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桑田「告白大会やろうぜ!」

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  1. 1 : : 2014/01/18(土) 23:54:53
    苗木「勝手に人の部屋に入ってきて何言ってんだよ…」

    桑田「んだよ!男ばっかでむさ苦しいからとっとと帰れって?お前らなんかより女共が来て欲しいって!?」

    苗木「そこまで言ってないよ!」

    山田「桑田怜恩殿が、最近暇だから苗木の部屋で告白大会でもやろうぜ!と…」

    十神「ふん。くだらん…」

    桑田「おめーもちゃっかりついてきてんじゃねーか!」

    葉隠「ところで…なんで不二咲っちがいるべ?」

    不二咲「え…へへ…。気にしないで…」

    大和田「で?なんだ。告白大会っつーのは、好きな奴を言えばいいのか?」

    石丸「うむ。では1番手は…」

    苗木「言い出しっぺらしい桑…

    桑田「よし苗木だ!」

    苗木「ええー」

    苗木「分かったよ…。その代わり、後で君たちも絶対言ってよ!」

    全員「言う言う」

    苗木「はいはい…」

    苗木「えーっと…じゃあ…>>2…だよ」
  2. 2 : : 2014/01/19(日) 00:01:11
    霧切
  3. 3 : : 2014/01/19(日) 00:17:29
    桑田「おー!あのミステリアスな!」

    山田「中々レベルの高い人を選びましたな!」

    苗木「はい言ったよ!みんなの番!」

    桑田「俺は舞園ちゃん一択!」

    山田「強いて言えばセレス殿!」

    十神「俺にはいない」
    大和田「いない」
    石丸「いない」
    不二咲「いない」
    葉隠「いない」

    苗木「結局損したのボクだけじゃん!!」

    葉隠「こういう場合は、いてもいないって答えるもんだべ」

    桑田「あ、じゃあお前はいるんだな」

    葉隠「あーいやー…」

    葉隠「それより!ただ告白大会ってだけじゃつまんねーから、折角なら苗木っちの恋を成就させるべ!」

    桑田「おう!いいなそれ!」

    苗木「明らかに楽しんでるよね!?」

    山田「フフフ…!ボクも久しぶりに一肌脱ぎますぞ!」

    苗木「っていうかなんで!?桑田クンや山田クンは!?」

    桑田「オレは舞園ちゃんを眺めるのがいいんだ」

    山田「ボクは恋人関係よりも今の方がいいですぞ」

    十神「決まりだな」

    苗木「何がだよ!?ボクだってこのままの方がいいよ!」

    桑田「さてと…作戦1を考えるか…」

    葉隠「おっしゃ!」

    苗木「うわあ!恐ろしく話を聞かない人達だ!」

    桑田「よし!決定だ!作戦1、決行!」

    全員「おー!」

    苗木「ってなんだこれ!最初から仕組まれたようなスムーズさだね!!」
  4. 4 : : 2014/01/19(日) 10:29:53
    ランドリー


    霧切「…」

    苗木「…」

    苗木(話しかけづらい…)

    霧切「…何?」

    苗木「え…えーっと…」

    苗木「こ…これから…ボクの部屋に来ない?」

    霧切「…遠慮しておくわ」

    苗木「あ…そ…そう…。じゃあね」

    苗木はランドリーを出て行った


    廊下


    桑田「なん…だと…」

    苗木「だから言ったじゃん!成功するはずないって!」

    山田「ふむ…。確かに霧切響子殿を攻略する難易度は、中でも最高ランクでしょうな…」

    大和田「で?次どーすんだよ」

    石丸「霧切君を誘って、どこかへ遊びに出掛ければいいではないか!」

    大和田「さっきと同じじゃねえか」

    十神「だが、苗木が誘うと、不思議と誰もがついていく…」

    不二咲「そうだよね…。苗木君が一緒に過ごそうって言ったら、だれも拒まないもんね…」

    桑田「っつーわけだ!とりあえず好感度上げてこい!」

    苗木「なにそれ!?」

    葉隠「そうだべ!詳細まで決めておくべ!」

    桑田「んじゃ、とりあえず霧切を化学室に…」


    ランドリー


    霧切「…」

    苗木「えっと…霧切さん。一緒に過ごしてもいいかな?」

    霧切「…別にいいわよ」

    …霧切さんと雑誌を読んで過ごした…
  5. 5 : : 2014/01/19(日) 14:07:03
    苗木部屋


    桑田「さてと。後は勝手にやれば、いつか霧切と仲良くなれんだろ」

    苗木「適当すぎない!?飽きたの!?」

    葉隠「ぶっちゃけ飽きたべ」

    山田「他人の恋ほどどうでもいいものはありませんからなー」

    苗木「さっきと言ってること違うし…。まあほっといてくれるなら、ボクとしてもありがたいけど」

    ピンポーン

    苗木「ん?」

    ガチャ

    霧切「…」

    苗木「あれ?霧切さんどうしたの?」

    霧切「あなたが呼んだんじゃない」

    苗木「え?あれ…断ったんじゃなかったの?」

    霧切「暇だったのよ。丁度良かったから来てみたの。…だけれど、邪魔だったかしら?」

    霧切の視線は、後ろに居る人達に向けられている。

    視線を向けられた人達は、ぞろぞろと帰って行った…

    霧切「それで、何か用だった?」

    苗木「いや…ただ霧切さんと話してみたくなっただけだよ」

    霧切「わざわざ自分の部屋に連れ込んで?」

    苗木「…なんか嫌な言い方だね」

    霧切「まあいいわ。それに、私が来たのはあなたに用があったからなの」

    苗木「え、何?」

    霧切「これから、私はちょっといなくなるから」

    苗木「…え?」

    霧切「少し用があるのよ。でも、他の人達には極力秘密にしておいて」

    苗木「え…用…って…。ここから出られるの?」

    霧切「いいから。これから私はしばらくいなくなる。だけど、出来るだけそれを隠してほしいの」

    苗木「う…うん…」

    霧切「…それだけよ。じゃあね」

    苗木「!霧切さん!」

    すでにドアの方まで歩いていた霧切を呼び止めた。

    霧切「…何?」

    苗木「あ…えっと…」

    苗木(何だろう…。急に…不安が…)

    苗木「…気を付けて…」

    苗木「絶対に帰ってきてね!」

    霧切「…ええ」

    そのまま霧切は出て行った。
  6. 6 : : 2014/01/19(日) 18:59:41
    苗木「…」

    苗木「…はあ…」

    桑田「どうした」

    苗木「霧切さんが…って…うわあ!?いつの間に!?」

    山田「堂々と入ってきたところですが」

    大和田「で、どうしたよ」

    苗木「あ…えっと…霧切さん…」

    苗木「…」

    十神「何だ?」

    苗木「…何でも無い」

    大和田「ああ?ハッキリしやがれってんだ!」

    苗木「何でも無い!」

    苗木(霧切さんとの約束なんだ…絶対に秘密にするって…)

    十神「…」

    十神「…まあいい」

    桑田「え、いいのか?」

    十神「ああ」

    十神(目を見れば分かる。コイツの覚悟ぐらい…)

