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日向「みんなで海水浴?」

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  1. 1 : : 2017/07/31(月) 23:37:32
    ・アイランドモード時空での話

    ・一応キャラ崩壊注意

    ・ネタバレ注意

    ・感想等はこちらに書いていただけると有り難いです↓
    http://www.ssnote.net/groups/2397/archives/1

    以上、ご確認のほど、よろしくお願い致します
  2. 2 : : 2017/07/31(月) 23:38:14
    七海「うん、ほらこの修学旅行ってみんなと仲良くなることが目的だけどさ、二人きりで絆を深めることはあっても、みんなで何かする事ってなかなかないでしょ?」

    日向「そうだな…確かにデートチケットを使って砂浜や遊園地に行っても誰もいないし、採集の時も全員一緒ってことはないよな」

    七海「そこでねソニアさんがみんなで海水浴をしないかって提案したんだ。まあ最初は女子だけ参加のいわゆる女子会になるはずだったんだけど、何処かでその話を知ったらしい左右田くんにせがまれて、成り行き上男子も参加することになったんだけどね」

    日向(何やってるんだよ左右田…)

    七海「それで、日向くんは参加する?」

    日向「まあせっかくだから参加するけど…他の奴らはどうなんだ?九頭龍や田中なんかは参加しそうにもないんじゃないか?」

    七海「ああ、大丈夫だよ。二人とも参加するってさ」

    日向「マジか!?」

    七海「うん、この島に来て二週間近く経つけど、二人とも…ううん、みんな少しずつ変わってるんじゃないかな?西園寺さんは小泉さんと仲良くなって、みんなとも距離を縮めつつあるし、狛枝くんの扱い方も分かってきたしね」

    日向「七海は相変わらず何処ででも寝るけどな」

    七海「むう、女の子に対してそれは失礼じゃないかな?私だって少しは成長した…と思うよ?」

    日向「そこは自分のことなんだから言い切ってくれよ…お前があまり居眠りしなくなって、みんなとも積極的に関わるようになったことはちゃんと俺も知ってるって」

    七海「知っててそんな事言うなんて、日向くんはイジワルだ」プクー

    日向「ごめんごめん。で、海水浴はいつ、何処でやるんだ?」

    七海「明日の10時くらいからかな?場所は砂浜の方だった…と思うよ?」

    日向「いや、はっきりしてくれよ…後でソニアにでも確認しとくか。じゃあな、七海」

    七海「うん、また明日ね日向くん」
  3. 3 : : 2017/07/31(月) 23:38:40
    ——翌日——

    ~砂浜~

    澪田「いやっふーーーーー!!海っすよ!海に来たっすよー!!テンション上がる!」

    左右田「いや、海自体はここに来てから何度も来たことあんだろ」

    豚神「おい、お前ら。ちゃんとサンダル等は履いてきたな?貝殻やガラス片で足を傷つける可能性があるからな」

    罪木「も、もし怪我をした場合は言ってくださいね…すぐに手当しますから!」

    小泉「写真なら任せてよ、今日はたくさんの笑顔が撮れそうな気がする!」

    九頭龍「ったく、なんでオレがこんなもんに参加してんだか…」

    日向「九頭龍は参加したくなかったのか?」

    九頭龍「極道がカタギの奴らと仲良く海で遊ぶなんざお笑いもんだろうがよ。まあ参加しねえとソニアや七海の奴がうるさそうだからな。仕方なくだ」

    左右田「そんな事言ってよぉ…辺古山の水着姿を見れただけでも良かったって思ってんだろ?」

    九頭龍「なっ!?なんであいつの名前が出てくんだよ!」

    左右田「ケケッ、調べはついてんだぜ?オメーが今までで一番一緒に過ごしてんのは辺古山だってな!」

    日向「そんな事調べてるのか!?」

    左右田「誰がソニアさん狙いか調べねえといけねえからな…全員が誰と一緒にいるのが多いかは調査済みだぜ!」

    九頭龍「で、肝心のソニアの奴は誰と一緒にいることが多いんだ?」

    左右田「…田中のヤローだよ。ここ二週間で四回もソニアさんと一緒に居やがった。オレなんて一度もねえのに…畜生……」

    日向(可哀左右田…)
  4. 4 : : 2017/07/31(月) 23:39:11
    左右田「ま、まあそんな事はこの際おいておくとしてだな、オメーらオレに感謝しろよ?今回海水浴に参加できたのはオレのおかげなんだからな!」

    日向「それにしても左右田はどうやってこの事を知ったんだ?」

    九頭龍「どうせソニアが話してるのをコソコソ隠れて聞いてたんだろ」

    左右田「人をストーカーみたいに言ってんじゃねえよ!…狛枝の奴から聞いたんだよ」

    日向「狛枝から?」

    左右田「なんでも昨日の採集の時に話してるのが聞こえてきたんだとよ」

    九頭龍「なら仮に感謝するならテメーにじゃなくて狛枝にするべきだな」

    左右田「参加出来るようにしてもらったのはオレの功績だろうが!…ところでよ、ここにいる女子って本当にレベルたけーよな。一番はもちろんソニアさんだけど、他の奴らも超すげーよな!」

    九頭龍「テメーの頭ん中はそれしかねえのか?」

    左右田「だーー!!うっせ、うっせ!西園寺以外の奴は水着着て肌さらしてんだぞ!健全な男子高校生ならそういった考えになって当たり前だろ!」

    日向(確かに七海や終里、罪木の胸は……)

    花村「大きいよね!」

    日向「それに賛成だ!って花村!?い、いきなりなんだよ!」

    花村「ンフフ…ぼくぐらいになると人の考えることが手に取るように分かるのさ。エロ関連に限ってだけどね!」

    九頭龍「日向…テメーはまともだと思ってたのによ……」

    日向「ふ、不可抗力だ!」

    花村「そういう九頭龍くんも辺古山さんの体を凝視してたよね?」

    九頭龍「なっ!?ふ、ふざけたこと言ってんじゃねえぞボケ!沈められてえのか!!」

    花村「そう恥ずかしがることもないのにさ。そうそう、終里さんは普段から胸元を開けてるから新鮮味は薄いけど…七海さんや罪木さんはどちらかといえば着痩せするタイプだし、男なら反応しない方がおかしいから安心していいよ日向くん!」

