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  1. 1 : : 2017/12/10(日) 02:28:53
    初投稿です。よろしくお願いします。

    俺の名はエレン•イエーガー。

    そして、今日は高校の入学式。

    ワクワクして門をくぐり、学校

    の中へ入ると、ふと金髪の少女

    が目に止まった。
  2. 2 : : 2017/12/10(日) 12:04:37
    期待大
  3. 3 : : 2017/12/10(日) 12:05:46
    期待!頑張れ!
  4. 4 : : 2017/12/10(日) 22:24:33
    期待~
  5. 5 : : 2017/12/19(火) 17:56:53
    俺は思わず目で追ってしまった。しかし、人混みが視界に入りもう見えない。

    アルミン「どうしたのエレン?」

    ミカサ「何かあった?」

    アルミンとミカサは俺の幼馴染み。
    二人共凄いいいやつなんだ。
  6. 6 : : 2017/12/19(火) 19:04:16
    エレン「なんでもねぇよ」

    アルミン「そう?一目惚れでもしたりして」

    エレン「そ、そんなわけないだろ!」

    アルミン「本当?怪しいなぁ」

    エレン「···ゲスミン」

    アルミン「冗談だよ!」

    ミカサ「エレンは男の子。だから仕方ない」

    エレン「ミカサもやめろよ!」

    ミカサ「ふふ、分かっている」

    エレン「そういうお前は気になるやつとかいるのかよ?」

    ミカサ「そういう人はまだいない」

    エレン「ふ~ん。まぁいいや。そんなことより早く教室行こうぜ」

    アルミン「そうだね」

    ミカサ「そうしよう」
  7. 7 : : 2017/12/19(火) 21:42:55
    教室に着くとほとんどの者が着席しているようだった。

    クラス分けについては先程下駄箱に掲示されてあったものを見たので教室を間違えることはなかった。俺達三人は同じクラスだった。

    席はそれぞれ離れていたけど気にすることはなかった。

    自分の席を見つけ、そこへ向かうと隣の席の人が門をくぐったときに気になった子であること気づいた。

    ちょっと緊張したけど話しかけることにした。

    エレン「俺、エレン・イェーガーっていうんだ。よろしく!」

    アニ「よろしく」

    エレン「名前何ていうの?」

    アニ「アニ…アニ・レオンハート」

    エレン「へぇー。かわいい名前だな!」

    アニ「あっそ」

    アニは冷たかったけど、俺は全然気にしてない。むしろ早く仲良くなりたいと思っている。
  8. 8 : : 2017/12/19(火) 23:43:32
    アニは鞄から本を取り出すと、それを読み出した。

    ブックカバーがしてあったためどんな本かは分からない。俺はとりあえずそれについて聞くことにした。

    エレン「何読んでるんだ?それ」

    アニ「私があんたに教える義理はない。だから言わない。あと、気安く話しかけないで」

    エレン「………」

    エレン「(怖い…けどかわいい)」

    そんなことを思っていると俺達の担任の先生が来た。

    キース「私は貴様らの担任のキース・シャーティスだ。

    義務教育を終えても貴様らがここにいるということは貴様ら全員が教育を受けることを望んでいるということを意味する!

    よって、我々教員は中学とは比べものにならないほど厳しく貴様らを指導する!

    そして、貴様らはその指導を受けたならば、恩返しとして、素直で正しく、きれいな心を手に入れなければいけないのだ!分かったか!」

    生徒「はい!(話長ぇよ)」

    コニー「きれいって、先生の頭皮みたいにですか?」

    キース「………」

    生徒「………」

    コニー「?」

    キース「おい、貴様の名前は?」

    コニー「二十二世紀の大天才、コニー・スプリンガーです!」

    キース「コニー・スプリンガー、一旦教員室へ来い。…それから、現在は二十一世紀だ」

    キース先生とコニーが教室から去ると、当然のことながら、教室内に大爆笑が起きた。

    しかし、アニだけが笑顔になっていないことに俺は気づいた。
  9. 9 : : 2017/12/20(水) 23:21:32
    入学式前に一波乱あったがコニーはたんこぶ一つで済んだようだ。