    山田「さあさあなんか暗い雰囲気になってきましたし、ここはひとつ、トランプでもやりましょうかね!」

    不二咲「うん!そうだね!いいよね苗木君!」

    苗木「…うん!じゃあ…やろっか」

    苗木が無理矢理明るくしようと努めているのは、超鈍感な奴以外は分かっていた。


    十神「ダウト」

    山田「ぐほ!」

    葉隠「また十神っちだべ…」

    十神「ふん。嘘をつくならもっと上手くつけ」


    苗木「あがり!」

    十神「くっ…!あがりだ」

    葉隠「うお!?2人とも早すぎんべ!」

    苗木「はは…。運がよかっただけだよ」


    十神「2」

    大和田「流す」

    十神「four3革命」

    大和田「…パス」

    石丸「流す」

    十神「8切ってトリプル9あがり」

    葉隠「強すぎんべ…」


    葉隠「フォーカード!勝ったべ!」

    十神「フッ。ストレートフラッシュ」

    葉隠「なんだとお!?」

    苗木「…ロイヤルストレートフラッシュ…」

    十神「なんだと!?」
  7. 7 : : 2014/01/19(日) 23:43:27
    翌日

    食堂


    苗木「おはよう…」

    石丸「おはよう苗木君!」

    舞園「おはようございますっ」

    舞園「あら?何か元気ありませんね?」

    苗木「え!?そ…そう?」

    舞園「何かあったんですか?」

    苗木「い…いや…なんでもないよ」

    石丸「む?今日は霧切君が遅刻か?」

    苗木「っ!」

    葉隠「あいつが来ないなんて珍しいべ」

    十神「ま、何かといなくなる事はあったがな」

    舞園「でも、朝の朝食会には必ず参加してましたよね?」

    苗木「ボクはむしろ、十神クンと腐川さんが来たことに驚いたよ」

    セレス「あら。珍しいこともあるものですわね」

    腐川「わ…私はあんた達には興味ないわよ…!白夜様がいるから来たの…!」

    十神「俺は俺なりの用があるんだ」


    朝食後


    十神「苗木」

    苗木「ん?」

    十神「俺の部屋に来い」

    苗木「え?」

    十神「分かっている事を聞き返すな。では待っているぞ」

    十神はさっさと行ってしまった。

    苗木「…?」
  8. 8 : : 2014/01/20(月) 15:26:14
    十神部屋


    ピンポーン

    ガチャ

    苗木「十神クン?」

    十神「来たか。そんなところに突っ立ってないで、適当に座ったらどうだ」

    苗木「あ…うん」


    十神「で、単刀直入に聞くが、お前…霧切の事を何か知っているんじゃないのか?」

    苗木「…っ」

    十神「どうなんだ?」

    苗木「…知らないよ…」

    十神「まあそうくると思った。お前の目を見れば分かる。お前は相当な覚悟をしているんだな?簡単には口を割らないだろう」

    苗木「…」

    十神「まあこの際内容についてはいい。知ってるか知らないかだけは答えろ。内容も隠す理由も聞かん」

    苗木「…」

    苗木「…知っ…てる…」

    十神「そうか。やはりな。誰もしらないとなると、あいつは何をやらかすか分からんからな。だがまあ苗木が知っているなら…

    苗木「でも…知らない」

    十神「何?」

    苗木「霧切さんは、行く場所も…帰る時間も…何も知らさなかったよ…」

    十神「…そうか」

    十神「ご苦労。もう帰っていい」

    苗木はすぐに立ち上がった。

    ガチャ…

    バタン

    十神「…」

    十神「…チッ…。霧切の奴…」
  9. 9 : : 2014/01/22(水) 15:22:59
    苗木部屋


    苗木はベッドに倒れ込んだ。

    苗木「…」

    苗木(どこかに行くっていっても…ここから出られないし…この学園のどこかにいる事は間違い無いんだろうけど…)

    モノクマ「一体どこに行ったんでしょうかねえ?」

    苗木「うわ!?いつの間に!?」

    モノクマ「うぷぷ。苗木君、霧切さんを探しているんでしょ?」

    苗木「知ってるの!?」

    モノクマ「いや」

    苗木「知らないのかよ…。はあ…全く役に立たないなあ…」

    苗木「…え?知らないの?」

    モノクマ「うん。何故かいつの間にか霧切さんがいなくなってましてね。監視カメラを駆使しても見つけられないんですよこれが」

    苗木「…」

    モノクマ「おまけに学園長室には泥棒に入られちゃったし…。この学園、意外と使えないもんですなあ…」

    苗木「泥棒?」

    モノクマ「うん。ちょっとボクの大切な何かを盗まれてね。今ボクはこんな穏やかで優しいけど、内面すごく怒ってるんだよ?」

    苗木「…」

    モノクマ「でもね、この学園は誰も出入りできないから、外から泥棒が入られたなんて事は、実質ありえないんだよ?だから、犯人はこの学園の生徒の誰か、ということになってしまうんですよ…。ボクは生徒に裏切られた、哀れな先生なんですよ…」

    苗木「…本当なのか?」

    モノクマ「本当だよ。全く…先生は…オマエラの事…信じてたのに…。裏切られるなんて…」

    苗木「違うよ。この学園は誰も出入りできないって事」

    モノクマ「本当だよ。実際…

    苗木「…何?」

    モノクマ「失言失言。じゃ、ボクはそろそろドロン!」

    モノクマは去った。

    苗木「…」

    苗木(…まだこの学園の中に居る…)
  10. 10 : : 2014/01/23(木) 18:26:50
    廊下


    なんとなくじっとしていられなかったので、外に出た。

    苗木「…はあ…」

    舞園「霧切さんが心配なんですか?」

    苗木「え!?いつからそこに!?っていうか何で分かったの!?」

    舞園「細かい事はいいじゃないですか」

    苗木「…」

    舞園「…霧切さん、どうしたんでしょうかね?」

    苗木「うーん…」

    舞園「何も聞いてないんですか?」

    苗木「そうだね…」

    苗木「やっぱり…泥棒と関係してるのかな…」

    舞園「泥棒?苗木君の部屋に入られたんですか?間違い無く霧切さんですよそれ」

    苗木「いや何でよ。そうじゃなくて、学園長室に入られたみたいだよ。モノクマが言ってたけど」

    舞園「へえ。…あれ?なんで苗木君だけ知らされてるんでしょうか?」

    苗木「知らないよ」

    苗木(…ん?そういえばそうだよな…。しかも、わざわざボクが部屋に居る時に…)

    苗木「モノクマー」

    モノクマ「話は聞かせてもらったよ!」

    苗木「じゃあ何でなんだよ?」

    モノクマ「うぷぷ…それはね…」
  11. 11 : : 2014/01/24(金) 21:05:04
    モノクマ「理由はないよ!」

    苗木「無いのかよ!!引っ張っておいて無いのかよ!!」

    モノクマ「残念でしたー!」

    モノクマは笑いながら去って行った

    苗木「…はあ…」

    舞園「…」


    学園長室前


    ガチャガチャ

    苗木「やっぱり開かないか…」

    舞園「泥棒に入られたって言ってましたよね?誰が、どうやって入ったんでしょうか…?」

    舞園「もしかして、外から誰かが侵入してきたんでしょうか…?だとしたら気味が悪いですね…」

    苗木「いや、それはない…らしいよ。この学園は誰も出入りできないみたいだし」

    舞園「誰情報ですか?」

    苗木「…モノクマ」

    舞園「…やっぱり」


    情報処理室前


    ガチャガチャ

    苗木「うーん…やっぱりここも開かないか…」

    舞園「何も変わった所はありませんね…」


    寄宿舎階段前


    苗木「ここもしっかり閉じられてる…」

    舞園「…」

    苗木「…まあ…仕方ないか…」

    舞園「食堂にでも行って、気分を変えましょう?」

    苗木「そうだね」


    食堂


    苗木「あ、十神クン」

    舞園「あら。意外ですね。十神君もここに来る事があるんですか」

    十神「何処に行こうと俺の勝手だろう」

    苗木「…あれ?腐川さんは?」

    十神「知るか」

    舞園「腐川さんが十神君のストーカーをしてないのは珍しいですね…」

    苗木「腐川さんもどこかに行ったのかな…」

    十神「俺としては助かるがな」
  12. 12 : : 2014/01/26(日) 23:22:09
    朝日奈「あ、苗木!十神!舞園ちゃん!」

    苗木「朝日奈さん。こんにちは」

    朝日奈「こんにちはー!っと、いきなりだけどさ、さくらちゃん知らないかな?」

    苗木「大神さん?知らないけど…」

    十神「俺も知らん」

    舞園「居ないんですか?」

    朝日奈「そうなんだよね。居留守なら部屋に居るだろうけど、なんどインターホン押しても出ないし…何処探してもいないし…」

    苗木(霧切さん…腐川さん…大神さん…)

    苗木(…)

    苗木(駄目だ…全く共通点が見当たらない…)

    十神「ま、そういうことはアイツに聞くのが早いだろう」

    十神は手を叩いた。

    モノクマ「お呼びですかな?」

    十神「今のところ、行方不明者が三人いるようだが?」

    朝日奈「え?三人!?」

    モノクマ「うーんそうなんだよねえ。ボクも目星が全くついてなくて…」

    苗木「やっぱり…モノクマも知らないんだな?」

    モノクマ「そうなんですわ…。全く分からないんですわ…。ボクの知らないところで殺し合ってたらどうしよう…」

    苗木「…」

    十神「よし。もう用はない。消えろ」

    モノクマ「…ボクの扱いヒドくない?」

    ブツブツ言いながらモノクマは去って行った。

    朝日奈「どうしよう…さくらちゃんが行方不明なんて…」

    苗木「…」

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『オマエラ。どう?学園生活はエンジョイしてっかな?』

    モノクマ『ちょっと話があるんで、とっとと体育館にお集まりください!絶対全員来るんだよ!いいな!絶対だぞ!』

    プツン…

    苗木「…全員集合か…」

    十神「なるほどな。来たら来たでいいが、来ないければ来ないで、問答無用で相応の処置ができそうだな」

    朝日奈「とりあえず…私達も行った方がいいよね?」

    舞園「そうですね。急ぎましょう」

    僕達は体育館へ向かった。
  13. 13 : : 2014/01/27(月) 23:22:57
    そして体育館に入った時…

    それは始まった。

    モノクマ「やあやあオマエラ!今日はボクの為に集まってくれてありがとう!」

    大和田「強制のくせに…よくいうぜ」

    石丸「モノクマ!今日僕達を集めた理由を話したまえ!」

    葉隠「って…おろ?何人か足りなくねえか?」

    石丸「なんだと!?」

    セレス「そうですわね…。霧切さん・大神さん・腐川さん・桑田君ですわね」

    苗木「え?桑田クンも?」

    十神「チッ。あの野球馬鹿のせいで、ますます分からなくなったな」

    朝日奈「今まではぎりぎり、女子だけっていう共通点があったけど…」

    舞園「それすらも消えてしまいましたね」

    石丸「君達!何か言いたい事があるのならハッキリ言いたまえ!」

    苗木「えっと…」

    モノクマ「まあつまり、霧切さん・大神さん・腐川さん・桑田君が行方不明になってしまったわけですよ!まったく、この全員集合にも集まらないとは…!どういうつもりだコンチキショー!」

    セレス「…もう帰ってよろしいですか?」

    石丸「駄目だ!モノクマの話を最後まで聞きたまえ!」

    モノクマ「あ、もうないよ。解散」

    モノクマは去った。

    石丸「…よし!解散だ!」


    廊下


    苗木「…まさか4人も行方不明なんて…」

    朝日奈「さすがに心配だね…」

    十神「連れ去られたのか…4人で何かを企てているのか…?」

    朝日奈「でも…さくらちゃんが連れ去られるなんて…」

    苗木「そうだ…それに、霧切さんが消える前、ちゃんとボクに話していたよ。しばらく居なくなるって…」

    十神「なるほどな。確かに連れ去られた可能性は低いが…別の目的の執行中に連れ去られたのかもしれん」

    舞園「…何があるのか知りませんけど…心配ですね…」

    苗木「うん…」

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『えー校内放送…。夜時間となりました…』

    苗木「あ…もうこんな時間なんだ」

    十神「今日はおとなしく寝るとしよう」

    舞園「そうですね。また明日考えましょう」

    朝日奈「…うん」

    そして、それぞれの部屋へと帰って行った。
  14. 14 : : 2014/01/27(月) 23:50:41
    支援ですマム!
  15. 15 : : 2014/01/28(火) 23:33:24
    >>スカイさん よく支援してくださって、ありがとうございます!


