ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

【安価あり】春川「……遊ぶってどうするんだろう」

    • Good
    • 1

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2018/03/13(火) 22:46:44
    このSSは…

    ・ダンガンロンパV3のネタバレ注意
    ・春川魔姫がテンパりながらも頑張って紅鮭団の日々を過ごすというのんびりした内容(の予定)
    ・安価あり
    ・色々行き詰まったため、息抜きです(お付き合いいただけると嬉しい)
    ・エロは再安価対象
    ・暴力表現は過度なものは許容できないかもです…。その時は再安価。
    ・安価次第ではありますが、(たぶん)キャラ崩壊するので注意

    (追記)
    ・最初に自己紹介はしていますが、春川とほかメンバーはほぼ話をしたことがないため、初対面の状態です

    では、どうぞ。






    モノクマ「ダンガン紅鮭団!!」


    説明しよう。


    ダンガン紅鮭団とは、超高校級の学生同士で仲良くする有様を撮影するという番組企画である。


    生徒たちに求められているのは生徒間で友愛や友情を育むことである。


    こうして、1週間という期間付きで超高校級の生徒たちは、半強制的に共同生活を送ることになった。







    そして、唐突であるが、春川魔姫は孤児院育ちである。


    ある時期から特別な訓練を受けるようになり、それからは仕事と訓練の日々である。


    思春期の学生のように遊んだりなどしたことはない。


    最原「あ、赤松さん。良かったら一緒に過ごさない?」

    赤松「うん! いいよ。連弾しよう!」




    そんな彼女がこのような環境に放り込まれればどうなるか…。


    春川「…………」


    春川(…仲良くしろって言われてもどうすればいいかわからない…)



    彼女が混乱と戸惑いの中に陥るのは必然であった。


    周りでは互が仲良くなるために、積極的に話しかける者や様子見をする者など様々である。


    そんな中、春川は…。


    春川「……>>2


    1.頑張って遊びに誘ってみよう
    2.いつも通り訓練しよう
    3.誰かを観察してみよう(誰を観察するかも)
    4.その他(安価の内容)


    ※春川の行動を指定願います。
    4は安価の内容を採用します(多少は展開の都合に合わせます)
  2. 2 : : 2018/03/13(火) 22:51:37
    3で夢野
  3. 3 : : 2018/03/13(火) 23:07:51
    春川「……みんなどうやって過ごしてるか、観察して参考にしてみよう」

    そうと決まれば対象を決めなければならない。

    春川が周りを見渡してみると…。



    夢野「んあー……」


    春川(……随分と…のんびりした雰囲気の奴…)


    観察しても特に問題もなさそう、と思った春川は、観察対象を夢野に決めた。


    夢野「んー……」


    夢野は寝ぼけたような顔で歩いていく。


    それを春川が後ろから距離を取って追いかける。


    春川(……誰かと遊んだり…予定ないの?)


    疑問に思った瞬間、春川の心にグサっと何かが突き刺さったような感覚が襲ったので、それ以上考えないことにした。


    夢野「んあっ!?」


    春川「あ…」


    何もないところでなぜか夢野はバランスを崩し、顔から地面を滑った。


    春川(…結構派手に転んだ…)


    夢野が転んだまま動く気配がない。


    春川(どうするか…)


    >>4
    1.助ける
    2.見守る
    3.逃げる
    4.その他(安価の内容)
  4. 4 : : 2018/03/13(火) 23:10:55
    1で
  5. 5 : : 2018/03/13(火) 23:25:30
    春川(……さすがに目の前で転ばれたところを見捨てたら後味悪い…)

    春川はため息を吐きながら、夢野に近づいた。


    春川「………」

    春川が近づいても夢野は倒れたままである。


    春川「……ねぇ」

    夢野「…………んあ?」

    夢野は顔だけを動かして、視線を春川に合わせた。


    夢野「おお………なんじゃったか。保育士…そう、保育士じゃな」

    春川「……春川魔姫。名前があるんだけど」

    夢野「ふむ。人の名前を覚えるのはめんどい……が、確かに失礼じゃったな。…そういうお主はウチの名前はわかるのか?」

    春川「………夢野でしょ」

    夢野「おお。知っておったか」


    楽しく談笑しているように見えるが、光景として夢野は地に伏せ、春川は側に立っている状態である。


    春川「…ねぇ、なんで起きないの?」

    夢野「んあ……めんどい……」

    春川(そんな理由…?)

    春川「…ほら、手貸したげるから」

    夢野「おお。すまんな」

    そう言って立ち上がった夢野は、ポンポンと服の汚れを払った。


    夢野「んあー、助かったぞ……、春川よ」

    春川「…そう」

    夢野「……」

    春川「……」


    春川(…会話が終わった…どうしよう)


    >>6
    1.立ち去る
    2.そのまま待つ
    3.その他(安価の内容)


    ※今日はここまで。
    こんな感じにダラダラとやっていきますので、よければお付き合いくださいm(_ _)m
  6. 6 : : 2018/03/13(火) 23:41:09
    3で友達になって欲しいと言う
  7. 7 : : 2018/03/14(水) 23:10:13
    春川「……夢野、友達になって………」

    『友達になって欲しい』

    そう言い切る前に春川の言葉は途切れた。

    春川(私は何を……)

    ハッと我に返って口を閉じるが、吐き出された言葉は戻らない。

    夢野「んあー…? 友達…とな。ウチとか…?」

    春川(終わった…)

    なぜそんなことを言ってしまったかわからない。

    わからないが、これで夢野には変な奴、と思われてしまった。



    と、春川は思っていた。



    夢野「良いぞ」

    春川「……え?」

    夢野「友達になる、ということをわざわざ表明してなるというのはしたことがないが、お主がそれを望むならウチに拒む理由もない」


    夢野「ということで、今日からウチと春川は友達じゃ」



    春川「………」


    春川には何が起こっているのかわからない。

    わからないが、事態が上手く行ったと感じた春川はとりあえず余裕の表情を見せておくことにした。


    春川「……そう。…よろしく」

    夢野「んあー……」


    夢野は最後まで気だるげであった。





    春川(なんかよくわからないけど、上手くいった)

    仲良くする、という点でのスタート地点には立てたと春川は実感した。



    春川「……さて」


    春川(あれをどうするか…)


    夢野と友達宣言をしてからしばらく。


    マイペースな彼女との会話に慣れてきた頃、春川は夢野の背後に誰かがいることに気づいた。


    気づいたというか……強烈な殺気にも似た視線に体が反応してしまったのだが。




    春川(……確か…茶柱だっけ…)

    茶柱「…グググ……」


    春川(…どうしよう)


    >>8

    1.茶柱に近づく
    2.夢野と別れる
    3.気にせずそのまま夢野と会話する
    4.その他(安価の内容)


    ※このSSの目的は
    『みんなと仲良くなる方法がわからないけど、頑張って仲良くなる春川さん』を書く事なので、
    不器用な春川さんをお楽しみいただければと思います
  8. 8 : : 2018/03/14(水) 23:45:05
  9. 9 : : 2018/03/15(木) 00:50:41
    春川(……私…というより夢野を見てる……?)

    夢野「…? 春川よ、どうしたのじゃ」

    春川「……なんでも。…ただ、ちょっと急用を思い出したから、それを片付けに行ってくるよ」

    夢野「そうか……なら、ウチは魔法の特訓でもするか…」

    ブツブツ言いながら夢野はどこかへ行った。




    春川は茶柱が夢野を見ていたことから、夢野と別れれば茶柱もそちらについていくと思っていた。

    だが、夢野が立ち去っても視線は消えなかった。



    消えないどころか……。


    茶柱「………」ムムムム

    春川「………」


    目の前までやってきて、睨みつけられていた。


    春川「……何?」

    耐え切れずに問いかけた春川に対して、待ってましたと言わんばかりに茶柱は構えた。

    茶柱「…すみません! つい、睨みつけてしまいました! しかし、あなたが転子の邪魔をするからいけないんですよ!」

    春川「…邪魔…って?」

    茶柱「転子の夢野さんと仲良し計画です!」

    春川(ストレートな名前…)

    茶柱「転子は……この生活が始まってからずっとずっときゃわいい夢野さんを見てきました……ずっとです!」

    春川「……そこは別にいいよ」

    茶柱「そして! ずっとずっと仲良くなる機会を伺っていたんです! それを! あなたに奪われてしまった…!」

    春川「………」


    春川は何を言ったらいいかわからなくなった。


    春川「……>>10


    1.夢野を紹介しようか?
    2.夢野と私は友達だよ
    3.関係ないよね?
    4.その他(安価の内容)


    ※今日はここまで
  10. 10 : : 2018/03/15(木) 01:16:15
    1で

  11. 11 : : 2018/03/15(木) 23:05:46
    春川「……夢野を紹介しようか?」

    茶柱「!?」

    春川「…いや、『そんな発想はなかった』みたいな顔しないでよ…」

    茶柱「ぐ、ぐぐぐぐ……!?」

    茶柱は何かを葛藤して頭を抱えた。


    春川(………こいつも夢野と友達になりたいって思ってるのならなんでこんなに悩むんだろう)

    理解できない春川だった。


    茶柱「……! いいえ! とても……とても魅力的な提案ですが! 私は自分の力で夢野さんとお友達になります!」


    春川「…そう」


    引き合わせるきっかけのみを作るつもりでそれ以上の協力をするつもりはなかったが、本人がそう言うなら仕方ない、と春川は思った。


    茶柱「それはそうと春川さん。夢野さんに目を付けるとは……あなたもきゃわいいもの好きですね!」

    春川「……いや…」

    夢野に話しかけた理由なんとない。

    あるとしたら、『目に付いたから』。

    春川「………」

    茶柱「ここは一緒に夢野さんの良さについて語らうのはどうでしょう! 遠目からですが、私も夢野さんの良さの一端は分かるつもりです!」

    春川(…こいつ…やばい…)


    春川は何とかこの場を逃れることにした。



    春川「……あ、あれは夢…」

    茶柱「夢野さん!?」

    当然、視線の先に夢野はいない。


    春川は振り返らずに走り出した。


    茶柱「むっ!? 春川さん!?」

    一心不乱に走るが、後ろから足音が着いてくる。


    春川(なんで着いてくるの…!)


    茶柱「待ってくださーい、春川さーん!」


    春川(どこかに隠れないと…)


    >>12 隠れる場所
    秒数がゾロ目だと捕まる
  12. 12 : : 2018/03/15(木) 23:13:45
    女子トイレ
  13. 13 : : 2018/03/16(金) 00:27:39
    春川(トイレ……!)

    春川は咄嗟に女子トイレへと逃げ込んだ。

    一番奥の扉へ逃げ込み、普段なら荒むことのない息を整える。

    春川(……なんていうか…怖かった…)

    命の危機などは感じなかったが、この感情は恐怖だと春川は確信した。


    その時…。


    ガチャ……、と女子トイレの扉が開かれる音が聞こえた。


    茶柱「春川さーん?」

    春川「……!」ビクッ

    茶柱「うーん。いませんね…。せっかくの機会でしたし、お話したかったんですが…」

    茶柱はすぐに女子トイレを出ていった。

    春川(…ちょっと悪いことしたかな…)


    思えば互いに今日初めてまともに会話したレベルなのだ。

    二人に共通した話題が夢野しかないのならば、彼女が夢野に関わる話題を出すのも当然だと言える。



    春川「……いや、やっぱりダメかな」

    勢いが怖すぎた。



    春川「……そろそろ出ようかな」


    春川が女子トイレを出ると、そこには>>14がいた。


    ※茶柱以外、V3キャラで指定お願いします
    今日はここまで
  14. 14 : : 2018/03/16(金) 00:55:58
    王馬
  15. 15 : : 2018/03/17(土) 01:08:45
    春川が女子トイレを出ると、そこには王馬がいた。

    王馬「やあ! 春川ちゃん! こんなところで奇遇だね!」

    春川(こいつ……確か……悪の総統とか言ってたっけ)

    春川「……なんで女子トイレの前にいるのさ」

    王馬「えー? 女子トイレというか廊下を歩いてたらたまたま春川ちゃんと出くわしただけなのにひどいなー」

    にしし、と王馬は満面の笑みを浮かべるが、その笑いには胡散臭さがにじみ出ている。

    春川「………それだけなら、私はもう行くよ」

    春川は相手をするべきでないと思い、さっさとどこかへ行こうとした。

    王馬「…あー! そういえば、さっき茶柱ちゃんがいたけどさぁ…」

    王馬のことは無視しようと決めたのに、なぜか足を止めてしまった。

    王馬「そんですっごい悲しそうな顔してたんだよねー、何かあったのかなー?」

    春川「………」

    王馬「オレに茶柱ちゃんの事情なんてわかんないけど……あんな顔にさせちゃうなんてひどい人もいるもんだよねー」

    春川「………」


    春川はここでやっと再び歩き出した。


    王馬が言葉を続けることはなかった。

    しかし、あの薄気味悪い笑い声が聞こえてきた気がした。





    春川「……はぁ…」

    春川(……嫌な気分)

