この作品は執筆を終了しています。
アルアニ「本」
- 
                  - 1 : : 2013/10/18(金) 01:57:59
- 前作 
 クリスタ「なんとしてでもエレンと付き合う!」
 http://www.ssnote.net/archives/981
 アニ「催眠術?」
 http://www.ssnote.net/archives/1079
 
 とは一切関係ない話です。
 キャラ崩壊と捏造はいつもの事です。
 前回、アルアニを書きましたが少し構成を間違えたので消しました。
 
- 
                  - 2 : : 2013/10/18(金) 02:00:13
- アルアニが増えて嬉しい
 
- 
                  - 3 : : 2013/10/18(金) 02:05:18
- 図書室、
 アルミン(ふーん、外の世界には海と呼ばれるしょっぱくて大きな池があるのか)
 アニ「」コト
 アルミン(あ、アニだ。 何の本読んでるんだろ、でも話しかけづらいなあ)
 アニ「」ピラ
 アルミン「」チラ
 アニ「」ピラ
 アルミン「」チラ
 アニ「なんだい?」
 アルミン「いや、どんな本読んでるのかなぁって」
 アニ「夕闇の沈黙」
 アルミン「暗そうなタイトルだね」
 アニ「そうかい?」
 アルミン「うん」
 アニ「あんたは、外の世界の本かい?」
 アルミン「うん」
 アニ「飽きないね」
 アルミン「新しいことが尽きないからね」
 アニ「・・・・・・」ピラ
 アルミン「・・・・・・」ピラ
 
- 
                  - 4 : : 2013/10/18(金) 02:05:38
- >>2
 どもです!
 
- 
                  - 5 : : 2013/10/18(金) 02:14:29
- 3時間後、
 アルアニ「ふぅ・・・」
 アルミン「読み終えた?」
 アニ「まあね、そっちは?」
 アルミン「読み終えたよ、そういえばどういう話だったの?」
 アニ「戦争で彼氏を失った彼女が犬に励まされながら頑張って生きていく話」
 アルミン「なんか変な話だね」クス
 アニ「まあね、でも面白かったよ」
 アルミン「今度読んでみようかな」
 アニ「あんたのその外の世界の本は面白かったの?」
 アルミン「うん! 人間が沈まない魔法の海とか、ないのに見える池とか面白かったよ!」
 アニ「ふーん、そうかい。 そんな面白いなら今度読んでみようかね」
 アルミン「本当?!」
 アニ「よっぽど面白かったんだね、見るよ」
 アルミン「アニって本好きなんだね」
 アニ「まあね、休日はやることないしね」
 アルミン「そうなんだ、僕も休日はほとんど読書で終わってるよ」
 アニ「そうなのかい」
 アルミン「さて、そろそろ戻らなきゃ。 じゃあね!」
 アニ「ああ、じゃあね」
 
- 
                  - 6 : : 2013/10/18(金) 02:27:22
- そのまた次の休日の図書室、
 アニ「」ピラ
 アルミン「」ピラ
 アニ(ふーん、まあ確かに珍しいっちゃ珍しいね)
 アルミン(この彼女が彼氏の死を知った時に犬が顔を舐めてくれるシーンはグッとくるなあ)
 アニ「」チラ
 アルミン「」ピラ
 アニ「」ピラ
 アルミン「」チラ
 アニ「なんだい?」
 アルミン「いや、面白かったかなあと」
 アニ「ああ、面白かったよ」
 アルミン「本当?!」
 アニ「ああ、そっちは?」
 アルミン「ラストの犬が死んでしまう所は本当に泣けるよ、すごく面白かったよ」
 アニ「そうかい」
 アルミン「この犬は死んでほしくなかったなあ」
 アニ「馬鹿だね、死んでしまうから悲しく見えるんだよ」
 アルミン「そうだけどさ、そういえばアニは何に驚いた?」
 アニ「この砂の雪原に生きているコブが二つある生き物のアホ面に」
 アルミン「そこ?! いやいや砂の雪原自体すごいことだよ?!」
 アニ「そうなのかい?」
 アルミン「当たり前じゃないか! 少なくとも壁内にはないね!」
 アニ「ふーん」
 アルミン「あのさ今度一緒に本読んでみない?」
 アニ「なんで?」
 アルミン「そういうの楽しいよ?」
 アニ「ふーん、まあいいよ」
 アルミン「そうだ! 別のジャンル読んでみようよ!」
 アニ「何でもいいよ」
 アルミン「じゃあファンタジー系のを読もう!」
 アニ「分かった」
 
- 
                  - 7 : : 2013/10/18(金) 02:29:30
- 今日は寝ます
 
- 
                  - 8 : : 2013/10/18(金) 02:34:46
- 支援
 
- 
                  - 9 : : 2013/10/19(土) 04:48:02
- >>8
 ありがとうです!
 なんかアクセス出来なかったので今から更新します。
 
- 
                  - 10 : : 2013/10/19(土) 05:08:48
- そのまた次の休日
 アニ「」ピラ
 アルミン「」ピラ
 アニ(何これ、すごく面白くない・・・)
 アルミン(これはちょっとなー・・・うん)
 アルアニ「ふぅ」
 アルミン「アニは読み切れた?」
 アニ「ごめん、私こういうの苦手だよ」
 アルミン「あはは・・・僕もちょっとこれはね」
 アニ「展開がうまく転び過ぎてつまらないね」
 アルミン「なんか感動を誘う友情シーンとかあるけどね、でもこの主人公が幸せ過ぎてそんなにいいシーンに見えないよね」
 アニ「同感だね、それと主人公がやたらピンチの度に魔法使うの見るとイラッとくる
 」
 アルミン「まあファンタジーだから仕方ないよ」
 アニ「まあそうだね、今度からは普段通りで」
 アルミン「うん」
 
- 
                  - 11 : : 2013/10/19(土) 10:00:50
- 寝落ちした>_<
 再開します
 
- 
                  - 12 : : 2013/10/19(土) 10:03:22
- それと前から構成を練っていたので、多分今日中に終わります
 
