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赤松「17人いる」

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  1. 1 : : 2018/06/11(月) 20:06:31
    中庭 夜


    赤松「あ〜もう、せっかく地下の抜け道を見つけられたのに、うまくいかなかったなあ」


    赤松「みんなに辛い思いをさせてしまったな…私ってこうやって1人走りしちゃう所があるんだよね」


    最原「そんなことないよ…赤松さんがこうやって僕たちを引っ張ってくれるから、みんな前を向いていられるんだ」


    赤松「うん…ありがとう」


    赤松(私と最原くんは今、2人で中庭のベンチに座っている)


    最原「このままコロシアイが起こらなければいいんだけど…」


    赤松「どうすれば私達はこの学園の外に出られるのかな」


    最原「誰もコロさずに、コロされずに…」


    赤松「首謀者…首謀者さえ見つかれば…」


    赤松(16人みんなでこの学園から出る…そのために、私と最原くんは2人で色々な案を出し合った)


    赤松(リュックの中に入れていた楽譜の裏面を、ペンと私達の想像で埋めていく)


    赤松(そして……)



    赤松「!!」バッ


    最原「どうしたの、赤松さん?」


    赤松「あそこにいるのって…入間さん?」


    赤松(私と最原くんは、20メートルほど離れた木陰を見つめる)


    赤松(そこには、金髪で長い髪の毛を2つにまとめた女性の姿。私達16人の中に、金髪で髪の長い女性といえるのは、私と入間さんしかいない)


    最原「でもなんか…いつもの入間さんと服装が違うような」


    赤松「うん、そうなんだよね…」


    赤松(入間さんはいつも、激しいピンクの服に身を包んでいる。しかし、そこにいる女性は、白いブラウスに黒の長ズボンを身に着けていた)


    最原「入間さんじゃないのかな…」


    赤松「だとしたら…誰?」


    赤松(私と最原くんは2人で顔を見合わせる)


    最原「あ、まって…!」


    赤松(再び彼女の方を向いた瞬間、彼女は足早に、その場から去っていった…)


    赤松「もし、あの人が入間さんじゃなかったら…」







    赤松「この学園には、17人いる…?」





    ※v3のネタバレあり

  2. 2 : : 2018/06/11(月) 20:36:34

    食堂 朝


    赤松(よし、16人全員そろってる)


    赤松「あのさ、入間さん…!」


    最原「ちょっと話があるんだけど…」


    入間「なんだよ二人して!朝から盛ってんのか?ギャハハハハハ!」


    赤松「えっとその…昨日の夜、解散した後どこにいたのかなって」


    入間「あ?テメーがオレ様を疲れさせたんだ、自分の部屋でずーっと、アレコレ身体を癒やしてたぜ」


    最原「それは…一歩も部屋を出なかったってこと?」


    入間「な、なんだよ…怖い顔するなよぉ…。そうだよ一歩も出てねえし、誰とも会ってねえよ!」


    百田「お前ら表情が暗いぞ…何かあったのか?」


    赤松「実は昨日あの後、最原くんと2人で中庭にいたんだけど…」


    最原「金髪でツインテールの女の人を見たんだ。最初は入間さんかと思ったんだけど、白いブラウスに黒いズボンを履いてたからもしかしたら違うのかなって…」


    星「金髪…この中だと十分に髪を結べそうなのは赤松と入間くらいか」


    東条「その人の顔はみなかったのかしら?」


    赤松「うん…後ろを向いていたから」


    夢野「んあ…つ、つまりどういうことじゃ?」


    王馬「なるほどね…俺たち以外にも誰か人がいるかもしれないってことだね!」


    天海「なるほど…17人目っすか」


    真宮寺「それとも赤松さんと最原君が見たのは、霊魂かもしれないネ」


    百田「ま、ままままさか!幽霊なんているはずないだろ!」


    アンジー「えーじゃあ解斗の肩にいるのは何なのかなー?」


    百田「な…!何かいるのか!?」


    春川「はあ…ばかばかしい」


    天海「とりあえず幽霊のことは置いておいて…17人目が本当にいる場合のことを考えた方がいいんじゃないっすか」


    白銀「そうだね…でもどうしてその人は私達の前に現れないのかな?」


    茶柱「確かに…女子なら転子たちと一緒に行動した方が安全です!」


    赤松「もしかしたら…その人が首謀者なのかもしれない」


    キーボ「そんな…いや、だからこそボク達と行動を共にしないのも納得がいきます!」


    ゴン太「じゃあゴン太たちの中に首謀者はいないんだね…!」


    赤松「断定はできないけど…17人目がいる可能性を頭において、今日も脱出できる所がないか見てみよう」


    赤松(こうして私達16人は、食事を終えるとともに、各自探索を始めた)

  3. 3 : : 2018/06/11(月) 21:15:29


    赤松(その日の夕食、17人目の姿を見た人が相次いた…と聞いた)



