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アルミン「みんな転生したからって名前や国籍が一緒とは限らないよね」3

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  1. 1 : : 2018/01/09(火) 19:01:28
    ある日突然、自分の前世が「エレン・イェーガー」であったことを思い出したドイツの大学生エリク・ダブロフスキーくん(21)。同じように「アルミン・アルレルト」であったことを思い出したアダム・ベッシュくん(21)とともに各国に散らばった仲間達を探すことを決める。
    前回、見事ヨーゼフ(ジャン)とエレーヌ(ヒストリア)との再会を果たし、次なる国へ旅立とうとしたその時、彼らに「期末試験」という悲劇が襲い掛かるのだった…
    日頃の勉強ってだいじだよね。
    最初↓
    (http://www.ssnote.net/archives/57294)
    その2↓
    (http://www.ssnote.net/archives/57315)
  2. 2 : : 2018/01/09(火) 19:06:32
    ※このssでは「エリク」、「アダム」などキャラの名前が変わることがあります。
    前世の記憶がある104期同士で話している時は「エレン」、「アルミン」など前の名前で表記しますが、事情を知らない人、記憶がない104期と話してる時は「エリク」、「アダム」と今の名前で表記してます。わかりずらくてさーせん。
  3. 3 : : 2018/01/09(火) 19:06:51
    ードイツー


    エレン「なぁアルミン、試験期間っていつまでだっけ?」

    アルミン「来週の火曜から1週間ほどだね。さぁほら、次はここを解くんだ。試験期間なんて気にしてる場合じゃないよ。」

    エレン「は、はい…」

    アルミン「当たり前だけど、テストが終わるまで捜索は中止だよ。」

    エレン「はい…」

    アルミン「そういえば、ジャンの奴、今ニホンに行ってるんだって。ミカサに会いに行ってるのかな。」

    エレン「え!!まじかよアイツ、日本語出来んのか?」

    アルミン「手も動かす。訓練兵の時も頭がよかったもんね。今回も相当頑張ったんじゃないかな。」

    エレン「は~~アイツもよくやるなぁ」


    ……………
    -日本・空港-


    ジャン(ヨーゼフ)「へへ…遂に来たぜニホン。ミカサ、待っててくれよ…」

    男「エクスキューズミー、インタビューOK?」

    ヨーゼフ「え、な、なんデショウ。」

    男「あのボク達、テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」って番組なんですけど。」

    ヨーゼフ「へ?テレビ?」

    男「今ちょっと時間ありますか?」

    ヨーゼフ「え、あ、OK。」


    ……………
    ーイギリスー



    ???「はぁーあ。ポテトフライも美味しくない。おかしいわこの国。」

    ???「ソニア、さっきから何をぶつぶつ言っとるんや。はよ食べえ。」

    ソニア「だっておかしいやろ!?なんでこんなベチャベチャなポテトフライ食べないかんの!?」

    ソニアの父「文句いうな!!冷凍なんやから、ちょっとくらいベチャベチャでもええやろ。全くお前は食い物のことばかりやな。」

    ソニア「もう嫌やこんな食事ー!!おばあちゃんのアップルパイが食べたいー!!」

    父「黙って食べんね!!晩飯抜きにされたいんか!!」

    ソニア「うぅ~~~~」


    ………………
    ー日本・空港ー


    男「じゃあ今日はその好きな人に会いに来たんですか?」

    ヨーゼフ「ま、まぁそうデス…」

    男「ボクら取材したいんですけど、ついてってもいいですか?」

    ヨーゼフ「え!?えェーっと、チョットまってクダサイ。」

    男「あ、電話するんですね。いいですよ。」


    ……………
    ーイギリスー


    ソニア「決めた。うちアメリカ行くわ。」

    父「いきなり何いいだすんや。お前まだ12歳やぞ。そんな簡単に行かせると思っとんか?」

    ソニア「行くったら行くねん!!アメリカの伯母さんとこ行って、でっかいハンバーガー食べるねん!!」

    父「わかった、父ちゃんが悪かった。今度からちゃんと飯を作るから。」

    ソニア「アメリカアメリカアメリカ~~!!!!!!!!」

    父「あ~~~うるさい!!!!一体その性格誰に似たんや…」


    ……………
    ードイツー


    エレン「遂に…明日から期末試験だ…」

    アルミン「留年しないように頑張ろうね。」

    エレン「あ、あぁ…大丈夫だ…あんなに勉強したんだから…」ブツブツ

    アルミン「相当追い込まれてるな。」
  4. 4 : : 2018/01/09(火) 20:15:33
    き・た・い〜!!!
    期待しかありませんつづきも頑張ってください!!
  5. 5 : : 2018/01/09(火) 20:17:02
    ジャン行ったんだ〜〜。日本に・・・
    リヴァイ「期待するぞ。」
  6. 6 : : 2018/01/09(火) 21:23:56
    ………………
    ーイギリスー


    ソニアの父「ええか?ソニア。そりゃ父ちゃんもな、正直言ってこのポテトは美味しくない、と思う。」

    ソニア「うん。信じられんくらいまずいわ。前にアメリカの伯母さんとこで食べたポテトフライはサクサクで美味しかった。」

    父「でもな、ソニア。そんなに美味しいものを食べるのって大事か?他のこの料理だって味は良くないかもしれんけど、栄養はちゃんとあるで。」

    ソニア「わかっとらん!!父ちゃんはなんっっもわかっとらん!!!!いや、父ちゃんだけやない。この国の食への関心が低すぎるんや!!」

    父「そ、そうか…」

    ソニア「食べることは生きることやで!?つまり楽しくないといかんやん!!美味しいものを食べんと楽しく生きられんわ!!!!」

    父「でもなぁ…父ちゃんもそんなに料理する時間はないんやで?母ちゃんはいま出張でロシアやし…」

    ソニア「ほんなら!!うちが料理するわ!!」

    父「は?」

    ソニア「アメリカがダメなら、エディンバラのおばあちゃんとこ行って美味しいご飯の作り方教えて貰うわ!なぁ、ええやろ?」

    父「え、えぇ~まぁ、エディンバラなら父ちゃんの実家やし、明日からちょうどハーフターム休暇やからええけど…」

    ソニア「やったーーーー!!!!」


    ……………
    ー日本・空港ー


    ヨーゼフ「だ、ダイジョブだそうデス。」

    男「あ、ほんとですか。ありがとうございます。」


    ……………


    ミーナ(実菜)「今日、ジャンがくるんだよね!?楽しみだなぁ~」

    ミカサ(美香)「お母さん達にはエレン、もといエリクさんの友達が観光に来るついでに遊びに来るからと伝えてある。」

    ミーナ「おばさん、張り切ってご飯作ってたもんね。」

    ミカサ「こうやって離れていてもやり取りできたり、会いに行くこともできるなんて、とても素敵」

    ミーナ「うんうん、卒業したらドイツにいこうね。」

    ミカサ「ええ…今度、独語検定を受けようと思うのだけど、ミーナも一緒に受けよう。」

    ミーナ「わ、私は英検の勉強があるから、今回は遠慮するよ…」

    ミカサ「そう。それは残念。準2級の勉強頑張って」

    ミーナ「やっぱ先に英語をちゃんとしたいた方が、他の言葉も勉強しやすいかなと…」

    ミカサ「ミーナ、あなたはとても成長した。この前まで私がいなければ和訳すらままならなかった。それが今では準二級を受験するくらい英語ができるようになるなんて…私は嬉しい。」