- 
                  - 13 : : 2013/10/19(土) 10:27:17
- そのまた休日、
 アニ「」ピラ
 アルミン「」ピラ
 アニ「」チラ
 アルミン「」ピラ
 アニ(なんで私と同じ本を持ってるわけ?)
 アニ「」チラ
 アルミン「」チラ
 アルアニ「?!」
 アルミン「ど、どうしたのアニ?!」
 アニ「い、いやあんたこそ!」
 アルミン「僕はなんか視線を感じたからつい・・・」
 アニ「」ドキ
 アルミン「その・・・なんかあったの?」
 アニ「いや、なんで私と同じ本読んでるの?!」
 アルミン「いや、たまたまだよたまたま!」
 アルミン(本当は合わせたなんて言えないよ!)
 アニ「へぇ・・・それでなんで慌てるの?」ジィー
 アルミン(顔が近いよ///)
 アルミン「ほ、本当にたまたまだから!」
 アニ「そうかい」
 アニ(なんで私、今がっかりしてるんだろ)
 アニ「その本、面白かったのかい?」
 アルミン「うん! この前より暗いけど面白かったよ!」
 アニ「へぇ」
 アルミン「特にさ、このお婆さんの言葉の同じ靴を履いて年月を経なければその人を語れない、って結構深くない?」
 アニ「そうかい? わざわざ靴を合わせなくても語れるでしょ」
 アルミン「そうかな?」
 アニ「そうだよ」
 アルミン「所でアニは?」
 アニ「ああ、私はこの少女が最後お母さんの骸骨を抱きしめて泣き疲れて倒れた所かな」
 アルミン「そこ悲しいよね、行方不明のお母さんを探しに来た少女があったのは結局骸骨だったし・・・」
 アニ「骸骨でも会えないままよりはまだマシだよ」
 アルミン「そうかな?」
 アニ「そうだよ」
 アルミン「アニってなんか大人っぽいね」
 アニ「そうかい?」
 アルミン「うん! なんかそんな気がする」
 アニ「座学一位の割りには『気がする』だなんて抽象的だね」
 アルミン「気持ちなんて抽象的な物だよ」
 アニ「確かにね」
 アルミン「あっ、もう時間だね! それじゃ!」
 
- 
                  - 14 : : 2013/10/19(土) 10:43:31
- その日の夕食、
 エレン「あれ、アルミンすげえ機嫌いいな!」
 アルミン「そうかな?」
 エレン「ああ、お前が図書室から出た後いつも機嫌いいけど今日はいつも以上だぞ」
 アルミン「いつも通り本読んでただけだよ」
 ミカサ「エレン、喋りすぎ。 早く食べなければ明日の訓練に支障がでる」
 エレン「こんくらい大丈夫だよ、そういえばさ何か外の世界で新しい発見あったのか?」
 アルミン「う、うーん。 今日は何も」
 エレン「ふーん、珍しいなアルミンが
 ミカサ「エレン早く食べなさい」
 エレン「モゴモゴ・・・モゴォ!」
 ミカサ「パンを口に入れながらスープ流し込めば早く終わる」
 エレン「ンー! ンー!」
 ミカサ「エレン?! 顔が青白い、もしかして毒?!」
 アルミン「いやそれはミカサが・・・」
 ミカサ「エレンをこんな目に負わせた、絶対に許さない」
 アルミン「だからミカサが・・・」
 エレン「ゴクン、プハァ! ミカサ殺す気か!」
 ミカサ「私は殺す気はない、あるのはエレンの食事に毒を入れた奴」
 エレン「だからお前が喉にパン二つ詰め込んでスープ流し込むから」ジワァ
 ミカサ「エレン、泣いてるの?」
 エレン「泣いてなんかねぇよ!」クシクシ
 ミカサ「大丈夫、私はいつでもあなたの味方だから」
 エレン「おう・・・」
 アルミン(何で言いくるめられるの?!)
 
- 
                  - 15 : : 2013/10/19(土) 10:46:58
- ちょっと休憩
 
- 
                  - 16 : : 2013/10/19(土) 15:04:26
- その次の休日、
 アルミン(先に着いちゃったか、まあいいや今日は外の世界の本を読もう)
 アルミン(これが炎の水・・・すごいな、なんでも溶かすのか)
 アニ「」ピラ
 アルミン「」チラ
 アルミン(アニが僕と同じ本を読んでる?!/// なんだろ、なんかドキドキしちゃうな///)
 アニ「」ピラ
 アルミン「・・・///」ピラ
 アニ「」チラ
 アニ(顔が赤い・・・まあ私なんかに恋なんかしないだろうし熱かな?)
 アニ「」ピト
 アルミン「?!」カァ///
 アニ「動かないで」
 アルミン「何してるの?!」
 アニ「顔が赤いから熱な気がして」
 アルミン「て、手ではかりなよ///」
 アニ「いや両手塞がってるから」
 アルミン(ぼ、僕のバカ! な、何を意識してるんだよ/// 熱を測るだけだから・・・測るだけだから・・・)
 アニ「あんた寝たら?」
 アルミン「大丈夫だよ! ほ、本読まなきゃ!」ピラ
 アニ「無茶は体に良くないよ?」
 アルミン「いいよ、別に///」
 アニ「そっか」ギュウ
 アルミン「な、何してるの?!」
 アニ「あんた、私に触られると動かなくなるからね。 無茶なんてしたらダメだよ」
 アルミン(アニはなんで意識しないんだ! もしかして鈍感なの?!)
 アニ「」ギュウ
 アルミン「」シュー
 アルミン(ダメ・・・恥ずかし過ぎて頭がクラクラしてきた・・・)
 アルミン「ん〜」
 アニ「ふぅ、やっと寝たね」
 
