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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

連続殺人事件といじめられっ子(あったあったこれもだwwwwwちなこれ完結してるwwwwww)

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  1. 1 : : 2017/10/24(火) 20:28:03
    エレン・イェーガー(15)
    いじめられっ子。原作のような感じではない。アパート暮らし。

    ミカサ・アッカーマン(15)
    エレンの幼なじみ。交通事故で亡くなった。

    アルミン・アルレルト(26)
    小説家。エレンとは一度会ったことがある。

    クリスタ・レンズ(24)
    アルミンと同じ小説家。

    ライナー・ブラウン(16)
    エレンの先輩。苛められているのを助けてあげている。

    ジャン・キルシュタイン(15)
    いじめの主犯。

    ユミル(15)
    いじめグループの1人。

    ベルトルト・フーバー(16)
    ライナーの同級生でエレンの先輩。

    アニ・レオンハート(16)
    同じくライナーの同級生。

    サシャ・ブラウス(15)
    いじめグループの1人。食べ物でつられている。

    ミーナ・カロライナ(15)
    いじめグループの1人。ミカサの親友だった。

    コニー・スプリンガー(15)
    エレンと同じアパートに住んでいる友達。

    マルコ・ボット(35)
    エレンと同じアパートに住んでいる。
  2. 2 : : 2017/10/24(火) 21:02:14
    期待シモース>>1
  3. 3 : : 2017/10/24(火) 21:11:50
    『1章・同じ日常』


    アパート『橙荘』から出てきた1人の男。
    彼の名前はエレン・イェーガー。高校生である。
    ただの高校生ではない。この世で”生きること”を諦めかけたような人。
    何故なら......



    ドカン!!


    学校で大きな音と共に、彼は倒れた。

    ジャン「おい、何足掛けてんだ?」

    エレン「ご、ごめん」

    ジャン「チッ...この人殺しが...」ボソ

    このジャン・キルシュタインこそ、いじめの中の主犯。ここ4,5ヶ月....『ミカサ・アッカーマン』。彼女が亡くなった日から。
    エレンは教室の扉を開けると、もう慣れたかの様にこう心の中で呟いた。

    エレン(やっぱりこれか....)

    逆さになっている自分の机、椅子。その上にはごみ箱の中に入っていた大量のゴミ。更には黒板消しまで着いていた。
    数分後、先生が入ってくると、まずはこう言った。

    先生「ん?イェーガーの席汚れてないか?」

    エレン「あ、いえ....何でもないです」

    先生「そうか。それじゃあ今日は~~~~


    こういった日々が毎日続く。いじめられ、授業を受け、昼食を食べ、いじめられ.....



    エレンの住んでいる所、橙荘。彼の部屋は202。2階建てで、203にはコニー・スプリンガーと言う友、104には、マルコ・ボットと言うエレンもあまり知らない男が住んでいた。実際にまだ会ったことはない。
    押し付けられた宿題を解き終わり時計を見ると、午前1時だった。

    エレン(はぁ...時の流れは早い物だ....)

    そう思って電気を消し、ベッドに横になる。
    翌日....いや、今日最悪な事が起きる事も知らぬまま....



    午前3時


    ?(...殺さなきゃ)

    ?(邪魔な存在を....一匹残すことなく)

    ?は家のガラスを割った。その音に気付いたのか、”ジャン・キルシュタイン”は目覚めた。

    ジャン「だ、誰だ!?」

    暗闇で顔は良く見えぬまま...

    ザシュッ!!

    ジャンの心臓にナイフが突き刺さる。赤い、緋色の血液が辺りに飛び散る。

    ?はジャンを殺害した後、懐から赤紙を取りだし、黒ボールペンでこう書いた。


    『1』と大きく...
  4. 4 : : 2017/10/24(火) 21:20:10
    赤い緋色⁉︎
  5. 5 : : 2017/10/24(火) 21:26:26
    >>4間違えたんだよ




    期待ブツブツ
  6. 6 : : 2017/10/24(火) 21:34:52
    >>4、5間違い?強調するのに敢えてそう表現したのかと思った…

    面白そうなので期待してます
  7. 7 : : 2017/10/24(火) 22:52:47
    はよー書いてくれーーー
  8. 8 : : 2017/10/24(火) 23:13:57
    明日まで待とうよ
  9. 9 : : 2017/10/25(水) 16:08:09
    はよかけやゴミクズ死ね
  10. 10 : : 2017/10/25(水) 21:08:55
    言っておきます。

    部活ある日は午後六時半以降しか無理です。
    あと午後10時までしか書けません。
    結局は更新ペースは遅い、です。
  11. 11 : : 2017/10/25(水) 21:35:49
    エレン(朝か.....)

    エレンは目覚めた。
    いつも通りベッドから起き、顔を洗う。
    午前6:20。テレビをつけ、4チャンネルにする。
    交通事故のニュース。動物園のニュース。歌手のニュース。

    エレン(面白くない物ばっかりだな....)

    エレンがパンを食べながらテレビを見ていると、とある”殺人事件”のニュースになった。

    アナウンサー『今日未明、キルシュタイン家のジャン・キルシュタインさんが亡くなっているのが発見されました。発見したのは彼の母親で、「何かが割れる音がして目が覚め、ジャンの死体を発見した」と述べておりました。ジャンさんの部屋の床に、赤い紙に大きく「1」と書かれており、警察は殺人事件として操作しています....では、次は天気予報です』

    つい、食べていたパンを落としてしまった。

    エレン(ジャンが......殺された?)

    いつもいじめていたジャン。その彼が此の世から消えたのだ。だがエレンの心の中には嬉しさは全くもって出て来なかった。




    ピンポーーン


    玄関のチャイムの音が鳴る。恐らくコニーだろう。
    エレンは学校へ行く準備を整え、家の扉を開けた。





    「ジャン君か...確かエレン君をいじめてた子だっけ?」


    金髪の小柄な男が言った。
    それに対して金髪の小柄な女が答えた。

    「あの....私その『エレン』っていう人に会ったことがないんですけど...」


    「あ、そうだったか」

    彼は珈琲を飲みながらこう考えた。

    (あの『1』と言う紙....1があるなら2も......何か連続殺人が起こる可能性があるね.....)

