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断食系男子?エレン・イェーガー(エレクリ)

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  1. 1 : : 2018/03/03(土) 16:53:19
    二つ目の作品です。

    注意点は

    ・不定期更新

    ・誤字脱字の存在

    ・キャラの性格は原作の設定とは異なります

    ・基本的に本文以外は投稿しません。コメントなどへの返答は基本ないと思いますので悪しからず。
    それでもコメントが貰えると凄く嬉しいです。

    それらが不快、又は受け入れがたいと言う方はブラウザバック推奨です。


    本編



    この世界にはびこる様々な言葉、その中でも肉食系男子、草食系男子、これは有名な言葉だろう。しかし、もう一つの男子、ここ、進撃高校のみで使われるこんな言葉を知っているか?

    断食系男子。

    エレン・イェーガーというと男がいた。彼はこの学校のマドンナ的存在、クリスタ・レンズと付き合っているのだが、彼がとった行動が彼を断食系男子と言わしめる結果となったのだ。

    「終電、なくなっちゃった。」

    そんな言葉をつぶやく少女。その隣には彼氏と思われる青年がいた。普通の男ならこの言葉を聞いたらこんな一言を返すだろう。『今日、うち泊まってく?』『この辺のホテルにでも泊まる?』。それはこの男も一緒だった。

    「じゃあ、適当なところに泊まるか?」

    至って自然な流れ。それに「うん」と答えた少女にもその覚悟はできているのだろう。

    しかし、そこからが彼の断食系男子と言われる所以だった。

    自然にホテルに入り先にシャワーをどうぞと彼氏に先手を譲る。そうしてシャワーを済ませた彼に続きシャワーに入る少女。これから起こるであろう少し先の未来を想像し、少し体を念入りに洗う。

    「上がったよ?エレン」

    そう言ってバスタオルで体を隠しながら寝室に戻る少女。頬は少し紅くなっており全身からは火照ったような湯気が上がっている。きっと普通の男子ならだこの姿を見ただけで我慢は限界を越しすぐさま野獣にでも変身してしまったかもしれない。少女もまた、それを望んでいただろう。だが、彼は……

    「スゥ〜、むにゃむにゃ」

    寝ていた。世界中の男が彼のこの行為に嘆くだろう。まじかよ!と

    少女は自分がシャワーを浴びている間に夢の中へと旅立った彼を見て呆然とする。しかし、待てっ!と。今まで一緒にいたんだ、こうなることぐらい予想できていた!と自分を鼓舞して勇気を振り絞る。

    「え、エレン……起きて〜?」

    そうして優しく彼の体をゆすり夢の世界から彼を引きずり出す。

    「ん〜、クリスタ……どうした?」

    目を覚ました彼を見てひとまず安心する。これで、と。まだ半乾きな髪を撫でながらバスタオルを外し、今日の為の勝負下着を露わにする。しかし、

    「寒くないか……?ほら、入れよ……」

    目を半開きで眠そうに布団を少し開いてそう言う彼。普通の女子ならそんな彼氏に幻滅しビンタの一発でも食らわしてホテルを出て行くだろう。だが、クリスタと呼ばれる彼女は

    「……うん、入る……」

    半乾きの髪が傷むことなど気にもとめず下着姿のまま彼の布団に入り、

    「エレン、大好き……」

    そう言って彼と同じように夢の中へと潜っていくのであった。


    これは、そんな断食系男子、エレン・イェーガーとその彼女、クリスタ・レンズのゆるふわ、微エロ?のんびり物語だ。
  2. 2 : : 2018/03/04(日) 01:19:35
    はじめまして


    期待です!

    できたらコメント返信してみたら
    どーでしょーか?w

    まー人それぞれですもんね


    断食系エレンw





    再度 期待してしまう
  3. 3 : : 2018/03/04(日) 11:40:34
    期待です!
  4. 4 : : 2018/03/04(日) 16:47:18
    【振り返り】

    「それで、結局なにもなかったのかよっ!ギャハハ」

    「もう、笑わないでよユミル!エレンはそれでいいの!」

    教室の一角にて、机をくっ付け可愛らしいお弁当を食べながら話している二人の女子。二人はある話で盛り上がっていた。

    「だって、高校生カップルがラブホ入ってなんもしないって、面白すぎんだろ!」

    ギャハハと下品に笑うユミルと呼ばれる少女。

    「別に、私はエレンとお出かけできただけでいいの!」

    そう言って頬を膨らませているのは先日、ホテルで肩透かしを食らった少女。クリスタ。

    「でも、期待はしただろ?」

    キラリと目を光らせてそう尋ねるユミル。クリスタは少しうつむき

    「まぁ、でも、あの状況でなにもしないって……もしかして、私のこと……」

    「そう言う訳じゃねぇと思うけどな。エレンのことだ、誰と行っても手なんかださねぇよ。それにデートは楽しかったんだろ?沢山惚気ていいぞ」

    さっきまでしゅんとしていたクリスタの顔が一気にとろけるようににやけ顔に変わった。

    「まぁねぇ〜、本当はケーキのバイキングだけ行く予定だったんだけど、映画も見たし〜、ほら!プリも撮ったんだ〜。このエレン可愛いよねぇ!」

    そう行って差し出した6枚のプリクラの、半分には可愛らしいデコレーションがされておりもう半分はとてもシンプルなものになっていた。普通なら、なんで半分デコられてないの?なんて聞くものだがここは長い付き合いのユミル、一瞬で察する。

