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男「魔法の国に迷い込んだ」

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  1. 1 : : 2017/09/02(土) 22:34:42
    チュンチュン…

    男「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    ねえ

    男「・・・・・・」

    ねえ、おきてよ

    男「・・・・・・う」

    「おきてってば!!」

    男「っ!」

    男(やべえ!遅刻か!?・・・・・・?)

    少女「おはよ、こんなとこで寝てると風邪ひくよー?」

    男「あ、はい・・・・・・?」

    少女「うん、じゃーね」

    男「・・・・・・」

    男(ん?俺って花畑でねてたっけ?)

    チュンチュン

    男「んな訳ねーだろ・・・・・・」

    男「どこだよ、ここは・・・・・・」

    男(・・・・・・とりあえず、少女を追うか?)

    男(でも、それは不審者っぽいなあ)

    男(よし!)

    男「とりあえず、もうちょっとここで様子をみるか」
  2. 2 : : 2017/09/02(土) 22:43:02
    ピーヒョロロロロロロロ

    男「・・・・・・昼か」

    男(ここは日差しが心地いいな)

    男(川のせせらぎ、吹き渡る風)

    グゥー

    男(俺の腹の音も合唱してるわ)

    男「ハァァ・・・・・・」

    「ねえ」

    男「うおっ」

    少女「まだいたのー?変な人」

    男「ああ、ここがどこかわからなくてね」

    少女「迷大人?」

    男「ああ、迷大人」

    少女「そっか、おじさん種族はー?」

    男「おじっ・・・・・・、種族というと?」

    少女「んーとね、尻尾があると獣人でね」

    少女「角があれば悪魔系ー?」

    少女「あとは、あとはー?」

    少女「うーん、パッと出てこない!」

    男「・・・・・・君は?」

    少女「見ての通り獣人だよー」

    男「ふーん、俺は・・・・・・」

    男「ニンゲン、かな」

    少女「えー!?」
  3. 4 : : 2017/09/04(月) 20:37:59
    男「なんでそんなに驚いてるんだ?」

    少女「だって、ニンゲンは絶滅した、ってみんな言ってたから」

    少女「あ!もしかして、世紀の発見かなー!?」

    少女「これで有名人ー?テレビにもいーぱい出るー?」

    男「お、おう?」

    少女「やー、苦節21年、ついにニンゲン、ゲットだぜ(低音ヴォイス)」

    少女「なーんてー!?」

    男(俺はツチノコか?)

    少女「ムフー!早速みんなに自慢しーよお、っとぉ!」

    グルルル

    少女「ほへ?」

    男「すまん、腹がへっただけだ」

    少女「仕方ないねー?これ、プレゼントする」ヒョイ

    男「パンか、ありがとう」

    少女「きにしないでー?実家はパンやさんなの」

    男「おお、まだあったかくてオイシイよ」

    少女「冷めてもおいしいよ!」

    男「そりゃ、最高だな」

    少女「うん、うちのパンはサイコ・・・・・・ウ?」

    男「最高じゃないのか?」

    少女「ち、違うよ!誰かが来る・・・・・・それもいーぱい!」

    男「え?」

    ザッザッザ
    少女「!」

    王国兵「そこのニンゲン」ザッ

    王国兵「身柄を拘束させてもらおう」

    男「誰だよ」

    少女「えー!?この人は私が最初に見つけたんだよ!!」

    王国兵「どけ、任務遂行の邪魔は処罰の対象だ」

    男「あのー?なんかきな臭いですけd」

    少女「む、むむむ!それに!ニンゲンさんは悪いことしてないよ!」

    王国兵「キサマには関係ないだろう」

    男「お、おい、俺は大人しくしt」

    少女「だ、ダメだよ!私は自由を愛する勇敢な獣人!」

    少女「ここで退けないよ!」ブルブル

    男(震えながらも守ってくれてるのか?)

    少女「ニンゲンは私のモノだー!私が有名になるんだー!」

    男(やっぱコイツ信用できねー)

