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アニ「君と紅茶と石炭袋」

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  1. 1 : : 2013/10/06(日) 01:28:17

    前前作:アニ「碧の目と南十字星」
    http://www.ssnote.net/archives/466

    前作:エレン「2つ目の太陽」
    http://www.ssnote.net/archives/508

    前に書くと言っていた
    卒団編、アニしてんです

    ※進撃の巨人本編と違う設定のところがありますが気にしないでください
  2. 2 : : 2013/10/06(日) 01:31:31

    アニ「今日で長かった訓練兵団も卒団だ」

    アニ「席次は4番だった」

    アニ「まぁまぁってところだね」

    アニ「ミカサには勝てないとしても」

    アニ「女子の中では2番だ」

    アニ「10番以内に入れたんだから」

    アニ「憲兵団に行ける」

    アニ「・・・」

    アニ「あいつは、5番だった」

    アニ「私が格闘術を教えてやったから伸びたんだね」

    アニ「きっとそうだ」

    アニ「5位なんだから」

    アニ「憲兵団に行けばいいのに」

    アニ「あいつは、なんで違うんだろう」

    アニ「・・・」

    アニ「ほら、そんなこと思うから」

    アニ「また始まった・・・」
  3. 3 : : 2013/10/06(日) 01:32:35
    期待!
    どうなるか楽しみ
  4. 4 : : 2013/10/06(日) 01:39:32

    エレン「ジャン・・・内地に行かなくても」

    エレン「お前の脳内は『快適』だと思うぞ」

    ジャン「・・・人類は奪われた領土を奪還すべく、人口の2割を投入して総攻撃を仕掛けた」

    ジャン「そしてそのほとんどかやつらの胃袋に直行した」

    ジャン「もう十分わかった」

    ジャン「人類は、巨人に勝てない」

    エレン「お前は戦術の発達を放棄してまで巨人の飯になりたいのか?」

    エレン「冗談だろ?」

    エレン「おれには夢がある・・・」

    エレン「巨人を駆逐して狭い壁内の世界を出たら」

    エレン「外の世界を、探検するんだ」


    アニ(よくもまあ、あんな大勢の前であんなこと言えるもんだ)

    アニ(あいつもつくづく変人だ)

    アニ(・・・)

    アニ(あ・・・)


    エレン「さっさと行けよ内地に」

    エレン「お前見てえな敗北主義者がココにいちゃあ士気にかかわんだよ」

    ジャン「もちろんそのつもりだが、お前こそさっさと壁外へいっちまへよ」

    ジャン「大好きな巨人がお前を待ってるぜ?」

    エレン「・・・めんどくせぇ」

    ジャン「へっ・・・」


    バキッ!!


  5. 5 : : 2013/10/06(日) 01:45:32

    アニ(また始まった)

    アニ(どっちが勝つかなんて)

    アニ(火を見るよりも明らかだ)


    ライナー「おーい、その辺にしとけ」

    ライナー「忘れたのか?エレンの対人格闘成績は」

    ライナー「今期のトップだぞ!」

    アニ(そりゃそうだ)

    アニ(あいつは、私の直伝の技を体得してるんだから)

    アニ(まあ、どうせ)

    アニ(大事になる前に保護者さんが)

    アニ(出てくるだろうけどね)


    ガシッ


    エレン「!?ミカサ!!」

    ミカサ「エレン。喧嘩をしてはダメ」

    ジャン「よかったなエレン!またそうやってミカサにおんぶにだっこだ!」

    エレン「うるせぇ!!次は容赦しねえよ!」


    アニ(まったく・・・食事くらい静かにとれないもんかね)ハァ

  6. 6 : : 2013/10/06(日) 02:06:02

    アニ「ふー。久しぶりにたくさん食べたね」

    ミーナ「だねー」

    サシャ「肉ウうううううううう!!!!!!!」

    クリスタ「さ、サシャ、お水あるからね?」

    ユミル「ほっとけよそんな芋女!」


    アハハハ


    アニ(ここにいるみんなを)

    アニ(私は殺さなければならない)

    アニ(戦士として)

    アニ(この日常からこの笑顔を奪わないといけない)

    アニ(頭では分かっていても)

    アニ(そう単純に割り切れたもんじゃないね)

    アニ「ハァ」

    ミーナ「アニ?どしたの?」

    アニ「っ、何でもないよ」

    アニ「ちょっと外に出てくる」


    キィ・・・バタン

  7. 7 : : 2013/10/06(日) 02:30:01
    こういうシリアスってだいたい
    オチが似てくるから今後の展開
    のさせかたに期待、かな?