    王馬の言っていることをいくら拒絶しても、茶柱をもし悲しませていたのなら…と考えると、少しは憂鬱な気分になった。

    春川「……気分転換に…>>16しようかな…」


    1.筋トレ
    2.読書
    3.AVルームで何か見る
    4.その他(安価の内容)

    ※ネタバレ:1~3はそれぞれ対応したキャラがいます
    4の場合は内容次第
  16. 16 : : 2018/03/17(土) 09:10:20
  17. 17 : : 2018/03/18(日) 14:35:56
    春川「……気分転換に…筋トレしようかな…」

    春川にとって体を鍛えるために筋トレは、日課となっている。

    ランニングや水泳もするが、今日は筋トレの気分だった。

    春川はいつも夜に筋トレを行っているため、それまで適当に過ごすことに決めた。







    22時頃、春川は周りに人の気配がないことを確認して部屋を出た。

    春川は外で筋トレを行う。

    筋トレをするだけなら自室でも支障はないが、たまに筋トレ後にランニングも行うことがあるため、筋トレも外ですることにしている。

    今日も筋トレだけのつもりであったが、気分によってはそのままランニングもしようと考えていた。

    春川(……今日はとりあえず腕立て腹筋100回くらいかな…)

    そんな目標を打ち立てながら春川は目的の場所に到着した。

    中庭の屋根付きのベンチがある広場。

    そこが春川のいつもの場所だった。



    念のため周りを見渡してみるが、夜も遅いためか誰もいない。


    春川「……よし、やろう」


    春川は地面に手を付いて、腕立てを開始した。


    春川「…34……35……」


    軽快に一定のリズムで腕立てを続けていく。


    春川「……99……100…」


    100まで到達したとき…


    「おお…! すげぇな」


    どこからか声が聞こえてきた。


    春川「…………」

    「春川っつったか? 保育士なのに体鍛えてんだな!」

    春川(こいつは確か……宇宙飛行士だっけ)

    百田解斗。超高校級の宇宙飛行士がいつの間にかそこにいた。



    春川「………」

    百田「ん? どうした? 黙っちまって」

    春川「……いつから……見てたの?」

    百田「遠目から腕立てしてたのが見えて、たった今ここに来たから、いつからって言われたらついさっきだぜ」

    春川「……そう」

    春川はそのまま立ち去ろうと歩き出そうとした。

    百田「もうやらねえのか?」
     
    春川「………邪魔が入ったからね」

    百田「オレのことか? 気にせずやっていいぜ!」

    春川(…気にするよ)

    どうしようかと春川が迷っていると、百田も地面に手をついた。


    百田「見られてるってのが気になるんならオレも一緒にやるぜ! 一緒にやるなら問題ねえだろ!」

    春川「……は?」

    百田「よーしっ! いーち…にー……」

    勝手に腕立て伏せを始めた百田だったが、すぐにバテ始めた。

    百田「…じゅ………う……!!!」

    春川「……はぁ……何がしたいのさ」

    百田「はぁ…はぁ…ああ? 何がしたいって……テメーと話をしたいって思っただけだ」

    春川「……なんで?」

    百田「なんでってそりゃあ……テメーが一人だったからだ」

    春川「……?」

    百田「今日だけじゃねえが、晩飯の時誰とも会話してなかったろ。んで、気になっちまっただけだ」

    確かに、春川はここに来て皆と一緒に食事を摂る機会はあっても、『一緒にいるだけ』だった。

    事務的な返事をすることはあっても、団欒はない。

    春川も会話を好む性格でないし、これで良いと思っていた。

    だが、それを気にかける者がいたとは……。



    春川「………ってことはここに来たのも偶然じゃないってこと?」

    百田「…………」

    バツが悪そうに百田は頭をかいた。

    が、すぐににかっと笑った。

    百田「テメーが今くらいの時間に筋トレするって知ってたからな!」

    春川「……ストーカー」

    百田「うぐっ!? ストレートに言うんじゃねえ!」

    春川「………ふふ」

    春川はなんだかおかしくなり、つい笑ってしまった。

    百田「…なんだ、テメーもそんな風に笑えんだな」

    春川「……うっさい」

    百田に指摘され、春川は顔を赤くしながら悪態をついた。



    その後も会話をしながら筋トレを続けたが、百田がすぐにばてたのは言うまでもない。



    百田「じゃあな! 今度やるときは呼べよ!」

    筋トレが終わって解散になるとき、百田はそう言って去っていった。

    春川「………」

    筋トレは一人で黙々とやるものだと思っていたが、誰かがいても悪くないかも…と少しは思いながら春川も自分の部屋へと帰っていった。
  18. 18 : : 2018/03/18(日) 14:39:58
    次の日。


    春川「……今日は…どうしようかな…」


    >>19
    1.適当にぶらつく
    2.自室で過ごす
    3.どこかに行く(場所指定)
    4.その他(安価の内容)
  19. 19 : : 2018/03/18(日) 14:50:08
    3 カジノ
  20. 20 : : 2018/03/18(日) 22:49:58
    春川「…今日はカジノに行ってみようかな…」

    思えば、そういった施設で遊んだことなんてない。

    こういう機会でもないと遊びに行くことなどないだろうし、一度行ってみるのは経験としてありだろう。

    そう思って、今日の予定を決定した。




    朝食を食べようと食堂に顔を出すと…。

    百田「よお、ハルマキ!」

    春川「………」

    百田「おいおい、無視すんなって、ハルマキ!」

    春川「……もしかしてだけど、…私のこと…?」

    百田「おう。一晩かけてテメーのあだ名を考えてやったぜ! いやー、我ながらいいセンスだと思うぜ」

    春川「……普通に春川って呼んで」

    ハルカワマキ、からハルマキとはひと晩かけたとは思えない安易な名前を思いついたものだと、春川はため息を吐いた。

    百田「恥ずがしがるなって! みんなにも教えてやるからな!」

    春川「……殺されたいの?」

    百田「オレは宇宙に行くまでは死なねぇ!」

    春川「………」

    春川(ダメだこの馬鹿……どうしようもない)

    春川は百田をどうにかするのは諦めた。




    朝食を終えた春川はカジノへと向かった。

    春川は、カジノについての知識をほとんど持っていない。

    遊ぶ場所ということ、金銭を賭ける場所であるということはわかっているが、何をするのか、などは知らない。

    春川(……あと知ってることはカジノ経営者なんかは恨まれやすいとかかな)

    余計なことを思い出した春川は少し小走りにカジノに向かうことで気を紛らわせた。




    春川「…ここがカジノ…」

    中にはスロットマシンやレースゲーム、パズルゲーム等、様々なゲームが設置されている。

    春川「………どれか…やってみようかな…」


    >>21

    1.モノモノスロット
    2.アウトローラン
    3.お宝発見モノリス
    4.やっぱり帰る


    ※どれを選んでも誰かが絡みに来ます
  21. 21 : : 2018/03/18(日) 23:01:06
    1のスロットで
  22. 22 : : 2018/03/19(月) 21:43:16
    春川「……これにしよ」

    春川が選んだのはスロットゲーム、『モノモノスロット』。

    タイミングを合わせてボタンを押すだけ、というほかのゲームと違い、初心者でも簡単だと思えたからだ。

    軍資金はカジノコイン100枚。

    特に目標を決めているわけじゃないが、とりあえず楽しもう、そう思って春川はゲームを始めた。


















    春川「……………」

    コインは増えた。

    大幅に増えたわけではないが、100枚を1000枚、10倍に出来た。

    が…。

    春川(……特に楽しくない…)

    それが本音だった。

    揃っても特に高揚感もなく、むしろ作業をしているような感覚になる。

    春川「………」

    また、役が揃いコインがジャラジャラと出てくるが、それが楽しいとは思えなかった。

    別のゲームにしようか、と考え始めた時…。


    「……おう。アンタがいるとは珍しいな」

    春川が振り向くと、そこには男子の中でも一際低身長の男、星竜馬が立っていた。

    春川「……いいでしょ、別に」

    星「ふっ、何も咎めちゃいねえよ。そういうゲームに興味がねえ印象だったから意外だっただけだ」

    春川「……そう。何か用?」


    星「いいや、特に用はねえよ。だが、やけに退屈そうにゲームをしてるから気になってな」

    春川「………実際、つまらなかったよ。これ」

    製作者が涙目になりそうな一言である。

    星「楽しみ方は人それぞれだ。アンタがそれで楽しめねえっていうんなら合ってねえってことだろうな」

    春川「………」

    星「……らしくねえことを言っちまった。忘れてくれ」

    春川「……アンタは……楽しみ方を知ってるの?」

    星「俺なりの楽しみ方はあるな。それがアンタに合うかはわからねえがな」

    春川「……ちょっと見せてよ」

    星「構わねえが……相手がいたほうがいいな…」

    星が辺を見渡して目を付けたのが…。

    星「百田。ちょっといいか」

    百田「あ? 星にハルマキじゃねえか」

    春川「ハルマキって言うな」

    百田「いいじゃねえか。んで、星。何か用か?」

    星「今からこのスロットで対決しねえか? 稼いだコイン数が多い方が勝ちってお遊びだ。どうだ?」

    百田「おお! おもしれえじゃねえか。受けて立つぜ!」

    星「よし。じゃあ、負けた方は……どうするか」

    百田「対決はオレと星でやるんんだろ? なら、ハルマキに決めてもらおうぜ」

    星「そうだな。春川、アンタが決めてくれ」

    春川「………なら、今日の晩御飯のおかずを一品譲る、でどう?」

    百田「おいおい…なにげに嫌な内容だな…東条の飯うめえのによ」

    星「お互い禍根が残らず、実現可能ないい罰ゲームだと思うぜ。じゃあ、お互い軍資金100枚から開始だ」

    百田「おーっし、ぜってぇ負けねえからな!」




    結果として百田が負けたが、どちらが勝つかわからない様はハラハラとして春川としては見ていて楽しめた。

    誰かと遊びで競うことは楽しい、もしくは、その様を見ることは楽しいことを春川は知った。




    百田「なんで……途中までは勝ってたってのに…」

    星「経験の差だな」


    床にうなだれた百田と足を組んで勝ち誇っている星が印象的であった。





    春川「……午後…何をしよう」



    >>23
    1.適当にぶらつく
    2.自室で過ごす
    3.どこかに行く(場所指定)
    4.その他(安価の内容)

  23. 23 : : 2018/03/19(月) 21:49:56
  24. 24 : : 2018/03/20(火) 00:48:55
    春川「……適当にぶらついてみようかな…」

    春川は学園内を散歩することにした。



    目的地もなく適当に歩く、ということを春川は随分としていない。

    いつからかいつも標的と場所(・・・・・)は決められていたからだ。

    春川「………こんなにのんびりと歩くの久しぶりだな…」


    春川は中庭を歩きながら自然の中をすがすがしい気持ちで歩いていると……。



    「虫さーん! どこなの、虫さーん!?」



    と、大きな声が聞こえてきた。

    春川「………」

    春川が視線を向けると、この生活を強いられているメンバーでもっとも体が大きく、そして、随一の怪力を持っている獄原ゴン太がいた。

    春川「………」

    先ほどから春川は呆然としている理由は、獄原が両手を広げて空を見上げている姿に圧倒されているからだ。

    ゴン太「あ、春川さん!」

    春川(…あ、気づかれた…さっさとどこかに行くつもりだったのに…)

    ゴン太「春川さん。こんにちは!」

    春川「………うん」

    ゴン太「あ、大きな声出してごめんね。さっき虫さんがいた気がするから探してたんだ」

    春川「……そう…」

    話しかけられてしまったが、どうしたものか、と春川が悩んでいて気づいた。


    ゴン太がなぜかニコニコと笑っていることに。


    春川「……なんで笑ってるの?」

    ゴン太「ゴン太はまだ春川さんとあまり話したことがないから嬉しいんだ! みんなと仲良くしたいからね!」

    春川「……仲良くしたくないやつもいるんじゃない? 私とか」

    ゴン太「え!? ご、ごめん! 春川さんは話しかけられたら迷惑なのかな…?」

    春川「……冗談だよ。話すのが嫌いってことはない。ただ……自分から話しかけるのは苦手なだけ」

    ゴン太「だったら、ゴン太から話しかけるよ! ゴン太は紳士だからそういったことも気にかけられるようにならないとね!」

    春川「……そう」


    その後もテンションの高いゴン太の会話に相槌を打ちながら会話に付き合った。



    春川(…ゴン太は私なんかと過ごして楽しかったのかな)

    春川としてはゴン太との会話は別段不快ではなかったが…。

    春川(気にしても仕方ないか…)

    気にしないことに決めて、明日に備えることにした。




    次の日。


    春川がいつものように一人の食事を終えると、そこに>>25が話しかけてきた。



    ※人物指定。春川以外のV3キャラでお願いします。
    今まで出たことがあるなしは特に気にしなくてOKです
  25. 25 : : 2018/03/20(火) 00:53:32
    最原
  26. 26 : : 2018/03/21(水) 00:04:53
    そこに最原が話しかけてきた。