    ミーナ「そ、そんなこと…ミカサほどじゃないよ。」

    ミカサ「これからも一緒に勉強頑張ろう。そして一緒の大学に入ろう。」

    ミーナ「ミカサと一緒の!?う~…が、頑張るよ…」


    ………………
    ードイツー


    エレン「あ、あと1日…あと1日…」ブツブツ

    アルミン「エレンの精神もかなり限界に来てるね。」

    エレン「留年したら退学留年したら退学留年した退学……」ブツブツ

    アルミン「親御さんに言われたのかい?留年されたら僕も困るよ。」

    エレン「フーーーーッフーーーーッ」

    アルミン「あ、そうそうエレン。実は僕、研究室の教授から今度一緒にイギリスへ地質調査に行かないかって誘われてるんだけど。」

    エレン「は……?イギリス?」

    アルミン「うん。春休みにね。それであともう1人、助手に誘っていいって言われてるんだけど。」

    エレン「行きたい!連れてってくれ!」

    アルミン「だと言うと思ったよ。じゃああと1日頑張ろうね。」


    ……………
    -イギリス・エディンバラ-


    ソニア「おばあちゃーーーーん!!」

    ソニアの祖母「ああソニア。よう来たね。料理を教えて欲しいんやって?」

    ソニア「うん。父ちゃんのご飯めちゃくちゃまずいんよ。」

    祖母「あっはっは!そうねそうね、じゃあこれから一週間、ばあちゃんとお料理の勉強しようね。」

    ソニア「よろしくお願いしまーす!!」

    祖母「もう昼時やし、お腹空いたやろ。昼食作るから手伝ってくれん?」

    ソニア「はーーーーい!!」
  7. 7 : : 2018/01/09(火) 22:11:14
    ソニアってサシャかなぁ?でも名前がうーん?あっ期待です
  8. 8 : : 2018/01/09(火) 22:26:30
    待ってましたよ…期待です
  9. 9 : : 2018/01/09(火) 22:37:49
    すみません。エディンバラはスコットランドでしたね。次からは表記をスコットランドに変えます。すみませんでした。

    ヒントはイニシャルです。
  10. 10 : : 2018/01/09(火) 22:46:35
    ……………
    ー日本ー


    ピンポーーーン バタバタバタ
    美香の母「はーい」
    ガチャ

    ヨーゼフ「あ、は、ハジメマシテ、ヨーゼフ・カーターです…」

    男「どうもー、テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」ですー」

    美香の母「あー!はいはい、美香から聞いてるわ。どうぞ上がって。ようこそ日本へ!」

    ヨーゼフ「オジャマ、します」

    男「お邪魔しますー。」


    ………………


    ミーナ「え!?テレビ!?テレビくんの!?なんで!?」

    ミカサ「空港で取材を受けたらしい。確か…YOUは何しに日本へ?っていう番組」

    ミーナ「それーーー!!私めっちゃ好きな番組!!やだどうしよう、もうちょっとお洒落してくればよかった…設楽さんに見られちゃう…」

    ミカサ「心配しなくていい。ミーナは今のままで充分可愛い。私の自慢。」

    ミーナ「ミカサにそんな言われても~~~~~嬉しいありがと~~~~~~」


    ……………
    ードイツー


    エレン「お、終わったーー!!!!解放だーー!!!!イギリスだーー!!!!」

    アルミン「お疲れ様。この一週間よく頑張ったよ。」

    エレン「アルミンもずっと面倒みてくれてありがとな」

    アルミン「別にいいよあれくらい。僕も勉強になったしね。」

    エレン「来週のイギリスが楽しみだな。」

    アルミン「あくまでも「調査」だからね。観光じゃないんだからね。」

    エレン「わかってるよ。」

    アルミン「いつもと違って、他の仲間達の捜索に手間を省けない。君は僕より少しは自由に動けるだろうけど、現地での僕の協力はあまり期待しないでくれ。」

    エレン「俺1人だけになるかもしれないってことか。大丈夫だ。」

    アルミン「英語は別にもう心配いらないよね。またアメリカの時みたいにやらかさないでよ。」

    エレン「わかってるって…イギリスではあんな真似しねぇよ。」

    アルミン「イギリスでは、ねぇ…」


    ……………
    ースコットランドー


    ソニアの祖母「どうや?初めて自分1人で作ったご飯は?」

    ソニア「美味しい!サンドイッチって、こんなに美味しかったんやね!」

    祖母「あっはっは…そうね!どれ、ばあちゃんも食べてみよ」

    祖母「美味しいやん!よう出来とるねぇ。」

    ソニア「むふふふふ、でしょー?サンドイッチって、ただ挟むだけやないんやね。」

    祖母「そうよ~。季節の野菜や果物を選んだり、挟む具に合わせてパンを変えたり、意外と奥が深いとやで。」

    ソニア「料理ってこんなに楽しかったんやな!うち、今まで食べるばっかりやったから知らんかったわ!」

    祖母「ソニアも随分上達してきたね。明日は一緒に買い物に行って、アップルパイ作ろうね。」

    ソニア「おばあちゃんのアップルパイ!やった!」
  11. 11 : : 2018/01/09(火) 22:49:25
    更新が早いですね。とても面白いのでいつも見ています。これからも頑張ってください。期待しているので。
  12. 12 : : 2018/01/09(火) 22:57:13
    期待です
  13. 13 : : 2018/01/10(水) 00:08:39
    期待
  14. 14 : : 2018/01/10(水) 00:20:38
    ありがとうございます。
    どうしてもイギリス勢の方言がごちゃごちゃになってしまいますね。つい自分が住んでる地域の方言が混ざってしまいます。






