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進撃の巨人オリジナルストーリー《二番目の勇者》上

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  1. 1 : : 2014/02/06(木) 17:26:13
    前も同じ題名で書いたやつがありましたが、いろいろあって消去しました。

    見てくれていた方はすみません

    これも前回同様オリキャラが主役のオリジナルストーリーです

    注意 ものすごく遅いです
  2. 2 : : 2014/02/06(木) 17:56:57
    ここは調査兵団本部の裏庭
    ここには花壇に様々な花が色とりどりに植えられている。
    調査兵団は、壁外調査の際に多大な犠牲が出る、この花々はそんな英霊たちの葬儀や墓参りの時に使われる。

    そんな場所に三人の若い兵士がやってきた。

    エレン、ミカサ、アルミンの三人である

    エレン「ここにツヴァイトさんって言う人がいるんだな?」

    アルミン「うん、その人にリヴァイ兵長からの伝言を伝えなくちゃ」

    エレン「しかしすごい花の数だな」

    三人は花壇を見渡す

    ミカサ「ちゃんと整えられていて、とても綺麗」

    アルミン「ツヴァイトさんを中心に、調査兵団の人達が毎日順番で世話をしているらしいよ」

    アルミン「でもこんなに綺麗な花畑だけど、逆に言えばこれだけの花が必要になるほど、兵士が死んでいったってことなんだよね…
    それを考えると、何だか複雑な気持ちになる」

    エレン「……そうだな…」

    エレン「だからおれたちももっと強くなって、葬儀なんかのためにこの花を使わせないようにするんだ。
    そして死んでいった英雄たちに、この花で人類の勝利を知らせるんだ」
  3. 3 : : 2014/02/06(木) 19:56:05
    期待!
  4. 4 : : 2014/02/07(金) 10:36:34
    きたい
  5. 5 : : 2014/02/07(金) 16:26:16
    ありがとうございます
  6. 6 : : 2014/02/07(金) 16:52:47
    ?「威勢がいいな、最近の新兵は」

    三人「!」

    三人が振り向いた先には、ジョウロをもった男が立っていた

    アルミン「あなたがツヴァイトさんですか?」

    ツヴァイト「ああ、そうだな、それはおれの名前だ」

    見かけは20代前半ほどで短髪で長身だ
    背が高く目が鋭いため、少しだけ威圧感がある

    アルミン「リヴァイ兵長からの伝言を伝えに来ました」

    アルミンはその見た目から少し怖がりながらも、リヴァイからの伝言を伝えた

    ツヴァイト「リヴァ長からか……まあたぶん壁外調査のことだろうと思うが」

    ツヴァイト「別に急ぎの用ではないんだろ?」

    エレン「はい、今日中に報告しろということでした」

    ツヴァイト「だったら後で自分でリヴァ長のところに行くよ。
    ご苦労さん」
  7. 7 : : 2014/02/07(金) 17:27:50
    ミカサ「…リヴァ長?」

    ツヴァイト「リヴァイ兵長のあだ名だ、まあ向こうの方が上官だからなるべく本人の前では呼ばないようにはしてるがな」

    アルミン「呼んだことあるんですか?」

    ツヴァイト「何度か…ね」ニヤ

    エレン(すごいなこの人)

    ツヴァイト「帰る前に、ついでといっちゃなんだが……手伝ってくれないか?」

    アルミン「手伝い……ですか?」

    ツヴァイト「まあ手伝いと言っても少し水をやったり雑草を抜くぐらいのことだし、雑草もそれほど生えてないから、すぐに終わると思うよ」

    エレン「それぐらいならかまいませんよ?」

    アルミン「僕も大丈夫です」

    ミカサ「私も構いません」

    ツヴァイト「助かるよ」
  8. 8 : : 2014/02/08(土) 13:46:02
    ツヴァイト「そういえば、お前たちの名前聞いてなかったな
    名前はなんていうんだ?」