    【茶柱・夢野】


    茶柱「み、見たんです!遠く離れていて顔はよく見えなかったんですが、金髪で…ツインテールで…」


    夢野「んあああああ…あれは本当に赤松でも入間でもないのか?」


    赤松「私はずっと最原くんといたから…」


    入間「オレ様はこの服しか着てねえ!」



    【東条】


    東条「私も廊下で後ろ姿を見たわ…追いかけようとしたのけれど、見失ってしまったわ」


    最原「東条さんが廊下を走っていたのはそういうわけだったのか…」


    東条「…その時最原くんが女子トイレの前にいたのはどういう理由だったのかしら?」


    茶柱「な…!か弱き女子の聖域を犯すとは…最原さんっサイテーです!!」


    最原「ち、違うよ!僕は赤松さんがトイレから出てくるのを待ってて…」


    東条「本当にずっと一緒にいるのね…」



    【白銀】


    白銀「私も中庭で後ろ姿を見たよ…でも、入間さんというよりは、赤松さんに背格好は似ていたかな…身長とか肩幅、肉の付き方…」


    キーボ「さすが超高校級のコスプレイヤーですね!服の上からでも体格を把握できるとは!」


    白銀「な、なんか変態みたいだなあ…」


    天海「……聞いた感じ、後ろ姿や遠くから見た姿ばかりで顔を見た人はいない感じっすか」


    真宮寺「…見たヨ」


    百田「お、俺も見たぜ……」


    赤松「え…?」


    最原「えっと…どんな顔だった?」


    【真宮寺】


    真宮寺「確かにここにいる人ではなかったヨ…まあ、赤松さんに少し似た顔だったネ」


    春川「…赤松が変装でもしたんじゃないの」


    赤松「そんな…!私はずっと最原くんと調査していたし…」


    真宮寺「確かに赤松さんに似ていたけれど…あれは別人だネ」


    最原「そう断言できるほど真宮寺君は17人目の顔をしっかりと見たの?」


    真宮寺「…図書室で本を読んでいたら視線を感じてサ。見ると本棚の影からこちらをジッと見つめていたのサ…」


    夢野「が、ガクガクブルブル」


    百田「血…血はついていたか?」


    真宮寺「…いや、ついていなかったネ」


    百田「まじか…そうか…」


    キーボ「そういえば百田クンも17人目を見たんですよね」


    【百田】


    百田「ああ…中庭を歩いていてふと後ろを見た瞬間…オレの1メートル後ろに立ってやがった…」


    天海「顔はやっぱり赤松さんに似ていたんすか?」


    百田「よく覚えてねえ…その、顔面も服も血まみれで…気がついたらここにいた…」


    キーボ「無心で逃げてきたんですね…」


    夢野「や、やっぱり幽霊なのか…」


    王馬「幽霊かは分からないけど…おもしろいものを見つけたんだよねー!知りたい?知りたい?」


    春川「…こいつが見つけてきた物なんてろくなものじゃないでしょ」


    王馬「え〜見ないでいいのかな、17人目に関するものなんだけど」


    赤松「!!」


    最原「王馬君…そのパッドは一体…」


    王馬「探索してたら偶然見つけたんだよね!」


    赤松(そう言って王馬くんが見せたパッドには…)


    赤松(【才囚学園生徒名簿】と書かれていた)


  4. 4 : : 2018/06/11(月) 21:42:44


    夢野「なんじゃそれは?」


    王馬「ここにいる才囚学園の生徒…まあ俺たちの情報が書かれたものだよ」


    春川「……見たの?」


    王馬「にしし、ばっちりね…大丈夫そんなに怖い顔しないでよ!今は言わないでおいてあげるからさ…」


    赤松「そ、それで…そこに17人目のことが書かれていたの?」


    王馬「そうだよ…このページにさ」


    赤松(私は王馬くんの持つパッドを食い入るように見る)


    赤松「…!!」


    最原「な……」


    赤松(金髪ツインテール、白いブラウス、黒いズボン…)


    赤松(超高校級のバイオリニスト)


    赤松(そして何よりも、そこに書かれていた名前…)


    赤松「赤松…紅葉」


    赤松「私の…双子の妹…」


    百田「お前…双子だったのか」


    赤松「う、うん…紅葉、紅葉…」


    最原「今まで一度も話に出なかったから知らなかったよ…」


    赤松「その…私も、今の今まで忘れていたみたい…なんでか分からないけれど」


    赤松(本当になんで忘れていたんだろう?モノクマの仕業…?)


    赤松(いやそれよりも、どうして紅葉がこんな格好を…)


    東条「つまり…赤松さんの妹さんがこの学園にいて、彼女が17人目ということかしら」


    白銀「でも…どうして赤松さんの妹はこれまでずっと私達の前に現れなかったの!?」


    茶柱「首謀者だから…現れなかった…?」


    夢野「でもどうしてこんな急にウチらの前に現れるようになったんじゃ?」


    星「俺達がなかなかコロシアイを始めないから…接触してきたのかもしれないな」


    ゴン太「ダメだ…ゴン太には何がなんだかさっぱり…」


    真宮寺「とりあえず…これで首謀者が赤松さんの妹さんなら、彼女を捕まえることができればこのコロシアイ生活も終わるということかナ?」


    キーボ「そうですね…さっそく全員で捜しましょう!」


    赤松「う…うん」


    アンジー「楓だいじょぶー?神様の力で元気づけてあげようかー?」


    東条「実の妹さんが首謀者かもしれないものね…だけどまだ決まったわけではないわ」


    赤松「そ、そうだよね…よし!捜そう!」


    最原「僕も一緒に捜すよ…!」


    赤松(そうだね…考えている暇なんてない)


    赤松(私達の問題は…私達で解決しないと…!)




  5. 5 : : 2018/06/11(月) 22:14:09

    中庭


    赤松「…………」


    最原「赤松さん…大丈夫?」


    赤松「どうして、こんなことになっちゃったのかな…?」


    最原「……………」


    赤松「モノクマの仕業…?でも、どうして…」


    最原「…きっかけは何であれ、誰もコロされずに外に出る可能性ができたんだ。だから…そんなに考え込まないで」


    赤松「うん…ありがとう」


    赤松(最原くん…まだ出会ってほんの数日しかたっていないけれど、私がこうして前を向いて歩けるのは…)


    赤松「最原くんのおかげだよ…」


    最原「え…?」


    赤松「へへ、なんでもない!よーし、紅葉を見つけてビシバシ問い詰めてやるぞ!」


    最原「…紅葉さんとは仲がよかったの?」


    赤松「うん…普通の姉妹とは言えない関係だったけれど、仲はよかったと思うよ」


    最原「そっか…。紅葉さん…本当に首謀者なのかな」


    赤松「…違うといいな」


    赤松(ふと遠くを見つめる)


    赤松「!!」


    赤松(20メートルほど離れた木陰に、紅葉のような姿があった)


    赤松(私は最原くんを置いて走り出す)


    最原「赤松さん!?」


    赤松(紅葉…紅葉…!!)