    頑張って下さい!!!


  8. 8 : : 2013/10/06(日) 04:55:54


    &期待(*・ω・)ノ
  9. 9 : : 2013/10/06(日) 10:51:05

    アニ(今夜は雲がない)

    アニ(きれいな夜空だ)

    アニ(私の心も)

    アニ(これくらい澄み渡っていればいいのに)

    アニ(・・・)

    アニ「はぁ」

    アニ(そういえば結局)

    アニ(あいつの好きな人って誰だったか)

    アニ(分からないな)

    アニ(この1か月で何度も話したじゃないか)

    アニ(誰もいない夜の野原)

    アニ(2人きりの食堂)

    アニ(なのに)

    アニ(分からなかった)

    アニ(あいつは本当に乙女心ってもんを知るべきだ)

    アニ(私がどんなに悩んでると思ってるんだい)

    アニ(どんなに・・・)

    アニ「アンタの事が好きかって」


    エレン「よお、アニ」

    エレン「何独り言つぶやいてるんだ?」

    アニ「っ!?」

    エレン「はは、そんなに驚かなくてもいいだろ」

    アニ「い、今の聞いてた?」

    エレン「?いや、聞いてないぞ。何言ってたんだ?」

    アニ「そう・・・それならいいんだ」

    アニ(ほんとはエレンに聞かれたかったんじゃないの?)

    アニ「アンタはジャンとの格闘合戦は終わったのかい?」

    エレン「ああ。ミカサに担がれて終了だよ」

    エレン「まったく、あいつがいなけりゃ勝負つけてやったのに」

    アニ「そりゃジャンに酷ってもんさ」

    アニ「私が教え込んだんだ」

    アニ「アンタが負けるはずないだろ」

    エレン「ははっそりゃそうだな」

    エレン「まったく、調査兵団に一番必要なさそうな対人格闘術で今期のトップなんてな」

    アニ「何事にも馬鹿みたいに突っ込んでいくアンタにはお似合いだよ」

    エレン「とはいってもな、まだお前に勝てるかって言われたら」

    エレン「はい。とは言えねえんだ」ハハ

    エレン「情けねえな」

    アニ「ここで投げてやろうか」

    エレン「やめてくれ。卒団時に全身不随になるってのはいい気はしねえ」

  10. 10 : : 2013/10/06(日) 15:36:40
    このシリーズ俺は大好き(*´ω`*)
  11. 11 : : 2013/10/06(日) 17:27:58
    エレアニ

    わっふいヽ(*´∀`)ノ

    アニエレ

    わっふいヽ(*´∀`)ノ
  12. 12 : : 2013/10/06(日) 17:37:08
    わっふいヽ(*´∀`)ノ
  13. 13 : : 2013/10/06(日) 22:44:14
    期待(^O^)v
  14. 14 : : 2013/10/07(月) 20:58:31
    >>10~13

    皆様ありがとうございます

    今日、数学の時間少し話を考えてきました

    投下します
  15. 15 : : 2013/10/07(月) 21:02:13
     
    アニ「でも、こうやって馬鹿ができるのも今日で最後だろうさ」

    エレン「ああ、もう訓練兵じゃなくなるんだ」

    エレン「立派な兵士だ」

    エレン「そうなったからには自分の行動には責任が付きまとうだろうな」

    アニ「さっきまで誰かさんの胸倉つかんでたやつの言うことじゃないね」

    エレン「痛いところを突くな」

    アニ「ふふ」


  16. 16 : : 2013/10/07(月) 21:09:06

    アニ「ところであんたは」

    アニ「ミカサやアルミンと一緒にいないでいいのかい」

    エレン「?ああ、あいつらとはまた逢うしな」

    エレン「たぶんあいつらも調査兵団志望だし」

    エレン「それに、おれたちはいつでも一緒だ」

    アニ(うらやましいよまったく)

