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リヴァイ「思い出す日々」

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  1. 1 : : 2014/03/23(日) 13:54:14





    ジャン「お前の分まで・・・オレは・・・!」
    http://www.ssnote.net/archives/10914




    アニ「結晶の中から・・・願うなら・・・もう一度だけ・・・」
    http://www.ssnote.net/archives/12635

    このシリーズの過去作品です
  2. 2 : : 2014/03/23(日) 18:14:35



    くそっ・・・




    「・・・・・・・・・」バシュッ




    「・・・・・・」




    宙吊りになっている





    「グンタ・・・・」バシュッ





    「・・・・・・・」




    体が半分になっている





    「エルド・・・・・」バシュッ





    「・・・・・・」




    吹っ飛ばされた様子の





    「オルオ・・・・・」バシュッ




    「・・・・・・・」




    潰された様子の





    「ペトラ・・・・・」スタッ












    「オレが・・・・・!」









    オレが付いていれば


    こいつらのことを・・・






    「・・・・・・」スタスタ





    無言でグンタの方へ歩み寄る




    「グンタ・・・・・」





  3. 3 : : 2014/03/26(水) 22:49:34


    ーーー
    ーー



    「兵長おおーー!」




    毎回元気に呼んでたよな




    「ここ掃除終わりましたっ!」




    「そうか…点検する」




    「はいっ!」










    「大丈夫だ…問題ない」




    お前の掃除は凄かった

    最初の頃は


    ゴミばかりで…

    よくやり直しさせたが


    今となっては

    文句の付け所のないくらいに


    綺麗だ




    そして


    オレが言う前には



    大体掃除は終わってたよな



    もしかしたら


    オレ以上に掃除好きだったかもしれんな



  4. 4 : : 2014/03/26(水) 23:52:54



    毎日毎日




    ほぼ全ての部屋を掃除してな




    言葉には出さなかったが




    すごく嬉しかった




    グンタ・・・・




    他にも色々あったよな


  5. 5 : : 2014/03/27(木) 23:52:41


    ーーー
    ーー



    「へいちょおおおーー!!!」




    えらく取り乱した様子のグンタが

    オレの方へ走ってくる

    珍しいな




    「なんだ?」




    「あ、あそこ!」




    「?」




    よく分からないが

    グンタが指を指すほうを見てみる


    すると



    「あれは…」




    「はいっ…オレ…あいつは嫌い何ですよ…もしかしたら巨人より!」ブルブル




    おいおい


    こんなのが巨人より怖いのか…


    グンタが怖いと言うのは…



    天井の隅に潜んでいる…




    そう





    「蜘蛛か…」




    「ふんっ」ヒョイッ




    殺すのは可愛そうだからな

    オレはほうきに蜘蛛を乗せて



    バタンッ!