    彼の名前は『アルミン・アルレルト』。いじめられてトボトボ帰っていたエレンと会うが、それから一度も会っていない。彼は小説家であり、ホラー、推理小説。主にその辺が好きな26歳だ。

    アルミン「これで終わってくれれば良いけどね....」

    彼はまた珈琲を一口飲み、そう呟いた。

  12. 12 : : 2017/10/25(水) 21:37:12
    間違えた。

    × 警察は殺人事件として操作しています

    ○ 警察は殺人事件として捜査しています
  13. 13 : : 2017/10/25(水) 22:02:46
    『2章・「1」からの始まり』


    プルルルルル

    午後4:20。
    アルミンの読み通り、電話が鳴った。
    あの時エレンに渡した名刺....そこに電話番号が記入しておいた。
    ガチャッと電話を取った。

    アルミン「もしもし?」

    エレン「アルミンさん....お久し振りです.....」

    暗い口調でエレンが言った。
    やっぱり電話してきたね。と、アルミンが言うと

    エレン「何で電話してくるってわかったんですか?」

    アルミン「どうせ他のいじめっ子に『お前がジャンを殺したんだろ!?』とか言われたんでしょう?」

    エレン「そうです....」

    アルミン「まあ、気にする事はないさ。それで、何の用だい?」

    エレン「あ、いえ。ちょっと何処かでお会い出来たらなと思っただけで....無理ならいいです」

    アルミン「残念だけど新作の推理小説を今書いてるんだ。だからちょっと....」

    エレン「あ、はい。分かりました」

    アルミン「にしても、ジャン君の遺体の側に、「1」って書かれた紙があったんだろ?1があるなら....」

    エレン「2もある....と言うことですね?」

    アルミン「多分ね....あ、ちょっと書かなきゃ。じゃあ、また」

    エレン「はい。小説作り頑張ってください」


    ツー ツー


    一通り会話し終わると、アルミンは『クリスタ・レンズ』と言う人の所に行った。

    アルミン「クリスタさん。小説は?」

    クリスタ「まあまあ出来ましたよ。....あ、珈琲淹れましょうか?」

    アルミン「お願い」

    クリスタ「確か砂糖とミルクは....」

    アルミン「両方無しだよ」

    クリスタ「分かりました」



    そんな会話が進んでる中、『橙荘』の104号室で、1人の男がネットを使っていた。

    「成る程...今はこんな感じなのか....」

    男は煙草を吸い終わると、また何か調べ物をしていた。


  14. 14 : : 2017/10/25(水) 23:47:12
    ご自分のペースで頑張ってください
    引き続き期待しています
  15. 15 : : 2017/10/26(木) 07:29:02
    期待です
  16. 16 : : 2017/10/26(木) 21:54:04
    エレンは電話を切ると、隣の『203号室』に行った。
    玄関チャイムを押す。
    すると中から

    コニー「ようエレン!何か用か?」

    この坊主こそが『コニー・スプリンガー』である。彼は野球部に所属しており、部の中でも上から1、2を争う程のプロ級。エレンとは別クラス。

    エレン「いや、夕飯一緒に何処かで食べようと思って」

    コニー「まだ4:30だが....まあいいか」

    エレン「....ジャンが死んだね」

    コニー「....嬉しいか?」

    コニーがそう尋ねるとエレンは迷わずこう答えた。

    エレン「全然」

    コニー「言っておくが、俺に出来ることがあったら何か言ってくれ」

    エレン「いや、いいよ」

    コニー「じゃあ、何処か食いに行くか」

    エレン「僕は彼処がいいと思うけど」

    コニー「あれか」ニヤッ

    コニーがニヤリと笑う。エレンの言う『彼処』とは拉麺屋。昼間、特に土日は大変行列が出来ているが、この時間は客が少ないから直ぐに食べることが出来る。勿論、凄く旨い。
    時刻は4時50分。やはり客は少ない。エレン達が店内に入ると

    「ん?エレンとコニーか?」

    と言う声が聞こえてきた。

    エレン「あ、ライナー先輩」

    コニー「?、そこにいるのは?」

    ライナー「こいつはアニだ」

    アニ「宜しく」

    コニー「宜しくお願いします」

    彼らは『ライナー・ブラウン』と『アニ・レオンハート』。アニとは初めて会うが、ライナーは野球部の2年。いじめられているエレンを見て、よく助けてあげていた。

    ライナー「俺らも今から頼む所だ。一緒に食うか?」

    エレン「じゃあ」

    コニー「遠慮無く」

    その後、ライナーは醤油拉麺、アニは塩拉麺。コニーは味噌拉麺でエレンは豚骨拉麺を頼み、一緒に話をした。

    話をしている内に、どんどん時は流れていく。やはり時の流れには逆らえない。こうして時刻は6:00へ....


