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カムクラ「ボクがボクになった理由」

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    • 6

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  1. 1 : : 2014/01/22(水) 20:50:44



    日向「先に言わせてもらう…この物語は、バッドエンドだ」

  2. 2 : : 2014/01/22(水) 20:51:59
    おお!イチビョウデキタァイですよ!!
  3. 3 : : 2014/01/22(水) 20:53:38
    >>2
    荒ぶってますね!(笑)
  4. 4 : : 2014/01/22(水) 20:54:44



    ネタバレあります!
    日向1年生です




    【研究室】


    研究員A「さあ?カムクライズルプロジェクトの説明は終わりだ…君はどうする?」


    ニタニタと嫌な笑みを浮かべる研究員


    俺が複数の超高校級を持つに相応しい人間に選ばれた…聞こえは良いが胡散臭い。


    日向「俺は…」


    だが、確かに魅力的ではある


    きっと一生に一度のチャンスだろう

    この機を逃すと二度と訪れないかもしれない…




    ……それでも!


    日向「…すいません、その話乗ることは出来ません」

    研究員A「なッ!?君は本気で言ってるのか?!」

    日向「ええ、少し前の自分なら直ぐにその話に乗ってたと思います…」

    でも

    日向「俺は才能より大切なものを見つけたんです!」

    研究員A「才能より…大切な……もの?」

    日向「仲間です。そんなインチキみたいなことしたら、皆に会わす顔がないですからね。」

    研究員A「…………」

    日向「では、これで」スタスタ


    バタンッ

  5. 5 : : 2014/01/22(水) 21:04:07



    研究員B「…おいどうする?日向君のことは諦め、他の予備学科にするか?」

    研究員A「いや、彼は予備学科の中でも逸材だった。そんな彼の代わりを務まるやつはいないだろう…」

    研究員B「じゃあ、どうするんだ?」

    研究員A「仲間か………」ニタァ

    研究員A「…良い考えがある…………」ゴニョゴニョ

    研究員B「……なっ!!お前本気か!!」

    研究員A「やっとだ……これでやっとカムクライズルプロジェクトが動き出す!!」ハーッハッハ



  6. 6 : : 2014/01/22(水) 22:23:44


    ーーーーーーーーー



    日向「はぁ…大見得切って断ったけど、少し勿体ないことしたかな…」

    だけど後悔していない

    研究員に向けて言った言葉は、本当だから…

    日向「それにしても……あのオッサンの鳩が豆鉄砲食らったような顔、今思い出しただけでも……」ククッ

    狛枝「やあ日向くん何が可笑しいのかな?」ニュッ

    日向「うわあああ!!!いつから後ろに居た!?」

    狛枝「日向くんがため息ついた所からだよ」

    日向「最初からかよ!!」

    七海「私もいるのに、気付いてくれないの…かな?」ムゥ

    日向「わっ!悪い七海。狛枝のインパクトが強すぎて!」

    七海「…本当に二人仲良くなったよね」

    日向「……最初は予備学科、予備学科バカにしてきたもんな」

    狛枝「そんな!心外だよ!」ガタッ

    日向「おい、落ち着けよ」

    狛枝「今でも予備学科はバカにしてるよ!!」

    日向「おい!」

    言い切りやがったな…コイツ


    狛枝「でも日向くんはぁー、別♪」

    日向「何かすげぇ気持ち悪い!!」ゲシッ


    とりあえずグーパン

    狛枝「日向くん痛いよ!」

    日向「当たり前だろ、殴ったんだから」論破!!

    狛枝「何も論破してないよ!!」

    七海「日向くん、殴っちゃ…ダメだよ?」

    日向「あ、悪い七海」

    七海「謝る相手が違うでしょ?」

    日向「いや、俺狛枝に謝る気はない」

    狛枝「酷い!」


  7. 7 : : 2014/01/22(水) 22:54:59
    カムクラと聞いてシュバッ
    期待期待期待です!!!
  8. 8 : : 2014/01/23(木) 00:01:35
    期待&支援.。゚+.(・∀・)゚+.゚
  9. 9 : : 2014/01/23(木) 03:53:01
    >>7
    ありがとうございます!カムクラ好きすぎですよ(笑)
    >>8
    できる限り期待に応えられるように頑張ります!
  10. 10 : : 2014/01/23(木) 03:54:31



    花村「あはーん、僕ならいくらでも殴ってもらっていいよ」スッ

    日向「どっから湧いて来た!!」

    豚神「フッ。愚民が騒がしい」

    澪田「唯吹もいるっす!」

    田中「俺の邪気を打ち消すものがいると思ったら貴様か」

    (訳日向の声がしたから来ました)

