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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

【R18】箱庭の乙女達は蜜月の夢を見るか?

    • Good
    • 10

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  1. 1 : : 2017/07/20(木) 01:49:28
    ・最原×赤松,春川,東条,入間,茶柱,夢野,アンジー,白銀 です

    ・若干のネタバレ有

    ・性描写有

    ・誤字脱字あったらゆるして

    ・キャラ崩壊もゆるして

    以上を注意して頂き、ご覧下さい

    ~~進行表~~


    1日目

    午前

    春川 >>8
    入間 >>12
    赤松 >>17
    茶柱 >>23
    白銀 >>31

    午後

    東条 >>37
    夢野 >>42
    アンジー >>47

    2日目

    午前

    春川 >>58
    入間 >>61
    赤松 >>65
  2. 2 : : 2017/07/20(木) 01:54:01
    プロローグ


    その日、赤松楓は狭苦しい空間で目を覚ました


    「んっ……あれ……どこ……ここ……!」


    暫し微睡んでいた彼女は、自身の居る場所が寄宿舎のベッドではない事に気がつくと、一気に覚醒した


    「だっ、誰かっ!誰か居ないのっ!」


    そうして、闇雲に身体を動かし始めた。ガン、ガンという音が暗闇に反響する





    ガチャリ、という音と共に視界が開けたのは、その直後の事だった


    「…静かにしてくれる?」


    開けた視界の先、鋭い視線の春川魔姫の姿に、赤松はぴたりと動きを止める


    そうしてその空間から抜け出した赤松は、先ほどまで自分が居たのはロッカーの中だった事に気がつく


    そして、春川の他にも見知った顔が居ることに気がつくと、赤松はホッとしたような顔になる


    「あっ、赤松さん!無事でしたか!」


    赤松の姿を認めると、茶柱転子は駆け寄って安否を確認する


    「うん。大丈夫だけど…ここ、どこ?」


    「それが、転子にも何が何やら…目覚めたら、あのロッカーの中に居たものでして…」


    そう言うと、茶柱は彼女が入っていたと思わしき凹んだロッカーを指差した




    「…ウチは茶柱がロッカーを叩く音で目が覚めたぞ。まだ耳がキンキンしとるわ…」


    茶柱の後ろに居た夢野秘密子は、頭を抑えながらそう言った


    「ご、ごめんなさい夢野さん!あ、あの時は仕方がなかったんですよぉ!」


    「…まあ、ウチは気にしとらんからいいが。それにしても、何故ウチらは体育館に居るのかのう…?」


    そう言うと、夢野は一つため息を吐いた


    その時になって、赤松は自分の居る場所が体育館の中である事に気がついた


    「ところで…お主は先ほどから蹲ってブツブツと…具合でも悪いのか?」





    「…何なのこれ。…こんなの聞いてないんだけど…」


    振り向いた夢野の視線の先、赤松はそこで白銀つむぎが頭を抱えて蹲っている姿を認めた


    「し、白銀さん…?大丈夫…?」


    「…ハッ!う、ううん!大丈夫大丈夫!地味に頭が痛かっただけだから!」


    赤松が声をかけると、白銀はブンブンと腕を振って取り繕うような笑みを浮かべる


    「わ、私の事は気にしなくていいよ!…あっ、東条さん!どうだった?」


    白銀はそう言うと、赤松の後方に視線を向けた




    「…駄目ね。ドアはロックされてたわ」


    いつの間にか近くに来ていた東条斬美が、体育館のドアの施錠を赤松達に報告する


    「お、落ち着いてるね…東条さん」


    「焦っても仕方がないわ。むしろ、こんな状況だからこそ冷静になるべきよ。…また誰か目を覚ましたようね」


    そう言いながら東条は、にわかに音を立て始めたロッカーに近づき、扉を開ける




    「ひいいいいっ!!!な、なんだよぉ…驚かせるなよぉ……」


    扉の先に居た入間美兎は、怯えた様子で弱々しい声をあげる


    「うう…暗くて怖かったよぉ……」


    入間は、暗闇から解放されたことに泣きながら安堵する





    「えへへぇ…終一ぃ……」


    最後に残ったロッカーを開けた春川は、未だに夢を見ている様子の夜長アンジーを目撃した


    幸せそうに顔を緩めるアンジーを、春川がゆすって起こす


    「あっ、駄目だよ〜こんなところで……あれ?終一どこー?」


    能天気なアンジーの姿に、春川は嘆息する


    そういうわけで、ロッカーの中に居た全員が一堂に会した。


    誰しもが「何故ここに居るのか分からない」という顔をしたまま、沈黙が続く






    「うぷぷぷぷ…オマエラ、目が覚めたようだね」







    何処からか、そんな声が聞こえてきた


    その聞き覚えのある声に、赤松達は辺りを見渡す










    そうして、壇上にモノクマが勢いよく飛び出してきた






  3. 3 : : 2017/07/20(木) 01:55:02




    何人かは、「やっぱりコイツが原因か」とでも言わんばかりの顔でモノクマを睨みつける


    それに対してモノクマは、何でもないような顔をして話し始めた


    「え〜オマエラ。まずはこの10日間お疲れ様でした。楽しく過ごせたかな?」


    赤松は、それを聞くと、この10日間の日々を思い浮かべた


    最初は何事かと思ったが、今思えば素晴らしい思い出が出来たと赤松は思う


    (そういえば、最原くんと一緒にピアノを弾いた時もあったっけ…あの時は楽しかったなぁ…えへへ……じゃなくて!)


    頭をブンブンと振って、赤松は思考とにやけた顔を元に戻す


    「あれれ〜?どうしたの赤松さん。何かイイコトでも思い出してたの?」


    モノクマは、愉快そうに顔を歪ませながら赤松に問いかける


    「な、何でもないったら!」


    「誤魔化したってそうはいかないよ。ボクの灰色の脳細胞には、全部全てまるっとお見通しなんだからね!」


    そう言うと、モノクマは何処からかリモコンのようなものを取り出すと、スイッチを押した


    すると、モノクマの背後からスクリーンがスルスルと降りていく。そうして、映像が投影された




    そうして、スクリーン上にとても嬉しそうに最原と連弾をする赤松の姿が映し出された

  4. 4 : : 2017/07/20(木) 01:55:45


    スクリーンの映像が流れた途端、赤松は赤面したまま固まった


    「い、いつ撮った…の…?」


    かろうじて、赤松の口から途切れ途切れの言葉が紡がれる


    「はにゃ?もしかして撮られてないとでも思ったの?」


    それを聞いて、赤松は閉口する。そして、落ち着かない様子で辺りを見渡した。


    案の定、女子達はスクリーンの映像に釘付けになっていた。赤松が弁明をする前に、モノクマが口を開く


    「えー、これはですね。ある時に撮った赤松さんと最原クンの連弾の様子です!2人ともいい笑顔してるよね!」


    そう言ってモノクマは、赤松に視線を向け問いかける


    「ホラホラ、白状しちゃいなよ。最原クンのこと、好きなんでしょ? 」


    赤松は、その言葉と共に周囲からの視線を覚える


    「う…ああ……」


    赤面しながらパクパクと口を開閉させる赤松。その様子が、質問への肯定を示唆していることは明らかだった


    「…やっぱりねー!ボクの目に狂いは無かったよ。…ねえねえ、どんな気持ち?好きな人を皆の前でバラされてどんな気持ち?」


    赤松は、今にも泣き出しそうになっていた。好きな人を暴露されたことは、思春期の少女である彼女にはよほど答えたのであろう。


    近くに居た茶柱や東条が、心配そうな顔をして駆け寄り、慰めようとする


    そんな赤松の様子を満足げに見つめるモノクマは、次いで他の7人をぐるりと見渡す


    「ところで…赤松さんだけバラすっていうのは不公平だよね?」


    「「「「…!」」」」


    その言葉に何人かが反応する。


    そうしてモノクマがリモコンのスイッチを押すと、映像が切り替わった




    トレーニング後らしく汗を拭きながら会話している最原と春川の姿


    ネオ合気道の練習中らしき、最原と嬉しそうな茶柱の姿


    紅茶と茶菓子と共に、食堂で談笑をする最原と東条の姿


    難解そうな本を前に、あれこれ考えている様子の最原とそれに寄り添う夢野の姿


    自作の発明品らしき物を手に、強引に最原に迫る入間の姿


    大胆にも最原に後ろから抱きついて、いい笑顔を浮かべるアンジーの姿


    王子と姫のコスプレをした最原と白銀の姿






    いずれの映像でも、少女達は恋をしている笑みを浮かべていた


    そうして、それを見た赤松達は互いに顔を見合わせる。


    「自分達は、皆同じ男を愛しているのだ」という事に全員が気がつくには、さほど時間はかからなかった。




    「えー…取り敢えず最原クン爆発しろ!と言いたいところですが」


    モノクマは、エヘンとわざとらしい咳をして関心を向けさせる


    「オマエラをここに集めたのは、その最原クンに関係しているんです!」


    それを聞いた赤松の目が見開かれる。もしや、彼に何かがあったのだろうか


    近くに居る春川などは、それを聞くやいなや、殺意の篭った視線でモノクマを射抜いた。


    「おお、こわいこわい。そんなに怖い顔しないでよ春川さん。最原クンに何かしようって訳じゃないし…そういう意味ではむしろ、春川さん達が『ナニか』するのかな?」


    「…どういう意味?」


    未だに睨みを効かせたまま、春川が発言の意図を尋ねる。


    言葉通りの意味だよ。と言いながら、モノクマはいじらしい笑みを浮かべて言う






    「…ねえ、オマエラの中で一人でも最原クンと『エッチなこと』したことってある?」








  5. 5 : : 2017/07/20(木) 01:56:14



    その言葉を聞いた赤松は、思考を一瞬停止させると、頬を朱に染めた


    (え、えっちなことって…それって……)


    赤松は、何かを思い浮かべ、そして春川達の反応が気にかかった


    (ま、まさか皆はもう最原くんと……)


    そうして、視線だけを動かして周りの反応を伺う


    見たところ、程度に差異はあるものの皆は一様に自分と同じように顔を赤くしていた


    春川も、モノクマを睨む視線は変わらないものの、心なしか顔が赤い



    「少なくともボクが知る限りでは、オマエラの中で最原クンとそういう関係になってたのは居なかったと思うよ」


    付け加えられたモノクマの言葉に、赤松は若干の安堵を覚える。


    「そもそも最原クンったら、超鈍感というか、ヘタレというか…ひょっとしたら、オマエラのことを『仲の良い友人』程度にしか思ってないんじゃないかな〜?」


    その言葉に、即座に「違う」と返す声は無かった。


    何故ならモノクマの言った言葉は、以前から皆が感じていたことであったからだ。


    モノクマは、赤松達が期待通りの反応を示したことに満足げな表情をする。





    「そんな君たちの様子を見てボクは思った訳です!『ここは一つ、ボクが一肌脱いでやろうじゃないか!』ってね!」


    そう言って、モノクマは再びスイッチを押した


    それによって、再びスクリーンの映像に変化が起こる


    赤松達は、映し出された映像に驚きを隠すことが出来なかった




    「さ…最原くん!?」


    そう叫んだ赤松の眼前には、大きなベッドの上で、目隠しをされて拘束された最原の映像が流れていた

  6. 6 : : 2017/07/20(木) 01:56:49






    「最原くん!最原くん!大丈夫!?」


    赤松は、最原の安否を心配する言葉をスクリーンに向ける


    「…」


    春川は、とうとう憤怒の表情を浮かべてモノクマを睨む


    「貴方、一体どういうつもりかしら?」


    東条は、口調こそ冷静さを保っているが、その顔は険しい


    「テメー…ダサい原に何してんだ?あ?」


    入間は普段と違い静かな怒りを宿して淡々と言葉を紡ぐ


    「最原さんに手を出したら…転子は容赦しませんよ」


    茶柱は、パキパキと関節を鳴らしてモノクマに威嚇する


    「最原よ!…ええい、聞こえておったら返事をせんか!」


    夢野は、どうしてよいか分からないといった顔をして最原の無事を確認しようとする


    「終一に何かあったら神様が許さないよー!」


    アンジーは、怖い顔をしてモノクマに怒りの念を向ける


    「何なのこれ…こんなの聞いてないし……とにかく、最原くんは無事なの!?」


    白銀は、何かあれこれと考えていたようだが、やがて赤松や夢野と一緒になって最原の名を呼ぶ


    「まあまあ落ち着いてよ。さっきも言ったけどボクからは最原クンに何もしないよ。そりゃあ今は大人しくしてもらってるけどさ」


    そう言って諭すものの、依然として殺意の眼光がモノクマを射抜く


    モノクマは、それを気にする事なく言葉を続ける


    「それでね、ボクはオマエラの恋路を応援しようと思った訳だよ。最原クンのあの鈍感さじゃ、いつまで経っても進展はないだろうしね」


    モノクマがそう言うと、僅かだが殺意が薄れた。彼女達にも思うところがあったのだろう





    「…これ以上あれこれ言うのは時間の無駄だからさ、取り敢えず選んでくれないかな?ボクのサポートを得て最原クンと『そういう関係』になるか、それとも自分の力だけであの鈍感に挑むか。…返事は今、この場でしてもらうよ」



    モノクマはそう言うと、映像を消して回答を待つ


    問いかけをされた彼女達の頭の中では、様々な事が渦巻いていた


    まず、十中八九碌でもないことになるのは目に見えている。彼女達の中でその認識は共通していた


    けれども、そこで即座に提案を突っぱねる事が出来なかったのは、先のモノクマの言の正当性にある


    最原終一の神懸かり的な鈍感さは、彼女達の中でほぼ同じ認識を持っていた。


    十人十色の理由で最原に惹かれた彼女らは、無論彼と『そういう関係』になりたいと考えている


    しかしながら、もしも最原と『そういう関係』になりたいのならば、余程の事が無い限りは一人では無理だろう


    その上、さっきまで仲間だと思っていた人は皆、同じ男を狙う恋敵に変わっている。これでは助けを求める事は不可能だ





    そして彼女達は、様々なリスクと欲望とを天秤にかけ、答えを決めた







    「…うぷぷぷぷ。オマエラ、いい目をしてるね」




    モノクマは、自身に注がれる8人の視線を浴びながら愉快そうに笑う


    彼女達の目からは、様々な感情が入り混じっている事がありありと感じられた


    それらの視線を参加の意思表明と受け取ったモノクマは、嗤いながら言葉を紡ぐ


    「それじゃあ始めようか。最原クン争奪戦、『モノクマスゴロク』をね…」






    ここに、彼女達を縛る理性という鎖は、砕け散った


    そして、彼女達は意識外で「女」に生まれ変わる準備を始めた


    その煮えたぎるような本能を自覚するのは、そう遠くない未来の事だ













    これは、彼女達の情慾の物語









  7. 7 : : 2017/07/22(土) 01:40:11





    そうして、モノクマは「モノクマスゴロク」のルール説明を始めた


    「流石にスゴロクを知らないなんて事は無いよね?取り敢えず、基本的なルールは同じだよ。」


    「ただ、今回オマエラには一緒に行動してもらうよ。同じ道を交代でサイコロを振って移動する。それをゴールまで繰り返すだけ。簡単でしょ?」


    「…で、ここからが大事だよ。一度しか言わないから、ちゃんと聞いているんだよ?」


    モノクマの言葉に、赤松達は注意深く聞く体勢に入る。


    「サイコロを振ったプレイヤーは、必ず止まったマスの指示に従ってもらうからね。もしも指示に従わなかったら…その時は、どうなっても知らないよ?ゲームから強制的に退場の上、オシオキ…なんて事もあるかもね」


    モノクマは黒い笑みを浮かべながら、言葉を続ける


    「ん?『マスには何が書かれているのか』って顔してるね?…それは、止まってからのお楽しみかな〜」


    「うぷぷ…強いて言うなら、最原クンに関係すること…かな?」


    「それじゃ、ルール説明はこのくらいにして、 順番決めをしよっか!」


    モノクマはそう言うと、リモコンのスイッチを押した。


    そうして、再びスクリーンが姿を表すと、デフォルメされた赤松達のアイコンが映し出された


    「抽選開始!」という文字エフェクトが画面に出る。暫くして、ファンファーレのような音と共に順番が決まった


    「…」

    一番手に決まったのは、春川だ。相変わらず、モノクマに向けて不機嫌そうな顔をする


    「…オレ様が2番目か」

    入間はそう言うと、辺りの様子を伺う


    「…どうなるのかなあ」

    3番目に決まった赤松は、これから何が起こるのかと不安そうだ


    「転子は4番目…ですか。」

    そう言った茶柱も、赤松と同じく不安げにしている


    「…取り敢えず、詳しいことは後で聞こう。うん」

    白銀はため息を吐いて、自分のアイコンの下の5の数字を見る


    「…6番目ね。」

    東条は、それだけ言って何か考え事をするように目を閉じる


    「ウチは7番目か。…んあー…空気が重いのう…」


    夢野は、この殺伐とした空気に押しつぶされそうになっていた。


    「うーん…アンジーは最後かー」


    もっと早い順番が良かったのか、 アンジーは不満げにそう言った





    「それじゃ、ボクはもう説明終わるからね!追加でお知らせがあったらまた言うよ!それじゃあね!」


    順番決めが終わるやいなや、モノクマは質問する間も無く何処かに消え去ってしまった。


    そうして、「GAME START!」という文字がスクリーンに映ると、地面にマス目が浮き上がり、施錠されていた体育館のドアが開いた


    全員がドアの先に延々と続くマス目を認識した後、体育館の天井からクッションのサイコロが落ちてきた








    体育館の中に、沈黙が流れる。


    ゲームが始まったというのに、誰一人として口を開ける事なく、視線だけを交差させていた


    けれども、この状況はもっともだろう。何故なら彼女達全員はライバルなのだから。


    ここに居るのは全員が恋敵だ。それを認識している以上、迂闊に言葉を発することさえ出来ない。


    『おーいオマエラ!ゲームはもう始まってるよ!ホラ、早くサイコロを振りなよ春川さん!』


    神経を逆撫でするようなモノクマのアナウンスに、春川は苛立ちを隠せない。


    少しして、サイコロに近づいた春川は、それを引っ掴んで思い切りぶん投げた。


    体育館の壁に激突したサイコロは、コロコロと転がると6の数字を出す。


    『幸先いいねぇ!それじゃ、6マス進んでね。 あ、春川さんが進み終わったら他の皆も進んでね』


    春川は、赤松達を一瞥すると無言のまま進み始めた。


    マスを次々進んで行き、6番目のマスで春川が止まる。


    そうして、マスに書いてある指示を読んだ春川は硬直した。


    「…………は?」









    それと同時に、春川の止まったマスが、落とし穴のように変わった。







    突然の事に反応出来ず、赤面して硬直したまま春川は落下する


    「春川さん!」


    その様子を見ていた赤松は、思わず叫んだ。春川を除く全員が、同じように心配そうな声をあげる。




    「うぷぷぷぷ…まあ、まだ軽い内容かなあ」


    マスの指示を知るモノクマは、そう言って画面を切り替えた。








  8. 8 : : 2017/07/22(土) 02:48:33


    春川が落ちる少し前のこと


    拘束され、視界も閉ざされていた最原は、突如として解放された


    「ぷはっ!?」


    そうして、満足に呼吸が出来るようになると最原はぜいぜいと苦しそうにしながら、呼吸を整える


    「うぷぷ…おはよう、最原クン」


    そんな最原の耳に、聞き覚えのある声が聞こえてきた


    「げほっ…その声は…モノクマ!」


    そうして最原は、不敵に笑うモノクマの姿を認めた


    十中八九コイツが原因だろう。そう考えた最原は、何故こんな事をしたのか聞こうとする


    「ああ、言わなくても分かってるよ。何でこんな事をしたのかって言いたいんでしょ?それはひとまず置いといて、まず一つ言わせて貰うよ」


    最原が喋るよりもまず、モノクマはそう言って牽制する。


    「これから、赤松さん達女子が一人づつここに来て、何かお願いをするからさ。最原クンは言われたとおりにするんだよ?」


    「いきなり何を…」


    「もしも言われた通りにしなかったり、余計な事をしたりしたら…ボクは何をするか分からないよ?」


    最原は、モノクマの言葉にただならぬものを感じた


    「皆に何を…!」


    「それはキミが分からなくてもいい事だよ。強いて言えることは、赤松さん達女子は皆『大事なもの』の為にやっているってことかな」


    「僕の『友達』に何かしたら、許さないぞ!」


    その言葉に、モノクマは天を仰いだ


    「そもそもこうなったのは最原クンが鈍感過ぎたのが原因なんだよなあ…」


    「…何か言ったか?」


    「ついでに難聴も発症してるの?ギャルゲーの主人公じゃないんだから…まあいいや」


    そうしてモノクマは、用は済んだと言わんばかりに立ち去ろうとする


    「もう一度言うけど、さっき言ったこと忘れないでね。それじゃ!」


    「ま、待て!」


    最原は呼び止めようとするが、モノクマはその前に姿を消してしまう。


    一人取り残された最原は、何度かモノクマを呼んだが、反応が無いことが分かると大きなベッドに腰掛けた




    「…ここ、何処だろう?少なくとも寄宿舎の部屋じゃないことは確かだけど…」


    そんな独り言を呟いた最原は、何となく天井を見上げる







    すると、突然天井に穴が開いた




    「…へ?」


    いきなりの事に、間の抜けた声を出す最原




    そうして、穴から春川が姿を現し、ベッドの上に着地した



    「………………最原?」


    「は、春川さん!?」


    春川の姿を認めた最原は、驚いたような声を出す


    他方で、春川は最原の姿を認めると、何かを思い出して顔を赤面させた


    「ど、どうして天井から!?そ、それに…モノクマに何かされてない!?他の皆は!?」


    最原は、矢継ぎ早に質問する


    「…少し黙って」


    「ご、ごめんなさい…」


    春川はそう言って、最原を落ち着かせる。


    「…赤松達は無事だよ。私もあいつに何もされてない…」


    「そ、そうか。よかったぁ…」


    それを聞いた最原は、ホッとしたような顔をする。






    そうして最原は、春川によってベッドに押し倒された


    「…え?」


    「…最原。目を瞑りな。絶対に、何があっても、目を開けないで」


    春川は、最原に肉薄しながらそう言った


    そこで最原は、先ほどのモノクマの発言を思い出す。




    『これから、赤松さん達女子が一人づつここに来て、何かお願いをするからさ。最原クンは言われたとおりにするんだよ?』


    モノクマの言っていたのは、これの事だろう。


    「わ、分かったよ!今目を瞑るから!」


    最原は、言われた通りに目をしっかりと瞑る。


    その状態のまま、 暫しの沈黙が続いた


    やがて、最原は衣擦れの音を耳にする


    (?…何の音だ?)


    そう考えたのも束の間







    突如、最原は自分の顔面に何かがのしかかる感覚を覚えた








  9. 9 : : 2017/07/22(土) 10:20:22



    最原が目を閉じたのを確認した春川は、先ほど見たマスの指示を思い出していた



    「最原終一の顔面に下着を脱いで騎乗し、絶頂に達すること」


    その指示を見た時の春川は、思考が停止し落とし穴に落とされるままになっていた


    そして、今からそれを実行しなければならない。


    暫しの沈黙の末、春川は、恥辱を感じながらもそれを実行する決心をした。











    春川は、スカートの中にそっと手を入れた


    何処から見られているか分かったものではない。幸いスカートまで脱ぐようには指定されていなかった。


    春川の手が、下着の両端を掴む。


    そうして、下着をゆっくりと脱ぎ始めた




    …その映像が部屋のあらゆる場所から観察されている事に、春川は知る由もなかった


    観客達は、春川のストリップショーを様々な視点から見つめる


    特にスカートの中を覗く視点からは、彼女の魅惑の部分を余すことなく拝見できた


    白い小さな下着で覆われていた春川の引き締まった臀部は、下着を脱いだことでその全貌が明らかになっている


    無論それは、何よりも隠すべき秘所においても同じことだ。整えられたデルタ地帯の下、陰核や小さく開いた口さえも高画質の映像に収められた


    …そんなことは露ほども知らず、春川は下着を脱ぎ終えてベッドに乗る


    そうして、律儀に目を瞑り続ける最原の顔の上に立つと一つ深呼吸をした


    やがて、覚悟を決めたように腰を下ろしていく


    春川は、当初ゆっくりと顔面に騎乗する筈だった


    しかしながら、もう少しで鼻に触れそうなところで、秘所に最原の鼻息をもろに受けてしまった


    「………ぁ」


    そのぞわぞわした感覚に、春川の身体が弛緩する




    結果、最原の顔に思い切り体重をかける形になってしまった


    「!?…な、何が…」


    突然の感覚に、最原はもがきながら目を開ける。


    そうして最原は、自分の視界が暗くなった事と、何やら白く柔らかいものが鼻と口を覆っていることを把握した


    「〜〜〜〜っ…!!!」


    一方、春川は最原の眼前に騎乗した途端、顔を一気に赤面させると共に未知の快楽に襲われた


    自身のデリケートな部分に最原の鼻や口が密着していることに加えて、最原が空気を求めてもごもごと顔を動かしているのだ


    碌に自分を慰めた経験の無い春川にとっては、その微細な動きでさえも脳を揺さぶる快楽に変換される。騎乗している相手が、大好きな異性であれば尚更だ


    けれども、幸か不幸か春川はそれだけでは絶頂に至らなかった


    マスには騎乗の末、絶頂に至ること迄が指示されている。となれば、後は絶頂値に至るまで快楽を覚える迄だ


    後は自分の手で絶頂に至ろうとした春川は、不意に自身の中の悪魔から提案を受ける




    即ち、「このまま最原に愛撫してもらえ」と



    普段の春川であれば、即座に流れていたであろうこの思考


    しかし今は、あらゆることが異常な状態であった


    ノーパンで過ごすというアブノーマルな状態


    その状態のまま、大好きな人の顔に騎乗している今の状態


    カメラの一つや二つはあるだろうが、少なくとも自身の行動に邪魔が入ることは無いだろう。なにせこれは、マスの指示を達成する為に必要な事なのだから




    そうして春川は、蠱惑的な悪魔の提案に乗ってしまった







    「………最原。…舐めてよ」










  10. 10 : : 2017/07/23(日) 04:10:20


    春川は、そう言って身体を少し起こすと、スカートを捲った


    そうして現れた最原と対面すると、春川は下腹部が疼くのを覚えた


    「は、春川さん…」


    最原は、混乱しながらも春川の発言を想起する。


    「舐めろ」と言っていたのは、先ほどまで自身の顔に密着していた部分だろう




    そうして最原は、先ほどまでずっと春川の股間に顔を埋めていたことに気がつき、顔が赤くなる


    「…最原。その…嫌かもしれないけど、あいつに命令されたから…」


    春川は、身体の疼きに堪えながら最原を説得する。命令されたという嘘を交えながら


    最原は、それを聞いてモノクマの発言を思い出す


    (そ、そういえばモノクマがそんなことを…で、でも幾ら何でもこれは…)


    最原は暫し考えこむ。そうして、決断した


    「い、嫌なんかじゃないよ!その…むしろ僕にな、舐められて嫌かもしれないけど…「そんな訳ない」…わ、分かった。」


    春川は、そうしてゆっくりと最原の顔面に腰を落としていく。


    最原は、秘部から漂う牝の匂いに頭が痺れ、下腹部に血が集まる感覚を覚える


    やがて、最原の視界はデルタ地帯で満たされ、唇のすぐ先には春川の秘部がセットされた


    最原は、唾をごくりと飲み込んでから春川に尋ねる


    「そ、それじゃあ…いくよ」


    最原は視線だけを上に向け、春川の顔を伺う


    「…♡」


    春川は、無意識のうちに恍惚の笑みを浮かべて最愛の人の顔を覗き込む


    それがOKの返事だと解釈した最原は、その蠱惑的な笑みにどきりとしながら、改めて視線を戻す




    そして、最原の舌先が春川の秘所を撫でた


    「〜〜〜〜っ♡」


    春川は、チロチロと舐められる拙い感覚に痺れるような快楽を覚える


    先ほどよりも遥かに強い快楽が春川を襲うものの、まだ絶頂には至らない


    他方で、最原の方は塩辛いような味を覚えながら懸命に春川の秘部を舐める


    「どのように舐めれば春川が気持ちよいか」など最原には分からない。その為、最原は様々なことを試していた


    時には舌全体を使って秘部全体をなぞり


    時には舌先で一部分を重点的に突いて愛撫する


    そうして、それら全ては春川を悦ばせる材料となっていた




    ベッドの軋む音と、時折春川から漏れる感じている声が部屋に響く




    突如として、最原の顔面が春川の秘部に押さえつけられた


    春川が最原の後頭部を両手で掴んだからだ


    そうして春川は、己の本能に従って腰を動かす


    「はあっ…最原っ…最原っ…♡」


    最原の鼻にぐりぐりと押し当てるようにしながら、春川は想い人の名を呼んで自慰にふける


    最原は、呼吸が苦しくなりながらも懸命に舌を動かした





    「あッ……♡」


    やがて、春川はそんな声をあげて身体の動きを止める


    最原は、顔に何か飛沫のようなものがかかるのを覚えた


    それが絶頂を迎えた証だということに気がつかず、最原は引き続き舌を動かす


    「あ…待って…もういい…もう…舐めなくて…いいから…♡」


    春川はそう言って制止を呼びかけようとするが、口から出る声は弱々しく最原には聞こえない


    そうして春川は、再び絶頂に達した


    「あ……は……」


    続けざまの絶頂に、春川は若干目を剥く


    それでも最原の舌は止まらない







    むせ返るような牝の匂いと呼吸の苦しさに耐えられなくなった最原が、漸く舐めるのを止めた時には、春川の秘部は唾液と愛液でドロドロになっていた


















  11. 11 : : 2017/08/01(火) 01:07:53




    春川がマスの指示をクリアした少し後のこと


    マスを進んだ赤松達は、不安そうな顔で春川のことを心配していた


    (春川さん…大丈夫かなあ…)


    赤松はそう思いながら、春川が落ちていったマスに視線を向ける


    突然穴が空いたこともあってか、マスの上には誰も乗っていない


    そうして、そこに書かれていた筈のマスの指示は消えてしまっていた


    春川がマスに何かが書かれていた事に気を取られて落ちてしまったことは、誰もが把握していた。けれども、そのマスの指示が消えてしまっている今となっては、何が書かれていたのか知ることは出来ない


    いよいよ赤松は、モノクマの発言が嘘である可能性を考え始めた。そうして、これから何が起こるのかという不安を募らせながら春川を心配する


    そうして、マスに向けた視線を外そうとした矢先






    ーー突然、春川が落ちていったマスが開いた


    「!? み、皆!」


    赤松は、驚いた様子で周囲に呼びかける


    その声を聞いて、彼女達の視線が開いたマスに集中した


    何が起こるのか、そう赤松達が考えていると、マスの床がせり上がってきた




    そして、床が完全にせり上がると、赤松達は頬を上気させて倒れている春川の姿を認めた


    「春川さん!?」


    驚いた様子で赤松が声をかける。


    返事がない。どうやら、気絶してしまっているようだ


    「春川さんは平気よ。…顔が赤い事を除けばね」


    春川に駆け寄った東条は、春川の状態をそう診断する


    それを聞いてホッとしたのも束の間



    『はいはーい!次は入間さんの番だよー!サイコロを振ってねー!』


    そんなモノクマのアナウンスが流れた


    「ま、待ってよ!春川さんに何があったの!?」


    困惑した様子で赤松が叫ぶ。


    「春川さんはマスの指示に従っただけだよ?…まあ、ちょっと要求した内容からは外れたけどね。で、その結果気絶しちゃったんだよ」


    モノクマの発言に、赤松達は絶句する。あの春川でさえ気絶するくらいなのだ、ましてや自分は…


    『で、入間さん。早くサイコロを振ってくれないかな?ボクもスムーズに進行したいんだよ』


    そうして、周囲の視線が入間に向けられた。


    「フ、フン!やってやるよ!ま、まあオレ様は春川みたいに気絶しねーだろうけどな!」


    入間は、若干声を震わせながらサイコロを掴み、投げる


    空中で回転したサイコロは、地面を転がっていき、やがて4の面を上にして止まった


    そうして入間は歩き始め、4マス進んだところで止まった


    (さて、何が書かれているんだ?)