    赤松「!!」


    赤松(あともう少しで届きそう…その瞬間、私の身体は落し穴に落ちていった)


    赤松「いたた…」


    赤松(深さは大体…1メートル。下に木の葉が敷いてあったため、幸い怪我はなかった)


    赤松「もう…服がぐちゃぐちゃだよ…ってそうだ、紅葉!!」


    赤松(辺りを見渡す……そこに紅葉の姿はなかった)


    赤松(せっかく見つけられたのに…とりあえず、最原くんのもとに戻ろう)


    赤松(服についた木の葉を払いながら、最原くんとはぐれた場所まで戻る)


    赤松「あれ、いない…」


    赤松(うん…勝手に最原くんを置いて走り出しちゃったからな)


    茶柱「あ、赤松さん!」


    赤松「茶柱さん…!」


    赤松(茶柱さんと合流した私は、話しながら中庭を歩いて回る)


    茶柱「どうですか、紅葉さんを見つけましたか?」


    赤松「うん…さっきそれらしい人を見つけて追いかけたんだけど…落とし穴にハマって見逃しちゃった」


    茶柱「落とし穴ですか!?赤松さん、怪我はないですか?」


    赤松「うん!木の葉がクッションになったから……あ、そういえば、最原くん見てない?」


    茶柱「最原さんですか?いえ、てっきり赤松さんと一緒にいるとばかり…」


    赤松「それが最原くんを置いて走っちゃって…」


    茶柱「なんと!瞬時に動けないなんてさすが男死…なさけない限りです!」


    赤松「あはは…あ、あそこ!」


    赤松(私と最原くんがあの日の夜、2人で話したベンチ…そこに最原くんは座っているようだった)


    茶柱「まったくうなだれて…情けないですね!最原さん、赤松さんばかりに任せてないでちょっとは………………………………え?」




    『死体が発見されました、死体が発見されました』


    『一定時間の調査の後、学級裁判を開幕します』




    赤松「あ、あ、あ………」


    赤松(さっきまで話していた最原くん…私を元気づけてくれた最原くん…)


    赤松(彼の喉元には、包丁が刺さっており……私の目には、悲痛の表情をした最原くんの姿が、くっきりと映った)


    赤松「いやぁぁあああああ!!!!」




  6. 6 : : 2018/06/11(月) 22:42:27



    モノクマ「うぷぷ…」


    モノクマ「うぷぷぷぷ…」


    モノクマ「やーっとコロシアイが起きてくれました〜!」


    モノタロウ「ボクたちてっきりこのまま出ないのかと思ったよ…」


    モノファニー「てっきりホラー路線でいくのかと思っていたわ!」


    モノクマ「ノー!これはれっきとしたコロシアイです!もちろんコロシアイの醍醐味、学級裁判も行います!」


    赤松(放送を聞いて…続々と人が集まってくる)


    百田「な………さ、最原!?おい、冗談だろ!?」


    夢野「なな、ななななな、ついに…コロシアイが…」


    モノクマ「うんうん、みんな集まったようだね!」


    王馬「みんな…?17人目の赤松紅葉さんはいいの?」


    モノクマ「うぷぷ…さあ、どうだろうねぇ…」


    星「とにかく…俺達にこれから何をさせようっていうんだ?」


    モノクマ「オマエラにはこれから超高校級の探偵、最原終一くんをコロしたクロを見つけてもらいます!」


    モノタロウ「見つけられたクロはおしおきされちゃうよ!」


    モノファニー「だけど、見事学級裁判に勝ち抜けば、この学園から脱出できるわよ!」


    モノスケ「もしクロを当てられへんかったら…その時はクロ以外は全員おしおきや!!」


    モノキッド「キルイェー!!精子…じゃなくて生死をかけた調査になるぜ!!」


    モノダム「……………」


    モノクマ「よしよし、やく説明できたね愛しい息子たちよ……じゃあこれから事件の概要が書かれたものパッドを配るからとっとと調査を始めろー!!」


    「ば〜いくま☆」




    赤松「最原…くん……」


    王馬「超高校級の探偵が調査もせずに真っ先に死ぬなんて…使えないなあ」


    百田「おい王馬なんつった!?訂正しろ!!」


    星「今は喧嘩をしている場合じゃねえ。クロを見つける証拠を探すのが先だ」


    東条「そうね…まずはこのものパッドを見てみましょう」


    被害者︰超高校級の探偵 最原終一
    殺害時刻︰午前10時頃
    喉元を刃物によって損傷。死因は失血によるものと思われる。それ以外に目立った外傷なし。


    天海「今は10時20分……つい20分前に殺されたんすね」


    赤松「うう…私が…私がずっとそばにいれば…!!」


    百田「赤松…悔しい気持ちはすげえ分かるぜ。でも今は…最原の無念を晴らすのが先だ!」


    赤松「百田くん…うん、そうだね……前を、向かないと…」


    百田「最原の一番側にいたのは赤松だろ…一緒に証拠を見つけようぜ!」


    赤松「うん…!」


    百田「俺達はこれから相棒だ!!」


    天海「じゃあ俺は…ちょっと確認したいことがあるんで離れるっす」


    東条「そうね…時間は限られているようだから、手分けして証拠を見つけましょう」


    アンジー「みんないなくなったらクロに現場を荒らされちゃうかもよ〜?」


    ゴン太「それならゴン太が残るよ…!考えるのは苦手だから…ゴン太にできることをしたいんだ!」


    夢野「それならウチも残るぞ…」


    赤松(こうして捜査がはじまった)


