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【東方機械侍】兵士達への戦歌 A Lone Man on Revengeance

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  1. 1 : : 2014/04/05(土) 22:12:54
    【注意】
    http://www.ssnote.net/archives/10087http://www.ssnote.net/groups/54/archives/3見てからの方がいいかも
    ・他作品とコラボしてる
    ・亀更新最悪の場合打ちきり
    ・こんなのあり!?という展開もある可能性
    ・駄文
    それでもいい人は見てください。

    イズリオン北部基地で異状事態が発生。

    ツルギ島の戦闘機が現地山岳部に墜落し数十分後、基地からの一切の連絡が途絶えその24時間後突如、通信が回復したらしい。

    ほどなく戦闘機は爆発。だが、乗っていた何者かは現地にたどり着いたらしい。

    どうやら幻想郷は正体不明の侵略者に乗っ取られてしまったようだ。

    人間を襲い。人間にすり変わる知生体…そう、つまりは、スナッチャーだ!

    そこで切り札を派遣することにした。

    別の世界から、遥か彼方から来た全身を強化骨格で置き換えた戦闘兵器だ。

    もう奪われる肉体を持たない。

    イズリオン山岳地帯「幻想郷」を占領したスナッチャーをすべて排除してくれ。

    これは…全人類の危機なのだ!

    頼んだぞ…ユウダイ!
  2. 2 : : 2014/04/06(日) 00:04:23
    【登場人物】
    ・ユウダイ・カネティック(19)男
    今作の主人公
    訓練生を卒業後、輝顕達と共に特殊部隊『FoxHond』に入隊し、FOXの称号を授与される。
    プレデリオン海の戦争で次々と敵戦闘機を撃墜させるも輝顕達を助けるため一人で戦うことを決意。
    ユウダイの父カルロを殺したジャッカルの異名を持つデルタとの死闘の末、左目負傷と右腕切断の致命傷を負うが勝利する。
    その後、戦闘機と共に墜落。墜落して瀕死状態だったところをクラーク博士 による最新最高スペックを誇る黒い 強化外骨格の身となった。
    高周波ブレードと高周波クナイを装備している。
    剣術を習得し『活人剣』の思想に行き着き「弱き者を救うため」に剣を振るうことを誓い 一人の悪を斬り多くを救う「一殺多生」を信条とする。
    餓狼大佐の命によりスナッチャー排除のため「幻想郷」への単独潜入する。

    ・餓狼大佐(49)男
    元【FoxHound】最高司令官 ある理由で職務を失うが、輝顕の父智の協力によって大佐になる。
    今回の事件で、ユウダイに協力を求め、 潜入先ではユウダイへ無線でサポートする 。

    ・ジャレンド・フューチャー(35)男
    多海島戦争での英雄 。
    今回の事件で、行方不明になる 。

    ・ ハル・クラーク(28)男
    通称クラーク博士
    兵器開発部の主任を勤めている。
    イズリオン山岳地帯の研究所でスナッチャーを作った。
    瀕死状態のユウダイを助け強化骨格化を成功させたのもこの人 。
    スナッチャー騒動で行方不明になり、 大佐によれば「幻想郷へ誘拐された」と述べられている。

    ・ミカエラ・フェラート(15)女
    男に殺されるところをセイン・スモッドに助けられる。
    幼年期よりは明るい性格になりユウダイ達に明るく振る舞う。
    殺された母との思い出である青いバラを模した髪飾りをしている 。
    自分一人で 宇宙往還機 (宇宙を往復出来る飛行機)を作れる技術者で、権限もある程度ある 。
    セイン達から輝顕とユウダイの過去を聞いていたが、現在の自分があるのは彼らのおかげだと感謝している。

    ・エアハントの八人(輝顕、ユウダイ、ユイナ、エレナ、キラ、ルーナリア、セイン、オルティナ)
    エアハントの八人 。
    今作は回想のみ出演 。

    ・ スナッチャー
    正体・目的が一切不明のアンドロイド。
    人間を殺害し、殺害した人間とすり替わる(スナッチ)ことからスナッチャーと呼ばれる。
    素体は金属製 の人体骨格標本のような形状をしている。
    すり替わった人間の性別・体型をはじめとした身体的特徴をすべて似せることができる。
    骨格はチタンをはじめとする超硬金属製であり、特殊な武器でないと破壊することは不可能に近い。
    力が強く、口腔奥にブラスターガンを装備。
    今作は、幻想郷を占領目的で数百体のスナッチャーが送り込まれた


  3. 3 : : 2014/04/06(日) 00:04:41
    イズリオン山岳地帯北部

    とある小型機『パンドラ』に一人の男が乗っていた

    餓狼『聞こえるかユウダイ?』

    ユウダイ「ああ、良好だ。」
  4. 4 : : 2014/04/06(日) 23:30:23
    餓狼『どうだ、自由に飛ぶ気分か?』

    ユウダイ「進路はそっちがコントロールしてる・・・自由とは、言わない。」

    餓狼『ハッハーそうたっだな同士。だが、楽でいいだろう。』

    ユウダイ「・・・まぁな・・・」

    餓狼『それより今回の任務だが・・・』

    ユウダイ「幻想郷を占領したスナッチャーの排除と幻想郷の奪還。」

    餓狼『ああ、48時間前大量のスナッチャーが幻想郷を占領し現地にいた人々を手当たり次第に殺しているそうだ。』

    ユウダイ「ひどい話だな・・・」

    餓狼『事態を知った政府は、我々に事態の解決を依頼した。』

    ユウダイ「政府はあてにならないと?」

    餓狼『まぁ、元々幻想郷は政府も知らない未開拓地として扱われていたからな。』

    ユウダイ「まさに幻想という訳か・・・」

    餓狼『お前の高周波ブレードも役に立つだろう。』

    ユウダイ「クラーク博士に礼を言わないとな。」

    餓狼『ちなみに、この無線通信はお前のナノマシンを通して通信をしている・・・誰にも悟られることはない。』

    ユウダイ「世の中便利になったものだな。」

    ユウダイ「そろそろ陸地が見えた。これより降下する。」

    餓狼『ああ、周囲に目を光らすんだぞ・・・それと・・・』

    ユウダイ「それと?」

    餓狼『鳥になってこい!』

    ユウダイ「なれるといいんだがな・・・」

    するとユウダイは『パンドラ』から飛び降りた

    空中での激しい上下運動にも耐えユウダイは未知のエリア「幻想郷」に降り立った
  5. 5 : : 2014/04/06(日) 23:31:05
    ユウダイは幻想郷に辿り着くと無線機能を開き始めた