    花に水をあげながら聞く

    アルミン「アルミン・アルレルトです」

    ミカサ「ミカサ・アッカーマンです」

    エレン「エレン・イェーガーです」

    ツヴァイト「エレン…イェーガー…」

    作業していた手を止める

    ツヴァイト「ああ、お前が巨人化できるっていう」

    ツヴァイトが観察するようにエレンを見る

    エレン「…はい…」

    ツヴァイト「お前のことはリヴァイ班の連中からよく聞いている。
    あいつらは元気か?」

    エレン「お知り合いなんですか?」

    ツヴァイト「ああ、あいつらとは同期だ」

    ツヴァイト「あ! それ抜かないでくれ!」

    アルミン「はいっ!!?」ビクッ

    ツヴァイトは突然アルミンに向かって叫びだした

    ツヴァイト「すまないな、説明が遅れた。
    それはそこにある草は抜かないでくれ」

    アルミンが抜こうとしていたものは、タンポポだった
  9. 9 : : 2014/02/09(日) 16:09:35
    ミカサ「大事な花なんですか?」

    ツヴァイト「ああ、他の花と一緒に育ててる。
    まあ、育ててると言ってもほっときゃ勝手に育つんだがな」

    アルミン「でも花を育てるのなら普通、抜きませんか?」

    ツヴァイト「まあ普通はな、雑草みたいなもんだし……でもおれはこの花が好きなんだ」

    そう言ってそばにあったタンポポに息を吹きかけた

    吹き飛ばされたタンポポの種があたりを漂う

    ツヴァイト「面白いだろ?」

    アルミン「そ……そうですね」←苦笑い

    ツヴァイト「知ってるか?タンポポには《自由の翼》って意味があるんだ」

    ミカサ「タンポポにそんな花言葉がありましたっけ?」

    ツヴァイト「いや、花言葉じゃない。
    イメージだよイメージ、おれの親友が言ってたんだ」

    エレン「だいたい終わりましたよ」

    ツヴァイト「ん?………ああそうだな、ご苦労さん
    茶でも出すから待っててくれ」
  10. 10 : : 2014/02/09(日) 16:38:24
    10分後

    ツヴァイト「お待たせ、今日は手伝ってくれてありがとな」

    ツヴァイトが三人に紅茶を差し出す

    アルミン「ツヴァイトさんは花を育てるのが好きなんですか?」

    紅茶を片手にアルミンが質問をする

    ツヴァイト「いや………まあ嫌いでもないんだがな」

    ツヴァイト「おれにとって調査兵団は憧れだったんだ
    死んでいった人達も同様にな…
    そんな英霊達におれができることといったら、花を手向けることぐらいだ」



    ツヴァイト「………お前らはなんで調査兵団になったんだ?」

    ツヴァイトの唐突な質問

    少し戸惑う三人だが、エレンが口を開いた

    エレン「巨人を駆逐して、壁の外に出るためです」

    ツヴァイト「なぜ外に出たいと思ったんだ?
    壁の中にいれば、巨人に襲われることなく安全に暮らせるのに」

    エレンは正直、ツヴァイトがなぜこんな質問をするのかわからなかったが、それでも質問に答えた

    エレン「それは決まってます、おれが…この世に生まれてきたからです」

    エレン「おれがこの世に生まれ、未知なる世界に憧れることに、なんの理由もありません」

    ツヴァイト「…そうか…」

    ツヴァイトは不思議そうで、嬉しそうな顔をしていた
  11. 11 : : 2014/02/09(日) 17:11:16
    ツヴァイト「お前はおれの親友にそっくりだ
    あいつも外の世界に憧れ、調査兵団になった」

    ツヴァイト「無茶な戦い方するやつでな、周りからは《勇者》なんて呼ばれたこともあった」

    エレン「カッコイイですね」

    ツヴァイト「まあその反面、《死に急ぎやろう》とも呼ばれていたがな」

    アルミン・ミカサ「」ブッ←紅茶を吹き出す

    エレン「・・・・・」

    ツヴァイト「正直おれはお前たちが羨ましい…
    お前たちは、5年前のあの襲撃を体験したんだったな」

    三人「………はい」

    5年前の襲撃…超大型巨人が壁を破壊し、巨人にウォール・マリアが突破された事件だ

    ツヴァイト「おれもあの襲撃を体験した人間の一人だ
    そしておれはそのとき、巨人の恐怖に屈してしまったんだ」

    ツヴァイト「だがお前たちはあの地獄を体験したにも関わらず、兵士の中でも一番危険な、調査兵団を選んだ
    常人なら、兵士になるすらできないだろうに…
    お前たちはおれなんかより強い人間だ。尊敬すらできる」