    日向「通訳がつくと何か恥ずかしい!」

    左右田「訳…?ほんやくこんにゃくでも食ったのか?」



    その他諸々「「ギャーギャー」」


    日向「なんやかんやで全員集合してる!?」

    小泉「じゃあ、写真撮ろっか」

    西園寺「わーい、さすが小泉お姉!気が利く、どっかのゲロ豚と違って」クスクス

    罪木「私を引き合いに出す意味はなんですかぁ?!」

    九頭竜「まあ、たまには写真も良いか…」

    辺古山「ええ。そうですねぼっちゃん」フフッ

    ソニア「ジャパニーズ心霊写真!期待です!」

    松田「幽霊などいない馬鹿馬鹿しい。霊など要は心の生み出した虚像だ」

    終里「虚像ってなんだ?旨いのか?」

    弐大「お前さんは少し勉強せんか!」


    ギャーギャーワイワイ

  11. 11 : : 2014/01/23(木) 04:22:51


    小泉「よし!……じゃあ、撮るよー?」

    タイマー『カチッカチッ』


    日向「√2の二乗はー?」

    皆「「2ー!!」」(え?何それ…ローカル?)

    ……………………

    ……………

    ………


    小泉「うん!良いの撮れたよ!」

    日向「ん?どれどれ……おおっ!良い感じだな!」



    《皆笑顔の写真》

    このまま時が止まれば良いのに…そんなことを思った


    ……だけど








    運命は、………非情だ。



  12. 12 : : 2014/01/23(木) 19:36:16


    【寄宿舎】

    日向「ん、手紙が来てる」ビリッ

    丁寧に糊付けされた封筒を破り、中身を取り出す

    そこには……


    『狛枝凪斗の命は、あと3ヶ月にも満たない。』

    それだけ……、たった20文字の文章である

    日向「なんだよ…これ?」

    それでも俺は動揺を隠しきれない。

    日向「誰がこんなものを……」


    そして俺はある答えに行き着く。


    日向「……あの研究員かッ!!」ダッ!!

    俺は部屋を飛び出し研究室へ向かった




    【研究室】

    ドタドタ

    ガチャッ!