    ………………
    ーイギリスー


    エレン「ここがイギリス…ロンドンか…」

    アルミン「フランスとはまた違った風情ある景色だね。」

    エレン「あっ!あれ、ビッグ・ベンか!?すげーーー!!アルミン、写真!」

    アルミン「はいはい。」

    パシャ

    アルミン「これから列車に乗って、スコットランドのエディンバラまで行くんだけど…まだ時間があるみたいだね。」

    エレン「イギリスに来たからにはやっぱりフィッシュアンドチップスだよなー!」

    アルミン「あそこにお店がでてるよ。行こう」


    ……………


    エレン「おーあったけー。まだまださみーからな。」

    アルミン「そこにベンチがあるから、あそこに座って食べよう。」

    エレン「はぁ~さむさむ…っと。早速頂くか。」

    アルミン「イタダキマス」

    エレン「イタダキマス………………………まっっっず!!!!んだこれ!!湿気ってんじゃねぇか!!!!」

    アルミン「うっ…ちょっと、これは…」

    エレン「フィッシュフライも中まで火が通ってねぇし…なんだあの店、よくこんなもん売ってられんな。」

    アルミン「あそこにも別のお店があるけど…買ってみる?」

    エレン「あぁ。流石にこんなもん食ったまま列車に乗ったら吐いちまうよ。」







    エレン「イタダキマース…………」

    エレン「いやマズーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

    アルミン「うぅ…水が美味しい…」

    エレン「ここはここで油べっとべとじゃねぇか…ちょっと焦げてるし…」

    アルミン「ていうか、油臭い…これはひどいね。」

    エレン「来てそうそう最悪な気分だ…アルミン、もう列車に乗ろう。」

    アルミン「そうだね……」


    ………………
    ー日本ー


    男「へぇー。じゃあ、ヨーゼフさんは独学で日本語を勉強して来たんですね。」

    ヨーゼフ「ハイ。自分で、テキスト買って、勉強シマシタ。」

    男「二人はヨーゼフとの友達?」

    美香「はい。古くからの知りあ…」

    実菜「前にこの家にきたホームステイの人達をとおして、メールとかで仲よくなったんです」

    男「じゃあネットを通じて友達になったんだねー。」

    美香「はい…」

    美香の母「みんな!歓迎会の準備ができたわよ!テレビ局の皆さんもよかったらどうぞ」

    男「あ、すみません。ありがとうございます。」


    ……………
    ースコットランドー


    ソニアの祖母「ソニア、ごめんね。おばあちゃんちょっと郵便局にいってくるわ。パイが焼けるまでには帰ってくるからちょっと待っててな。」

    ソニア「わかったー。」

    祖母「じゃあいってくるわ」

    バタン

    ソニア「ちょっとって言っても暇やな~。パイもまだ焼けそうやないし…ちょっと探検するか。」


    ……………
    ー郵便局ー


    局員「ゼルマさん、ゼルマ・マクダニエルさん、こちらへどうぞ」

    ソニアの祖母「はい。」

    局員「こちらの品をロシアへ輸送でよろしいですか?」

    ソニアの祖母「ええ。娘が今ロシアにいてね、誕生日プレゼントなんですよ。」

    局員「あぁそうなんですね。それはおめでとうございます。」

    ソニアの祖母「どうも。」


    ……………


    ソニア「この倉庫…今まで入ったことないけど、何があるんやろ。…ちょっとぐらい入ってもバレんやろ。」








    ソニア「………?なんやここ。変なものいっぱいやなぁ。」

    ソニア「これ、ジャケットか?えっらいボロボロやけど、何か刺繍されとる。えっと…さ、サシャ?誰やねん一体。」

    ソニア「これも変な機械やなぁ。こんなの見たことないわ。なんやこのでっかいカッターの刃みたいなの…変なの。」

    ソニア「これは…石?の、かけら?」

    ソニアの祖母「ソニア、一体ここで何してるんや。」
  15. 15 : : 2018/01/10(水) 00:40:49
    支援
  16. 16 : : 2018/01/10(水) 07:52:16
    期待
  17. 17 : : 2018/01/10(水) 10:58:05
    面白い
  18. 18 : : 2018/01/10(水) 11:28:34
    更新待ってます。
  19. 19 : : 2018/01/10(水) 12:09:09
    ありがとうございます。寒いですね。




    ……………


    エレン「すげーー!!!!エディンバラ!!!!」

    アルミン「わぁ、タイムスリップしたみたいだ。」パシャパシャ

    エレン「あれ、城か?ゲームみたいだな!かっけぇーーー!!!!」

    アルミン「エレン、写真とるからそこに立って、ポーズして。」

    エレン「ん、こうでいいか?」

    アルミン「うーん、もっとインスタ映えするポーズできない?」

    エレン「は?インスタバエ?なんだそれ、虫か?」

    アルミン「もっと自然な感じに、かっこよく、お洒落なポーズできないかって言ってるんだよ。」

    エレン「急に要求のレベルが上がったな…こうか?」

    アルミン「ああそんな感じ、いいね。」

    パシャ

    アルミン「さてと、僕はそろそろ行かなきゃ。エレン、君はしばらくどうする?」

    エレン「このままホテルに向かうのもあれだし、ぶらぶら観光でもするよ。」

    アルミン「教授の資料制作を君も手伝わないと行けないから、夕方には部屋にいるようにしといてくれ。」

    エレン「あぁ。わかったよ。」


    ………………


    ソニア「あ、か、勝手に入ってごめんなさい…」

    ソニアの祖母「ソニア、だめやないか。ここには危ないものもいっぱいあるんやから、怪我したら大変やろ。」

    ソニア「う、うん…でも、これ一体なんな、」

    祖母「さぁほら、パイ焼けとるよ。一緒に食べよう。」

    ソニア「…うん。」


    ……………
    ーエディンバラ城ー


    エレン「同じ城でもヴェルサイユ宮殿とは全然違うんだな~」

    若い女性「あ、あの、すみません。」

    エリク「あ、はい。なんでしょう。」

    若い女性「アダムくんの友達のエリクくんですよね!?いつもインスタみてます!!ファンです!!」

    エリク「えっ、あ、どうも、ありがとうございます。」

    若い女性「写真でみるよりずっとかっこいいですね!よかったら一緒に写真撮ってくれませんか?」

    エリク「あぁ、はい。いいですよ。」

    若い女性「きゃー!ありがとうございます!」


    ……………
    ー日本ー


    男「それで、ヨーゼフさん。今日は好きな人に会いに来たんですよね?」

    ヨーゼフ「えっ!あ、ハイ…明日、彼女のとこへ行こウと思てマス…」

    美香「?好きな人?」

    実菜「美香、しっ!」

    男「明日もご一緒してもよろしいですか?」

    ヨーゼフ「あぁー…いや、彼女はきっとカメラNG、なのデ…」

    男「そうですか。今日はありがとうございました。放送についてはまた後日連絡させて頂きますね。皆さんも今日はどうもありがとうございました。」

    美香の母「いえいえ、こちらこそ~」

    実菜「ありがとうございました~」




    美香「ヨーゼフ、さん。好きな人とは一体…?」

    美香の母「うふふ、その為にアメリカからいらしたのね~。どんな方?」

    ヨーゼフ「いや、あの、その…」

    実菜「…ふふっ、ふっ…くくっ…」
    (笑いをこらえている)


    ……………
    ースコットランドー


    ソニア(あれからおばあちゃんは倉庫についてなんも言ってこん…一体あれはなんなんやったんやろう…サシャって誰や?)