    ライナー「じゃあな!」

    アニ「また」

    エレン、コニー「さようなら!」

  17. 17 : : 2017/10/27(金) 17:10:29
    期待!!!!!!!!!(+_+)
  18. 18 : : 2017/10/29(日) 07:41:19
    放置すんなクズ死ね死ね死ね死ね死ねアホゴリラ










  19. 19 : : 2017/10/29(日) 22:01:54
    >>18 ゴリラじゃないです。はい。
  20. 20 : : 2017/10/30(月) 09:11:10
    翌日

    時は6:00。そろそろ学校に行かなければならない。

    エレン「.....」

    ピッとテレビの電源を点ける。殺人は無いだろう....と思いながら。

    エレン(天気予報。交通事故。歌手引退....か)



    学校にて


    ミーナ「あなたがジャンを殺したんでしょ!?」

    エレン「違う!」

    ユミル「だってジャンを恨んでる奴なんかお前しかいないだろ」

    この二人は『ミーナ・カロライナ』と『ユミル』。ミーナはミカサの友人であり、いじめグループの1人。ユミルも同様だ。




    午後5:30。104号室の男は、エレンの部屋を尋ねた。

    ピンポーン

    ガチャッ

    エレン「誰ですか?」

    「やあ、エレン君...で良いよね?」

    エレン「はあ、そうですが」

    「僕はマルコ。ジャン君の死の件について知っておきたいことがあるから」

    エレン「は、はあ...」

    このマルコと言う男は、どうやらエレンに聞きたい事があるらしい。

    マルコ「あ、煙草、吸っても良いかい?」

    エレン「良いですよ」

    男は煙草に火を点け、こう語り出した。

    マルコ「君はジャン君にいじめられていた?」

    エレン「何で知ってるんですか!?」

    マルコ「ネットに載っていたよ」

    もうそんな情報まで.....とエレンは思った。

    マルコ「多分だけど....犯人は君の知り合いだと思うよ」

    エレン「え?」

    マルコ「例えば君がいじめられているのを見て殺人を犯した....とか」

    エレンは真っ先に父、それにコニー、アルミン、ライナーを思い浮かべた。
    エレンの母は前交通事故で亡くなってしまったから犯行は出来ない。父はそもそもいじめられているのを知っているのかどうかだ。コニー、アルミン、ライナーなら犯行は出来るかも知れない....と考えたが仲間を疑いたくはないと思い、考えるのを止めた。

    マルコ「考えはまとまったかい?....今回はもう帰るよ。じゃあね」

    エレン「あ、はい。さようなら」

    マルコはそう言い残すと、扉を閉めて帰っていった。
  21. 21 : : 2017/11/07(火) 21:40:30

    もしもこの世に”timemachine”と言うものが合ったら人はどうするか。
    子を殺された者は過去に戻り、犯人を突き止めるか。
    泥棒に盗まれた者は泥棒を捕まえるか。
    もしくは....
    ””もう一度同じ人を殺す快感を味わうために過去に戻るか””

    まあ、例えばの話だが。



    死神の刄<1>終
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    アルミンは死神の刄<1>を完成させると、体から魂が抜けた様にその場に倒れこんだ。

    アルミン「やっと1が終わった....」

    クリスタ「アルミンさん...大丈夫ですか?」

    アルミン「まあ、うん」

    彼はぬるくなった珈琲を啜ると、またぐったりとなってこう呟いた。

    アルミン「明日か明後日位にはエレン君と会おうかな...」




    午前2時。
    例の殺人犯は片手に凶器を持って”彼女”の家を尋ねた。
    彼女の寝室は二階か....と犯人は呟き、回りに誰も居ないことを確認した。
    窓から入ろうとした。やっぱり鍵は掛かっている。部屋には彼女1人だけ....犯人は窓を割った。気付いていない、好都合だ。
    犯人は凶器のナイフを持ち、思いっきり振り上げ、そして....

    その後、赤い紙に大きく『2』と書かれた事は言うまでもない。
  22. 22 : : 2017/11/08(水) 21:19:46


    翌朝、エレンはテレビを見た。すると....

    アナウンサー『速報です!先程○△高校に通っている【ミーナ・カロライナ】さんの遺体が発見されました!発見したのは彼女の祖母で、この前殺害されたジャン・キルシュタインさんと同じ学校に通っており、警察は”””○△高校の連続殺人事件の始まり”””と見て捜査しておりますが、まだ決定的な証拠は掴めていないそうです。また、ジャンさんの時の「1」に引き続き、ミーナさんの遺体の側に同じく赤い紙に「2」と書かれていたため警察は同一犯の犯行と見て捜査しています。速報をお知らせしました』

    ジャンの次にミーナと引き続き、エレンを虐めていた者が殺されていく。その時電話が鳴った。

    エレン「もしも アルミン「エレン君!?ニュースを見たかい!?」

    もしもし。と言い終わる前にアルミンが話しかけてきた。

    エレン「見ましたよ...」

    アルミン「遂に起こってしまったか...」

    アルミン「犯人は恐らく、君を虐めていた者を一人残らず消していくつもりだろう...ジャン、ミーナ。そしてユミル、サシャって言う人だっけ?」

    エレン「はい」

    アルミン「もしかしたらだけれど....最悪、君も殺されるかも知れないよ...」

    エレン「ちょ、ちょっと怖いこと言わないで下さいよ!」

    アルミン「でも、その可能性も充分あり得る....ねえ、エレン君」

    アルミンが問う。エレンは「何ですか?」と答え、こう言った。

    アルミン「もしもこの世に”timemachine”と言うものが在ったら君はどうする?」

    エレンは数秒間考えた後、ゆっくりとこう答えた。







    エレン「ミカサが死ぬ前に戻ります。そうしたら.....誰も傷つきませんからね」

  23. 23 : : 2017/11/08(水) 21:40:22
    『別章・後悔』

    午後10時

    (....そうさ)

    (本当は.....誰も悪くないのさ)

    この馬面の男....ジャン・キルシュタインはそう思っていた。

    ジャン(分かってたんだよ。エレンは何も悪くないって事はな)

    彼はミカサにかなり惚れていた。しかし交通事故で亡くなったと知り、大きなショック、まるで心に大きな穴を空けられた様な感じになった。
    彼はあの時”悲しみ”に体を支配されていた。思った事が言葉に出来ない。そして彼の”悲しみ”は”怒り”に変わって行き、”怒り”はこう言った。

    『エレンがミカサを殺した!』

    ただの八つ当たりだ。しかしその一言が原因でエレンは回りから虐められる様になった。気付いたときには遅かった。

    ジャンは演じ続けていた。本当は誰も悪くないのに。
    そして彼は床につくのであった...




