ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

アニ&ユミル「弟は私達が守る」エレン「誘拐!?」

    • Good
    • 1

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2017/07/24(月) 20:07:56
    part4を建てます!
    書けるときに書いていくので
    気長に読んでください!
  2. 2 : : 2017/07/24(月) 20:18:11
    ~部活中~

    ファーラン「おう、ユミル」

    ユミル「先輩、こんちわっす」

    ファーラン「最近凄い練習してんじゃねぇか」

    ユミル「…このスパイクをくれた人に約束したんで」

    ファーラン「…エレンか?」ニヤニヤ

    ユミル「な、なんでわかったんですか⁉」

    ファーラン(あら、図星かよ)

    ファーラン「まあ、勘ってやつだ、それにお前らが仲良いの見てりゃわかるしな」

    ユミル「…はいまぁ、エレンだけじゃないんですけど…」

    ファーラン「で、お前はそいつらとの約束で頑張る…と」

    ユミル「…いけませんか?」

    ファーラン「ぜーんぜん?むしろ打ち込む理由があって素晴らしい限りだと思うぜ?」

    ユミル「じゃあ、先輩」

    ファーラン「あん?」

    ユミル「これからもビシバシお願いします」グッ

    ファーラン「…いいだろう」ニヤ

    ファーラン「折れずに着いてこいよ」

    ユミル「もちろんです」ニヤ
  3. 3 : : 2017/07/24(月) 20:31:49
    ファーラン「そうと決まりゃいくぞ!」ダッ

    ユミル「うす!」ダッ

    オイ、ツイテコイオラ!
    クッマダマダァ!
    オッ、ナカナカヤルナ
    マケマセンヨ!


    ミカサ「…ユミルが張り切ってる」

    アニ「そう?」

    ミカサ「ユミルはそういうタイプに見えなかったから」

    アニ「まぁ、そうかもね」

    アニ(ユミルはエレンが絡むと全力になるんだけどね…それは私もだけど)

    イザベル「ほらほらお前らぁ、砂慣らしたかぁ?」

    アニ「今終わりました」

    イザベル「よぉし!んじゃ足合わせからやるぞ」

    アニ&ミカサ「はい!」





    ライナー「ふん!」ぶぉん

    ヒュードッ

    グンダ「クリスタそっち頼む」シャー

    クリスタ「はい!」マキマキ

    ピトッ

    クリスタ「10メーター50センチ!」

    クリスタ「ライナー凄いよ!この間より1メートルも伸びたよ!」

    ライナー「あ、ありかとう!」

    ライナー(女神…結婚しよ)

    グンダ「うん、お前の成長には目を見張るものがあるな」

    ライナー「先輩、ありがとうございます!」

    グンダ「…」ガシッ

    ライナー「せ、先輩?」

    グンダ「お前のやる気が出る理由はクリスタが最近補助に来てくれるからだろ」ボソッ

    ライナー「!」

    グンダ「…頑張れよ」

    ライナー「…はい!」

    クリスタ「むー、なに話してるんですか!」

    ライナー「いや、なんでもないありがとな」

    クリスタ「マネだもん!これくらいいいよ!」
    ニコッ

    ライナー「…ぐはぁっ!」クラ

    クリスタ「ちょっ、ライナー!水⁉水が必要なの⁉」

    グンダ「大変だなぁ、ライナー」
  4. 4 : : 2017/07/24(月) 21:18:17



    ~部活終了(ストレッチタイム)~

    エレン「」チーン

    ユミル「」グテェ

    ライナー「」シロメ

    アルミン「…エレンはまだわかるけど」

    ベルトルト「ユミルとライナーは大丈夫かい?」

    クリスタ「う、うん。ユミルは頑張りすぎてバテちゃっただけなんだけど…ライナーは練習中に私と話してたら倒れちゃったの…」

    ベルトルト「あー、なるほど」

    クリスタ「どうしちゃったのかな?」ウーン

    ベルトルト(原因は君なんだけどね)

    クリスタ「はっ!もしかして私、ライナーに悪いことしちゃったかな?」ウルウル

    「そんなことないぞぉ!」グワァン!

    アルミン「あ、起きた」

    ベルトルト「ライナー起きれたの?」

    ライナー「…天使が泣く声が聞こえた」キリ

    ベルアル「うわぁ」

    クリスタ「ライナー大丈夫?」

    ライナー「ああ、心配かけて悪かった」

    クリスタ「もう、ホントに心配したんだからね」プンプン

    ライナー「…」

    ライナー(か、かわいい!)

    ライナー「いや、ほんとにスマン」

    クリスタ「今度、なにか奢ってよね!」

    ライナー「あ、ああ」

    ライナー(ん?これって…デートなのか⁉デートのお誘いなのか⁉)

    ライナー「…ぐはぁっ!」ウーン

    クリスタ「ライナー!」

    アルミン「…もう放っとこう」

    ベルトルト「そうだね…」


  5. 5 : : 2017/07/24(月) 21:37:58
    エレン「…誰かストレッチを…手伝ってくれ」グググ

    ユミル「わ、私も…」グググ

    ミカサ「それじゃあ私がユミルを」

    アニ「エレン、やってあげるよ」

    エレン「サンキュー」グッグッ

    ユミル「ミカサありがとな」グッグッ

    ミカサ「どーいたしまして」

    アニ「エレン、それにしても体柔らかくなったね、程よく筋肉もついてきたし」

    エレン「そうか?」

    ユミル「そりゃ、リヴァイ部長にあんだけしごかれりゃあな」イデデ

    エレン「自分ではわかんねぇもんだな」ノビー

    アニ「ふーん」グッグッ

    ミカサ「ユミルも柔らかい」グッ

    ユミル「あでででで!ちょ、そこはいてぇ!」

    ミカサ「ご、こめんなさい」シュン

    ユミル「いや、いいんだ。おかげで少し楽になった」

    ミカサ「うん」

    「ストレッチは終ったか?」

    エレン「はい、あらかた終わりました!」

    リヴァイ「なら、遅くなる前に帰れ。最近は不審者もでるって話だ」

    ユミル「そうなんですか?」

    リヴァイ「ああ、なるべく一人にならないように帰れよ」

    アニ「わかりました」

    リヴァイ「じゃあな、俺は先にあがる」

    エレン達「お疲れさまでした!」

    リヴァイ「おう」ヒラヒラ





    エレン「ベル、最近部活どうだ?」

    ベルトルト「楽しいよ」

    エレン「高跳びそんな楽しいか?」

    ベルトルト「んー、高跳びが楽しいかって言うよりは…僕はこんな性格だからさ、団体競技だと人に譲ってしまうことがあるんだ。」

    ライナー「そういや、バレーん時とかもそうだな」

    ベルトルト「うん、だから自分の力だけで戦えるこのスポーツがとても楽しいんだ」

    エレン「よかったよ、ベルが楽しんでいるようで」

    ベルトルト「うん、エレンが陸上部に入るって言ってなかったら入ってなかったよ」

    エレン「ははっ、どういたしまして」


  6. 7 : : 2017/07/24(月) 22:42:11
    すみません、自分もなかなか暇ではないのでいきなり書けなくなるときもあるのですが
    荒らし等のコメントは削除させていただきます。こんな作品に期待と言ってくれる人が楽しく読めるように。
    ご理解の方、よろしくお願いします
  7. 8 : : 2017/07/24(月) 23:14:27
    アルミン「そういえば、不審者が出るってリヴァイ部長言ってたね」

    ミカサ「大丈夫、アルミンは私が守る」

    アルミン「ははっ、ありがと…」

    ライナー「アニも襲われても大丈夫そうだよな」ハハハ

    アニ「…どういうことだい?」ギロ

    ライナー「…いやすみません、調子乗りました…」

    ベルトルト「…」ニガワライ

    エレン「俺も襲われたらひとたまりもないなー」

    ユミル「大丈夫だ、私が守ってやる」

    アニ「私もね」

    エレン「…女に言われるセリフじゃねぇな」

    アルミン「ね」

    クリスタ「私、襲われたらどうしよう…」ビクビク

    ライナー「大丈夫だ、俺が…」

    ユミル「クリスタも私が守ってやるよ」ケラケラ

    クリスタ「あるがとう!ユミル!でも無理しちゃダメだよ」

    ユミル「優しいな女神は~!」ガシガシ

    クリスタ「きゃ!髪がグシャグシャになっちゃう!」

    ライナー「くっ…」

    エレン「アニ」ボソッ

    アニ「なに?」

    エレン「ユミルとクリスタってあんなに仲良かったか?」

    アニ「最近、よく二人で話してるのを見るね」

    ミカサ「こないだ、ユミルがクリスタに勉強を教えてもらった辺りから仲がいい」ズィ

    エレン「へえ」

    アニ「ねぇ、ミカサ」

    ミカサ「なに?」

    アニ「…近い」

    ミカサ「いいじゃない、小学校からの仲なのだから」

    アニ「…まぁ、ね」

    ミカサ「ふふっ」

    エレン「どーした?」

    ミカサ「私…あまり友達が出来なかったの、アルミンが仲良くしてくれなかったらずっと一人だった」

    ミカサ「アニは小学校以外で初めてできた友達。だから、アニとはとても大事にしたい」

    アニ「ミカサ…もちろんだよ。あんたは友達だ」ギュッ

    ミカサ「あ、アニ?苦しい…」

    アニ「いいじゃない、もう少しこうしてな」

    ミカサ「うん…ありがとう」
  8. 9 : : 2017/07/24(月) 23:30:18
    エレン「…」

    エレンは嬉しかった
    なぜなら自分と姉弟同然に育ったユミルとアニは友達をライナーとベルトルト以外出来なかった
    だからエレンはユミルとアニに、女の子の友達が出来たこと
    それだけだが、エレンにとってはとても嬉しいことだったのだ…

    エレン「良かったな」ボソッ

    ユミル「あ?どうしたエレン」ワシワシ

    エレン「ちょ、ユミル、髪をワシワシすんな」

    ユミル「なんだよ、私に撫でられるのはいやか?」ケラケラ

    エレン「…じゃねーけど」ボソッ

    ユミル「うん?」

    エレン「…嫌じゃねーよ//」

    ユミル「…」

    ユミル(か、かわいいなおい)

    エレン「もう、頭撫でるのやめてくれよ恥ずかしい!」

    ユミル「…」ナデナデ

    エレン「なぜに続ける⁉」

    ライナー「…相変わらずだなぁ」

    ベルトルト「今さらでしょ」

    アニ「…」スッ

    ミカサ「…アニ?」

    アニ「…」ガシッ

    エレン「な、なんだよアニ」

    アニ「…」ギロ

    エレン「…」ビクビク

    アニ「…」スッ

    エレン「…」ビクッ!

    アニ「…」ナデナデ

    エレン「…」

    エレン「…え?」

    アニ「…気持ちいい?」ナデナデ

    エレン「…ああ」

    アニ「そう…」ナデナデ

    ユミル「私も」ナデナデ

    エレン「えっ、ちょっ二人して⁉」

    ユミル&アニ「…」ナデナデ

    ライナー「…なぁ、ここで分かれ道なんだが…」

    ベルトルト「いつまでやってるの?」

    ユミル「私達が」

    アニ「満足するまで」

    アルミン「…そうですか」

    クリスタ「もう遅くなっちゃうし今日は帰ろう!」

    ミカサ「そうね、それじゃ3人ともまた明日」

    エレユミアニ「またねぇ」スタスタスタ

    ミカサ「仲が良くて微笑ましい」クスッ

    クリスタ「ほんとにね!」

    アルミン「今日はもう帰ろう」

  9. 10 : : 2017/07/25(火) 00:08:57




    ユミル「ああ、袋はぎがいてぇ」

    アニ「随分部活頑張ってたじゃない?」

    ユミル「まぁ、な。お前らとの約束もあるしな」

    エレン「俺は…なにかに一生懸命取り組んでる時のユミルは好きだぞ?」

    ユミル「…//」

    アニ「あっ、顔が赤い」クスクス

    ユミル「うるせぇ!//」スタスタ

    エレン「あっ、おい、待てよ」ダッ

    アニ「ふふっ」ダッ

    幸せだね。今この時間がずっと続けばいいのにって思ってしまうほどに…

  10. 11 : : 2017/07/25(火) 00:10:51
    今日はこの辺りで!
  11. 12 : : 2017/07/26(水) 15:03:08
    不審者が来てエレンがユミルとアニを守るってやつ出て欲しい

    あくまでも希望だけど
  12. 13 : : 2017/07/26(水) 17:38:06
    乙。やっぱこの作品俺得ってやつですねw
    頑張ってください♪
  13. 14 : : 2017/07/27(木) 01:49:30
    >>12 コメントありがとうございます!
    どのような内容にするかは考え中ですが参考になるのでありがたいです!

