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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

転生者 ~名を継ぐ者達の物語~

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  1. 1 : : 2019/08/12(月) 02:14:04
    今まで書いてきた系統とは異なるSSです!歴史上の偉人の名前を継承した人々の物語です。
    荒し以外であればコメントは気軽にどうぞ!
  2. 2 : : 2019/08/12(月) 02:48:26
    日本、そして世界中で歴史は多くの人物がそれぞれのやり方や志をもとに生き、そして死んでいくことを繰り返して現代と続いてきた。歴史上で一部の人物は英雄として、もしくは極悪人という形だとしても後世に名を残している。

    しかし、彼らの命が現代にも転生し、継承されていたとしたらどうだろうか?

    これは転生した者達の物語
  3. 3 : : 2019/08/17(土) 02:23:48
    ここは、東北にある奥州高等学校。通称奥校は全国で見ても、札付きの不良校である。

    この高校では至るところで生徒同士の喧嘩が絶えない。しかし、そんな不良校だが現在は番長がおらず、3つの派閥が拮抗していた。それぞれの派閥のリーダーはいずれも3年である。

    1つ目は片倉小十郎率いる片倉一派、2つ目は大内定綱率いる大内一派、そして3つ目は相馬義胤率いる相馬一派である。

    だが、4月になり、新入生として入学してきた二人の生徒が現れたことにあり、奥州高校の頭を巡る争いは激化するのだった
  4. 4 : : 2019/08/17(土) 02:37:31
    政宗「ここが奥州高校か…確かに、見るからに荒れてるな…」

    政宗「なあ、成実…この高校の番長に俺はなるぞ!」

    従兄弟の成実に政宗は言った。政宗のフルネームは伊達政宗、右目には黒い眼帯をしているこの男は意気込んでいた

    成実「お前は自分の力がどこまで通用するかが楽しみでここに入ったんだしなー。」ニヤッ

    こっちは政宗の従兄弟の伊達成実、彼もまた政宗に微笑みながらも自分自身、奥州高校に入学するのは楽しみにしていた。

    政宗「拳1つで俺は成り上がる!」

    政宗と成実、この二人の生徒が3派閥が拮抗していた奥州高校に変化をもたらす
  5. 5 : : 2019/08/17(土) 02:41:45
    登場人物プロフィール

    ①伊達政宗

    本作の主人公、奥州高等学校1年。容姿は黒髪
    左耳に2つ、右耳に1つピアスを開けている。
    右目が失明しており、右目は黒色の眼帯をつけている。南奥州中学校を締めていた番長であり、拳1つで成り上がることを目指し、奥州高校に入学した。不良でありながら、料理の腕は一流
  6. 6 : : 2019/08/17(土) 02:47:02
    登場人物プロフィール

    ②伊達成実

    名前の読み方はだてしげざね。政宗の従兄弟であり、幼馴染みでもある。容姿は茶髪。
    南奥州中学校の副番長であり、政宗を支え、政宗を奥州高校の番長にするために一緒に入学。性格は好戦的、見た目はチャラいと言われやすい。
  7. 7 : : 2019/08/18(日) 03:39:33
    政宗「おらっ!」バキッ

    不良「ぐはっ!」バタ

    成実「雑魚が!」バキッ

    不良「がはっ!」ドサッ

    政宗「大したことねー奴等ばっかだな…」

    政宗と成実は既に1年で挑んでくる奴等を返り討ちにし、次々と倒した

    政宗「んで?次に俺に挑むやつはいるか?」

    政宗の周囲には、ボコボコにされた1年の不良が何人も倒されていた

    不良「ダメだ…!あの二人はレベルが違う!」

    成実「それは、お前ら1年が俺らに降参したってことでいいのか?」

    政宗「文句があるやつは今ここで名乗り出ろ!!」

    そう言われても、誰も歯向かうものはいない。
    なぜなら、奥州高校に入学してきた1年は思い知らされていたからだ、この二人には勝てないと

    政宗「いねぇな?今日から1年は俺が仕切る!そして俺はここの番長になる!」

    政宗と成実が快進撃を続けるなかで、一人の男が彼に興味を持っていた

    小十郎「伊達政宗か…」
  8. 8 : : 2019/08/18(日) 04:05:59
    数日後

    成実「政宗!敵が来た!!」

    政宗「誰が来たんだ?奥州高校も大したことねーし、ましな奴が来たのか?」

    成実「今回は強いのが来たぜ。」

    政宗「誰が来たんだよ?」

    ドカッ!!

    すると、政宗と成実がいる教室に生徒が蹴り飛ばされてきた

    不良「」ピクピク

    政宗「ん?俺の仲間じゃねぇか?やりやがったのは誰だ!」

    小十郎「俺だ…。」

    成実「ほらな?来ただろ?片倉一派、それもリーダーの片倉小十郎直々に来たみたいだ。」

    小十郎に続いて、片倉一派の不良達が続々と入ってきていた。この状況に政宗と成実以外の伊達一派の生徒は驚いていた

    政宗「目がつけられるのが早いもんだな…」

    小十郎「1年を早々に締めたルーキーがいると聞いてな。暴れまわってるらしいな。」

    政宗「流石、広まるのは早いな…」

    小十郎「話には聞いてる、南奥の政宗と成実だろ。」

    成実「知ってもらえるとはありがたいねー!」

    政宗「俺もお前のことは知ってるよ。奥州高校の3大派閥の1つだろ?」

    小十郎「俺らも倒すつもりか?」

    政宗「当たり前だ!俺はここの番長になる!いや、それだけじゃねぇ、俺は拳1つで成り上がる!この高校の番長だけじゃねぇ、上に上がり続けるだけだ!!」

    小十郎「そうか…」ニヤッ

    小十郎はそう聞くと微笑んだ

    小十郎「久し振りに面白い奴が来たな…よし!決めた!俺はお前につく!」

    政宗 成実「は…?」

    政宗も成実も小十郎の言っている意味がわからなかった。てっきり二人ともこのまま片倉一派と殴り合いになると思っていたからだ

    小十郎「気に入ったんだよ、俺はお前の…いや、政宗の右目になる!」

    政宗「小十郎…俺の仲間になるってことでいいのか?お前は番長になりたくないのかよ?」

    小十郎「俺よりもお前が番長になる方が面白そうだからな。」

    成実「でも、小十郎…お前の仲間は納得してないみたいだぜ?」

    片倉一派の不良達「小十郎さん!何言ってるんすか!」

    「俺らは伊達の下にはつきたくねーよ!」

    「何でこんな1年の下なんかに俺らがつかないといけないんすか!?」

    小十郎「聞き分けのねぇ奴らだな…」

    政宗「どうするんだ?」

    小十郎「従えるしかないだろうが…」

    小十郎「お前ら!俺が政宗の下につくのに反対する奴らは文句言ってねぇで来いやぁ!」

    片倉一派の不良達「政宗の下にはつかねぇ!」

    片倉一派の不良達は小十郎の考えに納得いかずに、小十郎に向かっていった

    小十郎「お前らを率いてた俺が、お前らに負けるかよ」ダッ

    小十郎「おらっ!」バキッ

    不良「うっ…!」バタッ

    小十郎「その程度か?」バキッ

    不良「がはっ!」バタッ

    小十郎「本気で来いやぁ!」ドカッ

    不良「ぐはっ!」ドサッ

    その後も小十郎は自分に歯向かった不良を殴り、蹴り次々に倒していった

    小十郎「終わりだ!」バキッ

    不良「くっ…」バタ

    小十郎「制圧したな…」

    政宗「流石の強さだな…頼むぜ、俺の右目!」

    成実「すごいことになったなーいきなり。」

    小十郎「お前ら、俺に敗れたんだ、伊達一派に入ることに文句はねぇな?」

    そう尋ねる小十郎に対して、片倉一派の不良たちは首を縦に振った

  9. 9 : : 2019/08/18(日) 04:10:46
    登場人物プロフィール

    ③片倉小十郎

    読み方はかたくらこじゅうろう。奥州高等学校3年。奥州高校三大派閥の1つである片倉一派のリーダーだったが、入学してきた政宗を気に入り、仲間となる。政宗の右腕、いや右目の存在。容姿は黒髪。普段のイメージからは考えられないが、好きな食べ物は抹茶スイーツ
  10. 10 : : 2019/09/13(金) 18:50:15
    小十郎が政宗の下についたことは、奥州高校全体を揺るがす大ニュースだった。その後は日に日に伊達一派の影響力は増していった。

    政宗「いつの間にか、俺達のことを知ってる奴らが増えたもんだな…。」

    成実「ああ、気づけば一大勢力になったな。」

    政宗「小十郎、お前の影響力が相当すごかったみてーだな!」

    小十郎「俺についてる奴らは政宗に従うのは当たり前だが、ここまでざわつくことになるとはな…」

    政宗の下についた小十郎もここまでの騒ぎになるとは思っていなかったようだ

    小十郎「だが、政宗…この状況を黙って見過ごすわけにはいかないって奴らもいることを忘れるな。」

    政宗「3大派閥のあとの2つか?」

    小十郎「あいつらは、仕掛けてくるだろうな。」

    成実「いよいよ、始まるな!政宗!」

    政宗「誰であろうと、倒すだけだ!強い奴が上にたつ!それだけだ!!」
  11. 11 : : 2019/09/30(月) 05:04:50
    一方、奥州高校の3大派閥の一角を担う大内定綱はこの状況が面白くなかった

    定綱「入学したばかりのルーキーが調子に乗りやがって…!!」

    定綱派の不良「定綱さん、どうしますか?」

    定綱「そんなもん決まってんだろ!!生意気な政宗を潰すんだよ!!片倉もだ!!」

    定綱「伊達一派をまとめて潰して、俺がここの番長になる!」

    ???「おー!荒れてるね~!定綱!」

    大内一派の溜まり場に一人の男が入ってきた

    定綱「何しに来た?それとも…お前から潰してやろうか?相馬!!」

    義胤「俺はお前と喧嘩しに来たんじゃねぇ!」

    定綱「よく言うぜ…普段から殴りあってばかりだろ!てめぇらとはよ!」

    義胤「普段はな…だが、今回は違う!俺らも政宗を潰してぇ!1年がなめた真似しやがって!」

    定綱「それで?俺らの所に来る理由になってねぇぞ?」

    義胤「今政宗には片倉が下についてやがる…そこでだよ!定綱、俺と組め!」

    定綱「何を言ってんだ?」

    義胤「俺らは一時的に手を組んで伊達一派を潰す。それからは俺とお前が決着を着けてどっちかが奥高の番長になる!悪くはないだろ?」

    定綱「確かにな…悪くない。相馬、お前の提案に乗った!」

    義胤「そー来なくちゃな!」


    定綱「伊達一派の奴等…覚悟しろ…!」
  12. 12 : : 2019/09/30(月) 05:06:12
    登場人物のあだ名

    伊達政宗→独眼竜

    片倉小十郎→竜の右目

    伊達成実→百足
  13. 13 : : 2019/09/30(月) 05:10:30
    登場人物プロフィール

    ④大内定綱

    名前の読み方はおおうちさだつな。奥州高校3年。奥高3大派閥の内の1つ大内一派のリーダー。容姿は茶髪に両耳にピアスを1つずつ開けている。あだ名は雄牛。血の気の多い性格だが、好物の寿司を食べているときはその様子は見られない。
  14. 14 : : 2019/09/30(月) 05:14:46
    登場人物プロフィール

    ⑤相馬義胤

    名前の読み方はそうまよしたね。奥州高校の3年。奥高3大派閥の1つの相馬一派のリーダー。ファンキーな性格でヒップホップとストリートファッションを愛している。容姿は金髪にストリートファッション。好きなスポーツはバスケ。
  15. 15 : : 2019/10/06(日) 18:04:56
    大内一派と相馬一派が手を組んだというニュースは高校内にすぐに広まっていった。片倉一派が伊達政宗についた時以上に校内はざわめき、
    高校の覇権争いが激化するのは当たり前だった。

    政宗「大内と相馬、そいつらは揉めてたんじゃなかったか?」

    小十郎「政宗のことが、よっぽど気に入らないんだろうな…」

    成実「まだ1年なのに、いきなりこんな歓迎されるとはねー!」

    政宗「歓迎じゃねぇだろ!バカかよ!」

    成実「でも、向こうが手を組んだのって俺らにとって得じゃない?」

    小十郎「いや、厄介なことになっただろ…」

    政宗「いや、違う!小十郎!成実の言う通りだ!」

    小十郎「…?」

    政宗「大内も相馬もまとめて倒せば、俺が番長になれるしな!向こうが来るのはラッキーだな!」

    成実「そういうこと!俺らが両方とも潰せばいいんだよ!」


    ヒュン!ガタン!!!ドサッ!!!

    政宗派の不良「」バタッ

    政宗達の仲間の不良が教室の扉を吹き飛ばして気絶していた

    政宗「何だ…?」

    義胤「よう!お前が噂の独眼竜だな?換気ついでにお前の仲間気絶させちまった…」ヘラヘラ

    定綱「それで?誰をまとめて倒すって?」

    教室の中に大内定綱と相馬義胤、更には大内一派と相馬一派の不良が乗り込んできた

    政宗「もう来たか…こっちから出る手間が省けた!」

    定綱「なめた口聞けねぇようにしてやる!」

    奥州高校の番長の座を懸けた戦いが幕を開けた
  16. 16 : : 2019/10/06(日) 23:48:42
    え?復活しとるやん
  17. 17 : : 2019/10/16(水) 19:34:05
    政宗「お前らが大内定綱と相馬義胤だな?」

    定綱「そうだ!」

    義胤「最近、イキってるルーキーが入学来てきたって聞いたからな!来てやったんだ!」

    定綱「独眼竜だっけか?残った目も潰してやるよ!」

    小十郎「まさか、本当にお前ら二人が組んでいるとはな…」

    定綱「片倉!お前は何でこんな奴の下についてるんだ?」

    義胤「がっかりだぜ?俺らと張り合ってたお前がまさか、1年の下につくって聞いたときは…」

    小十郎「お前らと張り合ってたつもりはねぇよ…本気も出してないしな。」

    定綱「言ってくれるじゃねぇか!」

    成実「これはすごい状況になったねー。だけど、番長になるのは政宗だ!!」

    政宗「そういうことだ、誰が相手だろうが俺は勝つ!」

    義胤「威勢だけはいいな!調子に乗るな!!」

    政宗「そんなに言うなら、二人まとめてかかってこいよ!!」

    定綱「上等だ!後から泣いても知らねぇからな!」

    成実「政宗!?二人とも相手にするのか!?大丈夫かよ!?」

    小十郎「あいつがそう言うんだ、信じてやろうぜ!!」

    成実「ちげーよ!俺だってどっちかと戦いたかったってことだ!」

    小十郎「それはそうだな…だが、今回は政宗に花を持たせてやろうぜ!!」

    政宗「小十郎!成実!あとの奴等は任せた!!」

    小十郎・成実「任せろ!!」

    義胤「なめられたもんだねぇ…お前らやっちまえ!」

    大内・相馬派の不良達「うおぉぉぉぉ!!」

    小十郎「成実!行くぞ!」

    成実「ああ!」

    小十郎「大したことねぇな!」バキッ

    大内派の不良「がはっ!」バタッ

    小十郎「失せろ!!」ドカッ

    相馬派の不良「ぐはっ!」バタッ

    人数では圧倒的に劣るものの小十郎は殴り、蹴り、敵を簡単に蹴散らす。

    成実「おらっ!」バキッ

    相馬派の不良「うっ…!」バタッ

    成実「よっしゃぁぁ!!次の奴こいやぁ!」

    一方で成実の方も生き生きと喧嘩を楽しんでいた


    政宗「俺らも始めようぜ?」

    定綱「ああ!そうさせてもらうぜ!!」ダッ

    そういうと、定綱は一気に距離を詰めた

    政宗「ん?」

    定綱「くらいやがれ!」バキッ!