    窓を開けて…




    「ふんっ!」ブンッ




    全力でぶん投げといた





    「あ、ありがとうございます!」




    「気にするな」


    ーーー
    ーー



  6. 6 : : 2014/03/27(木) 23:53:03

    ーーー
    ーー



    蜘蛛が嫌いとは




    ほんとに驚いたぞ




    巨人より怖いなんてな




    まあ




    面白かったけどな




    あの時のお前の反応



    ーーー
    ーー




  7. 7 : : 2014/03/30(日) 16:56:07

    ーーー
    ーー



    「ふんふーん…」




    ふっ…

    楽しそうに掃除するな




    「・・・・・」




    そんなグンタを見ながら


    オレも手に持つほうきを動かす




    「あっ…!!」




    すると不意に

    大きな声を出してグンタが驚いた




    「どうした?」




    「いやぁ…兵長!見てくださいよ!」




    とオレに何か見せてくる




    「これは…」




    「四つ葉のクローバーです!!」




    四つ葉のクローバーか…


    小さいときにオレもよく探したな


    オレは少し昔を思い出したりした




    「良かったな…」フッ




    いつもはあまり笑わないが


    あまりにも素直で無邪気に嬉しそうにするグンタを見ていたら


    笑みがこぼれてしまった




    「これ…どうぞ!」




    グンタが四つ葉のクローバーを


    オレに差し出す




    「いや、お前が見つけたんだから…お前が持っていろ」




    「いえいえ!兵長にあげますよ!」




    やたらオレに譲るときかないから


    オレが折れてやったな




    「そうか…悪いな」


    ーーー
    ーー
  8. 8 : : 2014/03/30(日) 16:56:33


    ーーー
    ーー



    あのときお前から貰った



    四つ葉のクローバー…




    大切に部屋に飾ってあるぞ



    ありがとな・・・


    ーーー
    ーー


  9. 9 : : 2014/03/30(日) 20:25:17



    「・・・・・・」スタスタ




    無言で今度は




    エルドの方へ向かう




    「エルド・・・・・」


    ーーー
    ーー


  10. 10 : : 2014/03/30(日) 20:28:25


    ーーー
    ーー



    「お前ら集まれー」




    「今度の壁外調査では~~」





    エルド・・・・・




    お前は・・・




    ほんとに何でもしてくれたな






    オレが居なくても・・・






    お前が居てくれたおかげで






    班のことを任せることができた






    「~~ですよね?兵長」





    「あ…ああ」





    信頼し過ぎて





    いや…信頼しきっていて






    オレに安心感が生まれて







    たまに返事が遅くなってしまっていたな

  11. 11 : : 2014/03/30(日) 20:29:03




    「兵長?最近お疲れじゃないですか?」




    「・・・まあ…そうかもな」





    「じゃあ…肩でも揉みますよ」





    「さっ…座ってください」





    「力加減は大丈夫ですか?」モミモミ





    「悪くない」





    お前は




    一番回りに気を配っていたな







    それがいいとこなんだがな





    素直に嬉しかったぞ


  12. 12 : : 2014/03/30(日) 20:32:54


    ーーー
    ーー




    エルド





    お前には何度も助けられた






    面と向かっていつか言いたかったな






    「この班を…頼むって…」






    今までありがとな





    ーーー
    ーー


  13. 13 : : 2014/03/30(日) 20:33:12


    ーーー
    ーー



    「・・・・・・」スタスタ




    今度も無言で


    オルオのほうへ足を進める




    「オルオっ・・・・・」



    ーーー
    ーー


  14. 14 : : 2014/03/30(日) 20:35:03


    ーーー
    ーー




    「兵長!」




    「どうした?」




    オルオがオレに話し掛けてくる





    「あの…その…兵長の首に巻いてるスカーフの巻き方を教えてほしいんですけど…」




    何を言うかと思えば


    そんなことか




    「ほう…そうか」




    他のやつにスカーフの巻き方なんて


    聞かれたことなかったからな


    声のトーンが少しだけ上がる


    嬉しかったからだろうな




    「ここを…こうして…」




    「こうして…?」




    「そして…こうする」シュル




    「こ、こうですか?」シュル




    「違う…こうだ」シュル




    オルオにスカーフを巻いてやる





    「分かりました!ありがとうございます!」




    と凄く嬉しそうにそう言う


    オルオを見たら


    自然とオレにも笑顔が移る



    ーーー
    ーー


  15. 15 : : 2014/03/30(日) 20:35:25

    ーーー
    ーー



    ザッパーン



    「ふぅ…」




    訓練も終わり


    1日の終わりに風呂に入る


    この時間はゆっくりできて


    落ち着く





    ガラガラ




    「兵長!ご一緒してもよろしいでしょうか?」




    オルオが入ってくる




    「構わん」




    「ありがとうございます!」




    「ふぅ…よっ…」




    「あの…兵長ってどんなシャンプーを使ってるんですか?」




    「・・・・・・」




    スカーフのことといい


    皆が聞いてもこないことを聞いてくるな



    そんなオルオに驚いて


    言葉が出なかった





    「あの…兵長…?」




    「あぁ…そこにある…薔薇の香りのやつだ」





    「へぇぇ…これですか?」パァァ




    「ああ…」




    子供みたいに無邪気な笑顔で


    シャンプーを見つめるオルオを見たら





    「使いたかったら…使っていいぞ」




    と口に出していた





    「いいんですか!?ありがとうございます!」




    「・♪・」ワシャワシャ





    「これいい香りですね!」





    「そうだろ」




    ふっ


    自分のものを誉められたり

    共有したりするのは


    悪くないな


    ーーー
    ーー


  16. 16 : : 2014/03/30(日) 20:35:51


    ーーー
    ーー



    思えば…


    オレが巨人に食われそうになっている


    お前を助けてから


    オレに対しての態度が変わったよな



    尊敬…ってとこだったのか?