    研究員A「やあやあ、どうしたんだい?そんな騒々しくして」

    日向「とぼけるな!!この紙のことだ!!」バッ

    研究員A「ふぅむ……これは確かに私の送ったものだ…」

    日向「やっぱりか!!お前…狛枝に手出してみろ!ただじゃおかないからな!!」ダンッ

    研究員A「おやおや、君は誤解しているようだ…君がカムクラプロジェクトに協力しないなら私は何もしないよ」

    日向「…言ってる意味が分からない」

    研究員A「そのままの意味だよ。真実を知りたいならそこに名前が書いてある少年に聞きたまえ」

    日向「狛枝…にか」

    研究員A「さあ、行きたまえ!」

    日向「言われなくてもこんな所、さっさと出て行く!」スタスタ


    バタンッ


    研究員A(そう。それで良い……そして君は、またここに来るんだ…)クックック


  13. 13 : : 2014/01/23(木) 21:37:20


    【寄宿舎】

    日向「飛び出してきたものの……今日は遅いし明日行くことにするか。電話やメールで聞くような内容じゃないしな…」


    難しいことを考えるのを止め、その日はもう寝た。








    Now Loading


    《朝》

    ピンポーン,ピンポーン

    日向「ん…んん?」


    インターホンの音で目を覚ます


    日向「ふぁ~…誰だこんな朝っぱらから」ガチャ


    左右田「よぉーっす日向ァ」

    日向「おお、左右田か……どうしたんだ?」

    左右田「どうしたじゃねえだろ!今日が何日か知らねぇのか?」

    日向「12月……ああ…、クリスマスか!」

    左右田「そうそう、パーティーするからプレゼント交換用のプレゼント買ってこいって言われてたろ一緒に行こうぜ!」

    日向「悪い、もう買った」

    左右田「…そっか、やっぱ交換するから中身知られないように一人で買いに行くよな…」ハァァ

    日向「七海と買いに行った」

    左右田「なっ?!…リア充爆発しろッ!!!」ダッ



    日向「………アイツ今泣いてなかったか?」

    ピロリンッ

    日向「ん…メールか。二件来てる」ピッピ


    From豚神
    『お前はビーフとポークどっち派だ?』

    日向「今日のパーティーに関係あることか? えっと…ポークと、送信!」ピッピ


    日向「もう1つは花村か…」


    From花村
    『君は入れたい派?入れられたい派?』

    日向「意味がよく分からないけど危険だ!!!」

    削除した


  14. 14 : : 2014/01/23(木) 22:45:53



    日向「ふう、朝っぱらから大きな声出して疲れた…とりあえず狛枝の所行こう。昨日の話もしたいしな」

    狛枝「やあ、日向くん!」

    日向「おう……っていつからいた?!」

    狛枝「このくだり二回目だよ、今来たよ」

    日向「そうか……丁度良かった、中に入ってくれ」

    狛枝「それじゃあ、おじゃましまーす」スタスタ(ネットリ

    日向「…………」

    狛枝「日向くん…それで話って何?」

    日向「…これだ」スッ

    俺は狛枝に昨日送られてきた紙を見せる

    狛枝「……」

    日向「これに、心当たりはあるか?」

    狛枝「心当たり……ね、薄々気づいてるんじゃないの?」

    日向「お前が命を狙われてると思ったけど、そうじゃないってのは分かってる」

    狛枝「つまり?」

    日向「……お前自身のことで何か隠していることはあるか?」

    狛枝「……あるよ」

    日向「!……話してくれないか?」

    狛枝「…………そうだね、そろそろ話さないといけないよね…」

    そう言いながら、狛枝は重苦しそうに口を開く




    狛枝「ボクは…脳に大きな腫瘍があって…………長くもっても4月にも満たないらしいんだ」

    日向「えっ?」

    衝撃的な発言に俺の思考は止まってしまい、それしか言えなかった…
  15. 15 : : 2014/01/24(金) 00:10:12



    狛枝「実はさ入学の時に余命一年くらいだったらしいんだ」

    日向「……今もこんなに元気にしているのに…本当なのか?」

    狛枝「うん。まあ元気なのはボクの幸運として捉えてよ」アハハ

    日向「なんで、笑ってられるんだよ…」

    狛枝「だって、これからボクに死ぬに相応しい幸運が降り始めるんだよ?喜ばずには、いられないよ!」

    日向「……本気で言ってるのか?」

    狛枝「……」

    日向「おい、狛枝!」

    狛枝「…ごめん嘘だよ、本当は凄く怖いよ。憧れの希望ヶ峰学園に入れたのに…やっと念願の友達……日向くん達に出会えたのに、あと数ヵ月で死んじゃうなんて…」

    日向「治すことは出来ないのか?」

    狛枝「今の医学じゃ無理らしいね、あはは何だか湿っぽい雰囲気になっちゃったね。」


    日向「!」

    ……ああ、そういうことか…アイツの『なにもしなければなにもしない』の意味がやっと分かった。

    なるほどな、そんなことだったのか…


    日向「……無理じゃない…!」

    狛枝「もう、ダメだよ…」

    日向「バーロー。勝手に諦めてんじゃねえ!良いぜ待っとけよ、お前に最高のクリスマスプレゼントを送ってやる!」タッ