    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『オマエラ!…』

    苗木「…」

    苗木「食堂に行こう…」


    食堂


    石丸「おはよう苗木君!」

    舞園「おはようございます。苗木君」

    苗木「おはよう」

    来た時は人が少なかったが…

    ぽつぽつと集まり始めた。

    石丸「うむ!最近はみんな出席してくれて、嬉しいじゃないか!」

    セレス「まあ…行方不明が多発していますしね」

    朝日奈「あれ?大和田は?」

    石丸「む?遅刻か?まったく兄弟は…。よし、折角みんな集合しているのだ!起こしてこよう!」

    と、石丸は食堂を出て行った。

    モノクマ「多分…いや絶対無駄だろうけど」

    苗木「わっ!」

    モノクマ「やっほう!今日も楽しくみんなでお食事ですかい?」

    十神「…ん?まて。無駄とはどういう意味だ」

    モノクマ「ああ、えーっとね」

    モノクマ「居ないんだよ。大和田君。どこにも」

    苗木「な…!?」

    朝日奈「大和田まで…!?」

    十神「チッ…」

    舞園「こ…これで5人目ですね…」

    セレス「いよいよ…無視できなくなってまいりましたわね…」

    不二咲「こ…怖いよお…」

    石丸「く…部屋には居ないのか…寝てるのか…いくら呼んでも兄弟が出ないのだが…ん?みんなどうしたのだ?」

    石丸が帰って来た。

    苗木「大和田クンも消えちゃったみたいなんだよ…」

    石丸「な…!?」

    石丸「な…な…な…?!」

    石丸「何だとおおおおお!?」
  16. 16 : : 2014/01/28(火) 23:56:19
    苗木「…」

    …ドドドド…

    …ドドドドドド…!

    石丸「うおおおお!!きょおおおおだああああああい!!」

    …あの話を聞いてから、石丸は校内疾走して大和田を探している。

    舞園「…ほっといてあげましょうか…」

    苗木「…そうだね…」


    苗木部屋


    舞園「えっと…霧切さん・腐川さん・大神さん・桑田君・大和田君…ですね」

    苗木「…全く共通点が分からない…」

    朝日奈「うーん…」

    十神「…」

    十神「…情報が少なすぎる。ここは、もう少し待った方がいいのかもしれんな」

    朝日奈「それで更に犠牲者が出たらどうすんの!」

    十神「知らん。それはそれで、考える材料が増えていいじゃないか」

    朝日奈「…!あんた…!」

    苗木「…次は十神クンが消えるかもしれないんだよ?」

    十神「ふん。消えるからといって、死ぬと決まったわけでもあるまい」

    朝日奈「…そう…だよね。さくらちゃんも…まだ生きてるんだよね…」

    十神「確証は持てんがな」


    苗木「…うーん…」

    電子生徒手帳のマップを見てみた。

    苗木(…どこにもいないと思うけど…)

    苗木「…ん?」

    十神「どうした?」

    苗木「戦刃さんが居ない…」
  17. 17 : : 2014/01/29(水) 10:51:11
    全員が一斉に生徒手帳を確認した。

    舞園「確かに…いませんね…」

    十神「6人目…か」

    モノクマ「いや、あのね。戦刃さんは前からいませんでしたよ?最初の犠牲者でしたよ?」

    苗木「え…?」

    モノクマ「ずっといなかったのに、誰にも気付いてもらえなかったんですよね…」

    十神「あの鬱陶しい石丸すら気づいて無かったな」

    苗木「…」

    朝日奈「なんか…悪いね」

    モノクマ「まったくもう。本当にどこ行っちゃったのかしら。全く分からないんだよねえ。ホント」

    苗木「モノクマ。電子生徒手帳のマップから姿を消す方法はあるの?」

    モノクマ「基本的にはないんですけどね…。マップ外に行くとか…ぐらいしか。いやもう本当にお手上げですわ…どこ行っちゃったんだろう?オマエラ、何か企んでんじゃないの?」

    苗木「知らないよ」

    十神「知ってても言うわけないだろう」

    モノクマ「まそれもそうだね」
  18. 18 : : 2014/01/29(水) 15:45:00
    廊下


    石丸「兄弟いいいいい!!」

    不二咲「大和田くーん。どこにいるのー?」

    苗木「…大和田クンが居なくなった途端、すごくやる気を出して探し始めたね…」

    朝日奈「…でも、気持ちは分かるよ…。私も…さくらちゃんに何かあったらと思うと…」

    十神「まあ大神はそれほど心配要らんだろう」

    朝日奈「何でよ?」

    十神「大神だぞ。力と精神がバケモノの奴だぞ?」

    朝日奈「誰がバケモノよ!さくらちゃんは普通の人間だよ!」

    苗木「…」

    朝日奈「苗木!あんたまで…!

