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西園寺目線で【磯の香りのデッドエンド】

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  1. 1 : : 2018/09/01(土) 21:02:31
    モノクマ「ヒャッホー!みんな大好きモノクマだよ!」

    モノクマ「このスレは、chapter3を西園寺さんの目線で見ていこうという短編スレなんだ」

    モノクマ「言わずもがな、ネタバレが含まれるから、未プレイさんはちゃんと、プレイしてね」

    モノクマ「流血表現アリ!…っていうか、むしろ、それがダンガンロンパだよねー」ゲラゲラゲラ

    モノクマ「と言っても、作者は、うろ覚えで書いているから、おかしい部分も許してやってね!」

    モノクマ「次から本編スタート!」
  2. 2 : : 2018/09/01(土) 21:39:20
    これは、私が絶望病の存在を知り、モーテルに引き込もっていた頃から、私の死までのお話



    西園寺「はぁ………」

    勢いをつけ、私は自分のベッドに飛び込んだ

    西園寺「ほんっと憂鬱だよねー……伝染病のせいでろくに外も出歩けないんだからさー」

    西園寺(………………)

    口で言い聞かせても、すでに心に傷ができてしまっていた

    西園寺(はぁ……私、あんなこと言っちゃったけど……小泉おねぇだったら何て言うんだろ…)

    西園寺(いや…私は間違ってなんかいない…ただ、ちょっと…強く当たりすぎただけだし)

    私は昨日のことを思い出す

    西園寺(妙な仲間意識があるから弐大おにぃは死んだ…聞こえは悪いけど、本質はおかしくないんだよ…)

    西園寺はベッドに対して仰向けになった

    西園寺(でも…こんな辛辣な言葉をかけたまま隔離しちゃった……『あいつ』にも悪い言葉をかけたきりだし……)

    西園寺「はぁ……どうしたらいいんだろ…」

    西園寺(多分、小泉おねぇなら、一緒にあやまろうとか言うんだろうけど…私はそんなの恥ずかしいし…そもそも危険だし)

    そんな時、私は左右田の言葉を思い出した

    西園寺「カメラセット……か」

    西園寺(たしかに、あれなら病気も移らないし、面と面を向かい合わせなくてもいい……って私は何を考えてるんだ!?)

    いつのまにか、謝ることが前提になっているのに西園寺は気づいた

    西園寺(い、いや!私は別に悪くないんだし、謝る必要がないし……それに私のプライドが許さないもん!)

    西園寺は布団に顔をめり込ませた

    西園寺(で、でも……あいつらは絶望病患者のためにずっと、働いてるんだもんな……)

    そんな時、一瞬、最悪の考えが頭をよぎった

    西園寺(あいつらが絶望病になったら!?)

    西園寺(……自我をなくして、一生、話せなくなる……あやまれなくな…る……)ポトポト

    私の目からは、涙が出てきた

    西園寺(今、私がためらったら…『日向おにぃ』って呼べなくなる…ゲロ豚をいじめられなくなる……『言い過ぎたよ…ゴメン』って、あやまれなくなる…)

    一秒ごとに、みんなとの思い出がフラッシュバックする

    西園寺(…くいが残らないように、みんなと話さないと……小泉おねぇもそう思うはずだし)

    私は、なるべく自然にカメラセットに近づけるように作戦を考え始めた
  3. 3 : : 2018/09/01(土) 22:11:05
    西園寺「うーん……たしかカメラセットはライブハウスにあったんだっけ」

    西園寺「うーん……夜中にライブハウスに行くなんて、いかにもわざとらしいよね…誰かに進められた…とかなら自然なんだろうけど…」

    西園寺「ライブハウスに行ってみたら?…とか言われるわけないしなぁ…一体どうしたもんか」

    そんな時、まさかの展開が私を待ち構えていた

    ソニア「西園寺さん?さっきからどうしたのですか?」コンコン

    西園寺(ゲッ!聞こえてた!?)

    そんな時、天才的な考えが浮かんできた

    西園寺(このハプニングを利用しちゃおう!)