    入間は、自身が止まったマスの指示を確認する。


    『まずはこれを飲み干してね!詳しいことは向こうで』


    (飲み干す…?何をだ?)


    入間は、指示の意図が分からず首をかしげる


    すると、横の壁が開き、ミネラルウォーターらしきものが入ったペットボトルが姿を現した


    (なるほど、飲み干せっていうのはコレか。…変なモノ入ってねーだろうな?)


    入間はそう疑いながらも、マスの指示に従ってペットボトルのフタを開けて、飲み始めた


    ほのかにレモンの味がするそれは、若干ながら喉が渇いていた入間には丁度よく、あっという間に飲み干してしまう。


    そうして、容器を空にした入間が一息ついた途端マスに穴が開いた


    入間は、やはりと思いながら穴に落ちていく


    果たしてこれから何が起こるのか。暗い穴の中を滑り降りながら入間はそれだけを考えていた


  12. 12 : : 2017/08/01(火) 01:08:35


    その頃、最原はベッドに腰掛けて頭を抱えていた


    真っ赤な顔をして、時折何かを気にするように視線を下に向ける





    その視線の先には、ズボンの一点に張られた大きなテントがあった





    幾ら最原が朴念仁だからといって、性欲が無い訳ではない


    先ほどまでの、同い年の可愛い女の子の秘所を舐めるという行為は、最原を興奮せしめるには十分すぎる刺激だった


    今も口の中にわずかに残る蜜の味に、テントがピクリと反応する


    「っ…」


    最原は、興奮と罪悪感を同時に覚えながらも、冷静になる為に頭をブンブンと振った


    この興奮を鎮めることは容易いが、この部屋のどこで見られているか分かったものではない。こうしている今も、カメラか何かで観察されているだろう


    それに、モノクマの言葉が正しければ、まだまだ女子達がここにやってくる筈だ。最原はそう予想して、平静を保とうとする



    ーーそうして、再び天井に穴が開いた。


    それを見た最原は、次は誰が来るのか、何をさせられるのかと身構える


    そうして、また誰かがベッドの上に落ちてきた




    「おわっ!?…ったく、何処だここは…お、ダサい原じゃねーか!」


    穴から落ちてきた人物ーー入間は、悪態をつきながらも最原の姿を認めて嬉しそうな声を出す


    「入間さん…よかった、無事だったんだね。心配したよ…」


    最原は、いつもと変わらない入間の様子にホッとしながらそう尋ねる


    「お、おう…ま、まあ、オレ様は全然大丈夫だから…その…あ、 ありがとう……」


    入間は、最原に対してドギマギとしながらも返答する。後半は若干素が出ていたが


    そうして入間と顔を合わせた最原は、何かを思い出すように顔を真っ赤にした


    「あん?どうかしたか?」


    「な、何でもないよっ!」


    不思議そうな顔をする入間に、最原はそう答える。


    (入間さんは何をさせるのかな…ま、まさかまたアソコを舐めろとか……)


    その様子を想像してしまい、最原の股間のテントが更に隆起する


    そして、それは入間にも目撃されてしまった。


    (お、おいおいダサイ原のやつ…勃起してんじゃねーか!…け、結構デカいじゃねーか…)


    入間は頬を僅かに赤らめながら、最原の股間のテントを見つめる


    「っ…!」


    その視線に気がついた最原は、恥ずかしそうにそれを隠し、入間から顔を背けた


    その様子になんとも言えないものを感じた入間は、ふと、「このまま襲ってしまおうか」と考えた


    それと共に、入間は蠱惑的な笑みを浮かべる


    (…そうだ。コイツはオレ様のパーフェクトな身体を見ておっ立てちまったんだな。だったら…ここはひとつ、オレ様が一肌脱いでやるか)


    そうして入間は、エサを前にした獰猛な肉食獣のように鋭い目を最原に向けて、ゆっくりと距離を詰める


    このまま最原は襲われてしまうのか。いや、そうはならなかった















    (………………ん?)


    最初それは、小さな違和感だった


    入間の身体の中ーー具体的には下腹部の辺りがキュウキュウと鳴いているのを感じた


    その違和感に気がつくと同時












    「…………ぁ」


    突如として入間は、強烈な迄の尿意に襲われた






  13. 13 : : 2017/08/01(火) 01:09:05


    (な、なんだよこれ…どうしてこんな…急に…)


    入間は顔を歪めて尿意に耐えながらそう思う


    そうして、ここに来る前に飲まされた、あのレモン水に思い当たった


    (アレのせいか!チクショウ、やっぱり何か仕込んでいやがったな…!)


    額に汗をかきながら尿意に耐える入間


    「ど、どうかした?入間さん…?」


    それに気がついた最原が、心配して声をかける


    「な、なんでもな…ひぐっ…!」


    声を出そうとするが、思うように声が出ない


    (こ、このままじゃ…は、早くトイレに…)


    入間は、漏らすまいと耐えながら、辺りを見渡す


    そうして、トイレのマークの扉を見つけるとそちらに向けてバタバタと走る


    扉をバタンと開き、「助かった」という顔をする入間は


    「…………………は?」


    ーー目前に置かれた「おまる」を見て思考を停止させた。







    「どうしたの入間さん…って、なんだこれ!?」


    扉の前で立ち竦んだ入間を見て不審に思ったのか、最原が駆け寄って来る


    そうして、目の前に置かれたおまるを見て驚いたような声をあげた


    「は……はは………」


    当の入間は、それを見て乾いた笑いを零す


    それは、おまるの横の壁に書かれた指示を見てしまったからだ。



    『おまるでおしっこしてね!(最原クンの立会いで。終わったら後始末もしてもらおう!)』


    ポップなフォントで書かれたそれを見て、入間は愕然とする


    遅れてそれに気がついた最原も、唖然としたのち顔を真っ赤にした


    (こ、こんな…こんなのって……)


    無情にも尿意は迫る。もはや入間は決壊寸前だった


    それなのに、今からおまるで排尿させられるだけでなく、その様子を最原に見られるのだ。ハズレマスもいいところである


    「あうっ……!」


    入間は究極の選択を迫られた。このまま無様に漏らすか、それとも、マスの指示に従うか


    極限状態の中、思考をフルに回転させた入間はーー



    「さ、最原ぁ……」


    「な、何…?」
















    ーー後者を選んだ。







  14. 14 : : 2017/08/01(火) 01:09:34


    もはや言葉を出すことも出来ず、目だけで最原に訴えかける


    「ま、まさか…」


    最原が答える前に、入間はコクコクと首を縦に振る


    その見るからに辛そうな入間の様子に、最原は少し考えたのち、決心したように言う


    「わ、分かったよ…」


    最早限界寸前の入間だが、その言葉は聴き取れたらしい


    最原の目の前でパンツごとスカートを下ろし、充血してひくひくと動く秘部をむき出しにした


    「う………わ………」


    最原は、入間の痴態に釘付けとなり、竿がまた少し大きくなる


    入間は、そうしておまるに跨った。おまるの中にある、尿道口を捉えるカメラが目に入ったが、それを気にしたそぶりは見せない


    最原は、入間の無言の懇願に従って、斜め後ろからその様子を観察し始めた


    「んっ………」


    最早我慢も限界のようで、入間は小さく声を出して身体を小さく震わせる






    チョボッ………チョロロロロロロロッ!




    そんな擬音が相応しい、入間の長い排尿が始まった


    まるでシャンパンの栓が抜けるように飛び出た最初の一滴を皮切りに、黄色い奔流が尿道口からほとばしる


    その多くはおまるの底を叩き、鈍い音を立てる。一部がカメラに飛び散るものの、防水処理の施されたカメラが壊れる事はない


    「はあ………あ………」


    そのカメラと、最原は入間の顔を捉えていた


    我慢から解放されたその顔は、見られている恥ずかしさを感じながらも気持ちよさそうにしている


    「それほどまでに入間は限界だったのだ」ということが最原は分かった





    おまるの底を叩く鈍い音は、やがて尿の水たまりを叩く音に変わった


    依然として尿の勢いが緩む事はなく、辺りに恥ずかしい音を響かせる


    「そ、そんなにじっくり見ないでぇ……」


    この頃になると、入間も羞恥心に意識を割けるようになったのか恥ずかしそうに最原に言う


    その最原はというと、眼前の光景に釘付けとなっていた


    おまるの底に溜まっていく黄色い尿の海


    常に耳に入ってくる入間の排尿音


    時折ひくひくと動く入間の肛門の動き


    そうしたあらゆる衝撃が、最原の興奮を募らせていく


    肉棒は、既に完全に剛直していた


    その光景を見た入間は、恥ずかしさを覚えると共に、自身の下腹部が疼くのを覚えた


    それは、愛しい男が自分で興奮してくれている事からくるものだろうか


    それとも、こうして痴態を見られている事への快楽に目覚めてしまったことからだろうか


    理由は定かでは無いものの、おまるの中に尿とは違う透明な液体が排出された


    そしてその様子は、カメラの中にしっかりと収められた





    やがて、黄色い奔流は漸くその勢いを弱めていった


    「あ……ああ………」


    入間は、「やってしまった」という顔をしながら尿が止まるのを待つ


    そうして、最後の一滴が黄色い海に落ちた。






  15. 15 : : 2017/08/01(火) 01:09:54


    「はあああああっ………」


    入間は、開放感からか思わずそんな声を出す。


    そして、すぐに羞恥に顔を真っ赤に染めた


    (…ああ、クソックソックソッ!よくもオレ様にこんな恥ずかしい事をさせやがったな!)


    入間は、モノクマに対しての怒りを爆発させる


    今すぐにでも殴ってやりたい気分だった。そうして、すぐにまだマスの指示が終わっていない事に気がつく


    「そ、それじゃあ…失礼します……」


    背後から最原が、自身の秘部をティッシュで拭いてきたからだ。


    「な、何して…」


    「ご、ごめん…その…よく分からなくて…」


    言いながら、その手は入間の尿道口の辺りをまさぐる。尿を吸ったティッシュが僅かに黄色くなった


    「そ、それくらい自分で…」


    そこまで言って入間は思い出した。先ほどの指示には何と書いてあったのかを


    『おまるでおしっこしてね!(最原クンの立会いで。終わったら後始末もしてもらおう(・・・・・・・・・・・・・・・)!)』


    (オイ、まさか後始末って……)


    そこで入間の顔が再び羞恥に歪んだ


    おまるに排尿を強制させられた次は、その後始末を好きな人にさせられているのだ


    特殊な性癖を持っているわけでもない入間には、それは屈辱でしかない。


    そうしている間にも、最原の手は動き続ける。


    既にその殆どを拭き終わっていたが、最原にはそれが分からない。


    時折その手に持ったティッシュが秘所や陰核を擦り、微細な快楽を入間に与えていた


    敏感になっている秘所を弄られ続けた為か、入間は制止の声を上手く出せず、結果として最原の手の動きはいつまでも止まらない。



    更に悪いことに、その刺激は、入間に二度目の排尿を促すには充分すぎた







    突如、手に温かさを感じた最原は、驚いた様子で何が起きたのかを確認する。


    そして、手に持った黄色いティッシュごと手が濡れていることを理解すると、今度は入間に視線を移す


    「うっ………うう………」


    そうして最原は、あまりの羞恥にとうとう涙を流し始めた入間を目にした




  16. 16 : : 2017/08/01(火) 08:42:16



    もう何が起こってもおかしくない。泣きながら帰って来た入間を見て、赤松達はそう考えた


    『はい!それじゃあ次は赤松さんの番だよ!いい目が出るように頑張ってね!うぷぷ…』


    憎らしい声が通路に響く。


    赤松は一つ嘆息して、ちらと周りを見渡す


    「………………」


    気絶から回復した春川は、何があったのかと尋ねても黙秘を貫いていた。時折、何を思い出したのか真っ赤になっていたが


    「うう…ひっぐ…」


    先ほど戻って来たばかりの入間は、まだ子供のように泣いている。プライドをずたずたにされたような彼女には、まだ何が起きたのかを聴くことは出来なかった


    さて、赤松の目の前には6面体が鎮座している。それに、とうとう自分の番が来たことを思い知らされたのか赤松はもう一度ため息を吐いた


    (はぁ…どう考えても、嫌な予感しかしないなあ……いっそのこと、参加しなきゃよかったかなぁ…)


    赤松は、暗い気分になりながらサイコロを手に持った。


    そうして、覚悟を決めたように上投げする


    投擲されたサイコロは、放物線を描いて宙を舞い、地面に落ちて回転しながらその勢いを殺していく


    そうして廊下の壁にぶつかると、2の面を上にしてその動きを止めた


    「…行ってくるよ」


    赤松は、そう小さく言うと足を踏み出す


    (…せめて、マシな指示でありますように…!)


    そう思いながら赤松は進み、2マス進んだところで止まった。


    そうして、足下の指示を読もうとして




    ーー突如、横の壁に穴が空いたかと思うと、そこから飛び出したロープに赤松は拘束されてしまった


    「え」


    何が起こったのか分からない、というような声を出したのも束の間、瞬く間に赤松の身体が引っ張られ、壁の穴に消えた


    そうして、廊下に三度目の沈黙が訪れた








    「はぁ……はぁ……はぁ……」


    その頃、最原は我慢の限界を迎えていた


    ズボンの中ではちきれんばかりに膨張した竿は、前傾姿勢を取っていても尚痛いほどにその存在を強調している


    恥を覚悟でこの興奮を抑えようとしたのだが


    『あ、ダメだよ最原クン!自分でヌいたら皆まとめてオシオキだからね!』


    どこからか現れたモノクマにそう言われてしまっては、大人しく我慢を続けるほか無い。


    最原の頭の中では、先ほどまでの春川と入間の痴態がより誇張されてリピートされていた


    何も考えまいと試みても、五感全体に感じた想い出は、そう簡単に薄れるものではない


    このまま禁欲を強いられる時間が続くのかーー先に暴発しそうな気もするが、それはさておきーー最原がそう考えた矢先


    部屋全体が軋むような、大きな振動を最原は感じた


    「な、何だ!?地震か!?」


    突然の事態に焦る最原。思わずベッドの脚を掴んで揺れが収まるのを待つ


    ほどなくして、その揺れは収まった。それにホッとする最原




    ーー不意に、横の壁が開いた。


    今度は何だろうか、と思いながら最原は視線を移す







    「きゃあっ!?いたた…何処だろう、ここ…?」


    そうして、開いた壁の中から赤松が姿を見せた












    「うぷぷ…散布開始」


    それと同時、モノクマは手に持った機械のスイッチを入れる


    そうして、最原達が居る部屋全体に、無味無臭の気体が流入され始めた


    「さて、お待ちかねだよ最原クン。うぷぷぷぷ…」


    暗い部屋の中で、モノクマの笑い声だけがこだました






  17. 17 : : 2017/08/07(月) 16:05:31


    最原は、突如壁から現れた赤松に困惑した


    「あ、赤松さん…?だ、大丈夫…?」


    最原は、一時その欲望を鎮めて安否の確認の為に赤松に近寄っていく



    ーーだが、これがいけなかった


    困惑した様子の赤松が、近寄ってくる人影の正体に気がついた途端


    「最原くんっ!良かったあ…心配したんだよ?」


    再会した嬉しさのあまり、最原に抱きついたからだ。






    実のところ、赤松の精神状態はかなり不安定であった。


    突然連れ出された上、訳のわからない状況に身を置く不安感


    それは、想い人に思わず抱きついてしまう程には大きく募らせていたのである


    最原に抱きつき、その体温を感じ取った赤松は、徐々にその不安感を薄れさせていった





    ーー無論、突然抱きつかれた最原からしたら、たまったものではない。


    (あ、あああ赤松さんの身体が!む、胸が!あ、ああ…いい匂いがする…)


    抑えていたはずの欲望が、ここにきて更に加速していく


    密着してくる赤松の豊満な身体に、最原の身体の一部分は再び硬く、隆起する


    そうして最原は思い知らされた。見知った友人が、これほどまでに自分を惑わせる「女」であることに


    最原は、抱きついてくる赤松を必死で引き剥がそうとする。いまや、最原の理性がいつ崩壊するか定かでは無かったからだ


    幸か不幸か、赤松は、自分の身体に何か硬いものが押し当てられている事に気がついた。


    そうしてその正体を目にして、赤面する


    その隙に最原が赤松から離れた




    互いに赤面した状態で、沈黙が流れる


    「こ、これは…その…」


    しどろもどろになりながら、最原は弁明しようとする。


    赤松に股間を凝視されている今となっては、だいぶ遅いような気がするが


    やがて、ハッとなった赤松はぎこちない笑みを浮かべる


    「お、男の子だもんね……し、仕方ないよ。あはは……」


    「………うぅ」


    凡そフォローになっていない赤松の言葉に、最原は羞恥から俯いてしまう




    (そ、それにしても…け、結構大きいな…も、もうちょっと可愛いかと…)


    赤松は、最原のズボンの隆起した部分を思い出しながらそう思う


    そして、我に帰ったように首を振った


    (な、何考えてるの私!こ、こんな事考えるなんて…なんか変だよ…)


    赤松は、自身の異変を薄々と感じていた。心なしか、下腹部の辺りに疼きも覚える





    (ああ…赤松さん…赤松さん……)


    その異変は、最原にも起きていた


    今や最原の思考の大部分は、赤松への劣情に支配されていた。それを押し留めている理性も風前の灯火だ


    時折赤松の肢体に目を向け、すぐにハッとなって頭を押さえる。それを何度も繰り返していた





    「うぷぷ…そろそろ効き始めたかな?」


    モニターを見つめるモノクマは、部屋の様子を観察しながらそう呟く


    「無味無臭の催淫剤が充満した部屋…そんなところにオスとメスが居たら、ヤることは一つだよね!」


    モノクマは、そう言って怪しく嗤う


    「…さてと、これ以上焦らすと視聴者からクレームがくるし、そろそろ指示を出そうかなあ」


    そうして、仕上げとばかりに手に持ったリモコンのスイッチを押した





    ガコン、という音が部屋の壁の辺りから聞こえた


    「「!?」」


    突然のその音に、驚いたように二人が壁を見やる


    すると、壁に何やら文字が書かれている事が分かった


    壁に近い赤松は、その内容を確認しようとして近づいた。遅れて最原も赤松に続く。


    やがて二人が壁に近づくと、床に足跡のマークが付いている事にも気がついた。何のことだろうか、と思いつつも二人はほぼ同時に指示を見た。



    そうして最原達は、目を見開いて硬直した




    『女子は足元のマークにパンツを脱いで立って、最原クンと2回性行してね!(避妊しようとしたらオシオキだよ)』









  18. 18 : : 2017/08/07(月) 16:06:06




    赤松は、暫しの硬直ののちそっと隣に居る最原に視線を向ける


    奇しくも同じタイミングで最原も視線を動かしていた為、二人は視線を交差させた


    どちらも赤面したまま、もう一度指示内容を確認する


    あまりにも直接的なそれは、しかし拒む事は許されない。その事は赤松も最原も理解していた




    「そ…その…最原くん……」


    「な、なあに…赤松さん……」


    不意に口を開いた赤松に、最原はドギマギしながら答える




    「えっと…その…さ、最原くんは私とその…するのは………嫌…かな…?」


    どうやら赤松の方が、決断が早かったようだ


    「え、ええっ!?い、いや…そんなこと………い、嫌なんかじゃ!…ない……よ………」


    赤松の突然の発言に、最原は若干尻すぼみになっていたが否定の返事を返す


    「そ、そっかぁ…よかったぁ……」


    それを聞いた赤松は、最原に聞こえないくらい小さく言葉を漏らす


    そして、赤松はゆっくりと歩みを進め、床のマークの上で止まった


    赤松は、後ろに居る最原に視線を向けながらスカートの中に両手を入れる




    ーー程なくして、若干糸を引いた赤松のパンツがスカートの中から現れた


    それを見て、唾を飲み込む最原


    「はあっ…ごめんね……こんな…はしたない姿見せちゃって……でもね…もう限界なの……さっきからずっと、お腹の中が熱くて熱くて……」


    赤松は、顔を上気させ若干蕩けた目で最原を見る


    部屋に散布された催淫剤は、赤松には覿面だったようだ


    無論それは、最原にも同じことが言える。現に、今の最原は興奮から無意識にベルトを外していたからだ


    理性で抗うことは、最早出来そうになかった


    そして、ついに最原の肉棒が露わになる


    通常時から遥かに大きく肥大した肉棒は、凶悪な大きさを誇り所々血管が浮き出ていた


    その先端からは、透明なカウパーがこみ上げてきて、肉棒を伝う


    「っ…♡」


    赤松は、最原のオスの象徴を目に入れた途端、下腹部が更に疼くのを覚えた


    赤松の内股に透明な液体が伝う


    そして赤松は、最原に追い打ちをかけるようにスカートをたくし上げて秘部を露出させた


    露わになった蜜の溢れる牝穴ーー最原は一も二もなく飛びかかった


    背後から赤松に抱きつき荒い呼吸を漏らす。


    赤松は、これから最原に犯されることに激しい興奮を覚えていた


    そうして、最原の肉欲を完全に解き放つ一言を放つ






    「…来て♡」



  19. 19 : : 2017/08/07(月) 16:06:33


    前戯の必要性が全く感じられない牝穴に、剛直した肉棒が勢いよく侵入する


    ミチミチと狭い肉壁をこじ開けながら、やがて赤松の処女膜を破り太い槍が射抜いていく


    「……ぁ……が……」


    たった一突きのそれは、赤松に未知の感覚と痛みを繰り出した


    身体を壁に預け、呼吸を整えようとする赤松


    しかし最原が腰を引いていくことで、夥しいほどの快楽に身体が溺れていく


    催淫剤に侵された赤松の身体は、破瓜の痛みさえも快楽に変えて、あらゆる所作に悦んでいた


    例えば、肉壁がゴリゴリと押し広げられたあの感覚に


    例えば、最原が腰を引いたことでゾリゾリとカリになぞられた肉襞の感覚に


    それらの感覚に、赤松は短い絶頂を何度も味わっていた




    他方で、最原もまた赤松の極上の肢体に溺れていた


    自身を受け入れてくれるこの穴は、竿を優しく包みながらも離そうとしない


    キュウキュウと締め付けてくる感覚は、最原の射精を今か今かと待っているように感じられた


    最原は肉欲のままに腰を振り、赤松を貫いている




    ーー故に、部屋の異変に気がついたのは赤松だけだった


    赤松は、身体を預けている壁の奥で何か音がするのを聴き取った


    (…?この音…なに……?)