- 
                  - 17 : : 2013/10/19(土) 15:18:16
- アニ(このままにしたいけど本が読めない・・・)
 アルミン「スースー」
 アニ「仕方ないね、今日だけだよ」ヒザマクラ
 アニ(さて、読むか)ピラ
 アニ「」ピラ
 アニ「」チラ
 アルミン「スースー」
 アニ「寝顔がかわいい・・・」ホッペタプニ
 アルミン「ン〜」
 アニ「」プニプニ
 アルミン「んん・・・スースー」
 アニ「このままにしてあげようかね」
 3時間後、
 アニ「ふぅ、読み終えた」
 アルミン「ン〜、ハッ!」
 アニ「目、覚めたかい?」
 アルミン「ぼ、僕何やってた?!」
 アニ「寝てたんだよ」
 アルミン「アニの膝の上で?!」
 アニ「まあね」
 アルミン「」カァ///
 アニ「また顔赤くなったよ? やっぱり医務室に・・・」
 アルミン「こ、これは熱じゃないから!」
 アニ「えっ、じゃあ何?」
 アルミン「僕、アニのこと好きになったみたい・・・」
 アニ「そ、そうなのかい・・・」カァ///
 アルミン「」ギュウ
 アニ「な、何してるのさ?!///」
 アルミン「お返し♪」
 アニ「あ、あんた頭でもおかしく
 アルミン「そういえばこういうこともされたな♪」デコピト
 アニ「はぅ?!///////」
 アルミン「クスクス・・・顔赤いよ? 熱でもあるんじゃない?」
 アニ「な、なめるんじゃないよ!///」チュッ
 アルミン「んあ///」
 アニ「ど、どうだい/// 熱でもでたんじゃない?」
 アルミン「き、君も赤いじゃないか///」
 
- 
                  - 18 : : 2013/10/19(土) 15:24:00
- こうして、急に僕たちは仲が良くなった。
 休日には一緒に買い物など行った(主に本)
 アニに対人格闘を教えてもらい、僕はアニに座学を教えた。
 驚いた事に噂は結構前から広がっていて、みんな僕らをカップルとして認識していたようだった。
 あの鈍感なエレンにまでバレてたなんてとても恥ずかしかった。
 アニ「アルミン?」
 アルミン「どうしたの、アニ?」
 アニ「いや、何してるのかなって」
 アルミン「ちょっとずっと思い出に残しておきたくて記録していたんだ!」
 アニ「あ、あんたそれ恥ずかしくないのかい?」
 アルミン「ちょっとくらいは恥ずかしいさ///」
 
- 
                  - 19 : : 2013/10/19(土) 15:26:22
- 注意!!
 ここから鬱な話になります!
 もし明るいままで話が終わって欲しい場合は是非他の作品を見てください。
 それでは
 
- 
                  - 20 : : 2013/10/19(土) 15:35:21
- そして時が過ぎて行った。
 僕は調査兵団に入った、アニは憲兵団に行った。
 僕はそのアニの選択にとても嬉しかった。
 だって憲兵団は内地にいる、とても安全だ。
 調査兵団の壁外調査が始まるまで僕はアニと内地の店で遊んでいた。
 アニはどこか暗かった。
 アニ「・・・・・・」
 アルミン「僕なら大丈夫だよ! 壁外調査でも内側の安全な所だから!」
 アニ「そう・・・」
 アルミン「だから壁外調査が終わったらまた一緒にデートしよう!」
 アニ「そうだね・・・そうなるといいね・・・」
 僕の明るい言葉はアニの心に届かなかった。
 アニはずっと遠い何処かを見つめたばかり、
 だから僕は決めた。
 壁外調査に絶対生きて帰ってアニを喜ばせてあげようと。
 確かに巨人は怖いけど、同じ班に次席のライナーと立体起動のうまいジャンがいる。
 だからきっと大丈夫、そう確信していた。
 
- 
                  - 21 : : 2013/10/19(土) 15:40:10
- そしてついに壁外調査が始まった。
 ライナー「いよいよだな」
 アルミン「そうだね、絶対生きて帰ろう!」
 ジャン「おっ、アルミン。 中々威勢がいいな、綺麗な彼女のおかげか?」
 ライナー「ジャン、そういうのは仲間としてどうかと思うぞ」
 ジャン「ちょっと茶化しただけじゃねぇか」
 アルミン「ライナー、大丈夫。 僕は気にしてないから」
 ライナー「そうか、俺たち全員無事で帰ろうな」
 アルミン「うん!」
 ジャン「まあ索敵陣形の内側に入れてもらえたからな、できるだろ!」
 アルミン「ありがとう、ジャン」
 
- 
                  - 22 : : 2013/10/19(土) 16:00:47
- >>20
 班ではなく、近くにいるで
 
- 
                  - 23 : : 2013/10/19(土) 16:15:03
- 壁外調査、
 アルミン「ネス班長!」
 僕の目の前で、頼りになる先輩が死ぬところを見た。
 女型の巨人がワイヤーを持って地面に叩きつけたのである。
 その光景を見て確信した、あの巨人は知性がある。
 エレンと同じ人が入った巨人だと。
 そして今度は僕の所へやってきた。
 地面を揺らしながらこっちへと進んでいく、その揺れは段々大きくなっていく。
 アルミン「アニ・・・ごめん・・・」
 女型の巨人の大きな足の裏を見た時、走馬灯が駆け巡った。
 アニと初めて図書室で話した、一緒に本を読んだ、一緒に本について語った、一緒にデートもした、何度も何度もした。
 ドスン!
 しかしその女型の巨人の足は僕を踏まず、僕の前の地面を踏んだ。
 地面の揺れに耐えれず僕は転んでしまった。
 アルミン「痛っ!」
 倒れこんで、そしてフードが頭に被さった。
 しかしそのフードから何か感触を感じた。
 僕ののフードを持っている、まずい今度こそ殺されると。
 巨人は僕のフードを覗いた、四肢は力を失い脱いで逃げることさえ出来なかった。
 しかしそれだけだった。
 それだけというのも本当に巨人はフードを取っただけで僕を後にした。
 
- 
                  - 24 : : 2013/10/19(土) 16:16:13
- >>23
 僕のフードを覗いたではなく、僕のフードを取って顔を覗いたで
 