    >>13 いつもありがとうございます!
    すみません、最近リアルが忙しくてなかなか更新できません…
    土日はなるべく更新していきたいと思っていますのでよろしくお願いします!
  14. 15 : : 2017/07/28(金) 22:27:38



    ユミル「…疲れた…」グテェ

    アニ「そりゃ、あれだけ速く歩けばね」

    ユミル「ちくしょう…」

    エレン「なら、ユミルん家でマッサージでほぐしてやろうか?」

    ユミル&アニ「⁉」

    アニ「ダメ!」

    エレン「なんでだよ、ユミルはどうなんだよ?」

    ユミル「嬉しいが…さすがに恥ずかしいな//」

    エレン「なぜ恥ずかしがる」

    アニ「…」

    ユミル「…あー、あれだエレン」

    エレン「あ?」

    ユミル「お前は私達の気持ちを知ってる上でそれを言ってるんだよな?」

    エレン「…」

    アニ「…」

    エレン(考えないようにしてたから、忘れてたなんて言えない…)

    アニ「…」

    ユミル「…」

    エレン「…帰ろうか」

    ユミル&アニ(逃げやがった)

    エレン「…」

    ユミル&アニ「…」

    エレン「これだけは言わせてもらう」

    ユミル「あ?」

    アニ「なに」

    エレン「まっててくれ、必ず答えは出すから」

    ユミル「…ああ」

    アニ「もちろん」

    エレン「…今日は帰ろう」

    ユミル&アニ「…」コクン
  15. 16 : : 2017/07/28(金) 22:35:42
    エレン「んじゃ、また明日な」

    ユミル「ああ」

    アニ「またね」

    エレン「おう」





    エレン「ただいまぁ」

    カルラ「おかえりなさい」

    エレン「母さん、めし~」

    カルラ「はいはい」

    ガチャ

    グリシャ「ただいま」

    カルラ「おかえり、今日は早いのね」

    グリシャ「まあな」

    エレン「父さんおかえり」

    グリシャ「ただいま、お腹が空いたな」

    カルラ「親子そろってそればっかり」クスクス

    エレン「腹減った…」グテェ

    カルラ「ほら、ご飯よー」コト

    エレン「きた!いただきまーす」





    エレン「ごちそーさま」

    グリシャ「御馳走様でした」

    カルラ「お粗末さま」

    エレン「んじゃ、父さん風呂入ってきなよ」

    カルラ「あっ、待って父さんにお話したいことあるこらエレン先に入ってきて」

    グリシャ「話?」

    カルラ「ええ」

    エレン「そういうことなら先に入ってくる」スッ

    スタスタスタ

    グリシャ「…それで?話ってなんだ」

    カルラ「それはね…」
  16. 17 : : 2017/07/28(金) 22:44:03




    エレン「話ってなんだろうな…」

    んー、そういやアニにスマホ買ってもらったらって言われてたな…

    でも、スマホって中1じゃ早いんじゃないか?

    んー、俺はまだいいんだけどな…

    エレン「まぁ、いいや上がろ」ザパァン





    エレン「風呂空いたよー父さん」

    グリシャ「エレン、ちょっとこっちに来なさい」

    カルラ「…」

    エレン「…う、うん」スチャッ

    なんだよ、この雰囲気

    エレン「…」

    カルラ「…エレン、実はね私…」

    エレン「…うん」

    カルラ「…」

    エレン「…」

    マジでなんなんだよこの雰囲気
    なに母さん、フリンでもしたの?ねぇ
    この感じに圧倒されそうなんだけども

    グリシャ「ほら、カルラ。エレンに伝えるんだろ」

    カルラ「う、うん」

    エレン「…」

    カルラ「…実はね」

    エレン「…」ドキドキ

    カルラ「働いてみようと思うの」

    エレン「…うん……はぁ?」

    カルラ「…え?」

    グリシャ「だよな」

    エレン「父さんも?」

    グリシャ「ああ、私もさっきエレンと同じ反応をしたよ」

    カルラ「もう、真剣に言ってるのに!」

    エレン「わかったよ…で?」

    カルラ「え?」

    エレン「なにすんの?」
  17. 18 : : 2017/07/28(金) 22:56:09
    カルラ「実はね、アニちゃんのお母さんに誘われてね。デスクワークなの」

    エレン「…母さん大丈夫?」

    グリシャ「…ああ、心配だ」

    カルラ「どうして?」

    エレン&グリシャ「どんくさいから」

    カルラ「ぐっ…」

    エレン「でも、まぁ働くのはいいんじゃない?」

    グリシャ「そうだな…エレンも中学生になって手がかからなくなったしな…」

    カルラ「二人とも…いいの?」

    グリシャ「いいよ」

    エレン「やりたいならやればいいじゃん」

    カルラ「ありかとう!二人とも!」ギュッ

    グリシャ「あっ、カルラ、ちょっと恥ずかしいから」

    エレン「き、きつい」

    カルラ「あら、ごめんなさい」スッ

    グリシャ「いや、かまわない」

    エレン「ゲホッゲホッ」

    カルラ「それでねお父さんに相談なんだけど」

    グリシャ「うん」

    カルラ「エレンに、スマホを買ってあげない?」

    エレン「は⁉」

    今なんて言った?スマホ?

    …スマホ⁉

    グリシャ「どうしてだい?」

    カルラ「アニちゃんママに聞くとね、帰るのがエレン達より少し遅そうなのよ」

    エレン「そうなの?」

    カルラ「ええ、お父さんは普段帰りが遅いから。エレンとの連絡手段でスマホを…」

    グリシャ「…」ウーム

    エレン「…」ドキドキ

    グリシャ「…いいだろう」

    エレン「ほんと?」

    グリシャ「ああ。えーと土曜日は空いてるか?スマホ買いに行くぞ」

    エレン「なんか、話が急転回すぎて着いていけない」

    グリシャ「いや、ついてこい」

    エレン「うん、土曜日は午前中部活だったと思うから午後はOKだよ」
  18. 19 : : 2017/07/29(土) 06:06:15
    グリシャ「わかった」

    カルラ「ねぇねぇエレン」

    エレン「なんだよ」

    カルラ「一番最初に誰に連絡先を、教えるの?」ニヤニヤ

    エレン「…んー、やっぱユミルとアニ…かな」

    カルラ「…もう少し恥ずかしがると思ったら」

    エレン「そんなもんだよ」

    グリシャ「我が息子はどちらを選ぶんだか」

    エレン「…」

    んなもんわかんねーし、
    どちらを選ぶって…
    そんなことしたくねーんだよな…
    人がそのことで悩んでんのによ

    エレン「その話は勘弁してくれよ…」

    カルラ「ほら、あなたお風呂入ってきて」

    グリシャ「そうするよ」

    エレン「俺もう部屋にいくよ」

    カルラ「はい、おやすみなさい」

    エレン「うん、おやすみ」





    布団に入っはエレンはまた考えていた

    ユミルかアニか…

    そんなこと決められるはずがない

    二人のことは、大好きだ

    ユミルは口は悪いけど、いつも周りのことに気を回して面倒をみてくれる優しい性格だ

    アニは恥ずかしがると先に手が…いや足が出てしまうけど素直で可愛らしい一面を持っている

    他にも二人の良いところはたくさんある

    俺は二人のことが好きだと言えよう

    …しかし、この好きは恋愛の好きなのか?



    …わからない…



  19. 20 : : 2017/07/29(土) 06:10:38
    ライナーとベルにはゆっくり考えたらいいと言われた

    ユミルとアニにもゆっくりで良いとも言われた

    そして今日まで考えないようにしていた

    …俺は甘えてしまった、クソ野郎だ

    情けない

    心底二人に申し訳ない感情が込み上げてくる





    あれこれ布団に入って一時間

    エレンは自分の気持ちの整理のつかないまま、

    眠りについたのだった…
  20. 21 : : 2017/07/29(土) 06:22:47
    チュンチュン…………チュンチュン…

    ピリリ……ピリリ……ピリリ…

    カチッ

    ムクッ

    エレン「…」

    夢の中でもエレンは悩んでいた

    ユミルとアニがエレンを争って喧嘩をしている夢だった

    現実では多少の口喧嘩はあっても、そこは幼なじみお互いすぐに謝るし大きな争いになったことはない

    エレンは胸が痛くなる

    …これが正夢にならないことを祈るしかない




    エレン「おはよう」

    ユミル「おはよ」

    アニ「おはよう」

    いつもの朝、いつもの場所、いつもの二人…

    なのになぜかエレンには…

    夢のせいか、

    小さい頃から姉弟同然に育った二人を

    いつもと同じように思えなかった…



    エレン「…はぁ」

    ユミル「なんだよ、ため息なんて」

    アニ「らしくないよ」

    うるせぇよ、誰のせいでため息ついてると思ってんだ

    お前ら二人が可愛すぎるのがいけねぇんだよ

    …は?

    俺今なんて…



    エレンは今ふと自分で思ったことに自問自答をした

    だが、エレンは考えるのをやめた

    そして突拍子もない話題を二人に振った
  21. 22 : : 2017/07/29(土) 06:36:20
    エレン「そういや、俺スマホ買うんだよ」

    アニ「へぇ、良かったね」

    アニの反応に少し変な気持ちになった

    お前が買ってもらったら?って言ったんだろうが

    ユミル「それで?いつ買いにいくんだ?」

    エレン「土曜日の午後だな、時間はまだ決めてないけど」

    ユミル「部活のあとか」

    エレン「おう」

    アニ「ねぇ、エレン」

    エレン「なんだ?」

    アニ「その…買って帰ってきたら…」

    エレン「…」

    アニ「…すぐに連絡先を教えてよね」プイッ


    おいおい、アニちゃんよ

    その反応はズルいでしょうが

    いくら、恋愛かどうか踏ん切りが着かないとは言え

    それは可愛すぎでしょうよ!

    エレン「…わかった」

    ユミル「エレン、私とは~?」ギュッ

    エレン「ちょっ、後ろからくっつくな」

    なぜだ!いつもとやってることに変わりはないのに

    俺の心臓がこんなにもバクバクしてるのはなぜなんだぁ!

    エレン「わかったから!ユミルにもすぐに教えるから!」

    ユミル「ホントかぁ?」

    エレン「ホントだから、離れてくれ!」

    ユミル「なんだよ、私に抱き締められるのがそんなにイヤかよ…?」ウワメヅカイ

    エレン「…」

    ふざけんなぁぁ!

    可愛すぎなんだよぉ!

    俺だって抱き締められるのがイヤなわけないだろぉがぁ!

    エレン「恥ずかしいんだよ!」

    ユミル「ならもっと恥ずかしくしてやる」ギュッ

    勘弁してくれよマジで!

    俺もう限界だよ


    ん?なんか視線を感じる…


    アニ「…」ジー

    アニちゃん?なんでそんなに見てるのさ

    アニ「…私も」ボソッ

    えっ?

    アニ「…」ギュッ

    アニ「…///」

    うおぉぉぉい!マジかよ

    恥ずかしがるならやめてくれよ!

    もう俺パンクしそうなんだよ!

    ていうかパンクするんだよ!