    日向「お前に擁護されても困るんだよ!」

    花村「まあぼくとしては胸は大きければいいってわけじゃないと思うけどね。小泉さんや澪田さんみたいに控えめな人たちの胸だって水着を着ることによって目に触れると育てたいって意欲が沸くし、ソニアさんや辺古山さんみたいに形が美しい人達がそのバランスのとれた肢体の美を強調する姿にも興奮するよね!もちろん海にいながらいつも通り着物を着たままの西園寺さんなんかは脱がす楽しみがあるし、女子だけじゃなく男子のみんなの剥き出しにされた体にも興味はあるよ!!」

    左右田「気色悪い事言ってんじゃねえよ!オレにそっちの趣味はねえからな!それと、ソニアさんは渡さねえぞ!」

    九頭龍「テメーのもんでもないだろ…」
  5. 5 : : 2017/07/31(月) 23:39:37
    豚神「おいお前たち、何を話している。ちゃんと俺の話を聞いていたのか?」

    日向「あ、ごめん。えっと何の話だ?」

    弐大「なんじゃ、聞いとらんかったんかい」

    西園寺「奴隷のくせにわたしの時間を奪うなんていい度胸してるよねー」

    豚神「仕方ない、もう一度だけ言ってやるから聞き逃すなよ?俺達は今海に来ているな?当然ここですることといったら泳ぐことだという奴は多いだろう。だが、俺にはそんなつもりはない。そもそも何があろうとこの服を脱ぐつもりがないからな」

    西園寺「わたしも塩辛い水を飲みながら溺れかけの犬みたいに息継ぎに必死になる趣味はないからねー」

    澪田「というか日寄子ちゃんは泳げないっす」

    西園寺「お、泳げないんじゃなくて必要がないから泳がないんだよ!」

    田中「俺様もこの身体は水属性に弱い。故に魔の大海原へ侵入することは叶わぬのだ」

    豚神「…というように、俺以外にも泳ぐつもりのない者は多い。かといって各々が好き勝手に自分のやりたいことをやっていてはイベントの趣旨に反する。そこで、今から三つのグループに分かれることとする」

    弐大「まあそういう事じゃ。というわけで、泳ぎたいもんはワシの元に集れい!ワシが立派な水泳選手に育ててやるぞおおおおおおおおお!!」

    豚神「俺が提案するのは釣りだ。そもそも南の島に来て新鮮な魚を食わんなどあり得ん」

    西園寺「情緒の欠片のない水泳も磯臭い釣りも却下だよ。それより一緒に砂のお城でも作ろうよ小泉おねぇ!」

    小泉「分かった分かった。でもみんなの写真も撮りたいからつきっきりにはなれないよ?」

    罪木「あ、あのお!わ、私もお城作りに参加してもいいですか!砂に埋まるのも埋めるのも得意なので、少しはお役に立てると思いますぅ!」

    西園寺「へー珍しく役に立てそうじゃん。お城を作るための砂を集めたり、いざとなったら人柱として埋まってもらおっか」

    澪田「まさかの人身御供!?あ、そうだ!せっかく穴を掘るなら、城の周りに落とし穴のトラップを作るっすよ!」

    西園寺「クスクス…澪田おねぇもえげつないこと考えるねー」

    澪田「ふっふっふ…何を隠そう唯吹はかつて“砂場の赤き独裁者”と呼ばれたくらいっすからね。さあ張り切っていくっすよ!」
  6. 6 : : 2017/07/31(月) 23:40:07
    狛枝「うーん、海に入るとどんな不運に見舞われるか分からないし、かといってボクが砂の城作りに参加したら完成した間際に潰れる未来しか考えられないんだよね」

    狛枝「でも釣りなら釣れるか釣れないかの二択だし…うん、ボクは釣りに参加させてもらおうかな!」

    七海「私も泳ぐのはパスだから釣りをしようかな。釣りはどんな仕様でも図鑑をコンプしてきたから、わりと得意だよ」

    日向「いや、ゲームじゃないんだから、そう上手くはいかないんじゃないか?」

    九頭龍「オレも釣りにさせてもらうぜ。海釣りはガキん時に連れて行ってもらったことがあるからな。花村、釣れたらあとで捌いて刺身にしてくれねえか?」

    花村「ンフフ…もちろんだよ。ぼくも久しぶりに釣りがしたいところだけど…みんなのお昼ご飯を作るのに忙しいからちょっと無理かな」

    田中「…貴様らが海の魔獣共を自らの糧にする事については何も言わん。それは自然の摂理だからな。だが!掟は守ってもらうぞ。つまり、キャッチアンドリリースだ!まだ幼い魔獣は母なる海に返すことだ」

    豚神「ああ、俺も“超高校級の御曹司”としてこの島の資源を食い尽くすなどという愚行をするつもりはない。だから田中、お前の力を借りたい。お前ならばどの魚を逃がすべきでどの魚を食していいか判断できるだろう?」

    田中「ほう、この“制圧せし氷の覇王”たる俺様の力を借りたいというか。いいだろう!我が力をとくと見よ!」
  7. 7 : : 2017/07/31(月) 23:40:48
    辺古山「ふむ、私も釣りには興味があるが…折角海に来たのだしまずは泳ぐとするか」