    デコレーションを半分づつすることにしたのはいいけどエレンは一切手を付けないでただぼーっとそていたんだな……と。だが、あえてそこには触れない。目の前の少女の幸せそうな顔を見たらそんなことどうでもいいという事がすぐにわかるからだ。

    「ああ、いい写真じゃねぇか。で、映画はどんなの見たんだ?」

    またしても幸せそうに今度は自分の掌を見つめ、

    「ちょっと大人の恋愛系の映画だよ〜。エレンがねぇ、ずっと手を握ってくれてたんだぁ。」

    大人の恋愛映画ねぇ。

    「そんなの見た後、ホテル行ったなら少しはそういうの意識すんじゃねぇのか?」

    いくらエレンでもそういうシーンを見た後のホテルでも意識しないってのは……

    「エレンは映画見てないよ?寝てたもん」

    なんでも無いように、当たり前でしょ?と口にする自分の友達に。あ……そうですか……と。それ以外の感想が思い浮かばなかった。

    「まぁエレンは見守るって感じだしな……」

    一応フォロー入れておく。クリスタのためでは無い。自分を納得させる為にだ。

    「そうなんだよねぇ、ケーキバイキングの時もずっと席に座って一回も立ち上がらないで私のこと見守ってくれてたし〜、目は空いてなかったけど……」

    そこでクリスタは気付く。もしかして……あの時もエレンは、寝てた……?と

    「ユミルぅ〜私、エレンと付き合ってるんだよねぇ〜?エレンは私のこと好きなんだよねぇ〜」

    「そりゃ、好きに決まってんだろ!」

    自分の親友の切実な問いに一瞬で浮かんだ答えを否定し親友の疑問を肯定してあげる。

    「だって、デートなんて好きなやつとしかしないだろ⁉︎そうだろ⁉︎」

    自分でもなに行っているのかわからなくなってきただ、まずは涙腺が崩壊気味の親友を立ち直らせることが先決だ。

    「うん……エレンはね、私がケーキ食べたいってぽろっと言ったら、じゃあ行く?って言って連れてってくれたんだ……。だよ!エレンが連れてってくれたんだもん!」

    どうやら立ち直ったようだ。

    「そうだよ!当たり前だよね!あ〜よかった。じゃあ私、歯磨きしてくる!」

    そう言って元気よく立ち上がり教室から出るクリスタ。その背中を見てユミルは思う

    あのエレンが自分から出掛けるって言い出すなんて……クリスタの奴、愛されてんな。

  5. 5 : : 2018/03/04(日) 18:16:54
    【性癖】

    「ねぇユミル……私さ、エレンに性欲がないんじゃないかって思ってるの……」

    ユミルは戸惑っていた。自分の親友が変なこと言いだしたのだ。

    「いやいや、それはねぇよ。男子高校生で性欲なしなんて人間じゃねぇよ」

    「だって、ラブホだよ!ラ・ブ・ホ!ここで手を出さないなんてそう言う事じゃん!」

    つまり、ラブホに行って普通に寝るなんておかしいと、確かに一理ある考え方である。だがユミルは少し前に聞いたことをクリスタに話した。

    「アルミンが言ってたんだけど、エレンの家に……エロ本あったら」

    しい。と言う前にクリスタは席を立ちアルミンのいる3組へ向かって言った。ここは2組だからすぐ隣だ。

    この時ユミルは思い出した。でも、その話のオチって確か……

    一方3組。

    「アルミン!エレンの部屋のエロ本ってどんなの!?」

    昼食の時間。中のいい奴らと机をくっつけてワイワイ盛り上がっていたクラスは静まり返る。その中1番早く動いたのはやはりアルミンだった。

    「くっクリスタ⁉︎おちついて!とりあえずいこ⁉︎」

    アルミンと一緒に昼食を取っていたマルコ、ジャンも慌てて弁当をたたみ席を立ちクリスタの元へ向かう。

    「クリスタ……どうしたの……?」

    「アルミンがエレンの持ってるエロ本の内容知ってるってユミルが」

    そこでアルミンは以前エレンの家に集まり性癖暴露大会をした時のことを話したことを思い出した。

    「ああ、そのことね。まぁいいよ。その時の話をすればいいのね?」

    「そう!教えて!」

    アルミンは思い出し笑いをしてしまう。この話の、オチが最高なんだよな、と。

    「あの日みんなで性癖暴露大会したんだよ。それでエレンは特に性癖はないって言うからみんなで性癖が1番出るエロ本探したんだよ。そしたらあってさ。内容が金髪の妹設定の女の子がお兄たまって言ってるやつがあって」

    と言い終わった所でクリスタが消えていた。まだ続きあるんだけど……

    アルミンの静かな嘆きが心の中で反響した。

    「もう、知らない……」

    そして3組に平和が戻りまたみんなでワイワイ楽しくお弁当を食べていると

    ガラガラっと3組の教室が開く。現れたのはエレンと同じクラスの4組のライナーだった。

    「アルミン!急に金髪美少女(クリスタ)がエレンをお兄たま呼びするって言う俺のお気に入りのエロ本と全く同じ展開が起こったんだがこの悲しさをどうしたらいいぃぃぃぃ!!」