    エレン「3人で壁の外に出て、外の世界を探検するまでは」

    エレン「おれたちの誰一人も欠けねえよ」

    アニ「・・・」


    アニ(こいつが)

    アニ(こうやって自慢げに話すとき)

    アニ(いつも思うんだ)

    アニ(どうして)

    アニ(どうして私たち3人はこうじゃなかったのかなって)

    アニ(ライナー、ベルトルト、そして私)

    アニ(私たちはどうして)

    アニ(自分たちの夢を見ることを許されなかったのかって)

    アニ(・・・)

    アニ(ああ、たぶんそうだ)

    エレン「アニ?」

    アニ(私がこいつと一緒にいたいって)

    エレン「おい?」

    アニ(こいつと一緒にいると安心するのは)

    アニ(うらやましいからなんだ)

    アニ(自分の信念があって)

    エレン「おーい、アニ?」

    アニ(それを命を懸けてまで貫こうとする人が)


    アニ(私にはそれができないから)

    アニ(私はこいつの中に、夢を見てるんだ)

    アニ(・・・馬鹿らしいよ)

    アニ(エレンの中に見た夢を壊すのが)

    アニ(自分だっていうのに・・・)


    エレン「アニ!」ガシッ!
  17. 17 : : 2013/10/07(月) 21:22:06

    アニ「っ!」ビクッ

    エレン「おい、アニ」

    アニ「・・・何さ」

    アニ(もういやだ)

    エレン「ずっと呼んでたんだぞ?」

    アニ(もうつらい)

    アニ「そうかい。気づかなかったよ」

    アニ(こいつの目を、こいつの中に夢を見るのが!)

    アニ「悪いけど一人にしてくれないかい」

    エレン「?急にどうしたんだ?」


    ―――さっきまでの私はいない


    アニ「アンタの知ったことじゃないさ」

    アニ「乙女の望みはちゃんとかなえてあげるってのが」

    アニ「男ってもんだよ」


    ―――木枯らしが地を滑る


    アニ(もう行こう)

    アニ(今日は一人になりたい)

    アニ「じゃあね」

    アニ「・・・」


    ガシッ


    アニ「・・・なんだい」

    エレン「待てよ」

    アニ「私は一人がいいんだ」

    アニ「ほっといてくれ」

    アニ「アンタなんかにはわかんないだろうさ」

    アニ「私の!この気持が!」ガシッ゙ッ!