    餓狼『上陸したな、ユウダイ。』

    ユウダイ「なんとかな。」

    餓狼『レーダーに占領領域を表示する。まずは、白玉楼に向かってくれ。』

    ユウダイ「了解。」

    ユウダイはそう言いきると通信を切断した

    ユウダイ「さて、行くか。」ダッダッダッ

  6. 6 : : 2014/04/06(日) 23:31:48
    ユウダイは倒壊した瓦礫の隙間などを掻い潜り白玉楼へと進んでいった

    運のよかったことにまだスナッチャーとはでくわさなかった

    ユウダイ「大佐、白玉楼に到着した。」

    大佐『そうか。だが、油断はするなよ。』

    ユウダイ「ああ、テロリストに容赦はしない。」

    大佐『無線を切るぞ。また何かあったらすぐ連絡してくれ。』

    ユウダイ「この石垣の階段の頂上に白玉楼が・・・」

    ユウダイは半ば呆れながらも階段を登っていった

    その時だった

    「・・・ようこそ白玉楼へ・・・」

    不意に女の声が聞こえた

    ユウダイ「誰だ?」

    ユウダイは鞘から高周波ブレードを抜くと、すぐさま斬撃の構えをとった

    ユウダイ「・・・っ」チャキン

    前方を見つめるがなにも見えない

    すると後ろから短刀が顎すれすれでこちらに飛んできた

    ユウダイはギリギリそれを交わす

    ユウダイ「うおっ!」シュタッ

    休む暇もなく今度は頭上から瓦礫が降ってきた

    ユウダイ「たぁっ!はっ!」シャキン

    なんとか、ブレードで降ってきた瓦礫を弾いたものの、驚きを隠せなかった

    「お見事ですわ、剣士・・・」

    少女は剣を構えながらこちらに走ってきた

    ユウダイは若干体勢を崩していたが、少女の攻撃をブレードで受け止めた

    二人の鍔迫り合いが始まる

    「うううっっ」バチバチバチ

    ユウダイ「はぁぁっ!」バチン

    ユウダイは力を振り絞り少女の剣をなぎはらう

    「ふっ」シュタッ

    ユウダイ「お前は?」チャキ

    妖夢「私の名は半人半霊の庭師・・・魂魄妖夢・・・」

    ユウダイ「半人半霊だと・・・それじゃあ訊くがなぜ庭師がここにいる?」

    妖夢「真実は斬ってこそ知ることができるもの、斬れば真実は見えてくる。」

    ユウダイ「ご立派な思想だ。」

    妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あまりない!」シャキン

    ユウダイ「俺の高周波ブレードも舐めてもらっちゃ困るな・・・」チャキン

    二人は真剣な眼差しで見つめあった

    妖夢「いきますよ!」

    ユウダイ「こいっ!」

    白玉楼の庭先で少女の「やあっ」と言う気合の入った声とともに勢いのある太刀筋がユウダイを襲った。

    気合は十分。だが、ユウダイの目にその軌跡は遅く、軽く身を引き避ける。

    楼観剣の一撃を空ぶった妖夢は手首を返して斜め上に斬りあげる。

    持つ手の方向に体を滑り込ませて、ユウダイは自分が手にしていたブレードを軽く妖夢のかかとにあて「せいっ」という声とともに足をはらった。

    妖夢「ふわっ!ひゃんっ!」

    かわいらしい悲鳴をあげて、少女がしりもちをついた。

    妖夢の手を離れた楼観剣が宙を舞い、こつんと頭に直撃。

    腰と頭をおさえて涙目になる。

    ユウダイ「だめだな。まるで半人前だ。」シャキン

    ブレードを肩にかついで、ユウダイは妖夢を見下ろした。
  7. 7 : : 2014/04/06(日) 23:35:28
    妖夢は地面に座ったまま「ううっ」とうなる。

    綺麗な銀髪はくすみ、白いシャツに青緑色のベストとスカートは土煙で汚れていた。

    ユウダイ「太刀筋はいいが型が崩れている。それと、斬りつけるときに目を瞑るな。俺に当てるまでしっかり目を開けとけ。」

    妖夢「勝負はまだ決まってません!ここからが本番です!!」

    妖夢は刀を手に取るとユウダイに刃を向けた。

    だが、ユウダイの研ぎ澄まされた聴覚が何かを感じ取っていた。

    ユウダイ「まさか、囲まれた・・・」

    ユウダイは周囲を見渡す。

    妖夢「まだ勝負の途中ですよ。あ、まさか私を油断させてるつもりですか?あいにく私はそんなことにはひっかかりはー」

    ユウダイ「伏せろ!!」

    猛スピードでユウダイは妖夢を押し倒した。

    それを後押しするかのように発砲音が響いた。

    発砲寸前で伏せたため2人は狙撃をまぬがれた。

    妖夢(か、体が密着してる╱╱╱)

    ユウダイ「おい、しっかりしろ!大丈夫か?」

    妖夢「へっ?あ、まあ、はいっ!」

    ガサッ

    すると周りから機関銃を持った無数のサイボーグが現れた。

    ユウダイ「くそっ!」

    餓狼『奴ら、待ち伏せしていたようだな。だが、今のお前にそんなものは通用しない蹴散らしてやれ。』

    ユウダイ「ああ。」

    妖夢「さっきから誰と話しているんです?こんな一大事の時に。」

    ユウダイ「俺の友人とだ。」

    スナッチャーは銃を向けながらこちらにゆっくりと近づいてきていた。

    ユウダイ「それにしてもこれは、マズいな・・・」

    妖夢「いったい、こいつらは何なんですか?」

    ユウダイ「あれたちを殺すためにわざわざ此処に来たようだな。」

    妖夢「まるで暗殺者ですね・・・。」

    ユウダイ「ああ、俺も標的になってるみたいだ。」

    ユウダイ(俺はサイボーグだからしのげるが、妖夢は半人半霊と言っても子供だ・・・危害は加えさせたくはない・・・)

    ユウダイの心に不安がよぎった。

    その時だった

    妖夢「あなた、1人で格好つけるつもりでしょう?さっきは油断しましたが、別にあなたに助けられる必要はありませんよ。」

    ユウダイ「ふん・・・そんなに自信があるのか・・・」

    妖夢「私の楼観剣に斬れぬものなんてあまりないのですから。」

    ユウダイ「じゃあ、期待してみるか・・・」

    背中合わせにスナッチャーの群れに対峙する2人・・・

    ユウダイ「絶対に死ぬなよ。」

    妖夢「それはこっちの台詞です。」

    ユウダイ「いざ、参る!!」

    2人の剣士はスナッチャーの群れへと突っ込んでいった。
  8. 8 : : 2014/04/06(日) 23:36:40
    銃を持ったスナッチャーたちがAKを乱射してきた。

