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【僕とハンジと、時々、巨人】~モブリットの目標編~

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  1. 1 : : 2014/03/26(水) 13:39:19
    こんにちは。
    執筆を始めさせていただきます。
    前回の作品、「人類最強との戦い、ついに決着!…の件!!」 にて、モブリットとハンジは、晴れてお互いの気持ちを確かめ合う事ができました。そして…
    新シリーズに突入です。
    今回は、【僕とハンジと、時々、巨人】~モブリットの目標 編~です。
    私自身が、シリーズの仕方が分からず、読みづらくなってしまうことを、あらかじめお詫びします。すみません。
    そしてこのシリーズでは、モブリットに読者の皆さんのご案内を任せていきたいと思っています。
    ではモブリット、お願いします…
  2. 3 : : 2014/03/26(水) 13:48:15
    皆さん、こんにちは。

    僕は調査兵団に所属する兵士、モブリット.バーナーです。

    ハンジ.ゾエ分隊長の副官を務めています。

    あと、最近僕は…

    上官であるハンジ分隊長と、お付き合いできることになったのです!

    ここまで行きつくのに、紆余曲折、色々あったのですが…

    今僕は、とっても幸せです!

    …で、これはまだ誰にも言ってないんですけど、僕には今、密かな目標があります。

    1つは、ハンジさんをデートに誘うこと。

    もう1つは、ハンジさんと僕が2人っきりの時、分隊長でもハンジさんでもなく、

    …ハンジ…と呼んでみること。

    以上!