    入学式は校長先生が長い話をしてるだけだったので退屈だった。

    入学式が終わると、教室に戻りクラス全員の自己紹介が始まった。

    俺の自己紹介は上手くいったようだが、他の人のはあまりよく聞けなかった。

    その理由はどうしても気になってしまう人がいるからだ。もちろん、それは……

    アニ「マーレ州リベリオ中学校出身、アニ・レオンハートです。

    特技は格闘技です。よろしくお願いします」

    モブA「かわいいな」

    モブB「俺、タイプかも!」

    どうやらアニに気になっているのは俺だけじゃないらしい。まぁ当然といえば当然か……

    かろうじて聞いていた他の人の話から得た情報をまとめると、

    ・アニはライナー、ベルトルトっていうやつと同じ出身校だということ。

    ・アニは前の学校では友達が少なかったらしいということ。

    ぐらいで、あまり役には立たなそうだった。
  10. 10 : : 2017/12/22(金) 16:19:24
    今日は学校初日なのですぐに終わった。
    ほとんどの生徒が一人でか、同じ学校の人と帰っているようだ。

    アルミン「エレーン! 一緒に帰ろう!」
    ミカサ「私も一緒!」

    アルミン「もちろんいいよ!」

    俺はちらりとアニを見る。どうやら一人のようだ。

    あの反応からして他の男子もアニを狙ってくるだろう。しかし、今日は初日なので、緊張して、話しかけられない。ということは……

    エレン「悪ぃ、アルミン! ちょっと今日は用事があるから二人で帰ってくれ!」

    アルミン「えー、どんな用事なの?」

    ミカサ「アルミン」ゴニョゴニョ

    アルミン「あ、なるほど!」ニヤニヤ

    エレン「?」

    アルミン「じゃあねー、エレン」

    ミカサ「バイバイ、エレン、頑張って!」グッ

    エレン「なんなんだ? あいつら」

    エレン「(まぁ、いいや、よし!)」

    初日は皆、話しかけることはできない……ということは、初日に話しかければ、アニとの距離を縮みることができるチャンスだ!

    緊張するけど、頑張るか……

    エレン「なぁ、アニ!」

    アニ「何?」

    エレン「一緒に帰らないか?」

    アニ「………」

    エレン「………」ドキドキ

    アニ「あんたは良いよね……」

    エレン「え?」

    アニ「私と違って、人から信用されるし、人を信用できるし……」

    エレン「………」

    アニ「あんたみたいなやつ嫌いなんだよ……さっさと消えて」

    エレン「待っ……」


    バタン!



    結局アニは行ってしまい、俺は一人で帰ることになった。

    アニと一緒に帰れなかったことも悲しかったが、それ以上に去っていくときのアニの表情がこの世の全ての悲しみを背負っているように見え、すごくかわいそうに思えた……



    一方その頃……


    アルミン「いやー、驚きだねーまさかエレンが登校初日に一目惚れするなんてねー」

    ミカサ「あの小さかったエレンが……成長したものだ……」

    アルミン「でも、相手は誰なんだろうね?」

    ミカサ「エレンは教室でアニのことを見てた……なので、アニだと思う」

    アルミン「なるほど、アニかー、確かに可愛かったね」

    ミカサ「じゃあ、アルミンは誰か、気になる子はいた?」

    アルミン「ん~、クリスタって子かな? 初めて見たときは天使に見えたよ。ミカサは?」

    ミカサ「特にいなかった」

    アルミン「ふ~ん」

    ミカサ「(なぜだろう……ジャンという人のことを考えるとドキドキしてしまう……)」
  11. 11 : : 2017/12/24(日) 03:33:01
    期待です♪
    頑張ってください(*´ω`*)
  12. 12 : : 2017/12/25(月) 17:54:59
    皆様コメントありがとうございます。
    頑張って投稿していきます。
  13. 13 : : 2017/12/25(月) 19:21:35
    ~翌朝~