    ユウダイ「たあぁぁぁっ!!」

    ユウダイが2人に飛んでくる雨のような弾丸をブレードで偏向する。

    高周波のおかげで、目にもとまらぬ速さで振り、敵の弾丸を弾いた。

    妖夢は刀を手にしたスナッチャー2人と正面からぶつかった。

    刀がぶつかり、盛大に火花を散らす。

    刀を突きだし、妖夢はくるりと回りながら敵の胴を真っ二つにすると、立ち止まりもせずに進み続けた。

    それは、半人前とは思えないほどの技だった。

    飛んでくる弾丸を同じ速度で弾き飛ばせることが、2人にとって大きな助けになった。

    だが、スナッチャーを斬り倒すのに夢中で、後ろからスナッチャーが迫っていることに妖夢は気づいていなかった。

    妖夢は後ろからの気配に気づき背後を向いたが、スナッチャーはすでに斬りかかる寸前だった。

    妖夢「しまった!」

    後悔してももう遅い。

    妖夢(誰か・・・助けて・・・)

    妖夢が覚悟を決めたとき、不意にスナッチャーの胴体が真っ二つとなった。

    妖夢「え・・・」

    妖夢は上を見上げる。

    目線には返り血まみれのユウダイだった。

    ユウダイ「大丈夫か?」

    妖夢「ええ。(助けられた・・・)」

    ユウダイ「まだスナッチャーが残っている・・・一気に終わらせるぞ!!」

    妖夢「わかりました!」

    その後、何体のスナッチャーが取り囲んでいたのかわからないが、3分もすると敵は片付いた。
  9. 9 : : 2014/04/06(日) 23:37:46
    ピリリ!ピリリ!

    餓狼『片付いたか?』

    ユウダイ「ああ、かなりの量だったぞ。」

    餓狼『そうか。』

    ユウダイ「スナッチャーの構造を知りたいんだが、クラーク博士はいるか?」

    餓狼『そのことだが・・・』

    ユウダイ「どうかしたのか?」

    餓狼『どうやら彼は誘拐されたようだ。ユウダイがいる幻想郷にな。』

    ユウダイ「本当か?」

    餓狼『ああ。』

    ユウダイ「わかった。クラーク博士を探してみる。」

    餓狼『うむ。こちらも調べてみよう。』
  10. 10 : : 2014/04/06(日) 23:38:03
    妖夢「さっきはありがとうございました。」

    ユウダイ「ん、ああ、別に礼を言うまでもない。」

    妖夢「・・・」

    妖夢「あなた名前は?」

    ユウダイ「名前?そうだったな、まだ自己紹介してなかったな。」

    ユウダイ「俺はユウダイ・カネティック。ユウダイと呼んでくれ。」

    妖夢「名前や、姿から見てどうやらー外の世界ーから来たようですね。」

    ユウダイ「まあ、体がサイボーグだしな。」

    妖夢「それにしてもユウダイさんは何故此処へ?」

    ユウダイ「呼び捨てで構わない。ここで話すのもまた見つかる可能性もあるし白玉楼で話す。」

    妖夢「そうですね。では、案内します。」
  11. 11 : : 2014/04/06(日) 23:38:49
    3分経過

    妖夢「幽々子様-お客様です。幽々子様ー!」

    ユウダイ「主は留守か?」

    妖夢「いないところから察するに、留守のようです。」

    妖夢(普段あまり外に出ない幽々子様がどうして・・・)

    ユウダイ「どうかしたのか?」

    妖夢「あ、いえいえなんでもございません。どうぞ中へ。」

    ユウダイ「ああ。」

    そういうとユウダイは中へ入って行った。
  12. 12 : : 2014/04/06(日) 23:39:33
    ユウダイ「思ったよりすっきりしてるな。」

    妖夢「私が毎日掃除してますからね。」

    ユウダイ「そうか。それで此処に来た理由を説明するとだな。」

    妖夢「はい。」

    ユウダイ「48時間前、兵器開発主任のクラーク博士が開発した<スナッチャー>という対テロリスト用兵器が暴走し、基地を破壊した。」

    ユウダイ「スナッチャーたちは何かを利用しこの幻想郷へたどり着いた。そのスナッチャー排除するために俺が大佐から呼び出されここに来たというわけだ。」

    妖夢「え、あの人体骨格をしたようなのがあなたの言うスナッチャーなのですか?」

    ユウダイ「ああ、俺たちが闘っていたのは、元々のスナッチャーだ。」

    妖夢「元々とは?」

    ユウダイ「あまり詳しくは知らないが、どうやら殺した人間にすり替わることができるらしい。」

    妖夢「ええ!!すっ、すり替わる!?でも何であなたをそんな危険な地におくったんですか?」

    ユウダイ「文字道り俺の体はサイボーグだ。不死身ではないが、人間だったら即死並みの事でもある程度は防げるからな。」

    妖夢「サイボーグってことはユウダイは機械ってことですか?」

    ユウダイ「半分人間半分機ってところだな。お前と同じだ。」

    妖夢「むむむ・・・」

    ユウダイ「とりあえずスナッチャーを倒すには、作った本人に会わないとな。」

    妖夢「そのクラークって人は幻想郷にいるんですか?」

    ユウダイ「基地陥落時に連れ去られたらしい。どこにいるかはまだわからないが。」

    妖夢「そういうことでしたら、私も協力します!」

    ユウダイ「テロリストと殺り合う気か?やめとけ。」

    妖夢「いやです。こんな時に臆していては、庭師の名折れです!」

    ユウダイ(まあ1人より仲間がいるだけでも、こっちにとっては好都合か)

    ユウダイ「わかった。そんなに言うんだったらサポートぐらいはしてもらおうか。」

    妖夢「ありがとうございます!さっそく準備してきます!!」ドタドタドタドタ
  13. 13 : : 2014/04/06(日) 23:39:58
    2分後

    妖夢「お待たせしました。」

    ユウダイ「ん?剣が増えているな。」

    妖夢「ああ、この短刀は白楼剣といって魂魄家の家宝です。」

    ユウダイ「そうなのか。」

    妖夢「それと、クラークさん捜索ですが博麗の巫女に手伝ってもらいましょう。」

    ユウダイ「博麗の巫女?」

    妖夢「本名は博麗霊夢と言って博麗神社に住んでいる巫女で、戦力にはなりますよ。」

    ユウダイ「そうか、じゃあ案内してくれ。」

    妖夢「わかりました。」
  14. 14 : : 2014/04/06(日) 23:40:37
    こうして二人は白玉楼を後にした。
  15. 15 : : 2014/04/06(日) 23:40:47
    「ボス、どうやらウイルスは作動したようです。」