  7. 7 : : 2018/06/11(月) 23:15:41


    百田「ミステリー小説とかだと…まずは殺害現場の捜索からが基本だよな!」


    赤松「最原くんごめん…ちょっと身体を見るね」


    赤松(本当に苦しそうな顔をしている…死ぬ瞬間、彼は一体どんな気持ちだったんだろう)


    ゴン太「最原くんの喉に刺さっている包丁…これって厨房にあったものかな」


    赤松「その可能性が高いかも…後で厨房を見てみよう」


    夢野「ん……最原の服に血の手形がついておる……うう…」


    赤松「本当だ…肩と腰の辺りに4つほど…」


    百田「地面にも血がついているな…最原はコロされた後、クロの手によってベンチに座らされたのかもな」


    赤松「それ以外は特に目立った外傷は…ないみたいだね」


    百田「そういえば赤松と最原はずっと一緒にいた訳じゃないんだよな」


    赤松「うん…紅葉のような人を見つけて、私が追いかけた時にはぐれたの」


    ゴン太「それはいつ頃かな?」


    赤松「正確な時間は分からないけれど…最原くんと逸れて10分後くらいに死体を見つけた」


    百田「最原と逸れたのはどの辺だ?」


    赤松「もっと学園に近いところだった。そこから私は細い道の方に走っていって、落とし穴に落ちて…」


    百田「落とし穴…そんなの誰が作ったんだ」


    赤松「分からない…紅葉なのか、モノクマなよか」


    百田「なるほどな…」


    夢野「何も分からんのう…こんな時探偵がおれば…」


    百田「いいや諦めるのはまだだ!次!ミステリー小説で探偵がするのはアリバイ調査だ!」


    ゴン太「本当にゴン太たちの中にクロがいるのかな…?」


    百田「いいや、俺は信じちゃいない!」


    ゴン太「え…?」


    百田「俺がアリバイ調査するのはな!俺たち16…15人の中にクロがいないってことを証明するためにするのさ!」


    ゴン太「なるほど…そっか!そういうことか!ゴン太はバカだからそこまで頭が回らなかったよ!」


    百田「へへん!これが宇宙に轟く百田解斗さまだ!!」


    赤松「あはは…!」


    百田「お、やっと笑顔を見せたじゃねえか!」


    赤松「え…?」


    百田「赤松にはやっぱり先陣きって笑顔でいてもらわないとな!」


    赤松「……うん、ありがとう!」




    百田「じゃあまずは俺から…俺はあの後寄宿舎の方を捜したぜ。もしかしたらもう一つ部屋があるかもしれないからな!」


    ゴン太「ゴン太は裏庭にいたよ。もしかしたらマンホールの中から17人目の人が出てくるかもしれないから…」


    夢野「うちはアンジーとAVルームにおったぞ」


    百田「特に有力な情報はないみたいだな」


    赤松「よし、厨房に向かおう」



  8. 8 : : 2018/06/11(月) 23:34:44

    食堂


    東条「やっぱりここに来たようね」


    キーボ「厨房の包丁は1個欠けていました…恐らくその包丁で最原さんは…」


    白銀「一体いつ、だれが持ち出したんだろ…」


    東条「朝ごはんを作るときは確かに揃っていたわ」


    百田「東条はずっと食堂にいたのか?」


    東条「いいえ。みんなが解散したのが9時30分。私はまず厨房で食器洗いをしたわ。9時40分頃厨房を出て、テーブルを整えた後、9時50分頃廊下を見て回ったわ」


    赤松「なら、東条さんが食堂を出た9時50分頃に包丁は持ち出された…?」


    東条「可能性はそれだけではないわ。朝食の準備ができてから私は厨房に入っていない……朝食の時間の間に持ち出された可能性もあるわね」


    白銀「人の出入りなんて覚えていないしね…」


    東条「特に気に留めていなかったわ…食器洗いをしている間は誰も入ってこなかったのだけど、テーブルを整えている時は、食堂に何人かは来たのだけれど、厨房まで入ったかどうかは…」


