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秋のコトダ祭り2017【オマケ】

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  1. 1 : : 2017/12/01(金) 23:50:26
    スレタイ通りです。

    各アイテムでボンヤリ構想練ってたやつを1レスにまとめました。

    V3のネタバレが飛び交ってます。
  2. 2 : : 2017/12/01(金) 23:50:59
    『ナイフ』



    アンジー「…」



    パレットナイフ。


    アンジーの大好きな、ずっと使ってるパレットナイフ。


    絵の具をナイフに乗せて、紙の上で絵の具を伸ばすの。


    でもね、でもね、これはアンジーの意思で動いてるんじゃない。


    アンジーには聞こえるの。神サマの声が。


    神サマがね、アンジーを動かすの。


    “この絵の具使え”

    “こうやってナイフを動かせ”

    “力加減は、角度は、絵の具の伸ばし具合は”


    こうやってアンジーの作品が完成する。


    アンジーじゃないの。アンジーの絵は、アンジーが描いてるんじゃないの。


    全部、ぜーんぶ神サマ。


    神サマが全部見てて、アンジーに教えてくれるの。


    最善の選択を。最良の未来を。


    普通の人じゃ見られないような景色を、神サマがアンジーに教えてくれるの。


    そう、神サマはアンジーを通してこの世界を見定める。


    アンジーが見たものを、聞いたものを、神サマは全部全部全部全部全部。


    全部、神サマは受け取る。咀嚼する。


    そして感じ取る。アンジーの代わりに。


    アンジーは、神サマが感じた全てを出力する。


    神サマの言葉を、神サマの意見を、全部。


    そうして出来上がる。アンジーの作品。


    絵でもいい。彫刻でもいい。とにかく、アンジーが生み出したその全ては。


    神サマがこの世界に向けて発する警笛。


    神サマの声。神サマの言葉。



    アンジー「…」



    今紙に伸ばしてる色は赤。


    神サマは、今の平穏が危ぶまれていることをアンジーに教えてくれた。


    赤…赤。


    炎だ。溶岩だ。血だ。


    燃え盛る憎しみと、そうして流れた血液だ。


    火炎だ。火の玉が空から降ってくる。


    容易く空を覆って、そうして街を滅ぼす。


    嗚呼、こんな未来が本当に待っているのなら…



    アンジー「にゃはは」



    本当に待っているんだね、神サマ。


    信じています、いつものように。


    アンジー「…あ」


    パレットナイフが掌から滑り落ちた。


    ナイフに乗せられた赤が、完成間際の絵画に縦に切り込みを入れる。



    アンジー「…………すごいねー、すごいねー」



    絵が完成した。
  3. 3 : : 2017/12/01(金) 23:51:46
    『日記』


    特に用もなく才囚学園の外ををうろつく。


    何となし大窓から食堂を覗くと、そこに百田の姿を発見。


    どうやら本を読んでるみたいだ。


    校内に入って食堂への扉を開き、百田に近づいて尋ねてみる。



    春川「百田、それなに読んでるの?」


    百田「おう、ハルマキ!
    これは宇宙に行くって決めた日からつけてる日記だ」


    春川「日記…」



    改めて見ると確かに日記帳だ。


    『宇宙日記』とデカデカと書かれたタイトルの下に、これまたデカデカと百田の名前。


    割と字が綺麗なのが少し悔しかった。



    百田「その日の宇宙に関するニュースとか何とかをバーって殴り書きしてるだけなんだけどよ」




    百田は日記のページをパラパラとめくって私に中を覗くよう促す。


    もう何年も前からこの日記をつけていることが、書かれてた日付から分かった。



    春川「すごい…こんなに前から…」


    百田「ガキの頃からこの日記つけてたからな…
    もう何冊目だったかも数えてねぇや」



    本当に色々なことが書かれてる。


    “今日は流星群がどこどこで見頃” とか

    “ 宇宙飛行士の試験に誰々が合格” とか

    “太陽フレアがウンタラカンタラ” とか…


    宇宙に関するものだったらどんな小さなことでも見逃してないんだろう。


    ちゃんと毎日書かれてて、それでも空白のページは存在してなかった。


    そして、だからこそ思い入れを感じた。


    きっと百田と宇宙を繋ぐ大切なツールなんだろう、なんてことが私にも分かるぐらいに、百田はこの日記を大切にしてる。



    春川「…百田にとっては大切な日記なんだね」


    百田「おう!なんてたって、こいつは俺の “宇宙に行く” っていう決意と覚悟の結晶だからな!」


    春川「……そっか」



    じゃあ…この日記を失えば、百田は “宇宙に行く” っていう決意と覚悟を失うことになるのかな?