    「だが油断はするな。」

    「いいか奴は必ずここに来る。気を抜くなよ。」

    「俺は今からうるさい蝿を落としてくる。」

    「了解。」
  16. 16 : : 2014/04/06(日) 23:42:06
    ユウダイ「聞いたか大佐?」

    餓狼『ああ、その博麗の巫女に情報を訊いてみるといい。』

    ユウダイ「そうするつもりだ。そっちは何か情報はつかめたか?」

    餓狼『まだだ。もう少し調べてみる。そっちも頑張ってくれ。』

    ユウダイ「了解。」

    ユウダイ「妖夢行くぞ。」ダッダッダッ

    妖夢「はい!」ダッダッダッ

    ユウダイ「ところで、さっき机にあった料理はなんだ?」

    妖夢「あれは、八目鰻のかば焼きです。こう見えても私料理も得意なんですからね。」

    ユウダイ「そのやつめうなぎと言う物は美味しいのか?」

    妖夢「当たり前です!私の焼いた八目鰻は格別なんですからね。」

    ユウダイ「じゃあ任務が終わったら食べさせてもらうとするか。」

    妖夢「いいですとも。それより、ほら。着きましたよ。」

    ユウダイ「この赤い門がそうなのか。」

    妖夢「これは鳥居と言います。この先に霊夢がいますよ。」

    ユウダイ「・・・・。」

    妖夢「どうかされましたか?」

    ユウダイ「その博麗霊夢とやら・・・1人で此処に住んでいるのか?」

    妖夢「その筈ですけど。何か問題でも?」

    ユウダイ「それにしては随分と客が居るようだな。」

    妖夢「まだ中にも入ってないのに何でわかるんですか?」

    ユウダイ「石垣から顔を覗かせて見てみろ。」
  17. 17 : : 2014/04/06(日) 23:42:20
    霊夢「あんた達、ここがどういう場所かわかってるんでしょうね?」

    兵士1「博麗霊夢、大人しく投降しろ。さもなくば・・・。」

    霊夢「さもなくばどうなるってのよ?」

    兵士2「お前をここで射殺する。構えろ!」カチャ

    霊夢「くっ・・・。」
  18. 18 : : 2014/04/06(日) 23:42:36
    妖夢「あの覆面男たち、霊夢を殺そうとしているわ!」

    ユウダイ「妖夢。ここで待ってろ。」

    妖夢「待ってろって・・・。一人で止める気ですか?」

    ユウダイ「そういう事だ・・・。」ダッダッダッダッ

    妖夢「ちょ・・・ユウダイ!」
  19. 19 : : 2014/04/06(日) 23:43:08
    霊夢(考えるのよ。何かこの状況を打破できる策があるはず。)

    霊夢(お金が降ってきて敵に隙ができたり、もしかしたら救いのヒーローとか正義の味方ぶったのが現れたり・・・)

    兵士2「よし、殺せ!」

    兵士2「・・・・どうした?返事を・・・」

    兵士1「ぐっ・・・」バタッ

    兵士2「なっ!誰だ!?」

    ユウダイ「ふん!」ドゴッ

    兵士2「くそ・・・な・・・に・・・者だ・・・?」ドサッ
  20. 20 : : 2014/04/06(日) 23:43:15
    ユウダイ「無事か?」

    霊夢「何者かは、知らないけど助かったわ。」

    ユウダイ「なら、よかった。」

    妖夢「ユウダイ!大丈夫ですか?」

    ユウダイ「安心しろ。気絶しているだけだ。」

    妖夢「いや、あなたの事を心配してるんですけど。」

    ユウダイ「大丈夫だ。それより、お前が博麗霊夢だな?」

    霊夢「そうよ。見たところアンタ外の世界から来たようね。」

    ユウダイ「ああ。ちょっと今人探しをしていて、お前なら何か知っていると聞いてここに来た。」

    霊夢「可能だけど。見ての通り、2日前からこいつらがやってきて邪魔するものだから。そんなことをしている余裕がないのよ。」

    ユウダイ「やはり基地陥落後ここに上陸したって事か。」

    霊夢「アンタ何かこいつ等の事知ってるのかしら?」

    ユウダイ「そこで気絶している奴のことなら知っている。」

    霊夢「ここじゃなんだし、中で話しましょ。」

    妖夢「この人たちははどうするんですか?」

    ユウダイ「わすれてた・・・」シャキン

    霊夢「アンタなに物騒なものだしてんの・・・」

    ユウダイ「はっ!」ズバッ

    妖夢「・・・・。」

    霊夢「アンタ!なに、人の胴体を真っ二つに斬ってんのよ!!」

    ユウダイ「大丈夫だ。こいつらは人間じゃない。」

    霊夢「ま、とにかく話をきかせてもらおうじゃないの。」
  21. 21 : : 2014/04/06(日) 23:43:25
    機械侍移動中・・・
  22. 22 : : 2014/04/06(日) 23:43:56
    霊夢「改めまして私は博麗霊夢。あなたは?」

    ユウダイ「俺はユウダイ。ユウダイ・カネティックだ。いわゆる外来人だ。」

    霊夢「そこにいる妖夢は別として、ここに来たということは、外の世界に帰る…ということよね?」

    ユウダイ「いや、その事なんだが…俺は、帰るために此処に来たんじゃない。」

    霊夢「はぁ?説明してもらえる?」

    ユウダイ「俺はさっき霊夢を襲っていた兵士に化けた兵器、スナッチャー排除目的でここに来た。」

    妖夢「クラークさん捜索もですよ。」

    ユウダイ「ああ。(わすれてた・・・)」

    霊夢「あれスナッチャーって言うのね。ちょっと待っててお茶出すから・・・」

    ユウダイ「ああ、すまない。」
  23. 23 : : 2014/04/06(日) 23:44:43
    ユウダイと霊夢と妖夢は縁側でお茶を飲んでいた。

    ユウダイ「とりあえず…幻想郷について教えてくれないか?」

    ユウダイはそう霊夢に訪ねた。

    霊夢「そうね…説明しがたいけど…幻想郷はね。一人の妖怪が創った世界。昔は妖怪も外の世界、あなたのいた世界にたくさんいたの。そして人を襲っていたの。」

    ユウダイ「本当に妖怪がいたとはな…」

    霊夢「ええ。話を続けるわ。さっき言った一人の妖怪はそんな中、人と妖怪が共存している、まさに当時なら『幻想ともいえる理想郷』を創ったの。」

    ユウダイ「世界を創った妖怪か…」

    霊夢「正確にはあなたのいた世界とは陸続きなんだけどね。」

    ユウダイ「そうなのか?なら一体なぜスナッチャーはここに?」

    霊夢「考えられるのは2つね。1つは外来人そのものが忘れ去られた事。一応これまでにもあったけど、頻度は低いわ。」

    ユウダイ「俺もそう思う。まず兵器に友人などいるわけがない。」

    霊夢「それならないでしょうね…2つ目は結界の故障ね。」

    ユウダイ「今度は結界?どんどん訳がわからない…」

    霊夢「あー。結界はさっき陸続きと言ったでしょ?それで他の人や物が入らないようにあるのが結界なんだけど…」

    ユウダイ「それ自体が故障したと?」

    霊夢「そう。これも頻度は低いけど、一応調べてみる。待ってくれる?」

    ユウダイ「ああ、わかった。」

    そういうと霊夢はどこかに走り去っていった。
  24. 24 : : 2014/04/06(日) 23:44:56
    妖夢「どう?霊夢は?」

    ユウダイ「ああ、確かに頼れそうだな。あの話が本当なら政府も調べることができないな。」ズズ

    そんなことを言っていると何やら黒い物がこっちに近付いてきた。

    妖夢「ん?ユウダイあれ・・・」

    ユウダイ「なんだあれは…?」

    ユウダイはズーム機能を起動させて黒い物を見てみる。

    ユウダイ「あれは…箒に乗っている…魔法使い?いや、こっちに来ている…!来るぞ、妖夢伏せろっ!!」

    そして次の瞬間、

    ドゴオオォンン!!!