    アルミン「ツヴァイトさんも調査兵団じゃないですか」

    ツヴァイト「今ではな…
    おれが調査兵団になれたのも、あいつのおかげだ」
  12. 12 : : 2014/02/09(日) 17:14:12
    間違えた

    兵士になるすら× ⇒兵士になることすら〇



    あと名前がずっと名無しさんになってました
  13. 13 : : 2014/02/10(月) 19:26:47
    ツヴァイト「ツヴァイト……おれの名前だが
    おれには最初、訳あって姓名がなかったんだ」

    ツヴァイト「だが調査兵団に入ったとき、おれの名前はツヴァイト・ヘルトになったんだ」

    ツヴァイトの言葉で三人の頭にクエスチョンマークが浮かぶ

    ツヴァイト「変な名前だろ?」

    ミカサ「いえ、そんなことは」

    ツヴァイト「だけど、おれはこの名前は気に入っている
    おれには少しもったいない名前かもしれないがな」

    ツヴァイト「調査兵団になっていなかったら、おれは今頃なにをしていたのかもわからない
    あいつがおれを変えてくれた」

    ツヴァイト「そいつの名前は、レオ・クルーガー
    自由を愛し、自由のために戦い続けた兵士だ」

















    進撃の巨人オリジナルストーリー《二番目の勇者》

    始まり
  14. 14 : : 2014/02/10(月) 19:28:01
    ここまではプロローグです、本編はこれから始まります
  15. 15 : : 2014/02/10(月) 19:52:34
    843年

    ウォール・マリア

    とある訓練所

    何人かの訓練兵が、馬車に乗っていく
    この馬車に乗っている者は、この訓練所から出ていく者たちだ
    つまり馬車に乗るということは、訓練から脱落するということなのである
    まだ初日だというのに結構な量の脱落者がでている、それだけ兵士になるための訓練は厳しいということだ

    そんな光景を眺める、一人の訓練兵の少年がいた
    7年前、訓練兵だった頃のツヴァイトである

    ツヴァイト「まだ初日だってのに、ずいぶん脱落者がいるんだな」

    そう呟くツヴァイトの横で、一人の少年が話した

    ?「通過儀礼でのプレッシャーに耐えられなくなったんだろうな、まあそのほうがあいつらのためだ
    どの道こんなところで諦めるようなやつらじゃ、厳しい訓練には耐えられないだろうしな」

    ツヴァイト「お前は?」

    ?「ああ、おれの名前?
    おれの名前は……レオ・クルーガーだ」

    これがツヴァイトとレオの、初めての出会いだ
  16. 16 : : 2014/02/11(火) 13:14:49
    黒い目に、茶色がかったボサボサの黒い髪
    おそらくこのボサボサの髪は天然だろう

    ツヴァイト「そうか、よろしく
    おれの名前はツヴァイトだ」

    レオ「ツヴァイト……ぷっ……変な名前www」

    ツヴァイト(…そんなストレートに……)

    レオ「姓名はなんていうんだ?」

    ツヴァイト「おれには姓名はないんだ」

    レオ「ない?」

    ツヴァイト「昔、親に捨てられてな、おれは孤児だったんだ
    そんなおれに名前をつけて、ここまで育ててくれたのが、おれを拾ってくれた親父さんだ」

    ツヴァイト「姓名は、なぜかは知らないがわざとつけなかったらしい…
    ただおれはツヴァイトという名前だけをもらった
    まあ、姓名がなくても不便なことはないから別にいいんだけどな」