    苗木「い…いや…そうじゃないんだ…。大神さんや戦刃さんが消えるなんて、よっぽどの事がない限りないよな…って…」

    朝日奈「だから騒いでんじゃん」

    苗木「連れ去られるなんて、あの2人の戦闘力から考えても難しいだろうし…みんなに心配をかけるような人じゃないし…」

    十神「それも…もっともだな」

    舞園「よっぽどの事がない限りない…つまり、よっぽどの事があったんでしょうね…」

    十神「…まあ…考えられるのは…人質…か?」

    苗木「人質?」

    十神「命令に逆らえば朝日奈を殺す。そう言えば、大神はどんなに怪しい人物にも逆らわないだろう?」

    朝日奈「…」

    苗木「でも…やっぱり結論は出ない…」

    十神「むしろ、出るはずもない。今までのは全て推測なのだからな」

    苗木「…」


    とりあえず、これ以上進展はないので解散した。

    そして、廊下に出ると…

    苗木「…?なんだろう?」

    舞園「何か…騒がしいですね…」

    朝日奈「誰か帰って来たのかな?」

    十神「もしくは…誰かが消えたか…」

    4人は、何故か突っ立っていた石丸に話しかけた。

    苗木「石丸クン?何があったの?」

    石丸「…不二咲君が…」

    苗木「え?」

    石丸「不二咲君までもが…消えてしまった…」
  19. 19 : : 2014/01/29(水) 18:26:49
    苗木「…」

    十神「これで7人目か…」

    朝日奈「なんか…そろそろ本気でやばくない?」

    石丸「くっ…。兄弟が消え…不二咲君も消え…次はボクか!?」

    十神「…全く法則性が見えんな…」

    苗木「というか…そもそも法則性があるのかな?」

    葉隠「ぎゃあああ!!消えちまったべーーーーー!!!」

    全員「っ!」

    朝日奈「あっちから聞こえたよ!」

    苗木「ランドリーだね!」


    ランドリー


    苗木「葉隠クン!大丈夫!?誰が消えたの!?」

    朝日奈「消えた瞬間を見たの!?」

    葉隠「お?お?何だお前ら?」

    十神「いいから質問に答えろ。何があった」

    葉隠「い…いやあ…」

    葉隠「ここに置いといたはずの水晶玉が無くなってんだ!なんなんだべ!?」

    苗木「…」

    朝日奈「…は?水晶玉…?」

    葉隠「ただの水晶玉じゃねえぞ!ありがたい力が込められている、超神秘的な超高価な水晶玉なんだべ!」

    朝日奈「はいはい…」

    葉隠「なんでそんな残念な目で見るんだべ!本当に高いんだぞ!1000万はすっぞ!実際それで買ったからな!」

    朝日奈「買ったの!?1000万で!?」

    十神「おい。つまりなんだ。お前はあの変なガラス玉が無くなって騒いでたのか?」

    葉隠「変なガラス玉とはなんだべ!あれはとってもすげーんだぞ!きっと、これが欲しくて盗んだ奴がいんだべ!」

    十神「人が消えたわけじゃないんだな?」

    葉隠「は…?人が消えた…?」

    葉隠「なんだそりゃ!神隠しじゃねえか!一体誰が消えたんだべ!」

    朝日奈「…もういいよ。言うのもめんどくさいし…。とっとと行こっか…」

    葉隠「おい!ひでーぞ!話し始めたからには最後まで話せって!」

    十神「行くぞ」

    十神はさっさと出て行った。

    そして残りの人も、十神に続いて出て行った。

    葉隠「お…おい…?」

    葉隠「待ってくれって!神隠し怖い!一人にしないで!」
  20. 20 : : 2014/01/29(水) 23:53:47
    食堂


    苗木「えーっと…霧切さん・腐川さん・大神さん・桑田クン・戦刃さん・大和田クン・不二咲さん…だよね…」

    葉隠「…女女女男女男女…か。じゃ次は男の番だべ!…って…それじゃあ俺も標的じゃねえか!た…助けて!」

    朝日奈「…確実に間違ってる系の法則を見つけたね…」

    葉隠「珍しく俺がまじめに考えてんのに、ひでーぞ!」

    朝日奈「あ、自分で言った」

    葉隠「こうなったら…俺はずっと部屋に閉じこもるべ!」

    朝日奈「それ絶対行方不明になる人だよ!」

    葉隠「じゃあどうしろって!」

    十神「…もうずっと部屋に閉じこもっていろ」

    葉隠「よし!そうすんべ!」

    葉隠は帰って行った…

    朝日奈「だ…大丈夫かな…?真っ先にいなくなりそうなんだけど…」

    苗木「まあ…逆に残るんじゃない?」

    舞園「…ちょっとこれからは、多少固まって行動した方が良いでしょうか…?」

    十神「そうだな…」

    朝日奈「でも…葉隠はずっと部屋に居るんじゃない…?」

    十神「俺と葉隠は1人だ。俺は元々固まって行動は好きじゃないからな」

    朝日奈「大丈夫なの…?」

    十神「ふん。他人の心配をする暇があったら、せいぜい行方不明にならないように気を付けるんだな」

    十神は出て行ってしまった…

    朝日奈「…まあ…いっか」

    舞園「じゃ、とりあえずこの3人は固まって行動するとしましょう」

    苗木「そうだね」

    朝日奈「うん」
  21. 21 : : 2014/01/30(木) 00:20:36
    寄宿舎廊下


    山田「石丸清多夏殿ー」

    石丸「…っは!いかんな…ボーっとしてしまった…。風紀委員ともあろう者が…!」

    セレス「固まって移動なんて、面倒くさいですわね」

    山田「まあ、仕方ない事ではありますが」

    すると、食堂から3人が出てきた。

    苗木「あ、3人とも」

    セレス「ごきげんよう」

    朝日奈「やっぱり固まってるんだね」

    山田「十神白夜殿に強制されてしまいまして…」

    舞園「まあ仕方ありませんね。この方が安心できますし」

    石丸「…」

    苗木「うーん…この3人は平気だろうけど…」

    セレス「問題は十神君…ですね」

    山田「失踪フラグが垂直にビンビンに立ってますな」

    朝日奈「不吉な事言わないでよ…」

    セレス「そういえば、まだ葉隠君が居ましたわね?」

    苗木「ああ…部屋に閉じこもっちゃって…」

    山田「これまた失踪フラグが」

    石丸「す…すまん…。ボクは少し部屋で休ませてもらうぞ…」

    石丸は、フラフラな足取りで自室に向かった。

    苗木「いつもはあんな元気な石丸クンが…」

    舞園「よっぽどショックなんでしょうね…」

    朝日奈「…大丈夫かな…」

    セレス「…」

    苗木(あ、そうだ。こまめにマップを確認しておかないと)

    マップを見てみると、十神は図書室にちゃんといた。

    葉隠と石丸も、自室にいるようだ。

    苗木「…で、ボク達はこれからどうしよう?」

    セレス「できるだけ、普段通りに過ごしましょう。こういう自体にも、素早く適応するべきですわ」

    山田「明日からもずっとこの状態が続くとなると…確かに警戒しっぱなしはきついですし…」

    山田「じゃ、ボクはいつも通り、美術室にでも行ってくるとしましょうかねえ!」

    セレス「山田君。固まって行動ですわ。それはそうと私、喉が乾きましたわ」

    山田「…」

    セレス「この2つの条件が揃った時…あなたは何をするべきでしょうか?」

    山田「紅茶淹れてきます…」

    セレス「よろしくお願いいたしますわ」
  22. 22 : : 2014/01/30(木) 18:43:20
    苗木部屋


    苗木「ふう…」

    苗木はベッドに座り込んだ。

    舞園「この状態…ずっと続くんでしょうか…」

    朝日奈「なんかやだね…」

    苗木「っていうか何で2人ともここまでついて来てんの」

    舞園「固まって行動ですよ」

    ピンポーン

    苗木「…ん?」

    ガチャ

    苗木「あれ?十神クン?」

    十神「苗木。ちょっと来い」

    苗木「え?」

    ベッドから離れ、扉付近で話した。

    苗木「何?」

    十神「まあ大した用じゃない。おい2人とも。おまえらもこっち来て聞け」

    苗木のベッドに居座っていた2人も、扉付近に集まった。

    苗木「…狭いね…。中入ったら?」

    十神「いや、ここでいい。苗木、今回の件、お前はどう考える?」

    十神は、少し小声で話し始めた。

    苗木「え?急に言われても…それにさっき散々話し合って、結論出なかったし…」

    十神「俺はこう考えた。誰かが学園からの脱出方法を見つけ、少しずつみんなを連れ出していると…」

    苗木「え…?」

    朝日奈「で…でも…!」

    十神「大きな声を出すな。いいか、恐らく次は葉隠が消えると思う。それがいつになるか分からんが…」

    苗木「葉隠クンが…!?でも…何で…?!」

    十神「俺は法則を見つけたんだ。次は葉隠だ。恐らく間違い無い。消えても別に危険ではないと考えたが…それは俺の勝手な推測だ。勿論外れる可能性も十分にある。葉隠に注意をしておけ」

    苗木「う…うん…?」

    十神「じゃ、これで用件は終わりだ。じゃあな」

    十神は出て行った…

    苗木「…」

    朝日奈「ああもう…意味分かんないなあ」

    舞園「次は葉隠君みたいですから…一応注意しておきましょうか」

    苗木「…うん」

    苗木の手には、さり気なく十神から渡された、小さな手紙が握られていた…
  23. 23 : : 2014/01/30(木) 20:33:10
    葉隠部屋前


    ピンポーン

    苗木「…」

    ピンポーンピンポーン

    苗木「…あれ?」

    舞園「返事がありませんね…」

    苗木「まさか…!」

    朝日奈「もう既に!?」

    ガチャガチャ!

    苗木(開かない…!)

    ドンドンドン!

    苗木「葉隠クン!」

    ガチャ…

    苗木「…あれ?」

    葉隠「さっきから何なんだべ!うるせーぞ!俺はずっと部屋に閉じこもるって言ったべ!?」

    苗木「…」

    朝日奈「…うん。もういいや…」

    葉隠「お?おい…どこ行くべ?」

    苗木「いや…無事ならいいや」

    葉隠「まるで無事じゃない方が嬉しいみてーじゃねえか!っていうか、用件は何だべ!それだけでも言えって!」

    朝日奈「消えるの、次は葉隠だって」

    葉隠「な…」

    葉隠「なななな!」

    葉隠「俺はもうここから絶対に動かないべ!!助けて!!」

    バタン!

    勢いよく扉が閉まった。

    苗木「…なんかもう…逆に安心だな…」

    舞園「そうですね…」

    朝日奈「次は葉隠なら、葉隠が消えるまで私達は安全かな?」

    苗木「葉隠クンは消えそうにないし…なんか一気に安心したなあ…」

    舞園「そうですねっ」

    苗木(…あ、そういえば…さっき十神クンから渡された手紙を見なきゃな…)

    苗木(多分…この人達も気づいてない…。多分、モノクマ側に知られたらまずいだろうな…)

    苗木(…となると…)
  24. 24 : : 2014/01/31(金) 21:24:12
    その晩

    脱衣所


    苗木「えーっと…」

    周りに誰も居ない事を確認し、更に隅の方で隠しながら読む。

    苗木「…」

    苗木「なっ…」


    翌日


    モノクマ『オマエラ!…』

    苗木「…」

    苗木(朝か…)

