幽霊は出てこない、人間が恐い系ドラマ。

1話
引っ越しと締め切りが重なり疲労困憊のイラストレーターは、締め切り明けにソファで眠ってしまう。
「ママ、開けて!」と騒ぐ隣の子供の声で目を覚まし「うるさい!」と怒鳴ると声は止む。
再び眠るが今度は警察の訪問で目を覚ます。
ドアを開けてみると血だまりが出来ていて、隣の子供が交通事故にあい動転して現場を逃げ出してきてここで死んでいたと教えられる。

2話
危篤状態の老人を見舞いに来た息子一家。
息子が単身赴任をしている時に、孫が勘違いをして祖父を父と呼んでいたのだと懐かしむ家族。
いよいよとなったときに老人は懺悔を始める。
一度だけ浮気をしてしまい、そのたったの1回で子供が出来てしまったと息子に謝罪し死亡。
呆然とする息子を押しのけ泣き縋る息子の嫁を孫(息子)が見ていた。

3話
疎遠になり、1人アパートに住む年老いた父を訪ねてやって来た息子。
少し顔を合わせにくく玄関前で逡巡していると空き巣が頻発しているらしく、近所の主婦に怪しまれる。
そこで玄関脇に鍵が隠してあったのを見つけ部屋に入る。
磨りガラスの向こうに人影が有り、開けようとするが押しとどめられてしまう。
顔が合わせにくいのはお互い様だとしながらも息子は自分が幸せであることを伝え、今まで顔を見せなかったことを謝罪。
ガラスを開けると父親が金属バットで殴りかかってきて息子は死亡。
テーブルの上には外された補聴器。

4話
母親参観日の作文発表で、アル中で無職の父親が母娘に暴力を振るっていることが書かれている。
寝る暇もないほど働いている母は看病だと父に薬を飲ませ続け、やがて父は死亡。
大きな家に引っ越し、新しい父親も出来るのだと発表する娘。

5話
妊娠した妻を気遣う男の家に母がやってきて、経営するスナックがうまくいっていないからと金の無心をする。
もう何度も貸しているのだからと追い返す男。
ある日病院から電話がかかってきて、母が腎臓病の末期で一刻も早く腎臓移植をしないといけないのだと知らされる。
手術前の検査に行った時に母に会ってしまい、母は「気持ちだけで十分、お前は健康でいなさい」と拒絶。
けれでも男は母を見捨てることは出来ない。
検査結果を見た医師が母のもとにやってきて、男の片方の腎臓がすでに摘出済みなのはどういうことかと問う。
「お店出すときにお金が必要だった。息子には言わないでください」

エピローグ
現在から過去に遡っていく方式。
下に行くほど過去の出来事となる。

白杖をつき、赤ん坊を抱いて歩いている夫。

産まれたばかりの赤ん坊が夫に似ていると喜ぶ妻。

妊娠中の妻がお腹の子が女の子だった、自分に似てブスだったらどうしようと落ち込んでいる。
確かに妻は不細工であるが、男は盲目で見えないけれど妻は可愛いに違いないと慰める。

手助けをしてもらったことが縁で妻と付き合い始める。

盲目となったことで恋人に捨てられる夫。

まだ健常者であった頃の夫、現在の様子とは違い浮気などもしている様子が描かれる。
帰宅し、エレベーターを待っているところ背後から何者かに液体をかけられ失明。

監視カメラの映像。
液体をかけたのは現在の妻。