    エレン「いい加減に、離れてくれ!」

  22. 23 : : 2017/07/29(土) 06:47:52




    エレン「…うへぇ」グテェ

    ライナー「どうしたエレン、朝からグダってんな?」

    ベルトルト「大丈夫かい?」

    エレン「…ああ、あいつらのせいでな」チラッ

    ライナーベルトルト「ん?」チラッ

    視線の先には…

    幼なじみのユミルとアニ、そしてクラスの天使クリスタと隣のクラスのミカサが談笑していた

    ベルトルト「ああ、なるほど」

    ライナー「ユミルとアニか」

    エレン「ああ」

    ライナー「なんだ、ついに決心がついたのか?」ニヤニヤ

    エレン「…それが出来たらどんだけ楽だろーな」

    ベルトルト「その様子だとまだみたいだね」

    エレン「ああ」

    ライナー「でもそれなら、いつもよりお前の様子がおかしいのはなんでだ?」

    ベルトルト「たしかに」

    エレン「わからん」

    ライナー「…は?」

    エレン「…俺は前に二人に対しての好きが恋愛感情なのかどうか、わからないって話はしたよな?」

    ベルトルト「うん」

    エレン「なのによ、俺は二人のことがなんかスゲー可愛く見えるし、ドキドキするんだよ… なんでだろうな」

    ライナー「…」

    こいつバカか

    自分の気持ちに自分で気付いてないのか

    鈍感にも程がある

    ベルトルト「…」

    エレン…君は…バカなのかい?

    さすがに女の子と疎い僕でも…

    君が既にユミルとアニのことを



    女の子としてもう惚れてるってことくらい…
  23. 24 : : 2017/07/29(土) 07:04:57
    ライナー「まぁ、あれだ。俺たちはこの事に関しては応援しか出来ん」

    ベルトルト「そうだね、自分の本当の気持ちには自分で気付かなきゃ」

    エレン「どういうことだよ」

    ライナー「まぁあれだ、お前は超絶怒濤のスーパー鈍感野郎ってことだな」

    エレン「なんだよ、それ…」

    ベルトルト「ははは…」ニガワライ





    リヴァイ「これで練習は終わりだ。ダウンしてこい」

    エレン「はい」

    今日は土曜日

    このあと父さんとスマホを買いにいくんだ

    エレン「…ふー」

    最近体力ついたなと我ながら思う

    ちょっと前まではダウンですら地獄に思えるほどだったから

    エレン「まぁ、当たり前だよな」

    「なにがだ?」

    顔を上げ、声をした方を見ると

    そこにはユミルとアニがいた

    ユミル「ストレッチ手伝おうか」

    エレン「お前らは終わったのか?」

    アニ「一通りはね」

    エレン「そうか、なら頼む」

    いつもと同じように二人がストレッチを手伝ってくれる

    …なんで俺の心臓はドキドキしてんだ?

    ユミル「そういや、この後スマホを買いにいくんだったな」グッグッ

    アニ「帰ってきたら教えてよね」グッグッ

    エレン「わかったよ」グィー

    あれ?

    エレン「そういや、ユミルはスマホ持ってるんだっけ?」

    ユミル「ああ、エレンとアニの両親から連絡用として持っておけと言われてな」

    ああ、そう言えばそうだったな

    アニ「私達は持ってるのにエレンが持ってないのはね」クスクス

    エレン「んー、まぁ俺は別に欲しかったわけじゃないからなぁ」

    ユミル「そうなのか?普通は欲しがるもんだと思うが」

    エレン「別に俺たち家が近いからな、会いに行くのにそんなに時間かからんし」

    アニ「まぁね」

    そんなこんな、話してるうちにストレッチが終わる

    エレン「サンキュ」ノビー

    アニ「どういたしまして」

    ユミル「エレンのためならな」ヘラヘラ


    …またこいつはそんなことを言う…
  24. 25 : : 2017/07/30(日) 12:28:15
    期待!!!!!!
  25. 26 : : 2017/08/01(火) 12:26:42
    >>25 期待ありがとうございます!
    SSを書いてみて期待等のコメントのありがたみをとても凄く感じます!
    これからも、作品をよろしくおねがいします!
  26. 27 : : 2017/08/01(火) 12:28:10
    期待!
  27. 28 : : 2017/08/01(火) 12:33:33
    エレン「それじゃ、俺はリヴァイ部長に挨拶してくるよ」

    ユミル「私達は待ってるよ」

    アニ「うん」

    エレン「ああ、わかった」





    エレン「部長おつかれさまでした!」

    リヴァイ「ああ、おつかれ。今日はもうあがっていいぞ」

    エレン「はい」

    リヴァイ「気をつけてな」

    エレン「あっ、そういや…」

    リヴァイ「なんだ?」

    エレン「不審者の件ってどうなったんですかね?」

    リヴァイ「ああ、まだはっきりしたことはわからんがまだいるらしい」

    エレン「はやくなんとかなればいいんですが…」

    リヴァイ「そうだな…」

    エレン「部長、襲われたときに反撃する方法ってなにかないんですか?」

    リヴァイ「…お前は体力がないからな…」

    エレン「うっ…気持ちで乗り切ります…」

    リヴァイ「まぁ、根性があればないこともない」

    エレン「えっ!あるんですか?」

    リヴァイ「まぁな」

    エレン「教えてください!」

    リヴァイ「それはな…」




  28. 29 : : 2017/08/01(火) 12:36:00
    >>27 コメントありがとうございます!
    ほんと、期待コメントって嬉しいですね!
  29. 30 : : 2017/08/01(火) 12:55:13
    ユミル「…遅いな」

    アニ「なにしてんだか…」

    タッタッタッ

    エレン「わりぃ!待たせた!」

    ユミル「まったくだ、罰として私とアニに飲み物奢れよ」

    アニ「いいね」

    エレン「うっ、わかったよ…」

    ユミル「ほら、帰るぞ」

    アニ「うん」

    エレン「ああ…」





    ユミル「エレン~」

    エレン「なんだよ」

    ユミル「私喉渇いたな~?」

    アニ「私も欲しいなー」

    エレン「わかったから、あそこの自販機でいいだろ?」

    ユミル「やりぃ」ガッツポーズ

    アニ「うん!」グッ

    エレン「はぁ」

    エレン(財布の中身は…ジュース2本分ってとこか…)チャラチャラ

    ユミル「炭酸にしようかなぁ」

    アニ「私、レモン炭酸にしよ」

    ユミル「私はコーラがいいや」

    エレン「わかったよ」ガチャガチャ

    ピッ

    ガシャー

    エレン「ほら、アニ」ヒョイ

    アニ「ありがと」

    ピッ

    ガシャー

    エレン「ほら、ユミルの分」ヒョイ

    ユミル「サンキュー」

    アニ「」ゴクゴクゴク

    ユミル「」ゴクゴクゴク

    ユミル「ああ、生き返る!」

    エレン「そりゃ、よかったな。ほら帰るぞ」

    アニ「エレンは自分の分買わないの?」

    エレン「別に俺はいいんだ」

    ユミル「…もしかして私達に奢ったから金ないのか?」

    アニ「え?」

    エレン「…いいんだよ、二人を待たせたんだからよ」

    ユミル「ん」ヒョイ

    エレン「なんだよ」

    ユミル「なにって…飲んでいいぞコーラ」

    エレン「…いらん」

    アニ「それじゃ、レモン炭酸がいい?」

    エレン「…味の問題ではなくてですね…」

    ユミル「んじゃなんだよ」

    エレン「…お前らが口つけたものを男の俺が飲めるか//」カァ

    アニ「…」

    ユミル「…」

    アニ&ユミル(か、可愛い!)

  30. 31 : : 2017/08/02(水) 01:41:11
    アニ「で、でも今まで一緒のペットボトルを飲んだことあるじゃない?」

    エレン「そりゃ、あるけど…俺もう中学生だし、そこらへんも気にするよ」

    ユミル「…なんか寂しいなー」

    エレン「そう言ってくれるなよ」

    ユミル「んー、でもこのままじゃ私の気がすまん」

    アニ「私も」

    エレン「なんでだよ」

    ユミル「んー…」

    アニ「ねぇユミル」チョイチョイ

    ユミル「ん?」

    アニ「今日の夜一緒にエレンにご飯作らない?」コソコソ

    ユミル「なんでまた?」コソコソ

    アニ「なんでって、エレンとユミルにはご飯ご馳走になったから私も作りたかったってのがたるけど」

    ユミル「私もいいのか?」

    アニ「じゃないとお礼にならないでしょ?」

    ユミル「そうだな、ありがとな」ワシワシ

    アニ「ちょっと、髪がぐちゃぐちゃ」

    エレン「なぁ、なんの話してんだ?」

    アニ「ねぇエレン」

    ユミル「今日スマホ勝ったあと私達に連絡先を教える予定だったよな?」

    エレン「そうだな、それがどーした?」

    アニ「それじゃ、買ったあと私ん家に来てよ。ユミルと待ってるから」

    エレン「あいよ」

    アニ(よし)グッ

    ユミル(ナイス)グッ
  31. 32 : : 2017/08/02(水) 01:52:19
    エレン「さーてそろそろ家につくな」

    ユミル「そういやカルラさんいるか?」

    エレン「いると思うがなんでだ?」

    ユミル「ちょっとな」

    エレン「ふーん」





    エレン「ただいま~」

    カルラ「おかえり~」

    グリシャ「ほら、エレンシャワー浴びてきなさい」

    エレン「わかった。あっ、それと母さん」

    カルラ「なに?」

    エレン「ユミルが母さんに用があるからって外で待ってるよ?」

    カルラ「そういうことは先に言いなさい」トットットッ





    カルラ「はいはい」ガチャ

    ユミル「こんにちはー」

    アニ「こんにちは」

    カルラ「こんにちは、それでどうしたの?」

    ユミル「今日、私とアニでエレンに夜ご飯作ってやろうと思ったんですけど」

    アニ「…3人でお出掛けの予定とかありました?」

    カルラ「いや、ないから別にいいわよ?」

    ユミル「ありがとうございます」

    アニ「あ、あとこの事はエレンに内緒にしてもらえませんか?」

    カルラ「なに、サプライズ?」ニヤニヤ

    ユミル「はい」

    カルラ「あの子も隅に置けないわねぇ」ニヤニヤ

    アニ「…」

    ユミル「…」

    カルラ「わかったわ、誰の家でやるとかエレンは知ってるの?」

    アニ「そこらへんは、大丈夫です」

    カルラ「そう、なら二人とも頑張ってね」

    ユミル&アニ「はい!」





  32. 33 : : 2017/08/02(水) 02:07:18
    エレン「…」グテェ

    くたびれた…

    なぜって?

    スマホって買うのにすげぇ時間かかんだもん…

    スマホの設定とかは父さんが聞いてくれたから俺は暇だし…

    グリシャ「ほら、エレン。帰るぞ。車に乗れ」

    エレン「…ういー」

    まぁ、なにはともあれ

    スマホを手に入れた

    これで二人と連絡をとるのも楽になるな

    ………なんで今ユミルとアニのことだけしか考えなかったんだ?

    エレン「…まぁ、いいや」

    今時間は…5時か

    スマホは正確な時間がすぐに分かるからいいな

    エレン「そうだ父さん」

    グリシャ「なんだ?」運転中

    エレン「このまま、俺、アニん家に行ってくるよ」

    グリシャ「それじゃアニちゃんの家に車つけるか?」

    エレン「ありがと」





    グリシャ「ついたぞ」キキー

    エレン「うん、それじゃ行ってくる」

    グリシャ「ああ。それじゃあな」ブーン

    エレン「さーて」ピンポーン

    「はーい」

    エレン「おじゃましまーす」ガチャ

    アニ「いらっしゃい」

    ユミル「さっきぶり」

    エレン「…」

    エレンは二人に見惚れてしまった

    なぜって?

