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苗木「みんなで劇!?」

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  1. 1 : : 2014/01/12(日) 20:37:07
    舞園「はい。学園長より…オリエンテーションだとか…」

    桑田「んだよそりゃ!」

    石丸「うむ!確かに僕達はまだ入学して日が浅い!ここで親交を深めようというわけだな!」

    十神「…高校生を舐めてるのか…本気なのか…?」

    霧切(…何考えんのよ…)

    朝日奈「でも面白そうじゃない!?」

    セレス「…そんな幼稚な遊びに付き合ってられませんわ」

    学園長「幼稚な遊びなどではない」

    全員「!?」

    葉隠「学園長直々のご登場だべ!」

    学園長「これは、クラスの親交を深め、そして学園に慣れてもらうという、学園の恒例行事なんだよ」

    霧切「…そんな行事見たことも聞いた事も一瞬たりとも考えた事もないわよ」

    学園長「…まあ恒例は嘘だが…とにかく君たちには、来週体育館で劇をやってもらうよ」

    全員「来週!?」

    山田「あのーそれって…1週間で覚えて発表するというわけですか…?」

    学園長「その通りだ。これが台本」

    …台本が全員に渡った。

    腐川「ええっと…?…って真っ白じゃない!印刷ミスですよ!?」

    学園長「いや、本来から真っ白だ。覚えるだけではなく、自分たちで内容も考えてもらう」

    山田「ナ…ナンダッテー!!」

    霧切「じゃあわざわざ白紙の束を渡す必要ありません!」

    学園長「まあメモにでも使ってくれ。じゃあ頑張ってくれよ」

    …学園長は出て行った

    全員「…」

    苗木「…えっと…」

    十神「…1週間で劇の内容を作り、それを覚えて発表すると…」

    大和田「…んだよそれ…」

    江ノ島「なんかもう笑えるねえ!!アーッハッハ!」

    大神「…」

    第77期生が入学してから数ヶ月…

    超高校級のみんなは、とんでもない事をやらされた。
  2. 2 : : 2014/01/12(日) 21:04:04
    期待です!あっちのssとの同時進行頑張ってください!
  3. 3 : : 2014/01/12(日) 21:51:07
    >>スカイさん、ありがとうございます!


    苗木「…あ、この台本、一応劇の注意書きは書いてあるんだ」

    十神「ふん…劇などくだらん…。俺は降りるぞ」

    苗木「『必ず全員参加です。手抜きは認めません。場合によっては停学処分になる可能性があります』だって」

    十神「…」

    戦刃「わ…私は…台詞がないのがいいな…」

    苗木「『必ず全員に役割と台詞を与える事。1人10以上の台詞を言う事』」

    戦刃「…」

    十神「よし。腐川。とりあえず何か劇の内容として明日までに書いてこい。今すぐ書き始めろ」

    腐川「は…はいいい!」

    山田「拙者もお供しますぞ!」

    腐川「別にいいわよ…」

    十神「じゃあ俺達は帰るぞ。明日、あいつらの内容に改良を重ね、覚え始める」

    葉隠「おお!それなら間に合いそうだべ!」

    苗木「じゃ、さよならー」

    みんなは解散した
  4. 4 : : 2014/01/12(日) 21:56:58
    期待です!
  5. 5 : : 2014/01/12(日) 22:39:10
    次の日

    放課後


    十神「腐川」

    腐川「は…はい!どうぞ…!」

    山田「まあこれは台本というより、ストーリーを大体書いてみた感じですけどね!」

    十神は台本を読む。

    タイトル『秋葉原…タイムリミットはあと5分…』

    十神「よし全部燃やして書き直せ」

    腐川「そ…そんな!!とりあえず読んでください!!」

    十神「…チッ」

    『昔々…。秋葉原には、1匹の猫が住んでいました』

    桑田「何で昔に秋葉原があんだよ」

    山田「秋葉原というなの村という事で!」

    『猫の名前は「田中エターナル・デスアークキャサリン」。田中は、いつも秋葉原を練り歩いています』

    「…」

    もう誰も何も言わない…

    『ある時は人を助け、またある時は人と遊び、人と共存する猫でした』

    『ある日の事。田中は、荷物を抱えて困っている老人を助けました。そしてその夜。田中が寝ようとした時、昼に助けた老人が現れて、「助けてくれたお礼に、1つだけ願いを叶えてあげよう」と言いました』

    『そして田中は、人間になりたいと願いました。すると次の日人間になっていました』

    『田中は大喜び。そして早速遊びに行こうとすると、またあの老人が現れ、長い間日を浴び続けないと、また猫に戻ってしまうことを告げました』

    『なんだかんだで夕方になり、日が低くなってきたので、老人がくれた家に帰ろうとしました。その時、川で溺れている人を見つけました。ほっといても助かりそうには見えましたが、田中の正確上、放って置けませんでした』