    終里「魚は他の奴が釣ってくれんだろ?だったらオレは泳ぐぜ。本当は素っ裸の方が気持ちいいんだけどな、ウサミとかがうるせーから仕方なく水着を着てきてやったぜ」

    左右田「いや、着るのが普通だかんな!それで、ソニアさんはどうするんですか?」

    ソニア「もちろん、わたくしも泳ぎますよ。折角海水浴に来て、泳がないなんて選択肢はありません!」

    左右田「奇遇ですね!オレもそう思ってたんですよ!日向、オメーはどうすんだ?」

    日向「そうだな、俺は…」

    弐大「応!ではまず準備運動として、砂浜をランニング五週じゃあ!」

    左右田「は?」

    辺古山「ランニングか、道場の合宿を思い出すな。水泳コースはどうする?私が考えているコースは往復で2時間ほどだからそれほどキツくはないと思うのだが」

    弐大「そうじゃのう、そのくらいであれば運動をあまりしておらぬ左右田やソニアでも大丈夫じゃろう」

    左右田「へ?」

    ソニア「まあ、まさに青春の予感がします!わたくし、ワクワクしてきました!」

    左右田「…………えっと、オレはその、やっぱり眺めてるだけでもいいかなーなんて」

    弐大「何を言っておるんじゃだらしない。心配せずともぶっ倒れればワシがアレをして強制的に体力を回復してやるわい!」

    ソニア「その通りです!青春の時代は一瞬で過ぎ去ってしまうのですよ。何事も、成せば砕けるです!」

    左右田「いや砕けちゃ駄目ですからね!クソ…ひ、日向、オレ達ってソウルメイトだよな?だったら一緒に…」

    日向「悪いな左右田。俺は釣りをやることにするよ」

    七海「あ、日向くんが加わればちょうど六人だし、二人組になってどのチームが大きな魚を釣れるか競争しない?協力プレイと対戦が一度に行えてお得だしね」

    豚神「ならば狛枝、お前は俺と組め。この俺の指導力とお前の幸運、それが組み合わされば必ず勝利をつかみ取ることができるだろう」

    狛枝「ボクみたいなクズが十神クンの役に立てるというなら喜んでそのお誘いを引き受けるよ!」

    九頭龍「じゃあオレは田中と組むぜ。生きもんのことに関してはテメーが適任だろ」

    田中「ほう、この俺様を選ぶか。フハハハハハ!たかが人間ごときが俺様を選ぶ立場だと思っていることは万死に値するが、我が力を理解していることを評価して特別に力を貸してやろう!」

    七海「じゃあ残った私達がチームだね。よろしく、日向くん」

    日向「ああ、よろしくな七海。まあそういうことだ、左右田」

    左右田「だー!この裏切り者!」

    辺古山「さあ、つべこべ言わずにさっさと走るぞ」ガシッ

    弐大「墳!漢ならさっさと覚悟を決めんかい!」ガシッ

    左右田「ちょ、待てよオメーら!放せって、逃げたりしねえから!なあ!なあ!!」

    ソニア「さあ、レッツラゴーです!」

    終里「おっしゃ!泳ぐぞおおおおおお!!」

    ウサミ「うふふ…ミナサン、仲良くしてくだちゃいね。あちしはここで見てまちゅから、何かあったら呼んでくだちゃい。らーぶ、らーぶ」
  8. 8 : : 2017/07/31(月) 23:41:34
    罪木「ひゃあ!転んでしまいましたあ!!」ズボー

    澪田「また蜜柑ちゃんが穴にはまっちゃったっす!」

    西園寺「もういい加減にしてよねー。トラップ設置が全然進まないじゃん」

    澪田「お城の方は完成間近っすけどね。真昼ちゃんの技術凄いっす!」

    小泉「いや、唯吹ちゃんのほうが凄いでしょ。それここの遊園地にあるやつだよね?」

    澪田「いやいや、唯吹なんてまだまだっすよ。なんでも世の中には砂でサグラダ・ファミリアを作る子がいるらしいっすからねー」

    罪木「あ、あのう!誰か出るのを手伝ってくれませんかあ!」

    澪田「そういえばさっき蜜柑ちゃんが落ちた穴は唯吹特製の超深い落とし穴だったっすね」

    西園寺「やっぱりそのまま人柱として埋まってもらおっかー」

    小泉「そんな事言わずに、助けてあげなよ日寄子ちゃん」

    西園寺「な、なんでわたし!?澪田おねぇが作ったんなら澪田おねぇが助ければ…」

    澪田「今、息吹は手が離せないっす」

    小泉「アタシも作ってる途中だし、ね?」

    西園寺「うう…本当はゲロ豚なんかに触るのは嫌だけど、小泉おねぇに頼まれたから仕方なく手を貸してあげる。……ほら」スッ

    罪木「さ、西園寺さん、ありがとうございま…ひゃあ!?」ズルッ

    西園寺「ちょ!?」ドスンッ

    罪木「すみませええん!西園寺さんまで巻き込んでしまいましたああああ」

    西園寺「……本当にもう何やってんだよ!着物が砂だらけになったじゃん!」

    小泉「はーい、こっち向いて」カシャ

    西園寺「小泉おねぇ!?何で撮ってるの!?」

    澪田「今の日寄子ちゃん、結構いい笑顔してたっすからね」

    小泉「そうそう」

    西園寺「…え?」

    罪木「わ、私が巻き込んでしまったのに西園寺さん、笑ってくださるんですか?えへ、えへへ…こ、こんな私でも誰かを笑顔にすることが出来るんですね…」

    西園寺「キモイ事言ってんじゃねえよ!こ、こんなことに巻き込まれてわたしが笑うわけないじゃん!」

    小泉「はいはい、ほら日寄子ちゃん、掴まって」

    澪田「蜜柑ちゃんは唯吹が手を貸すっすよー!」
  9. 9 : : 2017/07/31(月) 23:41:58
    終里「うおおおおおおおおおおお!」ザザァ

    辺古山「流石に速いな。だが私も負けん!」ザザァ

    弐大「二人とも、運動関連の才能を持つだけあって見ているこちらが気持ちいいくらいの泳ぎっぷりじゃのう…じゃが!その程度では金メダルは遠いぞ!ワシについてこおおおおおおおおい!!」ドバババ

    左右田「な、なんで…あいつら……あんだけ…走って………まだ…元気……なんだ……」

    ソニア「確かに…少し疲れてしまいましたね……ですが、少し…休んだら、わたくし達も…泳ぎますよ!」

    左右田「い、いや……オレは………」

    ソニア「単独行動は許しません!これは命令です!」

    左右田「は、はいいいいぃぃ!!」
  10. 10 : : 2017/07/31(月) 23:42:58
    九頭龍「うおっ来たぜ!」グググ

    九頭龍「おらあ!」バシャ

    日向「それは…鯛か!?結構な大きさだし、大物だな九頭龍」

    九頭龍「へへっ…オレにかかればこんなもんだ」

    田中「九頭龍よ、そいつを逃がしてやれ」

    九頭龍「はあ?なんでだよ。こんな大物をわざわざ逃がすか普通」

    田中「そいつは体の大きさこそ成体のそれだがまだ進化の余地を秘めている」

    日向「…もしかしてまだ幼いって事か?」

    九頭龍「はあ!?マジかよ!」

    田中「この俺様の目に狂いはない」

    豚神「九頭龍、魚拓をとったら逃がしてやれ。心配せずともお前が釣ったものが一番大きければお前の勝ちにしてやる」

    九頭龍「勝負なんかより食えると思って喜んだんだがな。チッ、仕方ねえ」

    狛枝「あはは、まあきっと他にも当たりがくるよ」

    九頭龍「そういうテメーはさっきから一匹も釣れてねえよな」

    七海「当たりが来ても釣り竿が折れてばかりだもんね」

    狛枝「そうなんだよね、でもそろそろ幸運の番が回ってきても……っと、また当たり、だっ!?」グググ

    九頭龍「お、おお!?なんか今までよりも引きが強くねえか!?」

    田中「この強大な魔力…かつて俺様が手懐けしリヴァイアサンにも匹敵するぞ!」

    日向「というか狛枝の奴、海に引き込まれそうになってるぞ!」

    豚神「貸せ狛枝!お前の体重では保たん!」

    狛枝「わ、分かったよ」

    豚神「ぐっ…本当に引きが強いな。だが俺は…十神白夜だ!この俺が、十神家次期頭首である俺が、魚ごときに負けるわけにはいかん!うおおおおおおおおおおおお!!」ザッパァ