    だって二人とも可愛いエプロンを着けて立ってるんだもの

    エレン「…なんでエプロン?」

    ユミル「エプロンつけてやることと言ったら1つしかねーだろ」

    アニ「ご飯作ってるから食べなよ」

    エレン「いきなりだな」

    アニ「ジュースのお礼」
  33. 34 : : 2017/08/02(水) 02:25:55
    アニ「とにかく玄関で突っ立ってないで入りなよ」

    エレン「あ、ああ」

    ユミル「なんだ?私達のエプロンがおかしいか?」

    エレン「いや、おかしくないぞ」

    エレン(むしろ可愛い)

    ユミル「そうか」

    アニ「今からユミルとご飯作るからテレビでも見てて待っててよ」

    エレン「ああ」





    エレン(テレビねぇ…)

    エレンはテレビを見る気にならなかった

    だって台所を見れば二人が料理してる姿が見える

    小さい頃から一緒にいるが、二人が一緒に料理をしている所はあまりなかった

    エレン(…幸せだな)





    アニ「はいどーぞ」コト

    ユミル「ほら」コト

    エレン「おお、これは…」

    テーブルにはチーハン、スパゲティー、ポテトサラダなどたくさんの料理が並んだら

    エレン「…よくこんな作れたな」

    アニ「事前に仕込みはしといたからね」

    ユミル「ほら、食ってみろよ」

    エレン「ああ、それじゃ…」

    「いただきます」

    エレン「…」モグモゲ

    アニ「…」ドキッ

    ユミル「どうだ?」

    エレン「…」ゴクン

    エレン「うめぇ!」

    アニ「よかった」ホッ

    ユミル「ああ」フゥ

    エレン「お前らも食えよ、ほら」

    アニ「うん」

    ユミル「そうだな」





    エレン「いやー、食った食った」

    アニ「まさか、全部食べるとはね」クスクス

    ユミル「よく食えたな」

    エレン「だってアニとユミルの飯うまいんだもん」

    アニ「ありがと」クスクス

    ユミル「なんか照れるな」

    エレン「どれ、片付けは俺も手伝うよ」

    アニ「いいよ、座ってなよ」

    エレン「やだ」

    ユミル「やだって…」

    エレン「いいだろ、俺にも手伝わせてくれよ」

    アニ「それじゃ、お願いするよ」

    エレン「おう、お願いされた!」

    ユミル「なんだよそれ」ニシシ
  34. 35 : : 2017/08/02(水) 02:44:02
    たくさんの皿や箸は3人での協力により

    すぐに片付けられた

    エレン「ふー」

    ユミル「おつかれさま」

    アニ「麦茶でいい?」コト

    エレン「ありがと」

    アニ「いえいえ」

    エレン「…そういや今さらだけどアニの親は?」

    アニ「二人とも仕事」

    エレン「今日は遅いのか?」

    アニ「そうだね」

    ユミル「それよりもエレン」

    エレン「ん?」

    ユミル「はやくスマホだせよ」

    エレン「おお、そういやそれが本当の目的だったな。すっかり忘れてたぜ」

    アニ「私達の料理が美味しすぎて?」クスクス

    エレン「…」耳が赤くなる

    ユミル(図星か…)

    エレン「…ほ、ほらこれが俺のスマホだ」

    ユミル「おう、ちっと貸してみ?」

    エレン「ああ」





    ユミル「連絡先はOKだ」

    アニ「うん」

    エレン「わかった」

    ユミル「…それとひとつアプリを入れておいた」

    エレン「なんだ?」

    ユミル「GPSアプリだ」

    エレン「GPS?」

    アニ「これを入れておけばお互いの位置が直ぐにわかるんだよ」

    エレン「なんでまた?」

    ユミル「ほら、最近不審者が目撃されるだろ?」

    アニ「エレンが襲われたとき、すぐに駆けつけられるようにね」

    エレン「…そうかい」

    ユミル「さーて、この麦茶飲んだら帰ろうか」

    エレン「そうだな」ゴクゴク

    アニ「…泊まってったら?」

    ユミル「…は?」

    エレン「マジで?」

    アニ「うん」

    エレン「いや、わりいよ」

    アニ「…泊まってよ…?」ウワメヅカイ

    ええー、

    可愛いすぎるだろぉ

    ユミル「んじゃ着替え家から持ってくる」

    ユミルも乗り気かよ

    エレン「…わかった。俺も家から持ってくる」

    アニ「ありがと♪」

    エレン(まぁ、この笑顔が見れるのならいいや…)
  35. 36 : : 2017/08/03(木) 23:58:59
    エレン(てかあれ?着替えを家から持ってくるなら意味がないんじゃ…)

    アニ「♪」ニコニコ

    エレン(…まっいいか)





    アニ「それじゃなにする?」

    ユミル「トランプでもするか?」

    エレン「ババ抜きでもしよーぜ」

    アニ「いいよ、えーとトランプはたしか…」ゴソゴソ

    アニ「あった」ヒョイ

    ユミル「貸してみ」

    アニ「はい」

    ユミル「よーし」シャッシャッシャッ

    エレン「ユミルって器用だよな」

    ユミル「そうか?」パラパラパラ

    エレン「おう、シャッフルしてる時とかカッコいいもんな」

    アニ「うん、すごくカッコいい」

    ユミル「へへっ、ありがとよ」シュッシュッ

    ユミル「ほら、カード配り終わったぞ」

    エレン「よし、やるか」チラッ

    アニ「…」無表情

    ユミル「…」ニヤニヤ

    エレン「…」

    (わかりやす!)

    エレン「あー、俺がアニから引くか?」

    アニ「う、うん」ヒクヒク

    エレン「そら」ヒョイ

    アニ「…」ズーン

    エレン(こいつはババ抜きダメだな)

    ユミル(アニは私らといるときは感情がモロに出るからな)

    ユミル「そらエレン引くぞ」スッ

    エレン「おう」

    ユミル「おっ、揃った」

    エレン「なんか最初から手札少なくないか?あと何枚だよ?」

    ユミル「あと…5枚だな」

    アニ「…ユミル、引くよ」ヒクヒク

    ユミル「ああ」

    アニ「…」ヒョイ

    アニ「!」

    アニ「やったー、揃った!」

    エレン(そりゃな)

    ユミル(ババをエレンが引いたときどんだけ嬉しそうにするんだろな)





    ユミル「いぇーい、上がり~」

    エレン「はえぇ」

    アニ「ちょ、はやくない?」

    ユミル「いいから、早くやれよ。負けたら罰ゲームな」

    アニ「えぇ!」

    エレン「マジか」

    ユミル「マジだ」

    エレン(…でも)チラッ

    アニ「…」ドキドキ

    エレン(負ける気がしない)





    エレンの手札1枚

    アニの手札2枚

    ユミル「いよいよ勝負だな」

    エレン「…」スッ

    アニ「…」ビクッ

    エレン(なるほど、こっちはジョーカーじゃない…)

    エレン(なら…)

    スッ
  36. 37 : : 2017/08/04(金) 05:06:25
    アニ「!」

    ユミル「おっ」

    エレン「ああ、ジョーカーかぁ」ニヤニヤ

    ユミル(アニで遊んでるやがるなぁ…)

    アニ「…」ニコニコ

    ユミル(アニも心なしか楽しそう…)

    エレン「さぁ、アニちゃん、引くんだ!」クワァ

    アニ「どっちだ、どっちなんだ…!」ブツブツ

    ユミル(えっ、なにこのテンション)

    アニ(ここはエレンの表情を読むか)スッ

    エレン「…」アニの瞳を見つめる

    アニ「…」

    アニ「…」

    アニ「…///」

    ユミル(アニの負けだな)





    アニ「ま、負けた…」

    エレン「あー、たのしかった」

    ユミル「どれ、罰ゲームはアニちゃんか」

    アニ「…なにさせる気?」

    エレン「さぁ?」

    ユミル「まぁ、そのうちでいいだろ」

    アニ「う~…」
  37. 38 : : 2017/08/05(土) 21:51:37
    エレン「んー、そういや風呂はどうする」

    アニ「エレンが先に入りなよ」

    エレン「いいのか?」

    ユミル「どうせ、私達が入った後の風呂には入りづらいんだろ?」

    エレン「…ならお言葉に甘えさせてもらうよ」スッ ガチャ

    アニ「そろそろ布団を敷かないとね」

    ユミル「手伝うよ」

    アニ「ありがと」





    エレン「…どのシャンプーを使うといいんだ?」

    エレンの目の前にはシャンプーが多く並んでいた

    エレン「アニを呼ぶか?…でも裸だしな…」

    「エレン~?」

    エレン「アニ!?」

    エレンは思わず後ろの扉を振り返った

    良かった、扉を開けられてない

    アニ「なにビックリしてるのさ?」

    エレン「い、いやなんでもない」

    アニ「?、なにか困ったこととかある?」

    エレン「…あー、シャンプーはどれ使うといいんだ?」

    アニ「んーと、一番右の赤いやつ。私のだから使っていいよ」

    エレン「わかった、ありがとな」

    アニ「いいよ、他にある?」

    エレン「今んとこはないな」

    アニ「そう」

    エレン「ふぅ」

    どれ、髪を洗うか、シャワーを開けて…と

    ジャー

    アニ「エレン」

    エレン「なんあ?」

    なんだ?

    アニ「…良かったら…」

    エレン「~♪」ジャー

    アニ「…背中流そうか?」

    エレン「ぶへっ!んげほっ!ゲホッゲホッ」

    くそっ、水をおもいっきり飲んだ!

    エレン「ゲホッ、アニ!なに言ってんだ?」

    アニ「ん?背中流そうかって…」

    エレン「…」

    こいつ…

    アニ「もしかして照れてる?」

    エレン「…言っていいことと悪いことがあるぞ」

    アニ「…まんざらでもなさそうだね」

    エレン「うるせぇ」

    アニ「ふふっ、まぁごゆっくり」

    エレン「…」

    くそっ、なんか意識しちまうじゃねぇか

    エレン「はぁ…髪洗お…」




  38. 39 : : 2017/08/05(土) 22:46:38
    エレン「…あがったぞー」

    ユミル「おう、なら私等も入るか」

    アニ「そうだね」

    エレン「飲み物貰えるか?」

    アニ「テーブルの上のお茶飲んでいいよ」

    エレン「わかった」

    ユミル「それじゃ、入ってくるな~」

    エレン「ああ」

    アニ「…エレン」ボソッ

    エレン「…なに」

    アニ「やっぱり、背中流して欲しかった…?」

    エレン「…早く入ってこい」

    アニ「…はーい」ニヤニヤ

    エレン「はぁ…」

    …せっかく時間あるんだし、スマホでも眺めるか…





    あれからどれだけの時間がたったのだろう…

    スマホって、色んな機能があるんだな…

    ガチャ

    「ふぅ、あがったぜ」

    エレン「おう、いい湯だった…か…」

    エレンは言葉を詰まらせた

    なぜって?

    そりゃ、目の前に風呂上がりの女の子が…しかも二人もバスタオル1枚で部屋に入ってきたら言葉も失うだろう

    エレン「…」パクパク

    ユミル「なに、魚みたいに口をパクパクさせてんだ?」

    アニ「間抜け面だよ?」クスクス

    エレン「…」

    エレンは考えた。今のこの状況を。そして、どうすればこの危機から脱出出来るかを

    エレン「」スッ、ダッ、ガチャ、バタン

    ユミル「…なるほど、部屋をでるか」

    アニ「エレンはホントにヤバイときは冷静に物事を考えるんだね」

    ユミル「まぁ、ちょっと意地悪しすぎたかな?」

    アニ「そうかもね」

    ユミル「着替えてエレンを呼びにいこうか」





    エレン「…」ボー

    さっき俺の前にはなにがいた?