    百田「食堂に来たのは誰か分かるか?」


    東条「真宮寺くん、キーボくん、入間さん…かしら」


    赤松「ありがとう、他のみんなは何をしていたの?」


    キーボ「ボクは学園の中全体を歩いていました!」


    白銀「私もだよ…キーボくんともすれ違ったよね」


    キーボ「はい!」


    赤松「なるほどね…一度厨房も見てみよう」



    厨房


    百田「包丁は2本…元は3本だったよな」


    赤松「うん…」


    百田「それ以外は特に何もないようだな」


  9. 9 : : 2018/06/12(火) 00:06:29


    赤松「とりあえず…他のみんなも捜してみよっか」


    図書室


    天海「おや、お二人とも…捜査は順調っすか?」


    百田「おう!聞き込みはばっちりだぜ!」


    星「その言い方だと、決定的な証拠は見つけていないようだな…」


    赤松「2人はなんで図書室に?」


    星「天海が何か知っていそうだったからな…監視もこめて見てみようと思ってな」


    天海「信頼されてないようっすね…はは」


    星「いや、もし何か心当たりがあるんなら、1人でいるのも危険かと思ってな」


    天海「ありがとうっす…」


    赤松「ところで…図書室に何かクロに繋がりそうなものがあるのかな?」


    天海「んー…もしかしたら首謀者…17人目に繋がる何かがあると期待したんすけど、今のところ何もないみたいっす」


    百田「2人は事件発生時何をしていたんだ?」


    天海「俺はずっと図書室にいたっす、理由は同じ理由っすね…まあ、結果的に何もなかったんすけど」


    星「俺は教室を見ていた…」


    百田「天海の話も気になるが…とにかく捜査を進めるか!」


    赤松「あとは、茶柱さん、王馬くん、入間さん、アンジーさん、春川さんに話を聞いてみよう」



    玄関ホール


    春川「そのパッドを渡しなさい…!!」


    王馬「嫌だよ〜!!」


    赤松「ちょ、ちょっと!何してるの!?」


    王馬「春川ちゃんが鬼の形相で才囚学園生徒名簿のパッドを奪いにかかるんだ!怖いよ〜!」


    春川「殺されたいの…?」


    百田「ほら落ち着け!今はそんなことしてる場合じゃないだろ!?」


    春川「あんたたちは何とも思わないの…?自分の個人情報をコイツが握ってることをさ」


    赤松「た、確かに…王馬くんは今私達の身長体重まで分かってるってこと…?」


    百田「な…!そ、そんなうらやましい…じゃなくてサイテーなことしてんのか!?」


    王馬「にしし、安心して、まだそこまではじっくり見てないから!」


    百田「後で見る気満々じゃねーか!!」


    王馬「よし、逃げよう!あ〜そうそう、事件当時俺は学園中を歩き回ってて、偶然このパッドが落ちているのを見つけたのさ!その後はチャイムがなるまでパッドを調べてたよ!」


    春川「まて…!」


    赤松「ちょ、春川さんは!?」


    春川「部屋にいた!」


    赤松(そういって2人は走り去っていった…)


    百田「さすが超高校級の保育士…走りまわる子供を追いかけ回してるな」


    赤松「そういえば、部屋にいたって…」


    百田「ああ…俺が見たところ出入りはなかったが、もしかしたら俺がくる前に入って、俺が出た後に出ていったのかもしれないな」

  10. 10 : : 2018/06/12(火) 00:17:41


    赤松「他の人の姿がないね…もう一回中庭を見てみよう」


    百田「そうだな、もしかしたら赤松の落ちた落とし穴にも何か証拠が残ってるかもしれねえ!」


    中庭


    茶柱「ひえー!」


    赤松「どうしたの!?」


    アンジー「血のついた服を見つけたんだよー」


    入間「な、なんなんだよぉ…もうやめてくれよぉ…」


    赤松「!!」


    赤松「この服…」


    アンジー「白いブラウスに黒いズボン…赤松紅葉の服だねー!」


    赤松「なんで…どうして…」


    茶柱「血がついているってことは…クロはこの服を着て犯行を…!!」


    百田「ん…このズボンどこかで…」


    赤松「この服のことは学級裁判で考えよう……とりあえず、事件当時のアリバイを教えて」


    茶柱「学園内を捜索したあと、中庭に向かいました!赤松さんに出会ったのもその時です」


    アンジー「アンジーは女子トイレの前にいたよー、理由は神様がそうしなっていったからーにゃははー!」


    入間「お、俺様は…食堂と廊下を行き来していた…」


    百田「なんでだ?」


    入間「う、うるせー!何だっていいだろ!?」


    百田「お、おう…」


    赤松(あとは…落とし穴!!)


    赤松(確か私が落ちたのもこの辺だったような…)


    赤松「あれ…?」


    百田「どうした?」


    赤松「落とし穴が…なくなってる…」


    茶柱「誰かが危ないと思って埋めたのでしょうか?」


    赤松「分からない…」


    赤松(一体誰が、何のために…?)



    『時間になりました!』


    『捜査をやめて、モノクマ像の前に集まってください!』



  11. 11 : : 2018/06/12(火) 00:28:18

    裁判所前


    王馬「結局17人目を見つけられなかったなー」


    茶柱「確かに…捜査の時間は誰も見ていないようですね」


    星「ここにもいない…か」


    アンジー「ドアを開けたらいるかもねー!」


    夢野「んあ…めんどいのぉ…」


    赤松「ごめんね真宮寺くん…その、素でアリバイを聞くのを忘れてた…」


    真宮寺「傷つくヨ…」


    百田「事件当時は何をしていたんだ?」


    真宮寺「学園内をまわっていたヨ。一回食堂に来てお茶を飲んだネ」


    キーボ「お茶を飲めるのが羨ましいです…」


    春川「王馬…絶対に許さない…」


    東条「これから何が起きるのかしら…」


    入間「ちくしょう…なんで俺様がこんな目に…」


    天海「学級裁判…前にもどこかで……」




    赤松(最原くん…)


    赤松(初めて会ったのが、初めて話したのがキミでよかった)


    赤松(どうしてこんなことになってしまったんだろうね…)


    赤松(誰がキミをコロしてしまったんだろうね…)


    赤松(絶対に……絶対にクロを見つけるよ!!)
  12. 12 : : 2018/06/12(火) 01:08:00

    学級裁判 開廷!!