    最原「春川さん。ちょっといいかな?」

    春川「……何か用?」

    最原「えっと……きょ、今日良かったら一緒に過ごさない?」

    春川「……」

    春川がまず思ったことは「なぜコイツは私を誘ってくるのか?」だった。

    茶柱のように目的がわかりやすければいいが、春川が最原に持つ印象は『ほぼ赤松と一緒に過ごしているやつ』だった。


    そんな奴が急に自分の元へ話しかけてくるなど疑問しか感じなかった。


    春川「…何が目的?」

    最原「…目的?」

    春川「………」

    最原「目的……って言われても…春川さんとはあまり話をしたことがないし、仲良くしてみようと思っただけだよ」

    春川「………赤松は?」

    最原「……赤松さん?」

    春川「そう。赤松はいいの?」

    最原「えっと………」

    最原は顎に手を当て考え込み…。

    最原「…赤松さんとは十分仲良くなれたし、ほかの人とも仲良くしたほうがいいかと思って」

    なぜ即答しなかったのか気になるが、企画趣旨を考えるに一理ある。

    春川「……まっ、いいよ」

    最原「えっと、じゃあ何をしようか?」

    春川「……無計画なの?」

    最原「いや、先に春川さんの希望を聞いておこうと思ってね」

    春川(最原とすること……>>27かな)


    ※最原と遊ぶなら何をする?
    別に遊びじゃなくて一緒に過ごすということであればなんでも構いません。(エログロはなしです)
  27. 27 : : 2018/03/21(水) 00:09:22
    腕相撲
  28. 28 : : 2018/03/21(水) 01:45:14
    春川(……腕相撲かな)

    春川「腕相撲なんてどう?」

    最原「う、腕相撲…?」

    最原は予想外の提案だったのか、驚いた顔をした。

    最原「えっと……春川さんって腕に自信が?」

    春川「……これでも鍛えてるから」

    最原「そうなんだ」

    最原(僕は体が細いし力自慢でもないけど…さすがに女の子に負けてられないな)

    春川(ってことを考えてる顔だ)

    春川は察した。


    最原「じゃあ、やってみようか」

    最原が肘を付き、春川も肘を付いた。

    最原「じゃあ…」

    と言って、最原は春川の手を握り、春川も最原の手を握り返した。


    最原(……うっ、柔らかい……)

    と、最原は腕相撲とは全く別のことを考えていたが、春川は絶対に負けないと気合を入れている最中で最原の様子に気付かなかった。


    春川「じゃあ……合図お願い」

    最原「うん…! じゃあ……スタート!」








    春川(弱い…)

    最原は腕を抑えて、悶えている。

    最原「………」

    春川「…大丈夫?」

    最原「………うん」

    涙目になっていたのは見逃してあげた春川だった。



    これを機会に最原は筋トレを始めることになるが、それはまた別の話。



    春川「…午後は何をしようかな」


    >>23
    1.自室で過ごす
    2.誰かを誘う(夢野、百田、茶柱、星、最原のみ指定可能)
    3.どこかに行く(場所指定)
    4.その他(安価の内容)
  29. 29 : : 2018/03/21(水) 07:23:24
    3食堂
  30. 30 : : 2018/03/22(木) 00:48:13
    春川「……食堂でゆっくりしようかな」


    お茶でも飲んでゆっくり過ごし、そして恐らく誰かいるだろうからその誰かとの交流も期待した。

    そうと決めたらさっさと春川は食堂に行くことにした。







    食堂に入ると、中にいた人物たちがこちらを向いた。

    「あら、春川さん。珍しいわね。お茶を淹れましょうか?」

    恭しく話しかけてきたのは超高校級のメイド、東条斬美である。

    彼女には朝昼晩の食事の準備、また部屋の掃除などをしてもらっているため、春川は東条を知っている。

    が、プライベートな会話はほぼしてこなかったため、東条のことは世話好きなメイド、程度にしか知っていることがない。

    春川「……お願い」

    そのため、春川も口調が少しぎこちなくなってしまった。

    東条が厨房に消えていったのを確認し、春川は目の前の人物に目を向けた



    「……春川さんがこの時間に来るとは珍しいネ」

    この学園にいる超高校級の中でも見た目がかなり特徴的な彼、超高校級の民俗学者の真宮寺是清は、少し年季の入った手帳のようなものを広げて春川を見ていた。



    春川「…ただの気まぐれ」

    真宮寺「……ふむ、いい機会だし、よければ一緒に歓談でもどうかナ?」

    春川「…………いいよ」

    見た目に引っ張られて断りかけたが、話を聞くだけならいいかと思い了承した。

    真宮寺「春川さんは保育士だったネ。子供が好きなのか、それとも……子供を多く相手にする環境だった…どちらかと僕は思っているんだよネ」

    春川「………ガキんちょの相手は疲れるけど……まあ悪くないと思ってるだけだよ」

    真宮寺「子供好きなんだネ。なら、春川さんには子供が関わる遊びについての話題を提供するヨ」

    春川「……?」

    真宮寺「昔から伝わる遊びというものは『問い』と『答え』によって成り立っているんだヨ。花一匁は知っているよネ? 古くから伝わる遊びだけれど、あれもその形式に沿っている…」

    春川「………」

    真宮寺「ここで面白いのが花一匁の謳い文句だネ。共通したリズムで歌う所は同じなのに、地域によって謳い文句が異なったりするんだヨ」

    春川「……伝言ゲームみたいに間違った情報が伝わっただけじゃない?」

    真宮寺「その可能性も大いにあるネ。僕が個人的に好きな説は、この遊びによって選ばれた人間に選んだ側が求婚…プロポーズをしているのではないか、というものだヨ」

    春川「……何がどうなってプロポーズってことになるわけ?」

    真宮寺「クックック…。諸説あるしその結論に至るまでの経緯まで話し出すとさすがに長い……。だから単純で理解しやすく言うと、『あの子が欲しい』だなんて謳い文句は別の集団にいる人間をこちら側…つまり自分の元へ頂く、という意味だよネ。男女間での話で考えるならこれは婚姻の申し入れ、そう捉えることができるよネ」

    春川「…こじつけにしか聞こえないんだけど」

    真宮寺「僕が個人的に、と言ったよネ。ほかにも面白い説はアルヨ。聞く?」

    春川「……いや、いい」

    春川が首を振ると、真宮寺は残念そうでもなく「そう」とだけ言って手元の手帳に視線を落とした。


    ※真宮寺、喋らせるのめんどくさいよ真宮寺…
    次安価行く前に東条の話もするつもりだったんですが、今日はここまで
  31. 31 : : 2018/03/23(金) 00:56:48
    実は二人が話している間に東条は新しい紅茶を淹れ直し、二人の前に出していた。

    そして、二人の会話に全く邪魔にならないように配膳を終え、そして、次にあるかもしれない要望のために春川の後ろ側に控えていた。


    しばらく、誰もが無言となった。

    聞こえる音とすれば、真宮寺が手帳のページを捲る音と紅茶が入ったティーカップがソーサーに置かれる音くらい。


    春川(……心地よいかもしれない)


    春川は静かな空間でのんびりとすることに居心地の良さを感じていた。



    東条「……春川さん」

    春川「……何?」

    東条「教えて欲しいことがあるのだけれど、今大丈夫かしら?」

    春川「……いいけど」

    明らかに春川は何もしていないのは明白である。

    春川(…なのに確認してくるなんて律儀なやつ)



    東条「それで、教えて欲しいことなのだけれど、まずあなた、甘いものが好き? それとも辛いもののほうが好きかしら?」

    春川「……別に…どっちでも」

    東条「そう…なら次に和洋中、好きな料理はあるかしら?」

    春川「……特別好き嫌いはないけど」

    東条「そう…ありがとう。助かったわ」

    春川「…何なの?」

    東条「主人の好みを知るのもメイドの勤め。これまでの食事から皆の好みを分析はしてきたけれど、正確に聞き込みはしたことがなかったから機会があれば聞くことにしているの」

    春川「……そう」

    東条「私もまだまだだわ。春川さんは甘いものが好きだと思っていたし、和食を好むと思っていたもの」

    春川「………」

    そんな観察をされていると知ると、何とも居心地の悪い気分になってしまう。

    東条「…私だけ質問するというのも不公平だし、春川さんも二つまで質問どうぞ?」

    春川としてはそんなところに公平も何も感じていなかったが、東条がそういうのならば、と質問を考え出した。


    1つ目、>>32

    2つ目、>>33

    ※東条への質問を2つ。
    あまりにも春川が言いそうにないことだったら最安価にします。
  32. 32 : : 2018/03/23(金) 00:57:56
    皆の中で、あんたが主人にしたいやつっている?
  33. 33 : : 2018/03/23(金) 00:59:10
    あんたが…あの皆の中で一番仲がいいやつってだれ
  34. 34 : : 2018/03/23(金) 01:03:36
    終一様かな?
  35. 35 : : 2018/03/23(金) 09:06:35
    キルミーかわいい
  36. 36 : : 2018/03/23(金) 22:31:56
    春川「……じゃあ、1つ目。みんなの中でアンタが主人にしたいって思うやつはいる?」

    東条「……一つ、誤解があるわね」

    春川「…?」

    東条「この生活が終わるまでの間という期間限定であるけれど、あなたたちは全員私の主よ。そこにしたいも、したくないもないわ」

    春川「……そう」

    予想していなかった回答と東条の勢いに圧倒されたものの、春川は何とか無表情を貫いた。

    春川「……主人って仰ぐ人が何人もいてもいいのかって疑問に思うんだけど」

    東条「そうね。本来であれば主人は一人にして、その一人のために全力を注ぐのが望ましいけれど、そこはケースバイケース。主人が15人いるなら15人を全力でサポートするだけよ」

    春川「……ふーん」

    そこまでして人に仕えたいものか、と思ったが、理解できない感性だと思って次の質問をすることにした。


    春川「……2つ目。アンタが今一番仲がいい奴って誰?」

    東条は一瞬キョトンとした顔をしたが、すぐに真剣な表情に戻った。

    東条「…一番仲がいい、と言われると困るわね。私としては分け隔てなく接しているつもりだし……」

    春川「……じゃあ、東条にとって一番接しやすい人、って言い換えるよ。それなら答えられるでしょ」

    東条「接しやすい人、と言われると……獄原君かしら。とても素直だし、話していて気持ちがいい人よ」

    春川(獄原……あのテンションについて行けないんだけど……クールな東条が接しやすいと言うくらいだし、もう一度はなしをしてみてもいいかも…)

    東条「…意外な質問が来て驚いたわ。私は今から夕飯の準備があるからもう行くわ。あなたのこと、また今度教えてちょうだいね」


    最後までクールな態度で東条は去っていった。




    春川「………夜……どうしよう」



    >>37

    1.筋トレに行く
    2.休む
    3.どこかへ行く(場所指定)
    4.その他(安価の内容)
  37. 37 : : 2018/03/23(金) 22:34:27
    4 赤松のところへいってみる
  38. 38 : : 2018/03/23(金) 23:12:32
    春川(……そういえば、今日最原が私のところに来てたけど…赤松はどうしてたんだろ)

    ふと、そんなことを考えた。

    ここに来てから幾度と最原と赤松が一緒に過ごしている姿を目撃しているが、今日に来て急に自分の元に最原が行ってしまって赤松は落ち込んだりしてるのではないか…。


    と、考えて赤松のことをあまり知らないのに何を知ったふうなことを、と自分自身を嘲笑った。


    春川「………」


    何となく。

    一度考えてしまって気になったから。

    とにかく赤松と話をしたいと思った。

    春川は赤松の元へ行くことに決めた。


    春川(……いつからこんなアクティブになったんだろ)


    自分で自分が信じられなかったが、悪いとは思わなかった。

  39. 39 : : 2018/03/24(土) 10:44:14
    時刻は21時手前。

    夕食も終え、ほとんどの者は自室で休んでいるだろう。

    赤松もその例に漏れず部屋にいるはず…と考えながら春川は赤松の部屋の扉をノックした。



    「はーい」


    と、明るい声が聞こえて出てきたのは、部屋の主である超高校級のピアニスト、赤松楓だ。


    赤松「春川さん? こんな時間にどうしたの?」

    春川「………」


    最もな質問なのに、大したことも考えずに来てしまった春川は答えに詰まる。


    春川「……何となく…」

    赤松「え?」

    春川「…何となく…赤松と話がしたいと思っただけ」

    赤松「………そっか! いいよ。部屋に上がって?」

    驚いた表情を見せたものの、赤松はすぐに笑顔になって春川を部屋に促した。


    春川「…長居するつもりはないよ」

    赤松「まぁまぁ、座ってお話しないと落ち着かないし!」

    赤松に押される形で春川は、赤松の部屋に入った。




    部屋の内装は同じであるが、所々に女の子っぽい小物や人形などが置かれていて、自分の部屋とは違う、と春川は思った。



    赤松「そ、そんなに変な部屋かな…?」

    春川「……いや、普通の部屋だと思うよ。普通の女の子の部屋」

    赤松「そ、そうかな…?」

    春川(…そう、私なんかと違って)

    切り捨てたものの多くがこの部屋にあるように感じられて、春川は何ともやるせない気持ちになっていた。



    赤松「……さて、何お話しようか!」

    春川「………」

    赤松「………」

    春川「………」

    赤松「あ、あの…私とお話しようって思ってくれたんだよね? 何か話があったんじゃないの…?」

    春川「>>40


    ※春川が提供する話題とは。
  40. 40 : : 2018/03/24(土) 11:41:45
    ここにいる連中は個性的だけど、あんたはどう思う?
  41. 41 : : 2018/03/25(日) 00:18:48
    春川「…ここにいる連中は個性的だけど、アンタはどう思う?」

    赤松「うーん……確かに個性的だと思うよ。最初はちょっと接しにくいと思ってたけど……」

    春川(…私もそんな風に思われてるのかな…? 思われてそう…)

    赤松「その個性的なところがみんなの良いところで、良いところを見つけられたら自然と仲良くなれていける、って私は思ってるよ」

    春川「……そう」

    赤松「春川さんも…」

    春川「……え?」

    赤松「…人を遠ざけてる人だと思ってたよ」

    春川「……別に、間違ってない」



    他人を害する自分が人と仲良くなるなんて良い結果を生まないだろうということ。

    そして、他人との接し方などわからない自分は精々『頭のおかしい子』扱いされるのが関の山だと考えていた。


    だから、他人を遠ざけた。

    傷つけないように、傷つかないように…。



    春川「……今は……ちょっとは知りたいと思ってるけどね」

    赤松「……いい! いいと思うよ!」

    赤松は満面の笑みで何度も頷いた。



    春川「……じゃあ、今日はもう寝るよ」

    赤松「うん。おやすみ! また明日ね、春川さん!」

    春川「…おやすみ」


    春川(明るく素直な子……。女子の中では一番話しやすいかも…?)