    派手な音をたてて魔法使いが不時着した。

    霊夢「ああぁぁ!もう!一体何事!?」

    そういって霊夢が出てくる。
  25. 25 : : 2014/04/06(日) 23:45:23
    ユウダイ「本当に魔法使いとはな…コスプレか?」

    魔理沙「痛たた…おう、霊夢と…誰だ?こいつ?」

    そういって魔法使いは起き上がった。

    霊夢「おう、霊夢!じゃないわよ!アンタどうしてくれんのよ!?こんなに壊して!?」

    魔理沙「あー。悪かった。後で手伝ってやるから。」

    霊夢「はぁ…まあとりあえず…ユウダイ。こいつは私の知り合いよ。」

    魔理沙「霧雨魔理沙だぜ!お前は?」

    ユウダイ「俺の名はユウダイ。ところでさっきから気になっているんだが何故俺は外の世界から来たと言われているんだ?」

    霊夢「幻想郷の人たちは特にあなたみたいな人を見たことないから外の世界から来たって言ってるのよ。」

    ユウダイ「そうか。それとさっき箒に乗っていなかったか?」

    魔理沙「おう、乗ってたぜ?箒は魔法使いの必需品だろ?」

    ユウダイ「今度は魔法使いか…幻想郷はどうなっているんだ…?」

    霊夢「話はそこまでにして。報告するわよ。魔理沙もお茶いる?」

    魔理沙「おう。もらうぜ。」

    霊夢はお茶をとりに台所に行った。

    魔理沙「それにしても外来人か…」

    魔理沙はそう呟いた。
    ユウダイ「ああ。ところで一つ聞きたいんだが、どうやって空を飛んでいたんだ?お前サイボーグか?」

    魔理沙「どうやってって。そりゃお前魔法だろ?それにこんなことは普通だぜ?あとサイボーグってなんだ?」

    ユウダイ「……は…?それが普通?冗談だろ?」

    魔理沙「いーや。普通だ。それに霊夢も飛べるぜ?」

    ユウダイ「そうか…」

    魔理沙「お前も飛びたいのか?」

    ユウダイ「少し興味はあるが…」

    そういった時、霊夢が戻ってきた。

    霊夢「はい。魔理沙。お茶。」

    魔理沙「おう、サンキュー。」

    そういって魔理沙はお茶をとる。
  26. 26 : : 2014/04/06(日) 23:45:54
    霊夢「ところでユウダイ。あなたそれ服じゃないわよね?」

    ユウダイ「当たり前だ。俺の体は強化外骨格といって骨格を金属に、筋肉を人口筋肉にする人体改造を伴い肉体の一部となってる。便利だがそのかわり脱ぐことは出来ない。」

    魔理沙「へぇ~不思議だな。でも、格好いいなそれ。」

    ユウダイ「その話はまた後で話す。霊夢結果は?」

    霊夢「それで、報告なんだけど、やっぱり結界の故障で間違いないわね。」

    ユウダイ「そうか。これは俺の予想だが、第三者が結界を故障させることは可能か?」

    霊夢「あー、可能かもしれないわ。でもそれはよっぽどの技量が必要よ。心当たりでもあるの?」

    ユウダイ「ああ、昔俺がいた部隊にそういうことが得意な奴がいてな。」

    妖夢「ほんとユウダイって謎多いですよね。」

    魔理沙「うわああぁ!って妖夢いたのかよ!?」

    妖夢「私はさっきからずっとここにいたみょん!」

    ユウダイ「・・・・。」

    霊夢「・・・・。」

    魔理沙「・・・・。」

    妖夢「すいません。話を続けてください。」シュン

    霊夢「実はもう一つケースがあって、この世界を創った妖怪が連れてきたケース。でもこれが一番多いのよね…(なんとかして話を戻さないと)」

    ユウダイ「どうして連れてくるんだ?」

    霊夢「大抵はイタズラよ。それにそいつ、見た目は20代後半のくせに実際はせんんんーー!!??」

    そう言おうとした霊夢は下に出来た空間の裂け目のようなものに落ちていった。

    魔理沙「おい!霊夢!大丈夫か!?」

    魔理沙がその裂け目に近付く。

    すると…

    「全く…そういった事は言わないでって言ってるでしょ。」

    裂け目から人が出てきた。
  27. 27 : : 2014/04/06(日) 23:46:20
    ユウダイ「…で、何者なんだ?お前は…」シャキン

    ユウダイはブレードを構えつつ女に問う。

    「何者か?そうねえ…霊夢の…母親かしら?」

    霊夢「あんたあっさり嘘をつくなー!」

    女が喋り終わったと同時に霊夢が裂け目から這い出てきた。

    「あら、意外と早かったわね。」

    霊夢「いや、私はあんたのついた嘘の事を言っているんだけど!?」

    「…でも、そういう事は私がしたでしょ?母親には近いんじゃないかしら?」

    霊夢「はぁ…もういいわ。それよりも…」

    「私の年を言った事…」
  28. 28 : : 2014/04/06(日) 23:46:38
    「「弾幕ごっこで決着をつけるわ!」」

    魔理沙「いや待て待て。私らはあんたの事を知らないぜ?その後にしてくれ。」

    ユウダイ「同感だ。一応目星はつくが…」

    すると騒ぎに駆け付けた妖夢が

    妖夢「紫様。なにやってるんですか?」

    魔理沙「知り合いなのか?」

    妖夢「一応・・・はい。」

    霊夢「あんた一応自己紹介ぐらいしなさいよ。」

    紫「…そうね。せっかく霊夢の友達もいるんだしね。私の名は八雲紫。よろしくね。魔理沙…」

    そういって紫は手を出した。

    魔理沙「お、おう…」(な、なんかうさんくさい…)