- 
                  - 25 : : 2013/10/19(土) 17:00:33
- アルミン「なんだ今の・・・」
 生きた心地はしなかった、そして段々と血管に血が通って行くのを感じた。
 今、僕は生きているんだ。 そう思った。
 顔を確認しただけ? なぜ?
 実感の次は、疑問が脳内に駆け巡る。
 目的は? なぜ僕を生かした?
 ライナー「アルミン!」
 ライナーに呼ばれ我に戻る。
 アルミン「ライナー!」
 ライナー「大丈夫か?! 馬がなければ生きていけないぞ! 早く乗れ!」
 僕は慌てて馬に飛び乗り、走り始めた。
 ライナー「あそこにいるのは奇行種か?」
 アルミン「いや、あれは人の入った巨人だ」
 ライナー「何?」
 アルミン「説明は後だ、早く煙弾を打たなきゃ!」
 バシュ
 後方の近くから煙弾の発砲の音がした、振り返ってみるとジャンだった。
 ジャン「巨人が何体も現れて、右翼側の一部が壊滅状態だ! 」
 アルミン「なんだって?」
 よく見ると右翼側の緊急事態用の煙弾の煙が幾つも見えた。
 その方向は、まさに女型の巨人が来た場所だった。
 どうやらあの女型が巨人を率いてきたんだろう。
 ジャン「あそこに何で巨人が?! 奇行種か?!」
 アルミン「いや、あれは中に人が入った巨人だ!」
 ジャン「なんで分かる?!」
 アルミン「普通の巨人なら人を食べて殺す、けどあの巨人は叩きつけたりして殺す。 明らかに普通の巨人じゃない」
 ライナー「なるほどな」
 でも何故僕の顔を覗いたんだ、誰かを探している? 誰を?
 ジャン「とりあえず俺たちで食い止めなきゃ!」
 アルミン「でもあいつには知性がある・・・、そんな簡単には・・・」
 ジャン「うなじじゃなくていい、腱さえ狙えりゃ・・・ここで食い止めなきゃ全滅だ!」
 ライナー「そうだな」
 アルミン「みんな、とりあえずフードを被るんだ!」
 ライナー「何故だ?」
 アルミン「恐らく奴は誰かを探している、考えられるとしたらエレンだ」
 ライナー「なるほどな、フードを被れば確かに誰だかわからねぇ」
 
- 
                  - 26 : : 2013/10/19(土) 17:01:01
- 時間は稼げた、そしてもう一つ驚いたことがあった。
 アルミン「死に急ぎ野郎の仇を取ってくれ!!」
 女型の巨人は一瞬動きを止めた、反応したのだ。
 そして恐ろしい仮定が浮かび上がった、この女型の巨人はエレンのあだ名を知っている。
 104期生でかつ、エレンと身近な存在。 そして事前に巨人を引き連れることが出来たということは調査兵団にいない。
 アニだ・・・まさか・・・
 いや、そんなことするはずかない。 第一僕が一番信じてあげなくちゃいけないじゃないか。
 何を言っているんだ。
 
- 
                  - 27 : : 2013/10/19(土) 17:14:09
- 壁外調査は終わった、無事にとは言えない。 沢山の損害が出た。
 僕はエルヴィン団長に呼ばれた。
 エルヴィン「壁外調査が終わった後から三日三晩寝れないらしいね」
 アルミン「はい」
 エルヴィン「大丈夫かい?」
 アルミン「それより・・・本題はなんですか?」
 エルヴィン「さすが座学一位だね、頭がよく切れる」
 エルヴィン「なら、単刀直入に聞こう。 君は女型の巨人の正体が誰か検討がついているんじゃないのか?」
 その瞬間、心臓をまるで握りつぶされるかのような痛みが走った。
 エルヴィン「知っているんだね、そしてその反応から察するに君の彼女のアニだ」
 アルミン「そんなことはありえません!」
 エルヴィン「根拠は?」
 アルミン「そ、それは・・・」
 エルヴィン「根拠はないのだろう?」
 アルミン「ですが女型の巨人がアニという根拠もないじゃないですか!」
 エルヴィン「なら、確かめようじゃないか」
 アルミン「・・・!!」
 エルヴィン「ストヘス区にちょうど作り途中のトンネルがある、そこにおびきたして捕まえ尋問をする」
 アルミン「ですがもし違かったらどうするんですか?!」
 エルヴィン「猶予はエレンが王宮に召集される日までの三日間だ、その間にどうするのか決めなさい」
 
- 
                  - 28 : : 2013/10/19(土) 17:15:45
- エルヴィン鬼畜…
 
- 
                  - 29 : : 2013/10/19(土) 17:21:04
- 三日間だ、
 三日間で出来る事はなんだろうか?
 アニに直接聞いてみる? いやそれをしてもし本当だったとしたら僕はこれからどうすればいい?!
 本当じゃないんだ・・・そうだ! そんなわけがないんだから直接聞いたって問題ないじゃないか!
 だけど・・・もしもが怖い。
 どうしようか、そうだ! アニが無罪だという確実な証拠を握ればいいんだ!
 
- 
                  - 30 : : 2013/10/19(土) 17:32:35
- 一日目、
 憲兵団員A「えっ? アニ・レオンハートがその日どうしてたか?」
 アルミン「なんでもいいのでお願いします!」
 憲兵団員A「そうだなぁ、悪いなその時俺は用事で忙しくてな」
 憲兵団員B「おーい、何やってんだー!
 今日もポーカーするぞー!」
 憲兵団員A「ああ今行くよ! あっそれと君」
 アルミン「はい」
 憲兵団員A「憲兵団は内地の仕事が忙しいから、あまり迷惑にならないように聞くんだよ。 乱暴なやつとかいるし、ほら見てごらん」
 それは憲兵団の上官が商人からお金を貰い、物資を渡していた所だった。
 憲兵団員A「こういう感じだからあまりね」
 アルミン「分かりました・・・」
 それから憲兵団員に色々聞き周りに行ったが・・・
 憲兵団員「知らねぇよそんな奴、そんなどうでもいい事聞いて俺の用事邪魔したのか? あぁ?」
 アルミン「大事な事なんです!」
 憲兵団員「知るかよ!」
 ドス
 アルミン「ぐぁ・・・」
 ドスドスドスドス
 アルミン「が・・・・・・」
 僕はその後から記憶がない。
 ただ目が覚めた時には体中が痛み、目も開けられず体も起こせなかった。
 こんな事をしている場合じゃないのに・・・
 こんなところで倒れている場合じゃないのに
 