    自室に戻る間、春川は赤松との会話を思い出して、本人も気づかぬうちに口角を上げていた。




    次の日。

    春川「…………」

    食堂に行く途中、春川はいつもと目にしない光景を目にして足を止めた。



    「うぅ……えぐっ……うぇぇぇ……」


    制服が全体的にピンク色で特徴的なゴーグルを頭に付けた女の子が座り込んで泣いていた。


    春川(……入間、だっけ。……こんな道の真ん中でなんで泣いてるのか…)


    一瞬気になったが、すぐにどうでもいいと結論付けた。


    しかし。


    春川(……入間がいるのは道の真ん中、どう通っても入間の側を通らなければ食堂には行けない)


    どうする…。


    >>42

    1.走り抜ける
    2.気配を消して通る
    3.諦めて声をかける
    4.その他(安価の内容)
  42. 42 : : 2018/03/25(日) 00:25:40
  43. 43 : : 2018/03/25(日) 23:31:28
    春川(……こっそりと通れば何とかなるかな…)

    春川は気配を消して、入間の側を通ることにした。

    抜き足差し足、足音を鳴らさないように、しかし、素早く動く。

    あと少しで入間から身を隠せる、というところまで来て…。



    赤松「あ、春川さーん! おっはよー!」


    春川「……」


    無邪気な挨拶の声が辺に響いた。



    入間「うぅぅ……うぇ?」


    そして、入間がこちらを振り向いた。



    春川「…………あ」


    入間「………ぐす…」


    入間は春川を見て、泣きながら指さした。


    入間「お、お前…! オレ様がこんなに…! こんなに悲しんでるのにスルーしようとしやがったなぁ…!」


    春川「………」


    だってめんどくさそうなんだもん、と口に出そうになったが、何とか口を閉じた。


    赤松「春川さーん! って、あれ。入間さん?」


    入間「あ、あ、あがまづ…!」


    赤松「うわ…涙と鼻水で酷いことになってる…」


    入間「こ、こいつ…オレ様のことを無視しようとしやがったんだ! ひでぇだろ! こんなに泣いてんのに!」


    春川「………だって、めんどくさそうだったし…」


    結局言うことにした。


    赤松「あはは……えっと、どうして泣いてたのかな?」


    入間「………実は……オレ様が3日徹夜して作った発明品が盗まれちまって……」


    赤松「入間さんの発明品…? どんな発明品?」

    入間「それは…その……………」

    春川「…何? はっきり言いなよ」

    入間「はぁ…はぁ…言いたくないことを言わされる……こういうのもいいかも…」

    赤松「早く答えてよ!」

    入間「……なんつーか…特定のシチュエーションの夢を見れる発明品…って言えばいいか」

    赤松「夢? 特定の?」

    入間「例えば、バカ松、テメーとダ最原。二人が恋人というシチュエーションを設定して、それを夢として見ることができる」

    赤松「こ、こい……オホン。そういうのはまだ早い……じゃなくて、すごい発明だよね…。それを3日で作っちゃったの?」

    入間「本当は特定のシチュエーションのえろえろな夢を見れる発明品だったんだけどなー」

    春川「……それで、盗まれたっていうのはどういうことなの?」

    入間「今朝見たらなかったんだよ! 昨日の夜まではあったのによ!」

    赤松「うーん…勘違いとかじゃなくて?」

    入間「天才のオレ様が勘違いとかするわけねえだろ! ちたぁ、そのちっさい脳みそを使って考えやがれ!」

    春川「赤松、もう行こう」

    赤松「……そうだね」

    入間「あ…待って!」

    春川「……何?」

    入間「探すの手伝って……」

    赤松「私はいいけど…」

    春川「…なんで私まで?」

    入間「お、お前…協力しないと、あれだ。大変なことになるぞ!」

    春川「……大変なこと? どんな?」 


    入間「と、とにかく大変なことだ!」

    春川「……まっ、見つけたら声かけるくらいはするよ。それでいいでしょ?」


    その後、入間に発明品の形を聞いてから、3人揃って食堂へと向かった。

    ※VRゲームするときのヘルメットみたいなアレを想像して頂ければ。




    春川「…さて、午前何をしようかな」


    >>44
    1.自室で過ごす
    2.誰かを誘う(人物指定)
    3.どこかに行く(場所指定)
    4.その他(安価の内容)


    ※発明品の出番はもう少し後なので、探しに行っても見つかりません(見つけさせません)
  44. 44 : : 2018/03/26(月) 00:10:29
  45. 45 : : 2018/03/26(月) 23:44:48
    春川「…今日は部屋でゆっくりしよ」


    最近、アクティブに動いていたせいか、少し気疲れを感じていたところだ。

    部屋でぼーっと過ごしてもいいだろう。

    そうと決めたからにはまずは準備である。

    まずは、靴を脱ぎ、そして、靴下も脱ぐ。

    靴下は適当に汚れもの入れにポイっと入れて、春川はそのままベッドへと倒れ込んだ。


    春川「………」


    はーっ、と息を吐きながら天井を眺める。

    何も考えず、ただただ無になる。

    ここに来て考えることが多くなったため、このように何も考えないのは久しぶりである。

    しばらくそのまま何も考えない時間が続く。


    そのうち、瞼が重くなっていき、春川の意識は薄れていった。









    ーーーーーコンコン



    物音がしてガバッ、と体を起こした。

    反射的に起き上がったが、ここが自室であると理解してひとまず息をついた。




    ーーーーーコンコン



    音は春川の部屋の扉から聞こえる。


    つまり、誰かがノックをしている音だった。


    春川(……誰だろう)


    春川が扉を開けると、そこには>>46がいた。


    ※人物指定。V3キャラであれば誰でもOK。
  46. 46 : : 2018/03/26(月) 23:56:43
    あんじー
  47. 47 : : 2018/03/28(水) 22:50:11
    春川が扉を開けると、そこにはアンジーがいた。

    春川(……夜長アンジーだったっけ。なんでこいつが…)

    アンジー「およよ? 終一の部屋かと思ったら魔姫の部屋だったよー?」

    春川「……何、部屋間違い?」

    アンジー「うーん…うーん…」

    春川(なに、こいつ…)

    部屋を間違えたという旨の発言をしたと思ったら急に呻き始めた。

    無視して扉を閉めようとしたところで、アンジーによって扉に手がかけられた。


    アンジー「神様が言ってるよー。魔姫はアンジーと過ごすべきだってー」

    春川「……は?」

    アンジー「そうすれば幸せになれるんだよー?」

    春川(終一…最原を誘いに部屋を尋ねたけど、間違えて時間もないし私と一緒に過ごそうとしてる…のかな?)

    最原の代替品のような扱いは大いに不服であるが、接点が低い自分と過ごそうと思ってくれた相手を無下にするのも悪い。

    春川「……まぁいいよ」

    アンジー「そうそう。そのうち魔姫も神様を感じられるようになるよー」

    そういうアンジーに連れられて春川は部屋を出た。



    春川「…それで、出てきたわけだけど、何をするの?」

    アンジー「………」

    春川(…何も考えてないのか……)

    ニコニコしているアンジーを前に、何をするか春川は考えた。


    春川「……>>48


    ※アンジーと何をするか
  48. 48 : : 2018/03/28(水) 23:02:07
    作品を見せて
  49. 49 : : 2018/03/29(木) 23:56:01
    春川「……アンタの作品見せてよ。確か…アンタって美術に関わる才能を持ってたよね」

    アンジー「アンジーじゃなくって神様の作品だよー。でも、いいよー、神様も魔姫が見ることを許してくれてるよー」

    春川(……こいつと話すのめんどくさい…)

    アンジーとの雑談は難易度が高いかも知れない、と春川は思いながら先を進むアンジーに着いていった。























    春川「……ん…? ……あれ…?」

    春川(何してたんだっけ……)

    記憶がひどく曖昧で頭痛もするし、起き上がるのが億劫である。

    春川(確か……夜長が部屋に来て……その後……)

    その後が思い出せない。

    思い出すことを諦めて、春川は現状の把握に努めることにした。

    春川「………ここは……私の部屋…」

    もしかして今まで寝ていて夢でも見てたのだろうか。

    春川「…………まっ、いっか」

    春川は起き上がり小腹がすいたため、食堂へ向かうことにした。




    そして、夜。

    春川「…………」


    >>50

    1.筋トレに行く
    2.どこかへ行く(場所指定)
    3.誰かに会いにいく
    4.その他(安価の内容)
  50. 50 : : 2018/03/29(木) 23:56:49
    2 カジノ
  51. 51 : : 2018/03/31(土) 03:13:50
    春川はカジノに行くことにした。

    こんな時間であるが、誰かいるかもしれないという期待もあるが、以前やれなかったゲームをやれればいいか、程度に考えていた。



    王馬「お、春川ちゃんだー! ヤッホー!」

    春川「………」

    王馬「うんうん。その『面倒なやつに会ってしまった』っていう春川ちゃんの顔、オレ好きだなぁ」

    春川「……なんでここに…」

    王馬「オレはただ何となく、面白いことないかなーってうろついてただけだよー」

    王馬は人畜無害そうに笑うが、春川から見ると邪な笑みにしか見えなかった。

    王馬「今度はオレの番! 春川ちゃんこそなんでここに来たのかな?」

    春川「………」

    王馬「あ、人に質問して答えさせたんだから、答えないっていうのは無しだよ?」

    こんなことなら質問なんてするんじゃなかった、とは瑠川はため息を吐いた。

    春川「……ただ何となくきた来ただけだよ」

    王馬「そっか! 全然興味ないや!」

    春川「………」

    春川は王馬を無視して、カジノから出ていこうとした。

    王馬「えー、もうどっか行っちゃうの? ゲームしないのー?」

    春川「………」

    王馬「残念だなー。オレとの遊びに付き合ってくれたらのとびっきりの秘密を教えてあげるのに!」

    春川「………」

    王馬「あれれ? 興味ない?」

    春川「ないよ」

    一蹴して歩きを早めた。

    王馬「例えば、赤松ちゃんの秘密とかー、百田ちゃんの秘密とかー、夢野ちゃんの秘密とか……興味ない?」

    が、ピタッ、と足を止めた。

    春川「………」

    王馬「にしし、春川ちゃんでもこういう話に興味あるんだねー」

    春川「………何をすればいいの?」

    王馬「やっとその気になった? じゃあ…>>52しない?」


    ※王馬と春川、何をする?
    遊びと書いてありますが、カジノのゲームなど遊びに関わらなくてもOK。例えば、今から食堂に行こう、とかでもOK
  52. 52 : : 2018/03/31(土) 09:28:52
    料理対決
  53. 53 : : 2018/04/01(日) 00:53:10
    王馬「じゃあ……料理対決しない?」

    春川「……は? 遊ぶんじゃないの?」

    王馬「遊びだよ、オレにとってはね。まっ、超高校級の保育士の春川ちゃんにとっては東条ちゃんほどじゃないかもしれないけど、料理が得意だろうからオレも早まったかもねー」

    春川(……こいつ…わざと…?)