    『そして、助け終わる頃には日が沈み、あと5分で人間に戻ってしまいます。田中は急いで家に向かいました』

    『間に合いませんでした。END』

    桑田「うお!?唐突に終わった!油断してたぜ!」

    十神「燃やして全部書き直せ」

    山田「最初に、これは大まかなストーリーだけと言っておいたはずですぞ!?」

    葉隠「ざっくり過ぎだべ」

    舞園「ま…まあ、時間もないですし…これを書き直せば、それなりのストーリーになるのでは?」

    十神「…ふん。まあいいだろう。明日に延ばすと時間が足りないからな」

    …こうして、みんなで台本を作り上げた。
  6. 6 : : 2014/01/13(月) 00:15:30
    苗木「えーっと、前半子猫役;舞園さん。後半子猫役;朝日奈さん」

    舞園「はい!」

    朝日奈「うん!」

    苗木「天使役;大神さん…。天使護衛役;石丸クン・不二咲さん」

    大神「うむ」

    石丸「了解した!」

    不二咲「頑張るよお」

    苗木「ならず者役;大和田クン・戦刃さん」

    大和田「おう」

    戦刃「…分かった」

    苗木「ならず者ボス役;江ノ島さん…?え?何これ。こんな役あったっけ?」

    江ノ島「オッケー」

    苗木「…まあいいか。えっと、溺れる子供役が僕で…」

    苗木「富豪役;セレスさん。貧民役;腐川さん」

    セレス「はい」

    腐川「…」

    苗木「村長役;十神クン。村長の娘役;霧切さん」

    十神「…フン」

    霧切「ええ」

    苗木「村民役;桑田クン・山田クン」

    桑田「ウィーッス」

    山田「…余った感バリバリですなあ…」

    苗木「…とまあこんな感じだね。演じていない人は、背景動かしたり、音楽を流したりすること」

    葉隠「あら?!おい!まだ俺が決まってねーぞ!?」

    苗木「え?!そうだったっけ!?ごめん!」

    十神「お前は木だ」

    葉隠「木!?木なのか!?あ、でも意外といいかもしんねーな!」

    苗木「い…いや…ちゃんと村人役やってもらうから…」

    桑田「やっぱ余り役じゃねえか!」

    葉隠「おおきく体を揺らしながら、ザワワ…ザワワって言うの、渋くねーか!?」

    十神「…もうコイツはそれでいいだろ。ザワワって10回言えば、ルール違反にも引っ掛からないしな」

    苗木「い…いや…村人役やってよ…。暇なら木やってもいいから…」

    葉隠「ザワワ…ザワワ…ってな!ッハッハ!」

    苗木(うわっ!本気で楽しんでるよ!)
  7. 7 : : 2014/01/13(月) 10:02:15
    翌日
    3日目


    十神「…ん?キョウコ。なんだその猫は?」

    霧切「あ…!…その…」

    十神「まさか、拾ってきたのか?」

    霧切「…外で…捨てられてたから…」

    十神「フン。飼うのは許さんぞ」

    霧切「…!そんな…!」

    十神「とっとと何処かに捨ててこい。ったく」

    霧切「…はい」


    大神「ふう。重いな…」

    …大神は、大荷物を持って重そうにしている…

    苗木(けど、全然重そうに見えないよ!)

    舞園「にゃー」

    大神「ん…?子猫じゃないか」

    舞園「にゃー」

    舞園は、大神の荷物を少し持った。

    大神「おお、手伝ってくれるのか…?」

    舞園「にゃー」


    桑田「その夜ー」

    大神「また会ったな、子猫よ」

    舞園「にゃっ!?」

    大神「我は天使・サクラエルだったのだ」

    石丸「僕は、天使護衛役・ヨタだ!」

    不二咲「同じく天使護衛役・チヒロです」

    舞園「にゃー…」


    舞園「本当に人間になったよ!やったあ!」

    大神「ただし忘れてはならん。日が落ちるまでに、この家の中に入るのだ」

    舞園「はーい!」


    苗木「た…助け…ごぼぼ…!」

    舞園「あっ!なえ…少年が溺れている!助けないと!」


    苗木「お姉ちゃんありがとう!」

    舞園「どういたしまして!…っは!いけない!もうすぐ日が沈んでしまう!早く帰らないと!」


    朝日奈「…」

    タッタッタ…

    苗木「あ…朝日奈さん!息切らして!あともう少しゆっくり!」

    朝日奈「ハア…ハア…」

    苗木(うわあ…全然余裕そう…)


    大和田「うらあ!金よこせやあ!」

    戦刃「…早くしないと痛い目見るぞ?」

    朝日奈「かかってきなよ!」

    苗木「違うよ!逃げてよ!」
  8. 8 : : 2014/01/13(月) 13:29:09
    苗木「…えっと…一通り終わったけど…」

    十神「大神と不二咲の役を替えた方がいいな」

    苗木「…うん。そうだね」

    大神「分かった」

    不二咲「うん」

    苗木「あとは…」

    十神「舞園と朝日奈」

    苗木「…だね。うん」

    舞園「はい」

    朝日奈「うん!」

    苗木「役替えはこんなところかな」

    十神「よし。今日はこれで解散だ。明日までに全員、台詞を覚えてこい」

    葉隠「…無茶だべ」

    舞園「台詞だけでいいんですよね?」

    十神「ああ。動きを入れると分からなくなる事がある。とりあえず台詞に集中しろ」

    苗木「えっと…じゃあこれで解散ね」
  9. 9 : : 2014/01/13(月) 17:26:49
    翌日
    4日目

    放課後


    十神「全員覚えてきたな?」

    葉隠「全っ然授業に集中できなかったべ…」

    舞園「じゃあとりあえず合わせましょうか」


    桑田「ここはとある小さな村。ここには、1匹の子猫と、数人の村人が住んでいましたー」

    葉隠「ザワワ…ザワワ…」

    苗木(うわっ!葉隠クンの頭が木の枝に見えて、完璧に枯れ木に見えるよ!)

