいるというのに


    自分の命を


    投げ打つだなんて


    「うう・・うう・・。」



    僕の涙は、止まることはなかった






  29. 29 : : 2014/04/26(土) 20:24:53
    しかし、その時突然

    一瞬で、僕の回りの空間がまっ黒になり

    そこで、僕と天使は二人きりになった

    「幸希くん。」

    「・・・そろそろ、選択の制限時間みたい。」

    天使は、泣きじゃくる僕に、そう話した

    「幸希くん、あなたはどうする?」

    「このまま、死んでいくか。」

    「それとも、権利を使って蘇るか。」

    「・・・・。」

    「僕は・・・。」

    「・・・あ。ごめん。ちょっと待ってね。」

    「私もそろそろ、タイムリミットみたい。」

    そう言った天使の姿は

    透けていくように、透明になっていく

    「ごめんね、選択を急がせてしまう形になって。」

    「時間はないのだけれど・・・。」

    「あなたが最後、その選択をする前に。」

    「どうしても、伝えたいことがあるの。」

    「え・・・。」



    「幸希くん。私の名は、覚えてる?」

    「え、えっと」

    「確か、マダー・・・さん。」

    「そう。私はマダー。」

    「すでに、この世に魂がない者。」

    「あはは。マダーって、英語で言うマーダー、殺人って言葉に似ているけれど。」

    「ちゃんと、違う意味もあるの。」

    「ど、どういう。」

    「でも、先に聞かせてくれる?」

    「あなたは、生きたいのか。」

    「それとも、生きたくないのか。」

    「・・・・。」

    「僕は。」




  30. 30 : : 2014/04/26(土) 20:25:25






    「・・・生きることに、決めた。」

    「たとえ、どんなことがあっても。」

    「どんな苦しみを味わおうとも。」

    「僕は、この世界で、生きていこうと思う。」

    「・・・良かった。」



    その時、再び空間がねじれ


    僕と、マダーの立っている回りが

    一面、青空になった


    「さあ、幸希くん。」

    「私はもう戻らないといけない。」

    「見てわかるとおり、私の体は、もう透け透けね。」

    マダーの言うとおり

    彼女の体は、もう消えてしまいそうなくらい、透けている状態だった

    「・・・・・。」

    僕は、黙って彼女を見つめ

    たった一言、どうしても言いたいことを話した

    「ありがとう、マダーさん。」

    「あなたのおかげで、僕は。」

    「命の大事さ、尊さ、そして。」

    「父さんの限りない愛を、知った気がします。」

    これが、本音だった

    「ふふ、いいの。」

    マダーさんは、微笑みながら答えてくれた


    そして

    「だってあなたは、私の大事な大事な人だから。」

    と、言った。





    「え?」




    「な、なんで。」



    「どういう・・・。」



    「ごめんね、幸希。」


    「私、あなたにひとつ、ウソをついたの。」


    「それが、私の名前。」


    「ふふ、エイプリル・フールだから、許してね。」


    「この姿も、あなたに気づかれないように、私の幼いころの姿に戻してもらっていた。」


    「も、もしかして・・・いや・・・。」




    「幸せにね。幸希。」



    「私は、どこにいても、」



    「あなたのことを、ずっと愛しているわ。」



    「あ、あなたは・・・!」



    「あなたの名前も。」


    「ずっと幸せに、ずっと希望を抱くようにと思って、私が命名したの。」




    「それじゃあ、ここでお別れよ。」


    「生き返ったら、あなたは首を吊る前に戻っているはず。」



    「いや、嫌だ・・・!」


    「せっかく、せっかく会えたのに・・・!」




  31. 31 : : 2014/04/26(土) 20:25:53





    「当分、こっちに来ないでいいわ。」



    「命ある限り、生き続けるのよ。幸希。」



    「そして」



    「精一杯、幸せになりなさい。」



    「それが。」



    「母親である私の、最後のお願いだから。」





    「か・・・」



    「母さんっ!」





    「行ってらっしゃい。」


    「幸希。」


    「そうね。」


    「後100年は、こっちに来なくていいわ。」




    「母さんっ!」



    僕は、「マダー」と名乗っていた自分の母親に近づこうとすると同時に



    後ろからの猛烈な力に、引き込まれた