    エレン「zzz」

    カルラ「おきなさい! エレン」

    エレン「………」ムニャムニャ

    エレン「母さん……今、何時?」

    カルラ「8時だよ! 早く学校行きな!」

    エレン「やべぇ! 行ってきます!」

    グリシャ「いってらっしゃい」

    カルラ「気を付けてね」


    エレン「さすがに登校二日目に遅刻するはヤバイ!」ハアハア

    アルミン「あ、エレンおはよう」

    エレン「おはよう、アルミン」ゼエゼエ

    アルミン「どうしたのエレン?」

    エレン「いや、遅刻しそうになって……」

    アルミン「でも、エレンの家、学校に近いからそこまで焦る必要ないんじゃない?」

    エレン「確かにな。途中から歩いていたのにもう校門に着いたぜ……」

    教室に着くとすぐミカサの席が見えた。

    ミカサ「おはよう! エレン、アルミン」

    アルミン「おはよう、ミカサ!」

    エレン「おはよう、ミカサ。あれ、そこのやつ誰?」

    ミカサ「ああ、この人はジャン! 私の髪を綺麗ってほめてくれたの!」

    エレン「へぇージャンか、よろしくな。エレン・イェーガーだ」

    ジャン「こちらこそよろしくな、エレン」

    しかし、ミカサを誉めるっていうことはこいつミカサに気があんのか?

    ん? 気になるやつ?

    エレン「あ!」

    アルミン「どうかした、エレン?」

    エレン「いや、何でもない」

    そう言って自分の席に戻り、隣の席を見ると、アニの周りを数人の男子が囲んでいた。

    完全な出遅れだ……
    こんなことなら早く起きれば良かった。

    しかし、不幸中の幸いか、話しかけている全ての男子を無視していた。

    それでも、自分も無視されてしまうかもしれないという不安が生まれ、気持ちは晴れなかった。

    そんなことを考えていると、チャイムと同時にキース先生が来た。

    キース「全員着席!」

    ガシャン!

    大きな声に驚いて、筆箱をおとしてしまった。

    中身は四方八方に飛び散り、結構面倒なことになった。

    やれやれと、ため息をついて取りかかろうとするとアニが既に集め始めており、あっという間に片付いた。

    エレン「ありがとな、アニ」

    アニ「別に……」

    エレン「(何だ……優しいじゃねぇか。これなら、すぐにクラスに馴染めそうだな……)」

    しかし、俺の思惑は外れ、1ヶ月後にはアニの立場が急変してしまっていた。
  14. 14 : : 2018/01/08(月) 16:15:11
    入学から1ヶ月たった現在……
    アニは今、完全にいじめの対象になっていた。

    なぜそうなったのか?

    アニは多くの男子からかわいいと思われ、非常にモテていた。

    しかし、アニは彼らとは消極的な接し方をしていた。

    それを自分勝手な男子達はアニを恨み、いじめることにした。

    最初は、アニの胸を触ろうとしたり、スカートをめくろうとしようとするものだった。(しかし、全部アニが遮り、ボッコボッコにした。しかも、中にはそれをキース先生が見ていて半殺しにされたやつもいた)