    苗木「っていうか枯れ木じゃ駄目じゃん!緑の葉っぱ付けてよ!」


    不二咲「ふう…重い…」

    朝日奈「にゃー!」

    不二咲「あれ…?助けてくれるの?」

    朝日奈「にゃー!」

    不二咲「ありがとう、子猫ちゃん!」


    不二咲「また会ったね、子猫ちゃん」

    朝日奈「にゃっ!?」

    不二咲「私は天使・チーエルだったのです」

    石丸「僕は、天使護衛役・ヨタだ!」

    大神「同じく天使護衛役・サクラだ」

    朝日奈「にゃー…」


    苗木「た…助け…ごぼぼ…!」

    朝日奈「あ!な…少年が溺れている!」


    大和田「金よこせやあ!」

    戦刃「…早くしないと…痛い目みますよ?」

    舞園「ど…どいてください!私は早く帰らないといけないんです!」

    大和田「ここを通りたければ、金目の物を置いていく事だな」

    戦刃「こっちもそんなに暇じゃないんです」

    舞園「金目の物なんて…」

    舞園は、2人を突き飛ばして逃げた。

    江ノ島「待ちなさい」

    舞園「!?」

    苗木「えっ!?ちょ!?江ノ島さん!?」

    江ノ島「通りたければ金目の物を出せと言ったでしょ?」

    舞園「え…江ノ島さん!?どいてくださいよ!そんなアドリブいりませんから!」

    苗木「もうアドリブレベルじゃないって…」

    江ノ島「だって私の役、出番無いんだもん!!」

    苗木「そりゃ、勝手に作った役なんだから…」

    江ノ島「嫌だー!出番欲しいー!」

    大和田「子供かよ…」

    戦刃「盾子ちゃん。あとで村人役やってもらうから…」

    桑田「やっぱ村人って余り役なんだな!」

    苗木「…続きやるよー」

    葉隠「ザワワー!」

    江ノ島「うわ!気持ち悪!」
  10. 10 : : 2014/01/14(火) 01:12:34
    2年教室

    狛枝「劇?」

    澪田「はいっ!1年諸君が、オリエンテーションとしてやるっぽいっす!なんでも、恒例行事とか!」

    九頭龍「ん?俺らが1年時はそんなガキっぽい事しなかったよな?」

    辺古山「確かに劇はやりませんでしたね…」

    小泉「あっ!確か、芋掘りとかやらなかったっけ?」

    九頭龍「お…思い出させんな!あの黒歴史を!」

    西園寺「あ、確かあんたは…

    九頭龍「余計な事言ったらぶっ殺すぞ!!」

    西園寺「きゃー怖ーい」

    弐大「確かにあの芋掘りを通して、わしらの親交が深まったと言ってもよいが…」

    ソニア「しかし何故、小学生のようなことをする必要があるのでしょうね?」

    左右田「どうせ理由なんか無いんすよ」

    田中「混沌の地に眠る邪悪な気配を感じ取り、地の底より引きずり出す…。我が力を持ってすれば、苦では無かったな…」

    罪木「で…でもお、あれは楽しかったですよお〜。みんなが怪我をしてくれて…!えへへ」

    西園寺「笑うな気持ち悪い!」

    罪木「ひぅ!?す…すみませえん!!」

    花村「あれは結構楽しかったかな。芋を掘り尽くすと、穴だらけになるんだよね〜」

    詐欺師(あれ…どう考えてもふざけてるように見えるけど、手を抜いたりしたら結構マズイんだよね…。1年達…大丈夫かな?)
  11. 11 : : 2014/01/14(火) 01:40:13
    翌日

    5日目

    放課後


    十神「…本番は明後日だ」

    桑田「うわーはえー」

    十神「今日で完璧にしろ。以上だ」

    葉隠「ざっくりな上に無理な注文だべ…」

    朝日奈「あんたは木だからいいじゃん…」

    葉隠「木を揺らすの、結構力いんだぞ!」

    苗木(じゃあ木役止めればいいのに…)