    狛枝「ええ?!ちょっと日向くん?!」ポツーン


    そう言って俺は寄宿舎を飛び出した


  16. 16 : : 2014/01/24(金) 05:01:02


    【研究室】

    ドタドタ

    ガチャッ

    日向「おい!」ハァハァ

    研究員B「やあ、メリークリスマス」

    日向「あ、はいメリークリスマスです……じゃなくて!」

    研究員A「分かっているよ…私に話があるんだね?」

    日向「ああ」

    日向「単刀直入に聞く…狛枝を、治せるのか?」

    研究員A「…治せるとも」

    日向「本当か!」

    研究員A「ああ、そうだとも。だがそうしてほしい場合…」

    日向「カムクライズルプロジェクト…か」

    研究員A「別に良いじゃないか!これは誰も損などしない取引だよ?」

    日向「………」ゴクッ

    研究員A「さあ……どうする?」







    日向「分かった……やる、それで狛枝が救えるのなら俺はやる!」

    研究員A「良い返事が聞けて良かったよ。」

    日向「そのかわり…」

    研究員A「分かっているよ、狛枝くんのことは、任せたまえ」

    日向「ああ、頼んだ」

    研究員A「カムクライズルプロジェクトについては、また後日話す。今日はお友達とクリスマスを楽しんで来なさい。」

    日向「……悪いな、そうさせてもらう…」スタスタ


    バタンッ




    研究員A「ふう、とりあえず狛枝くんにアクションをとらないといけないな。彼の携帯番号は…」ピッピ




  17. 17 : : 2014/01/24(金) 05:07:34



    Now Loading

    ーーーーーーーーーー


    【寄宿舎】

    日向「……」テクテク

    曲がり角の向こうから大きな声が聞こえる

    「えっ!?本当ですか?!はい!……はい!……ありがとうございます!……それでは、」ピッ


    日向「よお、狛枝何大きな声だしてるんだ?」

    狛枝「日向くん!聞いてよ!!ボクの病気治るんだって!!」

    日向「そうか!良かったな!」

    狛枝「…もしかして、日向くんが一枚噛んでる?」

    日向「ま、まさか!それにしても良かったな…」

    狛枝「うん。こんな幸運の後にどんな不運が来るか…逆に楽しみだよ!」ネットリ

    日向「……本当に相変わらずだな」


  18. 18 : : 2014/01/24(金) 05:08:29



    ある意味最大の問題は解決した。

    そしてその後、俺は77期生の皆と最高のクリスマスを迎えた



    豚神「やはりさすがだな、花村の料理は」

    日向「草餅が無かったけどな…」ギロッ

    花村「えっ?!それ僕が悪いの?!」

    澪田「ご飯も食べたし、お楽しみのアレをするっす!」

    弐大「ぬっ!マッサージか?!」

    西園寺「バカなの?プレゼント交換に決まってるじゃーん!」

    辺古山「各自1つずつ持ってきたプレゼントをランダムで1つ選ぶんだな。」

    狛枝「誰のか分からないからね…このギャンブル感!あぁワクワクするなぁ!」

    小泉「それじゃあ、音楽流すわよ!」カチッ



    ~~~♪

    ~♪

    (プレゼント交換中)


    左右田(ソニアさんの選んだプレゼントが良い!ん?軽いのがあるぞ……まさか下着か?!よし!これだ!)

    終里(もう、これでいいや)

    田中(こ、これは禍々しい邪気を感じる。これは見送ろう…)


    ~~♪


    九頭竜「そこまでだ!」


    日向「みんな行き渡ったな、それじゃあ開けようぜ」


    皆「「せーの!」」パカッ


  19. 19 : : 2014/01/24(金) 19:39:51


    最初に反応を示したのは罪木だった。

    罪木「……これは、」つ〈動くこけし〉

    日向(花村…)

    花村「…ええーっと、うわっ瓶一杯に蟻が詰められてるよ」

    日向(バチが当たったな…西園寺か)

    西園寺「うわっ、見たこともないゲームが入ってるよ!」

    七海「昔のゲームだけどオススメだよ!やってみてね!」

    日向(相変わらずぶれない!)


    左右田「………」

    日向「どうした左右田?」

    左右田「…………だった」

    日向「は?」

    左右田「向日葵の種だったよ!畜生!」

    田中「ふっ、俺の選んだものを選ぶとは貴様……異能の力に引き付けられたのか?」

    狛枝「ボクは…これだったよ………」つ〈パンツ〉

    日向「パンツ?!」

    弐大「応!ワシとお揃いじゃあ!」

    日向「……元気出せよ」ポンッ

    狛枝「…………うん。それで日向くんは何だったの?」

    日向「俺か?俺は永遠のミサンガだったぞ」

    狛枝「わあ!ボクが選んだやつだ!」

    ソニア「確か、願いが叶うまで一生外れないと言う不思議なミサンガですね!オカルトです!」

    日向「そう…なのか」

    九頭竜「で、オメェは何て願うんだ?」

    日向「俺か?…………うーん」

    七海「」ドキドキ

    罪木「」ドキドキ

    花村「」ムラムラ

    小泉「」ドキドキ

    澪田「(ライブメンバーす!)」ドキドキ

    日向(何か変なの混じってないか?!)