    日向「あれってカジキか!?……!!狛枝!避けろ!」

    狛枝「え?」ザク

    九頭龍「な!?狛枝の腹に!」

    狛枝「い、いや、ギリギリ右にそれて上着に穴が空いただけだから大丈夫だよ…」

    豚神「とにかく引き抜くぞ!…それにしてもこんなものを引き当てるとはな。体長は2.3メートル程か……」

    田中「こいつの種類はクロカジキだな。やや小振りではあるが十分に成長している」

    九頭龍「それって食えるって事か?へへっ、でかしたじゃねえか狛枝」

    狛枝「どうやらようやく幸運が発動してくれたみたいだね」

    七海「それにしてもこれで狛枝くん達の勝ちはほぼ決まりかな。ちょっと悔しいね」

    日向「そうだな、まあこういうのは運も必要だしそう落ち込む必要は……っと、俺の方にも当たりが…ってうお!?」グググ

    九頭龍「な、なんだ!?次は日向か!?」

    田中「この魔力…先程のものよりも大きいぞ!!」

    日向「ま、まじかよ…このままじゃ持っていかれる…!」

    七海「日向くん、手伝うよ!」ガシッ

    日向「な、七海!?お前、止めておいた方が…」

    七海「二人で頑張れば何とかなるって!ほら、魚に集中して!」

    日向「あ、ああ…」

    日向(せ、背中に柔らかい感触が…!お、落ち着け俺!竿に意識を向けるんだ!!)

    七海「うう…もう、少し…!」

    日向「う、おおおおおおおおおおおおお!!」ドッパァン

    豚神「こ、これは…イルカ!?」

    田中「こいつはマイルカだな。かつてこいつと同種の魔獣と触れあったことのある俺様が保証する」

    七海「マイルカ…味方の防御を上げてくれるフレンズかな?」

    日向「何の話だ?」

    九頭龍「種類はどうあれイルカなんて普通釣れるもんじゃねえだろ!」

    狛枝「大ざっぱに見積もって3メートルはあるね。これは七海さん達の勝ちかな?」

    九頭龍「…ところでよ、イルカって食えるのか?」

    豚神「ふむ、もともとイルカは生物学上クジラと差はない。故にその肉も食用とされてきた地域は日本はもちろん世界的にも数例ある。だがクジラの肉よりも多少臭みが強い面があるから個人によって好き嫌いはあるだろう」

    狛枝「花村クンならそんな臭みを感じさせないような料理を作ってくれそうだけど…どうする?」

    田中「議論の余地はない。こいつは逃がさねばならぬ。腹に新たな生命を宿しているからな…」

    日向「それって…妊娠してるって事か?というかこいつ雌なのか!?」

    田中「貴様らの言葉で言えばそういうことだ。こいつは一般的なマイルカよりも大きい。そんなこいつから生まれる命はより強いもとなるかもしれん」

    豚神「種を絶やさないためにも強い個体はできる限り放流すべきだからな。よし、全員でこいつを逃がすぞ!」
  11. 11 : : 2017/07/31(月) 23:43:41
    花村「おーい、みんなー。料理が出来たよー」

    終里「マジか!メシだメシ!」

    西園寺「終里おねぇったら犬みたいにがっついてみっともないねー」

    左右田「は、花村…水、水くれ……」

    九頭龍「おい左右田、大丈夫かよ」

    弐大「仕方ないのお、ワシがアレをやってやるわい。どれ、少しこっちへ来い」

    ソニア「左右田さん、頑張っていましたからね。わたくしもお疲れちゃんですわ」

    澪田「それにしてもソニアちゃんは意外と体力あるんすね」

    辺古山「ああ、流石に私達ついてこれるほどではなかったが、立派だったぞ」

    ソニア「王族ですから、多少の体力には自身があるんです」

    豚神「それで花村、今日の昼飯は一体なんだ?」

    花村「ンフフ…十神くん達が釣ってきた魚を使ったラメッレ・ド・ポアソンクリューのジャポン風をメインに海鮮料理のフルコースだよ」

    九頭龍「素直に刺身とつけあわせって言え」

    西園寺「あのさー、一応聞いておくけど変なもんとか入れてないよねー?」

    小泉「その辺は大丈夫だよ。ウサミに花村が変なもの入れないか見張ってもらってたし、アタシもみんなの写真を撮りつつちょくちょく見てたしね」

    ウサミ「はい!花村くんはいつも通り普通に料理を作ってまちたよ!」

    花村「あれ?ぼくってそんなに信用ない?」

    田中「普段の己の言動を振り返ることだな」

    花村「田中くんに言われるほど!?酷いや酷いや!ぼくは料理の味が損なうことはしませんって!まあ、味さえ損なわないならエロエロな薬を入れるのも別に構わないけどね」

    西園寺「やっぱりこいつ危険人物だよー!」

    罪木「そ、それにしても…随分と沢山のお魚さんが並んでますねえ。日向さん達、大漁だったんですか?」

    九頭龍「まあ沢山釣れたこともそうだが、狛枝や日向なんて凄いもん釣り上げたからな」

    豚神「狛枝はカジキを日向はイルカを釣ったんだ」

    澪田「うげげ!?イルカっすか!?」

    小泉「あ、そのときの写真ならあるよ!日向と千秋ちゃんの二人で釣り上げたんだよね」

    ソニア「まあ、本当にイルカですわね。ぶったまげーです!」

    花村「ンフフ…この構図、日向くん感触はいかがでしたかな!」

    日向「ななな、何の話だよ!!」

    花村「とぼけても無駄だよ。七海さんの大きな二つのスイカが…」

    小泉「はいはい、そこまでよ」グイー

    花村「痛い!耳が痛い!もっと引っ張ってー!!」

    九頭龍「マジでどうしようもねえなこいつ…」

    七海「ねえ日向くん、花村くんが言ってた私のスイカってなんのこと?」

    日向「な、七海は知らなくていいことだッ!」

    七海「むう、私の知らないこと教えてくれるって約束したじゃん」

    終里「なあオメーら、いつまで話してんだ?さっさと食おうぜ」

    豚神「そうだな、こうして喋ってる間にも刻一刻と刺身の新鮮さは失われていく。さあ、食うとしようか!」

    狛枝「あはは、二人とも食べる気満々だね。ほら、みんなの分の味噌汁を分けておいたよ」

    終里「おう!サンキューな!」

    花村「味噌汁じゃなくてポタージュ・ド・ミソって言って欲しいな…」

    日向「どっちでもいいだろ。さていただきます」
  12. 12 : : 2017/07/31(月) 23:44:22
    終里「はー、食った食った!うまかったぜ!」