    苗木「…」

    苗木「…よしっ」

    意気込んで自室を出た。


    食堂


    朝日奈「あ、苗木。おはよー!」

    苗木「あれ?朝日奈さんだけ?」

    と言った直後…

    舞園「あ、おはようございます」

    舞園が入ってきた。

    苗木「おはよう」

    朝日奈「おはよう!消えちゃった人が多いから、全然人が集まんないねー」

    苗木「十神クンとかセレスさんとか、その辺はともかく…石丸クンすら来ないなんて…」

    舞園「石丸君は、昨日相当なショックを受けたみたいですからね…」

    朝日奈「消えて…ない…よね?」

    苗木「大丈夫だよ。…多分。葉隠クンが消えない限りは」

    朝日奈「その葉隠が消えてたらどうするの?しかも…本当に葉隠が消えるまで安心してていいのかな…?」

    苗木「と…とにかく…ほら!朝食食べようよ!」

    舞園「そうですね…。みなさん来る気配がありませんし…」

    …と言った矢先

    セレス「あら」

    苗木「あ、セレスさん。おはよう」

    セレス「おはようございます。随分と人が少ないですわね?」

    苗木「まあ…ただでさえ半分ほどが消えちゃったし…欠席者がそれなりにいるからね…」

    朝日奈「とにかく、私達だけでも朝食をとって、体力をつけようよ!」

    舞園「そうですね!こんな時こそしっかりと栄養を取るべきですよね!」

    苗木「あ、そうだ。後でみんなに付き合ってほしい事があるんだけど…いいかな?」

    舞園「いいですよ」

    朝日奈「うん。いいよ」

    セレス「断る理由はありませんが…一体何ですの?」

    苗木「えっと…」
  25. 25 : : 2014/01/31(金) 23:39:05
    苗木「…そう!手伝ってほしいんだよ!整理!」

    舞園「整理?」

    朝日奈「要は、片付けるのを手伝って欲しいの?」

    セレス「それはお断りしますわ。整理なんて自分でやるものですし、私が整理など…

    苗木「えっ!えと…お願い!手伝って!セレスさん!」

    セレス「…まあ…いいでしょう。暇ですし…」

    苗木「ありがとう!」

    朝日奈「でも、苗木って整理苦手だったっけ?」

    舞園「前に苗木君の部屋に行ったときは、大体片づいてましたよね?」

    苗木「あ、ボクの部屋じゃないんだ。倉庫とか書庫とか…」

    朝日奈「あー。たしかにあれは少し整理した方がいいかもね」

    舞園「分かりました!」

    苗木「じゃ、昼終わってから倉庫に集合してね」


    苗木「さてと…昼までどうしよう…」

    苗木「…ん?」

    ポケットを探る…

    苗木「…あ!生徒手帳がない!あれ!?落とした!?」

    苗木「えっと…多分脱衣所で落としたんだな!」

    苗木は、脱衣所まで走って行った…
  26. 26 : : 2014/01/31(金) 23:47:42
    昼過ぎ

    倉庫


    苗木「さてと…じゃあ始めよっか」

    朝日奈「あ、意外と既に整理されてるんだね」

    舞園「これならすぐ終わりそうですね」

    苗木「えーっと…」

    苗木は、少し高い所にある物を取ろうとした…

    …が届かない

    舞園「あのー…私取りましょうか…?」

    苗木「い…いや…大丈夫…」

    背伸びして、必死に手を伸ばす…

    ガッ

    探るように手を動かしていたら、隣の物を落としてしまった。

    苗木「あっ」

    バキッ!

    苗木「あ!」

    監視カメラに激突し、壊れてしまった!
  27. 27 : : 2014/02/01(土) 11:44:06
    苗木「あーあ…やっちゃった…」

    モノクマ「こらあああ!!」

    苗木「っ!」

    モノクマ「何してんのや!人が消えて大変だって時に、なんで掃除なんかしてんのや!なんでカメラ壊すんや!」

    苗木「だって事故だし仕方ないじゃん」

    モノクマ「まったくもう!ボクだって忙しいんだぞ!こんなつまらない事で面倒をかけないでほしいよ!じゃあね!」

    苗木「あれ、随分甘いね」

    モノクマ「…なんだと?」

    苗木「カメラ壊したらおしおきでもされるかと思ったんだけど?」

    舞園「な…苗木君!わざわざ言わなくても…!」

    モノクマ「ボクは忙しいって言ったろ!おしおきされたいなら、後でじっくりやってやるから待ってろ!」

    苗木「そっか。じゃあ今は何してもおしおきされないのかな?」

    モノクマ「…調子に乗るなよ?ボクを怒らせたら怖いんだぞ!」

    苗木「じゃあ見せてみなよ。怖いところをさ」

    モノクマ「あー分かったよ!見せてやるよ!クマなめんなよ!」

    モノクマ「じゃあいくぞ!おしおきターイム!」


    【おしおきを開始します】
  28. 28 : : 2014/02/01(土) 19:06:34
    ガコン!…ガコン!…ガコン!…ガコン!

    【補習】

    ガコン!…ガコン!…ガコン!…ガコン!ガコン!…ガコン!…ガコン!

    ザー…

    モニターに映っていたモノクマの顔が、不二咲の顔に変わった。

    ガ…コン…!

    機械が止まった。

    苗木は潰されないまま、落ちていった。


    モノクマ「な…!?」

    モノクマ「な…何だよ!一体何なんだよ!」

    モノクマ「そうか!さてはあのプログラマー!ウイルスに感染させやがったな!チクショウ!やりやがったなあ!!」

    モノクマ「忙しいってのに手こずらせやがって!」

    モノクマは怒鳴りながら去って行った




    苗木「…」

    苗木「…っ」

    苗木「い…てて…」

    苗木は、ゴミ袋の上に居た。

    苗木(これがクッションになったんだな…)

    苗木「さてと…」


    バキイ!

    カメラが破壊された。

    「あいつらは上手くやってっかな。そらっ!」

    バキイ!
  29. 29 : : 2014/02/02(日) 16:30:10
    「な…なにこれ!?」

    既に遅かった。

    「監視カメラが…!」

    「…」

    「う…ぷぷ…!」

    「やっぱ不測の事態ってもんが無くちゃねえ!あいつら、中々やるじゃん!」

    「絶望的い!!アーッハッハッハ!」

    「…だけどさ、ここから形勢逆転ってのも悪くないよね…?」

    「うぷぷ…!うぷぷぷぷぷ…!」


    廊下


    朝日奈「えい!」

    ガン!ガン!

    舞園「意外と頑丈ですよね…」

    カメラを壊そうと、箒で叩いて頑張っていた。

    朝日奈「大丈夫!もうすこし…!」

    バキイ!

    朝日奈「やった!」

    苗木「これで全部かな…じゃあ行こうか」

    舞園「はい!」

    朝日奈「部屋に引きこもってる人達はいいの?」

    苗木「うん…むしろあのまま引きこもっててくれた方がいいし…」

    苗木「とにかく、早く行こう!」

    苗木達は、走り出した。
  30. 30 : : 2014/02/02(日) 16:36:10
    ???


    苗木「あ、桑田クン!」

    桑田「よっ!こっちも終わったぜ!」

    舞園「ありがとうございます!」

    桑田「へっへっへ!お。おーいおまえら!監視カメラ破壊し終わったぜ!」

    十神「では、これからが本番だな」

    霧切「そうね」

    朝日奈「この先はどこに繋がってるの?」

    苗木「ボクは分からないけど…霧切さんは知ってたよね?」

    霧切「行ってからのお楽しみ…ってとこかしら」
  31. 31 : : 2014/02/02(日) 21:39:16
    そのまままっすぐ進み…

    ハシゴを上り…

    苗木「…ってハシゴ長っ!」

    不二咲「もう…腕疲れたよお…」

    霧切「この高さから落ちたら死ぬわよ」

    朝日奈「む…無駄に現実味があるから…やめてよ…」

    霧切「とりあえず、一段落よ」

    苗木「え?あ」

    先に上ってた霧切で見えなかったが、ハシゴの終わりだった。


    苗木「疲れた…」

    朝日奈「苗木、情けないよ!」

    舞園「苗木君、大丈夫ですか?」

    苗木「舞園さんって、意外と体力あるね」

    舞園「ふふ。アイドルの体力を舐めないでください」

    霧切「ほら。次よ」

    苗木「…」

    まだ続いていた…
  32. 32 : : 2014/02/02(日) 22:04:39
    追い付いた。
    支援&期待
  33. 33 : : 2014/02/02(日) 22:45:01
    >>アルミン大好きさん ありがとうございます!


    廊下


    …シーン…

    モノクマ「いやー。静かですねー」

    モノクマ「静かすぎるよ!誰も居なくなっちゃったよ!」

    モノクマ「こうなったら、部屋に引きこもってる奴等を引きずり出してやろうか!どうせほっといて餓死されちゃ困るしね!」


    数分後

    食堂


    葉隠「いやー久しぶりの食事はうめーな!ッハハ!」

    山田「感激してる場合ですかね…。本当にだーれも居ないですよ?」

    石丸「…」

    葉隠「きっと、宇宙人にさらわれたんだべ!3人は引きこもってたおかげで偶然気付かれなかったが、危ないとこだったべ!」

    山田「ふむふむ…ってそんなわけ無いと思いますがね…?」

    葉隠「いや!ぜってー間違いねーって!みーんな宇宙人に連れ去られたんだ!あー恐ろしいべ!!」

    山田「しかし…男3人で食事というのも…なんというか…寂しいものですなあ…」

    葉隠「内1人は、ずっと黙ってるべ…」

    石丸「…」

    葉隠「お、そういや…モノクマー!」



    葉隠「あんれ?」

    山田「無反応…ですな」

    葉隠「おーい!おーい!返事してくれって!」

    山田「…」

    葉隠「…」

    石丸「…」

    葉隠「…どういうことだべ?」

    山田「一言で言うと…モノクマが消えました」

    葉隠「ま…まさか…!モノクマまで宇宙人に!?」

    山田「宇宙人かどうかともかく…モノクマが消えたということは、これはチャンスなのでは?」

    葉隠「何のだべ?」

    山田「フッフッフ…」

    山田「行きますぞ!葉隠康比呂殿!」

    山田は走って行った。

    葉隠「お…おい!どこへだべ!」

    葉隠も追う。

    石丸「…」

    葉隠「おめーも来いって!」

    石丸を引っ張って、山田を追った。

    …が、山田は体格的に…葉隠は石丸を引っ張ってるので…途中で2人ともバテた。
  34. 34 : : 2014/02/03(月) 17:25:53
    パカッ