    午前3時


    遂にあの殺人犯の犯行は始まってしまった。
    窓ガラスが割れ、その音で目が覚める。

    ジャン「だ、誰だ!?」

    ザシュッ!!

    心臓に突き刺さり、薄れ行く意識の中でこう言った。



    ジャン「すまねえ.....エレン....」




  24. 24 : : 2017/11/09(木) 20:37:19
    エレンは学校へ行く。いつもなら扉に黒板消しがセットされてあるが今日は無いみたいだ。まあ、当たり前の事だろう。虐めていた生徒が2人も殺されたのだから。
    扉を開けると皆がエレンの方へ顔を向ける。ユミルとサシャは恐怖を持った目で見てくる。勇気を出したのか、サシャが此方へやって来た。

    サシャ「い、いいいままあああで、い、虐めてきてすいませんで、でした!!」

    サシャ「そ、その、た、たた食べ物に釣られて、その」

    彼女は思いっきり頭を下げた。何回も上げ下げしている。
    エレンはその様子を見ていたが何も答えなかった。そして、先生が入ってきた。

    先生「....今月で2人も内のクラスの生徒が殺害された。もし、もしも何か知っていることがあれば先生に教えてくれ」

    全く、ネットに僕が虐められてきた。と書いてあるのに....とエレンは思った。






    エレン「__って言うことがあったんですよ」

    アルミン「へえ、謝ってきたのか。んで?許すの?」

    エレン「一応許しますが、殺されたらそれまでですよ...」

    エレンはアルミンに電話を掛けていた。

    アルミン「あ、そうそう。明日、予定が無いから会おうよ」

    エレン「分かりました。場所は?」

    アルミン「<ぴくちゃー>って言う喫茶店だよ」

    エレン「彼処ですか。じゃあ、また明日」

    アルミン「じゃあね」

    電話を切ると、チャイムが鳴った。

    エレン「誰ですか?」

    マルコ「マルコだよ」

    マルコは口に煙草を加えていた。

    マルコ「あれから何か変わったことはなかったかい?」

    エレン「虐めていた1人ミーナが殺されて、今日学校に行くとサシャが謝ってきましたね」

    マルコ「ふーん」

    エレン「あの、2つ聞いていいですか?」

    マルコ「何?」

    エレン「1つ。何で貴方はこんなこと聞くんですか?」

    マルコ「職業柄そうなんだよ」

    エレン「探偵や何かとか?」

    マルコ「まあ、うん」

    マルコは煙草を揉み消すと、ティッシュにくるんだ。

    エレン「では.....2つ......僕と何処かでお会いしませんでしたか?」

    マルコ「」

    マルコは少しだけ驚くと、笑いに変えこう言った。

    マルコ「うーん。多分無いと思うよ。だって2回しか顔を合わせて無いしね」

    エレン「そうですか」

    マルコ「さて、僕はそろそろ帰るよ。さようなら」

    エレン「あ、はい」

    マルコは扉を閉めると、煙草を道に放り投げた。






    午前2時。例の連続殺人犯はとある場所に居た。

    ?(サシャって言う奴が謝ってたのか....まあ、関係ない)

    ?(彼奴を....エレンを虐めた恨みは此処で晴らす...そうしたら....エレンは.....)

    連続殺人犯は拳を強く握った。
  25. 25 : : 2017/11/09(木) 21:58:43
    めっちゃ面白いです!
    頑張ってください!!
    期待です!
  26. 26 : : 2017/11/09(木) 23:50:22
    期待です
  27. 27 : : 2017/11/10(金) 20:29:21
    翌日、エレンはアルミンと会うために<ぴくちゃー>と言う喫茶店に向かっていった。

    「よう、エレン」

    声を書けてきたのはライナー、アニ。それとノッポ。

    エレン「ライナー先輩、アニ先輩と....誰ですか?」

    「僕はベルトルト。宜しくね」

    エレン「はい」

    此のノッポの名は『ベルトルト・フーバー』。ライナー、アニの同級生。身長が190cm以上ある巨人のような人だ。

    アニ「此れから何処かに行くの?」

    エレン「アルミンさんって言う知り合いと会いに<ぴくちゃー>へ」

    ベルトルト「アルミンさん?アルミン・アルレルトかい?」

    エレン「そうです」

    ライナー「まあ、行ってこい」

    エレン「はい」



    エレンはライナー達と別れると、喫茶店<ぴくちゃー>に向かった。


    アルミン「やあ、エレン君」

    エレン「アルミンさん!久しぶりです!」

    2人は珈琲を持ってきてもらい、アルミンはそれを啜りながら言った。

    アルミン「エレン君は写真を撮らないのかい?」

    エレン「え?」

    アルミン「<ぴくちゃー>はよくTwitterとかに載ってるんだよ」

    エレン「いえ...僕はスマホは持ってますけどインスタグラムやTwitter等はちょっと....」

    アルミン「まあ、その事はどうでもよくてね。本題は此処からだ」

    彼はまた一口珈琲を啜り、語り出した。

    アルミン「例の連続殺人の事だよ」
  28. 28 : : 2017/11/10(金) 22:13:56
    アルミン「ちょっと此処で、まとめてみようか」

    そうするとアルミンは紙に書き、エレンに見せた。



    ・Eを虐めていた人数は4人 ジャン、ミーナ、ユミル、サシャ
    ・ジャン、ミーナ殺害される。ジャンには「1」、ミーナには「2」の赤い紙が置かれていた。
    ・サシャが謝った。一応Eは許した。