    ソニアの祖母「ソニア、アップルパイにバニラアイスのせるか?」

    ソニア「ねぇおばあちゃん、サシャって誰?」

    祖母「それも見たんか……別になんもない、ばあちゃんの古い友達や。」

    ソニア「なんで友達のジャケットをおばあちゃんが持っとんの?」

    祖母「形見や。」

    ソニア「形見って、死んでしまったん?」

    祖母「そうや。まだばあちゃん達が若い時にな。…ほら、早く食べんね。アイス溶けるで。」

    ソニア「あっ、やばっ」


    ………………
    ーエディンバラ城ー


    ワラワラ
    若い女性1「次、私もお願いします!」

    若い女性2「その次、私も!」

    ワタシモーオネガイシマース

    エリク「なんなんだこの状況は…」

    若い女性3「あ、あの!今日はアダムくんは一緒じゃないんですね」

    エリク「ええ、まぁ。今日は大学の研究で来てるんで。」

    若い女性4「きゃー!研究だって!かっこいい~!」




    エレン(アルミン…恨むぞ)
  20. 20 : : 2018/01/10(水) 16:34:03
    ふー学校終わったーちなみに僕小6です
  21. 21 : : 2018/01/10(水) 16:39:30
    ソニアの祖母がサシャなのかなでもブレードもってるこわすぎる、でも期待
  22. 22 : : 2018/01/10(水) 16:40:10
    あと神スレまだですか
  23. 23 : : 2018/01/10(水) 17:12:53
    ちなみに私は14歳です。嘘です。



    ……………
    ー日本ー


    美香「…そう。前にアメリカに留学していた日本人の方がこっちに…。」

    ヨーゼフ「ま、まぁ、そうだ。」

    実菜「ふーーん…日本人の元留学生ねぇ…」

    ヨーゼフ「なんだよ…ニヤニヤしてんじゃねぇよ…」

    実菜「別にー?」

    ヨーゼフ「ちっ…」


    ………………
    ースコットランド・エディンバラ城ー


    エリク(やべ、そろそろホテルに向かわねぇと)

    若い女性「じゃあ次、私と…」

    エリク「すいません、そろそろ戻らないと」

    若い女性「あ、そうですか…ごめんなさい。長々と引き止めてしまって。」

    エリク「はは…じゃあもう行きますね」


    ………………


    アルミン「あぁ、おかえりエレン」

    エレン「お前…。しばらくインスタ控えとけ。」

    アルミン「?そうだね。最近ちょっと面倒になってきたから投稿はやめとくよ。」

    エレン「そうしてくれ。飯食ったか?」

    アルミン「いや、まだだ。教授が先に何か食べとけって。ここのホテルのビュッフェはなかなか美味しいらしいよ。行こう。」

    エレン「へぇ!こっち来てろくなもん食べてなかったからな。楽しみだ。」


    ……………


    ソニアの祖母「ソニア、玉ねぎが切れてしまったみたいなんやけど、お使い行ってくれん?」

    ソニア「ええよ!」

    ソニアの祖母「はいこれお金。ついでに好きなお菓子でも買ってき。道草はせんとよ。」

    ソニア「わかった!いってきまーす!」


    ……………


    エレン「あー美味かった。今から資料制作か。うっし、気合入れてくぞ。」

    アルミン「教授の部屋はこっちだよ。」




    エリク「失礼しまーす」

    教授「あぁちょうどよかった。二人のどっちか、チョコレート買いに行ってくれないか。」

    エリク「チョコ?」

    アダム「何かの作業をする時は必ず食べてるんだ。頭の回転が良くなるんだって。」

    エリク「へぇ。じゃあ俺が行ってきますよ。」

    アダム「いや、ここは僕が行くよ。教授はメーカーにうるさいからね。」

    教授「今日はサラッとしたやつで頼むよ」

    エリク(なんだその要求)

    アダム「わかりました教授」

    エリク(いやお前もわかるのかよ)