    シーンと言う音が聞こえるほどに静寂に包まれる教室。

    まぁ、この話のオチはこう言う事です。

    今回の騒動はライナーがシスコン変態野郎だったと言う事で落ち着いた。
  6. 6 : : 2018/03/04(日) 20:31:01
    前作とってもよかったです
    今回も期待してます
  7. 7 : : 2018/03/04(日) 20:34:23
    期待です!
  8. 8 : : 2018/03/05(月) 20:53:49
    いつもの家デート

    「お邪魔しまーす!」

    慣れた手つきで家の鍵を開け家に入るクリスタ。家の鍵を開けるのもめんどくさいと言う彼はよく家に来るクリスタに合鍵を渡していたのだ。

    クリスタが家に入ると誰もいない。エレンの親は基本的に家には居らず海外にいることが多いらしい。帰ってきてもエレンが寝ていることが多くエレンの寝顔を500枚くらい撮ってまたすぐに出かけていくため、エレンもここ数ヶ月親には合ってないらしい。

    そのせいで怖いくらい静かな家を進みエレンの部屋の前に立つ。

    「何回来てもドキドキするなぁ」

    始めて来たときの緊張具合は今でも覚えていた。部屋特有のその人の匂い、つまりエレンの匂いがすごく安心できてはじめての家デートはエレンの目の前で爆睡してしまったのだ。起きた時とても焦ったが隣で寝ているエレンが目に入りなぜか家を飛び出したのもいい思い出だった。

    「お邪魔しまーす……」

    エレンの部屋を静かに開ける。寝ているエレンならどんなに強くドアを開けようが起きないことは知っているがついついゆっくり開けてしまう。ぱっと見エレンはいなかったが布団のふくらみを見てエレンを見つける。そーっと布団を剥がすクリスタ。

    「エレンだぁ……」

    何度見ても可愛いしかっこいいなぁとスマホのシャッターをきる。エレンの写真で64ギガの携帯の容量は、いつも一杯だが仕方がないことだ。

    しばらくエレンの寝顔を見ながら頬をツンツンと突く。エレンに起きる気配は全くない。今日、家デートをすると言ってはいたが起きては来ない。むしろ起こしてくれと頼まれている。でも、いつも起こせない。

    そうしてエレンにちょっかいを出し続けていると

    「ん〜」

    急に動き出すエレン。クリスタの手を引いて布団の中に連れ込む。エレン本人は意識が朦朧としていて目を開けたら女の子がいてそれが彼女だったから引っ張ったというだけの行動だったがクリスタは内心ものすごいことになっていた。

    これは何⁉︎エレンが急に……そういうことなの⁉︎今日の下着大丈夫だっけ⁉︎と

    もちろんクリスタが考えていることなど起きない。少しして意識がはっきりして頭が回り始めたエレンは自分の布団の中で必死に下着を確認しているクリスタを見て

    「おはよ……クリスタ。」

    ニコッと。

    そしてクリスタは慌てて服を簡単に整え

    「エレン……おはよう」

    こちらもニコッと。

    これがいつもの家デート。

    ライナー曰く、羨ましい

    ユミル曰く、小学生かよ

    アルミン曰く、それでいいの……?

    みんなはこんなデート、どう思う?
  9. 9 : : 2018/03/05(月) 21:30:02
    最後オモロww
  10. 10 : : 2018/03/05(月) 21:41:42
    今更ですけど断食系男子って言葉本当にあったんですね。

    知らなかった……。

    この中の断食系と本当の断食系には大きく異なる点が多々ありますのでご了承ください。
  11. 11 : : 2018/03/07(水) 22:14:54
    期待!
  12. 12 : : 2018/03/10(土) 15:40:44
    期待
  13. 13 : : 2018/03/17(土) 20:44:22
    期待
  14. 14 : : 2018/04/08(日) 10:03:05
    一話から見てます!
    期待です
  15. 15 : : 2018/08/26(日) 00:12:27
    お久しぶりです!
    まず皆様に謝らなければいけないことが……
    この5ヶ月間、更新をサボってしまい申し訳ありません!

    言い訳になるのですが、実は進学のため引越しの準備や、終わってからの身の回りの整理などがありインターネットに触れる機会が一切と言っていいほどなく、ssの更新を怠ってしまいました。

    本当に申し訳ありません。
    まだ、バタバタしていて不定期ですがこれから更新していこうと思っております!
    本当にすみませんでした!
  16. 16 : : 2018/08/26(日) 00:50:32
    【エレンはこんな感じ】

    ピピピピピピと言う大音量のアラームが家中に鳴り響く。毎朝後悔する、なんでこんな大音量の目覚ましを買ってしまったのかと。エレンも、この音を電気屋さんで聞いた時はこれなら起きれるし、いい感じだ!と思っていたのだが、ひとりの部屋で掛けるにはやはり、音が大きすぎた。そう思いながら目覚ましの頭を叩く。音が止まったことに安堵しながら虚ろな目で時計を見る。

    「んん〜、まだ7時か……」

    時計の針は7時を指している。二度寝した時用に少し早めにに目覚ましをかけているのだが、二度寝しなかったことがないので、もう、意味がないのかもしれない。「まぁいいや」そう言ってもう一度枕に顔を埋める。いつもならここで確実に二度寝していた。実際、もう二度寝の体制だ。だが、何故かは知らないが急にエレンの目が冴えたのだ。