    豚神「ああ、まさに絶品だった。誉めてやろう」

    花村「ンフフ、喜んでもらえたようで嬉しいよ。どうだい?今夜ぼくのコテージで特別な一品を…」

    九頭龍「止めろ」

    澪田「それで、みんなはこれからどうするんすか?唯吹はまだまだ遊び足りないんで、今から遊ぶっすけど」

    日向「俺は…お腹いっぱいだし、少し休もうかな」

    小泉「アタシも別にいいかな。ここで休みながら写真を撮ってるよ」

    西園寺「わたしも小泉おねぇと一緒にいるー!動きたくないしー」

    花村「んー、ぼくもいいかな。ここでみんなの遊んでる姿を見てるだけでおかずが手に入るしね!」

    九頭龍「気色悪いこと言ってんじゃねえよ。ま、オレも動くつもりはねえな」

    ソニア「わたくしも、今から動くと腰が痛くなってしまいそうですから」

    左右田「惜しいソニアさん、もう少しうえです」

    罪木「しょ、食後すぐの運動はあまり健康上は良くないので、最低20分は安静にしておいた方がいいと思いますぅ…」

    狛枝「うーん、ボクも少し休んでようかな。すぐに運動して不運が変な方向に作用しても困るし」

    豚神「俺はしばらくの間横になるぞ。もちろん、右側を下にしてな」

    辺古山「私は釣りでもしていよう。単なる遊びとしてだがな」

    田中「フッ、ならば俺様もそれに同行しよう」

    左右田「オレはまだまだ動けるぜ?弐大にアレをやってもらってから体が軽いんだよ!」

    弐大「ガッハッハッハ!そうじゃろう!もちろん、ワシもまだまだ動けるぞ!もっとも、罪木の言う通り20分程の休憩は必要じゃがのう」

    終里「オレもまだ体を動かし足りねえな」

    七海「私は寝てようかな」

    ソニア「あ、でしたら浮き輪で海に浮かびつつ寝るというのはどうですか?」

    七海「おお、いいかもしれないね。気持ちよさそう…と思う」

    日向「おいおい、ちょっと危なくないかそれ?」

    七海「大丈夫だよ。ウサミがちゃんと監視してるし、いざとなったら日向くんが助けてくれるでしょ?」

    日向「人任せかよ…まあ何かあったらちゃんと助けるけどさ」

    澪田「ふむふむ、とりあえず動けるのは和一ちゃんに猫丸ちゃんに赤音ちゃんっすね?四人で出来る海の遊び…これはもうビーチバレーしかないっすね!」

    弐大「応、では20分後にビーチバレーじゃあ。チーム分けはどうする?」

    終里「てきとーに男女でいいんじゃねえか?」

    左右田「ソニアさん!俺の活躍をみてて…」ズボ

    澪田「あ、言い忘れてたっすけどその城の周りには落とし穴があるから気をつけるっすよ」

    \イウノガオセーヨ!/

    西園寺「クスクス…左右田おにぃはどこまでいっても不憫な星のもとに生まれたんだね。モブ顔で不憫とか残念」

    \ウッセ,ウッセ!/

    ウサミ「じゃああちしは今のうちにコートを用意しておきまちゅね。ちんちんぷいぷーい!」キラララ
  13. 13 : : 2017/07/31(月) 23:45:22
    澪田「喰らえ!唯吹のスーパースマッシュ!」バシュ

    左右田「おっと!そんなんじゃこの、ウルトラスーパー左右田には勝てねえぜ!」バシ

    終里「オラッ!」ドスッ

    左右田「あべし!」

    澪田「和一ちゃんの顔面に赤音ちゃんのスマッシュがクリーンヒットしたっす!?」

    弐大「何をやっとるんじゃい。調子に乗っとるからこうなるんじゃ」



    辺古山「きたっ!……はあ!」バシャ

    田中「ほう、これはカツオだな。なかなかの大物だ」

    辺古山「ふむ、釣りは初めてやったが結構いいものだな」



    七海「……気持ちいい」ZZZ



    小泉「あはは、みんないい笑顔だね」カシャ

    花村「ンフフ…青い空に青い海、そして揺れる乳と飛び散る汗!いやー涎が止まりませんなぁ!」

    九頭龍「最後の一言が最低すぎるだろボケ」

    狛枝「…ウサミ、ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」

    ウサミ「ほえ?何でちゅか?」

    狛枝「ボクの部屋に日焼け止めがあったはずだから、ちょっと取ってきてもらえるかな?あ、魔法で出すのは止めてね。なんとなく成分が変わっちゃいそうだからさ」

    ウサミ「そんなことは特にないと思いまちゅけど…分かりまちた!」タタタ

    日向「ウサミに頼まなくても、自分で取りに行けばいいだろうに」

    狛枝「あはは、まあちょっとね」

    日向「?」

    狛枝「それにしても、平和だよね。こんなに平和すぎると逆に怖くなってくるよ。ここは現実なのかってね」

    日向「何言ってるんだよ。ここが夢の中だとでも言いたいのか?」

    狛枝「あはっ、どうだろうね?おっと、ごめんね日向クンの休息を邪魔しちゃって。ボクは少し離れているよ」トコトコ

    日向「別に邪魔だなんて…ってもう行ったか」
  14. 14 : : 2017/07/31(月) 23:46:19
    ソニア「日向さん、お隣宜しいでしょうか?」