    ……………
    ースーパーー


    ソニア「え~っと玉ねぎ玉ねぎ…あ、これや」

    ソニア「んしょ、1キロって意外と重いなぁ。お菓子は…ええわ。荷物増えるし」

    ソニア「……やっぱ買っていこうかな」

    アダム「え~っと、サラッとって言ってたから…これかな。」

    ソニア「あーやっぱ重、」

    ボスッ

    アダム「ん?あ、ごめんね。大丈夫?」

    ソニア「大丈夫です。すみません。」

    アダム「重そうなの持ってるね、よければレジまで……」

    ソニア「おかまいなく……お兄さん、なに人の顔そんなじろじろ見とんねん」

    アダム「…………………サシャ………?」

    ソニア「サシャやない!うちはソニアや!…ってお兄さん、「サシャ」を知っとるんか?」

    アダム「え?どういうこと?君はサシャじゃないのか?」

    ソニア「だーかーら!うちはソニアやって!」

    アダム「ご、ごめん。」

    ソニア「お兄さん、もしかして「サシャ」の知り合いなん?見せたいものあんねん!ちょっとうち来て!」

    アダム「えぇっ?君は一体…あっ、ちょっと!玉ねぎ買わなくていいの!?まいったな…」


    ……………
    ーホテルー


    〜♪♪〜♪♪
    エリク「あ、教授、出ていっすか。」

    教授「構わないよ。」

    エリク「あざっす。…………お、ある、アダムか。どうした?」

    アルミン「ごめんエレン。ちょっと急用ですぐには戻れなくなった。教授には適当に理由を付けて僕がすぐは戻れないってことを伝えといてくれ。」

    エリク「は?何があったんだよ。大丈夫なのか?」

    アルミン「大丈夫だよ。今のところはね。事情はまた後で説明するよ、じゃあね。」

    ブツッ

    エリク「あ、おい!……どうしたんだあいつ。」

    教授「ベッシュくんから電話かね?」

    エリク「あ、はい。なんかあいつ…その、えっと…物凄い腹を下したみたいで。まだこっちに戻れないそうです…」

    教授「えぇっ、彼は大丈夫なのかい?」

    エリク「さ、さぁ…イギリスで食べたフィッシュアンドチップスがあたったんですかね…はは…」

    教授「うーん、それだとチョコレートが来ないってことか…困るなぁ。」

    エリク「よかったら俺が買ってきましょうか」

    教授「悪いね、頼むよ。もうこの際どんなのでもいいよ。売店で売ってあるやつでいいから。」

    エリク「うっす、ダッシュで買ってきます!」
  24. 24 : : 2018/01/10(水) 17:30:20
    ………………


    アダム「き、君!まって!」

    ソニア「ついた!ここや!」

    アダム「ハッ、ハッ、足速いんだね…」

    ソニア「お兄さん、静かにな。本当はここ、入ったらいかんねん。」

    アダム「あ、うん…」

    ソニア「じゃあ入るで……」








    アダム「………!?ここは…!?」

    ソニア「お兄さん、やっぱり知っとるんやな!!この変な機械のこととか!!」

    アダム「変な機械?いや…これは立体機動装置だ…でも一体どうしてここに?」

    ソニア「あとな!あとな!変な石もあんねん!」

    アダム「石だって?」

    アダム「…………!?」

    ソニア「なぁなぁ、それなんなんや?宝石?」

    アダム「違う、これは石なんかじゃない。」

    アダム「これは、「壁」の欠片…巨人の皮膚結晶だ……!!!!」
  25. 25 : : 2018/01/10(水) 17:42:28
    明日テストなんで今日の更新はここまでです。
    ちなみに本当の精神年齢は10歳です。
  26. 26 : : 2018/01/10(水) 17:47:04
    やっぱりバイトやら授業やらで平日は思う通りのペースでの更新が厳しいです。さーせん。放置は絶対ないですたぶん。皆さんも前パートを読み返したり好きなポケモンについてでも考えながら待ってて下さい。ちなみに私はグレイシアが好きです。
  27. 27 : : 2018/01/10(水) 20:37:26
    期待しています
  28. 28 : : 2018/01/10(水) 21:20:29
    あ、ソニアのおばあちゃんは茶髪ロングなメリル・ストリープをご想像いただければ。わからない方は是非検索してみてください。
  29. 29 : : 2018/01/10(水) 22:06:09
    放置しなければ更新遅くてもいいですよ
  30. 30 : : 2018/01/10(水) 23:08:53
    >>29
    このss好きなのはわかるけど、主さんを急かすのはやめなよ。主さんは主さんの生活があるんだからさ。
  31. 31 : : 2018/01/11(木) 00:07:33
    サシャ?編キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
  32. 32 : : 2018/01/11(木) 08:53:08
    期待
  33. 33 : : 2018/01/11(木) 13:48:15
    期待
  34. 34 : : 2018/01/11(木) 14:45:03
    ありがとうございます。