    モノクマ「学級裁判の説明はカット!忘れた人はゲームをやり直してね!」




    百田「おいみんな…こんなの疑いあわなくても分かってるだろ?」


    王馬「何が?」


    百田「最原をコロしたクロは、17人目、赤松紅葉だ!」


    茶柱「そうですよね!証拠に血のついた彼女の服を中庭で発見しました!」


    百田「ああ、今いないのもあいつがクロでおしおきされるのを避けるためだ!どうだモノクマ!」


    モノクマ「うぷぷ…」


    王馬「もしそれが答えなら…さいっこうにツマラナイね!!」


    百田「何だ王馬!文句あるのか!?」


    王馬「ねえモノクマ…今この場にクロがいないってどうなの?裁判としてどうなの?」


    東条「確かに…実際の裁判でも告訴される人間がその場にいないなんて早々ないわ」


    モノクマ「そうだねえ…では断言します!」




    モノクマ「今この場には、最原くんを抜いた才囚学園の生徒、全員がいます!」




    百田「は…?」


    星「つまり…ここに17人目の生徒、赤松紅葉がいるとでも言うのか」


    モノクマ「これ以上は何もいいませーん」


    夢野「んあ…何がなんだか分からん」


    ゴン太「ゴン太にはここには15人しかいないように見えるけど…」


    東条「赤松紅葉は…元々この学園にいなかった?」


    茶柱「でも…私達は確かに赤松紅葉さんを見ています!」


    アンジー「誰かが変装してたのかもよ〜?」


    キーボ「ですが、才囚学園の生徒名簿には赤松紅葉さんの名前がありました」


    白銀「でも…それならどうしてここにいないの…?」


    春川「そもそも…誰が赤松紅葉とか17人目なんて言い出したの?」


    王馬「そ・れ・は〜」





    王馬「赤松ちゃんと最原ちゃん、だね!!」


    赤松「………」


    入間「そ、そうだ…!そもそもはテメーらが17人目を見たとか言って…」


    ゴン太「つまり…赤松さんが赤松紅葉さんに変装していたってこと?」


    真宮寺「でも…その服はどこから調達したのかナ?」


    天海「白いブラウスは、赤松さんのピンクのベストを脱げばどうにかなりそうっすね……ズボンは…」


    百田「そういえばあのズボン…どこかで見たと思ったら、最原のズボンに似ているんだ!」


    夢野「んあつまり…赤松は最原のズボンを奪って赤松紅葉になりきって……最原をコロしたのか!?」


    赤松「私は最原くんをコロしていない!!」


    春川「口だけならどうとだって言えるよね」


    天海「赤松さん…さっきから明らかに口数が減ってるっす……このままだとクロにされるっすよ」


    赤松「だってクロは…赤松紅葉なんでしょ?」


    入間「それはテメーが変装して赤松紅葉になりきってただけだろ!」


    王馬「赤松紅葉は赤松ちゃんと最原ちゃんがついた嘘なんだよね!」


    真宮寺「でもそうなると…才囚学園の生徒名簿も赤松さんが作ったっててことかナ?」


    赤松「た、確かに最初は嘘だったけど……でも……赤松紅葉は私じゃない!!」


    赤松「私だけじゃない!!」


    百田「赤松……ゆっくりでいいから教えてくれ…お前の知っていることを!」


    赤松「…みんな、信じてくれる?」


    赤松「嘘つきの私を信じてくれる…?」


    百田「ああ」


    赤松「分かった…」


  13. 13 : : 2018/06/12(火) 01:35:41




    赤松「あの日…私と最原くんは、誰もコロシアわずに、首謀者を見つけて脱出する方法を考えていた」


    赤松「これを見て…」


    赤松(私はリュックの中から、楽譜を取り出す)