    王国兵「おい、ニンゲンよ」

    男「あ、はい、なんでしょうか」

    王国兵「こちらも異常事態だ、素直に同行していただければありがたい」

    男「はぁ」

    王国兵「我々は君を罰するわけではないのだ」

    少女「こらー!話を聞け!」バタバタ

    王国兵「おい、誰かコイツを捕らえろ!」

    取り巻き「はっ」

    少女「ちょっとー!」バタバタ

    王国兵「邪魔はなくなった、連行されてもらおうか」

    男「それはいいんすけど」

    男「あの娘、大丈夫ですかね」

    王国兵「獣人は保護されているから、手荒な真似はしないさ」

    男(また随分と含みのある言い方だな、おい)
  4. 5 : : 2017/09/04(月) 20:50:00
    男「結局、牢屋かよ」ガシャーン

    少女「そうだねー」

    男「なんでいるんだよ・・・・・・」

    少女「さあ?」

    男「・・・・・・」

    少女「まあまあ、こんな美少女と一緒に入れて嬉しいじゃろ?」

    男「ああ、うん」

    少女「恥ずかしいのでツッコんで欲しかったなぁ」

    男「ツッコんでほしかったのかよ」

    少女「そこでツッコミかーい」

    男「すげえスベリだな」

    少女「シューン」

    男(無視しよう)
  5. 6 : : 2017/09/04(月) 21:00:27
    王国兵「すまないな、ようやく書類が通ったよ」

    男「やっとですか」ゲンナリ

    少女「牢屋とかけまして―――高齢化社会と解きます!!」

    王国兵「・・・・・・」

    男「・・・・・・」

    少女「その心はーって言ってくれませんか?」」

    王国兵「・・・」

    男「・・・」

    少女「その心はー!どちらも監獄(看護、苦)でしょう!!」

    少女「けもっちです!」

    王国兵「いきましょう」

    男「ええ」

    少女「釈放っすか!!やったー」

    少女「だしてだしt、ブベッ」バキィ

    男「お前はくんな!!」

    王国兵「どうどう」

    少女「親父にもぶたれt」
  6. 7 : : 2017/09/04(月) 22:09:20
    少女「・・・・・・」ボッコボコ

    少女「手加減してよー」

    ――――――――――――――――

    王国兵「お、落ち着いたかい?」

    男「ええ、だいぶ」

    王国兵「それでは、改めて」ゴホンッ

    王国兵「ニンゲンよ、今回のことについて聞きたいことはあるか」

    男「ないです」

    王国兵「」ガタッ

    男「コケなくても」

    王国兵「いやいや、なんかあるでしょ!?」

    男「別に」

    王国兵「例えば、なんでここにいるか、とか」

    男「そういうこともあるでしょう」

    王国兵「ねーよ」

    男「ないんすか」

    王国兵「もういい、一から説明してやる」

    男「お願いします」

    王国兵「まず君を拘束したのは」

    男「たぶん保護でしょう、次どうぞ」

    王国兵「君をこうして呼んd」

    男「どんな頼みです?」

    王国兵「・・・・・・」チラッ

    男「はい、わかりました」

    王国兵「実は君には力がある」

    王国兵「人の運命を左右する力がね」

    男「どういう意味でしょう?」

    王国兵「実は、我々にもよくわからんのだ」

    男「・・・・・・」

    王国兵「これは、あくまでも預言書の内容だからね」

    男「預言書」

    王国兵「そう、未来を示す預言の書」

    王国兵「君の出現を最後に預言は終わっているがね」

    男「で、どうしろと?」

    王国兵「そうだな、その力で、我々を苦しめる悪を滅ぼしてほしい」

    男「悪、とは?」

    王国兵「悪、というのはだな・・・・・・」

    看守「兵士長!大変です!」

    王国兵「今は、入るなと言っていただろう」

    看守「やつらが、奴らが攻めてきました!」

    王国兵「なにっ?!すまない!君はここにいてくれ、男クン!」

    男「ええ、お気をつけて」

    男「・・・・・・」
  7. 8 : : 2017/09/04(月) 22:19:50
    王国兵「くっ、何故こんなに大量に!!」

    看守「意図的な召喚によって、敵は出ているようです!」

    王国兵「くそっ!魔法研究連盟のやつらはどうした!」

    看守「すぐに退避したそうです!」

    王国兵(汚いやり口だな、俺たちがニンゲンを捕縛して焦ったか)

    王国兵(その上全く抵抗せず、市民を殺させたか・・・・・・!)

    看守「どうしましょう」

    王国兵「陣列を組み、守備を固めながら交代するんだ!」

    王国兵「私は最後列で市民の誘導の指示、ニンゲンの回収を行う!」

    看守「わかりました!カギは渡しておきますね!」

    王国兵「ああ、君は兵士をなるたけ集めてくれ」

    看守「はっ」
  8. 9 : : 2017/09/04(月) 22:30:29
    男「・・・・・・」

    男(退屈だな)

    少女「退屈だね」

    男「・・・・・・どうやってここに来たんだ?」

    少女「さあ?」

    男「・・・・・・外は大変みたいだな」

    少女「そうだねえ」

    ドガンッ!

    男「ここいらもそうとうヤバいみたいだ」

    少女「確かに、そうおもえるね」

    男「・・・・・・」

    少女「生きたい?」

    男「ん?」

    少女「君は、何にも躊躇をしない」

    少女「私は君が気に入ったんだ、だから」

    少女「私は聞くよ、生きたい?」

    男「別に、死んでもいい」

    少女「そうだよねー、君ならそういうと思ったよ」

    少女「だから聞き方を変えよう」

    少女「退屈な日々と刺激にあふれた日々、どちらを望む?」

    男「悪魔の囁きだな」

    少女「そう、私は獣人の悪魔なの」

    男「そうか」

    男「悪魔さん、俺は」

    男「刺激的なのを、頼む」

    少女「いきましょう?」

    男「地獄か?」

    少女「ええ、甘美な地獄へ」
  9. 10 : : 2017/09/05(火) 18:04:57
    バサァァッ
    少女「しっかり捕まってて、落ちないでね!」

    男「本当に飛べるのかよ」

    少女「ただの犬の獣人じゃこうはならないよね」

    男「ああ、今のお前は最高に異形だぜ」

    少女「ありがと」

    男「で、俺はどうしたらいいんだ?下は戦火だぞ」

    少女「んー?そうだね、戦いは避けよう」

    男「刺激的な日々じゃないのか?」

    少女「言ったでしょ、君を失うことは避けたいの」

    男「はーん?」

    少女「あの無能どもに任せるのは避けたかったしねー」

    少女「見て、いーぱい死んでるよ?」

    少女「あの混乱の中、君を守れるわけないよねー?」

    男「かもな」

    少女「納得した?次の話に移っていい?」

    男「いいぞ」

    少女「私と一緒に殺人のお仕事しない?」

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