  20. 20 : : 2014/01/24(金) 19:58:14
    期待です
  21. 21 : : 2014/01/24(金) 20:33:04
    >>20
    ありがとうございます!!
  22. 22 : : 2014/01/24(金) 20:36:13



    日向「俺は…………」



    日向「やっぱり、皆一緒に居たい……かな」

    ギュッ

    そう言いながら俺はミサンガを右手に結んだ

    左右田「さっすが、俺のソウルフレンド!良いこと言うぜ!」

    豚神「フン。お前らしいな…」


    ギャーギャーワイワイ

    その日は、明け方になるまで遊び、騒ぎ尽くした。


    そんなこんなでクリスマスは終わった。


    ここからは少しダイジェストで話したいと思う


  23. 23 : : 2014/01/25(土) 15:18:44




    1月1日
    お正月…兼、俺の誕生日

    皆から何故かパンツを貰った



    2月14日
    バレンタインデー

    皆から義理チョコを貰った
    辺古山がくれたのが驚きだ
    西園寺から貰ったチョコは唐辛子爆弾だった

    花村からは、「愛と色んなものが詰まったチョコだよ」と言われチョコを貰った………捨てた



    3月

    七海の誕生日にゲームをプレゼントした

    狛枝の病気は良好に回復中である。


    そして、カムクライズルプロジェクトが本格的に動き出した


    カムクライズルプロジェクト……つまり才能開発

    脳に直接干渉するらしいのだが

    寝て起きたら終わりのような感じだった



    4月
    入学式
    苗木誠含む78期生と出会う

    特に苗木とはすぐに仲良くなった。


    苗木たちと、どっきりで狛枝の誕生日を祝ったら、泣いた




    5月

    才能開発の影響が出始めた。

    数式を見ただけで答えが解ってしまう

    今まで頑張って勉強してきたことを全否定されたようだった…



    6月
    今度は身体能力にも影響が出始めた。

    片手で逆立ちやバク宙が軽々と出来るようになった。まるでスーパーマンのようだ



    7月
    最近運も良くなってきた。

    福引きを引けば一等賞だし。

    左右田にじゃんけんで百連勝した。左右田は泣いた


    8月
    最近何かと思い通りに行く

    ゲームでいうと人生をイージーモードでプレイしている気分だ


    9月
    テレビを見たり本を読んだりゲームをしたりすると必ず展開が詠めてしまう。

    ……ツマラナイ


  24. 24 : : 2014/01/25(土) 23:00:14

    9月後半
    俺が俺でなくなっている気がする。





    日向「はぁ、柄にもなく日記を書いてたけど能力開発が始まってこんなに経ったのか…」


    ピンポーン


    日向「はーい、今開ける」ガチャ


    狛枝「やあやあ」スタスタ

    苗木「こんばんは」テクテク

    七海「おじゃましまーす」トコトコ


    日向「うわ、なんだよお前らズケズケと!」

    七海「遊びに…来たんだよ?」

    日向「いや、大体わかるけどさ…」

    苗木「……実はさ、最近日向くんが元気ないから元気付けようと思ってさ」

    日向「お前ら…」ジワッ

    狛枝「それより日向くん髪伸びたよね」

    日向「おいおい、それよりってなんだよ!俺の感動を返せ!」

    苗木「あはは、…その辺にしとこうよ」

    日向「悪い……でも確かにあれから大分伸びたな」

    七海「それも似合ってるから良いと……思うよ?」

    日向「いつも通りなんとなく説得力に欠けるな…」

    苗木「これが七海さんのデフォルトだよね」ハハッ

    七海「もうっ!」プクゥ

    日向「悪かったって!だからそんなに頬を膨らますなよ」

    狛枝「……それよりさ、折角集まったんだし早くゲームしようよ!」

    苗木「狛枝くんがそのセリフを言うんだね…」

    狛枝「あはっ☆」

    七海「よし、ここは皆大好きスマブラをしよっか」

    日向「挑むところだ!」

  25. 25 : : 2014/01/25(土) 23:07:45
    アレですね!もうこの後日向がどうなるかって考えるとアレですね!支援です!
  26. 26 : : 2014/01/25(土) 23:16:24
    >>25
    な、内緒です!(笑)
  27. 27 : : 2014/01/26(日) 22:31:49


    日向→アイク
    七海→プリン
    狛枝→ゲーム&ウォッチ
    苗木→ネス


    スタート

    日向「へっ、プリンとはなめられたものだぜ」

    苗木「日向くん一回も勝ったこと無いのに…」ハァ

    狛枝「よそ見してて良いのかな?」ハンマー9

    クリティカル!!