    日向「ソニアか。別に構わないぞ」

    ソニア「では、失礼しますね」

    日向「…ソニア、俺達男子の参加を認めてくれてありがとな」

    ソニア「あら、突然どうされたのですか?」

    日向「いや、元々は女子だけだったはずなんだろ?それなのに流れで俺達も参加することになったけど、全員でこんなに楽しく過ごす事なんてこの島に来てからなかったからさ」

    ソニア「うふふ、感謝されるほどのことではないですよ。わたくしも、みなさんと過ごせて青春というものを今まさに体感していますから!」

    日向「そうか、それなら良かったよ」

    ソニア「ええ。それにしても、なんだかこうして皆さんと騒ぐのって、懐かしい気持ちになります」

    日向「懐かしい?」

    ソニア「はい、前にも…それも何度も皆さんとこうやって遊んで…ゲームをしたり、祭りに行ったり、お花見をしたり……そんな事があったような……」

    日向「おいおい、大丈夫か?俺達はこの島で初めて会っただろ?」

    ソニア「はい、日向さんとは確かに初めて会った気がするのですが…他の皆さんとは……」

    日向「お、俺だけ?」

    ソニア「…そういえば、こういったことを提案するのは、いつも七海さんだったような気もいたします」

    日向「七海が!?いや、あいつはそんな性格じゃないだろ。ソニア、本当に大丈夫か?暑さで記憶が混乱してるんじゃないか?」

    ソニア「……そうかもしれませんわね。日向さん、変なことを言ってしまってめんごですわ」

    日向「あ、ああ…」
  15. 15 : : 2017/07/31(月) 23:46:56
    日向(…俺以外の奴らとこんな風に遊んでたような気がする?俺とみんなとの違いってなんだ?…やっぱり才能が分かってないことか?)

    日向(それに、七海がイベントを企画する?あいつはそんな奴じゃないはずだ。でも、なんだ?このモヤモヤした感じは……)



                            あい 才 もな  に
    ム だよ ー
                     ギャ オ  か…?
            知っ  の!? 作だ ね!超名  よね!!
    別に  があっ  な ても  らないよ
                キ は何処 でも行 て、何  もなれ ん  らさ
        普通  ること 恐 るな
                  ゲー  みん でや  楽し よ
         私は  つらとは違う、ど  手 使  でも 対に本科  くんだ ら
          に手を出 たら、絶  許さ  ん から!
                   そん  も分  ない んてこの の程知ら !
    人生は  だけ ない
                   は  くんと遊 て楽し …と思 よ
         才能  いと生き る 値なん  い
    お  たいに才能が無 奴は何  えずに
          ダ ダラ毎日這 つく って生  いく が、  り幸  んだよ
                  俺は  なの 望になります
                         七 に誇 る になる
         がない人 達は…ダニ  うな のです
                     カ  ラせ ぱーい!大ファ な  すー!
    ツ ラ  …あ た達の 動は く無意 です…
                   絶望って未知なんだよ
       みん  求める希  ただの  調和 しね
    お  さ…く ばれ !!
                         な、 んだ  は…?
         日向…くん?
                     ほら…やれば何とかなるって…やつだよ
            こんな状況になっても、あなたは誰かを守ろうとするんですね?
                もう一回…日向くんと…ゲームしたかった……よ



           確かめたいんです、希望と絶望、どちらが僕にとって予想が付かないのか



    日向「!?」

    日向(な、なんだ今のは…?)
  16. 16 : : 2017/07/31(月) 23:47:55
    日向「……ソニア、ちょっと聞きたいことが…ソニア?」

    ソニア「………」

    日向「ソニア?うずくまってどうしたんだ!?ソニア!ソニア!!……!!」

    日向(今まで気づかなかったけど、他の奴らもみんな倒れて動かない!?一体どうなって…)

    日向「…ぐっ!?」

    日向(な、なんだ?いきなり意識が薄れて……)

    狛枝「…どうやらようやく効いてきたみたいだね?」

    日向「…!!狛…枝……?」

    狛枝「あはっ!他のみんなには効果が現れたのにキミだけなかなか変化がないから、もしかして日向クンには効かないのかと思ってたよ」

    日向「何…した……?」

    狛枝「ああ、何をしたのかって?ちょっとお昼の味噌汁に睡眠薬を混ぜさせてもらったんだ。安心してよ、死にはしないから」

    日向「ど………して…………」

    狛枝「理由を聞きたいのかな?そんなのもちろん、希望のためさ。さっきも言ったけど、この島は平和すぎるんだよ。才能あふれるみんなが互いに絆を深め合う…まさに希望に満ちた修学旅行だけど、それじゃダメなんだよ。みんなにはもっと限界に挑戦してもらわないとさ!」

    狛枝「そのためにはやっぱり試練は必要だよね?ほら、海岸のほうを見てごらんよ、ここから見ても分かるくらい大きな波が来てるでしょ?」

    日向「!!」

    狛枝「あれだけ大きい波となると、海にいる七海さんはもちろん、海岸にいる辺古山さんや田中くん、もしかしたら左右田くんに澪田さん、終里さんに弐大くんも流されちゃうかもしれないね!」

    日向「おま……え………!」

    狛枝「頼みの綱のウサミは今いないし、キミ達は一体この絶望的な状況をどうやって脱するのかな?」

    日向(クソッ!相変わらず狂ってる…最近は少しマシになったと思って油断してた…)

    日向(どうにか…どうにかならないのか!?俺に…俺にこの危機をどうにかできる才能があれば……七海を、みんなを助けられるのに………)
  17. 17 : : 2017/07/31(月) 23:48:25
    (……………………………)

    ???(才能が欲しいんですか?)

    日向(……え?だ、誰だ?)

    ???(…正直、驚きましたね。僕という存在は本来、この世界に入ればあなたの表意識には現れないはずですから。あなたの仲間を助けたいという思いが僕を呼び起こしたというのでしょうか?そうなると、やはり希望こそが僕にとって予想がつかないということですかね?)

    日向(な、なんなんだよ一体!お前は一体誰なんだ!)

    ???(…その質問は予想通りでツマラナイですね。僕が誰であるかなど、今はどうでもいいことです。日向創、あなたはお仲間を助けたいですか?)

    日向(なんだと!!そんなの当たり前だ!助けることができるなら助けたい!)

    ???(そのためでしたら、どんなことでも出来ますか?)

    日向(あ、ああ、俺に出来ることなら…)

    ???(例えあなたという人格が消滅してもですか?)

    日向(…は?)

    ???(僕の才能なら彼女たちを助けることは容易です。ですが、才能を使えるようにするには、あなたという邪魔な人格を意識の底に沈めるほかありません。それも、ただ気を失うレベルではなく、永遠に浮上できないほどに)

    日向(な、何言ってるんだよ…?言ってる意味がまるで理解できないぞ?)