- 
                  - 31 : : 2013/10/19(土) 17:45:40
- 二日目も同じ感じだった、憲兵団員に暴力を振るわれ体中に傷を負った。
 結局疲労困憊で気を失い倒れてしまった。
 この所食事も取っていない、力も出ない。
 体を這えずりながら僕は進んだ。
 日は相変わらず僕の目の前を照らしてくれている。
 街は平和で賑やかで見ているだけで和む光景だ。 何気ない幸せが目の前にあった。
 だけど僕は一人ぼっちだ、目の前の明るい光景を眺めているだけのただの傍観者で、その幸せを見せる太陽が昇っていくに連れ僕の何気ない幸せを皮肉にも奪って行く。
 アニ「大丈夫かい?!」
 アルミン「あ・・・アニ・・・? アニ!」
 アニ「どうしたんだいその傷は?!」
 アルミン「あはは・・・ちょっと転んじゃってね」
 アニ「転んで服に足跡なんてつくわけないでしょ! 全く」
 アニは僕をおぶってくれた。
 暖かい背中に、お日様の匂いがする。 僕は眠ってしまった。
 
- 
                  - 32 : : 2013/10/19(土) 18:04:45
- 目が覚めるとはベッドにいた。
 アニ「起きたかい?」
 アルミン「うん・・・」
 アニ「一日中寝てたよ、どうしたんだい?」
 アルミン「一日中?!」
 ということは今日で最終日。
 どうしよう・・・、もうアニを助けれない!
 本当のことを言おう・・・
 アルミン「アニ・・・実は
 僕の口が開いた途端アニは僕を優しく抱きしめた。
 だけどアニが僕を抱きしめている理由がわからなかった。
 尋ねようとした、しかし口が上手く動かない。
 アニ「あんたが無事でよかったよ・・・」
 僕の耳元で囁くように言った、僕は涙が止まらなくなった。
 もう二度と会えないと思った、二度とこうして抱きしめられることはないと思った。
 アルミン「ア・・・ニ・・・グス・・・ヒック、アニ! アニィ・・・」
 僕は何度も名前を呼んだ、そして僕は決意した。
 今度こそちゃんと聞こう! そうだ、アニを信じよう!
 アルミン「アニ! 実は・・・」
 アニ「そうだよ」
 アニは涙を流しながらそう言った。
 アルミン「えっ」
 アニ「あんたが見た巨人は私だよ」
 その瞬間、僕の背中は急に軽くなった。
 力も抜けた。
 頭が真っ白になった。
 僕の愛していた人が巨人だった・・・?
 僕がずっといようと思った人が巨人だった?
 嘘だそんなはずがない!
 アルミン「アニ! 嘘だ! 君は巨人なんかじゃない! 僕の恋人だ! 僕の恋人でちゃんとした人間のアニ・レオンハートだ!」
 アニ「ありがとね・・・そう言ってくれて私も嬉しいよ」
 
- 
                  - 33 : : 2013/10/19(土) 18:12:18
- アルミン「・・・・・・なんで」
 アニ「ん?」
 アルミン「なんで人を殺したの?」
 アニ「私が戦士だから」
 アルミン「そんな理由で!」
 アニ「ああ、そうさ。 私は戦士だ、だから殺した」
 今のアニの言葉が理解出来なかった。
 戦士は人を殺さなきゃいけないの?
 これ以上話すと頭がおかしくなる・・・、そうだ、多分アニ混乱しているんだ、だから変なんだ。
 アルミン「もうやめて・・・」
 アニ「本当にごめん、あんたを騙していたみたいで」
 アルミン「明日だ・・・」
 アニ「えっ?」
 アルミン「恐らく君は明日、取り押さえられ尋問される」
 アニ「・・・・・・」
 アルミン「だから今日のうちに逃げるんだ」
 アニ「その話はアルミンしか知らないの?」
 アルミン「多分・・・」
 アニ「分かったよ・・・ありがとね・・・」
 
- 
                  - 34 : : 2013/10/19(土) 18:16:44
- エルヴィン「それで何か潔白を証明するものは?」
 アルミン「すいません・・・ありませんでした」
 エルヴィン「それじゃあ明日、作戦を実行する。 いいね?」
 アルミン「はい・・・」
 エルヴィン「よし、リヴァイとエレンとミカサを呼んでくれ」
 調査兵団員「分かりました!」
 
- 
                  - 35 : : 2013/10/19(土) 18:33:31
- リヴァイ「なんだ、エルヴィン。 何かあったのか?」
 エルヴィン「ああ・・・、実は女型の巨人と思われる人物を見つけた」
 エレン「なんだって?!」
 エルヴィン「アニ・レオンハートだ」
 エレン「は?!」
 エレンもミカサも顔がこの世ではないような顔だった。
 エレン「そんな訳がねぇ! だってそいつは・・・」
 エルヴィン「アルミン・アルレルトの恋人だ」
 リヴァイ「ほう」
 エレン「そんなわけがないでしょ!」
 ミカサ「エレン、落ち着いて」
 エレン「これが落ち着いていられるかよ! アルミン! お前もなんか言えよ!」
 アルミン「・・・・・・」
 エルヴィン「彼にはすでに三日間の時間を与えた、そして我々と協力すると決めたんだ」
 エレン「なんだよ・・・なんだよそれ・・・」
 リヴァイ「エレン、てめぇはコイツ(アルミン)が大切か?」
 エレン「当たり前です!」
 リヴァイ「ならコイツの彼女は?」
 エレン「大切です!」
 リヴァイ「じゃあそいつら以外は巨人に食われてもいいのか?」
 エレン「それは・・・」
 リヴァイ「いいか、これはガキの喧嘩じゃねぇんだ。 もしこのままにしてたら今度は俺らが死ぬかもしれない」
 エレン「・・・・・・」
 リヴァイ「その足りねぇ頭でよく考えろ、自分が何をすべきかをな」
 エレン「・・・すいませんでした」
 
- 
                  - 36 : : 2013/10/19(土) 18:41:35
- 作戦はこうだ、
 エレン・イェーガーの身代わりを王宮に送り、まず憲兵団達の注意をそちらに向かわせる。
 恐らくストヘス区の民衆もそこに行くはずだ。
 そこから離れた所でエレン、ミカサ、アルミンでアニを開発中のトンネルを誘導する。
 無論、それまで通るルートの住民にはお金を握らせて別の所へ行ってもらう。
 最悪の場合、誘導できない場合を見越して予備の隊をあらかじめ配置しておこう。
 それと憲兵団にも立体起動装置を付けさせ、もしアニが巨人になった場合参戦できる態勢に。
 
