悲しい初恋

この作品は執筆を終了しています。

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

表示を元に戻す

1 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:19:57

ユミルの初恋のお話
私が考えたユミルの過去の話なのでそこら辺はよろしくお願いいたします。
2 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:22:12

クリスタ「ユミルって人を好きになったことあるの？」

ミーナ「確かに、それ気になるー！」

ミカサ「参考にしたい、ので聞かせてほしい」

アニ「面白そうじゃないか…」

ユミル「だぁぁぁぁ！うるせぇ…あるよ！ある！…」

クリスタ「聞かせて！…」ｳﾜﾒﾂﾞｶｲ

ユミル「ﾁｯ…しょうがねぇな…」
3 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:24:48

私の住んでいた村は

山奥にあった…

争いもない

平和で静かな村

私はそこに、お母さんと住んでいた…

ある時

私は山奥に行ってしまい

迷子になってしまった…
4 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:28:40

熊もいて…

危険だった

あー、もう死んだなって思ったとき

『ほら、こっちだよ…』

私より背のでかい男の子が

私の手を引っ張ってくれた…

ユミル『あなたは、誰だ？』

『僕はユーン…ここは危険なんだよ？どうして君はこんな中にはいったの？』

ユミル『私は、君じゃない、ユミルだ…」
5 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:32:04

ユーン『じゃあ、ユミル、君はどうしてこんな危険な山奥に入ったの？』

ユミル『ここに、どんな病にも効く山菜があると聞いたから…』

ユーン『どうして？』

ユミル『私のお母さんが…病にかかったから…』

ユーン『それは…大変だね…だけどね』

ユミル『？』

ユーン『いくら、お母さんのためだと言ったって、ユミルが死んだり、迷子のままだったら、もっとお母さんは悲しむと思うし、ユミルが側にいないまま死ぬんだよ？』

ユミル『っ！…だけど…お母さんが…』
6 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:33:36

ユーン『とりあえず、村へ戻らなくちゃ…』

こうして

私はユーンに

引っ張られながら

村へ戻った…
7 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:40:10

村へもどると

隣のおじさんが

おじさん『ユミル！お前のお母さんが！』

ユミル『！？お母さんが？』

おじさんに呼ばれ

急いでお母さんのもとへ向かった…

お母さん『ユミル…もっとこっちへ…』

ユミル『お母さん！死なないで！』

お母さん『ごめんね…ユミル…』

ユミル『お母さん！』

お母さん『ユミル…私の分まで…生きて…自分の名前を誇りに思って…生きて……』

ユミル『お母さん！！！！…』

私は信じられなかった

大好きなお母さんが

死ぬなんて…

その場にすわりこんだ…
8 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:43:18

ユーン『…お母さん…幸せそうに目を瞑ってるよ…』

ユミル『お母さん…は…もう…もういないんだ！私の生きる意味も…ない…』

ユーン『そんなこと言っちゃ駄目だ！』

ユミル『！？』

ユーン『ユミルのお母さんが最後に言っただろう？「私の分まで…生きて」と言っただろう？それが、ユミル、君のお母さんの最後の望みだ！それを君が…叶えなくてどうするんだ！』
9 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:48:39

ユミル『うっ…うわぁぁぁ…』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…

ユーン『君のお母さんの分まで生きるんだ…』

ユーンがあの場で

私を励まさなかったら

今の私はいない…

あの時からだ

ユーンのことを好きになったのは…

ユミル「ってわけだ…」

クリスタ「いい話だね…」ｸﾞｽｯ

ミーナ「う"ん…」ｸﾞｽｯ

ミカサ「感動した…」ｸﾞｽｯ

アニ「…」ｸﾞｽｯ

ユミル「さあ、寝るぞ！」

ｱﾆｸﾘﾐｶﾐﾅ「うん…」ｸﾞｽｯ

クリスタ「おやすみー」

ユミル「おやすみ…」

アニ「おやすみ…」

ミカサ「…」zzz…

ミーナ「ふぁぁぁ…」
10 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 13:50:17

はぁ…

全部は話さなくて良かった

私が巨人ってバレてしまうからな…

しっかし…

懐かしいね…

寝れないな…

星空でも見るか…
11 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 14:05:23

今夜は星が綺麗だ…

私があんなことになった時も

こんな星が綺麗だった夜だったな…
12 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 14:08:43