    定綱の拳は政宗を捉えた。雄牛と称される男が政宗をぶん殴った

    政宗「っ!」ズザァァ

    政宗「なるほど、確かに重いな…。」

    定綱「いつもなら一撃で仕留めれるんだがな…」

    政宗「その辺の不良と一緒にすんな!」

    義胤「後方注意だぜ!」グルッ

    政宗「あ?」

    義胤がいつの間にか政宗の後ろに回り込み、回し蹴りを政宗の背中にかました。バキッ!!という鈍い音がした政宗は吹き飛ばされた

    政宗「後ろからか…まあまあな一撃だな。」

    義胤(背中にクリーンヒットしたのに何で余裕で立てるんだ!こいつ!?)

    政宗「おもしろくなってきた!」




  18. 19 : : 2019/10/17(木) 03:17:11
    まじぃ?
  19. 20 : : 2019/10/24(木) 22:46:06
    定綱「確かに、瞬殺されないのは褒めてやるよ!だが、いい気になるなよ?」

    政宗「お前らの攻撃を受けて思ったことがある。」

    義胤「何だよ!!」

    政宗「このくらいの奴らなら、ここの番長は俺で決まりだ!」

    義胤「調子に乗るなぁぁ!!」ダッ ブン!

    その言葉に怒った、義胤は政宗へと距離を詰めると握り締めた拳を振りかぶった

    ガシッ!!

    政宗「食らってたまるかよ!」

    義胤「!?」

    定綱「相馬!?」

    政宗は義胤の拳を正面から受け止めたのだ、義胤の表情から余裕が消えていくのが、政宗にも定綱にも分かった


    義胤(受け止めただと!?こいつ!何なんだよ!?)

    政宗「俺もやり返さねぇとな!」バキッ

    義胤「ぐはっ!?…くそ…!!」ズザァァァ

    政宗は義胤をそのまま殴り、吹き飛ばした

    政宗「まだだぜ!」ダッ

    政宗は義胤の元へと距離を詰める

    定綱「来るぞ!相馬!!」

    義胤「わかってる!次こそ!」

    政宗「おせぇよ…!」バキッ

    義胤が構えるよりも早く、距離を詰めた後に政宗の拳は義胤の腹を捉えた

    義胤「がはっ!」ヨロッ

    義胤(早い!?それに一撃が重い…!)

    定綱「なめんなよ!1年が!!」ダッ

    苦戦する義胤を見て、定綱が加勢しに行った

    政宗「お前こそ!年だけで人を判断すんなよ!」ヒュ

    定綱「黙ってろ!」ヒュ

    バキ!!!

    政宗と定綱の拳がぶつかり合った

    政宗「これで終わるかよ!!」グルッ

    ドガッ!!

    拳同士のぶつかり合いで政宗と定綱の攻撃は相殺されたが、政宗は続けて回し蹴りを決めた

    定綱「うっ…!くそっ!」

    定綱(何なんだよ!?こいつは!?)

    政宗「そろそろ、終わらせに行くか!!」

    義胤「終わらせるかよ!食らいやがれ!」ヒュ

    政宗「そんな拳当たらねぇよ!」

    政宗の宣言通り、義胤の拳は空を切った

    政宗「まずは1人目!!」ヒュ

    バキッ!と鈍い音がして、義胤の右頬に政宗の拳がクリーンヒットし、義胤は軽く吹っ飛んだ

    義胤「うっ…!がはっ…!!」

    政宗「止めだ!!!」ヒュ バキッ!!

    政宗のハイキックは義胤の首の近くに当たり、義胤は吹き飛ばされると壁に激突した

    義胤「ゲホゲホ……この俺が……!くそっ…」バタ

    定綱「相馬!?」

    政宗「あとはお前だけだ…!!」







  20. 21 : : 2019/11/06(水) 11:48:40
    定綱「相馬に勝ったからって、俺に勝てるとか思い上がるな!」

    定綱は政宗へ怒りを燃やし、向かっていった

    定綱「おらっ!」ブン

    政宗「そんなもんか?」

    政宗は定綱が殴りかかるのを避けた

    政宗「そんなんで勝てると思うな!!」ブン

    政宗は定綱の腹を殴り、バキッ!という音がすると定綱は痛みを隠しきれない表情をしていた

    定綱「くっ…!てめぇ!!」ヒュッ バキッ

    政宗「流石だな…やっぱいてぇな…」

    定綱の拳は政宗にダメージを与えたが、政宗にはまだ余裕があるようだった

    定綱「まだまだ…!!」

    政宗「そうはいくか!!

    政宗は定綱の右足に蹴りをきめた

    定綱「うっ…!!」ヨロッ

    定綱はまともに蹴りをくらって、よろめいた

    政宗「もらった!!」ヒュッ

    定綱がよろめき、体勢を崩した瞬間を政宗は見逃さなかった。政宗は定綱の顎にアッパーを叩き込んだ

    定綱「ぐはっ……!!!」ビチャ

    定綱は真上に吹っ飛び、吐血した

    定綱「ハアハア…」

    政宗「俺の勝ちだ!」ブン

    政宗が定綱の顔を殴り、バキッ!と音が鳴り響くと、定綱は倒れた

    定綱「くそ……俺の負けだ…参ったぜ…」バタ

    政宗「これでこの高校の番長は俺だ!」



  21. 22 : : 2019/11/21(木) 00:22:10
    期待
  22. 23 : : 2019/12/08(日) 23:01:21
    小十郎「政宗、こっちも制圧し終わった!」

    大内・相馬派の不良達「」

    成実「大したことなかったわー…政宗も倒したみたいだな!」

    政宗「ああ、こいつらには勝ったぜ!」

    定綱「ハアハア……ゲホッ…」

    義胤「ゲホゲホ……」

    片倉、大内、相馬の3派閥が互いに争っていた奥州高校は彗星の如く現れた超新星の1年伊達政宗の登場し、彼らを従えここに番長が誕生した


    小十郎「政宗、頭になった気分はどうだ?」

    政宗「何も変わんねぇよ…次はもっと強いやつと闘いたいってだけだ!」

    成実「政宗らしいな!」

    政宗「小十郎、お前に副番長を頼んでいいか?」

    小十郎「ああ、構わねぇ。」

    成実「俺じゃねぇのかよ!って言いたいところだけど、小十郎の方が強いからなーちくしょー!!」

    政宗「大内と相馬もこれからは仲間としてよろしくな!」

    定綱「分かったよ…」

    義胤「ああ!」
    ―――――――――――――――――――――――
    ――――――――――――――――――――――
    ―――――――――――――――――――――
    ――――――――――――――――――――

    奥州高校の番長が伊達政宗になったということは東北の不良界隈にはすぐに広まっていった。

    その知らせは東北最大の暴走族である羽州連合にも届いていた。羽州連合は奥州高校と並び東北で札付きの悪が集まることで有名な暴走族である。

    羽州連合総長の最上義光は政宗が奥州高校を見ることが締めたということを当然知った。

    義光「あれだけ決まらなかった番長が遂に決まったか…伊達政宗か…。」

    義光「奥州高校とはいずれ東北最強の座を懸けてやり合うことになるとは思っていたが、仕掛けるなら今だな…!」
  23. 24 : : 2019/12/08(日) 23:05:41
    登場人物プロフィール

    ⑥最上義光

    名前の読み方はもがみよしあき。東北最大の暴走族である羽州連合の総長。羽州連合は奥州高校とは何度か小競り合いを起こしている。現在年齢は19歳で総長に就任したのは2年前から。
    大好物は鮭で焼き鮭、刺身、寿司、ムニエルと何でも好き。皮が厚い鮭は更に好き
  24. 25 : : 2020/01/25(土) 03:25:09
    成実「それにしても、政宗も有名になったんだな!」

    放課後の学校の屋上で成実は寝転がりながら政宗に話しかけた

    政宗「校内の知名度がってことか?」

    小十郎「校内ではもちろんだが、校外での知名度がうなぎ登りだ、お前を狙う奴らも増えるだろうな。」

    政宗「校外?奥校は東北一の不良校なんだろ?
    他校で喧嘩売るようなとこがそんなにあるのか?」

    小十郎「他校なんてかわいいもんだろ。俺らからすりゃ敵じゃねぇ。」

    政宗「んじゃ、誰が俺を狙うんだ?」

    定綱「羽州連合の奴らだろうな…」

    定綱は義胤とともに今では政宗の仲間として、行動をともにしていた

    成実「羽州連合!?それって東北最大の暴走族のか!?」

    義胤「そうだ、2年前から総長を務めてるのは最上義光って奴だ…」

    政宗「最上義光…強いのか?」

    小十郎「ああ、相当な…」

    定綱「俺らの学校の奴らが何人も病院送りにされてるくらいだ。」

    義胤「んで、その報復で俺らが羽州連合の奴らを病院送りにしてるって感じだな!」

    成実「何回も抗争が起きてるってことか!」

    小十郎「東北最強が奥州高校か羽州連合かって他校は言ってるくらいだからな。」

    政宗「羽州連合を倒せば、東北で最強なのは俺ってことか?」

    小十郎「そういうことだ。」

    成実「政宗!やる気出てきたんじゃねーの?」

    政宗「おう!最上義光に勝ちてぇ!」
  25. 26 : : 2020/02/10(月) 02:57:52
    屋上で話をしていた時に、突然爆音のバイクのエンジン音が響き渡った

    成実「何だ?」

    異変に気づいた成実は屋上からエンジン音のする方を確認した

    成実「おい!あれって!!」

    小十郎「どうやら、噂をすればやって来たか…」

    校門を破壊して、多くのバイクが奥州高校のグランドへと入ってきた

    定綱「相変わらず、めちゃくちゃだな…」

    義胤「羽州連合の奴らめ!!」

    羽州連合がやって来たことにより、校内は騒がしくなっていた

    政宗「あの中に最上義光はいるのか…?」

    小十郎「ああ、いるな…」

    政宗「そうか、それならよかった!お前ら!迎え撃つぞぉ!!」

    政宗以外「おおおぉぉぉ!!!」

    政宗たちは屋上から階段を駆け下りて、グランドへと向かった

    小十郎「ここは奥高の敷地内だが?何の用だ?」

    義光「そんなことは知っている!お前に用はない片倉!」

    小十郎「族の奴らを連れて迷惑なんだよ、帰れ!」

    義光「お前らを締めている伊達政宗はどいつだ?」

    政宗「俺だ!」

    義光「お前か…片目?喧嘩には向かねぇな。」

    政宗「この右目のせいでなめてかかるやつが多いんだが、その心配はいらねぇぜ?」

    義光「これが番長が不在だった奥州高校をまとめて、頭を張ってる超新星か…」

    政宗「最上義光はお前だな?羽州連合の総長なんだろ?」

    義光「そうだが?今日はな、お前を潰して東北最強は羽州連合だということを証明しに来た。」

    政宗「そうか、それは好都合だ!俺もお前とやり合ってみたいと思ってた!」

    義光「調子に乗んなよ!雑魚が!!」

    政宗「来いよ、タイマンだ。どっちが強いか白黒つけようぜ!!!」
  26. 27 : : 2020/03/31(火) 02:53:24
    秀綱「義光が出るまでもねぇ!奥高の相手くらい俺らで十分だ!!」

    義光「黙ってろ鮭延!!」

    秀綱「……」

    光安「おいおい、義光!タイマンを受けるつもりか?俺らの人数で蹴散らせばいいだろ?」

    義光「志村、ここで俺がタイマンを受けなかったら逃げたと思われるだろうが。」

    光安「奥高を潰すのが目標だろ?だったら、確実に総力戦でいけばいい!」

    義光「伊達とのタイマンを避けて勝ったところで、それじゃ試合に勝っても勝負に負けたと思われたらメンツが立たねぇだろうが!」

    光安「…」

    義光「副総長だろ?それくらい分かれよ!」

    政宗「話は終わったか?」

    義光「ああ、覚悟しろよ?タイマンで2度と逆らえないように敗北を刻んでやるよ…!」

    政宗「脅しは終わったか?早く来いや!」

    義光「年下になめられってことがなぁ…俺はムカつくんだよ!!」ダッ ブン

    そう言い終わると、義光は政宗に向けて間合いを詰めて、拳を振り下ろした

    バキッ!

    政宗「くっ…!強いな…!!俺もだ!」ブン

    バキッ!

    義光「うっ…!」

    東北最強の座を懸けてのタイマンが幕を開けた
  27. 28 : : 2020/03/31(火) 02:56:03
    登場人物プロフィール

    ⑦鮭延秀綱

    名前の読み方はさけのべひでつな。羽州連合の特攻隊長を務める。義光の1個下の18歳。ちなみに1番寿司のネタで好きなのはサーモンではなくえび
  28. 29 : : 2020/03/31(火) 02:59:25
    登場人物プロフィール

    ⑧志村光安

    名前の読み方はしむらあきやす。羽州連合の副総長であり、義光と同い年であることからも羽州連合内で唯一義光と対等で口を聞ける存在。
    義光や秀綱とは普段も一緒に飯を食べに行ったりするほど仲がいい
  29. 30 : : 2020/04/02(木) 03:08:25
    義光「久しぶりにいい拳をもらったな…雑魚だという言葉は撤回してやる。」

    政宗「相変わらず上から物を言うじゃねぇか!」

    義光「ああ、俺の方が上だからだ!力の差ってやつを分からせてやるよ!」ブン

    義光は政宗に殴りかかる

    政宗(こいつの拳は重い…避けながら立ち回らないとな…)サッ

    義光「おらっ!」ブン

    政宗に避けられた後もすぐに義光は2発目を打ち込む

    政宗(早い!!)

    ゴッ!!

    政宗「ぐっ!」

    義光「1回避けたからといい気になるなよ?」ブオッ

    義光はすかさず政宗に蹴りを入れる

    ガシッ!!

    義光「っ!?」

    義光の足を政宗は掴んでいた

    政宗「いい気になってるのはどっちだ?」ブン

    政宗は足を掴んだ方と逆の手で義光の腹を殴り、バキッ!という音が響いた

    義光「がはっ!」ヨロッ

    政宗「まだまだこれからに決まってんだろ!」ブン バキッ!

    腹を殴られ、一瞬よろめいた義光の隙を見逃さずに政宗はもう一発殴った

    義光「ぐはっ…!」

    政宗「おらっ!!」ブン

    義光「食らうかよ!」サッ ブン バキッ!