- 
                  - 37 : : 2013/10/19(土) 18:46:46
- エルヴィン「ここまでに何か質問は?」
 リヴァエレミカアル「ありません」
 さすが長距離索敵陣形を考え出した人、作戦は完璧だ。
 これなら確実にアニが捕まるだろう・・・でもそれはちゃんと手を打ってある。
 エルヴィン「エレン、ミカサ」
 エレミカ「はい!」
 エルヴィン「もしアニが巨人化した時は君も参戦してくれ、特にエレンは人類にとってそしてこの作戦にとって最後の砦だ」
 エレン「はい!」
 
- 
                  - 38 : : 2013/10/19(土) 19:08:39
- その翌日、
 なんで?! 何故アニがここにいるの?!
 アニは護衛の一番後ろにいた。
 慌てて僕はアニの視界に入る所に立った。
 アルミン「アニ・・・」
 アニは僕に気づきそして僕の所へ向かった。
 アルミン「どうして? どうして君が?!」
 アニ「あんたと離れるのが・・・」
 アルミン「そんな問題じゃないんだよ?! 恐らく君は尋問される恐らく情報を聞き出すために恐ろしい拷問をしてくる! 離れる離れないの問題じゃないよ!」
 アニ「ごめん・・・」
 アルミン「もう過ぎたことは仕方ない・・・、まず君はおびき出されるふりをして予備の隊をそのトンネルのところへ引き付けるんだ」
 アニ「本当に引きつけられるのかい?」
 アルミン「予備の隊は恐らくアニを変身させないようにする人、そしてもう一つはアニが変身した時真っ先に君のうなじを削ぐ人だ。 どれも君の位置に依存している、だから引きつけれるはずだ。」
 アニ「分かったよ」
 アルミン「そして逃げる時は必ず人がいないところを進む事、じゃないと憲兵団の増援が来ちゃうからね。 いい?」
 アニ「ああ・・・」
 アルミン「じゃあ行こうか」
 これで大丈夫だ、アニは立体起動装置の戦術を理解しきっている。
 エレンは巨人化は出来るけどまだ戦い方を知らない、ミカサもなんとかなるはずだ。
 ごめん、みんな。 本当にごめん。
 
- 
                  - 39 : : 2013/10/19(土) 19:19:18
- そして僕達の作戦が始まった。
 予想通り、変身をさせないようにするのとうなじを削ぐ隊の二つだった。
 アルミン「僕とミカサで二手に分かれて逃げる! 君はどちらかいないほうに逃げてくれ」
 しかしその後が計算外だった、エレンを連れて行こうとしたのだ。
 なんでだ・・・君は早く逃げなければ死んでしまうんだよ?!
 なのに何故君は・・・。
 そして、エレンとミカサはアニを捕らえることが出来た。
 水晶に閉じこもったままのアニに。
 アニの顔は涙を流しながらもどこか笑っていた。
 まるで自分がいい事をしたかのように。
 ジャン「クソ! クソ! そりゃあねぇだろうが!」
 そして調査兵団がアニを管理することになった。
 エレンも団長の説得のおかげでなんとか首の皮一枚つながった。
 
- 
                  - 40 : : 2013/10/19(土) 19:30:27
- その後の僕はというと、
 アルミン「アニ、今日はこの本持ってきたんだ! これはね、両親を失った少年が魔法使いの元で修行して両親を蘇らせる魔法を編み出すって物語なんだ!」
 アニの前で一日一冊の本を持ち込み、そして音読する。
 僕の日課になった。
 何と無くだけど僕が音読している時、アニはすごく喜んでいる気がするんだ。
 アルミン「今日はね、彼女が石になってしまうんだけどその石を治す魔法の水を彼氏が探す物語なんだ!」
 アルミン「今日は、悪い魔女を魔女で倒すような物語なんだ!」
 何故か僕は、『魔法』という言葉がついた単語の本をやたら選ぶようになった。
 それは心の何処かに、この辛い現実から助けてくれる魔法があるんじゃないか? と思っているからだと思う。
 僕とアニが初めて一緒に読み始めた本も確かこういう魔法のある本だった。
 あの時はすごくつまらなく感じたのに、何故か僕は今、それを面白く読める。
 
- 
                  - 41 : : 2013/10/19(土) 19:31:03
- >>40
 悪い魔女を魔法で倒すような物語で
 
- 
                  - 42 : : 2013/10/19(土) 19:43:06
- 5年後、
 ストヘス区の被害も修復され巨人達が占領した場所を取り返すことに成功した。
 アルミン「今日は5年ぶりの壁外調査なんだ、また帰ってきたら一緒に本を読もうね」
 僕は一冊の本をアニの前に置いて壁外調査へ向かった。
 エレン「アルミン、お前大丈夫なのか?」
 アルミン「もちろんだよ」
 エレン「お前は強いな」
 アルミン「ううん、エレンの方がよっぽど強いよ」
 ジャン「相変わらずベタベタしてんな!」
 エレン「うるせえよジャン! いいじゃねえか、親友なんだからよ!」
 リヴァイ「おい、おめぇら」
 エレアルジャン「はい!」
 リヴァイ「遊びに行くわけじゃねぇんだ、気を引き締めていけ」
 エレアルジャン「はい!」
 壁外はまだ巨人がいるけど、僕らは戦い続けなきゃいけない・・・。
 そうだ! 人類の反撃はまだ始まったばかりじゃないか!
 巨人「」ガシ
 アルミン「やめろ・・・やめろ・・・!! やめろォォォォ!!」
 巨人「」バク
 ごめん、アニ。
 次に読んであげる本はもうないみたい。
 でも僕は、今もずっと信じてるから。
 この世界には魔法がある、この暗い現実を明るくする魔法がきっと。
 ただみんなが知らないだけなんだ、だから僕が死んでも悲しまないでね。
 アニ・・・さようなら・・・
 