    ???(本当に理解できていないんですか?それとも、理解していないフリをしているんですか?もっとも、僕にはどちらであるかなどお見通しですが)

    日向(………)

    ???(あえて例え話にすれば、あなたがもし僕の力を借りたいのであれば、僕はあなたに憑依します。それも、一生の間ね)

    日向(…………………)

    ???(このまま数名の命を諦め日向創として生きていくか、他人を助ける代わりに自分というものを捨てるか、どちらでも好きな方をお選びください)

    日向(………………………………)
  18. 18 : : 2017/07/31(月) 23:48:55
    なんだよそれ、そんなのってないだろ?

    みんなの命か、自分の存在かを選べだなんて…俺にはそんなの、選べ……



    キミは何処にでも行けて、何にでもなれるんだからさ



    …なんだ?今のは?何にでもなれるって、言ったって、俺自身が消えたら意味なんて…



    ほら、やれば何とかなるってやつだよ



    何とかって…具体的にどうなるんだよ


    もう!ウジウジ考えてないで、とりあえずやってみようよ!


    と、とりあえずってお前なあ…

    日向くん、これはゲームじゃないんだよ?出された二つの選択肢…そのどちらかしか選べないなんて、誰が決めたの?

    そ、そんなこと言われても…

    頑張れば、奇跡だって起こせるんだよ!まあ、私は無理だったんだけどさ

    …自分が無理だったことを他人にやらせようとするなんて、勝手な奴だな

    だって私は、キミを信じてるからさ。キミなら、私に出来なかったことも出来るって

    そこに痺れる憧れるってか?

    むう、茶化さないでくれるかな?

    はは、ごめんごめん。……ありがとう。お前のおかげで、決心がついたよ。なあ、お前って…

    …そんなことよりさ、早くみんなを助けないと

    …そうだな
  19. 19 : : 2017/07/31(月) 23:49:15
    日向(……………)

    ???(決まりましたか?)

    日向(ああ、決まったよ。お前の力を借りる)

    ???(そうですか、あなたは再び自らを失ってでも才能を手に入れるのですね。予想通りでツマラナ…)

    日向(だけど、このまま消えるつもりもない)

    ???(……?)

    日向(お前の力を借りてみんなを助けたあと、必ず俺は戻ってくる)

    ???(そのようなことは出来ません)

    日向(出来るさ。これはゲームじゃないんだ。なら、奇跡だって起こせるはずだ!)

    ???(奇跡…そんなものが起こると信じるのは、希望的観測に基づいたものでしかなく、非合理的で無意味です。ですが、あなたがそれを信じたいというのであれば僕が何かを言うことはありません。もし本当に奇跡が起こるのであれば、それこそ僕が求めてきたものなんですから)

    カムクラ(それでは、あなたの身体を借りますよ)
  20. 20 : : 2017/07/31(月) 23:50:05
    カムクラ(…“超高校級の分析力”の才能により現状を把握、波の到達までおよそ一分)

    カムクラ(次に狛枝凪斗の様子を見る、唯一彼が睡眠薬の影響を受けていないのは何故か?睡眠薬を混入したという味噌汁は彼が配ったものだが自身が何らかの理由でそれを飲んでしまう場合を考慮して対策をしている可能性あり、また水着の上からパーカーを羽織っているのは日焼け予防の他に対処用の薬を隠すためと“超高校級の探偵”の才能より推測)

    カムクラ(“超高校級の軍人”の才能により的確に神経が集まっている部分を刺激、痛みにより一時的に覚醒状態にする)

    狛枝「?」

    カムクラ(起き上がり狛枝凪斗から薬を入手する、まずは薬の位置を“超高校級のギャンブラー”と“超高校級の幸運”の才能により、右ポケットにあると賭ける(ベット)。次に“超高校級の泥棒”の才能により素早く薬を盗む)

    狛枝「え?」

    カムクラ(薬を摂取、“超高校級の格闘家”の才能で狛枝凪斗を組み伏せる)

    狛枝「いてっ!」

    カムクラ(余計な行動をしないよう関節を外し、再び分析、波の到達まであと50秒、最優先で助けるべきは七海千秋と判断、“超高校級の体操部”の才能で一気に海岸まで跳躍)

    狛枝「……ははっ、あはは、あはははは!!素晴らしいよ日向クン!キミは、こんなに素晴らしい力を秘めてたんだね!」

    カムクラ(海岸に到着、“超高校級のスイマー”の才能により七海千秋を救出、対象は完全に気絶中。次に助けるべきは辺古山ペコと田中眼蛇夢急いでそちらに向かう)

    カムクラ(波の到達まであと40秒、三人を僕一人で三人全員を安全地帯に運び、他の人間を助ける時間はないと判断、ならば…)

    カムクラ「ピー!」

    カムクラ(“超高校級の飼育委員”の才能でイルカを三匹呼ぶ。三人を安全な場所に届けるよう指示し、ビーチバレーをしていた面子の元に向かう)

    カムクラ(波の到達まであと35秒。日向創の身体能力より運べるのは弐大猫丸を除いた二人までと判断。左右田和一と澪田唯吹を抱え、波の届かない場所まで避難)

    カムクラ(波の到達まであと20秒、“超高校級の薬剤師”の才能により罪木蜜柑の持ってきた応急処置用の薬から覚醒用の薬を作り医療針に塗る)

    カムクラ(“超高校級の野球選手”の才能により弐大猫丸と終里赤音の的確な位置に針を投げる)

    弐大「…ん!?」

    終里「…おあ?」

    カムクラ「弐大!終里!今すぐそこから離れてこっちに来い!!」

    弐大「お、応!」

    終里「なんだか分かんねえけど、分かったぜ!」

    カムクラ(波の到達まであと10秒、二人の身体能力なら波に飲まれる前にこちらに来れるでしょう)

    カムクラ「………」

    カムクラ(これで僕の役目は終わりですね。と言っても、彼が戻ってくることは…)ズボ

    カムクラ「え?」

    終里「うお!?大丈夫か日向!」

    カムクラ(これは西園寺日寄子が作っていた落とし穴?このタイミングで落ちるのは、“超高校級の不運”のせいですか…そこに埋められた石に頭をぶつけるまで3秒ま……)ゴチン
  21. 21 : : 2017/07/31(月) 23:50:40
    ……たくん

    ひ…たくん!

    日向くん!!