    今は上履きを隠したり、机に落書きをしたりするようになった。おとなしくなってきたが、最近は女子まで参加して、段々陰湿なものになってきている。

    今、アニのいじめに対抗しているのは、俺を含めてミカサ、アルミン、ジャン、ライナー、ベルトルト、クリスタ、ユミル、コニー、サシャ、マルコ、ミーナの12人だった。

    男子A「キモいんだよ、クズ、死ね!」

    アニ「………」

    男子A「おい、なんとか言えよ!」

    エレン「やめろよ! テメエのほうが
    クズだろうが!」

    男子A「まだコイツかばってんのかよ……お前もウゼェんだけど」

    エレン「最低なのはそっちだろうが!」

    男子A「ああ?」

    ミカサ「……」ギロッ

    男子A「……」ビクッ

    男子A「そうだ俺、用事あるんだった、じゃあな!」


    エレン「あいつら、しつけぇなー、いい加減やめろよ……」

    ミカサ「次は削ごう……」

    エレン「(怖ぇよ)」ビクッ

    エレン「でもよ、アニお前ももう少ししゃべった方がいいんじゃねえの?」

    アニ「……」

    エレン「(ダメか……)」ハア

    エレン「なあ、ライナー、アニと同じ学校だろ? 何か知ってるか?」

    ライナー「それはな……」
  15. 15 : : 2018/01/09(火) 00:20:35
    期待!!
  16. 16 : : 2018/01/09(火) 00:22:03
    本当に初投稿?めっちゃおもろいで!
  17. 17 : : 2018/01/09(火) 22:39:13
    進撃のジャネラサブさん、期待してくれてありがとうございます。

    名無しさん、おもしろいと言ってくれてとてもうれしいです。
    ありがとうございます。

    まだまだ未熟ですが、これからも応援よろしくお願いします!
  18. 18 : : 2018/01/09(火) 23:20:42
    俺達にとって兄貴のような存在であり、アニと同じ学校の出身者であるライナーは語り出した。
    アニの過去を……

    ライナー「それはな、アニが中学2年生の時に起きたんだ……それまでのアニは今からは想像もできないぐらい明るかったんだぜ。

    特にアレが起きる前なんかすごい元気だったんだ……どうしてかというと、なんとアニのお母さんのお腹にアニの弟がうまれたんだ!」

    エレン「良かったじゃねえか」

    ライナー「ああ、そこまでは良いんだ
    。でもな、俺はある日アニとアニのお母さんが病院に向かって歩いているのを見たんだ。そこでアレが起きたんだ!」

    エレン「だからそのアレって何だよ!」

    ライナー「車がアニのお母さんに向かって突っ込んでいき、激突したんだ……」

    エレン「!」

    ライナー「飲酒運転だった……幸い命に別状はなかったもののお腹の中の子供は死産、しかも一人で出歩くことは出来なくなってしまったんだ……」

    エレン「それは酷い……」

    ライナー「それだけじゃない、その酔っぱらい野郎がなんて言ったと思う?『邪魔だよクズ、死んじまえ!』だぜ? 俺は間近で見てたから良く覚えている……」

    エレン「………」

    ライナー「それからアニは変わっちまった……多分、一時的なショックだったと思う。友達とあまり喋らなくなったんだ。
    でも、それが仇になっちまった。当時最も仲の良かった友達がアニは自分のことを避けてると思って集団でいじめを始めたんだ。
    俺とベルトルトで守ろうとしたけど、二人じゃ勝ち目がなかった。
    何たって先生まで敵だったからな」

    エレン「何だよそれ……」
  19. 19 : : 2018/01/10(水) 22:46:36
    ライナー「まあそういうことがあったわけで、人間を信用できなくなっちまったんだ。
    最近は俺らにも心を開いてくれない。
    でもな、それでもあいつは俺らの妹分なんだ! だから、これからも宜しく頼む」

    エレン「あぁ、任せろ!」

    ライナー「悪いな、暗い話しちまって」

    エレン「いやいやそんなこと無いって! こっちから聞いたんだし……」

    ライナー「あぁ、そうか、じゃあな!」

    エレン「じゃあな」

    俺とライナーが話している間ミカサはずっと黙っていた。すると、

    ミカサ「エレン、皆にアニの話をしよう」

    エレン「皆ってクリスタとかジャン達のことか?」

    ミカサ「うん」

    ミカサはジャンの名前が出た時少し赤くなったような気がする。何故だろうか?