    「母さんっ!」



    「かあさあああああん!」


    僕が泣きながら、叫ぶと

    母さんは最後に




    「愛してるわ。幸希。」



    と、笑顔を見せた
































  32. 32 : : 2014/04/26(土) 20:26:01


























  33. 33 : : 2014/04/26(土) 20:26:22




    「はっ!」


    僕が、目を覚ますと、


    目の前には、いつもと変わらない


    僕の家のリビングの光景が映った


    変わっているとすれば


    リビングの天井の柱に、首吊り用のロープがかかっているくらいだ


    「・・・・。」


    僕は黙って、その場所から窓を見ると


    綺麗なオレンジに染まった光が差し込んでいて


    僕が自殺をした、夕方くらいの時間であることが判った


    ふと、僕は


    リビングの端に置かれていた、花瓶に入った茜の花を見る


    茜の花は、本来そんなに美しい花ではなく


    家に飾るような代物ではないけれど


    父さんの好きな花ということや


    僕の母親が「茜」という名であることから


    僕の家では、年中茜が花瓶に入れられている


    その茜の花を見て、僕は


    「・・・茜の花は、英語で。」


    「マダー、って言うんだね。」


    「・・・・。」


    「ありがとう。」


    「母さん。」


    と、呟いていた。

















  34. 34 : : 2014/04/26(土) 20:26:46














































    その日の、深夜


    成宮家の、玄関のドアが静かに開く


    「ただいま。」


    成宮幸希の父である成宮孝雄が、声を潜めて家に入ってくる


    そこへ


    「おかえり。」


    と、台所にいた幸希は、父親に声をかけた


    「お、おう。」

    「起きてたのか、幸希。」

    孝雄は驚いていた

    時間は、エイプリル・フールを過ぎた深夜3時

    普通なら、子供は寝入っている時間だ

    「実はさ。」

    「ご飯作ったんだ、父さん。」

    「え。」

    そう言って、幸希は父親の前に

    温かい肉じゃがを、差し出した

    「・・・肉、じゃが?」

    「・・・うん。」

    「父さん、結構甘めの肉じゃがが好きだったよね。」

    「母さんの味付けだ、とか言ってさ。」

    「あ、いや、そうだが。」

    「な、なんだ突然。何かあったのか?」

    「・・・・。」

    「なんでもないよ。」

    「お、おう。」

    「一言、言いたかったんだ。」

    「父さん。」



    「毎日毎日、一生懸命働いてくれて。」



    「ありがとう。」


    そう、お礼を言われた父親の目は


    大粒の涙に、覆われていた


  35. 35 : : 2014/04/26(土) 20:27:07


    「うう・・うっ・・。」


    「幸・・幸希っ・・・。」


    孝雄は、片手で自分の口を抑え


    ぽろ、ぽろと、涙を流した




    「・・・父さん。」



    「僕、これから何があっても。」




    「強く、強く生きるよ。」



    そう言って、幸希は家の天井を見上げ





    「それが、母さんとの。」

    「約束だから。」



    と、囁いた。




































  36. 36 : : 2014/04/26(土) 20:27:29




























    エイプリル・フール




















































  37. 37 : : 2014/04/27(日) 12:30:57
    まじ泣けた…
    涙が…
    止まんない…
    父さんの頑張りからうるってきて、肉じゃがで涙が溢れたぜ…

    そして幸希が徐々に命の尊さを知っていくのがよかったですね…
    執筆お疲れさまでした!
  38. 39 : : 2014/04/28(月) 03:02:16
    こんばんは!
    執筆お疲れ様でした。
  39. 40 : : 2014/04/28(月) 08:28:04
    ...あれ?この作品、助さんかな?と思ったけど、違ったみたい...ですね?(困惑)
    スペースの取り方や文体から察するに、おそらく助さんリスペクトの作品なのでしょうね!