    嬉しかったぞ



    スカーフの巻き方



    オレと同じ趣味にしてみたり




    そしてペトラから聞いたが




    オレの声真似もしていたみたいだしな






    そんなに尊敬してくれてたんだな





    ありがとな




    オレも




    お前のこと





    弟のように思って




    接していたんたぞ




    ーーー
    ーー


  17. 17 : : 2014/03/30(日) 20:42:06


    ーーー
    ーー





    ペトラの方へ向かう




    足取りは重くなり





    目は少し潤んできた





    「ペトラ・・・・・」




    ーーー
    ーー


  18. 18 : : 2014/03/30(日) 21:01:38



    ーーー
    ーー




    「兵長!!」




    ペトラが近付いてくる




    「何かあったのか?」





    「あの…これ…受け取ってください!」




    顔を赤くしながらそう言って来た





    「これは・・・」





    「スカーフです!兵長いつもしてますよね!良かったら使ってください!」





    「そうか・・・ありがとな」





    オレは笑顔でそう言った





    「そ、そ、それじゃ!」





    渡した途端にペトラは去っていった





    「白・・・」




    早速巻いてみる





    「・・・」シュルルッ





    「悪くない・・・・」


  19. 19 : : 2014/03/30(日) 21:05:29




    「兵長!何か用ですか?」




    ペトラがやって来る



    オレが呼んだからな





    「ペトラ・・・お前に話がある」





    「は、はい!」





    場に少しの緊張が走る





    ヒユウウウウウ





    風の音がやけに大きく聞こえる





    ドクンッ、ドクンッ





    心臓の鼓動も大きく聞こえる









    「ペトラ・・・上手く言えなくて悪い。」









    「お前のことが好きだ」






    勇気を振り絞って






    ついに言えたこの言葉








    「えっ!?へっ!?あ、あの・・・」






    「私もです!これからよろしくお願いします!」



  20. 20 : : 2014/03/30(日) 21:05:45



    「ペトラ頼む」





    「はいはい!いつものですね」




    カチャカチャ





    と音を立てて




    準備をしてくれる





    「はい!どうぞ!」





    「悪くない・・・」フゥ





    お前の入れる紅茶






    オレは好きだったぞ





    美味しかった






    何より






    お前のオレに対しての






    気持ちがこもってたからなのかな



  21. 21 : : 2014/03/30(日) 21:10:46


    ーーー
    ーー



    ペトラ・・・





    お前とは色々あったな






    付き合って






    スカーフを貰って






    抱き合って






    紅茶を飲んで







    街へ出掛けたり






    全てが楽しかった












    お前が側に居てくれるだけで…嬉しかった









    ペトラ・・














    「くそっ・・・」ダンッ








    己の無力さを実感し










    地面を蹴る












    「ペトラ・・・」





    「ん?」





    ペトラの兵服に何かあるのに気付く






    「これは・・・手紙?」


  22. 22 : : 2014/03/30(日) 21:24:46


    ーーーーーーーーーーーーーーーー



    大好きな兵長へ




    兵長






    あなたがこれを読んでいる時は










    きっと私はもうこの世には
    いないでしょう









    まず



    兵長
    あなたと過ごす時間










    一分一秒が









    何よりの私の楽しみでした











    告白されたときは




    嬉しくて






    顔から火が出るかと思いました











    ありがとうございます












    私は・・・・












    兵長のお役に立てていたでしょうか?










    兵長を支えることができていたでしょうか?











