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白い子と黒い殺人鬼

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  1. 1 : : 2018/08/31(金) 21:40:08
    はい、どーも。復活しました。歪です。

    久しぶりの投稿は半年続く「夢」の話です。

    皆様に伝わるよう、努力しますのでよろしくお願いします。

    ATTENTION

    ・ホラー、グロしかないです。

    ・誤字、脱字あるかも...

    ・作者忙しい時期なので不定期更新

    ・黒い殺人鬼は結構関西弁喋りやがる。

    ・強くてニューゲームの可能性

    ・視点は白い子と殺人鬼、第三者の3つ


    ...それでは、「白い子と黒い殺人鬼」本編に参りましょう...。
  2. 2 : : 2018/08/31(金) 21:57:43
    Side white

    ガシャァァァン!

    ガラスの割れる音...私はその音で目を覚ました。

    真っ暗な夜の病院のような雰囲気で、構造は中学校に似ている、そんな不思議な空間の一角に私はいた。

    ここはどこか。

    私の通う学校?違う、こんな構造じゃない。

    じゃあどこ?さっきのガラスの割れる音は?

    それに......

    目を覚ましてから絶え間なく響く悲鳴と特徴的な笑い声はどこから聞こえているのか。

    思考を巡らせ続けるも出てくるものは「わからない。怖い。」

    「...身を守るもの、どこかにないかな」

    極力音を立てないように、気配を消しながら私は水道付近を調べ始めた。





    No side

    コツ...コツ...ガラララ......

    何かを探すような音が辺りに響く。

    フードを深く被った血塗れの人間はその格好に見合わず活発的に動く。

    ??「ここにもいねぇんか...ッチ。二階行ってみるか...」

    そう呟き、階段へ向かおうとした時......


    「もう、いないよね......」

    「ど、どうだろ...」

    教室から制服を着た女子が二人、廊下に出てきた。

    ??「んふふwみぃつけた!」

    そう、特徴的な笑い声を発し、女二人に近づいた。
  3. 3 : : 2018/08/31(金) 23:47:26
    No side

    フードの人間は近づきながら太もものホルダーに手を伸ばし、銀色にひかりながらも赤色に染まったものを取り出し、一人の首めがけて

    ヒュッ

    ??「そ〜れ!どうや!当たったか!?」

    投げた。

    それは見事首を切り裂き、一人の女は周囲に赤い水たまりを作って

    絶命した。

    それを見たもう一人は、友人を殺した凶器に手を伸ばし...

    否、伸ばそうとした。が

    「え、手が、ない。」

    自らの手が消えていたことに驚いた。

    ??「手ェ?ああ、これな、お前俺の武器取ろうとしたやろ。
       その手で俺のナイフ取ろうとすんなや。な?」

    ナイフの持ち主はそう、フレンドリーに話した後、急に人懐っこい笑い方から背筋が凍るような、そんな狂気の表情(カオ)を向け、

    ガシャァァァン!

    女を窓に、顔から打ち付けた。

    その、物言わぬ死体となった女を気配のあった部屋に投げ込む。

    キャァァァァ!?

    ____ちゃん!?

    想像以上の反応が見られた殺人犯は死体を投げ込んだ部屋に体を弾ませ、

    その、特徴的な笑い声を出しながら向かった。



    Side white

    ??「んふふふふ〜www」

    よかった。何処かに行った...。

    "アレ"が何処かに消えた後、一息つくことができた。

    「何なのさ。マジで...結構近かったよ?」

    そう、安堵していると「もしかして」という考えが浮かんできた。


    もしかして、あの殺人鬼は私に気づいたけど1よりも10を取る人で

    あの人たちを殺した後、自分を殺しにくる。


    その考えがすべての思考を奪い、「逃げる」以外の考えは無くなった。

    そして、階段をのぼった後、隠れるように腰を下ろした。


    Side BLACK

    悲鳴の聞こえた部屋にスキップをしながら向かう。

    絶え間なく聞こえる泣き声と叫ぶ声、そして「殺した」感覚、この三つを

    今体感している、これだけで頰は緩みっぱなしになる。

    普段生活する中では鬱陶しいだけの高い声や金切り声は

    人を殺した快楽のおかげで心地よくなっていた。

    もっと、もっと聞きたい。

    叫んで、泣いて、命乞いして、

    それが上手にできたら逃げる時間くらいなら与えちゃっていいかな?