    霧切「あ、そうそう。学園長が、この劇は体育館で全生徒全先生に見てもらうと」

    山田「なん…だと…」

    大和田「お前はただ端の方で喋ってるだけじゃねーか」

    セレス「…全く。これに何の意味が…」

    苗木「まあ、やれるだけやろうよ」

    舞園「そうですね!頑張りましょう!」


    葉隠「ザワワ…」

    桑田「ザワワ…」

    山田「ザワワ…」

    苗木「…何これ」

    セレス「途中で台詞が足りない事に気付いて、草木の台詞で誤魔化している図ですわ」

    苗木「うわあ…」

    十神「そういうお前は大丈夫なのか?下手したらお前もあれの仲間になるぞ」

    苗木「ギリギリ足りてたよ。最後にちょっと出番があって」

    舞園「ああ、結局猫に戻った子猫を拾うんでしたね」

    苗木「うん。…でも、こんなシーンあったっけ?」

    舞園「ありましたよ!最初っから!」

    大和田「どうでもいいけどよ、子猫の名前決めた方が呼びやすくね?」

    苗木「ああ…そうだね」

    山田「田中!」

    苗木「…はボツとして…」
  12. 12 : : 2014/01/14(火) 19:53:53
    葉隠「ザワザワ…」

    桑田「ザワワ…」

    山田「ザザザー…」

    苗木(慣れてバリエーションが増えてるし…)