    出来るかなぁ…出来ますよね!がんばります!!
  3. 6 : : 2014/03/26(水) 14:07:30
    <食堂にて>

    モブリット 「…分隊長…」

    僕は、楽しそうにコーヒーを大皿に注ぐハンジさんに声をかけた。

    ハンジ 「ん、何?モブリット。」

    モブリット 「…何してるんですか…」

    大体の予想はついたのだが、僕はあえて問いかけてみた。

    ハンジ 「いやぁ、ソニーやビーンにも、私特製のモーニングコーヒーを飲んでもらおうと思って…」

    ハンジさんが言い終わらぬのを待たず、僕はコーヒーの入った大皿を取り上げた。

    ハンジ 「ああっ、何すんの!」

    モブリット 「分隊長。巨人はコーヒーを飲みません。」

    ハンジ 「だからそれを実験しようと…」

    モブリット 「ダメです。」

    ハンジ 「でも…」

    モブリット 「ダメと言ったら、ダメです。」

    ハンジ 「…はぁ…分かったよ。じゃあモブリット、それ飲んどいて。」

    モブリット 「……は!?」

    戸惑う僕を残し、ハンジさんは食堂を出て行ってしまう。

    捨てる…訳にもいかないし…

    飲むしかないようだ。
  4. 11 : : 2014/03/26(水) 17:16:58


    …皆さん、驚かれたことでしょう。これ、日常茶飯事なんですよ。

    僕が好きになった上官の女性は、こんな人なんです。

    モブリット 「うう…。」ゲフ…

    …大皿のコーヒー一気飲みは、さすがにキツかった…。

    僕はしばらく食堂に備え付けのイスに座り、息をついた。

    ハンジさんに、大好きだよって言われてから、もう1ヵ月が経つ。

    あれから壁外調査があって、どうにか生きて帰って来れて、ハンジさんはまた巨人に夢中になり、あの日以来、キスもしていない…。

    モブリット 「」

    僕は、少しコーヒーが残る自分の唇をなめた。

    ハンジさんの唇の感触…まだ覚えてる…けど…

    ハンジ 「お~モブリット、よく飲みきったね…」

    ハンジさんだ。驚いた様子で、空になった大皿を眺めている。

    ハンジ 「さすがに無理っぽかったから、私も手伝おうと思ったけど、必要なかったみたいだね。」

    え…それって、僕がもし飲みきらなかったら、ハンジさんと2人で仲良く1つの皿をわけあってコーヒーを飲めたのか…

    モブリット 「はぁ……」

    …がんばるんじゃなかった…。

    ハンジ 「そうそう、モブリット。」

    モブリット 「…はい…」

    ハンジ 「エルヴィンが呼んでたよ。」

    モブリット 「ええっ!?団長が…何で僕を…」

    ハンジ 「さぁ…なんか1人で来てほしいみたいだよ。なんだろうね。」

    ハンジさんは、何だか楽しそうだ。

    コーヒーを一気飲みした後の僕の胃袋には、ずいぶんキツイ仕打ちだ…。

    モブリット 「…行ってきます…」ハァ…

    ハンジ 「いってらっしゃい…あ、そうだ…」

    モブリット 「…え?」

    不意に顔を上げた僕の口に、ハンジさんの唇が合わさった。

    ハンジ 「これでOK。さ、行ってきな。」

    笑顔で手を振るハンジさん。

    …まったく、この人は…

    モブリット 「…行ってきます、分隊長。」

    …大好きですよ。

    口には出さなかったけど、伝わってると思う。あの人になら。
  5. 12 : : 2014/03/26(水) 18:11:13
    <団長室>

    …コンコン。

    エルヴィン 「…誰だ。」

    モブリット 「…モブリットです。」

    エルヴィン 「…入れ。」

    モブリット 「…失礼します。…」

    おずおずと扉をくぐる僕の視線の先に、威厳をたたえた団長の姿があった。…うわぁ…。

    エルヴィン 「突然呼び出してすまないな。」

    モブリット 「いえ…あの、僕、何かしましたでしょうか…」

    情けない声で尋ねる僕。

    エルヴィン 「うむ。これは俺が干渉することではないかもしれないが…」

    モブリット 「…はあ…」

    エルヴィン 「君もこう言えば察しがつくはずだ…ハンジとのことだ。」

    モブリット 「…あ…」///

    エルヴィン 「上官と副官との恋愛か…あまり感心できんな…」

    モブリット 「…あの…その事を誰から…」

    ハンジさんか…それともリヴァイ兵士長だろうか…

    エルヴィン 「いや、俺は誰からも聞いちゃいない。ハンジはいつもと変わらん様子だが、君の態度から察した。」

    僕…そんなに分かりやすい奴なんだろうか…それとも、団長だから察することができたのか…

    エルヴィン 「俺も、他人のプライバシーにあまり口を出したくはないのだが、君の態度があまりにもあからさまだったものだから、今後の職務に支障が出るのではないかと、少し心配になってな。」

    モブリット 「いえっ…決してそのような事は…」

    エルヴィン 「うむ。当然だ。もし目に余るようなことがあれば、ハンジには別の副官を配属させてもらう。くれぐれも肝に銘じておいてもらいたい。」

    モブリット 「…はいっ。」

    僕は思わずビシッと敬礼した。

    エルヴィン 「俺からは以上だ。ご苦労だったな。」

    モブリット 「いえ…では、失礼します。」

    僕は団長室を後にしようとして、ふと、呼び止められた。

    エルヴィン 「…モブリット。」

    モブリット 「…はい…」

    エルヴィン 「ハンジを…大事にしてやれよ。」

    モブリット 「はい。もちろんです。」

    …なんだか団長が、娘を嫁に出す時の父親の様に思えたのは、僕と、今この物語を読んでいる皆さんだけの秘密です。
  6. 13 : : 2014/03/26(水) 19:02:01
    団長室を出ると、栗色の髪をした女性兵士が、僕に笑いかけてきた。

    モブリット 「やあ、セレナ。」

    セレナ 「モブリットさん…胃の調子はいかがですか?」

    モブリット 「…うん。まあまあってとこかな。」

    彼女の名前はセレナ.ラングレー。こう言っちゃ何だけど、はっとするような美少女で、実際僕の周りにも、彼女のファンを自認している奴も多い。セレナは看護兵で、僕も持病の胃の痛みに関しては、かなりお世話になっている。
    (※セレナは、数珠繋ぎのオリジナルキャラクターです)

    …あ、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はセレナにハンジさんとの恋愛について相談にのってもらったり、温泉ペアチケットをもらって、温泉を楽しんだこともあるのです。その時は何もなかったんですが…ほんとですよ!!

