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  1. 1 : : 2021/09/11(土) 01:06:55
    まえがき

    機動戦士ガンダムの二次創作をしてみようと思います。バトルオペレーション2のライト勢のオタクです。
    今回の話はプル(のクローン)とある小さな無人島に住むオリジナル主人公の物語です。
    時間軸は機動戦士ガンダムZZの終盤以降をイメージしてください。


    文章能力自信ないです。
    ガンダムはそれなりに詳しいつもりですが公式の設定資料集などの持ち合わせは無いため、創作が見られます。
    よかったら見てってください。

  2. 2 : : 2021/09/11(土) 01:09:58




    -U.C 0089 -














  3. 3 : : 2021/09/11(土) 01:14:45


    「そんな、マスター……死んじゃったの!? なんで!?」

    「どうすればいいの、マスター!?」

    「姉さん、後ろ! モビルスーツが来てる!!」


     けたたましい、アラームが鳴り響く。


    「いやぁぁぁあああっ!! 姉さんっ、ねぇさぁああん!!!」


     宇宙に、ひとつの花が、また咲き乱れた。いや。爆ぜた、と表現した方が正しいのかもしれない。

     これは、誰の記憶だろう。マスターから教わったのだったか。

     地獄には、『紅蓮』という花が咲くという。

     例えるならそれに似ている。
     そんなことを、私は暗くよどんだリニアシートの中で思った。

  4. 4 : : 2021/09/11(土) 01:35:12

     目の前で爆散したのは、まるで黒い花弁を連想させるモビルスーツ『
    AMX-004G 量産型キュベレイ』。

     『私達』の、機体。

     『私達』の、MS。


    「プルテン!! 何をしてる、隊列から離れないでっ! 死にたいの!?」


     『4番目』の声が、右側のサイドモニターから響く。プル「テン」というのは、私の名前。『10番目』の、私の名前だ。


    「で、でも、くっついてる方がやられるよ!」

    「私が後ろはやる、プルテンはプルトゥエルブを援護して!」

    「死んじゃえ、マスターの邪魔をするものは、みんな消えてしまえ!!!」


     そうして、4番目の姉はキュベレイMk-Ⅱの花弁の様な左右の羽から『ファンネル』を射出する。
    後ろから12番目の姉が着いてきてるかを上部モニターから確認。


    (……良かった。着いてきてる)


     12番目の妹は、臆病な子なのだ。
     私が、守ってあげなきゃ。そう思った、矢先だった。


    「姉さん、前!!」


     12番目の妹の声が響く。

     目の前には、あかい悪鬼が居た。およそ目と鼻の先。こちらを、じろりと睨む。

     血のように赤い、カラーリング。全長22mはあるだろう。

    「…………ッ、ヒッ」

     真横を向いて、胸部と両肩から黄色のビームを放っていたその機体は、こちらを捉える。────獲物を見つけたと、言わんばかりに。そうして、緑色の不気味なモノアイを輝かせた。

  5. 5 : : 2021/09/11(土) 09:53:40

    「………ッ、ふぁ、ファンネルっ!!」


     そうして、私は脳をフル回転させて意識を「奴」へ向ける。こんなところで、こんなところでまだ死ねない。

     羽下コンテナから多数の『ファンネル』が舞い、バイオ・シグナル・エンハンサーの名のもとに次々と悪鬼の元へと駆けていく。

    『ファンネル』は赤いモビルスーツへさながら蜂の猛攻の如くビームを撒き散らす。
     私のイメージする軌道。イメージする空中機動によって奴の装甲をジリジリと削る。

     マスターの邪魔をするものは、何であろうと敵。妹を、殺させはしない───!!


    「………ッ、この!!」


     そうして私は右側のバインダーから『大型 ビーム・サーベル』を手に取り、抜刀───超高熱の黄色い刀身をその悪鬼ごと切り裂かんばかりに解き放つ。
     同時に、サイコミュから放つ『ファンネル』のビームを死角からもモビルスーツへ撃ち込む。
     
     だが、無駄だった。
     
     ほぼ死角のはずだった。だというのに、そのモビルスーツは寸前にスラスターを急旋回させ、ビームを掠めながらも回避してみせたのだ。


    「……っ、コイツ!!」


     その一瞬見せた隙。敵の視界斜め上から『ビーム・サーベル』で近接戦を仕掛ける。


    「ぁぁあああああっぁっ!!!」
     

     ワンテンポ遅れたが敵も反応し、脚部から同様に『ビーム・サーベル』を抜刀してきた。あと2秒で敵の肩部に接触仕掛けた所で鍔迫り合いになる。


    「……っ、ぐ、コイツ……ッ!!」


     高熱化したIフィールドが微細なプラズマ粒子さながらに弾け飛び、雷撃のように光が爆ぜる。ブゥゥゥン、という超振動の様な音と、衝撃。

     ─────マニュピレーター越しに、それらはモロに私の操縦桿に伝わる。


    「うぅぅぅううっっっ!!!」


     結論からいえば。

     そのモビルスーツとの鍔迫り合いは良くなかった。悪鬼は5秒ほど刃をぶつけてきた後、肩部からメガ粒子砲をほぼゼロ距離から拡散させてきたのだ。

     反応したのはそこまで遅くなかった。

     メガ粒子砲は寸前のところで頭部の数メートル先を駆けていく。

     悪鬼は、そのまま射角に捉えたのであろう私を両前腕の側面部に内蔵されていたグレネードランチャーで迎撃する。
     ファンネルでそれらを全て撃ち落とす。
     爆風が3つほど咲く。
     その後、バク宙をするかのように『量産型キュベレイ』をバックスラスターで一回転させた。

     私はまだ、その直後に自身で判断が出来るほどに優れていたわけじゃなかった、らしい。


    (──────あ、れ)


    『ファンネル』の機動数を見誤ったのか。

     モニター左上に浮かぶ旋回中の数と、認識していたはずの数が合わない。


    「っ、しまっ………!!」


     その、一瞬の判断が手遅れを生んだのだろう。
     私は、奴の武器を把握していたはずだった。後方に備え付けられた2基の大型ファンネルユニット。
     それらを私の『ファンネル』で何度も執拗に狙ったはずだった。だが、まだ───落としきれていなかった。そんな、射程が長過ぎる。


    「っ、ぁぁぁあぁああああああっっっっっ!!!」


     紫色の爆煙を飛び出してきた無数のファンネル達が、私を取り囲む。
     首筋を、背筋を、へそまでかけて、冷たい死の汗が、伝う。
     いや、やだ、やめて。
     来ないで。

     いや───────
  6. 6 : : 2021/09/17(金) 13:01:19
    頑張って、期待してる
  7. 7 : : 2021/09/17(金) 22:43:08
    ありがとう、ぼちぼち頑張るわ。
    ハーメルンとかにも載せよかな。
  8. 8 : : 2021/09/19(日) 21:34:47
    載せたほうがいいぞ

    多分人気作品になる、それほど貴方はすごいから

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