    床の扉が開き、そこから霧切が出てきた。

    霧切「着いたわ」

    苗木「え?ここは?」

    舞園「わっすごい」

    朝日奈「なにこれ…SF?」

    不二咲「すごいよこれ…。半端な技術じゃないよ…」

    大和田「んなもん一目見りゃ分かんだろ」

    苗木「霧切さん、ここはどこなの?大体予想つくけど…」

    霧切「モノクマ操作室よ」

    桑田「い…いきなりかよ…!」

    セレス「ですが…誰もいらっしゃいませんね…」

    霧切「恐らく、別の場所にいるのね…」

    「そ、例えば…この扉の奥…とかね!」

    苗木「!」

    今度は、壁についてる扉が開いた。

    江ノ島「やっほー。第78期生さん達!モノクマ操作室に、よくぞいらっしゃいました!」

    霧切「江ノ島盾子…。超高校級の絶望にして…私達にコロシアイを強要し…外の事件を起こした張本人…」

    江ノ島「っはー!よーく知ってるねー!ずいぶん調べたのかな!あははは!」

    十神「おい…霧切。外の事件とは何だ…。超高校級の絶望とはなんだ…!」

    苗木「事前に調べた江ノ島盾子の情報だと…たしか、超高校級のギャル…じゃなかったっけ?」

    霧切「そうよ。何も間違ってない。今説明してもいいけど…」

    江ノ島「その前に…私を縛って拘束プレイすんのが先だって言いたいのよねー?」

    霧切「余計な3文字があるけど…まあそういうことね」

    江ノ島「いいよ。全員まとめてかかってきな。…っと、その前に、私にも戦闘準備ってもんがあんのよねー」

    霧切「戦闘準備?」
  35. 35 : : 2014/02/03(月) 17:54:46
    江ノ島「そう!さすがに私も戦闘タイプじゃないしさー。スーパーサヤインゲン人になんかなれないしさー。あんたらの攻撃を避けるので精一杯っていうか?分析するまで時間がかかって、それまでに軽くプチっと殺されちゃうっつーかー」

    江ノ島「っとゆーわけで、江ノ島盾子様は仲間を呼んだ!▼」

    「…」

    苗木「え…?」

    2人が…苗木側から抜けていった…

    苗木「ふ…2人とも…」

    戦刃「…」

    大神「…」

    霧切「っ!」

    江ノ島「ッハハハ!江ノ島パーティは、Lv9999が3人居れば、もう誰にも負けねえんだよ!!絶望的だろオイ!!」

    桑田「こ…この3人を…相手にしろって…?」

    江ノ島「ギャッハハハ!最初の村の目の前にいるような雑魚共なんか、全く一瞬の足止めにすらならねーんだよ!!」

    大神「…江ノ島よ。約束通り…」

    江ノ島「あー分かってんよ。ちゃーんとあの水泳馬鹿は保護してるって」

    苗木「え…?」

    いつの間にか、朝日奈の姿が無かった。

    江ノ島「だが分かってんよな?おめーが本来やるべき事…」

    大神「…」

    苗木「大神…さん…」

    大神「…すまぬ…」

    大神「我には…何があっても…守らねばならぬものがあるのだ…」

    十神「チッ」

    江ノ島「じゃあ、始めよっか!希望組が現れた!▼」
  36. 36 : : 2014/02/03(月) 22:02:25
    結論

    敗北

    苗木「くっ…」

    江ノ島「ギャハハハ!弱い脆い!本当にスライムみたいに脆いよ!」

    苗木「…」

    江ノ島「あーあ。また計算通りだなあ。まあ仕方ないんだけどねえ。私が出来すぎるからねえ」

    江ノ島「もうちょっと頑張ってくれてもいいんじゃねえか!?あんまりにも弱すぎて、オイラめっちゃくちゃ退屈だぜえ!」

    江ノ島「まあ、あなた方が勝てないように計算した結果ですから、当然といえば当然ですが」

    江ノ島「でもねー。そんな私でも、今回は予想外の出来事が多かったんだよねー。その点は、よく頑張ってくれたと思うよー?」

    江ノ島「例えばさあ、都合良くおしおきマシーンが止まったり、みんなが次々と消えていったり、予想以上に霧切さんが色々な事を知っていたりねー。その点はどうなのかなー?何か裏があるんじゃないのー?」

    苗木「…」

    江ノ島「キャハッ!もう喋れないくらい弱っちゃってるのかなー?これって、絶望的なほど絶望的な状況だよねー?」

    苗木「…」

    江ノ島「さてと。もう飽きちゃったし、さっさと終わらせちゃおっか!全員まとめておしおきだよー!」

    江ノ島「では、はりきっていきましょー!おしおきター…

    ブン!

    江ノ島「っとお!」

    後ろから飛んできた手を、見もせずに完璧に避けた。

    江ノ島「危ない危ない。いや実際全然危なくなかったけど。大神ちゃーん?どういうつもりなのかなー?」

    大神「…もう…おぬしの思い通りにはさせん!」

    江ノ島「かっこいー!まあ、もう手遅れかもしれないけどね!それに…人質の件…忘れたわけじゃねえよな?」

    苗木(人質…?)

    大神「…」

    ズダダダダ!

    戦刃がいきなり銃を発射し、大神はそれを1,2発当たりつつ、避けた。

    戦刃「…盾子ちゃんに…手を出さないで」

    大神「戦刃よ…仕方あるまい…まずは貴様からだ!」

    唐突に、戦刃VS大神が始まった!
  37. 37 : : 2014/02/03(月) 22:07:38
    江ノ島「あーらら。何かトンデモバトルが始まっちゃった。これは誰にも止めらんねーわ」

    江ノ島「…」

    江ノ島「巻き込まれるのも面倒だし…逃げよ」

    江ノ島は、外に出ようとした…

    苗木「あ…!」

    ガチャ

    江ノ島「

    ドガ!

    バタッ

    声を出す暇もなく、江ノ島は巨大なハンマーで殴られた。

    山田「…あれ?」
  38. 38 : : 2014/02/03(月) 23:12:17
    苗木部屋


    江ノ島拘束

    十神「さて、全て吐いてもらおうか」

    江ノ島「えー吐くの?気持ち悪ーい。そういう趣味持ってんの?」

    十神「…この学園と、外の世界についてを全て説明してもらおうか」

    苗木「っていうか…何で事あるごとにボクの部屋に集まってくるわけ?みんな入ると狭いんだけど…」

    江ノ島「っはー!苗木君の匂いだー!わー良い匂いー」

    腐川「あんたはストーカーなの…?汚らわしいわね…」

    葉隠「おめーが言うか?」

    苗木「とりあえずさ…食堂に移動しない?狭いんだけど…」

    舞園「江ノ島さん!全てを教えてください!」

    江ノ島「えー。そんな絶望的に飽きっぽい私に頼むわけ?絶対中途半端で終わるよ?」

    苗木(地味に嫌だな…)

    十神「じゃあ霧切。お前もある程度知っているだろう?」

    江ノ島「あ、私も気になるなー。どこまで知ってるか、どうやって知ったかとかね!」

    霧切「分かったわ…」

    苗木「じゃあ、話を始める前にさ、食堂に行こうよ。狭いし…

    霧切「まずは、外の事件についてよ」

    苗木「…もういいや」
  39. 39 : : 2014/02/04(火) 17:44:41


    「…」

    話を聞いて、全員が黙っていた。

    そして、最初に口を開いたのは十神だった。

    十神「…本当…なのか?」

    霧切「ええ。全て本当よ」

    江ノ島「うん!完璧正解!おめでとー!」

    霧切「さてと…次は今回の事件の流れだけど…」

    霧切「苗木君。あなたなら分かるわね?」

    苗木「えー」

    江ノ島「教えてよ苗木君ー」

    苗木(激しく気が乗らないけど…)


    クライマックス推理
       開始!


    苗木「…これが事件の全貌だよ」

    苗木「まずこの事件は、霧切さんがあるものを手に入れてから始まった。…モノクマの秘密道具的な物…マスターキーだよ」

    苗木「これで霧切さんは、全ての鍵を開ける事ができるようになった。すぐさま彼女は、色々な所を調べたんだけど…調べてる内に、ある場所でとんでもないものを発見したんだ」

    苗木「それは、隠し部屋など、全てを含めた学園の全体図、それと全ての謎の答えが入ってる、パソコンだよ」

    苗木「それで霧切さんは、外の世界の事や、情報処理室への隠し通路も全て知っていたんだ。それを知った上で、一気に黒幕を叩こうと、密かに仲間を集めていた。それがみんなが消えた原因なんだ」

    苗木「一部を除いて、みんなは隠し通路から情報処理室に入った。それで黒幕を追い詰めた気になっていたんだけど、逆だった。こっち側から、最強とも言える2人を仲間にしてしまって、一気に形勢逆転されてしまったんだ」

    苗木「ところが、ボク達がみんなやられちゃったところで、大神さんは黒幕に攻撃した。だけど、それは戦刃さんによって阻止されてしまった」

    苗木「さすがにあの場に留まるのは危ないし、黒幕はそこから脱出しようとしたんだろうね…」

    苗木「その同じ頃、ある3人が動き出していた。3人は、モノクマが動かない事に気付き、今ならドアを破壊しても平気だと思い、すぐさま行動に移ったらしいんだ」

    苗木「まず、ドアを破壊する道具…ハンマーを美術室から調達し、モノクマ操作室を目指した。だけど、モノクマ操作室に入るには、情報処理室に入る事が必要だ」

    苗木「そうして、まずは情報処理室のドアを破ろうと、ハンマーで思いっきりドアを叩いた。…はずだったんだろうけど、その直前に、逃げた黒幕が出てきて、ドアを壊すつもりが、黒幕に直撃して、そのまま黒幕は気絶してしまったんだ…」