    困惑する赤松。嫌な予感を感じ取ったのか、壁から身体を離す


    そして、変化は突然に起こった


    突如として、目の前の壁が開き、鏡のようなものが現れた


    赤松は、目の前の光景に目を見開く






    そこには、通路で手持ち無沙汰に待っている春川達が居たからだ









  20. 20 : : 2017/08/07(月) 16:06:58




    突如現れた春川達を確認して、赤松は驚愕した


    そうして、目を白黒させながら、口をパクパクと開いて弁明をしようとする


    しかしながら、それは言葉にならず口からは感じている嬌声のみが漏れ出す


    やがて赤松は、眼前に居る春川達がこちらに気がついていないことを悟った


    何故ならば、彼女達は目の前でこのような事態になっているにも関わらず、赤面はおろかこちらに視線を向けることさえしていないからだ


    ホッとした赤松は、最原の様子が気にかかり後ろを振り向いた




    「はあっ…!はあっ…!赤松さん…赤松さん…!」


    最原は目を瞑り、懸命に腰を動かすばかりで、未だに目の前の壁の変化に気がついていない


    (か、可愛い…♡)


    赤松はその様子に、辺りの状況も忘れて心を奪われた


    愛する男が夢中になって自分を愛してくれている。赤松は、その期待にもっと応えたいと思った


    「あっ…♡いいよっ…最原くん…♡すっごく気持ちいい…もっと激しくしても…いいよ…」


    破瓜の痛みもだいぶおさまったのもあって、赤松はもっと積極になるように最原に呼びかける


    「っ…でも……もう我慢…出来そうにな……」


    「それなら……ガマンしなくていいよ。全部受け止めてあげるからね…♡」


    それを聞いた最原は、猛る肉棒を肉壺の奥まで押し込んだ


    そうして、赤松に身体を預けるようにして体重をかける





    赤松は、膣内に放たれた煮えたぎる白濁の感覚に、蠱惑的な笑みを浮かべた



  21. 21 : : 2017/08/07(月) 16:07:24


    トプトプという精液の抽送が続く


    最原は、全身を震わせながら深く息を吐いた


    射精の余韻に浸りながら、ふと辺りの様子に気がつく


    そうして、ガラス越しの春川達に気がつくと驚愕の顔に変わった


    「………ええっ!?な、なんで皆が……」


    もしや今までの全ては丸見えだったのだろうか、そう考えた最原に赤松が声をかける


    「…多分だけど、こっちの様子は皆には見えてないんじゃないかな。その…こ、こんなことしているのに何も反応が無いし」


    「……………マジックミラー」


    「え?」


    「マジックミラーっていう、一見ただの鏡に見えて、ある方向から見ると反対側が透けてみえる鏡があるんだ。多分だけど、これがそうなんじゃないかな?」


    「そ、そうなのかな…そうかもしれないね」


    最原の考察に信憑性があると考えたのか、赤松がそれに賛同する


    「と、ところで…あと一回出来そう?」


    赤松は最原に尋ねる。指示された回数は2回。つまり、あと一回この場所で性交をする必要があるからである


    そう考えて問いかけた赤松だが、未だに膣内に感じる熱とその硬さから、全く問題が無いことを理解する


    「うん…大丈夫だよ。それと…さっきは痛くなかった?」


    「平気だよ。むしろ…もっと激しくしても…あっ…♡」


    赤松の蠱惑的な言葉に、最原の腰が再び動きだした


    赤松は、「ひょっとしたら皆に見られているかもしれない」という考えにゾクゾクしながら、段々激しくなる最原の腰使いに悦ぶ


    二人の結合部からは、先ほど放たれた精液が愛液と共に溢れて床に落ち、一部は赤松の内股を伝っていった


    やがて赤松は、快楽に耐えられなくなり再び前方に手を伸ばし、身体を預けた


    だが、先ほどまでと違い今目の前にあるのはマジックミラーだ。それに赤松は思い切り体重をかけてしまう


    ドン!という鈍い音がして、ガラス越しの春川達の視線が赤松達の方に集まった


    (ああ…気づかれちゃったかな……最原くんとセックスしてるの、皆にバレちゃう…♡)


    春川達の視線を受けながら、赤松はそう思った


    マジックミラーが無ければ、春川達は快楽に溺れる牝の顔を見ることが出来ただろう


    赤松は、最原と一つになっている感覚に至上の悦びを覚え、絶頂に至る


    「っ…くうっ!?で、出るよっ!」


    赤松の絶頂により、強く締め付けられた最原は二度目の射精を赤松に告げる


    そうして放たれた白濁は、先ほどよりも勢いは衰えたものの、赤松の膣内を蹂躙するには充分すぎた


    続けざまの射精に、赤松の膣内は最原の精で満たされる


    やがて、二度目の射精が終わると、最原は疲労感を覚えて赤松に身体を預けた


    それと共に肉棒が引き抜かれ、牝穴から白濁が漏れ出す


    「…お疲れ様、最原くん」


    赤松は、射精を終えた最原に向きなおると、慈愛の笑みを浮かべる








    そうして、顔を近づけて最原の唇を奪うと、何事も無かったかのように姿勢を戻した











    「えへへ……こっちの『初めて』も、あげちゃった♡」


    そのはにかんだ笑顔は、最原には天使に見えた











  22. 22 : : 2017/08/15(火) 01:42:42




    先ほど物音がした場所のすぐ近くの壁が、回転扉のように開いて赤松が戻ってきた


    そして、赤松を除く全員が察する。「彼女はアタリを引いたのだ」という事を。


    一見平静を装っているが、時折何かを思い出すように顔をにやけさせる。


    その隠しきれない嬉しさは、先の二人とは明らかに違う反応だった


    「…随分嬉しそうだね。そんなにあいつといい事でもしたの?」


    若干苛立った様子で春川が尋ねる


    「え!?ええっと…その…」


    しどろもどろになる赤松。彼女には「最原とセックスをしてきた」と言うだけの度胸は無かった


    気がつけば、春川以外の面々も赤松を見ている。どうしようか、と赤松が考えた矢先、意外なところから助け舟が出た


    『あー、ダメダメ!無理に聞いちゃダメだよ!…もしも赤松さんがナニをしてきたのか聞きたいなら、まずは自分がされた事を言うべきだよね?春川さん?』


    そんなモノクマのアナウンスに、春川は顔を赤くしておし黙る。ついでに入間も何かを思い出して顔を真っ赤にしていた


    赤松は、モノクマにほんの少しだけ感謝してにやけ顔を抑え始める





    『さて、次は茶柱さんだね!いいマスになるといいね、うぷぷぷぷ…』


    モノクマのアナウンスの後、茶柱の真上の天井からサイコロが落ちてきた


    危なげながらもそれを掴む茶柱。暫し辺りを逡巡したのち、覚悟を決めたように目を見開く




    結果として、投げられたサイコロは2の目を指し示した


    半ば緊張した面持ちで2マス進む茶柱。そして、立ち止まると指示を確認しようとする


    ーー突如、茶柱の前後にシャッターが降りて来た


    「!?…な、何が…」


    突然のことに困惑しながら、構えて警戒する茶柱


    そして、彼女を包み込むように四方八方からガスが噴出してきた


    「!げほっ!げほっ!ごほっ!?」


    シャッターの外からは、茶柱が咳き込む苦しそうな声が聞こえてきた


    赤松達は不安げな様子で閉じたシャッターを見つめる


    やがて、シャッターはガラガラと音を立てて開いた


    その中には、先ほどまで居たはずの茶柱の姿は無く、 マスのあった部分にはぽっかりと大穴が開いていた












  23. 23 : : 2017/08/15(火) 01:43:46


    同じ頃、最原はベッドに腰掛けて真っ赤な顔をしていた


    時折唇にそっと手を当てると、より一層顔の赤が深くなる


    (赤松さんの唇…柔らかかったなぁ……)


    無論、こうなったのは先ほどまでの赤松との行為にある


    先ほどまでは、只管赤松との性行の快楽に溺れていたのだが、終わって冷静になった今では嬉し恥ずかしといった様子であった


    特に、最後の赤松のキスとはにかんだ笑顔は最原に著しい衝撃を与えていた。時折そのことを思い出したように、顔をにやけさせる








    ーーそんな夢心地な気分の最原をよそに、再び天井に穴が空いた


    次は誰が、と最原が思う間も無く茶柱が悲鳴をあげながらベッドに落ちてきた


    「ひゃあああああっ!?」


    勢い余って、でんぐり返しをするような姿勢でベッドの上に転がる茶柱


    故に、最原は茶柱の紫色の下着をしっかりと拝むことが出来た


    「…うぅ、酷い目にあいました…此処は何処です…か…?」


    衝撃から回復した茶柱は、こちらを見つめる最原と目が合う


    「っ〜〜〜〜!!?!?!?!」


    そうして、自分があられもないポーズを取っていることに気がつくと、即座に居住まいを正す


    「見……見ましたか…?」


    何を、とは敢えて言わない。けれども、最原の様子を見れば、下着を見られたことは一目瞭然だった。


    「そ…その……ごめんっ!」


    最原は、頬を赤らめながら茶柱に謝罪する


    …返答がない。それほどまでに怒っているのかと思い、最原は茶柱をちらと見る







    「…………………はぁ……はぁ……」


    ーーそこでは、何故か茶柱も顔を赤くして息を荒げていた。しかも、心なしか笑顔になっているようにも見える。


    その様子に最原は、先ほどまでの発情した赤松の姿を重ねた


    「ちゃ、茶柱さん…?」


    茶柱の様子がおかしいことは明らかだった。下着を見られたというのに、嬉しそうな顔をしているのは何故だ





    無論、茶柱も自身の身体の異常に困惑を覚えていた。ほんの少し前に感じていたはずの羞恥から来る怒りが、何故か今では快楽に変換されてしまっている


    加えて茶柱は、下腹部の辺りに強い疼きを覚え始めてもいた。そしてそれが次第に強くなっていることも


    (ど、どうしたんですか転子は…なんだかいけない気分に…お腹が熱いです……)


    「な、何があったの茶柱さん!?しっかりして!大丈夫!?」


    苦しそうな茶柱に最原が近づき、心配そうに肩をゆする。それは、茶柱の身体の疼きを更に強めることとなった


    茶柱は、その疼きに耐えながら最原に自身の異常を伝える


    「ヘ、ヘンなんです…さっきからずっと…身体が熱くて……」


    「そんな……どうして急に……」


    茶柱は、上手く働かない頭で疼きの原因を考える。そして、ここに落ちて来る前の出来事に思い当たった


    「そ、そういえば…こちらに落ちて来る前に、転子…変なガスを吸わされました……」


    「ガス?…誰がそんなことを!」


    憤る最原。その答えは、天井から聞こえてきた






    『うぷぷぷぷ…やあお二人とも。元気かな〜?』


    「モノクマ…やっぱりお前の仕業か!」


    『その通りだよ。なにせ、今回の命令を実行する上で必要だったからね。茶柱さんの様子が変なのは…まあ、副作用とでも思っておいてね』


    モノクマのあまりにも自分勝手な言動に、最原は怒りを覚える。


    『それはそれとして、そろそろ効果が出てくる頃だから、最原クンはしっかり従うんだよ〜!』


    その声と共に、プツリと通信が切れる音がした


    最原は、何度か抗議の声を出すが反応は無い


    「あ……あの……最原さん………」


    そんな中、茶柱が最原を呼びかける


    その声を聞いて我に帰った最原は、茶柱に視線を向けた


    ーーそして、最原は茶柱の身体に異変が起きていることに気がついた












    最原の視線の先、茶柱の両の胸の先を覆う服に染みが広がっていた















  24. 24 : : 2017/08/15(火) 01:44:10


    最原は顔を赤くしながら、両の染みからーーより正確に言うなら浮き出た乳首からーー視線を逸らす


    茶柱は、顔を赤くしながら言葉を紡ぐ


    「んっ……先ほど、突然胸の辺りが熱くなってきて……それで、その……」


    茶柱は恥ずかしくなったのか、口を閉じてしまう


    「て、転子は…どうしたらいいんでしょうか…」


    最原に問いかける茶柱。だが、最原にもその答えは分からない




    そこから暫し続いた沈黙は、ガコン、というベッドの方から聞こえた音によって破られた


    「な、何の音ですか…?」


    困惑する茶柱。最原は、警戒しながらも音のした方に向かった


    そうして最原は、ベッドの近くに指示が現れたことを確認すると共に、畳まれたシャツのようなものが枕元にあることに気がついた


    それを手に取って広げた最原は、衣服の胸の辺りに穴が空いていることに気がつく


    「何だろうこれ…」


    独り言のように呟く最原。すると、いつの間にか背後に来ていた茶柱がぽつりと呟いた




    「これって……授乳服ではないですか?」


    「授乳服?」


    初めて聴く言葉に最原は困惑しながら後ろを向き…すぐに視線を戻す


    茶柱は、羞恥に顔を赤くしながら説明する


    「その…大体分かると思いますが、赤ちゃんに授乳する際にお母さんが着る服なんですよ。…何故こんなものが?」


    言い終えて、疑問に思う茶柱


    「………あれを見れば分かるよ」


    今度は最原がその疑問に答えた。茶柱は、最原の視線の先、壁に書かれた指示を見て固まる






    『女子は授乳服を着たら、最原クンに母乳を飲ませてね!(ちゃんと吸わせて飲ませるんだよ)』




    「」


    指示内容を見て、茶柱は絶句した


    最原は、四度目ということもあり茶柱よりは落ち着いているが、顔は赤い



    「その…茶柱さん…嫌かもしれないけど……」


    「い、嫌なんてそんな!…でも……うぅ…やるしか、無いんですよね……?」


    茶柱は、ちらりと最原を見た後、目を瞑ると小さく唸りながら何かを考える


    少しの後茶柱が目を開くと、その目には覚悟が宿っていた






    「…分かりました。その…非常に恥ずかしいですが…相手が最原さんなら…」


    ポツリと呟いたのち、茶柱は授乳服に手を伸ばし準備を始める


    「は、恥ずかしいですから…向こうを向いていて下さい!」


    「ご、ごめんっ!」


    茶柱に言われて最原は後ろを向いた。


    そうして茶柱は、上着のリボンを解き始める


    (き、衣摺れの音が…茶柱さんが僕の後ろで着替えて……)


    その事実に、最原は再び興奮を覚え始める







    「お、お待たせしました……」


    漸く着替えが終わったようだ。最原は、顔を赤くしながらゆっくりと振り向く











    ーーそこで最原は、生涯忘れられないだろう甘美な光景を目にした


    茶柱の着込んだ授乳服は、彼女の暴力的な大きさの果実を包むには小さすぎたようだ


    二つのたわわに実った乳房と、その先にぴんと張った突起に最原の目が釘付けになる


    加えて、その突起の先からは母乳が垂れ、乳房を伝いベッドに染みを作っている


    茶柱の恥じらいの表情も相まって、その蠱惑的な姿は最原を魅了した






    「は、恥ずかしいのでその……そんなにじっくり見ないで下さい……♡」


    茶柱は恥ずかしそうに言うが、どこか嬉しそうにしている。見られていることに興奮を覚えているのだろうか


    「そ、それでは…その…こちらへ……」


    ベッドにぺたんと座り込んだ茶柱は、自身の太ももを指しながら最原にそう呼びかける


    「……ハッ!?わ、分かったよ……」


    茶柱の乳房に目を奪われていた最原は、その声を聞いて漸く意識を取り戻す


    そうして、ゆっくりと茶柱に近づくと、指示されるままに彼女の柔らかな太ももに後頭部を預けた


    (あ、改めて近くで見ると…ホントに大きいな…茶柱さんの…おっぱい……)


    最原は、茶柱の胸の迫力に、思わず唾を飲み込んだ


    今からこの豊満な胸にしゃぶりつき、滴る蜜を味わうのだ


    その事実に最原は興奮を覚え、竿が硬く、大きくなり始める


    そうして最原は、ちらと茶柱の方を見た


    二人は無言のまま視線だけを交差させる


    茶柱は、何も言わずに手を最原の後頭部に回し、乳房を口元に押し当てようとする


    それを開始の合図と受け取った最原は、なされるがままに乳首を口に含む









    ーーそして、腹を空かせた乳飲み子のように吸い付き始めた。











  25. 25 : : 2017/08/17(木) 02:05:39


    最原は、口内に茶柱の出した白濁が注がれる感覚を覚えた


    濃厚なミルクのような茶柱の母乳は、ほのかに甘くとろみがあった


    喉を通っていく流体の暖かな感覚と、弾力のある大きな胸に顔を埋めている感覚


    今の最原はその二つの感覚をありありと感じていた


    そしてそれらの感覚に、最原の思考は鈍化していく


    そんな思考の中で、最原にはある感情が芽生え始めていた



    ーーそれは、言うなれば母体回帰の想い


    最原は、茶柱に対して少女性のみならず、母性をも抱こうとしていた


    停滞した思考に加え、彼女に包まれている今の状況は、最原をその想いに支配せしめるには充分すぎた




    いつしか最原は、本能の赴くまま夢中になって茶柱の胸にしゃぶりついていた








    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









    「あっ……!そ、そんなに強く……っ……♡」


    最原がそんな状況に陥った一方、茶柱もまた別の感情に脳を蝕まれつつあった


    それを一言で表すなら、“庇護欲”という言葉がもっとも近いだろう


    当初、茶柱の中には投与された薬の副作用による肉欲の方が強かった。現に今もその思いは茶柱の頭の何割かを占めてはいる


    しかしながら、最原が夢中になって母乳を吸い始めた辺りから、茶柱の中に変化が起こった


    最原を自分の本当の子供のように感じ始めたのだ


    無論、最原が茶柱の息子であるはずもない。しかしながら、今の茶柱には最原が幼気な赤子の如く映っていた


    そんな乳飲み子が自分を宛にして一生懸命に生きようとしている。茶柱はその様子にますます庇護欲を刺激された


    「んっ……美味しい……ですか……?…好きなだけ…あっ……飲んでください…ね……」


    そう言うと、茶柱は最原の頭を優しく撫ではじめた


    そして、慈愛のこもった目で最原を見つめる


    ーーそれはまるで、愛する我が子を見つめるような、そんな目をしていた




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








    「………………」


    ベッドの上で、互いに無言のまま行為が続く


    「……………………………ッ!!!」


    やがて、最原の顔がかあっと赤くなった


    どうやら、ようやく我に帰ったようだ。


    吸いつくのをやめ、おそるおそるといった様子で茶柱の方に視線を向ける


    「……………」


    茶柱は相変わらず、慈愛のこもった目で最原を見ていた


    最原は、激しい羞恥に襲われ乳房から身を離そうとする


    「あ…………」


    その様子を見て、茶柱はそんな声を漏らした


    そして、何故だか哀しそうな表情になる


    その顔を見た最原は、思わず動きが止まる


    抵抗をやめると、茶柱は無言のまま最原の後頭部に回した手を身体に持っていこうとする


    「……………」


    最原は一瞬葛藤した。このまま身体を引き剥がすべきか、それとも、茶柱を悲しませないようにするべきか








    答えはすぐに出た。


    「…………あむ」


    最原は、自分から進んで茶柱の乳房に吸い付く


    そうして茶柱は、ぱあっと明るくなって再び最原の頭を撫で始める














    (………もう少しこのままでいよう。少なくとも…茶柱さんが満足するまでは)





    羞恥と安心感を覚えながら、最原はそう判断した









  26. 26 : : 2017/08/18(金) 11:07:54


    茶柱を傷つけない為に、ひたすら胸を吸い続ける最原


    (…………………耐えろ……耐えるんだ……)


    そんな彼は、現在己の理性との闘いを強いられていた


    考えてもみてほしい。最原は、まさにこの瞬間も美少女に密着し、あろうことかその豊満な胸に顔を埋めているのだ


    茶柱から漂う甘い香りと、蠱惑的な笑みも相まって、最原の本能を全力で呼び起こしている


    未だ茶柱には気づかれていないが、既に最原の股間はパンパンに膨れていた。


    肉棒は臨戦態勢に入り、精巣は絶えず新鮮な精子を生み出し続ける


    つい先ほど、竿の先からカウパーが漏れ始め、最原のパンツに染みを作った


    けれども最原は、茶柱を傷つけてしまうことを恐れ必死の思いで本能に対する抵抗を続けていた


    ーーもっとも、茶柱からすればむしろ望むところであっただろうが。


    (は、早く…早く正気に戻って茶柱さん……このままだと僕は…僕は……!)


    最原は、薬の副作用が治まるのを待ち望みながら、茶柱に視線を送る




    「………?どうかしましたか?」


    すると、茶柱は最原の様子がおかしいことに気がつき、顔を近づけてきた


    それによって、茶柱の整った顔が視界に広がり、胸も更に密着してくる


    (そ…そんなに近づかれたら………あ…………)


    ーーそしてそれは、今の最原には刺激が強すぎた





    ほんの僅か。 精巣でパンパンになった精液のほんの僅かな量が、パンツに吐き出された





    「…ん?…何でしょうか、この匂いは……」


    彼にとって不幸なことに、その臭いが茶柱にまで漂ってしまう。ひくひくと鼻を動かして、臭いの発生源を探知する


    そうして茶柱は、首だけを動かして辺りを見渡し、最原のズボンに視線を合わせた


    途端に、茶柱の身体が固まる。心なしか顔も赤くなっているのが分かる


    勃起と射精に気がつかれた最原は、羞恥に顔を赤く染め、思わず目を背けた


    けれども、これでこの地獄のような天国も終わりを迎えることだろう。と最原は思う


    所謂ショック療法というやつだろうか。最原の後頭部を押さえつけていた茶柱の手からは力が抜けている。おそらくは、副作用の効能が切れて状況を把握したのだろう


    (よかった…茶柱さん目が覚めたんだね。………後が怖いなあ………)


    最原は、正気に戻った茶柱に投げられる自分を想像しながら、羞恥に顔を染めているだろう茶柱の顔を見る















    「……………………♡」


    ーーしかし、最原の予想に反して茶柱が浮かべていたのは、笑顔だった。


    それも、先ほどまでの慈愛の笑みではない。ーーそれは、娼婦のような淫靡な笑顔


    「ちゃ、茶柱…さん……?」


    様子がおかしいことに気がついた最原が、声をかける


    けれども茶柱はその声に反応せず、手を伸ばして最原のベルトを外し始めた


    「ちょ…!ちょっと…何を………!」


    最原は抵抗しようとするが、再び茶柱に後頭部を押さえつけられる


    乳房に顔を埋めた最原は、大人しくズボンを脱がされるほか無かった


    やがて、最原の剛直した肉棒が空気に触れた


    オスの象徴を目にした茶柱は、蕩けた目を向けて舌なめずりをする





    そして最原はベッドに仰向けに寝かされ、その上に茶柱が覆い被さった


    茶柱は、スカートの中身が最原に見られるのも構わず、ただ一点ーー我慢汁の溢れる最原のペニスーーだけを見つめて発情していた





    「…………いただきまぁす♡」


    今の茶柱からは、慈母の雰囲気は完全に霧消していた


    ーーそこには、オスに狂った一人の娼婦が居た






    そして、娼婦は待望のオスを口いっぱいに頬張った













  27. 27 : : 2017/08/18(金) 11:08:20



    「んっ…じゅるっ…あむ……れろ……んっ……んっ……んっ………♡」


    茶柱は、灼けつくような下腹部の疼きを覚えながら、本能のままに最原のペニスにむしゃぶりつく


    これまでずっと恋い焦がれていたかのように、舌を絡ませその体温や味を確認していた







    茶柱がこれほどまでに乱れているのは、無論、ガスの副作用が大きい


    母乳の分泌を促すそのガスは、代償として茶柱に狂おしいほどの性欲をもたらしていた


    しかし茶柱は、元々性欲が強くない上に、その多くを最原への庇護の念に変換していた


    そのため、先の授乳の際には茶柱はなんとか耐えることが出来たのであるーー最原の勃起と精液の臭いを認めるまでは


    その衝撃は茶柱の肉欲を完全に解き放ち、思考全てをそそり立つ肉棒に支配された


    そこから先は、語るまでもない。確実に言えるのは、今の茶柱はオスに狂う獣と化したということだ






    最原は、茶柱に蹂躙される快楽に頭を真っ白にしていた


    本能の赴くまま行われる茶柱の口淫は、時折歯が当たるものの最原を再度射精に導くには充分すぎた


    加えて、眼前で染みを作る茶柱の紫の下着とそこから発せられるメスの香りも最原を狂わせる


    最原は、興奮の果てに両手で茶柱の腰を掴み、茶柱のパンツに顔を埋めた






    そして深く息を吸い、むせ返るような雌を感じながらーー盛大に果てた





    「…んッ♡♡♡ごふっ…んっ…んく…んく…」


    茶柱の口内で、白濁が爆発した


    思わずそれを吐き出す茶柱。しかし、後続の白濁は喉奥に消えていった


    喉を鳴らして白濁を飲み込んでいく茶柱。口の端から一部をこぼしながら、美味しそうに飲んでいる


    見ようによっては、茶柱は赤子のようにも見えた。最原の精液と言う名のミルクを夢中で頬張る様は、淫靡であるがどことなく無邪気な雰囲気さえ感じさせる


    やがて最原は射精を終えた。茶柱は、もっともっととねだるように肉棒に吸い付く


    精液管に残っていた精液の残滓が、吸引されていく


    その感覚に最原は半ば白目を剥き、暴力的な快楽に溺れる


    精巣の中の精を吸い尽くしたのではないか。と思えるほどに吸引を続けた茶柱は、口から肉棒を外しながら天を仰ぐ


    そして、ゴクリと喉を鳴らして粘つく白濁を飲みこんだ


    「……………はぁ♡」


    最原に騎乗したまま余韻に浸る茶柱


    パンツに口と鼻を塞がれた最原は、窒息してしまいそうになる


    あわやチアノーゼ一歩手前、というところで部屋中にガスが噴出した


    そのガスを吸った茶柱は、即座に眠らされて倒れこむ


    苦しさから解放された最原も、直後にガスを吸ってまどろみに包まれ、すやすやと寝息を立て始めた










    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    「…ふぅ。危ない危ない。」


    汗を拭きながらモノクマが呟く


    あのまま放っておけば、茶柱がクロになっていたところだろう


    「クスリが強すぎたかな?反省反省っと。」


    どうやらモノクマは、茶柱があそこまで乱れるとは想像していなかったようだ


    「今回は大目に見てあげるけど…次に誰かが余計なことしたら……うぷぷぷぷ……」


    モノクマは、背後に並ぶエグイサル達を見ながらそう呟いた




  28. 28 : : 2017/09/02(土) 02:49:16


    「ん……んんっ………」


    目を覚ました最原は、ベッドの感触を感じながら身体をもぞもぞと動かす


    そうして身体を起こすと、そこは寄宿舎の中だった


    ここ暫く見慣れた景色の中で最原は、起き抜けでぼんやりとした思考を回す


    (…………ひょっとして、全部…夢?)


    その思考に行き当たった最原は、一つ息を吐いた


    (そ、そうだよ!そもそも皆から…あ、あんなことされるなんて……僕はなんて夢を……)


    そうして最原は、赤面しながら夢の光景を思い出す。それにしてもやけにリアルな夢だったと思いながら


    「…結構汗かいたな。シャワーでも浴びるか…」


    頭はスッキリしているのだが、どうにも身体中がベタベタしている。流石にそのままでいる気分にはなれず、最原は着替えを持ってシャワールームに消えた





    「…ふう。さっぱりしたな」


    暫しののち、タオルで髪を拭きながら最原が出てきた


    一通り乾かし終わったのち、ベッドに腰掛けた最原


    「ん……?これって…封筒?」


    最原は、ベッドのそばの机の上に白い封筒が置かれていることに気がついた


    手にとったそれは思いのほか厚く、中には何かが入っているようだ


    「………開けてみよう」


    誰に対して言うわけでもなく最原はそう言うと、封を切って中身を確認する




    ーーその中には、春川達の数々の痴態が収められた写真が入っていた


    「こ、これって………!」


    最原はその中身を見て仰天するとともに、先程までの記憶が現実であることを確信した


    下着を脱いで自身の顔に騎乗する春川


    真っ赤な顔をしておまるに放尿する入間


    壁に手をついた赤松とのセックスシーン


    自身に授乳し、また、愚息を頬張る茶柱


    そのいずれもが、彼女らが指示に従った結果生じたものであった


    加えてそれらの痴態は、どうやったのか様々なアングルから撮られていた


    中には、秘部の接写も同然のものさえあり、最原に興奮を覚えさせる




    ーーそんな中、部屋のドアが軽くノックされた


    「!?」


    慌ててドアの方を向く最原。同時に乗っていたベッドが軋む音が鳴る


    そうして、ドアの向こうの人物が声を発した




    「……起きてるかネ?」










    その聞き覚えのある声に反応が遅れる最原。そして、ゆっくりとドアが開かれる









    「やあ、おはよう。…クックック、お楽しみ中のところ失礼したネ」





    扉を開けた人物、真宮寺是清は最原の姿を認めると、いつもの調子で笑った










  29. 29 : : 2017/09/02(土) 02:49:49


    「し、真宮寺くん!?」


    最原は驚いた様子で出てきた真宮寺に応える


    何故ここに居るのだろうか、そんな最原の考えを見透かすように真宮寺は口を開いた


    「…何で僕がここに居るのかって顔をしてるネ。まあ、皆とだいたい同じ理由だよ」


    「じゃ、じゃあ他の皆も無事なの!?」


    「そこまでは僕も分からない。…まあ、多分大丈夫じゃないかな?確証は無いけどネ」


    「そうか……ところで、後ろのそれは?」


    最原は、真宮寺の後ろの台車と、その上に乗った鉄製の蓋に気が付いた


    「ああそうだ。忘れるところだったヨ」


    思い出したように真宮寺は言うと、台車を押して部屋に入れた


    そうして、最原の目の前で蓋を開ける


    途端に立ち込める湯気と、美味しそうな匂い


    「わぁ………」


    最原の口から、思わずそんな声が漏れる。いつの間にか空腹感も覚えていた


    「僕特製のスッポン鍋だヨ。超高校級の料理人のレシピを参考に、滋養強壮の食材や漢方をふんだんに使ってみたヨ」


    「あ、ありがとう…けど、どうしてこんな…」


    「本来は東条さんにお願いする筈だったらしいけど…参加者には任せられないって事で僕に白羽の矢が立ったのサ」


    「いや、それもそうなんだけど…なんでスッポン鍋なの?」


    「…嫌なら別にいいんだヨ?身体に限界が来て腹上死してもいいならネ」


    真宮寺は、最原の周りに散らばる写真を見ながら答える


    そこで初めて最原は写真を広げたままである事に気がつき、慌ててまとめていく


    「…それじゃあ僕は行くよ。他にも行くところがあるからネ。食べ終わったらそこに置いておけばいいよ」


    用は済んだと言わんばかりに真宮寺は部屋を去ろうとする


    「あ、ありがとう…」


    その後ろ姿に最原は礼を言った


    ドアを閉める前、真宮寺は最原に振り向く


    「クックック……頑張りなよ最原君。」


    そんな意味ありげな含み笑いと共に真宮寺はそっとドアを閉めた


    部屋には、湯気を立てるスッポン鍋と最原が残される


    「…とりあえずお腹も空いてるし……食べよう……かな……」


    最原は、そんな独り言を呟いて食事を始めた


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    「クックック……さて、次は赤松さん達のところだね」


    食堂に戻った真宮寺は、大きな台車にスッポン鍋を乗せて歩き始める


    「それにしても……最原君は耐えられるかナ?」


    そんな真宮寺の言葉には二つの意味が込められていた


    一つは、これから先最原の体力が持つかという事


    もう一つはーー













    (一口だけ味見したけど…3回ほど出してようやく治まるとはね。…全部食べたらどうなるんだろうネ?)