- 
                  - 43 : : 2013/10/19(土) 19:49:14
- エレン「アルミン?! 嘘だろ・・・オイ!!」
 ジャン「そうだぜ! お前が死ぬなんて冗談キツイぞ!」
 調査団員A「上半身だけしか持って帰れなかったな・・・」
 調査団員B「ああ・・・まさか仲間をかばうために死んだなんてな」
 調査団員C「すいません! 本当にすいません!」
 エレン「お前がボサッとしてなけりゃアルミンはなぁ!」
 ジャン「よさねぇか、エレン!」
 調査団員C「すいません、本当にすいません!」
 エレン「アルミン・・・アルミン・・・クソォ!!」
 
- 
                  - 44 : : 2013/10/19(土) 19:56:19
- エルヴィン「私は調査兵団団長エルヴィンだ」
 アニ「・・・・・・」
 エルヴィン「アルミンが死んだ」
 その時少女は目から涙をこぼした。
 エルヴィン「君が脱走しない、そして君の事をちゃんと話してくれるなら最後に会うことを約束しよう」
 少女は目から涙を流した、何回も何回も。
 そしてだんだんと水晶にヒビが入りやがて穴が空いた。
 アニ「本当に会わしてくれるのかい?」
 エルヴィン「もちろんだ」
 調査団員「団長! 拘束は?!」
 エルヴィン「いらん」
 調査団員「分かりました!」
 エルヴィン「ついて来なさい」
 アニは水晶から出た。
 アニ(これは?)
 アルミンが壁外に行く前に置いた本を見つけ、そして取り出した。
 アニはパラパラと何ページが見通した、そして涙を流した。
 エルヴィン「大丈夫か?」
 アニ「大丈夫です」
 
- 
                  - 45 : : 2013/10/19(土) 20:00:42
- アルミンの体は上半身だけだった、瞳孔は開き切っていて顔は青白く死んでから何日も経ったようだ。
 アニは涙を流しながらアルミンの体を抱きしめた。
 叫びながら涙を溢れる様に流し、そして一冊の本を取り出した。
 アルミンが最後に置いた本である。
 アニ「一緒に読もうね・・・」
 
- 
                  - 46 : : 2013/10/19(土) 20:13:04
- それは手書きだった。
 ある日、少年は少女と図書室でであった。
 金色の綺麗な髪に透き通るような青い目をした少女だった。
 少年はその少女が気になって仕方がなかった、しかし恥ずかしくて中々話しかけられない。
 そんな少年に少女は話しかけてくれた、本について語り合った。
 次の日、彼女を知ろうと少年は少女の読んでいた本を読んだ。 驚くことに少女は少年が読んでいた本を読んでいた。
 そしてまた、本を語り合った。 少年は思いつきました、彼女と一緒に本を読んだらもっと楽しいんじゃないかなとそして思い切って誘いました。 しかしその本はあまりに幻想的でつまらなく彼女もつまらないと言い空振りに終わりました。
 次の日に少年は彼女と同じ本を読みました、そして語り合いました。 その日の語り合いはとても楽しかった。
 次の日は、彼女が少年と同じ本を読みました。 しかし少年がそれどころではなくなり語り合いができませんでした。 ですがなぜか彼女と仲良くなりました
 
- 
                  - 47 : : 2013/10/19(土) 20:23:01
- そして彼女と一緒にいることが多くなりました、自分達の得意な物でお互いを支え合い一緒に出かけるようになりました。そしていつしか恋仲になりました。
 時が経ち、ある日恐ろしい事がありました。
 なんと、彼女がみんなの敵だと疑われたのです。
 少年は三日間の時間を与えられその時間を彼女の潔白を証明するための時間に費やしました。
 しかし現実は冷たく、その冷気が彼を襲います。 一日中痛い目にあいますが、しかし少年はくじけず何度も何度も立ち上がりそして彼女の潔白を見つけようとしました、しかし途中で体が持たなくなり倒れてしまいます。 それを助けてくれたのは彼女でした、それに感動しさらに心を奪われた少年は彼女に直接質問しようとしましたしかし彼女から認めました、なんと本当に彼女はみんなの敵だったのです
 
- 
                  - 48 : : 2013/10/19(土) 20:38:32
- しかし少年は助けようとしました、たとえみんなの敵だとしても自分だけは味方だと。 そして逃がそうとしましたが、失敗で最終的に彼女は水晶の中に入ってしまいました。
 少年は本を読みあげるようになりました、彼女が寂しそうだから、辛そうだから毎日欠かさず本を読みあげるようになりました。
 しかし一向に彼女は出てきません、ですが彼女はどこか喜んでいるように思えました。
 少年はその笑顔を見て、そして動き出しました。
 どうにか彼女には尋問をしないで欲しいと。
 色んな人に頭を下げ、色んな人に頼み込みました。
 いつしか周りからのけ者扱いされ、痛い目に合わされ辛い目にあわされきつい事ばかりでした。
 しかし彼女に本を読んであげた時の笑顔を見るとその痛みは忘れます。
 そして5年後、少年の苦労が報われ彼女が出てきました。
 そして彼女と一緒にみんなのいないどこかに二人っきりで幸せそうに暮らしました
 
- 
                  - 49 : : 2013/10/19(土) 20:40:49
- アニ「この本、すごい面白いね」
 アニ「最後に一つお願いしていいかい?」
 エルヴィン「なんだ?」
 アニ「この本と私とアルミンを同じ墓に入れて欲しい」
 エルヴィン「何を?!」
 アニは舌を噛みちぎりやがて息を引き取った
 
- 
                  - 50 : : 2013/10/19(土) 20:46:08
- 終わりです!
 ここまで読んでくださった方・・・、本当にすいませんでした!
 鬱な展開なのでここまで読めた精神力はすごいと思います!
 もし萎えた方は安価とか参加するといいです! 昨日初めてやってみましたが、とても面白いので。
 それと自分のアルアニは鬱な終わり方でしたが、実際は明るいのもあるしアニがかわいいの沢山ありますので是非読んでみてください!
 そしてもう一度ですが、ここまで読んでくださった方ありがとうございます! そしてすいませんでした!
 