    ソニア「西園寺さん?いるなら返事をしてくれませんか?」

    西園寺「うえーん…全然結べないよー!」ユルユル

    私は、自分で着物を緩めていった

    ソニア「わお!やっぱりいたのですね!気配を隠すのは日本の常識なんですものね!」

    西園寺「その変な偏見は何なの…ってそれどころじゃないんだよー」

    私は、ソニアを部屋に招き入れた

    ソニア「あら、帯が結べないのですか」

    西園寺「私は小泉おねぇ以外に気付けを許せる人がいないんだよー」ウエーン

    ソニア「それなら、ライブハウスの鏡を使ってみてはいかがですか?」

    西園寺(来た!)

    西園寺「う、うん、じゃあ、行ってくるね」

    ソニア「では、私はこれで…ちゃんと鍵は閉めていってくださいね」

    西園寺「……………」

    西園寺(大成功!まさか、こんなにうまく誘導されてくれるだなんてね)

    西園寺「まぁ、作戦通り、ライブハウスに向かおうかな…」

    私は部屋の鍵をして、懐に入れた後、ライブハウスに足を進めた
  4. 4 : : 2018/09/02(日) 07:46:11
    西園寺「ふわぁぁ……っていけない!ここらへんにも、病原体を運ぶ虫がうじゃうじゃいるんだった!」

    私は夜の砂浜を歩いていた

    西園寺「懐かしいなぁ…たしか小泉おねぇは初日に海で遊んでたっけ」

    西園寺「いや、こんなこと、今考えてる場合じゃない……感染しちゃうし、急がないと」

    西園寺(っていうか、これで病院にいなかったら私の来損じゃん)

    私はそんなことを思いながら、ライブハウスに急いだ
  5. 5 : : 2018/09/02(日) 08:34:44
    西園寺「よいしょっと……ってあれ?」ギギギ

    扉を開けた直後、私は目を疑った









    そこには罪木の姿があったのだ

    西園寺「はぁ?何でおまえがライブハウスにいるんだよ!移るから近寄るな!」

    私は全力で罪木を払い除けた

    罪木「…………」ドロッ

    西園寺(ヒッ!?)

    罪木の目は、すでに犯されていた目だったのだ

    西園寺「まっ、まさかお前…絶望病に!?」

    罪木「はぁ……ははっ……は…は」コツコツ

    罪木は手に持っていたものを投げ捨て、私に近寄ってきた

    西園寺「なっ、何をする気!?」

    罪木「決まってます…口封じですよ、口封じ」

    西園寺「なっ!?」

    罪木「殺人の準備中に来たんです、しょうがない罰則ですよぉー」ハァハァ

    西園寺「はぁ!?ふざけんな!私を巻き添えにするのに痛みは感じないのか!」

    罪木「痛み……?」

    一瞬にして、罪木の顔は青白くなった

    罪木「痛み…いたみ…イタミ……胃太見…」ブツブツ

    罪木「そんなの、何千回も受けましたよ……でもね、でもね…」

    罪木「あなた達が全くやめなかったじゃないですかぁ!!!」

    罪木は走ってこちらに近づいてくる

    西園寺「ち、近寄るな!」

    罪木「つーかーまーえーたー」ウフフフフ

    西園寺「離せ!離せ!離せ!」ジタバタ

    罪木は私に抱きついたかと思えば、そのまま体を固定したのだ

    罪木「さぁーて、これから何をしようかなー?針でチクチク?それとも指を一本一本切っていきましょうかぁ?」

    西園寺「んーんーー!」ジタバタ

    罪木は私の口に手を当て、悲鳴をあげないようにしている

    罪木「あっ!そうだぁ、いいこと考えましたぁ!」





    罪木「命乞いをしたら、口封じを止めてやってもいいですよー?」

    罪木は口から手を離した

    西園寺「ぶはっ………本当!?」

    罪木「はい、頑張って私を満足させてみてください」

    西園寺「つ……罪木様…今後は今までのようないじめなどはやらないと誓いますので、どうか…今回は見逃し…」

    罪木「ブッブー!敬語とかつまらないので殺しますー」

    西園寺「やっ、やめてよ!離して!」ブンブン

    罪木「やめてください、今から死ぬんですから、せめて静かにしたらどうですか?」ギロッ

    西園寺「やめてよ……もう…やめて…」ポロポロ

    西園寺(結局、伝えられないのかな…いやだよ…そんなのいやだよ…!)