    そしてどうやら、セレナにも好きな人がいるらしい。

    ハンジさんがチラッと話してたのを聞いただけなんだけど…。

    …ま、セレナは美人だし、好きになられた奴とも、すぐに交際できるに違いない。周りのファンは黙っちゃいないだろうけど…

    セレナ 「…団長に呼ばれてたんですか?」

    モブリット 「うん…まあ、ちょっとね。」

    セレナ 「ハンジさんとのこと…ですかね。」

    モブリット 「えっ…」

    バレてる…セレナにも…。

    モブリット 「セレナ…その事…誰から…」

    セレナ 「…ごめんなさい…最近のモブリットさんの様子を見てたら、何となく察しがついて…」

    モブリット 「なっ…」

    僕って…僕って…分かりやすい奴…なんだな…。

    セレナ 「あの…少しきいてもいいですか?」

    モブリット 「え、なに?」

    セレナ 「その…モブリットさんの方から、告白したんですか?」

    モブリット 「えっと…」

    そうだよ、と言いたいところだけど…

    モブリット 「分隊長の方からだったよ。」

    セレナ 「…そうですか…」

    セレナは、なぜか寂しそうな顔をした。セレナが歩き始める。僕も彼女と並んで歩いた。

    モブリット 「セレナも、好きな人、いるんだってね。」

    僕の言葉に、セレナは頬を赤らめ、なぜかますます寂しそうに顔を歪めた。

    セレナ 「…いる…のかなぁ…」

    セレナは、まっすぐ前を向いたまま、

    セレナ 「自分の想いを…1度伝えてみたのですが…振られちゃいました。」

    僕は耳を疑った。

    モブリット 「えっ…今…なんて…」

    セレナはふっと笑って

    セレナ 「…振られたんです、私。」

    はぁぁっ!?僕は一瞬クラッとなりかけたが、なんとかもちこたえた。

    セレナは(…あ、僕からすれば、1番魅力的な女性はハンジさんですが…)美人だし、普段あまり自分の感情を表に出さないけれど、負傷した兵士や、体調の悪い兵士には、この上ない優しさを見せる。そして看護兵としてもかなり優秀だ。

    そんな女の子を振る男がいるのか!?

    セレナ 「…ごめんなさい。交際を始めたばかりのあなたに、こんな話をするなんて…」

    うつむくセレナ。あ…いや…

    モブリット 「そっそそ…そんなことはいいよ。でも…そんな…ねぇ…」

    何て声をかければいいか分からない。あ、それよりもまず…

    モブリット 「…その話って、他に誰かにした?」

    セレナ 「…ハンジ分隊長に少ししました。あの薬を作った時ですね。」

    モブリット 「あ、あれね…」

    僕は思わず遠い目をした。そういえば、そもそもの始まりは、あのホレ薬騒動からだったな…。

    モブリット 「僕が言うまでもないけど、その話は、あまり他人にしない方がいいよ。」

    セレナ 「…そうですね。」

    セレナは少し戸惑った顔をした。でも、この事実がセレナファンの面々に知れ渡ったら、暴動でも起きかねない。

    …しかし、セレナを振った男って誰だろう…誰にしろ、許せない。

    モブリット 「ひどい奴もいるもんだな。…僕が1発ぶん殴ってやりたいよ。」

    僕は、勇ましく拳を振り上げてみせる。

    それを見たセレナは、複雑な表情を浮かべて

    セレナ 「お気持ちはうれしいですが…無理ですよ。」

    モブリット 「そう?でも僕、セレナにはすごい世話になったと思ってる。今、僕と分隊長がこうしていられるのも、セレナのお陰だと思ってる。セレナにも幸せになってもらいたいとも思う。1度ね、そのひどい男に、面と向かってビシッと言ってやるよ、うん。」

    セレナにとって僕は、年上の先輩兵士だし、ここはビシッとね、うん。

    セレナは笑顔になった。

    セレナ 「ありがとうございます、モブリットさん…ハンジ分隊長を、大事にしてあげてくださいね。」

    モブリット 「うん。もちろんだよ。」

    あれ?このセリフ、さっきも聞いたような…ま、いいか。
  7. 18 : : 2014/03/26(水) 20:07:32
    その後、僕はセレナと別れ、ハンジ分隊長のもとへと向かった。