    アニ「かなえたくてもかなえられない」

    アニ「一緒にいたくてもいることができない」

    アニ「好きになっても愛すことができない!」

    アニ「この、気持ちが!」

    アニ「アンタ・・・なんかに・・・」ギュウゥゥ

    アニ「・・・」ポロポロ

    エレン「・・・」


    ギュッ・・・


    アニ「!?」

    エレン「お前・・・言ったよな」

    エレン「一緒に星を見た夜」

    エレン「ほんとは一人でいるのがいやだって」

    エレン「おれには」

    エレン「お前がいつも何を考えているかわからない」

    エレン「お前にどんな事情があるか知らない」

    エレン「でも」

    エレン「でもな」

    エレン「目の前で泣いてるか弱い乙女を」

    エレン「見過ごすっていうのは」


    エレン「男が一番やっちゃいけねえことだ」
  18. 18 : : 2013/10/07(月) 21:31:19

    アニ「な、何さ」ポロポロ

    アニ「女の私に」

    アニ「手加減もせず殴りかかってくる」

    アニ「私が草原に座っても」

    アニ「し、敷物ひとつ出さない!」ヒグッ

    アニ「そ、そんなやつに」

    アニ「何がわかるっていうの!?」

    エレン「何もわからねえ」

    エレン「分からねえからこうするしかできないんだよ」ギュウゥゥ

    アニ「う、うう・・・」

    エレン「・・・」


    エレン「野原で」

    エレン「2人で星や月を見たろ」

    アニ「・・・ああ」

    エレン「食堂でさ」

    エレン「2人きりで飯食ったろ」

    アニ「・・・そうさ」

    エレン「な、いいんだよ」

    エレン「自分を偽らなくて」

    エレン「お前は本当に」

    エレン「か弱い乙女なんだから」

    エレン「今は」

    エレン「素直になって」

    エレン「・・・」


    エレン「泣けよ」


    アニ「う、う・・・」

    アニ「うわああああああん!!!」

    アニ「つ、辛かった!!」

    アニ「寂しかった!!」

    アニ「一人ぼっちは嫌なんだ!!」

    エレン「」アタマポンポン

    アニ「う、うう・・・」ボロボロ

    ――――――――――――
    ――――――――
    ――――
  19. 19 : : 2013/10/07(月) 21:37:01

    エレン「・・・ちょっとは落ち着いたか」

    アニ「・・・うん」ヒック

    エレン「はは、まだ目が赤いな」

    アニ「う、うるさい!」ゲシゲシ

    エレン「や、やめろって」

    アニ「まったく」

    アニ「アンタは本当に進歩がないね」

    エレン「全身全霊で否定された感じだ」

    アニ「・・・」


    アニ「・・・でも」

    アニ「ありがと」

    エレン「ああ」


    エレン「今日はまた冷えるな」

    アニ「そりゃそうさ」

    アニ「何だって卒団式が」

    アニ「こんな秋の暮れにあるんだろうね」

    エレン「教官のみぞ知ることだな」

    アニ「今日は」

    アニ「あの上着は持ってきてないの?」

    エレン「あるさ」

    エレン「でも、今日はアニもコート着てるだろう」

    アニ「気にしなくていいよ」

    エレン「寒かったら中に入るか?」

    アニ「・・・いいや」

    アニ「まだ、ここにいる」

    エレン「そうか」

    エレン「ちょっと待ってろ」タタタッ

    アニ「?」
  20. 20 : : 2013/10/07(月) 21:48:26


    エレン「ほらよっ」

    アニ「これは・・・」

    アニ「紅茶だね」

    エレン「外は寒いからな」

    エレン「か弱い乙女様を冷やすわけにはいかないだろう」

    アニ「さっきの言葉訂正するよ。アンタも進歩した」

    エレン「変わり身が早いな」

    アニ「格闘訓練で練習してるからね」

    エレン「はは、どこかで聞いたセリフだな」

    アニ「・・・」ズズッ

    エレン「・・・」ズズッ


    エレン「ところでさ」

    アニ「何だい」

    エレン「今日は夜空がきれいだな」

    アニ「そうだね」

    エレン「2人で空を見上げるのはこれで3回目か」