    もしかして、自分が皆に語っている才能と本当の才能が違うことにこいつは気づいているのか。

    一瞬そんな疑念が頭をよぎるが、気にしても仕方ないと結論づけて目の前の王馬の対応に専念することにした。

    春川「…対決ってことは勝ち負けがあるよね。判定はどうするの?」

    王馬「たぶんだけど、この時間なら東条ちゃんがまだ食堂にいると思うよー? 明日の下準備とかでね」

    春川「………アンタが勝ったら…」

    王馬「ん?」

    春川「私がが勝ったらアンタが知ってるっていう誰かの秘密を教えてもらう。じゃあ…もしアンタが勝ったら?」

    王馬「そこを確認せずに勝負を受けてくれたら面白かったのになー。慌てる春川ちゃんとか見れそうだったのにー」

    春川「……いいから。……アンタが勝ったらどうするの」

    王馬「そうだなぁ……じゃあ、春川ちゃんの秘密を教えてもらおうかなー」

    春川「…私の秘密?」

    王馬「そっ。例えば……今この学園生活で皆に隠してること…とかね」

    表情には出さなかったが、春川は胸を締め付けられるような苦しさを感じていた。

    もし、本当の私(・・・・)が知られてしまったら……どんな結果になるか想像に難くない。

    そんな内容を目の前の男に教えることは酷く抵抗を感じた。

    春川「………」

    王馬「あはは、ダメだよ春川ちゃん。無表情だって表情の一つなんだし、そこまで顔を固くされたら秘密があります、って言ってるようなものだよ!」

    春川「……ホント…ムカつく」

    王馬「にしし。…なら、やめる? オレは別にどっちでもいいよ?」

    春川「……やるよ」

    メリットとデメリットを天秤にかけるより、ここまで挑発されて我慢がならなかった。

    王馬「じゃあ、食堂に行こうか!」

    こうして、春川と王馬、二人の料理対決が幕を開ける。



    東条「……今から料理対決、ね。了承したわ。材料は冷蔵庫、調理器具も一通りあると思うけれど、もし必要なものがあれば言ってちょうだい。あと、そろそろ夜も遅いからあまり量を作らないように注意してちょうだいね」

    料理対決を行うこと、またその審査員を務めることを東条は二つ返事で了承した。

    春川と王馬はさっそく準備に取り掛かった。



    春川(……何を作ろうかな…)

    >>54 春川が作る料理(秒数1の位が偶数で勝ち)
  54. 54 : : 2018/04/01(日) 01:33:52
    カレー
  55. 55 : : 2018/04/01(日) 05:26:46
    春川さんナイス!
  56. 56 : : 2018/04/03(火) 21:43:12
    春川(難しい料理を作る必要はないし、カレーにしよう)

    手っ取り早く人参、玉ねぎ、じゃがいもを用意し、包丁で切り始める。

    カレーのルーは東条お手製のものがあったが、そちらは使わずに市販のものを使った。

    そんなものを使えば、美味しくなるに決まってると言われかねないからだ。

    春川(……懐かしいな。昔は…あいつらと作ったっけ)

    カレーは大量に作れるため、よく作ったし、作ってもらった。

    人によって辛くもなり、甘くもなる。

    その懐かしい味を思い出しながら、春川はカレーを作り上げていった。






    東条「春川さんはカレーね。王馬君は………」

    王馬「自信作だよ! うそだけどね!」

    王馬の料理は毒々しい紫色をしており、不揃いな材料が浮かべられた謎のスープだった。

    東条「………依頼を受けたのは私。依頼は完遂するわ…」


    東条は妙に粘着質なスープをスプーンに取り、一口食べた。


    東条「………あら。これは…味噌汁? ということは…この色は紫芋ね?」

    王馬「そっ。普通の料理なんてつまんないからひと工夫したのにすぐバレちゃったなー。つまんないのー」

    東条「……次は春川さんのカレーね」

    東条は少しの白米とカレーのルーを一緒に一口食べた。

    東条「……ふふ」

    春川「……何かおかしかった?」

    東条「いいえ。素敵な味。とても作り手の思いが伝わってくる優しい味よ」

    春川「………」

    東条「かなり甘めに作ってあるわね。牛乳でまろやかにして、人参も細かく切ってある…。まるで子供相手に工夫する母親…」

    春川「もういい」

    春川は顔を赤くして東条の言葉を遮った。

    東条「ふふ。王馬君も見た目の割に普通に美味しかったけれど、材料の切り方が雑だったわね。その点、春川さんは食べやすいように工夫して、味付けにも拘っていたわ。そういう意味で私は春川さんの料理の方が美味しいと評するわ」

    王馬「あーあ。やっぱりかー」

    春川「……」

    勝ったのはいいが、東条に褒められたことでまだ少し顔が赤かった。

    東条「春川さんのカレーはせっかくだし、明日みんなにも食べてもらいましょう。私が保存しておくわ」

    有無を言わさず、東条は厨房へと入っていった。

    春川もよく考えずにカレーを作ってしまい、処分をどうするかも考えていなかったため、東条を止めなかった。

    王馬「さて。勝者の春川ちゃんには誰かの秘密を教えてあげたいところなんだけどー、誰の秘密がいい?」

    春川「……」

    王馬「全員じゃないんだ、って思った? そんな一気に教えちゃうなんてつまんないことするわけないじゃーん。ほらほら、オレの気が変わらないうちにさっさと言いなよー」

    春川「…>>57


    ※ダンガンロンパV3のキャラクター指定。
    その人物の秘密を聞くことができます。今まで登場しているかどうか、は関係ありません。また、春川を選択することはできません。
  57. 57 : : 2018/04/03(火) 21:46:24
    百田
  58. 58 : : 2018/04/04(水) 22:33:59
    春川「……じゃあ、百田」

    王馬「百田ちゃんねー。百田ちゃんがお気に入りなの?」

    春川「何となく」

    王馬「…ふーん。まぁいいや。百田ちゃんの秘密……うーん。色々あるけど……」

    王馬の頭ではどういった秘密を教えればオモシロイ展開になるかについて頭をフル回転させている。

    王馬「……そういえば、最近百田ちゃんと春川ちゃんって最近一緒に筋トレしたんだって?」

    春川「………」

    王馬「なんでアンタが知ってるのか、って顔してるけど、百田ちゃんから聞いたからだよー!」

    春川(……別に喋っちゃいけないとは言ってないけど)

    何ともいい気分にはならない。

    王馬「それで百田ちゃんは筋肉質な体をしてるように見えるけど、筋トレは全然できないんだよね」

    春川「……それが秘密?」

    王馬「そんなわけないじゃーん。それで百田ちゃんてば最近気になる奴がいるって言ってたんだよね」

    春川「………」

    王馬「それでそのためには筋トレを頑張らないと、って言ってたんだけど……誰のために頑張ってるんだろうね?」

    春川「………」

    王馬「どう? オモシロイ情報でしょ?」

    春川「……さぁ。ただ、暇つぶしにはなったかもね」

    王馬「まっ、嘘だけどねー!」

    春川「…は?」

    王馬「やだ、そんな殺気を込めないでよ。大体は本当だけど、ちょっとだけ嘘を混ぜてるんだよねー。どれが嘘か当ててみるのも面白いと思わない?」

    春川(ムカつく。やっぱり時間の無駄だった)

    春川は王馬を無視して、食堂を出ていった。

    王馬はニヤニヤするだけで、止めなかった。






    春川「………」

    別に百田のことはどうとも思っていないが、ああ言われると少しは考えてしまう。

    春川「…アホらしい」

    すぐに考えないように頭から打ち消した。




    ~翌日~

    春川「…午前中、何しよう」


    >>59

    1.図書室へいく
    2.AVルームへいく
    3.中庭へいく
    4.その他(安価の内容)


    ※1~3はそれぞれ誰かいます。4は安価来てから考えます…。
  59. 59 : : 2018/04/04(水) 22:49:54
  60. 60 : : 2018/04/08(日) 00:41:24
    春川「…図書室、行ってみようかな」

    この学園に来て図書室にはあまり行ったことはない。

    本を読む習慣はないが、読書が嫌いなわけではない。

    興味のある本を探しに行くのも良いだろうと思い、春川は図書室へ向かった。







    図書室に入ると、青い制服を身にまとった見覚えのない女生徒がいた。

    「……あ。春川さん。地味に珍しいね?」

    春川「…………えっと…」

    見覚えのない、というよりは印象の薄い、と言ったほうがいいか。

    よく見れば顔に見覚えはあるが、名前や才能が思い出せない。

    春川「……ごめん。名前が思い出せない」

    「えー…それは地味に傷つくんだけど……まぁ、私と春川さんはほとんど交流してこなかったし、仕方ないかぁ」



    白銀「私の名前は白銀つむぎ。超高校級のコスプレイヤーだよ!」

    春川「………よろしく」

    白銀「うんうん。地味に『図書室にいるのお前かよ!』っていう突っ込みが聞こえてくるけど、私は気にしないよ!」

    春川「……別にそんなことは思わないけど」

    白銀「あ…春川さんのことじゃなくってね。え、っと…春川さんは地味に読書しにここへ?」

    春川「…特に目的はないよ」

    白銀「…? 目的もなく図書室に来たの…?」

    春川「………何か本でもあればとは思ってるけど、探してるものがあるわけじゃないよ」

    白銀「じゃあ、これなんてどうかな? 男らしい主人公がお姫様を助けに行く話なんだけど」

    春川「……オススメあるならそこに置いといて。私は私で探すから」

    白銀「……ほう」

    白銀の視線が鋭くなったことに春川は気付かなかった。







    春川「………」

    春川が一通り本棚を物色して戻ってくると、本の塔(ブックタワー)が出来ていた。

    白銀「あ! 春川さん。これさっき言ってたやつの全巻一式で、こっちはピンク髪のヒロインが二丁拳銃で犯罪組織と戦う話! こっちは人間だった男の子が化物の力を取り込んでーーー」

    春川「……こんなに読めないよ」

    春川のつぶやきを無視して、白銀は作品の魅力について熱烈に語った。


    結局、いくつか作品を部屋に持ち帰ることにして、その場を逃れるのだった。



    春川「……なんか、無駄に疲れた……」

    本を部屋に置いた春川はベッドへと倒れた。


    そのまま、春川の意識はスーっと遠のいていった。





    「……」


    「……」


    春川「………何してたんだっけ」


    目が覚めたのに何処かぼーっとしている感覚があり、意識がぼんやりとしている。

    手を握ったり開いたりするが、特に変わりないように思える。


    何かおかしい、と感じていると、>>61が現れた。


    ※V3のキャラなら誰でもOK
  61. 61 : : 2018/04/08(日) 00:42:26
    さいはら
  62. 62 : : 2018/04/08(日) 01:53:42
    何かおかしい、と感じていると、最原が現れた。

    春川「…最原?」

    最原「春川さん……あれ…」

    最原が指差す先には横断幕のようなものがあり、そこにはこう書かれている。



    『Hなことをして二人の心拍数が100以上にならないと出られない部屋!』



    春川「……は?」

    最原「そういうわけだから…ね」

    春川「……い、いや…近づかないで…」

    なぜか春川は最原を制圧するという考えが浮かばなかった。


    春川(こ、このままじゃあ最原に組み伏せられてしまう……そ、その先は……!?)


    想像するだけで顔が赤くなる。


    最原が相手であることは関係なく、自分がそういった対象に見られていること、自分がそういった行為をする、されそうになっていることに羞恥を感じていた。



    春川(おかしい。いくらなんでもおかしい。この状況もだし、最原もなんだか様子が変だし…)


    春川は壁に追い詰められ、最原は壁を思い切り突いた。


    春川「いや……ダメ…!」

    春川(何この声…本当に私の声…?)

    最原「春川さん……」


    最原の顔がどんどん近づいてくる。


    その口と口が重なり合いそうになるその瞬間。


















    春川「……つ……」

    春川は唇に痛みを感じながら目が覚めた。

    口元に手を当てると、血が付いた。


    春川「………夢…?」


    にしては、感情の揺さぶりがリアルだったように感じられたし、記憶がやけにはっきりと残っている。


    春川「……ん…?」


    春川が起き上がると何かが床に落ちたため、それを拾い上げた。

    春川「……何これ…」

    見た目はピンク色の猫のキーホルダーだ。

    正直デザインの趣味は悪い。

    春川が持っていても別に違和感はないが、問題は春川がそれ自体に身に覚えがないことだ。


    春川「………?」

    春川はとりあえず猫のキーホルダーを机の上に置き、時間を確認した。


    時刻は20時。


    夕食の時間から少しずれているが、東条はいるだろう。


    春川は少し遅めの夕食を食べに食堂へ向かった。





    ~夜~

    夕食を食べた春川は自室へ戻ってきた。

    春川「…………」


    >>63

    1.筋トレに行く
    2.どこかへ行く(場所指定)
    3.誰かに会いにいく
    4.今日は休む


    ※春川さんは初心っていう設定を急遽設定することになりましたが、後悔はしていない
  63. 63 : : 2018/04/08(日) 02:08:36
    2 プール
  64. 64 : : 2018/04/10(火) 00:25:18
    春川「……プールに行ってみようかな」

    先ほど食堂でこんな話を聞いた。





    茶柱「夜のプールはとってもいい雰囲気なんですよ!」

    夢野「んあー……しかし、夜の学園というのは……うむ…」

    茶柱「………うっ…夜の学園を怖がってしまう夢野さんきゃわいい…」

    夢野「むっ…怖がってはおらぬぞ。じゃが、夜は寝るものじゃ。出歩く時間ではない」



    そんな会話で盛り上がっているのを側で夕飯を食べながら、聞いていたのだ。


    春川(…試しに行ってみてもいいよね)


    春川は少しワクワクしながらプールへと向かった。





    プールは当たり前であるが暗く、足元が見えづらい。

    だが、窓から入ってくる月光が程よくプールを照らし、水に光が反射していつものプールとは違う場所であるかのように錯覚させられた。

    春川(…まぁ、悪い雰囲気ではないね)

    悪い雰囲気ではないが、わざわざ来るほどではなかったかな…、と少し後悔しつつ、改めて辺を見渡した。

    すると。


    ガチャーー。


    誰かがプールに入ってきたようである。


    春川は>>65


    1.用具室へ隠れた
    2.そのまま待ち構えた
    3.プールへ飛び込んだ
    4.その他
  65. 65 : : 2018/04/10(火) 00:28:24
    3で
  66. 66 : : 2018/04/10(火) 01:47:33
    あんな水浅いプールに飛び込んだら怪我するわ
  67. 67 : : 2018/04/11(水) 01:56:35
    春川は物音に反応して咄嗟にプールに飛び込んだ。


    春川(……なんで!?)