    百田が今までつけた日記を全部燃やしてしまえば、百田はずっとここに居てくれるのかな?


    遠い遠い場所に行く百田の背中を、私は見送ることはなくなるのかな?


    百田は宇宙に囚われなくなって、私はのことを見てくれるようになるのかな?


    ………もしそうなら──────。



    百田「あ、いずれ俺の名前が宇宙に轟くからってこいつを狙ってるな?」



    百田の声にハッとして、こっちの世界に引き戻される。


    そして同時に少し焦ってしまった。


    理由は的外れだけど、日記を狙ってたのは事実だったし。


    でもそれを悟られないように、私は精一杯冷たく流すような反応をする。



    春川「はぁ…そんなわけないでしょ…」


    百田「ははは、わかってるよ」



    幸い私の演技はバレなかったみたいで、小さく安堵。


    百田の直感は馬鹿にできないし…


    ………。


    百田が宇宙に行くとき、私はどうするんだろう。


    私には旅立つ百田を止められる術はないし。


    だから、きっと普通に見送るんだろう。


    でも…それはやっぱり嫌だな。


    私は、百田が遠くに行くことを耐えられない。


    そんなに強くはない。




    百田「…あ、でもサインぐらいなら今のうちにしてやってもいいぜ?」


    春川「いらない…」



    サインはいらないから。


    サインじゃないから。私が欲しいのは。



    百田「まあ、俺が宇宙に行く時は見送りぐらいしてくれよな」



    笑顔で語りかける百田。


    その目は多分、私を見ていない。


    果てしなく広大な宇宙の中じゃ、私の存在なんて見えるわけもなかった。


  4. 4 : : 2017/12/01(金) 23:52:36

    『薬』


    夢野「んあー…指を切ってしまったわい」


    茶柱「それは大変です!
    夢野さん、すぐに治療しましょう!」


    夢野「ひぃいっ!?
    て、転子か……一体どこから…
    …ん?てかなんじゃそれは」


    茶柱「ほら夢野さん、そんなに警戒しなくても大丈夫ですから!
    師匠から頂いたこの『ネオ塗り薬』で夢野さんのその傷もバッチリ治ります!」


    夢野「警戒するに決まっておろう…
    そもそも、ウチには魔法があるから塗り薬はいらんわ」


    茶柱「そんなこと言って!夢野さんの大事な体にもしものことが!もしものことがあればどうするんですか!」


    夢野「そんな大ごとにせんでよいわ!
    少し指を切っただけじゃろ…」


    茶柱「はーい、じゃあ塗りますよー」


    夢野「人の話を聞けぃ!
    ちょ!転子!ホントにいらな…!」


    茶柱「夢野さんは必死に抵抗してても可愛いですね〜…」


    夢野「なんじゃこの馬鹿力は!
    筋肉ダルマ女!あときしょい!きしょい!」


    茶柱「じゃあ転子が今から夢野さんの指にゆーっくりこの塗り薬を塗っていきますね」


    夢野「きしょいわ!
    やめろ!やめっ!いいからホントに!」


    茶柱「焦って口調が変わっちゃう夢野さんも素敵ですね〜」ヌリヌリ


    夢野「んあああああああ!!!!!!」




    ──────




    夢野「………すごくよく効いた」


    茶柱「ええそうでしょう!師匠の言うことに嘘偽りなんてありませんからね!」


    夢野「魔法かと疑ったわい…
    こんなすぐに治るとは…えぇ…こわい…」


    茶柱「軽く引かないでくださいよ!」


    夢野「割とガッツリ引いておるわ…」


    茶柱「それにしても、これそんなによく効くんですねー」


    夢野「んあ?転子は使ったことなかったのか?」


    茶柱「いやー、転子はそんなに怪我しませんし…」


    夢野「…嘘じゃ」


    茶柱「え?」


    夢野「今日の朝もネオ合気道の鍛錬をしておった時に腕やら足やらにアザができておったろう」


    茶柱「え、えー?
    やだなー夢野さん、転子がそんな傷負うわけ…」


    夢野「ウチは魔法使いじゃぞ?
    転子のことなんて何でもお見通しじゃ」


    茶柱「いや、でも…」


    夢野「どうせウチが怪我した時のために使いたいからって自分の怪我には使っておらんかったんじゃろう?