    日向「うわああああ!?な、なんだ!?」

    七海「良かった…目が覚めたんだね、日向くん!」

    罪木「あ、安心しましたああああああああああああ!良かったですうううううううううう!!」

    日向「罪木に七海?それにみんなも…って、みんな無事か!?というか波はどうなったんだ!?」

    ソニア「あら、覚えてないのですか?」

    九頭龍「波に飲み込まれそうな奴らを助けたのはテメーだぞ?」

    日向「お、俺が?」

    弐大「証人が狛枝しかおらんからどこまで本当かは測りかねるが、お前さんが超人的な動きで危機的状況にあったワシたちを救ってくれたそうじゃ」

    終里「オメーがオレ達に大声で波から逃げるように言ったあと、西園寺の作った穴に落ちて石に頭ぶつけたみてーだな」

    澪田「自分の仕掛けた罠のせいで創ちゃんが死んだんじゃないかって大泣きだったんすよ」

    西園寺「グスッ…別に、泣いてなんかないもん……奴隷が一人、いなくなったところで、うう、笑ってやるだけだもん……」

    小泉「はいはい、強がりでもそんなこと言っちゃだめだよ。それにしても心配かけるんだから。男なら、女の子を泣かしちゃ駄目でしょ」

    田中「フッ、だが、貴様が冥界より舞い戻ってくることは俺様には最初から分かっていたぞ。何故ならば貴様は俺様が認めし特異点だからな。俺様の許可なしには死ぬことは叶わんのだ!」

    花村「ンフフ…それにしてもぼくに感謝してよね。きみを起こしたのは、ぼくの熱烈な愛の口づけなんだからさ!」

    左右田「嘘言ってんじゃねえよ!罪木のおかげだろうが!」

    ウサミ「それにしても無事意識が戻って良かったでちゅ。戻らなかったらどうしようと先生、心配で心配で…」

    日向「みんな、心配してくれてありがとうな。そういえば狛枝はどうしたんだ?」

    西園寺「グスッ……クスクス…あの白わかめなら、あっちで折檻を受けてるよ……」
  22. 22 : : 2017/07/31(月) 23:51:07
    豚神「いいか辺古山。決して隣のスイカを叩き割るんじゃないぞ。狙うのはあくまで狛枝の頭だ」

    辺古山「ああ、安心しろ。私は僅かでも気配を察すれば自然とそこに竹刀を振り下ろす。外すことなどまずあり得ん」

    狛枝「ちょ、ちょっと待ってくれるかな!?確かにみんなにしたことは悪かったって思ってるけど、これはやり過ぎじゃないかな!!?大体、スイカ割りってスイカの方を割るゲームだよね!!」

    西園寺「クスクス、変態希望厨は何を勘違いしてるのかなー?これはスイカ割りじゃなくて、狛枝の頭割りだよー?」

    豚神「大体、この俺がスイカ割りなどという野蛮で食料を無駄にすることを許すわけがないだろう」

    花村「ぼくもその意見には賛成かな。スイカはちゃんと冷やして切り分けて食べるのが一番だよ!」

    終里「そうだぜ!食い物を無駄にすんのはよくねーぞ!」

    豚神「というように反対意見も多い一方でお前の頭の上に竹刀を振り下ろすことについては全く異論は出てない」

    罪木「うふふ…大丈夫ですよ狛枝さん。例えどんな傷でもちゃあんと私が治しますから、安心して怪我をしてくださいね」

    狛枝「いやいや、怪我する事が前提なのはおかしいでしょ!ひ、日向クン!キミなら、助けてくれるよね!」

    日向「狛枝、お前とのつきあいは短かったし、正直言っていい思い出なんて一つもなかったけど、明日の朝になるまでは忘れないよ」

    狛枝「何今生の別れみたいな事を言ってるの!?ていうか忘れるの早すぎでしょ!!」

    辺古山「見切ったぞ!」パシーン

    狛枝「あだっ!!?」

    西園寺「もっとやっちゃえ辺古山おねぇ!」

    ウサミ「あ、あのお、その一回で許してあげたほうがいいと思いまちゅ…」

    豚神「罪木、とりあえず手当てしてやれ」

    罪木「ふゆ、分かりました」
  23. 23 : : 2017/07/31(月) 23:51:46
    七海「それにしても、助けてくれてありがとうね、日向くん。あのまま海で寝てたら、今頃大きな魚が見る夢の中の島に流れ着いちゃってたかもしれないからね」

    日向「何処なんだよそれは…俺の方こそ、ありがとうな」

    七海「ん?私、なにか日向くんに感謝されるようなことしたっけ?」

    日向「俺もよくわからないけど、なんとなく言っとかなきゃいけない気がしてな」

    七海「もしかしてまだ記憶が混乱してるんじゃない?」

    日向「そうかもしれないけど…でも今のは心の底から自然と出た言葉って感じがしたんだ。素直に受け取ってくれよ」

    七海「日向くんがそういうなら、断る理由はない…と思うよ?」

    日向「出来れば断定してくれよ」

    澪田「みんなー!そろそろ花火をあげるっすよー!」

    豚神「いいかお前ら、万が一花火が自分のところに飛んできたら、すぐにその場から避難し罪木のところに行くんだぞ」

    罪木「火傷などされていては大変ですから、必ず申し出てくださあい!!」

    田中「さあ、祭りの終焉を告げる宴の始まりだ!」

    日向(この島に来て色んな奴と出会った。中には変わった奴や困った奴もいるけど、それでも全員大切な仲間だ。ここで過ごした時間は、今までの中で一番充実してるって自信を持って言える。自分の才能が何なのかは未だに分からないけど、こいつらと一緒ならどんな才能だったとしても…いや、仮に才能なんか無くたって前を向いて歩けるはずだ。この島を出た後でも、ここで生まれた絆は決して途絶えることはない。小さくても、この確かな希望さえあれば、俺は何だって出来る。空に打ち上げられた色とりどりな無数の花火を見つつ、そう思ったんだ)

                       End
  24. 24 : : 2017/07/31(月) 23:52:17
    以上で本ssは終了となります

    77期生を題材に夏らしい作品が作りたいと思って作り始めたのですが、思いの外形にするまで時間がかかりました。その分内容が面白ければいいのですが…どうなんでしょうね?仮に楽しんでくださった方がいるならば幸いです

    さて、こんな大したことのない作品を最後まで読んで下さった皆様方にこの場を借り感謝の意を述べさせていただきます

    本当にありがとうございました
    機会が有りましたら、また別の作品にてお会いいたしましょう
  25. 25 : : 2017/08/01(火) 00:28:39
    パチパチパチ!!拍手

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