    義光は政宗の拳を避けると、その流れで政宗を殴った

    政宗「ぐっ…!そう簡単にはいかねぇか。」



    光安「あいつ…義光と対等に立ち回っているだと!?」

    秀綱「バカな!義光は歴代の羽州連合の総長でも実力は1番だと言われているんだぞ!?」

    成実「この状況が納得いかねーか?言っとくけど、俺の従兄弟は強いぜ?」

    小十郎「政宗の実力は文句なしで奥高の頭を張るレベルだ…当然、羽州連合の総長くらいとは張り合ってもらわねぇとな!」

    定綱「それにしても、あいつは喧嘩となると生き生きとして闘うよな。」

    義胤「全くだ!」
  30. 31 : : 2020/04/03(金) 02:13:14
    政宗「やっぱ、強い奴との喧嘩は楽しいな!」

    義光「は?何を言ってるんだ?すぐに終わらせる!!」

    そう言うと、義光は政宗に蹴りかかるが政宗はギリギリの所でかわす

    義光「チッ…調子に乗んなぁ!!」ブン

    政宗(かわした後でも油断はしねぇ…)サッ

    続けて殴りかかってきた義光の拳も政宗は避ける

    政宗「なめんな!」ブン

    刹那、政宗はカウンターを仕掛ける

    義光「そんなんが当たるかよ!」ガシッ

    義光は政宗の拳をかわしながら、腕を掴んだ

    義光「これで避けられねぇな?ガードも取ることができねぇ!!」

    政宗「動きが止まったのは俺だけじゃないぜ?」グル バキッ!!

    政宗は義光に掴まれながらも、掴まれた腕を軸にして回し蹴りを義光の横っ腹に食らわせた

    義光「がはっ…!!」ヨロッ

    政宗「おらっ!!」バキッ!

    回し蹴りをまともに食らい、よろめいた義光の腹に政宗は膝蹴りを食らわす

    義光「ぐはっ…!!」ビチャ

    義光は吐血したのを見て、政宗は更に攻撃を続けようとしたとき

    義光「年下がなめんじゃねぇぞ!!」ガシッ ブン

    政宗「なっ!?」ドサッ

    義光は掴んでいた政宗の腕を利用し、政宗を背負い投げした

    義光「おらっ!!」バキッ!

    政宗「ぐはっ…!」ゴロゴロゴロ

    政宗が背負い投げされ、倒れたところに義光は蹴りかかり、政宗は転がりながら吹き飛ばされた

    義光「俺が吐血したことなんて、今までで初めてだ…お前が隻眼じゃなければもっと闘えてたかもな…」ガシッ

    義光は吹き飛ばされた政宗の胸ぐらを掴みながら、そう言った

    義光「おらっ!」バキッ!

    義光は胸ぐらを掴んだ手とは逆の手で政宗の腹を殴る

    政宗「がはっ!」ビチャ

    義光「お前も血を吐いたか…こっからは俺の圧勝になりそうだな…お前は善戦したぜ?」

    政宗「圧勝?ふざけんな!!」バキッ!!

    政宗は勢いよく、アッパーを義光の顎にクリーンヒットさせた

    義光「ぐっ…!!」

    政宗(顎は人体の急所…どんなに強い奴でも、すぐには反撃できない!)
  31. 32 : : 2020/04/04(土) 16:09:41
    義光(くそっ!?脳が揺れる…!)

    政宗「今だ!!」バキッ!

    義光「がふっ…!!」ビチャ

    アッパーを受け、防御する構えが取れていない義光の腹に政宗は蹴りを食らわせた

    政宗「おらっ!!」バキッ!

    義光「ぐっ…!!」

    政宗は更に続けて、義光の腹を殴った

    政宗「俺はお前に勝つ!!!」ブン

    ガシッ!

    政宗「何!?」

    義光「この程度で俺を倒したとでも思ったか?」

    政宗の殴りかかろうとした拳を義光は防いでいた

    義光「ハアハア…確かにダメージが効いてきてるのは認めるが、俺はまだ倒れんぞ?」

    政宗(アッパーを食らったのに、回復が早い…!羽州連合の総長の実力は相当だな…)

    義光「俺もやり返さねぇとな!!」パッ

    そう言うと、義光は防いだ政宗の手を離した

    政宗(離した!?何が狙いだ…?)ブン

    政宗が両手が自由になったことで、義光に殴りかかる

    義光「食らうかよ!」サッ

    義光は当たる寸前で政宗の拳をかわすと、背後に回り込んだ

    政宗(あれだけ食らったのに、まだそのスピードで動けんのかよ!!)

    義光「終わりだぁ!!」バキッ!!!

    義光は政宗の背後に回り込むと踵落としを政宗にきめた

    政宗「ぐはっ…!!!」ドサッ!

    鈍い音が響き、政宗は倒された

    義光「止めを刺すとするか…」
  32. 33 : : 2020/04/12(日) 18:49:13
    義光「お前はよくここまでやり合った…だがな、敵わない相手がいると知るのも成長だ。」

    そう言うと、義光は政宗に蹴りを入れようとした

    政宗「俺がいつ負けたと決まったんだ?油断すんな!!」ドカッ!

    義光「何っ!?」ヨロッ

    政宗は一気に起き上がると同時に義光に蹴りを入れた

    政宗「勝つのは俺だ!!!」ダッ ドン!!

    更にその勢いで政宗は義光にタックルをきめる

    義光「ぐはっ…!!」バタ

    よろめいていた義光は政宗のタックルをまともに食らい、倒れた

    政宗「絶対お前に勝つ!!!」

    義光「ぐっ…!くそっ!離せ!!!」

    政宗はそのまま倒れた義光に対して、間接技をきめ、更に義光の首も抑えた

    義光(まずい…!動けねぇ…何とか抜けないと…)ジタバタ

    政宗「悪あがきか?絶対離さねぇ!!お前を倒す!!!」



  33. 34 : : 2020/04/19(日) 14:43:30
    義光「離しやがれ!!」

    政宗「絶対離さねぇ!!」グググッ

    政宗は義光を抑える手の力を強くした

    義光(こいつ…!抜けられねぇ…!)

    政宗「お前を倒す!!」ギチギチグググッ

    義光「ふざ…けんな…!」バキッ

    義光は抜け出そうと腕を動かし、政宗を殴るが政宗に抑えられているために本気が出せず、殴る威力が落ちていた

    政宗「お前は強いのは分かった、だけどな、負けられねぇんだよ!!!」グググッ!

    政宗を力を一段と強くする

    義光(まずい…息が……このままだと…落ちる…)

    義光「離せ…」

    政宗「お前を倒すまで離さねぇ!!」

    義光「降参だ…俺の…負けだ…!」

    政宗「そうか、俺の勝ちだな!!」パッ

    義光「ハアハア…やるじゃねぇか…」

    小十郎「政宗が義光に勝った!」

    成実「お前ら!!政宗が勝ったぞー!!」

    定綱「あの最上を倒したのか?」

    義胤「何て奴だ…俺らの番長は…」


    秀綱「バカな!?義光が負けた!?」

    光安「そんなに強かったとはな…だが、あいつも相当疲労してるし、怪我を負ってるな。」

    秀綱「お前ら!!今の内だ!!伊達政宗を潰しにいけ!!奥高の奴等も制圧しろ!!!」

    羽州連合一同「おー!!!」

    小十郎「何だ?お前らの頭が負けたのにまだやる気か?」

    光安「まあ、組織として負けたわけではない、そうだろ?」

    成実「上等だ!!かかってこいや!!」

    政宗「ハアハア…まだ…終われねぇのか……」

    秀綱「行くぞ!かかれー!!」

    義光「やめろ!!!!」

    秀綱「!?」ピタッ

    光安「義光?」

    義光「俺はこいつに負けたんだ…タイマンでの真剣勝負でな、頭が負けたんだ。数でこいつらを潰したり、弱ったこいつを潰してもそれは勝ちじゃねぇ…」

    義光「志村、鮭延、俺のメンツまで潰そうとしてんじゃねぇよ!!!」

    光安・秀綱「義光…」

    義光「羽州連合は奥州高校の下につく!お前らの戦力になってやるよ…」

    政宗「義光、お前いいやつなんだな…」

    義光「黙ってろ…」

    政宗と義光の勝負は政宗に軍配が上がり、これによって政宗は東北最強となったのだった

  34. 35 : : 2020/05/09(土) 00:04:32
    ――――――――――――――――――――――――
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    ――――――――――――――――――――――

    伊達政宗が最上義光とのタイマンに勝利し、羽州連合が奥州高校の下についたというニュースは東北中はもちろん、関東にまで広まっており、その話は関東最強の不良校までもが知るところとなった。

    氏直「東北が騒がしくなってきたなー伊達政宗、1年なのにやるな…独眼竜の異名までついてるのかー」

    関東最強と恐れられている不良校の名は小田原学園。彼はそこの番長である北条氏直である。

    氏直「関東の学校は締めてるんだけど、三葉葵の奴らが邪魔だなーあいつらがいなければ東北進出も出来るんだけどねー。」

    氏政「氏直、気になるのか?」

    彼は氏直の父の北条氏政、小田原学園を創設した学園長である。しかし、それはあくまで表の顔。裏では氏政は北条会の組長であり、氏直は次期組長である。

    氏直「別にーまずは三葉葵を消してからだしねー。」

    小田原学園は北条氏政によって創設された、私立高校である。ただし、ここには関東中から不良が集まってくる、更に金さえ払えば入試は無し、生徒たちは北条会からのスカウトや他の裏世界からのスカウトを目指し、留年を重ねる者もいる。留年についても金さえ払えば何年でもいていいという方針である。

    氏政「あいつらか、ガキ同士の喧嘩はお前に全部任せる。」

    小田原学園に払われた金はそのまま北条会の資金となっており、学園から生徒を組にスカウトも出来るので、構成員を補充できる。氏政にとってはこの学園を創設したのは大成功である。

    氏直「相変わらず、ガキ扱いかー俺が組を継いだら、勢力はもっと拡大すると思うけどねー。」

    氏政「まだ、引退するつもりはないからな。」

    氏直「まあ、邪魔な奴らは消すだけだけどねー。」

    北条親子の不穏な会話が小田原学園では繰り広げられていた
  35. 36 : : 2020/05/09(土) 00:10:31
    登場人物プロフィール

    9 北条氏直

    小田原学園3年であり番長。学園長の子供であり、北条会の次期組長。関東の不良校を締めており、関東の不良達のトップ。留年している年上の生徒にもタメ口。野心家であり、自分が北条会の組長になったら、父よりも勢力を拡大できるという自信がある。語尾を伸ばしがち
  36. 37 : : 2020/05/09(土) 00:13:35
    登場人物プロフィール

    10 北条氏政

    表の顔は小田原学園の学園長であり、氏直の父。不良校であることがバレないように根回しをしている。裏では北条会の組長であり、小田原学園の生徒達から払われた金を北条会の資金としており、学園からスカウトをすることで構成員を増やしており、狡猾な男。猫まんまにかける味噌汁が1回だけだといつも足りない。
  37. 38 : : 2020/05/27(水) 19:28:58
    一方、神奈川の小田原学園が敵対視している 学生団体 三葉葵にも伊達政宗が東北を締めたことは伝わっていた

    家康「伊達政宗…東北を統一したって、まだ高1らしいよ?すごいよね。」

    忠勝「強さに歳は関係無いってことだな。」

    直政「そんなことよりも、小田原学園が活発に動いてるのはどうする?」

    忠次「あの不良校も懲りないもんだな…ガキが派手に遊び回りやがって!」

    康政「学園長がヤクザの組長で、あそこの生徒はヤクザの候補生ばっかだからな。」

    家康「僕らに絡みたがるのは何でなんだろうね?不良でも何でもないのに。」

    忠勝「邪魔なんだろうな、今や三葉葵に加盟してる学生は多いしな。」

    康政「それに忠勝と直政はそもそも喧嘩強いだろ!」

    忠次「最強と呼ばれる忠勝と赤鬼と呼ばれる直政か…こんな二人が所属する学生団体か…」

    直政「謙遜してるが、忠次と康政も強いだろ?」

    家康「確かに、君達四天王は強いのは分かるけど、他の団員は喧嘩とか戦闘には巻き込みたくないよ。」

    忠勝「小田原のガキ共が全面抗争仕掛けてくるなら、俺らで迎え撃てばいい!」

    家康「まだ分からないしね、小田原学園に潜入してる半蔵からの連絡を待とう。」
  38. 39 : : 2020/05/27(水) 19:32:18
    登場人物 プロフィール

    11 徳川家康

    江戸大学4年、学生団体 三葉葵のリーダーであり、関東の学生が次々に加盟しており、勢力を拡大している。小田原学園にスパイを潜入させたりと関東中やその他地域の情報を三葉葵のネットワークを使ってすぐに集めれる。物腰は柔らかく、温厚な性格。待ち合わせ時間の遅刻は何時間でも待つ
  39. 40 : : 2020/05/27(水) 19:34:35
    登場人物プロフィール

    12 本田忠勝

    江戸大学3年、学生団体 三葉葵の幹部であり、徳川四天王の1人。ボクシング、空手、柔道など多くの格闘技を経験し、そのどれでも全国優勝している武闘派、戦国時代でも強いということから戦国最強の異名がある。
  40. 41 : : 2020/05/27(水) 19:36:47
    登場人物プロフィール

    13 酒井忠次

    江戸大学4年。学生団体 三葉葵の幹部であり、徳川四天王の1人。三葉葵を家康とともに立ち上げた最古参のメンバー、家康と三葉葵の運営を中心的に行っており、ブレーンの役割を果たしている。
  41. 42 : : 2020/05/27(水) 19:38:58
    登場人物プロフィール

    14 榊原康政

    江戸大学3年。学生団体、三葉葵の幹部であり、徳川四天王の1人。幼い頃から剣道をやっており、忠勝と同時期に三葉葵に加入した。忠勝や直政の影に隠れているが、意外と好戦的な性格
  42. 43 : : 2020/05/27(水) 19:41:05
    登場人物プロフィール

    15 井伊直政

    江戸大学2年。学生団体 三葉葵の幹部であり、徳川四天王の1人。元は不良であり、いくつもの高校を束ねる番長で、異名は赤鬼。三葉葵1血の気が多い。喧嘩の時は全身赤色の服装で固める
  43. 44 : : 2020/08/01(土) 02:21:00
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    山梨県 風林火山本拠地