- 
                  - 51 : : 2013/10/19(土) 20:58:15
- >>28
 人類のためですから>_<
 
- 
                  - 52 : : 2013/10/19(土) 21:59:09
- あれれ、目から塩水が・・・
 
- 
                  - 53 : : 2013/10/19(土) 22:02:38
- >>52
 まさかの書いている人が涙目にぬるという恐怖
 
- 
                  - 54 : : 2013/10/19(土) 22:36:53
- 泣いた
 
- 
                  - 55 : : 2013/10/19(土) 22:59:17
- >>54
 本当にすいません>_<
 
- 
                  - 56 : : 2013/10/22(火) 23:45:48
- 感動した
 
- 
                  - 57 : : 2013/10/23(水) 19:23:59
- めっちゃえー話やーオーイオイオイ(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(
 
- 
                  - 59 : : 2013/10/27(日) 08:16:37
- こんな素晴らしいのを読んだら…
 俺のiPad miniが壊れるじゃないか。゜゚(´д`)゜゚。
 
- 
                  - 60 : : 2013/10/27(日) 11:15:49
- >>59
 そこまで?!
 
- 
                  - 61 : : 2013/10/27(日) 11:21:55
- シャツを干してきた
 
- 
                  - 62 : : 2013/10/27(日) 11:22:37
- >>61
 シャツ濡らしちゃったの?!
 
- 
                  - 63 : : 2013/10/27(日) 11:23:19
- >>62 それほどの作品だ。
 
- 
                  - 64 : : 2013/10/27(日) 11:24:05
- >>63
 そうでもないよ!>_<
 アニ神さんのアルアニに比べたらクオリティが>_<
 
- 
                  - 65 : : 2013/10/27(日) 11:24:53
- >>64 まぁ、そう言わず。。とにかく評価されるべきなんだ
 
- 
                  - 66 : : 2013/10/27(日) 11:25:56
- >>65
 いやいやいや>_<
 
- 
                  - 67 : : 2013/10/28(月) 22:44:18
- うおぉ…(´;ω;`)
 いい話でした
 
- 
                  - 68 : : 2013/10/29(火) 21:27:02
- >>67
 感動してくれて嬉しいです!
 
- 
                  - 69 : : 2013/11/16(土) 08:53:41
- 舌を噛んで死ぬのは以外だった泣ける(/ _ ; )
 
- 
                  - 70 : : 2013/11/16(土) 22:14:45
- >>69
 ありがとうございます>_<
 
- 
                  - 71 : : 2013/11/18(月) 23:18:02
- アルミンの書いてた記録がここで出てくるか…
 すごくよかったです!!
 
- 
                  - 72 : : 2013/11/19(火) 18:28:04
- >>71
 ありがとうです!
 
- 
                  - 73 : : 2013/12/12(木) 20:53:41
- 鬱というより感動
 
- 
                  - 74 : : 2013/12/14(土) 06:05:48
- あれ、目から鱗が落ちてきた。+゚(*ノ∀`)
 
- 
                  - 75 : : 2013/12/30(月) 04:28:38
- 原作でもこうなるの…
 もしそうだったらなおさら泣ける。
 
- 
                  - 76 : : 2014/01/03(金) 21:53:42
- ウァァアアァン!
 。。°。(°´Д`°)°。°°
 。° ° °。。°
 ° ° 。° °
 
- 
                  - 77 : : 2014/01/12(日) 17:59:12
- あれ何で目が冷たい
 うも思いながら目を手でこすってみたらそこには冷たい塩水が・・・
 うわーーーーん゜゜(´O`)°゜
 
- 
                  - 78 : : 2014/02/09(日) 20:16:13
- 感動しました…
 
- 
                  - 79 : : 2014/02/09(日) 20:43:56
- パッピーエンドがあるよね… ° °(´о` )°°
 
- 
                  - 80 : : 2014/02/10(月) 19:46:01
- 感動したぁぁぁぁぁ(泣)
 
- 
                  - 81 : : 2014/03/01(土) 16:46:31
- スマホが大破した
 
- 
                  - 82 : : 2014/03/01(土) 17:05:55
- ヤバイです 感動して
 
- 
                  - 83 : : 2014/03/24(月) 22:40:33
- 良い作品すぎて怖い
 
- 
                  - 84 : : 2014/03/24(月) 23:42:03
- 調査兵Cのおかげかもしれない
 
- 
                  - 85 : : 2014/03/25(火) 00:19:51
- 後日談は?
 
- 
                  - 86 : : 2014/03/25(火) 10:34:33
- 感動!!涙が止まらないです…!
 
- 
                  - 87 : : 2014/04/17(木) 16:43:42
- 泣いてもいいですか。
 
- 
                  - 88 : : 2014/04/19(土) 14:24:31
- やばい、泣ける
 
- 
                  - 89 : : 2014/04/19(土) 19:06:37
- アルアニはいつも切ない
 もしも叶う事ならば原作のほうも
 アルミンとアニを来世で幸せに
 なってほしい
 (;_;)
 
- 
                  - 90 : : 2014/08/30(土) 00:09:16
- コンタクトレンズとれた
 
- 
                  - 91 : : 2014/08/30(土) 22:03:12
- 最後に1つお願いしていいかい?で思わず抜いた
 白い液体を彼女の顔に思いっきりぶっかけた
 最高だったよ(色んな意味で。)
 
- 
                  - 92 : : 2016/01/14(木) 20:08:47
- うわあああぁぁぁああ…
 涙が枯れてしまうううぅぅうう…(;;)
 ってくらい泣いたww
 
- 
                  - 93 : : 2017/12/06(水) 15:42:42
- 泣ける 大好きな恋人の為に頑張るアルミン格好いい いい話 感動的
 
- 
                  - 94 : : 2020/10/06(火) 13:26:10
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
 害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
 http://www.ssnote.net/archives/80906
 害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
 http://www.ssnote.net/archives/81672
 害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
 http://www.ssnote.net/archives/81774
 害悪ユーザー筋力
 http://www.ssnote.net/archives/84057
 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
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 【キャロル様教団】
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 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 
- 
                  - 95 : : 2020/10/14(水) 14:01:29
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
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 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=61
 
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アニマックスハート 進撃の猿人@学校なんかやってられるか!
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