    アルミン「適当にまとめたらこんな感じだけどさ、何か無かった?」

    エレン「僕の住んでいるアパート『橙荘』にマルコさんって言う男の人がよく訪ねてくるんですよ」

    アルミン「マルコさん?」

    次はエレンが珈琲を一口啜り、話した。

    エレン「同じアパートに住んでいる人で、職業柄聞いてるとか何とか...」

    アルミン「....そもそもさ。何で君は虐められていたんだい?」

    エレンは暗い口調で語り出した。

    エレン「約5ヶ月前、僕の幼馴染みであったミカサが死んだんです。
    『紅葉峠』と言う場所を僕の母が車で運転してる所に、別の車が突っ込んできたんです。そして、母とミカサは谷底へ....此れが突っ込んできた車の運転手が言っていたことです。それから翌日、ジャンはミカサが死んだことを僕のせいだといい放ち、ミカサと特に中の良かったミーナ、食べ物で釣られたサシャ、ミカサが好きだったジャン、そのジャンの事が密かに好きだったユミル....その4人からこうして今まで虐められてきた訳ですよ」


    アルミン「そのミカサって言う人はどんな感じ?」

    エレン「そうですね....強かったですよ」

    アルミン「つ、強いぃ?」

    エレン「えぇ。まあ、物理的に」

    アルミン「あ、そ、そう」

    気が付けば此処に来てから30分が経過していた。その後ごく普通に談話をした。

    エレン「アルミンさん、今日は有り難うございました」

    アルミン「いや、此方こそだよ。何か犯人に繋がる糸が出てくるかも知れないからね」

    エレン「じゃあ、さようなら」

    アルミン「うん。じゃあね」

    こうして2人は別々の道を通って家へと帰宅するのであった....
  29. 29 : : 2017/11/12(日) 01:59:17
    期待(物理的に)
  30. 30 : : 2017/11/12(日) 12:32:02
    食べ物で釣られたサシャ(^^;)
    期待です
  31. 31 : : 2017/11/12(日) 20:45:43
    午前3時。

    ”奴”はいた。片手にナイフを持つ。

    ?(サシャの家は....ここか)

    彼女は一人暮らしの為人は誰もいない筈だ。ジャンの時と同じ様に窓を割る。

    サシャ「zzz....パンが、パンが....」

    ....寝言か。
    サシャの体の上でナイフを振り上げる。そして.....

    グサッ!!

    サシャ「ウッ!!」

    脈を計ってみる。まだ生きていた。そしてまた振り上げる。

    グサッ!!

    サシャ「」

    何も言わない。息絶えた様だ。
    そして連続殺人犯は赤い紙を取り出して「3」と書いた。

    そして連続殺人犯は漆黒の夜に姿を消した....
  32. 32 : : 2017/11/14(火) 21:31:29
    『3章・断ち切れぬ鎖』


    エレンは学校へ行った。いつも通りざわざわしている。ただ1人、彼女は来ていなかった。

    先生「誰か、ブラウスの欠席理由知らないか?」

    先生がそう聞くが誰も知らない。エレンにとって嫌な予感はしているのだ。もしかしたら殺されたのかもしれない、等々。
    当然だが、虐めはもう無い。エレンが虐められているのを遠く見ていた人も、よくエレンに話し掛けている。殺人と虐めさえ無ければただの学校生活だ。その反面、ユミルには誰も話し掛けてはいない。殺されるかもしれない人と関わったら自分にも何か危険が降り注いでくる....まあ此れが大体の理由であろうか。_もしも此処にミカサが居たら何も起こらなかった筈だろう。
    昼食時間になった。弁当を持っている。すると一緒に食べようとエレンは言われた。迷わずに「わかった」と言い微笑を浮かべた。


    学校が終わり、先生がサシャ・ブラウスの家に電話を掛けた。しかし出てこない。今はもう午後9時。不信に思った彼は翌日、もし彼女が来なければ彼女の家を尋ねる事にしようとした。此の世にはもう居ないのに___。



    翌日、勿論彼女は来なかった。サシャの家は学校から意外と近いので、授業が無い内に尋ねてみることにした。
    何回も玄関のチャイムを押す。そして彼女の家の小さな庭の所に行ってみた。

    先生「窓が...割れている?」

    回りは少々高い壁に覆われて庭は見えない。先生は今までの人生の中で最大の恐怖を味わった。もしかしたら....直ぐそこの部屋に....彼女が.....と。足元に会った煉瓦に足を乗せて、部屋の中を見た。そして彼の予想通り、『血塗れになったサシャ・ブラウスと、赤い紙が落ちてあった』。


  33. 33 : : 2017/11/14(火) 21:54:26
    警察が彼女の家に入った。先生は警察から聞き込みをされている。警察のパトカーのサイレンが鳴り響いた事は、エレンの耳にも入ってきた。

    「彼処って、サシャの家じゃね?」
    「え?マジかよ....」

    そう言った声が数々飛び回る。エレンも窓からじっとサシャの家を見ていた。
    家の中から、遺体と思われるものを見えなくして連れていっていた。しかし、恐らく彼女であろう。中には目を背ける者も居た。そして、その事はテレビを見ていたアルミンにも速報で伝えられる事になった。


    アルミン「え?速報?」

    アナウンサー『速報をお知らせいたします。先程サシャ・ブラウスさんの遺体が発見されました。この連続殺人は今回で3人目となり、遺体を発見したのは彼女のクラスの教師です。今回も赤い紙に「3」と書かれ、3人とも午前1時から午前4時に殺害されている事がわかり、警察は広範囲に向けてその時間帯に警備を置くとのことでした。以上、速報をお知らせしました』


    アルミンは小説作りの手を止め、そのニュースに目を向けていた。

    アルミン(ジャン君が「1」、ミーナさんが「2」、サシャさんが「3」、そして.....ユミルさんが『4』)
          ターゲット
    果たして次の目標にされている側はどう思うであろう。恐怖で引きこもりになるか、恐怖でそこを逃げるか。どちらにしろ、怖い思いは変わらない。