    分隊長がいつになく生き生きとしている。

    ハンジ 「モブリット~、さっそく巨人の実験に行っくぞ~!」エイエイオ~

    …言うと思った。

    モブリット 「はい、了解です。」

    ハンジ 「楽しいね~ワクワクするね~、そうだ、実験ついでに、巨人も交えてダブルデートってのはどう?」

    …見事な公私混同だ。

    嫌だ。早く分隊長をまともな(?)デートに誘わないと…

    モブリット 「分隊長。冗談はそのくらいにして、早く実験に向かいましょう。」

    僕の言葉に、分隊長は口を尖らせ、

    ハンジ 「え~っ、冗談で言ってるわけじゃないし…」

    巨人のいる前で分隊長とあんなことやこんなことを…想像するだけで寒気がする…

    そう思いますよね、皆さん…
  8. 19 : : 2014/03/26(水) 20:28:00
    <実験終了後…>

    ハンジ 「あ~あっ、楽しかった~!」

    満足げに伸びをする分隊長。

    その横で、げっそりと肩を落とす僕。

    …疲れた。いつも通り暴走する分隊長を必死で止めるのに、いつも通り、自分の全力以上の力を使い果たし、もう限界だ。

    そんな僕の顔を、分隊長はのぞきこむ。

    ハンジ 「…モブリット…疲れてるの?」

    僕は慌てて、

    モブリット 「いっ…いえ…大丈夫です!」

    いかんいかん。やわな男だと思われてしまっては…

    ハンジ 「でも、疲れた顔してるよ。まったく、モブリットは、やわだなぁ…」

    今1番言ってはいけないセリフを、さらりと言ってのける分隊長。

    ハンジ 「…そうだ!」

    モブリット 「…え?」

    ハンジ 「今度の休みに、また2人で温泉に行かない?」

    モブリット 「温…泉…ですか。」

    ハンジ 「疲れを癒すには、やっぱり温泉が1番だよ。日帰りだけど、行こうよ、ね。」

    僕は、自分の顔がみるみる紅潮していくのを感じた。

    モブリット 「…はい。行きましょう、分隊長!」

    ハンジ 「うん、楽しみだね。」

    モブリット 「はい!」

    …あれ?もしかしてこれってデートのお誘い…?

    ハンジ 「今度の休みはモブリットと温泉デートか。楽しみだな。」

    …あ、これ、デートなんだ…僕の目標の1つ、達成したの…か?

    でも、無邪気に喜ぶ分隊長…かわいいなぁ。

    ハンジ 「ね、モブリット、温泉一緒に入ろうね。」

    まるで子供の“一緒に遊ぼうね”、の感覚で誘ってくる分隊長。

    僕はクラッとなって…倒れた。

    分隊長に抱きかかえられる僕。

    ハンジ 「モブリット、大丈夫!?お~い…」

    大丈夫…ですが分隊長、僕にはまだ、そんな一緒に温泉に入る勇気が…

    皆さん、こんな僕って、ダメダメでしょうか。

    でも僕、分隊長のことが大好きなんです。

    その気持ちだけは、誰にも負けません!

    ではまた、次の物語でお会いしましょう。

    最後の締めは、数珠繋ぎにお願いすることにします。

    ありがとうございました。
  9. 20 : : 2014/03/26(水) 20:32:22
    モブリット、お疲れ様でした。
    次の休みまでに、しっかり元気になろうね(^_^;)
    さて、以上で終了とさせていただきます。
    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
    次回は、~怒濤の日帰り温泉編~を、お届けします。
    ご期待いただけたら幸いです。では、失礼いたします。
  10. 29 : : 2014/07/25(金) 17:43:42
    きたいしてますよ^^
  11. 30 : : 2014/07/25(金) 21:51:50
    >>29 hannziさん
    ご期待ありがとうございます。
    最近数珠繋ぎのモブハンは停止中ですが、また思いついたら投稿したいと思います。

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kaku

数珠繋ぎ@引っ越しました

@kaku

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