    舞園「はあ…!はあ…!」

    大和田「おっと待ちなお嬢さん」

    舞園「っ!?」

    葉隠「ザワワ…」

    大和田「金目のもんを出してもらおうか?」

    舞園「そ…そんなものありませんよ!どいてください!」

    桑田「ザワザワ…」

    戦刃「少しくらいはあるでしょう?早くしないと痛い目みるぞ?」

    戦刃はナイフを取りだした。

    舞園「っ!あ…危ないですよ!しまってください!」

    大和田「大人しく言うことを聞けば何もしねえからよ…!」

    そして大和田は銃を取りだした。

    山田「ザワワ…」

    舞園「!もうすぐ日が沈んでしまう…!もう!」

    舞園は2人を押しのけて走った。

    大和田「くそ!逃がしたか…!」

    戦刃「…ちっ」

    葉隠「ザザー…」

    十神「…草木。鬱陶しいからもっと静かにやれ。邪魔だ」

    葉隠「俺らは必死なんだぞ!」

    桑田「台詞が足らねーんだよ!」

    山田「自己アピールしないと危険なのですぞ!」
  13. 13 : : 2014/01/14(火) 23:44:07
    翌日

    6日目

    放課後


    十神「さて、いよいよ本番は明日だ」

    桑田「うわー。あっという間だったなー」

    十神「今日は台本には一切触れないつもりで、本番のつもりでやれ」

    苗木「じゃ、始めようか!」


    セレス「オ〜ッホホホ!貧しい人民共!精々働くがよいわ!」

    腐川「…なによ。嫌味を言いにわざわざ来たわけ?」

    セレス「あら。失礼致しましたわ!その通りですのよ!ん?何ですの?この汚らしい猫は」

    腐川「この辺に棲み着いている猫よ。ここらじゃちょっとした有名よ?」

    朝日奈「にゃー」

    セレス「シッシッ!その汚い体を、美しい私に触れないでくださる!?」

    朝日奈「にゃー」

    腐川「よしもっとやれ」

    朝日奈「にゃー」

    セレス「ちょ?!」


    霧切「…お父さん、どうしても駄目なの?」

    十神「駄目だ。ずっとここに棲み着いてるのだから、捨てておいても大丈夫なはずだ」

    霧切「…はい…」

    十神「早く捨ててこい」


    舞園「はあ…!はあ…!」

    舞園「ああ!日が沈む…!」

    舞園「わああああ!」

    舞園の足元から煙が吹き出した。

    舞園「…にゃあ…」

    不二咲「どうやら間に合わなかったみたいだね…」

    舞園「にゃっ!?」

    不二咲「…残念だけど、君をもう一度人間にすることはできない…」


    苗木「あれっ?この猫…」

    舞園「にゃあ」

    苗木「やったー!猫、欲しかったんだ!お母さんも喜ぶよ!おいで!」

    舞園「にゃー!」


    桑田「め」
    葉隠「で」
    山田「た」
    3人「し」
    桑田「め」
    葉隠「で」
    山田「た」
    3人「し」

    苗木(すごいスムーズに読んだ!?)
  14. 14 : : 2014/01/15(水) 00:48:35
    2年教室


    小泉「〜♪」

    狛枝「あれっご機嫌だね」

    小泉「学園長から、明日の劇を撮ってくれって言われたんだよね」

    狛枝「へえ。学園長直々か。頑張らないとね」

    小泉「うん。…あとさ、髪が薄紫で、手袋をしている少女の写真を少し多めに撮ってくれって言われたんだけど…」

    狛枝「ああ、学園長の娘さんだよ」

    小泉「へえ…!あんた、よく知ってるね」

    狛枝「まあね」

    小泉「よーし!明日に向けて、カメラのチェックを入念にしておかないと!」

    狛枝「頑張ってね」

    弐大「がっははは!明日の劇はどうなるか楽しみじゃなあ!」

    終里「そういやよお。げきってなんだ?うめえのか?」

    西園寺「おいしいみたいだよ!あと、さっちゅうざいってのもおいしいみたいだよ。今度食べてみたら?」

    狛枝「あはは…。まあ…なんていうか…」

    罪木「簡単に言ったら…お話を大人数で全身で表現するんですよお」

    終里「んだそりゃ。面白いのか?」

    狛枝「ま、明日になれば分かるよ」
  15. 15 : : 2014/01/15(水) 15:25:00
    翌日


    舞園「大変です!」

    苗木「どうしたの?」

    石丸「十神君が休みなのだ!風邪らしい!」

    苗木「ええ!?十神クンが!?」

    葉隠「珍しい事もあるもんだべ…!」

    セレス「大方、頭の使いすぎでしょう」

    朝日奈「十神役を誰かが埋め合わせないと!」

    桑田「俺やる!俺やる!」

    山田「ボクにお任せあれ!」

    葉隠「俺にやらしてくれよお!頼む!このとーり!!」

    苗木「うーん…。って腐川さん!?どこ行くの!?」

    腐川「…」

    帰ろうとしている

    セレス「十神君の見舞いに行くつもりですか?」

    腐川「わ…悪いの…?」

    セレス「後で私が行っておきますから、あなたは遠慮無く劇に集中してくださいな」

    腐川「集中できるわけないでしょ!?」

    苗木(…性格は曲がってるけど、やっぱり十神クンが心配なんだよな…)

    腐川「い…今なら、白夜様は抵抗できない!最大のチャンスじゃない!…ア…ハハ…!」

    苗木(前言撤回。むしろ治ってほしくないように見える)

    腐川「と…とにかく、邪魔はさせないから!!」

    苗木「あ…!」

    呼び止める暇もなく、腐川は飛び出した。

    葉隠「…どうすんべ?」

    大和田「もうほっとけよ」

    山田「では、貧民役はボクが引き受けましょうかねえ!」

    苗木(適役に見えるのは気のせいだと思いたい)

    舞園「村長役はどうします?」

    葉隠「俺!」
    桑田「俺!」

    舞園「では娘役の霧切さん、どっちがいいですか?」

    霧切「…」

    霧切「どっちかを選ぶと喧嘩になりそうだから、苗木君にやってもらうわ」

    苗木「ええええ!?何で!?」

    桑田「ちっくしょおおお!!」

    葉隠「何でそーなんだべ!!」

    江ノ島「っははは!精々頑張ってざわざわと言うがいいわ!」

    桑田「ん?江ノ島も村人役じゃね?」

    葉隠「そうだべ!村人は明らかに台詞が少ないから、江ノ島っちも仲間だべ!」

    江ノ島「残念でしたあー!私は台詞が足りているのよ!」

    葉隠「嘘だべ!」

    江ノ島「あんな屈辱、死んでも嫌です…。あんなのやる位なら死んでやりますよ…」

    苗木「でも、江ノ島さんはどうするの?」

    江ノ島「村長役」

    苗木「え?」

    江ノ島「村長役」

    霧切「それは苗木君にやってもらう予定よ!」

    江ノ島「でもさー、どうせ苗木は台詞とか覚えてないっしょ?」

    苗木「あ…うん…」

    江ノ島「だから、全てを暗記している私様がやってあげようと言っているのよ!感謝しなさい!」

    戦刃(…まさか…十神君の風邪は…)

    戦刃(…いや、多分違うよね…)
  16. 16 : : 2014/01/16(木) 16:16:52
    十神部屋


    十神「zz…」

    十神の飲みかけの飲み物には、裏側にこう書いてあった。

    【即効性超強力睡眠薬】

    ピンポーンピンポーン

    十神「zz…」

    ガチャガチャガチャガチャ



    ザシュ!ザシュ!

    ジェノサイダー「ヒャッハアアアアア!!」

    扉を切断し、ジェノサイダーが侵入してきた。

    ジェノサイダー「根暗の奴、何でこんなトコに居んのかとか思いきや!なんと白夜様が寝てるじゃない!!キャー大チャンス!!今の内にサクっと殺っちゃおうかしら!?それともじっくりと苦しませてからサクっと殺っちゃおうかしら!?あー今なら何しても白夜様にばれないじゃない!!んじゃあ手始めにこの白夜様飲みかけらしきこの飲み物でも頂いちゃおうかしら!?ゲラゲラゲラ!!ゴクッ!」

    バタッ

    ジェノサイダー「zz…」

    …ジェノサイダーは寝てしまった。

    ジェノサイダー「まだ寝てねーぞ!!」

    !?