    信玄「今回の定例会を始めるか。」

    風林火山の組長 武田信玄は椅子に腰かけると幹部たちに声をかけた。信玄率いる風林火山は甲信地方を締めており、日本の中でも大きな組の1つである。

    勝頼「親父、相変わらず上杉が俺らにとっては邪魔だ!」

    信玄の息子で、風林火山の跡取りの勝頼は声を荒らげた

    信春「上杉の毘沙門天とは中々決着がつかないからな…」

    昌景「川中島で派手な抗争を繰り広げても、結局潰せてないし、川中島をうちの島にできてねーしな。」

    昌豊「5回やって、互いの組員は何人も失っているが、毎回引き分けで進展がないもんな。」

    昌信「それに関東の北条会も不穏な動きを見せてるな、学校を運営して不良たちを組にスカウトとかえげつないこと考えやがる…」

    昌幸「それに関東では学生連合の三葉葵の活動が活発になっていますしね。」

    信玄「近隣では気になる動きが多いな、やはり毘沙門天とはけりをつけないといけないな。昌幸!総攻撃をかけるために組員を集めろ!」

    昌幸「はい!いつに召集をかけますか?」

    信玄「1週間後だ!謙信を潰す!!」

    昌景「次こそ決着をつけるってことだな。」

    勝頼「親父!次こそは倒そうぜ!」

    信玄「謙信へ宣戦布告しておけ!場所は川中島だ!!いいな!!」

    風林火山幹部「はっ!」

    風林火山と毘沙門天の川中島での6度目の抗争が行われようとしていた
  44. 45 : : 2020/08/01(土) 02:32:12
    登場人物プロフィール

    16 武田信玄

    風林火山組長。53歳。甲信地方を締めており、風林火山を抗争のモットーにしている。戦闘面だけでなく、部下からの信頼が厚く、裏社会で名前を知らない者はいない

    17 武田勝頼

    風林火山の跡取り。27歳。信玄の息子であり、若いため血の気があるが、偉大な父を持つため、自身が跡を継いだときのプレッシャーも感じている。

    18 山県昌景

    風林火山幹部。武田四天王の異名をとるうちの1人。風林火山屈指の武闘派であり、抗争でも先陣をきる。服装は真っ赤で統一されており、赤備えと呼ばれ、恐れられている。

    19 馬場信春

    風林火山幹部。武田四天王の異名をとるうちの1人。風林火山設立時からのメンバーであり、信玄のことを若いときから支えてきた。

    20 内藤昌豊

    風林火山幹部。武田四天王の異名をとるうちの1人。昌景と同じく、風林火山の武闘派として知られ、昌景ともに風林火山の双璧と言われる。

    21 高坂昌信

    風林火山幹部。武田四天王の異名をとるうちの1人。駆け引きに優れており、事業の経営などでの能力が高く、風林火山の資金源を作っている。

    22 真田昌幸

    風林火山参謀。信玄や勝頼、武田四天王から頼られており、抗争での戦術や敵に対しての戦略立案、島を巡っての駆け引きで才能を発揮する。
  45. 46 : : 2020/08/02(日) 03:07:40
    パンッ!

    昌豊「は…?どういうことだ…?」ツー バタッ

    一発の銃声が響くと、昌豊は倒れた

    昌信「内藤!?おい!何があった!」

    パンッ

    昌信「ぐはっ…」バタッ

    昌豊に駆け寄っていった昌信も撃ち殺された

    信玄「何が起きている?」

    勝頼「敵!?狙撃されたのか!?どこからだ!」

    ???「ヒャッホー!!まとめて殺してやるぜ!!」

    信春「親分!早くお逃げください!!」

    信玄「あ、ああ…」

    ?????「逃がすか!!」パンッ

    信春「くっ……」バタッ

    ????「お前ら!!突入しろ!!全員ぶっ殺せー!!」

    昌景「定例会中に襲撃!?毘沙門天の奴らか!!」カチャ

    昌幸「親分!若!脱出しましょう!!」

    昌景「風林火山に攻めこんだことを後悔しやがれ!!」パンッ パンッ

    風林火山一の武闘派の昌景が敵に発砲した

    ???「遅い遅い…こーやって撃つんだぜ?」

    パンッパンッパンッ

    昌景「ぐっ…がはっ!」バタッ

    信玄(誰だ?謙信はこんなことはしないはず…)

    昌幸(四天王を瞬殺…!?何者だ…!?)

    ???「逃がすな!追え!」

    ???「任せとけー!」

    ?????「それにしても、ボスの計画は大成功だな!!」

    ????「ああ、一人ずつ幹部は殺したな…残りは敵のボスとその子供か!」

    ???「ビリー、ブッチ、サンダンス、ジェシー…しくじるなよ?追ってこい!」

    4人「分かりました!ボス!!」ダッダッダッ
  46. 47 : : 2020/08/02(日) 03:19:50
    ブッチ「奴らがいたぞ!!」

    信玄「くっ…お前らは誰だ!謙信はこんな卑怯な真似はしない!誰の差し金だ!!」

    ビリー「俺はビリー・ザ・キッド」

    ブッチ「俺の名前はブッチ・キャシディ」

    サンダンス「サンダンス・キッド」

    ジェシー「ジェシー・ジェイムズだ。」

    信玄「お前ら!アメリカマフィアか!!」

    ビリー「そーゆーこと!それじゃあな!」パンッ

    乾いた銃声が響くと、信玄が動くことは2度ととなかった。日本最強のヤクザの候補として挙がり、裏社会で一目置かれていた風林火山の組長はアメリカマフィアの襲撃により、その一生に幕を下ろした

    ビリー「残りは子供の方か…」




    昌幸「幸村!!」

    幸村「父さん?どうしたの?」

    昌幸「アジトが襲撃された!このままでは殺される!お前だけは逃げろ!」

    幸村「そんな逃げれるわけないよ!父さんを見殺しにできない!!」

    昌幸「行け!今なら逃げれる!!」

    幸村「それなら父さんも!!」

    昌幸「ダメだ!俺は親分に助けられた身、親分も若も助けなければならない!生死も共にする!」

    幸村「それなら俺も父さんと!!!」

    昌幸「お前は若い!!早く行け!!」


    ブッチ「この辺から声が聞こえたな?」

    ジェシー「どこだ?子供の方か?」


    昌幸「行け!幸村!!」ドンッ

    幸村「父さん!?」

    昌幸は無理矢理開けていたアジトの入り口から幸村を押し出した。

    ガチャ

    扉が閉まる

    幸村「そんな!父さん!!」ガンガン

    扉が開くことはない

    幸村「父さん…必ず仇は取る!」ダッダッダッ

    少年は1人、覚悟を決めると走り出した
  47. 48 : : 2020/08/02(日) 03:32:57
    昌幸「若!どこですか?」

    勝頼「昌幸生きていたか!!」

    昌幸「ええ、ですが、厳しい状況ですね…」

    サンダンス「追い詰めたな。」

    ビリー「やっほー!早く殺して終わらせよーぜ!」

    ブッチ「そっちが敵のボスの子供か。」

    ジェシー「それと幹部が残り1人だな。」

    昌幸「若は守りきる!」スチャ

    パンッ!!

    ビリー「早撃ちでは俺には勝てねーよ!」

    昌幸「」バタッ

    勝頼「昌幸!」

    ジェシー「ラストだな。」

    勝頼「お前ら!よくも俺の親父と仲間を…!!誰が頭だ!!刺し違えても殺してやる!!」

    サンダンス「今、ここにはボスはいなくてな…」

    ブッチ「そーゆーことー、お前をボスに会わせるまでもない!!」

    ???「そう言ってやるな。俺はそいつにとっては親の仇だからな。殺したくもなるだろう。」

    ビリー「ボス!?どうしてここまで?」

    ???「そろそろ終わると思ってな。」

    勝頼「お前か!定例会中の襲撃をして親父と幹部連中殺すように命令したのは!!」

    ???「そうだ。」

    勝頼「許せねぇ…お前は誰だ!」

    ???「アル・カポネだ。」

    勝頼「アル・カポネ…?アメリカ最大のマフィアがなぜ日本に…」

    アル・カポネ「これから死んでいくお前に、答える義理はないな。」パンッ

    勝頼「がはっ…!」

    アル・カポネ「死ね。」パンッ パンッ パンッ

    勝頼「親……父………」ドサッ

    アル・カポネ「日本のヤクザは大したことないな。」

    こうして、甲信地方を締めていた風林火山はアメリカからやって来たカポネ・ファミリーの襲撃によって壊滅した
  48. 49 : : 2020/08/02(日) 03:35:51
    登場人物プロフィール

    23 真田幸村

    風林火山参謀の真田昌幸の息子。信州上田高校1年。普段は高校に通っており、1年にして高校の頭を張っている。また、風林火山の見習いとしても活動をしている。父の昌幸を殺され、仇を討つことを誓う
  49. 50 : : 2020/08/02(日) 03:46:21
    登場人物プロフィール

    24 アル・カポネ

    アメリカ最大、最強のマフィアであるカポネ・ファミリーのボス。仲間からの人望は厚いが、敵に対しては容赦がなく、残虐かつ冷酷な性格。アメリカだけではなく、日本の裏社会への進出が狙い。表記がフルネームなのはアルやカポネで切るのがしっくり来ないから。

    25 ビリー・ザ・キッド

    カポネ・ファミリー殺し屋。早撃ちの天才であり、殺しの任務を失敗したことがない。子供っぽい所があり、戦闘中にテンションが上がると叫ぶ。アイスクリームが好物。

    26 ブッチ・キャシディ

    カポネ・ファミリー幹部。元はワイルドバンチという強盗中心の犯罪組織のリーダーだったが、カポネ・ファミリーに吸収され、傘下に加わる。武闘派。

    27 サンダンス・キッド

    カポネ・ファミリー幹部。元はブッチと共にワイルドバンチで犯罪行為をしていたが、ブッチともにカポネ・ファミリーの傘下に入る。冷静であり、カポネ・ファミリーのブレーン。

    28 ジェシー・ジェイムズ

    カポネ・ファミリー幹部。元はギャングのボスであったが、カポネ・ファミリーの傘下に入った。武闘派であるが、警察への根回しを行うなど狡猾な一面もある。
  50. 51 : : 2020/08/02(日) 22:50:52
    ―――――――――――――――――――――――
    ――――――――――――――――――――――
    ―――――――――――――――――――――
    長野県 上田市

    幸村「ハァハァ…流石にここまで来れば大丈夫か…」

    風林火山のアジトを脱出した幸村は走り続け、何とか危機を回避した回避した幸村は上田の自宅へと帰ってきた。

    幸村(父さん…どうしてこんなことに…)

    信州上田高校へと入学し、1年で高校の番長となった幸村は父の昌幸が所属する風林火山の見習いであり、次期幹部候補として有望のため、風林火山の定例会を見学していた。しかし、そこで起きたのは悲劇の虐殺であった。

    幸村(定例会を襲撃した奴らは誰だったんだ?それに何でアジトの場所が割れていたんだ?)

    幸村(もし…襲撃者側に実はアジトを脱出した生還者がいたと分かれば、口封じのために俺を殺しに来るかもしれないな…)

    父が自分を犠牲にして、守ってくれた自分の命をすぐに失うことだけはしたくない。幸村は復習心を燃やしながらも冷静に状況を判断していた。

    幸村「この家にも長くはいれそうにないな…どこかへ逃げるか…逃亡するなら誰かの手を借りたいな…」

    幸村「あいつしかいない!!」

    プルルルル プルルルル ガチャ

    幸村「もしもし、佐助!俺だ!」

    佐助「幸村?こんな時間にどうしたんだ?お前は定例会の見学のはすだろ?」

    幸村「そのことなんだが…まずいことになってな。父さんが殺された。」

    佐助「!?組織内の内部抗争か!?」

    幸村「外部からの襲撃だ、風林火山は壊滅した…」

    佐助「は?外部?そんな…それならお前は何で?」

    幸村「父さんが俺のことを逃がしてくれた…だが、俺もここには長くはいられない。佐助…手を貸してくれ!!」

    佐助「なるほど。幸村、俺はお前が行くとこならどこでもついていくぜ!!いつ向かえばいい?」

    幸村「明日の朝だ!夜の間に準備してここを出る!」

    佐助「りょーかい!」ピッ

    ここに二人の少年の逃亡劇と復讐が幕を開ける



  51. 52 : : 2020/08/02(日) 22:52:31
    登場人物プロフィール

    29 猿飛佐助

    信州上田高校1年。高校では副番長を務める。幸村とは幼馴染みであり、二人で喧嘩に明け暮れている。身のこなしが軽くアクロバティックな戦い方をする。
  52. 53 : : 2020/08/05(水) 02:42:48
    佐助「幸村ー来たぜー!」

    幸村「佐助、来てくれたか!」

    朝になると佐助は幸村の家へとやって来ていた

    佐助「それにしても昨日は大変だったな…幸村の父さんが…」

    幸村「父さんに救われたが…その遺体を弔うこともできないなんてな…くそっ!」

    幸村はやるせない顔で下を向く

    佐助「そーいや、外部からの襲撃で風林火山が壊滅したって言ってたよな?」

    幸村「ああ…」

    佐助「よく分からないのがよ、アジトの場所が敵は何で分かったんだ?」

    幸村「毘沙門天のやつらなら分かるんじゃないか?何回も抗争を繰り広げてるしな。」

    佐助「だけどよ、毘沙門天を指揮する謙信は卑怯なやり方を嫌う男だろ?定例会中を襲撃するとは思えない。」

    幸村「それならどうやって敵はアジトを突き止めたと言うんだ!」

    佐助「内通者だ。」

    幸村「内通者?裏切り者がいたってことか!?」

    佐助「それなら繋がる、内通者が他の組にアジトの場所と定例会の時間を言ったってことなら全てが繋がる!」

    幸村「そうか!それで分かったのか!」

    佐助「幸村、敵の特徴とか覚えているか?」

    幸村「いや、脱出に精一杯で全く……いや!外国人だ!」

    佐助「外国?」

    幸村「そうだ!襲撃者は日本人ではなかった!」

    佐助「ちょっと待て…てことは、海外のマフィアか殺し屋が絡んでるぞ…」

    幸村「日本国内での派閥争いの枠を超えてるってことか?」

    佐助「そうかもしれない。」

    幸村「俺が生き残ったことがバレたらここも危ない、佐助一緒に逃げるぞ!そしてまずは、内部の情報を売った裏切り者を炙り出す!」

    佐助「りょーかい!」

    幸村「だけど、高校は大丈夫か?番長の俺と副番長のお前が抜けるとなると統率はとれるか?」

    佐助「心配すんな!才蔵に言ってあるからよ!留守はあいつに任せてある!」

    幸村「そうか、それなら心配することはないか!行くぞ!佐助!」

    佐助「おう!どこまでもついてくぜ!」
  53. 54 : : 2020/08/05(水) 23:36:40
    東京 三葉葵本部

    家康「僕らの計画通りにことが進んでるみたいだね。」

    忠次「小田原学園の不良なんかに構ってる暇なんてないわけだわな。」

    忠勝「それにしても、上手くいくもんだな!」

    家康「君が情報を売ってくれたからだよ。そうだろ?信茂。」

    信茂「まあ、そうだな。」

    三葉葵の本部にいたのは風林火山幹部の小山田信茂だった。幸村と佐助の予想通り、裏切り者は組織の内部におり、風林火山のアジトの場所をばらした内通者は小山田だったのである。

    直政「それにしても、風林火山でも幹部だったのに俺たちについたのはなんでだ?」

    信茂「あっちでは四天王がいるから、今の地位以上の出世は望めないが、ここなら家康と同列でここをツートップ体制で引っ張れるだろ?」

    康政「ああ、なるほどな。」

    信茂「それにしても、いくら定例会の間とはいえ、どうやって風林火山を潰したんだ?大学生が相手にできる相手じゃないだろ?」

    家康「僕のビジネスパートナーに頼んだんですよ。彼らは上手くやってくれました。」

    信茂「なるほどね。」

    家康「とにかく、君は三葉葵の代表代行に就任してもらう!これからよろしく頼む!」

    信茂「ああ、こちらこそ。」

    家康「僕たちは不良みたいなガキの遊びもしないし、今いるヤクザたちと世代交代をする!それが三葉葵の目的だ!」

    信茂「乗ったぜ!その計画にな!んじゃ、俺は先に帰るわ。」

    家康「ええ、お気をつけて…」
  54. 55 : : 2020/08/05(水) 23:42:13
    登場人物プロフィール

    30 小山田信茂

    風林火山の幹部だったが、今の地位以上の出世を望めないことから、組織を裏切り新興勢力の三葉葵に情報を流し、三葉葵の代表代行に就任。卑怯な手も使い、自身の保身や出世を第一に考えている
  55. 56 : : 2020/08/06(木) 01:31:29
    信茂「いずれはあの家康も蹴落として、三葉葵を乗っ取って…俺の時代にしてやる!!」

    ビリー「楽しそうだな!」

    信茂「誰だ!?」

    アル・カポネ「帰り道だったか?俺は家康のビジネスパートナーでな。」

    信茂「アル・カポネ……!?何でお前が!家康…あいつ、アメリカと繋がってたのか!?」

    アル・カポネ「武器や薬を売買していてな、俺達が日本へ入る経路の手引きもしてもらっている。」

    信茂(三葉葵…表は学生団体だが、やってることはヤクザじゃねーか!それにアメリカ最大のマフィア、カポネ・ファミリーと繋がってるだと!?)