    …天使…

    いやいや、なにライナーみたいなこと言ってんだ

    …でも、綺麗だったな。

    「エレン」

    エレン「…着替えたかよ?」

    ユミル「ああ」

    アニ「さっきはごめんね」

    エレン「もう勘弁してくれ…」

    ユミル「エレンには刺激が強すぎたか?」

    エレン「…」

    アニ「…」ニヤニヤ

    ユミル「どうしたアニ?」

    アニ「べっつに~?」

    エレン「…」

    アニ「ふふっ」

    ちくしょう…アニのやつ…
  39. 40 : : 2017/08/06(日) 04:49:03
    ユミル「どうする、まだ起きてるか?」

    エレン「今何時だ?…9時過ぎか」

    アニ「寝るにしても、まだ早いね」

    エレン「そういや、アニの親は俺達が泊まるの知ってんのか?」

    アニ「さっき、連絡したよ。お母さんはもう少しで帰ってくると思うけど」

    ガチャ

    アニ母「ただいま~」

    アニ「おかえり~」

    エレン「お邪魔してます」

    ユミル「すみません、急に」

    アニ母「いいって、どうせアニが急に駄々をこねたんじゃないの?」

    アニ「ちょっと、そんな言い方なくない?」

    ユミル「違うのか?」ケラケラ

    アニ「…違わないけどさ」

    アニ母「3人ともご飯は食べた?」

    エレン「はい」

    アニ母「なら、3人にアイスを買ってきたから食べなさい?」

    アニ「ありがと」

    ユミル「ありがとうございます」

    エレン「あざす」ペコッ




    アニ「ユミル、そのチョコ味ちょっと頂戴?」

    ユミル「いいぞ。アニのイチゴも少しくれよ」

    エレン「…」パクパク

    バニラうまいな

    ユミル「エレン~私にもバニラくれ~」

    エレン「いいぞ」

    ユミル「あーん」アー

    エレン「…は?」

    ユミル「食べさせてくれるんじゃないのか?」

    エレン「…ほら」アーン

    ユミル「」パク

    ユミル「バニラうまいな!」ニコッ

    エレン「」ドキッ

    「エレン」

    エレン「うん?」

    アニ「私にも…」

    エレン「…」アーン

    アニ「」パク

    アニ「美味しい」ニコッ

    エレン「」ドキッ

    …なんでこいつらにこんなにドキドキするんだ?
  40. 41 : : 2017/08/06(日) 07:30:06
    サイコーだね
    面白い
  41. 42 : : 2017/08/07(月) 08:37:46
    エレンは原作ではイケメンだけど学校では可愛いよね
  42. 43 : : 2017/08/08(火) 10:55:54
    サイコーだね
  43. 44 : : 2017/08/08(火) 10:56:10
    このシリーズいいね
  44. 45 : : 2017/08/08(火) 18:17:15
    コメントありがとうございます!

    少しずつではありますが更新していきたいと思います!
  45. 46 : : 2017/08/08(火) 18:34:46
    ユミル「ん?どうしたエレン」

    エレン「…なにが?」

    ユミル「いや、ボーっとしてるからよ」

    アニ「…ああ、なるほど」

    エレン「あ?」

    アニ「エレンは私達のアイスが食べたいのね」

    ユミル「なるほど」

    エレン「違う」

    アニ「まぁまぁ、そう言わずに」アーン

    エレン「いらんて」

    ユミル「なんだと、私達のアイスが食べれないっていうのか?」

    エレン「お前はオヤジか?しかもたかだかアイスだろ」

    アニ「…」

    ユミル「…」

    エレン「…」

    アニ「…食べて?」ウルウル

    ユミル「お願い」ウルウル

    エレン「…っ」

    上目遣い+涙目は卑怯だろ、マジで

    エレン「…わかったよ」

    ユミル&アニ(…楽勝)

    ユミル「ほら、あーん」

    エレン「…ええぇ?」

    ユミル「なんだよ私達にはあーんしただろ」

    アニ「そうだよ」

    エレン「…ずか……だよ」ボソッ

    ユミル「んー?聞こえないな?」

    エレン「恥ずかしいんだよ!」

    アニ「いいじゃん、私達の仲なんだからさ」

    ユミル「どうせ、アーン以上に恥ずかしい話も知ってるし」

    アニ「ああ、そうだね。そういえば小学校5年生の時のあれは…」

    エレン「あーんしていいから、それだけは勘弁してくれ」

    ユミル「エレンが素直になってくれて姉さん嬉しいぞ」ニコッ

    アニ「エレンは素直な時のほうが可愛いもんね」ニコッ

    エレン「…」

    もう…どうでもいいや…

    別に…








    嫌な訳じゃないし…
  46. 47 : : 2017/08/09(水) 07:23:57




    ユミル「アイス美味かったなぁ」

    アニ「そうだね」

    エレン「…ああ」

    恥ずかしいけど…幸せだった…かな

    ユミル「エレン、顔赤いぞぉ」ワシワシ

    アニ「ホントだ」ホッペプニプニ

    エレン「やめてくれ」ガシッ

    ユミル「ちぇ」

    アニ「けち」

    エレン「うるせぇ」

    アニ「そういや、あんたら歯磨きどーすんの?」

    ユミル「そーいや、持ってくるの忘れてたな」

    エレン「んー、一回家に帰って歯磨きすんのもめんどーだな」

    アニ「でも、磨かないと気持ち悪いでしょ?」

    ユミル「まぁな」

    エレン「どーしたもんか」

    アニ「私の歯ブラシを使うわけにはいかないもんね」

    ユミル「それはちょっとな…」

    エレン「それを強要されたら流石に俺も怒る」

    アニ「だよね」

    エレ&ユミ&アニ「んー…」

    「そんなこともあろうかと買ってきておいたわよ」

    アニ「お母さん!?」

    アニ母「はいこれ、二人の」スッ

    エレン「ありがとうございます!」

    ユミル「すみません、いつも」

    アニ母「いいのよ~。ほら3人とも歯磨いてらっしゃい!」

    「はーい」





    アニ「…」シャカシャカ

    エレン「…」シャカシャカ

    ユミル「…」シャカシャカ

    なぜか、3人は鏡の前で身長順に並んで歯を磨いていた

    アニ母「…仲良いわねぇ」ボソッ
  47. 48 : : 2017/08/09(水) 10:18:33
    おお!期待です!三人とも幸せになってほしい‥
  48. 49 : : 2017/08/10(木) 12:56:07




    ユミル「歯も磨き終わったし、なんかするか?」

    エレン「なんかするかって言ってもな…」チラッ

    アニ「…」コクッコクッ

    ユミル「…相変わらず睡魔に弱いな」

    エレン「まだ、10時半だよなぁ」ケラケラ

    ユミル「しゃーない、アニ、ほら」ペチペチ

    アニ「…ん、…まだ起きてるよ…」コクッ

    ユミル「半分寝てんじゃねーか、ほら布団行け」

    アニ「…えれーん」

    エレン「あ?」

    アニ「…運んで」

    エレン「…ユミル」

    ユミル「運んでやれ」

    エレン「…はぁ」ヨッコラセ

    アニ「…」クスッ

    エレン「ほら、アニどこで寝るんだ?」

    アニ「エレンの隣…」

    ユミル「エレンは真ん中だな」ケラケラ

    エレン「…わかったよ、おいしょ…」ストン

    アニ「…」ギュー

    エレン「…アニ。離してくれ」

    アニ「…」ギュー

    エレン「…」

    ユミル「…」

    寝ぼけてるときのアニ、可愛いなおい!

    エレン「…ユミル」

    ユミル「名残惜しいが了解」グイッ

    アニ「あっ」シュン

    エレン「ほら、寝なさい」

    エレンはそういうとアニのおでこを人差し指で押した
    普段のアニならこんなことでは倒れはしないだろう
    だが、アニは眠たさが最高潮に達していたために
    腹筋に力が入らずそのまま布団に横になった
    アニは自分を布団に倒したエレンを恨めしげに見た

    アニ「…」ムー

    ユミル「いいから、寝ろって」

    アニ「…うん、おやすみ」

    エレン「おやすみ」

    ユミル「おう、おやすみ」

    アニは、二人からおやすみと言われると
    安心したのか、小さな寝息を立てて眠りについた
    その姿はまるで天使が寝ているように見えた
    エレンとユミルは思っただろう

    これは他の誰かには見せられない


    …と
  49. 50 : : 2017/08/11(金) 12:50:34
    ユミル「…可愛いな」ナデナデ

    エレン「…ああ」

    ユミル「…天使みたいだ…」

    エレン「…ああ、とびきり気の強い天使だな…」

    ユミル「ハハハ、言えてら」

    エレン「さて、俺らはどーする?まだ起きてるか?」

    ユミル「もう少し起きて話しでもしないか?」

    エレン「いいぞ」






    ユミル「…あの時、クリスタがな」

    エレン「ははは、マジか!ライナー大変だな」


    会話を初めてから何分たっただろう
    エレン達は他愛の話で盛り上がっていた
    二人はそれだけで幸せと喜びを感じられた


    エレン「…ん、そろそろ寝るか」

    ユミル「その前に1つだけいいか?」

    エレン「ああ」

    ユミル「しつこいかもしれないけど…スパイクのプレゼント。ホントに嬉しかった」

    エレン「そう言ってもらえると俺ま良かったよ」

    ユミル「…私はこんな男勝りな性格だからさ…やっぱり男子には【女の子】として見られなかった…まぁ、それは別にいいんだがな?」

    エレン「…ああ」

    ユミル「だから私はこんな性格だから人に甘えるってことが出来なかった…」

    エレン「…」

    ユミル「私だって女だ。人に甘えたいときだってある」

    エレン「…」

    ユミル「エレン…スパイクをくれた時のお前の言葉…」






    「俺達がユミルを置いてくわけねーだろ?」





    ユミル「あの言葉で私は救われたよ」

    エレン「…そうか」

    ユミル「…ありがとな」

    エレン「…ユミル。俺からも1つ言わせてもらうぜ?」スッ

    ユミル「ん?」

    エレン「…」ギュッ

    ユミル「…!?」

    エレン「…一人で抱え込むなよ。俺は絶対にユミルを見捨てたりはしない…だから、甘えてくれよ」

    ユミル「…エレン」

    エレン「…その方が俺も嬉しいしな」ニッ

    ユミル「…」

    …クソッ、クソクソクソ!もうなんでだよ!
    なんでエレンが…








    こんなにカッコよく見えるんだ…




    ユミル「…エレン……ありがとう」グスッ

    エレン「…泣いたっていいんだぞ?」

    ユミル「…」ギュー

    そんなキザなセリフ言わないでくれ


    …涙が込み上げてくる


    ユミル「…うわぁぁぁん…」

    エレン「…」ナデナデ
  50. 51 : : 2017/08/11(金) 23:39:43




    エレン「…」ナデナデ

    ユミル「…もういいぞ」

    エレン「ん、そうか」

    ユミル「…ありがと」

    エレン「気にすんなよ、言ったろ?甘えてくれって」

    ユミル「…そうだったな」

    エレン「それよりもこっちの眠り姫は…」チラッ

    アニ「」スースー

    ユミル「ぐっすりだな」クスッ

    エレン「ああ」ハハハ

    ユミル「私達もそろそろ寝ようか?」

    エレン「そうだな」

    ユミル「おやすみ、エレン」

    エレン「おやすみ、ユミル」





    アニ「」スースー

    エレン「」スースー

    ユミル「」スースー


    エレンとユミルが寝てどれほどたったか


    アニ「…うーん」ゴロ


    アニは寝返りをうった
    そりゃ、暑かったり寝苦しかったら寝返りくらいうつだろう
    アニが寝返りをうったときに左腕が大きな弧を描いた
    ……その左手は当然、左側に寝てる人に当たるわけで…


    ガツッ!


    エレン「いだっ!」

    …アニの意識のない奇襲…つまり裏拳はエレンの顔に綺麗にクリーンヒットした

    その痛みはエレンを文字通り、叩き起こすには充分な威力でして…

    エレン「…いてて」ムクッ

    寝ぼけることもなく起きることができた

    エレン「…今何時だよ」チラッ

    時計 2時半

    エレン「…」

    やばい、完璧に目が冴えた

    エレン「…トイレ行くか」





    エレン「ふー」ガチャ

    トイレで用を済ませたエレンは寝床に戻り布団に入ろうとした…が

    アニ「スースー」ギュー

    エレン「…こいつは…」

    人が使ってた枕を抱き枕にしてんじゃねぇよ…

    エレン「…」グッグッ

    エレンは懸命にも枕を取り返そうと試みる…がアニの枕を抱きしめる力は強くそうそう奪えない

    エレン「…起こすのも可哀想だしな…」

    アニ「」スースー

    エレン「…可愛いな」ナデナデ

    アニ「…うーん」ムニャムニャ

    エレン「おっと起こしちまったか?」

    アニ「…ん」

    アニ「」スースー

    エレン「よし、起きなか」ガシッ!