    魔理沙はそこに手を出して握手する。

    紫「それと、外来人よね?あなた。」

    ユウダイ「あ、ああ…」

    紫「それで、霊夢に用がある…という事よね。」

    ユウダイ「…何故そんなに知っているんだ?外来人はともかく、まだ後者は言っていないぞ?」

    霊夢「あーそれね。こいつ多分盗み聞きしていたんだと思う。」

    今度は霊夢が答える。

    紫「ちょっと霊夢。人聞きを悪い事を言わないでよ。その通りだけど。」

    魔理沙「否定はしないのか!」

    ユウダイ「しかしどうやって?気配も何もしなかったぞ?」

    霊夢「さっき私が落ちたでしょ?あれはスキマと言ってこいつが使っていて、おまけに基本的にはどこにでも通じているの。そのスキマを使ってこいつは盗み聞きできる訳。」

    ユウダイ「なるほど、たちが悪いな…」

    魔理沙「私も同感だぜ。霊夢も困ったやつを持ったな…」

    霊夢「そうよ。いつのまにか勝手に風呂に入ってくるわ昼飯を食べるし。こんなのが幻想郷を作ったなんて、最初は嘘だと思ったし。」

    紫「三人して酷くない!?」

    「「「おまえがそういうことをするからだ!」」」

    三人は声を合わせて言う。

    紫「ううぅぅ…もう私帰る!」

    霊夢「はいはい。」

    そして紫はスキマを使って帰っていった。

    霊夢「さてと。邪魔者がいなくなったところで、一つ聞きたいんだけど、ユウダイはこれからどうするの?」
  29. 29 : : 2014/04/06(日) 23:47:35
    ユウダイ「そのことについてだな・・・」

    機械侍説明中・・・

    霊夢「ふーん。そのスナッチャーをつくったクラークってやつを探してるのね。」

    ユウダイ「それについて何か知ってることはないか?」

    霊夢「ごめんなさい。それについては全くわからないわ。」

    ユウダイ「そうか。すまなかったな。」

    魔理沙「その、ハル・クラークって奴は眼鏡をかけてないか?」

    ユウダイ「ああ。見たのか?」

    魔理沙「ここに来る途中見かけたぞ。」

    妖夢「ほんとですか!?」

    ユウダイ「どのあたりだ?」

    魔理沙「パチュリーに本を貸してもらった後だから、紅魔館近くだ。」

    ユウダイ「紅魔館?」

    霊夢「そこの道を進むと紅い御屋敷があるはずよ。それが紅魔館。」

    ユウダイ「紅い屋敷だな。わかった。」

    魔理沙「一人で行くつもりか?」

    ユウダイ「ああ。」

    霊夢「途中あのスナッチャーも出てくるはずよ。」

    ユウダイ「大丈夫だ。それにこの剣があれば朝飯前だしな。」

    ユウダイは高周波ブレードを一振りすると鞘に納めた。
  30. 30 : : 2014/04/06(日) 23:47:47
    霊夢「それもそうね。」

    妖夢「私がついて行かなくて大丈夫ですか?」

    ユウダイ「ああ、心配するな。そうだ、これを。」

    魔理沙「これは?」

    ユウダイ「無線機だ。遠いところでも会話することができる。」

    霊夢「じゃあ、何かあったら連絡するわ。」

    ユウダイ「じゃあ。」ダッダッダッ

    妖夢「・・・ユウダイ・・・」

    魔理沙「おい、妖夢があいつの名前をつぶやいてるぜ。」コソコソ

    霊夢「もしかしたら気があるのかもしれないわね。」コソコソ
  31. 31 : : 2014/04/06(日) 23:48:18
    YUUDAIside

    ピリリ!ピリリ!

    ユウダイ「こちらユウダイ。どうした?」

    餓狼『紅魔館へ行くんだな?』

    ユウダイ「ああ。」

    餓狼『魔理沙の言うとおり敵は相当数のスナッチャーを動員している。いくらお前でも、大量のサイボーグに囲まれたら絶対安全とはいえん。』

    ユウダイ「了解だ。だが戦闘を避けるわけにもいかない。」

    餓狼『ああ、これは潜入任務ではない。隠れたり、戦闘を避けたりする必要はない。とはいえ闇雲に突っ込むのは危険だ。』

    ユウダイ「わかっている。」

    餓狼『戦場では一瞬の判断が生死を分ける。気を抜かないようにな。』

    ユウダイ「元最高司令官としての忠告か。ありがたい。」

    餓狼『それと、進路に迷ったら“オーグメントモード”を起動してみるのもいい。』

    ユウダイ「オーグメントモード?」

    餓狼『オーグメントモードでは敵の位置の他、進むべき方向も表示される。ソリトンレーダーで目的地が分からない場合には有効だろう。』

    ユウダイ「了解。」

    ユウダイは大佐の指示に従ってオーグメントモードを起動させた。

    ユウダイ「これは便利だな。さてと、行くか!」ダッダッダッ
  32. 32 : : 2014/04/06(日) 23:59:53
    ちょっと伏線回収など。
    ・時系列
    兵士たちへの戦歌・・・プレデリオン海戦争が終わって1年後。
    東方project・・・春雪異変の一年後ぐらい。

    ユウダイの現在の装備
    ・高周波ブレード
    ユウダイの使っている剣。鉄製のものなど斬れる他、銃弾を跳ね返すこともできる。
    高周波ブレードを介して無人機のAIへのハッキングも可能。


    ・高周波クナイ
    ユウダイの右太ももにある鞘に装備している。
    ブレードよりは刀身が短いがブレードと同じぐらいの性能を持つ。

    ・SOCOM Mk.23ロングレンジカスタム
    輝顕からの贈り物。普段はホルスターに装備している。

    ・バックパック
    作戦前に餓狼大佐から渡された。
    腰につけており、中身はSOCOM Mk.23の弾や応急手当て用の包帯などが入っている。

    用語集
    ・FOX HOUND部隊
    兵士時代のユウダイ達が所属していた対テロリスト用特殊部隊。

    ・FOXの称号
    FOX HOUND部隊最高の名誉。
    ユウダイはFOXの称号を授与されている。(分かりやすく説明するとノーベル賞並み。)

    ・ナノマシン
    MEMS(Micro Eieectro Mechanical System)技術による微小機械。
    ソリトンレーダー、バースト通信ができるのは、ユウダイがナノマシンを注入しているから。

    ・バースト通信
    ナノマシンを使った通話方法。
    耳小骨を振動して行う通話なので、誰にも盗聴されることはない(餓狼大佐はモニターでのサポートなので盗聴することも可能)。

    ・強化外骨格
    人を遥かに超えた戦闘能力を極限にまで高めることができる。
    外見から黒く外部筋繊維が丸出しで鎧のような外装で、体内の電力を消費することでブレードの切断力と攻撃速度を一時的に上げることもできる。
    左目は修理が間に合わず、代替品の眼帯状の複眼イメージセンサを用いているが、代わりとして故障しやすい可動部品もなく眼球以上の広い視界を得ている。

    ・オーグメントモード
    レーダーや赤外線などの情報を解析しARとして視界に投影することができる。
    また、実際には見えない敵を視認出来るのが大きな利点となる。
    起動すると顔のバイザーを閉じる構図になっている。
    このバイザーは口元しか露出しないためフェイスガードの役割にもなっており解除すると自動的にバイザーが開く。

    ・PAL
    パーミシッブル・アクション・リンクの略。
    全ての核ミサイルに組み込まれている安全制御システム。
    PALを用いることなく核ミサイルの発射・解除は行うことができない。