    赤松「モノクマにバレないように…監視カメラにできるだけ映り込まないように筆談で案を出し合った。その中の1つがこれ、17人目」




    最原『それじゃあ…僕たちで空想の人物を作るんだ』


    赤松『どうして?』


    最原『首謀者を錯乱させるんだ。自分の知らない人物が紛れ込んでいたら、首謀者も一度手を止めるだろう。それに、何か不自然な行動をおこすかもしれない』


    赤松『なら…私が17人目になる』


    最原『え…?』


    赤松『ただ私達が見たって言っただけじゃ信憑性に欠けるから…私が変装して何人かの前に現れるよ』


    赤松『ほら、こうして髪を2つに結んで…服はこのブラウスと最原くんのズボンを組み合わせて…』


    最原『なるほど…試してみよう』


    赤松『これから私達は17人目の存在を何があっても信じる…私と最原くんは同じ人を見てる……いい?』


    最原『うん』




    赤松「それから私達は…茶柱さん、夢野さん、東条さん、白銀さんの前に現れた…」


    天海「そんな理由があったんすね」


    星「俺たちを不安な気持ちにしたのは頂けねえな…まあ、俺たちを思ってのことか」


    赤松「この時点では…17人目は私と最原くんの嘘だったの…」


    キーボ「この時点では…?」


    赤松「私……私は、茶柱さん、夢野さん、東条さん、白銀さんの前にしか…現れていない!!」


    茶柱「え…?」


    赤松「だって…顔をしっかりと見せるはずがないでしょ!?」


    赤松「でも真宮寺くんと百田くんははっきりと顔を見たんだよね…?」


    赤松「誰…?一体誰!?」


    赤松「紅葉…紅葉なの!?」


    赤松「紅葉はどうして…私と最原くんの考えた17人目と同じ格好をしているの!?」


    赤松「あの時点では…私は紅葉のことなんてまったく覚えていなかった!!」


    赤松「ねえ……嘘をついたことは謝るからさ……もう、許してよ……」

  14. 14 : : 2018/06/12(火) 02:18:59


    天海「つまり…赤松さんの他に紅葉さんの変装をしている人がいるってことっすか」


    キーボ「変装といえば…超高校級のコスプレイヤーの白銀さんではないですか!?」


    白銀「ええ!?……残念だけど私じゃない理由があるんだよね」


    夢野「言ってみい」


    白銀「私はね…リアルのコスプレはできないの。試しにうーん…百田くん、ちょっと上着を貸して」


    百田「お、おう」


    白銀「例えばこんな上着1つでも百田くんになりきろうと思うと………」


    夢野「ひい……ぶつぶつじゃ…」


    白銀「体全身に蕁麻疹がでちゃうんだ…だから紅葉さんのコスプレはできないんだよね」


    春川「その17人目は赤松と最原の空想の人物でしょ?それならコスプレできるんじゃないの」


    白銀「うーん…そうはいっても、赤松紅葉さんは実在するんだよね?」


    赤松「うん…私の妹だよ」


    白銀「ならコスプレはできないよ」


    王馬「じゃあ結局、誰が赤松ちゃん以外に赤松紅葉を演じたのかな?」


    東条「入間さんはどうかしら?」


    入間「ひう!?!?」


    キーボ「なるほど…入間さんなら髪の色も金色ですしね!」


    入間「ふざけんな!そもそも俺様は白のブラウスも黒のズボンも持ってねーよ!」


    入間「つーかよ……気色悪男とイキリ童貞の前には現れていないってのが赤松の嘘なんじゃねーのか!?」


    真宮寺「気色悪男……」


    百田「い、イキリ童貞…」


    赤松「嘘じゃない!!」


    真宮寺「僕は女性を見る目には自信がある…あの時見た人は確かに赤松さんじゃなかったヨ」


    茶柱「じゃあ入間さんでも赤松さんでもなければ、誰なんですか!?」


    真宮寺「幽霊…かもしれないネ……クックック」


    百田「冗談でもやめろよ!!」


    天海「そうっすね……幽霊が最原くんをコロしたなんてシャレにならないっすから」


    星「そうだ、俺たちは最原をコロしたクロを見つけなければならねえ。話を事件に戻すぞ」


    王馬「にしし…ついに本題がきたね」


    キーボ「どこから話し合えば…」


    アンジー「中庭に血のついた服が落ちていたよー」


    茶柱「確か…白いブラウスに黒いズボンでしたね」


    天海「…これを着ることができるのは、赤松紅葉さんに変装したことがある人だけっすかね」


    ゴン太「白いブラウスは…ゴン太、赤松さん、東条さん、百田くん、白銀さんが着ているよね」


    茶柱「男死は体系的に違うと思います!」


    アンジー「斬美のブラウスは襟が黒いから違うねー」


    王馬「そうなると白銀さんと赤松さん…白銀さんは赤松紅葉にコスプレできないから…」


    王馬「あ、赤松さんがクロだね!」


    アンジー「終一のズボンなんて、仲よしの楓くらいしか手に入れられなさそー!にゃははー!」


    百田「な、まてよ!最原のズボンを履いた俺かもしれねーじゃねえか!」


    夢野「…馬鹿はおいといて……もうクロは赤松でいいか?ふぁあ」


    入間「最原がコロされた時、一番近くにいたのも赤松だしな!」


    赤松「まって…!私は最原くんとはぐれる前に、赤松紅葉の格好をした人を見たんだよ!きっとその人がその服を着ていたんだよ!」


    ゴン太「でも…誰が?」


    赤松「分かんないよ…」


    王馬「うーん、ちょっといいかな」


    春川「何よ」


    王馬「赤松紅葉って結局何なのかなーってさ!」


    春川「赤松の実在する妹だけど、ここにはいない。誰かが変装した存在ってことでしょ?」


    王馬「ここにはいない…ねえ」


    夢野「何がいいたいんじゃ?」


    王馬「ここにはいないのに…わざわざ名簿に書く?」


    星「確かに…それにあのタイミングで名簿が出てきた意味も分からねえな」


    王馬「じゃあこれから…俺の仮説をバーっと話しちゃおっかな!!」


  15. 15 : : 2018/06/12(火) 02:46:44


    王馬「最原ちゃんを抜いた才囚学園の生徒全員がここに揃ってる…そうモノクマはいったよね」


    王馬「ここで考えられる可能性は、赤松紅葉はもともといない、幽霊、そして…」


    王馬「誰かの二重人格…!!」


    百田「に、二重人格!?」


    王馬「そう!まったく別の人格を1人の生徒とみなして名簿に記した…!」


    天海「なるほど…別の人格がそれぞれ超高校級の才能をもっていた…という話を聞いたことがある気がするっす」


    王馬「じゃあその人格は誰の裏側…?」


    王馬「答えはもう、でてるよね」





    王馬「赤松ちゃん♪」


    赤松「え…?」


    王馬「赤松紅葉のプロフィールを見た時にさ…赤松ちゃんと身長、体重、バスト、スリーサイズ全てが一致していることに気づいたんだよね…」


    百田「それは双子だから…」


    王馬「双子でもそんなまったく一緒になるのかなあ…」


    赤松「でも、二重人格なんて…そんな」


    王馬「つまり〜赤松ちゃんに覚えがないことは全部"紅葉"の方の人格が起こしたことってことだよ!」


    キーボ「確かにそれなら…赤松さんの証言とも合致する!」


    王馬「赤松ちゃんは最原ちゃんとはぐれたあと、紅葉になったんだ。そして最原ちゃんをコロして服を脱ぎ捨てて、また楓に戻ったんだよ!」


    王馬「最原ちゃんが赤松ちゃんとはぐれた場所から離れたベンチにいたのは…紅葉を見つけて追いかけたか、はたまた楓のふりをした紅葉に誘われたか…」


    王馬「信頼してた赤松ちゃんから喉元をブスリ!抵抗する間もなくコロされちゃったんだろうね!」


    赤松「そんなの…二重人格なんて私知らない!!」


    王馬「俺らの記憶なんてもともと曖昧なところがあるじゃないか…キミもあのパッドを見て、紅葉のことを思い出したんだろう?」


    赤松「そうだけど…私は確かに紅葉の格好をした人を追いかけて…落とし穴に落ちて…」


    王馬「その落とし穴を見た人はいる?」


    茶柱「そういえば…何も…」


    王馬「つまり落とし穴は赤松ちゃんの嘘なんだよ!」


    百田「おいおい王馬!お前のそれは仮説なんだろ!さっきから赤松を責めすぎだろ!」


    王馬「うるせー感情でものをいうな!証拠と論理でものをいえ!!」


    百田「くそ…」


    天海「そういえば…死体発見アナウンスはどういう基準でなるんすか?」


    モノクマ「説明します!クロを含めた3人が死体を見た時点でなります!」


    茶柱「なら…赤松さんと転子が見た時点でなったということは、赤松さんはクロではないですよね!?」


    東条「その前に他に誰も見ていないのであれば…」


    百田「なら、赤松は…クロじゃないんだな!」






    王馬「ざんっっっっねん!!!」


    王馬「俺の仮説が正しければ、茶柱ちゃん、楓・紅葉の3人が見てればアナウンスがなるんだよ!」


    赤松「…………っ」





    赤松(みんなが私を疑っている…)


    赤松(私達のついた嘘が……こんな形で返ってくるなんて…!)