    「なんか、起きれる気がする…………起きれた……」

    一回目の目覚ましで完全な覚醒状態になったのはこの目覚ましを買って以来初めてだった。エレンは今、自分が起きれている事に感動すら覚えた。

    「すごいな、いつもはクリスタが来るまで絶対起きないのに……」

    いつになくテンションが高まるエレン。どうにかしてこのすごさを、皆んなにわかって欲しい。誰かに自慢したい。褒めて欲しい。そう考えていると。

    ピンポーン、とインターホンが鳴った。クリスタだ。いつもより早い時間だったが、今のエレンには丁度いいタイミングだった。エレンはクリスタが合鍵で家の扉を開け、階段を上がって来る足音を聞きながら、何故か異常なほどドキドキしている胸の音を感じていた。

    ガチャリと部屋のドアが開く。ドアはエレンが寝ていることを想定してか、すごくゆっくりだ。起こしに来ているのだから気にしなくてもいいとは思うが、クリスタはそういう子なのである。

    「エレン〜、起こしに来……た……よぉ?」

    ドアを開き、部屋に踏み込みエレンを視界に捉え、クリスタの言葉が途切れる。

    「え、エレン。ど、どうしたの!?なんで、え、どうやって!?え……エレン?」

    相当驚いているらしい。エレンはクリスタの驚き様を見て満足してしまったのか、自分にまた睡魔が襲って来たことを感じる。あ、これ寝ちゃうな、と。まだ驚いているらしいクリスタが起こさないのをいいことに睡魔というまどろみの中へのめり込もうと目を閉じる。

    「え、エレン!?寝るの!?いや、確かにいつもなら寝てる時間だけど……え、じゃあ、なんでさっきまで起きてたの!?」

    遠のいていく意識の中でクリスタの声が聞こえる。そういえばなんでさっきまで起きてたんだろう。何故、さっきまで睡魔は収まっていたのだろう。ふと考えるが、クリスタの顔を見て何かわかった気がした。多分、

    「クリスタが来ると思ったから……」

    それだけ言い残してまた意識を手放すエレン。クリスタ的には何故か、さっきまで起きていた彼氏が自分が来た途端「クリスタが来る気がしたから起きてた」と言って眠りにつくという、よくわからない状況だったが、

    「ず、ずるいよ、エレン……」

    幸せなのは間違いなかった。
  17. 17 : : 2018/08/31(金) 10:32:29
    【嫉妬】

    「あぁ、ユミル〜。エレンが今日も後輩の女子に囲まれてるよ〜」

    ゴンッと机に頭を打ち付けながらそう呟くのはエレンの彼女であり、学校中が認める女神、クリスタである。

    「まあ、しょうがねぇだろうな〜。エレンのやつああ見えてテストも学年で5位だし、競技大会でバカみたいに活躍してたもんな。あれだけを見た後輩なら憧れるだろう。」

    そう落ち着いた声色で話すのはクリスタの親友であるユミル。

    「そりゃ、私もあの時はエレンに惚れ直したし、もうぞっこんだよねぇ〜。でも!だからってもう2ヶ月前の話だよ⁉︎モテ期長すぎない⁉︎もう終わってくれよエレン〜。そろそろ非モテになって私専用になってくれても良くない?」

    そう嘆くクリスタにユミルは、そもそも、と

    「お前だって未だにモテ続けてんじゃんかよ。廊下歩くたびに男子騒めいてんぞ?」

    「うっさーい!エレンがざわめかなきゃ意味ないの!ていうか、なんでエレンは嫉妬とかしないわけ⁉︎彼女が色んな男に色んな目で見られてんだよ?危機感とかないのかな⁉︎本当に私他の男に行っちゃうよ⁉︎」

    「それを私に言ってどうすんだよ、ていうか、実際エレン離れして見たらどうだ?もういっそ乗り換えるとか」

    そう冗談交じりに言うユミル。

    「はぁ……一回本気で考えたんだよ、このままこんな関係をダラダラ続けていいのかなって。花の高校生活がダラダラ彼氏との3年間でいいのかなって。1人の時はなんとでも言えるよ……でもさ、エレンの顔見た瞬間、そんなこと考えてた自分を殺したくなるくらいに好きなんだって……」

    「こりゃあもう」

    手遅れだな。とは、声には出さないが内心ため息をつく。

    「でもさ、実際エレン離れはしなきゃダメじゃないか?別れたりはしなくても、少し距離を置くとかさ。」

    「そうなのかな、じゃあ、わかった!今日一日起こしにもいかないし、すれ違っても、ワイシャツ整えないし、ネクタイも結び直さない!」

    毎回すれ違うたびそんなことやってたのか……。と内心呆れるユミルだが、少しづつエレンとの関係性を正していければそれでいいか、と納得し

    「じゃあ、私が見張っててやるよ。」


    ーーーーー


    「あ、今週のこの時間はエレンも移動教室だ。」

    なんで把握してんだよ、とは突っ込まない。

    「起こしに……行かないんだった。うぅ、エレン大丈夫かなぁ……?」

    そんな心配をしながらクリスタ達も移動の為エレンの教室の前を通ると。いつも通り机に突っ伏して寝ているエレンがいる。クリスタは内心起こしたい気持ちを我慢して、エレンをスルーしようとすると