    苗木「なッ?」

    キラーン

    七海「狛枝くんもね!」トガガガガ

    狛枝「うわぁ!…日向くん助けて!!」

    日向「……ハァァァ!!」アピール

    狛枝「なんで助けてくれないの?!」


    日向「いや、だってどっちも敵だし…」

    狛枝「……それもそうだね」テヘッ

    キラーン

    七海「さあ、これで1対1だよ。」

    日向「ああ、正々堂々勝負だ!!」

    ガチャガチャドガガガ

    狛枝「暇だね」

    苗木「うん」

    狛枝「ロシアンルーレットでもする?」

    苗木「しないよ」

    狛枝「そっか…」ショボーン

    ………………………………

    ……………………

    ………………

    …………



    七海「……」ムスゥ

    日向「そんな拗ねるなよ、たかがゲームだろ?」

    七海「たかがゲームじゃないもん!…それに私超高校級のゲーマーなのに…」

    苗木「……」

    狛枝「……」


  28. 28 : : 2014/01/26(日) 22:34:03


    ~~回想~~

    キラーン

    日向「勝った…?」

    七海「」ガビーン

    狛枝「……圧勝だね」

    七海「もう一回!今度は最初から1対1でやろう!」

    日向「俺は良いけど…」チラッ

    苗木「僕は別に大丈夫だよ?」

    狛枝「ボクも君たちのぶつかり合いを見るのは楽しいから大丈夫」

    日向「じゃあ、一回だけだぞ」

    七海「うん!」ニコッ

    キラーンキラーンキラーン

    日向「勝った…ぞ」

    七海「」プルプル

    日向「さ、さあ皆でやr」

    七海「もう一回!」

    日向「ええ!?」

    七海「次はキャラを代えるから!」

    日向「……でも」チラッ

    苗木「あはは、大丈夫だよ」

    狛枝「右に同じだよ」

    キラーンキラーンキラーン

    七海「……」プルプル

    日向(…ツマラナイ)