    今回の殺人事件の事をアルミンは考えていた。誰が犯人であろうと、彼はただの推理作家。探偵や警察ではない。聞いてもらえるかも分からない。

    アルミン「今度、僕とエレン君とクリスタさんで、この事件についてでも会議的な事をしてみようかな」

    彼は呟き、珈琲を啜った。
  34. 34 : : 2017/11/15(水) 14:52:42
    今日は学校が休み。アルミンはエレンに電話を掛けた。流石にもう電話番号は覚えている為、見る必要は無い。エレンの方も覚えている。

    アルミン「__という訳で、また<ぴくちゃー>に集合。良いかな?」

    エレン「良いですが、クリスタさんって誰ですか?」

    アルミン「弟子...とでも言うべきだろうね」

    エレン「じゃあ、今から行きます」

    アルミン「OK。また後でね」



    <ぴくちゃー>に彼は入った。店内ではよく高校生が写真を撮っている。エレンは珈琲を頼んで、アルミンとクリスタが来るのを待った。

    10分後、彼等はやって来た。

    アルミン「いやあ、ごめんごめん」

    クリスタ「この人がエレンさんですか?」

    アルミン「うん」

    エレンは軽く会釈をし、彼等は椅子に座った。

    アルミン「ちょっとさ、僕の考えを聞いてほしいんだけど、良い?」

    エレン「良いですよ」

    アルミン「実はこっそり、亡くなったサシャさんの庭に入ったんだ」

    クリスタ「え!?」

    エレン「追い出されるんじゃないんですか?」

    アルミン「まあ、バレなかったんだよ。運が良かったのかは知らないけど」

    アルミン「兎も角、分かった事があったんだ」

    エレン「何ですか?」

    アルミンは頼んでいた珈琲を啜って、こう答えた。





    アルミン「犯人は”左利き”と言うことさ」





    クリスタ「え?」

    アルミン「僕は此の目で袋に入れられた「3」を見たんだ。見たところ書くのに使ったのはボールペン。インクが乾いてない時に手に触れたせいか、右に擦れていた。指紋は出ないだろうけど」

    アルミンの視力は1.8だから見えなくも無い筈だろう。

    エレン「もしかしてアルミンさんの家って....」

    アルミン「サシャさんの家から100m位離れてるよ」

    クリスタ「それで速報で知って、猛ダッシュで家の近くに行ったと...」

    エレン「左利きか....ライナー先輩は....左利きだった気がしますね。あとミカサも。アニ先輩や他の人は分かりませんけど」

    アルミン「もし使ったのが包丁やナイフだったら返り血を浴びている筈だよ」

    クリスタ「血って洗ってもルミノール反応は誤魔化せませんしね」




    その様子を、遠くから見ていた者がいた。

    ?(....アルミン、クリスタか)

    ?(もしかしたら此れから先、邪魔になる存在になるかもしれないから注意しておこう....)

    ?(連続殺人犯)は懐に隠し持っていたナイフを強く握りしめ、じっと彼等の方向を見ていた。
  35. 35 : : 2017/11/15(水) 15:24:16
    やっぱり面白い・・・。
    期待
  36. 36 : : 2017/11/15(水) 21:52:09
    エレン(左利き...か)

    エレンは考えていた。第3者の犯行だとしても、あまりに偶然すぎる。やはり知り合いが犯した犯行だろう。

    エレン(ライナー先輩は左利きって聞かされてるし.......あ)

    エレンはふと思い出した。

    エレン「アニ先輩も左利きだ....」

    アルミン「え?」

    クリスタ「何でですか?」

    エレン「此の前、僕とコニーで拉麺屋に行ったんですよ。その時に偶然ライナー先輩とアニ先輩に出会い、一緒に食べることになったんです。あの時、確かアニ先輩は左で箸を使っていました」

    アルミン「へえ。他に誰かいるかい?」

    エレンは最近会った人の事について思い出していた。そしてある男と会ったときの事を思い出した。



    マルコ『あ、煙草、吸っても良いかい?』

    エレン『良いですよ』



    エレン「マルコさんも...ですね」

    アルミン「嗚呼、この前言っていた人の事?」

    エレン「はい。煙草を吸うとき、左で煙草を」

    クリスタ「つまり、現在知ってる中で左利きの人は、ミカサさん、ライナーさん、アニさん、マルコさんと言うことですか...」

    アルミン「ミカサさんを除くと3名になるね」

    アルミンは話し終わると、珈琲を全部飲んで

    アルミン「取り敢えず今日は御開きにしようか」

    クリスタ「分かりました。色々情報が得られましたね」

    エレン「じゃあ、また」


  37. 37 : : 2017/11/16(木) 21:48:44
    翌日、ユミルは学校に来なかった。ジャンに続いて3人も殺害されたのだ。仕方がないことだ。

    「今日はユミル来てねーんだなー」
    「もしかしてもう死んでんじゃ...」
    「その事は言うなよ...」


    その頃彼女は家に引きこもっていた。

    ユミル「私は...で、出ないからな!」

    ユミル母「ちょ、ちょっとどうしちゃったのよ!開けなさい!ユミル!」

    ユミル「う、五月蝿い!!こ、来ないでくれ!」

    ユミル母「ユミル....?」



    ユミル母「__と言った感じで、部屋から出ないんです」

    先生「そうですか....取り敢えず、落ち着けるようになったら学校に来てくださいと伝えておいてください」

    ユミル母「分かりました....」

    そう。彼女は既に連続殺人犯の掌に立っている。いつ潰されるかは殺人犯本人しか分からぬ事なのだ。



    学校が終わり、エレンは家へと帰宅する。エレンも殺人犯の事を考えてみるが、これと言った考えは出てこない。最低、アルミン位の頭脳は持っておきたいと彼は思っていた。
    急にアルミンに話し掛けたくなってきた。アルミンの電話番号を打つのに10秒なんて要らなかった。それに、訊いておきたい事も会った。