    レオ「なんでツヴァイトって名前をつけたんだろうな」

    ツヴァイト「聞いた話によると
    たしかおれは、ゴミ箱の中に捨てられていたらしい」

    レオ「……酷い親だな……」

    ツヴァイト「んで、そのゴミ箱っていうのが、買ったばかりの二番目のゴミ箱だったんだ
    だから名前はツヴァイトにしたんだって」

    レオ「…ずいぶんテキトーだな……」
  17. 17 : : 2014/02/20(木) 17:09:35
    受験終わったー

    どんどん投稿します
  18. 18 : : 2014/02/20(木) 17:22:55
    レオ「お前の名前の話は置いといて」

    ツヴァイト(…自分から始めたくせに…)

    レオ「所属兵団はどこにするか決めたか?」

    ツヴァイト「そんなのまだまだ先だろ?」

    レオ「いずれは決めなきゃいけないんだ。今から決めておいても損はない」

    ツヴァイト「……そうだな……一応…憲兵団?」

    レオ「やっぱりそうかー………多いな憲兵団…」

    レオは少しガッカリした様子だ

    ツヴァイト「ここにいるやつのほとんどは憲兵団志望だろ
    …お前は違うのか?」

    レオ「ああ、おれは調査兵団志望だ」

    ツヴァイト「調査兵団!?……なんでわざわざそんなところを」

    レオ「なんでって…カッコイイじゃん」
  19. 19 : : 2014/02/21(金) 18:16:20
    レオ「昔からずっと憧れてたんだ。
    壁の外や、そこで戦う英雄たちに」

    レオが目を輝かせて話す

    ツヴァイト「シガシンナ区で一度、壁外調査から帰還した調査兵団を見たことがある。
    ………酷いもんだった…
    負傷者や死者も多数出ていた、しかもどの兵士も死んだような目をしていたんだ。
    肉体疲労や怪我だけじゃない、精神までやられたんだろうな
    文字通り身も心も削られる仕事だ。そのうえなんの情報も得られていないらしいしな」

    ツヴァイトは暗い顔して言った

    レオ「そんなことは知ってるさ、おれはシガシンナ出身だからな」

    ツヴァイト「知ってて入りたいと?」

    ツヴァイトは半分驚き、半分呆れながらきいた

    レオ「確かに調査兵団に行くなんてのは、死ににいくのと同じようなものなのかもしれない。
    だけどおれには命をかけてでも叶えたい夢がある、壁の外で自由に生きるという夢がな」

    レオ「だからおれは、兵士になるんだ」

    ツヴァイトはレオを少し不思議そうに眺めた
    こんな考えを持つ者はあまり見たことがなかったからだ
  20. 20 : : 2014/02/22(土) 18:04:52
    ツヴァイト「………まあ、他人のおれにお前の夢をとやかく言う権利はないし、それが間違ってるなんて言えるほど、おれは偉くもないしな。
    むしろ目標があるだけおれよりましか」

    レオ「目標があるだけって……お前は憲兵団になりたいんだろ?」

    ツヴァイト「いや、さっきのはお前が突然聞いてきたから適当に答えただけだ。
    本当はどこに配属するかなんかまだ決めてないんだ」

    レオ「そうか~
    ならお前も調査兵団に行かないか?」

    笑顔で誘うレオ

    ツヴァイト「嫌だよ、死にたくないし……」

    レオ「いいじゃんか、たわしあげるから」

    ツヴァイト「いらねぇ!」

    レオ「調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団、調査兵団」

    耳元でお経を唱えるように呟く

    ツヴァイト「やめろ!洗脳しようとするな!!」

    レオ「チッ」

    ツヴァイト「舌打ちすんな!」
  21. 21 : : 2014/02/23(日) 20:22:22
    その後レオとわかれたツヴァイトは一人で食堂に向かう

    ツヴァイト(疲れた~、なんか余計な体力使った気がするな。
    壁の外で自由に生きるか………そういや、シガシンナ区でそんなこと言ってたやつがいたっけな…)

    そんなことを考えているうちに食堂についた

    ツヴァイト(訓練兵の食料か…あまり期待はできないがな)

    渡された食事は、パンとスープと焼き魚だった

    ツヴァイト(見た目は悪くないな…)

    ツヴァイト(さて、どこで食べようか…)キョロキョロ

    ツヴァイト「!!」

    訓練兵の少女が、ツヴァイトの正面を通過する

    ツヴァイト「ま……まってくれ……」

    少女「私になにか用事でも?」

    緑色の目で、長い金髪を後ろに束ねている。可愛らしい見た目の少女だ

    ツヴァイト「………いや…その……」

    ツヴァイト(つい声をかけてしまったが…いざとなると緊張で声が出ねぇ。
    ってゆうか何を話せばいいんだ?)