    派手な水音を聞きながら、春川は自分に突っ込みをいれた。



    「…………」

    プールに入ってきた人物は、突然聞こえた水音に警戒しながら入ってきた。

    「………何の音だったんじゃ?」

    入ってきたのは夢野だった。


    春川はプールに飛び込んだ勢いのまま、できるだけ光が当たらない箇所に潜水していた。


    なぜ着衣水泳をしているのか問われるのがめんどくさかったというのと、こんな馬鹿なミスをしてしまった気恥ずかしさをごまかすためである。


    夢野「ふむ。確かに普段のプールからは考えられないほど良い光景じゃ。…めんどかったが、来たかいがあったな」


    春川(早くどっかいって…)


    春川も息止めに少しは自信があるが、さすがにずっとというわけには行かない。


    いずれ苦しくなるのは目に見えている。


    春川(……ダメだ。さすがに今来たばかりの夢野が去るまで息が持たない)


    春川はプールを上がることにした。








    ザバァ、と水面に上がり、息継ぎを行う。


    そして、髪の毛が乱れて視界が悪いが、何とかプールサイドへとたどり着いた。


    夢野に見られてしまっているが、この際仕方ないと諦め、この後来る夢野の詰問を予想しながらプールから上がった。



    夢野「は、はわわ……!!」


    夢野は何やら間抜けな声を出しながらプールを去っていった。


    春川「……? どうしたんだろ…まっ、いっか」


    好都合だと思い、春川はそのままプールを出ていった。





    春川「……服がくっついて気持ち悪いし、重い…」


    着衣水泳の訓練はしたことはあるが、久しぶりなためか余計重く感じる。


    春川「…さっさと帰ろ」


    春川は誰にも見つからないように気をつけながら部屋へと帰っていった。





    ~翌朝~


    夢野「本当じゃ! 呪いじゃ、祟りじゃ! あのプールは呪われておるんじゃ!」

    王馬「馬鹿だなー、夢野ちゃん。嘘を吐くならもっと上手くやらなきゃ」

    百田「のののののの、呪いなんてあああああるわわわけねええだろ!! なあ、最原!?」

    最原「えっと……」

    夢野「信じん者はウチが呪うぞ…」

    茶柱「…ぐぐ、夢野さんを信じてあげたい…けど……ぐぐぐぐ……」


    春川が食堂に来ると夢野を中心に騒がしかった。

    春川「何かあったの?」

    赤松「あ、うん。昨日の夜プールで髪の長い女の人がプールから出てきたんだって。それで夢野さんがあれは呪いを振りまく存在だー、とかって言ってて…」

    春川「………」


    しばらく夜になると、プールから髪の長い女の幽霊が出てくるという噂が立ったが、春川は全力でスルーした。



    春川「…さて、午前中、何しよう」


    >>59

    1.正面玄関へ行く
    2.AVルームへいく
    3.誰かの部屋を訪ねる
    4.その他(安価の内容)


    ※3は人物名も指定願います

    >>66 一応水はちゃんと張ってる設定です(>>64で光が水に反射ってところで書いてるつもりが、書いてなかったです。申し訳ない)
  68. 68 : : 2018/04/11(水) 02:08:06
    3
    百田くんのところに行きましょう
  69. 69 : : 2018/04/11(水) 23:14:01
    春川「百田の所に行こうかな…」

    百田は筋トレを一緒にやって以来、何かと声をかけてくることが多くなった。

    一緒に何かをしたわけではないが、例えば食事をしていると…。


    百田「お、今日はハンバーグだな。ハルマキはどうだ? ハンバーグ好きか?」

    春川「……別に。普通」



    また、たまたま廊下ですれ違ったりしたとき。

    百田「よお、奇遇だな。ハルマキ! 何してんだ?」

    春川「………別に。何も」



    春川の中で、「こいつはもしかしてハルマキという言葉を使いたいだけでは?」という疑惑が浮上する中、百田のことをもっと知りたいと思う程度には親近感が沸いていた。


    春川「…………」


    そんな感情を抱いたことに何となく気恥ずかしさを感じて、振り払うように頭をブンブンと振るった。





    ~百田の部屋前~

    百田の部屋の扉を軽くノックすると、すぐに扉が開いた。



    百田「お。ハルマキじゃねえか! どうした、珍しいな!」

    春川「……ハルマキ言うな。…ただの気まぐれ」

    百田「そうか! ここに来たってことは遊びの誘いだよな? 待ってろ、準備してくるからよ!」

    春川「………」


    百田は部屋に一度戻り、いつものジャケットを着て出てきた。


    百田「よっしゃ。何すんだ?」

    春川「……>>70


    1.筋トレ
    2.ギャンブル勝負
    3.散歩
    4.その他(安価の内容)
  70. 70 : : 2018/04/11(水) 23:19:20
  71. 71 : : 2018/04/12(木) 01:18:37
    春川「……ギャンブル勝負しよ」

    百田「…へぇ。なんだ、ハルマキは見てるだけで、やる方には興味ないと思ってたぜ」

    百田は好戦的な笑みを浮かべ、春川を見つめた。

    春川「……やるの? やらないの?」

    百田「やるに決まってんだろ? 宇宙に轟く百田解斗が勝負を挑まれて逃げるわけねーだろ!」

    二人はカジノへと移動した。




    百田「んで、何をする? つーか、ハルマキは前にスロットは見てたからわかるだろうが、ほかはやったことあんのか?」

    春川としては勝負は二の次で誰かと一緒にゲームをするということのほうが大切だったりする。

    であるため、必ず勝てる勝負をする必要もなく、初めてのゲームでも問題はなかった。

    春川「……ルールを教えてもらえればわかるよ。百田は全部のゲームをやったことがあるの?」

    百田「いや、オレはスロットしかやったことねーな」

    春川「…人のこと言えないじゃん」

    百田「オレはほかの連中がやっているのを見たことあるから何となくわかんだよ!」

    春川「……そう」

    百田「話がそれちまったが、何やる? オレは何でも受けてたつぜ!」

    春川「…>>72


    1.モノモノスロット
    2.アウトローラン
    3.お宝発見モノリス
    4.その他(その場でできるゲームを安価)


    ※4は例えばコインの裏表で勝負やトラップ系の遊びなど、運が絡む勝負なら何でもOK
  72. 72 : : 2018/04/12(木) 01:44:31
    4、ポーカー
  73. 73 : : 2018/04/12(木) 23:15:37
    春川「…ポーカー」

    百田「…そこらにゲームがあるのにか?」

    春川「何でも受けて立つんでしょ?」

    百田「やらねえとは言ってねえだろ! よっし。さっそく…」


    モノダム「…ジュンビ」


    百田「うおっ!?」

    春川「……いたんだ」

    モノクマ「仲良クスルサポートスルノガオラ達ノ仕事…」

    モノスケ「ってわけで、オイラがジャッジや! 正々堂々勝負するんやで。モノダムはカードをせこせこと配る係やな!」

    春川「…そっ。ならよろしく」

    百田「あ、そうだ、ハルマキ。一応勝負ってんなら、何か勝ったときの褒美と負けたときの罰が必要だろ。どうすんだ?」

    春川「……特に考えてないけど…百田は? 何かないの?」

    百田「ねぇよ。星とやったときみてぇに晩飯のおかずってのも手だが、同じだとつまんねえしな」

    春川「……なら、こいつらに決めてもらえば?」

    百田「…正気か、ハルマキ?」

    春川「決まらないのなら仕方ないでしょ」

    百田「そうだけどよ…」

    モノスケ「勝負の報酬と罰な。なら、負けたほうはモノダムを抱いて寝るってのはどうや?」

    春川「……それって罰なの?」

    モノスケ「こんなん罰ゲーム以外の何ものでもないやろ!」

    百田「……モノダム、テメーは何か意見ねーのか?」

    モノダム「……二人トモ仲良クシヨ」

    百田「どういうこった?」

    モノダム「…ドウスレバ、仲良クナレル?」

    春川「………ごめん。こいつらに任せた私がどうかしてた」

    百田「だな」

    モノダム「……>>74ダヨ」


    ※モノダムが提案する報酬、もしくは、罰ゲームとは…。
    そして、モノスケとモノダムってこんなキャラでしたっけ…。
  74. 74 : : 2018/04/12(木) 23:25:08
    報酬は相手を一回だけ好きにできる、罰ゲームは1日だけ恋人のふり
  75. 75 : : 2018/04/12(木) 23:46:56
    大丈夫です!
  76. 76 : : 2018/04/13(金) 02:13:02
    春川さんにとってはどちらもおいしいですなぁ
  77. 77 : : 2018/04/14(土) 12:34:17
    モノダム「……報酬ハ相手ヲ一度ダケ好キニデキル……罰ゲームは1日ダケ恋人ノフリをスル…ダヨ」

    春川「……どっちかに絞りなよ。それに、罰ゲームの方は勝っても負けても何かしなきゃいけなくなるし…」」

    モノスケ「ええんやないか? 紅鮭団は生徒間で仲ようなってもらう企画やし、恋人のフリをするってのも他の連中の刺激になりそうやしな」

    百田「相手を一度だけ好きにできる、ってのはまぁ勝ったほうがその権利を得ってことにすりゃあまぁアリだが、罰ゲームは勝っても負けてもやらなきゃいけねえってなると勝負の意味があんまねえな」

    春川「…じゃあ、勝ったほうが1度だけ相手に命令なりできるってことでいいね?」

    百田「おう!」

    百田が威勢良く返事をしたところで、モノダムがポン、と手を叩いた。


    モノダム「……オイラモスル」


    百田「…あ? どういうこった?」

    モノダム「オイラモ、参加、スル。オラタチガ勝ッタラ、罰ゲーム」

    モノスケ「モノダムの癖にええこと言うやないか! ならおいらが…」

    モノダム「オイラガ、スル」

    モノスケ「なんや……勝てる自信でもあるんか…?」

    モノダムは傍から見るとわからないくらい小さく頷いた。

    モノスケ「……ふっ…なら…勝ってこい!」





    春川「……」

    百田「……」

    一体何を見せられているんだ…と二人は唖然とした。



    百田「…やるのはポーカーだからモノダムもできるけどよ。テメーらに勝ったら何があるんだよ」

    モノダム「……カジノノ景品何デモ1ツアゲル」

    春川「……それでいいよ。早くやろう」


    百田とゲームをしようと思っただけなのになぜこうなった…と春川はため息を吐いた。




    ルールは以下のとおり。

    ・カジノコインをベースにゲームを進めていく

    ・1ゲームに1度カジノコインを1枚賭けていき、カジノコインが無くなった者は脱落

    ・一人のカジノコインの所持数は3枚

    ・役、マークの強さは通常のポーカーと同じ



    ポーカー、ルールの一通りの説明を聞いて、春川、百田、モノダムの前にカードが配られた。



    春川に来たカードは 

    スペードA スペード4 クローバー9 ハート10 スペード2

    だった。


    春川(……スペードで揃えればフラッシュだけど、そんなに上手く来るとは思えない。ここは……)

    スペードのAのみを残して、後はチェンジすることにした。


    結局手札は

    スペードA クローバー5 クローバーQ ハートQ スペードQ

    だった。

    春川(スリーカード……百田とモノダムがいい手札だと勝つのは難しいけど)


    百田「よっしゃ。オレはチェックだ」

    モノダム「…チェック」

    春川「>>78


    ※ゲームに乗るか、ベッドするか、降りるか。ちなみに春川が引いたカードは適当なポーカーゲームでやってみて、この結果になりました。
    >>76 この春川さん、まだ百田君のことを自分のことをかまけてくる物好きな人程度の認識なので…
  78. 78 : : 2018/04/14(土) 15:56:49
    のろう
  79. 79 : : 2018/04/16(月) 23:29:26
    春川「私もチェック」