    先ほどまで剛直していた己の下腹部の辺りをちらと見やりながら、真宮寺はそう思った










  30. 30 : : 2017/09/02(土) 02:51:13



    それから1時間ほど時は経過する


    『はいはーい!お昼休憩も済んだ事だし、早速続きを始めるよー!』


    再び通路に集められた赤松達は、そんなアナウンスを聞いた


    「次は……私だったよね」


    辺りを見渡しながら白銀が言う


    そうしてサイコロを掴むと、一度目を閉じたのち上投げする


    山なりに飛んだサイコロは、やがて地面を転がり4の面を上にして止まった


    白銀は、指示されたマスまで歩きながら考える


    ーー即ち、「何故こんな想定外のイベントが開かれたのか」ということを


    本来ならば、紅鮭団が終わった後は小休止ののち本編に入る筈だったのだ。こんなイベントが起こるなど一言も聞いていない


    昼休みの時間に、こっそりと端末を使って通信を試みたが応答は無かった。


    次からはスタッフにも秘密のイベントはやめてほしいものだと思いながら、白銀はマスまでたどり着く。





    (ど、どうなるんだろ…なるべくなら……えへへ)

    ーー実のところ、彼女はこの想定外のイベントに若干の不満はあるものの、嫌だとは微塵も思っていなかった


    それは、彼女が浮かべる笑顔が証明している。最原とより親密になれる指示を祈りながら、白銀は指示を確認する


    (ふんふん、『①シャワーを浴びる…』…指示は一つじゃないのね。…②が見当たらないんだけど……っとぉ!)


    不審に思う白銀。それと同時にマスが大きな穴に変わり、落下を始める


    「後で設計に文句言ってやる」と壁に頭をぶつけた白銀はそう思いながら滑り降りていった



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    「……………」


    その頃、最原は先ほどまでの部屋に戻り、無言のままベッドに腰掛けていた


    時折、何かを気にするように顔を歪ませながら前傾姿勢をとる


    しかし、それも限界が訪れたようだ


    「………っ!もう…駄目だ………」


    そうして最原は、ズボンのチャックを下まで下ろし、陰部を露出させる


    ーー姿を現した性器は、痛いほどに勃起していた


    真宮寺の懸念どおり、あのスッポン鍋は最原に大きな影響を与えていた


    部屋を移動したばかりの頃は、股間の辺りが少し熱いとしか思わなかったが、今ではこうして露出せざるを得ないほどに耐えがたいものとなっている


    「このまま扱き、欲望を満たすことが出来ればどれだけ気持ちがいいだろうか」最原はそう考えながらも実行には移さない


    ひとえにそれは、自慰を禁止されている為だ。それさえ無ければ、最原はカメラで撮られているのも気にすることなく自慰に耽っていた事だろう


    そんな最原は、天井に穴が開いた時、迅速にズボンを戻しながらこんな事を思っていた


    ーー即ち、「次の指示が欲望を満たせるものであれば」という下卑た考えを


    そう思った途端、最原は自分を恥じた。大切な仲間をそのように思うなど、あってはならない事だ


    最原は、なるべく無心でーーしかし、心のどこかでそうなる事を望みながらーー落ちてくるであろう仲間を待った







  31. 31 : : 2017/09/02(土) 02:51:56



    果たしてその時は、すぐに訪れた


    「きゃあああああああっ!!!!………あ、あれ?」


    ボフンという音を立てて、白銀が部屋にやってきた


    白銀は、着地点が硬いコンクリートとでも思っていたのか、落下先がクッションの上であることに安堵した


    「だ、大丈夫…?白銀さん……」


    そうして白銀は、聞き覚えのある声に気がつき、目を動かす


    「その声……!最原くん!無事だったんだ……ね……?」


    「う、うん…平気だよ……」


    「その……何で前かがみになってるの?」


    「き、気にしないで!ちょ、ちょっと色々あって………」


    白銀は、最原の様子を不審に思いながらも、先ほどの指示を思い出す


    「…あ、そうだ。」


    そうして、辺りをキョロキョロと見渡し始めた


    「……? どうかしたの?」


    「あっ、うん……ええと、ね。シャワールームって何処か分かる?」


    「!?な、なな…なんでシャワールーム?」


    「?…ああ、その……シャワーを浴びるって指示が出たんだ」


    「そ、そうなんだ……」


    恥ずかしそうに言う白銀に、ぎこちない返事を返す最原。


    「他にも何か指示はあったのか」と聞きたかったが、それを聞くだけの度胸は今の最原には無かった


    「そ、そっちの部屋にあった…と思うよ。」


    「あ、ありがとう…それじゃ、その…行ってくるね」


    白銀はそう言って、パタパタとシャワールームに消えていった


    顔が赤かったのは、彼女もまた恥ずかしさを覚えていたからだろう


    そうして白銀は扉を開け




    「………え ………ええええええっ!!!!?」


    ーー驚愕に満ちた声をあげた





    「ど、どうしたの白銀さんっ!」


    何かあったのか、と思い白銀に駆け寄る最原


    白銀は、シャワールームの方を向いたまま赤面していたが、最原の姿を認めるとますます顔を赤くする


    そうして最原もシャワールームの中を見て、白銀の驚愕の正体を知った




    『②シャワーを浴び終わったらお待ちかね!最原くんとベッドの上でらーぶらーぶなセックスだよ!(60分)』







    ーー最原は、今だけは股間の痛みを忘れ、無意識のうちに舌なめずりをしていた


  32. 32 : : 2017/09/02(土) 02:52:17


    その時白銀が感じていたのは、大きく分けて羞恥と、歓喜とーー不安の感情だった


    羞恥の方は言うまでもない。いきなり「セックスをしろ」と言われたら、殆どの人はそう思うだろう


    無論彼女の場合は、これからの行為が全世界に放送されることも把握している。抵抗感は更に大きいはずだ



    ーーしかしながら、そうした羞恥の感情よりも歓喜の感情の方が白銀には強かった


    なにせ、これから最愛の人と愛を育むことができるのだ。それも、今までにないほど彼女を燃え上がらせた男と


    そんな彼女には、これからの行為が全世界に配信される事など全く苦では無かった。


    ーー他方、彼女が感じていた一抹の不安は、「彼が自分を受け入れてくれるのか」というものだった


    白銀つむぎは最原終一のことを愛している。けれども、最原終一は白銀つむぎのことを愛しているのだろうか?


    こんな地味な、可愛げのない女を果たして彼は愛してくれるだろうか?


    独りよがりなセックスだったらどうしよう、と白銀は思いながら言葉をつむぐ。


    「あ…あの…その……さ、最原くん……」


    彼はなんて言うだろうか。そう思ったのもつかの間、白銀はあることに気がつく




    最原の下腹部が、異常な程に膨張していたのだ


    それが勃起だと分かるまでには、少し時間を要した


    そうして、それを理解すると共に彼女の中の不安感は消え去った


    (最原くん……わ、私でコーフンしちゃったんだ……えへへ)


    鼻歌でも歌いたい気分だった。白銀は早速シャワーを浴びようとして、ある事を考え始めた





    「あ…あの…最原くんっ!」


    「……ハッ!な、何!?どうしたの白銀さん!?」


    最原は再び思考を動かし始める。


    うっかりしていた。指示を認識した辺りから記憶が飛んでいる


    「え、ええと…ね。さっき出された指示なんだけど…さ……」


    「う、うん。確か…『まずはシャワーを浴びる』…だっけ」


    確認を求める言葉に、白銀は一瞬黙る。


    そして彼女は






    「そうだよ。…それでね、それって…2人一緒に入らなきゃ駄目らしいの」



    「……………………………………え?」



    嘘を、吐いた。



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「白銀さんを犯したい」と考えたのはこれで何度目だろうか


    そう考えるたびに僕は腕を抓って思考を落ち着かせる


    けれども、そうしているとまた現在の状況を明確に把握出来てしまうから、悪循環なのかもしれない




    白銀さんと僕は今、向かい合ってシャワーを浴びている


    そうなったのは勿論、モノクマの指示に従った結果だ


    流石に着替えの時ばかりは仕切りがあったからよかったものの、シャワーを浴びる時はそうもいかない


    そうして初めて白銀さんの産まれたままの姿を見た時、僕はその美しさに感動すら覚えた


    スッポン鍋の効能を差し引いても、なお蠱惑的な白銀さんの肢体。薬が効いていれば尚更だ


    実際僕の性器は、それだけで更にビンと反り返った。…ガッツリ見られていたのは言うまでもない


    それでも彼女は軽蔑の視線ではなく、暖かい視線を向けてくれた。それはそれで罪悪感があったが…


    …ああ。それにしても本当にこの景色は目に毒だ。また腕を抓らないと…


    ただでさえ魅力的なのに、それを僕に見せつけるように白銀さんはシャワーを浴びている


    別に見せつけているつもりはないのだろう。そもそもこのシャワールームは2人で入るには狭すぎるのだから……











    むにゅうっ………


    だから、そう。時折白銀さんが僕に胸を押し付けてくるように見えるのも、この部屋が狭いからに違いない


    ああそれにしてもなんて柔らかいんだそれに心なしか吐息も感じられるああそうか白銀さんはそんなにもいやらしいんだなよしそれなら僕はもう我慢の限界…………






    僕は、理性がガリガリと削られる感覚と、何度目か分からない腕の痛みを覚えながらシャワータイムの終わりを願った









  33. 33 : : 2017/09/02(土) 02:52:43


    最原にとって地獄のような天国のシャワータイムも漸く終わりを迎えた


    「あれ…着替えがない…確かカゴの中に…」


    そうして脱衣所に戻った最原は、脱いだ服が何処にも見当たらない事に気がついた


    カゴの中を覗き込んだ最原の身体が固まる


    『指示を達成出来たら返すよ!楽しんできてね!うぷぷぷぷ………』


    最原は思わず壁を叩いた


    「わっ!?ど、どうしたの最原くん…?」


    「いや…な、何でもないよ…」


    「そ、そう…ところで、その……やっぱり最原くんの服も無い……?」


    どうやら白銀も服が無いらしい。


    「………どうしようか」


    ため息交じりの最原の声に、白銀が答える


    「じゃ、じゃあ私、先に出てその…布団の中にいるよ。」


    「そ、そうだね。そうしよう」


    「それに……」


    「ん?」


    「い、色々と準備とかしたいから………♡」


    その言葉ののち、パタパタという白銀の足早に歩く音が聞こえた


    残された最原は、その場に立ち尽くしたまま白銀の甘い声をいつまでも頭の中で反響させていた


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「……ハッ!?」


    最原が我に帰ったのは、それから少しした後だった


    そうして、思い出したように髪をタオルで拭く。


    一通り身体を拭き終えた最原は、ふと、部屋が暗くなっていることに気がついた


    (あれ…この部屋ってこんなに暗かったっけ…?)


    最原は、バスタオルで身体を隠しながら部屋に戻った





    ーーそうして最原はベッドの方を見て、目を奪われた


    「お、お待たせ…最原くん……」


    ムーディーな雰囲気の漂うベッドの上、妖艶な雰囲気を纏う白銀がそこに居た


    薄く化粧をした彼女は、部屋の雰囲気も相まって、非常に魅力的な印象を最原に与える


    その蠱惑的な姿に、最原は誘蛾灯のように引き寄せられていった


    ふらりふらりと覚束ない足取りで、しかしその目は取り憑かれたように白銀だけを映し、やがてベッドの上に足をかける


    バサリと身体を覆っていたタオルが落ち、隆起した男根を露出させる


    白銀はそれをうっとりと見つめながら、自身も胸元のタオルをはらりと落とす


    そうして見えた白銀の乳房は、ますます最原を興奮させた


    ーーついに最原の手が白銀の肩を掴んだ


    「……綺麗だ」


    最原は、思ったままの感想を述べる


    「ありがとう…ねえ、最原くん。私その…地味に始めてだからさ。…優しくしてね♡」


    はにかむ白銀。それに対して最原は無言のまま顔を寄せ











    唇を、奪った












  34. 34 : : 2017/09/09(土) 00:43:16


    白銀の唇を奪った最原は、箍が外れたように欲望を爆発させた


    舌を絡ませあったまま、右手で豊満な胸を鷲掴みにする


    そうして、左手は陰核に伸び、コリコリと弄り始めた


    「んっ…あ…んんっ……♡」


    積極的な最原の責めを、しかし白銀は抵抗することなく受け入れる


    むしろ白銀はこうも思っていた。


    (最原くん…♡こんな地味な私でも喜んでくれるんだ…ああ、幸せだよう…♡)


    そうして白銀の身体は、更に淫猥な姿に変わった


    揉みしだかれた胸の先で乳首がピンと勃ち、摘めるほどに大きくなっている


    陰核はぷっくりと膨れ、牝穴からはとめどなく愛液が溢れ出した


    そして何よりも









    「…ぷはっ♡…ね、最原くん。そろそろ…地味に私の我慢も限界…かな…」


    ーー淫靡な笑みを浮かべる白銀は、そう言うと指で牝穴を拡げた


    「…白銀さん。僕もう…我慢出来そうにないや」


    最原はそう言うと、視線を下に向けた


    そこには、最原の雄の象徴がこれ以上ない程そりたち、透明なカウパーを分泌し続けていた


    先ほどの愛撫の最中も何度か白銀に押し当てられていたそれは、 極上の雌を前にして歓喜に打ち震えているようだった


    ーーもはや言葉は不要とばかりに最原は白銀に覆いかぶさる


    見つめあった2人は、どちらからともなく唇を重ね合わせ


    ーーベッドに破瓜の血が滲んだ


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    その様子をモニター越しに見つめるのは、モノクマと視聴者ともう一つ


    「…………」


    赤松達ーー白銀以外の全員もまた、その様子を見ていた


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    それは、白銀が最原の居る部屋に辿りついた少し後のこと


    廊下で座り込んでいた赤松の前の床が、突如として開いた


    そうして、赤松が驚く間も無く台座がせり上がってくる


    「………………………メガネ?」


    その台座の上に並んだ7つの物体を見て、赤松はポツリと呟いた


    恐る恐る近づき、それを手に取った赤松


    メガネというよりはゴーグルという表現の方が近いそれは、どこかSFチックな印象を与える


    「何だろう、これ…」


    「…かけてみろ。だってさ」


    いつの間にか隣に来ていた春川が呟く


    よく見ると、台座にはその旨が書かれていた。7つあるということは、全員がかけろという事なのだろう


    見るからに怪しいが、これも恐らく指示の一つなのだろう。かけなければ何を言われるか分かったものではない


    赤松達は不審に思いながらもそのメガネを装着した


    「………何も起きないね」


    ポツリと赤松が呟く。その通り、メガネをかけたはいいが何の変化もない。強いて言えるのは、メガネには度が入っていないということだ


    外してしまおうか、と思う赤松


    ーーすると、唐突に視界に変化が訪れた


    突如として現れた景色は、東条、夢野、アンジーには未知のものだった


    その反面、春川、入間、赤松、茶柱らにとっては既知の光景であった


    (ここって…さっき最原君が居た…!)


    壁や床が全体的にピンク色をした、大きなベッドが鎮座するその部屋は、まさしく最原と指示をこなした部屋であった


    そして今、その部屋は全体的に暗闇に包まれ、ベッドの周りだけは意味ありげに妖しい光が灯っていた


    これから何が起こるのか、と赤松が思った矢先、画面に変化が訪れる


    (あれ…?白銀さん?)


    画面の端の方から、バスタオル姿の白銀が出てきたかと思うと、ベッドの辺りで止まった


    そうして、サイドボードの上に置かれていた化粧品を使って身だしなみを整え始める


    (何して…というか……なんであんな格好を…?)


    疑問に思いながらも、画面を見つめる赤松


    暫くすると、別の人物が画面に映った


    (…嘘。…最原くん!?)


    赤松は仰天し、何が起こっているのかと混乱する


    けれども赤松の思考は、既に結論を導き出していた


    薄暗い部屋の中、意味ありげなベッドの上で邂逅する裸の男女


    これらの材料から導き出される結果は、十人が十人、九分九厘同じものを弾き出すことだろう


    だが、赤松はそれを認めることを拒んだ。認めたくなかった


    そうして、残りの1厘の可能性を信じながら行く末を見つめる











    ーーそんな赤松の希望は、最原と白銀の接吻を目撃したことで脆くも打ち砕かれた











  35. 35 : : 2017/09/09(土) 00:43:58


    「はあっ…!はあっ…!白銀さんっ!白銀さんっ!」


    押し倒している相手の名を呼びながら、最原は白銀と深く繋がる


    「っ……最原…くんっ……もっと…」


    白銀の方も最初に感じていた破瓜の痛みが引いたようで、今は最原により愛されることを望んでいた


    そして再びのキス。先ほどよりもずっと長く、深く2人は繋がる


    上と下で絡み合いながら繋がる様子は、2人で1人の融合体のようで、見ようによっては芸術品にも例えられる


    ーーそんな愛の営みを見せられ続ける赤松達の心境はいかがなものだろうか


    「…………」


    春川は、一見冷静さを保っているように見えるが握りしめた拳は震えている


    「………クソッ」


    入間はあからさまに不機嫌になり、苛立ちを隠せていない


    「…最原くん」


    唯一性行をした赤松も、愛し合う2人の姿を見せられて哀しげな顔をしている


    「……ッ!………ッ!!!」


    茶柱は、今にも叫びそうになりながら自分を抑えていた


    「…中々堪えるわね」


    東条は、奥歯を噛み締めながら平静を保とうとする


    「な…なんじゃ…最原と白銀が…あんな…」


    夢野はそういった経験が浅いのか、赤面しながら狼狽する


    「………」


    アンジーは、笑顔だが目が笑っていない


    そういった風に、目の前の光景に対して行ったリアクションは様々であったが、心の中では一致している感情があった


    (…ずるい)


    ーーそれは、白銀に対する嫉妬の感情


    無論彼女らは、白銀がただモノクマに下された指示に従っただけだということは理解している


    けれども先に行われた指示に比べれば、今回の内容は破格と言っても過言ではない


    故に、既に指示を終えた春川達の方がまだ指示を受けていない東条達に比べてその感情が強いものとなっていた


    ーーそして、その嫉妬の念は彼女らの中の競争心を煽り、指示に対してより積極的に取り組むようにさせる


    その段階に至っているのは僅かであるが、やがて全員がそうなるだろう


    「うぷぷぷぷ…サイコーだね!皆のあの目!悔しそうなあの顔!嫉妬があってこそ、イベントは映えるよね〜!」


    2つのモニターの画面を見比べながら、モノクマは不敵に笑った。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    二人だけの部屋に、行為の音と息遣いの音だけが反響する


    既に最原は白銀の膣内で2回果てているが、なおも萎える様子はなく腰を振り続けていた


    白銀もまた、女としての悦びをいっぱいに感じながら、さらなる快楽を求めて最原を受け入れる


    「あっ……また出る…ッ…!」


    やがて最原の身体がぶるりと震えたかと思うと、三度白銀の中に白濁が放たれた


    「っ……♡あたたかくて…きもちいい…よぉ……」


    蕩けた目をした白銀が、最原と視線を交差させる


    その顔を見た最原は、治らない興奮に再び腰を打ち付けようとしてーー




    『はい、時間切れー!二人ともお疲れ様!更衣室に着替えを戻したから、白銀さんからシャワー浴びてきてね!』


    ーー無粋なブザー音とともに、忌々しいモノクマの声が響いた


    その音に、もう1時間が経過したのかと驚く二人


    「…終わっちゃった」


    残念そうに呟く白銀は、そうしてお腹を優しく撫でる


    「…ふふ♡お腹の中、最原くんでいっぱいだね」


    くすりと笑う白銀に、最原は胸がドキドキする


    「ねえ最原くん。私の身体、良かった?」


    「え!?いや…その……は、はい……とっても……」


    最原の返事に、白銀は女として満たされたような笑みを浮かべた


    「それなら良かった。…じゃ、私は戻るね」


    白銀はベッドから起き上がった


    そのままシャワールームに行こうとして、最原にそっと耳打ちする










    「大好きだよ最原くん。…ここから出られたら、またしようね♡」






    「………………うえっ!?し、白銀さん!?そ、それって…」













    赤面したまま硬直した最原が思考を回復させた頃には、白銀は既にシャワールームに消えていた









  36. 36 : : 2017/09/16(土) 00:39:33


    皆の下に戻った白銀は、殺気立った視線に晒され身慄いした


    「ど、どうしたの皆…地味に…いや、かなり怖いよ…」


    そう言うと、何を言っているのかという顔をされた


    「フン…よく言うぜ、あれだけ見せつけておいてよ」


    入間の低い声に恐怖しながらも、白銀は考える


    (見、見せつける……?……!ま、まさか…全部皆に見られてたの……!?)


    その結論に至った白銀は、狼狽しながら弁明する


    「ち、違うの…その…見られていたなんて知らなくて…!」


    必死に弁明しようとするが、しかし反応する者は居ない


    そうして白銀は赤面しながら黙り込んでしまった


    『はい!次の人の番だよー!』


    「…私ね」


    沈黙を打ち破ったモノクマの声に、東条が反応する


    目の前に現れたサイコロを手に持つと、軽く放り投げた


    地面を転がるサイコロは、やがてモノクマのマークを上にして止まる


    (…?さっきまでのサイコロにはこんなマークは無かった筈だけれど)


    不審に思う東条。すると、すぐ目の前のマスが明滅し始めた


    (…つまり、1マス進めばいいのね)


    東条はそう考えながら、数歩進んで止まる


    東条がマスに来ると、明滅が止み、台がせり上がってきた


    その台の上に置かれた小さな鍵を手に取る東条


    すると、すぐ横の壁が開く音がした


    思わず身構える東条だが、しかし特に何も起こることはなく、壁のあった場所に下に降りる階段が現れた


    (……………進めって事なのかしらね)


    東条は後ろにいる赤松達をちらと見た後、鍵を持って階段を降り始めた


    ーー暫くすると再び壁がせり上がり、通路に沈黙が戻ってきた



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「…ふう。さっぱりした」


    シャワーを浴び終えて普段着に着替えた最原は、ベッドに仰向けに寝転がった


    頭を支配していた肉欲もだいぶ収まり、性行を終えたことによる心地よい疲れが全身を占める


    誰かが来るまで一休みしようかと思い、瞼を閉じる最原。今の最原は完全に油断しきっており、判断も鈍っていた






    ーー故に、身体を預けているベッドが傾き、穴に落下するまで最原はそれに気がつかなかった


    「……へ?…うわあああああああ!!!!!」


    漸く自分の状況に気がついた最原は、「自分が落ちることもあるのか」と思いながら絶叫した

  37. 37 : : 2017/09/16(土) 00:40:01


    階段を降りていく東条は、やがて部屋に辿り着いた


    ロッカーに観葉植物、小さな洗面所などが置かれ、四方を木の壁で囲んだその部屋は銭湯の脱衣所を小さくしたようだ


    その証拠に、部屋の奥のドアを東条が開けると、洗い場と広い風呂があった


    (…家族風呂?…入れって事かしら)


    そうして東条は、先ほど入手した鍵を持ちロッカーの前に立つ


    東条の予想通り、その鍵はロッカーの鍵だった。中には、脱いだ物を入れるのであろうカゴが二つと折り畳まれた紙が一つ


    その紙を広げてみると、今回の指示が書かれていた


    『※今回は指示は無いよ!のんびりお風呂に入ってね!(お風呂の中でナニがあっても、ボクは咎めないよ。うぷぷぷぷ…)』


    (…これは喜ぶべきなのかしら)


    東条は、複雑な顔をしていた


    実のところ、最初の方は東条はあまり乗り気ではなかった


    それは、先に指示をクリアした面々の反応が芳しくなかったからだ。特に入間はよほど恥ずかしい体験をしたのか、普段の様子が嘘のように待っている時は口を開かなかった。


    その為なるべく穏便な指示が来ることを望んでいた。ーー白銀の指示が行われる迄は


    (白銀さんのやったような指示は…もう無いのかしら)


    東条は、顔には出さないが、内心では白銀に嫉妬していた


    映像を見せられている時に、「あそこに居るのが彼女でなく自分であったら…」と思った回数は少なくない


    そんな心境の中迎えたこの指示は、今の東条にとっては最悪ではないものの、最高とも言い難かった





    「うわあああああああっ!!??」


    「!?」


    ーー不意に、風呂の方から悲鳴と大きな水音がした


    思わず手に持っていた紙を握りしめた東条は、風呂の扉を開けた


    「がぼぼっ!?…うえっ、げほっげほっ…ど、どこだここ………お風呂かこれ?」


    悲鳴の主ーー最原は、風呂から出て辺りを見渡す


    そして、扉を開けた東条と目があった


    「あ………東条さん!?」


    「最原くん…大丈夫かしら?」


    東条は、目があった際に僅かに顔を赤くするが、すぐに最原に駆け寄って安否を確認する


    「う、うん。平気だよ、ちょっと水飲んじゃったけど…」


    「…取り敢えず一度ここから出ましょう。」


    そして2人は、湯気と共に部屋から出てきた


    「うわあ…びしょ濡れだよ。」


    「そこの洗面台のそばに乾燥機があったわ。…出来れば洗濯したいところだけれど、我慢してちょうだい」


    「分かったよ…ところで、東条さんはどんな指示が出されたの?」


    「それはーー」


    尋ねられた東条は、何も無かったと言おうとして言い澱む


    (最原くんの反応…彼はどんな指示が出されたのか知らされていないのね。)


    そうして東条は、頭を高速で回転させた。


    (指示が無いことを知っているのは私だけ。それなら…)


    「あ…ごめん。その…言い辛い内容だったならごめんね。」


    沈黙に何かを察したのか、最原が申し訳なさそうに言う


    「…いえ。大丈夫よ。少し思い出すのに時間がかかっただけだから」


    「あ、そうだったんだ…ええと、それでこれから何をすれば…」


    ーーそうして東条は、答えを述べた







    「…『一緒にお風呂』」





    「…へ?」




    「…『身体を洗って、一緒にお風呂に入れ』って書いてあったわ」




  38. 38 : : 2017/09/16(土) 00:41:18


    「…痒いところは無いかしら?」


    「…う、うん。…大丈夫…だよ……」


    「そう………」


    「「………」」


    二つの声が浴室に反響する


    その片割れーー最原は洗い場の椅子に座っていた


    もう一方ーー東条は、そんな最原の髪を洗っていた


    (…髪を洗ってもらうのって気持ちいいなあ……じゃなくて)


    最原は、どうしてこうなったのかと回想する


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    『『…』』


    少し前、服を脱いだ2人は、揃って浴室に入った


    顔を真っ赤にした最原は、俯いたまま足早に風呂に入ろうとするとーー


    『ちょっと待って、最原くん』


    『なに…ご、ごめんっ!』


    声に反応し振り向いた最原は、東条が全裸だったことに気がついてすぐに顔を元に戻す


    『いえ…気にしてないわ。それより…指示にはこんな事も書いてあったのを思い出したの。ちゃんと身体を洗ってから入れって』


    『あ…そうだったんだ。じゃあすぐに身体を洗って…』


    『それと…こんな事も書いてあったわ』


    『…ん?』


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (『相手の身体を洗ってあげる』なんて…絶対バレちゃうよ……)


    最原は、股を隠す手ぬぐいをちらと見る


    手ぬぐいの下では、最原の性器が大きく隆起していた


    (何も考えないようにしようにも…ガラスに東条さんの裸が…胸……大きいな……白銀さんのもそういえば……)