    エレン「そうだなそうしよう。あ、そろそろ帰らねえと」

    ミカサ「じゃあ一緒に帰ろう」

    エレン「……悪いミカサ今日は一人で帰っても良いか?」

    ミカサ「……」

    ミカサ「いいよ」

    エレン「そっか、サンキュ、じゃあな!」

    ミカサ「じゃあね」

    ミカサ「(それにしても不思議だ……やはりジャンという言葉を聞いてしまうと胸がドキドキする……
    これは病気なのだろうか!?)」

    俺が一人で帰りたいって言った時あいつはすぐに俺の気持ちを理解し納得してくれた。
    あいつは昔から勘が良くて優しい。

    しかし、俺はやっぱりアニに恋をしているのだろうか……
    アニのことを考えると、胸がドキドキする、守ってあげたい、可愛い、愛して欲しい……

    間違いない……俺はアニのことが大好きだ!

    早くアニをいじめから助けたい、あの呪縛から救ってやりたい……

    さっさと明日になってくれ、皆に知ってほしいんだ、アニの悲劇を……


    ~翌日~
      早朝屋上にて

    エレン「皆、聞いて欲しいことがある。アニの過去についてだ」

    ユミル「あいつの過去になんかあるのかよ?」

    エレン「ああ、そうだ。ライナー話してくれ」

    ライナー「わかった、あいつは昔に……」


    ジャン「本当かよ!」

    サシャ「許すませんね!その酔っぱらい。アニが可哀想です……」

    コニー「俺は馬鹿だけど、そんなアニをいじめる奴ら達の方が大馬鹿だって思うぞ」

    ライナー「(コニー、ナイスだ!)」

    ベルトルト「(でも自分が馬鹿だってわかっているんだね……)」

    クリスタ「私もそう思う。皆でアニをたすけよう!」

    マルコ「僕もそう思うよ」

    ミーナ「私も同意!アニの親友として!」

    アルミン「もちろん僕も賛成だよ」

    ベルトルト「皆ありがとう!」

    ライナー「これで、アニを救うことができる……」

    エレン「ああ!」

    アルミン「でもどうするの?アニはきっと僕らを信用しないよ。何か作戦を立てないと……」

    クリスタ「は~い、私にいい考えがあります!」

    アルミン「どうぞ!」

    クリスタ「ハッ!アニはこの屋上でお弁当を食べているので、そこで一緒に食べたらきっと仲良くなれると思います!」

    マルコ「いい考えだね」

    ミーナ「うんうん」

    エレン「じゃあ今日の昼食の時間にこの屋上でアニと一緒に弁当を食べる、でいいかな?」

    ミカサ「とてもいいと思う」

    クリスタ「よ~し、頑張るぞおっ」

    アルミン「(天使……)」

    ライナー「(結婚したい……)」

    ユミル「クリスタは私のものだ!」

    楽しい時間が訪れ、アニを救う計画は順調に感じた。
  20. 20 : : 2018/01/13(土) 18:08:25
    ~昼食の時間~


    アニ「………」ガチャ

    クリスタ「アニ~!やっと来た!一緒にご飯食べよ!」

    アニ「………」ガチャ

    クリスタ「え?え?ちょっと待ってよアニ~!」

    アニ「……何で私があんたらと一緒に食べなきゃいけないのさ……」

    クリスタ「まあまあ!」

    アニ「というかどうしてこんなに屋上にいるの?」

    クリスタ「みんなアニと食べたいからここに来たんだよ」

    アニ「本当に?」

    ライナー「あぁそうだぞ」

    ミーナ「本当だよ!」

    サシャ「だから一緒に食べましょうよ!」

    クリスタ「お願い!」