    エレン「!?」

    アニは枕を離した

    …枕を離した代わりにエレンの左腕に抱き着いた。とても力強く

    エレン「…離れそうにないな」

  51. 52 : : 2017/08/12(土) 09:15:33
    エレン「…やばいな」

    …腕になにか柔らかい感触が…

    エレン「…なにも考えるな俺」

    エレンは自分を律し、布団に横になり目をつぶる

    エレン「…」

    しかし一度完璧に目を覚まし、かつ横にはどれだけ自分を抑えても興味のあるものがくっついてる

    エレン(……羊が一匹、羊が二匹、羊が…)

    …羊を数えて寝れるのか?という疑問を抱いたが、エレンはそれにすがることしかできず羊を数える

    どれだけの時間がたったか
    羊が500匹を越えた辺りでエレンはようやく眠りにつくことができた


    …その時のエレンの寝顔は憔悴しきっていた…かもしれない





    ユミル「…ふわぁぁあ」ノビー

    ユミル「…んー、6時か」チラッ


    ユミルは普段自分で朝飯やらなにやら準備するために寝起きが早い


    それは土日でもその習慣は変わらない
    一見不真面目そうな見える彼女は自分に厳しくすることもあった


    …エレンとアニが絡めば…であるが


    ユミル「まだ起こすには早いよな」チラッ

    アニ「」ギュー

    エレン「うーん」スースー

    ユミル「…アニがエレンに抱き着いて寝てらぁ」クスッ


    ユミルは二人の寝顔に微笑すると
    エレンの顔を覗きこんだ


    ユミル「…昨日のエレン…かっこよかったな」

    今まで可愛いとしか思ってこなかったけど…
    エレンのこと、さらに好きになっちゃったな…

    ユミル「…」ツンツン

    エレン「ん…」

    起こしちゃったか?

    エレン「……ん」スースー

    ユミル「…起きないか…」

    …なら、いいよな?朝だし…


    ユミルはそう自分に言い聞かすとエレンに身を乗り出した


    ユミル「…ん」






    チュ♥️





    ユミル「…へへへ、朝のキスだぜ?」

    エレン「…んー」スースー

    ユミル「…まだほっぺで勘弁してな」

    …私の唇は…エレンが奪ってくれよな…


    ガチャガチャ


    耳を澄ませば、台所から音が聞こえる
    アニのお母さんが朝御飯を作り始めたのだろう


    ユミル「どーれ、私も手伝うか」


    ユミルはそう言うとエレンとアニに微笑えんで部屋から出ていった


    当のエレンとアニはしばらく起きる様子もなく
    エレンは少し苦しそうに…かつ、幸せそうに眠っていた…
  52. 53 : : 2017/08/13(日) 07:50:49




    エレン「…ん~」ムクッ


    エレンは起きて自分にくっついている幼なじみをみる


    エレン「…腕がそろそろいてーんだけどな…」ナデナデ

    アニ「ん~」スースー



    エレンは反対に寝てたもう一人の幼なじみの気配がないことに気付いた



    エレン「…トイレか?」

    なんにせよ、そろそろ起きないとな…

    エレン「ほら、アニ、起きろ」

    アニ「…もうちょっと…」スースー

    エレン「…」ポリポリ

    アニ「」スースー

    エレン「…アニ姉ちゃん、起きてよ?」耳元

    アニ「ひゃい!」ムクッ

    エレン「…ユミルが先に起きたみたいだから行くぞ」

    アニ「…」ジロ

    エレン「…」

    アニ「…」ジー

    エレン「…」

    最近わかったことがある。アニは見つめ返してやると照れる

    エレン「…」ジー

    アニ「…」ドキッ

    エレン「…」ジー

    アニ「……///」

    エレン「…おはよ」

    アニ「……………おはよ…///」

    エレン「ほら行くぞ」

    アニ「うん///」







    ユミル「おはよ、やっと起きたか」

    エレン「おはよ」

    アニ「おはよ///」

    ユミル「…エレン、朝からアニになにしたんだ?」

    エレン「別に。ただアニを起こしただけだ」

    アニ「…///」

    ユミル(そのわりには照れすぎじゃねぇか?)

    アニ母「あら、おはよう二人とも」

    エレン「おはようございます」

    アニ「おはよ」

    ユミル(さすがにお母さんがでてきたら照れないか)

    アニ母「ほら、ユミルちゃんと朝御飯作ったから食べましょ」

    エレン「はい!」

    アニ「うん」

    ユミル「どんどん食えよ~」







    ユミル「エレン、ご飯よそうか?」

    エレン「ああ、頼む」

    ユミル「大盛か?」ヒョイ

    エレン「ああ」

    アニ「朝からたくさん食べるね」

    エレン「男はそんなもんだろ」

    ユミル「私等は他の男子をライナーとベルトルさんしか知らないからな。あの二人を一般的なものでくくっていいのか疑問だが」

    エレン「あいつらは身長でけぇ分、空からなぁ」ケラケラ

    アニ「…身長」

    ユミル「…アニ、食ったからって身長伸びるわけじゃないからな?」

    アニ「…」ギクッ

    ユミル「…むしろ横について、あとで悲惨な目にあうぞ?」

    アニ「…それだけはいや」

    ユミル「エレンにたるついたボディは見せらんないもんな?」ボソッ

    アニ「ユミル!」カァァァ

    ユミル「へえへえ、アニちゃんは純情な子ですね」

    エレン「なんの話してんだ?」

    アニ「エレンは、気にしなくていい」

    エレン「そんな言い方すると余計気になるんだが」

    ユミル「実はな?」

    アニ「ユミルやめて!」



    ギャーギャー!



    アニ母「…ホント、朝から仲良いわねぇ…」
  53. 54 : : 2017/08/13(日) 11:22:32
    エレン「…はぁ、朝から疲れた」

    ユミル「そうだな」

    アニ「あんたねぇ…」

    ユミル「すまんすまん」ケラケラ

    アニ「…怒る気も失せた」ハァ

    エレン「この後どーするよ」

    ユミル「んー、特にすることもないよな」

    アニ「そーだね」

    エレン「なら俺は自主練しにいこうかな」

    ユミル「日曜日もやってんのか?」

    エレン「ああ、リヴァイ部長が日曜日もやっててな、一緒にやったりするんだ」

    アニ「随分熱心だね」

    エレン「楽しいからな」

    ユミル「暇だし私たちも行くか?」

    アニ「軽く動かすぐらいでね」

    ユミル「ああ」







    リヴァイ「…今日もきたか」

    エレン「部長、お早うございます!」

    リヴァイ「ああ、おはよう…ところで、うしろの二人は?」

    ユミル「おはよーございます」

    アニ「…おはようございます」

    エレン「実はカクカクシカジカでして」

    リヴァイ「なるほど、自発的に練習するのはいいことだ。だが怪我しないようにな」

    ユミル&アニ「はい」

    リヴァイ「どれ、エレン。早速やるか」

    エレン「はい!」







    ユミル「…エレン、よくやるな」

    アニ「あれから二時間だね」

    ユミル「…ずっとトレーニングポール持って走るのはキツいだろ」

    アニ「あれこないだ私も持ってみたけど腕が凄くプルプルするよ」

    ユミル「アニですらそれだろ」

    アニ「ちょっと、どういうこと?」ギロ

    ユミル「すまんすまん、後でジュース奢るから勘弁してくれ」

    アニ「なら許す」

    「おーい」

    ユミル&アニ「ん?」

    エレン「俺この後、部長とロードジョグに行ってくるから先に帰ってていいぞ」

    ユミル「長くなるのか?」

    エレン「ああ」

    アニ「わかった、先に帰ってるね」

    エレン「気を付けてな」

    ユミル「わかってるよ」

    アニ「エレンもね、怪我しないでね」

    エレン「ああ」







    ユミル「エレンは一生懸命だなぁ」

    アニ「そこがいいんでしょ?」

    ユミル「もちろんだ」

    アニ「こないだまで私達の後ろに隠れてた頃が懐かしい」

    ユミル「あん時は可愛かったなぁ」

    アニ「今もでしょ?」クスクス

    ユミル「…」

    いや、今は……



    カッコいい…かもな



    ユミル「……///」

    アニ「?、どーしたの?」

    ユミル(…そうか、昨日みたいなカッコいいエレンをまだアニは知らないのか…なら、これは私だけの秘密…)

    ユミル「…ふふっ、なんでもねーよ」

    アニ「…いや、絶対になにかあるね」

  54. 55 : : 2017/08/13(日) 11:37:06
    ユミル「いいだろ、ほらジュース買ってやるから」

    アニ「そんな子供相手にするみたいに言わないでよ」

    ユミル「対して変わんねぇだろ」

    アニ「もう」プンプン

    ユミル「あそこのコンビニで…って、おっ」

    アニ「なになに…って、あっ!」

    ユミル&アニ「猫だ!」

    猫「にゃ~」ゴロ

    アニ「可愛い~」ナデナデ

    猫「にゃぁ」スリスリ

    ユミル「…ホント可愛いな」ナデナデ

    アニ「うん」ナデナデ

    ユミル「じゃあ、私は今のうちにコンビニでジュース買ってくるよ」

    アニ「炭酸系で!」

    ユミル「はいはい」スタスタ ウィーン

    アニ「~♪」ナデナデ

    猫「にゃ~♪」

    アニ「可愛い可愛い」

    「すみません、ちょっとよろしいですか?」

    アニ「はい?」クルッ


    ガバッ


    ガシッ!


    アニ「!、ん~!」

    男「…おとなしくしてたら、怪我しなくてすむからね」

    アニ「!」

    なに、この男!気持ち悪い!

    アニ「ふっ!」


    アニは上半身を押さえられながらも男の急所…つまり股間を蹴りあげようとした


    男「おっと」ガシッ!

    アニ「!」

    男「悪い子だねぇ。おとなしくしてたら、怪我しなくてすんだのに」ドゴォ!

    アニ「んぐ!」


    男の拳はアニのみぞおちに入った
    アニはあまりの苦しさに身動きがとれなくなった


    男「…さて」車にのせる

    猫「にゃー!にゃー!フシャー!」

    男「うるせぇ猫だな」


    そう言い残すと男は車でその場を去った


    後ろからユミルが自転車で追ってると知らず…
  55. 56 : : 2017/08/13(日) 11:50:57
    ~ちょっと前~

    ユミル「んー、コーラでいいかなぁ」キョロキョロ


    ニャー!ニャー!フシャー!


    ユミル「猫の鳴き声がスゲェな。なにかあった…のか……」


    ユミルは外の光景に気がつくとレジを見た
    しかし、レジには店員がいない


    ユミル「すみません!誰かいませんか!」

    …返事が返ってこない

    ユミル「くそっ!職務放棄してんじゃねぇよ!」


    ユミルは自分のスマホに手を伸ばす…が、いつも入ってる場所にスマホはない

    ユミル「!、もしかしてアニの家に…」

    そーいえば充電させてもらったまま、差しっぱだったような

    ユミル「くそ!こんな時に!」


    ユミルは外を見る。その時にはアニは車に詰められた後のようだった

    ユミル「くそ!」ウィーン


    アニを拐った車はもう動いてしまった


    ユミル「走って追い付くスピードじゃねぇぞ!」


    その時に、坊主頭の少年が自転車を漕いで目の前を通りすぎた


    ユミル「!、おい!ちょっとすまねぇ!」

    坊主「ん?初めて会う人に、おい!、はなくねぇか?」

    ユミル「すまん、急ぎの用だ!その自転車を貸してくれ!」

    坊主「…はぁ?」

    ユミル「ホントに頼む」ガシッ!