    信茂「俺も家康の仲間になってるから、これからよろしく頼むぜ!アメリカ最大のマフィアが仲間だと心強いな!」

    アル・カポネ「家康と話し合ったんだが、お前は始末することになっている。ビリーやれ!」

    信茂「は?俺を!?ふざけんな!どーゆーことだ!!誰のおかげで風林火山を潰せたと思ってるんだ!!」

    ブッチ「裏切り者は信頼できないからな、俺らも裏切り者は許さないのが掟だ。」

    ビリー「お前は用済みだ…」

    信茂「徳川家康ぅぅぅ!!!」

    パンッ! ドサッ

    ビリーの射撃により、信茂は眉間を撃ち抜かれ二度と起き上がることはなかった

    ―――――――――――――――――――――――
    ――――――――――――――――――――――
    ―――――――――――――――――――――

    康政「小山田の始末が済んだってよ。」

    忠勝「裏切り者は裏切られて死ぬ。因果応報だな!」

    家康「一度、裏切ったやつは状況が変わればまた裏切る、僕はあんな奴は最初から信じてない。」

    直政「まあ、利用するだけ利用したって感じだわな。」

    家康「計画の第一段階は完了したね。まだまだ、本番はこれからだよ!」
  56. 57 : : 2020/08/10(月) 01:55:23
    新潟県 毘沙門天アジト

    日本の米どころの代表であり、豪雪地帯でも有名な新潟県は裏世界では毘沙門天の勢力範囲としても有名である。毘沙門天の組長である上杉謙信はある知らせを受けていた。

    謙信「信玄…私と決着をつける前に死ぬなんて…私があなたを倒すか、それともあなたが私を倒すかと言っていたのに…」

    謙信は宿敵の武田信玄率いる風林火山が何者かの襲撃によって、壊滅したという情報に耳を疑い、宿敵の死に涙を流していた。軍神と呼ばれ、北陸を締める男の涙は宿敵の死に対してのものだった。

    謙信「私の手で殺せず、すまなかった…信玄…あなたの仇は…必ず、私が討ちます!」

    景勝「失礼します。」

    兼続「お呼びになられたと聞いたので、参りました。」

    謙信「風林火山が壊滅したことは知っていますね?」

    景勝「遂に宿敵が潰れたので、風林火山の島を奪えるように準備はしてあります!」

    謙信「なりません、私は信玄の仇を討ちます!」

    兼続「仇を?しかし、風林火山は我々とは敵対していましたが?」

    謙信「風林火山…いえ、武田信玄を討つのは私の使命でした。しかし、それは叶わなかった。信玄と私は敵でありながら、不思議な縁でした。」

    景勝「それで、何で風林火山の仇を俺達が討つんだ?」

    謙信「不思議な縁でしたが、あの男との間には絆と言えるものが確実にありました。私は悲しいんです。」

    兼続「なるほど、敵ながらそれほどの人物でしたからね。」

    謙信「あの男には苦しめられましたが、学ぶことはあった。私が成長できたのもあの男の存在があったからです。しかし、もう戦うこともあの男を倒すこともできません。」

    景勝「確かに、風林火山に対抗するために一丸となってたな。」

    謙信「風林火山の…いえ、あの男の仇を討つことは私の独断ですがついてきてくれますか?」

    景勝・兼続「はい!」

    謙信「私の予想ですが、定例会の日を襲ったということは襲撃者側はその情報を聞き出したということです。しかし、用心深い信玄が外部に漏らすとは考えられません。」

    兼続「風林火山内部に裏切り者がいたということですね!」

    景勝「それも定例会に参加できる幹部以上の奴でだな。」

    謙信「そういうことです。手がかりを探して、裏切り者と襲撃者を突き止めます!そして、報いを受けさせる!!」
  57. 58 : : 2020/08/10(月) 02:02:07
    登場人物プロフィール

    31 上杉謙信

    新潟に本拠地を置き、北陸地方を締める毘沙門天の組長。43歳。風林火山の組長武田信玄とは何度も抗争を繰り広げたが決着はつかなかった。義の心を持ち、正攻法を好む。抗争での勝率は高く、「軍神」の異名を持つ。

    32 上杉景勝

    毘沙門天の跡取り。23歳。若手でありながら才能があり、謙信の跡取りの座を勝ち取り、子供のいない謙信の養子となった。「不動明王」の異名を持つ。

    33 直江兼続

    毘沙門天の幹部。20歳。若手でありながら、毘沙門天の参謀として出世し、幹部を務める。ブレーンとして戦略を立て、駆け引きのも優れる。「愛染明王」の異名を持つ。
  58. 59 : : 2021/08/02(月) 03:26:26
    数日後

    兼続「組長!」

    謙信「どうしましたか?」

    兼続「実は、組長のもとに客が来ているんです。」

    謙信「客人ですか?」

    兼続「ええ、どうやら、風林火山の構成員だそうです。」

    景勝「風林火山!?壊滅したんじゃなかったのか!?」

    謙信「私もそう聞いていましたが、その客人の話を聞いてみるのがいいかもしれませんね…」

    謙信「通しなさい、風林火山の壊滅についての情報を聞いてみることにしましょう。」

    兼続「かしこまりました。連れてきます!」
  59. 60 : : 2021/08/02(月) 03:57:50
    兼続「入れ!ただし、組長に対して、失礼なことはするなよ?」

    兼続に連れられて謙信の元へと入ってきたのは、二人の高校生だった

    謙信「あなた達が風林火山の関係者で合っていますか?」

    景勝「こんなガキが?悪ふざけのつもりか?」

    毘沙門天を率いる組長の謙信や次期組長の景勝に物怖じすることなく、その高校生は返した

    幸村「俺は信州上田高校番長の真田幸村だ!こっちは副番の猿飛佐助だ!」

    佐助「副番長の佐助でーす!以後、お見知りおきを!」

    景勝「お前ら、舐めた態度取ってんじゃねぇぞ!!」

    佐助「まあまあ、落ち着いて!不動明王の景勝さん!!」

    謙信「どうやら、裏社会のことについても知っているようですね。真田ですか…そういえば、風林火山の優秀な参謀がいましたね。」

    兼続「真田昌幸のことですね。」

    佐助「愛染明王の兼続さん!大正解!この幸村はな!」

    幸村「佐助、ここからは俺が話す!」

    佐助が喋ろうとするのを制止して、幸村が口を開いた

    幸村「俺はその真田昌幸の息子だ!既に風林火山の見習いとしても活動していた。」

    謙信「なるほど、風林火山の構成員であることに嘘は無いということですね。」

    幸村「そうだ。」

    謙信「しかし、風林火山の構成員だったあなたが、どうして宿敵である私のもとへ?」

    幸村「構成員だったか…風林火山が壊滅したことはもう知ってるってことだな。」

    謙信「情報というのは、あなたが思うよりも早く駆け巡るものですよ。」

    幸村「風林火山が壊滅したことを知ってるなら、話は早い。一つだけ、確認してもいいか?」

    謙信「かまいませんよ。」

    幸村「こんなことは無いと信じたいんだが、万が一ってこともあるからな…一応、聞いておくぜ。」

    謙信「何でも答えましょう。」

    幸村「単刀直入に聞くが、風林火山を壊滅に追いやったのはお前ら毘沙門天か?」

    佐助「ちょっと幸村?何言ってるの?その線はさ!」

    幸村「そうではない佐助、念のための確認だ!少しでも可能性がある限りは聞かないとな。」

    謙信「なるほど、その質問に対して、私が風林火山を壊滅させるように指示を出したと言ったら、あなたはどうしますか?」

    幸村「決まっている!刺し違えてでもお前を殺す!!お前だけじゃない、ここの連中をまとめて皆殺しにして、父さんの仇を討つまでだ!!」

    佐助(軍神相手でも、一切の恐怖心は無しか…俺の親友は大胆なやつだな…)

    景勝「殺す?誰に向かって言っているんだ!」

    兼続「たかが、高校生のガキが!大人の世界を甘く見るな!!」

    謙信「景勝、兼続やめなさい!」

    景勝・兼続「はい。」

    謙信「真田幸村、あなたの想いは伝わりました。ですが、私は誓って、そのような真似はしていません。卑怯な真似をして、闘うことは私の美学に反します。」

    幸村「そうか、お前ならそういうと思っていた。」

    謙信「それでは、次は私から、風林火山が壊滅したことについて、何か知っていますか?」

    幸村「定例会の時に襲ってきた俺でも襲撃者は外国人だった、海外のマフィアか殺し屋が絡んでいる。」

    謙信「定例会中に外国人の襲撃、誰かが手引きしていますね。内通者がいるということですね。」

    幸村「俺と佐助も同じ読みをしている!」

    謙信「まさか、海外の勢力も絡んでいるとは…私も信玄の仇を討ちたいと思っています!真田幸村、私と共に戦いましょう!」

    幸村「ああ、俺も父さんの仇を必ず討つ!!」

    ここに、長い間宿敵として対峙してきた風林火山と毘沙門天が初めて、共闘するという結果となった
  60. 61 : : 2021/08/25(水) 18:52:22
    一方、奥州高校の番長となり、羽州連合の総長・最上義光に勝利し、名実ともに東北最強の座を手にした政宗は破竹の勢いで他校を締めていった

    小十郎「これで、東北は完全に政宗の支配下だな。」

    成実「そうだな、最上義光を倒した瞬間に政宗の下につくやつが一気に増えたもんなー!」

    義光「ここらで最強といえば、奥州高校か俺らの羽州連合だったからな。俺に勝った時点で政宗が東北最強に決まったわけだからな。」

    羽州連合総長の最上義光も政宗の下についており、今では政宗達とも仲良くしている

    政宗「確かに、俺は東北最強となったわけだが、俺は日本で…いや、世界最強になりたい!」

    定綱「政宗は東北に収まる器ではないってことか!」

    義胤「間違いない!」

    小十郎「そういえば、政宗…会津黒川高校の蘆名義広を覚えているか?」

    政宗「蘆名義広…あー!摺上原抗争の時のあいつか!」

    蘆名義広は政宗と同じく1年にして、番長となった男であり、義広が仕切る会津黒川高校は奥州高校、羽州連合に次いで、東北では三番手の勢力であった。

    奥州高校と羽州連合が対決し、奥州高校が勝利した後にも、義広は政宗の下につかず、対決することを決断した。その後、奥州高校と会津黒川高校の間での抗争が勃発し、この摺上原抗争と呼ばれる対決は政宗、小十郎、成実、定綱、義胤、義光など東北屈指の実力者揃いの奥州高校が圧勝した。

    その結果、義広率いる会津黒川高校も政宗の下についたのであった。

    成実「蘆名は政宗に負けて、今では俺らの下についてるだろ?」

    定綱「普段は会津黒川を仕切ってるかもしれないが、奥州高校の勢力にカウントされるわな。」

    義光「蘆名は羽州連合を率いてる俺と同じような立ち位置だろ?」

    小十郎「その蘆名が不穏な動きを見せているらしい。」

    政宗「不穏な動き…?具体的には?」

    小十郎「会津黒川高校に他校の生徒が出入りしているようなんだが、出入りしているのは常陸高校の奴ららしい。」

    義胤「常陸!?北関東のか?」

    定綱「何で常陸高校の奴らが蘆名の所まで来ているんだ?」

    小十郎「常陸高校を仕切ってるのは佐竹義重なのは知っているな?」

    義光「東北の奥州高校の勢力、小田原学園の北条に囲まれながらも、どっちにも従ってないよな。」

    定綱「強い奴って話しは聞くよな。鬼義重って呼ばれてるしな。」

    政宗「蘆名義広と佐竹義重は仲がいいってことか?」

    小十郎「伝えられた情報によると、蘆名義広は佐竹義重と協力して、反伊達同盟を結成して、奥州高校に挑むつもりらしい。」

    成実「あいつ!まだ刃向かうつもりなのかよ!どうする?政宗!?」

    政宗「蘆名義広は1年にして高い実力を持っていたし、北関東の佐竹義重も強いみたいだからな。売られた喧嘩は買うに決まってるだろ!」

    東北情勢がまた動き出そうとしていた
  61. 62 : : 2021/09/08(水) 04:03:15
    義広「お疲れ様です。佐竹さん。」

    義重「ああ、伊達への反乱の準備は進んでいるか?」

    義広「現在、進めています。佐竹さんが伊達を潰すと約束してくれたおかげで、憎き政宗の支配下にあった勢力からも味方につくと申し出がありました!」

    義重「こちらにつくのは誰だ?」

    義広「今日は彼らを読んでおります。入っていいぞ!」

    義継「二本松学園番長の畠山義継だ!政宗の奴は気に入らねぇ!佐竹さんに力を貸すぜ!」

    常隆「大館高校番長、岩城常隆。俺も政宗に負けたが、年下の支配下にいるよりは佐竹さんの勢力に入る方がずっといい!」

    義親「小峰第一高校番長、白河義親!奥高とは元々仲が悪くてな、東北最強だと調子に乗ってるあいつらを引きずり下ろす!!」

    盛義「須賀川高校番長の二階堂盛義!奥州高校も傘下の羽州連合も潰すために、この反乱に参加する!」

    義広「政宗に敗れたとはいえ、東北では名の通ったメンバーがこちらの味方についてくれました。」

    義広「佐竹さんがリーダー、副リーダーを私が務め、彼ら4人を幹部とすれば、奥高側の政宗、小十郎、成実、定綱、義胤、義光の6人と同じ人数になります。」

    義重「なるほど、幹部級の数を揃えることができたってわけだな。」

    義広「その通りです!こちらの味方も集まりました!あとは決戦の日を待つだけです!」

    義重「派閥争いで荒れていた奥高の頭になり、羽州連合の義光を倒し、義広達のような東北の実力者に勝利し、東北をまとめあげた男が相手か…」

    義重「噂の独眼竜がどんなもんか確かめてやろうじゃねぇか。」

    義重は不敵な笑みを浮かべる

    義広「どうかされましたか?」

    義重「いや、これに勝利すれば東北進出を果たせる!上手くいけば、徳川と北条が揉めている関東よりも東北で勢力を拡大できるのはメリットが多いと思ってな。」

    義広「そういうことですか。」

    義重「来いよ、伊達政宗!俺がぶっ潰す!!」
  62. 63 : : 2021/09/08(水) 09:08:08
    おっ
  63. 64 : : 2021/09/08(水) 21:14:13
    登場人物プロフィール