    ~~~~~

    そして今に至る……

  29. 29 : : 2014/01/26(日) 23:38:20



    七海「……ごめん、少し感情的になってた」

    日向「ああ、落ち着いて良かった」

    七海「それより日向くん凄く強くなったね」

    日向「それは多分反射神経や色んなものが底上……」

    七海「え?」

    日向「いや、!……ええっと、なんでもないぞ」

    七海「…そっか」

    七海「 でもやっぱり負けたままだと悔しいよ……だからまた今度しよう?ねっ!ねっ!」

    日向「…分かったよ。また今度な」

    七海「うん。約束だよ」スッ

    日向「え?」

    七海「指切り……だよ?」

    日向「あ、ああ」スッ

    七海「指切りげんまん嘘ついたらおーこる♪ 指切った♪」


    苗木「ほのぼのするね」

    狛枝「うん、希望が輝いてるよ」


  30. 30 : : 2014/01/27(月) 22:33:42


    七海「さあ、今度は皆でしよう?」

    苗木「うん!」


    ……………………………

    …………………

    …………

    ……


    日向「ふう、こんなに遊んだのは久しぶりだな!」

    七海「息抜きに……なった?」

    日向「ああ!」

    苗木「またこんな風に集まりたいね」

    日向「ははっ、そうだな」

    狛枝「それなら、今度は外に遊びに行かない?」

    日向「全然構わないぞ」

    苗木「あっ、それならちょうど良かった。」

    日向「どうしたんだ?」

    苗木「実は…プレゼント買うのを手伝ってほしいんだけど……」

    狛枝「…………誰の?」

    苗木「うっ……えっと、…………そのー」

    七海「霧切さん?」

    苗木「…………うん」

    日向「……別に良いけど、最終的に決めるのはお前だからな?」

    苗木「ありがとう!」

    狛枝「……それじゃあ…」スッ

    日向「…………なんだよその手は」

    狛枝「指切りだよ…」ネットリ

    日向「お前、それがしたかっただけだろ!」スッ


    狛枝「ゆーびきーりげんまーん♪うそついたらはりせんぼんのーます♪ゆびきった♪」


    日向「お前は針なんだな…」

    狛枝「ハリセンボンだよ」

    日向「魚類の方かよ!」

    プルルルルル

    タイミングを見計らったように電話が掛かる

    日向「……悪い、電話だ」

    七海「そっか、それじゃあ頃合いも良いしそろそろ帰るね?」

    日向「………そうか。またな」

    七海「うん!またね」

    苗木「おじゃましました」

    狛枝「まったねー!」

    バタンッ

    ピッ

    日向「はいもしもし。」

    研究員A『やあ、日向くん』

    日向「なんのご用でしょ……なんの用だ?」

    研究員A『いや何……最後の才能開発の日程を伝えようと思ってね』

    日向「本当か!?次で最後なのか?」

    研究員A『まあ、そういうことになるな』

    日向「それで…いつだ?」

    研究員A『今日…だよ』

    日向「ハァ?!」

    研究員A『君も早く、77期生の皆と同じようになりたいだろ?』

    日向「………同じようになりたいんじゃない…一緒に居たいだけだ…。………わかったよ、行けば良いんだろ。」

    研究員A『話が早くて助かるよ。』ピッ


  31. 31 : : 2014/01/28(火) 19:22:52


    日向「はぁぁ……」

    あの男と話すと、どっと疲れる

    そして、ため息をつきながら壁にもたれ掛かる

    日向「でも……」グッ

    拳を握る……

    日向「これでアイツらと対等になれる!!」




    日向「それにしても最後か…」

    何故か不安だ……

    不思議と御守りのようなものを持っていきたくなる衝動にかりたたされる


    日向「よしっ、これ持っていくか!」スッ



    カムクラプロジェクトに誘われた日、皆と撮った写真。



    日向「改めて見ると、懐かしいな…」ハハッ

    スッ

    ……俺は【皆笑顔の写真】をアルバムから取りだし、


    丁寧にブレザーのポケットにしまう。



    日向「よし、そろそろ行くか」スタスタ



    俺は最期の実験の為に寮を出た


    ……このときに気付くべきだったのかもしれない。



    最後の実験の真意に…


    そして……俺の未来が着々と絶望に近付きつつあることに


  32. 32 : : 2014/01/29(水) 22:03:37




    【研究室】

    カムクライズルプロジェクトの才能開発の内容は良く分からない。

    注射を射たれ、寝て起きたら終わっている。

    研究者は一種の催眠術だと言っていた


    研究者A「やあ、よく来たね」

    日向「お前が呼んだんだろうが…」

    研究者A「………まあそうだね」

    日向「で、最後は何するんだ?また注射か?」

    研究者A「いやいや、とりあえず座りたまえ…お茶をついであるから、草餅でも食べながらゆっくり話そう」

    日向「マジかッ!!………ゴホンッ」

    日向「まあ、そういうのも悪くないかな…うん。」ソワソワ

    研究者A(……チョロいな)


    …………………

    …………

    ……



    日向「で、結局才能開発って俺に何をしていたんだ?」モグモグ

    研究者A「主に催眠術だと言っただろ…機密情報だがもう、教えて良いだろう…」

    日向「『もう』ってどういうことだ?」ズズー

    研究者A「おお!鋭いね!これはカムクライズルの能力かな?それとも君自身の…」

    日向「はぁ?カムクライズルの能力ってどうい……うっ」クラッ


    その言葉を言い切る前に強烈な眠気が俺を襲った


    意識が途切れそうになる


    日向「おい…まさか」フラフラ

    研究者A「そう…睡眠薬だよ。君の食べたものに混入させてもらった。」

    日向「お前が手をつけない理由がようやく分かったよ」

    研究者A「そして、能力開発の内容たが…君の頭を弄くり回した…終わりだよ」フフフ

    日向「…………なん…………で?」バタッ


    そこで俺の意識は途切れた




  33. 33 : : 2014/01/29(水) 23:03:58
    草餅ってだけで予測放棄する日向が可愛い()
    もう胸アツです頑張って!!
  34. 34 : : 2014/01/29(水) 23:20:00
    >>33
    ありがとうございます!
    ロンドラと舞園の作品楽しく見させてもらってます!
  35. 35 : : 2014/01/29(水) 23:21:42
    >>32
    研究員が研究者になってました(笑)
    誤字です!
  36. 36 : : 2014/01/29(水) 23:21:49



    ……………………………

    …………………

    ……………

    ……





    日向「!」パッ

    目が覚めて最初に見たのは天井だった

    日向「…ん?なんで俺は」ガシッ

    起き上がろうとしたが体が動かない

    それもそのはず…俺の手足、首、胴体は固定されていた。

    日向「ど、どういうことだ…」

    嫌な考えばかり思い付く


    研究員A「やあ、やっとお目覚めかい?」

    奥から研究員が現れる…

    日向「ッ!…おい、これはどういうことだ!」

    研究員A「…今からカムクライズルプロジェクト最終カリキュラムを開始する」

    日向「なんだよ……それ?」

    研究員A「簡単な話だよ…。君の記憶を…消す」

    日向「はッ?!……研究の記憶ってことか?」

    研究員A「…いや、君の君としての記憶を消す。つまり君を殺すと言うことに等しいかな」

    日向「なッ?!」

    研究員A「才能だけに特化した人間には君の人間性は必要ないんだ。だから君をカムクライズルという人間に上書きさせてもらう!」

    日向「ふざけるなァッ!!」ジタバタッ

    研究員A「暴れても無駄だよ、今の君では才能を使いこなせない。」

    日向「こんなのッ!!…こんなのおかしいだろッ!!!」ジタバタッ

    研究員A「いやぁ、君のお陰でカムクライズルプロジェクトは無事完結することができる」スッ

    研究員がスイッチらしきものに手を添える

    日向「やめろ……」ピタッ

    才能に頼らずとも直感で分かる、あれは記憶を消去する機械のスイッチだ…


    研究員A「本当に君には感謝しているよ。」ニタァ


    その嫌な笑みに俺は本能的に危機を感じた



    俺が消える?