    百田「よし。じゃあオープンだ」


    百田 Aワンペア

    モノダム 4とJのツーペア


    百田「うお。ハルマキ、スリーカードかよ…。つーか、モノダムにも負けるのか! マジかよ……」

    モノダム「………」


    春川「…これで二人のコインを私が手に入れる、ということでいいんだよね?」

    百田「ああ。これを繰り返して、自分以外のコインを無くせばいいってわけだ。まぁ? 今回はルール説明ってことで勝ちは譲ってやるぜ」

    春川「……そっ」

    モノダム「二人ヲ仲良クサセル…」

    モノスケ「んじゃあ、次やるでー」


    モノスケが再びカードを配り、次のゲームが始まった。




    その後もゲームは続き、コインが増えたり減ったりの一進一退……してはいない。


    百田「………」


    3ゲーム目で全てのコインを失った百田は、しかめっ面である。


    百田「おかしいだろ! 2ゲーム目はスリーカードだったのに、負けるし、3ゲーム目に至ってはストレートだぞ! それでも負けるのかよ!」

    モノスケ「まぁ、自分がいい手で相手が悪い手っちゅう都合のいい展開はなかったってことやな。まっ、運が悪かったんやで」



    最後は春川とモノダムの勝負である。

    春川「……そろそろ決める。ベッド」

    モノダム「……ベッド」

    春川「……ベッド」

    モノダム「………ベッド」


    春川はチラと手札を見る。


    手札にあるのは

    ハート3 ハート7 ハート10 ハートQ ハートK

    でハートのフラッシュである。

    そうそう負けることはない手札であるが、モノダムも相当自信があるようである。


    春川「……わかった。全部賭ける」

    モノダム「……イイヨ」


    カジノコインが全て出て、今勝負が決まろうとしている。


    勝敗は……。

    >>80

    秒数判定 1の位が偶数で春川勝ち 
             奇数でモノダム勝ち


    ※全ゲームやってやろうかと思いましたが、さすがに長そうなので切ります。
  80. 80 : : 2018/04/16(月) 23:42:28
    てい
  81. 81 : : 2018/04/18(水) 23:03:41
    春川「……え?」

    モノダム「………」


    モノダムの手札は役なしだった。


    春川「……この手札で…全部賭けたの…?」

    モノダム「………失敗」

    春川「……?」

    モノスケ「ポーカーっちゅうのは強い手札でも弱い手札でも相手にバレないようにするゲームや。どうせ、モノダムもバレバレやけど、強気に見せて相手を降ろそうとしたんやろ?」

    春川「……なるほど」

    百田も強気に見せて、勝負を降ろさせようとしていた時があった(バレバレであったが)。

    モノダムは表情が動かないし、ほぼ無言であることからそういった読み合いには強いと言える。


    百田「はぁー。初心者のハルマキが勝っちまうとはなぁ」

    モノスケ「ホンマや! 何負けとんねんモノダム!」

    モノダム「……強カッタ」

    百田「ビギナーズラックってやつだな。ま、まぁ今回は譲ってやるぜ」

    モノスケ「まぁ約束は約束。これをやるで!」

    モノスケは問答無用に春川に何かを押し付けて、モノダムを引っ張って去っていった。

    春川「……選ばせてもらないのね…」

    百田「ちっ、あいつらはまた後だ。んで、ハルマキ。テメーはオレに何をして欲しい?」


    春川「…>>82


    ※何かをさせる、何かを一緒にする、逆に何もしない、などなど
  82. 82 : : 2018/04/18(水) 23:11:55
    明日私とデートして
  83. 83 : : 2018/04/19(木) 02:57:41
    物好きな人程度の認識なら遊びに出掛けるとかの方が良いかと…
    そして春川さんはデートという認識を持ってないからそこから百田くんを意識するのかしないのか…想像が膨らみますなぁ
  84. 84 : : 2018/04/19(木) 23:49:53
    春川「……明日、また一緒に過ごして」

    百田「あ? そんなんでいいのか?」

    春川は小さく一度だけ頷いた。

    百田「はぁ、んなもんわざわざ勝ちの権利使ってまで頼むもんでもねえのによ…。わかったぜ。デートしようぜ、ハルマキ!」


    瞬間、春川の動きが完全に止まる。


    春川「………は? デート?」

    百田「ああ」

    春川「…………」



    春川は脳内辞書に検索をかけた。


    デート・・・日時や場所を決めて恋人と遊びに行くこと



    『恋人』。『恋人』。『恋人』……と春川の中で同じ単語が繰り返される。



    春川「はぁ!?」

    そして、春川は再起動した。


    百田「うおっ!? どうした!?」


    春川「あ、アンタ……本気で言ってるの…?」

    百田「いや、デート申し込んできたのはお前だろ…」

    春川の中では以下のように事態が展開していた。


    百田を遊びに誘う 
     → それはデートに分類される
       → デートは恋人が行うもの
         → つまり、春川魔姫は百田解斗に告白したも同然


    春川(知らなかった……迂闊に遊びに誘うと……こ、告白になるんだ…)

    春川は新常識に少なくないショックを受けた。



    春川「あ、あ、遊びに行くだけ…だからね」

    百田「……それ以外に何があんだ……」

    顔を赤くする春川を見ながら、百田は理解できないという顔を終始していた。




    部屋に一度戻り、落ち着くまでベッドに倒れていた。

    春川「……はぁ…。午後、何をしよ…」


    >>85

    1.正面玄関へ行く
    2.AVルームへいく
    3.誰かの部屋を訪ねる
    4.その他(安価の内容)

    ※久しぶりにテンパる春川さんをかけた気がする
  85. 85 : : 2018/04/20(金) 00:04:13
    4、赤松に相談する。
    デートの事
  86. 86 : : 2018/04/20(金) 01:41:05
    百田くんの発言に振り回されてテンパる春川さん可愛い
    こういう場面見たかった
  87. 87 : : 2018/04/22(日) 00:12:45
    春川が午後に何をするかを考える時、ふと思った。


    春川(………そういえば、私……まともにデートとかしたことあったっけ……)


    あったかもしれないし、なかったかもしれない。


    いや、年下の男の子(小学2年生)と出かけたことはあるし、ショッピング(夕飯の買い出し)に一緒に行ったこともある。


    だから、デート未経験ということはないはず…と春川は謎のポジティブシンキングを発揮してみたが、すぐに頭を振った。


    春川「……誰かに相談したほうがいいかな…」


    こんなことを相談できる相手…と思いつくのは一人しかいなかった。








    赤松「え!? で、デート!?」

    開口一番、赤松はそう叫んだ。

    理由は不明だが、気恥ずかしくなった春川は咄嗟に赤松の口を塞いだ。

    赤松「むーっ! むーっ!」

    春川「……それで相談に乗って欲しいんだけど、いい?」

    赤松は何度も必死に頭を縦に振った。

    なぜそんなに必死に……と、春川は疑問に思ったがすぐに理解して、手を離した。


    春川(癖で口と鼻を塞いでた…)

    赤松「はぁ…はぁ…死ぬかと……ってそんなことはどうでもいいの!」

    春川(どうでもいいんだ…)

    赤松「じゃあ、じゃあ……ここじゃゆっくりお話できないから…私の研究教室に行こう!」

    目をキラキラさせる赤松に圧倒されながら、春川は手を引かれるままに着いていった。



    超高校級のピアニストの研究教室にたどり着いて、適当な椅子に座った二人はさっそく話を始めた。

    赤松「それでデートってことしか聞いてないんだけど、何を相談したいの?」

    春川「……まず、同年代のデートっていうのはどういうものなのか聞きたい」

    赤松「………」

    赤松は大変ショックを受けた顔をしている。

    春川(……? 赤松なら社交性も高そうだし、男と遊びに行くこともありそうなんだけど…)

    春川「……もしかして、赤松もデートしたことな」

    赤松「そ、そんなわけないよ! デートだよね? もうしまくってるよ!」

    春川(それもどうかと思う)


    赤松「えっと…えっと……どんな感じ…って言われてもふわっとしてるし……例えば>>88とかするよ!」


    ※赤松的同年代の男と遊ぶときにすることとは…
  88. 88 : : 2018/04/22(日) 00:19:42
    連弾(しか思いつかない)
  89. 89 : : 2018/04/23(月) 23:29:47
    赤松「例えば連弾とかするよ!」

    赤松(それしか思いつかなかった…)

    自分にとって一番楽しいことを上げたが、大丈夫、みんなもきっと楽しい!、と赤松は勢いでごまかそうとした。

    春川「……そうなの?」

    赤松「それはもう! えっと、隣に座って一緒にピアノを弾いたらドキドキするよ!」

    春川「……世間一般的に…女の子達はみんな連弾をするの?」

    赤松「そ、それは…人それぞれ色々あると思うけど…」

    春川「………」

    連弾って赤松だけなんじゃないの? とは春川は口にしなかった。

    そもそも相談しているのは自分だし、話の腰を折ることになるからだ。

    春川「……わかった。じゃあ、次…」

    春川は言いづらそうに口をもごもごしたが、すぐに口を開いた。

    春川「……デート中に気をつけたほうがいいことはある?」

    赤松「気をつけたほうがいいこと? うーん……自然体でいいと思うけど…」

    春川「………じゃあ、好きじゃない相手だとしても手は繋がないといけないの?」

    赤松「…ん?」

    赤松は思わぬ話の展開に目を白黒させた。

    赤松「えっと…どういうこと?」


    春川「……? どういうことも何も男女がデートするときは手をつなぐものじゃないの?」

    赤松「……一応聞くけど、その男女っていうのは恋人という関係の男女のことを言ってる?」

    春川「…?」

    赤松(……なんだか…認識に違いがあるような…どうしよう)


    >>90

    1.手を繋ぐのが普通だよ!
    2.むしろ、腕を組むものだよ!
    3.手なんて繋がないよ!
    4.その他


    ※なんか春川のSSなのに赤松の安価ばっかりですが、これでラストの予定
  90. 90 : : 2018/04/24(火) 04:50:20
    3で
  91. 91 : : 2018/04/25(水) 00:50:54
    赤松「いや、手なんて繋がないよ! そ、そういうのはもっと親しくなってからだよ!」

    春川「…そうなんだ。よかった。さすがにいきなり手を握るのは……緊張する」

    自分からならいいが、相手にいきなり握られたら体が咄嗟に動いてしまうかもしれない。

    が、そんなことを言えるわけがないため、適当にごまかした。

    赤松「そ、そう……。ねぇ、春川さんのデートの知識はどこから手に入れたものなの?」

    春川「……図書館。小説とか……あとは…人伝」

    恋愛小説と孤児院の(耳年増な)子が言ってたことが知識の全てだった。

    赤松「うーん…デートの形に正解なんてないと思うけど…そういうのは参考にせずに自分が楽しめる形を考えたほうがいいと思うな」

    春川「………」

    赤松「私はピアノが好き。だから誰かとの連弾も好き。でも、カラオケとか、遊園地とか、ボーリングとか…そういう遊びをするのも好き。春川さんはどうかな?」

    春川「……私は……わからない。そんなこと…したことがないから」

    赤松「なら、なんでもやってみようよ。春川さんが一番楽しめる誰かとの過ごし方っていうのは絶対にあると思うから、ね?」

    春川(………私が一番楽しめる過ごし方……百田との過ごし方…)

    赤松「……よし! 春川さん! 遊びに行こう!」

    春川「……なんで?」

    赤松「やってみないと楽しいかなんてわからないから、私と一緒にやってみよ、ってこと。あ、もしかして何か予定がある?」

    春川「予定はないよ」

    赤松「なら、遊びに行こう! さぁ! さぁ!」

    春川「ちょっと。押さないで」

    春川は押されながら部屋に外に連れ出された。







    「…………」

    「…………」



    春川「……あれ?」

    何を…してたんだっけ。

    赤松に連れ出されて……から思い出せない。

    状況に困惑していると、>>92が現れた。


    ※ダンガンロンパV3のキャラ指定。
    >>89の最後のコメントがこのSSのラスト安価みたいに解釈できますが、もうちっとだけ続くんじゃ。
  92. 92 : : 2018/04/25(水) 05:19:05
    最原くん
  93. 93 : : 2018/04/25(水) 10:55:42
    百春ルートになるのか最春ルートになるのか…。個人的には別の組み合わせも見たいけど
  94. 94 : : 2018/04/26(木) 00:12:01
    状況に困惑していると、最原が現れた。

    春川「最原…?」

    最原「春川さん……」

    春川「………」

    最原が何かを指差していたため、そちらを見てみると。


    『○○○しないと出られない部屋!』


    と、書かれた横断幕のようなものがそこにあった。

    春川はこの状況にひどいデジャヴを感じた。

    春川(……また夢? しかも今度はダイレクトに下ネタ…)

    最原「春川さん……そういうことだから…」

    春川「………」

    夢だとわかると、目の前の最原がひどく滑稽に見えてくる。


    春川「…アンタも何度も大変だね」

    最原「え…?」

    春川は最原に渾身の回し蹴りを食らわせた。











    春川「……ん…ここ…は……」

    春川がいたのは公園のベンチだった。

    そこに春川は赤松に膝枕された状態(・・・・・・・・・・)で眠っていた。


    春川「……は?」

    春川は、慌てて起き上がり赤松の様子を伺ってみた。

    春川「……寝てる?」

    赤松「……ぁ……そこは……」

    春川「…寝言?」

    赤松「だ、ダメ……い、いくらなんでも……」

    春川「………」

    春川は赤松を揺さぶってみたが、起きる様子はない。

    赤松「は、恥ずか……」

    春川「起きて」

    赤松のほっぺを引っ張ってみた。

    赤松「ふぁいふぁはぁふん……」

    両手で引っ張ってみた。

    赤松「う、うぅぅ……痛い……痛いよ…は、初めてでそういう……」


    春川は>>95することにした。



    ※赤松をどうやって起こそうか。
    ○○○はお察しください。
    あと、もうすぐ個人的な目標の100ですので、そろそろこのSSも終わろうと思います。
  95. 95 : : 2018/04/26(木) 03:00:04
    キーボに歌を歌わせる
  96. 96 : : 2018/04/27(金) 00:54:33
    春川はキーボに歌わせることにした。