    アニ「………」

    アニ「良いよ……」

    エレン「良いってOKの方か?」

    アニ「そうだよ」

    エレン「よっしゃあぁぁぁ!!」

    アルミン「エレンは……」ボソボソ

    ミカサ「アニのことを……」ボソボソ

    サシャ「嬉しいです!あっここ座って下さい」

    アニ「ありがと」

    コニー「じゃ、何の話する?やっぱり先生の頭についてか?あの人の使っている育毛剤がな……」

    アルミン「止めようねコニー」

    ジャン「そうだぞ、もしあいつ来たらどうするんだよ?」

    ユミル「馬鹿って怖いな……」
  21. 21 : : 2018/01/14(日) 18:49:31
    エレン「そんなことより今日の主役はアニなんだぞ」

    アニ「は?」

    アルミン「そうだよ!アニは今苦しいかもしれないけど僕らが協力すればきっと大丈夫だよ!」

    アニ「ふ~ん………」パカッ

    クリスタ「うわ~!アニのお弁当可愛いね!」

    アニ「お母さんが作ってくれた……」

    ミーナ「へえ~私にもちょっと分けて!」

    アニ「……良いよ」

    ミーナ「ありがとう!」

    マルコ「アニは優しいね」

    ライナー「そうだぞアニは優しいんだ」

    アニ「………」

    ライナー「アニ、無理するなよ。皆と仲良くなろうぜ」

    アニ「どうも。でも私は……」

    エレン「元気出してくれよアニ、ほらその弁当だってお母さんが作ってくれたんだろ?アニのことが好きじゃなきゃそんな可愛いの作ってくれないぞ」

    エレン「しかも俺らだっている。だから……その……もう少し明るくなってくれないか?」

    アニ「わかった」

    エレン「良かったぁ」

    ジャン「よし、じやあ皆で指スマでもするか?」

    サシャ「そんなことよりも私の買ってきた新作のポテチでも食べながらアニについて色々聞きましょうよ!」

    エレン「おお、いいな!」

    ジャン(『そんなこと』って……)シクシク

    ミカサ「………」ジィ

    ジャン「?」

    ミカサ「ジャンの提案は面白かった、大丈夫」

    ジャン「あ、ありがとう(よ、よしゃあぁぁッッ!!女神に誉めてもらえたぁぁ)」

    ミカサ(喜んでもらえただろうか?)

    ユミル「そういえばこのポテチ、今日の10時発売じゃなかったか?」

    サシャ「そうですよ」ムシャムシャ

    ユミル「じゃあどうやって買ったんだよ!」

    サシャ「えっと、まず2時間目にトイレと言って抜け出して、窓から用意してあったロープを使って降りて、それから……」

    ユミル「もう言わなくて良い、大丈夫だ……(こいつは将来怪盗になれるな……)」

    エレン「じゃあアニについて聞いていくぞ!」

    アニ「迷惑なんだけど……」

    エレン「あ、ごめん。じゃ別のに……」

    アニ「良いよ、別に……」

    エレン「ありがとう!早速皆で質問するぞ!」

    クリスタ「はいは~い!アニの好きな歌手は?」

    アニ「いない」

    ベルトルト「好きな教科は?」

    アニ「音楽。寝れるから」

    サシャ「私もです!」

    コニー「俺も俺も!」

    クロスタ「アニは馬鹿とは違うんだよ?」ニコッ

    コニサシャ「」ガーン

    ユミル(怖っ)

    ライナー(見ることが出来た……女神のブラックモードを……)

    ミーナ「好きなアニメは?」

    アニ「ない」

    エレン(あんまり面白い質問ないな)