    エレン「もしもし?」

    アルミン「やあ、エレン君。御機嫌如何かな?」

    エレン「普通ですよ」

    少し訊いておきたい事がある。とエレンは言った。

    エレン「仮説ですよ。アルミンさんが考えた」

    アルミン「分かった」

    アルミン「先ずは敢えて有り得ないことを考えてみたんだよ。単刀直入に言えば第3者の犯行。例えば、薬物...大麻とか覚醒剤を使った人が適当に人を殺していく....ほぼ有り得ない事だと思う。いや、有り得ないんだ。もし僕だったら身近な人を殺していくだろうしね。次、ライナーって言う人の犯行。会ったこと無いから分からないけど、サシャさんの家やミーナさんの家を知ってるかどうかだよ。まあ、何処かで知ったとしても、本人が言わない限り直接的な恨みは無いと思うんだ。因みにアニって言う人も同様。最後にマルコさんだけれど、エレン君に頼みたいことがあるんだ」

    エレン「頼みたいこと?」

    アルミン「その人がアパートに入った日とか色々。大家さんが知ってるかどうかは分からないけど、そのお陰で犯人では無いとか、犯人だとかが分かるかもしれない」

    エレン「はい。分かりました。一応訊いてみます」

    アルミン「有難う」

    一通り話終わり、向こうから何か啜る音が聞こえた。多分珈琲だろう

    此処で通話は終了し、エレンはベッドの上に横たわった。
  38. 38 : : 2017/11/17(金) 20:52:37
    有り得ない?アリエールでしょ
  39. 39 : : 2017/11/23(木) 22:01:59
    学校から帰宅したエレンは、大家にマルコの事について尋ねた。

    エレン「あ、大家さん」

    大家「ん?んーと、イェーガーさんかい?」

    大家は身長160cm位、当に65歳は越えているだろう。
    顔に老眼鏡を掛けており、腰を曲げてじっとエレンの顔を見ていた。

    エレン「マルコ・ボットさん知ってますよね」

    大家「えーと、確か104号室のじゃったかのう」

    エレン「その人って、いつから此のアパートに?」

    大家「確か4ヶ月前じゃった」

    エレン(4ヶ月前ね...)

    エレン「それでは、何か変わったことは?」

    大家は暫く考えた後、こう告げた。

    大家「そう言えば、ボットさんはいきなり1年分の家賃を出しておったのう」

    エレン「い、1年分?」

    大家「まあ、先払いでも良いがの...」




    エレン「今のが、大家さんの言っていた事です」

    アルミン「ふーん。いきなり1年分ねぇ」

    大家と話終わった後、エレンはアルミンに電話を掛けていた。

    アルミン「情報有り難う。何か分かったら連絡するよ」

    そういって彼等は電話を切った。
  40. 40 : : 2017/12/02(土) 21:41:06
    (今日は満月....か)

    夜空にはたった1つ、満月が輝いていた。

    (ユミル....こいつを殺せば....後は)

    連続殺人犯は左に凶器を持つ。言わずとも、第4の...計画上””最後の殺人””が行われる。

    (随分苦労したものだった。彼女の部屋を調べるのは)

    ユミルを知っている者への聴き込み__。彼女に用があると嘘をつき、彼女の家を調べた。ジャン、ミーナ、サシャの家と部屋は知っていたから良かったが、ユミルは知らない。つまり、侵入して彼女の部屋を捜さなくてはいけない。

    勿論、ドアは開いていない。窓を割るしかないのだ。

    ガシャァァァァンと、窓が割れる。音で誰も来ないことを確認し、彼女の家に侵入した。



    運が良かった。窓を割ったその部屋__そこが、彼女の寝室だったからだ。彼女の前に立ち、ナイフを降り下げる。心臓部分に突き刺さった。抜いてみる。ナイフと共に心臓がついて来、辺りに赤い血液が水飛沫の様に飛び散った。

    四人の殺害が終わった今、残る事はただ1つ。

    (エレンに会う....それだけ。いや、正確にはもう””会っている””)

    殺人犯は””変装””を脱いだ。素顔が現れ、手鏡で顔を見る。

    (此の顔で....もう一度、エレンに....)

    夜空にはたった1つ、満月が輝いていた。
  41. 41 : : 2017/12/03(日) 09:40:33
    いつの間にか進んでた...
  42. 42 : : 2017/12/13(水) 21:31:13
    『第4章・真実』

    午前6時42分49秒。その時間にエレンは起きた。実を言ってしまえばユミルが殺された事件から5日たっている。恐らく、もう地獄の様な連続殺人は起こらない筈だ。何故なら___
    殺された翌日、ニュースで報道された。そして、例の赤い紙。「1」、「2」、「3」と来、「4」と来るかと思っていた。しかし、”「終」”と言う文字が書かれていた。そう、終わったのだ。
    そして言うまでも無い共通点。””エレンを虐めていた者だけ殺害されている””。きっと何処かで「エレンが犯人だ!」何て声も上げられる事だろう。
    アルミンは今日、家を訪ねてくる。通話中、自棄(ヤケ)に興奮気味だったと思う。

  43. 43 : : 2017/12/13(水) 21:36:32
    午前8時23分12秒、玄関のチャイムが鳴った。

    エレン「アルミンさんかな?」

    エレンはアルミンかと思っていた。ピンポン、ピンポンと速いテンポでチャイムが鳴る。それほど何か分かったのか?と感じ、エレンは苦笑いをしながら扉を開けた。

















































































    ”””””そこにいたのは、アルミン・アルレルトでは無かった。”””””


















  44. 44 : : 2017/12/13(水) 21:47:35
    ””橙荘は全焼した””。


    この事実をアルミンが知ったのは、アルミンが最後にエレンに電話をしてから約4時間後の事だった。アパートに住んでいたものは全員死んでしまい、男性死体2名、女性死体2名だった。アルミンはさっきから椅子に座りっぱなしでいる。