    「…最原くん。…最原くん?」


    「…へっ!?あ、うん…何?」


    声だけで返事をする最原。


    「…次は前を洗うわ。…そこは最後に洗うから、まだ隠したままでいいわよ」


    そうして東条が最原の横から姿を現わす


    (あ、もうダメだ)


    その姿を見て完全に勃起した最原は、もはや隠すことは不可能だと悟った


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (上手く最原くんを誘導出来たけれど…少し…いえ…かなり恥ずかしいわねこれは)


    手で最原の身体にボディーソープを擦り付けながら東条は考える


    その東条は、一糸纏わぬ文字通りの裸体を最原の前に晒していた


    (…身体を隠せる大きさのタオルが無いとは思わなかったわ。もう少し確認してから言うべきだったかしら……)


    そう思いながら、ふと視線を感じる東条


    最原の方をちらと見ると、最原は慌てて視線を逸らした


    (…別に見るのは構わないのだけれど。)


    東条は、最原の肢体に手を這わせ順々に洗っていく


    両腕、両脚、胸、腹部…粗方洗い終え、残る部位は一つ


    「…最原くん。…タオルを取ってもらえないかしら」


    「う……でも………」


    「タオルを付けたままじゃ洗えないわ。…恥ずかしいのは分かるけれど」


    東条の言葉に、最原は暫し赤面して俯くが、やがて観念したようにタオルを取った


    ーーそして、腫れ上がった最原の性器が露わになる


    血管が浮き出る程に勃起した性器は、一目で興奮状態にある事が分かる


    (これが最原くんの…さっきも思ったけれど、意外に……逞しいのね)


    「は…早く……」


    「え、ええ…すぐに終わらせるわ」


    東条は、慌てた様子でボディーソープを両手に取り、恐る恐る性器に触る


    そうして、ゆっくりと、優しく擦り付け始めた


    「…ッ」


    「あ…ごめんなさい。痛かったかしら」


    「ううん…痛くは……あ……ない…よ……」


    裸になって、同年代の異性ーーそれも初めて恋をしたーーの性器を洗う


    そんな経験は、無論東条には無い


    (最原くんのが…手の中でビクビクしてる……)


    東条は、初めての経験と手の中の感覚に言い知れぬ高揚感を覚えていた


    その高揚感が高まったところで


    「も、もう…いいんじゃ……」


    「…!え、ええそうね。…流すわ」


    ーー最原の声を聞き、今の状況を思い出した


    ぬるめのお湯を優しく性器にかけて泡を洗い流す


    そうしたところで勃起が治るわけでも無く、むしろ泡を流したことでいっそうそれが強調される形になった


    「…終わったわ」


    東条は、それをなるべく見ないようにして最原にそう言った


    正直なところ、東条の頭は初めての経験に塗れてパンク寸前だった。


    「…じゃあ次は、僕が洗う番だね」


    「そうね…………えっ?」


    「?…どうしたの?そういう指示だったと聞いてるけど…」









    ーー故に、後回しにしていた「これから自分の身体を最原に洗ってもらう」という展開に完全に面食らう形となった








  39. 39 : : 2017/09/16(土) 19:37:03


    どうしようもないほどの激しい劣情に襲われる中、僕は震える手でシャンプーのボトルを2度押した


    そして、軽く泡だてた後で東条さんの髪に擦り付けていく


    目の前の鏡に映る東条さんの顔は、ほんのり赤いけれど嫌がる素振りは見せていない。いや、見せないようにしてくれているだけかもしれないけれど…


    けれど、やっぱり鏡を見るべきじゃなかった。だって、鏡には東条さんの大きな胸も一緒に映っていたのだから…


    そのことに気がついたのか、東条さんは恥じらいとともに胸を手で隠した。その仕草も魅力的で、僕はますます劣情を掻き立てられる


    …勿論それは僕のアソコにも反映される訳で


    痛いほどに勃起した性器が、東条さんの陶磁のように白い背中に押し当てられる


    「…最原くん、その…当たっているわ…」


    「ご、ごめんなさい…」


    このやり取りも既に2回目だ。けれど、当たらないように身体を離すと今度は上手く身体を洗うことが出来ない


    そういう訳で、僕はなるべく早く、かつ丁寧に身体を洗うことに尽力した


    少しして、漸く髪を洗い終えた。…ここからが本番だ


    ボディーソープのボトルに手を伸ばし、2度プッシュする


    「じゃあ次は…身体を洗うね」


    「…お願いするわ」


    ガリガリと削れていく理性と闘いながら、僕は白く美しい背中に手を触れた


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    最原は、無心で手を動かして東条の肢体を泡に塗れさせる


    背中、両の腕、両脚と先程東条がやったように背後からこなしていく


    その間に何度か性器を背中にぶつけはしたものの、暴発はせずに済んだ


    けれども最原はもう限界だった。親しい友人を自分の色で染めあげたいという欲望は、臨界点までせり上がっている


    ーーそして、そんな最原に最後の関門が立ちはだかった


    「…じゃあ、後は…その……」


    荒い息を吐き出しながら、最原は問いかける


    「…ええ、分かっているわ」


    尋ねられた東条は、そう言うと最原の方に身体ごと振り向いた


    最原のペニスは、最早どうしようもない程に大きくなって東条の目の前で存在を主張する


    先端からは透明な液体をダラダラと垂らし、狂いそうな程に興奮をしている事が分かる


    そんな最原は、目の前の光景に理性が飛びそうになった


    東条の双胸は鷲掴みにしたくなるほど大きく、それらの先端にはピンク色をした突起が勃っていた


    そこから下に視線を動かすと、引き締まった白いお腹と臍が


    更に視線を下に動かすと、魅惑の茂みが存在を主張していた


    ーーそして何よりも最原を困らせるのが、もっとも下に位置する女性器だ


    そこから糸を引いて垂れているのは、きっと水ではない何かだ。それこそ先程、白銀が分泌していたような…


    それらの魅惑の部位に、最原はその手でもって掻き回していかねばならない。


    ハアハアと荒い息を吐く最原は、今にもオスとしての欲求に負けそうだ


    対する東条も、最原のオスに内なるメスの本能を刺激され、身体を感じさせずにはいられない


    そうして、ゆっくりと胸に手を伸ばす最原。胸に触れ、確かめるように指を動かしていく


    「んっ……」


    その手付きに、「身体を洗う」以上の行為を想像しながらも、東条は抵抗する素振りを見せない


    両の手で揉みしだくように胸を洗う最原。そしてその手を蛇の如く東条に這わせながら徐々に下に向かっていく


    白いお腹を這い回り、臍まで弄ばれる感触に東条は腹の奥の灼熱を更に煮えたぎらせる


    いつしか最原の手は、茂みにさしかかっていた。そこで手を動かすと東条の顔は次第に真っ赤に染まっていく。冷静でいることは最早不可能のようだ


    そして、とうとう最後の部位に手を触れようとしたところでーー





    「もう…限界よ」


    東条はおもむろに立ち上がった


    そのまま、呆気に取られる最原を壁まで押して唇を奪う








    「…ぷはっ。…最原くん、分かるわね?」




  40. 40 : : 2017/09/16(土) 19:37:31


    そこから先、言葉は不要だった


    今度は最原の方から唇を重ね、東条を抱えて床に下ろす


    そして、東条に覆い被さり荒い息を吹きかける


    東条は、女性器の入り口を手で拡げ熱に浮かれた目で最原を見つめる


    最原も獣慾に染まった目で見つめ返すと、狙いを定め、いきり勃つ男根を挿入した


    内臓を抉られるような強烈な痛み、それはすぐに最原の唾液の味に中和され快楽へと変換される


    そのまま肉慾のままに腰を打ち付ける最原。パン、パンという性行の音が浴室に響く


    雌雄は上と下で深く深く繋がり、互いを確かめあう


    時に舌を動かして相手の汗を舐めとる


    時に鼻をひくつかせ相手を体内に取り込もうとする


    時に手を動かして、壊れそうな程儚い身体と男らしいがっしりとした身体との違いを把握する


    そうやって相手を動物的に理解しながら、雄と雌はますます快楽を感じていた


    ーーやがて、最原の身体がぶるりと震え、顔が快楽に歪む


    それが射精の合図だと本能的に理解した東条は、最原に抱きついて肉壷を締め付ける





    そして行われる射精。抽送。


    ドクドクと注ぎ込まれる白濁は、東条の肉壷に最原終一の証を刻み込んでいく


    その間ずっと2人は唇を重ね、舌を絡ませ続けていた


    漸く射精が止まると、どちらからともなく唇を離す


    「…もう一回やっちゃダメ…かな…?」


    「…この堅い床の上は、もうお断りよ。」


    「それなら…お風呂の中はどう?」


    「…優しくしてくれるならいいわ。それと…これからは名前で呼びなさい、終一くん」


    「…はい。斬美さん」







    ーー少しして、浴室に東条の歓喜の嬌声が響いた









  41. 41 : : 2017/09/16(土) 20:02:27


    行為を終え、最原と東条は並んで風呂に浸かっていた


    どちらも顔は真っ赤だ。平静を取り戻して、先程まで自分達が何をやっていたのか自覚したようだ


    「…」


    「ええと…東条さ………斬美さん」


    『東条さん』と言いかけてギロリと睨まれた最原は、慌てて言い直す


    「…何かしら。鬼畜な終一くん」


    「き、鬼畜って…僕そんな風に言われる事は何も…」


    「あら。後ろから突いてきて、やめてって言っても止めてくれなかったのに?それに、『もっと可愛い顔を見せて…斬美さん』だったわよね。恥ずかしくて顔を逸らしてたのにそう言って無理やりキスして来たのは何処の終一くんかしら?」


    「そ、それは……あ、あの時は斬美さんもノリノリだったじゃないか!それに、最初に誘ってきたのは斬美さんでしょ!?僕、ずっと我慢してたのに…」


    「…まあ、いいわ。済んだことだし、それに…沢山注いでもらったから、許してあげる」


    そう言って見せた東条の笑顔は、最原をどきりとさせるほど美しいものだった


    「…そろそろ出ましょうか。」


    「そうだね…流石に乾燥機は止まってるよね」


    「…止まってなかったら、どうする?」


    「その時は…どうしようかなあ」


    「…その時は、止まるまでセックスしましょう」


    「え!?」


    「…冗談よ。流石にちょっと疲れたわ」


    「そ、そうだよね。冗談だよね…」


    そんなやり取りをしながら浴室を出る二人


    案の定、乾燥機は止まっていた


    「よかった、乾いてるみたいだ」


    「…あら、残念ね」


    「…?何か言った?」


    「いいえ、何も言ってないわ。…あら、バスタオルが入っているわ。さっきは無かったのに…」


    そうして最原と東条は、服を着替え終えた


    ーー途端に洗面台の一部が回転し、通路が姿を現わす


    『あーあー!聞こえるかな?最原クンはその通路を通ってね!東条さんは元来た階段を登ってね!』


    それと同時にアナウンスが流れた


    「…それじゃ、またね。…斬美さん」


    「…次はもう少し優しくしてもらえると助かるわ。…終一くん」


    2人はどちらからともなく唇を重ねる


    そして、名残惜しげに離すとそれぞれの道に向かった


  42. 42 : : 2017/09/16(土) 23:51:44





    『はーい!お待ちかねのサイコロだよ!次の人は振ってねー!』


    東条が戻って来て直ぐに、アナウンスが流れる


    「…ウチの番じゃな。行ってくるぞ、茶柱よ」


    夢野は、ちらと茶柱に目を向けながらそう言うと、サイコロまで歩き出す


    「はい、夢野さん!…頑張って下さい…ね…?」


    こんな状況下でも、夢野と茶柱の友情は変わらない。その様子に何人かの目が緩み、重い空気が幾分和らぐ


    そうしてサイコロを掴んだ夢野は、山なりに投げると6の目を出した


    「おお!6か。いい目を引いたのお」


    そんなことを言いながら、夢野は歩き出す


    そうして、もうじき中庭に足を踏み入れるというところで止まった


    少ししてマスに穴が開き、夢野は下に落ちていく


    マスが閉じたところで赤松達も歩き出した


    「…?どうかしたの、茶柱さん?」


    ふと、茶柱が立ったまま動いていない事に気がつき声をかける赤松


    「…へっ!?い、いえ!何でもないですよ、何でも…」


    慌てた様子で歩き出す茶柱。その心には、ある違和感を覚えていた


    (…気のせい、ですよね…?…こんな状況ですし、疲れているんでしょう、きっと)


    それは、先ほどの夢野とのやり取りの様子


    言葉を交わし、サイコロの方に視線を移す夢野




    ーーその目は、どこか蠱惑的な女の目になっていたように茶柱には映った










    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









    心地よい疲労感を覚えながら、最原はベッドに横になっていた


    「…お昼のスッポン鍋、残さなくて正解だったなあ。普段なら絶対持たないよこれ…」


    そんな独り言を呟く最原


    一時的なドーピングがあったとはいえ、白銀と東条との続けざまの性行は辛いのだろう


    次の指示はもっと軽いものがいいな、と思っていると、ベッドの上の天井が開いた


    急いでベッドから離れる最原。程なくして、夢野が上から落ちてきた


    「おうっ!?…もう少し上手いやり方は無かったのかのう…」


    お尻をさすりながら夢野がそう呟く


    「ん?…おお、最原よ。元気そうじゃの」


    「ああ、夢野さん。…やけに落ち着いてるね」


    「まあ、流石に上で色々と見てきたからの。…ただ、この運び方だけは文句を言いたいが」


    そう言って夢野は、閉まり行く天井に視線を移す


    「まあよいわ。それで、最原よ」


    「ん?どうしたの夢野さん」





    「うむ。自覚したのはつい最近なんじゃが、ウチは存外嫉妬深い方らしくてな」


    そう言うと、いつの間にやったのか、最原の手が縄で縛られた


    「…え?ゆ、夢野さん…?」


    「…うむ。それに珍しいことに、ウチは今、今までに無いほどにやる気があるぞ。」


    困惑する最原を夢野がトンと押して、ベッドに横たえる


    「ちょ、ちょっと!?何で僕の腕を縛って…」


    「言ったじゃろ。『上で色々と見てきた』と。…お主は知らんかったじゃろうが、お主と白銀との行為は上に筒抜けでな」


    「!?…そ、それって…」


    まさか全て見られていたのか、と目で訴える最原。そうだとばかりに夢野も目で会話する


    「それにお主…白銀だけではなく、赤松と東条ともしたのだろう?…あやつらからお主のここの匂いがしたぞ」


    夢野はそう言って鼻をひくひくと動かしながら最原のズボンをつんつんと突く


    そこはまさしく、最原の性器がある場所だった


    「簡単な事じゃ。ウチもあやつらの仲間に入れて欲しい。そして今からは…ウチの事だけを見ていてくれ」


    そうして夢野はベッドの上に足を乗せると、最原に覆い被さる


    「そ、そんなこと…それに、勝手な事をしたらモノクマに何かされるかも…」


    「ああ、それなら何の問題もないぞ?…おあつらえ向きの指示が出たからの」


    ーー突如、部屋中にガスが散布された


    (ガス!?…一体どんな指示が出たんだ!?)


    困惑する最原とは対照的に、夢野は嬉しそうに笑う


    「おお、漸く来たか。…ああ、なるほどな。急に腹の奥が灼けつくように疼く…確かに『媚薬』のようじゃ。」


    「び、媚薬!?」


    「ん?ああ、最原よ。お主には効かぬらしいから心配することはないぞ。んあ……コレは堪らん」


    そうして夢野は、いそいそと服を脱ぎ始めた


    淫靡な笑みを浮かべるその様は、正気ではないように思える


    「『女子は媚薬を吸引する。その後40分最原クンを好きにしてよい』…これがウチに出された指示じゃ。」


    そうして全裸になった夢野は、妖艶な笑みを浮かべる










    「…最原よ。ウチの疼きが止まるまで相手をして貰うからの?」









  43. 43 : : 2017/09/21(木) 18:40:14


    拘束された最原の上に、夢野がのしかかる


    その小柄な体躯は、赤松らと同年代とは思えない少女性を体現していた


    「…貧相な身体じゃろ?身長も胸も大きくないウチの身体は」


    「…そ、そんなことは」


    無い、とは言えなかった。


    実際、夢野の肢体はそれまで最原が見てきた他の女子たちのそれと比べてしまえば、とてもではないが女性的な魅力を孕んでいるとは言い難い


    「…じゃが、むしろウチのような貧相な身体が好みの男も居ると聞く。確か…“ろりこん”とか言ったか」


    夢野はそう言って、跨ったまま最原の顔に近づく


    そして、最原の頬に手を当てた


    「…のう、最原よ。お主を“ろりこん”にすれば、ウチの身体でも喜んでくれるのかの?」


    夢野の瞳が妖しく光る。その妖艶な雰囲気に最原は気圧された


    「…まあ、時間もあまり無い。早速取りかかるとするか」


    そうして夢野は、口を大きく開けて最原の首を食んだ


    突然の夢野の行為に目を丸くする最原


    「んっ…あむ……れろ……んちゅう……」


    夢野は、最原の首を甘噛みしたり舌で舐めたりしていく


    そのこそばゆい感覚に、最原の口から吐息が漏れる


    やがて夢野は、最原のシャツの下に手を突っ込むと、最原の乳首をくりくりと弄り始めた


    「あっ…そ、そんなところ……」


    拘束され、身動きが取れない最原は夢野の愛撫に抵抗することが出来ない


    そうしているうちにも夢野の手は休むことなく動き続ける


    いつしか最原の乳首は、硬くなりピンと張るように変化していた


    そうなった辺りで夢野は一度顔を離し、今度は最原の右耳の穴に舌を突き立てる


    最原は、右耳が夢野に蹂躙される感覚と、乳首をコリコリとつままれる感覚に頬を蒸気させ、口からは荒い吐息が漏れる


    仕上げとばかりに夢野は右耳に噛み付くと、両の乳首を強く摘まみ上げる


    「あっ…ああああああっ!!!」


    そして最原は、まるで女の嬌声のような悲鳴を上げた


    「…頃合いかの。さて、次じゃ」


    その声を聞いた夢野は、次に最原のベルトに手を掛けると一気に外す


    そうして、あっという間に性器を露出させると夢野は立ち上がり性器の上に跨る


    「ほれ、最原よ。こっちを見るのじゃ!」


    夢野の呼びかけに、最原は蕩けた目を向ける


    そうして最原は、初めて夢野の秘部を見た


    女性器の上に生える筈の陰毛はそこには皆無だった。そのため、夢野の秘部に走る一本のすじは、より強調されていた


    そして、ぴっちりと閉じた女性器から蜜が垂れ、最原の性器にぴとりと触れる


    その光景に、最原の性器は大きく反応し、血管が浮き出るほど勃起した


    夢野は、最原の反応に満足した後、ちらと下を見て僅かに目を見開く


    「…な、なんと凶悪な…。それに…こんな大きいのがウチに入るのか?………ええい、女は度胸じゃ!」


    ーーそんな夢野の呟きは、最原には聞こえなかった





    そうして夢野は、やや勢いをつけて腰を落としていく


    そして女性器の入り口に亀頭の先を入れると、夢野は体重をかけて挿入した


    「っぁ…締まる……」


    亀頭の先が痛いほど締め付けられ、最原は思わず目を瞑る


    この後は夢野に騎乗位で責められて射精してしまう事だろう。そう思った最原だが、一向に夢野が動く様子は無い





    「う…ああ……痛い………痛い……ぞ……」


    ーー不意に、今にも泣きそうな夢野の声が聞こえてきた


    何事かと思い最原は目を開けた


    夢野は、中途半端に挿入したまま動かない。よく見ると膝が震えている


    そして、結合部からは破瓜の血が漏れ出し、肉棒を伝ってベッドに垂れていた


    「夢野さん…夢野さん!?大丈夫!?」


    心配そうに叫ぶ最原だが、夢野は唸ったまま返事をしない


    「う、うう…うわああああああん!!!」








    とうとう子供のように泣き出した夢野を前に、腕を縛られた最原はどうする事も出来ずその様子を見つめるほか無かった。









  44. 44 : : 2017/09/21(木) 18:42:04


    「うう…ひっぐ……痛かった……痛かったぞ……」


    「お、落ち着いて夢野さん…」


    少しして拘束から抜け出した最原は、一度夢野から性器を引き抜き、落ち着かせる為に夢野を抱きしめた


    腕の中の夢野は、先ほどよりは落ち着いたとはいえまだ痛みから涙を流している


    (…夢野さん。こんなに泣いちゃって、そんなに痛かったんだな。…他の皆は平気そうな顔してたから分からなかったけれど)


    最原は、これまで抱いてきた女子達と今の夢野の様子を頭に思い浮かべる。程度に差はあれここまで明確に破瓜の痛みを訴えたのは、夢野が初めてだろう。


    そんな夢野を気の毒に思いながら、最原は別の事も考えていた


    それは、「このままでいいのか」という思い


    (…これから先、夢野さんに好きな人が出来て、その人と…する時に、…夢野さん、この事がトラウマになっちゃうんじゃ……)


    夢野の将来を危惧する最原。もっとも、夢野にとってはまさに今がその時であるが。


    ともあれ、初体験が痛みだけであれば夢野は報われないだろう。そう考えた最原は、頭をフル回転させる


    「…夢野さん。ちょっといい?」


    「うう…ぐすっ……なんじゃ、最原……」


    夢野の反応が返ってくると、最原はそっと夢野の肩に触れた。そうして、肩から腕にかけてを優しく撫でていく


    「………? ……何をしているんじゃ、最原よ。むず痒いぞ……」


    それを何度も続けていると、訝しんだ夢野が声をかける


    その声は、先ほどまでの悲痛に満ちたものではなく、単純に何をやっているのかという疑問の声に変わっていた


    その声が返ってくると、最原は真剣な目をして夢野の目の中を見つめる


    「な…なんじゃ……そんなに見つめるでない……」


    夢野はそう言うと、恥ずかしげに視線を逸らす


    そうして最原は、ゆっくりと口を開く








    「………夢野さん。…もう一回だけでいい。…もう一度僕とセックスしてくれないかな?」









  45. 45 : : 2017/09/21(木) 18:42:24



    「………………………な、な、な………!!!」


    思考を停止させた夢野は、最原の言葉の意味を理解するとともに顔を真っ赤に染める


    「…駄目……かな……?」


    至極大真面目な顔で言う最原


    「……な、なにを唐突に言っとるんじゃお主はーっ!」


    「痛っ!」


    そんな最原の頬を、夢野は真っ赤な顔をして引っ叩く


    叩かれた頬をさすりながら、最原は申し訳な顔をして謝罪する


    「ご、ごめん!こんな事言って…嫌だったなら……「嫌とは誰も言っとらんじゃろうが!」そ、そう……」


    暫しの間、夢野は呼吸を荒げていたが、やがて冷静になったようだ


    「…まあその、な。正直に言えば、ウチもあれで終わりというのは我慢がならん。…こうしている今も、身体の奥が疼いて堪らんのだ」


    夢野は内股を擦り、もじもじとした様子で続ける


    「だから…その……もう一度機会があるのなら…是非頼みたい。ただ…痛いのはもう嫌だぞ…」


    「…勿論、そうならないようにするよ」


    夢野の肯定の返事を聞いて、内心ホッとする最原


    そうして、先ほどのように夢野の腕や肩にかけてを、羽根を触るように優しく撫でていく


    「…のう。先ほどから何をやっているんじゃ?別にウチは…お主であれば何処を触られてもいいんじゃが」


    「ええと、これはね…夢野さんに、触られる事に慣れて貰おうかと思って。だってホラ、いきなりあちこち触られても嫌でしょ?」


    「…だから、『お主であれば』何処を触られてもいいと言っておるだろうに。…本当、苦労させられるわ」


    「…? ごめん、よく聞こえなかったけど…何か言った?」


    「おまけに難聴持ちか!難易度が些か高すぎるぞ!」


    「と、突然どうしたの!?…まあ、夢野さんがそう言うなら…」


    そうして最原は、肩に触れていた手を胸の方に下ろしていく


    その胸部の上を僅かになぞられる感覚に、夢野はぴくりと反応する


    やがて最原の手が夢野の太ももの辺りまで下りると、そこを撫で回し始めた


    「んっ……ぁ……」


    ちょうど弱いところを撫でられたのか、夢野は小さく鳴いた


    最原は、夢野の後ろから抱きつくような姿勢でペッティングを続ける


    それは太ももだけにとどまらず、夢野の小さな胸や陰核も優しい手付きで愛撫していく


    「んぁ……あっ……あっ………」


    そうしているうちに、夢野は蕩けた目をするようになり、秘部からはどろりとした粘液を分泌する


    「気持ちいい?夢野さん」


    「あ、あほう……こんなにされて気持ちよくないわけが……あるか……」


    「…それなら、もっと気持ちよくしてあげるよ」


    最原は、ズボンのチャックを開けて中の性器を露出させる


    夢野を愛撫しているうちに興奮してきたのか最原の性器は、すっかり勃起してしまっていた


    「あ……」


    それを見て、夢野はそんな声を出す


    「……まだ怖い?」


    もうトラウマになってしまったのだろうか。最原はそう思いながら心配そうな声で夢野に問い掛けた


    「…まあ、怖くないと言えば嘘になるな」


    「…そっか、それじゃあまた「…ただ」…なに?」


    そうして夢野は赤面しながら、最原と視線を合わせずに答えた









    「その……お主とキスをしながらであれば……怖くないやも……しれん……」


    「…優しくするよ」





    「ああ、頼むぞ。痛いのは嫌じゃからな。…とびきり優しくするのだぞ♡」





    そうして最原は、夢野と対面する形になって互いを見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねた


    ーーそれに僅かに遅れて、最原の肉棒が夢野の肉壺にゆっくりと沈み込んだ



  46. 46 : : 2017/09/21(木) 18:44:43


    キスが続く中、最原の肉棒がゆっくりと夢野の小さな膣内に沈み込んでいく


    身体を最原に貫かれるという点では先ほどと同じだが、しかし、今の夢野が感じていたのは痛みではなく多幸感であった


    無論それは、最原が入念に施した愛撫が功を奏したというのもあるが、何よりも「1人の女として最原に愛されている」という事実が大きかった


    自分の未発達な身体にコンプレックスを抱いていた夢野は、心の底で諦めを覚えていたのである。即ち、「自分の身体で満足してもらえるわけがない」と


    けれども、こうして繋がっている今なら分かる。己の身体を貫いている、硬く雄々しいそれは、まさしくその未発達な肢体に興奮を覚えているのだと


    加えて、夢野は今初めてとなる女としての悦びを味わおうとしている。それも相まって、少なくともこの行為の間は夢野の多幸感は続くことだろう




    そうしているうちに、ついに最原の男根深くまで夢野の肉壺で包まれた


    「んん…最原よ。ウチの身体には、お主のはちと大きすぎるぞ……」


    唇を離した夢野は、口を尖らせてそう言った


    「ごっ、ごめん夢野さん。痛かった…?」


    「いや、痛みは感じとらん。むしろ心地よいくらいじゃ。…先も言ったが、優しくするのだぞ?それと……もっとじゃ。もっとキスを…頼む」


    そう言うと、夢野は恥ずかしさを隠すように自分から顔を寄せて最原の唇を奪った


    最原は、そんな夢野を愛らしく思いながら、小さなお尻を両手で鷲掴みにする


    そうして、夢野の身体ごと動かして挿入された肉棒を再び挿入を始めたばかりの地点まで戻す


    「っ〜〜〜〜♡♡♡」


    その間、夢野は目を蕩けさせながら快楽に満ちた声を出そうとする


    そして、再びの挿入。今度は先程よりも抵抗なくするすると入っていく


    根元まで挿入。亀頭の先辺りまで引き抜く。また挿入。


    その繰り返しを、非常にスローなペースで続けていく


    最原は、今にも激しく動かしてたっぷりと夢野の膣内に射精したいところだったが、その気持ちを抑えてスローセックスを続ける




    「……ぷはっ。……ええい、いつまでもいつまでも……これ以上ウチを待たせるでない!」


    ーーだが、最原よりも先に夢野の方の我慢に限界が訪れたようだ


    最原を前に押し倒し、騎乗位の姿勢をとる夢野


    そして、「優しくしてくれ」という言葉に盛大に矛盾するように身体を激しく上下させ始める


    「…はっ!……ははっ!…ははははっ!!!」


    相当に強い快楽を覚えているのか、狂ったように笑い始める夢野


    そして最原はというと、もう限界だった


    そもそもの話、夢野の膣内はただでさえ狭いのだ。


    そんなモノに性器を包み込まれ、激しく擦られたらどうなるか


    「あっ……もう耐えられな……出る…っ!!」


    最原のそんな声と共に、性器が脈動する


    直後、マグマのように煮え立つ白濁が夢野の中を真っ白に染め上げる


    「かはっ………」


    それと同時に絶頂値を超える快楽を感じる夢野。身体がぴたりと止まり、目を剥く






    「ゆ、夢野さん!?しっかりして、夢野さん!?」


    射精を終えた辺りで、最原は心配そうに夢野に声をかける


    「…………ぅう。最原……よ……」


    最原の呼びかけに応じて、夢野の口から掠れた声が漏れる


    「………ありがとう、な。少なくとも……痛いだけでは……なくなった……ぞ……」


    「夢野さん……」


    「ただ…………ウチは少し疲れた……ぞ……」


    そこまで言って、気を失いながら最原に倒れこむ夢野


    「夢野さん!?…寝ちゃってるよ」


    「…すぅ………すぅ……」


    寝息を立てる夢野は、穏やかな顔をしていた


    「……お疲れ様、夢野さん」


    最原は、そんな夢野の頭を優しく撫でる


    「……んん。最原……よ……」


    「(…寝言かな?)なあに、夢野さん」





    「…ウチは、お主のことが……大好き…じゃ……」


    「……僕も好きだよ。」


    その寝言に、最原は笑って答える









    (と、友達としてって事だよな…うん、きっとそうだ。こんな可愛い子が僕の事を好きなんてそんな……あれ、そしたら僕って……傍から 見たら、ロリコン?…い、いや、夢野さんは同い年じゃないか!だから付き合ってもなんの問題もないぞ!既に色々な階段をすっ飛ばしてる気がするけど!……何を考えているんだ僕は!)