    お話の構築が素晴らしい!の一言でした。次元超越などのSF性を持ち読者の興味を駆り立てつつ、多種多様な視点から現実世界の不平不満な実情を表現しているシーンは、今の自身の『当たり前の幸せを持つ事が幸せ』だと再認識するきっかけを与えてくれる物だと思います。

    この世界では、あたかも自分が『悲劇の主人公』になったかように『錯覚』し、自殺したり周囲へ迷惑を掛ける人がいます。それは、「自分が絶対である。正しい!」と錯覚し、視野が狭まっているという事と、その価値観の押しつけに他なりません。それは人生を生きる上で誰にも経験はあるかな、と思います。だから、その経験自体が悪いのではなく、そこから一歩大人になって、相手を思いやる気持ちと相手の価値観を受け入れる許容を忘れずに生きれば...いざこざも少しは減るのではないかと考えさせられました。

    長くなりましたが、こんなにも序盤からすぐに引き込まれる作品は、稀に見るものだと尊敬します。

    これからも頑張ってください!応援します!!

  40. 41 : : 2014/05/16(金) 20:48:14
    作者さんは、小説家ですか?
  41. 42 : : 2014/06/05(木) 15:30:19
    全俺が泣いた感動の超大作をありがとう
  42. 43 : : 2014/06/07(土) 18:27:07
    泣けたぜええええええええ!!!!
  43. 44 : : 2014/06/07(土) 18:59:17
    これを見たおかげでずっと目から水溶液が止まりません、良かったですよ!!
  44. 45 : : 2014/06/07(土) 19:06:08
    どうせ他と変わらないうっすい内容の作品だと思ってたが
    どうやらそれは間違いだったようだ。
    お気に入りにも登録したし、これはもっとPV伸びるべき
  45. 46 : : 2014/06/10(火) 00:10:23
    素晴らしいです。
    命の大切さ、というのをこの作品でもう一度実感しました。
  46. 47 : : 2014/07/21(月) 00:24:06
    目から汗がだばーしてます
  47. 48 : : 2014/07/21(月) 00:26:07
    私も学校でいじめみたいなのを受けていたので主人公にとても共感しました
  48. 49 : : 2014/07/24(木) 14:23:44
    凄いです…何かもう…ね…
    乙です!
  49. 50 : : 2014/08/14(木) 18:50:46
    凄く感動しました!

    お疲れ様です!!!
  50. 51 : : 2014/09/09(火) 01:35:30
    初めてフィクションで泣きました。
    素晴らしかったです。ありがとうございました。
  51. 52 : : 2014/10/14(火) 20:56:24
    感動するしいい話で泣けましたそれ以外に言葉が思いつかないぐらいです

    いい作品をありがとうございます
  52. 53 : : 2014/10/15(水) 11:37:05
    とてもいい作品でした。ありがとうございます。
  53. 54 : : 2014/10/25(土) 17:31:17
    素晴らしいの一言につきます。

    執筆お疲れ様でした。
  54. 55 : : 2014/11/03(月) 21:20:39
    いいですね

  55. 56 : : 2014/11/04(火) 23:28:37
    素晴らしい・・・お疲れ様でした
  56. 57 : : 2014/11/28(金) 13:34:11
    今晩はお父さんに肉じゃが作らねば
  57. 58 : : 2015/01/11(日) 23:30:55
    泣いた
    3回は泣いた
  58. 59 : : 2015/01/20(火) 18:00:15
    冒頭が、森絵都さんの「カラフル」に似ていますね^^
  59. 60 : : 2015/03/01(日) 14:13:17
    お疲れ様でした。
    感動しました。
    今ある幸せが当たり前じゃ無いって改めて感じられました。
    内容もとても凄かったです。
    感動してちゃんとした言葉も出ません。
    本当にお疲れ様でした!
  60. 61 : : 2015/07/10(金) 06:30:48
  61. 62 : : 2015/08/22(土) 22:13:40
    泣けました。
    幸希の肉じゃがでお父さんが泣いたところが一番ぐっときました!
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  67. 68 : : 2016/11/23(水) 13:00:09
    乙過ぎてやばいです…ssで泣いたの初めてです…
  68. 69 : : 2016/12/16(金) 20:55:49
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