お母さんが亡くなり

一人で私は暮らすことになった

二つ年上のユーンは

いつも私のもとへ来てくれた

ユーン『ユミル、野苺を持ってきたよ！』

ユミル『ありがと！わー、美味そうだな！』

ユーン『一緒に食べようよ！』

ユミル『うん…』

お母さんがいなくて

さびしかった…

悲しかった…

だけど、ユーンが

毎日、私の所に来てくれたから

私は楽しく過ごせたのだろう
13 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 14:12:20

ユーン『ユミル、鰊を取りに行こう！』

ユミル『えー、鰊はあまり好きじゃないんだけどな…』

ユーン『この時期の魚は鰊しかないんだよ！』

ユミル『そうだな…うん行く！』

春には山菜を採ったり

花を摘んだり

夏には

川で遊んだり

魚を採ったり

秋には

キノコを採ったり

山菜を採ったり

冬には

狩りをしたり

雪で遊んだり

日照りのときは

畑の作物に水をやり

そんな幸せな日々を過ごした…
14 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 14:14:16

こんな幸せな日々も

すぐに"崩れていく…"
15 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 14:16:38

村に病が流行った…

それは…

３日間は高熱をだし

四日目には死に至る

空気感染ではなく

規則性もない

謎の病が村を襲った
16 : 紅蓮の巨人3lm0WepAy6 : 2014/03/22(土) 14:35:45

これは・・・新しいね　　一番かな？　　期待です
17 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 14:36:48

ありがとうございます！
18 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:10:50

どんどんと

村の人が病にかかり

死んでいく

そして

次は自分だ

などと

村の人々は
19 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:11:38

病にかかることを

恐れていた

あんなに平和だった

この村も

争いが何一つない

この村も
20 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:12:18

今は変わり果てている

些細なことで

争いことになり

平和ではなくなってしまった
21 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:13:36

ある村の１人が

『これは神様が怒ったに違いない…』

などと言い出した

神の存在は偉大で

作物が育たなくなったら

生け贄を捧げ
22 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:14:44

雨が降らなくなったら

生け贄を捧げ

病が流行ったら

生け贄を捧げる…

生け贄として

相応しいのは…
23 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:14:59

"若い女"
24 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:18:45

ユーンが病にかかった

ユーンはどんなに辛くても

ユーン『大丈夫、僕は元気だよ』

と言ってくれた

大丈夫ではないのに

無理をして

笑顔を作る…
25 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:21:23

四日目

ユミル『ユーン！私は貴方のことが…

ユーン『その先は言っちゃ駄目だ…僕なんかより、相応しい人がいる…僕も好きだったよ…ユミル……そして…僕を忘れ…てくれ……元気で…ね…ユミル…』

ユミル『ユーン！！』

ずっと好きだった…

ずっと一緒にいた…

ユーンが…

どうしてだろ？

どうして、

大切な人を…
26 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:22:12

こんなにも…

失うのだろう？

神様…

この村を

みんなを…

助けてよ…

神様…
27 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:23:39

ユミル『…私が生け贄になる…』

『本当か？』

ユミル『ああ…ただ、約束してくれ…』

『なんだ？』

ユミル『争いは二度としないと…』

『ああ…約束する…』
28 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:25:13

白い服を着て

燃やされた…

熱い…

皮膚が…

とけていく…

私は決めた…

心に決めたのだ…

あることを…
29 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:25:57

みんなの幸せのために死んであげた

もし、生まれ変わったら…

自分のために生きよう
30 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:27:40

その願いが叶ったから

今の私がいるんだ…

ユーンがいたから

今の私がいる…

ユーンのことは…忘れない…
31 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:28:53

ユミル「そろそろ寝るか…」

私が生け贄になり

燃やされたときも

こんなに綺麗な星空だった…

ずいぶん、悲しい初恋だ…

end
32 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 15:29:18

ありがとうございました。
これで最後です。
33 : カフェオレ : 2014/03/22(土) 19:32:11

ユミルの優しさがすごい伝わってくるぞ
34 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 19:33:34

ありがとうございます！
35 : 蘭々 : 2014/03/22(土) 19:57:30

あ…
ここまで読んでくださり、ありがとうございました！
36 : モモ＆ペトラ＆雑談＆ボカロ好きの分隊長☆ttlwz59YtA : 2014/03/26(水) 14:37:36

やばい感動しました。
なきそう。
37 : 蘭々 : 2014/03/26(水) 14:56:06

ありがとうございます！
38 : テラ : 2014/03/26(水) 14:58:40

面白かった・・・
蘭々さんの次の作品に期待です・・
39 : 蘭々 : 2014/03/26(水) 14:59:23

ありがとうございます！
お願いいたします。
40 : あやか : 2014/11/17(月) 20:56:57

感動しました(/ _ ; )