    悪夢にうなされている(と春川は思っている)赤松に歌を聴かせれば、夢見がよくなるかもしれないし目覚めるかも…。

    そんな狙いを持って春川が辺を見渡すと、都合よくキーボが通りかかる。

    キーボ「あ、春川さん! と、赤松さんもですか。奇遇ですね」

    春川「……都合がいい」

    キーボ「?」

    春川「…………」

    春川は事情を説明…しようとして、めんどくさくなったため…。

    春川「実は赤松が変なモノを食べたせいで変な夢を今見てるの。これを救うにはキーボの歌が必要なの」

    咄嗟に適当な嘘をつくことにした。

    キーボ「な、なんですって!? へ、変なものとは一体…」

    春川「そこはどうでもいいの。早く歌を聞かせないと……」

    キーボ「聞かせないと…?」

    春川「……大変なことになる」

    キーボ「た、大変なこと…!?」

    春川「早く歌って。手遅れになる」

    キーボ「わ、わかりました…! いえ、わかっていませんが、とにかくう、歌います!」


    キーボは歌った。

    渾身の限り、自身が持つスペックの全てを賭けて……。

    その結果。
















    『このクソ歌やめさせろ』

    『下手すぎて草』

    『ダンガンロンパって今こんななの? 見る価値ないわ』

    『おい、もっと春川ちゃんと赤松ちゃん撮せよ』





    「ちょ、ちょ、ちょっと! 一時映像遮断!」



    とある舞台裏で困ったことが起きていた。













    赤松「う、うぅぅ………ジャイ…ア……ん…? あれ…? ここは…」

    春川「目が覚めた?」

    赤松「春川さん…? うっ、頭が……」

    春川「無理しないほうがいい。あれほどのものを生身でずっと聴き続けたんだから…」

    赤松「……何が起こったかわからないけど、心配ありがとう。私、部屋で休むよ…」

    赤松はフラフラと危なっかしい足取りで去っていった。

    キーボ「赤松さん…大丈夫でしょうか」

    春川「………」

    8割はアンタのせいだ、とはさすがに言えなかった。

    キーボ「…あれ? これは、赤松さんの忘れモノでしょうか?」

    そこに落ちていたのはどこかで見たことのあるピンク色の猫のキーホルダー…。

    春川「…これ…」

    キーボ「キーホルダーでしょうか。……確か入間さんの研究教室に同じものがありましたね」

    春川「……見たことがあるの?」

    キーボ「ええ。その時はあまり気にしませんでしたが、確かに入間さんの研究教室で机に置いてあるのを見たことがあります」

    春川「……」

    入間が盗まれたという発明品は、もしかしてこれかもしれない。

    そう思った春川は入間の元へ行くことにした。

    キーボ「あ、入間さんに用時があるため、ボクも行きますよ」

    そんなわけでキーボもついてくることになった。


    ※今後安価はないです。
    (覚えている限り)フラグ回収していきます。
  97. 97 : : 2018/04/29(日) 02:11:59
    春川「入間…?」

    春川は何となく警戒しながら入間の研究教室に入ると……。



    「あぁ、もう逃げないの……もっと激しくしちゃうからぁ……。抵抗してもだーめ。もっとクリクリしちゃうんだから……」




    どうやら邪魔をしてはいけない場面だったらしい。

    そう思った春川は扉をそっと閉じようと


    キーボ「入間さん!いますか!」


    閉じられようとした扉をキーボが勢いよく開け放った。


    入間「うへへへ……へ?」

    キーボ「………」

    春川「……はぁ…」

    入間「お、お、お前ら……! な、なんで…!」

    入間は今にも泣きそうな顔で二人を見ていた。





    入間はしばらく泣き続けた後に平静を取り戻した。

    入間「んで、テメーら何しにきやがったんだ!」

    いつもどおりの罵詈雑言も取り戻した。

    春川「……これ、見に覚えない?」

    春川はピンク色の猫のキーホルダーを取り出した。

    入間「…んー…? って、そりゃオレ様の『夢見る猫』じゃねえか」

    春川「前に盗まれたって言ってた発明品はこれ?」

    入間「ああ。全部で三つ作ったんだが、盗まれちまってな…」

    キーボ「ではあと2つあるんですね」

    春川「……一つは私の部屋にある」

    入間「……ってことはテメーがぬす…」

    春川「馬鹿にしてるの?」

    入間「ひ、ひぃ! お、怒んなよぉ…」

    春川「……これは持っているだけで効果があるの?」

    入間「………設定はこっちの機械でやってそのキーホルダーは受信機だ。身につけてるだけで効果はあるぜ」

    入間が指差す先には、大きな箱形の機械で天辺にアンテナのようなものが付いている。

    春川(ということは、誰かが私や赤松のポケットに忍び込ませたことになるけど……誰が…)

    誰がやったかを考えようとしても、何も浮かばない。

    そもそも、盗まれたという事実のみがあるだけで、調査も特にしていないし証拠も何もないのだ。

    キーボ「…最原クンは探偵ですし、力になってくれるのでは?」

    春川「……最原に頼るのはダメ」

    キーボ「なぜですか?」


    最原の夢を見ている手前、どんな夢を見たのか最原に知られてしまったら恥ずかしい……なんて言えない。


    春川「……殺されたいの?」

    キーボ「なぜですか!?」

    理不尽な展開にたまらず大声を出したキーボだった。
  98. 98 : : 2018/05/02(水) 12:18:12
    キーボ「……なぜ最原クンに頼らないのかはともかく…。状況から考えて、春川さんや赤松さんにこっそりとこのキーホルダーを忍び込ませた人がいたということですよね。ということは、お二人に近づき忍び込ませた人が全ての黒幕……ということになりませんか?」

    春川「……仕組んだ奴と盗んだ奴が同じとは限らないけど、そこから手がかりは得られそうだね」

    春川(と言って赤松はともかく、私にキーホルダーを仕込めたのは…)

    いるのだろうか。

    春川が夢を見た日の前日までで接触した人物はかなりいるが、彼らが春川にこっそりとキーホルダーを仕込んでいないと春川は断言出来た。


    春川(……ということは……私が察知できない時に忍び込ませた……)

    それっていつだ。

    春川は自身に突っ込みを入れた。


    春川(……わからない。そんなタイミングがあるの…?)

    自分が全く油断をしていないタイミングなんてあまり考えられない。

    眠っていても不審な気配があればすぐに飛び起きれるし、食事中であってもポケットに何かを忍び込ませようとしてもすぐにわかる。

    春川(……こんなの、私の意識が完全にないか、私がいない時とかじゃないと……)




    春川「……あ」


    キーボ「…? どうかしましたか?」

    春川「……盗んだ人はわからないけど、私と赤松に忍び込ませた人が誰かはわかったかもしれない」

    入間「マジかよ! 冗談はその胸の厚」

    春川「……何か言った?」

    入間「…………」

    入間の発言を封殺して、春川は自分の考えをキーボと入間へ伝えた。
  99. 99 : : 2018/05/02(水) 13:22:01
    3人はランドリーへと向かった。


    春川「……東条」

    東条「あら。3人揃ってどうかしたのかしら?」

    そこには、3人の目的の人物である東条がいた。


    春川「……みんなの洗濯って東条がしてるんだよね」

    東条「…? ええ。そうよ」

    春川「ここ最近で東条以外の人が洗濯したことってあった?」

    東条「ないわ。……何かあったのかしら? 急にそのようなことを聞いてくるなんて」

    春川「……これ、見覚えない?」


    春川はピンク色の猫キーホルダーを取り出した。


    東条「………」

    春川「………」

    東条「……見たことはあるわ。それがどうかしたの?」

    キーボ「これは一見キーホルダーに見えますが、入間さんの発明品なんです」

    入間「このオレ様の研究教室から盗みやがった奴がいんだよ! テメーじゃねえのか!」

    東条「……なぜ私が盗まなければならないのかしら」

    入間「動機なんか知るか! 状況的にテメーしかいねー……のか?」

    春川に明確な根拠を伝えられてない入間は、少しおどおどとした様子で春川を見た。

    春川「……盗んではいないと思う。いや、盗んだんだとしても東条は誰かに依頼をされていたんだと思う」

    キーボ「依頼?」

    東条「………」

    春川「たぶん東条はキーホルダーを盗んで、その後私や赤松の服にキーホルダーを仕込んだ…。洗濯後の服なら簡単に仕込むことができる。そして、そんなことをしたのは誰かに依頼をされたから…」

    春川「どう? 間違ってる?」

    東条「……ふぅ。そうね。そのキーホルダーを制服に入れたのは私よ。そのように依頼があったのよ」

    春川「…誰から?」

    東条「それは言えないわね。クライアントの秘密を漏らすのはポリシーに反するわ」

    春川「……そう。わかった。自分で考えるよ」

    そう言って3人はランドリーを出ていった。
  100. 100 : : 2018/05/04(金) 12:28:26
    入間「んだよ! 結局誰が盗んだのかわかんねーじゃねえか!」

    春川「………これ以上は証拠もないし、犯人探しも難しそうだね」

    キーボ「……そもそも、こうして発明品が戻ってきていることですし、犯人を無理にさがす必要もないのでは? 東条さんも絶対に喋らないと思いますし…」

    春川「…だね」

    入間「こういうのはシコシコやってスッキリするもんだろ!」

    春川「………」

    キーボ「………」

    入間「…冷たい視線も…イイ…!」

    春川とキーボは呆れて何も言えなくなった。

    キーボ「しかし、入間さんの発明品は応用すれば、夢の中で会話の練習ができたり、対人恐怖症なんかの人のリハビリができそうですね」

    春川「…………」

    なるほど、と思った春川は入間に詰め寄った。

    入間「な、なんだよぉ…」

    なぜか若干入間は息を切らしている。

    春川「……これ、ただ普通に会話するだけとかできないの?」

    入間「で、できると言えばできるが、そんなのおもしろくな…」

    春川「じゃあ、そう設定して。今夜使うから。……変な設定したら……わかってるよね?」

    入間「ひ、ひぇ……」

    春川が本気で睨むと、入間は恐怖のあまり……なぜか笑っていた。









    そして、夜。

    春川は若干警戒しつつも、眠った。

    春川「………」

    春川がいたのはいつもトレーニングしている場所。

    そして…。

    百田「よっ、ハルマキ。何やってんだ?」

    春川「……別に」

    百田が普通に話しかけてきたことから、とりあえず春川が指定したとおりの設定であることに安堵した。

    いつものトレーニング場所で百田と何の変哲のない会話をする。

    これが春川が指定した設定。

    会話下手な春川がこうして百田の会話をシミュレーションして、今後のデートや日常会話に慣れておこうという狙いだった。


    百田「しっかし、ハルマキは最初の頃に比べて物腰が柔らかくなったよな! そういうのいいと思うぜ!」

    春川「……そう? 自分じゃわからない」

    百田「確実に良い変化だと思うぜ! 笑ってるテメーは可愛いしな!」

    春川「か、かわ…!?」

    百田「ん? どうした?」

    春川「……何でも」

    百田「なんだ、照れてんのか? そんなところも可愛いぜ!」

    春川「んな!?」




    春川(……初めてわかった。褒められ過ぎるとムズ痒くなる…)

    これは夢で少しでも慣れておかなければ……と、春川はしばらく入間の発明品にお世話になることに決めた。


    これによって、百田とのデートが上手くいった……というわけではないが、春川の人見知りも少しは軽減されるのだった。
  101. 101 : : 2018/05/04(金) 12:34:32
    ~翌日~

    春川はいつものように食堂へ向かった。


    赤松「あ、春川さん! おはよう!」

    百田「よう! ハルマキ! 今日一緒にトレーニングでもどうだ?」

    最原「おはよう、春川さん。良かったら、今日一緒にさ…」




    この環境にはまだまだ慣れないが、それでも悪くないと春川は最近思い始めた。

    このクラスメイト達と仲良くなれる未来が来るかはわからないが……自分から遠ざけることのないようにしよう…と春川は騒がしいクラスメイト達を眺めながら思った。


    春川「……おはよう」


    とりあえず、挨拶をすることから慣れなければ…と春川は低い目標を打ち立てることにした。


    春川「……遊ぶってどうするんだろう」 終
  102. 102 : : 2018/05/04(金) 12:38:09
    ダラダラと続けましたが、以上で終了します。
    たぶん途中から自分でも何を書きたいか見失っていて、駄文になってしまった感が否めない…。

    最後まで読んでくれた方はありがとうございます!
    また、別の作品でお会いしたときはよろしくお願いします。
  103. 103 : : 2020/10/26(月) 15:00:37
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
toshiki3110

秋巻+

@toshiki3110

「ダンガンロンパ 」カテゴリの人気記事
「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場