    赤松(私は本当に二重人格なの…?)


    赤松(紅葉は私がつくりだした妹…?私の中にある妹…?)


    赤松(もう、分からない…)



    モノクマ「それでは、投票にうつります!」



    赤松(その答えは…この結果で、分かる)


    赤松(私にも真実が分からない)


    赤松(もし私がクロじゃなかったら…ごめんなさい、私が確証をもてないせいで、みんな死ぬ)





    モノクマ「だい正解!!超高校級の探偵、最原終一くんをコロしたクロは」







    モノクマ「超高校級のバイオリニスト、赤松紅葉そしてその主人格、超高校級のピアニスト、赤松楓さんでした〜!」



  16. 16 : : 2018/06/12(火) 02:57:52



    白銀「本当に…赤松さんが…」


    赤松「ごめんなさい…本当に、覚えていないの…」


    百田「嘘だろ…嘘だと言ってくれ!!」


    赤松「ごめんなさい…ごめんなさい…」


    王馬「まさか本当に合っていたとはね…」


    モノクマ「みんなをひっぱってきた赤松さん…その別人格は冷徹な殺人鬼!」


    モノタロウ「ねえねえ、どうして赤松さんは最原クンをコロしたの?」


    モノファニー「本人に聞いてみたらいいじゃない!」


    赤松「分からない…分からないよ!!」


    モノスケ「こういう時って、都合よく別人格に変わるんとちゃうか?」


    モノキッド「けっ!つまんねーやつだな!!」


    モノクマ「ではでは、動機も何も分かっていませんが、クロはおしおきしまーす!」


    天海「全然…煮え切らないっすね」


    真宮寺「おかしいネ……女性を見る目はあったはずなんだけどナア…」


    赤松「みんな本当に…ごめんなさい…」


    赤松「どうかお願いだから…これ以上…誰もコロシアワないで…」


    赤松「それが…赤松楓からのお願い…」





    アカマツカエデ・アカマツモミジがクロになりました

    オシオキを開始します




    赤松(首につけられる縄)


    赤松(引き上げられる身体)


    赤松(伸ばした手の先には…誰もいない)


    赤松(ごめんなさい最原くん…ごめんなさいみんな…)










    赤松(私は赤松楓のまま……最期を迎えた)







  17. 17 : : 2018/06/12(火) 03:20:50




















    ???


    白銀「はーーまずは1つ目クリア!」


    モノクマ「おや…やっと来たのか」






    モノクマ「第一ゲームの……クロさん♪」


    白銀「もうそれは仕方なかったんだから…」


    モノクマ「どう?無実の赤松さんをおしおきした感想は」


    白銀「かわいそうだけど、そうでもしないとコロシアイが始まらなかったからね…」


    モノクマ「いや〜それにしても、最原くんも赤松さんも馬鹿だよね〜」


    白銀「筆談で密談しても、この小型カメラからはお見通しなのにね!それにあの棒演技!」


    モノクマ「それに白銀さんが真宮寺の前に現れたって話を聞いたときのあの顔だよ!笑えたねえ…」


    白銀「ふふ…赤松紅葉なんて所詮はフィクション!赤松さんと最原くんが考えた妄想!完璧にコスプレできちゃうよ!」


    モノクマ「妹の記憶なんて、パッドに思い出しライトをつければ一発だもんね」


    白銀「ああ…最原くんをコロしたときのあの表情!!最高だったなあ…」


    モノクマ「天海くんもねえ…首謀者がクロと踏んで図書室を張ってたのはまあいい線いってたけどねえ」


    白銀「女子トイレもアンジーさんが張ってるし、今回は中々ここに戻れなかったなぁ…」


    モノクマ「とにかく…分かってるね?」


    白銀「うん、今回の事件…絶対にクロを偽ったことがバレてはいけない」


    モノクマ「何一つ証拠を残すなよ…」


    白銀「モノクマが用意してくれた最原くんのズボンも捨てたし、落とし穴もモノクマーズが埋めた…バッチリだよ!」


    モノクマ「そういえば包丁はどうしたんだい?」


    白銀「包丁は、元々もっていたものを使った。事件後一本抜き取った、が正解!」





    白銀「あ、そうだ!私からも1つ質問」


    モノクマ「何かな?」


    白銀「百田くんの前に現れた赤松紅葉はどうやったの?スタッフ?投影?」


    モノクマ「え?アレは白銀さんじゃないの?」


    白銀「私は真宮寺くんの前にしか現れていないよ…」


    モノクマ「…………………」


    白銀「…………………」






    あれは、幽霊だったのか…


    はたまた本当に17人目がいるのか…


    謎を残したコロシアイはまだまだ続く…






    おしまい

  18. 18 : : 2018/06/12(火) 12:44:13
    白銀が本編以上に好き勝手し放題だな
    もうコロシアイじゃなく首謀者による一方的な蹂躙にしか
  19. 19 : : 2018/10/20(土) 11:59:07
    ふざけんなよ...白銀。ここにいる15人はお前の玩具じゃない。
    お前の都合で...人を...殺すんじゃない!!
  20. 20 : : 2018/10/20(土) 12:05:57
    本編でも、コロシアイと言う名の茶番に付き合わされた15人は泣いても良い。

    白銀には全シリーズで行われたオシオキでズタズタにされて欲しいなぁ...(ザマァ)
  21. 21 : : 2018/10/20(土) 15:52:09
    ご都合主義にも程がある......
  22. 22 : : 2019/04/28(日) 09:45:03
    白銀つむぎ、お前は恥ずかしい奴だよ。
  23. 23 : : 2020/10/27(火) 14:06:17
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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larcy6v6

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