ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

自問

    • Good
    • 3

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2018/09/27(木) 20:59:57
    ※捏造
    ※診断メーカー作品
    https://shindanmaker.com/801664
    ※一レス
  2. 2 : : 2018/09/27(木) 21:00:04
     ずっと子供でいたかった。

     より正確に言うならば、一般的な子供のように頼りになる誰かの庇護下で生きていたかった。

     もっとも実際────わたしにはそんな生活、思い浮かべることすらできないのだけれど。

    ◇◇◇

     内装のほとんどを青か白が埋め尽くし、鏡のように磨きあげられた床と壁一杯の薬品群が特徴的な室内。
     わたしはそこで、

    「イタッ! ちゃんと巻けよゲロブタ! バカ! ブス!」

    「ふえぇ!? すみませんすみませんバカでブスでごめんなさぁい!」

     治療を受けていた。先日の作業中に捻った足首が、つい先程からズキズキと痛むのだ。
     忌々しいことにこの島でマトモな治療ができるのは罪木蜜柑(ゲロブタ)だけ(“マトモじゃない治療”ならあの妙ちきりんなウサギもできる)なので、仕方なく受けてやっているの。

     とりあえず目の前に傅くゲロブタを、痛まない方の足でげしげしと蹴りつけた。
     痛みはそうあるわけではないだろうが、元々心が弱いコイツのことである。もう半ば泣きそうになっているのを見て、足を止めた。

     すぐさま包帯を巻く作業に戻るゲロブタを見て、兼ねてから考えていた疑いを思案した。

    ◇◇◇

     わたしはコイツが嫌いだ。それは間違いない。

     バラバラの段差状に切り分けられた髪、腕に巻かれた包帯、身体中の傷を覆うテープ。
     それら全てが、コイツがいかに媚びへつらうしかできない生物であるかを物語っている。

     今も無闇に自身を不幸だと喧伝するように下がった眉尻に安っぽい申し訳なさを浮かべながら、わたしの足に触れているのだ。

     誰かに頼ってしか生きていけない木偶の坊の、なんとおぞましく、なんと卑しいことか!


     ……気付いていないわけではなかった。

     わたしは未だに、一人で着物の着付けができない。高校生にもなって、幼少の頃から着ているのに。

     この島に来て、初めて洗濯の方法を知った。初めて厨房に立った。自分の体重より重い物なんて持ったことはなかったし、ましてやわたしが知らないことを、ゲロブタが知っているなんて思いもしなかった。

     それら全てを誰かに頼っていたことを知って、わたしがゲロブタにも劣っていると言われた気分だった。
     わたしは、ただ不幸であると言わないだけで、何一つできてはいなかった。

     わたしが何かをしないといけない。わたしは何かで誰かを支えないといけない。
     何か、やるべきことがあるような気がした。

     例えば、治療されているわたしが言うべき言葉とか。


     きっと、今なら告げられる。
  3. 3 : : 2018/10/01(月) 02:29:19
    最高です
  4. 4 : : 2018/10/01(月) 21:01:10
    ありがとうございます! 他の拙作もよろしくお願いいたします!

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
Kirameki

淤能碁呂島

@Kirameki

「ダンガンロンパ 」カテゴリの人気記事
「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場