    先に死ぬことをお許しください












    調査兵団に入ると決めてから










    いつかこの日が来るとは
    分かってましたが












    先に死ぬというのは嫌なものですね












    兵長・・・












    あなたは何度も私を助けてくれましたね











    二本のブレードで巨人を倒す姿









    かっこよかったですよ












    私は









    いつでも








    どこからでも







    あなたのことを応援しています







    ペトラより







    ーーーーーーーーーーーーーーーー

  23. 23 : : 2014/03/30(日) 21:27:35



    「っっ・・・!」




    手紙を持つ手が震える








    「あぁ・・・・」ツゥー







    涙が流れる










    「あぁぁぁぁぁぁ・・・!!」ポロポロ











    今まで一度もないたことなんてなかったのに









    涙が止まらなかった







    オレは










    オレしかいない森の中で












    泣き叫び続けた












    「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ポロポロ












  24. 24 : : 2014/03/30(日) 21:34:43




    「あぁぁぁぁ…うっ…」ポロポロ





    泣きながら…






    四人の死体の中央にオレは立つ




    ーーー
    ーー





    『はい!皆分の紅茶ですよ』





    『ありがとうペトラ』





    『ありがとう』





    『さすがオレの嫁候補』





    『オルオ?冗談だとしても…削ぐわよ』





    『ふっ』ズズッ





    ーーー
    ーー








    あの何気ない会話を交わしながら








    皆で紅茶を飲むひととき








    オレは大好きだった












    あのひとときを




    今ではもう













    「おぐるごどはできなくなったな」ポロポロ








    涙を拭いて









    オレは


    天へと右手をかざす



  25. 25 : : 2014/03/30(日) 21:45:51



    オルオ



    グンタ




    エルド




    ペトラ







    お前らと過ごす時間は良かった












    オレに










    かけがえのない時間をくれてありがとう











    これまで付いてきてくれてありがとう













    慕ってくれてありがとう













    お前らのことは












    絶対に













    忘れないからな













    オレは・・・











    オレは・・・・!!












    お前らの死を無駄にはしない!














    ここに誓おう












    絶対に













    巨人を絶滅させると・・・!!













    だから












    お前らは空から












    オレの活躍を見ててくれ













    そして…応援してくれ












    声が聞こえなくとも
















    目で見ることができなくても







    肌で感じることができなくても











    お前らがオレのことを想ってくれる















    その『意志』が












    オレに力を与える

















    巨人を絶滅させたら











    オレもお前らのところへ行くからな














    そして







    出来ることなら










    また皆で紅茶を飲みたいな













    オレの最愛の仲間に送る







  26. 26 : : 2014/03/30(日) 21:48:54



    大きく



    叫び






    その場を去ろうとすると










    ヒユウウウウウ






    暖かい風とともに聞こえたのは








    『ありがとう』




    と四人の声が聞こえた









    聞こえるはずのない言葉だが













    オレにはそう聞こえた























    そうしてオレは













    心に強い意志を秘め














    巨人を削ぎに行く























    今までありがとう












    ーー完結ーー



  27. 27 : : 2014/03/30(日) 21:50:38
    これで終了となります




    エルドの部分が弱かったのと


    ペトラの手紙を上手く書けなかったです




    文章力皆無ですが




    読んでもらえると幸いです
  28. 28 : : 2014/03/31(月) 14:50:16
    あれ...なんかかってに目から汗が...
  29. 29 : : 2014/04/01(火) 16:31:58
    ウウッ
    うわーーーーーーーん・゜・(つД`)・゜・
  30. 30 : : 2014/04/02(水) 01:05:37
    感動しました!!
    (><)
  31. 31 : : 2014/04/02(水) 01:43:13
    リヴァイ班は画像とか見るだけでも泣きそうになってくる( ;つД`)ブワッ
  32. 32 : : 2014/04/03(木) 22:37:18
    涙が止まりません。こんなに感動したのは、はじめてです。
  33. 33 : : 2014/04/10(木) 00:09:12
    おずがれざまです うわぁぁぁぁん
  34. 34 : : 2014/04/27(日) 15:51:04
    感動!!!
    涙がとまんねぇ……
  35. 35 : : 2014/04/28(月) 02:34:12
    本気で涙出てきた。

    感動。


    やばい・。キーボードに涙が、、、
  36. 36 : : 2014/07/04(金) 19:00:16
    目、目から水が出てくる。
    感動した…
  37. 37 : : 2014/08/14(木) 10:19:16
    最高の班です 涙がこぼれました             これには、あまり関係はないですが わたしのペットのハムスターが今日死にました。
  38. 38 : : 2015/01/12(月) 20:17:12
    最高によかったです 涙が…涙が…止まらない
  39. 39 : : 2015/03/28(土) 23:54:54
    エルドーーー!!!!25話でもうアニを食えばよかったのに
  40. 40 : : 2015/05/22(金) 00:21:38
    ペトラあぁぁぁぁぁああああ!!
    うわわわわあああぁぁぁン。・゜・(ノД`)・゜・。
  41. 41 : : 2015/08/26(水) 22:38:56
    小説ではじめて泣いた
  42. 42 : : 2016/05/29(日) 16:28:00
    初めてssで泣きました……

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aniel1234

なぎさ(元アニ☆☆)

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