    ジェノサイダー「zz…」

    …寝言だったようだ。
  17. 17 : : 2014/01/16(木) 16:31:59
    体育館


    苗木「じゃ、とにかくやれるだけやろう!」

    全員「おー!」

    江ノ島「そういやさ、欠席者は後日、自分の台詞のところだけやるみたいだよ。体育館で全生徒達に見守られながら」

    苗木「え?」

    江ノ島「あっはっは!台本にある注意書きを、2つ消しておいたんだよねー!」

    山田「公開処刑ですなあー…」

    戦刃「…あれ?2つ?…

    苗木「あ、1番のクラスの発表が始まったね」



    苗木「…わあ…」

    葉隠「やばいべ。メチャクチャ上手かったべ?」

    舞園「…本気で演じてましたね…」

    桑田「…なんかもうやる気しねー…」


    狛枝「うん。すごかったね」

    小泉「ほんと。撮る場面が多くて大変だったよ」

    終里「…あー…なんか分かりにくかったな…。戦闘とかないのか?」

    罪木「無いものが多いので…戦闘は期待しない方がいいと思いますぅ。危ないですし…」



    苗木「うーん…こう言ったら悪いけど、なんか…さっきのがすごすぎて、今回のは手抜きに見えたような…」

    舞園「…それは私も思いますけど…」

    桑田「俺も同意!」

    石丸「だが…棒読みが目立ったのは確かだな…」


    小泉「…z…」

    狛枝「おーい!小泉さーん!」

    小泉「…っ!寝てた!?…あ、でもちゃんと写真は撮れてた…良かった…」

    左右田「寝ながら撮ったのか!?」

    小泉「そんなわけないでしょ!」
  18. 18 : : 2014/01/17(金) 16:41:23
    苗木「いよいよ僕らの番か…」

    桑田「もうここまできたらやるっきゃねーな!」

    舞園「頑張りましょう!苗木君!」

    苗木「うん!十神クンや腐川さんの分も、精一杯頑張ろう!」

    十神「俺ならここにいるぞ」

    全員「!」

    葉隠「十神っち!?」

    朝日奈「あんた、風邪じゃなかった?」

    十神「ふん。寝てただけだ。恐らくここにいる江ノなんとかって奴が、俺の役を奪う為に睡眠薬でも盛ったんだろう」

    江ノ島「おー、さすが復帰早いねー」

    十神「あんな睡眠薬程度で、この俺がいつまでも寝ていると思うか?」

    苗木「何はともあれ助かったよ!」

    葉隠「っはっは!江ノ島っち!俺らの仲間にランクダウンだな!」

    桑田「へっへっへ!歓迎するぜ!」

    山田「2人がものすごく悪役に見えますな…」

    江ノ島「…」

    戦刃(あ、何か企んでる)

    戦刃「な…苗木君…」

    苗木「ん?」

    戦刃「えっと…盾子ちゃんが…

    江ノ島「あっ!照明機具が壊れちゃったよー!つかないよー!」

    苗木「え!?」

    大和田「うわっマジだ。つかねえぞ」

    苗木「ええええ!?このタイミングで!?」

    葉隠「ついてねーべ…」

    十神「ふん。プラグが抜けているぞ」

    苗木「え?」

    全員が一斉にプラグを調べた。

    苗木「なんだ…これだけの事か…」

    葉隠「びっくりさせんじゃねーべ…」

    プラグを入れると、照明がついた。

    苗木「あ、そろそろ始まるよ!」

      開 幕
  19. 19 : : 2014/01/17(金) 16:56:43
    寄宿舎廊下


    腐川「z…NOWLOADING...」寝言


    体育館




    葉隠「ザワザワワ…」

    桑田「ザワワワワ…」

    舞園「はあ…はあ…!急がないと…!日が沈んでしまう…!」

    大和田「おっと!ここを通るつもりなら、金目の物全部置いていってもらおうか!」

    戦刃「早くしないと…痛い目を見ることになるぞ?」

    舞園「な…なんですか!どいてください!!」

    2人を押しのけて、舞園は突っ切った。

    大和田「あ!くそ!待ちやがれ!」

    戦刃「止まらないと撃つぞ!」

    ザッ…

    舞園「!?」

    大和田「な…!?」

    戦刃「…」

    江ノ島が立ち塞がった…


    苗木「またあの人は!!」

    山田「どうします?」

    十神「やむを得ん。このまま様子を見る」

    苗木「じゃあ…続行のサインを出すよ…」

    セレス「いつの間にそんなものを」

    苗木「江ノ島さんに邪魔された時の為に作っておけって…」

    苗木「とにかく…全部アドリブで頑張ってもらおう!」

    苗木(アドリブが苦手な人もいるけど…)
  20. 20 : : 2014/01/17(金) 17:41:40
    舞園(続行!?)

    大和田「お…おうボス!」

    江ノ島「子分達よ!あとは私に任せなさい!」

    舞園「ど…どいてください!」

    江ノ島「そういうわけにはいかないのよ!はははは!!」


    苗木「え…!?」

    自動的に照明が赤くなり、辺りを照らし始めた。

    霧切「やられたわね…。江ノ島さん…」


    舞園「…!?」

    江ノ島「さてと…。言うことを聞かない奴にはおしおきだね!」

    すると、江ノ島は銃を取りだした…

    舞園「銃…?!まさか…本物じゃあないです…よね?」

    江ノ島「本物だよ。完全に」

    舞園「っ!」

    大和田「お…おい…。冗談だよな…?」

    戦刃「…」

    ドン!

    ドガアアン!