    苗木「そうして捕らえた黒幕は、今拘束されて何故かボクの部屋に居るよ…。大神さんと戦刃さんは、まだ戦ってるけどね」

    苗木「そうして今回の事件を起こしたのは霧切さん…」

    苗木「そして…ボクらにコロシアイをさせている、今までモノクマを操っていた黒幕は…」

    苗木「超高校級の絶望…江ノ島盾子だ」

    COMPLETE!
  40. 40 : : 2014/02/04(火) 20:54:09
    霧切「そういうことよ」

    苗木「まあ…事前にある程度教えてもらったから言えたんだけどね…」

    江ノ島「へえー。なるほどね。で、ある場所ってどこ?」

    霧切「教えるわけないじゃない」

    十神「というよりも、お前は当分監禁する必要がある。教える必要すらないだろう」

    苗木「え!?監禁!?」

    十神「当然だ」

    霧切「それだけの…いえ、それ以上の事をしたのよ」

    十神「本来なら、即ここで殺してやってもいいんだ。むしろこれでかなり譲歩した方だろう?」

    苗木「うーん…」

    舞園「確かに…幸い犠牲者はいませんでしたけど…」

    セレス「あのまま放っておいたら、大事になっていた可能性も十分ありますわ」

    十神「決まりだ。元々反論は受け付けんがな」

    江ノ島「…はあ…絶望的…。いっそ殺してくれりゃよかったのに…」

    十神「よし。倉庫に運べ」

    苗木「倉庫?」

    江ノ島「ここで監禁されるなら別にいーんだけどなー」

    「却下」

    ほぼ全員が同時に言った。

    霧切「そもそも危険だし、誰かが居る部屋に監禁するなんてあり得ないわ」

    十神「よし。女子共。さっさと運べ。今すぐ運べ」

    そして、瞬く間に江ノ島は連れ去られた。

    苗木(一件落着…かな)
  41. 41 : : 2014/02/04(火) 22:42:36
    苗木部屋


    霧切「江ノ島盾子は倉庫に閉じ込めておいたわ」

    葉隠「おろ?他のやつらはどうした?」

    戻って来たのは、霧切だけだった。

    霧切「もうここに戻る理由もないし。報告役の私だけ戻って来たのよ。みんなあの場で解散したわ」

    十神「では、俺達も解散するとしよう」

    葉隠「そうすっか」

    不二咲「あ、そういえば…まだ戦ってるのかなあ…」

    大和田「ちょっくら見に行くか」

    ぞろぞろと解散していった。

    苗木「…」

    霧切「…」

    最終的に、2人だけが残された。

    苗木「…ふう。なんとか一件落着したね」

    霧切「そうね。さて、黒幕は捕まえた事だし、次は脱出方法を探さないとね」

    苗木「江ノ島さんに頼むのは?」

    霧切「どうせ答えないわ」

    苗木「まあ…それもそっか」

    霧切「一応手掛かりはあるのよ。例のパソコンに」

    苗木「あのノートパソコン?でも…あれは誰が書いたものなんだろうね?」

    霧切「…分からないけど…きっと、誰かが私達の為に遺してくれたのでしょうね…」

    苗木「そっか…。誰だか知らないけど…その人には感謝しなきゃな…」

    霧切「…そうね…」

    苗木「…」

    霧切「…」

    苗木「…おかえり…霧切さん」
  42. 42 : : 2014/02/05(水) 17:35:15
    霧切「…今更何よ」

    苗木「いや…言いそびれちゃって、まだ言ってなかったからさ…。やっと言えたよ」

    苗木「あの時霧切さんは…絶対帰ってくるって言ってたけど…でも…すっごく不安だったんだよ…」

    苗木「もう…霧切さんは…ずっと帰って来ないんじゃないかって…思うくらい…」

    霧切「…」

    霧切「…ごめんなさいね…心配かけて…」

    霧切「…ただいま…苗木君」

    ガチャ!

    葉隠「やっべ。忘れ物だべ」

    …葉隠は、置いといた水晶玉を取りに来た。

    葉隠「んじゃ」

    桑田「おい!何やってんだよ!」

    …続いて部屋に乱入してきた桑田に、引きずられていった…

    葉隠「お…おい!引っ張んな!止めろって!」

    桑田「うっせーこのアホ!これから超高校級のKYって呼ぶぞ!」

    バタン!

    「…」

  43. 43 : : 2014/02/05(水) 18:28:08
    沈黙に耐えきれず、結局2人で廊下に出た。


    廊下


    苗木「…」

    霧切「…」

    恐ろしいくらいに…静かで、誰も居なかった。

    苗木「…静か…だね」

    霧切「いくらなんでも静かすぎるわ…一体どういうことかしら…」

    苗木「みんな部屋に帰った…とか」

    霧切「まだ夜じゃないわよ」

    苗木「うーん…」

    霧切「まあいいわ。っと、それよりも…苗木君。ついて来て欲しい所があるのだけれど?」

    苗木「え?どこ?」

    霧切「ついてきて」

    苗木は、急いで霧切についていった。


    寄宿舎2階


    苗木「う…わあ…」

    崩壊していた…

    霧切「行くわよ」

    苗木「あ、うん」

    そのまま奥へ…


    学園長室


    苗木「ここは…学園長の私室?」

    霧切「そうらしいわ」

    苗木「で…ここで何を?」

    霧切「そこに隠し扉があるんだけど、分かる?」

    苗木「え?…あ、本当だ」

    わずかに風が吹いてくる…

    霧切「で、このパソコンにパスワードを打ち込めば開く仕組みらしいの」

    苗木「へえ?」

    霧切「だから、苗木君にやってもらいたいの」

    苗木「え!?な…何で?パスワードなんて知らないよ!?」

    霧切「いいから。あなたにやってもらいたいのよ。私には無理だから…」

    苗木「霧切さんに無理なら…僕には尚更…」

    霧切「やりなさい」

    苗木「…分かったよ」

    とりあえず、パソコンに向かった。

    苗木(えーっと…じゃあ…)
  44. 44 : : 2014/02/05(水) 23:58:19
    カタカタカタ…

    ピー

    苗木「あ。開いた」

    霧切「…」

    苗木「やったよ霧切さん!本当に開いたよ!」

    霧切「…なんて入力したの?」

    苗木「え…えっと…」

    霧切「私の名前?」

    苗木「え!?せ…正解…!分かってたの!?」

    霧切「…やっぱり…」

    霧切は、ブツブツ言いながら入っていった…

    苗木「え、ちょっ霧切さん!」

    苗木も慌てて追った。


    苗木「…わー…」

    霧切「…」

    霧切は、1枚の写真を見ていた。

    苗木「…あれ?これって…」

    霧切の子供の頃の写真のようだった。

    霧切「一緒に映ってるのは学園長…私の父よ」

    苗木「え!?」

    霧切「といっても…私も最近思い出したのよ。…あのパソコンのおかげでね」

    苗木(またあれか…)

    苗木(本当に…色々な情報が入ってるんだな…)

    苗木「…って…思い出したって…お父さんの事覚えてなかったの?」

    霧切「…」

    霧切「どちらかというと、記憶を消されたって方ね」

    苗木「え…?」
  45. 45 : : 2014/02/06(木) 23:50:52
    霧切「そう…あなたも感じたでしょ?この学園に入った時…あの違和感を」

    苗木「ああ…あれ?」

    霧切「どうやら、その時に奪われたみたいなの。まあ…またあのパソコンのおかげで思い出せたわけだけど…」

    霧切「学園長が私の事を愛していてくれたのも…知ってたわ。だけど…覚悟が出来てなかったのね…」

    苗木「覚悟?」

    霧切「私がこの学園に来たのは、学園長との縁を割り切りたかったからなの…」

    苗木「…」

    霧切「パスワードに自分の名前を入れて当ててしまったら…認めてしまう事になるのよ…。私と学園長の縁をね…」

    苗木「だから…ボクに?」

    霧切「…そういうことよ…」

    霧切「でも…どっちみち…この写真を見てしまったからには…認めないとね…」

    苗木「…」
  46. 46 : : 2014/02/07(金) 22:59:03
    それからは、ひたすら無言だった。

    苗木は、声をかけようかとか1人にしようかとか迷ったが、結局じっと傍にいることにした。


    苗木部屋


    桑田「…で?進展はなかったと?」

    苗木「…うん」

    大和田「チャンスだったじゃねえか!何で何もしねえんだよゴラア!」

    苗木「ご…ごめん…」

    十神「ふん。仕方ない。苗木、これを使え」

    苗木「え?なにこれ」

    十神「イン・ビトロ・ローズだ。とりあえずそれをあげまくれば好感度が上がる」

    苗木「う…うーん…」

    十神「気に入らないなら、これでもあげてろ」

    苗木「…花束?」

    桑田「うお。大胆だな」

    十神「桜の花束だ。それをあげ続けても好感度は上がる」

    苗木「…うん。まあ…ありがとう…」
  47. 47 : : 2014/02/08(土) 00:36:06
    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『えー校内放送。夜10時になりました…』

    苗木「あ、このアナウンスはちゃんと流れるんだ」

    十神「じゃ、俺達は解散するとしよう」

    大和田「だな」

    ぞろぞろと帰って行き、部屋は苗木だけになった。

    苗木(っていうか…もうルールとか関係ないのに、みんな律儀だね…)


    翌日


    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『オマエラ!…』

    苗木「…」

    モノクマを操っていた江ノ島盾子を捕まえても、やっぱりこの不快な声に叩き起こされるようだ。
  48. 48 : : 2014/02/08(土) 18:55:18
    食堂


    苗木部屋


    苗木(さてと…どうしようかな…)


    ランドリー


    霧切「あら。苗木君」



    苗木(霧切さんと少し仲良くなれたようだ…)

    プレゼントを渡しますか?