    ミーナ「ん~そうねぇ……あ!」

    アニ「?」

    ミーナ「好きな人は!」

    エレン「!」

    アニ「いない」

    エレン「」ガーン

    クリスタ「じゃあさじゃあさ!アニにばっかだと可哀想だからジャンに聞こうよ?」

    ジャン「なんで俺なんだよ!」

    クリスタ「面白そうだから!」

    ジャン「ふざけんな!バッキャロー!!」

    ユミル「女神様のご命令だぞ……」ゴゴゴゴ

    ライナー「従え……」ゴゴゴゴ

    アルミン「平民よ……」ゴゴゴゴ

    ジャン「はい……」

    クリスタ「じゃあ早速!好きなアニメは?」

    ジャン「東京喰種」

    ベルトルト「好きな人は?」

    ジャン「お、いきなりかよ……えっと」チラ

    ミカサ「?」

    ジャン「い、いる!」

    ライナー「おお、マジかよ!」

    ミーナ「だれだれ?」

    ジャン「ぜってぇに教えねぇよ!」

    ユミル「気になるな」


    幸せな時間はあっという間に過ぎていった、しかし……
  22. 22 : : 2018/01/14(日) 22:36:24
    大分時間が経っていたので、ほとんどの人は教室へ戻っていった。

    ユミル「いや~楽しかったなー」

    ベルトルト「でも、もう授業5分前だよ」

    エレン「マジかよ、行こうぜアニ」

    アニ「………」タッタッ

    エレン「アニ?」

    アニ「………」タッタッ

    エレン「おい、そっち行くと落ちるかもしれねぇから気を付けろよ」

    アニ「わかってる、ここは高さ15mおまけに下はコンクリートで作られているから落ちたらまず助からない」

    エレン「そうだよ、だから……」

    アニ「私、あんたらを見ると思い出すんだ、昔の友達のことを……」

    エレン「大丈夫だ、俺らはそいつらとは違う」

    アニ「最初は皆そう言う。今、私のことを避けているやつらだって始めは友達になろうとか、言ってきた。だけど結局私は嫌われる……」

    エレン「だけど……」

    俺の言葉を遮りアニは話し続ける。普段からしたらあり得ないことだ。

    アニ「皆、私を嫌う。でも本当は皆は悪くない。みんな私が悪いんだ……
    私があまり喋らないから、私が仲良くしようとしないから、私が優しくないから……
    私がいるせいで皆に迷惑をかけてしまう」

    エレン「そんなことはない!お前を嫌うなんて俺はしない!」

    俺は必死に叫んだ。だが思いは届かなかった。

    アニ「アニ・レオンハートという存在はいない方が良い……」

    そう言ってアニは飛び降りた。何の躊躇いもなく、ただ涙を流して……

    エレン「アニィィィッッッ!!!」

    アニの身体は地球の重力によって、誰にも止めることなどできる筈もなく、ただ落ちて、落ちて、落ちて、落ちて

    地面に激突した。

    辺りには赤い液体が広がり、事の惨状を物語っていた。

    ミカサ「どうしたのエレン!」

    マルコ「大声が聞こえたんだけど……」

    エレン「アニが、アニが……」

    ライナー「どうしたんだ!?」

    エレン「飛び降りて……」

    下の惨状を見せると、当然の事ながら皆が驚きの声を漏らす。

    ライナー「何て事だ……」

    クリスタ「なんで?なんでよアニ?」

    サシャ「先生に知らなないと……」

    ユミル「いや、まずは救急車だ!誰か電話を持ってるやついるか?」


    キーンコーンカーンコーン


    授業の始まりを知らせる鐘がアニの死を暗示しているように聞こえた。
  23. 23 : : 2018/02/24(土) 11:26:53
    面白い。期待。
  24. 24 : : 2018/03/31(土) 22:14:04
    更新大分遅れます。皆さんすいません
  25. 25 : : 2018/07/28(土) 23:41:20
    そろそろ再開したいと思います
  26. 26 : : 2018/07/28(土) 23:42:32
    すいません。
    久しぶりだったのでトリップ間違いました
  27. 27 : : 2018/07/29(日) 00:21:52
    モブA「アニが死んだ?マジかよ」