    舞園「!」

    背景の物体が壊れた…


    苗木「ほ…本物?!」

    霧切「どうやって持ち込んだのかしら…」

    苗木「そんなことより止めないと!」

    十神「…恐らく大丈夫だとは思うがな。これ以上江ノ島の好きにさせるのは気にくわん。時間も迫っている。急げ!」

    苗木「うん!」
  21. 21 : : 2014/01/17(金) 17:54:04
    苗木「江ノ島さん!」

    江ノ島「ありゃ。苗木」

    苗木「もう止めてよ!退場してよ!」

    江ノ島「うるさいなあ。弟の分際で!」

    苗木(姉弟設定与えられた!?)

    苗木「なんでこんな事を!」

    江ノ島「あの天使が余計な事をしてくれたからさ。この猫を勝手に人間に変えるなんて!」

    江ノ島「自然界において、このようなことがあってはならないんだ。だから、コイツは猫に戻す!本来の姿に!」

    大和田「そんな狙いだったのか…」

    江ノ島「それでも押し切るつもりなら、ここで死んでもらうよ!」

    舞園「っ!」

    銃を向けられた。

    苗木「!逃げて!」

    ドン!

    ドガアアン!

    またしても背景を壊した。

    苗木「猫が人間になるとか、そんなことより生き物を殺す方が重大な罪じゃないか!」

    江ノ島「それがどうしたんだ。私はならず者だ。罪を犯すなんて日常茶飯事よ」

    苗木「なんだよそれ!」

    江ノ島「罪を犯せるのは、偉大な私様だけなのよ!私様以外が罪を犯すのは認めないわ!」

    苗木「ワケが分からないよ!」


    十神「…やはり…江ノ島は融通がきかないな…」

    霧切「でも…ちゃんと劇してるわね」

    十神「ああ…。上手くいけば、自然な流れで江ノ島を追い出せるかもしれんな…」

    十神「よし」
  22. 22 : : 2014/01/17(金) 18:39:12
    戦刃「っ!」

    戦刃「ボス!その子を行かせてあげてください!」

    江ノ島「私に逆らうか!」

    戦刃「逆らいます!」

    その瞬間、戦刃は江ノ島のもとへ走り、ハイキックを仕掛けていた。

    江ノ島「甘いっ!と!」

    それを簡単に受けながした。

    苗木(急にどうしたんだろう…)

    苗木「まあいいか!ま…」

    苗木(待てよ…。名前なんだっけ…)

    苗木「えーっと…お姉ちゃん!早く逃げよう!」

    舞園「あ…はい!」

    大和田「…チッ。俺は何も見なかった」

    ズガガガガガガガガ!!

    その頃も江ノ島と戦刃は、激しい戦闘を繰り広げていた。


    苗木「ふう…」

    舞園「はあ…」

    十神「よし。葉隠」

    葉隠「おっしゃ!」

    幕を閉じた…

    苗木「場面を変えるの?」

    十神「これからラストに向かう」

    舞園「江ノ島さんは…?」

    霧切「折角だから最後の障害にさせてもらうわ」

    十神「よし。行け」


    苗木「はあ…はあ…!」

    舞園「…あ!家が見えてきました!」

    苗木「でも、日が沈むまでだったよね…?間に合うかな…!」

    舞園「まだ間に合います!」

    ドン!

    苗木「っ!」

    ドシャア!

    苗木は倒れた。

    舞園「あ…!」

    江ノ島「私から逃げられると思ってるの?」

    舞園「あ…あの2人は…?」

    江ノ島「殺したよ」
  23. 23 : : 2014/01/18(土) 00:27:36
    舞園「え…!?ちょ…!?」

    江ノ島「邪魔だったからさ」

    江ノ島「さてと…そろそろ日も沈むよね…!」

    舞園「!」

    苗木「は…はやく…家に…入っ…て…!」

    江ノ島「さてと。最後の仕上げかな」

    チャッ

    江ノ島は苗木に銃を向けた。

    舞園「っ!」

    江ノ島「ま、大体分かってるだろうけど…逃げたらコイツを撃つ」

    舞園「…その人は…私には関係のない人じゃないですか…。むしろあなたの弱点のはずじゃ…」

    江ノ島「ふん。私はこんなの惜しくないし。それにさ、川に溺れた奴を助けるなんて、あんた相当お人好しっしょ?」

    江ノ島「自分とコイツ…。どっちを取るかって話だよ」

    舞園「そんな…」

    江ノ島「お前にはこの2択しかない!」

    苗木「…それは…違うよ…!」

    江ノ島「?!」

    舞園「あ…!」

    苗木「2択なんかじゃない…!もう1択…作ればいいんだ!」

    江ノ島「なら作ってみろよ!」

    不二咲「作ってみせるよ」

    江ノ島「っ!天使!」

    上から、不二咲と護衛役2人が現れた。

    不二咲「君は、指名手配中の堕天使・エノシマでしたよね…?」

    大神「では、しばらく拘束させてもらうぞ…」

    石丸「おとなしくしたまえよ!」

    江ノ島「チッ。しつこい奴らだな!」
  24. 24 : : 2014/01/18(土) 00:38:38
    ズガガガガガガガガ!!

    ガッ!シュ!ドゴオ!!