    と、自己過信のような考えをしているうちに発生源の部屋に着いた。

    「はぁい♪お前ら、命乞い今からしてみ?上手にできとったら逃したるわ」

    しん...。

    「なんや。殺してほしいってことでええんか?」

    「何ヨユーぶってんのさ。あんた、今から警察行くんだよ」

    そう言って、制服の第一ボタンを外し、リボンをこれほどかというまでにだらしなく下げた長髪の女はその瞳に希望と憎しみのような色を灯しながらスマホをとった。

    「あー...警察...そりゃめんどいからちょっと殺しますねぇ。」

    腰に下げた二つのホルダーからナイフを二本、さっきの投げたやつとは形状が違う物を斬りやすいように持ち、とりあえずスマホを壊した。

    「んっふふw警察に電話できひんな〜こんなぐちゃぐちゃの携帯w」

    煽る。煽れば勝ちやろ?w

    ...まあ、携帯ぶっ壊したのは効果があったようで

    さっきまでイキリまくってたやつはへたり込んだ。

    ......一人巻き込んじゃったけど。

    というかイキってるって言ったら俺もやん。ブーメランktkr

    「ひあ...殺さ、ないで」

    新しいやつが口を開く。

    「命乞いしてんのか?せやったらこん中の一人、殺してみ。それか
     押さえつけてな」

    ニヤニヤと笑みを浮かべながら言うとイキリ女子は怒りを露わにしたようで

    「はぁ!?頭おかしいの?あんた、生きるためならなんでもするわけ!?」

    おお。怖っ

    女子とは で検索かけたくなってきた。

    呑気にニヤついてたらイキリ女子の彼氏?が口を開いて

    「こ、殺したら助かるのかよ...」

    あ、足生まれたての子鹿で笑う。

    「おん。殺したらの話やけど」

    「じゃあ、な、ナイフ貸せよ。それ」

    「ええけど、これ切れ味やばすぎて反撃されたらって考えると
     やばいからこっちで殺ってな」

    そう言って屈みこんで新しいナイフを取る。

    このナイフは斬る、よりも刺す方が向いてるから反撃されても弾き返せる。

    「.........」

    「んふふ、怖いん?」

    煽るよ。今日煽りデーだよ。

    「ねえ!何しようとしてんの!まさか、あたしを殺すの!?」

    「そーやないの?まーどーでもええんやけどな。誰でも死んで、どうぞ。」

    冷たく言い放つ。多分親友(アイツ)が聞いてたら「心無い奴」とかからかってくるな。
  4. 5 : : 2018/09/20(木) 18:23:03
    ...ツン...コツン...

    「誰や。階段のぼっとんの。」

    ボソッと呟くとやはり女子とは恐ろしいもので

    「そっち行ったらいいでしょ。なんであたしたちが殺される必要があるわけ!」

    「ああ、それのことなら心配ないわ。ぱぱっと始末して追っかけるから」

    だけどそろっそろ我慢の限界がきたようで無意識にナイフでその場にいる三人を斬りつけてしまった。

    「短気やな。俺。」

    反省はした。後悔はしてない。


    Side white

    怖い。なんで。どこ。どうして人殺してんの?

    おかしい。人を殺してんのに笑うなんて。

    でもあのパーカーと声、口調、笑い方。

    全部近くの席の親友アホサイコパスと同じ。

    手に傷メイクがあれば正解だけどそんなに近づきたくない。

    絶対殺されるし。

    あーあ。やだなー。何が悲しくてあの親友サイコパス(仮)に殺されないと

    いけないのさ。絶対嫌だけど反撃したらやばいだろーし。

    というか、さっきから肩が片方だけ軽いな。

    「なんで軽いんだ...ろ...」

    う で が な い 。

    痛い。
         熱い。
      綺麗に肘から先がない。
                  なんで。
               ぐちゃぐちゃ。
      痛い。
          血がいっぱい。
     死ぬ。
              この靴誰の?
           痛い。

    ??「さっきさ、階段のぼっとったのって、お前か?」

    一番会いたくない白髪がいた。

    ??「ごめんな。痛いか?でもな、ちょーっと待ってみ?何もかも
       軽くてやばいから。んふふ」

    殺人鬼はお前かい...。どんだけだよ。目逝ってるし。

    「おま...ふざけんなよ...」

    最期に見た顔は楽しそうに、でも狂気にまみれた顔だった。


    ガバッ

    「腕、あった...。」

    いつの間にか周りは明るく、鳥の鳴き声が聞こえる朝になっていた。

    周りを見ると、あの位、緑の薄明るい照明だけが頼りの所ではなく

    毎日見る、自室だった。

    「vitaどこ置いてたっけ」

    アイツ殺してきたからクレーム送ろっと。


    Side BLACK

    ??「おま...ふざけんなよ...」

    ふざけてないですぅ。というか

    「なんでさっきも腕もらったんだろ。二本もいらないし。」

    でもあれだな。眠いし騒がしい。誰か警察呼んだんかな。

    ってことはこのパーカーとナイフはまずいな。

    保健室あったしそこ行ってナイフとパーカー隠そ。

    そっからの行動は早くて、今自分の身を守る武器はブーツナイフのみになった。

    コン...コン...

    「誰かいるのかー」

    無視決めこもっと

    「ダメだ。鍵しまってる」

    「無理やり開けるか」


    ガッタァン!

    「誰か生きてるか?」

    シャッ

    「いたら返事してくれ。我々が保護する!」

    シャッ

    「...誰ですか」

    できるだけ怯えて話す。

    「警察だ。通報を受けて駆けつけたが誰もいなくてな」

    「そう...ですか」

    「怖かっただろう。さあ、行こうか」

    「せやなぁ。そしたらあんたらだけ先逝っといてや」

    いつもの顔に戻して警官の腹を刺す。

    「あーそこの人も先逝っててなぁ」

    投げて首を刺す。

    「さてと、なーんで通報されたんやろなー」

    「まあええわ。とりあえず逃げんとな!?」

    言い終わる寸前で電流が走る。

    目を閉じる直前、警官が何か持っていて

    "スタンガンを高出力で撃たれた"

    ということがわかった。


    No side

    どこかの処刑場、そこに茶髪の殺人鬼は立っていた。

    その表情はこれから処刑...死ぬにも関わらず余裕で、

    「はよ殺せや」

    と、周りを煽るようにも見えた。

    死刑...絞首刑になった殺人鬼は吊り台に立ち、処刑を待つ。

    数秒後、ガコン!という大きな音と共にその体は宙に浮いて

    動かなくなった。


    Side BLACK

    起きる

    その感覚があるということは生きてるということ。

    いつもの夢を見た。

    だけど一つ違うのはオレンジ色のパーカーを着た短髪の女子。

    なんで居たかは分からんけど考えても無駄。

    そう思い、椅子から立つ。

    「vitaでアイツからかったろ」

    そう思いvitaを開くとすでにメッセージがあった。

    『あんたに殺されたんだけど。腕返して』

    そう送られたメッセージに

    『あー。あん時腕持ってたのお前のだったんかwすまんすまんw』

    と返した。

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