    「クリスタじゃないか」

    ちょうどエレンを起こそうとしていたライナーから声をかけられる。クリスタはその方向をチラッと見ると、

    「……あ、クリスタ……」

    ライナーのクリスタという言葉の反応して目を覚まし、半開きの目でこっちを見て手を振って来るエレン。クリスタは一瞬固まり、ユミルの方を見て、小声で叫びながら

    「待って、待ってユミル!!エレン、今私の名前に反応したよね⁉︎そうだよね⁉︎え、待って、もういいかな、抱きしめに行っていいかな⁉︎」

    「落ち着けクリスタ!」

    と言ったものの、今の行動は……やばいな。関係ない自分まで少しときめいた、って何言ってんだ!でも、さっきのエレンは可愛かったな、恋ではないけど、手のかかる弟みたいな、ってちがーう!と、困惑状態のユミルは乱心状態のクリスタをなだめるきれない。

    しばらく悶えた後、落ち着きを取り戻しエレンに手を振り返して逃げる用に移動するクリスタ達。

    「ユミル〜、私、もうダメかも。今すぐエレンのとこ行きたい……今すぐぎゅってしたい。」

    死にかけのクリスタ。こりゃダメだな。そう思いこの後は特にクリスタは我慢せずにエレンを甘やかし放課後に。クリスタは用事があると言ってエレンを待つために教室に残り、ユミルはいつものように先に学校を出ようとする。が、昇降口でクリスタの下駄箱の前に立つ男子生徒を見つけて慌てて隠れる。

    「あのやろう、なんでクリスタの下駄箱のまえにいんだ……?」

    「はぁはぁ、クリスタちゃん。クリスタちゃんの靴。クリスタちゃんの足。はぁはぁ。」

    変態野郎だったか、そう貶すが内心ユミルは焦っていた。勿論クリスタの靴に触る前にぶん殴るが、相手は男子。体格がいいユミルでも結局は女子にしては、だ。本気の男子相手じゃ部が悪い。しかし、そんなことを考えている間に変態がクリスタの下駄箱を開ける。

    くそ、と内心唾を吐き飛び出そうとするユミル。しかし、

    バンっ

    下駄箱が乱暴に閉まる音がする。
  18. 18 : : 2018/08/31(金) 10:51:51
    「ん?」

    ユミルがこっそり顔を覗かせると、そこにはクリスタの下駄箱を占めたエレンがいた。

    「お前……クリスタちゃんの……!」

    変態の恨めしそうな声が聞こえた。

    「エレンじゃねえか、何やってんだ。」

    ユミルは驚いたものの安堵する。だが、いつものエレンとは違う雰囲気を感じ少し不思議に思うユミル。

    「邪魔するなよ!!僕の愛を妨げるな!!」

    変態が叫ぶがエレンは無言でクリスタの下駄箱の扉を抑えている。だが、その目は明らかにいつものエレンとは違った。

    「くそが!!ふざけんじゃねえぞ!いつもちやほやされやがって!」

    男子生徒は大きな声を出すが普段と違うエレンの雰囲気に押されて少しずつ後ろに下がっていき、ついには向かい合って並んでいる逆側の下駄箱に背中がつく。

    「な、なんだよ……上履きぐらいいいじゃないか……」

    どう言った瞬間、バキッという音が響いた。エレンが男子生徒の隣の下駄箱を蹴り扉が音を立てて折れたのだ。

    「クリスタは、全部俺のだから。」

    そして、見下すような声でそう呟く。

    男子生徒は割れた下駄箱の扉を見てミゲルように去っていく。その一部始終を見ていたユミルは

    「クリスタが聞いたらぶっ倒れるだろうな」

    こっそり、エレンにバレないように学校を出て行くユミル。

    「ていうか、エレンがあれなら、クリスタの心配も杞憂だな。結局お互い大好きじゃねえか」

    後日、クリスタから教室に入ってきたエレンにぎゅうっと抱きしめられて、「誰にも渡さないから。」と言われたという惚気を聞かされたユミルは少し笑って、あの時のエレンの顔を思い出す。

    エレンも素直じゃねえな。

    ちなみにロッカーが壊れる一部始終が防犯カメラに映っていた為、一切言い逃れはできず、エレンは反省文、男子生徒は二週間の停学処分となった。
  19. 19 : : 2018/08/31(金) 11:27:14
    萌え殺されそう
    これはいいエレクリ
  20. 20 : : 2018/09/01(土) 00:52:58
    【されたらされたで】

    「ユミルぅ〜」

    4時間目の授業が終わり、クラスの端っこの方で男子の視線を感じながら目の前の少女が机に頭を打ち付けるこの光景は見慣れたものだった。そして、この少女が机に頭突きしている理由は勿論この少女の彼氏であるエレン・イェーガー関連だ。