    内心ではかなり慌てていたが





    ーー故に最原は、眠っている筈の夢野が真っ赤になり、ニヤけた顔になっていることに最後まで気がつくことはなかった。





  47. 47 : : 2017/09/29(金) 01:11:27


    『さて!いよいよ最後となりました、アンジーさんの番だよ!』


    夢野が戻ってくると、そんなアナウンスが流れる


    『アンジーさんの指示が終わったら、今日の分はおしまいだよ!明日の朝に再開するから、それまではしっかり身体を休めてね。うぷぷぷぷ…』


    それを聞いて、1日で終わるわけでは無いのかと何人かは思うが直ぐに納得する。特に最原と身体を重ねた面々はそれが早かった


    性行というものは、思いの外体力を使うものだ。そしてそれは、何度も行なっている分最原の方が強く感じているはずだろう。この双六が何処まで続くか定かではないが、1日で終わらせるには些か体力が足りない




    ーーそんなことを赤松達が考えているうちに、既にアンジーは進み始めていた


    辺りを見渡してサイコロを見つけると、それは3の目を上にして止まっている。


    そして、3マス進んだところでアンジーが開いた穴の中に消えていった


    直後、再びのアナウンスが流れる


    『えー…アンジーさんの引いた内容ですが、オマエラには特に関係ない内容でした。だから、先に帰ってていいよー。』


    プツリと切れるアナウンス。中庭に静寂が訪れる


    「………取り敢えず、戻りましょうか」


    「あ…うん……そうだね」


    東条の言葉に、近くに居た赤松が反応した


    それをきっかけに、赤松達は揃って寄宿舎に向かった。


    (…どんな内容だったのかなあ)


    赤松の心中で感じた疑問に答える者は居ない


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「…ん………」


    天井が開いていく音を聞いて最原は目を覚ます


    (…だいぶ疲れたな。寝ちゃってたみたいだ……)


    夢野との性行が終わった後、気を抜いた最原は思わず眠ってしまった


    (……天井が開いた。順番からして次は…アンジーさんか)


    ベッドから起き上がり、ぼんやりと天井を見つめる最原


    (…あれ?この位置だとアンジーさんに直撃するんじゃ……は、早くベッドから……ぐえっ……)


    反応が遅れた最原は、上から落ちてきたアンジーにのしかかられた


    「わわっ!?…いたた、びっくりしたよー」


    呑気な声を出すアンジー。そんな彼女は今、最原の顔面に騎乗する形になっていた


    「む…むが……」


    思いがけない出来事に困惑している最原は、呼吸を求めて口と鼻を動かす


    その微細な感覚に気がついたアンジーは、下を見て最原の顔面に跨っていることに漸く理解が追いつく


    「あ、終一…♡そこ…だめ……♡」


    ちょうど秘部の辺りに最原の鼻が当たり、アンジーは感じているような声を出す


    「むぐぐっ!?むーっ!むーっ!……ぷはっ!」


    酸素を求めてじたばたと動く最原は、とうとうアンジーを押しのけて待望の酸素を得る


    「はぁ…はぁ…(し、死ぬかと思った……)ご、ごめんねアンジーさ…ん……?」


    暫くして落ち着きを取り戻した最原は、漸く自分がどんな姿勢を取っているか気がついた


    「し、終一…ちょっと恥ずかしいよー…」


    最原に押されたアンジーは、足を開いたまま仰向けに転がされていた


    その為に、アンジーの下を包む下着が強調される形となる


    煽情的なそのポーズに、最原の顔がかあっと赤くなった


    「い、いや…これは…その……」


    しどろもどろになる最原


    「…♡」


    アンジーは、羞恥を覚えながらも若干嬉しそうに笑っていた


    「ち、違うんだよ……誤解なんだってばぁ!」







    ーーこの後最原がアンジーの誤解を解くまでに、若干の時間を要した





  48. 48 : : 2017/09/29(金) 01:11:53


    「…というわけで僕が避けるのが間に合わなかっただけで……そ、そんなに怖い顔しないでよ……」


    どうにかアンジーを説得出来た最原だが、不機嫌にさせてしまったようだ


    その証拠に、アンジーの目が笑っていない


    (うう…流石にあんなことしたら怒るよなあ…あの時僕がもう少ししっかりしていたら……)


    後悔する最原だが、後の祭りだ。




    「そ、そういえば…アンジーさんは上で何か見た?何かをしろとかなんとか…」


    そして最原は、アンジーの視線から逃げるようにマスの話題を出す


    「…主は言いました。『それよりもまず、言うことがあるだろう』と」


    「うっ…そ、そうだね。ごめんなさい、アンジーさん」


    「ん〜…どうしようかな〜…」


    「(や、やっぱり怒ってる…)ほ、本当にごめんっ!ええと…その…僕に出来ることがあれば何でもするから、だからその…許してくれない…かな……」




    そんな最原の言葉を聞くと、アンジーの目が一瞬妖しく輝く


    「…分かったよー。でも、次は終一に責任取ってもらうからね〜」


    そうしてアンジーは、普段通りの笑みを浮かべた


    「(よ、良かった…)あ、ありがとう。その…本当にごめんね」


    最原はそれを見て内心ホッとする


    「…『何でもする』って言葉。しっかり覚えたからね〜」


    アンジーのそんな呟きは、最原には聞こえなかった


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    「んー、それで上で何かを見たかどうかだったよね〜?でもアンジーは何も見てないよ〜?」


    少しして、アンジーからそんな返答が返ってきた


    「…?そうなんだ。あ、じゃあ…この部屋の何処かにあるのかな…?」


    最原は、先の経験からそう考えると、辺りを見渡す


    枕の裏や壁、シャワールームにトイレといった様々な場所を探していくが、それらしきものは見当たらない


    (ここにも無い、か。まだ探してないのは…)


    最原は、ちらりとその方向を見る


    ーーそこは、端的に言えば「いかがわしいモノ」が雑多に置かれた部屋


    部屋の中でまだ探していない場所はそのくらいだ。けれども最原は、その部屋に指示が出ていないことを願う


    (…こんな部屋で出てくる指示なんて、絶対碌でもないことになるぞ……)



    ーー果たしてそこには指示があった







    『最原クンはテーブルの上のおもちゃ全部を対象に付けてあげること!』


    テーブルの上には次の3つが鎮座する


    目隠し


    手錠


    ピンクローター10個




    「」


    犯罪臭しか感じられないそれらのブツを前に、最原は途方に暮れる



    (こ、こんな…これをアンジーさんに?これ全部?え?え?…………え?)


    パニックになる思考


    「…コレが、終一の言っていた指示、なのかな〜?」


    いつの間にか隣に来ていたアンジーの呑気な声


    垂れる冷や汗


    カラカラに乾いた喉が、ごくりと唾を飲み込む


    「…凄く恥ずかしいけど、終一が付けてくれるなら頑張るよー♡」













    「…………………………………………アッ、ハイ」








  49. 49 : : 2017/10/02(月) 02:27:05


    ベッドの上に並べたアイマスク、手錠、ローター


    その中からアイマスクを手に取った最原は、笑みを浮かべて立つアンジーの方に向き直る


    最原の目は、「こうする他ない」という諦めやアンジーへの申し訳なさなどを始めとする暗色で染まっていた


    対して、アンジーの目は何処までも透き通ったようで。しかし、ほんの僅か色欲を孕んでいるように見える


    そんなアンジーの眼に蓋をするように、最原はアイマスクを付けてやる


    「ん………」


    「あ……ごめん、キツかったかな」


    最原は申し訳なさそうにアンジーに尋ねる


    「大丈夫だよー」


    返ってきたのは、普段通りのアンジーの声


    こうして最原は、漸く一つ目の課題をこなすことが出来た。しかし、ここからが本番だ、と最原は思う


    そうしてまず、ピンク色をしたローターに手を伸ばそうとしてーー動きが止まる


    最原は、何かを考えるように顔を歪ませると、やがて手錠に手を伸ばした


    「……アンジーさん、前と後ろなら…どっちがいいかな」


    せめてそのくらいは選ばせたいと思ったのか、口をついてそんな言葉が出てくる


    「…終一の好きな方でいいよー」


    視界を遮られたアンジーは、少し遅れて言葉の主語を理解すると、口もとを緩めながらそう言った


    (好きな方、と言われてもなあ…)


    無論、誰かに手錠をかける経験など皆無だ。好きも嫌いもあったものではない


    とはいえ、掛けなければいけないのは決定事項だ。悩んだ末に、最原はアンジーに両手を前に出させる


    カチャリ、という手錠の音がいやに鮮明に聞こえてきた


    目隠しに加えて手錠までかけられたことにより、ただでさえ濃い犯罪臭が更にその濃度を増す


    けれども最原には、まだ一つやらねばならないことが残っている。先の二つよりも更に犯罪的な、10の機械を見下ろす


    その時になって、最原は全て同じものと思っていたローターが微妙に形状が違う事に気がついた


    そのうちの三つは何かをつまめるようにクリップのような形状をしていた。また、三つのうち一つだけやけに小さい


    残る7つのうち、1つは細長く、1つは平たい形をしており、残る5つは球状だ


    何故形が違うのか、と疑問に思う最原の上から何かが落ちてきた


    「うわっ!?……って、何だこれ。紙?何か書いて……」


    驚きつつも落ちてきた紙を掴んだ最原は、その中身を見て思考を停止させる


    ーーそこには、いつ撮られたのかシャワーを浴びるアンジーがプリントされていた


    やがて、最原の顔がトマトのように赤くなる。罪悪感から目をそらす最原


    「…?どうかしたのー?」


    状況が分からず、疑問の声をあげるアンジー


    「なっ、なな…何でもないよっ!」


    どもりながらそう言うと、最原はもう一度紙に目を移す


    シャワー中らしき全裸のアンジーの写真には、所々赤いペンでどこにどのローターをセットすべきか指示が書かれていた


    (こ…こんなところにまで…で、でもやるしかないんだよな……)


    そうして最原は、興奮を抑えながらもローターを手に取る


    (……って、ちょっと待て。今アンジーさんの手は動かせないから……!)


    ここで、最原は漸く自分の失態に気がついた


    先にアンジーに手錠を掛けたせいで、自分が無理やり脱がす他に手段が無くなってしまったのだ


    手錠を掛け直そうとするものの、鍵が見当たらない。よく見ると手錠には鍵穴が無く、電子ロックがなされているようだ


    (駄目か…こうなったら、もう覚悟を決めるか…!)


    最原は、一つため息を吐くと何かを決心した目をするようになった


    そうして、アンジーの胸の辺りに手を伸ばすと


    「………ごめん、アンジーさん」


    そう言いながら布を掴んで持ち上げて、アンジーの胸を露出させた









  50. 50 : : 2017/10/02(月) 02:28:24


    露わになったアンジーの胸は、小さいながらも綺麗な形をしていた


    最原は、その光景に興奮を覚えながらも目的を果たそうとする


    (まずは…これを付けるのか)


    手に持ったのは、クリップのようなローターを2つ。最原は、その内の1つをアンジーの右胸に近づける


    そうして、アンジーの右胸の乳首を挟み込んだ


    「ンっ………♡」


    艶っぽいアンジーの声が聞こえてくる。その声に理性が溶けていくのを覚えながら、最原はもう一方の乳首にもローターを設置する


    そうして、手早く布を元の位置に戻して胸を隠した


    (これで一つ終わった…!残りも早く終わらせないと、頭がおかしくなりそうだ……!)


    最原は、我慢を続けながら次の工程に移る


    今度は、平たい形のローターを手に取る。他のタイプと違い、これだけは吸盤のように吸い付く特性を持っていた


    最原は、それをアンジーのお腹の少し下辺りーーちょうど子宮のある位置ーーに貼り付けた


    ここまでは順調に設置し終えた最原。しかし、次の部位に設置をしようとして動きが止まる


    ーー何故なら、それをする上でアンジーの下着を脱がすことは必要不可欠だからだ


    そこまで考えたところで、最原のズボンに出来ていたテントがピクリと反応する


    それに気がついた最原は、邪なことを考えていた自分を恥ずかしく思いながらーーしかし、依然として勃起を続けたままでーー早く終わらせようと残りのローター全てを手に取った


    「あ、アンジーさん…本当にごめんっ!」


    最原は、謝りながらアンジーのスカートを捲ると中の下着を下ろした


    そうして現れたのは、僅かに生えた陰毛とピンク色の女性器。未使用らしき穴が僅かに湿っているのが見てとれた


    「…っ!」


    視界が封じられていても、何をされたのか理解が出来たのだろう。アンジーは頬を赤く染めながら内股を擦る


    最原は、アンジーの女性器を下から覗き込むような姿勢を取ると、理性との最後の戦いを始めた


    まずは陰核。最後に残ったクリップ型のローターで挟み込む


    それによって、アンジーが先ほどよりも大きな嬌声を上げるが、最原の手は止まらない


    次に、細長い形状のローターをアンジーの尻穴に充てがう。すると、アンジーはひどく抵抗するように身体を捩らせた


    「んっ……そんなところ……」


    「本当にごめん…でも、こうするしか……」


    やがて、アンジーは観念したのか尻穴にローターが少しづつ飲み込まれ始めた。


    程なくして全てを咥え込んだのち、仕上げとばかりに最原はアンジーの牝穴を指で弄る


    そして、濡れてきたのを確認すると入り口をローターで塞ぐ


    最後に、下着を引き上げて元の位置に戻すと、残りのローターを開いた空間に詰め込んだ


    そこまで終えたのを確認したところで、最原は目を逸らしてアンジーから距離を置く


    (あ……危なかった……もうちょっとでももたついてたら僕は……アンジーさんを………)


    最原は、ギリギリのところで理性を保つことが出来たようだ。若干の達成感を覚えながら、最原は気持ちを落ち着かせる



  51. 51 : : 2017/10/02(月) 02:28:45


    少しして、部屋にアナウンスが流れてきた


    『はい、お疲れ様!いやあ、最原クン頑張ったね!傍から見たら性犯罪者にしか見えなかったよ!』


    (誰のせいだと思っているんだ……!)


    褒めているようで貶しているモノクマの声に、最原は苛立ちを隠せない


    『まあ、それはそれとして。まずは…スイッチオン!』


    「…ッ!あッ、アアッ……!!!」


    突如としてアンジーが声を上げる。見ると、先ほど設置したローターが作動を始めていた


    かなり激しく振動しているようで、アンジーは膝から崩れ落ちてしまった


    『まさか付けるだけで終わると思った?そんなわけ無いじゃない!アンジーさんには明日の朝まで頑張ってもらうよ!』


    「そんな…そんなの拷問じゃないか!」


    怒りを孕んだ最原の声が部屋に響く


    『うぷぷぷぷ…勿論救済措置は用意してあるよ。最原クン、ちょっとアンジーさんに近づいてみなよ』


    それを聞くと、最原はアンジーと距離を縮める


    すると、アンジーを責めるローターの振動が心なしか弱くなった


    『そのローターはちょっと面白い仕掛けが付いていてね。最原クンが近くに来るほど振動がゆっくりになるんだよ。密着すれば振動はゼロ。つまり、完全に止まるよ』


    「…それってつまり、僕がアンジーさんから離れる程に振動も大きくなるって事だよな?」


    『正解だよ!…ま、距離にして10mが限界かな?それ以上になると、明日の朝にはアンジーさん、気持ち良さのあまり狂っちゃうかもね。うぷぷぷぷ…』


    「し、終一ぃ……」


    「…心配しないで。僕がそばにいるから」


    怯えるようなアンジーの声。最原はアンジーの手を握り、優しく声をかける


    『…じゃ、そういう訳で最原クン!今夜はアンジーさんのお世話、頑張ってね!』


    そうしてアナウンスが切れると、部屋の入り口が解錠される音がした


    「…アンジーさん、その…こんなことになっちゃって、ごめんよ……」


    「…終一が謝る必要はないよー」


    アンジーの変わらぬ調子の声に、最原は少し元気を取り戻す


    「あ、そうだ…前が見えないだろうし、僕から離れるとその…作動するだろうからさ。手、繋いで行こうよ」


    「終一…♡嬉しいよー」


    そうして2人は、指先を絡ませて部屋を後にした





    (……どうしよう。ご飯はまだしも…お風呂とか、トイレとか、寝る時とか…絶対我慢出来ないぞ……)


    道中、依然として膨らんだままの下腹部を見やりながら最原はそう思った。




  52. 52 : : 2017/10/15(日) 21:51:43


    …それから僕がした経験は、多分一生忘れられないと思う


    アンジーさんを連れて部屋に戻ると、既に食事が用意されていた。


    ぐつぐつと煮えたぎる鍋の傍らにあった、真宮寺くんの筆跡らしいメモにはこんな事が書いてあった


    『夕食も僕が作らせてもらったヨ。それから、アンジーさんの世話をする上での要件がテーブルに置いてあるから食事が終わったら目を通しておくといいだろうネ』


    …その要件が色々と問題だったんだけど、その時の僕は色々と混乱していたのもあって後回しにしてたんだ


    取り敢えず、その時は真宮寺君に感謝しながら冷める前に食べてしまう事に決めたんだっけ




    『はい、アンジーさん。口開けて』


    鍋の具材を箸で捉え、手で受け皿を作りながら雛鳥のように口を開けたアンジーさんにそう促す


    具材も食器も2人分あったのは幸いだった。アンジーさんもきっと、食器を共同で使うのは抵抗があるだろうから


    『…あむっ。…むぐ…もぐ……美味しいよー』


    そう言って顔を綻ばせるアンジーさん。こんな状況じゃなかったら、とても嬉しくなる笑顔だ。…本当に、罪悪感でいっぱいだ


    『……ぁう』


    何よりも、食事の際はアンジーさんから手を離してしまう形になるのが申し訳なかった。微かに響くローターの音が、彼女を辱めているのが嫌でも分かる


    だから僕は、アンジーさんの口に食事を運ぶとすぐにその手を優しく握る。そうすることで少しでも彼女が振動を感じる時間が短くなるからだ


    勿論僕が食べる時も手を繋いだままだ。…行儀が悪いけれど、仕方がない。


    そんな風にアンジーさんを気にかけながら、食事の時間は過ぎていった



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    …大変だったのが、トイレの時だ


    『……ッ』


    先程から、もじもじと身体を動かすアンジーさん。トイレに行きたいのは誰が見ても明白だった


    けれど僕は、それを察しているのに言い出す事が出来なかった。何故ならばーー


    『↓これがアンジーさんのトイレだよ!』


    そんな文言が示すのはーー「ペット用」と書かれたシート


    無論、仕切りなどというものは存在しない


    …恐らくは、部屋の隅に設置された監視カメラが指示に従わない事を許さないだろう


    「っ………終一ぃ……トイレ……トイレに行きたいよー…」


    やがて、恥じらいの篭ったアンジーさんの声が聞こえて来た


    …もう時間は残されていない。僕は、考えに考え抜いて


    「…ああ、分かったよ。…今案内するから」


    アンジーさんを連れて、シートの上に跨らせた。その横に膝立ちになると、両手を彼女の下着に伸ばす


    「んっ……早く…っ!」


    切羽詰まったアンジーさんの声を聞きながら、僕は下着を下ろしていく


    しかし、その途中で下着の中に入れていたローターが溢れそうになった。反射的にそれを押さえつける


    「………ぁ」


    けれど、それがアンジーさんの敏感な部分を刺激してしまったのだろう。暖かな感覚をローターを支える手に感じる


    慌てた僕は、アンジーさんの下着の前を捲りあげた。途端に、尿道口から勢いよく奔流が飛び出してきた


    余程我慢の限界だったのか、真っ白なシートを向日葵の色に染め上げるそれは、シートの外にも飛び散っている


    …勿論その飛沫は僕の腕にもかかっている。呆気に取られて口を開けていた為か、鍋の味とはまた違う塩辛い味も覚えた


    ジョロジョロと続くアンジーさんの放尿は、シートの全面に証を刻んだ所で漸く収まった


    そして僕は、先の入間さんの時と同じようにティッシュで優しく後始末を始める




    …その間絶え間なく聞こえてくるアンジーさんの艶っぽい声や、先程からの眼前の刺激的な光景に僕の股間が大変な事になっていたのは、言うまでもない。





  53. 53 : : 2017/10/15(日) 21:53:30


    …大変だったのは、トイレの時だけじゃない


    もう一つ大変だったのがーーお風呂だ。


    最初は、どうやってローターを外さずに洗うべきかと考えていたのだけれど…


    『ローターが故障して感電死…なんて嫌でしょ?特別にお風呂の時だけはローターを外してもいいよ!服を脱ぐ時だけは手錠も外すよ』


    そんなアナウンスが聞こえてきたので、取り敢えずその問題はクリア出来た


    そして、そのアナウンスを聞くやいなやアンジーさんはお風呂に入りたいと訴えてきた


    一も二もなく承諾した僕は、早速アンジーさんを苦しめているローターを外した


    けれど、一気に外したのがいけなかったのだろう


    「ぁ………」


    短い声を上げて、アンジーさんの全身がピクリと震える


    それが絶頂を迎えた瞬間だという事は、今日の皆の様子から判断出来た


    「………ごめん」


    僕は、申し訳なく思って謝罪をする


    そして、ローターを外したタイミングで手錠の電子ロックが解除される音がして、アンジーさんの腕が解放された



    そこから先は、アンジーさん一人で脱げるとの事で僕は彼女に背を向けた。…色々と今更な気がするが


    その間ずっと考えていたことは、完全に勃起してしまった自分の愚息の処理についてだ


    自分で収めることは叶わず、かといってこのままでは欲望のままに襲いかかってもおかしくない


    また理性との戦いか、と思いながら服を脱ぎ終わったというアンジーさんの報告を耳にし、振り返った


    「終一…早くお風呂…行こうよー…」


    両手で大事な部分を隠しながら、甘い声で呼びかけるアンジーさん


    けれど、手で隠れていても先程見た光景がフラッシュバックしてくる


    褐色の肌と健康的な肢体はどこまでも魅力的で、早速3割ほどの理性が蒸発した


    僕は顔が真っ赤になるのを感じ、慌てて首を振って冷静になろうとする


    「そ…そうだね!それじゃあ早速お風呂に…『最原クン、忘れてないと思うけど手錠は?』…も、勿論分かってるよ。………ごめん、アンジーさん」


    忌々しいアナウンスによって、再びアンジーさんを拘束しなければいけない事実が思い起こされる。僕は、申し訳ないと思いながら再び手錠を嵌めた


    けれどそれは、手で隠されていた胸や大事なところが露わになってしまう訳で…


    「……………」


    いけないと思いながらも、僕の視線はアンジーさんの女性的な部分から離すことは出来なかった


    「………?終一、どうしたのー?」


    「………ハッ!…な、何でもないよっ!そ、それじゃ案内するね!」


    腕を抓り、無理やり思考を落ち着かせる。そうして僕は、既に半分以上持っていかれた理性に不安を覚えながらアンジーさんの柔らかな手を握った


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    お風呂に湯を張っている間、僕はアンジーさんの肢体に手を這わせる。


    …いや、別に不埒な真似をしている訳じゃない。ただ単にアンジーさんの身体を洗っているだけだ


    どこかでそんな弁明をしながら、しかし客観的に今の状況を見れば通報モノだろうとも考える


    浴室の椅子に腰掛ける、腕を拘束された上目隠しを付けられた全裸の美少女


    そしてその胸やお腹に手を這わせる、同じく全裸の上男性器を勃起させた興奮状態の僕


    鏡に映るそんな光景は、誰がどう見ても迷わず携帯電話に3桁の数字を打ち込む事だろう


    風呂に入るんだから服を脱がなきゃダメ、なんて何処かの白黒が言わなければもう少し弁明も出来たのだけれど


    「…痒いところはない?アンジーさん」


    「…♪ 気持ちいいよー、終一〜♡」


    救いだったのはアンジーさんが気持ちよさそうにしている事だ


    東条さんの時に教わった経験が生きたな、とその時の僕は感謝した


    …同時に、その時の体験を思い出してしまい、いけないと分かっているのに性器がピクリと反応してしまった


    僕は、なるべくアンジーさんから身を離し速やかに身体を洗うべく手を動かした





    「あっ……終一っ………そこは……やあっ……」


    …その間、アンジーさんが何事か言っていたけれど僕は気がつくことが出来なかった




  54. 54 : : 2017/10/15(日) 21:54:40

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    …以上が風呂場の中で起きた顛末だ。


    その後はアンジーさんを湯船の中に入れて、僕はシャワーで済ませた


    そうして、アンジーさんを連れて部屋に戻って来た


    なるべく身体を見ないようにしながらタオルでアンジーさんの全身を拭いて、髪を乾かす


    その後、申し訳ないと思いながら再びローターを全身に付け、下着を上から被せる


    そうして次に服を着せる、というところで手錠のロックが一向に解除されない事に気がついた


    「どういうことか」と疑問に思っていると、アナウンスが流れてきた


    『あ、そうそう。手錠は朝まで外れないからね。ボク言ったでしょ?「服を脱ぐ時だけは外す」ってさ。じゃ、また朝にね!』



    …思い返せば、そんなことを言っていた気がする


    …ということは、アレか?僕は朝まで殆ど下着姿のアンジーさんと一緒に過ごさなければいけないのか?


    「ぁ……終一…っ…手…繋いで……」


    何かに耐えるようなアンジーさんの声が耳に入り、慌ててその手を握る


    …そうだ。アンジーさんに触れていないとローターが…


    ということは……






    (…下着姿の、同年代の可愛い女の子と密着した上で、手を出さずに朝まで…? 今すぐにでも襲いたいくらい限界なのに…?)


    ーーそして、僕の1日を締めくくる最後の試練が幕を開けた


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    (………………ダメだ、眠れない)


    半ば予想していた事だけど、僕は眠れぬ夜を過ごしていた


    アンジーさんと一緒にベッドに入ってから、果たしてどれだけの時間が経過しただろう


    2時間…いや、ひょっとしたら1時間も経っていないかもしれない


    けれど、その時の僕は体感ではそれ以上の時間が経っているように感じていた


    今という時間が無限に伸長しているような感覚。その原因は、僕に身を寄せる眠り姫にある


    「むにゃむにゃ……えへへ、終一ぃ…♡」


    眠り姫ーーアンジーさんは、無防備にも下着姿のままスリスリと身体を擦り付けてくる


    そのせいで、彼女の慎ましくも柔らかな部分や健康的な肢体をこれでもかという程に主張してくるのだ


    おかげで僕のパンツの中は大変なことになっていた。それこそほんの少しでも身動きすると、擦れて粘液がパンツに染みる程に


    …正直に言えば、その時の僕の頭の殆どが劣情で占められていた


    例えば、アンジーさんの口をオナホールにして満足するまで射精したい、とか


    それこそ処女を無理やりにでも奪って蹂躙したい、とか


    普段の僕なら絶対に考えないような下卑た考えが、我が物顔でのさばっていた


    それでもアンジーさんに手を出さずに済んだのは、風前の灯のような理性とこんなゲームを仕組んだモノクマへの怒りの感情がほんの僅か優っていたからだ


    そんな決意を、脇腹を抓る痛みという形で身体に刻み込みながら、必死で眠ろうとする


    そうしていると、段々意識が遠のいていく感覚がやってきた


    (ああ……これで……ようやく…………)


    薄れゆく意識の中、最後に思ったのは彼女を傷つけずに済んだ安堵の思いだった


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








    (………なんて思ってたんだけどなあ)




    果たして最原の、「自分からアンジーを傷つけない」という願いは叶った


    その証拠に、夜が明けてアンジーが自由の身になるまで彼女の身体は汚されていなかったのだから


    …ところで、ここで一つ、簡単な質問をしよう


    Q.もしも目が覚めた時、目の前に大好きな人の寝顔があったなら?