    そんなの余計なお世話じゃ」


    茶柱「…そこまでお見通しですか、流石夢野さんの魔法ですね」


    夢野「ふんっ、分かったらとっとと塗り薬を転子の傷に塗るぞ」


    茶柱「え!?夢野さんが塗ってくれるんですか!?」


    夢野「んあー…もう色々台無しじゃわい…
    ほら、アザのとこを早く見せい」


    茶柱「……ありがとうございます、夢野さん」


    夢野「んあー……」

  5. 5 : : 2017/12/02(土) 00:12:12

    『衣装』



    始まりは憧れだった。


    物語を裏で操る黒幕。


    清廉なる佇まい。圧倒的な強者としての威厳。


    彼女の全てが、私の全てを虜にした。


    そして憧れは次第に膨れ上がる。


    その感情から、私は彼女に近づきたいと思うようになった。


    私はまず、服を自作した。


    彼女の纏っていた衣服を再現し、そして着た。


    袖に腕を通す。衣服を整えて、鏡の前に。



    白銀「〜〜〜〜ッ!!!」



    体が小刻みに震えた。膝が笑った。腰が抜けた。


    一生の内に受ける快感をこの一瞬で使い果たしたような気さえした。


    ただ彼女の服を身に纏っただけだというのに、ただそれだけのことにここまで興奮するとは思いもしなかった。


    …そして更に刺激を求めた。


    容姿にはそれなりに自信があった。彼女に比べると酷く劣るけど、それでも周りよりは幾分か整っていた。


    私は様々な場所から彼女に関する資料をかき集め、より彼女を再現しようとした。


    初めは拙かったそれも、回数を重ね、時を重ね、次第に完成度が増した。



    白銀「……ははは」



    彼女に扮した私が鏡に立つ姿を見て “彼女が目の前にいる” と錯覚するようになった時、新しい欲求が芽を出した。


    私がかけた時間に価値を見出したくなった。


    葛藤の末、SNSに写真をあげたのがキッカケとなり、私は【超高校級のコスプレイヤー】と謳われるまでになった。


    彼女だけじゃない、色々なキャラクターのコスプレをした。


    衣装を作って、メイクをして、被写体になって。
    衣装を作って、メイクをして、被写体になって。
    衣装を作って、メイクをして、被写体になって。
    衣装を作って、メイクをして、被写体になって。
    衣装を作って、メイクをして、被写体になって。


    時間をかけた。お金をかけた。命をかけた。


    私は、キャラクターを確かに3次元に降臨させてきた。


    ある時期を超えてから周りが私のことを気味悪がり始めたけど、そんなの御構い無し。


    だって好きだから。


    私はコスプレが大好きだから。


    『白銀つむぎ』としての自分は地味に地味を通した地味の体現だと感じていた。


    そんな私を華々しく輝かせるには、私の力だけじゃ無理だったから。


    だから没頭した。だから作り込んだ。


    そうしていく内に、どこかの地点に到達してしまったのかもしれない。



    ……。




    本当に久々に憧れの彼女のコスプレをした。



    白銀「………あれ」



    鏡に映る私の左隣、自作していないはずのあのクマがそこに立っていた。


    目を疑ったのはほんの一瞬。


    だって私は、彼女に近づきたかった。
  6. 6 : : 2017/12/02(土) 00:12:39




    おわり
  7. 7 : : 2017/12/02(土) 00:12:54
    というわけで、オマケでした
  8. 8 : : 2017/12/04(月) 22:57:29
    お疲れ様でした!とても良かったです!
  9. 9 : : 2017/12/12(火) 01:15:22
    おつかれさまです。
    最後のが特に好きです!
  10. 10 : : 2020/10/26(月) 23:03:52
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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donguri

たけのこまんじゅう

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