    ……………
    ー日本ー


    ヨーゼフ「じゃあもう、行く」

    美香「好きな人に会えることを願う。」

    美香の母「お幸せに~」

    実菜「好きな人によろしくね~」

    ヨーゼフ「くっ……またキマス」

    美香の父「ああ、いつでもおいで」

    ヨーゼフ「お世話になりまシタ」






    ミカサ「ジャン、恋愛をしてとても充実な生活をしている。幸せそうでよかった。」

    ミーナ「うん、そうだね…」


    ………………
    ースコットランドー


    エリク「アダムのやつ、遅いっすね。」

    教授「そうだなぁ。君の手伝いも大変助かってるんだけど、このまま二人で作業を続けるのはちょっと厳しいな。」

    エリク「おれちょっと迎え行ってきます。」

    教授「あぁ、頼むよ。私も少し休憩するとしよう。」

    エリク「うっす、行ってきます。」


    ……………


    アダム「そんな…どうしてここに…」

    ソニア「「壁」?「壁」ってなんなん?そんな珍しいものなん?」

    アダム「ソニアちゃん、ここにあるものはどこで手に入れて来たの?」

    ソニア「さぁ?うちも今日初めて入ったから知らんねん。おばあちゃんから入るな、言われとったから。」

    アダム「君のおばあさんは一体…」

    ソニアの祖母「ソニアー。ソニア帰ってきとるん?ソニアー。」

    ソニア「やばい、おばあちゃんや!ど、どうしよう…また勝手に入ったから怒られる…」

    ソニアの祖母「あぁ、ここにおったんか。勝手にここ入ったらいかん言うたやろ………」

    アダム「あ、どうも…」

    ソニアの祖母「あ、あんた…」

    ソニア「おばあちゃん、このお兄さんのこと知っとるんか?」

    ソニアの祖母「い、いや、あんたはいいから、さっさ家入っとき。後でお説教やからな。」

    ソニア「うぅ~」



    アダム「どうかソニアを叱らないで欲しいな。あなたがサシャ、ではないね。」

    ソニアの祖母「そう…わたしもソニアも「サシャ」やない。」

    アダム「あなたは一体…」

    ソニアの祖母「生まれ変わっとるのは、「あんたら」だけやないっちゅーことや。」


    ……………


    エレン「近くのコンビニにもスーパーにもいねぇし、携帯もつながらねぇし…あいつどこまで行ったんだ?」

    エレン「もう日も沈んじまってるしな…作業もあるし、一旦ホテルに戻るか。」

    エレン「あいつ、「僕の協力は期待しないでくれ」とか言ってたくせに、自分が仕事サボってんじゃねぇか…」


    ……………


    アダム「「僕達」だけじゃない?それってどういう…」

    ソニアの祖母「あんた、「アルミン・アルレルト」やろ。」

    アルミン「僕を知ってるんですか?いい加減答えて下さい。あなたは一体誰ですか?」

    ソニアの祖母「別に名乗る程やないよ。ただの「壁の中の住人」や。」

    アルミン「住人…?兵士ではないんですか?」

    ソニアの祖母「違うね。私はただの平民。一番外側の「ウォールマリア」で暮らしてたただの無力な人間や。」

    ソニアの祖母「あんたらのことはよー知っとるで。シガンシナ戦で生き残り、壁を取り戻した英雄ってな。」

    アルミン「貴女が兵士でないとすれば、じゃあここにあるものは…」

    ソニアの祖母「拾ったんや」

    アルミン「拾ったって、えぇ?」

    ソニアの祖母「文字通り、拾ったんや。ドイツのとある森でな。」

    アルミン「ドイツ!?ドイツにですか!?」

    ソニアの祖母「そうや。まだうちが学生の時に学科の研究でドイツに行っとって、森を探索しとったら偶然見つけたんや。」

    ソニアの祖母「あれらを見つけた時はそらびっくりしたわ…その時にはすでに自分の前世について知っとったし、平民といえど立体機動装置くらいは見たことあったからな。」

    ソニアの祖母「ほんで私は直感した。これらは他の人に見つかったらいかんものやと。」

    アルミン「それは…僕らの前世の時代について、現代ではなにも記述すら残されていないからですか。」

    ソニアの祖母「そう。なんでそうなんかは知らんけど、立体機動装置や壁の欠片のことが世間に知られればきっと大騒ぎなる。未知の技術と物質やからな。」

    ソニアの祖母「そして私は誰にも見つからんようになんとか持ち帰って、今日までこの倉庫に隠しとったんや。鍵をかけとったはずなのに、どうやら壊れとったみたいやな…」

    アルミン「そうでしたか…じゃあサシャはどこに?」

    ソニアの祖母「さあな。少なくともソニアは「サシャ」やない。どこにおるのかは私も知らんわ。」

    アルミン「そうですか……………あ、」

    ソニアの祖母「どうしたんや?」

    アルミン「資料制作してたの忘れてた…」
  35. 35 : : 2018/01/11(木) 14:49:07
    おっ…面白くなってきたな
    その調子で頑張れ
  36. 36 : : 2018/01/11(木) 15:41:35
    >>30そうですね…主さんすみませんでしたー
  37. 37 : : 2018/01/11(木) 22:30:31
    バイトでやらかしたので慰めて下さい。




    ………………


    エリク「ただいま戻りました。」

    教授「おぉ、その様子では…ベッシュくんは見つからなかったようだね。」

    エリク「はい…すんません。」

    教授「君が気に病むことはないよ。それにしても珍しいな…彼が作業を放り出してどこかに行くなんて。余程腹の調子が悪かったのか、それとも彼の身に何か起きたのかな…」

    エリク「俺、もう一度探しに行ってきます。」

    教授「いや、やめておきなさい。もう外は暗い。慣れない外国を案内なしにあまり歩き回るもんじゃない。ベッシュくんのことだ、また連絡がくるかもしれない。」

    エリク「はい……。」


    ……………


    アルミン「あぁ~~~どうしようもうこんな時間…教授とエレンになんて言おう…」

    ソニアの祖母「まぁ落ち着き。もう夕飯の時間や、あんたも食べていき。」

    アルミン「いや、でも僕、」

    ソニアの祖母「既にもう長居してしまっとるんやから、ちょっとぐらいいいやろ。軽く食べていき。」

    アルミン「はい…ご馳走になります…」




    ソニア「あ!お兄さんとおばあちゃん!なんしよったん?」

    ソニアの祖母「お兄さんとな、あの倉庫のことは黙っといてって話しよったんや。ソニアも倉庫のことは秘密やで。」

    ソニア「わかった!おばあちゃんとの約束やね!」

    アダム「あの、他の仲間たちに倉庫のことを伝えてもよろしいですか。」

    ソニアの祖母「仲間たちって調査兵団の兵士のことね?それならええよ別に。」

    アダム「ありがとうございます。あ、ちょっと電話させて下さい。」

    ソニアの祖母「構わんよ。その間夕飯注(つ)ぎよるから。」


    ……………


    〜♪♪〜♪♪
    エリク「!!!!おい、もしもしある、アダムか!!!!お前いまどこで何してんだよ!!!!心配してたんだぞ!!!!」

    アルミン「ごめん。あと少しでそっちに帰るよ。作業は戻ったら僕がみんなやるからエレンと教授は夕飯食べてて。」

    エリク「…無事なんだろうな。」

    アルミン「五体満足だよ。詳しいことは後で話すよ。じゃあね。」

    エリク「気をつけて帰れよ。」

    教授「ベッシュくん、なんて?」

    エリク「もう少ししたら帰るそうです。後の作業は自分がやるから俺達は先に夕飯を食べててくれって。」

    教授「そうか。連絡がついてよかったよ。」


    …………………


    エリク「お、帰ったな。」

    アダム「ただいま…二人とも、資料制作をほったらかした上に心配までさせて本当にすみませんでした。」

    教授「腹の具合は大丈夫かね?事前に連絡はあったんだし別に構わないよ。」

    アダム「?はい、ありがとうございます。後の作業は僕がやるので二人は休んでて下さい。」

    教授「悪いね…昼間にずっと調査してたから体が疲れててね。私はもう寝るよ。」

    アダム「エリク、君には話があるから少し待っててくれ。」

    エリク「わかった。」

  38. 38 : : 2018/01/11(木) 22:30:58
    ………………


    エレン「で、話ってなんだ。お前がどっか行ってたのと関係あるのか。」

    アルミン「うん。君にも関係ある話だよ。心して聞いてくれ。」

    エレン「おう。」

    アルミン「実は、僕らの前世の時代についてなんだけどさ」

    エレン「あぁ、前に話した「俺達の時代のことが教科書に書かれてない」って話だろ。なにかわかったのか?」

    アルミン「うん…いや、何もわからなかったんだけどさ、」

    エレン「なんだよ。」

    アルミン「立体機動装置と「壁」の欠片と、あとサシャのジャケットが見つかったんだ。」

    エレン「っ!?サシャ!?それに立体機動装置と「壁」だと!?一体どうして…俺達の時代のものは何一つ残ってないんじゃなかったのかよ!?」

    アルミン「落ち着いてくれ、取り乱すのもわかるよ。僕だって今でも少し混乱してるんだ。」

    エレン「それで、サシャはどこにいるのかはまだわかってないのか。」

    アルミン「うん…これはあくまでも僕の仮説なんだけどさ」

    エレン「なんだよ。早く言えよ。」

    アルミン「サシャはもしかしたら、まだ生まれてないんじゃないかな。」

    エレン「は?そんなことってあんのかよ」

    アルミン「僕らは今まで他のみんなが既にどこかで暮らしている前提で旅をしてきたけど、よく考えたら年齢だってバラバラなんだからそういうこともありうるんじゃないかと思って。」

