『うんこ』 作:アニ・レオンハート


春は明け方にトイレ。
だんだんと白くなってゆく山際の空、
少し明るくなって、
紫がかった雲が細くたなびいているのが
先細りしたうんこみたいでいい。


夏は夜にトイレ。
月が輝いている時間帯は言うまでもなく、
うんこの色艶を堪能するんだ。
月のない時でも、匂いを楽しむの。
雨が降っている時は
土とうんこの匂いが混じって趣があるね。


秋は夕暮れにトイレ。
夕日が落ちて来たとき、
烏が巣に帰ろうと飛び急いでいる様子が
コロコロのうんこみたいで可愛い。
日が沈んでから聞こえてくる虫の音は
私のうんこに集まった虫達のって知ってた?


冬は早朝にトイレ。
霜がおりて白くなる、うんこ綺麗だね。
あと、とても寒い時に、
うんこで急いで火を起こそうとしてみるのも
冬にあってると思う。
ただ、火桶のうんこがも白い灰に
なってしまっているのはやだなぁ……。