    「最近、エレンが積極的すぎて困る……」

    頬を赤らめながらそう言ったクリスタの顔は言葉の内容とは裏腹に幸せそうだった。

    「何が困るだ、鏡で自分の顔見てから言え」

    そう、呆れながらいうのはこちらもお馴染みのユミルである。口では適当にいうユミルだが、実際こんな相談をされる日が来るなんて思っても見なかった。

    「まあ、最近の様子見てればわかるけどな。」

    勿論基本的にクリスタと一緒にいるユミルはエレンの最近の変化にも、クリスタのタジタジな姿も何度も見てきた。そう、今まで超がつくほど鈍感で、受け身体制のエレンがここ最近、急に攻めに転じて来ていたのである。クリスタからしてみれば急に自分を求め出したエレンに困惑しまくりだが、ユミルにはなんとなく事の経緯がわかっていた。

    三日前、昇降口であった事件。ユミルと、男子生徒とエレンと数名の教師陣しか知らないストーカーまがいの事件。あれ以来、エレンはクリスタを見かけると駆け寄り、クリスタに近ずく男子を常に見張っているようだった。まあ、クリスタは嬉しそうだし、へんな輩が居なくなるならそれでもいいかと思っていた。それに「こんなに幸せそうだもんな……」

    クリスタには聞こえないぐらい小さい声で呟く。先程からうぅ、と唸っているクリスタを尻目にぼーっと教室のドアを見ていると、噂をすればなんとやら。エレンがこの教室のドアを開けたのが見えた。

    「クリスタ、お昼。一緒に食べたい。」

    エレンの声を聞き顔を上げたクリスタはエレンの言葉に顔を真っ赤にする。勿論、2人が一緒にお昼を食べるのは結構ある事だったが、エレンから教室に誘いに来るなんてことは初めてだった。そんな光景を教室にいるクラスメイト全員が信じられないという風に見つめる。クリスタも例外ではなかった。クリスタは口をパクパクさせながら

    「どうしよう、そうしたらいいのユミル。私、今日死ぬかも」

    幸せそうに、嬉しそうに、恥ずかしそうにそう呟く彼女に、まずは返事してやれよ、とも思ったが無理もない。実際ユミルですら思っただけで、驚きのあまり開いた口が塞がらず、言葉を発せれない。

    しかし、その沈黙を拒否と受け取ったのか、エレンは

    「今日は、違かった……?じゃあ、また今度で」

    少し首をかしげると教室のドアを閉めようと手をかける。クリスタは慌てて

    「ううん!行く!食べる!」

    そう叫ぶ。あまりの声の大きさに時が止まったように静まり返って居たクラスがビクッと細かく跳ねて一拍置いた後動き出す。エレンもビクッと体が跳ねたが、クリスタの言葉を聞いて安心した表情で

    「じゃあ、待ってる。」

    そう言ってドアに寄りかかった。クリスタは反射的に答えた後、今日本当は一緒に食べる約束をしていたユミルを見る。その目は、ごめんねと謝っているようだった。しかし、ユミルはそんなクリスタを責めることはしない。考える前に答えてしまう、エレンがここまで誘いに来たのだ仕方ないだろう。そう思い、ユミルは今日はサシャあたりと食べるかと、考えるクリスタをに行ってこい、と背中を押してやる。

    「エレン、いこ?」

    エレンの手を取りいつも一緒に食べている中庭に歩いて行くクリスタ。側から見たら手を繋いで一緒に歩く2人はとても絵になった。しかし、クリスタの内心は穏やかじゃなかった。

    普段は力の入ってない手を一方的に握り、エレンを引っ張るように歩いて居たはずなのに、今日は。

    しっかりと握られている自分の手。普段とは違い隣、いや、数歩前を歩くエレンの姿。時折振り向いて見せて来るその笑顔。

    きっとあなたは知らない。あなたのその何気ない行動で、発言で、笑顔で、どれだけ自分が一喜一憂しているかを。あなたはきっと知らないだろう。あなたといると、自分が自分じゃないみたいで、あなたを見るたびに、触れるたびに高鳴る心臓の音を。あなたは、知らないよね。

    クリスタは、一歩前を歩くエレンに、聞こえないように呟く。

    「ずるい……」
  21. 21 : : 2018/09/01(土) 01:36:14
    寝る前にいいss見つけられてラッキー
    続き期待します
  22. 22 : : 2018/09/01(土) 05:32:50
    期待
  23. 23 : : 2018/09/03(月) 01:37:04
    【出会い】

    少し前の話をしようと思う。エレンと私が出会った話。まず初めい言っておきたいのだけど、実は告白したのはエレンの方なのだ。今の関係をみれば逆かと思う人が多いと思う。実際、多分最初に好きになったのは私だったし、あのままだったら告白していたと思う。けど、告白してきたのは彼だった。今日はそんな彼との出会いの話をしたいと思う。
    初めて彼を見た感想はかっこいいな、だった。だけど、そんな感想を抱いたのは勿論私だけではなくて、女子と話せばエレンの話題はかなり頻繁に出てきていた。中学校の頃からの親友のユミルと話している時、ユミルの口から男の子の名前が出た時は驚いた。この時はまだ、エレンは私の存在を知らなかっただろう。私も、入学してから一週間で何度か告白はされたが、エレンはそう言うのに全く興味がなさそうだったし。

    それからしばらくして、エレンと私は初めて会話をした。最初の会話は本当になんでもない、挨拶にも満たない会話だった。

    「おっと、ごめん……」

    「え、あ、大丈夫だよ?」

    これだけだ。私が歩いていたら、まぶたが塞がりかけていたエレンがフラッと揺れ、私にぶつかりそうになっただけ。本当に些細なことだった。きっとエレンの記憶になんて残ってないだろう。でも、この頃からだった。私がエレンを目で追うようになって行ったのは。
    彼には不思議な魅力があった。自然と、助けたくなるような、見ていたくなるような、好きになってしまうような不思議な魅力が。

