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バラと刺の関係

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  1. 1 : : 2014/04/16(水) 12:06:38
    ども、スー君でっす!
    初めまして? 毎度おなじみ? 
    どっちでしょうか? 

    プロットだけが出来ている作品です。
    ジャンルは恋愛、世界はオリジナルです。
    苦手な人はご注意!
    投稿、更新はかなり遅いです。
  2. 2 : : 2014/04/16(水) 12:31:50
    ライガー・マルゴット(19)
    テルダート王国にすむ青年。
    徴兵制により軍隊に入るも手違いで、
    陸軍機甲科ではなく近衛隊に入れられた。
    間違いで選ばれるだけあり、
    容姿端麗を誇り、身長もそこそこ高い。
    不愛想で猫好き。
    コーヒーを始め苦いものが苦手の甘党。
    それ故、お茶を煎れることは得意だが、
    コーヒーを煎れる腕は壊滅的。
    自身の処遇から、
    自分が何でこんなところにいるのか、
    と外見上は哲学的、しかし本人としては
    至極現実的な疑問を持っている。
    ティナに興味を持たれているのは
    既に気が付いているが、
    立場や自分の考えにで、
    距離を置いた態度を頑なに崩さないでいる。
    正直、彼女を苦手としている節がある。
    バイクに乗るのが大好き。

    ティナ・フリードリヒ・リヒテンブルク(16)
    テルダート王国第一王女。
    元来ミーハーで新しい物好きな性分で、
    世の中の文化面において親以上に詳しい。
    自由な性格の持ち主で、
    堅い空気を嫌ってよく無断外出を決行し、
    近衛兵はもちろん、執事、両親を
    よく困らせる。
    物心着いた頃より、むさいオッサを始め、
    極度に年の離れた男性に囲まれてきたため、
    年の近いライガーに親近感を持つようになる。
    国民からの評価は高く、ファンレターも
    毎日やって来て、
    それらに返事を書いては送り返している。
  3. 3 : : 2014/04/18(金) 10:48:41
    「何でこうなった・・・・・・」

    不必要に広く、
    どうかすれば迷ってしまいそうな程に
    複雑な構造をした中庭のすみにある、
    一本の木の陰で、彼はそう独り言た。

    彼の名は、ライガー・マルゴット。

    若年新卒の近衛兵である。

    正式な任務辞令をもらっていない彼は、
    今日もこうして休みの時間を過ごしていた。

    木陰に入り、木の根っこに座り込んで
    幹にもたれる。

    小鳥のさえずりが、
    静かな場所にはよく目立つ。

    彼が、左手をそっと持ち上げると、
    そこに吸い込まれるようにして、
    可愛らしい小鳥が2羽とまってきた。

    彼の頬が僅かにゆるむ。

    その目の色は、至って穏やかな蒼だ。

    「おい、新入り!」

    野太い声が、その時間にピリオドを打った。

    声の主は、彼の直属の上官にあたる
    ヨハネス・ハルトマンだ。

    「は、ハルトマン近衛大尉」

    彼は即座に立ち上がって、返事を返す。

    彼の直立不動の姿勢は、
    平でない地面の上でも崩れない。

    「お、ここにいたか・・・・・・気に入ったのか?」

    威厳と茶目っ気を器用に兼ね備えた表情で
    大尉が彼に近づいた。

    白と金色の王国近衛庁警護室の腕章が、
    黒が基調の制服によく映える。

    「ええ、まぁ、はい。
    ここが一番落ち着けるんで」

    「ふむ、今回の新入りは
    良い目と感覚を持っているな。
    それはそうと、お前に呼び出しだ。
    命令、ライガー・マルゴット近衛兵長。
    0930までに、近衛庁人事課まで出頭せよ」

    「了解しました。
    ライガー・マルゴット近衛兵長、
    0930までに近衛庁人事課に出頭します」

    彼は敬礼をしながら、命令を復唱した。

    「・・・・・・じゃあ、俺は先に行っとくから。
    待ってるから早く来い」

    大尉はきびすを返して去っていった。

    振り向きざまに、彼の目に映ったものは
    腕章に彫られた、
    バラと矛が組み合わさった近衛紋だった。
  4. 4 : : 2014/04/18(金) 11:29:40
    期待
  5. 5 : : 2014/04/20(日) 19:43:32
    >>4 感謝ですっ!
  6. 6 : : 2014/04/21(月) 19:16:36
    「若い女性は好みか?」

    彼が、人事課でハルトマンから
    最初に聞いた言葉が、ソレだ。

    彼は、その言葉の意味が理解しきれずに、
    目をパチクリさせて突っ立ったままでいた。

    あうあうと、小さく
    言葉にならない音で呻く。

    口を動かそうにも、
    何と答えるべきなのかが、
    彼には分からなかったのだ。

    何を言っているんだ、このオッサンは?

    彼の頭の中は、一瞬にして
    その疑問で溢れかえった。

    ハルトマンの顔は、
    明らかに彼のことをからかっている
    少々苛っとくるニヤツいた表情だ。

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