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抗い続けるモノ(進撃の巨人)

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  1. 1 : : 2014/01/26(日) 16:32:39
    最新話までのネタバレ含みます。






    彼は困惑した。

    ただひたすら流れに身を任せた。

    その結果がこれだ。

    「エレン!!」

    何処かで誰かが自分を呼んでいる。

    しかしそれもまるで、何処か遠い世界で起こっているように感じていた。

    そして彼は、その途切れかけてる意識のなかでこう思うのであった。

    結局誰も救えなかった。 と。

    そして彼は、同期を思いだし、目の前で巨人に喰われた親戚、そして母を思い出しながらか細い声で嘆く。

    「カエリタイ......」

    彼は意識を失う。

    そしてそのあと彼の姿を見たものは一人としていない。
  2. 2 : : 2014/01/26(日) 20:16:33
    「...ン」

    「エ....ン!」

    「エレ...ン!!」

    何処かで自分を呼ぶ声が聞こえる。

    その声と、額に感じる僅かな冷たさを感じて彼は目を覚ました。

    「エレン!! 大丈夫!?」

    「....ああ」

    彼はまだはっきりとしない意識の中、曖昧な返事を返す。

    「初日から急に倒れるなんて....どこか体調が悪いの?」

    エレンは返事をしようと口を開け...かけたが、突然動きを止めた。

    そして彼の脳裏に一つの疑問が浮かぶ。

    ....ここは、何処だ?
  3. 3 : : 2014/01/28(火) 16:27:13
    エレンには状況を瞬時に理解することなどできなかった。

    それもそうだろう。

    彼は、彼の母を喰らった巨人を目の前にしたところで理性を失っていたのだから。

    実際、我を忘れたエレンは己の感情に流されるがままに行動していた。

    座標を手に入れたエレンは、誰も救えなかった、そして無力な自分に失望、悲観し、そして己を恨んだ。

    その時彼はごく自然と、こう呟いていた。

    「俺なんか...死んじまえ....」と。

    そこに座標は働きかけ、大勢の巨人が彼を殺そうとした。

    そこで彼は死んだ...はずだった。

    しかし彼は今、こうして生きている。

    そしてこの事実を知る者はもうこの世界にはいないだろう。

    そしつ必死に考えているエレンに一つの言葉が降り注いだ。

    「エレン!! お前大丈夫か!?」

    エレンはその声の主を見て驚愕する。

    そこには目の前でついさっき、巨人の餌となったハンネスがいた。

    そして彼は一つの、また、先ほどとは違う疑問に行き着く。

    ....今はいつだろう?

    もしかしたら今までは、何か、悪い夢を見ていただけかもしれない。

    そう思った。

    いや、そう思いたかった。
  4. 4 : : 2014/01/28(火) 16:28:24
    少し更新遅くなります。

    もし閲覧してくださっている方がいるならば、不明な点や質問、改善点などの意見お願いします
  5. 5 : : 2014/01/28(火) 16:30:06
    頑張ってください!
  6. 6 : : 2014/01/28(火) 16:56:42
    ありがとうございます!
    あと恐らくかなり長くなりますので...すいませんorz
  7. 7 : : 2014/01/28(火) 22:44:46
    でも...

    思考の渦に飲まれていたエレンは自然と、そして無意識に呟く。

    「...それなら、俺はいつ倒れたんだ?」

    「10分前だよ。 通過儀礼のために行こうとしたら急に倒れるから心配したよ」

    ちょうど彼のもとへ訪れた彼の友人、アルミンによってその疑問は難なく解決した...だが。

    ...ツウカギレイ?

    アルミン、通過儀礼なんて3年前に終えただろ?

    彼は口をつぐむ。

    (終えてない...のか?)

    そうだ。 それしか考えられない。

    (でも、それなら超大型との交戦や今までの生活は?)

    彼は再び考えてる。

    ...そして、一つの、決してあり得ないがそれしか考えられない可能性に行き着く。





    過去へ還ってきた。という、現実離れした可能性へと。





  8. 8 : : 2014/01/31(金) 22:37:19
    「エレン? どうかした?」

    アルミンの一声でエレンは思考のループから抜け出した。

    ただ、彼は悩んでいた。

    この事実を言うべきか言わないべきか。

    協力してくれれば未来を変えられるかもしれないと思った。

    しかし実際どうだろうか?

    倒れた人が目覚めた直後に、未来から還ってきたとなんて言ったら?

    それこそ開拓地に送り返されてしまうのではないか?

    「アルミン、そろそろ通過儀礼が始まる。 もう行くべき」

    「そうだね。 エレン。 もし体調がよくないなら教官には言っておくけど...」

    「いや、大丈夫だ。 俺も行くさ」

    彼は顔をあげてそう答える。

    彼の目にはもう先ほどまでの悩みはないようにみえた。

    もちろん、誰もそれを知る者はいないだろう。

    そして彼は誰にも聞こえない程小さな声で呟く。

    「...絶対に...変えてみせる...!」

    ...未来を。

    そしてあの結末を。

    のも思いを胸に秘め、彼は定められた未来に抗うことを誓う。
  9. 9 : : 2014/02/01(土) 06:41:40
    すいません。
    何故か文字化けすることがあり...
    訂正です。
    最後から2行目の「のも」は、「その」です。
  10. 10 : : 2014/04/15(火) 17:46:01
    不定期で一度執筆を中断させていただきます
    閲覧していただいた方々にはご迷惑お掛け致しますorz
  11. 11 : : 2014/05/06(火) 13:06:37
    期待♪
    また戻ってきてね!
  12. 12 : : 2014/05/06(火) 14:39:04
    期待
  13. 13 : : 2014/05/12(月) 06:46:50
    すいません。
    テスト期間中ですので更新出来ません。
    恐らく再来週あたりから更新ができると思います。
    ほんとにすいませんorz

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