    エレン「ま、まぁ、そうかもしれねぇけどよ…」

    アルミン「とりあえず一番重要なことは話したよ。」

    エレン「でもよ、本当にそうだとしてどうやって探すんだ?生まれてもないやつなんて探しようがねぇぞ!」

    アルミン「これはしょうがないことなんだよ。エレン、君もわかってたろ。それに、これはあくまでも仮説だ。今後そういうこともあるかもしれないって話だよ。」

    エレン「…で、そのジャケットとか立体機動装置ってどこで見つけたんだよ。」

    アルミン「それも含めて、明日ちょっと付き合ってよ。」

    エレン「お、おう。」
  39. 39 : : 2018/01/11(木) 22:46:04
    面白くなってきたーーーーーーーーーー!!
    めっちゃ期待してます!!
    バイトで疲れてるのに更新してくれてありがとうございます!
    バイトもssも両方頑張ってください!!
  40. 40 : : 2018/01/12(金) 10:10:03
    ………………



    コンコン
    ソニア「はーい!あ、昨日のお兄さんやん!」

    アダム「こんにちわ、ソニア。」

    エリク「こいつ、サシャじゃねぇか!」

    ソニア「だーーーーかーーーーらーーーー!うちは「サシャ」やない!!!!ソニアやゆーてんねん!!!!!!!!」

    アダム「そうだよエリク。彼女は「サシャ」じゃない。ソニアだよ。」

    エリク「わ、わりぃ…ソニア…ちゃん…」

    アダム「ゼルマさん…おばあさんはいるかな?」

    ソニア「おばあちゃんな!おるで!おばあちゃーーーん!!昨日のお兄さん!!!!」

    ソニアの祖母「はいはい、昨日ぶりやな。あぁ…今日はあんたもおるんか。」

    エリク「ど、どうも…」

    ソニアの祖母「で、今日は?話なら昨日ので全部やで。」

    アダム「いや、今日はまた倉庫を見せてもらおうと思って…ダメですかね?」

    ソニアの祖母「あぁそんなこと。あんたらやったら別に構わんよ。あれは元々あんたら兵士の道具やってんから。」

    アダム「ありがとうございます。」

    エリク「え、もしかしてここにあるのか?どういうことなんだ?このおばさん誰だ?」

    ソニアの祖母「はぁ…あんたにも説明せないかんのか…」

    ソニア「こっちのお兄さんはえっらい人相悪いなぁ。」
  41. 41 : : 2018/01/12(金) 10:10:46
    ………………


    アルミン「うーん…あぁ、やっぱりそうだ。間違いない。」






    エレン「うわ、ほんとだ。今見ると懐かしいもんばっかだな。」

    アルミン「あ、エレン。」

    エレン「「壁」の欠片ってこれか…俺のこぶしぐらいしかねぇけど、確かにこれは「壁」の一部だ。」

    アルミン「ねぇ、ちょっとこれ見てよ。」

    エレン「ん?あぁ、立体機動装置ってそれか。ブレードの刃と装置だけでボンベや鞘は残ってなかったんだな。」

    アルミン「うん。ゼルマさんがこれを見つけたのが学生の時って言ってたから、多分発見されてから30年は経ってる。でもおかしいよね。30年も経ってるのに埃すら被ってない。」

    エレン「確かに…そう言われれば。キズやヘコミは所々あるけど、まだ使えそうだ。刃も磨かれてる。」

    アルミン「変だよね。普通、平民が装備の手入れなんて出来るかな。」

    エレン「まぁ、磨くだけなら誰でも出来るんじゃないか?」

    アルミン「どうだろう。ここ、発射口の接続部分、ネジが一本違うのになってる。」

    エレン「ほんとだ。一本だけ新しいやつに変わってるな。」

    アルミン「ゼルマさんは発見してから誰にも見つからないようにずっとこれを隠してたんだ。昨日ソニアに見つかるまでね。」

    エレン「じゃあ、その間これを手入れしてたのは…」

    アルミン「ゼルマさんにもう一度話をきくしかなさそうだね。」


    ………………


    ソニアの祖母「なにかわかったんか?」

    アルミン「ええ、あなたのことがわかりました。」

    ソニアの祖母「は?私のことやて?」

    アルミン「立体機動装置をみてわかったんですが、とてもよく手入れされてたんです。ゼルマさんがしたんですか?」

    ソニアの祖母「まぁ、そうやけど…それがなんや?ちょっと修理しただけやで。」

    アルミン「あぁやっぱり…ゼルマさん、あなたは平民じゃない。兵士だったんですよね。」

    ソニアの祖母「なにいうてんねん。立派な平民や。あんたら調査兵が毎回ボロボロなって壁の外から帰ってくんのも見てんねん。」

    アルミン「多分、駐屯兵か憲兵のどっちかだ。立体機動装置の仕組みはブラックボックス、訓練兵団に所属していなければ簡単な修理さえ普通の人ではできないんです。」

    ソニアの祖母「でも…私にはそんな記憶は…」

    アルミン「思い出す記憶は必ずしも完全ではないようです。…ゼルマさんは何らかの理由で兵士を辞めて平民になった。きっと、その兵士の時の記憶だけ思い出せてないだけなんです。」