    ・START
    戦略兵器削減条約。

    ・メタルギア
    核搭載可能歩行戦車。
    あらゆるポイントに向けて各種の核弾頭を発射することができる。

    ・国境なき軍隊
    通称MSF。
    正式名称は『Militaires Sans Frontières』。フランス語で国境なき軍隊という意味。
    餓狼大佐は現在この軍隊に所属している。

    ・ソリトンレーダー
    高性能レーダー。 特殊な電波を使用して屋外のみならず建物の中の構造までもをリアルタイムに取得してマップに投影することができる。
    さらに周囲の人間の視界までもを表示することができる。

    ・サイファー
    軍事や政治のどをコントロールしようと企んでいた組織。
    だが、2年前に解体された。

    ・スペルカード
    幻想郷内での揉め事や紛争を解決するための手段とされており、人間と妖怪が対等に戦う場合や、強い妖怪同士が戦う場合に、必要以上に力を出さないようにする為の決闘ルールである。
    対決の際には自分の得意技を記した「スペルカード」と呼ばれるお札を一定枚数所持しておき、すべての攻撃が相手に攻略された場合は負けとなる。
    また、カード使用の際には「カード宣言」が必要であるため、不意打ちによる攻撃は出来ないとされる。
    しばしば「弾幕ごっこ」とも呼ばれている。
    因みに今回ユウダイはスペルカードを使いません。(というか使い方がわからない。)

    ひとまずこんなところかな。
  33. 33 : : 2014/04/07(月) 00:00:32
    ユウダイは、霊夢達から聞いた紅魔館に向かっていたその頃…

    「やはり、奴は来たか。」

    「ええ。どうやらFOX HOUNDの連中もあなどれません。」

    「そんなのどうでもいいのよ。邪魔者は排除するだけよ。」

    「ボス。対策はどうする気だ?」

    「じゃあ、私が行こうかしら。獲物は絶対に逃さないわ。」

    「待て。ここは、マンティスに任せる。」

    「何でよ?」

    「マンティス。考えがあるんだろ?」

    「ああ。とっておきがな・・・」

    「ちっ、マンティス!しくじるんじゃないよ!」

    「ま、見てろ。」

    そう言い捨てると、マンティスという男はどこかへ行ってしまった。

    「ところで、メタルギアの方はどうなっている?」

    「ボス。それに関しては順調に進んでいます。」

    「そうか。」
  34. 34 : : 2014/04/07(月) 00:01:09
    ユウダイ「あれが紅魔館か…。」

    ユウダイは紅魔館の近くからズーム機能で観察していた。

    ユウダイ「まずは…大きさは二階ほどだな。それに加えて塀もある。門はこの前にあるな…見張りはいたな。だが一人か?ずいぶんと手薄だな。だが、油断はできん…?いや待てよ?」

    ユウダイは倍率を上げて門番を見る。

    髪は赤く華人服の衣装をした門番はぐったりとした様子で倒れていた。

    ユウダイ「……間違いない、怪我をしている。まさかスナッチャーに襲撃されたのか?」

    倒れている門番に近づくとバックパックから医療グッツを取り出す。
  35. 35 : : 2014/04/07(月) 00:03:35
    ユウダイ「大丈夫か?体を動かすぞ・・・。」

    「あ・・・あなたは・・・?」

    ユウダイは門番の傷ついた腕に包帯を巻きながら答えた。

    ユウダイ「それは後だ。だが、それにしてもひどい傷だな。」

    ユウダイは辺りを見回す。

    そこには陸軍兵士の亡骸が横たわっていた。

    恐らく陸軍兵士の正体はスナッチャーだろう。

    ユウダイ(この門番素手で殺り合ったのか。)

    「残りの・・・奴らが・・・ゴホッゴホッ・・・こ、紅魔館に・・・。」

    ユウダイ「クソッ!遅かったか。」

    「入口の扉は内側から鍵をかけています・・・。でも、中に咲夜さんやお嬢様も妹様も・・・どうか・・・助けてください・・・。」

    ユウダイ「了解だ。あと、これを持ってろ。」

    ユウダイはバックパックからMP5を門番に手渡す。

    「・・・え?」

    ユウダイ「ここに来る途中奴らから奪ってきた品物だ。弾は全て装填してある。俺がいない間に奴らがまた来るかもしれない。無茶を言うが、その時はこれで応戦するんだ。」

    「わざわざ・・・ご丁寧・・・に・・・。」

    ユウダイ「じゃあ、行ってくる。」

    ユウダイは門番から離れるとオーグメントモードを起動させた。

    紅魔館の情報を解析しARとしてユウダイの視界に映し出された。

    ユウダイ「入口の扉からは無理となれば・・・時計台のダクトからか・・・。」

    ユウダイは二階に通じるダクトへ走って行った。
  36. 36 : : 2014/04/07(月) 00:03:52
    REIMU&MARISA&YOUMUside

    魔理沙「私たちはどうする?異変解決が巫女の仕事だろ!?ここにいても暇なだけだぜ。」

    霊夢「と言われてもね・・・情報が少なすぎるのよ。ユウダイは敵ではなさそうだけど、そのハルって奴に訊くまでは。」

    妖夢「・・・・・・・・」

    魔理沙「妖夢。お前もなんか言ってやれよ!」

    妖夢「・・・行きますっ!」

    霊夢「!?」

    魔理沙「!?」

    妖夢「彼は一人で戦っている筈です。こんな時に何もできないだなんて庭師の名折れです!」

    霊夢「待ちなさいよ!あんたでも苦戦した相手よ。」

    妖夢「そんなの関係ありません!私はここで失礼しますっ!」

    すると妖夢はユウダイが通っていった道を走り始めた。

    魔理沙「待ってくれ!私も行くぜ。霊夢!お前も来いよー!!」

    魔理沙は箒にまたぐと紅魔館へ向かった。

    霊夢「はぁ・・・もう全く・・・」

    霊夢も二人を追いかけるように紅魔館へ向かっていった。
  37. 37 : : 2014/04/07(月) 17:20:56
    YUDAIside

    ユウダイ「こちらユウダイ。中に入ることに成功した。」

    餓狼『うむ。どうやら奴らはここを占拠するようだ。お前はそれを阻止するんだ!』

    ユウダイ「了解!」

    ユウダイは顔のバイザーを閉じると1階へ通じる階段へ向かった。

    SAKIYAside

    紅魔館メイド長の十六夜咲夜は紅魔館の主レミリア・スカーレットを守るためスナッチャーの群れと戦っていた。

    咲夜「奇術「ミスディレクション」!」

    すると咲夜はクナイ弾を全方位にばらまいた。
    だが、それはデジャブだった。
    そのとき咲夜は瞬間移動し、別の方向から放射状にナイフ弾を飛ばしていたのだ。