    坊主「…わかった」スッ

    ユミル「ありがとう!」

    坊主「ちゃんと返せよな!」

    ユミル「ああ!」


    そして、ユミルは車を追って自転車を全力で漕いだ


    坊主「…なんだったんだろうな」


    …この坊主の少年は自分の名前を言わずにどうやって自転車を返してもらうつもりなのだろうか?
  56. 57 : : 2017/08/13(日) 14:52:30
    ユミル「ハァハァ」

    くそっ、一体どこに向かってんだよ!

    ユミル「ハァハァ、やべぇ見失っちまう!」


    アニを乗せた車は角を曲がりユミルがその角を曲がった頃にはとても遠くに車がいた


    ユミル「ちくしょう…!」


    ユミルは一言だけ漏らすとまた死ぬ気で自転車をこぎ始めた…






    アニ「…」

    男「~♪」

    アニ(…なんとかしなきゃ…)


    アニはポケットの中にスマホが入っていたことに気づき、スマホを取りだそうとする

    …が、男に腕を背中の後ろに括られているためなかなか思うように取り出せない


    アニ(バレないようにしなきゃ…)ゴソゴソ


    男「起きたかい?」

    アニ「!」

    男「大人しくしててね?もうすぐ着くから」


    男はそう言うとまた鼻唄を歌いながら運転を続ける


    アニ(…くっ、もう少しでとれそう…)ゴソゴソ

    ヒョイ

    アニ(とれた!)

    アニ(っく、でも画面が少ししか見えない…)ポチポチ


    アニは履歴の中の誰か宛にメールを送信した…

    送った後、車の揺れによりスマホを離してしまい初めてアニは自分が勘で打ったメールを見れた

    …きっと、文字を打った後なにかの拍子で消してしまったのだろう…

    アニは絶望した…
    誰に送ったわからない空メールに希望を持てなかったから…
  57. 58 : : 2017/08/13(日) 16:19:31





    ユミル「ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…」

    …なんとか…追い付いた…

    ユミル「…ここは」ハァハァ

    ガキの頃から近づくなって言われてた…廃工場…

    ユミル「アニを乗せた車があそこに止まってるな…」

    …一人で行くしかねぇか…







    アニ「んー!」ジタバタ

    男「ほらほら暴れない」ガシッ

    アニ「んー!」

    男「君は今から僕の初めての作品になるんだよ?光栄に思いなよ」

    アニ(はぁ?こいつ、なにいってんだ!)

    男「…女子中学生の体に興奮する人は大勢いてね…まぁ僕もその一人なんだけど」

    アニ「…」ゾクッ

    男「…ここまで言ったらわかるよね?」

    アニ「…」ジワァ

    アニ(いやだ!こんなやつに!)

    男「…だから大人しくしなって!」パシン!

    アニ「…」ギロ

    男「あんまり手荒な真似させないでよてんだよ、その目付きもそそるけどさぁ」

    アニ「んー!んー!」



    ガシャーン!



    男「なんだ!?」タッタッタッ

    アニ「…?」

    あの音は…なに?

    「アニ」ガシッ

    アニ「!」ビクッ

    ユミル「シー!静かに」

    アニ(ゆ、ユミル…)ウルウル

    ユミル「助けに来た…立てるか?」

    アニ「…」コクン

    ユミル「…よしこの縄をほどいて…」

    「なにをほどくって?」

    ユミル&アニ「!?」

    男「…ねずみが迷い混んじゃったなぁ…」バキッ

    ユミル「がっ!ゴホッゴボッ!」

    男「…ん?男と思ったらお前女か…お前も俺の作品に…」

    ユミル「ふざけんな!誰がお前みたいなクソヤローなやつに!」

    男「…まぁ、使い道は他にも色々あるしな…」バキッ

    ユミル「ぐほっ!い、いてぇ…」

    アニ「んー!んー!」ジタバタ

    男「さーて、そろそろ始めようか」

    アニ(やだ、やだやだやだやだやだ!)

    ユミル「くっ、やめろ…」

    アニ(…誰か助けてよ…)



    お父さん…





    お母さん…







    助けてよ…
















    エレン…









    ドカァ!



    バーン!






    「アニ!ここにいるかぁ!」











    ああ…来てくれた…

















    …エレン……
  58. 59 : : 2017/08/13(日) 19:42:03
    エレン「アニ……ユミル……」

    男「…はぁ、今日はことごとく邪魔が入るなぁ」

    エレン「お前か…」

    男「あ?」

    エレン「お前がアニとユミルを……」

    男「…ならどーした?」ヘラヘラ

    エレン「ふざけんなぁ!もう!俺の大事な二人には!」





    俺の大好きな二人には!





    エレン「もう手出しはさせねぇぇぇえ!」ダダダダ

    男「…無理っしょ」

    エレン「おらぁ!」ブン!

    男「…」バキッ

    エレン「ぶっ殺す!」ブン!

    男「…」ガシッ!

    エレン「!?」

    男「お前…中坊だろ…大人に勝てると思ってる?」

    エレン「んなもん、やってみなきゃわかんねぇだろ!」ブン

    男「あっそ」


    男はそれだけ言うと、エレンを力任せに投げ地面に叩きつけた


    エレン「がはっ!」

    いてぇ…体が…動かねぇ…



    それからは酷いものだった
    男は動けないエレンにストンピングの嵐を見舞った



    アニ「んー!んー!」

    ユミル「…くそ、やめろぉ!」

    男「やだね、こいつは俺の邪魔をしたんだ。それにこんな楽しいこと、やめれるわけない」ニヤ


    アニ「…」

    ユミル「こいつ、狂ってやがる」

    男「おらぁ!」バキッ

    エレン「ぐほっ!」

    アニ「…ん!」

    ユミル「…待ってろ!ほどいてやる!」

    エレンが時間を稼いでいるうちに!

    男「無駄だよ」

    ユミル&アニ「!?」

    エレン「」プラーン

    男「…もう戦闘不能だねぇ?」ケラケラ

    ユミル「くっ、よし、アニとれた!」

    アニ「ぷはっ、エレン!」

    エレン「」

    男「もうこいつに意識はないよ」

    ユミル「ふざけんな…ふざけんなぁ!」ダダダダ

    アニ「ユミル!」

    ユミル「お前は今のうちに逃げろ!」

    男「…女の子は殴りたくないんだけどなぁ」

    ユミル「おら!」ガシッ

    男「…そんなんで抑えてるつもり?」バキッ

    ユミル「うぐ!」

    アニ「ユミル!」

    ユミル「…はや…く、逃げろ…」

    アニ「…」



  59. 60 : : 2017/08/13(日) 19:57:25
    やめてよ




    やめてよ




    私から




    大事な二人を奪わないで




    私の親友を




    私の姉弟を




    私の大好きな二人を




    アニ「奪わないで!」ダダダダ

    ユミル「バカ!よせ!」

    男「君も来ないでよ…」

    「そーだな…」

    男「!?」

    ユミル「!?」

    アニ「!?」


    エレン「アニ、お前は逃げろよ…」

    男「こいつ、まだ意識があったか…」

    エレン「…こいつらがまだ逃げれてねーのに倒れるわけにはいかねぇよ」

    男「…うるせーよ。どうせ動けねーんだろ」ガシッ

    エレン「うぐっ」

    アニ「やめて!」

    ユミル「やめろ!」

    男「やだね」

    エレン「…」


    くそ、もう体が動かねぇ…

    でもなんとかまだ…右手は動くか…

    やってみるか…

    エレン「うおらぁ!」ブン

    男「ふん」スカッ



    ーーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーー

    リヴァイ「これが効果的だ」

    エレン「そんなシンプルなものが効くんですか?」

    リヴァイ「ああ、人間のここってのは案外頑丈でな…」

    エレン「ふむふむ」

    リヴァイ「これでおもいっきりやられれば、まず暫く動けなくなる」

    エレン「でも、まず当てるのが大変ですよね」

    リヴァイ「んなもん知るか、自分で考えろ」

    エレン「えー…」

    リヴァイ「…とにかく、もう一回言うぞ?」


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーー



    エレン「」ガシッ!

    男「!」

    男(こいつ、襟を!)


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーー



    リヴァイ「とにかく相手を死に物狂いでつかんで…」



    ーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー

    ーーーーーーー


    エレン「おらぁ!」

    男(くそっ!避けられ…)


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーー


    リヴァイ「…相手の顔面に頭突きをかましてやれ」ニヤ


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーー

  60. 61 : : 2017/08/13(日) 20:15:37
    エレン「うぉぉぉりゃぁぁあ!」



    ゴイン!


    バキッ



    部屋中に鈍い音と何かが折れる音が響く



    男はヨロヨロと足元がおぼつかなくなり…後ろに大きく倒れた



    エレン「……やれた…のか?」ペタン



    エレンは途端に力が抜け、その場に座り込む



    ユミル「エレン!」タタタ

    アニ「エレン!」タタタ

    エレン「…おお、お前ら…無事か?」

    ユミル「無事か?じゃねーよ馬鹿野郎!」

    アニ「…ホントに心配したんだから!」

    エレン「……へへへ、ごめんな。」

    アニ「…」

    ユミル「…」

    エレン「でもよ…最後の技が決まったときの俺…かっこよくなかったか?」

    アニ「…はぁ?なにいってんの…どんな形であれ、頭突きで倒してカッコいいわけないじゃない!それに相手が油断してたからあんたは襟をつかめてバランスを崩すことができたけど、本来ならそこにくたばってんのはエレンだよ!」

    ユミル「…ちょ、アニ。そこらへんで」

    アニ「あんなに死に物狂いでかました技なんて…カッコいいわけ…」グスッグスッ

    エレン「…」

    アニ「…ないじゃないのよぉ」グスッグスッ

    エレン「…ごめんな」ナデナデ

    アニ「…?」グスッグスッ

    エレン「…もっと早く助けに来られたら…」

    ユミル「そーいや、どーやってこの場所がわかったんだ?」

    エレン「ああ、それはな…」

    男「ゲホッゲホッ」

    ユミル「!?」

    アニ「あいつ!」

    エレン「…くそ、もう動けねぇよ…」

    男「なめやがって…ぶっ殺してやる!」




    「……お前がな……」



    男「あ?」



    エレン「リヴァイ部長!」



    男「誰だか知らんが…お前から…!」


    「ふん」


    ブワッ


    バキッ


    男「んごはっ!」




    リヴァイ「…お前ら無事か?……なわけねーか」






    エレン「…」

    アニ「…」

    ユミル「…」



    ローリングソバットって……

    実戦で使うか?普通…


    男「ゲホッゲホッ!」

    リヴァイ「ほう、まだ動けるか」

    男「…なめるな」グググ

    リヴァイ「…いいからくたばっとけ」

    そう一言だけ残すと

    リヴァイは男の顔面にサッカーボールキックをかまし

    トドメにダブルニードロップを繰り出した…

    男「」グテェ

    リヴァイ「…そこで死んでろ…」
  61. 62 : : 2017/08/13(日) 20:59:39
    エレン「あれは…」

    ユミル「いたい…」

    アニ「いい様よ」フン

    リヴァイ「エレン動けるか?」

    エレン「ハハハ、…無理っす」




    ピーポーピーポー



    リヴァイ「…やっと来たか」

    エレン「おせぇよ…」

    アニ「連絡してたの?」

    エレン「ああ」

    ユミル「…警察が来るまでの時間稼ぎか?」

    エレン「…別にそこまで考えてたわけじゃないがな」

    ユミル&アニ「?」

    リヴァイ「このバカ、ジッと出来ずに工場ん中に勝手に入っていきやがったんだ」

    エレン「ちょ、部長!」

    ユミル「…」

    アニ「…」

    エレン「……いや、その、なんつーかな?…二人が無事で良かったよ…」

    ユミル「エレン」ギュッ

    アニ「ありがと」ギュッ

    エレン「いでで…へへっ」




    アニ「…大好きだよ」ボソッ




    その後、警察が来て男は捕まえられた…
    私達は一度救急車で病院に運ばれ一人一人検査を受けた
    私は特に怪我もしてなかったし、ユミルも多少の怪我はあるものの異常はなかった