    …またしても戦闘が繰り広げられた。

    しかしいくら江ノ島でも、人間離れした2人を連戦するのは無理…

    しばらくして拘束された。

    大神「完了致しました」

    不二咲「ご苦労様。それと…ナエギくん。通報ありがとうございます」

    苗木「いえ…」

    石丸「ではな!」

    3人は、江ノ島を連れてまた昇っていった…

    苗木「…ふう」

    舞園「…」

    ゴーン…
    ゴーン…

    苗木「!日没を知らせる鐘!?」

    プシュー!

    苗木「わっ!」

    舞園の足元から煙が吹き出した。

    苗木「…間に合わなかった…」

    舞園「にゃあ…」

    苗木「ごめんね…。僕だけの力だと、君を人間にすることはできない…。僕はまだ未熟な天使だから…」

    苗木「だから、エノシマのお姉ちゃんがどれだけ歪んだ性格していても、僕はエノシマお姉ちゃんを尊敬していたんだよね…」

    舞園「にゃあ?」

    苗木「ごめんね…。やっぱ分からないか…。…うん。君はもう人間になることはできない…」

    苗木「…たしか君は…主人がいないんだったよね?」

    苗木「なら…僕の家に来る?猫なんて飼った事ないけど…」

    舞園「にゃあ!」

    苗木「…いい…んだよね?よし、じゃあ行こうか」

    桑田「こーして堕天使は捕まり、猫は未熟な天使と共に、ずっと幸せに暮らしましたとさ」

    葉隠「めでたしめでたしっ」

    山田「…完…」

    …微妙な台詞稼ぎの後、幕が閉じた。

      閉 幕
  25. 25 : : 2014/01/18(土) 00:51:55
    数時間後

    教室


    江ノ島「やーお疲れ様っしゃー!」

    大和田「てめーは邪魔しただけだけどな」

    苗木「まあ…おかげで1位をとれたようなものだし…」

    江ノ島「そうよ!私様のおかげなのよ!崇め敬え!」

    …この劇の注意書きを江ノ島が消していたので、知ることはできなかったが…

    クラス別に順位が決められ、1位にはトロフィーが贈られる事になっていたようだ。

    …ちなみに勝因は、演技力とストーリーのようだ。

    苗木「…まあ、実際に驚いたわけだから…演技力はすごかったと思うけどね…」


    2年教室


    西園寺「あれ?おねぇは?」

    狛枝「写真を学園長に渡しに行ったよ」

    西園寺「今までおねぇの行動をほぼ全て把握してたとか…お前はストーカーか!変態!」

    左右田「おい!ソニアさんを狙うんじゃねーぞ!ソニアさんを狙うのは俺だかんな!」

    狛枝「…その彼女は引いてるよ…」

    澪田「ここで大声でそんな事言える和一ちゃんの度胸がすごいっすねー!」

    弐大「憤…!お前さんが言えたことかあ…?」

    澪田「なんすか!まるで澪田が変質者のように!」

    西園寺「実際そうじゃない?」

    花村「ま、それならそれでボクは嬉しいですけどねー!」

    澪田「ウッキャー!やばいっす!澪田変態説が急浮上してるっす!!」
  26. 26 : : 2014/01/18(土) 19:11:21
    学園長室


    学園長「…で、何の用かな」

    霧切「…あの劇の件ですけど…」

    霧切「昨年度は芋掘りをしたようですね。先輩方達が話してくれました」

    霧切「ですが、それより前は何もしていないらしいですよ?私達が入学する1年前に始まった行事みたいですね」

    学園長「…ああ」

    霧切「なにがあったのか知りませんが、何故このような事をするのですか」

    学園長「…なるほど」

    学園長「確かに、このような事が始まったのは昨年。勿論、希望ヶ峰学園の生徒がこのような事をすることには、随分な反感を買ったよ」

    霧切「…ならなぜ」

    学園長「そりゃあ、もうすぐ我が娘が入学するんだから、思い出でも撮っておこうかと…

    霧切「まじめに答えてください。学園長」

    学園長「…」

    学園長「もうすぐ分かる」

    霧切「え…?」

    学園長「オリエンテーションがメインの意味であることは本当だ。そして、思い出を作ってほしかったのも事実だ」

    霧切「何故そのような事を…?」

    学園長「恐らく、近々大きな事件が起こる。それは食い止める事は難しいだろう」

    霧切「事件…?」

    学園長「解き明かしてみるか?」

    霧切「…」

    学園長「調べれば分かるかもしれない。代々受け継ぐ探偵の血…それは君にも流れているんだから…」

    霧切「私とあなたは、生徒と学園長である立場です。何も関係ありません」

    学園長「ああ…そうだな」

    霧切「…では。失礼します」

    霧切「…調べて見る。…事件の事を…」

    バタン

    学園長「…」

    学園長(…希望ヶ峰学園は…もうすぐ存続すら危うい危機に陥る…)


    霧切(もしもそんな危機に陥るのなら…)

    霧切(私がそれを突き止めて…食い止めてみせる!)


    END
  27. 27 : : 2014/02/09(日) 11:42:06
    あれっ、最後がミステリーに...(面白かったからいいけど)

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hurenn1gou

フレン

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