    そして、さらに一週間後。私は自然が多い学校の裏庭を散歩するのが好きだった。殆ど人が居ないし、日当たりが良くて気持ちがいいベンチもあって、たまにお昼寝をしてしまったりもする。
    春が始まったばかりで、まだ少し肌寒かった頃。その日は、ユミルやサシャがお昼を食べた後何処かへ行ってしまったので散歩をしていた。すると、特等席のベンチで誰かが寝ていた。
    私は、自分と同じ考えの人がいることがなんだか嬉しくて、話してみたいな〜なんて軽い考えで歩いて行った。すると、そこで寝ていたのは、あのエレンだった。

    「エレンだ……」

    彼はいつも眠そうで、教室でも友達に囲まれながら机に突っ伏して寝ている姿を何度も見たことがあったため、寝るのが好きなのかな?とは思っていた。でも、机に突っ伏して寝ている彼の寝顔はいつも机が独占し、彼の寝顔は案外みんな見たことがなかった。
    密かな想い人が目の前で無防備に寝ていると何故かこっちがドキドキしてしまう。しばらく、ぼーっとエレンの寝顔を眺めていると、

    「ヘクシュッ」

    エレンのくしゃみで我に帰った。エレンはパーカーやセーターなどは着ておらず、まだ肌寒い今年の春に外で寝るには少し寒いのではないか、というような格好だった。
    少し震えている彼の手を見て起こした方がいいのかな?と悩んだが、彼と私は親しくないどころかほぼ他人だ。そんな私が起こしてしまっていいのか?そんな疑問も生まれた。それに、私は人を起こすのが苦手だ。

    すこし、いや、かなり悩んだ結果やはり彼を起こすことは躊躇われたので私はその時着ていたスクールカーディガンをエレンにかけてあげる。これで風邪ひかないよね?そう思ってとった行動だったが、私のカーディガンに包まれるエレンを見て何だか恥ずかしくなってきた。

    「あれ……私が一日来てたカーディガン……大丈夫だよね?臭かったりしないよね、どうしよう、大丈夫かな……」

    やっぱり、起こした方がいいかなぁ、そう思いカーディガンを取ろうとしたが、

    「あ……」

    エレンが私のカーディガンを抱きしめ顔を埋めた。もう、それ以上見ていられなかった私はすぐに逃げ出した。

    次の日、私はユミルとお弁当を食べた後、一人で裏庭を散歩していた。もしかしたら、エレンに会えるかもという期待と不安を持ちながらいつものベンチへ向かう。すると、昨日と同じようにエレンは寝ていた。確かに会えたらいいな、とは思っていたが、本当にいるとドキドキが止まらない。

    「エレン、今日も寝てる。」

    昨日と同じようにベンチで寝ているエレンの膝の上には綺麗に畳まれた私のカーディガンがあった。もしかしたら、返そうとしてくれたのかな?そんなことを考えながら私はカーディガンをを手に取る。するとカーディガンからは柔軟剤の香りと洗濯した家独特の匂い、この場合はエレンの匂いがした。

    「いい匂い……って、変態みたい……」

    カーディガンの匂いを嗅いでいる自分はまさに変態みたいだな、なんて思えて急に恥ずかしくなる。でも、いい匂いなのは仕方ない。寝ているエレンの隣に座り、エレンも昨日したからいいよね?と自分に言い訳してカーディガンに顔を埋める。

    「なんか、落ち着くなぁ」
  24. 24 : : 2018/09/03(月) 02:31:49
    少しの間カーディガンに顔を埋めていたら、急に冷たい風が吹き私の体が少し震えた。

    そういえば、今日は昨日よりも気温低いなぁ。そんなことを考えながら寝ているエレンを見る。
    やはり、寒そうに震える彼を見てせっかく返してもらったが、もうしばらく貸してあげよう、そう思い手に持っていたカーディガンを広げる。すると次の瞬間、今度はさっきよりも強い風が吹き手からカーディガンをが離れる。少し飛ばされ地面に落ちたがカーディガンには少し土が付き、それをエレンにかけるのは躊躇われた。

    土をほろいカーディガンを抱き上げ、どうしたものかと考えていたのが、今着ているのがあることに気がついた。なんだか、わざわざ自分が来ている方をエレンにかけるのは恥ずかしかったが仕方ないよね、と自分を納得させエレンにかけてあげる。

    すると、携帯にユミルから何処にいるんだというLI◯Eがきたのでお散歩中と返して教室に戻ることにした。

    また次の日、今日は春らしい日差しでポカポカ暖かい。絶好のお昼寝日和だな〜。そんなことを考えながらまたまた、懲りずに裏庭を散歩という名のエレン探しをしていると、今日のカーディガンを膝に乗せ寝ているとエレンを見るける。しかし、昨日と違ったのはカーディガンの上に綺麗な字で『ありがとう』と書かれた紙があったことだ。