    エレンは骨に異常はないものの傷が酷かったため、1週間の入院が決まった
  62. 63 : : 2017/08/13(日) 21:17:25




    ライナー「ほう、そんなことがあったのか…」

    ベルトルト「大変だったね」

    エレン「まぁな」

    アルミン「ホントにビックリしたよ」

    エレン「なんで?」

    ミカサ「月曜日登校したら入院してるって聞いた」

    クリスタ「まず、友達が入院したらなにか事故にでもあったのかなって心配するでしょ?」

    エレン「あ、ああ。すまん」

    アルミン「いや、エレンが謝る必要はないよ」

    ミカサ「エレンは偉い。二人を守るためだからと言ってこんなことは普通は出来ない」

    エレン「へへっ、ありがとな」

    ライナー「お前は男だな。親友」

    ベルトルト「尊敬するよ。親友」

    エレン「おいおい、照れるぜ」



    そう言うと3人は拳を突き出し、拳をぶつけた



    クリスタ「男同士の友情って素敵だね!」

    ミカサ「…カッコいい」

    アルミン(…羨ましい)

    ライナー「…それにしてもあの二人は学校に来ないと思ったら…」

    ベルトルト「ここにいたんだもんね」

    エレン「はやく学校に行けって言ってるんだけどな」




    ユミルとアニはエレンが入院してからというもの学校に行かず、病院に通いエレンのお世話をしていた

    そして今は友達が来たことに気づかないほどパイプ椅子に座ってエレンのベッドに顔を埋めて寝ている



    アルミン「…起きないね」

    クリスタ「きっと疲れてるんだよ。それにエレンの側にいたいんだろうし」

    エレン「…」

    ミカサ「…健気」

    エレン「…ああ。感謝してるよ」

    ライナー「おっ、もしかしてエレン。そろそろ自分の気持ちに気付いたか?」

    ベルトルト「ホントに!?」

    アルミン「えっ?なんの話」

    クリスタ「?」

    ミカサ「?」

    ライナー「どうなんだ?」

    ベルトルト「でも、エレンに限ってそんな…」

    エレン「……ああ…」

    ライナー「!」

    ベルトルト「!」

    ライナー「マジか!?エレン!」ガシッ

    エレン「ライナー!いてぇよ!」

    ライナー「あっ、すまん」

    ベルトルト「ホントに決心ついたの?」

    エレン「…ああ、この間の事件から思い知ったよ。」






    エレン「…俺はこいつら二人が女の子として大好きなんだなって」ナデナデ

    アニ「」スースー

    ユミル「」スースー
  63. 64 : : 2017/08/13(日) 21:31:11
    ライナー「んで?いつその気持ちを、伝えるんだ?」

    エレン「…まぁ、そのうちな…」

    ベルトルト「そうだね」

    アルミン「…そういやエレン?」

    エレン「ん?」

    アルミン「さっきの話だと、エレンはアニとユミルの元に向かったんだよね?」

    エレン「ああ」

    アルミン「どうやって危険を察知したの?」

    エレン「えーと、それはな…」





    あの時、俺とリヴァイ部長はロードジョグにでてて休憩に入ってたんだ

    そんでその時にアニからメールが来ててな。内容は空メールだったんだが気になってな……今思えばアニのメールの送信先が俺だったのは偶然だな

    そんでアニが俺になんの理由もなしに空メールを送ってきたことに違和感を感じてな

    スマホを買ったときに入れたGPSアプリで場所を見てみたんだ

    そしたら、GPSが指してるのはガキな頃から立ち入り禁止の廃工場じゃねぇかよ

    俺はアニがこんなところに理由もなく入るわけないと思って急いで向かったんだ

    …そしたらリヴァイ部長も着いてきてたんだがな…

    廃工場に着いたらビンゴ

    工場前に止まってる車の中にアニのバッグと…その、なんつーの…いかがわしい名前の計画書みたいなのがあったからよ…

    リヴァイ部長と相談して警察を呼んだってわけだ



    エレン「そっからは、さっきの話の通りだよ」

    アルミン「…へ~」

    ライナー「お前、以外と行動力あるんだな」

    ベルトルト「ビックリしたよ」

    エレン「それほどでも」

    ミカサ(…これは…ユミルとアニが惚れるのもわかる…)

    クリスタ(カッコいいもんね。まるで…)


    ミカサ&クリスタ(王子様だよ)
  64. 65 : : 2017/08/13(日) 22:27:55
    ライナー「どれ、二人の眠り姫が起きる前に俺たちは帰るか」

    ベルトルト「うん、エレン。お大事にね」

    エレン「ああ、ありがとな」

    ミカサ「エレン、これ。」スッ

    エレン「おっ、果物」

    ミカサ「3人で分けて食べて」

    エレン「サンキューな」

    クリスタ「いつ退院できそうなの?」

    エレン「今週の日曜だな…」

    アルミン「それじゃエレン。これを貸してあげるよ」スッ

    エレン「この本は?」

    アルミン「入院中暇だろ?暇潰しにね」

    エレン「ああ、サンキュー」

    ライナー「それじゃ、な」

    エレン「ああ」







    アニ「…ん」ムクッ

    エレン「おう、起きたか」

    アニ「…おはよ」

    エレン「寝ぼけてんのか?もう夕方だぜ。そろそろ帰れよ」

    アニ「…ああ、そうだね。…あれ?果物は?」

    エレン「ああ、さっきライナー達が見舞いに来てな。ミカサが持ってきてくれたんだ」

    アニ「起こしてくれればいいのに…」ムスッ

    エレン「ライナーが可哀想だから…だってよ」

    アニ「…そうかい」

    エレン「…それにしてもよ…ユミルの寝顔ってそんなに見ないよな」

    アニ「…ああ、いつも私たちより早く起きるからね」

    エレン「…」ナデナデ

    アニ「…」ムスッ

    エレン「なんだよ、そんなにムスッとして」

    アニ「…私にも」

    アニ「私も撫でてよ」

    エレン「…ほら、隣こい」

    アニ「うん」ピタッ

    エレン「…くっつきすぎじゃねぇか?」

    アニ「いいの。ほら撫でてよ」

    エレン「わかったよ」ナデナデ

    アニ「~♪」

    エレン「…」ナデナデ

    アニ「…ありがとね、エレン」

    エレン「まーたその話かよ。何回も言ったろ」

    アニ「でも!感謝しきれないよ」

    エレン「いいんだって。俺たち姉弟だろ」ナデナデ

    アニ「…うん」

    エレン「…それに俺も姉弟以上に思ってるしな」ボソッ

    アニ「ん?何て言ったの?」

    エレン「なんでもねーよ」

    アニ「…」

    ちょっと…やってみようかな…

    アニ「エレン…窓の外見てみて?」

    エレン「ん?」



    アニは身を乗りだしエレンに頬に




    チュ♥️




    ガラッ!

    ライナー「わりぃわりぃ!傘忘れ…て…」


    アニ「」

    エレン「」


    ライナー「…すまん。邪魔したな」バタン


    アニ「」

    エレン「」

    アニ「…明日学校行こうかな…」

    エレン「…ほどほどにしとけよ…」

    アニ「…約束は出来ないね」
  65. 66 : : 2017/08/14(月) 00:47:47
    ユミル「…ん、うーん」ノビー

    エレン「おう起きたか」

    ユミル「おう」

    アニ「目覚めがいいね」

    ユミル「まぁな」

    エレン「そろそろ帰るんだろ?」

    アニ「そうだね」

    ユミル「ああ」

    エレン「…気を付けてな…」

    アニ「大丈夫だよ」

    ユミル「そんな心配すんなって」

    エレン「するよそりゃ、あんなことがあった後だぜ?」

    ユミル「そーなったら、また助けに来てくれるんだろ?」

    アニ「私達の騎士だもんね」

    エレン「お前らなぁ」

    アニ「…王子様のほうが良かった?」

    エレン「……早く帰れよ」プイ

    ユミル「そうだな、アニ、帰ろう」

    アニ「わかったよ」

    ガチャ

    ユミル「またな」

    アニ「元気でね」

    エレン「ああ」

    バタン

    エレン「ふぅ」

    王子様…か

    ガチャ

    ユミル「わりぃ、忘れ物してな」

    エレン「なんだ」

    ユミル「それはな」ズイ





    チュ♥️





    エレン「」

    ユミル「ほっぺにキスだ」ニシシ

    エレン「」

    ユミル「それじゃぁな」フリフリ

    バタン

    エレン「」

    幸せ……いや、幸せすぎだろぉぉぉぉお!

    叫びたい!今すぐこの想いを!
    地球の真ん中で愛を叫びたい!

    いや、それよりも…





    エレンは枕に顔を埋めて考えごとを夜まで繰り返していたのだった…
  66. 67 : : 2017/08/14(月) 00:56:56
    アニ「忘れ物ってなにをしたの?」

    ユミル「ん?ああ、ちょっと…な」

    アニ「…ふ~ん?」ノゾキコミ

    ユミル「…ほら前見て歩けよ」

    アニ「…わかった」

    ユミル「そういや、随分と大胆なこと言ってたな?」

    アニ「なにが?」

    ユミルは「私達の騎士…いや王子様だっけか?」ニヤニヤ

    アニ「ちょ、ユミル!結構恥ずかしかったんだから!」

    ユミル「んじゃ、言わなけりゃいいのに」

    アニ「…だって」

    ユミル「ん?」

    アニ「…あの時は散々なこた言っちゃったけど」

    ユミル「…ああ、頭突きがどうとか、カッコ良くないとかって話か?」

    アニ「…本音はカッコ良かった。私にはホントに…王子様に見えたんだから」

    ユミル「…アニ姫よ、私にもエレンは王子様に見えたぜ?」

    アニ「…私達は随分とカッコ良いやつに惚れたもんだね。ユミル姫?」

    ユミル「ハハハ、そうだな!どれ帰って飯食うか」

    アニ「今日お邪魔してもいい?」

    ユミル「おお、こいこい」

    アニ「よし!」





    エレンは病院からはしゃぎながら歩いて行く二人を部屋から微笑ましく見守っていた


    エレン「…早くあいつらのためにも、怪我を治さなきゃな」

  67. 68 : : 2017/08/14(月) 01:01:00
    ユミル「…ん?」

    アニ「どーしたの?」

    ユミル「いや、なにか忘れてるような気がしてな…」

    アニ「…そのうち思い出すでしょ?」

    ユミル「…そーだな」


    ユミルは考えてもどーせ出てこないなとでも思い、アニとの会話に華を咲かせた











    きっと、ユミルは言われるまで思い出さないだろう









    廃工場に置かれてある







    あの自転車を












    坊主「…あいつ、いつになったら返すんだ?」



    ~to be continued~
  68. 69 : : 2017/08/14(月) 01:05:37
    少し長くなりましたが、これでpart4終了です!
    最後の方、少しごちゃごちゃになってすみません!収拾がつかなくなってしまったものでww

    次である程度の区切りは着けようかなと思っていますので続編をお楽しみに!



    最後に!



    今作品にコメントをくれた方々、ホントにありがとうございました!
    コメントは私にSSを書かせる活力剤みたいなものなのでとても嬉しかったです(笑)

    これからも、misa-339の作品をよろしくお願いします!
  69. 70 : : 2017/08/19(土) 08:03:08
    現在、part5はどんな風にしようかと考えているところです。

    盆休み明けということで仕事が忙しいのでなかなか書けませんが…(笑)

    ある程度、話の構成を考えたら今まで通り書けるときに書いていきたいと思います。

    これからも姉弟シリーズをよろしくお願いします!
  70. 71 : : 2017/08/20(日) 07:25:45
    http://www.ssnote.net/archives/55325

    part5になります!

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
misagori339

みさごり

@misagori339

この作品はシリーズ作品です

姉弟恋物語 シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場