    レオ「あれ?……お前はさっきの…何してるんだ?」

    困惑してるツヴァイトにレオが話しかけた

    ツヴァイト「レオか……いや、ちょっとな(空気読めよ)」

    ツヴァイト「他に食べる人がいないんだったら、一緒に食べないか?」

    少女「実は私も、知り合いも誰もいないし不安だったの」

    ツヴァイト「そうなのか(よし結果オーライだ、自然な形で誘えたぞ、少しだけレオに感謝しなきゃな)

    レオ「おれも混ぜてもらってもいい?」

    少女「もちろん、みんなで食べたほうが美味しいもんね」

    ツヴァイト(二人きりがよかったな…)
  22. 22 : : 2014/02/24(月) 20:35:28
    レオ「焼き魚だ、大好物なんだよね」

    レオはそう言って嬉しそうに魚をほうばる

    レオ「ああ、そういえば自己紹介がまだだったな、おれの名前はレオ・クルーガー、こっちがツヴァイトだ」モグモグ

    ツヴァイト「食うか喋るかどっちかにしろよ」

    ツヴァイトが呆れ顔で注意する

    少女「私の名前はシンディ・アーラース」

    ツヴァイト(…シンディか…)モグモグ

    シンディ「ずいぶん仲良さそうだけど、二人はここに来る前から知り合いだったの?」

    レオ「いや、さっき会ったばかりだ。
    だけどそう見えるのも仕方ない、おれたちは一緒に調査兵団に行くと誓った仲だからな」

    ツヴァイト「いや誓ってない!」

    シンディ「調査兵団!?」

    シンディが驚いて聞き返す

    レオ「そうだ。シンディは所属兵団はどこにするか決めたか?」

    シンディ「私は…まだかな」

    ツヴァイト「まだ初日だ、そんなに焦ることもない。
    おれだってまだ決まってないしな」

    レオ「だからお前は調査兵団だって!」

    ツヴァイト「だから勝手に決めんなって!」

    シンディ「フフフ…二人共本当に仲がいいね」ニコ

    輝くような笑顔を二人に向ける

    ツヴァイト「!!!」

    シンディの笑顔を見て、ツヴァイトの顔がどんどん赤くなっていく
    ツヴァイトはシンディに惚れたようだ

    ツヴァイト(…結婚したい…)

    ついついそんなことを考えてしまう、ツヴァイトであった

  23. 23 : : 2014/02/25(火) 17:53:05
    男子寮

    ツヴァイト(もう一日も終わりだ、女神のような少女に会ったり、調査兵団へのしつこい勧誘にあったり、いろいろなことがあったな。
    もうあとは寝るだけだ、なのに…よりによってなんでこいつがとなりなんだ?)

    レオ「お前がとなりか、よろしくな。ハハハ」←こいつ

    ツヴァイト(ゆっくり眠れると思ったのに…)ハァ

    ツヴァイトはため息をつき、頭を抱える

    レオ「本当に入らないか?調査兵団…」

    ツヴァイト「おれは外の世界には興味ないんだ」

    ツヴァイト「だいたい、おれたちはまだ訓練兵団の初日なんだ。
    調査兵団のことを考えるのは勝手だが、訓練のことも頭に入れておけ」

    ツヴァイトが天井を眺めたまま言う

    レオ「そこは心配いらねぇ、おれはリタイヤするつもりなんてさらさらないんでね」

    ツヴァイト「ハッ、その自信、少しは分けて欲しいねぇ」



    レオ「………お前も調査兵団は入らない方がいいと思うか?…」

    ツヴァイトがレオの方に視線を移す

    ツヴァイト「……なんだよ突然…」

    レオ「おれは昔から調査兵団に憧れてたって言ったよな?」

    お互いに顔を天井に向けて話す

    レオ「そのせいか、周りの連中にも白い目で見られた、ある時はそれを理由に殴られたりした時もあったな…異端者だって…」

    レオが少しだけ悲しそうな顔をして話す

    レオ「別に殴られたから悲しい訳じゃない。あんなやつらより、日々鍛えてるおれの方が強いしな
    それより悲しいのは、調査兵団が誰からも認められないことだ。
    他の兵団からは、いかれた集団なんてよばれ、大人たちからは巨人の餌だ、税金の無駄だと言われ…」