    そしてそれが、2人きり、少なくとも誰の邪魔も入らない状況であったなら?





    ーー何よりも、煮えたぎる程の情慾が猛っていたなら、彼女は何をすると思う?






    その答えを彼女ーー夜長アンジーは行動で示した







    「アハ…………♡終一…終一ィ♡♡♡」











    目が覚めて、自分に覆い被さるアンジーを把握した時、最原は自身の努力が水泡に帰した感覚を覚えた




  55. 55 : : 2017/12/25(月) 02:00:40


    「はぁ…はぁ…終一ぃ……♡」


    肉食獣の如く最原にマウントを取ったアンジーは、舌なめずりをしてそう言うと下着の端を掴んだ


    そうして、最原が止める間もなくずるりと下に下ろす


    露わになった秘部からは、どろりとした蜜が垂れて雌の匂いを辺りに撒き散らす


    その淫靡な光景に、最原は目を奪われ生唾を飲み込む


    その反応に満足そうな笑みを浮かべたアンジーは、素早く最原のズボンのチャックを下ろす


    その中に手を入れ、確かな感触を覚えるとずるりと引き摺り出す


    ーーそうして現れた最原の肉棒は、メスの香りによって臨戦態勢に入っていた


    最原のオスの象徴に、歓喜の笑みを浮かべるアンジー。やがて、吐息がかかるほど近くまで顔を近づけると肉棒の匂いを嗅ぎはじめた


    そして、我慢の限界が訪れたのか口を大きく開けて最原のペニスにむしゃぶりついた


    そのまま、舌全体で舐めるようにしながら顎と頭を動かし始める


    「っあ………!そ、そんなことしたら…ぁ……」


    何かに堪えるような最原の声。しかし、直ぐに限界が訪れた


    両手でアンジーの頭を抑えつける最原。アンジーはそれに抵抗することなく口いっぱいに肉棒を頬張る



    「…ぁ……っ!」



    ーー最原が小さく呻る。途端に、アンジーの口内で白濁が爆発した。


    「!!……んっ………んっ…♡」


    喉奥に流れ込むどろりとした感覚を、アンジーはまるで嫌がることなく味わう


    しかしアンジーの小さな口では最原の白濁を受け止めるには足りなかったようだ。


    その証拠に、懸命に精液を飲み込むアンジーの口端から白く粘つく流体が漏れ出す


    「………んっ!げほっ!ごほっごほっ……」


    息苦しくなったのか、アンジーは咳き込み白濁液を吐き出した。


    射精の余韻に浸っていた最原は、そこでアンジーの異変に気がつくと、慌ててアンジーの口内からペニスを引き抜く


    ごぽり、と涎のように白濁が滴り落ち、アンジーは新鮮な空気を求めて荒い呼吸を始めた


    「ご、ごめんアンジーさん!…ああ、僕は何てことを…」


    白濁で汚れるのも厭わず、最原はアンジーの肩を抱きながら謝罪をする。


    アンジーは暫し虚ろな目をしていたが、段々とその瞳に色が戻ってきた


    「……ぁ、終一ぃ………」


    掠れるような声で最原の名を呟くアンジー


    「……凄いよー。終一が、アンジーの中にいっぱい…♡」


    呼びかけに応えようとした最原は、続く言葉に言葉が出なくなる


    そうしてアンジーは、ベッドに溢れた白濁を掬うと、親指と人差し指の間で弄び始めた


    「…でも、これじゃ全然足りないよー…ねえ、終一」


    ねっとりとした艶のある声が、最原の耳を擽る


    最原を見つめながら、アンジーはゆっくりと仰向けになってベッドに横たわる


    そうすることで、最原の眼前にアンジーのすべてが晒された。


    アンジーの、色に狂った瞳は最原を見つめて離さない


    アンジーの、ふくらみかけの乳房は鎮まった筈の最原の劣情を再び駆り立てる


    アンジーの、蜜を漏らして雄を求める淫壺は最原の肉棒を反り立たせる


    「終一………来て♡」


    最後の一押しとばかりに、アンジーは優しい声で呼びかけながら両手を広げる


    「あ……ああ………」


    抱擁を求める淫魔の姿に惹かれる最原は、さながら誘蛾灯に吸い込まれる虫のようで





    アンジーの柔らかな身体に包まれた最原は、遂に押し込めていたリビドーを解放した
  56. 56 : : 2017/12/25(月) 02:01:04


    アンジーに覆い被さった最原は、赤子のように小さな胸に吸い付いた


    「…あはっ、赤ちゃんみたいだよー、終一♡」


    そう言ってアンジーは、よしよしと、最原の頭を優しく撫でる


    他方、最原の下半身はカクカクと動いていた


    アンジーのお腹に肉棒を擦り付ける様子は、自分のものだとマーキングしているようにも見える


    「あはは、違うよ終一♡アンジーのお腹じゃ赤ちゃん作れないよ?」


    アンジーは笑いながらそう言うと、最原の肉棒を手で優しく握る


    「ほら、ここだよー。赤ちゃん作るところ、分かるかなー?」


    まるで年端もいかない子供に教えるような口調で、アンジーは掴んだ肉棒の先を肉壷の入り口とキスをさせる


    その感覚に、最原の頭は昨日何度も行った行為を思い出す


    そして、本能のままに腰を打ち付けた


    蕩けきったアンジーの肉壷を、最原の肉棒が貫き膜を破る。


    「あうっ……うんうん、上手だよ終一ぃ♡」


    破瓜の痛みは殆ど感じなかったようで、アンジーは笑みを浮かべて最原を褒める


    「はっ…!はっ…!アンジーさん…アンジーさん…」


    いつしか乳房から口を外した最原は、夢中になって腰を振る


    「あっ、あっ……終一の大きいよぉ…赤ちゃんの部屋コンコンしてるの分かるよー♡」


    快楽に浸ったアンジーの声。昨日何度も少女たちと身体を重ねた事もあってか、こと性技における最原の経験値はアンジーのそれを上回っていた


    そしてまた一突き、最原の肉棒がアンジーの子宮とキスをする


    「っ…♡」


    アンジーの全身を快楽の波が伝う


    その微かな絶頂を察知した最原は、よりいっそう激しく腰を打ち付け始めた


    「あっ、終…いちっ…♡だめっ…激しすぎ…っ♡」


    アンジーの口から漏れ出た拒絶の言葉


    けれども、その言葉とは裏腹にアンジーは最原の腰に足を絡めて離そうとしない


    そして最原もアンジーから離れるつもりは毛頭なかった。むしろ好都合とばかりにずぶずぶと肉棒を淫壷の奥深くへと運んでいく。


    少しして、最原の口から短い、唸るような声が出てきた


    途端に肉棒の先端から勢いよく白濁が飛び出す


    精巣で作られた特濃の子種は、その多くがアンジーの膣内に抽送されていく


    身体が内側から灼かれるようなその快楽にアンジーは目を剥き、半開きの口の端からは涎が垂れる


    やがて結合部から粘つく白濁が漏れ出てきた。それでも最原は、更なる快楽を求めて腰を振ろうとする。









    『はい、時間切れー!』




    モノクマのそんなアナウンスが流れたのは、その矢先の出来事だった。


    それとともに、天井からガスが噴出し部屋に充満していく


    そのガスを吸った最原を、突如として猛烈な眠気が襲った


    前日の夜から神経をすり減らしていた上に、性行による疲労が溜まっていた最原がその眠気に耐えられるはずもなく


    アンジーに折り重なるようにして、最原は意識を闇に落とした。

  57. 57 : : 2017/12/26(火) 01:44:25





    『やあ最原クン!ホラ、起きて起きて!もうすぐ2日目が始まる時間だよ!』


    「…………………んぅ」


    モノクマの喧しい声を聞いた最原は、目をこすりながら身体をベッドから起こす


    低血圧なのか暫しそのままの姿勢でいた最原だが、血が身体を巡るうちに意識を落とす前の出来事を思い出したようだ


    『ん?…ああ、アンジーさんなら部屋に戻しておいたよ。2回戦が始まっちゃうといけないからね!』


    アンジーの姿を探す最原に、モノクマがそう告げる


    『いやあ…それにしても最原クンもなかなかやるねぇ!ねえねえ、誰が一番気持ちよかった?同級生の女の子達孕ませるのってどんな気持ち?ねえねえどんな気持ち?』


    「誰のせいだと思って…!皆に無理やりあんなことさせたのはお前じゃないか!」


    『…何人かはむしろノリノリだった気がするけどなあ。…まあいいや。そんなことを話すために通信を繋げた訳じゃないんだよ』


    モノクマがそう言うと、何かのスイッチを押すような音がスピーカーから聞こえた


    すると、どこからかアームが飛び出し最原の四肢を拘束する


    「!?な、何だこれ…何をするつもりだ!」


    『うぷぷぷぷ…簡単に言うと、健康診断かな?』


    困惑する最原の前に、別のアームが姿を見せる


    人の手を象ったようなそのアームは手早く最原のズボンをパンツごと脱がせると、ペニスを露わにする


    「なっ…や、やめろっ!」


    赤面しながらもがく最原だが、四肢を拘束されている状態では隠すこともままならない。


    そしてアームの手は、最原のペニスを優しく掴み手淫を始めた


    程なくして最原が勃起したところで、手淫は止まり手から解放された


    『うーん…最原クン、もうちょっと元気になってくれない?ボクが料理に仕込んだ薬の効果ならもうちょっとハッスルしている筈なんだけど…』


    ペニスの調子に不満があるのか、モノクマはそう苦言を漏らす


    そんなモノクマを、最原は羞恥に染まった顔で睨む


    『そんな怖い顔しないでよ。あ、でもその手のマニアには需要あるかもね!今の最原クンって魔王に囚われた女騎士って感じだし』


    「ふざけるな!早くこれを外せ!」


    ガチャガチャと拘束を外そうとする最原だが、そう簡単には外れない


    『…うん。無理言ってもしょうがないし…やっぱり“アレ”を使おうかな。』


    再びスイッチの音が鳴る。そして、最原の前にピンク色の液体が入ったフラスコが現れた


    その液体を一目見て、最原の防衛本能が働いたのか身体を捩って離れようとする


    『そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。ホラ、料理にも入ってた薬だよ?…あれはかなり希釈してたけど。これはその原液。過去に超高校級の薬剤師が作った代物を再現したんだけど…勿論効果は折り紙つきだよ。…ちょっとだけ理性飛ぶけど、うん。中毒性もないし…多分』


    「理性が飛ぶ時点で大問題じゃないか!そんなものを僕に投与するのか!?おい目を逸らすな!」


    『だってこれしか方法が無いんだからしょうがないじゃない!腹上死するよりマシでしょ?ああもう時間押してるから、取り敢えず飲んで飲んで!』


    「ふざけ…っ!もががっ…」


    『薬の効果は丸一日続くらしいよ。あと、副作用はそのうち切れるだろうから、頑張ってね!』


    最原の抵抗も虚しく、アームで無理やり口を開かされたところにフラスコの中身が注がれていく








    そしてその効果は直ぐに現れた。最原のペニスは見違えるように剛直し、血管が浮き出るほど凶悪な姿となった。






    …反面、副作用もまた、直ぐに現れた









    「うううううううううっ……………がうっ!」


    『…せめて人語を話してよ。』






    本番開始まで、あと10分


  58. 58 : : 2018/01/02(火) 22:31:00


    赤松達が中庭に姿を見せたのは、時計がもう少しで午前9時を示す辺りの頃だった


    モノクマのアナウンスによれば、もう少しで2日目が始まるらしい。というわけで、誰からともなく昨日までに進んだマス付近に集まり始めた


    程なくして、何処からか大きなモニターが現れて赤松達の前で止まる。




    『やあオマエラ!おはようございます。…うぷぷ、準備がいいねぇ。そんなに最原クンが待ち遠しいのかな?』


    嘲るような調子のモノクマの声に、何人かがモニターを睨む。


    『そんなに怖い顔してたら最原クンに嫌われちゃうよ?…まあいいや。それじゃ、早速だけど続きを始めるよー!』


    モノクマがそう言い終えると、モニターはプツリと切れた。


    そして、ポスッという軽い音がして赤松達の前にサイコロが落ちてきた。


    『あ、そうそう。順番は昨日と同じだよ!茶柱さんまで終わったら一旦休憩するからよろしくね!』


    そんなアナウンスを残しながら、モニターは何処かに消えていった


    「…」


    少しして、春川が進み出てサイコロを手に取った。


    軽く放り投げて出た目は、2。ちらと赤松達の方を見た後、春川は2マス先に歩みを進める


    マスまで辿り着いて少しすると、やはり穴が開き、春川が下に落ちていく。


    無表情で落下する春川。しかしその眼光は何かを期待するような光を宿していた。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    暫しののち、柔らかなベッドの上に春川が着地した


    …もっとも、ベッドが柔らかすぎたからか体勢を崩してしまったが。


    ひとまず起き上がるために身体を起こそうとした矢先



    ーー急に抱きついてきた最原によって、春川はベッドに押し倒された


    「あァ………春川さん…春川さん……」


    最原はそう言いながらカクカクと腰を振り始めた


    その顔は色に狂っており、薬効の副作用が十二分に現れている事は明白だ


    「…最原。」


    ーーそんな最原を春川は拒絶するどころか、両手で抱きしめて自身に押し当てた


    ちょうど春川の服に潜り込む形になった最原は、これ幸いとばかりに柔らかく白い春川のお腹を舐め始める


    春川は、そんな最原を愛おしげな目で見つめながら口端を緩めた







    …無論、春川がそのような行動を取ったのは理由がある


    それは、この部屋に落ちてくる前のこと。春川の止まったマスに書かれた指示にはこんな事が書いてあった




    『次の人が来るまで最原クンに犯され続けてね!抵抗もしちゃダメだよ!』


    「最原にレイプされろ」という卑劣な指示


    けれども、上でその指示を見た時、春川は自分が無意識のうちに笑っている事に気がついた


    同時に、お腹の下の辺りに疼きも覚えた


    そして今、自身に覆い被さって野生的な姿を見せる最原に春川は、秘められた自分が姿を現わすのを感じた





    即ち、被虐されて悦ぶマゾヒストの本性に




    一体自分はこれからどうなるのだろうか


    薬か何かで正気を失った好きな人は、どのように自分をめちゃくちゃにするのか


    そしてそんな暴力的な愛に、果たして自分は耐えられるだろうか


    そんなことを考えているうちに、春川の秘所からだらだらと蜜が溢れ出す


    それに気がついた最原は、ズボンを突き破らんかの如く膨張した肉棒を取り出して春川に見せる


    所々血管が浮き出た、凶悪で巨大なそれをうっとりとした目で見つめる春川。最原は短く唸るような声を出すと







    ーー春川の膣内に、前戯もなしに挿入した




  59. 59 : : 2018/01/02(火) 22:31:35




    春川の脳表を鋭く走る、強烈な痛みの信号


    前戯もなく唐突にねじ込まれた最原のペニスは、灼熱の痛みとともに春川の処女を奪った


    ある程度覚悟を決めていた春川も、その痛みに思わず顔を歪ませ、目尻に涙を浮かべる


    しかし、そのような春川の状態を薬に狂った最原が感じとれるはずもなく


    「ううっ……ああっ!春川さん…春川さん…!」


    最原は、己の本能のまま乱暴に腰を振り始めた


    春川の膣内が無理やりにこじ開けられ、押し広げられていく


    当然ながら、破瓜の痛みが早々に引く筈もなく。春川は続けざまに押し寄せる痛みに目を見開いた


    春川をオナホールのように扱う独りよがりのセックス。尋常でない痛みは、いくら相手が好きな人であっても常人ならトラウマ必須であろう





    「…っ!………ぁ………最……原ぁ……っ♡」



    ーーただし、何事も例外というものは存在する


    最原に犯されている少女、春川はまさに、その「例外」であった。


    マグマのように煮えたぎる痛みを至上の快楽に変換させて、春川は最原の愛を受け止めていた


    与えられる痛みすら愛するその様は、これ以上ないほどのマゾヒストの証


    笑顔を浮かべる春川は、悦びを感じていた


    やがて、最原の欲望が爆発する瞬間が訪れた


    その瞬間に合わせて、春川を強く抱きしめ肉棒を肉壺の奥深くへと突き刺す


    ーーそして、春川の膣内に白濁が放出された


    その瞬間、チカチカと煌めく光を見る春川


    それは、許容量を遥かに超える快楽に頭がショートした感覚だった


    最原から吐き出された精液は、結合部から朱の混じった流体としてシーツに溢れる


    暫しののち、射精が止まったのか最原は深く息を吐いた


    膣内から肉棒を引き抜くと、亀頭の先から白濁の残穢がどろりと落ちる


    だが、これで終わりという訳では無いようだ。その証拠とばかりに、最原のペニスは未だ硬く隆起したままだった


    そして、快楽に麻痺した様子の春川に再び覆い被さる


    また膣内の締め付けを楽しもうとした最原だが、ふと、何かに気がついたように動きが止まった


    何かを確かめるように手を持っていき、指先で触る


    「……ッ!ま、待って…そこはっ!」


    瞬間、快楽の余韻に浸っていた春川は身をよじらせた


    しかしそれよりも最原の方が早い。反り立つ肉棒で照準を合わせると




    春川の尻穴に突き刺した



  60. 60 : : 2018/01/02(火) 22:34:04


    「…ぎっ…!ああああああッ!!!」


    劈くような悲鳴が春川の口から放出された


    それも無理はない。なにせ、なんの前触れもなく尻穴にペニスを捻じ込まれたのだから


    その痛みは、先の処女喪失のそれよりも遥かに強烈なようだ。事実、先ほどと違い今の春川には余裕がない


    脂汗をかき、目を見開いて荒い呼吸をしている


    翻って最原は、予想通りの強い締め付けに満足しているようだった


    肉壁全体がペニスを強力な力で締め付けてくる。最原は、その快楽をもっと味わいたいと思い腰を動かし始めた


    「っ!………ッあ……!」


    無論、そんなことをされれば春川もたまったものではない。シーツを破かんばかりにぎゅっと握りしめて、痛みに耐えているようだ


    そして、春川が痛みに身体をよじらせるほどに、尻肉の締め付けは強くなっていった


    室内に、春川の悲鳴と最原の興奮から来る荒い息遣いが響く


    「………ぁ………ああああああっ♡」


    しかし、段々と悲鳴から悲痛さが薄れ、嬌声じみたものに変化していく


    どうやら、痛みを快楽に変換するシステムが再起動したようだ


    そうなってしまえば、もはや春川にとっては地獄の苦しみは天上の悦びへと逆転する


    気づけば、春川の方から身体を動かして最原の射精を促す始末だ




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





    『…いやあ、本当はハズレマスのつもりだったんだけどなあ。レイプされて絶望する様子が見たいって声もあったから導入してみたけど…』


    その様子をモニター越しに見るモノクマは、ちらと横の掲示板の様子を確認する


    掲示板の書き込みは盛況で、現在進行形で流れる春川の痴態に興奮しているようだ


    『…まあ、視聴者も満足してるみたいだし、最原クンも性欲処理が出来てるし、春川さんも幸せそうだし…なーんだ!誰も傷つかない平和な世界じゃない!』


    誰に言うでもなくそう言いながら、モノクマは再び部屋のモニターを見た。


    少し目を離した隙に最原は射精したようで、春川の尻穴からは白濁が溢れていた


    『ああ…まだシ足りない…春川さん…春川さん…』


    『…いいよ、最原♡好きに動いて。痛くしても…いいよ』


    しかし、まだまだ2人の性行は終わらない


    今度は春川の方からペニスを尻穴にあてがって、アナルセックスに興じる始末だ



    『…さて、そろそろいい時間だし次の入間さんを呼ぼうかなあ』


    モニターから大音量で響く春川の嬌声をミュートにしながら、モノクマはマイクのスイッチを入れた。


  61. 61 : : 2018/01/26(金) 16:19:16







    …穴の中を滑り降りる入間は、こみ上げてくる喜びからか思わず笑みを浮かべていた


    それは少し前のこと、賽を振りマスを3つ進んだ彼女にはこんな指示が待ち構えていた


    『痴漢プレイ(ちゃんと最後までやること) ※どっちが受けになるかは相談してね!』


    待ちに待った最原との性行の指示。前日の指示が彼女の自尊心を大いに傷つけるものであったのも手伝って、その喜びはひとしおだ。


    そうして入間は、下に降りてからのシミュレーションを脳内で行う。先に下に行った春川が最原と何をしたのかは分からないが、「自分には関係ない事だろう」と入間は思う


    (…それで、オレ様が言えばダサい原は痴漢『される』側になる筈だ。どうせ言い返せやしねーだろうからな。そしたら後はこっちのもんだ、タマが空になるまで搾り取ってやるぜ!)


    搾り取るどころか男性経験さえ無い入間は、そんな皮算用をする。


    やがて、下の方に光が見えてきた。もうすぐ到着するのだろう




    少しののち、部屋に到着。予想していた着地の衝撃は、予め設置されていたのか大きなクッションが和らげてくれた



    「……………は?」


    ーーだが、眼前の光景はそんなことを遥かに上回る衝撃を入間に与えた




    「ああああああああッ♡♡♡もっとッ♡もっと激しくッ♡」




    ベッドの上で叫び声に似た嬌声を上げる春川



    「ううっ…!気持ちいい…っ、気持ちいい…!もっと…もっと…」



    そんな春川にのしかかるようにして腰を打ち付ける最原


    普段の様子からかけ離れた2人の姿に、入間は開いた口が塞がらない


    何度身体を重ねたのか、結合部から漏れ出た精液がベッドをドロドロに汚している


    むせ返るような雄と雌の匂いが漂ってきたのか、思わず目眩を覚える入間


    (お…おいおい…何だ…こりゃ……こいつら一体何回…いやそれより…あんなぶっといのが出たり入ったり……)


    ゴクリと唾を飲み込む音が、喉から漏れ出た


    「はぁ……♡…………!?」


    その時になって、春川は漸く入間の存在に気がついたようだ。忽ち快楽の余韻から覚めると、驚いたような視線を入間に向ける


    「あー…………入間………さん?」


    春川に遅れて、最原も入間の存在を認識する。しかしながら、未だ薬の副作用が治らないようでその目は虚ろなままだ。


    2人が気がついたことで入間は漸く言葉を紡ごうとするが、最原の身体のある一部分に気がつくと赤面して押し黙ってしまった


    「…入間。あんた、どうかしたの?」


    「バ、バカヤロー!『どうかしたの』じゃねえよ!おいエロ原、ソレ隠せよっ!つーか何でテメーは平気なんだよ!」


    動揺した様子の入間の声に最原は訳が分からないという反応をするが、春川には伝わったようだ


    「…ああ、そういうこと。残念だけど、今のこいつには何言っても無駄だよ。薬の副作用だとかで正気を失ってるってアイツが言ってたから。」


    「…んだと?」


    『はいはい。春川さんの言う通りだよ!…そんな怖い顔しないでよ、最原クンにダメージは無いし、ちょっぴり記憶が朧げになって性欲の塊になるくらいだからさ!』


    部屋の壁から現れたモニターから、モノクマの姿が現れて入間達にそう告げる


    「性欲の…塊だあ…?」


    最原の無事を確認し安堵する傍ら、入間はモノクマの発言が気になったのかそう呟く


    『うん、性欲の塊。詳しいことは春川さんに聞いてみたら?』


    入間の視線が春川に移る


    「…何?」


    「いや…な、何でもねえよ!」


    入間は最原との性行の様子を聞こうとして、やめた。そもそも、ここに降りてきた時に自分はその様子を見ているではないか


    あの春川がああも乱れていたのだ。となれば、それ程に最原との性行が気持ちよかったのだということは察しがつく。


    「…そう。」


    そして春川の方も、自身が我を忘れて乱れていたことを思い出したのか顔を赤らめたまま何も言えなくなる




  62. 62 : : 2018/01/26(金) 16:20:04




    『…あー、取り敢えず春川さんはお疲れ様。別室で風呂沸かしておいたからパパパっと済ませて上に戻ってね。で、入間さんはボーッとしてないで準備してね。…あと、最原クンはイカ臭いから無理やり身体洗うからね!』


    そんなモノクマの声と共にベッドが音もなく開き、ぼんやりとした様子で腰掛けていた最原が音もなく落ちて行った


    再び何事も無かったようにベッドが元に戻ったところで、ようやく春川と入間は再起動を果たした


    「そ、そ、そうだ!つーわけでオメーはサッサと出ていきやがれ!全身ザーメン臭えんだよ!」


    「殺されたいの?」


    「ひいっ!そ、そんな目で睨むなよぉ…」


    人を射殺せるような目を向けた後、春川はいそいそと脱いだ服を持つと部屋から出て行こうとする


    「…ああそうだ。入間」


    そして去り際に入間は春川から声を掛けられた





    「…あんた、『初めて』でしょ?…こいつ容赦無いから。…それだけ」


    それだけ言い終えると、春川はドアに手をかけた


    「………あ?…オイ待て!どういう意味だコラ!」


    少し遅れて反応する入間だが、その声が届く前に別室へのドアが閉じられる


    そうして部屋には、顔を真っ赤にして憤慨する処女(いるま)だけが残された。


    入間は頭に血が上った様子で何度も悪態を吐く


    「ああクソっ!何様のつもりだアイツ!…だいたいオレ様が『初めて』かだと?ふざけんな!だいたいダサい原ごときにオレ様がチン堕ちする訳が…」


    『じゃあ身動き取れないままで最原クンにあちこち触られて、挙句何度も犯されても入間さんは絶対に屈しないんだね?』


    「当たり前だろ!このオレ様が……待て、今何て…」


    言いかけた入間。だが、 その言葉は最後まで紡がれることは無かった


    ーー突如として天井から手錠のようなものが現れて、入間の腕に嵌ったからだ


    「んな…っ!な、何だよコレ…クソっ、外れねえ!」


    空いている腕で手錠を外そうと試みるものの、一向に外れる様子はない。


    そうしているうちに、部屋の景色が目まぐるしく変わっていく


    壁、床、天井はおろか、部屋の形さえもが瞬きするたびに変貌を遂げていった


    暫しののち、ガシャガシャという駆動音が止むと、先ほどまで部屋だった空間はバスの車内のような内装へと一変していた


    「うぷぷぷぷ…どう?凄いでしょ?さっきまで部屋だったのがボタン一つ、ほんの10秒でこの通り!勿論元に戻すのにもボタン一つ!おまけに核爆弾にも耐えられるスグレモノなんだよ!」