    「ありがとうって……」

    私はありがとうと書かれた紙を手にとってついニヤニヤしてしまう。でも、今日は要らないよね。そう思いカーディガンを手に取りその場を離れた。私とエレンの関係では用もなしに隣にいることが躊躇われたからだ。

    それからは気温が低い日は裏庭に行き寝ているエレンにカーディガンををかけてあげていた。私とエレンお唯一の繋がり。ただ、寒い日に意識のないエレンにカーディガンををかけてあげるだけ。会話もなければ、エレンがこっちを見ることもない。唯一のコミュニケーションといえばエレンが書く書き置きだ。それでも私は楽しかった。
    しかし、梅雨の時期。雨にさらされるベンチにエレンはいるはずがなく、そのまま私とエレンの関係は薄れていった。

    もともと寝ているエレンとしか会ったことがない私の一方通行な想いだ。エレン自身は私を知らない。学校内で話すことも目が合うことすらない。


    そして梅雨が明け季節が夏へと変わる。気温はすっかりと高くなり、私の役目はもう終わる。しかし、今日はなぜか気温が低く、夏の初めとは思えないくらいの温度だ。天気予報でも、春明け最後の冷え込みと言っていた。多分これが最後だと思う。私はいつものようにエレンにカーディガンををかけてあげる。エレンが目を開けることはない。いつものように気持ちよさそうに眠り、私の顔すら知らないだろう。

    次の日、私はきっと最後になるであろうカーディガンの回収をしに来ていた。今日は日差しが強く暖かいというよりもはや暑かった。まるで、天気が私の役目は終わりだ、と言っているようだった。

    私はいつものように寝ているエレンを見つける。カーディガンの上にはいつものように一枚の紙が載っていた。いつもと違ったのは紙が折りたたまれていたことだった。私はその紙を広げる。すると、

    『君が好き』
  25. 25 : : 2018/09/03(月) 02:44:06
    『君が好き』

    紙にはそう書いてあった。あり得ない。だってエレンは寝てるし、私を見たことすらない。それなのに、こんなこと書いてあるはずがない。書いてあったとしても私に向けてじゃない。そう自分に言い聞かせる。それでも、もしかしたら、なんていうか期待がどうしても頭から離れない。

    「そんな訳ない……エレン……好きなのは、私の方だもん」

    そう呟く。いつのまにか私の目からは涙が溢れている。すると

    「おはよう。」

    声が聞こえた。聞いたことがある声だ。たった一言しか交わしたことはないけど、忘れるはずのない声。君の声。私が恋した、エレンの声だ。

    「エレン……?起きてたの?」

    そうたずねるとエレンは寝ていた体制から起き上がりこっちをじっと見て言う。

    「いや、君が泣いてたから起きた」

    「そ、そっか、起こしてごめんね……?じゃあ、私これで」

    そう言ってその場を離れようとする。こんな顔見られたくない。せっかく始めて貴方とまともに話せるのに……目も合わせらせない。
    すると、

    「待って」

    エレンが私のブレザーを掴む。

    「これ、読んだ?」

    そう言って『君が好き』と書かれた紙を指差す。

    「うん……ごめんね、間違って読んじゃった……私じゃないのに、変な期待もしちゃった……気持ち悪いよね……ごめんね……」

    涙が止まらない。否定したくない。自分に書いた言葉だって、そう思っていたい。自分で自分の希望を否定するのはすごく辛い。でも、貴方に否定されるよりはましだ。
    だけど、エレンが続けた言葉は

    「違う。俺は、君に書いたんだ。いつも、俺にカーディガンをかけてくれる君に……君が好きだから。」

    「……な、なんで、嘘……私なんか」

    「俺は君が好きだ。あの日からずっと。見たことすらなかったけど……君が好きだった。」

    そんなの……そんな……

    「本当に、私なの?話したことも、ないんだよ?顔だって今日初めて見たでしょ?本当にいいの……?」

    「うん、君が好きだ。」

    「エレン……私も。エレンが好き……」

    「君の名前は?」

    「クリスタ……クリスタ・レンズ。貴方が、大好きです。」

    「ありがとう……クリスタ。」

    そう言って私を抱きしめるエレン。



    ーーーーーーーー


    「エレン、大好きだからね」

    そう言ってベンチで私の膝を枕にするエレンの頭を撫でる。すると冷たい風が吹いた。
    私はブレザーの中のカーディガンを脱ぎエレンにかけてあげる。すると、エレンが目を開けて

    「クリスタが寒いだろ?」

    そう言ってカーディガンを返そうとしてくる。

    「ううん、そのカーディガンをはエレンようだもん。それに、エレンがギュってしてくれれば寒くないよ?」

    そういうと、エレンは起き上がりカーディガンを羽織ったまま私を抱きしめる。

    すると、また冷たい風が吹く。

    私はあの時のエレンの匂いに包まれながら目をつぶって呟く。

    「もう、寒くないよ」
  26. 26 : : 2018/09/03(月) 02:47:15
    なんだか、今回の話は文章が多いし、会話少ないしで読みにくいですね……
    すみません!文を書くのが下手なので、なかなか書きたいストーリーが纏まらず……
    これからはなるべく気を付けます!
  27. 27 : : 2018/10/01(月) 00:05:13
    やばい。期待しかしかない。
    こういうSSを見るのが初めてなのにすごく
    妄想出来てしまうw
    あ、フォロー失礼します!

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