    そこで、最後に西園寺はあることを思い付いた

    西園寺「……さっ、最後に…日向おにぃ達と話したい」

    罪木「へぇ?今どんな状況か分かってるんですか?」

    西園寺「どうせ死ぬなら最後に話したいと思ったんだよ…悪い?」ガタガタブルブル

    私は全身が震えている、これから殺そうとしている殺人鬼に高圧的な態度をとっているのだから当たり前だ

    罪木「はぁ……多分無駄だと思いますよぉ?」

    西園寺「は、はぁ?何でよ!」




















    罪木「だってみんな、絶望病になっているんですよぉ?」ドロッ

    西園寺「はぁ!?そんな嘘に騙されてたまるか!」

    罪木「あ!安心してください、おそらく、あなたが死ねばみんな直りますので」

    西園寺「だから、嘘をつくなって!」ウルッ

    罪木「…めんどくさいので死にましょう」

    ブスッ!

    西園寺「ぐっ!………が……がが……」

    私は血を出しながら力をなくした

    西園寺「うっ…………うぅ…う」ボロボロ

    罪木「いいですよぉ!その絶望顔!」ハァハァ

    西園寺「……………」

    そこで私は意識を失ったのだった
  6. 6 : : 2018/09/02(日) 08:48:16
    西園寺「ん………んー……ここは」

    気づくと、見知らぬ花畑に来ていた

    西園寺(ここが天国って場所なのかな……想像以上にきれいだなー)

    西園寺「…小泉おねぇは…いるかな…」

    私は一生懸命に探し回った

    西園寺「い、いない……というより、私以外、人もいない…」

    そこで、私はあることを思い出した

    西園寺「輪廻転生……」

    西園寺(聞いたことがある……たしか、死んだ魂は、新しい生命として生まれ変わる…だっけ)

    西園寺「もしそうだとするなら、ここは、次の転生までの待ち合い所みたいなものかな……」

    西園寺は地べたに上向けになった

    西園寺「日向おにぃは大丈夫なのかな…」

    罪木の最後の言葉を思いだし、心が啜れていく

    西園寺「はぁ……もう会えないんだよね…」

    西園寺「……いや、違う、また会えるんだよ」

    輪廻転生は、記憶をなくして生まれ変わると言われるが、私には記憶をなくすという感覚が分からなかった

    西園寺「私がちゃんと覚えてさえいれば…また、会えるんだよね……」

    そんな淡い希望を抱きながら私は眠りについた
  7. 7 : : 2018/09/02(日) 09:08:08
    ???「………ろ……きろ!…」

    ???「起きろ!」

    西園寺(ひえっ!?もしかして私今、胎児なの?回りが暗くて見えない)

    ???「心理学者の才能があるから言えるが…お前の適応力スゲーな…」

    西園寺(ん?この声は…)

    その時、目の前が一瞬にして明るくなり、そして、人影が見えてきた

    日向「久しぶりだな」

    西園寺「!!日向おにぃ!?」

    日向「遅くなってごめんな…けど、助けられて良かったぜ」

    西園寺「………………日向おにぃー!」ポロポロ

    私は思いっきり抱きついた

    日向「うおっ…お前重たいぞ……!」

    西園寺「あれ?私成長した?」

    日向「ほら、来いよ…みんな待ってるぜ」グイッ

    日向おにぃは私の手を引っ張る

    西園寺「うん!」ポロポロ

    涙をぬぐい、私はそれについていった


    西園寺目線で【磯の香りのデッドエンド】 完
  8. 8 : : 2018/09/02(日) 09:15:53
    王馬「ここまでの観覧、どうもありがとうねー!え?何で俺がいるかって?」

    王馬「それは、作者の趣味だって前に言ったろー?」

    王馬「まぁ、約4分の1にも満たない人にしか通じない自問自答ギャグはとりあえず、置いといて…どうだったかな?」

    王馬「お涙頂戴物は、あまり得意じゃないんだけど…少なくともデッドエンドではなかったよねー、タイトル詐欺だよ!」

    王馬「ということで、このスレは完結させてもらうよ、やっぱり短編だったね」

    王馬「それじゃ、またの機会に会いましょー」

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著者情報
20050617

ミスターk

@20050617

この作品はシリーズ作品です

~~目線でchapter進行 シリーズ

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