    レオが拳にギュッと力を込める

    レオ「親にまでおれが調査兵団に行くことを止められた…
    向こうにとってはおれのことを考えてのことだろうが、おれには余計な世話だった。
    結局おれは親の反対を押し切ってここに来た。…自分の意思でな…」


  24. 24 : : 2014/02/26(水) 17:04:41
    レオ「だけどおれは諦めない、例え誰からもおれの夢が認められなくとも、おれは進む、そう決めたんだ。
    だからおれは絶対に調査兵団になる。」

    ツヴァイト「………別におれはお前の夢を否定したい訳じゃない。
    だけど、調査兵団なんてのは人にとやかく言われて務まる仕事じゃない。
    …自分の命がかかってるんだ」

    レオ「………確かにな…お前の言うことはもっともだ、もう無理に誘ったりはしねぇよ」

    そう言って二人はいつの間にか眠りについていた
  25. 25 : : 2014/02/26(水) 17:12:48
    翌日は兵士になれるかどうかが決まる大事な日、適正診断の日だ

    調査兵団、駐屯兵団、憲兵団、どこに所属しようにも、立体機動の技術は必要不可欠だ
    この適正診断に成功しなければ、兵士になることは不可能と判断され、訓練所から追放されることになる

  26. 26 : : 2014/02/26(水) 17:35:30
    教官「見ろ、全くブレがない」

    ツヴァイト「・・・・・」ブラーン

    ツヴァイトは余裕で合格した

    シンディ「……ふっ……ほっ……」グラグラ

    シンディも少し不安定だがぎりぎり合格した

    レオも………

    レオ「うわっ!!!」グルン   ゴッ!!!

    バランスを崩し、頭を強打した

    教官「おい大丈夫か!?クルーガー!」

    レオ「だ………だい………」クラクラ

    レオは頭を強く打ちすぎて、めまいを起こしている

    教官「しかし、普通は頭などぶつけるはずはないのだがな…」

    教官「ベルトに不備があるのかもしれん、ベルトを交換してからもう一度行うぞ」

    レオ「は……はい……わ…かりまし………」バタ

    レオが敬礼の大勢のまま地面に倒れ込んだ

    教官「………今日は無理そうだな…
    誰かクルーガーを医務室に運べ!!」

    こうしてレオは医務室へ運ばれた

    しかし翌日、なんとか適正診断に合格、訓練兵団に留まることができた

    これから三人の厳しい訓練生活が始まる
  27. 27 : : 2014/03/04(火) 22:23:22
    訓練生活7日目

    レオ「やっぱりキツイな……まだなれねぇ…」ハァハァ

    レオが疲れで息も絶え絶えになりながら喋った

    シンディ「少し……ここで休憩しよう…」ハァハァ

    ツヴァイト「そうだな、次の訓練まで10分の休憩がある。それまでたっぷり休んでおかないと…体力がもたない」

    レオ「……次の訓練って…なんだっけ?」ハァハァ

    レオが寝転がりながら質問した

    ツヴァイト「確か…対人格闘だったな…」ゴクゴク

    ツヴァイトが水を飲みながら答える

    レオ「……そうか…おれは早く立体機動の訓練をしたかったんだがなぁ…」

    シンディ「…レオ……今日は立体機動の訓練はないって、教官がちゃんと言ってたよ…」

    シンディが汗をタオルで拭きながら、呆れたように話す

    レオ「そうだっけ?」

    ツヴァイト「まあ、レオが人の話を聞かないのは、今に始まったことじゃない。
    それより…だいぶ落ち着いてきたことだし、そろそろ行くか」

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