    34 佐竹義重(さたけよししげ)

    常陸高校3年、北関東の有名不良校の常陸高校の番長。北条氏直率いる小田原学園、徳川家康率いる学生団体の三葉葵のどちらの下にもつかずに、北関東に独立勢力を形成している。
    身長は190cm、体格はがっしりしており、「鬼義重」の異名を持つ。義広の頼みを引き受け、反伊達連合のリーダーとなる。

    35 蘆名義広(あしなよしひろ)

    会津黒川高校1年、1年で番長に登り詰めた逸材。東北では奥州高校、羽州連合に次ぐ第三勢力であったが、摺上原抗争で政宗に敗北し、支配下に下る。しかし、政宗の支配下という状況に納得はいかず、義重を頼り、政宗への反乱を決意。反伊達連合の副リーダー。

    36 畠山義継(はたけやまよしつぐ)

    二本松学園3年、二本松学園の番長だが、急速に勢力を拡大する政宗の前に敗れた。勝つためには手段を選ばない性格のヘビースモーカー。反伊達連合の幹部。

    37 岩城常隆(いわきつねたか)

    大館高校3年、大館高校の番長だが、急速に勢力を拡大する政宗の前に敗れた。ボクシング経験があり、ボクシングで培ったステップやパンチを喧嘩にいかしている。反伊達連合の幹部。

    38 白河義親(しらかわよしちか)

    小峰第一高校3年、小峰第一高校の番長だが、急速に勢力を拡大する政宗に敗れた。耐久力に優れており、打たれ強くタフなことが持ち味。反伊達連合の幹部。

    39 二階堂盛義(にかいどうもりよし)

    須賀川高校3年、須賀川高校の番長だが、急速に勢力を拡大する政宗の前に敗れた。小柄ではあるが、機動力をいかした闘い方で敵を翻弄する。反伊達連合の幹部。
  64. 65 : : 2021/09/08(水) 22:49:48
    まだ活動続けていたんだね
  65. 66 : : 2021/09/09(木) 02:59:39
    >>65 前に作品を読んだことがある読者の方ですかね?
    以前のように頻繁に更新して活動をするといった形ではありませんが、大学生活や遊びやバイトなどの私生活以外の空いた時間でたまに更新するといった不定期で活動しています
  66. 67 : : 2021/09/09(木) 09:25:42
    なるほど
  67. 68 : : 2021/09/11(土) 04:47:44
    数日後、会津黒川高校

    ここでは、政宗が率いる勢力と佐竹義重をリーダーに迎えた反伊達連合が東北の覇権を懸けた決戦に臨もうとしていた

    政宗「お前ら!会津黒川の蘆名は俺達に敵対し、反乱を起こした!あいつらはリーダーに北関東の佐竹を迎えた!」

    政宗「俺達は東北最強だ!もう1回、蘆名達を倒して、佐竹も潰して!関東進出するぞ!
    行くぞ、てめぇらぁぁぁ!!!」

    政宗勢力「うおおおおお!!!」

    成実「いいねー!盛り上がってきた!!」

    小十郎「お前ら!裏切り者を倒しまくれ!!」

    一方で、反伊達連合軍も迎え撃つ準備は万全だった

    義重「来たか…調子に乗ってるガキ共を捻り潰せ!!」

    義広「政宗を潰せ!!!」

    反伊達連合勢力「うぉぉぉ!!!」

    両陣営の勢力が敵めがけて、一斉に走り出した。数では反伊達連合が上回るが、政宗側は政宗を筆頭に、小十郎、成実、定綱、義胤、義光が奮戦し、一進一退の攻防を続けている

    政宗「おらっ!!」バキッ!

    反伊達連合側の不良「がはっ…!」バタ

    定綱「大したことねぇな!」ドゴッ!

    反伊達連合側の不良「ぐはっ…!」ドサッ

    義胤「だが、この数の多さは厄介だな。」


    義重「数ではこちらが有利なはずだが、向こうの主力に苦戦しているな…」

    義広「佐竹さん、私達、幹部が打って出ます!」

    義親「そうだ!政宗さえ倒せば俺らの勝ちだ!」

    義継「奴らが体力を消耗し、弱ったところを俺達が狙えばいいもんな!」

    常隆「佐竹さんはここで待っててくれ!俺達だけで政宗を倒す!!」

    義重「分かった、ガキ共を返り討ちにしろ!!」

    義広達「はい!!」

    こうして、反伊達連合も義重以外の幹部が戦闘に積極的に参加し、乱戦は更に派手なものとなっていった

  68. 69 : : 2021/09/12(日) 04:49:37
    義継「おい!いたぞ!敵の頭だ!!」

    盛義「伊達政宗…!忘れもしねぇ…!」

    義親「政宗を潰すぞ!!佐竹さんの元へは行かせねぇ!!」

    政宗「幹部が出てきやがったか…!厄介だな!」

    常隆「見つけたぜ!ここで倒す!」

    定綱「おい!俺らの頭に簡単に挑めると思うな!」

    常隆「あ?大内…お前から先に潰してやろうか?」

    定綱「大館の岩城か、1度は俺らに負けてるお前に、俺が負けるわけねぇだろ!!」

    定綱と常隆は睨み合い、両者が対峙することになった


    盛義「常隆がやりあってるうちに、俺が政宗を倒す!!」

    義胤「そうはいかないぜ!二階堂!お前の相手は俺だ!!」

    盛義「なっ!?相馬!邪魔すんじゃねぇよ!」

    義胤と盛義もぶつかり合うことになった


    政宗「敵の頭の義重はどこだ?」

    義継「見つけたぞ!政宗!!覚悟しろ!!」

    義光「政宗には手を出させねぇよ、羽州連合総長、最上義光…!俺がお前を倒す!」

    義継「最上!お前のことを潰してやるぜ!!」

    義光と義継の間も戦うこととなった


    政宗「幹部連中も抑えれているみたいだな…」

    義親「頭を潰すのは俺だ!」ヒュ

    義親は拳を振りかざしながら、政宗に向かっていった

    小十郎「邪魔だ!!」ドガッ

    しかし、義親の拳は政宗に届かず、義親は小十郎に蹴り飛ばされた

    義親「痛ってぇな…!ん?お前は奥高 副番の片倉じゃねぇか!お前から潰してやるよ!!」

    小十郎「小峰第一の白河か…すぐに終わらせてやる!」

    小十郎は義親をぶっ飛ばすが、そのまま二人は戦闘を開始した

    義重の元へと向かおうとする政宗に最後の刺客が立ちはだかった

    義広「佐竹さんの元へは行かせない!私が相手してやるよ!」

    成実「蘆名!お前に政宗はもったいねぇよ!!」

    義広「舐めた口を…!!」

    成実「お前の代わりなんていくらでもいるけどよ、俺らはそうはいかねぇんだよ!!」

    自分の陣営の実力者に支えられながら、政宗は義重の元へと向かっており、双方の幹部は全員が戦闘状態に入っていた。

  69. 73 : : 2021/09/14(火) 04:31:28
    政宗「あいつらなら、勝てるはずだ!」

    政宗は幹部同士の戦闘を尻目に、敵の頭である義重の元へと走っていた

    そして、遂に政宗は義重の元へと辿り着いた

    政宗「探したぜ、お前が佐竹義重だな?」

    義重「待ちくたびれたぜ…お前が話題の奥高の独眼竜か…」

    政宗「その通りだ!」

    義重「なるほど、本当に隻眼なんだな…俺の幹部連中はお前に負けて、傘下に入っていたとはな…義広まで倒すとは驚いたな。」

    政宗「蘆名のことか?確かに強かったが、俺の方が強かった、それだけのことだろ?」

    義重「言うじゃねぇか。」

    政宗「御託は並べなくていいぜ?わざわざ、関東からここまで出向いてきたんだろ?」

    義重「ああ、北条に徳川と強者揃いの関東からわざわざ来てやったぜ。関東に比べれば、東北の不良どものレベルは大したことねぇな。」

    政宗「大したことない?お前はまるで、自分が北条や徳川と張り合っているかのように話してたけどよ、実際は北条と徳川の間をギリギリで生き延びてるだけだろ?」

    義重「あ…?何か言ったか?」ブチッ

    政宗「北関東の勢力を何とか維持してるってとこだろ?関東だと北条や徳川がいるから、今以上の勢力拡大は望めない、だから、蘆名の呼びかけに応じて、東北進出を狙っている。そうだろ?」

    義重「好き勝手言ってくれるじゃねぇか、ガキが調子に乗るなよ?」

    政宗「事実を言っただけだろ。」

    義重「なるほど、少し腕が立つからって、俺をなめているわけだな?それなら、望み通りに潰してやるよ!!」

    政宗「俺もお前に勝つ!鬼退治の始まりだぜ!!」

    頭である政宗と義重の対決が始まった。東北最強VS北関東最強の意地と誇りを懸けた闘いが幕を開けたのである。
  70. 74 : : 2021/09/15(水) 03:43:09
    政宗(構えに隙は無さそうだな…)

    政宗「そっちから来ないなら、こっちから攻めていくぜ!!」ダッダッ

    政宗の喧嘩は攻めのスタイル、力とスピードのバランスを取り、それらの緩急を自在に操ることで政宗は多くの敵を倒してきた。政宗は踏み込むと、義重との距離をすぐに縮める

    義重(なるほど、スピードが早いな…)

    攻めこんできた、政宗に対して、義重は防御の体勢をとる

    政宗「おらっ!!」ブン バキッ!

    政宗は振りかぶると、義重の防御の間を縫うように、拳を叩き込んだ

    義重「うっ…やるな、だが、それが全力か?」

    義重は一瞬、顔をしかめたが殆ど効いていないようだった

    政宗(距離を詰め、スピードを乗せた拳だったのに、ほぼ無傷かよ…!)

    政宗「頑丈な奴だな。」

    義重「まあな、それと言っておくが、闘いの場において、先に動くものは弱者の方だと相場は決まっている。」

    政宗「そうか…それなら、蘆名の誘いに乗って、俺らへの反乱を企て、先に動き、喧嘩を売ってきたお前らは弱者ってことか?」

    義重「口は立つようだな、舐めるなよ?このガキが!!」ブン バキッ!!!

    政宗は咄嗟に防御の体勢を取ったが、それでも数メートルは吹き飛ばされた

    政宗「がはっ…」ゴロゴロ

    政宗(くそっ…!防御と受け身まで取ったのに、この威力かよ…!!)

    義重「おいおい、独眼竜…まさかこれで終わりなんて言わねぇよな?」

    政宗「ああ、ここからが始まりだぜ!」ダッ

    政宗は起き上がると素早く義重との距離を詰める

    政宗「おらっ!」ブン

    義重「読めてるんだよ!」

    義重は政宗の拳を受け止め、弾き返す。

    政宗「なら、これも読めるか?」ドカッ!!

    政宗は弾かれた勢いをそのまま利用して、義重の太ももに蹴りをいれた

    義重「ぐっ…!やるじゃねぇか!面白ぇ!!」

    そう言うと、義重はすぐに政宗に攻撃を始める

    義重「おらっ!」ブン

    政宗「おっと!」サッ

    義重「まだまだ!」ブン

    政宗「食らうかよ!」サッ

    義重の攻撃を政宗は避けながら、対応していく

    義重「どうした?避けてばかりでは俺は倒せんぞ?」ブン ブン

    政宗「そんなこと知ってんだよ!」サッ サッ

    政宗「お前は防御ががら空きだぜ?」ブオッ

    義重(攻撃に集中している最中に蹴りをいれる?その程度!)

    義重「油断はしないぞ!!」ガッ

    義重は政宗の腹への蹴りを腕で防いだ

    政宗「でもよ、こっちが空いてるぜ?」ブン バキッ!!

    政宗の右ストレートは義重の顔を捉えていた

    義重「ぐはっ…!!」

    顔に一撃を決められた義重は後ろに吹き飛ぶ

    義重「久しぶりにこんないい一撃をもらったな…どうやら、舐めていたのは俺の方だったらしいな。こっからは本気で行くぞ!!」

    政宗「来いよ、ド派手な喧嘩にしようぜ!!」
  71. 75 : : 2021/09/15(水) 04:09:23
    小十郎「政宗、今回も楽しそうに喧嘩するもんだな。」

    小十郎は相手と闘いながらも、奥で闘う政宗の様子を見ていた

    義親「おいおい、よそ見してんじゃねぇぞ!!」ブン

    小十郎「すまない、向こうの様子が気になってな。」ガッ

    小十郎はそう言いながら、義親の拳を受け止める

    義親「確かに、政宗の野郎が佐竹さんとここまでやりあえるとは思っていなかったが、時間の問題だ!佐竹さんが勝つに決まってる!!」

    小十郎「何とでも言え、勝つのは政宗だ!」

    義親「ふーん、そうか。それなら、まずは奥高副番長のお前を潰して、政宗も俺が潰してやるよ!!」

    小十郎「白河、お前じゃ相手にならねぇよ。政宗にも、俺にもな。」

    義親「余裕なのがムカつくんだよ!!」ブン

    小十郎「遅い!!」サッ ブン バキッ!

    義親「がはっ!」フラッ

    小十郎は義親の拳を避けると、すかさず腹に拳を叩き込み、義親はよろめいた

    小十郎「おらっ!」ゴッ!

    義親「ぐはっ…!!」

    更によろめいた義親の腹に、小十郎は膝蹴りを決める

    小十郎「まだだ!!」ブン

    義親「まずい…!」

    義親は防御の体勢の取ろうとするが、間に合わず、左腕に強烈な一撃を食らった

    義親「ぐっ…!」

    小十郎「食らいやがれ!!」ドガッ!!

    腕を痛めた義親に対して、容赦のない蹴りを小十郎は義親の腹に叩き込んだ

    義親「うっ…ぐっ…ぐはっ!!」ビチャ

    吹き飛ばされた義親は立ち上がろうとした瞬間に吐血した

    小十郎「まだ起き上がるか!!」ダッ ドガッ!!