    モブB「マジマジ!あいつ無口だしザマァって感じ!めっちゃストレス解消されたわー」

    モブC「お前ら静かに!キース先生が来たぞー」

    重々しい雰囲気の中キース先生は静かに教壇の前に立ち止まった。

    キース「貴様らのほとんどが噂を耳にしたと思うが一応言っておこう。
    このクラスの生徒である、アニ・レオンハートが重症を負った」

    ザワザワと教室が騒がしくなる。

    キース「静かにしろ!全く、貴様らはいつになったら
    礼儀を覚えるんだ!」

    モブA「先生」

    キース「何だ」

    モブA「レオンハートの容態はどうなんですか?」

    キース「なんとも言えん。ただかなり深刻だとの報告を受けた。
    まあ、そういう訳で私は今から病院へ向かう。次の授業は自習だ。以上」

    キース先生はそう言って教室から立ち去った。
    それからしばらく経つと、

    モブA「ヨッシャー!自習だー!アニの野郎最期くらいは役に立ってくれたぜ。俺、次の授業のテスト勉強全くしてなかったんだよなー」

    モブB「それなー。そういえば今日初めてあいつを認識したわー。あいつ影薄すぎるだろwww」

    モブA「分かるわー。あいつ生きている価値無いよな。今日はアニの死亡記念日。なんちゃってー!マジウケ、」

    ドッカーン‼︎

    モブC「モ、モブA!」

    モブA「イッテェなぁ!何しやがるんだ、エレン⁉︎」

    そこにはガチでキレて理性を失いかけているエレンがいた。

    エレン「シネ」

    エレンはモブAの胸倉を掴んで、
    頭突きで鼻を折り、
    モブAの身体ごと吹っ飛ばし、
    腹を殴って、
    次に右腕、
    次に左腕、
    次に右脚、
    次に左脚、
    次に頭、
    頭、
    頭、
    頭、頭、頭、
    アタマ、
    あたマ、
    あたま、あタマ、
    頭頭頭頭頭
    辺りに物凄い量の血が飛び散る。
    倒れ、無抵抗のまま、泣き叫ぶ モブA
    そして返り血を浴びながらも未だに彼を殴り、屠り、殺そうとする男。
    エレン・イェーガー。
    この騒ぎが教員によって止められたのがことが起きてから3分後のことであった。
  28. 28 : : 2018/07/29(日) 00:53:30
    本日二度目の救急車。
    そして、

    エレン「俺は悪くないと思うなー」

    アルミン「いやいや、あれはやり過ぎだと思」

    ライナー「いーや、エレンは正しい!よくぞやってくれた」

    エレン「ありがとよ、ライナー。でもまだ腹の虫が治んねぇなぁ」

    ミカサ「ええ、エレン。その通り。あの程度で満足しちゃ駄目。あの時は肉弾戦ではなく近くの椅子や、ハサミなどの鋭利な刃物を使うべきだった。
    そうすればもっと苦しめながら息の根を止められた」

    クロスタ「違うよミカサ。ああいう時は相手が死ぬ寸前まで首を締めて、一旦放して、息を吸わせた後、再度首を締めるってのを繰り返すのが一番有効なんだよ」

    アルミン(うちの学校には人の命の尊さを理解出来ていなさそうな人がいっぱいいるなー。
    ってか今黒い女神がいたような気がするんだけど)

    ベルトルト「サシャ、誰に電話しているの?」

    サシャ「キムさんです」

    ベルトルト「そんな人いたっけ?」

    サシャ「私の友達です。外国人なんですよー」

    ベルトルト「へえー。どこの国なの?」

    サシャ「確か、ノースコリアって言ってましたねー」

    ベルトルト「ギョッ⁉︎」

    サシャ「? どうかしましたか?」

    ベルトルト「えっとね、サシャ。電話の要件は何なのかな?」

    サシャ「モブAがムカつくんで、あいつの入院した病院に向かってミサイルを撃って欲しいってお願いしたんです」

    V「魚魚⁉︎」

    サシャ「驚き過ぎて名前が省略されてますよ」

    ベルトルト「サシャ、何でソノ人と知り合いなの?(どうして今あいつの名前が出るんだよ!下手したらこのサイト消されるぞ!)」

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