    アルミン「.......」

    クリスタ「....アルミンさん、大丈夫ですか?」

    アルミン「......分からないんだよ」

    暗い口調で語る。

    クリスタ「何がですか?」

    アルミン「........」

    クリスタは問うが、アルミンは無言のまま外に出る。クリスタも後を追うようにし、アルミンに着いていった。
  45. 45 : : 2017/12/14(木) 21:07:18
    外は夕暮れ。アルミン達はそこに向かっていた___『橙荘』に。
    建物は崩れ、木は黒く焼けており、原型などまるで無かった。
    クリスタは改めて訊(キ)く。

    クリスタ「何が分からないんですか?」

    アルミン「テレビを見ていないのかい?男性死体2名、女性死体2名。アパートに住んでいたものは計4名ということになる。女性の内1人は恐らく、大家さんだろう」

    クリスタ「はぁ」

    アルミン「此処で疑問が浮かんでくる。『もう1人の””女性””とは誰か』って言うことさ」

    クリスタ「えーと、エレンさん、その友達の....コニーさんでしたっけ?それから......え?」

    アルミン「ようやく気付いたか」

    アルミンは『橙荘』を見ながら言った。

    アルミン「今から言うことはただの仮説さ。鵜呑(ウノ)みにはしないでね。多分、””マルコ・ボットなる男性は何処にもいなかった””んだ。」

    クリスタ「では、その女性とは」

    アルミン「....『ミカサ』さん」

    クリスタ「え?」

    アルミン「ミカサさんは知ってるよね?紅葉峠で車ごと落下してしまった、エレン君の友達」

    クリスタ「....まさか、マルコさんが、ミカサさんとでも?ミカサさんは亡くなったんじゃ....」

    アルミン「もし、その事故で亡くなっていなかったら?落ちた底に水が流れて、ギリギリ助かっていたとしたら?」

    アルミンは続ける。

    アルミン「それとマルコさんはミカサさんと言う説、無いことは無いんじゃないかな。実は変装してた_とか、男っぽく整形した_とかね」

    クリスタ「じゃあ、煙草も我慢しながら?」

    アルミン「恐らく。エレン君にこいつは確実に男だ、と見させる為にね。まあ、僕が犯人の立場だと煙草なんて要らなかったような気もするけどね」

    クリスタ「....でも、本当何でしょうか」


    アルミン「.....さあね。僕は警察でも、探偵でもないから、真実は分からないよ」

  46. 46 : : 2017/12/14(木) 21:31:54
    そこにいたのは、アルミン・アルレルトでは無かった。


    黒い髪をたなびかせ、首もとには赤いマフラー。彼女だ。

    エレン「....『ミカサ』?」

    ミカサ「.....」

    エレンは頭を抱える。何故、何故彼女が此処に?と。

    エレン「何で....何で此処にいるんだ?」

    ミカサ「.....私は」

    ミカサは言う。

    ミカサ「私は、罪を償って死ななければならない」

    エレン「な、何で?」

    ミカサ「私は運良く助かり、エレンのいる所へと戻った。そこで見たのは.....」

    エレンが虐められている光景だった。

    ミカサ「エレンを侮辱していってる獣共を、片っ端から一匹残らず駆逐した」

    途中、ミカサ目付きが鋭く変化する。

    ミカサ「謝ろうがもう遅い...貴方を虐めた獣...いや、悪魔共は殺した!此の私が!」

    エレン「...」

    ミカサ「...ただ、私は見てしまった。虐めて来た奴等を殺したけど、エレンは喜ばない。そこで初めて、私は間違ってる事に気付いた」

    ミカサ「....罪を償う。その為にエレンの元へ来た」

    エレン「え?」

    ミカサ「此処で、エレンと一緒に””死ぬ””」

    エレン「!?」

    ミカサは油、それとマッチを持っていた。油を床に流し、マッチに火を着ける。ミカサはマッチを落とすのを一旦躊躇(タメラ)ったが、ミカサは落とす。

    エレン「ああ.....」

    激しく炎が燃えさかる中、そんな溜め息をついた。

    ミカサ「....」

    エレン(此れが、””死””か....ジャン達も、きっと、この様な恐怖を味わったんだろうな....)

    エレンの脚は震えていた。そして、ミカサに火が引火した。
    その光景は、踊る火達磨(ヒダルマ)の様だった。











    終わり。
  47. 47 : : 2017/12/16(土) 08:28:21
    エレン死んだのか....
  48. 48 : : 2018/01/11(木) 21:18:51

      /\_/\
     |・ω・|
     _\ /_
    |‚‚”  ´‚‚”|
     ーーーーー
  49. 49 : : 2019/01/27(日) 18:13:01
    エレン様…ミカサ様…(´;ω;`)
  50. 50 : : 2019/03/24(日) 00:33:44
    49お前他の作者さんのssでミカサゴミとか言っていたよな。ミカサ好きの方に謝罪しろエレン信者
  51. 51 : : 2019/07/22(月) 19:46:14
    >>38でちょっと笑った
  52. 52 : : 2019/08/19(月) 20:18:28
    おい》9それが人に頼む言葉かああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
  53. 53 : : 2020/02/22(土) 19:10:26
    え,,,,,,,エレン,,,推し,,なのに,,なぜ,死んだ?あ,ああ,,アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ー_ー,)ミカサああああああああああああああああああああああああお前はなんて事をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!エレンんンンンンんンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  54. 54 : : 2020/05/01(金) 13:39:55
    どうした53
  55. 55 : : 2020/07/19(日) 00:27:50
    あったなあこれもwwww
  56. 56 : : 2020/07/19(日) 00:28:09
    トリップなんだったっけ
  57. 57 : : 2020/07/19(日) 00:28:38
    忘れたけどまあいいか
  58. 58 : : 2020/07/19(日) 00:28:43
    あ、これだ

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