    エレン「でもよ、記憶がないのにどうやって修理するんだ?」

    アルミン「記憶はなくても、身体が覚えていたんじゃないかな。」

    ソニアの祖母「……そうか、この私が、兵士ね…ふふふっ、ふふ…」

    ソニアの祖母「あぁ…思い出したわ…私はあの時、「壁」が破られた時…巨人に食い殺されていく仲間たちをみて、兵士を辞めたんや…逃げたんや。」

    アルミン「逃げたなんて…無理もありませんよ。「あれ」はまるで地獄でしたから…」

    ソニアの祖母「いいや、あの時私は仲間たちを見捨てたんや。…申し訳ない、エリー、ブルーノ、リディ…許してくれ…すまない…」

    アルミン「な、泣かないでください。きっと、ゼルマさんの仲間たちも今頃生まれ変わって平和に暮らしてますよ。」

    ソニアの祖母「だといいんやけどな…」

    ソニア「おばあちゃーん、お腹空いたー!ってなに!?なんでおばあちゃん泣いとんの!?」

    ソニアの祖母「ソニア、ばあちゃんは大丈夫やから。ご飯つくろか。」

    ソニア「どっか痛いん?お兄さん達に泣かされたん?」

    ソニアの祖母「いいや、大丈夫や。ちょっと昔のこと思い出してん。」

    アダム「あの、僕達はこれで失礼します。」

    ソニアの祖母「待ち。あんたらも食べていき。」

    アダム「あ…はい。」

    エリク「ありがとうございます」
  42. 42 : : 2018/01/12(金) 11:02:03
    ………………


    ソニアの祖母「ふーん…世界に散らばった仲間たちを探してるねぇ。」

    エリク「なにか知ってることはありませんか?」

    ソニアの祖母「いいや。私がみつけたのはあのジャケットだけや。第一、私はあんたらの名前は知っとったけど顔までは覚えとらんねん。」

    アダム「え、でも僕のことは…」

    ソニアの祖母「あぁ、あんたは「女みたいで弱そうなのに生き残っててすごいなー」て、なんとなく覚えとってん。」

    アダム「…………………」

    ソニアの祖母「今はそうでもないみたいやけどな。…あ、そうや。」

    エリク「ははは…なにか思い出したんですか?」

    ソニアの祖母「ソニア、いとこの姉ちゃん覚えとるか?」

    ソニア「姉ちゃんって、セシィーお姉ちゃんのこと?覚えとるよ。」

    エリク「その人がどうかしたんですか?」

    ソニアの祖母「セシィーちゃんはこの子の母方の4つ上のいとこやってな。今気づいたんやけど、ソニアによーーーーー似とんねん。」

    エリク「へぇ!それで、セシィーさんは今どこに?」

    ソニアの祖母「元々出身も住まいもイギリスやってんけど、ソニアの母親から手紙届いてな。どうやら今アメリカおるらしい。」

    アダム「アメリカ…」

    ソニアの祖母「旅行ついでに親戚の家あそび行っとるんやて。」

    ソニア「え!!セシィーお姉ちゃん、今アメリカおるん!!いいなぁ~~うちも行きたいわ。」

    ソニアの祖母「ソニアももう少し大きなったら1人で行かせて貰えるやろねぇ。」

    エリク「情報、ありがとうございます。」

    アダム「ランチまでご馳走になってすみません。とても美味しかったです。ありがとうございました。」

    ソニアの祖母「またいつでも来いや。ソニアもあと3日はこっちにおるから。」

    ソニア「またねお兄さん達!今度はうちが作ったの食べさしたる!!」

    アダム「うん、ありがとう。」

    エリク「ご馳走さまでした。」


    ……………


    教授「あぁ、君達帰ってきたのか。明日の学会で使うこの資料なんだけど、ちょっと数値間違ってるよ。これ作ったの誰だね?」

    エリク「あ………俺です。すみません…」

    教授「なんだ君か。間違いはここだけだからすぐに訂正してもらえれば大丈夫だよ。」

    エリク「すぐに訂正してきます!」


    ……………


    それから日々は過ぎ、あっという間に僕らが帰国する日になった。


    ー駅ー


    ソニア「おーーーーい!」

    アダム「あ、お見送りに来てくれてるよ。」

    エリク「ほんとだ。おーーーーーい!」

    教授「知り合いかね?」

    アダム「ええ。僕が「お腹を下した」時にお世話になったんです。」

    教授「なるほど。君達も隅に置けないね。」

    アダム「ははは…」

    ソニア「今度は!ロンドンに来てなーー!!!!」

    エリク「あぁ、絶対行くからなーーーー!!!!」







    アダム「それにしても驚いたな…教えて貰った住所と名前をみるにこれは…」

    エリク「やっぱりそうだよな。まさかアイツと親戚だったとは…」


    ………………
    ーアメリカー


    ヨーゼフ「今帰ったぞババア。これ土産だ。センベイっていうらしい。」

    ヨーゼフの母「あぁ、おかえり!!今ね、セシィーちゃん来てるよ!ほらあんた覚えてるかい?あの時はまだ小さかったけどよく遊んでたじゃないか!」

    ヨーゼフ「は?誰だって?」

    ヨーゼフの母「セシィーちゃんだよ!4つ下の!あんたのはとこだよ!!いまリビングにいるから、挨拶してきな」

    ヨーゼフ「はぁ……なんだってまたこっちに…………」

    ???「あ、どうも……ジ、あ、ヨーゼフお兄さん。」

    ヨーゼフ「……おいお前、サシャ……か…?」
  43. 43 : : 2018/01/12(金) 11:02:42
    やっと一区切りつきました。まだまだぬるぬる書いて行きます。
  44. 44 : : 2018/01/12(金) 11:09:36
    期待
  45. 45 : : 2018/01/12(金) 11:15:53
    ここで恒例のプロフィール


    ソニアの祖母(ゼルマ・マグダニエル)(52)英
    前世は駐屯兵だったがトロスト区戦で仲間を失い、そのショックで自ら退団するも「仲間を見捨てた」という罪悪感はいつまでもつきまとった。
    生まれ変わってからは兵士だった記憶に蓋をし、ショックと罪悪感から逃れようとした。

    ソニア・マグダニエル(12)英
    だいぶ料理を覚えたので、ロンドンに帰ったら父ちゃんに一番に食べさせてあげるつもり。

    エレン/エリク・ダブロフスキー(21)独
    語学よりパソコンの方が得意。

    アルミン/アダム・ベッシュ(21)独
    将来は大学院に進んで研究を続けようと思っている。

    ミカサ/鎌田 美香(16)日
    ヨーゼフ(ジャン)に恋愛成就のお守りをあげた。

    ミーナ/金谷 実菜(16)日
    ヨーゼフ(ジャン)が気の毒で仕方ない。英検受かりました。

    ???/セシィー・カーター(16)英
    ソニアのいとこでヨーゼフ(ジャン)のはとこ?
  46. 46 : : 2018/01/12(金) 20:28:46
    すごく楽しい!!! 続き待ってます!!!
  47. 47 : : 2018/01/12(金) 21:07:58
    期待
  48. 48 : : 2018/01/12(金) 22:41:37
    そうなのか深いですねぇ
    期待です
  49. 49 : : 2018/01/12(金) 23:55:35
    今までノリといきおいだけで書いてきたので今ちょっと今後の展開について考えてます。さーせん。もうちょっとだけ待ってて下さい。ちなみにミーナちゃん推しです。
  50. 50 : : 2018/01/13(土) 00:04:33
    あと続きはまたスレを立てるのでスコットランド編はこれで終わりです。のろのろとした更新にも関わらず、読んでくださってありがとうございます。ただいま思案中、執筆中ですのでもう少し待ってて下さい。
  51. 51 : : 2018/01/13(土) 01:16:35
    アニ推し期待です。頑張ってください
  52. 52 : : 2018/01/13(土) 09:11:49
    期待していますよ
  53. 53 : : 2018/01/13(土) 18:31:15
    続いちゃいました。
    http://www.ssnote.net/archives/57383

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