    アニ「ああ、そうだね」

    エレン「・・・」

    エレン「なあ、知ってるか?」

    アニ「何をだい?」

    エレン「あの星」

    アニ「うん」

    エレン「最初に星を見たときにきれいって言った星」

    アニ「アンタがかっこつけた割に名前を知らなかったって星だね」

    エレン「さすがアニ。座学もだてじゃない」

    エレン「そこは忘れてくれていいんだ」

    エレン「あの星は南十字星っていうんだ」

    アニ「本でも調べたの?」

    エレン「アルミンに聴いたんだ」

    アニ「まあ、そうだろうね」

    エレン「でな」

    エレン「これはその時聴いた話なんだが」

    アニ「ふむふむ」

    エレン「この世界では」

    エレン「自分の想い人とともに見上げた」

    エレン「3度目の夜空に」

    エレン「あの星が輝いていたら」

    エレン「想いがその人に通じるって言い伝えがあるんだ」

    アニ「そうなんだ・・・」

    エレン「でだ」

    エレン「ここからが本題だ」

    エレン「おれの想いはお前に伝わったか?」

    アニ「・・・」


    アニ「いいや、特に何も伝わってこなかったね」

    エレン「・・・」

    エレン「やっぱりそうか」

    エレン「古い言い伝えを信じるなんておれもどうかしてたな」

    アニ「そうだよ」

    アニ「それだけで想いが通じるのなら」

    アニ「誰も苦労しないさ」

    エレン「そうだな」

    エレン「何事も他頼りはよくないんだ」

    アニ「生まれてきてやっと今気づいたのかい」

    エレン「恥ずかしながら」

    アニ「ふふ」

  21. 21 : : 2013/10/07(月) 21:58:23

    エレン「ではこうしよう」

    アニ「なんだい」

    エレン「座学で学んだ基礎の基礎」

    アニ「ふんふん」

    エレン「考えや意見や思いは」

    エレン「声に乗せて発することで」

    エレン「初めて相手が受け取ることができる」

    アニ「基礎の基礎だね」

    エレン「このことにのっとって我が意思を示そう」

    アニ「いいじゃないか」

    アニ「で」

    アニ「なんだい」


    エレン「アニ」

    エレン「レオンハート」

    エレン「私」

    エレン「エレン」

    エレン「イェーガーは」

    エレン「貴女の事を」

    エレン「愛します」


    アニ「・・・」

    アニ「・・・ぷっ」

    アニ「アンタ」

    アニ「いくらなんでもその言い方はないだろう」

    エレン「悪かったな」

    エレン「こうでもしねえとお前に直接」

    エレン「こんなこと言えねえよ」

    エレン「・・・」


    エレン「で、返事は?」

    アニ「・・・」

    アニ「紅茶がなくなった」

    アニ「今日の紅茶は」

    アニ「薄くなかったよ」

    エレン「・・・」

    アニ「おっ」

    アニ「今日は送別会の後にダンスパーティってものがあるらしい」

    アニ「シーナから音楽団ってのが来て」

    アニ「メロディを奏でてくれるそうだ」

    アニ「もうそろそろ始まるみたいだ」

    エレン「・・・」ウーム

    エレン「・・・!」ハッ!

    エレン「おれと一緒に」

    エレン「踊らないか?」

    アニ「・・・」

    アニ「喜んで」ニコッ
  22. 22 : : 2013/10/07(月) 22:16:09

    ――――――――――
    ―――――――
    ――――

    アニ「言った割にそんなうまくないんだねアンタ」

    エレン「仕方ねえだろ」

    エレン「こんなの初めてなんだからよ」

    エレン「アニだって同じようなもんだろ」

    アニ「こうして手を組むのは対人格闘の時くらいだからね」

    アニ「反射で脚が出そうだよ」

    エレン「自粛してくれ」


    エレン「案外」

    エレン「みんな踊ってるんだな」

    アニ「そうだね」

    アニ「アンタの家族さんは」

    アニ「私がアンタといて怒らないの?」

    エレン「さぁ?何とかなるだろ」

    アニ(ここ3年間どれだけ血の雨が降りかけたことか)