    AKを乱射していたスナッチャー達の体に無数のナイフが刺さった。

    起動停止したスナッチャーは次々に「ドサッ」という音と共に倒れこむ。

    レミリア「咲夜!今度は後方からよ!」

    咲夜「お嬢様下がって!」

    フラン「お、お姉様・・・。」

    レミリア「大丈夫よ。咲夜が何とかしてくれるはずよ・・・。」

    咲夜(くっ、敵が多すぎる!このままいけば私たちは蜂の巣状態になって・・・・ダメよ!今はお嬢様たちを守ることに専念しなくちゃ・・・)

    咲夜「幻象「ルナクロック」」

    すると咲夜は自らの能力で時を止めると手持ちのナイフをすべて周りのスナッチャーの目の前に配置した。

    咲夜「そして時は、動き出す・・・・解除!」

    すると空中で止まっていたナイフは次々とスナッチャーの体に刺さり、攻撃を受けたスナッチャーは倒れていった。

    咲夜「ハァ・・・・ハァ・・・・これで全部かしら・・・。」

    YUDAIside

    ユウダイは2階の倒壊した柱の陰から周囲を観察していた。

    ユウダイ「中央に生存者確認・・・ってところか・・・。」

    だが、いずれは蜂の巣にされるだろう。

    それを阻止するには、一刻も早く咲夜と呼ばれているメイドに加勢するしか方法はない。

    しかしユウダイにそんな時間を与えてくれるほどスナッチャーは優しくはなかった。

    「きゃああああぁぁぁぁ!!」

    とうとうスナッチャーの群れに囲まれたのだ。

    ユウダイ「クソッ!」

    ユウダイは意を決し、2階の手すりから1階へ飛び降りた。
    SAKUYAside

    フラン「きゃああああぁぁぁ!!」

    咲夜「妹様!」

    咲夜はナイフを取り出そうとするが、さっきの一撃ですべて使い切ってしまったのだ。

    落ちているナイフを使えば問題ないが、そんなことをしている余裕もなかった。

    レミリア「フラン!!」

    スナッチャーがフランへ銃口を向け、引き金に指をかけたその時!

    突然、黒い鎧をまとった男が飛び降りてきたのだ。

    ユウダイ「たあぁぁぁぁ!」バサッ

    そして、着地と同時にフランに銃口を向けていたスナッチャーの体が真っ二つになった。

    フラン「・・・・・。」

    レミリア「あれは・・・?」

    咲夜「忍者?」

    ユウダイ「そこのメイド!この子を連れて早く逃げろ!!」

    咲夜「は、はい!お嬢様!妹様!」

    咲夜は二人を抱えて2階へ逃げて行った。

    ユウダイが大声を発したせいか、かなりの量のスナッチャーがユウダイを取り囲んだ。
  38. 38 : : 2014/04/07(月) 17:22:29
    REIMU&MARISA&YOUMUside

    霊夢「なんとか入れたわね。」

    妖夢「倒壊してますがみなさん大丈夫でしょうか・・・・」

    魔理沙「おい、あれ見てみろよ!」

    二人は魔理沙が指差した方向を見る。

    霊夢「まさか、ユウダイ!?」

    バイザーで顔が隠れているが、黒い強化骨格を身に着けてスナッチャーと戦っていることから察するにユウダイだろう。

    レミリア「霊夢!」

    霊夢「レミリアに皆!」

    咲夜「彼とは知り合い?」

    魔理沙「まあな。」

    霊夢「何であんたが言うのよ!」

    フラン「私たちね、あのお兄ちゃんに助けてもらったの!」

    妖夢「お兄ちゃん!?」

    レミリア「でも、あの量を一人で立ち向かうのはいくらなんでも無謀としか思えないわ。」

    霊夢「そうかしら。」

    レミリア「?」

    霊夢「言っておくけど彼の剣術の技量は折り紙つきだわ。たとえあんたたちが手におえないってことは、まだまだだってことよ。」

    魔理沙「ここでお手並み拝見といこうぜ。」

    魔理沙の案に皆賛成し物陰から見ることにした。

    https://www.youtube.com/watch?v=1drcvtzyXBY
    ユウダイ戦闘BGM
    YUDAIside

    スナッチャーの一体が刀を上げ、ひと声叫んでユウダイに突進してきた。

    ユウダイは高周波ブレードを引き抜くとブレードを前に構え、突進してきたスナッチャーの両腕を斬りおとした。

    そしてブレードをそのまま体に突き刺しその亡骸を足で吹っ飛ばした。

    するとユウダイを囲んでいたスナッチャー達が一斉に襲いかかってきた。

    ユウダイは素早くブレードを前後左右に振り、鋭い刃で死を呼ぶ弾丸を弾き飛ばした。

    続けざまにユウダイは勢いを活かした回転からの横なぎの斬撃。

    これにより次々とスナッチャーは倒れていった。

    咲夜でも苦戦したスナッチャーが終始押されているこの勝負、周りで見ていた者の多くが表情に驚愕の色がうかがえる。

    レミリアや咲夜なども予想以上のユウダイの強さに目を白黒させていた。

    比較的落ち着いているのは妖夢と霊夢くらいのものだ。

    ユウダイ「どうだ?諦める気にはなったか?」

    だが、スナッチャーはユウダイに刃先を向ける。

    ユウダイ「諦める気はない・・・か・・・」

    ユウダイはスナッチャーの連続突きを避けたり刀で弾いたりして凌ぎながら、間合いを詰める機会をうかがう。

    しかし、繰り出される突きは速い上に間隔が短いためなかなか詰められない。

    攻防が繰り返されている状態が続き膠着状態に。

    そこで再びユウダイが虚をつく行動に出た。

    何度目かの突きを弾いた時、不意にユウダイの手から刀がこぼれたのだ。

    刀は重力にしたがって下へ落下していく。

    思いがけない好機にスナッチャーは勝負を決めにかかる。

    妖夢「ユウダイっ!」

    妖夢が叫ぶ。

    隙を見せたユウダイに斬り付けようとしたその瞬間、スナッチャーの腹をかすめるように横薙ぎの一閃が空を斬る。

    何故、斬撃が?

    ユウダイの死闘を観覧していた者はユウダイの姿を見て驚愕する。

    地面には落ちていたはずの刀が転がっていない。

    ユウダイの手にも刀は握られていなかった。

    刀は…

    レミリア「なによあれ!?」

    魔理沙「これはたまげたぜ…」

    咲夜「あのようなことが…」

    妖夢「あっ、あああ…、足!!?」

    レミリア、魔理沙、咲夜、そして妖夢が皆の言葉を代弁するかのように口々に驚きの声をあげた。

    特に妖夢は口をあんぐりと開けて固まっている。

    刀はユウダイの右足の裏で握られていたのだ。

    ユウダイは落下中の刀を右足の裏でキャッチし、蹴りを放つことで横薙ぎの一閃を放ったのだ。

    サイボーグであるユウダイであるからできる荒業、驚くのは当たり前と言える。

    最後の一体を倒し終えるとユウダイは鞘にブレードを収めた。

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teruking

テラ

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