    消える?俺が……消える?嫌だ……消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない消えたくない











    俺は、まだ………
















    …………アイツらと一緒に居たい!!




  37. 37 : : 2014/01/30(木) 00:03:33




    日向「やめてくれ……」


    研究員A「それは、出来ない相談だ。」


    日向「頼む…」


    研究員A「そろそろお別れだ…」


    日向「やめろ!!」


    研究員A「さらばだよ……日向創くん」ポチツ


    日向「やめろォォオオオオオ!!!」


    ガガギガガギゴ


    研究員がボタンを押した瞬間から

    頭の中がぐちゃぐちゃにされるような感触が始まる



    自分が…消える


    そして

    走馬灯なのか、みんなの顔が思い浮かぶ……





    ごめんな七海……ゲームの約束守れないな…


    狛枝…ごめん…遊ぶ約束無理だ……


    苗木、悪い……買いもの付き合えないや


    他の皆も…ごめん…


    最後でも良いからもう一度会いたかった…





    ……俺の会いたかった人間は…誰だ?



    忘れ去られていく思い出



    徐々に薄れ行く自分………



    俺は……誰だ?


    ボクは…俺は、俺……は、ボクは、ボクは誰?



    分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない
    分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない


    日向「うあああああああああッ!!!!!!」ガクンッ





  38. 38 : : 2014/01/30(木) 00:04:56




    ………………………………

    ……………………

    …………

    ……





    ーーーーーーーーー




    目が覚める……ボクは誰だ?

    分からない……分かるはずなのに分からない…

    ??「……ん?」ガサッ

    ポケットの中に何か入っている

    ??「写真…」

    その写真には見覚えなどなかった……だけどとても懐かしい気がする。

    ??「ボクは…」

    研究員A「やあ、おはよう」

    明らかに研究員ですよ、というオジサンが声を掛けてくる

    ??「……貴方は誰でしょうか?」

    研究員A「私のことは、いいだろう…それより君自身のことの方が知りたいだろ?」

    ??「…はい。」

    研究員A「それじゃあ…」

    ??「……いや、やっぱり言わなくても大丈夫です。もう思い出しました」

    研究員A「そうか!それでは君の名前と才能を言ってごらん」



    ??「はい。」


    カムクラ「ボクの名前はカムクライズル……」



    カムクラ「超高校級の…希望」



    グシャリッ


    そう呟きながらボクは、ポケットの中に入っていた目障りな写真を握り潰した



    カムクラ「…」フラフラ




    そして、超高校級の希望はふらふらと歩き出す。


    その先は


    希望か絶望か……


    To be continue


  39. 39 : : 2014/01/30(木) 00:07:37

    バットエンドです!

    短編だったので、急な展開すいません!!

    一応続きを書きたいなと思ったので

    最後はendにしませんでした。

    ここまで読んでいただきありがとうございました!
  40. 40 : : 2014/01/30(木) 07:16:13
    うむむ!面白かったです!!endにしなかったとは深いですね!!お疲れ様でした!
  41. 41 : : 2014/01/30(木) 13:04:39
    この何の脈絡もなく終わる感じが虚しいですね…イイ意味で
    続き待ってます!!
  42. 42 : : 2014/01/30(木) 19:22:30
    >>40
    後味悪い終わり方でしたね…(笑)
    ありがとうございます!
    >>41
    ありがとうございます!
    脈絡が無いのは、技量がないからです(笑)
  43. 43 : : 2014/01/31(金) 17:42:16
    続きはよ! 続きはよ!w
  44. 44 : : 2014/03/27(木) 00:51:08
    すごく面白いです
    続編書くなら期待してます
  45. 45 : : 2020/06/10(水) 04:46:51
    ハッピーエンドも見たい!!!
  46. 46 : : 2020/06/11(木) 20:08:00
    続きを永久に待ってます

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