    エレン「でもまぁ」

    エレン「慣れてきたらそうでもないな」

    アニ「はっ何が楽しくて」

    アニ「こんなことをするんだろうね」

    エレン「お前が踊りたがったんだろ」

    アニ「アンタが私を誘ったんだろ」

    エレン「耳がいてえ」

    アニ「分かればよろしい」

    アニ「・・・♪」


    エレン「お前は」

    エレン「嘘をつくのが下手だな」

    アニ「そうでもないさ」

    エレン「嘘」

    エレン「今お前」

    エレン「すごく生き生きしてるぞ」

    アニ「ふん」

    アニ「まあ、別に」

    アニ「嫌なわけじゃないからさ」

    エレン「そっか。よかった」

    アニ「・・・」

    エレン「・・・」


  23. 23 : : 2013/10/07(月) 22:17:56

    エレン「もうすぐ曲が終わるな」

    アニ「最後の曲がね」

    エレン「これが終わったらいよいよ」

    エレン「お別れ、かもな」

    アニ「そんなこと言うもんじゃないよ」

    アニ「まだあと1週間は」

    アニ「駐屯兵団の手伝いだろ」

    エレン「まあ、そうだけどな」

    アニ「・・・」

    エレン「・・・」


    ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


    アニ「私さ」

    エレン「ん」

    アニ「ずっとアンタの事が好きだったんだ」

    アニ「朝起きてから寝るまで」

    アニ「ずっとアンタの事を考えてた」

    エレン「そりゃうれしいな」

    アニ「だからさっき」

    アニ「ほんとにうれしかったんだよ」

    アニ「でもあんたは」

    アニ「調査兵団」

    アニ「私は」

    アニ「憲兵団」

    アニ「離ればなれだ」

    エレン「言わないでくれよ」

    アニ「現実ってものは受け入れるしかないんだよ」

    アニ「そんなこと言ってる間にも」

    アニ「時間は過ぎていくんだ」

    ~♪♪♪

    アニ「この曲が終わるまで」

    アニ「手を繋いでいよう」

    エレン「ああ」

    エレン「離さないさ」

    アニ「・・・」

    エレン「・・・」


    アニ「私の名前は」

    アニ「アニ・レオンハート」

    エレン「おれの名前は」

    エレン「エレン・イェーガー」

    アニ「私はあんたを忘れない」

    エレン「おれはお前を忘れない」

    アニ「だから、これは誓いの印だ」


    チュ


    エレン「・・・」


    ~♪♪♪


    アニ「ほら、もう曲が終わる」


    ~♪♪・・・♪


    アニ「だから」

    エレン「ああ」


    ~♪…

    エレン「おれは」

    アニ「私は」






    エレン「あなたを、愛してる」

    アニ「あなたを、愛してる」



    …。


    ―――――――――――
    ――――――
    ―――


    2つのティーカップは寄り添うように佇んでいた

    空には無数の星が瞬いていた

    2人の想いを知る由もなく

    石炭袋は黒く光っていた

    月明かりを受けて




  24. 24 : : 2013/10/07(月) 22:19:24

    終わりです

    こんな終りかたでいいのか・・・

    ご感想などいただけるとありがたいです\(^o^)/

    見てくださった方
    ありがとうございました
  25. 25 : : 2013/10/07(月) 22:40:12
    良かったよ!
  26. 26 : : 2013/10/07(月) 22:41:22
    よかったです 乙!
  27. 27 : : 2013/10/07(月) 22:47:09
    良かったよ〜^_^
    乙!
  28. 28 : : 2013/10/08(火) 00:25:04
    感動した!!
  29. 29 : : 2013/10/08(火) 00:39:59
    泣いたわ…
  30. 30 : : 2013/10/08(火) 00:43:29
    おつ!
  31. 31 : : 2013/10/08(火) 01:49:50
    センスあるね
    一つだけ気になったのが、人物の発言を「」で区切りすぎかな。
    もうちょっとまとめたほうが読みやすいと思う。
  32. 32 : : 2013/10/08(火) 02:35:01
  33. 33 : : 2013/10/08(火) 05:45:51
    >>31 さんに同感です。
    もう少し区切りを少なくしたらいいかな…
  34. 34 : : 2013/10/08(火) 19:35:05
    うう…良かったぞ…
  35. 35 : : 2013/10/08(火) 19:36:43
    たくさんのコメントありがとうございます

    >>31/33さん
    ご指摘ありがとうございます

    ある程度意図的にやってるところもあるのですが
    今後気を付けたいと思います


    次のSSもこのようなシリアスか、それともほのぼの系か
    どっちがいいでしょうか・・・

  36. 36 : : 2013/10/08(火) 19:37:15
    >>35 シリアスがいい
  37. 37 : : 2013/10/08(火) 23:03:53
    乙です!
    良かった!
  38. 38 : : 2013/10/09(水) 17:32:33
    よかった 乙
  39. 39 : : 2013/10/09(水) 20:30:59
    現代転生バージョン書き始めました

    アニ「2000年の夜空」
    http://www.ssnote.net/archives/771

    よかったらご覧ください
  40. 40 : : 2013/10/10(木) 16:36:08
    ウオォォォッとってもいい話だ
  41. 41 : : 2013/11/08(金) 01:43:35
    泣いた

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