    いつの間に現れたのか、運転席にはモノクマの姿があった。


    「うるせえ!そんなこと聞いてねーんだよ!それより早くコレを外しやがれ!」


    手錠の鎖を鳴らしながら、入間が抗議する


    「勿論外してあげるよ?ちゃんと全部終わったらね。あ、最原クン準備終わったから」


    モノクマはそう言うと、手元のボタンを押す


    程なくして入間の前のドアが横に開き、最原が姿を見せた


    最原の姿を認めたことでほんの少し安堵する入間。


    ーーだが、最原が突然入間の胸の谷間に手を突っ込んだ事でその安堵は一瞬で砕かれる


    「は………?………な、何しやがる!こんなことして…お、おい……」


    最原の行動に怒りを露わにする入間だが、最原の様子がおかしいことに気がつき言葉を失った


    というのも、目の前に立つ最原の目は虚ろで、凡そ正気を保っているようには見えなかったからだ。


    しかし、最原のズボンの一部分が異様に盛り上がっていることから、己の貞操の危機だけは明確に感じることが出来た


    「あ……ああ………」


    そんな最原の姿に、入間は身体を震わせて恐怖する


    『それじゃ、終点まで存分に楽しんで行ってねー!』




    ーー入間の口から出た恐怖の悲鳴は、バスの発車音にかき消された


  63. 63 : : 2018/01/26(金) 16:20:32




    「ひうっ…!ひ、ひどいことしないでぇ…」


    最原の手が、入間の乳房を揉みしだく


    もう一方の手も、先程から入間の太ももや鼠蹊部、腹部などを撫で回していた


    全身を這い回るような手の感覚に、時折入間の身体がピクリと反応する


    拘束されていない方の腕で抵抗しようとする入間だが、上手く力が入らない


    いつのまにか気弱になった入間は、怯えたような、媚びたような目を最原に向ける


    そんな入間を気にかけることなく、最原の指はとうとう入間のスカートの中、下着に触れた


    「………ぁ」


    その手がちょうど入間の陰核近くに触れたことで、彼女は小さく身体を震わせて嬌声を漏らした


    その反応が気に入ったのだろうか。最原は指と指で陰核を挟み込むように愛撫を始めた


    「…っぁ……や…めてぇ…っ……おかしくなっちゃうよぉ……」


    弱いところを執拗に責められる入間は、快楽に悶えるような声をあげる


    いつしか、入間のパンツにはじんわりと滲むような染みが広がり、最原の指が湿った音を立てるようになった


    頃合いと感じたのか、最原はズボンを下ろして肉棒を露出させた


    そして、拘束されている入間に見せつけるようにする


    それがちょうど顔の前に突き出される形となったことで、入間はむせ返るような雄の臭いに晒された


    (うわぁ……おっきぃ……頭がくらくらするよぉ……)


    快楽で蕩けた頭では、思考も回らないのだろう。入間はしばしの間、最原の肉棒に見惚れたままでいた


    すると、最原はゆっくりと入間の口元に肉棒の先を近づけ始めた


    行動の意図を察したのだろう、入間は僅かに悩むそぶりを見せた後、赤面しながら口を開いた


    ーー途端に、入間の口内に最原の肉棒が挿入される


    入間の目が大きく見開かれ、口がもごもごと動く


    そんな入間の髪を乱暴に掴んだ最原は、頭を前後に動かして無理やり口淫をさせる


    「むぐうっ!むうううっ!!!」


    苦しそうに顔を歪ませる入間だが、正気を失った様子の最原が気付く筈もない。


    …暫しののち、最原は短く唸り入間の口内に白濁を放出した


    「……!………!!!…………うえ…っ…」


    半ば放心していた入間は、喉を下りていく流体の不快感に耐えられず、白濁の多くを吐き出した


    それでも一部は吐き出しきれず、どろりとした感覚が食道を通っていく


    ゼエゼエと荒い息を吐き、服を白濁に塗れさせながら下を向く入間


    最原は、そんな入間のスカートを後ろから捲りあげて、パンツをずり下げる


    「ま、待って…ちょっと休ませてぇ………」


    入間の口からそんな弱々しい声が漏れ出る。その声からは、無理やりされることへの抵抗の意思が感じ取れた




    ーーしかし、入間は同時に、無理やり性行をされることに快感を覚えてもいた


    事実、先程無理やり口淫をされていた時には秘部から溢れんばかりの蜜が分泌されていた


    そして今もその分泌は治らず、パンツと秘部の間に白みがかった愛液が糸を引いている


    最原は、入間に後ろから覆いかぶさるようにして蜜壺の入り口に肉棒をあてがった


    後ろを振り返ってその様子を見つめる入間。いつのまにか、抵抗することを忘れてしまったようだ


    入間の瞳には情欲の炎が静かに灯り、まもなく訪れる女の悦びを恋い焦がれていた


    そして最原は、そんな入間の期待に応えるように



    ーー雄々しい槍で、入間の純潔を奪った

  64. 64 : : 2018/01/26(金) 16:20:57


    入間の脳に走る、激烈なる痛みの信号


    そして、それを遥かに上回る快楽の信号が瞬く間に破瓜の痛みを上書きしていく


    快楽に蕩けそうな頭で、入間はただ一つ確かに感じていることがあった


    (ああ……セックスするのってぇ……こんなに幸せになるんだぁ………)


    それは、最原に抱かれた少女たち全員が感じていたことであったが、入間はそれを誰よりも強く感じていた


    元より性欲の強い彼女は、日々性行を夢見て自分を慰めていた。それも、日に何度も行うことさえ度々あった


    「本物はどんなものか」 慰めが終わると、入間はそればかり考えていた


    ーーそんな入間が初めて感じる「本物」。その感動は、きっとどんな言葉でも言い表すことは出来ないだろう


    入間が思考を快楽に溺れさせている一方で、最原は本能のまま、獣のように腰を動かしていた


    入間の淫壺の内側は、最原の肉棒全体に絡みつくようにして刺激を与える。それでいて、包みこむような柔らかさも兼ね揃えていた



    それは、まさに「名器」と呼ぶに相応しい代物


    そんな名器の感覚をより味わうために、最原はあれこれ試行錯誤して一番自分が気持ち良いと感じる仕方を模索する


    暫しののち、最原はそれを見つけた


    まず、少し遅いくらいの早さで挿入をする。それにより、蜜壺のヒダの一つ一つの感触がより鮮明に感じられた


    次に、根元まで挿入したところで僅かに静止する。これにより、淫壺が最原の形になじみ、より快楽を感じやすくさせる


    最後に、挿入時と違い、素早く腰を引く。そうすることで、ヒダの感覚とともに耳に心地よい牝の嬌声を楽しむことが出来る


    その一連の流れを、快楽の絶頂値に達するまで楽しみ続けた


    そして、奇しくもそれは、入間にとっても最も気持ちのよい性行でもあった


    最原が一突きする度に、脳が痺れるような強烈な快楽が入間の全身に流れる


    一度その快楽の味を知ってしまえば、後はひたすらに堕ちるだけだ


    すっかり快楽の虜と化した入間は、とうとう自分から腰を振り、雄を求める始末


    その姿はまさしく、「淫乱」と呼ぶに相応しい


    ーーやがて、先程と同様に最原が短く唸る


    それとともに、入間の膣内に特濃の精液が放出された


    精液が抽送されていく感覚に、今まで以上の灼熱を下腹部に感じる入間


    その顔は、満足げに綻んでいた



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「ひうっ♡…ああ♡気持ちいいよぉ…♡ねえもっと♡もっとしようよぉ♡」


    甘えた声で更なる性行を最原にねだる入間


    性行も、これで何度目になろうか。結合部から漏れ出た白濁が、ぼたぼたと床に垂れ落ちている




    「……お客さーん、終点ですよー…」


    運転手のモノクマは、何度目か分からない声を後ろに投げかける


    そこには、群衆に囲まれながらも性行を続ける最原と入間の姿があった


    今は、所謂駅弁と呼ばれるスタイルで、周りに見せつけるように性行を続けている


    モノクマのマスクを着けた群衆は、携帯のカメラで目の前の入間の痴態を撮影していた


    モノクマの計画では、撮影されていることに羞恥の顔を浮かべる入間が撮れる筈だったのだが…


    (うーん…ちょっと想定外かなあ。ここまで夢中になるとはボクも見通しが甘かったなあ、反省反省)


    こと今回に関しては、入間と最原の身体の相性が良すぎたことが災いした。


    入間は恥ずかしがるどころか、笑顔まで浮かべる有様だ


    あろうことか、アダルトビデオさながらに脚を広げて結合部をカメラに見せつけ、潮を飛ばす


    (…まあ、これはこれで需要もあるし、後で皆の前で撮った映像の鑑賞会でもしようかな?)


    不敵に笑うモノクマは、後に正気に戻った入間の姿を思い浮かべる





    そうして、カメラの前で2人の性行はもう少しだけ続いた。
  65. 65 : : 2018/02/12(月) 22:23:58


    (……………気になるなあ)


    そんな疑問を抱く赤松の目の前には、一足先に指示を終えた2人の姿があった


    「………………………………♡」


    そのうちの1人、春川は表情こそ平静さを保っているものの頬が朱に染まっている上、瞳が熱を帯びていて凡そ正常とは言いがたい


    「………ふへへっ♡」


    もう一方の入間は、春川に比べより顕著な反応を見せていた


    だらしなく顔をにやけさせて、時折何かを思い出すように小さな笑い声を上げる


    そして、2人ともしばしば下腹部に掌を当てて愛おしげな表情を浮かべていた


    ーーそして、それだけのヒントが出ていながら彼女らが最原に抱かれたことを察せないほど赤松は鈍感ではない


    出来ることなら、下でどんなやり取りがあったのか、どのようにして抱かれたのか聞いてみたい


    赤松はそう思いながらも、自分から声をかける気にはならず悶々とするばかりだ



    『はいはーい!お待たせしました!いやあ、ちょっと後片付けやら何やらで手間取っちゃって。じゃ、次は赤松さんの番だよ!』


    そんなことを考えているうちに、モノクマのアナウンスが聞こえてきた


    赤松は、いい指示でありますようにと願いを込めて賽を振るう


    程なくして4の目を上にしてサイコロが止まると、赤松はおそるおそるマスを進み始めた


    赤松が進み終えると、マスに指示が浮き上がる


    春川たちがいる場所からは、その内容を伺うことは出来ない。







    「………え…………ええええっ!!!?」


    ーーしかし、赤松が落ちる直前に顔を真っ赤にしながら絶叫したことから、少なくともロクな指示ではないということは彼女たちも理解できた



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    「…ふう。片付け完了と」


    その頃モノクマは、部屋の後片付けを終えて一息ついていた


    そうしてモニター室に戻ろうとして、ベッドの上をちらと見る


    「………………………………………」


    ーーそこには、虚ろな目をしながら体育座りをする最原の姿があった


    「おーい、最原クン。そろそろ続き始めるよー?」


    「………………」


    「聞いてる?」


    「………………」


    「…まあ、どうでもいいけどさ。そんなにしてても春川さんと入間さんを抱いた事実は変わらないよ?」


    モノクマのその一言が、最原にグサリと突き刺さる


    「あ、やっぱり薬飲んだ後の記憶あるんだ。」


    「………………あんな無理やりになんて……僕はなんてことを……」


    「(…むしろあの2人はノリノリだったけど、敢えて言わない方が面白そうだから黙っていよっと!うぷぷぷぷ…)ハイハイ、とにかくもうすぐ赤松さん来るから!ボクはもう行くからね!」


    そう言って、モノクマは姿を消した


    部屋に1人残された最原は、暫しののち顔を上げて深く息を吐く


    (…考えてても仕方がない。色々と取り返しがつかないところまできた気がするけど…ちゃんと皆との責任は取らないと)


    最原は自分の中でそうけじめをつけると、体勢を整えてベッドから出ようとする




    「へぶっ!?」


    「きゃあっ!?…あたた、着いた…?………わわっ!?ご、ごめん最原くん!今どくからっ!」





    ーーちょうどそのタイミングで、最原は天井から降りてきた赤松と衝突した


    勢いあまってベッドに倒れこんだ最原は、ちょうど赤松の胸に圧迫される形となる


    (あ…赤松さんの胸が………そうか、ここが天国か)


    衝撃で脳を揺さぶられた最原は、息苦しさに昇天しそうになりながらそんなことを考える


    「さ、最原くん!しっかりして!最原くんってば!」


    「ああ…赤松さんが天使だったんだね…」


    「そ、そんな天使なんて…じゃなくて!」


    赤松は、そんな最原をゆすって正気を取り戻させようとする





    最原が元に戻ったのは、それから2分ほど後のことだった。




  66. 66 : : 2018/02/12(月) 22:24:36




    「ごめんよ赤松さん…さっきはちょっとどうかしてたみたいで……」


    ベッドに腰掛けた最原は、隣に居る赤松に対して申し訳なさそうに言う


    「う、ううん!大丈夫だよ。元に戻ってくれてよかったぁ…」


    赤松はそう言って、最原に笑いかける


    「っ………そ、そういえば今回は何をするんだろうね?また何処かに指示が隠れてるのかも…」


    その顔に気恥ずかしくなった最原は、話題を変えて気持ちを整理しようとする


    「…えっ!……あ、うん……そう……指示だね……うん…………うん……………………」


    すると、赤松は突然俯いて押し黙ってしまう。その顔は赤く、羞恥の色に染まっていた


    「…?赤松さん、急にどうしたの?」


    不審に思った最原は、何かあったのかと赤松に尋ねる


    長い沈黙の後、赤松の口が開いた


    「……………えっと、ね………実は………う、上でね?………これから私が何をするって指示は………その………知らされてて………」


    「ああ、そうだったんだ。それで、一体どんな指示………が………」


    最原の言葉が途中で止まる。何故ならば、赤松が顔をこちらに向けて無言の訴えをしてきたからだ


    「(ど、どうしたんだろう………あ、ひょっとして………それだけ答えづらい指示だったのかな………)ご、ごめん。軽率だったよ……」


    「………いいよ。それに………どのみちやらないといけないことだから………」


    そうして赤松は、おもむろに立ち上がると最原の方を向いた


    何をするのか、と最原が思った矢先


    ーー赤松の両手がスカートの中に伸びた


    「…えっ!?ちょ、ちょっと赤松さん!?急に何を………」


    そんな最原の驚愕の声で、赤松の動きが一瞬止まる


    だが、それもつかの間のこと。赤松は覚悟を決めたように手を下に動かした


    そうして現れたのは赤松の両手と、それに引っかかるようにずり下げられたピンク色の布


    呆気に取られる最原の前で、その布はするすると下に降りて行く


    「ん………しょっ……と……」


    布が一番下まで行ったところで、赤松は靴に手を掛ける


    スカートの後ろをしっかりと押さえながら、片方づつ脱ぎ、足にかかる布を外す


    その際、一瞬だけスカートの下が露わになってしまい最原の顔がかあっと赤くなる


    「………えっと、最原くん……」


    「う、うん………」


    「手、出して」


    「あ、はい………」











    さいはら は あかまつ からぬぎたてパンツをうけとった!





  67. 67 : : 2018/02/12(月) 22:27:00



    再起動した僕の思考が導き出した結論は、これは夢だというものだった


    同級生の女の子がおもむろにパンツを脱いで自分に渡されるなんて話は聞いたことがない。そんなことをのたまうやつは、きっとアダルトゲームの主人公だ。もしくは、頭のおかしい奴


    全く、我ながらなんて淫夢を見ているのだろう。思わず悪態をつきたくなる


    「あ………あの………最原くん………?」


    それにしても、いやにリアルな夢だ。耳に残る綺麗な声に、先程から右手に感じる温もり


    こういう夢は明晰夢というらしいが、なるほどここまでリアルなものなのか。


    『あーこれはダメですね。最原クン、完全に現実逃避しちゃってるよ』


    ああ、今度はあの白黒の忌々しい声まで聞こえてきた。夢なんだからこういう時くらいは引っ込んでいて欲しいのだが


    『いや、現実だよ?あと、白黒じゃなくてモノクマだよ?』


    心を読むな。


    『…さてと、このままじゃ埒があかないからさ。とりあえず、ショック療法ということで』


    何をする気だ?あ、天井が開いた。アームが赤松さんの後ろから降りてきてスカートが捲られる。


    …あれ、おかしいな。何で赤松さんパンツ穿いてないんだ?ああそれもそうだ。だって赤松さんのパンツは今僕の右手に握られてる訳でということはつまり今赤松さんはノーパンだから僕が今見てるのはおまんーー」




    「え………ッ、きゃあああああああああっ!!!」


    「おごっ!?」


    僕の頬に爆発したような痛みが走った


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「ご、ごめんなさい最原くん!」


    「いや、赤松さんが謝る必要はどこにも…。むしろ、僕の方こそ…」


    そう言った最原の頬には、紅葉が出来ていた


    『えーさてさて、無事赤松さんからご褒美も貰えたことだし再開と行きましょう!』


    モノクマのそんな声と共に、モニターの画面が変化する


    そこには、『⒈女子は最原クンにパンツを脱いで渡す クリア!』という文字が書かれていた


    「1……?ってことは、まだあるのか…?」


    『その通りだよ最原クン。ちなみに、赤松さんは何をするのか上で全部知ってるけどね。』


    「…っ………う、うん………」


    弱々しい声で答える赤松。先程スカートの中身を強制的に公開されたのがよほど効いているようだ


    『よかったよかった。忘れてたら教えてあげようかと思ったけど、赤松さんが知ってるなら大丈夫だね!…じゃあ赤松さん。次に何をするのか最原クンに教えてあげてね!』


    「え、ちょ、ちょっと待って…!」


    赤松の制止の声もむなしく、モニターが切れる


    そうして部屋に、沈黙が訪れた


    「………」


    「………」


    静寂に包まれた部屋の中、赤松と最原の視線が交差する。


    「……ええと、赤松さん?」


    「な、何かな…?」


    「あー…その……答えづらいのは分かるんだけど…さ。」


    そこで言葉を切った最原は、「次は何をするのか」という意味を込めて赤松に視線を送る


    「………う、ううううっ……………」


    顔を真っ赤にして唸る赤松。だが、その答えを知っているのが自分しかいない以上どうしようもない。


    やがて、観念したように赤松は口を開いた


    「………ええと、ね。最原くん。」


    「う、うん。」


    「まず……ベッドに仰向けになってくれる?」


    「わ、分かったよ。……これでいい?」


    ベッドに横たわった最原は、両手を開いて楽な姿勢になる


    「それで…………ええと………………そうだ!……ええと、……目を瞑ってくれるかな?私がいいって言うまで絶対に………絶対に開けちゃダメだからね!」


    「う、うん………」


    赤松の言葉に何やら鬼気迫るものを感じながらも、最原は大人しく言われた通りにした。




  68. 68 : : 2018/02/12(月) 22:27:50





    そのままの状態で、暫し時間が過ぎる


    (赤松さん、どうしたんだろう?)


    そんな風に最原が疑問を覚えていると、自分に何者かが近づいてくる気配を覚えた


    「………赤松さん?何やって「し、喋っちゃダメっ!」わ、分かった……」


    最原の中で、ますます疑問が深まっていく


    すぐ近くで聞こえる赤松の呼吸音にドギマギとしながらも、最原は目を瞑ったままでいた



    ーー不意に、マスクを当てたように最原の呼吸がくぐもったものに変わる


    「…!?な、何を……」


    「…!だ、だめっ!あと、息も吸っちゃダメっ!」


    「こ、呼吸も!?そ、そんなこと言われても…」


    思わず目を開けようとした最原を、赤松が叱る。


    一体全体どういうことなのか。最原の頭はその疑問で埋め尽くされる


    (…と、とにかく今は赤松さんの言う通りにしよう。流石に呼吸はせざるを得ないけど…)


    最原は、そう考えながら鼻呼吸を繰り返す


    (………なんだろう。この匂い。…不思議な匂いだけど、ここ最近何処かで嗅いだような…?)


    そうしているうちに、呼吸を遮る布の匂いが気になってきた。


    何の匂いかと最原が思案していると、今度はズボンのチャックが開けられる音が聞こえてきた


    (こ、今度は何を…!?)


    赤松の行動の意図が分からず困惑する最原は、自身の息子がズボンの中から飛び出した感覚を覚えて身体を硬直させる


    「ほ、本当に何やってるの!?」


    「こ、こうしなきゃダメなのっ!最原くんにはずっと目を瞑ってもらって、それで…『まったくもう、やっぱり覚えてないじゃない!』」


    不意に、部屋のどこかからモノクマの声が聞こえてきた


    『えーと、取り敢えず最原クン。赤松さんに出した指示に「目を瞑らなきゃいけない」って文言は無いから、目を開けてもいいよ』


    モノクマのその言葉を聞き、最原は事態を把握するために目を開けて身体を起こす


    「だっ、駄目ぇっ!今開けちゃダメっ!」


    ーー赤松の言葉は、もう遅い










    そうして最原が目にしたのは、ベッドの上で中腰の姿勢をとる赤松の姿だった


    スカートをたくし上げているため、茂みや秘部はもちろん、鼠蹊部まで見て取れる


    そんな淫猥な姿を目撃したことで、最原の肉棒はムクムクと大きくなっていった


    そうして、ふと先程まで自身の呼吸を遮っていたものが無くなっていることに気がついた最原


    起き上がった拍子に外れたのだろうか。と、思い視線を下に動かす



    ーー果たしてそこには赤松のパンツがあった


    それを見た途端、最原が先程まで感じていた疑問が氷解した


    幾度となく自身の鼻腔をくすぐった、あのえもいわれぬ匂い。それはまさしく彼女のーー


    「え………あ………」


    そして、それを理解すると共に最原の下腹部に血が集まる。間近に居た赤松の目は、その変化に釘付けになった。


    ごくり、と生唾を飲み込んだのは最原か赤松か。それを境に、部屋の空気が変わったのを2人は感じ取った


    『うぷぷぷぷ…最原クンも準備万端みたいだね。それじゃあ早速続きを…と言いたいところだけどさ。知ったかぶりして違うことをさせた赤松さんにはオシオキが必要だよね〜』


    「ち、違…私はそんなつもりじゃ……」


    「おいモノクマ!赤松さんに何をする気だ!」


    『別に大したことじゃないよ?ちょっと、赤松さんに出した指示を変更するだけだよ』


    そうして、画面の中でモノクマの口端が歪む




    『それじゃ…2人ともボクのオモチャになってもらおうかな?』






  69. 69 : : 2018/02/12(月) 22:30:00



    「ふうっ………ああっ………ふあ……っ………」


    ぐちゅぐちゅという湿った音が部屋に響く


    その音の正体は、赤松が最原の性器に女性器の入り口を擦り付ける音だ


    蜜壺の口から白みがかった愛液を分泌し、それを最原の竿全体にくまなく塗りたくる


    挿入こそしていないものの、互いに性的興奮を高めるには十分すぎる行為だ


    事実、それを行う赤松の腹には最原が放出した白濁の残穢がべったりと付着しており、また、赤松も幾度となく絶頂値に達する興奮を覚えていた


    しかしそれでも赤松は淫行を止めない。いや、止めることができない


    赤松の首に嵌められた首輪。モノクマを象った鈴の付いたそれにより、彼女は身体を支配されているからだ。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    話は15分ほど遡る。


    モニター画面に映るモノクマに釘付けになる最原と赤松


    ーー突如、2人の背後からアームが伸び、首輪が嵌められた


    「うっ……!な、何だ…これ…」


    「は、外れない……!」


    『そんなことしても外れないよ?さて…テストテスト』


    そう言うと、赤松の首輪に付いたモノクマ型の鈴が赤く光る


    すると、赤松は突如として膝立ちになり、スカートをたくし上げ始めた


    「き、きゃあああっ!?な、何これっ!?身体が勝手にいっ!?」


    羞恥から顔を真っ赤にする赤松。しかし、その意思に反して身体はたくし上げた姿勢から動かない


    『こっちは問題無しと。こっちはどうかな?』


    「!やめ…」


    今度は最原の首輪の鈴が光る。すると、最原の身体がその意思に反して勝手に動き始めた


    そして、赤松の前で四つん這いになったかと思うと、犬のように舌を出して女性器を舐め始める


    「ひうっ……そ、そこはっ……な、舐めちゃダメぇ……♡」


    「………!!!……んっ……!?!……」


    『うん、両方とも問題ないね。初めて使うからちゃんと動くか心配だったんだよね〜』


    「あっ…イっちゃ……あああああああっ♡」


    やがて、最原の愛撫により赤松は達してしまった。


    飛び出した潮が最原の顔にかかったところで、2人の首輪の鈴が消灯する


    そこで漸く2人は自由になり、その場に倒れ伏した


    『さてと、今ので大体分かったと思うけどさ。その首輪をつけられた人は、ボクの思い通りに身体を動かせるようになるんだよね。ああ、勿論これが終わったらちゃんと外してあげるから安心してね!』


    荒い呼吸を繰り返す2人に向けて、モノクマがそう告げる


    『休んでる暇はないよ?今からきっちり30分、たっぷりオモチャにして遊んであげるからね。うぷぷぷぷ…』


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    「あッ……♡また……ッ……♡」


    赤松の身体を、何度目か分からない快楽の波が襲う。


    そして、びくびくと身体を震わせながら絶頂に至った


    それでも、自分で身体を止めることが出来ないため絶頂した端から新たな快楽の波が押し寄せてくる


    「はッ……も………やめ………」


    『まだまだ。あと15分も残ってるよ?心配しなくても2人ともテクノブレイクしないよう配慮はしてるから安心してイきなよ』


    「あッ…ああああああっ♡♡♡」


    赤松は、大きな喘ぎ声を部屋中に響かせて達した


    「ふう…はあ…ふう……」


    他方で、ベッドに寝かされた最原も限界だった


    赤松よりも絶頂に達した数は少ないものの、続けざまに射精させられた事で疲労も溜まる


    そんな最原は、顔に赤松のパンツを被ってひたすらに鼻呼吸をさせられていた


    『うぷぷぷぷ…。ねえねえ最原クン、いい匂い?あと15分くらいだけど、気の済むまで嗅いでね』


    「ふうっ!ふうううっ!!!」


    今すぐに身体を自由にしろ、という最原の主張は言葉にならず、ただ唸るような声として漏れるばかりだ。


    『何言ってるのかよく分からないけど、多分お礼だよね?いいよいいよ、ボクも楽しんでるからさ!』


    最原の言葉は、モノクマには届かない。



  70. 70 : : 2018/02/12(月) 22:30:48


    そうして、モノクマに身体を操られたまま、まもなく30分が過ぎようとしていた


    『(そろそろ時間だなあ。最後にアレだけやろうかな)さて、オマエラ!お疲れ様でした。そろそろ30分経つよ!どう?長かった?それとも短かった?』


    「「はあ……はあ………はあ…………………」」


    返事はない。2人とも、もう疲労の限界一歩手前だ。


    『ちょっとでもボクの指示と違うことをしたら、こんな風にボクのオモチャになってもらうからね?その辺赤松さんは皆に伝えておいてね!…最原クンは大変だったねえ。赤松さんがヘマをしたばかりにこんな目にあって』


    珍しく、モノクマが最原を気にかけるような発言をする


    (…嫌な予感が。)


    咄嗟にそう思った最原。果たしてその予感は的中した


    『だからさ、頑張った最原クンにはご褒美が必要だと思うんだよね。…ということで、赤松さん』


    赤松の首輪の鈴が光ると、ゆっくりと身体が動く。


    そうして、仰向けに横たわる最原の上に膝立ちになった


    「こ、今度は何…?もうやだ………」


    『さっきからずっとガマンしてるんでしょ?ほら、出しちゃいなよ。最原くんへのご褒美と思って、さあ』


    (ま、まさか…)


    「も、もうやだっ!あっ…いやあああああっ!」


    赤松が叫んだ矢先、その真下にいる最原の顔にポトリと水滴が落ちる


    その水滴が、パンツに吸われじわりと滲んだ矢先ーー






    しゅいいいいいいーーーーっ!






    赤松の下腹部から、勢いよく放尿が始まった


    「だ、だめっ!出ちゃう!止まってええっ!!!」




    じょおおおおっ!じょぼぼぼぼぼっ!





    赤松の懇願も虚しく、膀胱に溜まりに溜まった尿は先ほどよりも強い勢いで放出される


    その一部は、赤松のスカートにかかり染みを作る。そして、その大部分は直下の最原に浴びせられていた


    「ごほっ!えほっ…もががっ……」


    ただでさえ尿を吸ったパンツが最原の鼻と口に張り付いているのに、そこから更に尿を浴びせられる


    次第に呼吸が苦しくなり、尿の味が最原の口と喉を侵していく





    ジョロロロッ、ジョロロロロッ……





    もはや最原の上半身で赤松の尿の色に染まっていないところは見当たらず、ベッドは夜尿症を盛大に発生させたようになっていた


    それでも、よほど我慢を重ねていたのか赤松の尿道口からは断続的に排尿がされる


    「ごめんなさい…ごめんなさい……」


    赤松は、目に涙を浮かべながらうわごとのように謝罪を繰り返す





    チョロチョロチョロ…チョロッ………





    そして、ようやく赤松の放尿は終わった


    それと同時に、赤松に嵌められた首輪が外れぐしょっ、という湿った音とともに尿に塗れたベッドに当たる。


    「げほっ!ごほっ!はあ…はあ……」


    身体が自由になった最原は、顔に被せられたパンツをずらして新鮮な空気を体内に取り入れる


    「うう…最原くん……ごめん…なさい…っ……」


    尿意から解放された安堵感に包まれながら、赤松は罪悪感と極度の羞恥に顔を歪めた。


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mendaciorum

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