    小十郎はすぐに距離を詰めると、立ち上がろうとしていた義親の上半身を蹴りつけた

    義親「がっ…くっ…!がはっ…!」ビチャ

    蹴り飛ばされた義親は更に血を吐いた。小十郎の攻撃を連続でもらい、既に吐血もしており、気絶していても不思議ではない。しかし、義親は立ち上がった

    義親「結構食らったな…!こっちからも行くぜ!」ブン

    小十郎「まだやる気か?」ガッ!

    義親「やる気に決まってるだろ!!」ブン

    小十郎「そうか、それなら潰すまでだ!」

    小十郎は義親の拳を受け流すと、義親の左頬を殴った。バキッ!という音が響き、義親がふらついた。しかし、義親は倒れない

    小十郎「っ…!倒れないだと!?」

    義親「喧嘩ってのはどんだけ、攻撃を受けようが最後まで立ってた奴の勝ちだろ?」ブン バキッ!

    小十郎「ぐっ…!」

    小十郎も義親の一撃を貰ってしまう

    義親「どんだけ食らおうが、最後に勝つのは俺だ!竜の右目をここで潰してやるよ!!」

    小十郎「ゾンビ野郎が、立てねぇようにしてやるよ。」


  72. 76 : : 2021/09/16(木) 04:39:50
    義光「おい、これは何の真似だ?」

    最上義光は対峙している畠山義継に向かって、呆れたようにこう言った

    義継「何か気に入らないことがあったか?ああ、煙草の煙が気に入らなかったか?」

    そう言いながら、義継は義光の方に向かって、煙を吐き出す

    義継「仕方ねぇだろ?煙草は何本吸ってもいいもんだからな。」

    義光「しらを切るつもりか?後ろにいる奴らは仲間だろ?」

    義継「ん?ああ、こいつらのことか!こいつらは俺の手下だ!」

    義継の後ろには、義継が頭を張っている二本松学園の不良10人が控えていた

    義光「お前には俺とタイマンを張るつもりは無いということか?」

    義継「タイマン?そんなもん張るつもりなんて全く無いぜ!!」

    義光「幹部同士のタイマン勝負だと思っていたんだがな、タイマンも張れない腑抜けだったか!」

    義継「ハハハ!喧嘩の際はタイマンを張るなんて、ルールは喧嘩には無いだろ?喧嘩にルールなんてねぇんだよ!!」

    義光「なるほど、お前を含めた不良11人VS俺というわけか。」

    義継「悪く思うなよ?俺は佐竹さんを勝たせるために行動する!羽州連合の総長のお前と俺がタイマンを張ったところで、俺が勝てるとは思えない。だから、確実に勝つために仲間を連れてきた!」

    義光「自分から1VS1では俺に勝てないとはっきり言うとはな、俺に負けると認めてるじゃねぇか!!」

    義継「何とでも言えよ、勝った者が上に立つ!そして、俺は勝つためには手段を選ばねぇ!!」

    義光「清清しいクズだな、俺が潰してやるよ…!!」

    義継「お前ら!あいつを潰せ!!」

    義継の指示とともに3人の不良が義光に向かっていった

    畠山派の不良1「行くぜ!」

    畠山派の不良2 「何か仕掛けてくるつもりか?」

    畠山派の不良3「関係ねぇ!こいつを潰すぞ!!」

    義光「大したことないな」ガッ! バキッ!バキッ!ドカッ!

    畠山派の不良1~3「がはっ…!」

    義光はすぐに3人をのしてしまった

    義光「続きを始めようか。」
  73. 77 : : 2021/09/19(日) 01:56:48
    義継「お前ら!3人くらいで何とかなると思うな!」

    畠山派の不良達「はい!」

    義継「まだ、7人もいるんだぞ?一斉にかかれ!数で圧倒しろ!!」

    そう言いながら、義継は煙草を吸い、また煙を吐く

    義光「自分は出てこずに、仲間にやらせるだけだとはな。二本松学園が雑魚な理由がよく分かったぜ、頭があいつなら納得がいくわな。」

    義継「あ?なんだと!?」

    義光の挑発に対して、義継はすぐに乗り、煙草の火を消し、捨てた

    義継「いいぜ、俺も入ってやるぜ!」

    義光「まとめてかかってこい!!」

    義継「お前ら!!行くぞ!!」ダッ

    義継を含めた8人が義光に向かっていく

    義光「おらっ!」バキッ!

    畠山派の不良「ぐはっ…!」バタ

    畠山派の不良「おらっ!」ブン

    義光「遅い!!」ドガッ!

    畠山派の不良「うわっ…!!」バタ

    義継「なめんな!!」ブン

    義光「大したことないな。」ガシッ ブンッ!

    義継「うおっ!?」

    義光は義継の攻撃を受け止めると、そのまま投げ飛ばした

    ドゴッ!!

    大きな音がして、投げ飛ばされた義継は仲間に激突し、下敷きになった畠山派の不良が気絶していた

    畠山派の不良「」ピクピク

    義継「くそっ…!」

    義光「まだまだ!!」

    義光は畠山派の不良を殴り飛ばし、蹴り、そして投げ飛ばした

    畠山派の不良達「」バタ

    畠山派の不良「うおおお!!」ダッ

    義光「向かってくるか、力の差を知れ!!」ヒュバキッ!!

    義光は向かってきた敵に向けて、正確なアッパーを放った。アッパーを顎に食らった敵は宙を舞うとそのまま地に落ちた

    畠山派の不良「」ドサッ

    義継「こんなに早く…7人が…!?」

    義光「もう、仲間はいないな。あとはお前だけだ!!畠山!!!」

    義継「くっ…!おらっ!!」ヒュ バキッ!

    義光「なるほど、さっきの奴らよりはましだな。」

    義継の拳を受けた義光に少しは効いたようだ

    義光「だが、そんな攻撃では俺は倒れん!!」ヒュ

    義継(殴りに来たか!これを避ける!)サッ

    しかし、義光は殴ろうとしていた手の動きを止め、避けた義継の腕を捕らえる

    義継「なっ!?フェイクか…!!」

    義光「気づくのが遅かったな!!」ガシッ

    そのまま、義光は義継を掴み、背負い投げした

    義光「食らいやがれ!!」

    義継「うおっ!?」ドカッ

    更に義光は起き上がろうとした義継に向かっていき、胸ぐらを掴み立たせると顔面を殴った

    バキッ!!という音が響き、義継は大きくよろめいた

    義継「ぐはっ…!」

    義光「俺はな、お前みたいな卑怯者が嫌いなんだよ!!」ドカッ!!

    更に義光は義継の腹に強烈な蹴りをいれた

    義継「がはっ…!!」ビチャビチャ

    義継はたまらず吐血するが、義光に攻撃の手を緩める気配はない

    義継「畜生…!」ブン バキッ!

    義光「ぐっ…まだ抵抗するか!」

    抵抗を受けても、義光に止まる気配はない。

    義光「終わりだ!!!」ブオッ

    バキッ!!!

    凄まじい音が響き渡り、義光の拳は義継の腹に会心の一撃を決めていた

    義継「うっ…ぐっ…がはっ…」ビチャ

    義継「ハアハア…こんな……ところで…」ドサッ バタッ

    攻撃を受けた義継は崩れ落ちると、気絶した

    義光「リベンジはタイマン勝負なら買ってやるよ。」

    義光「ハアハア…流石に11VS1は少し疲れたな。」

  74. 78 : : 2021/09/28(火) 03:19:26
    盛義「相馬、お前は実際のところ大したことないだろ?」

    義胤「は?なめてんのか?」

    盛義「そうだろ?奥高の三大派閥の一角と言われながらも、1年の伊達政宗に負けたんだろ?」

    義胤「おいおい!二階堂、バカ言っちゃいけねーぜ?それはお前もだろ?」

    盛義「俺ら須賀川高校がお前らに負けたのは、政宗一人じゃねぇだろ!羽州連合の最上まで来てたんだぞ!状況が違うだろ!!」

    義胤「最上にビビってるのか?俺らの頭の政宗は最上にも勝ってるんだぜ?最上にビビってるお前じゃ、政宗には勝てねーよ!」

    盛義「黙れ!お前は三大派閥の中でも最弱だろ!片倉と大内よりもお前は弱いだろ!見た目の派手さで誤魔化してるだけだろ!!」

    義胤「ぶっちゃけ、小十郎と俺がタイマン張ったら、俺は負けるだろうな…定綱とはどっちが勝つかわかんねーけどよ。」

    盛義「やっぱりそうか!お前は奥高幹部の中で1番弱い!!」

    義胤「好きに言ってろ。それにさ、政宗に勝てないことは認めるけど、お前になら余裕で勝てるからよ!!」

    盛義「俺を舐めるな!俺はお前を倒し、政宗も倒す!!」

    義胤「お前じゃ、政宗には敵わねぇよ!!寝言は寝て言え!このチビが!!!」

    盛義「黙れ!ぶっ潰してやる!!」ダッ

    盛義が義胤に向かって走り出す

    義胤(速いな。)

    盛義「相馬!!」ブン

    義胤「食らうかよ!!」サッ

    義胤は盛義の拳をかわすと、反撃に転じる

    義胤「今度はこっちからいくぜ!!」ブオッ

    盛義「当たるかよ!」サッ

    義胤「避けた気になるなよ?」ブン

    盛義が避けた先にも、義胤は拳を叩き込む

    盛義「相馬、お前こそ当てた気になるなよ!!」

    そう言うと、盛義は連続で叩き込まれた拳も回避していく

    義胤「チッ…ちょこまかしやがって。」

    盛義「やっぱ、お前は大したことないな!」

    義胤「心配すんな、ここまでは準備運動みたいなもんだからよ!楽しもうぜ?」
  75. 79 : : 2021/10/15(金) 13:02:50
    盛義「準備運動?お前の攻撃はろくに当たってないぜ?」

    義胤「心配すんな、お前の速さの底は見えたしな。」

    盛義「言ってくれるじゃねぇか…!!なめんな!!」ダッ

    盛義は素早い動きで、義胤との距離を詰めると拳を振り抜く

    バキッ!

    義胤「チッ…もらっちまったか…」

    盛義「おいおい、俺の速さの底が見えたとか言うくせに、食らってるじゃねぇか!」

    義胤「くそ!」ヒュ

    盛義「遅い!」サッ バキッ!!

    盛義は義胤の拳を軽々と避けると、距離を保った

    義胤「ヒット&アウェイってやつか?臆病者らしい攻め方だぜ。」

    盛義「臆病?これはこっちの戦術だ!!」

    義胤「攻めながらも、逃げる戦いだとはな…不良の風上にも置けねーな!!」ブオッ

    盛義「遅ぇ!!!」ドガッ!

    義胤「がはっ…!!」

    盛義「離れないで、接近戦でもお前には負けねぇよ!!」

    盛義は距離を詰めたまま、義胤を殴り、蹴る

    ガシッ!!

    盛義「なっ!?」

    義胤「捕まえたぜ、二階堂!!」

    盛義「離せ!!!」

    義胤「お前を挑発し、挑発に乗ったお前が接近戦になるように仕向けた!」

    義胤「もー逃がさねぇぞ!!」バキッ!

    義胤はさっきまでの反撃をするかのように盛義を殴り飛ばした

    盛義「がはっ…!」

    義胤「まだまだ足りねぇな、俺のことをなめやがって!!」バキッ! ドガッ!!

    盛義「ハアハア…くそ…!」

    義胤「耐えれなくなってきただろ?」

    そう言いながらも、義胤は盛義に対して、ラッシュを叩き込んでいく。

    盛義「ぐっ…ハアハア…くそっ!」

    盛義はラッシュをくらい、ふらついている

    義胤「結構効いてるみたいだな、これで終わりだ!!!」バキッ!!!

    義胤の渾身の一撃は、盛義を捉えた

    盛義「がはっ!!」ビチャビチャ

    義胤「吐血しちまったか?」

    盛義「ハアハア…くそっ…!死ね!!」ブオッ

    盛義は義胤を殴ろうとするが、ふらつき大振りになってしまう

    義胤「得意のスピード戦も、それじゃ台無しだな。」

    義胤は冷静に避けると、がら空きの腹に向かって、拳を振り上げた

    義胤「とどめだ!!!」ブンッ

    バキッ!!

    盛義「ぐはっ…!!!」ビチャビチャ

    盛義の体が浮き上がり、吐血する

    盛義「」カクッ

    義胤「俺の勝ちだな…!」
  76. 80 : : 2022/02/20(日) 15:10:57
    定綱「おらっ!」ブンッ

    常隆「読めてんだよ!!」サッ バキッ!!

    常隆は定綱の拳を華麗に避けると、タイミングを合わせて、カウンターを叩き込む

    定綱「くそっ…!」

    常隆「おいおい、こんなもんか?」ブン!

    定綱「チッ…」サッ

    常隆が連続して、殴りかかるが定綱は避けることに成功する

    常隆「分かるか?これが本物の拳だ!素人とは違うんだよ!!」

    定綱「素人とは違う?プロぶってんじゃねぇよ!」ブオッ

    常隆「それも分かりやすいな!!」サッバキッ!

    常隆は上手く避けると、またカウンターを決める

    定綱「グハッ…!」

    常隆「な?分かっただろ?これがボクシングだよ!」

    定綱「確かに経験者らしいが、プロではないだろ?それにな、ボクシングにはルールがあっても、喧嘩にルールはねぇんだよ!!」

    常隆「黙れ!お前の方が不利だろうが!!」

    定綱「おらっ!!」ドゴッ!!

    向かってくる常隆に対して、定綱は足払いをくり出した

    常隆「おっと…!」

    常隆は後退して、足払いも避けた。しかし、バキッ!!という鈍い音がすると、常隆は後ろに飛ばされていた

    常隆「ガハッ…!!」

    常隆が後退したところに、飛び上がって距離を詰めた定綱の蹴りが決まったのだ

    定綱「ここからが本番だ!楽しもうぜ?」
  77. 81 : : 2022/02/23(水) 04:04:53
    常隆「楽しむ?そんな余裕があるのか?」ブン

    定綱「ああ、お前の相手くらい余裕だわ!」サッ

    定綱は常隆の攻撃を避けた

    定綱(喧嘩を通して、常隆の拳が読めるようになってきたな…)

    定綱「お前は拳に頼り過ぎだ!」ブオッ

    そう言うと、定綱は常隆の腹に蹴りを繰り出した

    バキッ!

    常隆「グハッ…!!」ビチャ

    常隆はボクシング経験によって、拳の強さは上がっていた。しかし、その経験は常隆に殴る選択を優先させ、蹴りなどの選択を自然としなくなるという弊害にもなっていた。

    定綱「脚力の方が、腕力より何倍も強いからな!俺の蹴りは効くぜ?」

    常隆(また蹴りか!?)

    常隆は蹴りがくると読み、腹部をガードしようとする

    定綱「単純な奴だな…」ブン バキッ!!