    苗木「はい」

    【イン・ビトロ・ローズ】


    苗木部屋


    十神「どうだ?」

    苗木「うん…反応は良かったよ」

    山田「なんか浮かない表情ですなー」

    苗木「うーん…なんというか…ね…」

    苗木「なんで、帰って来たら既に君達が待ち構えているか不思議で…」

    葉隠「ッハッハ!なんだそんなことか!まあ気にすんな!」

    苗木「いや…気にするよ…怖いよ…」

    十神「安心しろ。悪用はしない」

    桑田「えーっと。たしか霧切の好感度が上がったのに何か浮かない顔だって話だったんだよな」

    苗木「ちょっ!質問に答えてよ!どうやって入ってきてるの?!」

    桑田「なら逆に、霧切が絶対欲しがらなそうなのをあげてみろ!」

    葉隠「じゃあ適当に…これな!」


    プレゼントを渡しますか?

    苗木「はい」

    【ボージョボー人形】


    苗木「なんかすごく喜ばれたよ」

    葉隠「なん…だと…」

    大和田「っていうかなんで嫌がらせしようとしてんだよ」

    石丸「プレゼントは相手の喜ぶ物をあげるのが基本だ!」

    不二咲「というか…ストレートに苗木君が好きな物をあげたらどうかな…?」

    苗木「最初っからそうするべきだった」
  49. 49 : : 2014/02/09(日) 17:58:07
    プレゼント

    【無限タンポポ】


    苗木「まあ…好きな物っていうか、最初に手に入れたものだから思い入れがあるだけなんだけど」

    葉隠「で、どうだったんだ?」

    苗木「うん。反応は良くなかった。でも、これでいいんだと思う」

    十神「フッ。ようやく気付いたか。得をするのが必ずしも正しいとは限らん」

    葉隠「嘘だべ!」

    桑田「黙ってろKY!」

    葉隠「いやそっちじゃなくてな。いやそっちもだけど、十神っちは本の内容から引用したんだべ!」

    十神「…何故知っている」

    葉隠「十神っちの部屋から金目の物探してたら今さっき言ってた言葉が書いてある本を見つけたんだべ!」

    十神「…人の部屋を勝手に漁るな」

    不二咲「あれ?そういえば…苗木君がいないよ?」
  50. 50 : : 2014/02/11(火) 11:06:42
    廊下


    苗木「…はあ…」

    苗木(なんかこっそり抜け出してきちゃったけど…これからどうしようかな…)

    苗木「…」

    苗木「あれ?」


    ???


    苗木「あ、やっぱりいた」

    霧切「っ!な…苗木君…」

    苗木「正直入れないかと思ったけど…ちゃんと鍵閉めておかないと」

    霧切「…」

    カチャ

    今更ながら鍵を閉めた。

    苗木「霧切さんがマップ上にいない時は、大体ここにいるよね」

    霧切「…」

    苗木「えっと…ボクが来た時すごく驚いてたみたいだけど…何見てたの?」

    と苗木がパソコンを見ようとすると、スリープモードにされてしまった。

    苗木「えっ」

    霧切「あなたは見なくていいものよ」

    苗木「な…なんだよそれ…」

    霧切「というか…あなたに見ないでほしいのよ」

    苗木「また…何か秘密が書かれてたの?」

    霧切「…」

    苗木「…」

    霧切「あなたはここに何しに来たの?」

    苗木「え!?え…えっと…」

    苗木「一緒に過ごさないかって…ね」

    霧切「だからわざわざこんな所まで来たの?他にもたくさん人がいるじゃない。私だって1人になりたい時があるのよ」

    苗木「あ、ごごめん…そうだよね…じゃ!」

    霧切「…待って」

    苗木「え?」

    霧切「まあ折角来てくれたんだし…少しくらいなら付き合ってあげてもいいわよ?」

    苗木「あ…そ…そう?」

    霧切「ただし、絶対にこのパソコンは見せないから」

    苗木「う、うん。別にいいよ」

    苗木(霧切さんと一緒に過ごした…)

    苗木(霧切さんと少し仲良くなれたようだ…)

    プレゼントを渡しますか?

    苗木「はい」

    【コラ・コーラ】
  51. 51 : : 2014/02/11(火) 11:31:53


    苗木「じゃあね」

    霧切「ええ」

    苗木は、自室に帰って行った…

    ガチャ…バタン

    霧切「…」

    霧切は、またパソコンを起動させた。

    そこに書かれていた字は…

    【苗木観察日記】

    霧切(今日は苗木君の身長が2mmほど伸びたようだった。
    そして、わざわざこの隠れ家まで、私に会いに来てくれた。
    プレゼントは嬉しいとは言い難いものだったけど、彼が私の為に用意してくれたと思うとすごく嬉しい。…っと)

    カタカタカタ

    霧切「ふふ…」

    霧切(でも…ちょっと量が溜まってきたわね…今度どこかに移すか…)

    霧切はパソコンの電源を落とし、出て行った。
  52. 52 : : 2014/02/11(火) 17:52:33
    廊下


    苗木「ごめんって。そんな怒らないでって」

    霧切「…」

    苗木「そりゃあ…外から盗み聞きしたのはちょっと悪かったと思ってるけど…何も分かってないから!」

    霧切「…」

    苗木「ただ、これ以上霧切さんだけに重荷を背負わせるのが嫌だっただけなんだよ!」

    霧切「…」

    朝日奈「あ、苗木。霧切ちゃん。…どうしたの?なんか不機嫌そーだね」

    霧切「苗木君が盗み聞きしたの」

    苗木「え!?いや…ちょっ!違…くないけど違うよ!」

    朝日奈「苗木!!最低だよ!盗み聞きなんて最低の行為だよ!」

    苗木「いやだから…!」

    大神「さっきから何を大声出しておるのだ?」

    苗木(…!やばい…!逃げないと死ぬかも…!)

    朝日奈「苗木が盗み聞きしたんだよ!」

    大神「…」

    大神「…朝日奈を疑うワケではないが…それは真か?」

    朝日奈「真だよ!霧切ちゃんが言ってたもん!」

    大神「その霧切がおらんが…」

    朝日奈「え?あれ?霧切ちゃん?」

    大神「更に、苗木すらおらんが…」

    朝日奈「あ!苗木逃げたなあ!」
  53. 53 : : 2014/02/12(水) 21:44:01
    保健室


    苗木「…はあ…霧切さん…何てことを…」

    霧切「…ごめんなさい…正直大神さんが出て来るのは予想外だったわ…」

    苗木「いや…まあそれは誰にも分からないし…責める気も無いけどさ…」

    霧切「でも盗み聞きしたのは本当じゃない」

    苗木「うっ…」

    苗木(これはかなり根に持たれそうだなあ…)

    苗木「…やっぱり、あのパソコンにまだ何かあったの…?」

    霧切「…」

    苗木「…」

    霧切「…大丈夫よ。少なくとも危険なものじゃないから」

    苗木「そ…そうなの…?それならいいけど…ならどうして見せてくれないの?」

    霧切「そうね…」

    霧切「…」

    苗木「…?霧切さん?」

    霧切「書いてある内容までは教えられないけど、どうしても知りたいのなら…」

    苗木「…?」

    霧切「…これからも…私に話しかけてくれれば…いつかお話すると思うわ…」

    苗木「分かったよ。じゃあ、霧切さんが話してくれるまで…ずっと話しかけ続けるからね」

    霧切「ふふ…」

    霧切(じゃあ…しばらくは話さない方が良さそうね)

    霧切(まあ、あれを知られたら私は終わるから、話すつもりはほとんどないけどね)

    苗木「じゃあ霧切さん!」

    霧切「何?」

    苗木「…これからどうしよう…」

    霧切「…」

    外は、まだ2人が徘徊しているようだ。

    苗木「…まあ、ここで霧切さんとずっと話してるのも…いいかな」

    霧切「…」

    霧切「そうね」

    霧切「じゃあ、あの2人がいなくなるまで…ね」

    苗木「うん!」

    苗木(まだまだ霧切さんとの距離が縮まったとは思えないけど…)

    苗木(今は…ボクはこのままがいい。霧切さんとは友達同士でいたい)

    苗木(霧切さんと一緒にいられる事…それが…ボクの…)

    苗木(希望だ)


    END
  54. 54 : : 2014/02/13(木) 01:20:55
    乙です!とても良かった( ̄▽ ̄)
  55. 55 : : 2014/02/15(土) 00:33:08
    乙津
  56. 56 : : 2014/08/02(土) 20:31:20
    苗木観察日記www

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