    定綱はがら空きとなっていた顔面に拳を叩き込んだ

    常隆「くっ…!」フラッ

    顔面にクリーンヒットを受けた、常隆は一瞬、よろめいた。喧嘩ではそれが命取りとなる。

    定綱「おらっ!!」ブオッ!ドゴッ! バキッ!

    定綱は常隆の蹴り上げると更に顔面を殴った

    常隆「がはっ…!ハアハア…」ドサッ

    定綱「倒れたか、止めを刺してやる!!」

  78. 82 : : 2022/07/15(金) 06:17:04
    定綱「終わりだ!!」バキッ!!

    定綱は倒れた常隆を起こすと、思いっきりみぞおちを殴った

    常隆「くそっ…!」ビチャ

    常隆は吐血して、よろめく

    常隆「ここまでか……」バタッ

    常隆は倒れると起き上がること無く、気絶した

    定綱「俺のK.O.勝ちってことでいいよな?」


  79. 83 : : 2022/07/15(金) 07:22:57
    奥州高校が有利に抗争を展開する中で、副番の小十郎も敵と戦い続けていた。

    小十郎「よく立っていられるもんだな。」

    義親「ハアハア…まあな、タフさは俺の売りだからな!」

    小十郎「息は上がってきてるようだが?」

    義親「息切れとか関係ねぇよ!お前を倒せればな!!」ブン

    義親は小十郎に向かっていくと、拳を振り下ろす

    小十郎「食らうかよ!!」サッ

    小十郎は義親の攻撃を避けると、反撃に転じる

    小十郎「いい加減に諦めろ!」ブンッ バキッ!

    義親「ぐはっ!」ビチャ

    小十郎「おらっ!!」ドガッ!

    小十郎は義親の腹を殴ると、そのまま腹に蹴りを入れた

    義親「ぐっ…!効くわ……だがな…」

    ガシッ!

    義親「逃がすかよ!食らいやがれ!!」ゴンッ!

    義親は小十郎の蹴りを食らいながらも、足を掴んで、小十郎を自分の方に引き込んだ。更に頭突きを食らわせる。

    小十郎「くそっ…!」

    義親「まだ終わらねぇぞ?」ブオッ バキッ!

    そのまま、小十郎に拳を叩き込む

    小十郎「しぶとい野郎だな…!」サッ

    小十郎は殴られたものの、義親に掴まれていた足の脱出に成功した。

    義親「ハア…逃がしたか。まだまだいくぜ!!」

    小十郎「そうはいかねぇよ!」バキッ!

    追撃してくる義親を小十郎は殴り、義親は吹っ飛ばされる

    小十郎「これが、俺とお前の実力の差だ…」

    義親「ハアハア…がふっ…!くそが…!」ビチャ

    小十郎「降参しろ、お前に勝ち目は無い。お前も気づいてるんじゃないのか?」

    義親「ハアハア…降参?舐めんな!まだ、俺は立ってんだろ!」

    義親(こう言うしかねぇが、実力差には気づいてる…片倉は強い。)

    義親「俺はな、小峰第一の頭張ってんだよ!それに、反伊達連合に入って、政宗倒すって立ち上がったんだ!今更、勝てないから諦めますなんて言うわけねぇだろ!!」

    小十郎「そうか…お前がゾンビみたいにしぶといのはタフさもだが、頭としてのプライドがあるわけだな。」

    義親「そういうことだ…!」ダッ

    小十郎「1つ教えてやるよ。奥高はな、東北の高校を締めて、羽州連合にも勝利した東北最強の高校なんだよ。」

    義親「それがなんだってんだよ!!」ブオッ!

    小十郎「俺は東北最強の奥高の副番だ!お前ごときで立ち止まってるわけにはいかねぇんだよ!!」

    義親「黙れ!勝つのは俺だ!」バキッ!

    義親の拳は小十郎の顔面を捉えた

    小十郎「うっ…!」フラッ ガシッ!

    小十郎はよろめきながらも義親を掴んだ

    小十郎「白河…これで終わりだ!!」ドガッ!!

    小十郎は義親を自分の方に引き寄せると、バランスを崩した義親の脳天に踵落としを決めた。

    義親「ぐはっ……!!」ビチャビチャ ドゴォン!

    吐血した義親は凄まじい勢いで地面に叩きつけられる。

    義親「」ドサッ

    流石の義親もこれまでに蓄積したダメージと最後の踵落としの一撃によって、立ち上がれずに気絶した。

    小十郎「政宗、お前も勝てよ…!」

  80. 84 : : 2022/07/22(金) 17:19:02
    伊達政宗が率いる奥州高校と佐竹義重をリーダーに据えた反伊達連合の間で起きた、第二次摺上原抗争も展開が大きく進んでいた。

    義継「」

    盛義「」

    常隆「」

    義親「」

    反伊達連合は畠山義継、二階堂盛義、岩城常隆、白河義親がそれぞれ、最上義光、相馬義胤、大内定綱、片倉小十郎に敗北し、反伊達連合の幹部は全滅。残るは伊達政宗と激闘を繰り広げるリーダーの佐竹義重と伊達成実と交戦しているサブリーダーの蘆名義広のみとなっていた。


    成実「お前ら、反伊達連合の幹部は俺らに負けたらしいじゃねぇか!」

    義広「最初からあいつらには期待していないです。私と佐竹さんがいれば、いくらでも勝機はある!」

    成実「佐竹以外への信頼はないんだな。」

    義広「政宗の勢力から独立するためには戦力が必要だった。彼らを迎え入れれば、計画がスムーズに進み、そちらの戦力も削れると思っていたのですがね…」

    成実「狙いが外れたか?」

    義広「全員負けて、そっちの幹部を一人も潰せていないのにはがっかりです。使えない連中が…!」

    成実「お前も一度は政宗に負けたってことに関しては、そいつらと同じだけどな!」

    義広「黙れ!私をあいつらと一緒にするな!」

    成実「仲間を大切にできなくて、見下してるお前では政宗に勝てないし、俺にも勝てねぇ!」

    義広「私がお前に勝てない?バカなことを…そういう、あなたは?」

    成実「何だ?」

    義広「中学時代は南奥州中学で番長の政宗と副番のあなたは有名な二人組だった。」

    成実「いきなり何を言い出すんだ?」

    義広「それが高校では片倉に副番の地位を奪われ、独眼竜 政宗と竜の右目の片倉ともてはやされる一方で、あなたはどうです?」

    成実「何が言いたい?」

    義広「片倉を恨み、劣等感に苛まれていないのですか?片倉のことも大切にできていますか?」

    成実「……。」

    義広「図星ですか?」

    成実「うるせぇ…!口を閉じてろよ!」ブン

    成実は義広に殴りかかる

    義広「おっと…」サッ

    義広は成実の攻撃を避けた

    義広「いきなりですね。」

    成実「俺らがやるのは口喧嘩じゃねぇ、殴り合いの喧嘩だろ?」

    義広「そうでしたね、叩き潰してあげますよ!」

    成実「ぶっとばす!!」
  81. 85 : : 2022/07/24(日) 13:35:35
    義広「ぶっ飛ばす?あなたにはできませんよ!」ヒュ バキッ!

    義広はそう言うと、成実に襲いかかる

    成実(速い…!)

    成実は殴られ、よろめく

    義広「1年で番長の座についたのは政宗だけじゃありませんよ?」

    成実「なるほど、雑魚ではないみたいだな。」ヒュ ドガッ!

    義広「チッ…やりますね。」

    成実も体勢を立て直すと蹴りをいれた

    成実「おらっ!」ヒュ バキッ!

    義広「ぐはっ…!」フラッ

    成実は蹴りをいれた直後に義広に殴りかかり、反撃の隙を与えない

    成実「どうした?1年で会津黒川を締めた蘆名の実力はこんなもんか?また、俺らに負けるぜ?」

    義広「あなたごときに負けるか!!」ヒュ バキッ!

    義広も成実に対して、やり返す

    成実「やるじゃねぇか…ただ、一撃が軽いなー政宗に負けるわけだわ。今回は俺に負けるけどな!」ヒュ

    義広「生意気な!」ヒュ

    成実と義広はお互いに拳を振りかざし、双方の拳は相手の顔面を捉え、バキッ!という音が響いた

    成実「もう一発!!」ヒュ バキッ!

    刹那、成実は義広の腹に追撃を加える

    義広「がふっ…!」ビチャ

    義広(こいつ…!私の拳を受けてからすぐに動いた…!?)

    成実「血も吐いたか?そろそろ、ピンチか?」ドゴッ!

    義広が吐血した隙を逃さずに、成実は回し蹴りを食らわせる

    義広「ぐはっ……!!」ビチャ ズザザザザ

    義広は吐血すると、そのまま吹っ飛ばされた

    義広「ハアハア…この程度で負けるか…!」ヒュ バキッ!

    成実「ぐっ…まだまだ動けるか!」ヒュ バキッ!

    義広「がはっ…!私が押されている…!?こんな奴に?」
  82. 88 : : 2022/08/05(金) 01:45:04
    成実「おらっ!」バキッ!

    成実は義広に対して、追撃を仕掛ける

    義広「ぐはっ…!」ズザザザ

    義広は追撃ももらってしまい、また吹っ飛ぶ

    義広「くそっ…!なぜ、私がこんな奴に…!」

    成実「単純な話だ、俺がお前を上回ったそれだけだ。」

    義広「お前の強さは政宗や片倉には及ばないはず、そんな奴にどうして…」

    成実「俺じゃなくて、政宗か小十郎に挑んでたら、お前はもっと簡単にボコボコにされてたかもな…」

    義広(以前、政宗に敗れたときはそれなりに闘いは長引いていた…あれから、私は強くなろうと努力を重ねた…)

    成実「なんだ?来ないのか?」

    義広(その結果が政宗や片倉より下のこんな奴に押されている…?こいつら、どれだけ強くなるんだ…私が政宗や片倉と闘っていたら…)

    義広「あり得ない!そんなことあり得ない!」ブン バキッ!

    成実「チッ…まだ動けたか…!」ブン バキッ!

    義広の拳を受けてダメージを食らいながらも、成実も的確なカウンターを返す

    義広「うっ…がはっ……!」ビチャビチャ

    義広(こんな奴ごときに負ける?あり得ない、あり得ない!私は上に立つ側…!この抗争で勝利し、逆に奥高を下に置き、東北を取る!!)

    義広「手段は選びみません!勝てばそれでいい、勝ち方なんて関係ない!」スチャ

    成実「なっ…!?お前!何持ってるんだよ!正々堂々と闘え!!」

    義広の手にはナイフが握られていた

    義広「黙れ…支配するのは私だ!どんな手段を用いても、私は勝つ!」

    成実(ナイフを持った奴を相手にするのは…どうすれば…?)

    義広「いきますよ!」

    そう言うと、義広はナイフを構えた
  83. 89 : : 2022/08/11(木) 03:40:06
    成実「くそっ!」ダッ

    義広「自ら向かってくるとは…飛んで火に入る夏の虫とはこのこと!!」

    成実(ナイフには気を付けねぇと…)ブン

    義広「攻撃にキレがないですよ?ナイフが怖いですか?」サッ

    義広「こっちからも!!」ブン

    成実(ナイフで斬りつけてくるつもりか!?)

    義広「防御がナイフ寄りになってますよ!」ブン バキッ!

    成実「ぐはっ…!ナイフはフェイクで殴ることが狙いだったか…!」

    成実(ナイフは凶器をちらつかせて、フェイクにするために持ってるだけか?斬りつけるつもりはない…!!)ダッ

    成実「おらっ!!」ブン

    義広「腕をもらう!!」ブン

    成実「…!?」サッ

    義広はナイフを振りかざしたため、成実は攻撃を中断して、後方へと回避した

    成実「今、完全に俺に斬りつけようとしたな。」

    義広「まさか、ナイフを脅しのために使っていると思いましたか?私は邪魔をするやつは刺しますよ。」スチャ

    そう言うと、義広はまたナイフを構え直す

    成実「イカれてやがる…!」

    義広「何とでも言えばいい、勝てば官軍だ!!」ブン

    成実(拳か…?ナイフか…?どっちで来る!?)

    義広「上ばかりに警戒しすぎですね」ドゴッ!

    義広は成実の防御が上半身に偏っていることに気づくと、ローキックを繰り出した

    成実「ぐっ…!!」

    義広「まだまだぁ!!」バキッ!

    成実「うおっ…!」バタッ

    義広は連続で足払いしたため、成実は体勢を崩して、転んでしまった

    義広「おしまいですね…」スッ

    義広は倒れた成実に馬乗りになるとナイフを首もとに突きつけた

    成実「卑怯な奴め…!!」

    義広「動くな!動けば、頸動脈を斬る!!」

    成実「くそっ…!!」

    義広「あなたには利用価値があります。ついてきなさい。」
  84. 90 : : 2023/10/04(水) 21:10:06
    政宗「佐竹ぇぇ!!」ブン バキッ!

    義重「がはっ…!」(早い…!!)

    義重「調子に乗るんじゃねぇ!!」ドカッ!

    義重は政宗に殴られながらもすぐに反撃に切り替える

    政宗「くそっ…!タフな奴だな!」

    政宗(一撃が重い、攻撃は避けつつも機動力で圧倒する!)ダッ

    義重「ちょこまかと…!!」

    政宗「そんな動きじゃ、俺は追えないぜ?」ダッダッダッ

    政宗「くらいやがれ!!」ヒュ バキッ!

    義重「ぐはっ…!」ビチャ

    鳩尾を殴られた義重は吐血する

    政宗「まだまだ!!」ドガッ!

    さらに政宗は義重の脚の筋を狙って蹴りを入れる

    義重「くっ…!」ヨロッ

    政宗「体勢が崩れてるぜ?」バキッ!!

    そして、体勢を崩した義重の顎にアッパーを入れる

    義重「がはっ…!!ハアハア…ぐはっ…!!」ビチャビチャ

    義重は吐血しながら後退する。


    政宗「逃がすか!!」ヒュ バキッ!!

    政宗は義重を逃がさずに後退する義重の眉間を殴り、義重は吹き飛ばされた

    義重「ぐっ…!ゲホゲホ…!がはっ…!」ビチャビチャ

    流石の義重にも効いていると政宗が実感していたその時だった!

    義広「待て!伊達政宗!!」

    伊達政宗「何だ?」クルッ

    政宗が声のした方向に振り返ると蘆名義広が立っていた

    義広「佐竹さんへの攻撃を中止しろ、中止しないならこいつを殺す!」

    義広の手にはナイフが握られており、その義広のナイフは成実の首に突きつけられていた

    政宗「成実ー!!この卑怯者が!!!」

    義広「何とでも言うがいい、ただし、口の聞き方には注意した方がいい。成実の命は私次第なのですから。」

    成実「政宗…すまねぇ…」

    義重「義広!お前!何もナイフなんか持ち出さなくてもいいだろ!」

    義広「佐竹さん何を言ってるんですか?これは喧嘩じゃないですよ?伊達から東北の勢力を奪い返す好機です!負けは許されない!!どんな手を使っても、私は政宗に勝つ!!」

    政宗「くそっ…!」

    成実の首元にナイフが突き付けられたのを見たため、政宗も拳を降ろすしかなかった

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09262014

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